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適正な年内生育量の確保のため、 まず排水対策の徹底と土壌改良資材
<営農情報:大麦重点技術対策> 適正な年内生育量の確保のため、 まず排水対策の徹底と土壌改良資材の施用 ①排水対策の徹底 ・まだ額縁排水溝を掘っていない圃場では、直ちに、深さ 25cm 以上の明渠を掘る(図1) 。 ・畝立てを兼ねる圃場内排水溝は、深さ 25cm 程度、間隔は3~5mとする(図2)。 ・排水口(水尻落とし口)は、必ず額縁排水溝の底面より下になるよう掘り下げ、スムー ズに水が流れ落ちるようにする(図3,4)。 ・サブソイラ補助暗渠の施工も、額縁排水溝設置後すぐに行う。 図1 額縁排水溝(深さ 25cm 以上) 図2 圃場内排水溝(3~5m間隔) 排水口が埋まっている 排水口が高い 図3 排水落とし口の良い例 図4 排水落とし口の悪い例 ②土壌改良資材の施用 大麦は酸性土壌では生育が劣り、また土壌中にリン酸も十分にはないので、必ず土壌改 良資材を施用し、酸度矯正とリン酸補給を行う。 ③適期播種の実施 年内の適正な茎数確保と一括肥料の肥効安定から、10 月 20 日頃までに播種する。 手で土を握った時、棒状に連ならない程度に土壌が十分乾いた状態で耕うんする。播種 も同日に行う。 ④適正な年内生育量の確保 安定した収量を得ながら硝子粒の発生を抑制するための、目標とする穂数は 380 本/㎡程 度(400 本/㎡以下)である。このため、平坦地における 12 月上旬(越冬前)の茎数は、400 ~450 本/㎡を目標とする(図5)。 12 月上旬(越冬前) 茎数 400~450 本/㎡ 目標 図5 12 月上旬(越冬前)の生育の目安 ※ふくいアグリネットの「今月の農業技術-平成 23 年 10 月-麦・大豆」にも詳しく記載 していますので、参考にしてください。 (http://www.agri-net.pref.fukui.lg.jp/gizyutsu/kongetsu/mugi/mugi201110.pdf)