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校長室だより
校長室だより 平成26年7月4日 発行 H26年度-4 海南小学校 発行責任者 皆 津 隆 一 今、ブラジルではサッカーワールドカップの決勝トーナメントが行われている。マスコミも、これ までになく大きく取り上げている。朝、私がテレビでニュースをみようとしても、どこもワールドサ ッカーの中継をしているのに驚いた。また新聞もずっと大きく報道している。日本は残念ながら、予 選リーグで1引き分け、2敗という結果から決勝トーナメントに残ることはできなかった。日本はよ く頑張ったと思うが、世界の壁はまだまだ大きいように私には感じられた。テレビに映し出される日 本が対戦した3試合や決勝トーナメントに残っているチームのスーパープレーをみて、そう思った。 但し、今大会で、日本のサポーター(応援団)のおこないが素晴らしいと開催国 のブラジルや他国のサポーター(応援団)を驚かせたことも報道されていた。私は 試合結果は残念であったがこの報道を聞き嬉しくなった、同じ日本人として誇りに 思う。このことについて、私は先日の朝会で子供達に次のような内容で紹介した。 「使ったら、使う前より美しく・・・」 「サッカーワールドカップ、ブラジル大会が行われています。日本は頑張ったのですが残念ながら、 予選リーグで負けてしまい今おこなっている決勝トーナメントには進むことができませんでした。 しかし、この大会で日本のサポーター(応援団)の素晴らしかった行いが報道されていました。今 日はそのことについて話します。日本は予選リーグで、3カ国、コートジボワール・ギリシャ・コロ ンビアと対戦しましたが、2敗1引き分けで負けてしまいましたが、この3試合とも、日本のサポー ター(応援団)は、試合後、応援したスタンドの掃除をみんなで行い、とても美しくして特に開催国 のブラジル国民を驚かせたようです。もちろん、決勝トーナメント進出が決まるコロンビア戦で大敗 した後もスタンドを丁寧に美しく掃除したようです。このことは開催国のブラジルを中心に本大会の サポーターの美談として報道されたようです。このように当然のこととして行った日本人のサポータ ーの行動ですが、他国の人にはとても素晴らしく映ったようです。イコール日本人は素晴らしいとい うことになるのです。 ここで同じ日本人として、うれしく思うと同時に日本人として生まれてきたことを喜びたいと思い ます。この話を知って、私は、学級担任をしていた頃、よく子どもたちに言っていた言葉を思い出し ました。それは、 「使った後は、使う前より美しく」という言葉です。具体的に言うと、より丁寧に、 隅々まで美しくするということです。みんなも同じ日本人に生まれたことを誇りに思い、使ったあと は、より美しく掃除をするということを忘れないでください。」 サッカーで思い出すこと・・・ 教諭時代、私は小学校の高学年の学級担任として、また体育主任として勤務することが多かった。 そのため「体育」は他の教科に比べて多くの時間かかわってきたと思う。確か、二十数年ほど前だっ たと記憶しているが、この時「体育」の教科書に上学年には「サッカー」や「バスケット」が、中学 年にはそれとよく似た「ラインサッカー」、「ポートボール」が入ってきたように思う。その時の文 部大臣(今の文部科学大臣)がサッカーやバスケットを通して、個人プレーでなく、チームで協力し、 話し合い作戦をたて戦う。チームで練習し、そこで、個人の力も伸び、協力することによってチーム の力もより大きくなる。そこに喜び(楽しさ)を見いだす。というようなねらいで取り組んでいたよ うに思う。 今、スーパースターの素晴らしい個人技と共に見事なチームプレーで勝ち進んでいく試合を見なが ら、ふと、そんなことを思い出した。