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2.5MB - 金沢工業大学

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2.5MB - 金沢工業大学
金沢工業大学・金沢工業大学大学院
教育情報 公表資料
H28.05.01
H28.08.01 修正
2016/8/1
目
次
1. 教育研究の構成・目的・取組み................... 1
6. 学修の成果と卒業認定 ......................... 52
1.1 建学綱領と教育目標 ......................... 1
6.1 ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針) ........... 52
1.2 大学・大学院の構成 ......................... 2
6.2 評価方法 ................................... 52
1.3 学部・学科の教育目標 ....................... 4
6.3 卒業要件・進級条件・修業年限・学位 ......... 53
1.4 学科・課程で修得する知識・能力.............. 7
7. 研究 ......................................... 59
1.5 大学院研究科・専攻の教育目標............... 19
7.1 研究資金 ................................... 59
1.6 研究所の構成と概要・目的 .................. 20
7.2 学術論文と特許 ............................. 60
2. 学事運営組織 ................................. 23
8. キャンパス構成 ............................... 61
2.1 学事運営組織と役割 ........................ 23
8.1 キャンパスの所在地と構成・概要・交通手段 ... 61
2.2 教育支援・学習支援組織と機能............... 24
8.2 健康・体育施設 ............................. 62
3. 教職員 ....................................... 28
8.3 その他学修環境 ............................. 63
3.1 教職員の構成 .............................. 28
9. 入学金・授業料・その他の費用 .................. 64
3.2 教員 ...................................... 28
9.1 入学金・授業料等 ........................... 64
3.3 職員 ...................................... 31
9.2 学部生対象の特別奨学金 ..................... 65
4. 志願者・在学者・卒業者の状況.................. 32
9.3 大学院生対象の修学奨励金 ................... 65
4.1 アドミッション・ポリシー(入学者受け入れ方針) .... 32
9.4 学内勤務制度(学内インターンシップ制度) ............ 66
4.2 志願者・入学者の状況 ...................... 33
9.5 寮・下宿 ................................... 69
4.3 在学者の状況 .............................. 35
10. 課外活動・課外学習 ........................... 70
4.4 特別奨学生制度 ............................ 39
10.1 学友会 .................................... 70
4.5 進路状況 .................................. 40
10.2 課外学習プログラム ........................ 71
5. 授業 ......................................... 43
10.3 夢考房プロジェクト ........................ 72
5.1 カリキュラム・ポリシー(教育課程の編成方針) ...... 43
10.4 産学・地域連携教育研究プロジェクト ......... 72
5.2 カリキュラムの特色 ........................ 43
11. 社会貢献活動 ................................. 74
5.3 教育に関する競争的資金の獲得状況........... 44
12. 外部評価の状況 ............................... 76
5.4 授業科目 .................................. 45
13. 財務情報 ..................................... 77
5.5 授業アンケート結果 ........................ 48
5.6 大学院における教育システム ................ 50
5.7 協定相手校 ................................ 50
データ等は平成 28 年 5 月 1 日現在のものです。
1 章 教育研究の構成・目的・取組み |
金沢工業大学 教育情報公表
1. 教育研究の構成・目的・取組み
1.1
建学綱領と教育目標
金沢工業大学の建学綱領は、
「高邁な人間形成」
「深遠な技術革新」
「雄大な産学協同」を三大旗標として掲げ、
日本人としての誇りと確固たる精神を矜持し、国際社会に寄与し得る人材、次代の技術革新を担い得る人材、
人類の豊かな発展を継承し得る人材の育成と、産学一体の学術研究を目指しています。三大旗標の目指すとこ
ろは次の通りです。
高邁な人間形成:我が国の文化を探求し、高い道徳心と広い国際感覚を有する創造的で個性豊かな技術
者・研究者の育成を目指す。
深遠な技術革新:我が国の技術革新に寄与するとともに、将来の科学技術振興に柔軟に対応する技術者・
研究者を育成することを目指す。
雄大な産学協同:我が国の産業界が求めるテーマを積極的に追究し、広く開かれた大学として地域社会
に貢献することを目指す。
上述の三大旗標の具現化に向け、本学は技術者教育を通して国際社会における日本人としての誇りと使命感
を養い、さらに次世代の技術革新を担うとともに、正しい価値観、歴史観そして倫理観を併せ持った技術者を
育成することを教育理念とし、このための教育目標を「自ら考え行動する技術者の育成」としています。
この教育目標は、自ら問題を発見し解決のための方策を考え、自分の意図するところや得られた成果を分か
り易く論理的に伝えることのできる人材を育成することで、こうした技術者の育成には、専門基礎教育、専門
教育に加えて、自律・自立教育としての教養教育、倫理教育、デザイン教育、コミュニケーション教育、実地
経験などの全てを包含する教育が必要と考えています。
そこで、学生には「知識から知恵に」をキーワードに、問題発見解決活動を通して「自ら考え行動する技術
者」となることを求めており、また教員には、
「教える教育から、学生が自ら学ぶ教育へ」を考慮した学生指導
を心がけるように求めています。つまり、知識を詰込む教育から、学生に目的意識を持たせ、自ら学ぶように
し向ける教育への転換であり、教育を通じて教員と学生が共に学びあう心を大切にしています。
1
2016.8.1
1 章 教育研究の構成・目的・取組み |
1.2
金沢工業大学 教育情報公表
大学・大学院の構成
(1) 構成と定員
金沢工業大学は、学部と大学院を有し、学部は 4 学部 14 学科、大学院は博士前期(修士)課程として 3 研究
科 11 専攻、博士後期課程として 1 研究科 8 専攻から構成しています。表 1-1 に学部・学科の名称、学科毎の入
学定員および収容定員※1 を示し、表 1-2 に、大学院研究科・専攻の名称、入学定員および収容定員を示します。
表 1-1
学部
工学部
情報フロンティア
学部
環境・建築学部
バイオ・化学部
学部の構成と定員
学科
機械工学科
航空システム工学科
ロボティクス学科
電気電子工学科
電子情報通信工学科
情報工学科
小計
メディア情報学科
経営情報学科
心理情報学科
小計
建築デザイン学科
建築学科
環境土木工学科
小計
応用化学科
応用バイオ学科
小計
合計
入学定員
200
60
100
160
80
200
800
120
60
60
240
100
100
80
280
80
80
160
1,480
収容定員
800
240
400
640
320
800
3,200
480
240
240
960
400
400
320
1,120
320
320
640
5,920
単位:人
表 1-2
研究科
工学研究科
心理科学研究科
イノベーション
マネジメント研究科
大学院の構成と定員
専攻
機械工学専攻
環境土木工学専攻
情報工学専攻
電気電子工学専攻
システム設計工学専攻
バイオ・化学専攻
建築学専攻
高信頼ものづくり専攻※2
ビジネスアーキテクト専攻
小計
臨床心理学専攻
小計
イノベーションマネジメント専攻※3
小計
合計
博士前期(修士)課程
入学定員 収容定員
18
36
10
20
18
36
18
36
8
16
18
36
16
32
7
10
6
12
119
234
6
12
6
12
40
40
40
40
165
286
博士後期課程
入学定員 収容定員
5
15
5
15
5
15
6
18
6
18
6
18
5
15
5
15
―
―
43
129
―
―
―
―
―
―
―
―
43
129
合計収容
定員
51
35
51
54
34
54
47
25
12
363
12
12
40
40
415
単位:人
※1 学部は 4 年間、博士前期(修士)課程は 2 年間、博士後期課程は 3 年間の定員数を示します。
※2 高信頼ものづくり専攻の博士前期(修士)課程の入学定員は 2 年制 3 人、1 年制 4 人です。
※3 イノベーションマネジメント専攻は 1 年制のみ。
2
2016.8.1
1 章 教育研究の構成・目的・取組み |
金沢工業大学 教育情報公表
(2) 学部と大学院専攻の位置づけ
金沢工業大学の学部・学科と、大学院の専攻との標準的な位置づけを図 1-1 に示します。
図 1-1
学部・学科と大学院の専攻との標準的な位置付け
3
2016.8.1
1 章 教育研究の構成・目的・取組み |
1.3
金沢工業大学 教育情報公表
学部・学科の教育目標
金沢工業大学では、全学部に共通する「基礎教育部」が教養と基礎教育を担い、
「学部・学科」が専門分野の
教育を担っています。各教育課程の教育目標を次に示します。
(1) 基礎教育部の教育目標
汎用的な能力が求められる今日、基礎教育部では自主的・継続的な修学・生活スタイルの確立により自己管
理能力を高め、基礎学力の向上と専門分野との有機的な接続を図る。チーム活動を実践し、コミュニケーショ
ン能力・論理的思考力・行動力を培い、さらに技術マネジメントを学ぶとともに倫理観を身につけ、専門分野
を見据えたキャリア形成を目指すことができる人間性豊かな「知性」「感性」
「徳性」を持つ人材を育成する。
キーワード:自己管理能力、基礎学力の向上、専門分野との接続、キャリア形成
区分
修学基礎
教育課程
英語教育
課程
数理基礎
教育課程
基礎実技
教育課程
教育目標
技術者の礎となる広範な教養(日本語表現力、技術者倫理、日本文化・歴史と国際社会、健康と体力)と「KIT
IDEALS:行動規範」
「KIT 人間力:社会への適応性」を体得した「知性・感性・徳性」豊かな人材を育成する。修
学の基本ルール・スキルを修得したうえで、
「修学・キャリアポートフォリオ」の活用により「自主的・継続的な
学習習慣」を身につけ、自己管理能力を高め、計画・実践・点検・改善のサイクルとキャリアデザインを日常的
に意識し行動できる人材を育成する。
キーワード:広範な教養の体得、KIT IDEALS、KIT 人間力、ポートフォリオ、キャリアデザイン
4 技能(読む、書く、聞く、話す)が相互に作用し、包括的に英語の能力が向上する教材を活用することにより、
日常場面、職場、研究の場において必要な、基礎的な英語のコミュニケーション能力を持つ人材を育成する。ま
た、ビジネスや産業に関連した時事の文章を活用し、国際社会の一員としての視野と意識を持ち、辞書の活用方
法、文章の分析方法、多読方法を体得し、英語を自律して学ぶことができる人材を育成する。
キーワード:アカデミック英語、ビジネス英語、英語コミュニケーション能力、自律学習、国際社会
「自ら考え行動する技術者」に必要な基礎学力の向上と専門分野へのスムーズな接続を図るため、専門分野にお
いて求められる数理基礎(数学、物理、化学、生物)とその工学系、理工学系、情報学系分野への応用を学び、
それらの知識を取り込む力、思考・推論・創造する力を身につける。さらに、学習に取り組む姿勢を能動化させ、
学習意欲をより一層喚起させることにより、予習・復習を主とした自学自習などの自己学習力や自己管理能力を
育成する。
キーワード:数理基礎能力、論理的思考力、自己学習力、専門への応用
「自ら考え行動する技術者」を育成するために、専門分野を横断した共通の実技に関する基礎的な知識と技術を
修得し、それらを問題解決に活用できる能力を持った人材を育成する。実験に関する基本的な知識と技術を修得
し、実験計画の立案と実験の実施、観察、考察する力を修得し、実社会における身近な問題を対象に必要な情報
を集めチーム活動を通して問題解決案を提示し、実験手法を用いてその検証ができる能力を持った人材を育成す
る。
キーワード:問題発見・解決、自学自習、思考力、コミュニケーション
(2) 工学部の教育目標と各学科の教育目標
社会の成長と発展を支えてきた「ものづくり」において、社会環境の変化に伴い高付加価値少量多品種生産
方式への転換が求められている。限りある資源やエネルギーを有効に利用するとともに、確かな技術基盤、情
報基盤に基づく地球環境と調和した高度な技術革新が重要である。本学部では、基礎学力と応用技術を修得し、
社会を支える主要な三大技術である機械系、電気系、情報工学系の技術およびそれらの融合技術を発展させ、
グローバルな視野で活躍できる創造性豊かな人材を育成する。
キーワード:ものづくり、資源・エネルギー利用技術、情報基盤技術、技術革新、融合技術
区分
機械
工学科
航空
システム
工学科
教育目標
機械工学は産業基盤の中心をなす分野である。これまで自動車・家電製品、工作機械、エネルギー機械、福祉医
療機器など多くの製品を産み出してきた。一方、省エネルギー、環境負荷低減、安全・信頼性向上への要求が高
まってきている。本学科では、機械工学に関する基礎知識を身につけ、ものづくりのための設計・応用技術、新
素材とその加工方法、環境・エネルギーに関する技術を修得し、社会的要請に対応できる機械技術者を育成する。
キーワード:環境、エネルギー、設計・加工、材料、自動車、医工融合
我が国の航空機産業において、安全性は勿論のこと、エネルギーの有効活用とともに、地球環境と調和した先端
的な技術革新が今まで以上に求められる。本学科では航空工学を支える基礎知識を身につけ、それを応用して航
空機とその構成要素技術と航空統合技術を修得し、輸送機械産業で活躍できる柔軟で創造性豊かな人材を育成す
る。
キーワード:安全性、エネルギー、地球環境、先端的技術革新、航空機および構成要素、輸送機械
4
2016.8.1
1 章 教育研究の構成・目的・取組み |
ロボティクス
学科
電気電子
工学科
電子情報
通信
工学科
情報
工学科
金沢工業大学 教育情報公表
機械系のロボティクス技術者として、ロボット要素設計、センシング、システム制御、知能情報化などに関わる
基礎知識と基盤技術を修得し、さらに、これらの知識と技術を統合的に活用して社会や生活に役立つロボットや
新しい知能機器システムを創造できる、広い視野と倫理観をそなえた技術者を育成する。
キーワード:産業応用ロボット、環境・フィールド応用ロボット、防災・災害援助ロボット、医療福祉支援ロボ
ット、生活支援機器システム、インテリジェントセンサシステム
エネルギー問題の関心が高まる現代社会において、電気エネルギーの有効活用が大きな課題となってきている。
本学科では、高効率な電気エネルギー利用、高精度な電気電子制御技術、多機能な電子デバイス技術などの専門
知識を修得し、複眼的で柔軟な考察力により、工学的な課題設定、計画遂行および課題解決能力を発揮できる技
術者を育成する。
キーワード:電気エネルギー技術、電気電子制御技術、電子デバイス技術、複眼的な考察力、多様性への適応力、
新しい価値への創造志向
現在、多機能な情報表示方法や高速な情報伝達が求められている。本学科では、電子情報通信工学分野のワイヤ
レス通信・携帯端末通信技術、電子ディスプレイ・音響技術などの専門技術を修得し、複眼的で柔軟な考察力に
より、工学的な課題設定、計画遂行および課題解決能力を発揮できる技術者を育成する。
キーワード:無線通信技術、電子ディスプレイ・音響技術、複眼的な考察力、多様性への適応力、新しい価値へ
の創造志向
現代社会における情報技術、ネットワーク技術とそれらの応用技術は、産業界の技術・経営革新を担う中核技術
である。さらに、近年では技術の幅広い可能性により、人々が生活する社会の仕組みに変革をもたらしている。
本学科では、情報工学に関する基盤技術と、その応用として、組込みシステム・ソリューション&サービスなど
の専門技術を修得し、広く社会に貢献できるプロフェッショナル技術者を育成する。
キーワード:プログラミング、コンピュータアーキテクチャ、情報セキュリティ、ヒューマンインタフェース、
マルチメディア、WEB サービス
(3) 情報フロンティア学部の教育目標と各学科の教育目標
変化、発展する高度情報社会においては、情報技術を積極的に活用して問題把握、問題解決できる人材があ
らゆる分野で求められている。本学部では、
「情報」を「もの−人−社会」の間におけるコミュニケーションの手
段と捉えて、メディア、心理、経営の領域を文理の枠にとらわれず総合的に修得させる。さらに、修得した知
識・技術を人間と社会に対する幅広い視野で活用でき、人々の生活をより豊かにデザインできる柔軟で創造力
のある人材を育成する。
キーワード:情報技術の活用、情報コミュニケーション技術、情報デザイン力、文理融合(メディア・心理・経
営)
区分
メディア
情報学科
経営情報
学科
心理情報
学科
教育目標
われわれの身の回りには、いたるところに様々なメディアを通じた情報コミュニケーションが存在する。本学科
では、CG、モバイル技術、ネットワークセキュリティなどの最新の情報テクノロジーと、映像、音楽、Web サイ
トなどのコンテンツ制作のための感性的な基礎を修得し、さらに両者を統合的・実践的に結びつける企画力・実
行力を身につけ、社会のあらゆる分野でコンテンツ、サービス、システムを開発・運用できる、柔軟で創造力の
ある人材を育成する。
キーワード:情報テクノロジー、コンテンツデザイン、論理と感性の融合、マルチメディア
高度に情報化した現代の国際競争社会では、マネジメント・スキルを情報技術の双方の基本的な素養を備えて、
実社会に活用できる人材があらゆる分野で求められている。本学科では、社会に有益なビジネスを新しく立ち上
げるための素地や精神、立ち上がったビジネス・組織を効率的に管理する知識や方法、さらに、それらを実現す
るための基盤であるマネジメント・スキルと情報技術を修得することによって、人々の生活を豊かで幸せにする
創造性と実行力のある人材を育成する。
キーワード:マーケティング、経営戦略、マネジメント、情報活用技術
人の心についての興味・関心が高まっており、21 世紀は「心の時代」といわれている。本学科では、この心の
はたらきを科学的に捉えて、測定・評価する技術を修得して、人ともの、人と社会、そして人と人との適切な関
係を構築できることを目指している。そこで、心理学と情報技術とを融合して、安全で、心地よく、楽しく使う
ことができる製品やシステムの企画・開発、人の心のはたらきに配慮したサービスの提案を行うことができる人
材を育成する。
キーワード:心のはたらき、心理測定・評価技術、認知と感性、人間親和性
5
2016.8.1
1 章 教育研究の構成・目的・取組み |
金沢工業大学 教育情報公表
(4) 環境・建築学部の教育目標と各学科の教育目標
現代は、豊かな生活や活動が営める持続可能な環境づくりを求めている。本学部の環境づくりは、住宅やイ
ンテリアを含む建築環境、まちづくりや都市計画の地域環境、交通・河川・水・緑の国土環境、自然や生物多
様性を守る地球環境など、身近な空間からグローバルな環境に至る広い分野を対象とする。各分野はそれぞれ
快適・便利・安全・美しさ・省エネルギーを追求し、計画すると同時に、金沢・北陸を学びのフィールドにし
ながら建築から国土までの連続的な環境構築が実践できる人材を育成する。
キーワード:環境づくり、持続可能性、環境形成の計画力、環境構築の実践力
学科
建築
デザイン
学科
建築学科
環境土木
工学科
教育目標
デザイン分野を中心に建築の設計・計画能力を育成する。
豊かで美しく持続性のある建築や地域の環境形成が求められている現代にあって、本学科では、建築・住宅・イ
ンテリアからまちづくり・都市レベルに至る人間環境を計画・設計できる高度な専門知識・デザイン力を身につ
けた人材を主として育成する。また、建築学に関する幅広い専門的基礎知識を学び、経済性や生産性を考慮しな
がら、安全で快適な建築構造・建築環境を構築し運営できる能力を育成する。
キーワード:建築のデザイン、地域の計画、人間・社会の把握
テクノロジー分野を中心に建築の計画・実現能力を育成する。
エコロジカルで快適かつ安全・長寿命の建築が求められている現代にあって、本学科では、建築・都市の環境設
備計画、構造計画およびその生産・運営管理ができる高度な専門知識・技術を身につけた人材を主として育成す
る。また、建築学に関する幅広い専門的基礎知識を学び、経済性や生産性を考慮しながら、美しく機能的な建築
空間を計画・設計し運営できる能力を育成する。
キーワード:環境の快適性、建築の安全、建築の長寿命化
現代は、自然環境と調和した安全・安心で持続性のある快適な環境づくりを求めている。本学科は、まちづくり
や都市計画の地域環境、交通・河川・水・緑の国土環境、自然や生物多様性を守る地球環境を対象とし、施設構
造物から地域開発までの幅広い計画・設計・施工・維持管理ができる専門的な基礎知識を身につけた人材を育成
する。環境技術・防災技術・地域政策を総合的な学びの領域とし、社会インフラを含む環境を構築し運営できる
人材を育成する。
キーワード:環境の安心・安全、社会インフラの計画、環境の構築
(5) バイオ・化学部の教育目標と各学科の教育目標
安全・安心で健康な社会、人と自然に優しい生活環境の創成が求められている。一方で、環境・資源・エネ
ルギー新時代が到来し、持続可能な社会の構築が模索されている。本学部では、脳科学・遺伝子解析・微生物
工学から新素材・バイオマス・再生可能エネルギーにわたる「生命・環境・エネルギー」に関連した新技術の
基礎と応用を学ぶ。実験を重視した探求型の学習により、科学的理解力と深い洞察力および柔軟な応用力を身
につけ、バイオ・化学技術を基盤に、これらと異分野の技術を融合した新しい産業の創出に貢献できる技術者
を育成する。
キーワード:生命現象解析力、バイオ工学応用力、化学現象解析力、応用化学展開力
学科
応用化学科
応用バイオ
学科
6
2016.8.1
教育目標
「持続成長可能な社会」の実現のために、基礎化学の知識基盤のうえに修得した有機・無機機能化学および環境
化学の知恵を生かし、地球あるいは人類社会が直面しているエネルギーおよび環境にかかわる諸問題を解決して
いくことが求められている。本学科では、地球と人類の持続成長を可能とする産業分野においてグローバルに活
躍することができる化学技術者を、基礎教育、実験・実技教育、応用教育およびプロジェクト教育の連携のもと
に育成する。
キーワード:化学分析力、物質創製力、プロセス創製力、応用化学展開力
現代社会において、高品位な社会生活に必要な生命科学に基づいた技術開発が期待されている。本学科では、新
機能分子創出などに代表されるバイオ工学、ゲノム解析や遺伝子解析に関する遺伝子工学、人間の行動や感覚の
仕組みを説明する脳科学を主に学ぶ。生命現象の基礎となる DNA やタンパク質の合成過程、生物の基本機能、感
覚や行動を制御する脳の仕組みを理解し、広義のバイオ技術に基づいて新しい産業を担うことのできる人材を育
成する。
キーワード:生命現象解析力、脳機能解析力、生命科学応用力、バイオ工学技術応用力
1 章 教育研究の構成・目的・取組み |
1.4
金沢工業大学 教育情報公表
学科・課程で修得する知識・能力
全学部に共通する基礎教育部の教養・基礎教育で修得する知識・能力と、各学科の専門教育で修得する知識・
能力を次に示します。
(1) 修学基礎教育課程で修得する知識・能力
① 自主的・継続的な学習に基づく自己管理能力
金沢工大の学生として求められる、修学や生活に取り組む態度と方法を体験し、「修学ポートフォリオ」を作成する
ことにより、自己管理能力と日本語表現力の重要性を認識し、自己実現に向かって、積極的かつ実践的な行動に取り
組むことができる。
② キャリアデザイン能力
大学卒業後、技術者として活躍するために、将来の目標を設定する必要性を学ぶとともに、希望する専門領域に応じ
た学習活動領域を確定し、その学習のための事前準備を含めた履修計画や行動を自ら立案し実行することができる。
希望する専門領域の産業界の動向、求められる技術者像や専門的能力に関心を持つとともに、過去・現在・将来の自
分について考え、自らの進むべき方向性を見出すことができる。
③ 社会で求められる行動規範および人間力
KIT IDEALS や KIT 人間力を理解したうえで、それらを実践することができる。また、国際化した社会で活躍する技
術者像を学び、「自ら考え行動する技術者」を目指して学習する心構えを身につけることができる。そのために、社
会の動きに関心を持つ習慣を身につけ、国内外の状況に対して自ら考え、判断する力を養うことができる。
④ 技術者の礎となる広範な教養
日本の歴史・文化・伝統を理解し、日本人としての自覚を深めることができる。更に、日本と異なる歴史や文化を公
平に評価できる真摯な姿勢の大切さを学び、真の意味での国際性を身につけることができる。
(2) 英語教育課程で修得する知識・能力
① イングリッシュトピックス
基礎的な文法(接続詞、動詞の時制、名詞節、数字、構文、疑問文、受動態、修辞語など)を復習し、スペルと発音
も学習する。英語の授業で必要な言い回しを学び、コミュニケーション能力を向上させる。それぞれのレベルにあっ
た語彙を使った文章を読み、技量の向上を図る。辞書の活用方法、文章の分析方法、多読方法を学び、自律した学習
者になるための能力を修得することができる。
② ビジネスコミュニケーション
仕事や職場で使う会話や書類の書き方を学ぶ。書類には、ビジネスレター、短いレポート、計画書、明細書などが含
まれる。ビジネスや産業に関連した時事問題の文章を読み、国際社会における概念、時事に対する理解を深めること
ができる。
③ アカデミックリーディング
比較的易しい、専門的な文章や、アカデミック(学問的)な文章を読み、リーディングの能力を向上させる。長文を
読解する様々な技能を学ぶ。長文の構造、目的、主旨、細部の情報を見つける練習をする。アカデミックな語彙を増
やすとともに、分からない単語の意味を推測する技術も学ぶ。短いアカデミックな文章を読み、その内容について話
し、書き、質問し、結論付けや、個人の意見を論理的に表現することができる。
④ ライティング-プレゼンテーション
自分の考えを論理的かつ明確に表現する能力を高める練習をする。決められた書式に従い、段階を経て英語論文を作
成する。その論文に基づいて、英語でプレゼンテーション用スライドを作成し発表する。学期の最後にリハーサルと
発表会を行い、お互いの発表に対する質疑応答の練習もする。
以上のように、論文を作成し、それを発表することで、英語の能力だけではなく、表現力、論理的思考能力をも身に
つけることができる。
7
2016.8.1
1 章 教育研究の構成・目的・取組み |
金沢工業大学 教育情報公表
⑤ イングリッシュセミナー
上級レベルの授業である、アカデミックリーディングやライティング-プレゼンテーションの授業などで得た能力を
使い、新聞、雑誌、論文、専門の記事などの原文を含む、より難易度の高い長文を読むことができる。
⑥ 実用英語演習
(レベル A/B): 初めて TOEIC®を受験する学生や、本学でレベル A または B で英語学習をスタートした学生を主対象と
する基礎コース。まずは TOEIC® 350 点を突破することを目的とする。
基本的な文法も復習するので、テストのテクニックだけではなく、根本的な英語の勉強法を身につけることができる。
(レベル C): 本学でレベルCから英語学習をスタートした学生や、就職・進学に向けてスコアアップをめざす学生を
主対象とする応用コース。各パートの得点をどのように上げるか、という攻略法を学び、演習・課題を実践していく。
以上のように、TOEIC®の得点をさらに上げた人のための授業で、聞き取り、文法、読解のコツを体系的に修得するこ
とができる。
(3) 数理基礎教育課程で修得する知識・能力
① 工学のための数理工統合
数理基礎(数学、物理)とその工学系分野(機械、電気、情報工学)への応用の知識を修得し、思考・推論・創造す
ることができる。さらに、予習・復習を主とした自学自習などの自己学習力や自己管理能力を養うことができる。
② 環境・建築のための数理工統合
数理基礎(数学、物理)とその工学系分野(環境土木、建築)への応用の知識を修得し、思考・推論・創造すること
ができる。さらに、予習・復習を主とした自学自習などの自己学習力や自己管理能力を養うことができる。
③ 情報のための数理統合
情報数理基礎とその情報学系分野への応用の知識を修得し、思考・推論・創造することができる。さらに、予習・復
習を主とした自学自習などの自己学習力や自己管理能力を養うことができる。
④ バイオ・化学のための数理統合
数理基礎(主として数学)とその理工学系分野(バイオ、化学)への応用の知識を修得し、思考・推論・創造するこ
とができる。さらに、予習・復習を主とした自学自習などの自己学習力や自己管理能力を養うことができる。
⑤ アドバンスト数理
多変数の微分・積分学と常微分方程式の解法について学び、工学分野などにおける課題について、より高度な解析を
行う能力を身につけることができる。
⑥ 物理・化学もしくは生物
物理・化学もしくは生物の分野について、基礎的な概念や法則を学び、工学、情報学、理工学(バイオ、化学)にお
ける課題について、物理的・化学的もしくは生物的な解析を行う能力を身につけることができる。
⑦ 技術者のための統計
偶然性を伴う現象を解析する場合に必要となる統計的な考え方を学び、工学、情報学、理工学(バイオ、化学)にお
ける課題について統計的な解析を行う能力を身につけることができる。
(4) 基礎実技教育課程で修得する知識・能力
① 基礎的な実験ができる力
身近な現象あるいは自分たちの専門に関連した現象を実験テーマに設定し、安全に現象の観察、影響を与える因子を
見つけ、複雑な現象を単純化した実験方法を考えることができ、さらに、実験結果から考察ができる。
② 問題を発見し解決できる力
実社会における身近な問題を対象として現在持っている知識に加えて、必要な情報を収集・分析し、問題の現状を把
握し、その原因について調査・分析し、チーム活動により問題を解決でき、その結果を適切な文章や口頭発表で表現
できる。
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1 章 教育研究の構成・目的・取組み |
金沢工業大学 教育情報公表
③ コンピュータ利用の基礎知識
コンピュータを適切かつ効率的に活用できるように、まず Windows、セキュリティ対策、ハードウェアおよびソフト
ウェアのインストール、ネットワーク設定などコンピュータの基礎知識と実践的な運用ができる。Word、Excel、
PowerPoint などを使い、情報の収集や収集した情報の整理を効率よくおこない、自己の考えや成果物を正確に伝え
ることができる。
(5) 機械工学科で修得する知識・能力
① 修学計画能力
機械工学科において何を学ぶか、機械工学とは何かの概念を得る。また、機械工学科教育プログラムの学習・教育目
標を把握し、自ら修学プランを立案できる。
② 設計基礎能力
設計の基本原理(力の伝達、役割分担、自己充足、安定性と不安定性、実体設計の考慮点)と各種機械要素の機能と
原理を理解し、これらの知識を機械および機械システムの設計に効果的に応用できる(詳細設計を行うことができる)
。
③ 製造基礎能力
切削加工、特殊加工、機械材料、熱処理などに関する基礎的な知識を持ち、部品図面に記述された技術的要求仕様を
満たしながら、最も経済的に製造できる加工法や材料を選択できる。
④ コンピュータ援用能力
近代的なエンジニアリング・ソフトウェアの理論と使用法を理解し、設計から製造に至る様々な過程で現実的な複雑
さを持つ工学的諸問題を迅速に解決できる。
⑤ 力学応用能力
機械の強度設計や性能設計に必要な力学各分野の基礎知識(工業力学、機械力学、材料力学、熱力学、流体力学など)
に精通し、これらの知識を安全で効率の高い機械や機械システムの概念設計や基本設計(性能設計も含む)に応用す
ることができる。
⑥ 実験手法・データ解析に関する能力
実験・演習を通して、専門科目で取り上げられる理論や手法を学び、より深い理解力と応用力を身につける。実験装
置を適切に使用し、必要なデータを計測・解析し、報告書としてまとめることができる。
⑦ 専門統合化能力
これまでに学んできた専門科目の知識を統合・発展させ、現実的な複雑さを持つ工学問題の解決に応用する。専門知
識の発展と総合化を図り、学んだ知識を具体的な問題に応用することができる。
⑧ 工学設計能力
工学的諸問題に対して、工学設計過程に基づき解決案を創出し成果を得ることができる。また、理論的なアイディア
や技術的なアイディアを具体的な図面や技術書面、レポート等で明確に表現することができ、また、そのアイディア
の有効性を実証するために、試作や実験を計画・実行・分析し、その機能や性能を評価し改善することができる。
⑨ キャリアデザイン能力
機械工学に関する産業界の動向、求められる技術者像、就職環境などを把握して、将来の進路を展望し、自らの進む
べき方向を決定できる。
(6) 航空システム工学科で修得する知識・能力
① 設計・製造基礎能力
実際の機械や機構に触れて機械というものを理解した上で、設計製図の基礎と CAD を用いた現代設計技術を学習し、
機械工学におけるモノ作りを実践する。機械工作の基礎をベースに、機械要素の設計を行うことができる。
② 力学の基礎知識の修得と航空専門科目への応用能力
機械分野の基礎学問である材料力学・機械力学・熱力学・流体力学の4力学とその関連分野について学び、機械工学
の基礎的知識を修得し、これらの知識を航空工学の専門領域に対して具体的に応用することができる。
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③ 航空技術者としての自主学習能力
航空工学の主要分野(空力、構造、装備、制御)の概要を知り、それら工学分野の調和の上で成立する航空機の設計、
製造プロセスを理解した上で、必要な知識・技能を自主的かつ継続的に修得することができる。
④ コンピュータ援用シミュレーション能力
数学、コンピュータ利用技術、シミュレーション技術を修得し、航空工学の諸問題を解決する手段として活用するこ
とができる。
⑤ 航空工学専門知識の実践能力
航空工学全般にわたる専門知識や解析手法を実験・演習を通して身につけることができる。
⑥ 工学設計能力
身近な問題についての設計過程を経験することによって、具体的な航空機の設計や航空工学理論の応用、航空機に関
連する実現象の評価等を含め、実現可能なものを設計・製作・提案することのできる能力を身につけ、それを応用す
ることができる。
⑦ キャリアデザイン能力
機械工学・航空工学に関する産業界の動向、求められる技術者像、職場環境などを把握して、技術者としての将来像
を創造していくことができる。
(7) ロボティクス学科で修得する知識・能力
① 自ら考え学ぶ能力
機械系・ロボティクス技術者として活躍するために、学科の学習・教育目標を理解し、科目間の連携や履修課程を把
握したうえで、自らの修学計画を立案し実行することができる。さらに、専門領域の産業界の動向、求められる技術
者像や専門的能力に関心を持つとともに、過去・現在・将来の自分について考え、自らの進むべき方向性を見出すこ
とができる。
② 機械工学の基礎知識及び専門知識の修得と応用能力
機械工学の基盤科目である機械力学、材料力学、熱・流体力学の基礎知識を修得し、これらの基礎知識をロボットの
機構設計や運動解析に応用することができる。
③ 電気・電子工学、計測・制御工学の基礎知識及び専門知識の修得と応用能力
(1)エレクトロニクスの基本となる電磁気、電気電子回路を理解したうえで、ロボットを制御するための基本的な駆
動回路、フィルター等を設計することができる。
(2)数学の知識をもとに計測と制御の原理を学習し、センサ、信号処理、フィードバックの概念を理解したうえで、
動くものの特性を解析することができる。さらに、この特性や評価値にもとづいて、制御系の基礎的な設計を行
うことができる。
④ プログラミング技術及び知能情報化技術の修得と応用能力
プログラミング言語の基本から、アルゴリズムとデータ構造を理解し、動くものを制御するための基本的プログラム
を作成することができる。
⑤ 設計製作に必要な知識と技術の修得と実践能力
機械やシステム、さらにはロボットを構成する要素技術を理解したうえで、修得した CAD 汎用技術や設計技術を活用
し、機械やロボット製作に応用できる。さらに、実際の機械や機構に触れ、実践を通して機械工作の基礎を学ぶとと
もにロボットの機械的設計および加工を行うことができる。
⑥ システム統合化能力とプロジェクト遂行能力
社会ニーズから問題を発見し、問題の本質を理解したうえで、身につけた知識と技術を統合し一連の工学設計過程を
実践することにより問題を解決することができる。また、実験をとおして現象を解明し、与えられた制約の下で、個々
が身につけた技術やコミュニケーション能力を生かし、計画的に仕事を進め、報告書にまとめ発表することができる。
⑦ キャリアデザイン能力
産業界の動向、求められる技術者像、職場環境などを把握して、技術者としての将来像を創造していくことができる。
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(8) 電気電子工学科で修得する知識・能力
① 工学的基礎能力Ⅰ
電気電子工学科の学習・教育目標を理解するとともに、工学分野における電気電子工学の重要性とこの分野の全体的
な概要を理解することにより、専門的な学習への動機付けをし、自らの修学計画を立案できる。
② 工学的基礎能力Ⅱ
基礎的なレベルで、電子回路の特性解析および設計を行うことができ、それらを基礎的な問題に適用できる。
③ 物理・数学的基礎能力Ⅰ
重要な専門基礎科目である電気回路に関する基礎知識を修得し、物理的・数学的考察により、電気回路の特性解析お
よび設計を行うことができる。
④ 物理・数学的基礎能力Ⅱ
重要な専門基礎科目である電気磁気学に関する基礎知識を修得し、物理的・数学的考察により、静電界、電流と磁界、
電界と磁界の諸現象を定量的に捉えることができる。
⑤ 工学的基礎能力、設計・製作能力
過渡的な現象を解析する数学的手法を理解するとともに、ハードウェアとソフトウェアの両面からコンピュータシス
テムに関する基礎技術と応用技術を修得し、コンピュータの基本設計と制御システムへの応用について取り組むこと
ができる。また、基本的なコンピュータ言語を用いたプログラミングを学び、具体的な数値解析法の例について、基
礎的なレベルのプログラミングができる。
⑥ 工学的応用能力
様々な分野で利用される電気エネルギーの有効性について学び、電気機器、高電圧技術、プラズマ技術、電力の伝送
方法について理解し、電気エネルギーに関する基礎知識を応用できる。
⑦ エレクトロニクス応用能力
現在のエレクトロニクス分野を支える電気材料、半導体工学について、各種材料および半導体素子の動作原理、特性
を理解し、様々な分野での応用技術を修得し、それらを具体的に活用ができる。
⑧ 設計・製作能力
専門領域に関する物理量の計測手法、計測器の動作原理や信号処理法の基礎知識を理解できる。また、専門領域に関
連する実際の装置や計器を扱うことにより、電気電子工学全般の基礎知識をより深めるとともに、測定手法や実験結
果の評価方法・解析手法を具体的に適用できる。
⑨ 統合能力
プロジェクトデザイン過程を実践することにより、電気エネルギー、電気電子制御技術、電子デバイス技術などにお
ける新しい課題を自らが提案し、これまでに修得した知識・技術を用いてその課題を解決できる。これにより、技術
者としての総合的な能力を活用できる。
⑩ 設計・製作能力、統合能力
回路設計および製図手法を理解し、電気電子工学分野で扱われる様々な機器、システム、デバイスなどに対する応用
設計能力を身につけ、活用できる。このために、機器の開発・設計、資格取得に必要な法規、法令、施設管理などの
知識を理解し、それらの重要項目について説明できる。
⑪ キャリアデザイン能力
電気電子工学に関する産業界の動向、求められる技術者像、就職環境などを正確に把握して、将来の進路を展望し、
自らの進むべき方向を決定できる。
(9) 電子情報通信工学科で修得する知識・能力
① 工学的基礎能力Ⅰ
電子情報通信工学科の学習・教育目標を理解するとともに、工学分野における電子情報工学の重要性とこの分野の全
体的な概要を理解することにより、専門的な学習への動機付けをし、自らの修学計画を立案できる。
② 工学的基礎能力Ⅱ
基礎的なレベルで、電子回路の特性解析および設計を行うことができ、それらを基礎的な問題に適用できる。
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③ 物理・数学的基礎能力Ⅰ
重要な専門基礎科目である電気回路に関する基礎知識を修得し、物理的・数学的考察により、電気回路の特性解析お
よび設計を行うことができる。
④ 物理・数学的基礎能力Ⅱ
重要な専門基礎科目である電気磁気学に関する基礎知識を修得し、物理的・数学的考察により、静電界、電流と磁界、
電界と磁界の諸現象を定量的に捉えることができる。
⑤ 工学的基礎能力、設計・製作能力
過渡的な現象を解析する数学的手法を理解するとともに、ハードウェアとソフトウェアの両面からコンピュータシス
テムに関する基礎技術と応用技術を修得し、コンピュータの基本設計と制御システムへの応用について取り組むこと
ができる。また、基本的なコンピュータ言語を用いたプログラミングを学び、具体的な数値解析法の例について、基
礎的なレベルのプログラミングができる。
⑥ 工学的応用能力
情報通信機器、情報信号の伝送技術、各種メディア通信技術、および高度情報化社会における情報通信システムの基
礎知識を修得し、それらの具体的な応用について考察できる。
⑦ エレクトロニクス応用能力
ハードウェア技術の基盤となる電子材料とその材料物性、および光エレクトロニクスデバイスの基本動作とその応用
技術に関する基礎知識を修得し、それらの具体的な応用について考察できる。
⑧ 設計・製作能力
専門領域に関する物理量の計測手法、計測器の動作原理や信号処理法の基礎知識を理解できる。また、専門領域に関
連する実際の装置や計器を扱うことにより、電子情報通信工学全般の基礎知識をより深めるとともに、測定手法や実
験結果の評価方法・解析手法を具体的に適用できる。
⑨ 統合能力
プロジェクトデザイン過程を実践することにより、情報通信システム、電子ディスプレイ・音響技術などにおける新
しい課題を自らが提案し、これまでに修得した知識・技術を用いてその課題を解決できる。これにより、技術者とし
ての総合的な能力を活用できる。
⑩ 設計・製作能力、統合能力
回路設計および製図手法を理解し、電子情報通信分野で扱われる様々な機器、システム、デバイスなどに対する応用
設計能力を身につけ、活用できる。このために、機器の開発・設計、資格取得に必要な法規、法令、施設管理などの
知識を理解し、それらの重要項目について説明できる。
⑪ キャリアデザイン能力
電子情報通信工学に関する産業界の動向、求められる技術者像、就職環境などを正確に把握して、将来の進路を展望
し、自らの進むべき方向を決定できる。
(10)情報工学科で修得する知識・能力
① 情報システムの基本構成説明能力および基本要素操作能力
情報工学全般を概観する導入教育に引き続き、情報の表現、加工、蓄積、伝達の基本原理、コンピュータおよびネッ
トワークシステムの実際と設計法の基礎を学び、コンピュータおよびネットワークの基本構造を説明でき、種々の数
表現、論理関数と回路、簡単な機械命令を自在に使うことができる。
② プログラミングとソフトウェア開発能力
C、JAVA、SQL 等構造が異なる複数のプログラミング言語を使い分けてソフトウェアを記述する基礎的能力を修得す
る。さらに要求分析/仕様記述/プロジェクト管理などソフトウェア開発のための技術を修得し、小規模なソフトウェ
アの設計・開発ができる。
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金沢工業大学 教育情報公表
③ 情報処理環境の機能設定・運用能力
オペレーティングシステムの機能、プログラミング環境、計算処理実行形式、通信処理の実際について学び、情報シ
ステム開発の基礎的能力を身につけ、Windows 系・Unix 系の OS の機能を説明でき、種々の機能設定を自在に行うこ
とができる。
④ 情報処理技法の設計と評価能力
データ構造とアルゴリズムの基礎的技法を学び、情報処理の効率化手法を修得し、配列、木構造等の基本データ構造
およびソート、探索等の基本アルゴリズムについて、計算量の概念に基づいて情報処理の効率を評価することができ
る。
⑤ 情報・計算に関する形式的記述と論理的思考能力
情報工学の基礎となる情報と計算の基本原理を学び、形式的記述能力および論理的思考能力を身につけ、集合、 整
数、代数系、情報量の基礎的事項を説明でき、符号化の効率を評価することができる。
⑥ ハードウェア・ソフトウェアの設計・製作能力
プログラミング、オペレーティングシステム、ハードウェア、組み込みシステム、ネットワーク、モバイルソフトウ
ェアの構築を通して、ハードウェア・ソフトウェア設計の基礎的能力を身につけ、実験・演習の過程で生じる問題を
多面的観点から解決し、自分のアイディアを適確にまとめることができる。
⑦ 情報システムの設計開発能力とプロジェクト遂行能力
情報工学関連の安全・危機管理、プロジェクトデザインⅢ活動領域プログラムの概要を学ぶ。次いで、プロジェクト
デザイン教育の最終課題として、各自が既存技術の調査、課題の発見、問題解決の方法・手順の設定、プロトタイプ
の試作・評価を行い、自主的かつ継続的な情報システム開発能力を身につけ、具体的な研究開発の課題を自ら発見し、
課題解決へのプロセスを完遂することができる。
⑧ キャリアデザイン能力
情報系産業の現状、情報技術者に必要な能力について学び、関連する能力を向上させるとともに、自分の将来像を設
定し、それに必要な能力の修得状況を自らチェックし補完することができる。
⑨ 分散システムの設計・開発能力
プロセス間通信などの基本的な通信方式、アーキテクチャ/ミドルウェアなどのプラットフォーム技術を学び、ネッ
トワーク接続された分散システムおよびアプリケーションの設計・開発ができる。
⑩ メディア情報処理システムの設計・開発能力
画像情報処理、コンピュータグラフィックス、パターン認識、自然言語処理などを学び、画像、映像、幾何データ、
音声、文書などのメディア情報処理システムの設計・開発ができる。
(11)メディア情報学科で修得する知識・能力
① 情報技術の基礎能力
情報テクノロジーの基礎的な知識と技能に習熟し、それらを活用できる。
② ネットワーク構成・運用能力
コンピュータネットワークを構築し、安全に運用できる。
③ アプリケーション開発能力
マルチメディアコンテンツを取り扱ったアプリケーションソフトウェアを開発できる。
④ コンテンツ制作のための基盤能力
マルチメディアコンテンツを制作するための背景となる、情報学、生理学、社会学、歴史学、感性工学などの基盤的
知識を身につけ、実際のコンテンツ制作に応用できる。
⑤ メディアコンテンツのデザイン能力
映像、音楽、Web サイトなどのメディアコンテンツをデザインするための技能と感性を身につけ、実際にコンテンツ
を制作できる。
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金沢工業大学 教育情報公表
⑥ プロジェクト推進能力
メディアテクノロジーの知識、技能、およびコンテンツデザインのための理論、技能、感性を動員して、メディア情
報に関するシステム、製品、作品などを論理的過程を経て制作できる。また、その有効性を科学的に検証し、改善す
ることができる。
⑦ キャリアデザイン能力
メディア情報に関する産業界の動向、求められる人物像、就職環境などを把握して、将来の進路を展望し、自らの進
むべき方向を決定できる。
(12)経営情報学科で修得する知識・能力
① IT 活用基礎力
コンピュータ、データベースおよびネットワークに関する基礎的な知識を修得し、目的に応じたプログラミングおよ
びアプリケーションソフトの利用ができる。
② マーケティング能力
市場動向を把握する手法及びそれを解析する手法を理解し、市場分析に基づく事業企画書を作成するなどのビジネス
戦略を立案することができる。
③ マネジメント基礎能力
研究開発・生産・物流・販売など事業のマネジメントに関する知識と一般原則を理解し、ケース企業の経営について
分析評価し、組織編成や業務プロセスの改善のソリューションおよび最適化を提案することができる。
④ 財務会計基礎能力
経営状態を表現するための会計および資金を適切に管理するための財務に関する基礎知識を修得することにより、財
務諸表を見てケース起業の経営状態を把握すること、さらには資本調達計画を立案することができる。
⑤ ビジネス応用実践能力
マーケティングやマネジメントの基礎知識に精通し、これらの知識を応用して社会に有用なイノベーションの種を見
つけ出し、起業に結びつけることができる。
⑥ プロジェクト遂行能力
ビジネス上の様々な問題に対して、問題解決の過程に基づき解決案を創出し成果を得ることができる。また理論的な
アイディアを具体的な計画やレポートで明確に表現することができ、そのアイディアの有効性を実証するための調査
や実施項目を計画し、実行に移して成果を上げ、以上のすべてを適切に説明することができる。
⑦ キャリアデザイン能力
ビジネス業界の動向や就職環境などを把握して、自らの適性と希望に応じた将来の進路を展望し、自らの進むべき方
向を決定できる。
(13)心理情報学科で修得する知識・能力
① 情報技術活用能力
情報に関する基礎的素養および情報処理の基礎と応用を学び、コンピュータやインターネットを日常的に利用するこ
とができる。また、表計算、コンピュータシステムなどを学び、さらに、プログラミング演習を通してプログラムの
記述能力を高めると同時に、コンピュータを自在に活用することができる。
② 心のはたらきの測定・評価能力
人間の情報処理機構、人間の身体的構造、および人間の情意システムについて心理学的説明を行うことができる。ま
た、心理学の基本的な枠組みを理解し、心理学の基本的な実験の実習を通して、心理学の考え方を体験し、人間の知
情意それぞれの働きについて心理測定評価を行うことができる。
③ 心のはたらきの応用化能力
心理学的知識を活用して、心のはたらきをものづくりとひとづくりに活かすための方法を修得することで、人間親和
性の高い情報デザイン・システム・サービスの開発、すなわち、わかりやすく、快適で、親しみやすい、身の回りの
製品・福祉機器・システム設計開発を行うことができる。
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1 章 教育研究の構成・目的・取組み |
金沢工業大学 教育情報公表
④ プロジェクト遂行能力
心の働きが関わる諸問題について、これまでに学んできた知識を活用して、科学的な方法を用いた研究を計画、遂行
し、レポートやプレゼンテーションにより明確に表現できる。
⑤ キャリアデザイン能力
実社会において心理学の知識が生かされる場面を理解し、社会の動向、求められる人物像、就職環境などを把握して、
将来の進路を展望し、自らの進むべき方向を決定できる。
(14)建築デザイン学科で修得する知識・能力
① 建築学全般の基礎的能力
建築に求められる、使いやすさや美しさにかかわる建築計画、安全性にかかわる建築構造、快適さや健康にかかわる
建築環境の三つの領域を主に学ぶことにより、建築に対する理解を深めることができる。
② 建築図面・文章等の基礎的表現能力
建築計画・建築構造・建築環境などで学んだ、建築や地域に求められる基本的な内容を、図面や文章等を使って的確
に表現することができる。
③ 建築設計・計画の基礎・応用能力
使いやすく美しい建築を実現するために、建築空間の用途に応じた機能・構成・意匠等を理解することができる。さ
らに、建築や都市空間を調査・評価する能力を養い、建築デザインの潮流および最先端の動向を踏まえ、自らの感性
を活かした建築を設計することができる。
④ 都市・まちづくりの基礎・応用能力
都市や地域を形成している集合体としての建築群の役割や特性について、歴史的な変遷を含めて理解することができ
る。さらに、建築・都市を調査・分析する能力を養い、都市・まちづくりの計画や構想を立案することができる。
⑤ 建築環境・設備の基礎的能力
快適で健康的な建築を実現するために、建築の内外に形成される音・光・熱・空気・エネルギー等の環境と人間との
関連性を理解することができる。
⑥ 建築構造の基礎的能力
安全で安心な建築を実現するために、建築の構造的特徴を、安全性の観点から理解することができる。
⑦ 建築生産の基礎的能力
建築の構法や材料などの建築生産の基礎について理解することができる。
⑧ 建築 CAD・CG の基礎・応用能力
デジタルメディアを活用した建築空間表現の高度な技術を修得することができる。
⑨ 分析・考察・提案能力
建築の基礎から応用までの学習過程で得られた知識を確認し、それらを用いて問題を発見し、解決することができる。
⑩ プレゼンテーション能力
自分の意図するところや得られた成果を分かりやすく論理的に表現することができる。
⑪ キャリアデザイン能力
建築関連分野における実社会の動向を理解し、大学院進学も含めて将来の進路を幅広く展望したうえで、自らの進む
べき方向を決定することができる。
(15)建築学科で修得する知識・能力
① 建築学全般の基礎的能力
建築に求められる、使いやすさや美しさにかかわる建築計画、安全性にかかわる建築構造、快適さや健康にかかわる
建築環境の三つの領域を主に学ぶことにより、建築に対する理解を深めることができる。
② 建築図面・文章等の基礎的表現能力
建築計画・建築構造・建築環境などで学んだ、建築や地域に求められる基本的な内容を、図面や文章等を使って的確
に表現することができる。
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金沢工業大学 教育情報公表
③ 建築設計・計画の基礎的能力
使いやすく美しい建築を実現するために、建築空間の用途に応じた機能・構成・意匠等を理解することができる。
④ 都市・まちづくりの基礎的能力
都市や地域を形成している集合体としての建築群の役割や特性について、歴史的な変遷を含めて理解することができ
る。
⑤ 建築環境・設備の基礎・応用能力
快適で健康的な建築を実現するために、建築の内外に形成される音・光・熱・空気・エネルギー等の環境と人間との
関連性を理解することができる。さらに、建築環境・設備の知識を活かし、人間の生理・心理を考慮した環境負荷の
小さい快適な空間を計画することができる。
⑥ 建築構造の基礎・応用能力
安全で安心な建築を実現するために、建築の構造的特徴を、安全性の観点から理解することができる。さらに、建築
物に生じる力学的現象を把握し、安全性評価と一貫した構造設計を行うことができる。
⑦ 建築生産の基礎・応用能力
建築の構法や材料などの建築生産の基礎について理解することができる。さらに、再利用・長寿命化等の持続可能な
建築の計画・設計をすることができる。
⑧ 建築 CAD・CG の基礎的能力
デジタルメディアを活用した建築空間表現の技術を修得することができる。
⑨ 分析・考察・提案能力
建築の基礎から応用までの学習過程で得られた知識を確認し、それらを用いて問題を発見し、解決することができる。
⑩ プレゼンテーション能力
自分の意図するところや得られた成果を分かりやすく論理的に表現することができる。
⑪ キャリアデザイン能力
建築関連分野における実社会の動向を理解し、大学院進学も含めて将来の進路を幅広く展望したうえで、自らの進む
べき方向を決定することができる。
(16)環境土木工学科で修得する知識・能力
① 環境土木工学技術者に向けての自己形成能力
講義、フィールド見学、社会人による講演などさまざまなアプローチにより、業種および職種が多岐にわたる建設業
界を学び理解することができる。さらに環境土木工学の技術者になるための自己のキャリアパスを描くことで自己形
成能力を身につけることができる。
② 構造物の設計・施工・維持管理に関する基礎的能力
土木力学、構造力学、コンクリート工学など構造物の基礎を学び、構造物の設計・施工・維持管理に関する基礎的能
力を身につけることができる。
③ 自然環境の活用に関する基礎的能力
土の性質と水の流れの基礎を学び、自然環境の活用に関する基礎的能力を身につけることができる。
④ 空間情報を計測・分析・評価する基礎的能力
情報通信工学を活用した空間情報工学・衛星測位など最新の計測手法を学び、環境情報を処理・解析および評価する
ことができる。
⑤ 環境土木工学の統合化能力
環境土木工学の基礎知識を統合化した環境技術・防災技術・地域政策を学び、安全・安心で持続性のある地域環境を
構築し運営できる能力を身につけることができる。
⑥ プロジェクトデザイン能力
プロジェクトデザイン手法を学び、コミュニケーション能力およびプレゼンテーション能力を身につけ、問題を発見
しそれを解決するアイディアを提案する能力を身につけることができる。
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2016.8.1
1 章 教育研究の構成・目的・取組み |
金沢工業大学 教育情報公表
⑦ キャリアデザイン能力
関連分野における実社会の動向を理解し、大学院進学も含めて将来の進路を幅広く展望したうえで、自らの進むべき
方向を決定することができる。
(17)応用化学科で修得する知識・能力
① 応用化学リテラシー
事実と推論を分けるなど科学あるいは工学の文書の基本様式に則り、専門的な報告書を作成したり、読んだりするこ
とができる。
② 応用化学コンピュータリテラシー
応用化学分野におけるプロセス創製、物質創製、あるいは化学分析においてコンピュータによる支援を活用していく
ことができる。
③ 応用化学分野において活動を安全に進めていく能力
社会活動における安全という概念の重要性を十分に理解した上で、応用化学分野における生産や技術開発を安全に進
めていくことができる。
④ 化学基礎能力
応用化学に関する専門知識の修得、さらには応用化学分野における実験・実習・統合的な演習やプロジェクトの活動
に関する知識の修得を自ら行うことができる。
⑤ 化学分析能力
物質の組成の分析、溶液中に含まれる物質の分析、物質の構造の同定等の化学分析手法に関する知識に基づき、与え
られた対象および要求に対し適切な分析方法を選択・設計し、必要とされる化学分析を行うことができる。
⑥ 物質創製能力
応用化学に関する知識や実験技術を基盤として、新しい機能を発現する物質を創製することができるとともに、その
機能を評価することができる。
⑦ 化学プロセス創製・管理能力
新しい物質を創製する化学あるいは化学工学プロセスを創り出すとともに、既存の化学プロセスの改善・管理を行う
ことができる。
⑧ 環境創製・維持能力
応用化学に関する知識や実験技術を基盤として、グローバルな視野に基づき新たな環境を創製していくとともに、環
境化学に関する分析・評価手法などを用い、現在の環境あるいは創製された環境を改善・維持していくことができる。
⑨ プロジェクトデザイン能力
プロジェクトデザイン手法、応用化学分野に必要とされるリテラシーおよびコミュニケーション能力を統合し、潜在
する問題の発見、その問題に対する適切な解決方法の選択、その問題の解決、およびその問題の再発防止に関わる実
践的な活動を、広く社会において行うことができる。
⑩ キャリアデザイン能力
応用化学に関する能力およびプロジェクトデザイン・問題解決能力などを基盤として、広く社会において自分に適し
た学習・進路の目標を設定することができるとともに、それらの目標を達成するために必要な準備・対策に自主的か
つ意欲的に取り組み、主体的かつ自律的に目標を達成していくことができる。
⑪ 理工学総合能力
基礎化学および応用化学の知識を、機能物質科学、環境工学、あるいはバイオ科学などの応用化学をさらに展開する
ために必要な知識と融合することにより、広く社会において必要とされる物質やその創製システム、あるいは分析シ
ステムを創出し、人類社会の持続的発展に貢献することができる。
17
2016.8.1
1 章 教育研究の構成・目的・取組み |
金沢工業大学 教育情報公表
(18)応用バイオ学科で修得する知識・能力
① 生命科学基礎能力
生命現象を支える基本単位である細胞や生体分子の構造と機能に関する知識を理解し、それらを生み出すしくみや情
報の流れを理解することができる。
② 生命科学倫理考察能力
生命科学およびバイオ工学分野における安全と倫理について理解し、ある状況におけるリスクや倫理的問題を発見し
たり、問題解決策を立案したりすることができる。
③ バイオ工学基礎能力
生物学、生理学、生化学、遺伝学などの生命科学に関する基礎知識を理解し、自然現象の摂理を科学的・論理的に思
考できるとともに、応用バイオに関する専門知識の修得や実験・演習を行うことができる。
④ バイオ工学技術応用能力
生物の持つ構造や機能を模倣することによって、新たな機能分子や機能のしくみを生み出すことが可能なバイオ工学
技術を理解し、その手法を活用することができる。
⑤ 人間科学基礎能力
人体の機能、感覚や認知、行動のしくみ、さらに動物の行動に関する基礎知識を修得し、それらを統合している脳の
情報処理機構の基礎を理解することができる。
⑥ 生命現象解析能力
生命現象を対象とした各種の計測とそのデータ解析の基礎と応用を理解するとともに、医療や福祉を支える工学技術
を活用することができる。
⑦ 生命科学解析能力
生化学実験、微生物実験、生理学実験、分子生物学実験、遺伝子工学実験、有機化学実験などの実験技術を修得する
とともに、実験方法の原理を理解し、実験結果に基づいた考察を行うことができる。
⑧ 問題解決実践能力
基礎科目および専門科目で学んだ科学と技術を実験や実習、プロジェクトデザインⅢを通してさらに深め、方法論の
理解や問題解決を自主的に実践できる。
⑨ キャリアデザイン能力
自己の啓発を継続することにより、自己管理能力を高め、自己を実現することができるとともに、将来の進路を開拓
していくための行動指針を設計することができる。
18
2016.8.1
1 章 教育研究の構成・目的・取組み |
1.5
金沢工業大学 教育情報公表
大学院研究科・専攻の教育目標
大学院は、工学研究科と心理科学研究科、イノベーションマネジメント研究科の 3 つの研究科に 11 の専攻(博
士前期・後期課程 8 専攻、修士課程 3 専攻)を有し、創造性豊かで優れた研究・開発能力を有する研究者と高
度な専門知識・能力を有する専門職業人の養成を行っています。各研究科・専攻の教育目標を次に示します。
区分
教育目標
工学研究科
工学研究科は、工学諸分野に関する解析能力と実践能力を有する創造性豊かな研究者又は高度な専門技
術者を養成することを目的とする。
機械工学専攻
環境土木工学
専攻
情報工学専攻
電気電子工学
専攻
システム設計
工学専攻
バイオ・化学
専攻
建築学専攻
高信頼
ものづくり専攻
ビジネスアーキ
テクト専攻
国内外の機械分野の技術革新に積極的に貢献する高度な専門能力と、幅広い技術分野に対応する統合能
力を備え、機械工学を基幹とした研究開発分野、または先進的専門領域において活躍する人間力豊かで
行動力のある高度専門機械技術者・研究者の養成を目指す。
近年の土木工学には防災や社会基盤の整備に加え、環境問題への配慮が強く求められている。本専攻で
は、環境の調和を図り、国内外の社会基盤を効率的に計画・設計・施工し、適切な維持管理や整備効果
を評価できる高度な環境土木技術者・研究者の養成を目指す。
情報の表現・加工・蓄積・伝達に関する基礎技術と情報処理を効率的に実行するためのコンピュータ、ソ
フトウェア、ネットワークに関する基盤技術を修得し、これらを複合的に応用した情報処理技術と情報
システム構築技術に関する先端的な知識や研究開発能力を身につけることによって、高度情報化社会を
先導し得る高度専門技術者・研究者の養成を目指す。
電気電子工学は、地球環境と調和した高度技術化社会を形成するうえで根幹をなす重要な学問領域であ
る。本専攻では、最もクリーンで制御しやすいエネルギーである電気についての新しい技術を研究開発
し、高度な学識と豊かな人間力を身につけ、国際的に活躍できる創造性に富んだ高度専門技術者・研究
者の養成を目指す。
情報科学・心理学という異分野を融合し、本専攻では複合的視点を持って問題解決のできる能力を養う。
人とものの親和的関係を構築するための基礎的・応用的研究を通して、情報コンテンツを含む新たな商
品を創造するテクノロジーを修得し、人と社会に役立つモノづくりができる高度専門技術者・研究者の
養成を目指す。
ライフサイエンス、医療、バイオテクノロジーやナノテクノロジーを基盤とする応用バイオ・応用化学
の分野では、工学の枠を超える新たな産業分野が創出されている。本専攻では、機能化学、環境化学、
バイオ工学、生命科学などの基礎知識と専門知識を総合的に修得し、応用力・実践力に長けた高度専門
技術者・研究者の養成を目指す。
建築学の広範な領域(設計・意匠、都市・地域計画、空間構築、構造、環境・設備)を横断的に学習す
るとともに、専門領域における研究を行うことによって、総合的な知識と専門的な知識を同時に修得す
ることが可能となる。さまざまな視点から問題解決に適切に対処し、社会の発展に貢献できる高度な建
築技術者・研究者の養成を目指す。
産学連携を教育システムの中で体系化し、工学技術者として具体的な技術分野における調査・分析力、
企画・立案能力、検証・解決能力、開発マネジメント力の4つの能力の向上を図る。これにより、「安全
安心なものづくり」のプロフェッショナル・マネージャーとして、広い視野のもとでプロジェクト研究
開発ができる高度専門技術者・研究者の養成を目指す。
産業の発展を社会的価値と経済的価値の創造活動として捉え、販売・生産・調達・財務などの複数の業
務プロセスと人、モノ、資金、情報、技術などの経営資源に関する全体最適化を標準化と改善および知
識創造からなる共通基盤に立脚して、創造的かつ挑戦的に行うことができる高度専門職業人の養成を目
指す。
心理科学研究科
心理科学研究科は、人間の精神健康の保持・増進に貢献し得る研究者又は心理臨床家を養成することを
目的とする。
臨床心理学
専攻
工科系の大学としては、我が国で最初に設置された臨床心理学を専門とする大学院であり、北陸では初
めての臨床心理士養成機関(日本臨床心理士資格認定協会第一種指定大学院)として、科学的素養を有
した社会に貢献し得る心理臨床家の養成を目指す。
詳細は、http://www.kanazawa-it.ac.jp/in_shinri/
イノベーション
マネジメント研究科
イノベーションマネジメント研究科は、我が国の国際的な産業競争力の強化に資する、真のイノベーシ
ョンを実現できる「知的財産のわかる経営者」や「経営のわかる知的財産マネジメント人材」の養成を
目的とする。
イノベーション
マネジメント専攻
強固かつ持続可能なイノベーションを実現するためには、知的財産を活用した企業経営やビジネスモデ
ル開発、あるいはそのためのコンサルティングができる能力が求められる。そのため、本専攻では「知
的財産のわかる経営人材」と「経営のわかる知的財産マネジメント人材」を想定した、高度専門職業人
材の養成を目指す。詳細は、http://www.kanazawa-it.ac.jp/tokyo/
19
2016.8.1
1 章 教育研究の構成・目的・取組み |
1.6
金沢工業大学 教育情報公表
研究所の構成と概要・目的
金沢工業大学では、COI 事業拠点として 1 研究所、オープンリサーチセンターとして 4 研究所、附置研究所と
して 11 研究所、研究センターとして 16 研究所(プロジェクト)、海外研究所として 5 研究所を設置しています。
各研究所の概要、目的を次に示します。
COI事業拠点
① 革新複合材料研究開発センター
オープンリサーチセンター
①
②
③
④
ものづくり研究所
感動デザイン工学研究所
地域防災環境科学研究所
電気・光・エネルギー応用研究センター
附置研究所
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
光電相互変換デバイスシステム研究開発センター
人間情報システム研究所
高度材料科学研究開発センター
先端電子技術応用研究所
心理科学研究所
ゲノム生物工学研究所
情報技術研究所
FMT 研究所
建築アーカイヴス研究所
知的創造・経営研究所
生体機構制御技術研究所
研究センター
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
⑫
⑬
⑭
⑮
⑯
材料システム研究所
地域計画研究所
日本学研究所
時事問題研究所
科学技術応用倫理研究所
先端材料創製技術研究所
産学連携室
生活環境研究所
未来デザイン研究所
知的財産科学研究所
国際学研究所
地域共創イノベーション研究所
コンテンツ&テクノロジー融合研究所
実海域船舶海洋研究所
航空システム工学研究所
医工融合技術研究所
海外研究所
①
②
③
④
⑤
KIT/UMD共同脳磁研究所
KIT/マッコーリー大学脳科学研究所
KIT/NYU共同脳磁研究所
KIT/NYUアブダビ校共同脳磁研究所
KIT/UCL/CNRS共同小動物脳磁研究所
(1) COI事業拠点
革新複合材料研究開発センターでは、
「複合材料を今よりもっと幅広く、多くの分野で利用するために、企業
と連携して適用技術の研究や商品開発を支援する」ことを理念として、複数の大学や企業との共同研究による
異分野・異業種に技術融合を図り、具体的な適用研究や商品開発を通して、複合材料活用技術・知識の共有化
とともに新たな市場形成も目指しています。
詳細は、http://www.icc-kit.jp/coi/ で紹介しています。
20
2016.8.1
1 章 教育研究の構成・目的・取組み |
金沢工業大学 教育情報公表
(2) オープンリサーチセンター
産学連携として産業界などから多様な人材の受入れや、研究成果の公開など開かれた研究所として文部科学
省の支援を受けた研究所です。
研究所
ものづくり
研究所
感動デザイン
工学研究所
地域防災環境
科学研究所
電気・光・
エネルギー応用
研究センター
概要・目的
新しい産業構造に対応できる「ものづくり」の付加価値を高める基盤技術の開発と、横断的な工学諸
分野に対して、最新の研究評価設備を導入したラボスペースを提供する。具体的には、安全と安心を
キーワードに、ソフトマテリアルの創製と多機能デバイス化技術、複合材料構造物のためのライフサ
イクル設計技術、生体置換部品の最適化・オンリーワン製造加工技術、システムづくりのためのデバ
イス技術・分析評価技術に取り組んでいる。
詳細は、http://wwwr.kanazawa-it.ac.jp/kit_orc/
21 世紀の「ものづくり」で重視されている人に感動をもたらす製品の開発を行うことを目的とし、人
が感動するメカニズムや品質構成とはどのようなものかを科学的に検証する。具体的には、人が感動
したときの脳波形や光トポロジー、脳磁場計測システム(MEG)、筋電計などを用いて生体反応を測定
し、感動の評価システムの確立を行う。また、感動を工学的に設計できる クリエイティブな人材を養
成するシステムを開発・構築する。
詳細は、http://wwwr.kanazawa-it.ac.jp/ade/
近年、想定を超える自然災害が多発しており、安全で安心して暮らせる社会基盤の再構築が強く求め
られ、災害の抑制と環境への影響が緊急の課題となっている。本研究所は、最新の各種の大型研究装
置を設置し、「建築構造物の安全性の評価と向上」、
「地球環境を考慮した次世代建築・住宅」、
「地方都
市の建築・文化の保存と継承」
、「地域における広域防災環境システムの構築とその活用」に関する研
究に取り組んでいる。詳細は、http://wwwr.kanazawa-it.ac.jp/ides/
近年、省エネルギー、省スペース、省マテリアルが強く求められている。本研究所は、電磁界変換技
術の産学間知識融合と構造化教育の統合工学研究開発を推進し、「強・弱電磁界利用エネルギー変換技
術の高性能・高機能化とその応用」と「弱電磁界利用極微エネルギー伝達システムの高効率化とその応
用」をテーマとし、前者は高電圧応用技術・磁気応用技術・新素材創製技術・光・電子デバイス応用
技術に取り組み、後者は、高信頼人体通信・高効率ミリ波通信の技術の開発に取り組んでいる。
(3) 附置研究所
文部科学省のハイテクリサーチセンター整備事業、学術フロンティア推進事業等に選定された研究所で
す。
研究所
光電相互変換
デバイスシステム
研究開発センター
人間情報
システム
研究所
高度材料
科学研究
開発センター
先端電子技術
応用研究所
概要・目的
太陽電池によるエネルギーシステムや、フラットパネルディスプレイに代表される光電相互変換が創製
するシステムは、21 世紀の発展を支配するハイテク分野である。本研究所は、新しい光電相互変換デ
バイスシステムの開発と、そのために必要な材料・デバイスシステムを研究することを目的とし、「酸
化物半導体の価電子制御と高伝導率化およびデバイスへの応用」と「次世代電子ディスプレイシステム
の開発」のプロジェクトを推進している。
従来の機械システムが人間生活に多くの便益を与えた一方、しばしばユーザーとの摩擦を起こしてい
る。これを減らすには、人間の意図を理解し、必要となる機能を自ら創り出すシステムの設計原理を明
らかにする必要がある。本研究所は、情報システムとしての人間の特性を明らかにし、それに見合った
技術や社会環境のあり方を提言することを目的とし、人間の感覚、運動機能および脳の情報システムと
しての特性と微小脳システムの行動原理の研究に取り組んでいる。
詳細は、http://www.his.kanazawa-it.ac.jp/main.html
本研究所では、金属、半導体、高分子、セラミックス、薄膜といった各種材料分野の研究を行ってきた
研究員が結集し、インテリジェント材料、スマート材料と呼ばれる機能材料のさらなる高度化を目指し
ており、一つ一つの材料の成形プロセスや破壊メカニズムの解析を基盤とする多機能・高信頼性複合材
料の技術開発と、それらのバルク素材に薄膜を形成するといった試みから、新しい材料の創出に取り組
んでいる。詳細は、http://wwwr.kanazawa-it.ac.jp/ams/
本研究所は、脳磁計測システムの開発を行っている。具体的には、超電導エレクトロニクスを基盤とし
た超高感度磁場センサとその応用分野の開拓を中心に、センサ技術や画像診断技術の医療や産業への幅
広い応用を目指して研究開発を進めている。特に低温超電導量子干渉素子の分野では、センサ自体の開
発から、低温技術、磁気シールド、微小信号計測技術まで、磁場計測システム開発に必要な全ての要素
技術を有する国内唯一の研究所である。詳細は、http://wwwr.kanazawa-it.ac.jp/kit_ael/
21
2016.8.1
1 章 教育研究の構成・目的・取組み |
心理科学
研究所
ゲノム生物工学
研究所
情報技術
研究所
FMT 研究所
建築
アーカイヴス
研究所
知的創造・
経営研究所
生体機構制御
技術研究所
22
2016.8.1
金沢工業大学 教育情報公表
人間の情動について科学的なアプローチが求められている。本研究所では、人の「こころ」ケアマネジ
メントと情動情報に密接な関係を持つ「脳科学の心理臨床学的な現象解明」を研究領域とし、
「こころ」
を左右する問題として「感情と行動」、
「脳とこころ」の関係など、脳科学の生理的な現象解明に取り組
んでいる。情報科学の進展を視野に、心理学、認知科学、行動科学、精神医学を複合的に捉え、実証的
な実験心理、臨床心理の構築を目指している。
個々の生物の遺伝情報を担っているのがゲノムで、その実体は DNA という生体高分子である。本研究所
は、産業上有用な微生物として例えば麹菌のゲノム解析結果から構成遺伝子の機能を調べ、その生物の
持つ優れたシステムや有用なたんぱく質を明らかにし、その情報・物質を利用して環境に優しいバイオ
プロセスへの応用、創傷治癒、人工骨格基材や人工細胞外マトリックスの設計、安全な食品の開発に役
立てる研究に取り組んでいる。詳細は、http://wwwr.kanazawa-it.ac.jp/gbl/
急速に進む高齢化社会に対して、情報技術の活用が求められている。コンピュータの性能向上は過去
20 年で 100 万倍以上に向上するとともに低コストとなっている。本研究所では、従来の情報技術を人々
に本当に役立つ技術として、介護医療、視覚・聴覚障害者の支援をはじめとした安全・安心に向けた総
合的な研究開発を行う。具体的には、情報基盤・通信基盤研究、組み込みシステム、情報セキュリティ、
パターン認識・メディア応用、インターネット応用に取り組んでいる。
詳細は、http://wwwr.kanazawa-it.ac.jp/itfl/
安全・安心な社会の実現に向け、機械工学、制御工学、航空工学の革新的基礎技術を創出することを目
的として、
「ふせぐ(Fusegu)、まもる(Mamoru)、たすける(Tasukeru)」ための未来機械(Future Machine)
の技術(Technology) 開発を行う研究所で、ロボット技術を基盤とした福祉医療支援機器の開発や危機
対応システム機器開発、環境・エネルギー問題に対して流体エネルギーの集中化と有効利用に関する研
究に取り組んでいる。
本研究所は、建築関連資料の収集、保存、調査、公開する役割の一翼を担うとともに、建築アーカイヴ
ィングのための方法論的研究、地域における建築・都市文化の資料収集と研究を行う。これらの活動と
成果を日本における建築アーカイヴス分野の発展へとつなげ、さらに世界の建築アーカイヴとの交流に
寄与することで、建築・都市の魅力を感じられる社会的風土づくりに貢献する。
詳細は、http://wwwr.kanazawa-it.ac.jp/archi/
コンピュータがシミュレートする仮想空間は、無限の可能性を秘めており、新しい経済圏を形成しつつ
ある。また、情報技術の著しい発展に伴って進展する、発明・ソフトウェア・コンテンツ等といった付
加価値の高い知的創造物が知的財産として、社会資本となり、その創造・保護・活用といった「知的創
造サイクル」を社会的なサイクルとして捉え、その実現のために必要な研究を行う。
多くのロボットは人間の動きを模擬しているが、現状では人間の滑らかな動作には遥かに及ばない。し
かるに下等な生物でさえ複雑な運動制御を脳からの指令を待たずに複雑な運動を瞬間的かつ滑らかに
行うことができている。本研究所は、工学、生物学、医学等の多岐にわたる技術情報を統合することに
よって、生体が持つ機構制御技術を工学分野に応用し、水中、空中、陸上のロボット開発にブレークス
ルーをもたらすことを目的とし、次世代の制御工学の研究拠点を目指している。
2 章 学事運営組織 |
金沢工業大学 教育情報公表
2. 学事運営組織
2.1
学事運営組織と役割
学事運営の組織構成と、部長会以下の主な役割を示します。
教
学
務
生
部:教務運営の方針及び教育実施状況の把握、教育内容の精査と改善及び授業満足度評価に関する事項
部:修学指導の方針及び修学アドバイザーの指導状況の把握、修学指導の評価と学生満足度評価に関する事項、学生の厚生及
び補導に関する事項
進
路
部:進路指導の方針及び進路アドバイザーの指導状況の把握、進路開拓と卒業生満足度評価に関する事項
入
試
部:教育活性化のための入学者の数と質の確保に関する事項、入試システムの充実改善、入学者及びその保護者並びに高等学
校の満足度評価に関する事項
研
究
部:大学全体の研究方針及び研究実施状況の把握、大学院における「高度な技術者教育」の実施に伴う教育方針及び教育内容
の精査と改善
教育点検評価部:教育活性化のための教育実態把握と内容の評価及び改善、外部評価に対する対応と調整
専門基礎教育部:学部における専門基礎教育の実施方針及び実施状況の把握、専門基礎教育における教材開発及び改善等
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2 章 学事運営組織 |
2.2
金沢工業大学
教育情報公表
教育支援・学習支援組織と機能
年間 365 日のうち、授業を実施している日数は 160 日で、残りの 205 日は夏
期・春期休暇や日曜・祝日です(図 2-1 参照)
。本学の教育目標である「自ら
考え行動する技術者の育成」を達成するため、授業に加えて課外の教育プログ
ラムも充実させ、年間 300 日、学生が主体的・自主的に活動できるキャンパス
を目指しています。
学生の教育や学習を支援する枠組みを図 2-2 に、また、それを推進・支援す
る組織を以下に示します。
図 2-1
図 2-2
①
授業日数
授業と課外活動の連携
大学事務局
大学事務局では、履修申請や成績、授業に関する各種手続きを担っているほか、修
学や学生生活全般に関する質問や相談を行うこともできます。また、在学証明書・
成績証明書などの各種証明書の発行、各種奨学金や教育職員免許の窓口にもなって
おり、学習や生活など学生サポートの中心的役割を果たしています。
②
イノベーション&デザインスタジオ
イノベーション&デザインスタジオは、
「グローバル人材の育成」と「イノベーシ
ョン力の育成」をキーワードに、授業・授業外の予習復習・課外教育プログラムの
充実に向けた新しい形の教室環境です。平日は 21 時まで開館しており、アクティ
ブラーニングや学生間のチームラーニングなどで活用できる学習環境です。
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2 章 学事運営組織 |
③
金沢工業大学 教育情報公表
学生ステーション
学生ステーションは、学年・学科の異なる学生同士が、共通の話題で対話し、自由
な活動を通じて自己成長を行う場です。平日は、21 時までオープンしており、学生
主体の交流イベント、講習会の実施や学生による学生相談を行っています。また、
学内インターンシップ制度の窓口として、募集、スタッフガイダンスの実施、マナ
ー研修会を実施しています。
④
アントレプレナーズラボ
アントレプレナーズラボは、それぞれが明確な目的を有し、様々なイノベーターと
の交流を通じて、自らがイノベーション創出に取り組む人材へと常に変化する「企
業家マインド」を醸成する場です。学生、教職員、企業や地域住民と共に、イノベ
ーションに向けた「学び」
「気づき」そして「行動」を実践する場として、セミナ
ー、ワークショップや産学連携・地域連携教育研究プロジェクトを展開しています。
⑤
ライブラリーセンター
ライブラリーセンターは、教室や実験室で得た知識をさらに深める場として開館し
た新しい概念の図書館で、
「学習支援」
「研究支援」
「卒業生支援」
「地域の情報セン
ター」としての役割を担っています。年間約 340 日、平日は 22 時まで開館してお
り、就職や授業と連携した文書添削指導の機能を有するライティングセンター、専
門基礎学力の増進プログラムを運営する学習支援デスク、マルチメディア技術の修
得を目的としたマルチメディア考房を有しています。
詳細は、http://www.kanazawa-it.ac.jp/kitlc/ で紹介しています。
⑥
プロジェクト教育センター
プロジェクト教育センターは、ものづくり機能を有する夢考房と、健康管理や体力
の向上の機能を有するスポーツ考房から成っています。夢考房は年間 300 日、平日
は 21 時まで、土曜・日曜は 17 時まで開館しており、安全作業の基本や工作機械の
使用法を学ぶ講習会を年間 345 回実施するほか、ソーラーカーやエコランなどの学
生プロジェクトを支援しています。
詳細は、http://www.kanazawa-it.ac.jp/yumekobo/ で紹介しています。
⑦
数理工教育研究センター
数理工教育研究センターは、数学、理科および工学基礎分野の習熟度向上を狙いと
して、
「教材作成と学習開発の支援」
「数理教育研究と調整」等の機能を有していま
す。特に、数学、理科科目の個別指導に注力し、Web 教材、習熟度別教材の作成、
また、それを用いた各種の課外学習プログラム、電子メールによるネットチュータ
ー等の運営を行っています。
詳細は、http://www.kanazawa-it.ac.jp/efc/ で紹介しています。
⑧
基礎英語教育センター
基礎英語教育センターは、英語能力の向上を目的に授業に関する個別指導の実施、
外国人教員や留学生と英会話やゲームを楽しむ課アクティビティの運営などを行
っています。
詳細は、http://www.kanazawa-it.ac.jp/kyoiku/eigo.html
http://kitnet.jp/eec で紹介しています。
25
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2 章 学事運営組織 |
⑨
金沢工業大学
教育情報公表
国際交流センター(留学支援課)
米国の協定校で語学と専門科目を履修する長期交換留学をはじめ、英語の実践的な
コミュニケーション能力を身に付ける短期英語研修、海外体験型学習など数多くの
留学プログラムを実施しています。また、米国協定校から留学生を受け入れ「金沢
工業大学日本語教育特別プログラム(KIT-IJST)
」を実施し、本学にいながら留学
生と交流する機会を提供しています。留学支援課は、これらすべてのプログラムに
おいて全面的に国内外の学生をサポートします。詳細は、
http://www.kanazawa-it.ac.jp/international/index.html
⑩
で紹介しています。
情報基礎教育研究センター
情報基礎教育研究センターは、学生生活や社会生活で必要になる基礎的な IT 利用
技術や、情報関連学科の学生が専門技術を学ぶために欠かせない IT 基礎技術を身
につけるための学習支援を行っています。
⑪
情報処理サービスセンター
情報処理サービスセンターでは、教育研究を進める上で欠かす事が出来ないコンピ
ュータ、ネットワークなどの IT インフラに関する管理運営とともに学生ポータル、
ポートフォリオ、履修登録などの教育系 Web システムと教職員向け学事システムな
どの開発運用を行っています。
詳細は、http://www.kanazawa-it.ac.jp/dpc/ で紹介しています。
⑫
自己開発センター
自己開発センターでは、資格取得による学生の総合的な能力向上を推進しており、
各資格試験の情報提供をはじめ、資格取得のための講習会も多数開催しています。
また、既に資格を取得した学生が、今から資格取得を目指す学生を教える「学生と
学生の学び合いの場」を運営しています。
詳細は、http://www.kanazawa-it.ac.jp/shikaku/ で紹介しています。
⑬
進路開発センター
進路開発センターでは、専門のキャリアカウンセラーが学生の就職や仕事選びに関
するアドバイスを行うとともに、模擬面接や履歴書の添削を実施しています。
22,500 社を超える独自の企業情報データベースを構築し学生に公開するなど、就職
活動に必要な情報を提供しています。また、学生の経済的負担を軽減するために、
東京、京都・大阪、名古屋、新潟、山形・仙台に就職活動支援バスを運行していま
す。詳細は、http://www.kanazawa-it.ac.jp/career/
⑭
で紹介しています。
自習室
自習には、個人で自習する場合と、複数人もしくはチームで自習する形態がありま
す。本学には個人利用の自習室に加えて、チームでも使用できる自習室として、い
つでも課外学習に取り組めるよう、235 席を有する 365 日 24 時間オープンの自習室
があります。この年間の利用者数はのべ 53 万人です。
26
2016.8.1
2 章 学事運営組織 |
⑮
金沢工業大学 教育情報公表
穴水湾自然学苑
穴水湾自然学苑は、扇が丘から北北東へおよそ 100km、車で約 2 時間の能登半島国
定公園の景勝地、穴水町由比ヶ丘にあります。ここには鉄筋 4 階建、収容人数約 150
名のセミナーハウスをはじめ、体育館、グラウンド、専用のヨットハーバーがあり、
ハーバーには、艇庫、調査研究船、外洋クルーザー、ヨットなどが揃っています。
学部 1 年、2 年、3 年に開講する人間形成基礎科目「人間と自然セミナー」では 2
泊 3 日の合宿形式による集中授業を行っています。
⑯
天池自然学苑
天池自然学苑は、本学のメインキャンパスである扇が丘キャンパスからバスで約 25
分の金沢市南東部の丘陵地に位置し、体育館、サッカー場、ラグビー場、野球場、
ゴルフ練習場などがあり、体育の授業や学生の課外活動に使用しています。
⑰
池の平セミナーハウス
池の平セミナーハウスは、本学のメインキャンパスである扇が丘キャンパスから自
動車で約 3 時間の新潟県妙高高原にある収容人数 60 名の施設です。ここでは、研
究室単位の活動として教員と寝食を共にし、この研修を通して教員や友人とのコミ
ュニケーションの充実を図ることを目的に使用しています。
27
2016.8.1
3章 教職員 |
金沢工業大学
教育情報公表
3. 教職員
3.1
教職員の構成
金沢工業大学の専任教員数と職員数を図 3-1 に示します。
教職員の合計
職員
304人
46.6%
は 652 名で、割合は、ほぼ半々となっています。
図 3-1
3.2
大学教員
348人
53.4%
大学専任教員・職員の人数と割合
教員
(1) 所属別専任教員数
348 名の専任教員が所属し、一人当たりの学生数は、19.6 名となっています。また、専任教員の内、専門課
程(学科)に所属する教員の 5 割が企業出身者となっています。
学科、課程毎の教員数を表 3-1 に示します。
表 3-1 所属別専任教員数
所属
学長・副学長
工学部
情報フロンティア学部
環境・建築学部
バイオ・化学部
基礎教育部
教授
准教授
講師
助教
助手
3
計
3
機械工学科
14
4
1
19
航空システム工学科
6
2
1
9
ロボティクス学科
7
3
2
12
電気電子工学科
15
4
2
21
電子情報通信工学科
10
1
11
情報工学科
11
5
3
19
メディア情報学科
6
2
3
11
経営情報学科
9
1
10
心理情報学科
5
1
1
7
建築デザイン学科
9
4
1
14
建築学科
7
2
1
10
環境土木工学科
6
2
8
応用化学科
7
2
1
10
応用バイオ学科
8
1
2
11
修学基礎教育課程
21
10
8
英語教育課程
2
2
18
22
数理基礎教育課程
20
5
5
30
基礎実技教育課程
17
3
5
25
教職課程
3
2
5
20
2
22
大学院専任教員
研究所専任教員
合計
26
2
232
56
1
1
41
28
58
1
1
348
単位:人
(2) 専任教員の職位、保有する学位
専任教員の職位の内訳を図 3-2 に示します。教授が全体の約 6 割、准教授が約 2 割、講師・助教・助手が約 2
割という構成となっています。保有する「博士」の学位を表 3-2 に示します。なお専門教育を担当する教員の
場合、約 95%が「博士」の学位を有しています。
28
2016.8.1
3章 教職員 |
表 3-2
学位
講師等
60人
17.2%
准教授
56人
16.1%
図 3-2
教授
232人
66.7%
博士
教授・准教授・講師等の人数と割合
種類
金沢工業大学 教育情報公表
教員の保有学位(博士)
保有件数(件)
保有割合(%)
工学
理学
173
23
66.3
8.8
学術
Ph.D.
16
9
6.1
3.4
医学
農学
7
5
2.7
1.9
情報科学
情報学
6
3
2.3
1.1
心理学
文学
4
2
1.5
0.8
芸術工学
学校教育学
2
1
0.8
0.4
教育学
経営学
1
1
0.4
0.4
法律学
歴史学
1
1
0.4
0.4
理工学
情報理工学
1
1
0.4
0.4
知識科学
マネジメント
1
1
0.4
0.4
Dr.phil
メディアデザイン学
1
1
0.4
0.4
(3) 専任教員と非常勤教員の比率
専任教員と非常勤教員数を表 3-3 に示します。非常勤教員は実践的な教育を行うため、企業で活躍中の実務
家に依頼しています。
表 3-3
専任教員と非常勤教員数
教員区分
人数(人)
割合(%)
専任
非常勤
348
85.5%
主に講義担当
23
5.7%
主に演習・実技担当
36
8.8%
(4) 教員の男女比
専任教員の男女比を図 3-3 に示します。男性が約 9 割、女性が
約 1 割の構成となっています。
女性
34人
9.8%
男性
314人
90.2%
図 3-3
教員の男女比
29
2016.8.1
3章 教職員 |
金沢工業大学
教育情報公表
(5) 年齢構成
専任教員の年齢構成を図 3-4 に示します。60 代が最も多く
120
全体の 30%を占めており、50 代が 27%、40 代が 24%、30 代以
100
下が 13%の構成となっています。
大学の教育課程組織、教員など大学の設置について定めた
107
94
80
人
数
名ですが、本学には 348 名の専任教員が常勤として在籍して
人
(
法令(大学設置基準)で必要な教員数は、本学の場合、179
82
60
)
40
おり、本学独自の教育研究に必要な人材として活躍していま
41
す。
20
5
19
0
20代
30代
図 3-4
40代
50代
60代
70代
教員の年齢構成
25
(6) 外国人教員
外国人教員数の推移を図 3-5 に示します。
20
21
20
19
18
17
(
人 15
数
)
人 10
5
0
H24
H25
図 3-5
教員のプロフィール等の詳細は、http://www.kanazawa-it.ac.jp/kyouinroku/
教員が取得している学位および業績の詳細は、
http://kitnet10.kanazawa-it.ac.jp/researcherdb/index.html
本学の工学教育に関する論文等(KIT Progress(工学教育研究)
)の詳細は、
http://www.kanazawa-it.ac.jp/kenkyu/kit_progress.html で紹介しています。
30
2016.8.1
H26
H27
外国人教員数
H28
3章 教職員 |
3.3
金沢工業大学 教育情報公表
職員
職員 304 名のうち、約 100 名が、日々の業務の自己点検を行なうことを目的とした「日本経営品質賞」のア
セスメント・スキル研修を修了しています。更に、学生の進路相談や修学相談に携わる職員は、GCDF-Japan
(Global Career Development Facilitator)キャリアカウンセラーの資格を取得し、キャリアやライフスタイル
について学生の視点で考え、学生に気づきを与えるような支援をしています。現在 12 名の職員がこの資格を取
得しており、更に上級のメンタルヘルスプログラムにも取組んでいます。
(1) 職員の男女比
職員の男女比を図 3-6 に示します。男性が 195 名で 6 割、女性が 109
名で 4 割の構成となっています。
女性
109人
35.9%
男性
195人
64.1%
図 3-6
職員の男女比
(2) 職員の年齢構成
職員の年齢構成を図 3-7 に示します。40 代が最も多く全体
100
の 27%を占めており、30 代が 23%、50 代 20%、60 代 19%の構成
となっています。
80
60
人
40
(
人
数
)
20
81
71
61
60
23
8
0
20代
30代
図 3-7
40代
50代
60代
70代
職員の年齢構成
31
2016.8.1
4 章 志願者・在学者・卒業者の状況 |
金沢工業大学 教育情報公表
4. 志願者・在学者・卒業者の状況
4.1
アドミッション・ポリシー(入学者受け入れ方針)
(1) 学部のアドミッション・ポリシー
 進学の目的が明確な学生
学びたい教員がいる、実践したい研究テーマがある、学びたい技術領域がある、取り組んでみたい課
外活動がある、将来の職業観が明確である、等々の自分の目標や夢が明確な、目的志向型の学生。
 本学の教育システムを十分に活用できる学生
目的指向型カリキュラムの作成などの自主的な取り組みを求める本学の教育システムの特徴や仕組み
を理解し効果的に取り組むことができ、施設や設備を活用し、自らの付加価値を高めて実社会で活躍す
ることを希望する学生。
 技術者に求められる基礎学力を身につけている学生
論理的な思考に必要な理数系の素養を身につけた学生。
(2) 大学院のアドミッション・ポリシー
大学院工学研究科の教育・研究に関する基本理念は、人間力豊かで「自ら考え行動する高度な専門技
術者並びに研究者」を育成することにあり、入学者受け入れ方針は次の通りです。
①大学院への進学目的が明確な学生
②大学院の教育研究目標や教育研究システムを十分理解し活用できる学生
③各専門分野における基礎的な能力を身に付けている学生
大学院心理科学研究科修士課程臨床心理学専攻の教育・研究に関する基本理念は、人間力豊かで「臨
床実践力の基礎を身につけ、臨床心理学的諸現象を科学的に捉える力を持った社会に役立つ心理臨床家」
を育成することにあり、入学者受け入れ方針は次の通りです。
①大学院への進学目的が明確な学生
②大学院の教育・研究目標を理解し、教育・研究システムを活用できる学生
③心理学の基礎的な能力を身に付けている学生
④専攻の教育理念を理解し、援助職としての資質を有している学生
⑤専攻修了後、臨床心理士をはじめ社会で心理臨床家として活動する意志の強固な学生
イノベーションマネジメント研究科の教育・研究に関する基本理念は、
「教育付加価値日本一」を目
指す金沢工業大学のヴィジョンに則り多様な人材への教育機会を提供する。本研究科では、人間力豊か
で「強固かつ持続可能なイノベーションを実現するために、知的財産と企業経営を意識した高度の専門
職業人」を養成することにあり、それらに基づく入学者受け入れ方針は次の通りとする。
①大学院への学習意欲が強固であって、かつ進学目的が明確な者
②大学院の教育研究を行ううえで必要な基本的能力かつ学力を身につけている者
③大学院の教育理念を理解し、教育研究目標や教育研究システムを十分理解し活用できる者
④大学院修了後、社会においてイノベーションを実現するマネジメント人材として活動する強い意思
を有する者
32
2016.8.1
4 章 志願者・在学者・卒業者の状況 |
4.2
金沢工業大学 教育情報公表
志願者・入学者の状況
(1) 学部の志願者・入学者状況
表 4-1
学部の志願者、入学者の推移を表 4-1、図 4-1 に
志願者数・入学者数の推移(学部)
それぞれ示します。図 4-1 の青色の棒グラフは志願
年度
志願者数(人)
入学者数(人)
18 歳人口(万人)
者数、水色の棒グラフは入学者数、黒色の折れ線グ
H24
7,634
1,794
119
ラフは 18 歳人口の推移を表します。入学定員に対す
H25
10,302
1,909
123
る入学者の充足率は、図 4-2 に示すように 110%~
H26
11,061
1,646
118
H27
10,593
1,701
120
H28
9,101
1,623
119
129%の間で推移しています。
志願者数
14,000
入学者数
125
123
12,000
120
11,061
119
119
10,593
118
120
18
9,101
7,634
歳
115 人
口
)
110 万
人
2,000
1,646
105
1,701
1,623
0
図 4-1
H25
H26
H27
120
105
%
121
115
115
110
111
110
100
100
H24
入
学
定
員
充
足
率
)
1,909
1,794
129
125
(
)
人
130
(
10,302
(
志
願 10,000
者
・ 8,000
入
学 6,000
者
数
4,000
18歳人口
H28
95
H24
志願者数・入学者数の推移(学部)
図 4-2
H25
H26
H27
H28
入学定員充足率の推移(学部)
(赤色ラインは入学定員充足率 100%を示す)
平成 28 年度入試の区分ごとの割合を図 4-3(a)に示し、図 4-3(b)に区分ごとの男女比を示します。図 4-3
(a)より、一般試験で受験する割合は志願者全体の 46.7%、センター試験で受験する割合は 43.8%、推薦試験
等で受験する割合は 9.5%でした。また、図 4-3(b)は、試験区分毎の男女比を示します。
一般
後期
2.8%
専門
( 公)
1.2%
専門 AO
推薦
( 指) 入 学
( 公)
1.5% 2.7%
2.7%
セ ンター
後期
3.5%
志願割合(%)
男性
女性
推薦
( 指)
1.4%
専門(公)
95
専門(指)
96
AO入学
17
87
一般中期
13
90
10
中期・センター併用
87
13
センター前期
87
13
センター後期
中 期・
セ ンター
併用
2.5%
6
83
一般前期
89
一般後期
一般
中期
4.9%
7
94
推薦(指)
一 般前期
36.5%
4
93
推薦(公)
セ ンター
前期
40.3%
5
11
91
総計
9
88
70
75
12
80
85
90
95
100
志願割合(%)
(a)入試区分*
(b)男女比
図 4-3
入試区分ごとの志願者
33
2016.8.1
4 章 志願者・在学者・卒業者の状況 |
金沢工業大学 教育情報公表
入試区分*
目的志向型入学(AO 入学)
将来の夢や目標を持った目的志向型の学生のための入試制度
専門高校特別選抜
工業・商業・農業等の専門高校及び専門課程の学生が対象の入試制度
推薦試験
学校長が推薦する高校生を対象とした入試制度
一般試験(前期・中期・後期)
本学のメイン試験 学部によって試験科目が異なる入試制度
中期・センター併用
個別学力試験と大学入試センター試験の得点の合計点で選考する入試制度
センター試験利用(前期・後期)
大学入試センター試験の得点を利用する入試制度
なお、学部・学科毎の入学定員、平成 28 年度の入試結果と入学者状況の詳細は、次の Web サイトで紹介して
います。
学部・学科別の入学定員:
平成 28 年度入試結果:
http://www.kanazawa-it.ac.jp/nyusi/boshu_jinin.html
http://www.kanazawa-it.ac.jp/nyusi/result.html
平成 28 年度入学者状況:
http://www.kanazawa-it.ac.jp/nyusi/result28_detail.html#anchor01
(2) 大学院の志願者・入学者状況
大学院修士課程及び博士前期課程の志願者状況と入学者状況を図 4-4 に示します。
入学者数
志願者数
300
256
258
248
241
234
225
200
198
182
193
(
志
250
願
者
・ 200
入
学 150
者
数
100
人
)
50
0
H24
H25
H26
H27
H28
図 4-4 志願者数・入学者数の推移(大学院)
34
2016.8.1
4 章 志願者・在学者・卒業者の状況 |
4.3
金沢工業大学 教育情報公表
在学者の状況
(1) 入学定員、収容定員と在学者数
学部の入学・収容定員と在学者数の推移を表 4-2 と図 4-5 にそれぞれ示します。なお、図 4-5 の黒色の折れ
線グラフは、学部の 1 年次から 4 年次までの収容定員に対する充足率を示します。
表 4-2
定員充足率の推移
年度
入学定員(人)
収容定員(人)
在学者数(人)
定員充足率(%)
H24
1,480
5,920
6,702
113.2
H25
1,480
5,920
7,043
119.0
H26
1,480
5,920
6,909
116.7
H27
1,480
5,920
6,929
117.0
H28
1,480
5,920
6,829
115.4
収容定員
在学者数
119.0
8,000
120
116.7
、
7,500
収
容
定 7,000
員
117.0
115.4
115
113.2
7,043
6,909
6,929
6829
6,702
定
員
充
110 足
率
(
5,920
5,920
5,920
5920
105
%
)
5,920
(
在 6,500
学
者
数 6,000
人
定員充足率
)
100
5,500
5,000
95
H24
図 4-5
H25
H26
H27
H28
定員充足率の推移
(赤色ラインは収容定員充足率 100%を示す)
35
2016.8.1
4 章 志願者・在学者・卒業者の状況 |
金沢工業大学 教育情報公表
平成 28 年度の学部の学科別在学者数を表 4-3 に示します。
表 4-3
学部
工学部
学科別在学者数(平成 28 年 5 月 1 日現在)
学科
1 年次
2 年次
3 年次
4 年次
合計
機械工学科
247
237
236
209
929
航空システム工学科
76
67
60
69
272
ロボティクス学科
120
134
122
121
497
電気電子工学科
202
205
214
210
831
電子情報通信工学科
43
39
68
71
221
情報工学科
260
226
236
229
951
-
-
-
1
1
小計
948
908
936
910
3,702
メディア情報学科
142
152
138
157
589
経営情報学科
42
65
74
65
246
心理情報学科
40
66
60
52
218
224
283
272
274
1,053
建築デザイン学科
139
150
135
120
544
建築学科
127
140
125
133
525
環境土木工学科
92
84
73
65
314
-
1
-
-
1
358
375
333
318
1,384
応用化学科
74
79
62
89
304
応用バイオ学科
68
100
102
97
367
小計
142
179
164
186
671
情報通信工学科※
情報フロンティア
学部
(~H23)
小計
環境・建築学部
建築都市デザイン学科※
小計
バイオ・化学部
メディア情報学科
情報学部※
(~H23)
※
(~H23)
-
-
-
2
2
心理情報学科
※
-
-
-
2
2
情報経営学科※
-
-
-
2
2
情報工学科※
-
-
2
11
13
0
0
2
17
19
1,672
1,745
1,707
1,705
6,829
小計
合計
単位:人
※ 学部改組に伴い、募集停止又は名称変更を行った学部・学科
36
2016.8.1
4 章 志願者・在学者・卒業者の状況 |
金沢工業大学 教育情報公表
次に、大学院の専攻別在学者数を表 4-4 に示します。
表 4-4
研究科
大学院
専攻別在学者数(平成 28 年 5 月 1 日現在)
博士前期(修士)課程
専攻
博士後期課程
合計
1 年次
2 年次
1 年次
2 年次
3 年次
機械工学専攻
54
66
1
1
2
124
環境土木工学専攻
6
7
0
2
0
15
情報工学専攻
6
10
0
0
1
17
電気電子工学専攻
59
34
0
2
1
96
システム設計工学専攻
13
13
0
2
2
30
バイオ・化学専攻
12
17
0
0
1
30
建築学専攻
24
25
1
0
1
51
高信頼ものづくり専攻
5
0
4
0
2
11
ビジネスアーキテクト専攻
11
3
-
-
-
14
知的創造システム専攻
17
-
-
-
-
17
小計
207
175
6
7
10
405
臨床心理学専攻
8
2
-
-
-
10
小計
8
2
0
0
0
10
イノベーション
イノベーションマネジメント専攻
54
-
-
-
-
54
マネジメント研究科
小計
54
0
0
0
0
54
269
177
6
7
10
469
工学
研究科
心理科学研
究科
合計
単位:人
社会人学生は、大学院に 101 名在籍しており、その内訳を表 4-5 に示します。また、今年度は専攻科には在
籍者はおりません。
表 4-5
大学院
社会人学生数(平成 28 年 5 月 1 日現在)
研究科
専攻
博士前期(修士)課程
0
博士後期課程
3
環境土木工学専攻
1
1
情報工学専攻
0
1
機械工学専攻
工学研究科
心理科学研究科
イノベーションマネジメント研究科
電気電子工学専攻
1
2
システム設計工学専攻
0
2
バイオ・化学専攻
0
1
建築学専攻
0
0
高信頼ものづくり専攻
0
6
ビジネスアーキテクト専攻
11
-
知的創造システム専攻
16
-
臨床心理学専攻
2
-
イノベーションマネジメント専攻
合計
54
-
85
16
単位:人
37
2016.8.1
4 章 志願者・在学者・卒業者の状況 |
金沢工業大学 教育情報公表
(2) 退学・除籍・留年者
平成 27 年度は、学部の退学者 271 名、除籍者 14 名、留年者 550 名、大学院の退学者 14 名、除籍者1名、最
低在学年限超過学生数 55 名でした。学部 4 年間で卒業した学生の割合の推移を図 4-6 に示し、留年・退学・休
学・除籍した学部学生の割合を図 4-7 に示します。4 年間で卒業する割合は 70~80%程度で推移しています。な
お、図 4-7 は平成 27 年 5 月 1 日現在の在学者数で、平成 28 年 3 月 31 日現在の留年・退学・休学・除籍した学
生数を除したものです。
留年率
10
80
8
休学率
8.5
60
73
79
75
73
割
合
73
(
7.4
除籍率
7.9
6.8
6
%
)
(
4
年
間
で
卒
業
し
た
割
合
100
退学率
3.9
3.9
4
3.6
1.8
2.0
2.1
2
2.0
20
0.2
0.3
0.3
0.2
0
0
H24
H25
H26
H27
)
40
%
H20
H21
H22
H23
H24
3.3
入学年度
図 4-6
4 年間で卒業した学生割合の推移
図 4-7
留年・退学・休学・除籍率の推移
(3) 学長褒賞
金沢工業大学の教育の象徴的なものに「褒めの教育」があり、学長褒賞という名称で制度化しています。そ
の褒賞規定は、成績優秀者、学業に取組む姿勢が良い者、各種コンテスト・部活等の大会等で優秀な成果を収
めた者、学生として模範的行為をした者等 12 種類から成っています。
この制度は、教職員が学生の長所を発見しようとする意識を高めることで、学生は「先生方は自分を見てい
る、認めてくれている」という意識につながり、また、学生は褒められることで、素直に喜び、勉学、研鑽を
するようになります。本学が特に重視している「人間形成」における最大のテーマは、学生の自主性、自発性
をいかに引き出すかであるため、この制度は一定の成果があると認識しています。
図 4-8 に平成 27 年度に受賞した学生の学年別の受賞者数とその割合を示し、図 4-9 には受賞理由の割合を示
します。近年は、授業等の正課の活動結果に加えて、授業外の課外の教育プロジェクトでも評価する機会を増
やしています。なお、大学での学業意欲を促進するための制度であることから、1・2 年次の受賞人数が多い傾
向にあります。
受賞人数(人)
受賞率(%)
1000
50
46.1
900
受
賞
人
数
40 受
賞
率
(
35.2
700
31.5
806
%
30
770
)
600
100
44.9
800
()
人
学業
673
()
500
20
1年
2年
3年
課外活動
その他
3.0
1.7
1.9
4.8
11.1
11.3
11.4
10.6
81.0
85.9
87.0
86.7
84.6
H23
H24
H25
H26
H27
13.4
80
60
40
20
%
488
400
学
長
褒
賞
の
受
賞
理
由
の
割
合
5.6
4年
0
学年
図 4-8
38
2016.8.1
平成 27 年度学長褒賞受賞人数・受賞率
図 4-9 学長褒賞受賞理由
4 章 志願者・在学者・卒業者の状況 |
4.4
金沢工業大学 教育情報公表
特別奨学生制度
(1) 特別奨学生制度とオナーズプログラム
本学の特別奨学生制度は、平成 22 年度入学生からはじめた制度であり今年度で 7 年目となります。この制度
は、単に奨学金を給付するものではなくリーダーとなる人材の育成を目的としているため、名称も「リーダー
シップアワード生制度」としています。そのため、奨学生全員に「KIT オナーズプログラム」の参加を義務付け、
加えて少なくとも各学期に 1 回、リーダーとなるための特別講座の受講を求めています。リーダーシップアワ
ード生には、スカラーシップ・フェローとスカラーシップ・メンバーの 2 種類があり、それぞれ、表 4-7 に示
す奨学金を給付しています。
表 4-7 給付金の金額
1 年次
2 年次
3 年次
4 年次
スカラーシップ・フェロー
725,200 円
979,200 円
979,200 円
979,200 円
スカラーシップ・メンバー
250,000 円
250,000 円
250,000 円
250,000 円
※
リーダーシップ
アワード生
※ 国立大学授業料の標準額との差額が給付金額となるため、変動することがある。
KIT オナーズプログラムは、本学の教育目標である「自ら考え行動する技術者」に向けて、それを実践する課
外の教育プログラムで、自ら目標を設定し、それを達成するために活動する自己目標達成プログラムです。こ
のプログラムは、大きく分類して次の 5 種類があり、様々なテーマのプログラムを運営しています。
①
各学部・学科・課程等が実施するプログラム
②
専門的な技術要素に対して、問題を発見し解決に向け活動する夢考房プロジェクトプログラム
③
企業をはじめとした産業界と連携した産学連携プログラムと金沢市や野々市市をはじめとした地域と連
携した地域連携プログラム
④
学生の団体である学友会に所属する部活動などのプログラム
⑤
各教育支援センターが実施するプログラム
特別奨学生制度の詳細は、http://www.kanazawa-it.ac.jp/nyusi/honor01.html で紹介しています。
(2) 特別奨学生の状況
図 4-10 に特別奨学生の人数を年度別で示します。平成 27 年度は、115 名の募集に対して 104 名を選出しまし
た。その内訳は、スカラーシップ・フェロー51 名、スカラーシップ・メンバー70 名となっています。男女比に
ついては、男子学生が 99 名(81.8%)で女子学生が 22 名(18.2%)でした(図 4-11 参照)。また、工業高校や商
業高校等の専門高校出身者は 17 名(14.0%)でした。
フェロー
メンバー
男性
100
150
126
114
43
99
104
51
34
40
)
)
83
81.8
87.1
【全入学者】
メンバー
25.5
割
60
合
% 40
72
12.9
(
42
18.2
80
(
125
特
別
奨 100
学
生 75
数
50
人
25
121
女性
65
64
70
H26
H27
H28
74.5
20
0
0
H24
H25
図 4-10 特別奨学生の人数(年度別入学生)
フェロー
図 4-11 特別奨学生の男女比(平成 28 年度)
39
2016.8.1
4 章 志願者・在学者・卒業者の状況 |
4.5
金沢工業大学 教育情報公表
進路状況
バス便数(便)
利用者数(人)
(1) 就職支援
3,000
2,803
就職支援策として「企業情報の整備」
「自己分析法のアド
2,500
606
バイス」「学内合同企業説明会の開催」
「就職支援バスの
利 2,000
用
人
数 1,500
本学では、授業内で実施しているキャリア教育に加え、
700
600
運行」
「キャリアカウンセラーによる個別面談」
「模擬面
1,724
バ
500 ス
便
400 数
1,623
1,421
(
1,430
(
接ウィーク」等を実施しています。
就職活動支援バス
300
1,000
就職支援バスは、これまでの東京、大阪、名古屋行き
122
200
116
114
500
に加え、平成 27 年度からは京都、新潟、山形・仙台にも
100
108
増発すると共に運用期間も延長し、採用活動時期の変更
便
)
人
)
①
800
0
0
H23
にも対応しています(図 4-12 参照)。
H24
H25
H27
H26
図 4-12 就職支援バス利用者数の推移
②
進路相談
平成 26 年度は、景気回復の影響により早期に進路が決定する学生が増えたことで、面談件数も減少しました
が、平成 27 年度は、採用活動時期の変更により、就職活動が長期化したため、面談件数が増加しています。図
4-13 にキャリアカウンセラーによる個別面談の件数を示し、図 4-14 にその面談内容の内訳を示します。
就職相談
履歴書添削
模擬試験
3,972
18
4,000
4,500
3,471
3,972
4,000
3,500
3,471
3,500
3,000
3,168
2,870
件 2,500
数
2,000
件
1,500
3,168
2,870
13
754
7
1,371
10
953
1,117
2,811
12
686
(
2,811
1,451
)
()
対 3,000
応
件 2,500
数
件 2,000
模擬面接
1,500
1,388
1,254
715
787
H23
H24
928
1,481
1,000
1,000
500
500
1,060
1,185
1,102
H25
H26
H27
0
0
H23
H24
H25
H26
H27
図 4-13 面談対応件数の推移
図 4-14 面談内容の推移(年度別)
(2) 学部卒業者
①
卒業者
学部生の進路状況を表 4-8 に示します。
表 4-8 学部生の進路状況
年度
就職者数
進学者数
自営数
自力開拓
(公務員浪人等)
就職
未内定者数
卒業者数
H23
1,143
192
2
42
41
1,420
H24
1,059
186
2
55
35
1,337
H25
1,242
196
0
49
15
1,502
H26
1,219
201
2
29
6
1,457
H27
1,211
211
3
39
4
1,468
単位:人
40
2016.8.1
4 章 志願者・在学者・卒業者の状況 |
②
金沢工業大学 教育情報公表
就職内定率
リーマンショックの影響を受け、平成 21 年度には 95%台に落ち込んだ就職内定率も、年々上昇傾向にありま
す(図 4-15 参照)。また、内定先の企業規模を図 4-16 に示します。
98.8
100
99.5
上場企業
99.7
80
95
就
職
内
定
率 90
50.4
49.6
27.2
26.2
27.8
37.1
45.0
(
割 60
合
)
%
(
)
52.1
40
85
20
80
H23
H24
H25
H26
33.6
28.9
3.4
2.1
2.5
2.3
1.9
18.6
20.0
20.7
23.8
26.8
H23
H24
H25
H26
H27
0
H27
図 4-15 就職内定率の推移
③
中小企業
96.8
96.5
%
大手企業
公務員・教員
100
図 4-16 内定先の企業規模
大学院進学者数
進学者数
学部卒業後、大学院へ進学する学生数とその進学
進学率
300
18
率を図 4-17 に示します。
11.9
12.2
11.9
12.7
14
(
12 進
学
10 率
(
進 200
学
者
数 150
16
14.0
250
8
100
169
163
178
185
205
%
)
)
人
6
4
50
2
0
0
H23
H24
H25
H26
H27
図 4-17 大学院進学者数の推移
(3) 大学院
①
修了者
大学院生の進路状況を表 4-9 に示します。
表 4-9
大学院生の進路状況
年度
就職者数
進学者数
自営
自力開拓
(公務員浪人等)
就職未内定者数
修了者数
H23
243
3
2
15
3
266
H24
206
0
0
9
4
219
H25
145
2
0
2
0
149
H26
133
5
1
4
0
143
H27
150
1
0
1
0
152
単位:人
41
2016.8.1
4 章 志願者・在学者・卒業者の状況 |
②
金沢工業大学 教育情報公表
就職内定率
大学院(工学研究科)修了者の就職内定率を図 4-18 参照に示します。また、内定先の企業規模を図 4-19 に
示します。
100
100
98.7
就 95
職
内
定
90
率
100
上場企業
100
公務員・教員
30.1
98.1
(
割
合
(
)
%
60
30.5
40
33.2
H24
図 4-18
1.0
38.1
34.1
H23
H24
39.0
43.2
45.9
H25
H26
H27
H25
H26
H27
就職内定率の推移
図 4-19
内定先の企業規模
進路に関する詳細は、http://www.kanazawa-it.ac.jp/shushoku/ で紹介しています。
2016.8.1
1.4
0
H23
42
34.9
0.0
2.1
1.3
17.8
34.1
29.8
)
20
80
中小企業
22.7
29.1
31.7
80
% 85
大手企業
100
5 章 授業 |
金沢工業大学 教育情報公表
5. 授業
5.1
カリキュラム・ポリシー(教育課程の編成方針)
「学生自らが考え行動する技術者」の育成に向け、カリキュラムを構成する教育課程(修学基礎教育課程、
英語教育課程、数理基礎教育課程、基礎実技教育課程、専門教育課程)で次に示す教育を実践します。
① 正しい学習スタイルを育成する修学基礎教育
② 技術者としての歴史観、世界観、倫理観並びに使命感を包含した人間力を涵養する人間形成基礎教育
③ コミュニケーション能力を重視した日本語と英語教育
④ 専門分野の基礎的な理論・技能に関する数理基礎教育と基礎実技教育
⑤ 専門基礎及び専門領域における基礎理論や基礎実技教育
⑥ 専門科目に基づく目的指向型学習
⑦ プロジェクトデザイン科目を中心とする能力の総合化教育
⑧ 国際的に通用する技術者教育プログラム
5.2
カリキュラムの特色
本学の授業は、教育目標である「自ら考え
行動する技術者の育成」に向け、獲得した“知
識を知恵に”転換できる人材を育成するため
のカリキュラムとしています。その構成は、
図 5-1 に示すように「能力の総合化」を行な
うプロジェクト型教育をカリキュラムの主
柱に据え、
「基礎学力」
「専門基礎力」
「創造
性」
「チーム活動能力」
「問題発見解決能力」
「自学自習能力」
「プレゼンテーション能力」
「コミュニケーション能力」および「知識を
応用して新しい価値を生み出す能力」を育成
することを目的としています。
そこで、金沢工業大学では、知識の習得と
共に学んだ知識をどうすれば活用できるか、
またその結果をどう表現できるかという学
習プロセスを重視し、CLIP(Comprehensive
Learning Initiative Process)という新し
い学習プロセスを開発し実施しています。
図 5-1
プロジェクトデザイン教育
これは、講義や自学自習で「知識を取り込み」
、それを学生自らの体験や実験・演習、チーム活動を通して、
「試行・推論、組替え」により結びつけ、「新たな知識の創造や知恵への転換」を行い、さらにそれを「発表・
表現・伝達」等の表現をするもので、教員や企業等の第三者が評価、アドバイスすることで、更なる学習へ向
上を目指すものです。
また、これらのカリキュラムと学習プロセスを、より教育効果を高めるための「学ぶ意欲を引き出すための
教育実践」として、ポートフォリオシステムを活用した目標づくりを広く実施しています。
学科のカリキュラムの詳細は、http://www.kanazawa-it.ac.jp/curriculum_html/ で紹介しています。
43
2016.8.1
5 章 授業 |
5.3
金沢工業大学 教育情報公表
教育に関する競争的資金の獲得状況
文部科学省は、平成 15 年から優れた教育を選定し、その教育を助成する「教育 GP(Good Practice)プログ
ラム」を実施し、選定された大学には優先的な予算配分がなされています。本学が選定された教育プログラム
とその予算配分は表 5-1 の通りです。
表 5-1
選定年度
平成 15 年度
教育に関する競争的資金の獲得状況
GP 取組名称
補助金額
補助期間
工学設計教育とその課外活動環境
37,774 千円
平成 15~18 年度
学びを創造するインターネット町民塾
14,810 千円
平成 16 年度
平成 16~18 年度
大学連携による石川の「知」の拠点の創出
平成 17 年度
平成 18 年度
他大学との連携(連携校)
ネット版工学基礎教育センターの展開
40,569 千円
平成 17~19 年度
学ぶ意欲を引き出すための教育実践
23,159 千円
平成 18~19 年度
発展する地域連携プロジェクトの実践
21,906 千円
KIT 産学連携教育プロジェクトの実践
16,960 千円
価値の共有による技術者倫理教育
35,912 千円
専門基礎の充実を図る教育版 CRM の導入
32,885 千円
工業高校の教育職員のキャリア、スキルアップのための専門力と教育力向上
プログラム
27,835 千円
新しい形のプロジェクト型教育システムの開発と実践
27,206 千円
大学院ポートフォリオ教育による単位実質化
96,740 千円
平成 18~20 年度
平成 19 年度
金沢医科大学と金沢工業大学による教育研究協力を通じた有機的な医工連携
平成 19~21 年度
他大学との連携(連携校)
総合力の醸成を図るモジュール統合科目教育
57,522 千円
全入時代における『個』に対応する数理教育
46,924 千円
KIT 環境マインド醸成プロジェクトの実践
43,174 千円
社会人基礎力育成評価システム(経済産業省事業)
12,057 千円
KIT ビジネスアーキテクトプロジェクト
39,442 千円
社会環境変化への対応力向上を実践するキャリア開発プロジェクト
28,353 千円
学生の成長支援型 IR システムの構築
26,883 千円
就業力育成キャンパスの形成
22,855 千円
平成 20~22 年度
平成 20 年度
平成 21 年度
平成 20~21 年度
平成 21~23 年度
平成 22 年度
平成 22~23 年度
30,852 千円
中部圏の地域・産業界との連携を通した教育改革力の強化
平成 24~26 年度
他大学との連携(連携校)
平成 24 年度
162,012 千円
実践力と創造力を持つ高信頼スマート組込みシステム技術者の育成
平成 24~28 年度
他大学との連携(代表校)
744 千円
学都いしかわ・課題解決型グローカル人材育成システムの構築
平成 25 年度
平成 26 年度
平成 27 年度
他大学との連携(連携校)
平成 24~28 年度
地域志向「教育改革」による人材育成イノベーションの実践
132,800 千円
平成 25~29 年度
大学教育再生加速プログラム(テーマⅠとテーマⅡ複合型)
46,529 千円
平成 25~30 年度
他大学との連携(連携校)
平成 25~27 年度
中部圏の地域・産業界との対話を通した産学連携教育としてのインターンシッ
プの推進と普及
地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+):金沢・加賀・能登で地域
志向型教育による夢と志を持つ人材養成
合 計
10,000 千円
平成 27~31 年度
他大学との連携(連携校)
938,420 千円
取組の補助金額は、採択年度より平成 27 年度までの金額で、平成 27 年度の補助金額は交付決定額です。
獲得した資金の補助事業の詳細は、http://www.kanazawa-it.ac.jp/about_kit/gp.html で紹介しています。
44
2016.8.1
5 章 授業 |
5.4
金沢工業大学 教育情報公表
授業科目
(1) 学部
①
教育課程
学部の教育課程は、修学基礎教育課程(修学基礎科目、人間形成基礎科目)
、英語教育課程(英語科目)、数
理基礎教育課程(数理基礎科目)、基礎実技教育課程(基礎実技科目)、各学科の専門教育課程(専門基礎科目、
専門科目、専門プロジェクト科目、その他)から構成されています。
授業科目の単位数と週授業時間数、必修・選択科目などの詳細は、
http://www.kanazawa-it.ac.jp/kisoku-gakubu/4-01kateihyou/kateihyou.html
で紹介しています。
課程・学科ごとの学習・教育目標、カリキュラムフロー、授業科目の概要など詳細は、
http://www.kanazawa-it.ac.jp/curriculum_html/index.html
で紹介しています。
授業科目の学習支援計画書(シラバス)は、http://www.kanazawa-it.ac.jp/syllabus/index.html
で紹介し
ています。
②
教育職員免許状
本学では教育職員免許状を取得することができます。詳細は、
http://www.kanazawa-it.ac.jp/campus_html/pdf/c2016/p072-p075.pdf
③
で紹介しています。
開講した科目
平成 27 年度に開講した単位区分ごとの授業科目数、延べクラス数を表 5-2 に示します。
表 5-2
教育課程
修学基礎教育課程
平成 27 年度に開講した授業科目数および延べクラス数
単位区分ごとの科目数
0 単位
1 単位
2 単位
3
15
33
1
19
英語教育課程
数理工教育課程
3 単位
4 単位
8 単位
1
19
9
総計
述べ
クラス数
52
398
20
364
28
242
8
144
29
31
基礎実技教育課程
2
6
教職課程
4
18
機械工学科
4
34
2
2
1
43
155
航空システム工学科
4
24
2
6
1
37
56
ロボティクス学科
4
35
2
1
42
80
電気電子工学科
6
28
5
3
1
43
140
電子情報通信工学科
5
26
3
3
1
38
57
情報工学科
6
39
2
1
1
49
183
メディア情報学科
4
32
2
1
39
107
経営情報学科
4
32
2
1
39
56
心理情報学科
4
33
2
1
40
56
建築デザイン学科
4
28
2
2
1
37
64
建築学科
4
36
2
2
1
45
67
環境土木工学科
4
32
2
1
39
55
応用化学科
4
29
4
1
38
63
応用バイオ学科
4
29
4
1
38
62
83
532
36
14
704
2,380
合計
3
7
36
45
2016.8.1
5 章 授業 |
④
金沢工業大学 教育情報公表
成績評価
金沢工業大学の各々の授業科目の成績は、100 点を満点とする総合評価点数により評価しています。総合評価
点数と評語及び判定の対応表を表 5-3 に示します。また、学生の全体的な成績評価を示す指標として、QPA
(Quality Point Average)ポイントを設けています。このQPAポイントは、個々の授業科目の成績評価をポイ
ントに換算し、全履修科目における 1 単位あたりの成績評価の平均値を表すものとして活用しています。
表 5-3
総合評価点数と評語及び判定
総合評価点数
評語
100 点~90 点
S(秀)
89 点~80 点
A(優)
79 点~70 点
B(良)
69 点~60 点
C(可)
自然と人間セミナーⅠ・Ⅱ・Ⅲ
合
59 点~ 0 点
D(成績不良)
-
F(出席不良)
自然と人間セミナーⅠ・Ⅱ・Ⅲ
否
判定
合格
不合格
なお、QPAポイントは、表 5-4 の評価ポイントに基づき、次の式から算出します。
表 5-4
評語に対応する評価ポイント
評語
評価ポイント
S(秀)
4
A(優)
3
B(良)
2
C(可)
1
D(成績不良)
0
F(出席不良)
0
QPAポイント =
(評価ポイント×単位数)の総和
履修科目の総単位数
例えば、履修したⅠ~Ⅴの科目(カッコ内は単位数)について、次の成績評価を受けた場合、
科目Ⅰ(1 単位) ⇒ C
科目Ⅱ(2 単位) ⇒ D
科目Ⅲ(2 単位) ⇒ A
科目Ⅳ(3 単位) ⇒ S
科目Ⅴ(3 単位) ⇒ B
表 5-4 に基づくQPAポイントの計算式は以下の通りです。
(評価ポイント×単位数)の総和=(1×1)+(0×2)+(3×2)+(4×3)+(2×3)
履修科目の総単位数=1+2+2+3+3
=
2.272…
(小数点以下 2 桁目までの表記(3 桁目を四捨五入)で、
上例のQPAポイントは 2.27 となる。
)
46
2016.8.1
5 章 授業 |
金沢工業大学 教育情報公表
平成 27 年度の学年ごとの修得単位数の最大値・最小値・平均値を図 5-2 に示し、QPAポイントの最大値・
最小値・平均値を図 5-3 に累積で示します。
最大
最小
最大
平均
200
4
3.97
4
最小
平均
4
3.95
169
135
129
119
124
(
101
100
108
単
位
)
83
52
50
2.58
2.52
)
60
累
積 3
Q
P
A
2
ポ
イ
ン
ト 1
(
修
得 150
単
位
数
1.18
42
0.52
20
0
1年
図 5-2
2年
3年
4年
修得単位数最大・最小・平均値
2.58
2.56
1.32
0.1
0
1年
2年
3年
4年
図 5-3 累積 QPA の最大・最小・平均値
(2) 大学院
①
教育課程
大学院の教育は、授業科目と学位論文の作成等に対する指導によって行っています。工学研究科の授業科目
と単位数などの詳細は、http://www.kanazawa-it.ac.jp/kisoku-in/3-01kateihyou/kateihyou.html で紹介し
ています。
また、専攻ごとの学習・教育目標、授業科目の概要など詳細は、
http://www.kanazawa-it.ac.jp/campus_html/g2016.html で紹介しています。
学位取得までのプロセスは、http://www.kanazawa-it.ac.jp/campus_html/pdf/c2016/p048-p052.pdf で紹介
しています。
授業科目の学習支援計画書(シラバス)は、http://www.kanazawa-it.ac.jp/syllabus_d/index.html
で紹介
しています。
社会人向け大学院についての詳細は、http://www.kanazawa-it.ac.jp/tokyo/
②
で紹介しています。
成績評価
大学院の成績は、100 点を満点とする総合評価点数により評価するものとし、総合評価点数と評語及び判定は
学部と同様です。
(表 5-3 参照)
(3) 年間授業計画
学部ならびに大学院の年間授業計画は、
http://www.kanazawa-it.ac.jp/campus_html/pdf/c2016/p099-p100.pdf
で紹介しています。
47
2016.8.1
5 章 授業 |
5.5
金沢工業大学 教育情報公表
授業アンケート結果
金沢工業大学で開講している全ての授業科目において、授業終了時に学生による授業アンケートを実施して
います。このアンケートは、授業の改善のための資料とする他、学生自身の振り返りの機会としており、平成
27 年度は、17 項目の設問からなるアンケートを 732 科目で実施しました。代表的なアンケート項目とその結
果を図 5-4 から図 5-9 に示します。
設問①:最初の授業で学習支援計画書の説明を受けて、この授
業の概要や進め方、身につく能力を理解できましたか。
理 解でき な
か った
1.5%
あ まり
理 解でき な
か った
9.5%
説 明は
な かった
0.3%
設問②:授業を受ける際、熱意を持って受講し、理解
するために努力しましたか。
あ まり努 力
し なかっ た
7.5%
よ く理解
で きた
16.5%
努 力した
28.9%
ど ちらか と
い えば
努 力した
62.5%
理 解でき た
72.2%
図 5-4
授業アンケート設問①
設問③:授業内容は学習支援計画書に沿っていましたか。
あ まり
沿 って
い なかっ た
2.4%
ほ とんど
沿 ってい た
54.7%
沿 って
い なかっ た
0.5%
沿 ってい た
42.4%
図 5-6 授業アンケート設問③
48
2016.8.1
努力
し なかっ た
1.1%
図 5-5
授業アンケート設問②
設問④:授業の進度は内容を理解するのに適切でしたか。
進 度は
速 かった
5.7%
ど ちらか と
い えば
適 切で
あ った
53.2%
進 度は
遅 かった
1.2%
適 切で
あ った
39.9%
図 5-7 授業アンケート設問④
5 章 授業 |
金沢工業大学 教育情報公表
設問⑤:1回の授業に対する予習・復習、課外学習活
設問⑤:1回の授業に対する予習・復習、課外学修
動はどの程度行いましたか。
(レポート、課題、等)はどの程度行いましたか。
2時間 以上
8.4%
3時間 以上
6.5%
学 習は特 に
し なかっ た
18.5%
学 習は特 に
し なかっ た
12.5%
1~ 2時間
24.7%
2~ 3時間
11.3%
30分程度
20.8%
30分程度
23.4%
1~ 2時間
24.7%
1時間 程度
25.0%
1時間 程度
24.2%
図 5-8
授業アンケート設問⑤(前学期)
図 5-9 授業アンケート設問⑤(後学期)
授業アンケートの詳細は、http://www.kanazawa-it.ac.jp/about_kit/cs.html で紹介しています。
49
2016.8.1
5 章 授業 |
5.6
金沢工業大学 教育情報公表
大学院における教育システム
(1) 連携大学院
大学院における教育内容の充実のため、平成 11
年度から連携大学院による教育・研究体制を取り入
れています。連携大学院とは、高度な研究水準にあ
る学外の国立研究開発法人や民間の研究所と施設設
備・研究者の相互交流を活発に行う大学院のことで、
協定を結んだ研究所の研究者を本学の客員教授に迎
え、学生は直接研究所に出向いて研究指導を受ける
ことができます。
本学が協定を締結して連携している研究所は、国
内では国立研究開発法人が 4 機関、民間の研究所が
9 機関で、いずれも日本における最高水準の研究機
関であり、最先端をいく新しいタイプの研究者養成
に期待がかけられています。
一方、海外の大学・研究所では、平成 13 年にアメ
リカのメリーランド大学カレッジ・パーク校をはじ
め、オーストラリアのメルボルン大学とも協定を結
び交流を深めて、さらに平成 14 年にはドイツ連邦物
理工学研究所(PTB)
、平成 17 年度にはオーストラリ
アのマッコーリー大学とも協定を結んでいます。
(2) 連合大学院
連合大学院とは、現在、金沢工業大学と金沢大学、
北陸先端科学技術大学院大学との間で、互いの大学院
修士課程の開講科目を履修できる単位互換制度です。
他大学の息吹に触れることで、自らの研究活動への高
揚を図るとともに、研究領域の拡大に貢献しています。
5.7
協定相手校
(1) 海外協定校(留学生数及び海外派遣学生数)
本学では、米国の協定校で語学と専門科目を履修する長期交換留学をはじめ、英語の実践的なコミュニケー
ション能力を身に付ける短期英語研修、海外体験型学習など数多くの留学プログラムを実施しています。また、
毎年 6 月~7 月の 6 週間、
米国協定校から留学生を受け入れ
「金沢工業大学日本語教育特別プログラム
(KIT-IJST)
」
を実施し、本学にいながら留学生と交流する機会を提供しています。留学支援課は、これらすべてのプログラ
ムにおいて全面的に国内外の学生をサポートします。
詳細は、http://www.kanazawa-it.ac.jp/international/index.htm で紹介しています。
50
2016.8.1
5 章 授業 |
●=短期留学プログラム
■=海外連携大学院 ○=長期交換留学プログラム
金沢工業大学 教育情報公表
□=その他協定校
また、シンガポール理工学院をはじめ東アジアの大学と、国際的ソーシャルイノベーションプロジェクト「ラ
ーニングエクスプレス」を平成 24 年度から実施しており、平成 27 年度は 9 月に 8 名、平成 28 年 3 月に 8 名、
これまで合計 28 名の学生がシンガポール、ベトナム、インドネシアの学生達と共にインドネシアを訪問してい
ます。また、9 月には、ラーニングエクスプレスの事後活動としてシンガポール、インドネシアの学生 10 名を
本学に招聘しプログラムを実施しています。
(2) 大学コンソーシアム石川
金沢工業大学は、石川県と県内の大学や短大、高専などの高等教育機関が参加する一般社団法人「大学コン
ソーシアム石川」に加盟しており、単位互換や県民講座を通じて大学間の連携を深め、地域社会や産業との結
び付きを強化しています。同法人に加盟している教育機関は以下の 20 校です。
金沢大学、北陸先端科学技術大学院大学、石川県立看護大学、石川県立大学、金沢美術工芸大学、金沢工業大学、金沢星稜大学、
金沢医科大学、北陸大学、金沢学院大学、金城大学、北陸学院大学、放送大学石川学習センター、金沢学院短期大学、北陸学院大学短期大
学部、金城大学短期大学部、金沢星稜大学女子短期大学部、小松短期大学、石川工業高等専門学校、金沢工業高等専門学校
(3) 北陸先端科学技術大学院大学
金沢工業大学と北陸先端科学技術大学院大学は、技術者教育という分野で連携し、自らの基本軸をしっかり
と形成した上で、従来の学問分野を横断し、総合的に思考できる「高信頼スマート組込みシステム技術者」を育成
するための学士課程と修士課程を接続した教育システムを構築しています。さらに、実践型インターンシップ
の仕組みを開発するとともに、学生の授業内外の学修実態を把握する仕組みや、学修成果の達成度を把握する仕
組みも構築し、実践しています。取組みの詳細は、http://www.kanazawa-it.ac.jp/d-renkei/index.html で紹
介しています。
51
2016.8.1
6 章 学修の成果と卒業認定 |
金沢工業大学 教育情報公表
6. 学修の成果と卒業認定
6.1
ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)
獲得した知識を知恵(応用力)に転換できる、すなわち「自ら考え行動する技術者」として、学生自らが興
味を持って計画的に学習し、考えて行動のできる学生を育成します。
6.2
評価方法
金沢工業大学では学生の成長という観点から、学生の学習意欲を引き出し、日々の授業とその理解度に応じ
た教育プログラムを展開するために、あらゆる場面において学生とのコミュニケーションが重要と考え、特に
授業科目については、学生と教員との教育相互契約書としての「学習支援計画書(シラバス)
」がその中心的な
役割を果たすと位置付けています。本学の学習支援計画書(シラバス)の構成を表 6-1 に示します。
表 6-1
学習支援計画書(シラバス)の構成
A.授業科目に関する基礎情報
科目区分、科目名、単位数、開講時期、履修条件
B.教員に関する情報
担当教員名、居室、内線番号、電子メールのアドレス、オフィスアワー
キーワード、学習教育目標、授業の概要および学習上の助言、履修に必要な
C.授業科目の学習教育目標
予備知識や技能、学科の教育目標との関連、学生が達成すべき行動目標、
達成度評価の方法、総合力の指標
D.評価の要点
具体的な評価方法と評価の注意点
E.具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安、標準的な達成レベルの目安
F.授業のスケジュールと内容及び課題
授業回数、学習内容、授業の運営方法、学習課題(予習、復習)と時間
また、本学では、人間力を学力と共に重要視し、
「学力×人間力=総合力」とする評価方法を展開しています。
そこで、平成 20 年度から本格的に導入した CLIP(Comprehensive Learning Initiative Process)による成績
に関する総合評価を実施しており、その内容(手段と能力)は、従来、
「手段」によってのみ成績評価を行って
きたものに、新たに「能力」に相当する項目を導入し総合力として評価します。全ての授業科目において、こ
の評価割合を示しており、その結果、学力(知識を取り込む力、思考・推論・創造力)と人間力(コラボレー
ション・リーダーシップ、発表・表現・伝達力、学習姿勢・意欲)との両面から評価することが可能となって
います。CLIP による成績評価の例として、3 年次の必修科目である科学技術者倫理の評価割合を表 6-2 に示し
ます。特に成績評価割合のうち試験に関しては 40%以下とするルールを設けており、いわゆるペーパーテスト
の点数のみで評価するのでは無く、多面的な成績評価を行っています。
表 6-2 CLIP による成績評価 (参考:科学技術者倫理)
指標と
評価割合
評価方法
試験
クイズ
小テスト
レポート
成果発表
作品
20
15
35
15
0
知識を取り込む力
8
7
10
0
思考・推論・創造する力
8
8
10
コラボレーションと
リーダーシップ
0
0
発表・表現・伝達する力
4
学習に取り組む姿勢・意欲
0
総合評価割合
総合力指標
52
2016.8.1
ポート
フォリオ
その他
合計
5
10
100
0
0
0
25
5
0
0
0
31
0
5
0
0
0
5
0
5
5
0
0
0
14
0
10
0
0
5
10
25
6 章 学修の成果と卒業認定 |
6.3
金沢工業大学 教育情報公表
卒業要件・進級条件・修業年限・学位
(1) 学部
①
卒業要件
学部の卒業要件は、4 年以上在学し、必修科目および選択必修科目を含めて、所定の単位を修得することとし
ており、卒業に必要な最低単位数の内訳は、表 6-3、図 6-1 のようになっています。
表 6-3
課程区分
科目区分
修学基礎科目
卒業に必要な最低単位数
科目群
修学基礎
卒業に必要な最低単位数
6
人文社会科学・外国語
修学基礎教育課程
人間形成基礎科目
10
生涯スポーツ
2
人間と自然
-
生涯学習
-
英語教育課程
英語科目
英語
8
数理基礎教育課程
数理基礎科目
数理基礎
16
基礎実技教育課程
基礎実技科目
基礎実技
8
専門科目
専門
59
専門プロジェクト科目
専門プロジェクト
9
専門教育課程
課程共通
6
合 計
124
(1) 上表の単位には、学則第 18 条別表第1及び修学規程に基づく教育課程表の必修科目及び選択必修科目の単位が含まれ
ていなければならない。
(2) 専門教育課程における卒業に必要な最低単位数は、所属する学科の授業科目の履修により修得していなければならな
い。
(3) 課程共通の 6 単位については、人文社会科学・外国語、生涯学習、英語、数理基礎、基礎実技及び専門の科目群から
修得していなければならない。
(4) 卒業要件として、上表の単位のほかに学則第 25 条第 1 項の条件を満たさなければならない。
自由選択 修学基礎
6単位
6単位
専門
プロジェクト
9単位
人文社会科学・
外国語
10単位
生涯スポーツ
修学基礎教育課程
2単位
英語 英語教育課程
8単位
専門教育課程
卒業に必要な
最低単位
124単位
数理基礎
16単位
数理基礎教育課程
専門59単位
基礎実技
8単位
基礎実技教育課程
図 6-1
卒業に必要な最低単位数
授業科目の単位数と週授業時間数、必修・選択科目などの詳細は、
http://www.kanazawa-it.ac.jp/kisoku-gakubu/4-01kateihyou/kateihyou.html
で紹介しています。
課程・学科ごとの学習・教育目標、カリキュラムフロー、授業科目の概要など詳細は、
http://www.kanazawa-it.ac.jp/curriculum_html/index.html
で紹介しています。
授業科目の学習支援計画書(シラバス)は、http://www.kanazawa-it.ac.jp/syllabus/index.html
で紹介し
ています。
53
2016.8.1
6 章 学修の成果と卒業認定 |
②
金沢工業大学 教育情報公表
進級条件
各年次の進級条件を表 6-4 に示します。
表 6-4
年次
2 年次進級
3 年次進級
4 年次進級
③
進級条件
進級条件
1 年次に 1 年以上在学し、かつ、修得単位数が 20 単位以上であること
2 年次に 1 年以上在学し、かつ、修得単位数が 60 単位以上であること
3 年次に 1 年以上在学し、かつ、「専門ゼミ」を含む修得単位数が 108 単位以上であること
修業年限及び在学期間・在学制限
修業年限及び在学期間ならびに在学制限を次に示します。
・ 学部の修業年限は 4 年とする。
・ 在学期間は、8 年を超えてはならない。
・ 現に学部に在籍する者は、その間、他の大学、大学院等に在籍することはできない。
・ 同一年次に原則として 2 年を超えて在学することはできない。
④
学位
取得可能な学位を表 6-6 に示します。
表 6-6
取得可能な学位
学部
工学部
情報フロンティア学部
環境・建築学部
バイオ・化学部
⑤
学士
工学
情報学
工学
理工学
学位授与数
平成 27 年度の学位授与数を表 6-7 に示します。なお、開学以来の学位授与数(平成 27 年度卒業生まで)は、
61,598 名となっています。
表 6-7
平成 27 年度学位授与数
学部
工学部
情報フロンティア学部
情報学部※
環境・建築学部
バイオ・化学部
学科
機械工学科
航空システム工学科
ロボティクス学科
電気電子工学科
電子情報通信工学科
情報通信工学科※
情報工学科
メディア情報学科
経営情報学科
心理情報学科
メディア情報学科※
心理情報学科※
情報経営学科※
情報工学科※
建築デザイン学科
建築都市デザイン学科※
建築学科
環境土木工学科
応用化学科
応用バイオ科
合計
※ 学部改組に伴い、名称変更を行った学科
54
2016.8.1
学士
209
50
93
198
54
8
152
117
65
48
10
7
3
16
97
5
114
53
81
88
1,468
6 章 学修の成果と卒業認定 |
金沢工業大学 教育情報公表
(2) 大学院
①
修了要件
大学院修士課程及び博士前期課程の修了要件は、当該課程に標準修業年限以上在学し、必修科目および選択
必修科目を含め所定の単位を修得して、かつ必要な研究指導を受けたうえ、修士論文又は特定の課題の審査及
び試験に合格することです。修了に必要な最低単位数の内訳について、工学研究科は表 6-8、表 6-9、表 6-10、
表 6-11、表 6-12、心理科学研究科は表 6-13、平成 28 年度に設置したイノベーションマネジメント研究科は、
表 6-14 に、工学研究科博士後期は表 6-15 示します。
表 6-8
平成 24 年度から平成 25 年度入学生
工学研究科(知的創造システム専攻修士課程、高信頼ものづくり専攻博士前期課程 1 年制コースおよび
ビジネスアーキテクト専攻修士課程1年制コースを除く)修了に必要な最低単位数
科目区分
専修科目
主要科目
特別科目
専攻共通
科目群
修了に必要な最低単位数
専修科目
入門科目
基盤科目
応用科目
モジュール統合科目
特別科目
専攻共通
8
-
6
2
8
-
4
合計
表 6-9
左記の
単位の
ほか 8
36
平成 26 年度から平成 27 年度入学生
工学研究科(知的創造システム専攻修士課程、高信頼ものづくり専攻博士前期課程 1 年制コースおよび
ビジネスアーキテクト専攻修士課程1年制コースを除く)修了に必要な最低単位数
科目区分
専修科目
主要科目
特別科目
専攻共通
科目群
修了に必要な最低単位数
専修科目
8
入門科目
-
基盤科目
6
応用科目
2
モジュール統合科目
8
特別科目
-
左記の
単位の
ほか 6
科学技術倫理科目
2
ビジネス系科目
2
一般科目
2
合計
36
表 6-10 平成 28 年度入学生
工学研究科(高信頼ものづくり専攻博士前期課程 1 年制コースを除く)修了に必要な最低単位数
科目区分
専修科目
主要科目
特別科目
科目群
修了に必要な最低単位数
専修科目
8
入門科目
-
基盤科目
6
応用科目
2
モジュール統合科目
4
特別科目
-
左記の
単位の
ほか 6
科学技術倫理科目
専攻共通
ビジネス系科目
4
一般科目
合計
30
55
2016.8.1
6 章 学修の成果と卒業認定 |
金沢工業大学 教育情報公表
表 6-11 平成 24 年度以降入学生
工学研究科(知的創造システム専攻修士課程およびビジネスアーキテクト専攻修士課程 1 年制コース)
修了に必要な最低単位数
科目区分
専修科目
主要科目
合
計
修了に必要な最低単位数
8
28
36
表 6-12 平成 24 年度以降入学生
工学研究科(高信頼ものづくり専攻博士前期課程 1 年制コース)修了に必要な最低単位数
科目区分
専修科目
主要科目
合
計
修了に必要な最低単位数
6
24
30
表 6-13 平成 24 年度以降入学生
心理科学研究科
修士課程修了に必要な最低単位数
修了に必要な最低単位数
必修
選択
8
-
34
2
44
科目区分
専修科目
関係科目
合
計
表 6-14 イノベーションマネジメント研究科
修士課程修了に必要な最低単位数
修了に必要な最低単位数
科目区分
修士(経営管理)
修士(知的財産マネジメント)
専修科目
8
イノベーションマネジメント共通科目
4 単位以上
ビジネスマネジメント専門科目
12 単位以上
知的財産マネジメント専門科目
12 単位以上
合計
36
表 6-15 工学研究科
博士後期課程修了に必要な最低単位数
科目区分
修了に必要な最低単位数
特殊研究
4
主要科目
2
特別科目
4
合
10
計
大学院博士後期課程の修了要件は、当該課程に 3 年以上在学し、必要な研究指導を受けたうえ、博士論文の
審査及び試験に合格することです。
授業科目と単位数など詳細は、http://www.kanazawa-it.ac.jp/kisoku-in/3-01kateihyou/kateihyou.html
で紹介しています。
専攻ごとの学習・教育目標、授業科目の概要など詳細は、
http://www.kanazawa-it.ac.jp/campus_html/g2016.html で紹介しています。
学位取得までのプロセスは、http://www.kanazawa-it.ac.jp/campus_html/pdf/c2016/p048-p052.pdf で紹
介しています。
56
2016.8.1
6 章 学修の成果と卒業認定 |
金沢工業大学 教育情報公表
授業科目の学習支援計画書(シラバス)は、http://www.kanazawa-it.ac.jp/syllabus_d/index.html
で紹介
しています。
②
在学期間および在籍条件
大学院の在学期間及び在籍条件を次に示します。
・ 大学院における在学期間は、修士課程及び博士前期課程にあっては 4 年、博士後期課程にあっては 6 年
を超えてはならない。
・ 工学研究科高信頼ものづくり専攻博士前期課程 1 年制コース及びイノベーションマネジメント研究科イ
ノベーションマネジメント専攻修士課程の在学期間は、3 年を超えてはならない。
・ 大学院に在籍する者は、その間、他の大学院、学部等に在籍することはできない。
③
学位
大学院の各専攻において、取得可能な学位を表 6-16 に示します。
表 6-16 取得可能な学位
専攻
修士
博士
機械工学専攻
工学
工学
環境土木工学専攻
工学
工学
情報工学専攻
工学
工学
電気電子工学専攻
工学
工学
システム設計工学専攻
バイオ・化学専攻
建築学専攻
高信頼ものづくり専攻
ビジネスアーキテクト専攻
知的創造システム専攻
臨床心理学専攻
イノベーションマネジメント専攻
工学
工学又は学術
理工学
理工学
工学
工学
工学
工学
工学又は経営情報
-
工学又は学術
-
心理学
-
経営管理又は知的財産マネジメント
-
57
2016.8.1
6 章 学修の成果と卒業認定 |
④
金沢工業大学 教育情報公表
学位授与数
大学院の学位授与数(開学以来、平成 27 年度修了生までの累計)を表 6-17 に示します。
表 6-17 学位授与数
研究科
工学研究科
心理科学研究科
機械工学専攻
専攻
修士
967
課程博士
19
土木工学専攻※
128
2
環境土木工学専攻
145
3
情報工学専攻
584
18
電気電子工学専攻
884
19
システム設計工学専攻
398
8
材料設計工学専攻※
460
27
バイオ・化学専攻
153
2
建築学専攻
617
1
高信頼ものづくり専攻
16
8
経営工学専攻※
226
-
ビジネスアーキテクト専攻
62
-
知的創造システム専攻
384
-
臨床心理学専攻
合計
※ 募集停止又は名称変更を行った専攻
58
2016.8.1
49
-
5,073
107
論文博士
53
-
53
7 章 研究 |
金沢工業大学 教育情報公表
7. 研究
7.1
研究資金
その他
助成金
2.7%
平成 27 年度の研究資金の総額は、約 11 億 2 百万円でした。その
内訳は、図 7-1 に示すように、科学研究費補助金と政府機関事業費
受託・
共同
研究費
27.1%
で全体の 70%を占めています。
科学研究費、政府系機関研究費受託研究・寄付金、その他助成金
の過去 5 年の経緯を図 7-2 から図 7-5 に示します。
科学研
究費
補助金
14.3%
政府機関
事業費
55.9%
図 7-1
金額(千円)
金額(千円)
採択件数(件)
140
120
147,186
128,765
94
35
140,000
採 30
択
件 25
数
20
件
15
120,000 金
額
100,000
千
80,000
円
60,000
(
77
H25
450
H25
47,575
80
72
H26
H27
政府系機関研究費採択状況
金額(千円)
100
240,000
230,101
採択件数(件)
50,000
213
80,000
100
23,248
件 40
42
35
)
)
160,000 千
円
120,000
29,810
47
39
金
30,000 額
千
20,000 円
)
211
27,852
(
205
179
採
択 60
件
数
40,000
36,921
(
186,552
)
199
金
200,000 額
(
174,816 180,933
(
件 200
150
320,000
H24
280,000
400
採 350
択 300
件
数 250
200,000
158,333
0
図 7-3
採択件数(件)
298,975
千
円
400,000
H23
H27
科学研究費補助金採択状況
金額(千円)
500
H26
600,000
479,472
)
)
)
図 7-2
H24
金
額
615,977
0
0
H23
800,000
5
20,000
0
32
680,092
10 172,693
40,000
20
31
1,000,000
)
(
40
37
38
(
86
95
160,000
35
(
100
採
択
件 80
数
60
件
95
採択件数(件)
40
180,000
160,264 165,100 157,560
研究資金の内訳
20
10,000
40,000
50
0
0
H23
図 7-4
H24
H25
H26
H27
受託研究・寄付金獲得状況
0
0
H23
H24
H25
H26
H27
図 7-5 その他助成金採択状況
59
2016.8.1
7 章 研究 |
7.2
金沢工業大学 教育情報公表
学術論文と特許
学術論文と国際会議論文の過去 5 年間の論文数の推移を図 7-6 に、特許出願件数を図 7-7 に示します。
専門誌学術論文
国際会議録
35
300
30
250
200
件
150
(
件
数
195
187
160
42
)
71
71
124
25
出
願 20
件
数
15
件
21
)
145
108
103
124
図 7-6
H24
H25
21
19
15
10
131
5
0
H23
25
(
52
100
50
202
32
H26
H27
学術論文と国際会議論文の合計件数
0
H23
H24
H25
H26
H27
図 7-7 特許出願件数
研究活動を支援する産学連携局研究支援部の詳細は、http://wwwr.kanazawa-it.ac.jp/ で紹介しています。
教員の業績の詳細は、http://kitnet10.kanazawa-it.ac.jp/researcherdb/index.html で紹介しています。
60
2016.8.1
8 章 キャンパス構成 |
金沢工業大学 教育情報公表
8. キャンパス構成
8.1
キャンパスの所在地と構成・概要・交通手段
金沢工業大学は、扇が丘キャンパスをメインキャンパスとし、次に示す 6 つのキャンパスを設けています。
各キャンパスの位置と交通手段の詳細は、http://www.kanazawa-it.ac.jp/about_kit/access.html
で紹介
しています。
各々のキャンパスの所在地と校地面積および校舎面積を表 8-1 に示します。
表 8-1 キャンパスの所在地等
校地名
所在地
扇が丘キャンパス
石川県野々市市扇が丘 7 番 1 号
やつかほリサーチキャンパス
石川県白山市八束穂 3 丁目 1 番地
天池自然学苑
石川県金沢市天池 3 番地
穴水湾自然学苑
校地面積
校舎面積
(借用建物含む)
183,305 ㎡
144,744 ㎡
81,079 ㎡
44,248 ㎡
205,805 ㎡
5,347 ㎡
石川県鳳珠郡穴水町由比ケ丘
40,355 ㎡
5,484 ㎡
池の平セミナーハウス
新潟県妙高市池の平 2275-5
5,682 ㎡
2,866 ㎡
東京・虎ノ門キャンパス
東京都港区愛宕 1 丁目 3 番 4 号
-
2,523 ㎡
61
2016.8.1
8 章 キャンパス構成 |
8.2
①
金沢工業大学 教育情報公表
健康・体育施設
扇が丘診療所
専任の医員が在籍する内科診療所をキャンパス内に併設しています。風邪やおなか
の調子が悪いときなど、学内で気軽に診察を受けることができます。薬も提供して
いるほか、病状によっては他の病院への紹介も行っています。なお本学の学生は、
学生健康保険互助会に加入しているため、1 年間あたり 30,000 円まで自己負担を必
要としません。
②
スポーツ考房
多種多様なトレーニング機器を揃えており、毎日を元気に楽しく過ごせる体力づく
りや、競技に勝つための体力づくりができます。また、腰痛や肩こり、ダイエット
など個々に合わせたアドバイスも行っています。平日は、20 時まで利用可能です。
詳細は、 http://www.kanazawa-it.ac.jp/training/index.html で紹介していま
す。
③
カウンセリングセンター
専門的な訓練を受けた臨床心理士が、悩みを抱えた学生の相談を受け、自信をもっ
て人生を歩んでいけるように心理面から支援しています。年間のべ 2,500 件以上の
相談を受け付けています。なお本学の学生は無料で利用できます。カウンセリング
センターの詳細は、
http://www.kanazawa-it.ac.jp/campus_html/05facili/07.html で紹介していま
す。
④
学生食堂
約 700 席を有するレストランのフロアには、天窓と壁面に全面ガラスを使用し、明
るく広々とした空間で食事を楽しむことができます。学生のニーズに合わせ、ボリ
ュームあるメニューからヘルシーなメニュー、単品メニューも充実しています。ま
た二酸化炭素排出量を抑えるため、オール電化の厨房を採用するなど、環境に配慮
した設備が整えられています。
学生食堂の詳細は、http://www.kit-group.jp/ で紹介しています。
62
2016.8.1
8 章 キャンパス構成 |
⑤
金沢工業大学 教育情報公表
体育施設
金沢工業大学の体育施設を表 8-2 に示します。
表 8-2 体育施設面積等
第一体育館
扇が丘キャンパス
屋内施設
第二体育館
体育館
1,163 ㎡
卓球場
431 ㎡
剣道場
768 ㎡
その他
243 ㎡
体育館
1,582 ㎡
柔道場
596 ㎡
トレーニングルーム
542 ㎡
トレーニングコート
341 ㎡
その他
4,464 ㎡
1,403 ㎡
天池自然学苑
体育館
1,969 ㎡
穴水湾自然学苑
体育館
740 ㎡
グラウンド
扇が丘キャンパス
屋外施設
天池自然学苑
8.3
2,605 ㎡
テニスコート
11,548 ㎡
オムニコート
4面
ハードコート
3面
野球場
13,025 ㎡
グラウンド
15,906 ㎡
サブグラウンド
4,005 ㎡
ゴルフ練習場
16,481 ㎡
その他学修環境
本学の施設ならびに学修環境は、http://www.kanazawa-it.ac.jp/campus_html/index.html で紹介していま
す。
63
2016.8.1
9 章 入学金・授業料・その他の費用 |
金沢工業大学 教育情報公表
9. 入学金・授業料・その他の費用
9.1
入学金・授業料等
(1) 学部
金沢工業大学の全ての学部(工学部、情報フロンティア学部、環境・建築学部、バイオ・化学部)の入学金
および授業料は、共通で、授業料は 1 年次のみ異なり、2 年次~4 年次は同額です。入学金、授業料を表 9-1 に
示しています。
表 9-1
入学金
200,000 円
平成 28 年度入学生の入学金および授業料
授業料
1 学期あたり
671,500 円
1 学期あたり
757,500 円
1 年次(1 期、2 期)
授業料
2 年次、3 年次、4 年次
(3 期~8 期)授業料
年額
1,343,000 円
年額
1,515,000 円
また、上記の入学金、授業料の他に次の費用が必要となります。
① 拯友会費(保護者会費)
12,000 円/年
② 学友会費(学生会費)
10,200 円/年
③ 同窓会費
④ 教科書費用
7,500 円/年
6,000~22,000 円/学期
※会費は在学中に徴収となります。
※学科によって異なりますが、目安として金額を表示
してあります。なお、教科書は、学期ごとに購入する
必要があります。
⑤ その他の教育用品 ※入学時に一度購入すればよいもので、毎年、必要になるものではありません。
(a) ノート型パソコン参考価格
(b) 実験服・白衣など
(c) 体育実技用ユニフォーム
(d) 実験用保護メガネ
(e) 製図セット
(建築・建築デザイン学科のみ)
64
2016.8.1
~143,100 円
3,910~9,690 円
7,200 円
1,080 円
14,768 円
※本学が推奨するパソコンの場合です。
9 章 入学金・授業料・その他の費用 |
金沢工業大学 教育情報公表
(2) 大学院
金沢工業大学大学院の入学金および授業料は、専攻により異なります。
①
工学研究科(知的創造システム専攻修士課程、高信頼ものづくり専攻博士前期課程1年制コース、ビジネス
アーキテクト専攻修士課程1年制コースは除く)、心理科学研究科
入学金ならびに授業料を表 9-2 に示します。本学の学部を卒業した者及び大学院の修士課程・博士前期課程
を修了した者の入学金は全額免除されます。
表 9-2
平成 28 年度入学生の入学金および授業料
入学金
250,000 円
博士前期(修士)課程
博士後期課程
授業料
1 学期あたり
505,500 円
1 学期あたり
522,000 円
年額
1,011,000 円
年額
1,044,000 円
上記の納入金以外に、次の費用が必要となります。
(1)
②
拯友会費(保護者会費)
12,000 円/年
知的創造システム専攻修士課程、高信頼ものづくり専攻博士前期課程1年制コース、ビジネスアーキテク
ト専攻修士課程1年制コース、イノベーションマネジメント研究科修士課程
入学金ならびに授業料を表 9-3 に示します。本学の学部を卒業した者及び大学院の修士課程・博士前期課程
を修了した者の入学金は全額免除されます。
表 9-3
平成 28 年度入学生の入学金および授業料
入学金
60,000 円
基礎授業料
1学期あたり
年額
100,000 円
200,000 円
単位授業料
30 単位までの履修
30 単位を
超える履修
9.2
60,000 円/1単位
専修科目
60,000 円/1単位
専修科目以外
30,000 円/1単位
学部生対象の特別奨学金
金沢工業大学では、学部生に対して独自の特別奨学金(特別奨学生)制度を運用しています。毎年、入学定
員の約 8%(115 名)を対象に、①年額 250,000 円給付、もしくは、②国立大学の授業との差額(1 年次は 725,200
円、2 年以降は 979,200 円)を給付するものです。平成 28 年度は、115 名の定員に対して 121 名の学生に特別
奨学金を給付しました。なお、この制度は、4.4 節にも記載があります。
特別奨学金の詳細は、http://www.kanazawa-it.ac.jp/nyusi/honor01.html で紹介しています。
9.3
大学院生対象の修学奨励金
大学院における修学および研究活動を支援するため、独自の修学奨励金制度を設けています。表 9-4 に奨励
金の種類及び給付対象者、表 9-5 に平成 27 年度の給付状況を示します。
修学奨励金の詳細は、http://www.kanazawa-it.ac.jp/campus_html/pdf/c2016/p016-p017.pdf で紹介してい
ます。
65
2016.8.1
9 章 入学金・授業料・その他の費用 |
表 9-4
第1種
第2種
第3種
第4種
第5種
金沢工業大学 教育情報公表
修学奨励金の種類及び給付対象者
金沢工業大学の学部の卒業に引き続き博士前期課程(修士課程)への入学を強く希望する者であって、入学後の
経済的な支援を必要とする者
修士課程に在籍する 1 年次生であって、経済的な支援を必要とする者
修士課程に在籍する学生であって、各専攻が認める学協会等において研究成果が評価された者
修士課程に在籍する学生であって、各専攻が定める学協会等において研究発表を行うために要する旅費を必要と
する者
修士課程に在籍する学生であって、不測の事情により経済的な支援を急ぎ必要とする者
表 9-5
第1種
第2種
修学奨励金の給付状況
第3種
第4種
第5種
合計金額
年度
金額(円)
H27
9.4
49,250,000
人数
197
金額(円)
5,000,000
人数
20
金額(円)
3,960,000
人数
48
金額(円)
3,510,500
人数
金額(円)
人数
125
0
0
(円)
61,720,500
学内勤務制度(学内インターンシップ制度)
金沢工業大学では、学習支援センターの運営を補助する学生スタッフや、SA・TA として教員の教育を補助す
る学生スタッフなど、学生がキャンパス内で勤務する学内勤務制度を運用しています。平成 27 年度は、1,318
名がこの制度に参加しました。この人数は、在学生の 5 人に1人に相当し、勤務している学生は、キャンパス
の環境をより良いものにするため積極的に運営に携わり、収入を得るばかりでなく総合力養成の場にもなって
います。
従来は、学生を雇用する部署ごとに OJT 形式で行っていた業務指導を、業務内容に合わせた研修制度と勤務
評価システムとして確立させ、単なるアルバイトではなく「学内インターンシップ制度」として学生の就業力
向上を図っています。なお、時給は、平日 800 円、日曜・祝日は 880 円となっています。
学内勤務制度の詳細は、http://www.kanazawa-it.ac.jp/campuslife/intern.html
①
で紹介しています。
学生ステーション学生スタッフ
業務は、学生ステーションにて学生からの学生生活に関する相談対応や、学生向
けイベント企画・運営を行い、学生が学生を応援することに取り組んでいます。
その他、スタジオ設備の管理と利用案内、23 号館の閉館業務、事務業務も行な
っています。
②
レファレンスカウンタースタッフ(ライブラリーセンター)
業務は、ライブラリーセンターのレファレンスカウンターの受付や図書の貸出し、
返却手続き、図書の整理・整頓などで、特に女子学生に人気の勤務先となってい
ます。
③
夢考房スタッフ
「イエロージャンパー」の愛称で呼ばれ、工具や各種の設備機器の管理、整備、整
理・整頓をはじめ、機器の貸出しや使い方の説明等を業務とします。また、安全管
理や施設管理も担い、60 時間の研修期間を終了すると「安全管理者代行」の辞令が
交付されます。
66
2016.8.1
9 章 入学金・授業料・その他の費用 |
④
金沢工業大学 教育情報公表
マルチメディア考房スタッフ
ライブラリーセンターの中にあるデジタル・クリエイティブ活動の拠点で、一般利
用学生の受付け業務、マルチメディア考房の運営・管理や機器の取り扱い方法等の
アドバイスも行います。また、設備や消耗品のメンテナンスも重要な仕事となって
います。
⑤
施設スタッフ
主にキャンパスの施設・設備を管理・保全するセクションで、業務は、駐輪場・駐
車場の整理やキャンパスの美化の推進です。イベント時には、警備や誘導の業務も
担います。
⑥
PMC(ポピュラー・ミュージック・コレクション)スタッフ
LP レコードを 22 万枚所蔵する施設で、一般利用学生へのレコードの貸出しや、検
索のアドバイス、レコードの保管や管理などを担います。趣味と実益を兼ねた学生
から人気の勤務先となっています。
⑦
学生コミュニティセンター学生スタッフ
学生による学生のための相談コーナーで、履修科目やひとり暮らしの悩み、学内や
学外施設の案内や説明、落し物に至るまで、親身になって相談に応じます。
⑧
庶務課学生スタッフ
キャンパス内の資料配達のほか、データの整理や入力などの大学の事務業務の補助
を行います。また、入学式や卒業式、拯友会(保護者会)などの行事にも、スタッ
フとして参加します。
⑨
キャンパス学内スタッフ
金沢工業大学を訪れる高校生や保護者などに、キャンパス内の施設を紹介する見学
案内スタッフです。特に来訪者の多い、土曜、日曜、祝日や夏期休業中の業務が多
い勤務先です。
67
2016.8.1
9 章 入学金・授業料・その他の費用 |
⑩
金沢工業大学 教育情報公表
数理工教育研究センタースタッフ
数学能力検定の 1 級、2 級の獲得を目指す数検チャレンジプロジェクトの実施、数
学や物理、化学等の授業や特別講座の支援、教材開発、各種数学や理科科目のイベ
ントの企画・運営、ホームページの作成などの業務を行います。
⑪
自己開発センタースタッフ
各種資格試験や対策講座の受付やデータ入力・整理、講義 DVD の作成などが主な業
務です。学内で実施される試験では試験監督業務もあります。また対策講座では、
使用資料の作成や受講生からの質問への回答、模擬試験の作成・実施等が業務とな
っています。
⑫
e ラーニング教材開発スタッフ(情報基礎教育研究センター)
e ラーニング教材を開発しています。
担当教員が考えた原稿をもとに、Flash や画像編集、音声編集、ビデオ編集などの
オーサリングソフトウェアを用い、コンテンツ開発を行う業務です。
⑬
AV 室スタッフ
ライブラリとしての、ビデオ撮影ならびに編集補助が主な業務です。また、学内イ
ベントのサポートとして、機材の運搬やコンテンツ管理も行っています。
⑭
スポーツ考房スタッフ
受付ならびに利用者へのトレーニング、ストレッチ等の指導が主な業務です。講習
会の補助なども行っています。
⑮
留学支援課スタッフ
受付ならびに留学生の受入や、本学学生の海外留学に関する業務を行っています。
⑯
教育補助員(SA・TA)
学部生を対象とした SA(Student Assistant)は、授業科目における小テスト採点
補助業務・配布資料の作成・レポート等の資料整理を業務とし、大学院生を対象と
した TA(Teaching Assistant)は演習・実験などの授業科目で、教員のアシスタン
トを務めます。
SA、TA とも、
「教え、共に学ぶ」立場で、自己の能力の開発と向上を目指します。
なお、給与については、1 時間あたり、SA は 800 円、TA は 1,000 円です。
68
2016.8.1
9 章 入学金・授業料・その他の費用 |
9.5
金沢工業大学 教育情報公表
寮・下宿
金沢工業大学は、直営する寮は有していませんが、本学の学生だ
けを受け入れてくれる寮・下宿を「KIT 指定寮」として学生に斡旋し
ており、キャンパス内に寮・下宿に関する相談所を設けています。
KIT 指定寮は、住居者が本学の学生に限定していることに加えて、大
家さんが近くに住まいをしていることから、学生の生活支援が可能
となっており、本学では地域の教育力の一つとして KIT 指定寮を位
置付けています。学生が住む部屋のタイプと家賃について図 9-1、表
9-6 に示します。
寮・下宿相談の詳細は、
http://www.kit-group.jp/dormitory.html
で紹介しています。
アパート
(食事付)
5.6%
50,001円~
2.8%
~50,000円
12.6%
共同寮
8.9%
~30,000円
14.3%
~35,000円
24.6%
~45,000円
24.7%
アパート・
マンション
85.5%
~40,000円
21.0%
図 9-1
寮・下宿の内訳
表 9-6
家賃相場
部屋のタイプ
広さ
形態
価格
アパート・マンション
6~13 帖
バス・トイレ・台所・冷暖房付き
20,000 円~73,000 円
アパート(夕食付)
6~10 帖
バス・トイレ・台所・冷暖房付き
16,000 円~21,000 円
共同寮(夕食付)
4.5 帖~9 帖
共同寮(朝・夕食付)
29,000 円~66,000 円
(食費:16,000 円~21,000 円)
バス・トイレ・台所共同
(食費:12,000 円~17,000 円)
16,000 円~21,000 円
(食費:24,000 円~25,000 円)
69
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10 章 課外活動・課外学習 |
金沢工業大学 教育情報公表
10. 課外活動・課外学習
金沢工業大学では、正課の授業に加えて、学生の課外の活動を強く奨励しています。
10.1 学友会
学友会は、本学の学生全員が所属している学生団体で、工大祭実行委員会など 8 つの専門委員会と体育系、
文化系あわせて 37 のクラブが活動しています。
学友会の詳細は、http://www.kanazawa-it.ac.jp/nyusi/honor/gakuyuukai.html
で紹介しています。
(1) 学友会専門委員会
①
学友会役員会:クラブ活動等の予算・決算に関する業務、安全活動の実施、学生からの要望事項調整等
②
広報委員会:学友会機関誌「図南の翼」と学内新聞「広報」の編集・発行
③
工大祭実行委員会:
「工大祭」
(大学祭)の企画・実施等
④
アルバム編集委員会:卒業アルバムの制作等
⑤
学生地域活動推進委員会:大学近隣の防犯パトロール、ボランティア活動、清掃奉仕活動の推進等
⑥
交通安全対策専門委員会:交通マナー向上の企画、学生駐車場の管理、通学許可証の発行等
⑦
学生健康委員会:学内献血活動、街頭での献血キャンペーン、学生の健康支援、分煙推進活動等
⑧
学生支援推進委員会:学生による学生のための学生支援と、学生による大学支援の企画・実施等
(2) クラブ・同好会・サークル
①
体育部会
アイスホッケー部/サッカー部/卓球部/アメリカンフットボール部
/山岳部/男子バスケットボール部/空手部/自動車部/バトミント
ン部/弓道部/柔道部/バレーボール部/競技スキー部/少林寺拳法
部/ハンドボール部/剣道部/女子バスケットボール部/ヨット部/
硬式庭球部/水泳部/ラグビー部/硬式野球部/正伝長尾流躰術部/
陸上競技部/ゴルフ部/ソフトテニス部
②
文化部会
アマチュア無線部/写真部/美術部/軽音楽部/吹奏楽部/放送研究
会/ギターアンサンブル部/電子計算研究会/漫画研究会/室内管弦
楽団/天文部
③
同好会
フォークソング同好会/ストリートダンス同好会/囲碁・将棋同好会
/自転車同好会
④
サークル
ユースホステルサークル/釣りサークル/S・G・E サークル/フットサ
ルサークル/3on3 バスケットボールサークル/TRPG サークル/イマジ
ネーション・スペースユニット・サークル/ボウリングサークル/準
硬式野球サークル/キッズボランティアサークル
70
2016.8.1
10 章 課外活動・課外学習 |
金沢工業大学 教育情報公表
10.2 課外学習プログラム
金沢工業大学の特色の一つでもある授業以外の学習プログラムで、各学科、課程、研究室、教育支援センタ
(*は、産学・地域連携教育研
ーが運営しており、現在 31 のプログラムに多くの学生が積極的に参加しています。
究プロジェクトを兼ねています。)
(1) 工学部
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
医工連携に基づいた人間にやさしい医療機械の創製*
流体関連コンテストへチャレンジ
グローバルな技術者を目指す「FE(Fundamentals of Engineering) challenge」プログラム
プログラミング道場
機械系研究室体験プログラム
イメージパターン計測プロジェクト
人工知能プロジェクト
(2) 情報フロンティア学部
① 感性トレーニング プロジェクト
② サイコロジェクト
(3) 環境・建築学部
① 防災・減災プロジェクト*
② 現場視察プロジェクト
③ コンクリートのメンテナンス
④ Cube(キューブ)
⑤ えこぷろ(エコ建築カフェプロジェクト)
(4) バイオ・化学部
①
②
③
④
応用化学科ミニプロジェクト研究室スタンプラリー
応用化学科シニアプロジェクト
研究室体験プログラム
日本酒発酵技術の「見える化」プロジェクト
(5) 基礎教育部
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
数理考房・数検にチャレンジ!プロジェクト
物理プロジェクト
数理考房・理工学基礎プロジェクト
技術者のための経営知識向上プログラム
はじめてのドイツ語
地域連携による企画力養成プログラム
教師としての実践力向上プログラム
学内のグローバル化検討プロジェクト
(6) 研究所
① ハイテク夢考房プロジェクト
(7) 教育支援センター
①
②
③
④
Web 運営プロジェクト
WAVE プロジェクト
マルチメディア考房プロジェクト(CG 制作プロジェクト・映像制作プロジェクト)
English Podcast Series
71
2016.8.1
10 章 課外活動・課外学習 |
金沢工業大学 教育情報公表
10.3 夢考房プロジェクト
夢考房プロジェクトは、10.2 節の課外学習プログラム同様、本学の特色の一つで、グループ活動を前提とし
て、学生メンバーが立案・調査・設計・製作・分析・評価という一連のものづくりのプロセスを体験するとと
もに、スケジュール管理、予算管理、組織運営を自主的に行う学生プロジェクトで、現在 12 のプロジェクトが
運営されています。
①
ソーラーカー
⑤
ロボカップ
⑨
フォーミュラカー
②
エコラン
⑥
義手研究開発
⑩
小型無人飛行機
③
人力飛行機
⑦
建築デザイン
⑪
組込みソフトウェア
④
ロボット
⑧
メカニカルサポート
⑫
人工衛星開発
夢考房プロジェクトの詳細は、http://www.kanazawa-it.ac.jp/yumekobo/project/index.html で紹介して
います。
10.4 産学・地域連携教育研究プロジェクト
企業をはじめとした産業界と連携した産学連携型の学習プログラムと、金沢市や野々市市などの地域と連携
した地域連携型の学習プログラムは、現在 39 のプロジェクトを実施し、プロジェクト教育を通じて身につけた
問題発見・解決能力を生かし、実社会のリアルな問題に取り組んでいます。また、
「地(知)の拠点整備事業(大
学 COC 事業)
」として、学外のイノベーターとの交流を通じて、学生主体で地域社会におけるイノベーション創
(※は、地域志向型教育研究プロジェクト(COC 事業)
出に取り組む 14 の教育研究プロジェクトも含まれています。
を兼ねています。)
1.
ゲーム制作プロジェクト
2.
クラウドサービス開発プロジェクト
3.
CirKit プロジェクト
4.
月見光路プロジェクト
5.
タテマチアートプロジェクト
6.
KIES プロジェクト
7.
地理空間情報プロジェクト
8.
マーケティング調査による商店活性化プロジェクト
9.
Toiro(Total instruction
program re-organizing multiple subjects)
10. 核型分析を用いた地域住民と本学学生のヒトゲノム・生命科学教育システム
11. 夢考房 Junior
12. 金沢マラソン“おもてなし”プロジェクト
13. 小学生と英語で学ぶ KIT サイエンス・プロジェクト
14. Bus Stop ~市民サポートは僕に任せて~※
15. Project One To Six ! ~地域社会の人材育成&農業イノベーション~※
16. こどもの成長を見守る「おもちゃ」開発プロジェクト※
17. 農業支援機器開発プロジェクト※
18. 「ねばーるプロジェクト―」バイオ産業への納豆菌の応用※
19. 「匠の技」を科学する※
20. 熱・流体解析を中心としたCAEプロジェクト※
21. IT 利用デザイン協創プロジェクト※
22. 未来の高峰譲吉博士は君だ!発酵産業活性化プロジェクト※
23. 北陸スマートアグリプロジェクト※
24. 街の達人発掘・発展学習プロジェクト※
72
2016.8.1
10 章 課外活動・課外学習 |
25. 地域特産物を活用した機能性食品開発プロジェクト
金沢工業大学 教育情報公表
~ヤーこんなに健康に~※
26. コンテンツデザインに関する科学的設計基盤を用いた地域印刷業の活性化支援※
27. 工学でまちの楽しさを創る!伝える!~エリア巡回型の地域活性化活動の試み~※
28. 防災・減災プロジェクト(学科・課程・研究室に関するプログラムと兼ねる)
29. 医工連携プロジェクト(学科・課程・研究室に関するプログラムと兼ねる)
30. RDAプロジェクト
31. smart city プロジェクト
32. スマートフォンアプリプロジェクト
33. 情報セキュリティ・スキルアッププロジェクト
34. マーケティング・テクノロジーによる野々市市の投票率向上プロジェクト
35. Machine Tools Enthusiast(MaTE)プロジェクト
36. ポジティブ心理学を活用した地域におけるメンタルヘルスのボランティアの育成
37. 循環型エネルギー地域活用プロジェクト
38. Design for the Community
39. 数理の広場プロジェクト
産学・地域連携教育研究プロジェクトの詳細は、http://www.kanazawa-it.ac.jp/prj/index.html で、
地域志向教育研究プロジェクトの詳細は、 http://www.kanazawa-it.ac.jp/prj/coc/project/index.html
で紹介しています。
73
2016.8.1
11 章 社会貢献活動 |
金沢工業大学 教育情報公表
11. 社会貢献活動
金沢工業大学では、地域との連携を大切にし、さまざまな地域貢献活動に取組んでいます。
①
学会・協会
諸団体における本学教職員の評価が高まり、学会・協会などの役員のほか、各種委員会や地方公共団体の委員
などを引き受けるケースが多くなっています。本学では、このような活動を社会貢献と位置づけ推奨していま
す。平成 27 年度は、のべ 815 名の教職員が役員・委員等をつとめました。
②
サイエンス・スクール
地域の小中高校生を対象とし、
「科学の面白さ」
「モノづくりの楽しさ」
を体験する科学実験授業を毎年開催しています。夏休みに開催しているK
ITサマー・サイエンス・スクールでは、定員 437 名に対して約 2.13 倍
の応募があり、リピータも多く、保護者共々喜ばれています(図 11-1 参
照)
。また、近県の高等学校と連携し、サイエンスパートナーシッププロ
ジェクト(SPP)やスーパーサイエンスハイスクール(SSH)など、工学部
体験授業も開催しています(図 11-2 参照)
。
応募者
725
690
492
466
404
275
261
250
22
190
200
150
155
)
275
27
31
100
124
50
106
239
30
163
76
0
H23
H24
H25
H26
H27
図 11-1 サマー・サイエンス・スクール参加者数の推移
③
300
人数 人
(
469
350
797
775
460
中学生等
400
881
人数 人
( )
1,000
900
800
700
600
500
400
300
200
100
0
高校生
系列2
H23
H24
H25
H26
H27
図 11-2 高校生体験授業などの参加者数の推移
献血活動
県赤十字血液センターとの連携のもと、本学では積極的
な献血活動を展開しており、県内で唯一、年間の献血者数
が 1,000 名を超える大学となっています。平成 27 年度は、
1,003 名が献血に協力し、平成 15 年度より 13 年連続で献血
者数 1,000 名超えを達成しています。図 11-3 に献血者数の
推移を示します。
1,200
1,155
1,172
1,117
1,022
1,003
H26
H27
1,000
(
の
べ 800
献
血 600
者
数
400
人
)
200
0
H23
H24
H25
図 11-3 献血者数の推移
74
2016.8.1
11 章 社会貢献活動 |
④
金沢工業大学 教育情報公表
イーグル・セーフティ・プロジェクト
警察や町などと協力し、防犯パトロール隊「イーグル・
1000
セーフティ・プロジェクトチーム」を結成しています。学
生たちは、防犯協会員や交番所員らとともに、キャンパス
周辺の町会で月 2 回程度のパトロールを行い、近隣の治安
維持に貢献しています。図 11-4 に年間参加者数の推移を示
(
します。
の 800
べ
参
加 600
者
数
400
人
897
805
737
544
454
)
200
0
H23
H24
H25
H26
H27
図 11-4 イーグル・セーフティ・プロジェクト
年間参加者数の推移
⑤
りんりんマナーUPキャンペーン
自転車マナーの向上を呼びかけるキャンペーン活動で、学生たちが道行く自転車利用者に、傘差し運転、イ
ヤホン運転などの危険行為をしないよう手持ち看板、のぼり旗を使用し注意を促しています。
⑥
その他
市内の保育園や老人福祉施設でのボランティア活動やキャンパス近辺沿
線 3 駅の清掃奉仕活動、白山市浜相川海岸での海岸美化清掃、また白山市桑
島地区からの要請を受けて、雪だるままつりの運営にも協力しています。
平成 27 年度は、保育園 14 か所、野々市市公共施設5か所の清掃などの奉
仕活動に 441 名が参加しました。
75
2016.8.1
12 章 外部評価の状況 |
金沢工業大学 教育情報公表
12. 外部評価の状況
金沢工業大学では、外部評価による評価基準を積極的に導入し、社会が必要とする教育、研究、サービスの
継続的な改善活動に努めるとともに、教育、研究、学生サービスの各々の卓越性を追求し、社会に貢献するこ
とを目指しています。
①
大学基準協会〔文部科学大臣認証評価機関〕
公益財団法人大学基準協会による大学評価ならびに認証評価を受け、平成 27 年度大学評価の大学基準に適合
していると認定されました。
認証機関:平成 28 年 4 月 1 日~平成 35 年 3 月 31 日
詳細は、http://www.kanazawa-it.ac.jp/about_kit/juaa.html
②
で紹介しています。
日本高等教育評価機構〔文部科学大臣認証評価機関〕
日本高等教育評価機構が定める大学評価基準を満たしているとして、第 2 クールも認定されました。
認定機関:平成 24 年 4 月 1 日~平成 31 年 3 月 31 日
詳細は、http://www.kanazawa-it.ac.jp/about_kit/jihee.html で紹介しています。
③
日本技術者教育認定機構(JABEE)
日本技術者教育認定機構の認定を受けた次の教育プログラムの修了者は、修習技術者としてそれぞれの技術
分野における技術士の第一次試験を合格した者(技術士補)と同等であると認定されます。認定を受けた教育
プログラムは次の通り。
工学部
機械工学科(機械および関連の工学分野)、ロボティクス学科(機械および関連の工学分野)
、航空システ
ム工学科(機械および関連の工学分野)
、電気電子工学科(電気・電子・情報通信およびその関連分野)、
電子情報通信工学科(電気・電子・情報通信およびその関連分野)
環境・建築学部
環境土木工学科(土木及び関連の工学分野)
バイオ・化学部
応用化学科(化学および化学関連分野(応用化学コース)
)
詳細は、http://www.kanazawa-it.ac.jp/about_kit/jabee.html で紹介しています。
④
平成 15 年度「日本経営品質賞」、平成 18 年度「全国企業品質賞」大賞受賞・平成 23 年度「AA-」
、平成
26 年度「最優秀賞A-」評価
日本経営品質賞とは、国際的に競争力のある経営構造へ質的転換をはかるため、顧客視点から経営全体を運
営し、自己革新を通じて新しい価値を創出し続けることのできる「卓越した経営の仕組み」を有する企業を表
彰することを目的とする制度で、
(公財)日本生産性本部が平成 7 年 12 月に創設したものです。本学は、平成
15 年度に日本経営品質賞に応募し、
「B-」レベルの評価を受けました。また、この日本経営品質賞と同じフレ
ームワークで審査を行なう全国企業品質賞に応募し、日本経営品質賞アセスメント基準の評点総括「A+」レ
ベル以上に相当する大賞を、平成 23 年度は「AA-」
、平成 26 年度は教育支援機構の取組みに対し「最優秀賞
A-」の評価を受けました。詳細は、http://www.kanazawa-it.ac.jp/about_kit/jqa.html で紹介しています。
⑤
CDIO イニシアチブ
「CDIO」とは、
「Conceive(考え出す)‐Design(設計する)‐Implement(実行する)‐Operate(運営する)
」
の略で、従来行われてきた知識教育に加え、
「Conceive(考え出す)‐Design(設計する)‐Implement(実行
する)‐Operate(運営する)
」というプロセスを通じて、知識を活用してシステムや製品開発を行うことがで
きる学生の育成を目指し、次世代のエンジニアを育成する革新的教育のフレームワークです。世界 25 カ国が参
加する「工学教育の世界標準」となりつつあるこの CDIO イニシアチブに、本学は平成 23 年 6 月に加盟し、平
成 26 年度にはアジア地域会議を本学にて開催し、本学関係者を含め 9 ヵ国 234 名が参加しました。
76
2016.8.1
13 章 財務情報 |
金沢工業大学 教育情報公表
13. 財務情報
金沢工業大学の財務情報として、貸借対照表、資金収支計算書、消費収支計算書、事業報告書および監査報
告書を http://www.kanazawa-it.ac.jp/about_kit/gakuenjokyo.html
で紹介します。
77
2016.8.1
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