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S-2000 でストロボはじめるテクニック!
オリンパスの「FE-360」と防水プロテクター「PT-044」に、イノンの最新ストロボ S-2000 とアタ ッチメントレンズを装着してテスト撮影してきました。外部ストロボをワイヤレスで接続するお 手軽セットで、ワンランク上の写真を簡単に撮る方法を紹介します。 オリンパス FE-360 S-2000 でストロボはじめるテクニック! ★「水中ワイド1」または、 「水中マクロ」モードを選択 ★ISO 感度を「64」か「100」に固定 ★S-2000 の EV.コントロールスイッチは 「B」か「C」が基準位置 ※上記は S-2000 ストロボ使用時 FE-360 にイノンの S-2000 ストロボを組み合わせて S-TTL 撮影する場合、シ ーンモードの中から「水中ワイド1」または「水中マクロ」を選びましょう。その 際、ISO 感度が「オート」に設定されますが、ISO 感度を「64」か「100」にセットし なおしてから撮影を開始しましょう。S-2000 の発光量を微調整する EV コント ロールスイッチは、基本的には「B」、状況によりちょっと暗めの「C」の位置で 適正露出が得られます。 S-2000 ストロボ・ワイヤレスセット イノンから新たに発売された S-2000 ストロボ。高性能を維持しながらも、圧倒的に小さくな った S-2000 は、新たな画期的な機能を備えています。光センサーの信号増幅を飛躍的に 向上させることで、光ケーブルを使わないワイヤレス接続でも、高精度で S-TTL 自動調光が 可能となりました。 近日発売予定の「グリップベース D4 セット」と組み合わせれば、デジカメ本体、防水プロテ クター、S-2000 ストロボ、グリップベース D4 セットの 4 つを購入するだけで、すぐにストロボ 撮影がはじめられます。さらに、AD マウントベースとアタッチメントレンズを追加購入すれ ば、超マクロや超ワイド撮影にステップアップできるのです。 今まで「外部ストロボは欲しいけど、大きくなるから・・・」とちゅうちょされていた方にもオス スメな、コンパクトで扱いやすいカメラセットになっています。 ワイヤレスのセッティング S-2000 ストロボのワイヤレス接続は、電波を使ったワイヤレスではなく、カメラの内蔵フラ ッシュの光を使ったワイヤレスです。S-TTL 自動調光を確実に機能させるためには、内蔵フ ラッシュの光を、効率良く S-2000 ストロボのセンサーに伝達する必要があります。S-2000 に 同梱の「ミラーユニット」の装着方法と使い方を、マスターしておきましょう。 (1)防水プロテクターに「カメラ側ミラー1」を貼り 付ける。デジカメの内蔵フラッシュの真正面で、「カ メラ側ミラー1」の矢印が、S-2000 ストロボのセン サーに向くよう位置決めします (2)S-2000 ストロボに「ストロボ側ミラーユニット」 を取り付ける (3)「ストロボ側ミラーユニット」を動かして、その 白色パーツを「カメラ側ミラー1」の矢印と向き合 うように正しくセットする 被写体までの距離に合わせてストロボの角度を調整すると、「ストロボ側ミラーユニット」の 向きも変わってしまいます。撮影シーンが変わる毎に、「ストロボ側ミラーユニット」が「カメラ 側ミラー1」に正しく向くよう調整してください。 「水中ワイド1」「水中マクロ」モード FE-360 には、水中撮影に適したシーンモードが3つ搭載されています。このうち、S-2000 ストロボと組み合わせたときにオススメとなるのは、「水中ワイド1」と「水中マクロ」です。背 景の海の色を意識するワイド撮影の時は「水中ワイド1」を、生物の色合いを鮮やかに再現 したいときは「水中マクロ」を使いましょう。 水中ワイド1 水中マクロ 水中ワイド1 水中景観や魚の群れなど、広い範囲を撮影する場合、特に海の青色を濃く出したい時に おすすめのモードです。 ワイド撮影のコツは、できるだけ被写体に近づくこと。水中では、 被写体から離れて撮影すると、水の影響で、青くぼんやりと写ってしまいます。また、外部ス トロボの光が到達するのも、数メートルまでになってしまいます。 大きなマンタやジンベエザ メでも、離れて撮ったのでは、その迫力も半減してしまいます。近づいて撮ることで、迫力も 表現できます。 「水中ワイド 1」は、大きな被写体を撮るだけでなく、小さめの被写体に接近して撮影する、 ワイドマクロ撮影にも有効です。 ズームワイド端で、約 10cm まで近づいて撮影することが できます。 主役の生物といっしょに周りの環境を写し込んだ、おもしろい写真になるでしょ う。 水中ワイド1 ISO 64 フィッシュアイコンバーターUFL-165AD ズーム ワイド端 S-2000 S-TTL オート EV コントローラー「B」 撮影地:熱海 ソーダイ根 水中ワイド1 ISO 100 ズーム ワイド端 S-2000 S-TTL オート EV コントローラー「B」 撮影地:熱海 ビタガ根 水中マクロ 「水中マクロ」モードは、被写体に近づいて撮影することによって、小さな生物をアップにし たり、サンゴなどの一部を拡大したりするのに有効です。ズーム望遠端で、レンズ前 50cm ぐ らいまで近づいて撮影することができます。被写体にさらに近付いて撮影したい場合は、ク ローズアップレンズが必要になります。 水中マクロモードでは、手ぶれ防止のために、速めのシャッタースピードが選択されるよう です。マクロ撮影だけど、背景の海を明るく撮りたいという場合は、「水中ワイド 1」を選択し、 ズームを望遠側にして撮影するのもいいでしょう。ただし、手ぶれのリスクが高くなりますの で、同じ被写体を「水中マクロ」と「水中ワイド 1」の両方で撮影しておきましょう。 水中マクロ ISO 100 クローズアップレンズ UCL-165AD x1 枚 ズーム 望遠端 S-2000 S-TTL オート EV コントローラー「B」 撮影地:熱海 ビタガ根 水中マクロ ISO 100 クローズアップレンズ UCL-165AD x1 枚 ズーム 望遠端 S-2000 S-TTL オート EV コントローラー「B」 撮影地:熱海 ソーダイ根 ISO 感度は「64」か「100」に固定 FE-360 と S-2000 ストロボをの組み合わせで、S-TTL 自動調光撮影をする場合、ストロボ の光が効いて被写体の色がパキッとでる写真を撮るには、ISO 感度を「64」か「100」の低感 度に設定しましょう。 FE-360 は、「水中ワイド1」「水中マクロ」モードを選択すると、カメラの設定を次のように自 動セットしてくれます。 内蔵フラッシュ強制発光 マクロモード ON ホワイトバランス 晴天 ISO 感度 AUTO ズーム ワイド端 内蔵フラッシュ 強制発光 マクロモード ON ホワイトバランス 晴天 ISO 感度 AUTO ズーム 望遠端 水中ワイド1 水中マクロ 「内蔵フラッシュ=強制発光」、「ホワイトバランス=晴天」は、水中撮影に適した設定で す。しかし、「ISO 感度=AUTO」のまま、S-TTL 自動調光でストロボ撮影すると、シーンによ っては ISO200 以上の高感度側になってしまい、自然光重視の青かぶりした画像になった り、露出オーバーの画像になったりすることがあります。ISO 感度を「64」か「100」に設定を変 更してから撮影に入りましょう。 「水中ワイド1」から「水中マクロ」へ、「水中マクロ」から「水中ワイド1」へモードを変更する と、ISO 感度は「AUTO」に戻ってしまいます。モードを切り替えるたびに、忘れず ISO 感度を 設定しなおしましょう。 S-2000 の EV コントロールスイッチは「B」か「C」 S-2000 ストロボは、好みの露出や撮影状況に合わせて「ちょっと明るめ」「ちょっと暗め」 の発光量を、EV.コントロールスイッチを回すだけでカンタンに微調整が可能です。 FE-360 に、S-2000 を S-TTL 自動調光で使う時には、メインスイッチを「S-TTL」にして、EV コントロールスイッチを「B」または「C」を基本位置としてセットしましょう。 撮影した画像を見 て、「少し明るいな」と思った場合には、EV コントロールスイッチを右(マイナス)に回していく ことで、ストロボの発光量を暗くしていくことができます。逆に、左(プラス)に回していくこと で、明るくしていくことができます。調整できる範囲は、黄色の丸印がある範囲で、全部で 9 段階あります。 EV コントロール「B」 EV コントロール「C」 EV コントロールスイッチを右(マイナス側)に 1 目盛り回すことで、ストロボの光量が若干弱く なった オリンパス FE-360 ってどんなカメラ 初心者向けを意識した「FE」(フレンドリー&イージー)シリーズ。ダイヤル操作系は採用せ ず、ボタンを押すだけの簡単な操作設計。防水プロテクターPT-044 は、赤色のボタンに白 字ではっきりと操作内容が表示されているため、水中で迷うことなく直感的に操作ができま す。 定評のあるオリンパスの水中モードも、従来機と同様、「水中ワイド1」「水中ワイド2」「水 中マクロ」の 3 つが搭載されています。 レンズは、36~108mm(35mm 判換算)、f3.1~5.9 の 3 倍ズーム。マクロからフィッシュアイ までラインナップの揃った、イノンの AD マウントシリーズの外付けレンズが全て対応してい ます。 作例 ●水中マクロモード ●ISO 64 ●S-2000 x1 ワイヤレス接続 ●EV コントロールスイッチ「B」 ●クローズアップレンズ UCL-165AD x1 ●撮影地:熱海 沈船 ●水中ワイド1モード ●ISO 64 ●S-2000 x1 ワイヤレス接続 ●EV コントロールスイッチ「B」 ●コンバージョンレンズ無し ●撮影地:熱海 ビタガ根 ●水中ワイドモード ●ISO 200 ●内蔵フラッシュ 発光禁止 ●ワイドコンバージョンレンズ UWL-105AD ●撮影地:熱海 沈船 さらなるステップアップも可能 FE-360 は、防水プロテクターに「AD マウントベース・PT-044」を装着することで、マクロか らフィッシュアイまでラインナップの揃った、イノンの AD マウントシリーズの外付けレンズが 全て使用できます。ワイド撮影では、最適な画質となるよう光学設計された、ワイドコンバー ジョンレンズ「UWL-105AD」と、フィッシュアイコンバーター「UFL-165AD」 。マクロ撮影では、 重ねて装着できるクローズアップレンズ「UCL-165AD」が対応しています。エントリーレベル のデジカメとはいえ、イノンのアクセサリーを追加することで様々なシーンを撮影することが できるようになります。 ワイドコンバージョンレンズ無 ワイドコンバージョンレンズ フィッシュアイコンバーター ズームワイド端 UWL-105AD 装着 UFL-165AD 装着 撮影地:熱海 小曽我根洞窟 クローズアップレンズ クローズアップレンズ UCL-1656AD x1 枚装着 UCL-1656AD x2 枚装着 また、今回は S-2000 をワイヤレス接続しての撮影でしたが、アームや光ケーブルを組み 合わせて、より高度にステップアップすることも可能です。お手軽ストロボセットに慣れたら、 ぜひチャレンジしてみてください。 <撮影地> 熱海 ダイビングスポットとして 40 年以上の歴史を 持つ熱海。車でも電車でもアクセスの良いこ のエリアには、魅力的なポイントが並ぶ。壮 大な地形、全長 81m の「沈船」、ソフトコーラ ルの群生、そして洞窟。各ボートポイントは横 磯港から数分。充実した施設で、冬でも快適 にダイビングが楽しめる。 熱海でのダイビングは マリンレジャーYGM 〒413-0012 静岡県熱海市東海岸町 14-3 TEL:0120-870-454 http://www.atamiscuba.jp/ygm/ オリンパス FE-360 対応 イノン製品 光Dケーブル・キャップW46セット ADマウントベース・PT-044 ¥8,800-[税別]/¥9,240-[税込] ¥5,600-[税別]/¥5,880-[税込] ワイドコンバージョンレンズ UWL-105AD ¥24,000-[税別]/¥25,200-[税込] フィッシュアイコンバージョンレンズ クローズアップレンズ UFL-165AD UCL-165AD ¥37,000-[税別]/¥38,850-[税込] ¥12,000-[税別]/¥12,600-[税込] 光DケーブルL ¥6,500-[税別]/¥6,825-[税込] S-2000 ¥38,000-[税抜]/¥39,900-[税込] Z-240“Type 3” ¥60,800-[税抜]/¥63,840-[税込] D-2000“Type 3” ¥49,800-[税抜]/¥52,290-[税込] S-2000専用-0.5 青拡散板 ¥1,000-[税抜]/¥1,050-[税込] 発売日未定 外部オート対応・-0.5 白拡散板 ¥3,000-[税抜]/¥3,150-[税込] 外部オート非対応・-0.5 白拡散板 ¥1,500-[税抜]/¥1,575-[税込] グリップベースD3・ゴムグリップD付 グリップベースD2・ゴムグリップD付 グリップベースD4 価格・発売日未定 ¥8,800-[税別]/¥9,240-[税込] ¥8,800-[税別]/¥9,240-[税込] アームⅡシステム フロートアーム ADレンズホルダー ¥3,800-[税抜]/¥3,990-[税込]