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スポーツシューズ市場に関する調査を実施(2016 年)

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スポーツシューズ市場に関する調査を実施(2016 年)
2016 年 10 月 14 日
プレスリリース
スポーツシューズ市場に関する調査を実施(2016 年)
【調査要綱】
矢野経済研究所では、次の調査要綱にて国内のスポーツシューズ市場の調査を実施した。
1. 調査期間:2016 年 5 月~8 月
2. 調査対象:スポーツシューズメーカー、輸入商社、卸売業、小売業など
3. 調査方法:当社専門研究員による直接面談、ならびに郵送アンケートによる調査を併用
<スポーツシューズ市場とは>
本調査におけるスポーツシューズ市場とは、スポーツ用品メーカー・靴履物メーカーがスポーツシューズとして出
荷している商品を対象とし、メーカー出荷足数・金額ベースでそれぞれ算出した。
【調査結果サマリー】
‹ 2015 年のスポーツシューズ国内市場規模は
数量ベースで前年比 104.1%、金額ベースで同 106.5%と拡大
2015 年のスポーツシューズ国内市場規模(メーカー出荷ベース)は、数量ベースで前年比 104.1%の
8,914 万足、金額ベースで同 106.5%の 3,524 億 6,000 万円となった。
‹ 2015 年の多目的シューズ(一般カジュアルスニーカー)国内市場規模は
数量ベースで前年比 109.2%、金額ベースで同 115.2%と大幅なプラス成長
スポーツシューズ市場で約 3 割を占める多目的シューズ(一般カジュアルスニーカー)の 2015 年国内
市場規模(メーカー出荷ベース)は、数量ベースで前年比 109.2%の 2,808 万足、金額ベースで同
115.2%の 1,098 億 9,000 万円と大幅なプラス成長となった。スニーカーブームと訪日外国人客による旺盛
な需要に加え、2015 年から 2016 年にかけては暖冬であったことから、重厚感のあるブーツスタイルが敬
遠されカジュアルスニーカーへ一部の需要が流れたことも、多目的シューズ市場のプラス成長に大きく寄
与した。さらに、2015 年までの円安の影響で輸入コストが上昇したため、メーカー希望小売価格を上げる
動きが目立ったことも、出荷金額が伸長する要因になった。これらの理由によって、多目的シューズ(一般
カジュアルスニーカー)の国内出荷金額は 1,000 億円の大台を突破している。
‹ 2016 年のスポーツシューズ国内市場規模は
数量ベースで前年比 104.3%、金額ベースで同 105.9%と予測
2016 年のスポーツシューズ国内市場規模(メーカー出荷ベース)は、数量ベースで前年比 104.3%の
9,296 万足、金額ベースで同 105.9%の 3,733 億 5,000 万円と予測する。引き続きスニーカーブームやラ
ンニングブームが続いていることもあり、この両カテゴリーがスポーツシューズ市場全体を牽引すると予測
する。
◆ 資料体裁
資料名:「スポーツシューズビジネス 2016」
発刊日:2016 年 8 月 30 日
体 裁:A4 判 371 頁
定 価:140,000 円(税別)
‹ 株式会社 矢野経済研究所
所在地:東京都中野区本町2-46-2 代表取締役社長:水越 孝
設 立:1958年3月 年間レポート発刊:約250タイトル URL: http://www.yano.co.jp/
本資料における著作権やその他本資料にかかる一切の権利は、株式会社矢野経済研究所に帰属します。
本資料内容を転載引用等されるにあたっては、上記広報チーム迄お問合せ下さい。
Copyright © 2016 Yano Research Institute Ltd.
2016 年 10 月 14 日
プレスリリース
【 調査結果の概要 】
1. 市場概況とカテゴリー別市場の動向
2015 年のスポーツシューズ国内市場規模(メーカー出荷ベース、以下同じ)は、数量ベースで前年比
104.1%の 8,914 万足、金額ベースで同 106.5%の 3,524 億 6,000 万円という結果になった。(表 1、2 参照)
1-1. 多目的シューズ(一般カジュアルスニーカー)
スニーカーブームと訪日外国人客の旺盛な需要に加え、2015 年から 2016 年にかけての暖冬の影響に
より、重厚感のあるブーツスタイルが敬遠されカジュアルスニーカーへ一部の需要が流れたことなどから、
2015 年は数量ベースで前年比 109.2%の 2,808 万足、金額ベースで同 115.2%の 1,098 億 9,000 万円と
なった。
1-2. ランニングシューズ
全国各地で開催されるマラソン大会が引き続き市場の活性化につながり、2015 年は数量ベースで前
年比 107.5%の 2,082 万足、金額ベースで同 109.5%の 674 億 1,000 万円となった。
1-3. キッズ・インファントシューズ(児童・幼児向け)
祖父母がシューズの購入をサポートする 6 ポケット(両親・両祖父母の合計 6 人の財布)の影響もあり、
2015 年は数量ベースで前年比 110.8%の 788 万足、金額ベースで同 114.4%の 180 億 6,000 万円となっ
た。
1-4. ウォーキングシューズ
景気減速への懸念から消費者が購入を控えたこともあり、2015 年は数量ベースで前年比 88.9%の 699
万足、金額ベースで同 92.6%の 452 億 9,000 万円となった。
1-5. サッカーシューズ
若年層における競技人口の減少が影響し、2015 年は数量ベースで前年比 97.6%の 611 万足となった
が、金額ベースでは同 100.9%の 209 億 5,000 万円と微増で推移している。
1-6. アウトドアシューズ
アウトドアブームが落ち着きを見せたことや自然災害発生の影響により、2015 年は数量ベースで前年
比 98.8%の 514 万足、金額ベースで同 100.3%の 295 億 4,000 万円となった。
1-7. 野球・ソフトボールシューズ
従来型から樹脂底埋め込み金具スパイクへのリプレイス需要がほぼ一巡したほか、競技人口が減少し
ていることもあり、2015 年は数量ベースで前年比 94.8%の 235 万足、金額ベースで同 94.4%の 97 億
6,000 万円となった。
1-8. スポーツサンダル
2015 年は 8 月下旬あたりから最高気温が 30 度に届かない日が多くなったほか、例年と比べて秋の到
来が早くなったことで需要のピーク期間が短くなり、2015 年は数量ベースで前年比 97.0%の 225 万足、
金額ベースで同 97.7%の 30 億 2,000 万円となった。
1-9. テニスシューズ
テニス競技のメディア露出機会が増加したことが市場を活性化し、2015 年は数量ベースで前年比
100.5%の 198 万足、金額ベースで同 103.0%の 86 億円となった。
1-10. ゴルフシューズ
特価処分品の販売量減少と高額なダイヤル式シューズの販売構成比率が上昇したことで、出荷金額
は大幅に伸長し、2015 年は数量ベースで前年比 101.8%の 168 万足、金額ベースで同 112.5%の 123
億 3,000 万円となった。
1-11. バスケットボールシューズ
過剰な流通在庫を処分するために、2015 年はメーカー各社が出荷調整をした結果、数量ベースで前
年比 99.3%の 136 万足、金額ベースで同 104.8%の 89 億 6,000 万円となった。
1-12. トレーニングシューズ
近年、メーカー各社が供給量を抑制して需給バランスの均衡に努めてきた結果、2015 年は市況の回
復が鮮明となり、数量ベースで前年比 110.3%の 128 万足、金額ベースで同 112.4%の 52 億 7,000 万円
となった。
2. 将来予測
2016 年のスポーツシューズ国内市場規模(メーカー出荷ベース)は、数量ベースで前年比 104.3%の
9,296 万足、金額ベースで同 105.9%の 3,733 億 5,000 万円で推移すると予測する。2016 年に入ってもス
ニーカーブームやランニングブームは続いており、両カテゴリーがスポーツシューズ市場全体を牽引する
と予測する。
気がかりは、中国政府が海外で購入した商品に課す関税率を引き上げたことである。これによって、中
国人富裕層をはじめとする訪日外国人の観光目的が、地方へ足を延ばしテーマパークや温泉などを楽し
むレジャー消費へ変化を見せている。さらに、訪日する中国人観光客が富裕層から中間層へシフトして
おり、その影響等もあり多目的シューズの平均購買単価は下落傾向にある。このように、2016 年になり、
多目的シューズ市場を下支えしたインバウンド需要の勢いに陰りが見えはじめており、市場の下振れ懸
念材料として挙げられる。
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2016 年 10 月 14 日
プレスリリース
表 1. スポーツシューズ国内出荷数量推移
単位:1,000 足、上段:構成比、下段:前年比
2013年
2014年
%
多目的シューズ
22,940
ランニングシューズ
%
28.2%
25,720
-
(一般カジュアルスニーカー)
18,460
22.7%
6,740
19,360
7,150
8.8%
7,110
6,300
7.8%
7,860
5,290
6.5%
6,260
2,590
3.2%
5,200
2,250
2.8%
2,480
1,990
2.4%
2,320
1,880
2.3%
1,970
1,260
1.6%
1,650
1,300
1.6%
1,370
合 計
3,140
3.9%
6.1%
2.9%
2.7%
2.3%
1.9%
1.6%
1,160
1.4%
5,140
3.7%
9,110
7.8%
6.9%
5.8%
2,350
2.6%
7,100
2.5%
6,080
2.2%
5,280
1.9%
2,400
1.5%
2,350
1.4%
2,050
3.6%
2.2%
103.5%
1,740
1.9%
103.6%
1,420
1.5%
104.4%
1,220
110.3%
3,220
2.5%
104.4%
99.3%
1,280
2.6%
102.1%
101.8%
1,360
5.7%
102.7%
100.5%
1,680
6.5%
99.5%
97.0%
1,980
7.6%
101.6%
94.8%
2,250
9.8%
115.6%
98.8%
89.2%
3,200
8.8%
22.8%
101.9%
97.6%
108.7%
その他
6,110
87.8%
トレーニングシューズ
7.3%
21,220
88.9%
99.0%
バスケットボールシューズ
6,990
103.1%
ゴルフシューズ
9.2%
23.4%
31.9%
105.7%
110.8%
95.8%
テニスシューズ
7,880
98.3%
スポーツサンダル
8.3%
29,690
107.5%
99.4%
野球・ソフトボールシューズ
20,820
109.9%
アウトドアシューズ
22.6%
31.5%
%
109.2%
105.5%
サッカーシューズ
28,080
104.9%
-
(児童・幼児向け)
ウォーキングシューズ
8.3%
30.0%
2016年予測
%
112.1%
キッズ・インファントシューズ
2015年
1.3%
95.3%
3,300
3.5%
-
101.9%
100.6%
102.5%
81,290 100.0%
85,660 100.0%
89,140 100.0%
92,960 100.0%
-
105.4%
104.1%
104.3%
矢野経済研究所推計
注 1:メーカー出荷数量ベース
注 2:2016 年は予測値
注 3:その他にはバレーボール、バドミントン、卓球、ラグビー、ハンドボール、アメリカンフットボールシューズ等が含まれる。
注 4:四捨五入のため、表内の合計が一部異なる。また、一部の数値を過去に遡って再算出した。
Copyright © 2016 Yano Research Institute Ltd.
2016 年 10 月 14 日
プレスリリース
表 2. スポーツシューズ国内出荷金額推移
単位:百万円、上段:構成比、下段:前年比
2013年
2014年
%
多目的シューズ
78,140
ランニングシューズ
%
25.7%
95,430
-
(一般カジュアルスニーカー)
56,610
18.6%
45,650
15.0%
61,570
29,320
9.7%
48,910
20,440
6.7%
29,450
14,340
20,760
12,080
4.0%
15,780
10,400
3.4%
10,960
7,790
2.6%
10,340
8,330
2.7%
8,550
5,090
1.7%
8,350
2,890
1.0%
4,690
合
計
12,660
4.2%
4.8%
3.3%
3.1%
2.6%
2.5%
1.4%
3,090
0.9%
18,060
3.9%
44,310
8.4%
5.9%
5.1%
12,330
3.5%
30,690
2.8%
21,720
2.5%
21,520
2.4%
12,800
1.5%
10,230
0.9%
9,970
3.8%
2.7%
111.3%
9,040
2.4%
105.1%
5,160
1.4%
97.9%
3,230
97.7%
13,380
2.7%
104.8%
112.4%
3,020
3.4%
103.8%
103.0%
5,270
5.8%
119.2%
104.8%
8,600
5.8%
103.7%
94.4%
8,960
8.2%
103.9%
112.5%
9,760
11.9%
97.8%
114.4%
106.9%
12,990
12.8%
19.0%
105.0%
100.9%
92.1%
その他
20,950
100.2%
スポーツサンダル
6.3%
70,780
100.3%
109.8%
トレーニングシューズ
29,540
99.4%
テニスシューズ
8.9%
19.1%
32.2%
109.3%
92.6%
90.7%
バスケットボールシューズ
45,290
110.0%
野球・ソフトボールシューズ
14.8%
120,120
109.5%
101.6%
-
(児童・幼児向け)
ゴルフシューズ
4.7%
67,410
100.4%
キッズ・インファントシューズ
18.6%
31.2%
%
115.2%
107.1%
サッカーシューズ
109,890
108.8%
アウトドアシューズ
28.8%
2016年予測
%
122.1%
ウォーキングシューズ
2015年
0.9%
107.0%
13,780
3.7%
-
102.6%
103.0%
103.0%
303,740 100.0%
330,870 100.0%
352,460 100.0%
373,350 100.0%
-
108.9%
106.5%
105.9%
矢野経済研究所推計
注 5:メーカー出荷金額ベース
注 6:2016 年は予測値
注 7:その他にはバレーボール、バドミントン、卓球、ラグビー、ハンドボール、アメリカンフットボールシューズ等が含まれる。
注 8:四捨五入のため、表内の合計が一部異なる。また、一部の数値を過去に遡って再算出した。
Copyright © 2016 Yano Research Institute Ltd.
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