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SINUMERIK 840D sl/SINUMERIK 828D 上級編 プログラミング説明書

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SINUMERIK 840D sl/SINUMERIK 828D 上級編 プログラミング説明書
SINUMERIK 840D sl/SINUMERIK 828D 上級編 プログラミング説明書
輪郭への再位置決め(REPOSA、REPOSL、REPOSQ、REPOSQA、REPOSH、REPOSHA、DISR、DISPR、
RMI、RMB、RME、RMN)
輪郭への再位置決め(REPOSA、REPOSL、REPOSQ、REPOSQA、
REPOSH、REPOSHA、DISR、DISPR、RMI、RMB、RME、RMN)
機能
工具の破損、または計測値をチェックするためなどの理由で、プログラムの実行を中断し
て、加工運転中に工具を後退した場合は、プログラムが制御している輪郭上の任意の点を選
択して、再度位置決めできます。
REPOS 命令は、サブプログラムの復帰ジャンプ(M17 を使用したものなど)と同様に機能し
ます。 割り込みルーチンでは、この命令の後のプログラム指令ブロックは実行されません。
プログラムの実行の割り込みについては、このプログラミング説明書の章「割り込みルーチ
ン」の「フレキシブルな NC プログラミング」の章も参照してください。
構文
REPOSA RMI DISPR=…
REPOSA RMB
REPOSA RME
REPOSA RMN
REPOSL RMI DISPR=…
This document constitutes a free excerpt compiled by the user himself/herself from the documentation provided by Siemens for this product. Siemens disclaims
all liability for the completeness of this document. It shall only be used for the user's own internal purposes. It shall not be passed on to third parties. The complete
documentation can be found at:
/dokumentation/default.aspx?DocVersionId=16019503115&Language=ja-JP&TopicId=11692936459
2017/03/28
SINUMERIK 840D sl/SINUMERIK 828D 上級編 プログラミング説明書
輪郭への再位置決め(REPOSA、REPOSL、REPOSQ、REPOSQA、REPOSH、REPOSHA、DISR、DISPR、
RMI、RMB、RME、RMN)
REPOSL RMB
REPOSL RME
REPOSL RMN
REPOSQ RMI DISPR=… DISR=…
REPOSQ RMB DISR=…
REPOSQ RME DISR=…
REPOSQA DISR=…
REPOSH RMI DISPR=… DISR=…
REPOSH RMB DISR=…
REPOSH RME DISR=…
REPOSHA DISR=…
意味
アプローチ軌跡
REPOSA
すべての軸で直線上をアプローチします
REPOSL
直線上をアプローチします
REPOSQ DISR=…
半径 DISR の 4 分円に沿ってアプローチします
REPOSQA DISR=…
すべての軸で半径 DISR の 4 分円に沿ってアプローチします
REPOSH DISR=…
直径 DISR の半円上をアプローチします
REPOSHA DISR=…
すべての軸で直径 DISR の半円上をアプローチします
再位置決め点
RMI
中断点へアプローチします
RMI DISPR=…
中断点の手前からの距離が DISPR(mm/inch 単位)での開始点
RMB
ブロックの始点へアプローチします
RME
ブロックの終点へアプローチします
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輪郭への再位置決め(REPOSA、REPOSL、REPOSQ、REPOSQA、REPOSH、REPOSHA、DISR、DISPR、
RMI、RMB、RME、RMN)
RME DISPR=…
終点の手前からの距離が DISPR のブロックの終点へアプローチします
RMN
最も近い軌跡点へアプローチします
A0 B0 C0
アプローチがおこなわれる軸です
例: 直線上のアプローチ REPOSA、REPOSL
工具は、直線上を再位置決め点へアプローチします。
すべての軸が、命令 REPOSA で自動的に移動します。 REPOSL を使用すると、どの軸を移
動するかを指定できます。
例:
REPOSL RMI DISPR=6 F400
または
REPOSA RMI DISPR=6 F400
例: 4 分円のアプローチ, REPOSQ、REPOSQA
工具は、半径 DISR=…の 4 分円に沿って再位置決め点へアプローチします。 制御装置は自動
的に、始点と再位置決め点の間の中間点を計算します。
例:
REPOSQ RMI DISR=10 F400
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輪郭への再位置決め(REPOSA、REPOSL、REPOSQ、REPOSQA、REPOSH、REPOSHA、DISR、DISPR、
RMI、RMB、RME、RMN)
例: 半円を描く工具のアプローチ REPOSH、REPOSHA
工具は、直径 DISR=…の半円上の再位置決め点へアプローチします。 制御装置は自動的に、
始点と再位置決め点の間の必要な中間点を計算します。
例:
REPOSH RMI DISR=20 F400
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輪郭への再位置決め(REPOSA、REPOSL、REPOSQ、REPOSQA、REPOSH、REPOSHA、DISR、DISPR、
RMI、RMB、RME、RMN)
再位置決め点の指定(RMN による SERUPRO アプローチではない場合)
プログラムの実行が中断した NC ブロックに対して、3 つの異なる再位置決め点から 1 つを
選択できます。
•
•
•
RMI、中断点
RMB、ブロックの始点または最後の終点
RME、ブロックの終点
RMI DISPR=…または RME DISPR=…を使用すると、中断点またはブロックの終点の手前にあ
る再位置決め点を選択できます。
DISPR=…を使用すると、再位置決め点と、終点の手前の中断点の間の輪郭距離(mm/インチ単
位)を指令できます。 値が大きい場合でも、この点が、ブロックの始点を越えることはあり
ません。
DISPR=…命令をプログラム指令しない場合は、DISPR=0 が適用され、これにより、(RMI に
よる)中断点または(RME による)ブロックの終点が適用されます。
DISPR 符号
DISPR 符号を評価します。 正符号の場合は、以前と同様に動作します。
負符号の場合は、中断点の後ろに、または、RMB を使用している場合はブロックの始点の後
ろにアプローチします。
中断点とアプローチ点の間の距離は、DISPR の値により異なります。 値が大きい場合でも、
この点が、ブロックの終点を越えることはありません。
用途例:
クランプへアプローチすると、センサにより認識されす。 ASUP が開始され、クランプをバ
イパスします。
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輪郭への再位置決め(REPOSA、REPOSL、REPOSQ、REPOSQA、REPOSH、REPOSHA、DISR、DISPR、
RMI、RMB、RME、RMN)
その後、負の DISPR を、クランプの後ろの 1 点に再位置決めし、プログラムを続行します。
RMN による SERUPRO アプローチ
加工中に任意の位置で強制的に中止された場合は、SERUPRO アプローチと RMN で中止点か
らの最短軌跡でアプローチし、その後に処理されるのは残移動距離のみとなります。 ユーザ
ーは中断ブロックで SERUPRO 処理を開始し、JOG キーを使用して、ターゲットブロック
の問題の場所の手前に移動します。
注
SERUPRO
SERUPRO では、RMI と RMB は同じです。 RMN は SERUPRO 機能に制限されることなく、一
般的に適用できます。
最も近い軌跡点 RMN からのアプローチ
REPOSA を読み取るとき、RMN を含む再位置決めブロック全体は中断後に再起動されません
が、残移動距離のみが処理されます。 中断したブロックに最も近い軌跡点へアプローチしま
す。
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RMI、RMB、RME、RMN)
有効な REPOS モードの状態
中断されたブロックの有効な REPOS モードを、シンクロナイズドアクション、および変数
$AC_ REPOS_PATH_MODE を使用して読み取ることができます。
0: アプローチが定義されていません
1 RMB: 始点へアプローチします
2 RMI: 中断点へアプローチします
3 RME: ブロックの終点へアプローチします
4 RMN: 中断したブロックの次の軌跡点へアプローチします
新しい工具によるアプローチ
工具が破損したためにプログラムの実行を中止した場合は、以下が適用されます。
新しい D 番号をプログラム指令すると、再位置決め点では、加工プログラムは変更後の工具
補正値を使用して続行します。
工具補正値を変更した場合は、中断点に再位置決めできない可能性があります。 このような
場合は、新しい輪郭上で、中断点に最も近い点(DISPR で変更された点の場合もあります)へ
アプローチします。
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RMI、RMB、RME、RMN)
輪郭へのアプローチ
工具の輪郭上への再位置決め移動をプログラム指令できます。 移動軸のアドレスに対しては
ゼロを入力してください。
REPOSA、REPOSQA、と REPOSHA の各命令は、すべての軸を自動的に再位置決めします。
個々の軸の名称を指定する必要はありません。
命令 REPOSL、REPOSQ、と REPOSH をプログラム指令すると、自動的にすべてのジオメトリ
軸が移動します。つまり、命令に軸名称を指定する必要はありません。 他のすべての軸は、
命令に指定してください。
REPOSH と REPOSQ の円弧移動には以下が適用されます。
円弧は指定した作業平面 G17 ~ G19 で移動します。
アプローチブロックで 3 番目のジオメトリ軸(切り込み方向)を指定した場合は、切り込み方
向のプログラム指令位置と工具位置が一致しない場合、らせんを描いて再位置決め点へアプ
ローチします。
以下の場合は、制御装置が自動的に
直線アプローチ REPOSL に切り替えます。
•
•
•
DISR に値を指定していない。
定義されたアプローチ方向がない(移動情報のないブロックのプログラム中断)。
アプローチ方向が現在の作業平面に垂直。
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RMI、RMB、RME、RMN)
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