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第5章 社会資本整備の実績整理 と今後の課題整理

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第5章 社会資本整備の実績整理 と今後の課題整理
第5章
社会資本整備の実績整理
と今後の課題整理
1.社会資本整備実績の総括
2.土地利用(主要課題地区の土地利用方針)
3.市街地整備
4.街路・道路
5.公園・緑地
6.下水道
7.河川
8.その他の都市施設
9.景観の取り組み
10.防災
11.外部評価
12.今後の課題整理
第 5 章
社会資本整備の実績整理と今後の課題整理
ここでは、平成 14 年に策定された都市計画マスタープラン(平成 18 年 9 月改
訂)に沿って実施された各事業・施策の進捗状況・整備実績を、平成 18 年度版
都市計画マスタープランの項目(第6章都市整備の方針)ごとに整理している。
平成 14 年度版都市計画マスタープラン策定時の新聞記事
(平成 14 年 12 月 13 日付 岐阜新聞)
88
(3)都市施設等に関する実績(総括)
(4)景観形成及び防災に関する実績(総括)
【街路・道路】
【景観形成】
◆幹線道路の整備
・景観地区2地区(テクノプラザ地区 H19.3.31、
グリーンランド柄山地区 H20.4.1)決定
・重点風景区域 23 地区指定
◆鵜沼宿町屋館の開館(H20.5.24)
・(都)犬山東町線バイパス:住民参画型みちづくり
委員会より事業化提案
・(都)坂祝バイパス(H2∼):H18 勝山∼大針間事業
・まちづくり交付金活用事業により、中山道鵜沼宿
化、H21 鵜沼∼勝山間算定供用開始
町屋館を開館
・欅通り(H16∼H20):H21 全線供用開始
・(都)岐阜鵜沼線:県道六軒停車場線∼県道川島三
輪線間事業着手
・(都)各務原扶桑線(H16∼)
・(仮)那加小網線(H17∼H26):H17 ルート決定、用
地買収着手。H21 より橋梁工事着手予定
◆都市計画道路の追加・変更及び廃止
・(都)各務原扶桑線の都市計画決定(H16.11.24)
・(都)岐阜鵜沼線の計画幅員変更(H16.11.24)
・(都)岐阜犬山線((都)一般国道 21 号線以南
H16.11.24)、(都)那加稲羽線の廃止(H17.8.12)
【公園・緑地】
・学びの森(4.0ha H18)、学びの森緑地(1.8ha H19)
・各務野自然遺産の森(36.8ha H16)
(平成 20 年 5 月 23 日付 岐阜新聞)
・羽島用水上部利用(3,201m H14∼H26)
◆木曽川景観協議会
・国営木曽三川公園各務原緑地(10.3ha H13∼)
・生命の森(2.9ha H17∼H28)
・愛知県犬山市と各務原市が一体となり、両市連携
・河跡湖公園(5.1ha H19∼H20)
で、木曽川文化圏の良好な景観の形成と観光振興
・各務野スポーツの森(1.1ha H19∼H21)
を図るため、平成 17 年 8 月に木曽川景観協議会
・各務原町中央公園(0.3ha H18)、羽場竹林(0.4ha
設立。
H18)、上戸公園(0.2ha H19)、鵜沼古市場公園(城
見公園)(0.2ha H20)
・墓地公園(瞑想の森)(8.5ha H18)
【下水道】
◆汚水
・当初(H13 年度):延長 321km 普及率 46.0%
→H19 末:延長 457km 普及率 63.1%
◆雨水
・整備率:61.0%
【河川】
・上戸排水機場Ⅰ期分完了、供用開始(H19)
【その他の都市施設】
▲木曽川景観協議会設立記念写真(H17.8.5)
・各務原ふれあいバス:路線数(4 路線)を維持し
つつ、サービス水準の向上
・新鵜沼駅周辺地区整備(駅前広場、自由通路等)
90
【防災】
・多チャンネル型地域防災無線の整備(携帯型 269 個)
・各務原市防災行政無線(同報系)の整備
(屋外拡声子局 202 ヶ所)
2.土地利用(主要課題地区の土地利用方針)
各務原市都市計画マスタープラン【2006年版】において、位置付けられた主要
課題地区の土地利用方針の整備実績は、次のとおりである。
土地利用方針図
③テクノプラザ地区
⑤苧ヶ瀬池周辺地区
⑨那加権現山東部地区
①都心ルネサンス地区
④旧鵜沼宿地区
⑦鵜沼駅・新鵜沼駅周辺地区
②I.C 周辺地区
⑧城山地区
⑥鵜沼南町地区
⑩那加駅・新那加駅周辺地区
⑫河跡湖公園周辺地区
⑪河川環境楽園周辺地区
①都心ルネサンス地区
岐阜大学農場跡地周辺は平成11年度、新総合計画において本市の西の拠点として位置づけら
れ、平成12年度には水と緑の回廊計画において 緑のシヴィックセンター地区 として、緑の保全、
整備、育成に関わる施策を重点的に推進する緑化重点地区に位置づけられている。これらの計画
を受け、平成13年度には岐阜大学農場跡地を中心とした『都心ルネサンス地区』の基本方針案
の策定、平成14年度には基本方針に基づき基本計画を策定した。
都心ルネサンス地区の基本方針及び基本計画においては、従前の計画であった(都)那加稲羽
線と統合駅の一体的整備による交通機能を優先とした都市拠点形成の考え方を根本から見直し
を行った。新たな方針・計画では、岐阜大学農場跡地に残された貴重な緑を保全・活用しながらそ
の歴史性を継承する公園等として跡地利用を進め、既住の市民公園や萬葉公園等と一体化され
た緑の都心形成をめざした。
この計画を推進するため、岐阜大学農場跡地を市が用地取得するとともに、当該地区を分断す
ることになる(都)那加稲羽線の廃止と、その機能を受け持つ欅通りの整備、これに支障となる駅
舎移設と駅前整備、市営駐車場の増設、線路沿いの用地取得等による周辺区画道路の整備など
を実施した。
91
都心ルネサンス地区に関する整備方針
旧計画と都心ルネサンス計画における主な変更点
旧計画図
都心ルネサンス計画における主な変更点
○ (都)那加稲羽線による都心地区の分断を避けるた
め、都市計画道路を廃止する。
○ 代替道路機能として欅通りを整備し、各務原飛行
場駅(現在の各務原市役所前駅)については、市民
公園前駅との統合駅化を取止めて、上記道路の拡
幅整備に合わせて移設改築する。
・商店街近代化事業の促進
・統合駅・周辺地区の整備
○ 岐阜大学農場跡地利用の主な用途を、公園、幹線
道路(欅通り)、区画道路、生涯教育施設とし、緑の
シヴィックセンターとして一体的オープンスペース
化を図る。
○ 都心各施設にアクセスする市民のための市営駐車
場を集約的に配置する。
92
【都市計画の変更】
○(都)那加稲羽線の廃止(平成17年8月12日)
【整備実績】
○岐阜大学農場跡地を「学びの森」として公園整備(5.8ha)
○養護学校の建替え整備(平成17年度)
○中部学院大学の立地・開校(平成18年度・2ha)
○市民公園駐車場の整備(平成18年度・8,657㎡)
○市民公園北駐車場の整備(平成18年度・5,960㎡)
○学びの森駐車場の整備(平成18年度・6,784㎡)
○欅通りの整備(平成16年度∼平成20年度)
○雲雀町通りの整備(平成16年度∼平成20年度)
○市民公園通りの整備(平成16年度∼平成20年度)
○各務原市役所前駅周辺整備(平成18年度)
○各務原市役所前駅南整備(平成19年度)
○各務原市役所前駅北整備(平成20年度)
○「都心ルネサンス地区」を重点風景地区に指定(平成20年8月1日)
93
②インターチェンジ周辺地区
都市の活力を創出するため、広域的な商業施設の立地を誘導した。
【整備実績】
○大型商業施設(店舗面積:約 49,500 ㎡)
・敷地面積:約 15.5ha
・延床面積:約 100,000 ㎡
・開
業:平成 19 年 7 月
平成 13 年当時
平成 20 年 1 月現在
③テクノプラザ地区(テクノプラザⅡ期地区・テクノプラザⅢ期地区)
VRテクノセンター等が立地するテクノプラザⅠ期地区と併せて、本市の新たな産業拠点と
して、情報産業・次世代産業等が立地する拠点の形成を図った。
【整備実績】
○テクノプラザⅡ期地区
平成17年10月造成工事完了
・施行面積:33ha
・施行:岐阜県土地開発公社
・分譲区画数:25区画
○テクノプラザⅢ期地区
平成22年3月造成工事完了(予定)
・施行面積:15ha
・施行:各務原市土地開発公社
・分譲区画数:10区画
○「テクノプラザ地区」(Ⅰ期及びⅡ期地区)を景観地区に指定(平成19年3月31日)
④旧鵜沼宿地区
現存する歴史的な建造物の保全・復元・活用を図るとともに、沿道建築物の規制・誘導等に
より、旧鵜沼宿にふさわしい歴史的まち並み形成を図った。
【整備実績】
○中山道鵜沼宿町屋館を整備(平成20年度)
○15件の景観重要建造物及び火の見櫓を修復
○中山道鵜沼宿町屋館駐車場の整備(平成20年度)
○旧大垣城城門「鉄門」の移築(平成20年度)
94
▲鵜沼宿酒蔵(修景前) 平成 19 年 2 月撮影
▲鵜沼宿酒蔵(修景後) 平成 19 年 10 月撮影
○鵜沼宿町屋館の開館
・まちづくり交付金活用事業により、中山道鵜沼宿町屋館を開館
平成 20 年 5 月撮影
平成 18 年 5 月撮影
▲曳き家工事の状況 平成 19 年撮影
95
▲改修後間取り図
⑤苧ヶ瀬池周辺地区
景勝地としての景観の維持・改善を図るため、苧ヶ瀬池
と一体となって風景を構成している斜面緑地の保全を図る
とともに、周辺市街地・集落地についても景勝地にふさわ
しい落ち着いたまち並みの形成が誘導できるように風景形
成基準を策定した。
【整備実績】
○「おがせ池地区」を重点風景地区に指定
▲おがせ池地区
(平成20年8月1日)
⑥鵜沼南町地区
住民参加型のまちづくりを推進し、都市幹線道路※及び生活幹線道路※・公園・排水等居住
環境の向上に資する都市基盤施設整備を促進するとともに、木曽川の自然環境を活用したま
ちづくりを行う。
【整備実績】
○住民参加型のまちづくりを推進するため「犬山東町線みちづくり委員会」を設立(平成20年
6月27日)、同年12月18日、市長に提言書を提出
○「木曽川河畔地区」を重点風景地区に指定(平成20年8月1日)
▲木曽川河畔地区
⑦鵜沼駅・新鵜沼駅周辺地区
交通結節点※としての交通利便性を高めるため、鵜沼駅前広場及び駅周辺地区の基盤整備
を推進した。また、交通利便性を活用した東の都市拠点としてふさわしい市街地形成を図っ
た。
鵜沼駅及び新鵜沼駅周辺は、JR、名鉄の両軌道により地区が分断されており、その解消を
図るため、バリアフリーに十分配慮した歩行者ネットワークの整備を推進した。
【整備実績】
○JR鵜沼駅の駅前広場
(面積:5,140 ㎡)
及び駐輪場の整備(平成15年度)
○鵜沼駅・新鵜沼駅周辺の整備(平成18年度∼平成24年度)
・鵜沼駅橋上化の整備
・新鵜沼駅前広場の整備
(平成18年度∼平成20年度)
面積:5,100 ㎡(平成18年度∼平成20年度)
・自由通路(鵜沼空中歩道)の整備
延長:263m
幅員:4m
(平成18年度∼平成20年度)
・鵜沼駅東部土地区画整理事業面積:2.23ha(平成19年度∼平成24年度)
○「鵜沼駅前地区」を重点風景地区に指定(平成20年8月1日)
※都市幹線道路: 都市の骨格を形成し、都市内の主要な交通発生源を相互に結ぶ都市交通需要に対応する道路。
※生活幹線道路: ここでは、市街地において区画道路(生活道路)の交通を集め、地区幹線道路などに誘導するための道路のことをさす。
※交通結節点: 鉄道の乗り継ぎ駅、自動車からその他の交通機関に乗り換えるための停車・駐車施設、鉄道とバスなどの乗り換えが行なわれる駅
前広場等、交通導線が集中的に結節する箇所。
96
⑧城山地区
戦国時代、鵜沼城のあった城山において景観の保全に配慮した土地利用を推進した。
※鵜沼城築城は不詳であるが、1550 年代から 1565 年に大澤次郎左衛門が居城し、1562 年には織田信
長旗下の木下藤吉郎により攻略された。
また鵜沼は、「宇留摩」「宇留間」「売馬」などとも表記されている。
【整備実績】
○城山緑地として整備予定地である城山の用地取得(平成14年度)
⑨那加権現山東部地区
「水と緑の回廊計画」において、那加権現山東部地区は、環境共生検討地区として位置
付け、民間事業者による緑陰環境※を重視した工業団地の整備を促進した。
【整備実績】
○工業団地【山崎工業団地】
平成19年3月造成工事完了
・施行面積:18.2ha
・分譲区画数:18 区画
平成 13 年当時
平成 20 年 1 月現在
⑩那加駅・新那加駅周辺地区
公共交通機関の利便性を有する市域西部の商業拠点としてその土地利用のあり方を検討
した。
【整備実績】
○JR那加駅前駐車場及び駐輪場の整備(平成18年度:1,695㎡)
○名鉄新那加駅のショッピングセンター跡地に高層マンション2棟(10F、12F)立地(平成
19年度)
▲JR那加駅前駐車場① 平成 21 年撮影
▲JR那加駅前駐車場② 平成 21 年撮影
※緑陰環境: 良好な都市環境の形成に向けた緑の創出を目的として、本市においては、建物の建築に対して敷地面積の一定以上の割合の緑化を
義務付けており、これにより生まれる緑豊かな環境のこと。
97
⑪河川環境楽園周辺地区
河川環境楽園については、自然に親しめる場の形成を図るとともに、かさだ広場・国営木曽
三川公園各務原緑地(各務原アウトドアフィールド)を一体的に活用し、交流拠点の形成を進
めた。
【整備実績】
○河川環境楽園(54.5ha)の整備(平成16年度Ⅱ期整備完了)
「主な施設」
・世界淡水魚園(アクアトト)
・河川環境研究所
・水辺共生体験館
・自然共生研究センター
▲世界淡水魚園(アクアトト) 平成 21 年撮影
▲河川環境研究所 平成 21 年撮影
▲水辺共生体験館 平成 21 年撮影
▲自然共生研究センター 平成 21 年撮影
○国営木曽三川公園各務原緑地(各務原アウトドアフィールド)の整備
(平成17年3月一部供用開始)
「主な施設」
・自然散策園路
・遊歩道、サイクリングロード
▲自然散策園路 平成 21 年撮影
▲サイクリングロード 平成 21 年撮影
⑫河跡湖公園周辺地区
昔の木曽川の洪水の足跡であり、歴史的遺跡である河跡湖について、豊かな自然を活かした
公園として整備を行った。
【整備実績】
○河跡湖公園(5.1ha)の整備(平成19 年∼20 年)
▲河跡湖公園 完成 平成 21 年撮影
その他
地域地区の決定
○都市の風致を維持するため、伊木
山風致地区(平成 17 年度
24ha)
を指定した。
○景観地区2地区(テクノプラザ地
区 H19.3.31、グリーンランド柄
山地区 H20.4.1)を決定した。
▲伊木山 平成 20 年撮影
98
▲風致地区案内板 平成 20 年撮影
3.市街地整備
◆西部拠点の整備
○農場跡地を「学びの森」として第 1 期公園整備(4.0ha)
○養護学校の建替え整備(H17 年)、中部学院大学の立地・開校(H18 年)
○市民公園駐車場の整備(8,657 ㎡、340 台)
○市民公園北駐車場の整備(5,960 ㎡、167 台)
○学びの森駐車場の整備(6,784 ㎡・153 台)
○学びの森緑地の整備(1.8ha)
○那加福祉センターのリニューアル(H15 年)
○欅通りの整備(H16∼H20 年)
○雲雀町通りの整備(H16∼H20 年)
○市民公園通りの整備(H16∼H20 年)
○各務原市役所前駅周辺整備(H18 年)
○各務原市役所前駅南整備(H19 年)
○各務原市役所前駅北整備(H20 年)
○平成 20 年 8 月に「都心ルネサンス地区」を重点風景地区として指定
▲学びの森 平成 17 年撮影
▲市民公園駐車場① 平成 20 年撮影
▲学びの森緑地 平成 21 年撮影
▲各務原養護学校 平成 21 年撮影
▲市民公園駐車場② 平成 20 年撮影
▲雲雀町通り 平成 21 年撮影
99
▲中部学院大学 平成 21 年撮影
▲市民公園北駐車場 平成 20 年撮影
▲市民公園通り 平成 21 年撮影
▲各務原市役所前駅周辺① 平成 20 年撮影 ▲各務原市役所前駅周辺② 平成 20 年撮影 ▲各務原市役所前駅北 平成 21 年撮影
▲那加福祉センター 施工前 平成 16 年撮影
▲那加福祉センター
▲各務原市役所前駅 改修前(正面) 平成 19 年撮影
▲各務原市役所前駅 改修後(正面) 平成 20 年撮影
▲各務原市役所前駅 改修前(背後) 平成 19 年撮影
▲産文北通り 施工前 平成 14 年撮影
施工後 平成 21 年撮影
▲各務原市役所前駅 改修後(背後) 平成 20 年撮影
▲産文北通り 施工後 平成 21 年撮影
※民有地を買収して、歩道付き道路を整備
100
▲学びの森プロムナード(冬ソナ通り) 施工前 平成 14 年撮影
▲学びの森プロムナード(冬ソナ通り) 施工後 平成 21 年撮影
※農場跡地は、当時柵があり一般市民には開放されていなかったが、公園整備により一般市民に開放された
▲学びの森イルミネーション(H17 年度∼) 平成 17 年撮影
◆新都市拠点・産業拠点の整備
○新たな産業立地の受け皿としてのテクノプラザⅡ期地区の造成工事完了(H17.10 月)
○テクノプラザⅠ期事業、Ⅱ期事業が完了
N
主要地方道 江南・関線
し、VRテクノセンター、アネックス・
市道各1号線
テクノ2、研究開発型企業、高度技術工
テクノプラザ
場等が立地
テクノプラザ
3期
○テクノプラザⅢ期地区については、平成
22 年3月に造成工事が完了し、先端技術
開発区域
A=14.5ha
テクノプラザ
2期
製造業等を誘致
○インターチェンジ周辺地区では大型商業
新境川
施設が平成 19 年7月に開業
市道蘇北560号線
▲テクノプラザ地区
▲インターチェンジ周辺地区 平成 21 年撮影
101
丁田川
◆東部拠点の整備
○JR鵜沼駅の駅前広場(A=5,140 ㎡
H16.3 月)及び駐輪場の整備完了(H16.3 月)
○まちづくり交付金活用事業による新鵜沼駅周辺地区整備(H18∼H24 年)
・新鵜沼駅前広場(A=5,100 ㎡)(H18∼H20 年)
・自由通路(L=263m、W=4m)(H18∼H20 年)
・鵜沼東部区画整理(A=2.23ha)(H19∼H24 年)
▲鵜沼駅旧連絡歩道② 平成 17 年撮影
▲鵜沼駅旧連絡歩道① 平成 17 年撮影
▲鵜沼空中歩道 平成 21 年撮影
▲鵜沼空中歩道エレベーター 平成 21 年撮影
▲鵜沼空中歩道北口 平成 21 年撮影
▲JR鵜沼駅舎(H21.3 橋上駅化) 平成 21 年撮影
▲JR鵜沼駅前広場 平成 21 年撮影
▲新鵜沼駅前広場 平成 21 年撮影
▲中部国際空港行き特急列車 平成 20 年撮影
※平成17年に名鉄新鵜沼駅から中部国際空港
(セントレア)まで 1 時間で連絡する直通列車
の運行により更に利便性が高まる
102
▲JR鵜沼駅及び名鉄新鵜沼駅周辺 平成 21 年撮影
◆交流拠点の整備
国営木曽三川公園の河川環境楽園及びかさだ広場を含む川島地区の都市計画緑地につい
ては昭和61年12月に都市計画決定がなされ、かさだ広場は昭和63年に国営公園として
開園した。河川環境楽園の区域については、複雑な管理形態に応じ数度の都市計画変更を経
て、平成11年に国営公園(一部県営公園)として供用開始(1期開園)された。平成16
年7月には県営公園区域に世界淡水魚園水族館(アクア・トトぎふ)が開館している。川島
地区以外の都市計画緑地については昭和54年3月に都市計画決定、昭和62年2月に変更
がなされ、各務原アウトドアフィールドの一部が平成17年3月に国営公園として開園して
いる。平成21年1月には都市計画区域の再編に伴い、川島地区を含めた国営木曽三川公園
各務原緑地として都市計画緑地が変更された。
○河川環境楽園(54.5ha)(H16 年完了)
・木曽川水園、河の森、川原広場、世界淡水魚園(アクアトト)、観覧車(オアシスホイール)、
河川環境研究所、水辺共生体験館、
自然共生研究センター、実験施設
○国営木曽三川公園各務原緑地(各務原アウト
ドアフィールド)(H17.3.19 一部供用開始)
・自然散策園路、遊歩道、サイクリングロード等
▲河川環境楽園 平成 21 年撮影
103
4.街路・道路
1)幹線・補助幹線道路の整備
幹線・補助幹線道路の整備実績
短期
整備実績
(都)犬山東町線バイパス
(都)坂祝バイパス
欅通り
整
備
促
(都)岐阜鵜沼線
((主)川島三輪線∼(県)六軒停車場線)
岐阜大学農場跡地関連道路
進
路
(都)各務原扶桑線
線
(仮)那加小網線
○住民参画型みちづくり委員会を平成 20 年 6 月に設置
し、事業化に向けて提言を受けた。
○平成 18 年 勝山 ∼ 大針間が事業化
○平成 21 年 3 月に鵜沼 ∼ 勝山間が暫定供用開始
○平成 21 年 3 月に全線供用開始
○(都)岐阜犬山線の名称を(都)岐阜鵜沼線に変更した。
○平成 16 年度より県道六軒停車場線 ∼ 県道川島三輪
線の区間を県事業として事業着手
○平成 21 年 3 月に産文通り、甥田町通りを除く全路線
供用開始
○平成 16 年 11 月に(都)各務原扶桑線を都市計画決定
○平成 16 年度より県事業として事業着手
○都心軸への広域的アクセス性を高めるため、飛行場通
り延伸路線を(仮)那加小網線として、木曽川に新橋を
架橋し当該道路の整備を促進する。
○平成 17 年 3 月にルート決定し、平成 18 年度より用地
買収に着手し、平成 19 年度道路工事に着手。平成 20
年度に橋梁部の詳細設計が完了し、平成 21 年度より
橋梁工事に着手。
整備促進路線(短期)の整備実績
104
▲「犬山東町線バイパス」に関するみちづくり委員会からの答申(平成 20 年 12 月 19 日付 中日新聞)
▲坂祝バイパス(完成全景) 平成 21 年撮影
▲坂祝バイパス 施工中
▲坂祝バイパス 完成 平成 21 年 4 月撮影
105
▲欅通り(完成全景) 平成 21 年撮影
▲欅通り① 施工中 平成 20 年 12 月撮影
▲欅通り① 完成 平成 21 年 4 月撮影
▲欅通り② 施工中 平成 21 年 2 月撮影
▲欅通り② 完成 平成 21 年 4 月撮影
106
2)都市計画道路の追加・変更及び廃止
<追加>
◆(都)各務原扶桑線
(仮)各務原扶桑線を都市計画決定した。(平成 16 年 11 月 24 日)
<変更>
◆(都)岐阜鵜沼線((都)江南関線∼(都)一般国道 21 号線)
(都)岐阜犬山線の名称を(都)岐阜鵜沼線に変更し、道路構造令に準拠し、幹線道路の4車線
構造にふさわしい幅員となるよう計画幅員を変更した。(平成 16 年 11 月 24 日)
<廃止>
◆(都)苧ヶ瀬犬山線
当初、犬山市と接続する路線として計画決定されたが、その後国道21号バイパスの整備、(都)
犬山東町線バイパスの決定等、道路網の再編が行われた。また、犬山頭首工を利用しての不適
切な計画、犬山市側では道路の再編により廃止済みであることから廃止した。
(平成 14 年 11 月 12 日)
◆(都)岐阜犬山線((都)一般国道 21 号線以南の区間)
(都)岐阜犬山線の名称を(都)岐阜鵜沼線に変更した。あわせて(都)一般国道 21 号線以南の
区間は愛知県との架橋計画がないことに加え、土地改良で整備された優良農地※を斜めに縦断
するといった問題を有している区間である。また、(都)各務原扶桑線の都市計画決定に伴い、
代替機能を果たす路線として位置付けられることから、当該区間を廃止した。(平成 16 年 11
月 24 日)
◆(都)那加稲羽線
岐阜大学農場跡地を中心とする都心ルネサンス地区のまとまりを分断すること、及び当該路線
の代替機能を果たす欅通り及び飛行場通りを整備することから廃止した。
(平成 17 年 8 月 12 日)
都市計画道路の見直し:短期
※優良農地: ここでは、集団的に存在している農地、農業に対する公共投資の対象となった農地、農業生産性の高い農地など良好な営農条件を備
えている農地をさす。
107
5.公園・緑地
公園・緑地等の整備実績
短期
整備実績
・市民の森(岐阜大学農場跡地)
新設する公園・緑地
・各務野自然遺産の森
・羽島用水上部利用(緑地化)
・伊木の森
・国営木曽三川公園各務原緑地
・生命の森
・河跡湖公園
○学びの森(H17 年 4.0ha 部分供用)
○学びの森緑地(H19 年 1.8ha)
○各務野自然遺産の森(H16 年 36.8ha)
○H14∼H26 年 L=5141mのうち H21 年末 3882m
○伊木山風致地区(H17 年、24ha)
○国営木曽三川公園各務原緑地(10.3ha 部分供用)
○生命の森(H17∼20 年整備分 1.2ha)
○河跡湖公園(平成 20 年度:5.1ha)
○街区公園
○都市緑地
○街区公園
○街区公園
各務原町中央公園(H18 年 0.3ha)
羽場竹林(H18 年 0.3ha)
上戸公園(H19 年 0.2ha)
鵜沼古市場公園【城見公園】
(H20 年 0.2ha)
○都市緑地 各務野櫻苑(H21 年 0.7ha)
○近隣公園 山の前広場公園【各務野スポーツの森】
(H21 年 1.1ha)
中長期
整備実績
新 設 する 公
園・緑地
・国営木曽三川公園各務原緑地
・公園墓地(市営墓地)
・生命の森
○H14∼H26 年
○墓地公園(瞑想の森)(H18 年 8.5ha)
○生命の森(H17∼19 年整備分 1.0ha)
主要な公園緑地の整備実績
108
羽島用水上部利用計画図
▲学びの森 施行前
平成 13 年頃撮影
▲学びの森 完成 平成 21 年撮影
▲河跡湖公園 施行前 平成 19 年撮影
▲河跡湖公園 完成 平成 21 年撮影
109
▲学びの森① 平成 19 年撮影
▲羽島用水上部利用① 平成 20 年撮影
▲学びの森② 平成 17 年撮影
▲羽島用水上部利用② 平成 20 年撮影
▲学びの森緑地 平成 20 年撮影
▲羽島用水上部利用③ 平成 20 年撮影
▲国営木曽三川公園各務原緑地(アウトドアフィールド)①
平成 20 年撮影
▲国営木曽三川公園各務原緑地(アウトドアフィールド)②
平成 20 年撮影
▲瞑想の森 平成 21 年撮影
▲各務野自然遺産の森 平成17年撮影
▲各務野自然遺産の森(ひすい池)
平成19年撮影
▲各務原町中央公園 平成21年撮影
▲上戸公園 平成21年撮影
▲生命の森① 平成20年撮影
110
▲生命の森② 平成21年撮影
6.下水道
【下水道(汚水)
】
○平成 20 年度末の下水道汚水管渠の総延長は約 479km となっており、下水道普及率(下水処理
区域内人口/総人口)は 66.0%となっている。
○平成 22 年の整備水準の目標であった普及率 62.6%を平成 20 年度末時点で約 3.4%上回って
いる。
下水道(汚水)整備実績図(平成 20 年度末現在)
▲岐阜県各務原浄化センター 平成21年撮影
111
【下水道(雨水)
】
○平成 20 年度末の整備状況は、全体計画面積 5,148ha のうち 1,350ha について事業認可を受け、
整備を進めており、整備された排水面積は 823.7ha であり、認可区域内の整備率は 61.0%となっ
ている。
下水道(雨水)整備実績図(平成 20 年度末現在)
112
7.河川
○平成 19 年に上戸排水機場Ⅰ期分が完了し、供用開始している。
※境川流域整備計画の総合的な治水対策事業の一つとし
て洪水時に各務原市前渡地区(流域面積約3.97㎞ 2)
の排水を新境川に強制排水する流域分離施設
▲上戸排水機場 平成21年撮影
8.その他の都市施設
1)公共交通
【鉄道・バス】
○平成17年に名鉄新鵜沼駅から中部国際空港(セントレア)まで 1 時間で連絡する直通列
車の運行が開始されたことにより更に利便性が高まった。
○各務原ふれあいバスについては、路線数(4路線)を維持しつつ、サービス水準(路線距離、
運行本数)の向上を図った。
内
容
平成13年4月1日
平成20年4月1日
4路線
4路線
103.6㎞
155.4㎞
1日運行本数(平日)
21本
36本
1日運行本数(休日)
10本
24本
路線数
総路線距離
▲各務原ふれあいバス 平成21年撮影
113
2)駅・駅前広場
○JR鵜沼駅の駅前広場の整備
面積:5,140㎡(平成15年度)
○鵜沼駅・新鵜沼駅周辺の整備(平成18年度∼平成24年度)
・鵜沼駅橋上化の整備 (平成18年度∼平成20年度)
・新鵜沼駅前広場の整備 面積:5,100㎡(平成18年度∼平成20年度)
・自由通路(鵜沼空中歩道)の整備
延長:263m 幅員:4m
(平成18年∼平成20年)
▲JR鵜沼駅前広場 平成 21 年撮影
▲JR鵜沼駅舎(H21.3 橋上駅化)
▲新鵜沼駅前広場 平成 21 年撮影
▲新鵜沼駅舎 平成 21 年撮影
▲整備されたJR鵜沼駅及び名鉄新鵜沼駅周辺 平成 21 年撮影
114
平成 21 年撮影
3)駐車場・駐輪場
【駐車場】
○市民公園駐車場の整備(平成18年度・340台)
○市民公園北駐車場の整備(平成18年度・167台)
○学びの森駐車場の整備(平成18年度・153台)
○JR那加駅前駐車場の整備(平成18年度・167台)
▲市民公園駐車場② 平成 20 年撮影
▲市民公園北駐車場 平成 20 年撮影
▲JR那加駅前駐車場 平成 21 年撮影
【駐輪場】
○JR鵜沼駅の駐輪場の整備
(平成15年度
1階
自転車:200台・2階
原付自転車:150台)
○JR那加駅前駐輪場の整備(平成18年度・180台)
○名鉄各務原市役所前駅の駐輪場の整備(平成20年度・600台)
▲鵜沼駅駐輪場 平成 21 年撮影
▲欅通り駐輪場 平成 21 年撮影
115
4)ごみ処理施設・火葬場
【ごみ処理施設】
更なるごみの減量化、資源化を推進するため、リサイクルセンターの建設に着手した。
○リサイクルセンターの整備(平成20年度∼平成22年度)
敷地面積:14,092 ㎡
建築面積:1,398.1 ㎡
延床面積:2,387.72 ㎡
構
造:鉄骨造及び鉄筋コンクリート造 2 階建て
【火葬場】
○「瞑想の森」市営斎場の整備(平成18年度)
敷地面積:6,695.97 ㎡
建築面積:2,269.66 ㎡
延床面積:2,264.57 ㎡
構
造:鉄筋コンクリート造 2 階建
なお、同施設は、その空を悠々と流れる雲をイ
メージした RC 自由曲面シェルの大屋根や周囲の
自然のランドスケープに溶け込んだ独創的なた
たずまいが評価され、時代を代表する我が国の
優秀な建築作品として、平成 20 年度の BCS 賞
(建築業協会賞)を受賞した。
▲市営斎場 平成21年撮影
116
9.景観の取り組み
○各務原市は平成 17 年 2 月に知事同意による景観行政
団体となり、
平成 17 年 6 月の景観法全面施行を受け、
「各務原市景観基本計画」を踏まえて市全域を対象
とした「景観計画」を平成 18 年 3 月に策定した。
○景観地区2地区(テクノプラザ地区 H19.3.31、グ
リーンランド柄山地区 H20.4.1)決定
○重点風景地区 27 地区計画中のうち 23 地区指定
▲テクノプラザ景観地区 平成 21 年撮影
※東海4県下で初の指定地区
▲グリーンランド柄山景観地区 平成 21 年撮影
※住宅地を対象とした景観地区は、全国に1
例あるが、新たな建築行為を控えた分譲住
宅地を対象とした景観地区指定は全国初
(平成 17 年 1 月 6 日付 中日新聞)
・景観地区とは
→
都市計画区域の土地の区域について、市街地の良好な景観の形成を図るため、都市計画
として定める地区
・重点風景地区とは→
市内でも特に重点的に良好な景観の保全・形成を進めていく地区
【それぞれの地区ごとに建築物の高さ、色彩、緑化、屋外広告物などの基準を定めています。】
景観実績図
117
○木曽川景観協議会
・愛知県犬山市と各務原市が一体となり、両市連携で、木曽川文化圏の良好な景観の形成と観
光振興を図るため、平成17年8月に木曽川景観協議会を設立する。
【木曽川景観協議会委員】
・各務原市長
・犬山市長
・中部地方整備局建政部都市調整官
・中部地方整備局木曽川上流河川事務所長
・東海農政局木曽川水系土地改良調査管理事務所長
・岐阜県都市整備局 都市政策課長
・愛知県建設部 公園緑地課長
・岐阜県 岐阜建設事務所長
・愛知県 一宮建設事務所長
・各務原商工会議所 名誉会頭
・犬山市商工会議所 会頭
・各務原市観光協会 会長
・犬山市観光協会 会長
・木曽川長良川下流漁業協同組合 組合長
・木曽川観光株式会社 支配人
【第 1 回協議会来賓】
・山崎篤男 国土交通省都市・地域整備局都市計画課長
・越澤明 北海道大学大学院工学研究科教授
・小島軍司 各務原市市議会議長
・堀江正栄 犬山市市議会議長
▲木曽川景観協議会設立記念写真(H17.8.5 旧川上別荘前)
○社会資本整備審議会
都市計画・歴史的風土分科会
第3回歴史的風土の保存・継承小委員会
(H19.11.26)
・各務原市内を現地視察した後、犬山市で委員会を開催して、歴史まちづくり法の原案の審議
を行った。
▲視察状況(日本の女優第一号川上貞奴が建立した貞照寺の宝物殿)
平成 19 年撮影
118
▲委員会で説明を行う田中犬山市長
(於)犬山市 TMO 弐番屋2号館(改修された町屋)
平成 19 年撮影
10.防災
○地域防災計画の策定
・平成9年3月に市、自衛隊、指定公共機関、指定地方公共機関等の防災機関がその有す
る全機能を有効に発揮し、市域における地震災害の予防、応急対策及び復旧・復興対策
を実施することにより、住民の生命、身体及び財産を保護することを目的として策定し
た。
○地震体験教室の実施
・市内の小学校4年生∼6年生を対象に、VR地震体験シミュレーター機器を用いた地震
体験教室を平成11年より毎年「防災とボランティア週間(1月15日∼21日)」に
合せて実施し、阪神・淡路大震災レベルの大地震が起こった場合の対処の仕方、避難の
仕方を学んでいる。
※VR地震体験シミュレーター「VRES−3」は、ヘッドマウンテン
ディスプレイをつけてゲームパッドコントローラーを操作するこ
とで、コンピュータグラフィックが創り出す立体映像(地震で揺れ
る室内から避難や負傷者の救助、消火作業など)により、仮想空間
で地震発生から消火や避難までを体験することができる装置
▲VR地震体験教室 平成 20 年撮影
○全市民参加型総合防災訓練の実施
・従来、各年度ごとに2会場のみで行っていた総合防
災訓練は、市民の防災意識を高めるため、平成20
年度より、市内全域で一斉に実施している。
▲総合防災訓練 平成 19 年撮影
○災害時要援護者台帳登録制度・家具転倒防止対策事業の実施
・平成17年8月より開始した家具転倒防止対策事業
は、ボランティアにより主に高齢者世帯を対象に実
施している。
▲家具転倒防止ボランティア 平成 20 年撮影
119
○その他
・防災ハンドブックの配布
平成18年4月に全世帯に配布(以降、転入届をされた世帯に窓口で配布)
地震・風水害対策や日頃からの備え、市の防災対策等について記載
・地震防災ハザードマップの配布
平成20年3月作成、窓口で配布
関ヶ原―養老断層系の活動による地震が発生した場合の本市で予想される震度分布や
被害状況をマップに示したもの
▲防災ハンドブック
▲地震防災ハザードマップ
・多チャンネル型地域防災無線=各務原市地域防災無線
平成 14・15 年度
旧各務原市
平成 16 年度
川島地区
整備
整備
(携帯型
269 個)
・各務原市災害情報スピーカー(デジタル同報系防災行政無線)
平成 18・19 年度 整備
(屋外拡声子局
120
202 ヶ所)
11.外部評価
○緑の都市賞
内閣総理大臣賞(最優秀賞)受賞
H17.10
・公園都市計画では日本最高の権威である国土交通省都市緑化基金主催の第25回「緑の都市
賞」において、各務原市が全国第1位の評価を受け、内閣総理大臣賞を受賞した。
・この賞は、緑の都市づくりで成果をあげている地方自治体等を顕彰する制度であり、その最
優秀賞には歴史と伝統ある全国有名都市が名を連ねています。しかしながら、歴史も浅く、
緑化の取り組みも日が浅い本市がその最高峰の内閣総理大臣賞を授けられたことは、当市の
緑のまちづくり公園都市が、全国的な知名度の高い都市に比べ、そのスピード・質において
はるかに勝っていたという評価を受けたことであり、大変名誉ある受賞である。
・本市は日本初の公園都市・パークシティーを目指して、その都市戦略である「水と緑の回廊
計画」を平成13年3月に策定し、行政はもちろんのこと、「山火事跡地再生」など市民と一
体となり、協働でヴィジョン(目標)を持ってその実現に向け精力的に邁進し、積み上げてき
た事業の実績が、最優秀賞の内閣総理大臣賞という評価につながった。
121
(平成 17 年 10 月 4 日付 岐阜新聞)
○その他の受賞
・住みよい都市づくり国際コンクール 2009 銀賞受賞
H21.10
チェコ共和国プルゼニで開催された『住みよい都市づくり国際コンクール』において、各務
原市における自然と文化、歴史を生かした都市づくりが評価され、3 位『銀賞』を受賞した。銀
賞の受賞は、2007 年の 4 位『銀賞』に続いて 2 度目となった。
(平成 21 年 10 月 22 日付 岐阜新聞)
(平成 21 年 10 月 22 日付 中日新聞)
122
12.今後の課題整理
ここでは、本市の都市計画及び社会資本整備の状況や近年の整備実績を踏まえつつ、人
口減少・高齢化社会の到来や環境問題の広まりといった社会経済情勢の変化への対応と
いった観点から、今後の都市づくり上の課題を整理する。
1)都市計画及び社会資本整備に関する課題
市街化区域に関する課題
低密度市街地における宅地化の促進
下図は市街化区域内のDIDの有無と市街化調整区域のDID、地区計画区域を示した
ものである。地区計画により市街化区域に編入した地域の多くは、編入後も市街化が進行
していないことがわかる。また、市街化区域の人口密度の変化は、平成2年に41.8人/h
a、平成7年に45.4人/ha、平成12年に40.0人/ha、平成17年に41.0人/haと
低密度の状況である。
このことから、今後の本市の都市づくりについては、現在の市街地の成熟化、既成市街
地の再構築を優先することが必要であり、特に低密度市街地※においては、市街化区域内
の土地の有効利用の観点から、宅地化を促進する必要がある。
一方、河川区域であり、都市的利用の困難な川島北山町地域については、土地利用のあ
り方を検討する必要がある。
市街化区域とDIDの現状
※低密度市街地: ここでは、DID 設定上の最低人口密度である 40 人/ha 前後の人口密度にある市街地のことをさす。
123
地域地区に関する課題
①商業施設の適切な立地誘導
②土地利用実態と市街地像のズレ
③中高層共同住宅の高さ制限の指定
用途地域の指定と土地建物利用の現状とを対比すると以上に示した3つの課題が抽出
される。
①商業施設の適切な立地誘導
用途地域の変遷にみるように、国道 21 号線及びいちょう通り((都)岐阜蘇原線)等主
要な道路沿道において、郊外型沿道商業施設の立地を誘導する用途地域の指定が行われて
きた。
しかし、下図の店舗面積 1,000 ㎡以上大型小売店舗の立地状況から分かるように、都市
の核となる商業施設の集積ゾーンが現段階では図られていない。都市の核として機能する
ような拠点を形成するためには、商業施設の適切な立地誘導を行っていく必要がある。
店舗面積 1,000 ㎡以上の大型小売店舗の立地状況
124
②土地利用実態と市街地像のズレ
前頁の【店舗面積1,000㎡以上の大型小売店舗の立地状況】の図から分かるように、
鵜沼各務原町、鵜沼三ツ池町、蘇原花園町で、商業施設が立地している地域の用途は、商
業系の用途地域でなく、用途地域の指定意図と現況の土地利用実態が大きく異なること
から、土地利用の実態に応じた用途地域の見直しが必要である。
また、工業系用途地域のうちの準工業地域が定められている地区についても、用途地
域の指定意図と現況の土地利用実態が大きく異なることから、土地利用の実態に応じた
用途地域の見直しが必要である。
▲鵜沼三ツ池町 平成21年撮影
(第二種住居地域における大型商業施設)
▲鵜沼各務原町 平成21年撮影
(工業地域における大型商業施設)
▲蘇原花園町 平成21年撮影
(第二種住居地域における商業施設の集積地)
▲金属団地 国道21号沿線 平成21年撮影
(準工業地域における商業施設群)
125
③中高層共同住宅の高さ制限の指定
下図にみるように本市の中高層共同住宅の立地は、第1種、第2種低層住居専用地域を
除いた市街化区域全域に広く分布している。
低層の建物を主体とした住宅地においては、良好な居住環境の維持・確保といった観点
から、中高層共同住宅の高さをコントロールしていく必要がある。
中高層共同住宅の立地状況
▲高さがコントロールされている地域(左が第一種中高層住居
専用地域、右が第一種低層住居専用地域)
平成21年撮影
▲高さがコントロールされていない地域 平成21年撮影
126
市街地整備に関する課題
計画的な市街地整備の促進
土地区画整理事業や宅地開発により市街地整備が行なわれた一方、市域の大部分で土地
改良事業が行われた。しかし、土地改良事業等による農業基盤整備を基にした地域では道
路位置指定や小規模な宅地開発が行われており、行き止まり道路や食い違い交差点を発生
させ、道路ネットワークが不整形で交通安全上も好ましくない市街地となる可能性が高い。
本市の場合、地区計画の指定されていない周辺市街地ではこうした宅地化が進行してい
る。したがって、区画整理等による面的整備が困難な市街地にあっては、良好な生活環境
の確保や防災性の向上等を図るため、地区計画制度の活用により計画的な市街地整備を図
る必要がある。
▲地区計画の案内板① 平成21年撮影
▲地区計画の案内板② 平成21年撮影
市街地整備の状況及び開発動向
127
街路の課題
①都市計画道路の整備・促進
②都市計画道路の見直し(追加・廃止)
(都)岐阜鵜沼線、(都)犬山東町線バイパス等、都市の骨格を形成する都市計画道路の整
備を促進し、特定路線への交通集中による交通混在の解消や市街地内への通過交通流入の
排除を図る必要がある。
また、新規都市計画道路との整合性の確保、低コストで整備が可能な道路構造の確保
及びこれからのまちづくりとの整合性の観点から都市計画道路の見直しに関する国の方
針に基づき、必要に応じて現都市計画道路網の見直しを今後も進める必要がある。
●都市計画道路の見直しに関する国の方針
平成14年8月2日社会資本整備審議会
今、転換のとき
道路分科会
中間答申
∼よりよい暮らし・経済・環境のために∼
18項より抜粋
都市計画道路について、今後の都市を取り巻く状況の変化や目指すべき将来の都市像に的確に対
応するよう、都市計画道路の追加、廃止、現状維持など必要な見直しを早期に実施する必要がある。
都市計画道路の整備状況(平成 20 年現在)
128
道路に関する課題
①歩道・街路樹の整備・促進
②公民協働による狭あい道路の解消
高齢者や障がい者をはじめ誰もが安全で快適に歩行できる移動環境創出するとともに
自動車への過度な依存を抑え環境への負荷を低減するためには、既存道路の活用を図りな
がら歩道・街路樹のネットワークを構築する必要がある。
また、旧集落地内等の狭あい道路(幅員 2∼3m程度)については、緊急車両等の円滑
な通行を確保するとともに、交通面での安全性や防災性の向上を図るため、建築基準法上
確保しなければならないとされる道路幅員 4m以上を満足するよう、沿道住民の協力を得
ながら、その実現化を図る必要がある。
生活道路が不足している地区の分布
※道路不足地区…主に建付地に幅4m 未満の道路が多く占める地区
▲狭あい道路(那加雄飛ヶ丘町地内) 平成21年撮影
▲街路樹のない道路(幅員12m) 平成21年撮影
※両側に街路樹を設置するためには、16m以上の幅員が必要となる。
129
公園・緑地に関する課題
①身近な公園の計画的整備
②緑地保全・回復
③民有地緑化
水と緑の回廊計画に基づく公園整備により、平成20年度末における市内全域での1人
当たりの公園面積は、12.61㎡/人と都市公園法施行令で定める市町村区域内の都市
公園の目標水準である10㎡/人を上回り適正な水準であり、平成12年の3.68㎡/人
と比較すると、3倍以上となっているが、これは、市街地はもとより、郊外部においてもバ
ランスよく公園を整備したことにより、1人当たりの公園面積が大きくなったためであるが、
今後も引き続き既成市街地及びその周辺において、災害時における一時退避場所である
身近な公園(近隣公園・街区公園)の整備を計画的に進める必要がある。
また、都市緑地法に基づき、良好な都市環境の形成に向けた緑の創出を目的として、用
途地域内で良好な都市環境の形成に必要な緑地が不足している地区を対象に緑化地域
を指定し、建物の建築に対して敷地面積の一定以上の割合の緑化の義務付けを図る必要
がある。
街区公園方針図
(出典:水と緑の回廊計画より抜粋)
130
下水道に関する課題
①下水道整備の促進
②雨水排水対策の展開
本市の下水道(汚水)普及率は平成 20 年度末で 66.0%となっており、県下平均 67.7%、
全国平均 72.7%と比較していずれも下回っている。これは、市単独の公共下水道計画か
ら木曽川右岸流域下水道へ計画変更がされ、事業着手が遅れたことが大きな要因である。
今後、計画的に整備を促進し、下水道の普及を図ることが課題である。
雨水整備は木曽川水系、新境川水系において公共下水道に先立ち事業推進してきたこと
により、市街地の幹線水路は概ね整備が行なわれており、長時間にわたり浸水する区域は
少ない。しかし、短時間集中豪雨時の浸水被害が、都市基盤整備※が行なわれていない市
街地において近年発生している。今後さらに市街化が進み遊水池的役割を果たしていた農
地の減少、都市構造の変化等から雨水の流出量は高まると予測されるため、市街化に合わ
せた準幹線水路の整備など雨水排水対策の展開が課題である。
また、新境川以西の境川水系においては、下流河川が未整備のため雨水幹線の整備が遅
れており、整備促進が課題である。
▲公共下水道雨水幹線整備予定地域(鵜沼小伊木町周辺)
平成 21 年撮影
▲公共下水道雨水幹線整備予定地域(上中屋町周辺)
平成 21 年撮影
※都市基盤整備: ここでは、都市基盤施設を整備することをさす。
131
河川に関する課題
①自然との共生や水辺空間の活用を図る河川環境整備
②保水・遊水機能の保持
山林の開発や市街化の進展により、保水・遊水機能※が低下し、河川下流部への負担が
増大するなど流域環境が大きく変化してきている。このような状況の下、市内の河川につ
いて計画的な整備がされているが、今後も引き続き、自然との共生や水辺空間の活用を考
慮し、河川環境の整備や河川を活かした水と緑のネットワークの形成を図るとともに、水
害等の災害に対する安全性を高めるため、砂防事業や河川改修、内水排除事業※を推進す
る必要がある。
また、境川水系は下流河川断面が不足していることから、流域内における保水・遊水機
能を保持することが課題である。
差し替え予定
▲新境川(出逢い橋より上流を望む) 平成18年撮影
※保水・遊水機能: 保水機能とは、防災調整池などにより流域内において雨水を一時的に浸透・貯留する機能のこと。遊水機能とは、河川沿いの田
畑等において雨水または河川の水が流入して一時的に貯留する機能のこと。
※内水排除事業: ポンプなどにより堤内に堪った雨水である内水を堤外地(河川や海など)に排除する事業のこと。
132
地区計画に関する課題
地区施設の整備による良好な市街地の形成
市街化区域における土地区画整理事業の施行面積の割合は約 15%に留まっており、岐
阜県平均約 30%に比較するとその割合は低い状況にある。
これに対し土地改良事業による農業基盤を活用した地区計画による計画的な市街地形
成を目指す地区の面積の割合は約 30%に達している。
しかし、地区計画制度による計画的市街化の誘導を前提に市街化区域に編入した区域に
おいては、地区計画道路の多くが未整備となっており、良好な市街地形成に向けてこれら
道路の整備を進める必要がある。
土地区画整理事業・地区計画の施行・指定箇所図
西市場前野地区
各務原南地区
巾下地区
地区計画区域の整備状況(平成 20 年度末現在)
133
西市場前野地区の例
地区計画区域の整備状況(平成 20 年度末現在)
地区計画区域の整備状況(平成 20 年度末現在)
134
巾下地区の例
各務原南地区の例
市街化調整区域に関する課題
市街化調整区域の土地利用整序を図る土地利用コントロール
市街化調整区域における開発許可は、個別に開
発許可申請がなされるため、地域としての土地利
用のまとまりや一体的な都市施設の整備を行う
ことが難しい。
集落地としての生活環境の維持、営農環境の保
全を図るためには、地区計画制度の活用により土
地・建物利用をコントロールすることが必要であ
る。
▲開発許可による建物(成清町)
調整区域の開発許可(稲羽地区)の例
135
2)社会経済情勢の変化による課題
これまで本市では道路や公園をはじめとする社会資本整備を積極的に進め、一定水準の
社会資本(インフラ)が整う状況にある。
そこで、今後の本市における都市づくりにあたっては、先に示した都市計画・社会資本
整備に関する課題に引き続き対応していくことに加え、以下に示すような社会経済情勢の
変化による課題へ積極的に対応していくことが必要である。
人口構造の変化と少子高齢化の進展への対応
我が国の人口は、平成 19 年(2007 年)の1億 2,777 万人をピークに初めて減少に転じ
た。今後は、急速な高齢化と生産年齢人口※の減少が進行すると予測されている。
本市においても、これまで人口は一貫して増加しているが、今後は減少に転じることが
予測され、同時に高齢化が一層進むものと考えられる。また、世帯の小規模化等も進んで
おり、都市生活における多様なニーズや高齢者の増加への対応が求められる。
このような人口減少・高齢化社会の到来を視野に入れ、これまでの量的拡大を重視した
都市づくりから質的充実を目指す都市づくりへと転換を図るとともに、既存ストックを生
かした既成市街地の再構築や高齢者の安心・快適な生活を一層重視したまちづくりを進め
ることが必要となる。また、高齢者のみならず障がい者や子供などの生活に配慮したユニ
バーサルデザイン※のまちづくりなどを積極的に進める必要がある。
深刻化する地球規模の環境問題への対応
地球温暖化や酸性雨、オゾン層の破壊など地球規模の環境問題がますます深刻化する中、
こうした環境問題に対する人々の意識・関心も急速な高まりをみせている。
環境問題への取り組みは緊急の課題であり、省エネ・省資源対策や都市における緑の保
全・緑化の促進、全市民・企業・市が一丸となった環境問題への取り組みの実践、さらに
は低炭素社会※の形成など環境と共生した持続可能な循環型のまちづくり※への転換が強
く求められている。
特に、田園的環境と自然的環境を生かした公園都市を目指す本市においては、これら自
然環境の維持・保全、回復を図ることで、環境への負荷を低減し、環境と共生した都市づ
くりを一層進める必要がある。
安全・安心への意識の高まりへの対応
本市は「東南海・南海地震防災対策推進地域」に指定され、過去にも濃尾大地震などに
より大きな被害を被っている。今後予想される自然災害に備えた災害に強いまちづくりが
望まれている。
本市では一定の水準の社会資本が整備されている一方で、幅員が4mに満たない狭あい
道路が多く残る既成市街地なども見受けられることから、これら既成市街地での防災性の
向上など災害に強いまちとして基盤施設の形成を図る必要がある。また、水害・土砂災害
などの災害が発生する可能性が高い地域での市街化抑制や地域レベルでの防災対策など、
市民の安全で安心な暮らしを守るための防災対策を積極的に講じる必要がある。
※生産年齢人口: 15 歳以上 65 歳未満の働き盛りの人口。
※ユニバーサルデザイン: バリアフリーは、障害によりもたらされるバリア(障壁)に対処するとの考え方であるのに対し、ユニバーサルデザインはあらか
じめ、障害の有無、年齢、性別、人種等にかかわらず多様な人々が利用しやすいよう都市や生活環境をデザインする考え方。
※低炭素社会: 地球温暖化の主因とされる温室効果ガスの 1 つである二酸化炭素の最終的な排出量が少ない産業・生活システムを構築した社会。
※循環型まちづくり、循環型社会: 資源の採集や廃棄が環境への影響の少ない形で行われ、一度使用したものが繰り返し利用されるなど、環境への影響
を最小にするようなまちづくりやそのような仕組みを持つ社会。
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公共交通を軸とする集約型都市構造への転換
都市機能の郊外へのスプロール※的立地は、中心市街地の空洞化を誘発し、都市の有す
る交流や賑わいなどを喪失するとともに、新たな社会基盤の整備や維持管理など、都市運
営にかかるコストの増大を招く要因となっており、さらには自動車交通への依存を加速さ
せ、高齢者などの日常生活に支障を及ぼすとともに環境負荷の増大を招く要因となってい
る。
そこで、高齢者が暮らしやすい環境の確保や環境問題対策などへ総合的に対応するため
には、これまでの
成長型
の都市づくりを大きく転換することが求められる。
そのためには、本市の特徴でもある充実した社会資本や公共交通による利便性を生かし、
駅周辺等の拠点的市街地において、高齢化社会に対応した医療・福祉施設や商店などの日
常サービスの諸機能が集約化・複合化した、いわゆる「徒歩生活圏」の形成を図る必要が
ある。あわせて、公共交通機関の一層の充実を図るとともに、各々の徒歩生活圏がこれら
公共交通機関や歩行者・自転車ネットワークにより機能的に連携する、安心、快適でコン
パクトな市街地の形成を目指していくことが重要となる。
高齢者福祉施設(老人福祉施設、老人保健施設、老人ホーム等)の市内立地状況
歴史や文化を生かした都市の対応
急速な都市化が終息に向かい、これまでの経済性、効率性、機能性を重視してきたまち
づくりから、美しい街並みや良好な景観、都市の歴史や文化などへの関心が高まってきて
いる。
一定の水準の社会資本が整備された本市においては、こうした都市の歴史や文化などを
生かした個性的で魅力あるまちづくりを進めることで、今後のさらなる地域活力の維持・
向上へとつなげていくとともに、本市ならではの貴重な資源を次世代へと継承していくこ
とが必要である。
※スプロール: 都市が郊外において市街地を拡大する際に、無秩序に開発行為が行われること。無計画なため、虫食い状に市街地が形成される。
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市民主体のまちづくりの取り組みへの対応
市民のライフスタイルは、さまざまな面で変化が生じており、多様なニーズに応えうる
市民活動の場やまちづくりへの参加機会の拡大、市民活動の活性化を誘導するための施策
が一層重要となる。
そこで、ワークショップや意見交換会、まちづくりを語る会など都市計画やまちづくり
に対する市民の参加機会の充実を図る必要がある。また、ボランティア団体やまちづくり
団体、NPO などの市民主体のまちづくりに対する支援施策の充実を図るとともに、各種
シンポジウムや講演会・講座等を通じたまちづくりに対する市民の意識啓発も重要となる。
一方、厳しさを増す地方財政事情の中にあっては、施設整備に係る主旨や目的を明確に
し、事業費や財源確保等を十分に検討した上で事業を実施する必要がある。また、アダプ
トプログラム※制度をはじめ事業実施後の維持管理を市民と協働で実施できるような施
策の充実や維持管理を念頭においた当初の計画立案等が強く求められる。
※アダプトプログラム: 住民団体、企業等が道路や公共空間で、植栽や清掃等を行うボランティア制度のこと。アダプトとはĀ養子āの意味。
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