...

本文ファイル

by user

on
Category: Documents
17

views

Report

Comments

Transcript

本文ファイル
NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITE
Title
附属中学校における学問探究講座の実践
Author(s)
田中, 邦夫
Citation
教育実践総合センター紀要, 8, pp.241-251; 2009
Issue Date
2009-03-20
URL
http://hdl.handle.net/10069/25925
Right
This document is downloaded at: 2017-03-31T15:50:40Z
http://naosite.lb.nagasaki-u.ac.jp
実践報告
附属中学校における学問探究講座の実践
田中邦夫 (長崎大学教育学部芸術表現講座)
1.はじめに
筆者は、平成19年度に1年間、附属中学校の1年生と3年生の音楽の授業に携わった。
これまで県内の高等学校の音楽科教諭として39年間指導に当たってきたが、中学校の指
導は初めてであった。そこで分かったのは、音楽の指導は中学と高校は変らないこと、生
徒の家庭環境において、親と子供が一緒にクラシック音楽を聴くのが日常であったり、ピ
アノやヴァイオリンなどの楽器の経験があるなど、音楽的に恵まれた環境に育っている生
徒は音楽を聴かせても、あるいは演奏させても感性が非常に豊かであることである。一方、
このような環境に育っていない生徒の中には「私は音楽がたいへん好きだけれども、よく
分からない」と言う生徒が多い。「私は音痴なので音楽はわからない」と一人で決めてしま
っている生徒もいる。
しかし、本質的にはみんな音楽が好きである。中学生は精神面と体力面において成長の
度合いが著しい時期であるから、この時期に教師の指導次第では如何にでもなる(好きに
もなるし嫌いにもなる)と言える。そのような中、もっとも感受性の高い生徒に我々音楽
教師は、音楽教育を通して、「豊かな感性」と「生きる力」を培うことで、「豊かな人間性」
を育成して行く義務があると思った。
私は、附属中学で授業を1年間、「学問探究」を2年間指導する機会に恵まれ、その中で
「鑑賞教育」を主に取り扱ってきた。授業実践を通して、生徒たちの実態を知った上で、
初めて音楽教育のあるべき本当の姿が見えるということを確信し、考察するものである。
2.自己の個性や生き方を探求する学習ステージ「自己探求」
(1)目 標
附属中学校では、中等教育期を「人間としての生き方を考え、自己の将来を見定
める時期」と捉えており、その前期に当たる中学校段階では、個性の探求を十分に
補償することが大切であると考えている。そこで、自己の個性や生き方を探求する
教育活動の開発に取り組むこととしている。
(2)ねらい
生徒一人一人の可能性を引き出す多様な探究活動を設定することにより、様々な
面から自己を見つめ、理解し、理想とする自己の実現に向けて意欲的に歩み続ける
生徒を育成する。
ー241−
(3) 実施要綱
1 授業時数は 28時間(生徒オリエンテーション、振り返りを含め全 6回)とし、
E期 (
9"'12月)に実施する。
2 第 2 ・3学年合同で実施する。
3 人文科学、社会科学、自然科学、文化芸術の 4つの分野の講座をバランスよく開
設する o
4 原則として、 2時間連続の授業を週に 1回実施する。
5 同時期に 14講座以上を開設することとし、 1講座当たりの平均人数を少なくす
る (1講座当たり平均 3 0名
)
。
6 生徒の選択の機会をできるだけ多くするために、原則として 4時間で完結する講
座を設定するロまた、同じ講座内容を最低 2回は繰り返すこととし、同じ担当者
で 6固とも違った内容とならないよう留意する。
(4) 内 容
講座の開設に当たっては、教科の枠にとらわれず、大学の授業科目にあるような
専門性の高い内容の講座を開設し、将来に向けての夢が広がるようにする。また、
より専門的な立場からの指導を可能とするために、原則として大学や研究機関、高
等学校の先生方をゲストティーチャーとして招聴する白
平成 20年度
系│恥│
『学問探究 j 開設講座及び内容一覧
総*名
内容
│齢者│回数
ハ
ゲストティーテヤ「
g
z
g
4
5
接
脱
す
の
し
『
年
ウ
み
皆
届
の
な
ィ
の
元
ー
ー
さ
ら
ず
コ
ん
日
ン
,
世
を
・
『
世
界
フ
階
ウ
界
中
ィ
ィ
良4
ル
ー
の
中
E
S
何
の
ン
旬
聞
百
ー
国
音
万
モ
立
楽
に
テ
ニ
歌
室
と
ー
い
劇
か
レ
ピ
う
管
極
ら
人
弦
』
中
ウ
継
た
.
楽
ィ
ー
ち
団
さ豹
』
シ
を
年
」
辱
.
約
の
オ
動
そ
な
世
さ
界
ー
しせ
2
へ
ス
健
て
世
司
て
と
ト
俸
い
舘
界
を
り
ア
三
い
盆
る
国水
ま
賞量
内
2
8ウ ィ ー シ 音 楽
宇韓国
江
叡
沼
叡
渇
E
術と
Mの 出 会 い ー
2
9現長代崎美の1
A-
主
主
因
也渇
3
0美 術 館 の 表 と 恵
注目
座
る
は
術
な
働
で
い
の
.
こ
〈館
よ
人
は
ど
と
E
衰
に
う
目
は
々
こ
止
美
に
に
も
の
と
術
草
ち
飯
そ
ど
た
笛
の
3
の
館
.
ろ
よ
の
ん
役
〈
し
て
コ
さ
う
割
の
『
ん
衰
い
に
ま
に
こ
の
る
の
つ
し
と
り
て
笑
飯
で
.
の
い
保
J
て
知
す
借
晶
で
管
で
が
し
も
ら
が
れ
あ
.
学
ょ
さ
れ
道
あ
う
ぶ
る
ざ
か
て
館
.
る
り
こ
本
.
美
ま
い
ほ
と
す
が
ま
る
輸
術
と
.
た
ん
館
の
の
で
そ
.
で
美
の
ど
き
れ
数
術
調
し
自
る
多
品
合
恕
ら
ょ
に
が
す
裏
盛
凪
う
〈
r
鑑
や
の
か
る
で
美
.
権
t
だ
食
それ
本
こ
術
で
会
.
総
品
で
が
き
が
<
5
X
I
D 美ε
問中邦夫先生(長崎大学設育学部}
E
.
l
h
f
1
.
M
E
E
現
│
術
は
で
で
い
す
に
代
き
.
う
酒
混
.
美
つ
,
ま
患
術
在
す
い
長
や
.
て
っ
長
随
崎
て
ゲ
崎
の
車
で
去
い
で
留
ス
開
を
っ
渥
を
開
ト
た
寵
開
テ
い
問
い
て
し
き
ィて
ー
.
お
削
ど
そ
ん
い
テ
邑
な
れ
臨
る
の
ャ
表
芸
き
ー
る
長
現
術
演
の
作
会
な
家
井
を
家
岨
の
体
@
手
さ
昼
方
で
哲
抗
ん
食
比
で
し
に
し古
aK
す措
直
う
さか
接
で
ん盛
.
は最
て
こ
.
じ
の
封
A
長
る
お
総
j
縄
こ
ら
誕
の
座
れ
と
市で
美
内
が
去
と
井手哲比古先生(美術家}
文
化
術
芸
庭
総
系
3
1住 居 学 入 門
l..........-...l---........!~
杉
也渇
ω
米国緋司先生{長崎県美術館館長)
快
ま
に
す
適
自
な
.
分
住
具
の
体
家
ま
い
的
の
づ
間
に
取
は
く
.
り
り
に
教
応
た
室
用
め
を
題
の
し
平
材
て
蔚
い
と
図
き
し
て
を
ま
読
空
す
綱
間み取の概るカ念をを学育てびて.
実いき
際 位々野好継先生{長崎大学教育学郎}
3
. 講座の実践〈ウィーン音楽〉
今回の題材はウィーン・フィルハーモニーオーケストラ「ニューイヤーコンサート J
とベ}トーヴェン作曲「交響曲第九番j の第 4楽章「合唱っき J とした。
(1)題材にした理由
筆者は、これまでウィーン旅行に 5回行く機会に恵まれた。その中でも世界的に有名
なウィーン・フィルハーモニーオーケストラの演奏の素晴らしさと f
ニューイヤーコン
サート J の雰囲気や、この演奏会の会場で、ある楽友協会ホーノレ(ムジークフェラインザ
ーノレ)の見事な響きの美しさを教えるため、また、コンツェルトハウスでの本場の第九
交響曲を 2回聴くことができたので、これらの経験を基に題材を設定した白
(2) 題材の説明
①
ウィーン・フィルハーモニーオーケストラについて
このオーケストラは宮廷楽団でオペラの伴奏専門として演奏していたが、ステージ
で独自の演奏をしたいことと、ベートーヴェンやモーツアルトの輝かしい作品を聴衆
に広く聴かせたい思いで創設された。第 1回の演奏会は 1842年 3月 28日、復活
祭の日曜日で、開演は午後 1時 30分。指揮者は、歌劇「ウィンザーの陽気な女房た
ちJ を作曲し、 31歳で、宮廷楽長に就任したオットー・ニコライである。
②
ニューイヤーコンサート
この演奏会での曲目はシュトラウス一家(ヨハン・シュトラウス 1世、ヨハン・シ
ュトラウス H世、ヨーゼフ・シュトラウス)の作品を主に演奏していること o また、
最初の演奏会は 1939年 12月 31日に楽友協会ホールにおいてクレメンス・クラ
ウスの指揮で開催され、 1955年から 1979年までウィリー・ボスコアスキーの
指揮とヴァイオリンで演奏され、その後は、カラヤン、マゼール、ムーティー、メー
タ一、 2002年には日本の小津征爾が指揮をした。
③
楽友協会ホール
ここは世界最高の演奏家だけが登場するところとして有名で、、屈指のコンサートホー
ルである。このホーノレは、シューボックス(靴箱方、長方形)という形で、幅が 19.
8 m、奥行きが 50.64mの細長い形になっており、座席数は 1680席である。材
質はすべて木材を使用し、譜面台まで、ホーノレ専用の木を使うなど徹底している。ホーノレ
の残響時間は満席で 2秒間、空席の状態で 3秒間である。 25年前にニユ}イヤーコン
サートの練習を聴く機会があり、このときに経験した響きは、たいへん素晴らしいもの
で、あった。
④
ニューイヤーコンサートにおいて鑑賞させた曲名
(今回、 2002年、小沢征爾指揮の DVDを使用)
-美しき青きドナウ
.ラデッキ一行進曲
r
こうもり j 序 曲 他
-喜歌劇~
この中で、拍子のとり方が独特であるウインナー・ワノレツやラデッキ一行進曲がア
ンコールの最後に演奏され、観客は手拍子をすること、コンサート代金が高価で、あっ
てもなかなかチケットが手に入らないこと等の説明。
喜歌劇「こうもり j のスコアー(オーケストラ総諮)を読む。
DIEFLEDERMAUS
OUVERTURE
JahannStrau~s (1825-1899)
n
.
pnr
e
v
l
c
l
l
.
.
tundh
.
f
&
U
.
g
c
s
c
h同
Nacnd.mAutog
yonHaruSwarow
.
J
cy
AIlcgra vivocc
~.JUl時吾 H正1=
,.
2
,
.,
.
.
竺
1H 2
.
ω
2
2
.
FagotU
~..
.
:
1.
.
JI
ø..~l'酔
A
c
t
a
r
l
n
o
t
U1
.
件~
世ー
1
1
ω
I
nA
~一翌三
f
園田
Obol
ド主主
f
F
1
叫u
仇
宅 ~E
ω
~,c.
~.~
f
l
句
,
F
円
内
.EE---E﹂EE4
a
a
'
h
nL
.
m
r
o
M'EE
刷
bnd
・
1
1
1
j
Jt ←-.J_-.J
,
.
0
1
f
‘'
叫
T
r
ロmba
I
nF
1
.
2
.
A
i
r
f
'
f
'
咽E
t."!!". 1t
1
1
甲
Trombonl 2
.
3
.
o
骨 恒
b
世
1 I I
.
f
l 1 I
TlmpanJ
I
nAE
f
A
T
a
r
n
b
u
r
o
v
A
'
•
C
a
s
s
l
t
Clmp回 a
I
nE
A
l
l
主cg
主
YO Vl
主
v
^u聖 書
ロ
d
h
v
4
,
.
,
昏世
日付在住吉世心一伴睦吾~主
f
1H
一
止
姐
一
ー
可
函
ア
J
"
"1
V
I
白h
f
V
l
o
l
o
n
c
c
U
o
C
o
n
t
r
a
b
a
r
.
o
f
.
」
H』
a
F』
d
F4
「
」
rム
r
四
寸
」
ー
d寸
a
ー
.
lも
⑤
ベートーヴェンについて
父親はドイツのボンの宮廷楽団合唱団員、祖父は宮廷楽長だ、った。
16歳でウィーンに行き、啓蒙主義のヨーゼフ E世皇帝に謁見、モーツアルトにも会
い、その場で与えられたメロディーの即興演奏をして驚かせた。残念ながら、母親の病
気のために帰国。母親は亡くなり、父親はアルコール中毒で、仕事が出来ないために、ベ
ートーヴェンがピアノを教え一家を養っていた。ピアノを教えていたプロイング家の夫
人には文学も学んだ。それはシェークスピア・ゲーテ・シラーで、特にシラーの「歓喜
J の第 4
の煩歌 j には感激し、 40年後、彼が最後に作曲した「交響曲第九番(合唱 )
楽章に使っている。また、彼は聴力がほとんどない状態で作曲し、初演において指揮し
たこと等、エピソードが多い。
合唱の部分においてはドイツ語で歌詞を読ませ、一番有名な旋律は歌唱させることで
楽曲の理解を深めさせた。
FI
.
Aμ
Ob.
健』
Fg.
、崎
,
.
一
T一
ー
一
y
J
ミ
.
..
.
:
T揖 ' ー
y
g
1 1
.
2
.
w
r
ノ
ハ
g
J
:
v
v
・
J
A
1
3
3
.
4
2
U
4lD~Ro
Tr.
1
'
-
.
.
ー
Cor.
電
f
!
:
~
k
f
-骨骨帯骨手芸苔吾司手
4
v
手吾吾妥吾吾
Timp
・
直凶
'
S
.
F
r
B
I
l
d
t
o
e,
AP
A
S
r
a
4
L
¥
s
e
U
A
.
CORO
日
cho.ner
臨
Freu-do,
Pr
αi
s
e 10
fl'-・
/
l
・
噌
Freu de,
Praise t
o
日
f
'
1
司
・
M
f
u
e
n
tz4
k
e
e
d
n,D
l
'
r
u
o
u
c
タ
h
b
.
t
t
e
o
r
r
,
Joy
,the
Got-ter
Godde
時
一乙μ
~里会俸制品占
V
ffιHFE陣.骨.;.
‘寸
Vla.
.
t
‘ 』 目e
Vlc.
c Cb.
M
,
.
.
.
r
:
.1堅....
.
.
.
.
.
企J!..食主
ザ
E
胴
・
.
同
h
・
a
,
a
aH
p
E
a
F
F
E
I~
ー
545
司
p
司副唱
!
f
!
:
_
_
4
一
s
自f
i
•.
a骨
a骨量得
_
_
世
a
!
ヨ
:
網
圃
.
-珂嗣刷~
ヨ
手
~伊-
』圃'-'
伊
同
酬
胴
岡
崎
/
f
L
~
~.-
I
タ
,
.
嗣
刷
、
、
a
us E
f
1
y
ザ
E - 守ヨF
開
・
町
周
回•
i
.
.
.
J
.
且
圃
叫
,
o
'
J
.
F
・
i
,
噌r1by'
伊- H4・
l
.
'ー哩白『
d酔.
[
J
V
aus E
.
“
同.
. │手
-・
.
酬.
・
.
・ヨ
亘
ff
斗,a」a
“
s
f
c
u
e
n
n
d
m
K
t
G
d
E
E
FD
T
a
o
u
c
g
h
h
t
t
o
e
r
r
,
.
.
.
.
,
.
.
,
宇て言苔づ当当=
E
・
.
グゴ
l
ダ
y、・
司0・
i
i
v
,
白
ユ
由←-F-'j'"'寸酔---
UA H
-J
r
ザ
a
q
u
f
s B
E
陣
,
'
1
scho-ne
aus E
一
Got. tor _
cho.ne
f
e
d
n,p
i
1
T
4
a
a
o
u
c
g
h
h
土
t
o
e
r
r
f
u
c
e
n
n
d
"k
Godde - s
J
鼻O
・
グ,t且b・
e
控 ~ia;. ム
レn
~~
Godde -
Got te1
'
・
~~~グt,S.
ner Godde •
t
h
e
Freu_d叫
AUPrα
ずi
s
et
o
tJ
日
・
a
Got.ter - s
f
r
u
e
z
M
z
k
c
e
d
n, 江a
o
u
c
g
h
h
t
t
e
o
p
r
Jザ
, the
T.
B
.
・
.
‘.
.
.
fA.$.f-:.~
口五司r
4
. アンケートの結果
〈アンケート調査生徒数 1
17名)
(1)この講座を選んだ理由
この講座を選んだ理由
1
先生の講座を受けたかった
2
興味・関心があった
3
2女
2男
3男
3女
計
6
4
3
1
14
12
10
17
19
58
音楽が元々好きである
5
8
5
10
28
4
ウィーン・フィルを知りたかった
2
1
3
2
8
5
音楽で癒されたかった
1
6
友達に誘われた
7
ウィーンの街に興味があった
1
3
4
2
3
2
2
(2)昨年度の説明と今年の説明で、変ったところ
内容がより専門的だったので興味を持つことが出来た
楽譜を見て指揮をしたこと
資料が多く、説明が詳しくより丁寧であった
(3) 今回の講座について
講座についての感想
1
よく理解できた
2
まあまあ理解できた
3
余り理解できなかった
2女
2男
3男
3女
計
5
13
7
17
42
16
12
22
14
64
6
5
11
(4) 今回聴いた曲の中で一番好きな曲を書く
曲
名
2男
2女
3男
3女
計
1
第九交響曲
6
7
3
5
21
2
こうもり
3
5
2
8
18
3
美しき青きドナウ
1
4
ラデッキ一行進曲
5
悪魔の踊り
3
4
1
1
1
1
(5) 今後、聴きたいと思う作曲者と曲名を書く
作曲者
曲名
1 チャイコフスキー
くるみ割り人形
2
ロドリーゴ
アランフェス協奏曲
3
ピパノレディ
四季
4 ショパン
ノクターン
5
主よ人の望みの喜びを
ノミツノ¥
6 ベートーヴェン
交 響 曲 第5番「運命」
7 ブラームス
ハンガリー舞曲
8
ムソルグスキ}
展覧会の絵
9
ドボルザーク
交響曲第 9番「新世界J
10 ベートーヴェン
交響曲第 6番「田園」
1
1 ベートーグェン
ピアノソナタ「月光J
12 ショパン
別れの曲
13 ヘンデ、ノレ
水上の音楽
(6) 好きな演奏形態
演奏形態
1
ピアノ
2
2男
2女
3男
3女
言
十
11
10
8
8
37
l口~Il日
回
5
3
8
4
20
3
歌曲
1
O
3
1
5
4
吹奏楽
4
6
2
7
19
5
管弦楽
2
4
6
6
16
6
歌劇
3
2
2
2
9
7
器楽
O
O
1
1
2
(7) 演奏の経験者数
演奏形態の種類
2男
2女
3男
3女
1
吹奏楽
3
5
O
5
13
2
コーラス
2
8
O
6
16
3
オーケストラ
O
O
O
2
2
44A
(8)楽器の経験者数
演奏楽器の種類
2女
2男
3男
3女
計
1
ピアノ
O
22
8
25
55
2
ギター
O
O
2
O
2
3
ヴァイオリン
1
O
O
1
2
4
打楽器
1
O
O
O
1
5
ハープ
O
O
1
O
1
(※吹奏楽部に所属している生徒は除く 0
)
5
.
考察
この講座を通して分かつたことは、興味はあるが、あまりクラッシック音楽が理解でき
ない生徒と、小さい頃からピアノなどを習い、多少の音楽的な知識や技術がある生徒に、
感性の面で大きな差があっても、指導によって高い教育効果をもたらすことができるとい
うことである口すべての生徒たちから、講座に積極的に取り組む姿勢と、講義に対しての
高い意欲が感じられた。講座としては、かなり難しいことを教えているが、逆にそれは、
新鮮味があるようだ、った。今回、曲を聴くだけでも曲を好きになる生徒もいたが、資料を
研究し、分かりやすくエピソード等を含めて説明をすることで、生徒は音楽の素晴らしさ
を理解できたようだ。
附属中学校の生徒は、ピアノなどの楽器または合唱団経験者が他校に比べてたいへん多
いが、オーケストラのスコア(総譜)の読み方に興味・関心を示した生徒が多かったのは、
このような生徒の実態によるものだけでなく、充実した講座内容によるものであろう。ス
コアの読み方には高度な知識が求められることから、「学問探究 J としての音楽鑑賞を十
分に深めることが出来たと考察する。
追記)生徒の感想より
コンサートなどの映像をたくさん観て、今まで知らなかった曲などを聴けたので、良かっ
たです。ベートーウ、ェンについて詳しく教えてもらい、交響曲第九番も聴けて、あんなに
素晴らしい曲を何年もかけて作れたベートーヴェンはすごいと思いました。今回の講義で
は、初めて知ることが多くて楽しかったです。ありがとうございました口
(2年男子)
私はピアノを長く習っていて、クラシックには興味がありました。今回、 4時間という
短い時間でしたが、有名な音楽に触れることで、さらにクラシックが好きになりまし
た。私は特に「こうもり」が好きでした。曲が様々に変化していくのが面白かったです。
機会があれば、生で聴きたいなと思います。これからも楽しく音楽と触れ合っていきたい
です。
ドイツ語の第九もいい経験になりました。
(3年女子)
。
。
平成 19年度
長崎大学教育学部附属中学校
音楽科鑑賞教育調査表
-249-
資料 1 :(
第 1学年)
作曲者名
ヴィヴァルディー
ヴィヴァルディー
レァィー
ヴエJ
エルガー
ガーシュウィン
グリーグ
ケテルビー
コダーイ
サラサーテ
シューベ)(.,ト
シューベ)(.,ト
シューベルト
シューマン
ショ I~ン
シヨ I~ ン
シヨ 1¥ン
ショパン
ショパン
ショパン
ショパン
ショパン
ショ I~ ン
ショパン
チャイコフスキー
チャイコフスキー
チャイコフスキー
チャイコフスキー
ドビュッシー
ドビュッシー
ドボルザーク
ドボルザーク
パーンスタイン
lパダジェフスカヤ
J心'
:
11、
1¥
ツJ、
1¥
ッ1¥
1¥
ツJ、
1¥
ツ
モJ、
1
'
¥ッフエ)(.,ベ J
レ
プッチーニ
ブラームス
ベートーヴェン
ベートーヴエン
ベートーヴェン
ベートーヴヱン
ベートーヴェン
ベートーヴェン
ベートーヴェン
ベートーヴェン
ベートーヴェン
ベートーヴヱン
ヘルマン・ネッケ
ホルスト
ボロディン
メンヂルスゾーン
メンデルスゾーン
モーツァルト
モーツアルト
モーツァ)(.,ト
モーツアルト
モーツアルト
モーツァルト
モーツアルト
モーツアルト
モーツァルト
モーツアルト
モーリス・フベル
モーリス・フベル
リスト
リスト
リヒアルト・シュトラウス
リムスキー・コルサコフ
ルロイ・アンダーソン
ルロイ・アンダーソン
名
曲
四季
リコーダー協奏曲
歌劇[アイーダj
威風堂々
フプソァイー・イン・ブルー
ベール・ギュント
ペルシャの市場
ハーリヤーノシュ
チゴイネルワイゼン
鹿主
番[未完成J
交響曲第8
7ベマリア
トロイメライ
軍隊ポロネーズ
英雄ポロネーズ
革命
華麗なる大円舞曲
別れの曲
雨だれ
子犬のワルツ
ノクターン変ホ長調
幻想即興曲
ピアノ協奏曲第 1番
白鳥の湖
くるみ富山人形
眠りの森の美女
1812
年
つのアラベスク
月の光
番[新世界1
交響曲第9
ユーモレスク
キャンディード序曲
乙女の祈り
トッカータとフーガー短調
小フーガト短調
チェロソナタ第 1
番
G線上のアリア
メヌエット
カノン
トウーフンドット
番
ハンガリー舞曲第5
英 雄j
交響曲第 3番 f
ピアノソナタ f悲 情 J
番[運命j
交響曲第5
交響曲第 6番『回国 j
交響曲第 7番
番[合唱 j
交響曲第9
ピアノソナタ『熱情 j
ピアノソナタ f月光 j
エリーゼのために
ピアノ協奏曲第5
番[皇帝 J
クシコス・ポスト
惑星
イーゴリ公
春の歌
交響曲第3番[スコットフンドj
アイネ・クフイネ寸ハトムシ.ーク
トルコ行進曲
ピアノと管弦楽のためのロンド
フルートとハープのための協奏曲
ディベルティメントー長調
クフリネット五重奏曲
クフリネット協奏曲
結
0番
婚
トj短序調
曲
フ
交
ィ
響
ガ
曲
ロ
第
の4
歌劇[廃首j
ボレロ
夜のガスパール
J、ンガリー狂詩曲第 2
番
フ・カンパネラ
子ィル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯
シヱーフザード
ワルツイング・キヤツト
シンヨヘ.ーテyド・クロック
演奏形態
弦楽合奏
リコーダー・弦楽合奏
オペラ
管弦楽
管弦楽
管弦楽
管弦楽
管弦楽
バイオリン・管弦楽
ピアノ・ 1¥リトン
-管弦楽
ソプラノ・ピアノ
ピアノ
ピアノ
ピアノ
ピアノ
ピアノ
ピアノ
ピアノ
ピアノ
ピアノ
ピアノ
ピアノ・管弦楽
管弦楽
管弦楽
管弦楽
管弦楽
ピアノ
ピアノ
管弦楽
ヴァイオリン
学 年 男子 女 子 合計
4
7
4
2
4
4
4
5
5
5
2
2
3
2
5
3
3
5
4
4
2
2
8
2
9
2
2
2
4
1
2
管
t
:
7
弦楽
ア
オルガン
オルガン
チヱロ
弦楽合奏
ピアノ
弦楽合奏
オペラ
管弦楽
管弦楽
ピアノ
管弦楽
管弦楽
管弦楽
管弦楽・合唱
ピアノ
ピアノ
ピアノ
ピアノ・管弦楽
管弦楽
管弦楽
管弦楽
ピアノ
管弦楽
弦楽合奏
ピアノ
ピアノ・管弦楽
フルート・管弦楽
弦楽合奏
クフリネット・弦楽四重奏
クフリネット管弦楽
管弦楽
管弦楽
オペラ
管弦楽
ピアノ
管弦楽
ピアノ
管弦楽
管弦楽
管弦楽
管弦楽
3
I
2
2
4
2
3
3
2
6
3
3
7
7
6
4
3
5
2
2
3
4
2
2
2
2
4
4
2
1
1
3
2
3
2
7
3
1
1
6
1
6
3
4
1
5
資 料 2 :(
第 3学年)
作曲者名
アルビノ一一
ヴィヴァルディー
ゲォーン・ウィリアムス
エルガー
ガーシュイン
グリーグ
サフサーテ
シューベルト
シューベルト
ショパン
ショパン
ショパン
ショパン
ショパン
ショパン
ショパン
ショパン
スウェア・リンジェン
スウヱア・リンジェン
スメタナ
チャイコフスキー
チャイコフスキー
チャイコフスキー
チャイコフスキー
ドピュシー
ドボルザーク
ドボルザーク
、
、
I\~ツ 1\
1¥ツJ
1¥ツJ
パッヘルベル
│パラキエフ
Lピゼー
│ピゼー
ブ
プ
ラ
ツ
チ
ー
一
ム
三
ス
ベートーヴ、エン
ベートーヴェン
ベートーヴェン
ベートーヴヱン
ベートーヴ、エン
ベートーヴェン
ベートーヴェン
ベートーヴヱン
ベートーヴヱン
ホルスト
マーフー
ムソルグスキー
モーツァルト
モーツァルト
モーツアルト
モーツアルト
モーツァルト
モーツァルト
モーツァルト
モーツアルト
モーツアルト
モーツアルト
モーツアルト
モーツァルト
モーツァルト
モーツァ J
レ
ト
モーリス・フベル
モーリス・ラベル
モーリス・フベル
モンァイー
ヨハン・シュトフウス
ヨハン・シュトフウス
フフマーノフ
リスト
ルロイ・アンダーソン
ロッシ一一
ロドリーゴ
ワーグナー
名
曲
アダージョ
『四季jより春
グリーンスリープス
戚風堂々
ラプソディー・インブルー
ベールギュント組曲
チ
コ
.
イ
ネJ
,
(ワ
イ
セ
.
ン
子守歌
ます
別れの曲
幻想即興曲
バラード第 1番
ノクターン第 2番
ワルツ第 14番ホ短調
ピアノ協奏曲第2番
ノクターン変ホ長調
練習曲 f
革命 J
管楽器と打楽器のため交響曲
セドナ
モルダウ
くるみ割り人形
眠れる森の美女
序曲 r1812年 J
交響曲第6番 f
悲槍 J
アフベスク
交響曲第9番 f
新世界J
糸杉
G線上のアリア
カンタータ第 145番『主よ・人の望みの喜びよ』
小フーガト短調
カノンー長調
イスフメイ
歌劇f
カルメン J
組曲 f
アルルの女」
歌劇作ウーフンドットJ
ハンガリ│第ー
6舞
番
曲
『
回
第
E
5番
交響曲番国』
交響曲第9番『合唱』
ピアノ協奏曲「皇帝 j
付随音楽『アT ネの廃嘘 J
『エグモントj序曲
運命 j
交響曲第5番 f
月光
交響曲第7
番
エリーゼのために
『惑星jより木星
交響曲第 1番『巨人 j
-展覧会の絵
7イネ・クライネ・ナハトムシ.ーク
1番『ジュピターj
交響曲第4
ディペルティメントニ長調よりメヌエット
トルコ行進曲
ピアノソナタ第8番イ短調
フィガロの結婚 j
歌劇f
魔笛』
歌劇 f
セレナード第 13番 第2楽 章
ヴァイオリとヴィオラの為の協奏交響曲
交響曲第40番ト短調
偽の花つくり女
レクイエム
幻想曲
オーボエ協奏曲
水の戯れ
ボレロ
ピアノ協奏曲
チァルダッシュ
ワルツ『美しき青きドナウ』
ワルツI
春の声 J
ピアノ協奏曲第2番
フ・カンパネフ
シンコヘ.ーテッドクロック
歌劇f
セピリアの理髪師1
アルハンプ、フ宮殿の思い出
タ星の歌
演奏形態
弦楽合奏
弦楽合奏
管弦楽
管弦楽
管弦楽
管弦楽
ヴァイオリン・管弦楽
ピアノ・バリトン
ピアノ・弦楽四重奏
ピアノ
ピアノ
ピアノ
ピアノ
ピアノ
ピアノ・管弦楽
ピアノ
ピアノ
吹奏楽
吹奏楽
管弦楽
管弦楽
管弦楽
管弦楽
管弦楽
ピアノ
管弦楽
弦楽四重奏
弦楽合奏
合唱・管弦楽
オルガン
弦楽合奏
ピアノ
オペフ
管弦楽
オベフ
管弦楽
管弦楽
管弦楽・合唱・独唱
ピアノ・管弦楽
管弦楽
管弦楽
管弦楽
ピアノ
管弦楽
ピアノ
管弦楽
管弦楽
管弦楽
弦楽合奏
管弦楽
弦楽合奏
ピアノ
ピアノ
オペフ
オペラ
弦楽合奏
管弦楽
管弦楽
オペフ
管弦楽・合唱・独唱
ピアノ
オーボエ・管弦楽
ピアノ
管弦楽
ピアノ・管弦楽
ヴァイオリン・ピアノ
管弦楽
管弦楽
ピアノ・管弦楽
ピアノ
管弦楽
オペフ
ギター
管弦楽
学 年 男子 女子 合計
3
3 4 4
8
3
3 2
2
3
3
3
3
3
4
3 2 2
3
2
3
3 1
3
3
3
3
2
3 2
3
3
2
3 2
9
3 5 4
3
3
3
3
3 3 3
6
3
3
3
3
4
4
3
3 1
3
2
3
2
3
3
2
2
3
2
4
3 2 2
3
2
3
3
3 3 9 12
3
3
3
2
2
3
2
4
3 4
3
4
3 1 3
2
3
2
3
2 3
3
3 2
2
3
3
2
3
2
3
2
3
3
4
3 4
3
3 1
3
3
2
2
3
1
3 6 5 1
3
3
3
3
3 2
2
3
3
3
3
3
Fly UP