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製造中止品および廃止品 - Seiko Instruments
Rev.1.2_00 S-3510シリーズ リアルタイムクロック S-3510 シリ―ズは、CPU からの要求に応じて時計・カレ ンダの各デ―タを送出する CMOS リアルタイムクロック IC です。 品 特長 よび 廃 止 ・動作電源電圧 : 1.7 V~5.5 V ・低消費電流 : 1.2 µA typ. at 3.0 V (S-3510AFFJA:2 µA typ. at 3.0 V) ・年、月、日、曜日、時、分、秒のBCD出力 ・SIO、SCK、CSの3ラインでCPUと通信可能 ・2099年までのオートカレンダー、閏年自動演算機能内蔵 ・電源電圧検出回路内蔵 ・定電圧回路内蔵 ・32 kHz発振回路内蔵(Cg、Cd内蔵またはCdのみ内蔵) 用途 品 お ・カメラ一体型VTR ・FAX ・携帯電話 ・プリンタ 止 パッケージ (パッケージ図面コード: FJ008-D) 製 造 中 ・8-Pin SOP(端子ピッチ: 1.27 mm) セイコーインスツルメンツ株式会社 1 リアルタイムクロック S-3510シリーズ Rev.1.2_00 ブロック図 XOUT OSC & DIVIDER タイマカウンタ 秒 分 時 曜 日 秒 分 時 曜 日 月 止 TPOUT 月 年 品 XIN 年 SIO VDD 廃 シフトレジスタ 電源電圧 検出回路 よび ステータスレジスタ VSS 図1 製 造 中 止 品 お シリアルインターフェイス および コントロール回路 2 セイコーインスツルメンツ株式会社 SCK CS リアルタイムクロック S-3510シリーズ Rev.1.2_00 ■ ピン配置図 1 8 VDD XOUT 2 7 SIO XIN 3 6 SCK VSS 4 5 CS 止 TPOUT 端子名 1 TPOUT 2 XOUT 機能 基準信号出力端子(Nchオ―プンドレイン出力またはCMOS出力)。 コマンドにより1 Hz/32,768 Hz出力の選択、または32,768 Hz出力固定となります。 お 端子No. よび 表1 廃 図2 ■ 端子説明 品 8-Pin SOP Top view XIN 4 VSS 電源端子(GND) 止 3 品 水晶振動子接続端子(f=32,768 Hz)。Cg、Cd内蔵またはCdのみ内蔵となります。 CS 6 SCK 7 SIO 8 VDD 製 造 中 5 チップセレクト入力端子(プルダウン抵抗内蔵) “H”時 : SIO端子はデ―タの入出力可能 SCK端子は入力受付可能 “L”時 : SIO端子はHi-Z状態 SCK端子は入力受付不可 クロック入力端子 このクロックに同期してSIO端子からのデ―タの入出力を行います。 ただし、CS端子が“L”の時はクロックの受付ができません。 シリアルデ―タ入出力端子 CS端子が“L”の時はHi-Z状態です。 CS端子が“L”から“H”に変化するとSIO端子は入力端子となります。その後入力され たコマンドデ―タにより入力端子または出力端子に設定されます。 出力端子はNchオ―プンドレインまたは、CMOS出力になります。 正電源端子 セイコーインスツルメンツ株式会社 3 リアルタイムクロック S-3510シリーズ Rev.1.2_00 ■ コマンド構成 1 1 0 0 0 0 1 1 1 1 0 0 1 1 0 0 品 1 1 1 1 1 1 1 1 備考 年デ―タから出力 曜デ―タから出力 年デ―タから入力 曜デ―タから入力 ステ―タスの書き込み イニシャライズ テストモ―ド開始 テストモ―ド終了 止 命令 READ1(デ―タ読み出し) READ2(デ―タ読み出し) WRITE1(デ―タ書き込み) WRITE2(デ―タ書き込み) STATUS WRITE RESET TEST START TEST END 表2 命令コ―ド 0 ×××× 1 ×××× 1 ×××× 0 ×××× 1 D3 D2 D1 D0 0 1 0 1 0 1 0 1 0 1 1 1 0 1 0 4 Y6 Y5 Y4 Y3 Y2 Y1 Y0 年データ (0∼99) 0 0 0 M4 M3 M2 M1 M0 月データ (1∼12) 0 0 D5 D4 D3 D2 D1 D0 日データ (1∼31) 12/24 TPEN TPF FRE TEST W0 AM/PM 0 H5 H4 POW m6 m5 BLD S6 1. 品 W1 H3 H2 H1 H0 中 お Y7 ステータスおよび曜日データ 時データとフラグ (0∼23)OR(0∼11) m4 m3 m2 m1 m0 分データとフラグ (0∼59) 造 止 W2 S3 S2 S1 S0 秒データとフラグ (0∼59) S5 S4 製 * よび 廃 ■ デ―タ構成 タイマデ―タBCD表示*1で、オ―トカレンダ―機能付きです。また、各種フラグは以下の構成となって います。 AM / PM フラグ : 12時間表示の時は書き込む必要があります。読み出しの時AMなら0、PMなら 1が読み出せます。24時間表示の時は、書き込んだデ―タは無視されますが、 読み出しの時はAMなら0、PMなら1が読み出されます。 BLDフラグ : 電圧の低下を検出すると1がセットされ、読み出しの時のみ有効です。書き込 み時は無視されます。 POWフラグ : 電源投入時に、1がセットされRESETコマンドでクリアされます。書き込み時 は無視されます。 TESTフラグ : テストモ―ドが設定されると1がセットされます。このビットが1になってい る場合は必ずTEST ENDコマンドまたはRESETコマンドを送って0にして下 さい。このビットは読み出しの時のみ有効で、書き込み時は無視されます。 セイコーインスツルメンツ株式会社 リアルタイムクロック S-3510シリーズ Rev.1.2_00 ■ 発注指定 TPOUT出力形態 発振回路容量 Nchオープンドレイン Cg、Cd内蔵 Nchオープンドレイン Cg、Cd内蔵 品 Nchオープンドレイン Cg外付け、Cd内蔵 Nchオープンドレイン Cg、Cd内蔵 CMOS Cg外付け、Cd内蔵 製 造 中 止 品 お よび 廃 止 表3 品番 SIO出力端子 TPOUT出力 S-3510ANFJA Nchオ―プンドレイン コマンドにより 1 Hz/32,768 Hzの選択 S-3510ACFJA CMOS コマンドにより 1 Hz/32,768 Hzの選択 S-3510ADFJ CMOS 32,768 Hz出力固定 S-3510AEFJ Nchオ―プンドレイン 32,768 Hz出力固定 S-3510AFFJ CMOS 32,768 Hz出力固定 セイコーインスツルメンツ株式会社 5 リアルタイムクロック S-3510シリーズ Rev.1.2_00 ■ 絶対最大定格 表4 項目 電源電圧 記号 VDD 入力電圧 VIN1 条件 ― SCK, CS, SIO端子に適用 VIN2 SIO(CMOS出力時)端子に適用 (特記なき場合:Ta=25℃) 定格 単位 V VSS−0.3∼VSS+7.0 VSS−0.3∼VSS+7.0 V VSS−0.3∼VDD+0.3 V 廃 止 品 V VOUT 出力電圧 TPOUT, SIO端子に適用 VSS−0.3∼VSS+7.0 Topr ℃ 動作温度 −30∼+80 VDD=3.0 V Tstg 保存温度 ― ℃ −55∼+125 注意 絶対最大定格とは、どのような条件下でも越えてはならない定格値です。万一 この定格値を越えると、製品の劣化などの物理的な損傷を与える可能性があり ます。 記号 VDD Topr 表5 Min. 1.7 −20 Typ. 3.0 ― Max. 5.5 +70 単位 V ℃ お 項目 電源電圧 動作温度 よび ■ 推奨動作条件 品 ■ 発振特性 製 造 中 止 表6 (特記なき場合:Ta=25°C、VDD=3.0 V、水晶振動子 ; セイコ―インスツルメンツ製 DS-VT-200(R1=30 KΩ、CL=6 F *1、32768 Hz)) 規格 項目 記号 条件 単位 Min. Typ. Max. VSTA 1.7 5.5 V 発振開始電圧 10秒以内 ― TSTA 3.0 s 発振開始時間 ― ― ― ppm IC間周波数偏差 δIC ― ― −10 +10 ppm/V ― 周波数電圧偏差 δV −3 +3 VDD=1.7 V∼5.5 V 12 pF XINに適用 ― ― CIN1*2 入力容量 *3 8 pF XINに適用 ― ― CIN2 12 pF 出力容量 XOUTに適用 ― ― COUT*4 *1. 基板実装時には、基板容量により変化しますので必ず合わせ込みを行って下さい。 *2. S-3510ANFJx、S-3510ACFJx、S-3510AEFJAに適用(内蔵)。 *3. S-3510ADFJA、S-3510AFFJAに適用(外付け)。 *4. S-3510ANFJx、S-3510ACFJx、S-3510AEFJA、S-3510ADFJA、S-3510AFFJAに適用(内蔵)。 6 セイコーインスツルメンツ株式会社 リアルタイムクロック S-3510シリーズ Rev.1.2_00 ■ DC特性 項目 入力電圧 出力電流 電源電圧検出電圧 VDET VIN=5.5 V VIN=0.4 V 廃 ― ― VIN=0.4 V VIN=0.4 V VIN=2.6V *7 VIN=2.6 V *8 Ta=25ºC Ta=−20ºC∼+70ºC Ta=−20ºC∼+70ºC 電源電圧検出回路が動作した時,回路に流 れる電流値 ― −0.5 ― 0.5 µA −0.5 ― 0.5 µA −0.5 ― 0.5 µA ― 30 0.8×VDD ― 200 500 ― ― 1.8 1.72 10 100 ― ― ― ― ― ― 2.0 ― 30 300 ― 0.2×VDD ― ― −200 −500 2.2 2.3 µA µA V V µA µA µA µA V V ― 0.3 1.0 µA S-3510AFFJA以外に適用 S-3510AFFJAに適用 S-3510ANFJx, S-3510ADFJA, S-3510AFFJAに適用 S-3510ACFJx, S-3510ADFJA, S-3510AFFJAに適用 S-3510ANJFx, S-3510AEFJAに適用 S-3510ACFJx, S-3510ADFJA, S-3510AFFJAに適用 S-3510AFFJAに適用 S-3510ACFJx, S-3510ADFJA, S-3510AFFJAに適用 製 *1. *2. *3. *4. *5. *6. *7. *8. IBLD 造 BLD消費電流 CS CS ― ― TPOUT SIO TPOUT SIO ― ― よび IIH2 IIH3 VIH VIL IOL1 IOL2 IOH1 IOH2 品 入力電流 お SIO,SCK, VIN=0 V CS IILL 止 入力リ―ク電流 IIHL1 SIO,SCK VIN=5.5 V *5 IIHL2 SIO,SCK VIN=VDD *6 中 電源消費電流 止 品 動作電圧範囲 表7 (特記なき場合 : Ta=25°C、VDD=3.0 V、水晶振動子; (株)SIIクォーツテクノ製 DS-VT-200 (R1=30 KΩ,、CL=6 pF、32768 Hz)) 規格 記号 適用端子 条件 単位 Min. Typ. Max. Ta=−20ºC∼+70ºC, 1.7 3.0 5.5 V VDD ― SCK=100 kHzの通信の時 CS=0 V 1.2 2.0 ― ― µA 出力無負荷,通信禁止*1 IDD1 CS=0 V 2.0 3.5 ― ― µA 出力無負荷,通信禁止*2 CS端子に流れる電流は含まず,出力無負荷, 10 30 ― ― µA 通信時,SCK=100 kHz *3 IDD2 CS端子に流れる電流は含まず,出力無負荷, 30 60 ― ― µA 通信時,SCK=500 kHz *4 セイコーインスツルメンツ株式会社 7 リアルタイムクロック S-3510シリーズ Rev.1.2_00 Max. 250000 ― ― ― ― 3.5 ― ― 0.1 単位 µs µs µs µs µs µs µs µs µs Max. 250000 ― ― ― ― 0.3 ― ― 0.05 単位 µs µs µs µs µs µs µs µs µs Max. 250000 ― ― ― ― 0.6 ― ― 0.05 単位 µs µs µs µs µs µs µs µs µs 廃 止 品 ■ AC特性1 (S-3510ANFJx、S-3510AEFJA、RL1=30 KΩ、CL1=50 pF) 条件 : VDD=1.7 V∼5.5 V、Ta=−20ºC∼70ºC、インタ―フェイス電圧Vcc=5.0 V 入力 : VIH=0.8×VDD、VIL=0.2×VDD 出力 : VOH=0.8×VCC、VOL=0.2×VCC 表8 Min. Typ. 項目 記号 tSCK 5 クロックパルス幅 ― tDS 1 CS立上り前セットアップ時間 ― tCSH 1 CS立上り後ホ―ルド時間 ― tISU 1 入力デ―タセットアップ時間 ― tIHO 1 入力デ―タホ―ルド時間 ― tACC 出力デ―タ確定時間 ― ― tCSS 1 CS立下り前セットアップ時間 ― tDH 1 CS立下り後ホ―ルド時間 ― tR,tF 入力立上り立下り時間 ― ― よび ■ AC特性2 (S-3510ACFJx、S-3510ADFJA、S-3510AFFJA、CL1=50 pF) 品 止 中 項目 クロックパルス幅 CS立上り前セットアップ時間 CS立上り後ホ―ルド時間 入力デ―タセットアップ時間 入力デ―タホ―ルド時間 出力デ―タ確定時間 CS立下り前セットアップ時間 CS立下り後ホ―ルド時間 入力立上り立下り時間 出力 ; VOH=0.8×VDD、VOL=0.2×VDD 表9 Min. Typ. 記号 tSCK 0.5 ― tDS 0.1 ― tCSH 0.1 ― tISU 0.1 ― tIHO 0.1 ― tACC ― ― tCSS 0.1 ― tDH 0.1 ― tR , tF ― ― お 条件 : VDD=5.0±0.5 V、Ta=−20ºC∼70ºC 入力 : VIH=0.8×VDD、VIL=0.2×VDD 造 ■ AC特性3 (S-3510ACFJx、S-3510ADFJA、S-3510AFFJA、CL1=50 pF) 製 条件 ; VDD=3.0±0.6 V、Ta=−20ºC∼70ºC 入力 ; VIH=0.8×VDD、VIL=0.2×VDD 項目 クロックパルス幅 CS立上り前セットアップ時間 CS立上り後ホ―ルド時間 入力デ―タセットアップ時間 入力デ―タホ―ルド時間 出力デ―タ確定時間 CS立下り前セットアップ時間 CS立下り後ホ―ルド時間 入力立上り立下り時間 8 出力 ; VOH=0.8×VDD、VOL=0.2×VDD 表10 Min. Typ. 記号 tSCK 1.0 ― tDS 0.2 ― tCSH 0.2 ― tISU 0.2 ― tIHO 0.2 ― tACC ― ― tCSS 0.2 ― tDH 0.2 ― tR , tF ― ― セイコーインスツルメンツ株式会社 リアルタイムクロック S-3510シリーズ Rev.1.2_00 ■ タイミングチャート tDH tDS tCSS tCSH tDS 品 SCK 止 SIO tDH 廃 図3 tF よび tISU tR 80% SCK 20% お tIHO 品 入力データ 出力データ 80% 20% 20% t R ,t F 止 中 造 製 SCK 80% 図4 tSCK tSCK 50% 50% 20% tACC 80% 20% 図5 セイコーインスツルメンツ株式会社 9 リアルタイムクロック S-3510シリーズ Rev.1.2_00 ■ 動作説明 イニシャライズ S-3510シリーズに電源を投入したときは、パワーオン検出回路によりPOWフラグがセットされます。 (このとき、CS端子は“L”にしてください。) POWフラグの論理にかかわらず、イニシャライズを行う 必要がありますので、CPUからRESETコマンド(10101010)を送ってください。 この操作によりS-3510シリーズの分周回路、タイマカウンタ、ステータスレジスタはリセットされ、 00年01月01日日曜(1)00時00分00秒に設定され、CSの立下りからタイマカウントを開始します。 品 (1) 止 CS SIO X 1 0 1 0 1 0 1 よび 入力 廃 SCK リセット 製 造 中 止 品 お 図6 10 セイコーインスツルメンツ株式会社 0 リアルタイムクロック S-3510シリーズ Rev.1.2_00 (2) ステータスレジスタへの書き込み S-3510シリーズは4ビットのステータスレジスタを持っています。このレジスタに書き込むためには、 STATUS WRITEコマンド(1011D3D2D1D0)を送る必要があります。このデータはCSの立下りに同期して 取り込まれます。 D3 D2 D1 D0 動作中に出力周波数設定ビットを書きかえると、CSを“L”にした後の最初のパルスは、正し い1周期分の周波数で出力されませんので注意してください。 お *1. よび 廃 止 品 Freeビット : ユーザーのメモリビットで情報を記憶します。 タイマーの機能には何も影響しません。 イニシャライズで0が設定されます。 TPOUT出力周波数設定ビット*1 ・S-3510ANFJx、S-3510ACFJxの場合 0 : 32768Hz出力 1 : 1 Hz出力 ・S-3510AEFJA、S-3510ADFJA、S-3510AFFJAの場合 0,1 :32768 Hz出力(Freeビットとして使用可能) TPOUTイネーブルビット 0 : 出力状態 ・S-3510ANFJx、S-3510ACFJxの場合 0 : 出力状態 1 : ハイインピーダンス ・S-3510AEFJA、S-3510ADFJA、S-3510AFFJAの場合 0,1 :出力状態(Freeビットとして使用可能) 12/24時切り換えビット 0 : 12時間表示 1 : 24時間表示 止 品 イニシャライズ時には(D3、D2、D1、D0) = (1、0、1、0) になります。 つまり、 (a) S-3510ANFJx、S-3510ACFJAの場合、TPOUT端子から1 Hzが出力され、24時間表示の状態に設定さ れます。 (b) S-3510AEFJx、S-3510ADFJA、S-3510AFFJAの場合、TPOUT 端子から32768 Hzが出力され、24時 間表示の状態に設定されます。 製 造 中 また、イニシャライズを行わないと、ステータスレジスタのデータが確定しませんので電源投入時には必 ずイニシャライズを行ってください。 SCK SIO X 1 0 1 1 D3 D2 D1 D0 図7 セイコーインスツルメンツ株式会社 11 リアルタイムクロック S-3510シリーズ データ読み出し CSを“H”にした後、READコマンドを送ることでタイマデータの読み出しができます。データの出力 順序は年、または曜日のLSBから出力されます。 タイマデータは、READコマンドを解釈した後、タイマカウンタからシフトレジスタにデータを転送し、 9クロック目の立下りに同期して、SIOは入力状態から出力状態になりタイマデータのLSBが出力されます。 以後、クロックの立下りに同期してシフトレジスタのタイマデータが順次出力されます。 電源電圧検出回路が働いた場合には、秒データのMSB(BLDビット)に“1”がセットされますので電源 電圧のモニターができます。(詳細は(6)電源電圧検出回路を参照してください。) 品 (3) Rev.1.2_00 READ1モード 1 9 止 CS 廃 SCK P mmO S S S S S S S 5 6 C 0 1 2 3 4 5 6 BLD よび YYYYYYY YM X 1 1 1 0 XXX X 0 1 2 3 4 5 6 7 0 SIO 64 出力モード切り換え READ2モード 1 9 1 1 1 1 X X X X WWW 0 1 2 T e s t F T R P E F 止 X 品 SCK SIO 40 お CS T P 12 E 24 N P m m O S S S S S S S BLD 5 6 C0 1 2 3 4 5 6 H 0 図8 製 造 中 出力モード切り換え 12 セイコーインスツルメンツ株式会社 リアルタイムクロック S-3510シリーズ Rev.1.2_00 データの書き込み CSを“L”から“H”にしてWRITEコマンドを送ることで、アップデイト動作が停止し分周回路がリセ ットされ、タイマデータの書き込みができます。データの入力順序は年または曜日のLSBからです。SIO からのタイマデータは、クロックの立ち上がりに同期してシフトレジスタに書き込まれ、分データの送信 が終了すると秒データの送信中にそれまでのデータをタイマカウンタに転送し月末修正を行います。その 後の秒データは、CSが“H”から“L”に変化するタイミングと同期して、シフトレジスタから秒カウン タに転送されます。そのため秒データのエラー処理は行いません。CSを“L”にすることにより、分周回 路が動作を開始しアップデイトが始まります。そして1秒後にキャリーアップ信号が秒カウンタに送られ ますが、もし非存在データが秒カウンタに書き込まれていた場合、秒カウンタは“00”になり分カウンタ にキャリーアップ信号が送られます。 止 品 (4) SCK 1 廃 CS WRITE1モード 9 WRITE2モード よび SIO YYYYYYY YM X 1 0 0 1 XXXX 0 1 2 3 4 5 6 7 0 SCK WWW X X X X X H H H 0 1 2 0 1 2 m m S S S S S S S 5 6 X0 1 2 3 4 5 6 X 中 1 0 0 0 XXX 書き込み中にCSを“L”にすると正常なデータが書き込めません。 書き込みが終了するまで絶対に“L”にしないでください。下図タイミング図 を参照してください。 図9 製 造 注意 止 SIO X 40 品 1 X m m S S S S S S S 5 6 X 0 1 2 3 4 5 6 お CS 64 セイコーインスツルメンツ株式会社 13 リアルタイムクロック S-3510シリーズ Rev.1.2_00 CS 8 9 SCK mXS S S S S S S 0 1 2 3 4 5 6 X 6 YY X 1 0 01 XX XX0 1 品 SIO <1> 止 <2> 廃 <3> <4> よび <5> お <6> 止 製 造 <4> <5> <6> “H”レベルで分周段のリセットがされます。 “H”レベルで(年、月、日、)曜、時、分カウンタの全ビットを0クリアします。 “H”レベルで(年、月、日、)曜、時、分カウンタに書き込まれたデータが1になっているビット のみ1をセットします。 “H”レベルの時無効データ処理が行われます。 “H”レベルの時、月末処理が行われます。 “H”レベルの時、秒データの書き込みが行われます。 中 <1> <2> <3> 品 図10 14 セイコーインスツルメンツ株式会社 リアルタイムクロック S-3510シリーズ Rev.1.2_00 (5) 月末修正 S-3510シリーズにタイマデータを書き込むと、そのデータの有効性をチェックして無効データの処理と、 月末修正処理を行います。 【データ処理】 よび 廃 止 品 表11 正常データ エラーデータ 処理結果 00 年データ 00∼99 XA∼XF, AX∼FX 01 月データ 01∼12 00, 13∼19, XA∼XF 01 日データ 01∼31 00, 32∼39, XA∼XF 0 1 曜データ 1∼7 00 時データ(24時) *1 0∼23 24∼29, 3X, XA∼XF 00 (12時) 0∼11 12∼19, XA∼XF 00 分データ 00∼59 60∼79, XA∼XF *2 00 秒データ 00∼59 60∼79, XA∼XF *1. 12時間表示の時にはAM / PMフラグを書き込んでください。 24時間表示の時にはAM / PMフラグは無視されますが、読み出しの時は0∼11の時フ ラグは0、12∼23の時フラグは1が読み出されます。 *2. 秒データの無効データ処理は、書き込み終了から1秒後のキャリーパルスにより行わ れ、この時、分カウンタにキャリーパルスが送られます。 注意 造 中 止 電源電圧検出回路 S-3510シリーズは電源電圧検出回路を内蔵しています。この回路は1秒間に1回だけ62.5 ms間サンプリ ング動作します。 電源電圧が検出電圧以下になるとBLDラッチ回路が“H”をラッチし、サンプリング動作が停止します。 CSを“H”にした時、その後の命令がREADコマンドの時のみラッチ回路の出力をシフトレジスタに転送 します。 BLDビットを読むことで電圧の低下をモニタすることができます。 読み出しが終了してCSを“L”にすると、再びサンプリング動作を開始します。 つまり、一度電源電圧の低下を検出すると、イニシャライズを行うかREADコマンドを送らない限り検出 動作は行われず、“H”を保持します。 電源電圧が低下しラッチ回路が“H”をラッチした後、電源電圧を上げて最初に読み出した時は、 BLDフラグは1を読み出せますが、その後サンプリングが許可されますので、次の読み出しが検出 回路のサンプリング後に行われた場合は、BLDフラグはリセットされてしまいます。下図のタイミ ングを参照してください。 製 (6) 品 お 【月末処理】 非存在日の場合、翌月の1日になります。つまり、2月30日は3月1日に設定されます。また、閏年補正も この時に行います。 セイコーインスツルメンツ株式会社 15 リアルタイムクロック S-3510シリーズ Rev.1.2_00 VCC VDET CS 1 s 停止 停止 ラッチ 回路出力 (0) (1) (1) (1) (1) 廃 BLDフラグ 【サンプリングパルスのタイミング】 1 Hz 0.5 s お 品 7.8 ms 62.5 ms ラッチタイミング 止 31.25 ms 31.25 ms 62.5 ms 図12 製 造 中 サンプリング パルス (0) 0.5 s キャリーパルス ラッチパルス (1) (1) よび 図11 16 停止 品 1 s 止 サンプリング パルス セイコーインスツルメンツ株式会社 キャリーアップタイミング リアルタイムクロック S-3510シリーズ Rev.1.2_00 ■ 応用回路 (1) S-3510ANFJx、S-3510AEFJA (Nchオープンドレイン出力) Vcc S-3510ANFJx/AEFJA VCC 品 TPOUT VDD SIO 止 外部CPU SCK VSS XOUT VS よび XIN 廃 CS 図13 お (2) S-3510ACFJx、S-3510ADFJA (CMOS出力) 品 電源 切換回路 S-3510ACFJx/ADFJ 止 VDD VCC TPOUT 中 SIO 外部CPU SCK 造 VSS XOUT VSS 製 XIN CS 図14 注意 SIO、CS、SCK端子にはVDD以上の電圧を印加できません。システム電 源を立ち上げて安定状態になってからCSを“H”にして通信を行ってく ださい。同様に、CSを“L”にしてからシステム電源を落としてくださ い。 セイコーインスツルメンツ株式会社 17 リアルタイムクロック S-3510シリーズ Rev.1.2_00 (3)S-3510AFFJA (SIO端子:CMOS出力、TPOUT端子:CMOS出力) S-3510AFFJA VDD VCC TPOUT SIO 外部CPU 品 SCK XOUT VSS よび 廃 XIN 止 CS VSS 図15 SIO、CS、SCK端子にはVDD以上の電圧を印加できません。システム電 源を立ち上げて安定状態になってからCSを“H”にして通信を行ってく ださい。同様に、CSを“L”にしてからシステム電源を落としてくださ い。 お 注意 止 品 SCKとCS端子は、VDD<VCCにおいて、CPUからの電流の回り込みがないため、CPUと直接接続可能です。 ((1)、(2)共通) 中 ■ 注意事項 製 造 ・水晶発振は、外部ノイズの影響を受けやすく、時計の精度に影響してきますので、発振回路の構成に関して は十分注意してください。 A) 水晶振動子は、できるだけICの近くに配置してください。 B) XIN、XOUTの間の基板及びピン間絶縁抵抗を高くしてください。 C) 発振回路の近くに信号線、電源ラインを通過させないでください。 ・他社の水晶振動子、またはDS-VT-200以外の水晶振動子を使用する場合、基板上で電源電圧、温度の条件を 変えて、発振精度、発振の安定性を必ず確認してください。 ・基板実装すると、基板容量により水晶振動子のCL値(負荷容量)は見かけ上変化しますので、合わせ込みを 行ってください。 ・本ICは静電気に対する保護回路が内蔵されていますが、保護回路の性能を越える過大静電気がICに印加され ないようにしてください。 ・弊社ICを使用して製品を作る場合には、その製品での当ICの使い方や製品の仕様また、出荷先の国などによ って当ICを含めた製品が特許に抵触した場合、その責任は負いかねます。 18 セイコーインスツルメンツ株式会社 リアルタイムクロック S-3510シリーズ Rev.1.2_00 諸特性 (Typicalデータ) 1.1 (S-3510AFFJA) IDD1 - VDD (S-3510AFFJA以外) 5 Ta=25°C Ta=25°C 2 0 0 1 2 3 4 5 6 0 VDD [V] IDD1 - Ta 4 VDD=5.5 V VDD=1.7 V −50 0 50 IDD2 - VDD (S-3510ANFJx,S-3510AEFJA) 2.2 造 IDD2 (µA) 10 6 VDD(V) IDD2 - Ta (S-3510ANFJx,S-3510AEFJA) 25 製 IDD2 (µA) 25 5 100 中 Ta(°C) 2.1 4 品 1 0 3 お VDD=5.0 V VDD=3.0 V 止 IDD1 (µA) 3 2 2 よび 1.2 1 廃 0 品 1 止 2 IDD1 (µA) IDD1 (µA) 3 0 10 0 0 1 2 3 4 5 6 −50 VDD(V) 0 50 100 Ta (°C) セイコーインスツルメンツ株式会社 19 リアルタイムクロック S-3510シリーズ Rev.1.2_00 2.3 IDD2 - Ta (S-3510ACFJx,S-3510ADFJA,S-3510AFFJA) 2.4 IDD2 - fSCK (S-3510ACFJx,S-3510ADFJA,S3510AFFJA) 60 120 90 30 0 0 0 50 0 100 廃 −50 IBLD - VDD 3.2 Ta=25°C お 品 0.2 0 1 2 3 3.3 4 5 6 VDD=3.0 V 0.4 VDD=1.7 V 0.2 0 −50 1.8 造 1.6 −50 0 50 100 Ta(°C) 20 0 50 Ta(°C) 製 VDET(V) 2 fSCK(kHz) VDD=5.5 V VDD=5.0 V BLD検出電圧温度特性 2.2 1,000 IBLD - Ta 中 VDD(V) 止 IBLD (µA) 0.4 IBLD (µA) 0.6 0 400 よび Ta (°C) 3.1 品 20 60 止 IDD2 (µA) IDD2 (µA) 40 セイコーインスツルメンツ株式会社 100 リアルタイムクロック S-3510シリーズ Rev.1.2_00 4.1 TPOUT端子出力トランジスタ特性 4.2 Nch 4 SIO端子出力トランジスタ特性 Nch 6 Ta=25°C Ta=25°C VDD=5.0 V VDD=3.0 V 2 3 4 5 0 6 TPOUT端子電圧(V) Pc −2 3 4 5 6 SIO端子電圧(V) お VDD=3.0 V −4 VDD=5.0 V 品 −6 2 よび SIO端子出力トランジスタ特性 0 1 廃 1 止 0 0 IOH2 (mA) 2 VDD=3.0 V 0 4.3 品 2 1 VDD=5.0 V 4 IOL2 (mA) IOL1 (mA) 3 Ta=25°C 0 1 2 3 止 −8 4 5 6 5 6 5.1 中 SIO端子電圧(V) CS端子入力電流特性 造 Ta=25°C VDD=5.0V 製 IIH (mA) 1 VDD=3.0V 0.4 0 0 1 2 3 4 CS端子電圧(V) セイコーインスツルメンツ株式会社 21 リアルタイムクロック S-3510シリーズ 6.2 発振周波数電圧偏差 発振周波数温度偏差 4 0 VDD=3.0 Ta=25°C −40 0 △fTa △fV(ppm) 2 −2 −120 −4 1 2 3 4 5 −50 6 止 0 f(VDD) - f(3V) ×106(ppm) f(3V) パワーオン検出回路特性 止 品 5.5 1.7 中 VDD(V) △fTa= お Ta=−20ºC∼+70ºC よび △fV= 廃 VDD(V) 7.1 −80 t2 t3 造 t1 製 t1 :電源投入時にパワーオンが 検出できる条件 t1≦10 ms t2 :電源降下時にデータが保持され かつICが正常動作する条件 t2≧1 ms t3 :電源上昇時にデータが保持され かつICが正常動作する条件 t3≧1 ms 22 品 6.1 Rev.1.2_00 セイコーインスツルメンツ株式会社 0 50 Ta (°C) f(Ta)−f(25°C) ×106(ppm) f(25°C) 100 5.02±0.2 5 1 4 廃 止 品 8 品 お よび 0.20±0.05 1.27 No. FJ008-A-P-SD-2.1 製 造 中 止 0.4±0.05 TITLE SOP8J-A-PKG Dimensions No. FJ008-A-P-SD-2.1 SCALE UNIT mm Seiko Instruments Inc. 4.0±0.1(10 pitches:40.0±0.2) 2.0±0.05 ø1.55±0.05 品 0.3±0.05 8.0±0.1 2.1±0.1 止 ø2.0±0.05 廃 5°max. 8 4 5 Feed direction 造 中 止 1 品 お よび 6.7±0.1 製 No. FJ008-D-C-SD-1.1 TITLE SOP8J-D-Carrier Tape No. FJ008-D-C-SD-1.1 SCALE UNIT mm Seiko Instruments Inc. よび 廃 止 品 60° 品 2±0.5 ø13±0.2 製 造 中 止 ø21±0.8 13.5±0.5 お Enlarged drawing in the central part 2±0.5 No. FJ008-D-R-SD-1.1 TITLE SOP8J-D-Reel No. FJ008-D-R-SD-1.1 SCALE UNIT QTY. mm Seiko Instruments Inc. 2,000 品 止 廃 よび お 品 止 中 造 製 ● 本資料の内容は、製品の改良に伴い、予告なく変更することがあります。 ● 本資料に記載されている図面等の第三者の工業所有権に起因する諸問題については弊社はその責任を負いかねます。 また、応用回路例は製品の代表的な応用を説明するものであり、量産設計を保証するものではありません。 ● 本資料に掲載されている製品が、外国為替及び外国貿易法に定める規制貨物 (又は役務) に該当する場合は、同法に 基づく日本国政府の輸出許可が必要です。 ● 本資料の内容を弊社に断ることなしに、記載または、複製など他の目的で使用することは堅くお断りします。 ● 本資料に記載されている製品は、弊社の書面による許可なくしては、健康機器、医療機器、防災機器、ガス関連機器、 車両機器、航空機器、及び車載機器等、人体に影響を及ぼす機器または装置の部品として使用することはできません。 ● 弊社は品質、信頼性の向上に努めておりますが、半導体製品はある確率で故障や誤動作する場合があります。故障や 誤動作により、人身事故、火災事故、社会的損害などを生じさせないような冗長設計、延焼対策設計、誤動作防止設 計などの安全設計に十分ご留意ください。