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ブティ&トラプントキルト 技法編
技法編 3 ブティ&トラプントキルト P1/2 ブティ&トラプントキルトの小物入れ 〈使用材料〉 ・裁断します 小物入れのつくり方 ぬい代 1cm 〈使用用具〉 ・無地布 (淡い色) − 90∼110cm幅×30cm ・クロバー水性チャコペン(青・細) ・キルト芯− 25×30cm ・クロバーボールポイント目打 ・綿コードまたは並太毛糸(白) ・クロバー手芸用詰め込みスティック ・化繊わた ・クロバーコード通しセット ・スナップ (10mm)1組 ・クロバーパッチワーク定規 ・キルト糸 ・クロバー布用スプレーボンド 20cm 12cm 22 フタ 2枚 20cm でき上がりサイズ 約12×20cm バイアス 2枚 1.図案を20cmの大きさに拡大し、1cmのぬい代をつ けて、無地布でフタ2枚を裁ちます。4cm幅のバイ アスを2枚裁ちます。 11 フタ はさむ側 底 12 2.無地布2枚・キルト芯1枚をぬい代をつけて裁ちます。 ぬい代 0.5cmにカット ※透けない布の場合は 「クロバーチャコピー片面 (クリアータイプ) 」 を使用 1.5cm 幅 中心 合印 14cm 中心(フタをはさむ側からラインを入れる) 45° 〈本 体〉 無地布 2枚 キルト芯 1枚 20 1cm ぬい代 4 ・はさみ・アイロン・ぬい針 ※一般に「トラプント」とは表布と裏布の間にキルト芯を入れてキルティングし、そ の後綿を詰めますが、キルト芯を入れずに表布と裏布のみで綿を詰めていく方法 を「ブティ」 といいます。 一見、同じように見えますが、初めての方にはキルト芯を入れない方が綿詰めや コード通しがやりやすいので、 「ブティ」の方法で作り方は説明してあります。 25 図案 フタの図案 (フタの図案) ※20cmの幅に拡大コピーして使用します 20cm 水性チャコペンを使用 (洗うと消えます) 1cm 布端まで引く 3.本体の1枚にキルトラインを入れます。中心から45 度の角度に1.5cmの間隔で水性チャコペンを使っ て引きます。 4.フタの布を図案に重ね、ずれないように固定 し、水性チャコペンで1枚だけに図案を写し ます。 5.フタの布2枚を中表に合わせて外まわりをぬい、 ぬい代を0.5cmに切りそろえ、表に返します。 針目は細かく キルト糸1本どり キルト芯 〈トラプントに適した布〉 トラプントキルトとは模様の輪郭をキルティングした後、裏から模様の部分に綿や 毛糸を詰めて、模様を浮き上がらせる技法です。ふっくらと浮き上がった模様は、光 をうけて陰影ができ、とても優雅です。通常無地で陰影がきれいに浮き上がる、淡い 色の中厚地の布が適していますが、必ずしも白やオフホワイトでなくともよいと思 います。平織りのシーチングやキャンブリックなどが一般的に扱いやすい素材とし て使用されます。上級者向きですが、綿やサテンや絹サテンなどの光沢のある素材 を使用すると、美しい光と陰影を放つでき上がりになります。 布用スプレーボンドを 薄く吹きつけます。 本体 (裏側) 6.表に返してしつけをかけます。 7.図案線を細かくぐしぬいする。両面が見える ので、結び玉は中に入れて見えなくなるよう に始末します。 8.本体のキルトラインを入れた裏側に、キルト芯を布 用スプレーボンドで軽く仮接着させます。 技法編 3 ブティ&トラプントキルト P2/2 本体のフタはさむ側に合わせる 0.5cm 1cm ぬい代部分 斜めにぬう フタは 図案線が 下向き 本体 (裏) 0.5cm 10.両端をぬい、端はぬい代で0.5cm内側にぬい 込みます。キルト芯をぬい目のきわでカット します。 9.キルト芯を貼った本体側とフタの図案線が入って いる側を中表に合わせ、その上にもう一枚の本体 を中表に合わせます。 キ両 ル端 テぬ ィい ン代 グ も 1キ 本ル どト り糸 キルト芯のぬい代 ぬい目のきわでカット 11.表に返し本体部分にしつけをかけます。 形を整え、平らな所で乾かす 12.本体部分のキルティングをします。結び玉は見 えないようにします。 13.キルティングが終わったら、しつけ糸を取り水 につけます。軽くしぼってタオルで押さえ、平 らに伸ばして乾かします。 「コード通しセット」 の 先丸針を使用し、 カーブのゆるい 部分を通す ※裏側から 詰める 糸割れしにくい 「ボールポイント目打」 裏側 水でにつけキルトラインを 消します。汚れがある時は デリケート衣類の洗剤で洗 います。 角の部分は 同じ穴に 通して曲がる 1 コードの根元を切らず 少し残して切りコードを 押し込み穴をふさぐ 「コード通しセット」 長針 2 綿コードか毛糸を 幅に合わせて 数本通す 穴あけて通す 「手芸用詰め込みスティック」 は繊細な綿詰め (スタッフィング)に便利 穴から化繊わた をつめる 14.ボールポイント目打で裏側の布に穴をあけます。 (布の織り糸を広げる感じで糸を切らないよう に注意!) 15.手芸用詰め込みスティックを使って、穴から化繊わ たを入れます。わたの量は好みで加減して下さい。 16.綿詰めの終わった穴は、ボールポイント目打 の先で、 なでるようにこすって織り糸を戻し、 穴をふさぎます。 17.綿コードか毛糸を通す幅に合わせて数本束 にして、コード通しセットの先丸針に通し、 カーブのゆるい太い部分に通します。 外側の端 表からもコードを通す 折端 りを 込中 むに 1 3 2 6 2 しっかりと 返しぬい 4 1cm あける 1cm 3 (裏) 4 1 5 0.9 ぬう ぬい代 くるんでまつる (裏) 「コード通しセット」 短針 19.カーブのきつい部分は短針を使用し、数か所に分 けて通します。丸い部分の終わりは、始めの穴に出 します。一度出したコードは少したるませておき 後で押込む方がきれいに仕上ります。 20.外側の端はぬい代があるため、ふくらみにくいの で表側からもコードを通します。 18.通し終わりは糸をよくしごいてから、少し残し て切り穴に押し込み穴をふさぐ。直線部分は長 針で通し、角は針を出した穴に戻して曲がる。 21.本体を中表に、フタから1cmずらして折り、両端を ぬいます。 22.バイアス布を中表に合わせてぬい代をパイ ピング始末をします。 (表) ぬい代を 押さえて とじる ス合フ ナわタ ッせの プて位 つ 置 け と る 23.表に返してぬい代の端を本体にとじ、スナップ をつけます。