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ジェトロ北京ニューズレター
JETRO
Beijing
Newsletter
2016 年 9 月 26 日号(Vol.176)
今号の目次 CONTENT
【1】ジェトロ北京からのお知らせ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(Page1)
<1> ★天津開発区開催★ 法務セミナー及び無料相談会のご案内
<2> 営業税から増値税への移行による増値税時代のチャレンジについて
<3> 中国現地法人解散・清算時の労務問題と処理方法について
<4> 2015 年度中国知財関連司法動向調査
<5> 中国におけるインターネット上の知的財産権保護に関する調査
【2】華北経済スコープ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(Page3)
【3】華北イベント情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(Page8)
【4】進出企業支援情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(Page13)
<1> 法務労務・会計税務情報
<2> 知っておきたい中国語
【5】ニューズレターの登録・解除などのご案内・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(Page28)
<1> ★天津開発区開催★ 法務セミナー及び無料相談会のご案内
天津市開発区で 10 月 14 日(金)
、天津日本人会・ジェトロ北京共催の労務セミナーと法務・労務・税務無料
相談会を開催します。
日 時: 【セミナー】 2016 年 10 月 14 日(金)14:00~16:30(受付 13:30~)
【無料相談会】2016 年 10 月 14 日(金) 9:00~13:00 の間
場 所: 【セミナー】天津万麗泰達酒店及会議中心 1 階宴会庁 1 号
【無料相談会】天津万麗泰達酒店及会議中心 1 階多功能会議室 6 号
主 催: 天津日本人会、ジェトロ北京事務所
参加費: 無料
言 語: 日本語
案内詳細、お申込み:
セミナー: https://www.jetro.go.jp/form5/pub/pcb/20161014tj
無料相談会: https://www.jetro.go.jp/form5/pub/pcb/20161014tj01
締 切:
2016 年 10 月 10 日(月)
お問合わせ:ジェトロ北京事務所
Tel:(010)6513-7077 (内線 126(朱)、129(鄭)、128(日向))
Page 1 of 28
第 176 号(2016 年 9 月 26 日発行)
<2> 営業税から増値税への移行による増値税時代のチャレンジについて
本稿では、増値税全面改革のコンセプトを紹介し、企業にもたらすチャレンジを説明の上、主に実務面から
コメントを提示します。
(全 12 ページ)
詳細は、以下よりダウンロード下さい。
http://www5.jetro.go.jp/newsletter/beijing/2016/20160926deloitte.pdf
<3> 中国現地法人解散・清算時の労務問題と処理方法について
本稿では、中国現地法人の撤退過程においてよく見受けられる労務問題及びその処理方法について考察して
います。会社の解散・清算時の労務問題をスムーズに処理するためには、堅実な実施計画、しっかりしたスキ
ームと万全な法的サポートで望まなければならないと思われます。
(全 7 ページ)
詳細は、以下よりダウンロード下さい。
http://www5.jetro.go.jp/newsletter/beijing/2016/20160926jinchengtongda.pdf
<4> 2015 年度中国知財関連司法動向調査
本報告書では、
最高人民法院が毎年発表する年次報告書や典型事例、
司法解釈を日本語でまとめるとともに、
特定テーマに関する研究として独占禁止法に関する改正規定等を紹介します。
(全 164 ページ)
詳細は、以下よりダウンロード下さい。
https://www.jetro.go.jp/world/reports/2016/02/2b83c7e8ec504b51.html
<5> 中国におけるインターネット上の知的財産権保護に関する調査
本報告書は、中国におけるインターネット上の知財権保護に関連する中国政府機関の職責等や、権利行為の
根拠、行政・司法によるエンフォースメントの状況、プラットフォーム事業者の責任等について整理していま
す。
(全 112 ページ)
詳細は、以下よりダウンロード下さい。
https://www.jetro.go.jp/world/reports/2016/02/92c7b7ef98d3afa9.html
Page 2 of 28
第 176 号(2016 年 9 月 26 日発行)
華北経済スコープ
<1>
中国のマクロ経済指標
(中国)
マクロ項目
統計項目
単位
2014年
2015年
1月
2016年第1四半期
2月
3月
6.8
25,114
10.5
2.3
2.3
2,197
2,918
-20.8
2.0
1,261
1,608
-25.4
11.5
936
1,310
-13.8
-7.6
326
299
1,388
2,560
-11.3
26.1
84
129
1.8
7.8
GDP総額
億元
635,910 676,708
実質GDP成長率
%
7.3
6.9
工業
工業生産増加額伸び率
%
8.3
6.1
固定資産投資総額
億元
502,005 551,590
国内投資
固定資産投資総額伸び率
%
15.7
10.0
社会小売品販売総額
億元
262,394 300,931
消費
社会小売品販売総額伸び率
%
12.0
10.7
物価
消費者物価上昇率
%
2.0
1.4
1.8
貿易総額
億ドル
43,030
39,586
2,917
貿易総額伸び率
%
3.4
-8.0
-14.3
うち輸出総額
億ドル
23,427
22,766
1,775
貿易
輸出総額伸び率
%
6.1
-2.8
-11.2
うち輸入総額
億ドル
19,603
16,821
1,142
輸入総額伸び率
%
0.4
-14.1
-18.8
貿易収支
億ドル
3,825
5,945
633
対内直接投資件数(契約ベース)
件
23,778
26,575
2,008
件数伸び率
%
4.4
11.8
-11.4
対内直接投資
対内直接投資額(実行ベース)
億ドル
1,196
1,263
141
実行ベース金額伸び率
%
1.7
6.4
3.2
(注)伸び率は前年同期(月)比。対内直接投資額の伸び率は人民元建ての伸び率。
(出所):中国国家統計局ウェブサイト、商務部ウェブサイト、中国投資指南ウェブサイト、海関統計、中国経済景気月報より作成
GDP
1~3月
158,526
6.7
5.8
85,843
10.7
78,024
10.3
2.1
8,021
-11.3
4,639
-9.6
3,382
-13.5
1,257
5,956
1.6
354
4.5
4月
6.0
24,646
10.1
2.3
3,000
-5.8
1,728
-1.8
1,272
-10.9
456
2,342
21.4
99
6.0
2016年第2四半期
5月
6月
1~6月
- 340,637
6.7
6.0
6.2
6.0
- 258,360
9.0
26,611
26,857 156,138
10.0
10.6
10.3
2.0
1.9
2.1
3,121
3,127
17,127
-2.6
-6.4
-8.7
1,811
1,804
9,855
-4.1
-4.8
-7.7
1,311
1,323
7,272
-0.4
-8.4
-10.2
500
481
2,583
2,573
2,531
13,402
43.6
8.5
12.5
89
152
694
-1.0
9.7
5.1
2013年が7.8から7.7へ(8月に下方修正)
2014年が7.4から7.3へ(9月7日に下方修正)
GDPが636139へ
2014年は7.3で確定(1月7日に最終確定)
GDPが635910へ
Page 3 of 28 第 176 号(2016 年 9 月 26 日発行)
2016年第3四半期
8月
1~8月
6.0
6.3
6.0
- 366,339
8.1
26,827
27,540 210,505
10.2
10.6
10.3
1.8
1.3
2.0
3,172
3,291 23,509.7
-7.9
-1.1
-7.9
1,847
1,906
13,529
-4.4
-2.1
-7.8
1,324
1,385
9,980
-12.5
1.5
-9.0
523
520
3,549
2,400
2,736
18,538
-3.8
13.2
10.2
77
88
859
-1.6
5.7
4.5
7月
<2>
北京市のマクロ経済指標
(北京市)
マクロ項目
統計項目
単位 2014年 2015年
1月
2015年第1四半期
2月 3月
- 4.5
- 782
- 4.1
1.7 1.6
220 263
43 36
177 227
-133 -191
-
GRP総額
億元 21,331 22,969
実質GRP成長率
%
7.3 6.9
工業
工業生産増加額伸び率
%
6.2 1.0
固定資産投資総額
億元 6,873 7,446
国内投資
固定資産投資総額伸び率
%
1.1 8.3
社会小売品販売総額
億元 9,098 10,338
消費
社会小売品販売総額伸び率 %
8.6 7.3
物価
消費者物価上昇率
%
1.6 1.8 0.4
貿易総額
億ドル 4,157 3,196 298
貿易総額伸び率
%
-3.3 -23.1 -25.1
うち輸出総額
億ドル 623 547 49
貿易
輸出総額伸び率
%
-1.2 -12.3 -13.5
うち輸入総額
億ドル 3,533 2,649 249
輸入総額伸び率
%
-3.7 -25.0 -27.1
貿易収支
億ドル -2,910 -2,103 -200
対内直接投資 対内直接投資件数(契約ベース) 件
件数伸び率
%
対内直接投資額(実行ベース) 億ドル
90 130 46
実行ベース金額伸び率
%
6.1 43.8 420.0
注:伸び率は前年同期(月)比
(出所):北京市統計局ウェブサイト、北京市商務局ウェブサイト、海関統計、中国経済景気月報より作成
GRP
1~3月 4月
4,774
6.8
4.3 -0.1
1,008
8.4
2,383 777
6.6 4.5
1.2 2.0
781 272
-28.4
129 41
-11.0
653 231
-31.0
-524 -190
54
110.0
-
2015年第2四半期
5月 6月
-0.7 1.7
794 841
4.3 7.3
1.8 1.7
251 285
44 45
207 241
-163 -196
-
1~6月 7月
10,578
7.0
2.6 -5.9
2,848
3.7
4,796 861
6.0 6.9
1.5 2.3
1,591 286
-25.1
259 40
-14.0
1,332 247
-26.9
-1,073 -207
115
120.0
-
2015年第3四半期
8月 9月
-1.9 -4.1
847 896
5.1 8.4
2.3 2.3
246 287
40 47
207 241
-167 -194
-
1~9月 10月
16,002
6.7
0.2 1.7
4,875
4.4
7,400 971
6.3 9.7
1.8 1.9
2,411 239
-23.5
384 46
-17.2
2,027 193
-24.6
-1,642 -148
124
57.3
-
2015年第4四半期
11月 12月 1~12月
- 22,969
- 6.9
8.2 0.2 1.0
- 7,446
- 8.3
971 1,003 10,338
9.7 11.2 7.3
1.9 2.0 1.8
243 307 3,196
- -23.1
52 65 547
- -12.3
191 242 2,649
- -25.0
-139 -177 -2,103
-
1月
1.2
202
-32.2
40
-18.7
162
-34.8
-122
47
2.5
2016年第1四半期
2月 3月
- 6.3
- 818
- 4.6
1.3 1.6
169 226
31 38
138 189
-107 -151
-
Page 4 of 28 第 176 号(2016 年 9 月 26 日発行)
1~3月 4月
5,452
6.9
1.1 1.9
1,132
12.3
2,435 820
2.2 5.5
1.4 1.4
597 214
-23.5
109 35
-15.4
488 179
-25.1
-379 -144
57
5.3
-
2016年第2四半期
5月 6月
3.1 2.1
822 899
3.6 6.9
0.9 0.7
238 239
39 42
199 197
-161 -154
-
2016年第3四半期
1~6月 7月 1~7月
11,414 - 6.7 - 1.7 3.9 2.2
3,031 - 3,638
6.4 - 4.5
4,976 903 5,879
3.8 4.9 3.9
1.2 1.1 1.2
1,289 263 1,553
-19.0 - -17.3
225 44 269
-12.9 - -9.6
1,064 219 1,284
-20.2 - -18.7
-839 -175 -1,015
- - - - 117 - 1.8 - -
<3>
天津市のマクロ経済指標
(天津市)
マクロ項目
統計項目
単位 2014年 2015年
1月
2015年第1四半期
2月 3月
- 9.0
1.3 1.4
86 91
40 39
46 52
-6 -13
50 55
17 30
-
GRP総額
億元 15,722 16,538
実質GRP成長率
%
10.0 9.3
工業
工業生産増加額伸び率
%
10.1 9.3
固定資産投資総額
億元 10,490 11,815
国内投資
固定資産投資総額伸び率
%
15.2 12.6
社会小売品販売総額
億元 4,739 5,246
消費
社会小売品販売総額伸び率 %
6.0 10.7
物価
消費者物価上昇率
%
1.9 1.7 0.7
貿易総額
億ドル 1,339 1,143 108
貿易総額伸び率
%
4.2 -14.6 -4.8
うち輸出総額
億ドル 526 512 52
貿易
輸出総額伸び率
%
7.3 -2.7 15.7
うち輸入総額
億ドル 813 632 56
輸入総額伸び率
%
2.3 -22.3 -18.2
貿易収支
億ドル -287 -120 -4
対内直接投資件数(契約ベース) 件
674 1,035 67
件数伸び率
%
19.5 53.6 19.6
対内直接投資
対内直接投資額(実行ベース) 億ドル 189 211 16
実行ベース金額伸び率
%
12.1 12.0 12.1
注:伸び率は前年同期(月)比
(出所):天津市統計局ウェブサイト、天津市商務委員会ウェブサイト、海関統計、中国経済景気月報より作成
GRP
1~3月 4月
3,709
9.3
9.4 9.1
2,013
13.6
1,221
10.5
1.2 2.0
285 103
-7.8
131 46
14.4
154 57
-20.9
-23 -12
172 55
19.4
64 16
10.5
-
2015年第2四半期
5月 6月
9.5 9.5
1.8 1.9
90 97
42 42
48 55
-6 -12
60 127
17 24
-
1~6月 7月
7,884
9.4
9.5 9.7
6,388
13.2
2,483
10.8
1.5 2.4
574 99
-11.6
261 41
5.1
313 57
-21.9
-53 -16
414 123
34.0
121
8
11.8
-
2015年第3四半期
8月 9月
8.3 8.6
2.4 1.6
85 104
37 47
48 57
-11 -10
111 79
13 17
-
1~9月 10月
12,321
9.4
9.4 8.7
9,687
13.3
3,833
10.9
1.7 1.3
861 90
-14.6
386 42
-0.6
475 48
-23.4
-89 -7
727 96
46.0
158 14
11.3
-
2015年第4四半期
11月 12月 1~12月
- 16,538
- 9.3
8.3 8.4 9.3
- 11,815
- 12.6
- 5,246
- 10.7
1.7 1.4 1.7
93 99 1,143
- -14.6
40 44 512
- -2.7
53 55 632
- -22.3
-13 -11 -120
119 93 1,035
- 53.6
18 22 211
- 12.0
1月
1.8
84
-22.3
38
-26.0
45
-18.9
-7
93
38.8
9
12.4
Page 5 of 28 第 176 号(2016 年 9 月 26 日発行)
2016年第1四半期
2月 3月
- 9.2
2.1 2.2
66 82
30 35
37 47
-7 -11
-
1~3月 4月
4,039
9.1
9.2 7.3
2,291
13.8
1,350
10.3
2.0 1.8
232 92
-18.5
104 42
-20.9
128 51
-16.4
-25 -9
287
66.9
26
12.6
-
2016年第2四半期
5月 6月
7.5 9.0
1.3 1.1
79 91
38 41
41 51
-3 -10
-
2016年第3四半期
1~6月 7月 1~7月
8,501
- 9.2
- 8.9 6.6 8.7
7,074
- 8,097
10.7
- 7.7
2,248
- 3,146
8.6
- 7.6
1.7 2.2 1.8
495 85 580
-13.8
- -13.7
224 37 260
-14.2
- -13.8
271 48 320
-13.5
- -13.7
-48 -12 -59
614
- 721
48.3
- 34.3
52
- 60
12.6
- 12.2
<4>
河北省のマクロ経済指標
(河北省)
マクロ項目
統計項目
単位 2014年 2015年
GRP総額
億元 29,421
実質GRP成長率
%
6.5
工業
工業生産増加額伸び率
%
5.1
固定資産投資総額
億元 26,147
国内投資
固定資産投資総額伸び率
%
15.5
社会小売品販売総額
億元 11,690
消費
社会小売品販売総額伸び率 %
12.4
物価
消費者物価上昇率
%
1.7
貿易総額
億ドル
599
貿易総額伸び率
%
9.1
うち輸出総額
億ドル
357
貿易
輸出総額伸び率
%
15.4
うち輸入総額
億ドル
242
輸入総額伸び率
%
0.9
貿易収支
億ドル 115
対内直接投資件数(契約ベース) 件
198
件数伸び率
%
対内直接投資
対内直接投資額(実行ベース) 億ドル
64
実行ベース金額伸び率
%
-1.2
注:伸び率は前年同期(月)比
(出所):河北省統計局ウェブサイト、海関統計、中国経済景気月報より作成
GRP
1月
29,806
6.8
4.4
28,906
10.6
12,935
9.4
0.9 0.2
515 49
-14.0 -12.7
329 34
-7.8 9.5
185 16
-23.3 -39.5
144 18
208 13
62
3
-3.1
-
2015年第1四半期
2月 3月
- 4.2
0.8 0.5
40 39
25 22
15 17
10
4
-
1~3月 4月
4.6 4.7
3,484
14.2
2,908
9.0
0.5 0.8
128 42
-6.8
81 26
10.7
47 16
-26.5
33 10
34
9
10.6
-
2015年第2四半期
5月 6月
4.3 4.7
0.3 0.5
42 44
28 28
14 16
14 13
-
1~6月 7月
13,798
6.6
4.6 3.6
12,404
13.1
5,797
9.1
0.5 1.1
255 47
-12.4
162 30
0.9
93 17
-29.0
70 13
96
28
6.2
-
2015年第3四半期
8月 9月
2.9 2.2
1.1 1.1
42 47
27 31
15 16
12 15
-
1~9月 10月
21,280
6.5
4.1 4.6
21,499
11.7
8,927
9.0
0.8 0.6
392 40
-12.9
251 27
-3.6
141 14
-25.6
110 13
150
33
-
2015年第4四半期
11月 12月 1~12月
- 29,806
- 6.8
5.3 4.5 4.4
- 28,906
- 10.6
- 12,935
- 9.4
1.3 1.6 0.9
39 44 515
- -14.0
24 28 329
- -7.8
15 17 185
- -23.3
9 11 144
- 208
- 62
- -3.1
1月
1.8
37
-24.7
26
-23.5
11
-27.4
15
10
1
-54.4
Page 6 of 28 第 176 号(2016 年 9 月 26 日発行)
2016年第1四半期
2月 3月
- 5.9
1.5 1.8
29 36
20 22
10 13
10
9
-
1~3月 4月
6,487
6.5
4.9 5.2
3,864
10.9
3,197
9.5
1.7 1.6
102 39
-20.0
68 25
-15.4
34 13
-27.9
34 12
33
11
19.2
-
2016年第2四半期
5月 6月
4.8 5.2
1.3 1.0
39 43
25 30
13 13
12 18
-
2016年第3四半期
1~6月 7月 1~7月
14,468 - 6.6 - 5.1 5.1 5.1
13,785 - 16,820
11.1 - 9.5
6,388 - 9.8 - 1.5 0.9 1.4
223 40 263
-12.8 - -13.1
149 27 176
-8.2 - -8.5
74 13 87
-20.7 - -21.0
75 14 89
76 - - - 36 - 37
30.8 - 25.9
<5>
西安市のマクロ経済指標
(西安市)
マクロ項目
統計項目
単位 2014年 2015年
GRP総額
億元 5,475
実質GRP成長率
%
9.9
工業
工業生産増加額伸び率
%
11.1
固定資産投資総額
億元 5,904
国内投資
固定資産投資総額伸び率 %
15.0
社会小売品販売総額
億元 2,873
消費
社会小売品販売総額伸び率 %
12.8
物価
消費者物価上昇率
%
1.4
貿易総額
億ドル 250
貿易総額伸び率
%
38.9
うち輸出総額
億ドル 120
貿易
輸出総額伸び率
%
41.1
うち輸入総額
億ドル 130
輸入総額伸び率
%
37.0
貿易収支
億ドル -11
対内直接投資件数(契約ベース) 件
103
件数伸び率
% -32.2
対内直接投資
対内直接投資額(実行ベース) 億ドル
37
実行ベース金額伸び率
%
18.3
(注)伸び率は前年同期(月)比
(出所):西安市統計局ウェブサイト、海関統計、中国経済景気月報より作成
GRP
5,810
8.2
6.6
5,087
-12.7
3,405
10.1
0.7
284
13.7
132
10.3
152
16.7
-20
73
40
8.2
1月
-0.8
22
-31.6
11
25.8
11
-53.5
0
-
2015年第1四半期
2月 3月
0.2 0.2
20 22
10
9
10 13
-0 -3
-
1~3月 4月
1,061
7.2
8.2
577
-14.1
806
10.1
-0.1 0.5
64 21
-5.6
30 10
24.4
34 11
-22.4
-3 -2
-
2015年第2四半期
5月 6月
0.2 1.0
21 21
10 11
11 11
-1
0
-
1~6月 7月
2,522
7.6
6.2
2,252
-11.7
1,592
10.1
0.2 1.0
128 27
0.6
61 10
12.6
67 17
-8.4
-6 -7
20
8.6
-
2015年第3四半期
8月 9月
1.0 1.0
30 28
14 12
17 16
-3 -5
-
1~9月 10月
3,908
7.8
6.1
3,592
-11.8
2,410
9.8
0.6 1.0
213 25
15.7
96 12
13.4
117 13
17.7
-20 -1
-
2015年第4四半期
2016年第1四半期
2016年第2四半期
2016年第3四半期
11月 12月 1~12月 1月 2月 3月 1~3月 4月 5月 6月 1~6月 7月 1~7月
- 5,810
- 1,166
- 2,685 - - 8.2
- 8.1
- 8.0 - - 6.6
- 9.7
- 9.8 - 10.0
- 5,087
- 581
- 2,284 - 2,727
- -12.7
- 0.8
- 1.4 - 1.1
- 3,405
- 879
- 1,724 - - 10.1
- 9.0
- 8.2 - 1.4 1.8 0.7 1.3 2.1 1.8 1.7 1.3 0.6 0.4 1.2 0.1 1.1
22 23 284 21 20 25 65 26 25 23 136 25 161
- 13.7 -7.6
- 1.5
- 6.3 - 4.5
11 12 132 10 10 12 32 12 13 12 67 15 81
- 10.3 -8.1
- 6.0
- 9.3 - 15.1
11 11 152 10 10 13 33 14 12 12 69 11 80
- 16.7 -7
- -2.6
- 3.6 - -4.4
0
1 -20
0
0 -1 -1 -2
1
0 -2 4 1
- 73
- 28
- 39 - 45
- 16.7
- -22.5 - -2.2
- 40
- 12
- 22 - 25
- 8.2
- 6.3
- 10.3 - 23.2
Page 7 of 28 第 176 号(2016 年 9 月 26 日発行)
華北イベント情報
華北イベント情報(2016 年 10 月)
1. 2016(第三回)中国国際省エネ環境技術設備展示交易会
期間:2016 年 10 月 12 日~14 日
場所:中国国際展覧センター
URL: http://www.enerconchina.org/
2. 2016 中国(北京)国際広告展示会
期間:2016 年 10 月 12 日~14 日
場所:中国国際展覧センター
URL: http://www.ad-expo.com/
3. 西安国際環境、清掃及び市政スクリーン設備施設展示会
期間:2016 年 10 月 13 日~15 日
場所:西安緑地筆克国際会展センター
URL: http://www.xian-cepe.com/index.html
4. 第十九回中国アイスクリーム及び冷凍食品産業博覧会
期間:2016 年 10 月 13 日~15 日
場所:天津梅江会展センター
URL: http://www.china870.com/index.asp
5. 2016 第十五回中国国際住宅産業&建築工業化製品と設備博覧会
期間:2016 年 10 月 13 日~15 日
場所:中国国際展覧センター(新館)
URL: http://www.ciehi-expo.cn/index.asp
6. 中国国際水技術展示会
中国国際膜と水処理技術及び設備展示会
期間:2016 年 10 月 13 日~15 日
場所:中国国際展覧センター(新館)
URL:http://www.waterex.com.cn/index.html
Page 8 of 28 第 176 号(2016 年 9 月 26 日発行)
7. 中国国際省エネ環境自動車展示会
省エネと新エネ自動車産業発展計画成果展示会
期間:2016 年 10 月 13 日~16 日
場所:国家会議センター
URL:http://www.evautoe.com/
8. 中国(北京)国際調味料及び食品材料展示会
期間:2016 年 10 月 15 日~17 日
場所:全国農業展覧館
URL:http://www.icfichina.com/index.php/zh/
9. 2016 中国国際福祉博覧会
期間:2016 年 10 月 17 日~19 日
場所:中国国際展覧センター
URL:http://www.crexpo.com.cn/
10. ILOPE-2016北京光電ウィーク
中国国際レーザー、光電子及びディスプレイ製品展示会
期間:2016 年 10 月 17 日~19 日
場所:中国国際展覧センター
URL:http://www.ilope-expo.com/bjhg/ilope/index.htm
第十三回中国(北京)国際マシンビジョン展示会&技術及び工業応用セミナー
URL:http://www.visionchinashow.net/index.aspx?zhanhuiid=1
11. 2016 国際融資リース産業博覧会
期間:2016 年 10 月 18 日~20 日
場所:天津梅江会展センター
URL:http://www.rzzlexpo.com/
12. 2016 中国太陽能発電大会&展示会
期間:2016 年 10 月 19 日~21 日
場所:中国国際展覧センター(新館)
URL:http://www.pvcec.org.cn/pvcec2016/index.html
2015 北京国際風能大会&展示会
URL:http://www.chinawind.org.cn/cwp2016/index_chs.asp
Page 9 of 28 第 176 号(2016 年 9 月 26 日発行)
13. 第十回中国国際馬産業馬術展示会
期間:2016 年 10 月 19 日~21 日
場所:中国国際展覧センター(新館)
URL:http://www.chinahorsefair.com.cn/
14. 2016 北京国際農業・農産物展示会
期間:2016 年 10 月 21 日~23 日
場所:全国農業展覧館
URL:http://www.bjnyzlh.com/
15. 天津海博会
期間:2016 年 10 月 21 日~23 日
場所:天津梅江会展センター
URL:http://www.ciope.cn/
16. 第七回中国(天津浜海)国際生態シティシンポジウム&第七回中国(天津)国際省エネ環
境及びグリーン科技創新博覧会
期間:2016 年 10 月 21 日~23 日
場所:天津梅江会展センター
URL:http://www.ciepe.com.cn/
17. 第二回新彊‐亜欧電力技術設備展示会
期間:2016 年 10 月 21 日~23 日
場所:新彊国際会展センター
URL:http://www.caeelectricity.com/
18. 2016 新彊国際化学工業展示会
2016 新彊国際石油・化工技術設備展示会
期間:2016 年 10 月 21 日~23 日
場所:新彊国際会展センター
URL:http://www.silkroadenergy.org/
19. 2016 天津国際良質農産物交易会
期間:2016 年 10 月 21 日~24 日
場所:天津梅江会展センター
URL:http://www.ctafair.com/
Page 10 of 28 第 176 号(2016 年 9 月 26 日発行)
20. 第十五回西安国際家具博覧会
期間:2016 年 10 月 21 日~24 日
場所:西安曲江国際会展センター
URL:http://www.xajjzh.com/
21. 中国国際教育展
期間:2016 年 10 月 22 日~23 日
場所:国家会議センター
URL:http://www.chinaeducationexpo.com/
22. 第五回北京国際旅遊商品及び旅遊設備博覧会
期間:2016 年 10 月 22 日~24 日
場所:中国国際展覧センター
URL:http://www.bjtcf.com/
23. 中国自営農場及び協同組合グリーン産業発展大会
期間:2016 年 10 月 22 日~24 日
場所:中国国際展覧センター
URL:http://m.duxuan.cn/doc/16810833.html
24. 第三回中国乳牛大会&2016 世界乳牛産業博覧会
期間:2016 年 10 月 24 日~26 日
場所:寧夏国際会堂
URL:http://www.dairychina.com.cn/
25. 2016 北京国際地下パイプライン展示会
期間:2016 年 10 月 25 日~27 日
場所:国家会議センター
URL:http://www.dxguanxian.org/index.asp
26. 2016Security China 中国国際社会公共安全製品博覧会
期間:2016 年 10 月 25 日~28 日
場所:中国国際展覧センター(新館)
URL:http://www.securitychina.com.cn/
Page 11 of 28 第 176 号(2016 年 9 月 26 日発行)
27. 第四回中国国際石炭クリーンエネルギー産業博覧会
期間:2016 年 10 月 26 日~28 日
場所:全国農業展覧館
URL:http://www.ciccechina.com/
28. 第十二回北京国際金融博覧会
期間:2016 年 10 月 27 日~30 日
場所:北京展覧館
URL:http://www.finexpo.com.cn/
29. 北京輸入自動車博覧会
期間:2016 年 10 月 27 日~31 日
場所:国家会議センター
URL:http://www.iaebj.com/
30. 第七回海外不動産、投資移民及びハイライフ展示会
期間:2016 年 10 月 28 日~30 日
場所:国家会議センター
URL:http://www.overseas-property.cn/
31. 第三回北京国際児童教育及び製品展示会
期間:2016 年 10 月 28 日~30 日
場所:西客駅新国貿会展センター
URL:http://www.chinaipes.com/index.asp
32. 中国クリーンエネルギー大会
内蒙古国際クリーンエネルギー産業博覧会
期間:2016 年 10 月 28 日~30 日
場所:内蒙古国際会展センター
URL:http://www.ceechina.cn/
2016 中国内蒙古国際太陽能及び太陽能発電産業博覧会
URL:http://solar.ceechina.cn/index.html
33. 中国(北京)国際果物野菜展示会&シンポジウム
期間:2016 年 10 月 30 日~11 月 1 日
場所:国家会議センター
URL:http://www.chinafvf.com/
Page 12 of 28 第 176 号(2016 年 9 月 26 日発行)
1
進出企業支援情報
<1> 法務労務・会計税務情報
当コーナーでは、最近の中国における法務労務・会計税務の動きについて把握頂くため、
要点を絞ってご説明致します。
(1)
「入国水生動物検査検疫監督管理弁法」(进境水生动物检验检疫监督管理办法)
2016 年 7 月 29 日公布、同年 9 月 1 日施行
http://www.aqsiq.gov.cn/gd/flgz/201608/t20160801_471333.htm
同弁法の主な内容、今後の注意点について、KLO 投資コンサルティング(上海)有限公司に解
説頂いた。
解説
1.主な内容
本弁法は、
「入国水生動物検査検疫管理弁法」1(以下「旧弁法」といいます)が修正された
ものであり、旧弁法と比べると、本弁法における変更点は次のとおりです。
(1) 検疫による入国水生動物の入国許可制度を実施することの明確化(本弁法第二章)
これには、製品のリスク分析、安全衛生コントロールシステムの評価と審査、検査検疫上の
要求の確定、中国国外の養殖企業及び包装企業の登録・登記が含まれます。
また、中国に水生動物を輸出する養殖企業及び包装企業は、国家品質監督検査検疫総局にお
いて登録・登記を行わなければならないことが新たに追加されました。
(本弁法第 9 条)
登記の主な流れには次の点が含まれます。
①
輸出地の公的機関が許可した後、国家品質監督検査検疫総局に推薦する
②
国家品質監督検査検疫総局が審査、抜き取り検査を行う
③
合格後、定期的に公表・調整する
登録証書の有効期間は 3 年とされていますが、期間を満了前に延長する場合、有効期間を 3
年間延長することができます。
(本弁法第 11 条)
(2) 中国国外における検査・検疫(本弁法第三章)
中国国外における検査・検疫に関しては、中国国外の登録・登記企業及び関連漁労区域は輸
出国の関連法律法規に合致しなければならないこと、また、輸出国又は輸出地区の公的主管部
門の有効な監督管理下に置かれることが明確に規定されています。
有効な監督管理とは、輸出国又は輸出地区の公的主管部門が水生動物の疫病、有毒有害物質
及び病原微生物に対するモニタリングを実施しなければならず、モニタリング結果は検査検疫
協定の規定、中国の強行的な基準又は国家品質監督検査検疫総局が制定する基準における要求
1
国家品質監督検査検疫総局第 44 号。2003 年 4 月 16 日公布、同年 11 月 1 日施行。
Page 13 of 28 第 176 号(2016 年 9 月 26 日発行)
を満たさなければならないことを指すとされています(本弁法第 14 条)。
(3) 食用水生動物の指定国境検問所からの入国(本弁法第 23 条)
食用水生動物は、国家品質監督検査検疫総局の公布する指定国境検問所から入国しなければ
ならないことが明確にされました。
本弁法の当該条項に基づき、国家品質監督検査検疫総局は「入国食用水生動物の国境検問所
指定制度の実施に関する公告」2を同日に公布しました。具体的な各国境検問所のリスト及び入
国を許可される種類については、当該公告を参照することができます。
(4) 第三国又は第三地区を経由して入国する場合の検査に関する要求の新規追加(本弁法
第 24 条)
入国水生動物が輸出国又は輸出地区を出国してから第三国又は第三地区を経由して入国する
場合、荷受人又はその代理人は、検疫許可証の手続にあたり、輸送ルート及び第三国又は第三
地区を経由した際の処理状況(税関監督管理区を離れたか否か、輸送手段を変更したか否か、
包装を開封・交換したか否か、及び第三国又は第三地区の水環境に進入したか否か等が含まれ
ます)を詳細に記入しなければならないとされています。輸入企業が許可証の申請にあたり、
一つでも項目の内容に記入漏れがあった場合、許可証は国家品質監督検査検疫総局に拒否され
ることとなります。
(5) 香港又はマカオを経由して中国本土に輸送する場合に関する要求の新規追加(本弁法
第 38 条)
荷送人又は代理人は、香港又はマカオを経由して中国本土に輸送する場合、経由地のある場
合の検査を国家品質監督検査検疫総局の指定する検査検疫機関に申請しなければならないこと
が新たに追加規定されました。経由地のある場合の検査を受けていない又は経由地のある場合
の検査に不合格となった場合、経由して中国本土に輸送してはならないとされています。
(6) その他
入国検査検疫に関する現場での確認項目がより詳細に規定され、例えば、開梱確認率、貨物
と証明書の照合、包装及びラベルの検査のいずれについても詳細に規定され、また、魚類、貝
類及び甲殻類の水生動物の臨床検査項目が新たに追加されました(本弁法第 27 条)。
繁殖用、養殖用及び観賞用の入国水生動物については、指定隔離場で尐なくとも 14 日間の隔
離検疫を行わなければならないことが明確に規定されました(本弁法第 35 条)。
2.今後の注意点
まず、中国国外企業(中国に水生動物を輸出する養殖企業及び包装企業)は、本弁法に基づ
き、国家品質監督検査検疫総局において登録・登記をしなければならないこととされており、
当該登録・登記に関する具体的な弁法の公布及びその実務動向に注意すべきです。
次に、本弁法第 38 条(上記 1(5)
)の「経由地のある場合の検査」に関する輸入企業は、
「経
由地のある場合の検査」により、フライトに遅れ、取引にまで影響が及ぶことがないようにす
るため、前もって国家品質監督検査検疫総局の指定する香港又はマカオの検査機関と連絡を取
り合い、経由地のある場合の検査を申請しておく必要があります。
2
国家品質監督検査検疫総局公告 2016 年第 74 号、2016 年 7 月 29 日公布、同日施行
Page 14 of 28 第 176 号(2016 年 9 月 26 日発行)
(2)
「食品生産許可審査通則(2016 年版)」
(食品生产许可审查通则(2016 年版))
2016 年 8 月 9 日公布、同年 10 月 1 日施行
http://www.sda.gov.cn/WS01/CL1633/163080.html
同通則の主な内容、今後の注意点について、KLO 投資コンサルティング(上海)有限公司に解
説頂いた。
解説
1. 主な内容
「食品生産許可管理弁法」3が 2015 年に改正されたことにより、2010 年版「食品生産許可審
査通則」
(以下「2010 年版通則」といいます)の一部規定が改正後の「食品生産許可弁法」に
合致しなくなっていたことから、国家食品医薬品監督管理局は、食品生産許可審査業務が円滑
に実施されるよう保障及び指導するため、2010 年版通則を見直し、本通則を公布しました。
(1) 食品生産許可審査の業務内容の簡素化
2010 年版通則に定められている食品生産許可審査業務には、資料審査、現場調査及び食品検
査が含まれており、また、申請人は指定された検査機関リストのみからしか検査機関を選択す
ることができませんでした。
本通則では、審査業務が申請資料の審査及び現場調査に簡素化され(本通則第 2 条)
、食品検
査事項について次の調整が行われました。
①
食品検査業務は廃止され、現場調査時において、規定に従い試作製品検査合格報告書
を確認しなければならないこととなりました(本通則第 29 条)。
②
検査機関の指定は廃止され、試作製品検査合格報告書は、申請人による自主検査又は
資格を有する食品検査機関への委託により発行することができるようになりました(本通則第
35 条)
。
(2) 現場調査を手配しなければならないケースの明確化
改正後の「食品生産許可管理弁法」第 20 条には、申請資料の実質的な内容について確認する
必要がある場合、現場調査を行わなければならない旨が規定されています。これを踏まえ、本
通則では、現場調査を手配しなければならないケースが明確に規定されています。これには、
生産許可を申請する場合、申請人がその生産場所に変動が発生し又は生産条件等に変更が生じ
たことを表明して生産許可の変更又は更新を申請する場合等の 7 つのケースが含まれています
(本通則第 19 条)
。
(3) 生産許可と日常的な監督管理との連携強化
2010 年版通則では、食品の生産に対する日常的な監督管理に関する注意が払われていません
でした。これにつき、本通則により次の調整が行われました。
①
検査チームと共に現場調査業務に参加させるオブザーバーが設置され、現場調査の手
続、過程、結果につき異議を述べる権限がこれに与えられています。オブザーバーは、食品の
安全に関する日常的な監督管理を実施する食品医薬品監督管理部門又はその出先機関から出向
する監督管理員が担当するとされています(本通則第 22 条)
。
3
国家食品医薬品監督管理総局令第 16 号、2015 年 8 月 31 日公布、同年 10 月 1 日施行
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②
現場調査において発覚した問題については、現場調査に合格した申請人に対し、1 か
月以内に是正することが求められています。申請人に対する食品の安全に関する日常的な監督
管理の実施に責任を負う食品医薬品監督管理部門又はその出先機関は、許可した後 3 か月以内
に、許可証を取得した企業に対し監督検査を 1 度実施するとともに、現場調査において発覚し
た問題の是正が行われたか否かを重点的にチェックしなければならないとされています(本通
則第 47 条、第 48 条)
。
(4) 現場調査の範囲における検査強度の強化
2010 年版通則と比較して、本通則に規定されている現場調査の範囲には実質的な変化はあり
ませんが、その検査強度は強化されています。例えば、次の点が挙げられます。
①
生産場所のチェックに関しては、申請人から提出された資料が現場と一致しているか
否かを調査するほか、その生産場所の周辺及び工場エリアの環境、配置及び各機能エリアの区
分、工場建物及び生産現場の関連材質等が関連する規定及び要求に合致しているか否かについ
ても調査しなければならないとされています(本通則第 30 条)。
②
設備の配置及び工程フローのチェックに関しては、申請人から提出された設備配置図
及び工程フローチャートが現場と一致しているか否か、規定、要求に合致しているか否かを調
査するほか、これらがクロス汚染を防止することができるか否かについても調査しなければな
らないとされています。また、複合食品添加物に関する現場調査の実施にあたっては、複合食
品添加物の品種の特徴に応じて、複合食品添加物の調合方法・成分、有害物質及び病原菌が食
品の安全に関する国家標準に合致しているか否かを調査しなければならない旨が特に規定され
ています(本通則第 32 条)
。
③
人員の管理に対するチェックに関しては、食品安全管理員及び専門技術者がその申請
資料に明記されている者と一致しているか否かを調査するほか、生産に関連する職務の研修及
び従業者の健康管理制度が確立されているか否か、直接口に入る食品に接触する業務に従事す
る食品生産員が健康証明を取得しているか否かについても調査しなければならないとされてい
ます(本通則第 33 条)
。
④
管理制度の調査が追加されました。これには、申請人の入荷時確認制度、生産過程の
制御、工場出荷時検査記録、食品の安全に関する自主検査、安全でない食品のリコール、不合
格品の管理、食品の安全に関する事故の処置及び審査細則に定められている食品の安全を保証
するその他の管理制度が全て揃っているか否か、内容が法律法規等の関連規定に合致している
か否かが含まれています(本通則第 34 条)。
(5) 現場調査の採点制度の調整
2010 年版通則では、現場調査の各項目に対する審査の結論を、「合致している」、「ほぼ合致
している」
、
「合致していない」の 3 つに分けた上で、全項目についての審査の結論がいずれも
「合致している」であった場合、許可機関は法により、食品生産許可を与える旨の決定を下し
ます。いずれか 1 つ~8 つの項目についての審査の結論が「ほぼ合致している」であった場合、
申請人は 10 日以内に「ほぼ合致している」項目について是正を行わなければならず、十分に是
正されたと申請人が判断したときは、現地の県食品医薬品監督管理局が審査により確認して署
名し、許可機関が食品生産許可を与える旨の決定を下します。項目について一つでも審査の結
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果が「合致していない」場合、又は 8 つを超える項目が「ほぼ合致している」場合、期限内に
是正が完了されない若しくは十分に是正されない場合、許可機関は法により、食品生産許可を
与えない旨の決定を下します。
上記の採点制度について、本通則では次の調整が行われました。
①
調整により、審査の結論については得点制へと変更され、各項目の採点基準は 3 点、1
点、0 点となっています(本通則付属書類 2「食品、食品添加物生産許可現場審査採点記録表」
)
。
②
調整により、審査の結論の判断基準は、単一の項目の得点に 0 点がなく、かつ総得点
率が 85%以上であった場合、当該食品の種類及び品種の明細に関する判定は現場調査合格とな
り、単一の調査項目の得点に 0 点があり、又は総得点率が 85%未満であった場合、当該食品の
種類及び品種の明細に関する判定は現場調査不合格となる、となっています(本通則第 41 条)
。
③
許可機関は、申請資料の審査及び現場調査等の状況に基づき、条件を満たしている者
については、生産許可を与える旨の決定を下し、条件を満たしていない者については、許可を
与えない旨の書面の決定を下すとともに、理由を説明するとされています(本通則第 45 条)。
2.今後の注意点
本通則の施行により、食品生産許可審査業務に一定の変化が生じることが予想されます。こ
のため、日系企業においては、本通則の施行までに、その内容及びその関連細則4を確認の上で、
食品医薬品監督管理部門からの監督管理上の要求に対応可能な体制を整えておくべきであると
考えられます。
(3)
「輸入化粧品の中国国内荷受人の届出、輸入記録及び販売記録の管理規定」
(进口化妆品境内收货人备案、进口记录和销售记录管理规定)
2016 年 8 月 15 日公布、2017 年 3 月 1 日施行
http://www.aqsiq.gov.cn/xxgk_13386/jlgg_12538/zjgg/2016/201608/t20160825_472891.htm
同規定の主な内容、今後の注意点について、KLO 投資コンサルティング(上海)有限公司に解
説頂いた。
解説
1、主な内容
輸入化粧品の荷受人の動態情報を全面的に把握し、輸入化粧品のトレーサビリティを実現し、
品質安全問題の発生時に速やかに問題製品をリコールできることを保証し、輸入化粧品の遡及
管理を強化し、輸入化粧品の品質安全を保障するため、本規則が制定されました(本規則第 1
条)
。
(1) 輸入化粧品の荷受人の届出プロセスの明確化
本規則により、輸入化粧品の荷受人につき、次の届出プロセスが定められました。
4
本通則第 3 条では、本通則は相応の食品生産許可審査細則と結び付けて使用する旨が規定さ
れています。なお、具体的な細則としては、
「企業による乳幼児用調整粉ミルク生産許可条件審
査細則(2010 年版)
」
(国家品質監督検査検疫総局公告 2010 年第 119 号、2010 年 11 月 1 日公布、
同日施行)
、
「企業による乳製品生産許可条件審査細則(2010 年版)」(同上)などがあります。
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①
届出先機関:荷受人の工商登録・登記地の検査検疫機関(本弁法第 5 条)
②
届出期間:荷受人が化粧品輸入前に届出を申請する(本弁法第 6 条)
③
届出申請資料:届出申請表、営業許可証、統一社会信用コード登記証書、法定代表者
の身分証明、対外貿易事業者届出登記表等、企業の品質安全管理制度、化粧品の安全に関係す
る組織・機構の設置、部門の職能及び職務の職責、取扱予定化粧品の種類、保管場所等を含む
(本弁法第 6 条)
(2) 輸入記録がカバーしなければならない内容及び保存しなければならない輸入記録の保
存書類資料の明確化
本弁法では、輸入記録の書式サンプル(本弁法附属書類 2)が提供されるとともに、輸入記
録がカバーしなければならない内容(輸入化粧品の名称、ブランド、仕様、数量・重量、商品
価値、生産ロット番号及び使用期限又は生産日及び品質保証期間、原産地、取引先の国又は地
区、生産加工企業の名称及び情報記録番号、輸出業者(代理店)の名称及び情報記録番号、検
査実施機関、仕向地、入国貨物検査申告書番号、入国日、保管場所、連絡担当者及び電話番号
等の内容が含まれます)が明確に規定されています(本弁法第 10 条)
。
また、本弁法では、荷受人による輸入記録の保存書類資料(例えば、取引契約、船荷証券、
中国国外の公的関連証書、入国貨物検査申告書のコピー、「入国貨物検査検疫証明」等の書類)
についても規定しています(本弁法第 12 条)
。
(3) 販売記録がカバーしなければならない内容及び保存しなければならない販売記録の保
存書類資料の明確化
本弁法では、販売記録の書式サンプル(本弁法附属書類 3)が提供され、販売記録がカバー
しなければならない内容(化粧品の名称、仕様、数量・重量、生産ロット番号及び使用期限又
は生産日及び品質保証期間、販売日、販売先組織の名称及び連絡方法、化粧品リコール後の処
理方法等の情報が含まれます)についても明確に規定されています(本弁法第 14 条第 2 項)。
また、本弁法では、荷受人による販売記録の保存書類資料(例えば、売買契約、販売インボ
イスの控え、出庫伝票等の書類)についても規定しています(本弁法第 15 条)。
(4) リコール記録がカバーしなければならない内容
本弁法では、リコール記録の書式サンプル(本弁法附属書類 4)が提供され、リコール記録
がカバーしなければならない内容(輸入化粧品の名称、仕様、数量・重量、生産ロット番号及
び使用期限又は生産日及び品質保証期間、リコールの原因、自主調査による分析、応急処理方
法、今後の改善措置等の情報が含まれます)が明確に規定されています(本弁法第 14 条第 3
項)
。
(5) 輸入記録及び販売記録の保存期間の明確化
本弁法では、輸入及び販売記録の保存期間は製品品質保証期間満了後 6 か月を下回らないこ
とが求められています。明確な品質保証期間がない場合、保存期間は 2 年を下回らないものと
されています(本弁法第 16 条)
。
(6) 本弁法違反行為に対する監督措置の明確化
本弁法に違反する規則違反行為について、本弁法では次の監督措置が制定されています。
①
届出における規則違反行為(虚偽の届出資料及び届出情報の提供行為、届出番号の譲
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渡、借用、改ざん行為、要求に従い遅滞なく届出情報の訂正、補完をしない行為が含まれます)
:
届出不処理又は届出番号の取消し(本弁法第 17 条、第 18 条)
。
②
輸入及び販売記録における規則違反行為(要求に従い遅滞なく輸入及び販売記録の訂
正、補完をしない行為が含まれます)
:輸入化粧品に対する検査検疫監督措置の厳格化(本弁法
第 19 条)
。
事前に届出をしない行為:輸入化粧品に対する検査検疫監督措置の厳格化(本弁法第 20 条)
。
2.今後の注意点
本弁法の施行により、輸入化粧品の荷受人の事業に対して明確な管理、監督が提供されると
同時に、輸入化粧品のトレーサビリティ制度が確立されることになります。化粧品の輸入・販
売事業を展開する日系企業は、本弁法の要求に厳格に従って荷受人の届出を行い、輸入及び販
売記録制度の実施体制を構築しなければなりません。
(4)
「食品安全信用情報管理弁法」(食品安全信用信息管理办法)
2016 年 8 月 22 日公布、同日施行
http://www.sda.gov.cn/WS01/CL1605/163794.html
同弁法の主な内容、今後の注意点について、KLO 投資コンサルティング(上海)有限公司に
解説頂いた。
解説
1、 主な内容
食品の安全は、一般大衆の健康に直接関係しますが、中国では、一般大衆に提供される食品
の安全面に関する情報の透明性が不十分であるとの状況が存在しています。このような状況を
受け、食品の安全に関する信用情報の管理を強化し、食品の安全に対する監督管理機能を向上
させ、食品生産者、販売者の信用に対する自律意識及び信用レベルを強化し、食品の安全に関
する信用情報の公開を促進し、食品の安全に関する信用システムの構築を加速し、食品の安全
を確実に保障するため、本弁法が制定されました(本弁法第 1 条)
。
(1) 食品の安全に関する信用情報の範囲の明確化
本弁法では、食品の安全に関する信用情報には次の情報が含まれるとされています(本弁法
第 5 条、第 6 条)
。
①
食品生産・販売者の基本情報
具体的には、食品生産・販売者の名称、住所、法定代表者(責任者)、食品安全管理員の氏名、
身分証番号等の情報を含む。
②
行政許可情報
具体的には、食品生産販売者許可、許可変更事項等公示しなければならない各許可事項に関す
る情報を含む。
③
検査情報
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具体的には、日常的な検査、特定項目に関する検査、抜き打ち検査及び追跡検査により発覚し
た問題、改善状況及び責任者へのヒアリング等の情報を含む。
④
食品監督抜き取り検査情報
具体的には、合格及び不合格食品の品種、生産日又はロット番号等の情報並びに不合格食品の
項目及びモニタリング結果を含む。
⑤
行政処罰情報
具体的には、食品生産販売者が受けた行政処罰の種類、処罰結果、処罰根拠、行政処罰を下し
た部門等の情報並びに行政処罰決定を下した部門が公示すべきと判断した情報を含む。
(2) 食品の安全に関する信用情報の公開方法
各地の食品医薬品監督管理部門は、自発的に公開する食品の安全に関する信用情報を、自ら
のウェブサイト又は刊行物、ラジオ、テレビ、ネットワーク等の大衆が知得しやすい方法を通
じて公開しなければなりません(本弁法第 10 条)
。
現在、地方によっては、食品医薬品監督管理部門が、自発的に公開しなければならない食品安
全信用情報の一部を、既に自らのウェブサイトを通じて一般大衆に公開しています。例えば、
北京市食品医薬品監督管理局は、そのウェブサイトにデータ検索ボックスを既に設置しており、
誰でも当該ボックスを通じて食品関連企業の基本情報、及び食品関連企業の行政処罰情報を検
索することができるようになっています。
2、今後の注意点
食品安全信用情報公開制度の導入は、好ましくない情報(例えば、不合格食品の情報、行政
処罰の情報)のある食品生産・販売者の信用及び信用レベルに直接影響を及ぼすこととなりま
す。このため、食品生産・販売者となる日系企業は、食品の安全に関する信用情報を重視した
経営を行い、自らの良好な信用レベルを維持する必要があります。また、食品の取引先の信用
レベルにも注意を払い、信用レベルの低い企業との取引は避けるべきであると考えます。
(5)
「全国範囲での加工貿易業務に対する審査許可の廃止、事中事後における監督管理
メカニズムの確立・健全化に関する事項についての公告」
(关于在全国范围内取消加工贸易业务审批、建立健全事中事后监管机制有关事项的公告)
2016 年 8 月 25 日公布、同年 9 月 1 日施行
http://www.mofcom.gov.cn/article/b/e/201608/20160801384061.shtml
同公告の主な内容、今後の注意点について、KLO 投資コンサルティング(上海)有限公司に
解説頂いた。
解説
1、 主な内容
(1) これまでの加工貿易における一般的な業務の流れ
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「加工貿易の審査許可による管理に関する暫定弁法」5及び「加工貿易貨物に対する監督管理
に関する中華人民共和国税関の弁法」6によれば、これまでの加工貿易における一般的な業務の
流れは次のとおりです。
①
加工貿易企業の経営状況及び生産能力の調査
加工貿易を行う企業は「加工貿易企業の経営状況及び生産能力の証明」を商務部門に申請し
て取得します。
②
加工貿易業務許可証の申請・受領
加工貿易企業は実際の加工貿易項目に基づき、加工貿易を実際に行う前に、
「加工貿易業務許
可証」を商務部門に申請します。
③
加工貿易手帳の申請・受領
上記の「加工貿易企業の経営状況及び生産能力の証明」及び「加工貿易業務許可証」を所持
の上「加工貿易手帳」を税関で申請・受領します。
④
関連業務の許可
上記の加工貿易における一般的な業務のほか、次の事項についても定められていました。
i
保税資材・部品を国内販売する場合の「加工貿易における保税輸入資材・部品の国内
販売許可証」の取得
ii
無償支給設備を使用する場合の「加工貿易における無償支給設備許可証」の取得
iii
ネットワーク相互接続による監督管理を受ける場合の「ネットワーク相互接続による
監督管理を受ける企業の加工貿易業務許可証」の取得
iv
税関特別監督管理区域内の企業である場合の「輸出加工区における加工貿易業務許可
証」
、
「輸出加工区における保税貨物の再加工のための別工場への移送業務許可証」の取得
(2) 本公告施行後の加工貿易における業務の流れ
本公告により、商務主管部門による加工貿易契約に対する審査許可及び加工貿易保税輸入資
材・部品又は完成品の国内販売への変更についての審査許可が廃止され、業務の流れは次のよ
うに簡素化されました。
①
加工貿易企業の経営状況及び生産能力の調査
「加工貿易企業の経営状況及び生産能力の証明」を商務部門に申請して取得します。
②
加工貿易手帳の申請・受領
上記の「加工貿易企業の経営状況及び生産能力の証明」さえあれば、
「加工貿易手帳」を税関
で申請・受領することができるようになりました。
③
i
関連業務の許可
保税資材・部品を国内販売する場合の「加工貿易における保税輸入資材・部品の国内
販売許可証」の取得が不要となりました。
ii
無償支給設備を使用する場合の「加工貿易における無償支給設備許可証」の取得が不
要となりました。
iii
5
ネットワーク相互接続による監督管理を受ける場合の「ネットワーク相互接続による
[1999]外経貿管発第 314 号。1999 年 5 月 27 日公布、同年 6 月 1 日施行。
税関総署第 168 号令。2004 年 2 月 26 日公布、同年 4 月 1 日施行。2008 年 1 月 4 日改正、同
月 14 日公布、同年 3 月 1 日施行。
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6
監督管理を受ける企業の加工貿易業務許可証」の取得が不要となりました。
iv
税関特別監督管理区域内の企業である場合の「輸出加工区における加工貿易業務許可
証」
、
「輸出加工区における保税貨物の再加工のための別工場への移送業務許可証」の取得が不
要となりました。
上記を踏まえ、税関総署は 2016 年 8 月 26 日に相応する公告7を公布し、移行期間における手
帳への具体的な記入に関する詳細について規定を行いました。現在、各地方商務部門において
も相次いで相応する公告を公布しており、加工貿易業務に対する審査許可に関する事項処理の
受理が停止されています。
2、今後の注意点
本公告により、加工貿易に関して、
「加工貿易業務許可証」等の 6 種類の許可証が廃止されま
した。もっとも、加工貿易企業の経営状況及び生産能力に対する審査上の要求は強化されてお
り、これについては各加工貿易企業において必要な注意を払わなければなりません。
なお、加工貿易が禁止及び制限される商品に関係する場合には、依然として商務部の許可書
類を取得する必要があり、また保税輸入資材・部品に許可証が関係する場合にも、依然として
相応する許可証を税関に提出する必要がある点にも注意が必要です。
(6)
「金融機関の同業者間取引に係る増値税政策に関する補充通達」
(財税[2016]70 号)
(关于金融机构同业往来等增值税政策的补充通知)
http://www.chinatax.gov.cn/n810341/n810755/c2202213/content.html
2016 年 6 月 30 日発布
2016 年 5 月 1 日より施行
同通達の主な内容、企業への影響について、徳勤華永会計師事務所に解説頂いた。
解説
1、 主な内容
2016 年 6 月 30 日、財政部および国家税務総局は財税 [2016]70 号の通達(以下「70 号通達」
)
を公布した。これは、増値税が免除される金融サービスの範囲を拡大するものであり、2016 年
5 月 1 日に遡及して施行される。
財税 [2016]36 号の通達8(以下「36 号通達」)の規定によれば、増値税が免除される項目を
除き、大部分の金融サービスには 6%の増値税税率が適用される。金融機関の同業者間取引に係
る増値税免除政策の適用範囲は、36 号通達の関連の内容を補充する財税[2016]46 号の通達9に
よって広げられたが、営業税の対象であったときと比べると、その範囲はなお狭い。増値税改
7
「商務主管部門による加工貿易審査許可後の手帳記載方式の明確な取消についての公告」税
関総署公告 2016 年第 46 号、2016 年 8 月 26 日公布、同日施行
8
参考 URL: http://www.chinatax.gov.cn/n810341/n810755/c2043931/content.html
9
参考 URL: http://www.chinatax.gov.cn/n810341/n810755/c2111190/content.html
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革試験の実施が金融業の税負担に与える影響を減じるために、財政部および国家税務総局は増
値税が免除される金融機関の同業者間取引の範囲をさらに広げることを検討してきた。
70 号通達の規定によれば、金融機関等が以下の業務により取得した収入に対しても、増値税
免除政策が適用される。
【増値税免除政策に適用される金融機関等の業務収入】

特定の金融機関の同業者間取引に係る利息収入

同業者預金:資金を預かる側が預金受入資格のある金融機関である場合。

同業者貸付: 農村信用社の間および金融機関営業許可証の経営範囲に“金融機関への
貸付”業務が列挙される金融機関で行われる同業者間の資金貸出および借入の業務。

同業者代理支払:商業銀行(受託者)が金融機関(委託者)の委託を受けて、企業顧
客に支払を行い、委託者が約定した返済日に代理支払の元金と利息を返済する資金融通行為。

アウトライト・レポ:金融商品の所有者(レポ側)が債券等の金融商品を購入者(リ
バースレポ側)に売ると同時に、将来の特定の日にレポ側が約定価格でリバースレポ側から同
数量の同種の債券等の金融商品を買い戻すことを、取引当事者双方が約定する取引。

金融債券保有:金融債券とは、中国国内で設立された金融機関法人が全国銀行間およ
び取引所の債券市場で発行し、約定に従って元金と利息を返済する有価証券を指す。

同業者預金証書:銀行業の預金受入を行う金融機関法人が全国銀行間市場で発行した
記帳式の定期預金証書を指す。

金融機関と中国人民銀行の間で発生する特定の資金取引

商業銀行による中央銀行債の買入れ

商業銀行と中国人民銀行の間で行われる通貨スワップおよび通貨相互預入

銀行間/銀行グループ内のクロスボーダー資金取引

国内銀行と国外の本店または親会社との間の資金取引

国内銀行と国外の支店、全額出資子会社の間の資金取引

オフショア投資者が得る特定の投資収益

人民元適格外国機関投資家(RQFII)が国内会社に委託して中国国内で証券売買業務に
従事して得る収入

中国人民銀行の認可を得た外国機関が銀行間通貨市場で投資して得る収入
2、企業への影響
増値税免除の対象となる金融機関の同業者間で行われる主な取引の定義は、中国人民銀行が
2014 年に公布した銀発[2014]127 号の通達と一致しており、このことは銀行業における政策の
適用を容易にする。一方、金融機関の同業者間取引について、70 号通達は増値税免除政策が適
用される説明したものであるが、さらに明確化の必要な事項もある。例えば、銀行間/銀行グル
ープ内のクロスボーダー資金取引に係る増値税免除政策は、同一の親会社の支配下にある子銀
行間の取引にも適用されるのか否か等である。また、銀発[2014]127 号の通達で定義される銀
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行間の投資取引には多くの形式が含まれるが、70 号通達によれば、金融債券の利息収入のみが
免税の範囲に含まれる。今後、増値税改革試験が進められていく中で、その他の形式の銀行間
の投資取引による収入も免税の範囲に含まれることになるのか否かを見ていくことになる。そ
のほか、金融機関が増値税免税を申請するための手続に関する指針も必要とされる。
従って、銀行業の納税者は、70 号通達も考慮に入れ、自らの業務に適用される増値税の取扱
いを明らかにした上で、増値税申告を行うように留意しなければならない。
(7)「
『中華人民共和国税関査察条例』 の改訂に関する国務院の決定」
(国務院令第 670 号)(关于修改《中华人民共和国海关稽查条例》的决定》)
http://www.customs.gov.cn/publish/portal0/tab49564/info807275.htm
2016 年 6 月 19 日発布
2016 年 10 月 1 日より施行
同決定の主な内容、企業への影響について、徳勤華永会計師事務所に解説頂いた。
解説
1、 主な内容
中国国務院は 1997 年に公布した「中華人民共和国税関査察条例」 (国務院令[1997]209 号)
によって、中国の税関査察制度を確立した。2016 年 6 月 19 日、国務院は『
「中華人民共和国税
関査察条例」の改定に関する国務院の決定』
(国務院令第 670 号、以下「670 号通達」
、或いは
「新査察条例」
)を公布・施行、20 年以来の国務院による重大な改訂を行った。
2016 年 10 月 1 日から施行される新査察条例には、公布した「中華人民共和国税関査察条例」
1997 年に基づき、30 箇所以上の修正がある。主な項目を纏め、以下のとおり紹介する。
【査察の対象期間の変更】

保税品及び減免税により輸入された貨物の査察期限が、
「輸出入貨物が通関した日から
3 年以内又は保税品、減免税により輸入された貨物に対する税関監督管理期間内」から「輸出
入貨物が通関した日から 3 年以内又は保税品、減免税により輸入された貨物に対する税関監督
管理期間内及びその後 3 年以内」に変更された。
【査察範囲の拡大】

税関査察の対象範囲は従来「直接に輸出入活動に関連する企業」と規定されていたが、
新査察条例により、査察範囲を「輸出入貨物」、「輸出入貨物に直接関連している企業」、「輸出
入貨物に関連する伝票資料」と規定される。

新査察条例により、税関は査察調査の必要上、関連の業界団体、政府機関及び関連企
業等から特定の商品、業界の輸出入活動に関連する情報を収集できると規定される。
【企業自主報告制度の導入】
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
「輸出入貨物に直接関係する企業、組織が、自身の税関監督管理規定に違反した行為
を自ら進んで税関に報告し、また税関の処分を受けると表明した場合には、それに対する行政
処分を軽減すべきである」という自主報告と相応する処理方法が新査察条例によって明確にさ
れた。

税関は 2005 年より、
「自己検査・自主報告」という管理方式を探り、2014 年より、直
属される税関を拠点から相次いで「自立管理」が発足した。今度「新査察条例」の公布によっ
て、
「自主報告」が正式的に法律上で税関管理方式として確立された。
【企業の会計管理の明確】

コンピューターによる記帳・計算を採用している企業に対する会計記録の出力と保管
に関する規定が削除された一方、輸出入伝票、契約書を含める会計記録等の保管期間は、税関
が輸出入貨物を通過させた日から 3 年以内、または保税貨物、税減免輸入貨物の税関監督管理
期間内及びその後 3 年以内にすることが明確にされた。
【企業信用状況やリスクへの評価の導入】

税関は税関査察重点項目の決定基準に、税関の管理規制に従い、従来の輸出入貨物の
具体的な状況の他、輸出入貨物に直接に関連する企業、部門の輸出入信用状態及びリスク状況
を組み入れた。
【税関による管理の強化】

税関の査察に関する権利が拡大された。例えば、被査察者が帳簿を移管、隠蔽、改竄、
若しくは毀損していると発見した場合、又は輸出入貨物が税関法律およびその他の関連法律、
行政規定等に違反すると疑われる場合には、税関の査察人員は、一定条件の下の差押権、貿易
調査権、直接査察権などの権力が与えられました。

被査察者が規定通りに帳簿を設けていない若しくは作成していない、又は帳簿を移管、
隠蔽、改竄、若しくは毀損した場合には、会計法の関連規定に則ってその法的責任を追及する
と追加で規定された。

税関は査察の結論において、その理由を説明し、非査察人にその権利を教示しなけれ
ばならないとの規定が追加された。

税関に対して事実を仮装または隠蔽する行為などに対する処罰は、従来の「1 万元以
上 3 万元以下の罰金が課される」ことより、
「2 万元以上、10 万元以下の罰金が課される」に変
更され、状況が深刻な場合には、直接責任を負う主管人員及びその他の直接責任を負う人員に
対する処罰は、
「1000 元以上、5000 元以下」より「5000 元以上 5 万元以下」の罰金が課される
ことと変更された。なお、
「犯罪を構成する場合、法律に基づき、刑事責任を追及する」という
規定が追加された。これによって、税関処罰に関わる従来の規定(罰則)が改正され、一層強
化された。
【仲介機構の査察協力の導入】
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税関は査察を実施する場合、会計、税務等に係る専門機関に専門的意見の提示を依頼するこ
とができる。従い、被査察者の依頼により、会計、税務等に係る専門機関から提示された専門
的意見は、税関査察の参考とされる。
2、 企業への影響
税関査察制度は国際通用な税関管理制度として、税関が輸出入貨物通関後一定の期間内に、
輸出入活動に直接に関連する企業、帳簿、帳票などの資料及び輸出入貨物に対し、審査を行う
ことを指し、輸出入活動の真実性、合法性を保証する活動を指す。税関査察制度は貿易の便利
化を促進し、税関の有効的な管理には重要な役割を果たしている。
670 号通達は、1997 年に税関査察条例が公布され、中国の税関査察制度が確立されて以来、
20 年ぶりの重大な改訂であり、様々な問題をさらに明確化にしたと言われる。670 号通達によ
って、企業信用状態やリスクへの評価の導入により、企業がコンプライアンスおよび信用管理
という二つの方向へ改善しつつあることによって、今後の税関査察のリスクを減らすことが期
待できることが明確にされた。また、
「行政処分を軽減」との規定に基づき、今まで企業は「自
主報告」を考える際、税関の行政処分を心配するケースが多いが、670 号通達に規定される「自
主報告」を利用し、行政処罰、信用管理、延滞金徴収等の面から軽減措置が適用できることに
って、企業の心配が解消され、企業にとってはメリットだと考えられる。
税関は輸出入貨物に直接的に関連する企業の信用等級、リスク評価に基づき、効率的に管理
を行うようになる。そのため、税関査察の更なる規範化が想定される一方、罰則の強化及び企
業の自律管理に対する追加規定から見ると、今後企業は信用レベル向上および維持するために
注力すべきである。さらには必要に応じて、会計、税務等に係る専門機関に依頼し、協力して
もらうことを提案する。
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<2> 知っておきたい中国語<第百四回>~「最憶是杭州」と「天宮二号」編
みなさん、こんにちは。今回は最近ホット話題となった G20 および宇宙航空に関する中
国語を紹介します。
<最忆是杭州>
G20 サミット(二十国集团领导人杭州峰会)が 9 月 5 日、閉幕しました。サミットの成果
として、
「改革、発展、モデルチェンジ(转型)」という 3 つのキーワード(关键词)は世
界経済の発展方向と発展パターンの問題に答え、軟調な世界経済の回復を導くと見られ、
世界中からの期待が寄せられています。 サミット開催期間中、ひとつ話題となったことが
あります。それは、G20 杭州サミットに出席した加盟国のメンバー(成员国)
、ゲスト国(嘉
宾国)の指導者、関連する国際組織の責任者が 9 月 4 日、杭州市西湖で交響楽コンサート
「最忆是杭州」を鑑賞したことです。このコンサートの監督は北京五輪開幕式の総監督を
務めた張芸謀氏となっており、テーマは、唐代の詩人白居易が名作『忆江南』の中に書い
た「江南忆、最忆是杭州」
(江南の地を回想する時、最も印象的で思い出深いのは、杭州で
ある)から名づけられたのです。
白居易【唐】
江南忆
江南を想うと、
最忆是杭州
もっとも思われるのは杭州のこと、
山寺月中寻桂子
山寺の月中の桂を訪ね、
郡亭枕上看潮头
郡亭の枕上から海嘯を見る、
何日更重游
またそこに遊ぶことのできるのはいつの日のことか。
<天宫二号>
中国は、
「天宮二号」
、
「伴星二号」を搭載した長征 2F ロケット(长征二号运载火箭)を
甘粛省の酒泉衛星発射センターより打ち上げました。打ち上げ 575 秒後にロケットの二段
目の切り離しが実施され、無事予定軌道に乗ったと発表されました(约 575 秒后,天宫二号
与火箭成功分离,进入预定轨道)
。天宮二号は、高度 383 キロメートルの軌道にて、中国の
宇宙ステーションの実験室(宇宙空间试验室)として準備を進める予定です。10 月に打ち
上げを予定している「神舟十一号」は、2 人の宇宙飛行士(宇航员)を打ち上げ、今回打ち
上げられた天宮二号とドッキング(交会对接)
、その後 30 日間の滞在と実験が予定されて
います。また、来年上半期に打ち上げを予定している「天舟一号」は、物資運搬のため天
宮二号のドッキングを予定しています。天宮二号の側面に搭載されて打ち上げられた「伴
星二号」は、約 40kg の小型衛星で天宮二号の周囲を飛行しながら高画質のカメラと魚眼レ
ンズ(鱼眼相机)で撮影できます。天宮二号と神舟十一号がランデブー・ドッキングする
様子や天宮二号の周りを撮影する技術の検証を行うとされています。
ちなみに、中国の月探査計画(月球探测工程计划)「嫦娥计划」は「嫦娥奔月」(嫦娥、
月に昇る)という中秋節にちなんだ故事から名づけられた。
「嫦娥」1、2、3 号というのは、
嫦娥計画の一環として打ち上げられた月探査機(绕月人造卫星)のことです。
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