...

インストールガイド - Arcserve

by user

on
Category: Documents
0

views

Report

Comments

Transcript

インストールガイド - Arcserve
インストールガイド
年
月
はじめに
本書は
を
(以降
)環境にてお使いいただくためのイン
ストールおよび設定の手順をまとめたものです。
は、
仮想マシンに導入いただく場合も、オンプレミスの物理・仮想環境
に導入いただく場合も、設定手順や使用方法に変わりはありません。オンプレミスから
シンへのレプリケーション、
仮想マ
仮想マシン同士でのレプリケーション、どちらの場合であっても
本ガイドをお使いいただけます。
上での対応
※
ートする
は、データ レプリケーション
シナリオの動作要件と、
の組み合わせに準じます。コントロール サービスのインストールと
利用もサポートします。
<動作要件はこちらから>
※
によるスイッチオーバーはサポートされていません。そのため、本書では
に関する記述は割愛しています。
<
と
仮想マシンの利用パターン>
2
がサポ
の
■ レプリケーションを始めてみよう ~ インストールから設定、開始まで
コンポーネントの説明
この章では以下のコンポーネントのインストールについて説明します。
※ 説明手順は、ご使用の環境により一部異なる場合がありますのでご注意ください。また、文中での「
とは
」
の略称として利用されます。
コントロール サービス
インストール必須
シナリオの作成や稼働状況の確認など、レプリケーションの管理に必要なサービスです。マスタおよびレ
プリカサーバと
で通信が可能なサーバに最低 台インストールします。本書では以降「コントロー
ル サービス」と記載します。
エンジン
インストール必須
レプリケーションを実行するコンポーネントです。マスタ サーバ(レプリケーション元)
、レプリカ サー
バ(レプリケーション先)の双方にインストールします。本書では以降「エンジン」と記載します。
マネージャ
コントロール サービス サーバに接続し、シナリオを操作するための管理コンソールです。
コント
ロールとしてコントロール サービス サーバからダウンロードして使用します。製品のインストーラを利
用してインストール作業をする必要はありません。本書では以降「マネージャ」と記載します。
インストールは任意、本書では説明を省略
コマンドラインでレプリケーションの管理を行うためのコンポーネントです。
サービスと通信ができるコンピュータにインストールします。
されている必要があります)
3
コントロール
以上がインストール
※ コントロールサービスの導入先がレプリカ サーバである必要はありません。
サーバのスペックが不足している場合は、別のサーバにコントロールサービスを導入することも検討し
てください。ただし、マスタサーバへの導入は、マスタサーバにハードウェア障害などが起きた際に
の操作を行えなくなる可能性があるため、お勧めいたしません。
4
インストール前の留意事項
動作要件の確認
の動作要件は下記テクニカルサポートの
ページをご覧ください。
インストールの順序
本書では便宜上コントロール サービスのインストールをエンジンのインストールより先に説明していま
すが、実際にはエンジンのインストールをコントロール サービスのインストールに先立って行っていただ
いても問題ありません。また、エンジンのインストール順序も特に指定していません。
(マスタ⇒レプリカ、
レプリカ⇒マスタのどちらの順序でも問題ありません。
)
ファイアウォールの設定
コントロール サービスとエンジンをインストールするサーバでそれぞれ以下のポートを開いておいてく
ださい。
コントロール サービス:
エンジン:
※
設定をしてコントロール サービスを利用する場合には、
を開ける必要があります。
※ コントロールサービスおよびエンジンが使用するポート番号は変更することができます。変更方法
は「
管理者 ガイド」の「第
定」および「付録
章: プロパティの設
トラブルシューティング」をご覧ください。
また、エンジンのリモート インストールを行う場合は、インストール先のサーバで以下のポートを開いて
ください。なお、
以降の
ではファイアウォールで
トラフィック の通過を許
可してください。
TCP/25000, 1025, 2660, 2666
UDP/135, 137, 138
※
以降の
の場合、インストーラ
をローカルで実行し
エンジン
をインストールすることをお勧めします。
最新のサービス パックを適用してください
をインストールする前にサービス パックの公開状況を確認してください。
のサービス パックはこちらのサイトで確認・ダウンロードできます。(本書では
での手順をご案内しております)
5
コントロールサービスのインストール
のコントロール サービスをインストールするコンピュータに、
または
グループのユーザでログオンします。「
メディア」をドライブにセットすると、インストーラ画面が
自動的に起動します。起動しない場合は、エクスプローラよりメディア ドライブのルート デ
ィレクトリにある
を実行してください。
「コンポーネントのインストール」をク
リックします。
※ 注意: コントロールサービスはマスタおよびレプリカサーバと
で通信が可能な
サーバに 台インストールされていればレプリケーションを実行できます。本書ではレ
プリカサーバのみに導入します。
「
コントロール サービスのインストール」をクリックします。
6
日本語 を選択し、
をクリックします。
コントロール サービスの前提条件となる「
ルします。
以前の環境では
」を事前にインストー
が表示されます。
の環境ではサーバーマネージャーの 役割と機能の追加 よりインストー
ルします。
■
以前の場合:
インストール をクリックし、インストールが終了するまでお待ちください。
7
■
の場合:
サーバーマネージャーから 役割と機能の追加ウィザード を進め、 機能の選択 画面で「
」を選択し、 次へ をクリックします。
インストール オプションの確認 画面で インストール をクリックします。インストール対象
のサーバがインターネットに接続されていない場合は、
のインストール
メディアを挿入し、 代替ソース パスの設定 をクリックします。
代替ソース パスの指定 画面にて、パス に
サイド バイ サイド ストア
のインストール メディア内の
フォルダへのパスを指定します。
ストール オプションの確認 画面にて インストール をクリックします。
8
をクリックし、 イン
ウィザードが起動したら 次へ をクリックします。
使用許諾契約を最後まで読み、同意する場合は ライセンス使用条件に同意する を選択し、
次へ をクリックします
9
ユーザ名と所属を入力し、 次へ をクリックします。
インストール先のフォルダを確認し、問題がなければ 次へ をクリックします。
※
ビット環境にインストールした場合にはデフォルトインストールパスは以下になり
ます。
10
設定を使用 チェック ボックスにチェックが入っていないことを確認し、 次へ をクリ
ックします。
※
設定の詳細については「
イド」の「第
ル」の「
インストール ガ
章
のインストール、アップグレード、アンインストー
コントロール サービスのインストール」および「付録
自己署名証明書のインストール」をご覧ください。
コントロール サービスのサービスアカウントを指定します。コントロール サービスのサー
ビス アカウントは、デフォルトの ローカル システム アカウント から変更する必要はあり
ません。 ローカル システム アカウント のまま 次へ をクリックしてください。
11
アクティブ コントロール サービスがスタンバイ コントロール サービスと役割を切り替
えることを許可します。 チェック ボックスのチェックが外れている事を確認し、 次へ を
クリックします。
※ コントロールサービスの切り替えの詳細については、「
インストール ガイド」の「第
章
ップグレード、アンインストール」より「
ンストール」
、および「
のインストール、ア
コントロール サービスのイ
管理者ガイド」の「第
章: コントロール サービスの保護」をご覧ください。
インストール をクリックします。
12
インストールが終了するまでお待ちください。
完了 をクリックして
ウィザードを閉じます。
以上で、コントロール サービスのインストールは完了です。
13
マネージャのインストールとライセンスの登録
スタート メニューから
※ 下の図は
概要ページ を開きます。
の画面です。
べてのプログラム
以前の環境では、 す
概要ページ を開きます。
※ コントロールサービスをインストールしていないコンピュータから概要ページにアクセ
スするには、ブラウザで以下の
を入力してください。
コントロールサービスのコンピュータ名
コントロール サービスのインストール時に登録したサービス アカウントの認証情報を入
力し、 ログイン をクリックします。
※ ブラウザのセキュリティ設定によってはこのサイト(
コントロールサービスのコン
ピュータ名 )を信頼済みサイトに追加する必要があります。
14
シナリオ管理 をクリックします
実行 をクリックし、
マネージャをダウンロードします。
※ マネージャをインストールするには前提条件として
トールされている必要があります。インストールされていない場合、別途
がインス
ページが
表示され、コントロール サービスから直接ダウンロードする画面が表示されます。ただ
し、ここでダウンロードできる
のインストーラは英語版ですので、日
本語版をご希望の場合には
のウェブサイトからダウンロードしてください。
ダウンロードしています。
15
マネージャが開きます。メニューの ヘルプ 登録 をクリックします。
「
の登録」ダイアログが表示されるので、
登録キー 欄にライセンスキーを入力し、 登録 をクリックします
(パッケージ製品)をご購入の場合、 パッケー
※
ジに
サーバ分のライセンスが記載されています。
、 を繰り返し、ご利用サーバ
数分のライセンスキーを登録してください。
再度「
の登録」ダイアログを開き、「現在の
キー」欄にライセンスが登録されていることを確認します。
以上で、マネージャのインストールとライセンスの登録は完了です。
16
エンジンのインストール
のエンジンをインストールするコンピュータに、
または
グループのユーザでログオンし、「
メディア」をドライブにセットすると、インストーラ画面が自動的に起動します。起動しな
い場合は、エクスプローラより、メディアドライブのルート ディレクトリにある
を実行してください。
「コンポーネントのインストール」をクリックします。
注意: エンジンのインストールはすべてのマスタおよびレプリカサーバで行います。
「
エンジンのインストール」をクリックします。
17
日本語(日本) を選択し、
をクリックします。
次へ をクリックします
使用許諾契約を最後まで読み、同意する場合は ライセンス使用条件に同意する を選択し、次
へ をクリックします。
18
ユーザ名と所属を入力し、 次へ をクリックします。
エンジン が選択されていることを確認します。また、インストール先のフ
ォルダを確認し、問題がなければ 次へ をクリックします。
19
エンジンのサービスアカウントを指定します。本書では ローカル システム アカウント を
選択し、 次へ をクリックします。
※ シングルサーバレプリケーションなどのように、ネットワークドライブをレプリカルー
トディレクトリに指定する場合は このアカウント を選択し、ローカルまたはドメイン管
理者のアカウント情報を入力してください。ローカルシステムアカウントではネットワ
ーク上の共有フォルダにファイルを書き込む事ができません。
インストール をクリックします。
20
インストールが終了するまでお待ちください。
完了 をクリックし、
を閉じます。
以上でエンジンのインストールは完了です。上記の手順をすべてのマスタ・レプリカサーバに対して繰り
返してください。
※ 遠隔地のサーバへのエンジンのインストールをより簡単に行うために、リモート インストーラを利用
することができます。詳細は、
「
「第
章
インストール ガイド」の
のインストール、アップグレード、アンインストール」より「
エンジンをインストールする方法」
「リモート インストーラを使用したエンジンのインスト
ール」をご覧ください。
21
シナリオの作成とレプリケーションの実行
ここではファイル サーバのオンライン レプリケーションを行う方法について説明します。
などのアプリケーションのシナリオや、ハイアベイラビリティのシナリオの作成方法につ
いては
のサポートサイトに掲載されている各種ガイドをご覧くだ
さい。
概要ページの シナリオ管理 をクリックし、
マネージャを起動します。
マネージャの シナリオ作成 ボタンまたは、メニューの シナリオ
22
新規 をクリックします。
シナリオ作成ウィザードが現れます。「新規シナリオの作成」が選択されていることを確認
し、 次へ をクリックします。
サーバ タイプの選択 で「ファイル サーバ を、 製品タイプの選択 で「レプリケーションお
よびデータ リカバリ シナリオ
」を、 レプリカ上のタスク で なし を選択し、 次へ をク
リックします。
※
製品タイプの選択 の「ハイ アベイラビリティ シナリオ
」は
のライセンスを適用している場合のみ選択できます。
のライセンスでは、サーバ タイプの
※
選択 で「ファイル サーバ」および「
コントロールサービス」以外を
選択することはできません。また、アシュアード リカバリ
を選択することもできません。
23
を使用した整合性テスト
マスタ ホスト名
および レプリカ ホスト名
にホスト名または
アドレスを入力し、
次へ をクリックします
※ シナリオ名は任意です。管理上分かりやすい名前を付けてください。(ただし、シナリオ
名に特殊文字( ただし、シナリオ)を含めないでください。
)
※ 入力ボックスの横の「 」ボタンを利用してホストディスカバリを行うには、ドメインコ
ントローラサーバに接続されている必要があります。
で ホスト上の
エンジンを検証 にチェックが入っていると、マスタお
よびレプリカサーバでエンジンの検証を行います。エンジンが問題なくインストールされて
いることを確認し、 次へ をクリックします。
は、エンジンの検証に
※
(
、リモート
プロシージャコール)を使用します。そのため、検証対象のサーバで
止している場合や、ファイアウォールで
サービスが停
のポートがブロックされている場合は、エ
ラーが発生しエンジンの検証を終了できません。その場合は、
で ホスト上の
エンジンを検証 チェックボックスのチェックを外してシナリオ作成を進
めてください。
24
※ コントロール サービスのサービス アカウントや概要ページへのログイン時に指定したユー
ザが、マスタサーバ・レプリカサーバのエンジンのサービス アカウントと異なる、もしくは
へのログオン権限がない場合、 サーバのステータス は「接続されていません」と表示さ
れ、以下のような認証ダイアログが表示されます。それぞれのエンジンの認証情報を入力し
をクリックしてください。
※ マスタサーバ・レプリカサーバにエンジンがインストールされていない、もしくはエンジン
のバージョンが古い場合は、 インストール ボタンをクリックすることでリモート インスト
ーラを立ち上げることができます。詳細は、
「
ストール ガイド」の「第
ストール」より「
章
イン
のインストール、アップグレード、アンイン
エンジンをインストールする方法」
トーラを使用したエンジンのインストール」をご覧ください。
25
「リモート インス
複製対象のフォルダおよびファイルを指定し、 次へ をクリックします。
の保護対象はデータ領域のみです。
※
フォルダなどシス
テムによって保護されているフォルダをマスタ ルート ディレクトリとして選択しない
よう注意してください。
※ 同様に、
のインストール ディレクトリやスプール ディレクトリ
をマスタ ルート ディレクトリに選択しないように注意してください。
複製先のフォルダを指定します。複製先フォルダはデフォルトで複製元と同一のディレクト
リ パスが設定されますので、必要に応じて適宜変更してください。複製先のディレクトリ
パスを変更する場合は、ディレクトリ パスが表示されている部分をダブル クリックし、フ
ォルダ選択画面を呼び出して指定するか、もしくは指定フォルダのパスを直接入力します。
複製先のフォルダを指定したら 次へ をクリックします。
※ このとき、
フォルダなどシステムによって保護されているフォルダをレプリ
カ ルート ディレクトリとして選択しないよう注意してください。
※ レプリカ ルート ディレクトリに新規フォルダを指定する場合には、予め作成するか、
もしくは新規作成フォルダ名を含んだパスを直接入力してください。
26
シナリオのプロパティ ではこのシナリオ全般の設定を行えます。各プロパティの説明がダ
イアログボックスの下段に表示されます。ここで必要な設定を行い、 次へ をクリックしま
す。各プロパティの詳細は「
「第
管理者 ガイド」の
章: プロパティの設定」をご覧ください。
※ 以下の例では レプリケーション 再起動後に実行 を「オフ」に、 レプリケーション オ
プション設定 エラー発生時の自動再同期を禁止 を「オン」に変更しています。このよ
うに設定することで、マスタ サーバ上で不意の再起動やエラーが発生した際に同期が自
動的に行われるのを避け、本番環境のパフォーマンス悪化を防ぐことができます。ただ
し、同期はマスタとレプリカのデータを一致させるための重要な処理です。自動同期が
起こるようなエラーの後は、マスタサーバのアクセスが少ない時間帯を選び、必ず手動
で同期を行ってください。
マスタとレプリカのプロパティ ではスプール ディレクトリなど各サーバに関する設定を
行えます。
ここで必要な設定を行ったら 次へ をクリックします。各プロパティの詳細は「
管理者 ガイド」の「第
スタとレプリカのプロパティの設定」をご覧ください。
27
章: プロパティの設定」
「マ
シナリオの検証が行われ、「シナリオは正常に作成され、検証されました」というメッセー
ジが出ていることを確認し、 次へ をクリックしてください。エラーや警告が出た場合は、
問題を解決した後再試行してください。
シナリオの実行 ではシナリオの概要が表示されるので、内容をご確認ください。問題がな
ければ 終了 をクリックします。
※
今すぐ実行 をクリックするとシナリオが開始し同期が始まりますのでご注意ください。
28
マネージャのシナリオ ビューで作成したシナリオを選択し、ツールバーの 実行 ボタン 緑色
三角ボタン 、またはメニューの シナリオ 実行 をクリックします。
実行 ダイアログで同期方法が表示されますので、内容を確認し
をクリックし、同期を実
行します。
※
同期はマスタ サーバとレプリカ サーバのデータを揃え、レプリケーションを開始する
ために必要な処理です。同期の実行中はマスタサーバのパフォーマンスに影響が出る可能
性がありますので、同期は極力業務時間やバッチ処理などを避けて行ってください。なお、
同期中にマスタ サーバのレプリケーション対象領域で行われたデータの変更は、スプー
ルに蓄積されて同期終了後にレプリカ サーバに反映されます。
29
同期が完了するとレプリケーションが開始します。マネージャ画面上でシナリオの状態が
「実行中」になっていることを確認してください。また、マスタ サーバでデータの変更を
行い、ファイルの変更が正しくレプリケート(複製)されることを確認してください。
以上で、シナリオの作成とレプリケーションの実行は完了です。
コラム:「レプリケーション実行中にレプリカ サーバのファイルを変更してもよいですか?」
レプリカ サーバのファイルを変更してもマスタ サーバにその変更は反映されません。データの不一致を
生じさせないために、平常時はレプリカ サーバのデータに変更が加わらないようにしてください。レプリ
カ サーバのデータを変更させないためには以下の方法が考えられます。
方法1:同期完了後レプリカのファイル共有を無効にしておく
方法2:レプリカ サーバを業務用ネットワークから切り離し、レプリケーション用のネットワークにの
み繋げておく
30
■ 本番サーバが故障!レプリカ サーバを使ってみよう
ファイル サーバに障害が起きたとしてもレプリケーションをしていれば安心です。レプリカ サーバには
本番サーバと同じファイルが存在するため、万一の際の代替サーバとして使用できます。以降では「
コ
ンポーネントの説明」の構成例の環境を想定し、レプリカ サーバでの代替運用からマスタサーバ復旧後の
運用切り戻しまでを説明します。
※ 本章では
を利用してファイル サーバのレプリケーションを行っている場合を想定
して記載しています。
フェーズ :レプリカ サーバへの運用切り替え
マスタ サーバをネットワークから外す
レプリカ サーバを使った代替運用を始めるには、まずマスタ サーバから
ケーブルを抜くなどし
て本番環境から切断されている状態を確保してください。
故障中のマスタ サーバがネットワークに接続していると、誤ってマスタ サーバでファイル更新が行
われたり、再起動やシステムリカバリを行ったりした際に予期しない同期が起きる可能性があります。
レプリカ サーバを使用できる状態にする
平常時に使用できないようにしていたレプリカ サーバを使用できる状態にします。レプリカサーバの
ファイル共有を無効にしていた場合はファイル共有を有効にし、レプリカ サーバが使用できることを
確認してください。
31
切り替えをアナウンスする
ここまで準備ができたら本番サーバからレプリカ サーバに運用が代わる事をユーザの皆さんに通知
しましょう。参考までに通知メールのサンプルをご紹介します。
【参考:レプリカサーバへの運用切り替え通知メール例】
32
フェーズ :シナリオを止める
マスタ サーバの修理が終わったらシナリオを停止し、リストアの準備をします。シナリオの停止はマスタ
サーバをレプリカ サーバに接続する前に必ず行ってください。マスタ サーバからレプリカ サーバに向か
って自動同期が実行され、代替運用中の更新データが失われてしまう可能性があります。
※ フェーズ2はシナリオのプロパティで レプリケーション 再起動後に実行 を「オン」にしている場合
には必ず実施してください。上記のプロパティを「オフ」にしている場合はマスタ サーバの再起動後
にシナリオが自動的に停止します。
シナリオを停止する
マネージャの
停止
ボタンをクリックしシナリオを停止してください。コントロール サービスが
レプリカ サーバとは別のサーバにある場合には、コントロール サービスとレプリカ サーバのエン
ジンが通信できる状態で
停止 ボタンをクリックしてください。コントロールサービスがマスタ
サーバおよびレプリカ サーバのいずれとも接続していない状態では停止命令をエンジンに届けるこ
とができず、シナリオを停止できません。
シナリオを停止する手順については、以下をご覧ください。
33
マスタ サーバに障害が起こったシナリオを選択し、停止ボタンをクリックします。
はい をクリックします。
シナリオが強制的に停止していることを確認します。
※ シナリオの 状態 はシナリオ停止後も「接続中」のままになります。
34
※ 参考: コントロール サービスからレプリカ サーバにも接続ができない場合には、障害が起きて
いるマスタ サーバの
エンジン サービスを停止し、以下のフォルダに保存
されるシナリオ定義ファイルを全て削除し、強制的にシナリオを停止します。
エンジンのインストール ディレクトリ
ファイルの削除後、再度
エンジン サービスを開始します。
マスタ サーバをネットワークに接続する
シナリオが停止したらマスタ サーバをネットワークに接続します。
35
フェーズ :リストアをする
リストアを行うことでレプリカ サーバで更新された新しいファイルをマスタ サーバに反映させることが
できます。
※ リストアは同期を逆向きに行う処理ですので、同期と同様業務時間を避けて行ってください。
リストアの手順は以下をご覧ください。
シナリオビュー で対象シナリオ、もしくはリストア元となるレプリカを選択し、ツールバ
ーのリストアボタンをクリックします。 (またはメニューの ツール データのリストア を
クリックします。
)
36
リストアの方法を確認し、 次へ をクリックします。
同期の方法を選択し、 終了 をクリックするとリストアが始まります。
元のシナリオが一時的に非表示になり、代わりに「リカバリ シナリオ名 」シナリオが実行
されます。
37
イベント ログに「リカバリ プロセスが終了しました。」というメッセージが表示されれば
リストア完了です。リストア後に元のシナリオが再表示され、リカバリ シナリオは自動的
に削除されます。
38
フェーズ :マスタ サーバで運用を再開する
リストアが完了したらシナリオを開始し、マスタ サーバからレプリカ サーバへのレプリケーションを再
開してください。レプリケーションが再開されたことが確認できたらマスタ サーバの運用再開をアナウン
スします。
39
Fly UP