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ガラテヤ人への手紙 - eBible.org

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ガラテヤ人への手紙 - eBible.org
ガラテヤ人への手紙 1:1 1 ガラテヤ人への手紙 1:12
ガラテヤ人への手紙
1 使徒となったパウロ――私が使徒となったの
は、人間から出たことでなく、また人間の手を通
したことでもなく、イエス・キリストと、キリスト
を死者の中からよみがえらせた父なる神によったの
です。―― 2 および私とともにいるすべての兄弟た
ちから、ガラテヤの諸教会へ。 3 どうか、私たちの
父なる神と主イエス・キリストから、恵みと平安が
あなたがたの上にありますように。 4 キリストは、
今の悪の世界から私たちを救い出そうとして、私た
ちの罪のためにご自身をお捨てになりました。私た
ちの神であり父である方のみこころによったので
す。 5 どうか、この神に栄光がとこしえにあります
ように。アーメン。
6 私は、キリストの恵みをもってあなたがたを召
してくださったその方を、あなたがたがそんなにも
急に見捨てて、ほかの福音に移って行くのに驚いて
います。 7 ほかの福音といっても、もう一つ別に福
音があるのではありません。あなたがたをかき乱す
者たちがいて、キリストの福音を変えてしまおうと
しているだけです。 8 しかし、私たちであろうと、
天の御使いであろうと、もし私たちが宣べ伝えた福
音に反することをあなたがたに宣べ伝えるなら、そ
の者はのろわれるべきです。 9 私たちが前に言った
ように、今もう一度私は言います。もしだれかが、
あなたがたの受けた福音に反することを、あなたが
たに宣べ伝えているなら、その者はのろわれるべき
です。 10 いま私は人に取り入ろうとしているのでし
ょうか。いや。神に、でしょう。あるいはまた、人
の歓心を買おうと努めているのでしょうか。もし私
がいまなお人の歓心を買おうとするようなら、私は
キリストのしもべとは言えません。
11 兄弟たちよ。私はあなたがたに知らせましょ
う。私が宣べ伝えた福音は、人間によるものではあ
りません。 12 私はそれを人間からは受けなかった
し、また教えられもしませんでした。ただイエス・
ガラテヤ人への手紙 1:13 2 ガラテヤ人への手紙 2:4
キリストの啓示によって受けたのです。 13 以前ユダ
ヤ教徒であったころの私の行動は、あなたがたがす
でに聞いているところです。私は激しく神の教会を
迫害し、これを滅ぼそうとしました。 14 また私は、
自分と同族で同年輩の多くの者たちに比べ、はるか
にユダヤ教に進んでおり、先祖からの伝承に人一倍
熱心でした。 15 けれども、生まれたときから私を選
び分け、恵みをもって召してくださった方が、 16 異
邦人の間に御子を宣べ伝えさせるために、御子を私
のうちに啓示することをよしとされたとき、私はす
ぐに、人には相談せず、 17 先輩の使徒たちに会うた
めにエルサレムにも上らず、アラビヤに出て行き、
またダマスコに戻りました。
18 それから三年後に、私はケパをたずねてエル
サレムに上り、彼のもとに十五日間滞在しました。
19 しかし、主の兄弟ヤコブは別として、ほかの使徒
にはだれにも会いませんでした。 20 私があなたが
たに書いていることには、神の御前で申しますが、
偽りはありません。 21 それから、私はシリヤおよび
キリキヤの地方に行きました。 22 しかし、キリスト
にあるユダヤの諸教会には顔を知られていませんで
した。 23 けれども、「以前私たちを迫害した者が、
そのとき滅ぼそうとした信仰を今は宣べ伝えてい
る。」と聞いてだけはいたので、 24 彼らは私のこと
で神をあがめていました。
1
2
それから十四年たって、私は、バルナバといっ
しょに、テトスも連れて、再びエルサレムに上り
ました。 2 それは啓示によって上ったのです。そし
て、異邦人の間で私の宣べている福音を、人々の前
に示し、おもだった人たちには個人的にそうしま
した。それは、私が力を尽くしていま走っているこ
と、またすでに走ったことが、むだにならないため
でした。 3 しかし、私といっしょにいたテトスでさ
え、ギリシヤ人であったのに、割礼を強いられませ
んでした。 4 実は、忍び込んだにせ兄弟たちがいた
ので、強いられる恐れがあったのです。彼らは私た
ちを奴隷に引き落とそうとして、キリスト・イエス
ガラテヤ人への手紙 2:5 3 ガラテヤ人への手紙 2:16
にあって私たちの持つ自由をうかがうために忍び
込んでいたのです。 5 私たちは彼らに一時も譲歩し
ませんでした。それは福音の真理があなたがたの間
で常に保たれるためです。 6 そして、おもだった者
と見られていた人たちからは、――彼らがどれほど
の人たちであるにしても、私には問題ではありませ
ん。神は人を分け隔てなさいません。――そのおも
だった人たちは、私に対して、何もつけ加えること
をしませんでした。 7 それどころか、ペテロが割礼
を受けた者への福音をゆだねられているように、私
が割礼を受けない者への福音をゆだねられているこ
とを理解してくれました。 8 ペテロにみわざをなし
て、割礼を受けた者への使徒となさった方が、私に
もみわざをなして、異邦人への使徒としてくださっ
たのです。 9 そして、私に与えられたこの恵みを認
め、柱として重んじられているヤコブとケパとヨハ
ネが、私とバルナバに、交わりのしるしとして右手
を差し伸べました。それは、私たちが異邦人のとこ
ろへ行き、彼らが割礼を受けた人々のところへ行く
ためです。 10 ただ私たちが貧しい人たちをいつも顧
みるようにとのことでしたが、そのことなら私も大
いに努めて来たところです。
11 ところが、ケパがアンテオケに来たとき、彼に
非難すべきことがあったので、私は面と向かって抗
議しました。 12 なぜなら、彼は、ある人々がヤコブ
のところから来る前は異邦人といっしょに食事をし
ていたのに、その人々が来ると、割礼派の人々を恐
れて、だんだんと異邦人から身を引き、離れて行っ
たからです。 13 そして、ほかのユダヤ人たちも、彼
といっしょに本心を偽った行動をとり、バルナバま
でもその偽りの行動に引き込まれてしまいました。
14 しかし、彼らが福音の真理についてまっすぐに歩
んでいないのを見て、私はみなの面前でケパにこう
言いました。「あなたは、自分がユダヤ人でありな
がらユダヤ人のようには生活せず、異邦人のように
生活していたのに、どうして異邦人に対して、ユダ
ヤ人の生活を強いるのですか。
15 私たちは、生まれながらのユダヤ人であって、
異邦人のような罪人ではありません。 16 しかし、
ガラテヤ人への手紙 2:17 4 ガラテヤ人への手紙 3:5
人は律法の行ないによっては義と認められず、ただ
キリスト・イエスを信じる信仰によって義と認めら
れる、ということを知ったからこそ、私たちもキリ
スト・イエスを信じたのです。これは、律法の行な
いによってではなく、キリストを信じる信仰によっ
て義と認められるためです。なぜなら、律法の行な
いによって義と認められる者は、ひとりもいないか
らです。 17 しかし、もし私たちが、キリストにあっ
て義と認められようとすることによって、罪人とな
ってしまうのなら、キリストは罪の助成者なのでし
ょうか。そんなことは絶対にありえないことです。
18 けれども、もし私が前に打ちこわしたものをもう
一度建てるなら、私は自分自身を違反者にしてしま
うのです。 19 しかし私は、神に生きるために、律法
によって律法に死にました。 20 私はキリストととも
に十字架につけられました。もはや私が生きている
のではなく、キリストが私のうちに生きておられる
のです。いま私が、この世に生きているのは、私を
愛し私のためにご自身をお捨てになった神の御子を
信じる信仰によっているのです。 21 私は神の恵みを
無にはしません。もし義が律法によって得られると
したら、それこそキリストの死は無意味です。」
1
3
ああ愚かなガラテヤ人。十字架につけられたイ
エス・キリストが、あなたがたの目の前に、あんな
にはっきり示されたのに、だれがあなたがたを迷わ
せたのですか。 2 ただこれだけをあなたがたから聞
いておきたい。あなたがたが御霊を受けたのは、律
法を行なったからですか。それとも信仰をもって聞
いたからですか。 3 あなたがたはどこまで道理がわ
からないのですか。御霊で始まったあなたがたが、
いま肉によって完成されるというのですか。 4 あな
たがたがあれほどのことを経験したのは、むだだ
ったのでしょうか。万が一にもそんなことはないで
しょうが。 5 とすれば、あなたがたに御霊を与え、
あなたがたの間で奇蹟を行なわれた方は、あなたが
たが律法を行なったから、そうなさったのですか。
それともあなたがたが信仰をもって聞いたからで
ガラテヤ人への手紙 3:6 5 ガラテヤ人への手紙 3:18
すか。 6 アブラハムは神を信じ、それが彼の義とみ
なされました。それと同じことです。 7 ですから、
信仰による人々こそアブラハムの子孫だと知りな
さい。 8 聖書は、神が異邦人をその信仰によって義
と認めてくださることを、前から知っていたので、
アブラハムに対し、「あなたによってすべての国民
が祝福される。」と前もって福音を告げたのです。
9 そういうわけで、信仰による人々が、信仰の人ア
ブラハムとともに、祝福を受けるのです。 10 という
のは、律法の行ないによる人々はすべて、のろいの
もとにあるからです。こう書いてあります。「律法
の書に書いてある、すべてのことを堅く守って実行
しなければ、だれでもみな、のろわれる。」 11 とこ
ろが、律法によって神の前に義と認められる者が、
だれもいないということは明らかです。「義人は信
仰によって生きる。」のだからです。 12 しかし律
法は、「信仰による。」のではありません。「律法
を行なう者はこの律法によって生きる。」のです。
13 キリストは、私たちのためにのろわれたものとな
って、私たちを律法ののろいから贖い出してくださ
いました。なぜなら、「木にかけられる者はすべて
のろわれたものである。」と書いてあるからです。
14 このことは、アブラハムへの祝福が、キリスト・
イエスによって異邦人に及ぶためであり、その結
果、私たちが信仰によって約束の御霊を受けるため
なのです。
15 兄弟たち。人間のばあいにたとえてみましょ
う。人間の契約でも、いったん結ばれたら、だれも
それを無効にしたり、それにつけ加えたりはしませ
ん。 16 ところで、約束は、アブラハムとそのひと
りの子孫に告げられました。神は「子孫たちに」と
言って、多数をさすことはせず、ひとりをさして、
「あなたの子孫に」と言っておられます。その方は
キリストです。 17 私の言おうとすることはこうで
す。先に神によって結ばれた契約は、その後四百三
十年たってできた律法によって取り消されたり、そ
の約束が無効とされたりすることがないということ
です。 18 なぜなら、相続がもし律法によるのなら、
もはや約束によるのではないからです。ところが、
ガラテヤ人への手紙 3:19 6 ガラテヤ人への手紙 4:4
神は約束を通してアブラハムに相続の恵みを下さ
ったのです。 19 では、律法とは何でしょうか。それ
は約束をお受けになった、この子孫が来られるとき
まで、違反を示すためにつけ加えられたもので、御
使いたちを通して仲介者の手で定められたのです。
20 仲介者は一方だけに属するものではありません。
しかし約束を賜わる神は唯一者です。 21 とすると、
律法は神の約束に反するのでしょうか。絶対にそん
なことはありません。もしも、与えられた律法がい
のちを与えることのできるものであったなら、義は
確かに律法によるものだったでしょう。 22 しかし
聖書は、逆に、すべての人を罪の下に閉じ込めまし
た。それは約束が、イエス・キリストに対する信仰
によって、信じる人々に与えられるためです。
23 信仰が現われる以前には、私たちは律法の監
督の下に置かれ、閉じ込められていましたが、そ
れは、やがて示される信仰が得られるためでした。
24 こうして、律法は私たちをキリストへ導くための
私たちの養育係となりました。私たちが信仰によっ
て義と認められるためなのです。 25 しかし、信仰が
現われた以上、私たちはもはや養育係の下にはいま
せん。 26 あなたがたはみな、キリスト・イエスに対
する信仰によって、神の子どもです。 27 バプテスマ
を受けてキリストにつく者とされたあなたがたはみ
な、キリストをその身に着たのです。 28 ユダヤ人も
ギリシヤ人もなく、奴隷も自由人もなく、男子も女
子もありません。なぜなら、あなたがたはみな、キ
リスト・イエスにあって、一つだからです。 29 もし
あなたがたがキリストのものであれば、それによっ
てアブラハムの子孫であり、約束による相続人なの
です。
1
4
ところが、相続人というものは、全財産の持ち
主なのに、子どものうちは、奴隷と少しも違わず、
2 父の定めた日までは、後見人や管理者の下にあり
ます。 3 私たちもそれと同じで、まだ小さかった時
には、この世の幼稚な教えの下に奴隷となっていま
した。 4 しかし定めの時が来たので、神はご自分の
ガラテヤ人への手紙 4:5 7 ガラテヤ人への手紙 4:18
御子を遣わし、この方を、女から生まれた者、また
律法の下にある者となさいました。 5 これは律法の
下にある者を贖い出すためで、その結果、私たちが
子としての身分を受けるようになるためです。 6 そ
して、あなたがたは子であるゆえに、神は「アバ、
父。」と呼ぶ、御子の御霊を、私たちの心に遣わし
てくださいました。 7 ですから、あなたがたはもは
や奴隷ではなく、子です。子ならば、神による相続
人です。
8 しかし、神を知らなかった当時、あなたがたは
本来は神でない神々の奴隷でした。 9 ところが、今
では神を知っているのに、いや、むしろ神に知られ
ているのに、どうしてあの無力、無価値の幼稚な教
えに逆戻りして、再び新たにその奴隷になろうとす
るのですか。 10 あなたがたは、各種の日と月と季節
と年とを守っています。 11 あなたがたのために私の
労したことは、むだだったのではないか、と私はあ
なたがたのことを案じています。
12 お願いです。兄弟たち。私のようになってくだ
さい。私もあなたがたのようになったのですから。
あなたがたは私に何一つ悪いことをしていません。
13 ご承知のとおり、私が最初あなたがたに福音を伝
えたのは、私の肉体が弱かったためでした。 14 そ
して私の肉体には、あなたがたにとって試練となる
ものがあったのに、あなたがたは軽蔑したり、きら
ったりしないで、かえって神の御使いのように、ま
たキリスト・イエスご自身であるかのように、私を
迎えてくれました。 15 それなのに、あなたがたの
あの喜びは、今どこにあるのですか。私はあなたが
たのためにあかししますが、あなたがたは、もしで
きれば自分の目をえぐり出して私に与えたいとさえ
思ったではありませんか。 16 それでは、私は、あな
たがたに真理を語ったために、あなたがたの敵にな
ったのでしょうか。 17 あなたがたに対するあの人々
の熱心は正しいものではありません。彼らはあなた
がたを自分たちに熱心にならせようとして、あなた
がたを福音の恵みから締め出そうとしているので
す。 18 良いことで熱心に慕われるのは、いつであっ
ても良いものです。それは私があなたがたといっし
ガラテヤ人への手紙 4:19 8 ガラテヤ人への手紙 5:1
ょにいるときだけではありません。 19 私の子どもた
ちよ。あなたがたのうちにキリストが形造られるま
で、私は再びあなたがたのために産みの苦しみをし
ています。 20 それで、今あなたがたといっしょにい
ることができたら、そしてこんな語調でなく話せた
らと思います。あなたがたのことをどうしたらよい
かと困っているのです。
21 律法の下にいたいと思う人たちは、私に答えて
ください。あなたがたは律法の言うことを聞かない
のですか。 22 そこには、アブラハムにふたりの子が
あって、ひとりは女奴隷から、ひとりは自由の女か
ら生まれた、と書かれています。 23 女奴隷の子は肉
によって生まれ、自由の女の子は約束によって生ま
れたのです。 24 このことには比喩があります。この
女たちは二つの契約です。一つはシナイ山から出て
おり、奴隷となる子を産みます。その女はハガルで
す。 25 このハガルは、アラビヤにあるシナイ山のこ
とで、今のエルサレムに当たります。なぜなら、彼
女はその子どもたちとともに奴隷だからです。 26 し
かし、上にあるエルサレムは自由であり、私たちの
母です。 27 すなわち、こう書いてあります。
「喜べ。子を産まない不妊の女よ。
声をあげて呼ばわれ。
産みの苦しみを知らない女よ。
夫に捨てられた女の産む子どもは、
夫のある女の産む子どもよりも多い。」
28 兄弟たちよ。あなたがたはイサクのように約束
の子どもです。 29 しかし、かつて肉によって生ま
れた者が、御霊によって生まれた者を迫害したよ
うに、今もそのとおりです。 30 しかし、聖書は何
と言っていますか。「奴隷の女とその子どもを追
い出せ。奴隷の女の子どもは決して自由の女の子
どもとともに相続人になってはならない。」 31 こ
ういうわけで、兄弟たちよ。私たちは奴隷の女の
子どもではなく、自由の女の子どもです。
1
5
キリストは、自由を得させるために、私たちを
解放してくださいました。ですから、あなたがた
ガラテヤ人への手紙 5:2 9 ガラテヤ人への手紙 5:17
は、しっかり立って、またと奴隷のくびきを負わせ
られないようにしなさい。 2 よく聞いてください。
このパウロがあなたがたに言います。もし、あなた
がたが割礼を受けるなら、キリストは、あなたがた
にとって、何の益もないのです。 3 割礼を受けるす
べての人に、私は再びあかしします。その人は律法
の全体を行なう義務があります。 4 律法によって義
と認められようとしているあなたがたは、キリスト
から離れ、恵みから落ちてしまったのです。 5 私た
ちは、信仰により、御霊によって、義をいただく望
みを熱心に抱いているのです。 6 キリスト・イエス
にあっては、割礼を受ける受けないは大事なことで
はなく、愛によって働く信仰だけが大事なのです。
7 あなたがたはよく走っていたのに、だれがあなた
がたを妨げて、真理に従わなくさせたのですか。
8 そのような勧めは、あなたがたを召してくださっ
た方から出たものではありません。 9 わずかのパン
種が、こねた粉の全体を発酵させるのです。 10 私は
主にあって、あなたがたが少しも違った考えを持っ
ていないと確信しています。しかし、あなたがたを
かき乱す者は、だれであろうと、さばきを受けるの
です。 11 兄弟たち。もし私が今でも割礼を宣べ伝え
ているなら、どうして今なお迫害を受けることがあ
りましょう。それなら、十字架のつまずきは取り除
かれているはずです。 12 あなたがたをかき乱す者ど
もは、いっそのこと不具になってしまうほうがよい
のです。
13 兄弟たち。あなたがたは、自由を与えられるた
めに召されたのです。ただ、その自由を肉の働く機
会としないで、愛をもって互いに仕えなさい。 14 律
法の全体は、「あなたの隣人をあなた自身のように
愛せよ。」という一語をもって全うされるのです。
15 もし互いにかみ合ったり、食い合ったりしている
なら、お互いの間で滅ぼされてしまいます。気をつ
けなさい。
16 私は言います。御霊によって歩みなさい。そ
うすれば、決して肉の欲望を満足させるようなこと
はありません。 17 なぜなら、肉の願うことは御霊
に逆らい、御霊は肉に逆らうからです。この二つは
ガラテヤ人への手紙 5:18 10 ガラテヤ人への手紙 6:8
互いに対立していて、そのためあなたがたは、自分
のしたいと思うことをすることができないのです。
18 しかし、御霊によって導かれるなら、あなたがた
は律法の下にはいません。 19 肉の行ないは明白であ
って、次のようなものです。不品行、汚れ、好色、
20 偶像礼拝、魔術、敵意、争い、そねみ、憤り、党
派心、分裂、分派、 21 ねたみ、酩酊、遊興、そうい
った類のものです。前にもあらかじめ言ったよう
に、私は今もあなたがたにあらかじめ言っておきま
す。こんなことをしている者たちが神の国を相続す
ることはありません。 22 しかし、御霊の実は、愛、
喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、 23 柔和、自
制です。このようなものを禁ずる律法はありませ
ん。 24 キリスト・イエスにつく者は、自分の肉を、
さまざまの情欲や欲望とともに、十字架につけてし
まったのです。
25 もし私たちが御霊によって生きるのなら、御霊
に導かれて、進もうではありませんか。 26 互いにい
どみ合ったり、そねみ合ったりして、虚栄に走るこ
とのないようにしましょう。
1
6
兄弟たちよ。もしだれかがあやまちに陥ったな
ら、御霊の人であるあなたがたは、柔和な心でその
人を正してあげなさい。また、自分自身も誘惑に陥
らないように気をつけなさい。 2 互いの重荷を負い
合い、そのようにしてキリストの律法を全うしなさ
い。 3 だれでも、りっぱでもない自分を何かりっぱ
でもあるかのように思うなら、自分を欺いているの
です。 4 おのおの自分の行ないをよく調べてみなさ
い。そうすれば、誇れると思ったことも、ただ自分
だけの誇りで、ほかの人に対して誇れることではな
いでしょう。 5 人にはおのおの、負うべき自分自身
の重荷があるのです。
6 みことばを教えられる人は、教える人とすべて
の良いものを分け合いなさい。 7 思い違いをしては
いけません。神は侮られるような方ではありませ
ん。人は種を蒔けば、その刈り取りもすることにな
ります。 8 自分の肉のために蒔く者は、肉から滅び
ガラテヤ人への手紙 6:9 11 ガラテヤ人への手紙 6:18
を刈り取り、御霊のために蒔く者は、御霊から永遠
のいのちを刈り取るのです。 9 善を行なうのに飽い
てはいけません。失望せずにいれば、時期が来て、
刈り取ることになります。 10 ですから、私たちは、
機会のあるたびに、すべての人に対して、特に信仰
の家族の人たちに善を行ないましょう。
11 ご覧のとおり、私は今こんなに大きな字で、自
分のこの手であなたがたに書いています。 12 あな
たがたに割礼を強制する人たちは、肉において外見
を良くしたい人たちです。彼らはただ、キリストの
十字架のために迫害を受けたくないだけなのです。
13 なぜなら、割礼を受けた人たちは、自分自身が律
法を守っていません。それなのに彼らがあなたがた
に割礼を受けさせようとするのは、あなたがたの肉
を誇りたいためなのです。 14 しかし私には、私たち
の主イエス・キリストの十字架以外に誇りとするも
のが決してあってはなりません。この十字架によっ
て、世界は私に対して十字架につけられ、私も世界
に対して十字架につけられたのです。 15 割礼を受け
ているか受けていないかは、大事なことではありま
せん。大事なのは新しい創造です。 16 どうか、この
基準に従って進む人々、すなわち神のイスラエルの
上に、平安とあわれみがありますように。
17 これからは、だれも私を煩わさないようにして
ください。私は、この身に、イエスの焼き印を帯び
ているのですから。
18 どうか、私たちの主イエス・キリストの恵み
が、兄弟たちよ、あなたがたの霊とともにあります
ように。アーメン。
12
新改訳新約聖書(1965年版)
The New Testament in Japanese, 1965 Shinkaiyaku seisho (New
Japanese Bible) translation
Public Domain
Gospel of John was first published in 1963. The whole the New Testament was
published in 1965. This translation was made by Shinkaiyaku Seisho Kankokai
with sponsorship from the Lockman Foundation. The copyright on this New
Testament expired on December 31, 2015. See also http://bible.salterrae.net/bible/
copyright.html for an abandonment of copyright statement. https://ja.wikipedia.org/
wiki/ %E6%96%B0%E6%94%B9%E8%A8%B3%E8%81%96%E6%9B %B8%E5%88%8A
%E8%A1%8C%E4%BC%9A has more information about this translation.
Language: 日本語 (Japanese)
Translation by: Shinkaiyaku Seisho Kankokai
2016-01-07
ISBN 978-1-5313-0313-6
PDF generated using Haiola and XeLaTeX on 16 Mar 2017 from source files dated 16
Mar 2017
6329ed41-ab39-5135-b4b5-0d4f922178fe
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