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堂山古墳群
堂山古墳群 堂山古墳群は、寺川4丁目に所在し、生駒山地か ら西に張り出した標高約80~100メートルの尾 根に、5世紀前半から7世紀中頃にかけて築かれた 8基の古墳群です。 うち7基が昭和43、47年度に発掘調査が実施 され、その内容が明らかになりました。中でも1号 墳から出土した遺物は大変貴重で、大阪府の有形文 化財に指定されています。 また、平成23年度に整備工事を行い、市の史跡 2~7号墳 墳丘 に指定するとともに、翌年度から「堂山古墳群史跡 広場」として広く市民に公開しています。 堂山1号墳 5世紀前半に築造された直径25mの円墳で、墳 丘の周囲には69個の円筒埴輪が並べられ、祭祀用 の須恵器や土師器の高杯がまとまって出土しまし た。 主体部には木棺と副葬品を納めた副棺が置かれて いました。副棺からは甲冑1組、鉄刀18本、鉄鏃 198点など、大量の鉄製武器・武具や農・工具が 1号墳 墳丘 出土しています。特に甲冑一組は古代の武器資料と して貴重なものです。 副葬品から、被葬者は、当時の中央王権であった 百舌鳥古市古墳群勢力と武器の供給を通じて深い関 係のあった、この地域の首長的な人物であったと考 えられています。 須恵器類 紡錘車・玉類 円筒埴輪 鉄・鏃 大阪府立近つ飛鳥博物館所蔵 1号墳出土 三枚板革綴衝角付冑、 三枚板革綴短甲 大阪府立近つ飛鳥博物館所蔵 2~7号墳は、1号墳から北東へ約100mの同一尾根にまとまって所在し、2号墳は最も高い所 に、2~7号墳は、その南西斜面に築造され、主体部はすべて南側を開口部としています。 2号墳 7号墳 尾根の最高地に造られた直径約18mの円 墳で主体部は、両袖式横穴式石室です。 墳丘は流失し、形は規模は不明です。主 体部は横穴式石室と考えられますが、石材 は残っていませんでした。 3号墳 4号墳 5号墳・6号墳 主体部が無袖式横穴式石室と推 墳丘が流出しているため、形や 墳丘を共有する直径約10m 定されますが、墳丘のほとんどが 規模は不明ですが、T字型横穴 の円墳で、無袖式横案式石室 失われているため、形や規模は不 式石室という特異な主体部を を主体部としています。5号 明です。石室には須恵質四注式陶 持っています。 墳から1人分の人骨が見つか 棺が納められていました。 りました。 T字型横穴式石室 共通の石室 須恵質四注式陶棺 2~7号墳の墳丘は、標高約100mの地にあり、そこからは大阪平野を一望できます。 堂山古墳群史跡広場全体図 施設概要 所 在 地 面 積 入 場 料 開場時間 休 場 日 アクセス 大東市寺川四丁目675番1 2,809.9㎡ 無料 【 4~ 10月】午前8時30分~午後6時 【11~翌年3月】午前8時30分~午後5時 12月29日~翌年1月3 野崎駅から約1.5km(約25分)