...

第 107期 - ダイキン工業株式会社

by user

on
Category: Documents
80

views

Report

Comments

Transcript

第 107期 - ダイキン工業株式会社
第107期報告書
2009年4月1日から2010年3月31日まで
証券コード:6367
目 次
株主のみなさまへ
1
事業報告
2
連結貸借対照表
22
連結損益計算書
23
連結株主資本等変動計算書
24
連結キャッシュ・フロー計算書
(ご参考)
25
連結注記表
26
貸借対照表
30
損益計算書
31
株主資本等変動計算書
32
個別注記表
33
連結計算書類に係る会計監査人の監査報告書 謄本
36
会計監査人の監査報告書 謄本
37
監査役会の監査報告書 謄本
38
トピックス
(ご参考)
40
株主メモ
44
「事業報告」
中のグラフをはじめ
「ご参考」
として記載して
いる内容は、
株主のみなさまに当社グループをより理解して
いただくために、
法律に定めのあるものに加えて記載してい
るものであります。
株主のみなさまへ
株主のみなさまには、平素より格別のご高配を賜り、心より厚くお礼申
しあげます。
さて、第107期
(2009年4月1日から2010年3月31日まで)の事業
のご報告をさせていただくにあたり、株主のみなさまに一言ご挨拶を申
しあげます。
取締役社長兼COO
当社は、2009年のグループ年頭方針を「いまこそ、3Cの徹底を-
Creative Challenge and Change-(クリエイティブ・チャレンジ ア
ンド チェンジ)
‘創造的破壊そして変革の実行’
」と定め、既存商品のシ
ェアアップ、不況下でも需要が堅調な環境関連商品の拡販、トータルコス
トダウンのより一層の推進など、売上高、利益の確保に取り組んでまいり
ました。
しかしながら、需要の減退に加えて、円高で推移した為替換算の影響も
あり、当期の業績につきましては、連結売上高は、前期比14.8%減の
1兆239億64百万円、連結営業利益は440億37百万円
(前期比28.3
%減)、連結経常利益は437億68百万円
(前期比15.8%減)
、連結当期純
利益は193億90百万円(前期比6.6%増)となりました。
このような状況を勘案しまして、期末配当金につきましては、やむな
く、
1株につき16円、通期では中間配当金を含め32円(前期に比べ6円
減配)とさせていただきたいと存じます。
今期も依然として不透明な経営環境のもとにありますが、当社は、戦略
経営計画
「フュージョン10(テン)
」の最終年度である本年の実行と成果
が、当社の持続的な成長とさらなる発展につながるものと考えています。
中国をはじめとする新興市場での事業拡大、ヒートポンプ式暖房給湯機
やインバータ空調機など環境関連商品のグローバルでの拡販、品質・信頼
性の向上や法令遵守の徹底などCSR(企業の社会的責任)の一層の高度
化などに、グループ一丸となって取り組み、株主のみなさまのご期待にお
応えしてまいる所存です。
株主のみなさまにおかれましては、今後とも一層のご支援、ご鞭撻を賜
りますようお願い申しあげます。
2010年6月
1
第107期定時株主総会
招集ご通知添付書類
事業報告
(2009年4月1日から2010年3月31日まで)
1.企業集団の現況に関する事項
(1)
企業集団の事業の経過および成果
当期の世界経済は、中国・インドをはじめとする新興国の高成長が下支えする形で、金融危機以降の景気後退
にようやく歯止めがかかりました。しかしながら、先進諸国では失業率の高止まりに加え、下半期には南欧諸国
で財政の悪化が顕在化するなど、景気の回復度合いには国や地域によってばらつきがみられました。
わが国経済も、輸出および生産の回復や低迷していた個人消費の持ち直しなど、景気は緩やかな回復基調に転
じつつありますが、一方で雇用情勢は依然として厳しく、デフレが進行するなど、懸念材料が残る状況が続いて
います。
このような事業環境のもと、当社グループは2009年のグループ年頭方針を「いまこそ、
3Cの徹底を-
Creative Challenge & Change-」と掲げ、短期利益確保に向けた徹底した取り組み、将来を見据えた中長期
テーマの成果創出の加速、景気後退をチャンスととらえた企業体質の変革、の大きく3点に全力を挙げて取り組
んでまいりました。
当期の業績につきましては、既存商品のシェアアップ、不況下でも需要が堅調な環境関連商品の拡販、トータ
ルコストダウンのより一層の推進など、売上高・利益の確保に取り組みましたが、需要の減退に加えて為替換算
の影響もあり、連結売上高は、前期比14.8%減の1兆239億64百万円にとどまりました。利益の面では、連結営
業利益は440億37百万円
(前期比28.3%減)
、連結経常利益は437億68百万円(前期比15.8%減)、連結当期
純利益は193億90百万円
(前期比6.6%増)となりました。
(2)
部門別の概況
① 空調・冷凍機事業
国内住宅用空調機器では、ルームエアコンの業界需要は、上半期では天候不順や住宅着工の低迷により前年同
期を下回りました。下半期以降は、2010年の省エネ法改正を前にした現行基準機種の駆け込み需要の追い風も
あり前年同期を上回る回復基調にありますが、年間での需要は、前期を下回る結果となりました。その中で、当社
グループでは、販売台数・売上高ともに前期を下回ったものの、当社独自の
「うるる加湿」に加えて、季節や生活
シーンにあわせて12通りの設定が可能な
「選べる気流」を搭載した高付加価値商品の拡販に努めるとともに、省
エネ法改正前の駆け込み需要を取り込み、下半期での普及機ゾーンの販売を拡大しました。
国内業務用空調機器では、設備投資・建築着工の低迷が続き、パッケージエアコンの業界需要は上半期・下半期
とも前年同期を下回りました。当社グループも需要減少の影響を受け、販売台数・売上高ともに前期を下回りま
したが、その中でもフィルター自動清掃機能を搭載した『クリーンZEAS-Q』や、独自のストリーマ技術で有
害微生物や花粉を抑制・除去する
『光速ストリーマZEAS-Q』といった高付加価値商品の販売を拡大しまし
た。
海外空調事業では、2008年9月のリーマンショックに端を発する世界的な景気後退の影響を受け、2009年
2
は各地域において空調需要が低迷しました。こうした状況の中、当社はマーケットシェアの向上、暖房事業の欧
州からグローバル全域への展開、珠海格力電器有限公司との協業を梃子
(てこ)にした住宅用普及機市場への参
入などの施策を展開しましたが、対ユーロを中心とした円高によるマイナス要素もあり、海外空調事業全体の売
上高は前期を下回る結果となりました。
欧州地域では、景気後退による需要低迷が当社の主力エリアである西欧主要国を中心に顕在化したことに加
え、中東欧やロシア・CIS等の新興国でも需要が大きく減少しました。こうした状況下、販売網強化や新商品投入
等の販売拡大策を展開しましたが、為替の影響も重なり、既存事業の売上高は前期を大きく下回る結果となりま
した。一方、新規事業である暖房事業は、最大市場であるフランスでのヒートポンプ式暖房給湯機に対するイン
センティブの縮小や欧州主要国での住宅着工の減少などの影響を受け、需要は伸び悩みましたが、販売店の新規
開発、
販売体制の強化、新商品の投入等を各国において積極的に行い、販売は前期を上回りました。
中国では、2009年後半に入り空調需要が回復基調にあるほか、年初から取り組んできた地方都市・内陸地域
での販売網強化、差別化商品の投入などの拡販施策が奏功し、販売台数は前期を上回りました。とりわけ珠海格
力電器有限公司との協業成果である住宅用普及インバータエアコンを市場投入するとともに、販売体制および
販売網の整備・強化を行い、住宅用空調市場での本格的な事業拡大に着手しました。また、暖房事業では2009年
後半にヒートポンプ式暖房給湯機を投入し、販売店の新規開発・商品認知度向上のためのPR活動等、市場創造
および事業の本格立上げに向けた取り組みを開始しました。
東南アジア地域では、景気減速および建設需要低迷を受け、タイ・シンガポールを中心に業務用空調需要が縮
小する中、販売店の新規開発・小口物件の受注強化に取り組みました。また、景気悪化の影響が比較的軽微であっ
た新興国市場のベトナムなどでの販売網開発による販売拡大、また、オーストラリアでの政府の住宅購入促進策
や猛暑効果による住宅用空調の売上拡大などにより、東南アジア・オセアニア地域での販売台数は前期を上回り
ました。
北米地域では住宅・建設市場とも低迷したことからアプライド市場が大きく減少し、同市場での売上高は前期
を下回りました。一方ダクトレス空調分野では、販売網の強化等により当社の主力商品であるビル用マルチエア
コンの販売を拡大し、ダクトレス空調の市場創造に継続して取り組みました。また、下半期にはヒートポンプ式
暖房給湯機を投入し、販売体制の構築・販売店サポート・商品PR等、ヒートポンプ技術による北米暖房市場への
本格参入への取り組みにも着手しました。
低温・冷凍機器では、一昨年から続く世界的な景気後退の影響で、上半期の需要は落ち込みましたが、下半期の
販売は前年同期を上回り、年間では前期と同水準に回復しました。
空調・冷凍機事業全体の売上高は、前期比14.2%減の9,085億64百万円、営業利益は前期比36.1%減の
457億84百万円となりました。
3
② 化学事業
フッ素樹脂は、半導体・自動車関係の需要が徐々に回復傾向にあることにより下半期の販売は前年同期を上回
りましたが、
上半期での落ち込み影響が大きく、年間での売上高は世界各地域で前期を下回りました。
化成品においても、需要は月を追う毎に回復してきているものの、年間での売上高は前期を下回りました。そ
の中で比較的良好なものとして、撥水撥油剤は、国内での販売が前期を上回りました。半導体用エッチング剤に
ついても、国内での販売が前期並みで推移しました。また、ディスプレイ等に用いられる表面防汚コーティング
剤は、用途開発の展開により、前期に比べ国内を中心に販売が伸びました。一方、ファインケミカル分野の中間体
化合物は、
需要減の影響により、前期に比べ販売が減少しました。
フルオロカーボンガスは、中国・アジア・国内の需要の落ち込みから、売上高は前期に比べ減少しました。
化学事業全体の売上高は、前期比15.4%減の862億23百万円となりました。損益面では、下半期以降の需要
回復をとらえての拡販施策およびコスト削減に取り組んだ結果、前期の営業損失から102億18百万円回復し、
営業利益は7億9百万円となりました。
③ その他事業
産業機械用油圧機器は、当社の主力である工作機械および一般産業機械分野ともに、需要低迷の影響を受け、
国内売上高は前期を大幅に下回りました。一方輸出は、韓国・台湾・中国を中心としたアジア市場向けが好調に推
移し、前期を上回ることができました。建機・車両用油圧機器でも、世界的な市況低迷の影響を受け、主力の国内
市場向けをはじめ、米国・欧州向けの需要減も重なり、売上高は前期を下回りました。
特機部門では、防衛省向け砲弾および誘導弾用弾頭の受注量減少により、売上高は前期を下回りました。
その他事業全体では、売上高は前期比29.0%減の291億75百万円となりました。損益面では25億77百万
円の営業損失となりました。
単独の業績については、全社の売上高は前期比14.0%減の3,654億24百万円となりました。損益面では
131億57百万円の営業損失、149億68百万円の経常利益、131億7百万円の当期純利益となりました。
4
(3)
設備投資の状況
当社グループでは「より収益性の高い分野への経営資源の集中」を基本戦略とし、当期の設備投資は、空調・冷
凍機事業および化学事業を重点に総額304億90百万円を実施しました。
設備投資の主な内訳
事 業 部 門
空調・冷凍機事業
会 社 名
当
設備投資額(百万円)
社
9,752
〃
OYLイ ン ダ ス ト リ ー ズ グ ル ー プ
5,771
〃
ダ イ キ ン ヨ ー ロ ッ パ エ ヌ ブ イ
2,292
〃
化学事業
〃
その他事業
大 金 空 調 ( 上 海 ) 有 限 公 司
1,385
当
3,692
社
ダ イ キ ン ア メ リ カ イ ン ク
980
当
642
社
(4)
資金調達の状況
上記設備投資の所要資金については、主として銀行借入金および自己資金を充当いたしました。また、普通社
債の発行により、短期負債を返済し長期負債へ振り替えることにより財務の安定性の確保をはかりました。
(5)
事業の譲渡、他の会社の事業の譲受け、他の会社の株式その他持分または新株予約権の取得または
処分、
吸収合併または吸収分割による他の法人等の事業に関する権利義務の承継の状況
該当事項で重要なものはありません。
(6)
企業集団の財産および損益の状況
区 分
【第104期】
2006年4月 1日から
2007年3月31日まで
【第105期】
【第106期】
2007年4月 1日から
2008年3月31日まで
2008年4月 1日から
2009年3月31日まで
【第107期】
(当期)
2009年4月 1日から
2010年3月31日まで
売 上 高(百万円)
912,128
1,290,893
1,202,419
1,023,964
経 常 利 益(百万円)
78,470
122,106
52,007
43,768
当期純利益(百万円)
45,619
75,223
18,185
19,390
1株当たり当期純利益(円)
173.42
263.65
62.28
66.44
総 資 産(百万円)
1,164,575
1,213,648
1,117,417
1,139,655
純 資 産(百万円)
413,120
563,556
484,485
510,061
(注)OYLグループについては、
第104期末に貸借対照表のみ連結いたしました。第105期より、貸借対照表、損益計算書とも連結しております。
5
〈売上高〉
〈経常利益〉
(億円)
〈当期純利益〉
(億円)
14,000
1,400
12,000
1,200
10,000
1,000
8,000
800
6,000
600
4,000
400
2,000
200
(億円)
800
600
400
0
第104期
第105期
第106期
第107期
(当期)
0
200
第104期
第105期
第106期
第107期
(当期)
0
第104期
第105期
第106期
第107期
(当期)
第104期は、空調・冷凍機事業が、国内市場で差別化商品・高付加価値商品の拡販に努めたこと、海外空調市場
でも欧州・中国などを中心に引き続き好調に推移したこと、また、フッ素化学事業もフッ素樹脂が、国内・中国市
場で伸張したことなどにより、売上高は増加しました。利益については、国内外での差別化商品の拡販やトータ
ルコストダウンに注力したことなどにより、経常利益、当期純利益とも増益となりました。
第105期は、主力の空調・冷凍機事業における国内・海外市場での増収、また、新規連結子会社の増加(OYLグ
ループ)により、売上高は増加しました。利益については、販売数量の増加、コストダウンの推進に加え、円安によ
る為替の影響もあり、経常利益、
当期純利益とも大幅に増加しました。
第106期は、下半期以降の世界的な景気の急減速による需要減退と円高の進展による為替の影響を受け、空
調・冷凍機事業、フッ素化学事業とも減収・減益となりました。とりわけ海外空調事業の主要市場である欧州地域
での需要低迷による販売数量の減少が影響しました。
第107期の状況につきましては、
「(1)
企業集団の事業の経過および成果」に記載したとおりであります。
6
(7)
企業集団が対処すべき課題
今後の世界経済につきましては、中国やインドをはじめとする新興国の高成長が牽引する形で回復していく
見通しですが、先進諸国の厳しい雇用環境や中国のインフレ進行、米国の個人消費腰折れ懸念、欧州諸国の一部
にみられる国家財政の破綻リスクなど、景気の下振れリスクは残っています。わが国経済につきましても、低迷
していた内需に底離れの兆しがみえるものの、デフレ脱却は視野に入っておらず、力強さを欠いた景気回復が続
く見通しです。
このような環境のもと、当社では本年(2010年)を増収・増益基調への回帰を実現するとともに、2011年以
降の新たな戦略経営計画を立案する重要な年と位置付け、
「今日を成し遂げ、明日を拓こう」をグループ年頭方針
としました。戦略経営計画“フュージョン10(テン)
”の最終年度を迎える本年の実行と成果が、当社グループの
持続的な成長とさらなる発展につながるものと考え、グループ一丸となって取り組んでまいる所存です。
具体的には、中国をはじめとする新興市場での事業拡大、ヒートポンプ式暖房給湯機やインバータ空調機など
環境関連商品のグローバルでの拡販、国内事業の収益性改善、為替・市況変動の影響の極小化、品質・信頼性の向
上や法令遵守の徹底など、CSR
(企業の社会的責任)のさらなる高度化などの取り組みを推進してまいります。
7
(8)
主要な事業内容
下記製品の製造および販売を行っております。
●空調・冷凍機事業
住 宅 用 機 器:ルームエアコン、
空気清浄機、除湿器、CO2ヒートポンプ式給湯機
業 務 用 機 器:パッケージエアコン、スポットエアコン、ウォーターチリングユニット、ターボ冷凍機、吸収式冷
凍機、スクリュー冷凍機、ファンコイルユニット、エアハンドリングユニット、低温用エアコン、
空気清浄機、全熱交換器、換気扇、脱臭機、遠赤外線輻射ヒーター、フリーザー、アンモニアウォー
ターチリングユニット、エアフィルター、工業用集塵装置
舶 用 機 器:海上コンテナ冷凍装置、
舶用エアコン、舶用冷凍機
電子システム:研究開発分野向けデータベースシステム、ITネットワーク監視システム、コンピューター・グラ
フィックス
●化学事業
フルオロカーボンガス:冷媒、
洗浄剤
フ
ッ
素
樹
脂:四フッ化エチレン樹脂、溶融タイプ樹脂、フッ素ゴム、フッ素塗料、フッ素コーティング
材
(絶縁材、シール材、
パッキン、耐蝕ライニング、非粘着塗料、潤滑剤、ホース、ダイヤフ
ラム用)
化
成
品:半導体用エッチング剤、撥水撥油剤、離型剤、界面活性剤、フッ化カーボン、フッ素オイ
化
工
機:溶剤脱臭装置、
ドライエア供給装置
ル、
医農薬中間体
●その他事業
油機部門
産業機械用油圧機器・装置:各種ポンプ、各種バルブ、油圧装置、油冷却装置、インバータ制御ポンプ・モータ
建 機・車 両 用 油 圧 機 器:油圧トランスミッション、各種バルブ
集 中 潤 滑 機 器・装 置:各種グリースポンプ、各種分配弁
特機部門
砲弾、
誘導弾用弾頭、在宅酸素医療用機器
8
(9)
主要な営業所および工場ならびに使用人の状況(2010年3月31日現在)
① 主要な営業所および工場
当
子
会
社
社
本 社
大阪市北区
生産拠点
堺製作所金岡工場(堺市北区)
堺製作所臨海工場(堺市西区)
淀川製作所
(大阪府摂津市)
営業拠点
東京支社
(東京都港区)
海外事業所
ニューヨーク事務所
デュッセルドルフ事務所
北京事務所
国 内
上海事務所
広州事務所
(株)ダイキンアプライドシステムズ(東京都港区)
ダイキン空調東京(株)
(東京都新宿区)
ダイキン空調関東(株)
(さいたま市大宮区)
ダイキン空調東海(株)
(名古屋市東区)
ダイキン空調大阪(株)
(大阪市浪速区)
ダイキン空調中国(株)
(広島市東区)
海 外
滋賀製作所(滋賀県草津市)
鹿島製作所(茨城県神栖市)
ダイキン空調九州(株)
(福岡市博多区)
ダイキンエアテクノ(株)
(東京都墨田区)
ダイキンレクザムエレクトロニクス(株)
(滋賀県草津市)
ダイキンパイピング(株)
(滋賀県草津市)
日本無機(株)
(東京都中央区)
ダイキン ヨーロッパ エヌ ブイ(ベルギー)
ダイキン オーストラリア プロプライアットリー リミテッド
ダイキン エアコンディショニング(シンガポール)ピーティーイー リミテッド
ダイキン インダストリーズ(タイランド)リミテッド
ダイキン コンプレッサー インダストリーズ リミテッド(タイ)
ダイキン エアコンディショニング アメリカズ インク
ダイキン ホールディングス ユーエスエー インク
大金空調(上海)有限公司
西安大金慶安圧縮機有限公司
ダイキン アメリカ インク
大金フッ素化学
(中国)
有限公司 AAF マッケイ インク
(アメリカ)
OYL マニュファクチュアリングカンパニー センディリアン バハッド(マレーシア)
マッケイ イタリア エスピーエイ
AAF マッケイ ユーケー リミテッド
深圳麦克維尓空調有限公司
AAF マッケイ インターナショナル インク(アメリカ)
麦克維尓空調制冷(武漢)有限公司
AAF リミテッド(イギリス)
グループアソシエイティッド
(シーアンドエル)センディリアン バハッド(マレーシア)
② 企業集団の使用人の状況
事業部門
空
調・冷
化
そ
の
全
社 (
合
凍
学
使用人数
機
事
事
他
事
共
通
前期末比増減
業
34,806名
869名減少
業
2,681名
114名減少
業
)
計
738名
35名減少
649名
4名減少
38,874名
1,022名減少
(注)1.使用人数は、就業人員数によっております。
2.当社の使用人数(就業人員数)
は6,379名(前期比193名増加)であります。
9
(10)
重要な子会社の状況(2010年3月31日現在)
会 社 名
主要な事業内容
100%
空調・冷凍機器の製造・販売および設計施工
空調機器の国内販売会社
(20社)
100%
空調機器の販売
ダイキンエアテクノ株式会社
100%
空調機器の販売および工事施工
日本無機株式会社
100%
エアフィルタおよびクリーンルーム製品の製造および販売
ダイキン ヨーロッパ エヌ ブイ
ダイキン インダストリーズ チェコ リパブリック エス アール オー
100%
空調機器の製造および販売
100%
(50.0%)
空調機器の製造および販売
ダイキン デバイス チェコ リパブリック エス アール オー
100%
ダイキン オーストラリア プロプライアットリー リミテッド
100%
空調機器の製造および販売
ダイキン エアコンディショニング
(シンガポール)ピーティーイー リミテッド
100%
空調機器の製造および販売
ダイキン インダストリーズ
(タイランド)リミテッド
100%
空調機器の製造および販売
ダイキン コンプレッサー インダストリーズ リミテッド
100%
空調機器向け圧縮機の製造および販売
ダイキン インダストリーズ ホールディングス カンパニー リミテッド
85.3%
空調機器会社の持株会社
大金空調(上海)有限公司
87.4%
(10.8%)
空調機器向け圧縮機の製造および販売
空調機器の製造および販売
西安大金慶安圧縮機有限公司
51%
空調機器向け圧縮機の製造および販売
大金機電設備(蘇州)有限公司
100%
(10.0%)
空調機器向け圧縮機の製造および販売
大金電器機械(蘇州)有限公司
60%
(10.0%)
空調機器向け圧縮機用モータの製造および販売
大金空調技術(上海)有限公司
100%
(10.0%)
空調機器のアフターサービスおよびメンテナンス
大金空調技術(北京)有限公司
100%
空調機器のアフターサービスおよびメンテナンス
大金空調技術(広州)有限公司
100%
空調機器のアフターサービスおよびメンテナンス
ダイキン エアコンディショニング インディア プライベート リミテッド
100%
空調機器の販売
ダイキン エアコンディショニング アルゼンチン エスエイ
100%
空調機器の販売
100%
(97.5%)
空調機器の販売
ダイキン エアコンディショニング アメリカズ インク ダイキン ホールディングス ユーエスエー インク 100%
米国事業統括会社
ダイキン アメリカ インク
100%
(100%)
クライテック インク
100%
(100%)
フッ素化学製品の製造および販売
大金フッ素化学
(中国)有限公司
95%
(27.6%)
フッ素化学製品の製造および販売
大金フッ素塗料
(上海)有限公司
100%
フッ素化学製品の製造および販売
ダイキン ケミカル フランス エスエイエス
100%
フッ素化学製品の製造
ダイキン・ザウアーダンフォス・マニュファクチャリング株式会社
大金(中国)投資有限公司
AAF マッケイ インク
OYL マニュファクチュアリングカンパニー センディリアン バハッド
フッ素化学製品の製造および販売
55%
油圧機器等の製造
100%
中国事業統括会社
100%
(100%)
空調機器の製造および販売
100%
空調機器の製造および販売
マッケイ イタリア エスピーエイ
100%
(100%)
空調機器の製造および販売
AAF マッケイ ユーケー リミテッド
100%
(100%)
持株会社
深圳麦克維尓空調有限公司
100%
(100%)
空調機器の製造および販売
AAF マッケイ インターナショナル インク
100%
(100%)
持株会社
麦克維尓空調制冷(武漢)
有限公司
100%
(100%)
空調・冷凍機器の製造および販売
AAF リミテッド
100%
(100%)
空調機器の製造および販売
グループアソシエイティッド
(シーアンドエル)
センディリアン バハッド
100%
(100%)
空調機器の販売
(注)出資比率の( )内は間接保有割合であります。
10
出資比率
株式会社ダイキンアプライドシステムズ
(11)
主要な借入先および借入額(2010年3月31日現在)
借 入 先
借入残高(百万円)
株 式 会 社 三 井 住 友 銀 行
50,400
株式会社三菱東京UFJ銀行
23,350
農
庫
17,630
株式会社みずほコーポレート銀行
14,120
林
中
央
金
2.株式に関する事項(2010年3月31日現在)
(1)
発行可能株式総数 500,000千株
(2)
発行済株式の総数 293,113千株
(3)
株主数 33,788名
(前期末比 3,140名減)
(4)
上位10名の株主
株 主 名
当社への出資状況
所有株式数(千株)
出資比率(%)
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社
59,852
20.5
日本マスタートラスト信託銀行株式会社
21,398
7.3
パナソニック株式会社
15,000
5.1
ステートストリートバンクアンドトラストカンパニー
14,487
5.0
株式会社三井住友銀行
9,000
3.1
ノーザントラストカンパニー
7,151
2.5
資産管理サービス信託銀行株式会社
6,786
2.3
ザ・チェースマンハッタンバンク
5,492
1.9
メロンバンク
4,972
1.7
株式会社三菱東京UFJ銀行
4,900
1.7
(注)1.出資比率は小数点第2位を四捨五入して表示しております。
2.上記の他に当社は自己株式
(1,461千株)を所有しておりますが、出資比率は当該自己株式を控除して計算しております。
3.上記表の中の所有株式のうち、
信託業務に係る株式数は次のとおりであります。
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社
59,852千株
日本マスタートラスト信託銀行株式会社
21,398千株
資産管理サービス信託銀行株式会社 6,786千株
11
3.新株予約権に関する事項
(1)
当事業年度の末日における当社役員が有する新株予約権の内容の概要
回次
行使価格
目的となる株式の種類および数
権利行使期間
第3回(2004年) 2,957円
普通株式
2006年7月 1日から
新株予約権1個につき1,000株 2010年6月30日まで
第4回(2005年) 2,852円
普通株式
新株予約権1個につき100株
第5回(2006年) 3,790円
個数
保有者数
35個
取締役 5名
2007年7月 1日から
2011年6月30日まで
388個
取締役 8名
社外取締役 1名
普通株式
新株予約権1個につき100株
2008年7月19日から
2012年7月18日まで
780個
取締役 8名
第6回(2007年) 4,640円
普通株式
新株予約権1個につき100株
2009年7月18日から
2013年7月17日まで
920個
取締役 8名
監査役 1名
第7回(2008年) 5,924円
普通株式
新株予約権1個につき100株
2010年7月15日から
2014年7月14日まで
940個
取締役 8名
監査役 1名
第8回(2009年) 3,250円
普通株式
新株予約権1個につき100株
2011年7月14日から
2015年7月13日まで
860個
取締役 8名
(注)
監査役が保有している新株予約権は、使用人として在籍中に付与されたもので、権利行使期間は、第6回は2009年7月18日から2010年7月17日、第7回は2010年
7月15日から2011年7月14日までとなります。
(2)
当事業年度中に当社使用人に対して交付された新株予約権の内容の概要
回次
行使価格
第8回(2009年) 3,250円
12
目的となる株式の種類および数
普通株式
新株予約権1個につき100株
権利行使期間
個数
2011年7月14日から
2,080個
2015年7月13日まで
交付者数
当社使用人 42名
4.会社役員に関する事項
(1)
取締役および監査役
地 位
氏 名
担当および重要な兼職の状況
代表取締役会長
井上 礼之
財団法人ダイキン工業現代美術振興財団理事長
関西フィルハーモニー管弦楽団理事長
関西電力株式会社社外取締役
阪急阪神ホールディングス株式会社社外取締役
社団法人関西経済連合会副会長
代表取締役社長
岡野 幸義
CSR委員会委員長、企業倫理・リスクマネジメント委員会委員長、情報開示委員会委員
長、
業務の適正を確保するための体制整備構築委員会委員長
寺田 千代乃
人事・報酬諮問委員会委員長
アートコーポレーション株式会社代表取締役社長
アートプランニング株式会社代表取締役社長
株式会社コティ代表取締役社長
株式会社グレース代表取締役社長
株式会社ロック・フィールド社外取締役
京阪電気鉄道株式会社社外取締役
社外取締役
池渕 浩介
人事・報酬諮問委員会委員
株式会社名古屋グランパスエイト代表取締役社長
社団法人中部産業連盟会長
ダイハツ工業株式会社社外監査役
日野自動車株式会社社外監査役
取締役
川村 群太郎
化学事業担当
淀川製作所長
取締役
田中 博
国内空調事業、
低温事業担当
株式会社ダイキンアプライドシステムズ取締役会長
取締役
十河 政則
コーポレートコミュニケーション、人事、総務、施設担当
秘書室長、
人事本部長
取締役
萩原 茂喜
サービス担当
空調生産本部長、PD提携推進委員会委員長
取締役
蛭子 毅
経営企画室長、
テクノロジー・イノベーションセンター推進室メンバー
取締役
松崎 隆
空調・低温技術マネジメント、グローバル調達担当
空調生産本部 副本部長、グローバル調達本部長
テクノロジー・イノベーションセンター推進室メンバー
社外監査役
金田 嘉行
社外監査役
村上 仁志
監査役
(常勤)
藤田 伸一
監査役
(常勤)
加藤 豊
社外取締役
(注)1.2009年6月26日開催の第106期定時株主総会において、加藤豊氏が監査役に新たに選任され、就任いたしました。
2.2009年6月26日開催の第106期定時株主総会終結の時をもって、柴田信幸氏は、任期満了により監査役を退任いたしました。
13
(2)
役員の報酬等
① 役員の報酬等の総額
区 分
取締役
監査役
計
支給人員
10名
報酬等の額(百万円)
717
5名
90
15名
808
(注)1.上記には、第107期定時株主総会において決議予定の役員賞与と、当社の社外取締役を除く取締役に対しストックオプションとして付与いたしました新株予約権に
係る当事業年度中の費用計上額を含んでおります。
2.上記には、第106期定時株主総会の終結の時をもって退任した監査役1名の在任中の報酬額を含んでおります。
② 社外役員の報酬等の総額
支給人員
社外役員の報酬等の総額等
報酬等の額(百万円)
4名
59
③ 役員報酬の算定方針・決定方法
当社の役員報酬体系は、経営方針に従い株主のみなさまの期待に応えるよう役員が継続的かつ中長期的な業績向上へ
のモチベーションを高め、当社企業グループの全体の価値の増大に資するものとし、取締役については
「固定報酬」と短期
のグループ業績および担当する事業をも反映する
「業績連動報酬」と、中長期的業績が反映できる
「ストックオプション」
で構成しています。なお、
社外取締役および監査役については
「固定報酬」
のみとしています。
報酬水準は、外部機関が実施する役員報酬調査の調査データの中から国内大手製造業の報酬データを分析・比較し決定
しています。水準を決定するために、
比較企業群の中での当社の業績位置と報酬水準の相対位置を検証しています。
当社の業績連動報酬は業績連動比率を世間相場より高めにし、
役員の十分なインセンティブを確保しています。
全社業績に連動する評価指標は、数値経営管理の全社数値目標、株主価値との相関の高さ、指標の相互の関連性・シンプ
ルさ、他社動向等から判断し、
「売上高」
「売上高営業利益率」
、
「自己資本利益率
、
(ROE)
」の3指標を選択しています。部門
業績に連動する指標は、当社経営の最重点指標の中で部門にとって特に日々の業務遂行の目標となる
「売上高」
「営業利
益」の2指標を選択しています。
取締役および監査役の報酬については、株主総会の決議によって決定した取締役全員および監査役全員それぞれの報
酬総額の最高限度額内において、社外取締役を委員長とし、会長・社長を除く4名の取締役で構成される報酬諮問委員会の
答申をもとに、当社の報酬原則に基づき、取締役については取締役会の決議、監査役については監査役の協議によってそ
れぞれ決定しております。
(3)
社外役員に関する事項
① 社外役員の重要な兼職の状況等
「(1)取締役および監査役」に記載の重要な兼職先と当社との間には特別な関係はありません。
14
② 社外役員の主な活動状況
区 分
氏 名
主な活動状況
寺田 千代乃
当期開催の取締役会18回のうち13回に出席し、
経営者としての豊かな経験に根ざし
た大所高所の観点から、
また、
自ら起業し会社を育て上げてきたビジネスインキュベー
トの観点から、
必要な発言を適宜行っております。
池渕 浩介
当期開催の取締役会18回のうち14回に出席し、
生産革新をはじめとした製造業の企
業経営に関わる豊かな経験に根ざした大所高所の観点から、
必要な発言を適宜行って
おります。
金田 嘉行
当期開催の取締役会18回のうち17回に出席し、
また、
当期開催の監査役会17回のう
ち16回に出席し、
製造業の企業経営者としての豊かな経験と高い見識に基づき、
特に
生産技術・生産管理等の視点を含めた広範かつ高度な視野から、
必要な発言を適宜行っ
ております。
村上 仁志
当期開催の取締役会18回のすべて、
また、
当期開催の監査役会17回のすべてに出席
し、
金融機関の企業経営者としての豊かな経験と高い見識に基づき、
特にリスク管理の
視点を含めた広範かつ高度な視野から、
必要な発言を適宜行っております。
社外取締役
社外監査役
※サポート体制
秘書室・経営企画室に社外役員を補佐する担当者を配置し、出欠状況の把握、取締役会日程の早期提示などに努めています。また、社外役員が欠席された場合、関連資料を
送付させていただくとともに、
次回の取締役会終了後、取締役会事務局を担う経営企画室長が説明する体制としております。
③ 社外役員の責任限定契約に関する事項
当社は、会社法第427条第1項ならびに当社定款第25条および第33条に基づき、社外取締役および社外監査役の全員
と同法第423条第1項の賠償責任を限定する契約を締結しており、
当該契約に基づく賠償責任限度額は、
同法第425条第
1項に定める最低責任限度額であります。
5.会計監査人に関する事項
(1)
当社の会計監査人の名称
有限責任監査法人トーマツ
(注)監査法人トーマツは、2009年7月1日付けで有限責任監査法人に移行したこ
とに伴い、名称を有限責任監査法人トーマツに変更しております。
(2)
当社の当事業年度に係る会計監査人への報酬等の額
(3)
当社に対する会計監査人の非監査業務の内容
168百万円
当社は、
会計監査人に対して、
公認会計士法第2条第1項の
監査証明業務以外の業務を委託しておりません。
(4)
会計監査人の解任または不再任決定の方針
当社は、
会社法第340条に定める監査役会による会計監査
人の解任事由に該当する場合のほか、
会計監査人が職務を
適切に遂行することが困難と認められる場合には、
会計監
査人の解任または不再任に関する議題を株主総会に提案
いたします。
168百万円
当社の会計監査人以外の公認会計士または監査法人の監
査
(会社法または金融商品取引法およびこれに相当する外
国の法令を含む)
を受けている当社の重要な子会社
大金
(中国)
投資有限公司
大金空調
(上海)
有限公司
西安大金慶安圧縮機有限公司
大金フッ素化学
(中国)
有限公司
大金機電設備
(蘇州)
有限公司
大金電器機械
(蘇州)
有限公司
当社および当社の連結子会社が会計監査人に支払うべき報酬等の合計額
(5)
(6)
その他の事項
15
6.業務の適正を確保するための体制等の整備についての決議の内容の概要
<内部統制システムに関する基本的な考え方およびその整備状況>
会社法および会社法施行規則に基づく、当社グループの業務の適正を確保するための体制は、
以下のとおりです。
(1)
取締役、
使用人の職務の執行が法令および定款に適合することを確保するための体制
コンプライアンス体制を確立し、グループ全体にわたってのコンプライアンス上の問題点の把握とスピーディーな対
応に努めています。具体的には、
①グループ経営理念(2002年)、企業倫理ハンドブック(2008年改訂)等に定めた経営の基本的方向や行動規範に従っ
て、自らの職務の執行を律し、
率先して実践してまいります。
②社長を委員長とし、役員・部門長を構成メンバーとする
「企業倫理・リスクマネジメント委員会」を設置し、そのもとで法
務・コンプライアンス・知財センターが中心となって、グループ全体への法令遵守の徹底をはかっています。各部門・グ
ループ会社には、コンプライアンス・リスクマネジメントリーダーを任命・配置し、各部門・会社内での法令遵守・コンプ
ライアンスの徹底をはかるとともに、コンプライアンス・リスクマネジメントリーダー会議、グループコンプライアン
ス・リスクマネジメントリーダー会議を開催し、
情報の共有化と課題の把握、
対策の実行を推進しております。
③当社独自の「自己点検システム」を導入し、毎年、各部門・グループ会社が、法令面、リスク面でのセルフチェックを行っ
ております。また、自己点検結果を受けた上で、法務・コンプライアンス・知財センターで
「法令監査」を各部門・グループ
会社に対して実施し、
同時に、
内部監査室による「法令遵守監査」
も実施しています。
④企業倫理相談窓口を設け、報告・通報を受けた法務・コンプライアンス・知財センターはその内容を調査し、再発防止策
を担当部門と協議の上、
決定し、
速やかな全社的措置を推進する体制を確立しています。
⑤社会の秩序や企業の健全な活動に脅威を与える反社会的勢力に対しては、企業倫理ハンドブックでも徹底のとおり、組
織として、毅然とした態度で臨みます。
⑥経営層、従業員層それぞれの層でのコンプライアンス教育、企業倫理教育などの定期・不定期での実施と、その一層の充
実をはかります。
(2)
取締役の職務の執行に係る情報の保存および管理・開示に関する体制
重要な会議、委員会等の議事録については、別途定める社内規則の規程に基づいて保存年限を個別に定め保存するもの
としております。また、重要な情報の社外開示については、社長を委員長とする
「情報開示委員会」にて重要開示情報の網
羅性・適正性の確保をはかり、
アカウンタビリティの一層の充実をめざしております。
(3)
損失の危険の管理に関する規程その他の体制
業務を担当する取締役ならびに執行役員は、PL・品質、安全、生産・販売活動、災害等をはじめとして、自らの担当領域に
ついて、グループ横断的にリスク管理の体制を構築する権限と責任を有しております。その上で、全社横断的リスクにつ
いて、リスクマネジメントを統括する企業倫理、コンプライアンス担当役員のもと、法務・コンプライアンス・知財セン
ターが中心となって、リスクアセスメントに基づいて、重要リスクを特定し、社長を委員長とする企業倫理・リスクマネジ
メント委員会で審議の上、
リスク対策を講じていきます。
16
(4)
取締役の職務の執行が効率的に行われることを確保するための体制
取締役を少人数化しての実質的な議論に基づく迅速な意思決定の確保と、それぞれの事業・地域・機能において自律的
な判断・決断による執行のスピードアップを狙いとする
「執行役員制」
により、
効率的な執行体制を確保しています。
グループのマネジメントシステム上の最高の審議機関として
「最高経営会議」を設け、重要な経営方針・経営戦略につい
て素早くタイムリーに方向付けし、課題解決のスピードアップをはかっております。取締役会規程・執行役員会規程・稟議
規程をはじめとした社内規程に基づく、職務権限および意思決定ルールにより、取締役ならびに執行役員の職務の執行が
適正かつ効率的に行われる体制をとっています。独立性・中立性を持った外部の視点からの経営意思決定への参画、アド
バイス・助言とともに、取締役・執行役員の職務執行の効率性を高めるための牽制機能を期待し、当社と利害関係を有しな
い社外取締役を常時2名以上在籍するようにしております。同時に、
「経営諮問委員制度」を導入し、様々な経営課題につい
て独立した立場からのアドバイスをいただいております。
(5)
当該株式会社ならびにその親会社および子会社から成る企業集団における業務の適正を確保する
ための体制
当社およびグループ会社は、グループ全体の企業価値の向上をはかり、社会的責任を全うするために、グループ経営理
念に基づいての行動をめざすとともに、グループ会社間の指揮・命令・意思疎通の連携を密にし、指導・助言・評価を行いな
がらグループ全体としての業務の適正をはかっています。取締役会、執行役員会で意思決定した重要な事項については、
インサイダー情報を除き、速やかなグループ内への情報の共有化をはかり、意思統一された企業行動をめざすことで、納
得性とともに、業務の適正性確保をめざしています。
グループ会社に対する管理・支援等を行う管理責任・援助責任部門を本社内に定め、日常業務のサポート等絶えず連携
をはかっての施策推進を行います。同時に、
「グループ経営会議」を設け、グループベースでの情報の共有化、基本方針の浸
透とグループ会社の課題解決の促進・支援を行っています。
また、子会社における重要な意思決定と実行に当たっては、
2008年4月に改定、より詳細化した
「関係会社管理規程」の
定めに基づき、事前の相談・関与とともに、
経営状況の定期的な把握を行うことに努めてまいります。
内部統制報告制度(金融商品取引法)に対応すべく、2005年8月より、
「財務報告に係る内部統制システムの整備・構築」
に着手しており、グループ全体にわたっての財務報告に影響する業務プロセスの適正性を確保すべく体制の整備・構築を
はかってまいりました。金融商品取引法第24条の4の4に規定する内部統制報告書の有効かつ適切な提出のため、これま
で構築してきた仕組みが適正に機能することを継続的に評価し、必要な是正を行うとともに、金融商品取引法およびその
他関係法令等との適合性を継続的に確保してまいります。また、内部統制報告制度とあわせ、
2008年度に
「グローバル経
理規程」を策定、グローバルレベルで周知し、経理・決算面での有効性・適正性の向上に努めてまいりました。
また、昨年3月のサービス本部および一部の子会社における不適切な会計処理の判明を受け、当期において、全社的に事
業部門および子会社での経理機能の強化、経理財務本部による
「会計監査」の実施、内部監査室による
「特別監査」の実施、
各事業部門におけるセルフモニタリングの充実・強化、および経理担当者の教育ならびに経理財務本部によるモニタリン
グの実施、さらには、法務・コンプライアンス・知財センターによるコンプライアンスの重要性の発信機能強化など、全社
挙げて再発防止策を策定・運用しており、信頼性のある財務報告作成のための適切な仕組みを構築・強化しています。
17
(6)
監査役監査の実効性確保
監査役は、取締役会のみならず執行役員会・全社技術会議にも出席し、報告を受けるとともに、意見を述べる機会を確保
しています。同時に、監査の実効性を確保するため、経営、業績に影響を及ぼす重要な事項については、監査役会が都度報
告を受ける体制を整備しています。
監査役は、代表取締役、執行役員、監査法人とそれぞれ定期的に意見交換会を開催することとしています。同時に、各種
の重要な会議に出席し、関係部署の調査、稟議書の確認などにより、その権限が支障なく行使できる社内体制がグループ
全体に確立されています。また、こうした体制を担保すべく、主要なグループ会社については、グループ監査役
(員)を任命
し、情報の流れの円滑化に努めております。同時に、監査役は、定期的にグループ監査役
(員)を招集し、グループ監査役会
を開催、情報の交換、
監査手法の研鑽に努めております。
監査役がその職務を補助する監査役スタッフを配置し、監査業務を補助する監査役室を設置しております。監査役室ス
タッフは監査役の指揮命令下で職務執行しており、人事異動、評価等については、監査役会の意見を尊重することとして
おります。
7.株式会社の支配に関する基本方針
当社は、2006年5月10日開催の取締役会において、
当社の財務および事業の方針の決定を支配する者の在り方に関す
る基本方針(会社法施行規則第118条第3号)
である「ダイキン・シェアホルダー・リレーションシップ・ポリシー(DAIKIN
Shareholder Relationship Policy)」
(以下
「DSRポリシー」といいます。
)
、ならびにこの基本方針を実現するための特
別の取り組み(同上同号ロ
(1))
について決定いたしました。
DSRポリシーは、
大量買付行為がなされた場合において、
手続きの透明性・客観性を高め、
当社株主のみなさまが適切な
判断を下すための十分な情報を提供することを目的としており、新株予約権や新株の割当てを用いたいわゆる買収防衛
策ではありません。
また、当社取締役会は、
DSRポリシー策定後の情勢変化等も勘案しつつ、当社の企業価値ひいては株主共同の利益の確
保・向上の観点から、
その在り方に関してさらなる検討を行ってまいりました。
係る検討の結果、
2009年5月12日開催の
取締役会において、当社の財務および事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針として、
DSRポリシーを
一部見直した上で継続することを決定いたしました。
(1)
基本方針の内容
当社は、冷媒と空調機器を併せ持つ世界唯一の空調メーカーとして、長年にわたり培ってきた
「空調」と
「化学」の技術を
根幹とする新しい豊かさの創造を通じて、企業価値・株主共同の利益の確保・向上に取り組んでおります。
空調事業・化学事業等において一段と激化する競争の中にあって、当社グループが持続的な成長を実現していくために
は、従来型の発想・取り組みに拘泥することなく、技術革新を核とした新たな需要・市場創造に積極的に挑戦していく姿勢
が必要不可欠です。そして、こうした革新・挑戦を担うのは、当社が培ってきた
「人に基軸をおいた経営」の下での強いチー
ムワークをはじめとした人と組織の力です。当社は、
「最高の信用」
「進取の経営」
「明朗な人の和」という社是の下、
2002
年8月に策定した「グループ経営理念」に基づく思考と行動を徹底しており、これまでの当社グループの発展は、こうした
経営理念や従業員と経営陣との深い信頼関係を背景とした強力な人材力にその基礎を置くものです。
加えて、当社グループが中長期的視野に立って飛躍的な成長を維持していくためには、より一層のグローバル化が今後
18
必要不可欠です。こうしたグローバル化のためには、世界各地における強力な生産拠点網・販売網の構築が不可欠であり、
それを推進する企業文化を保持していく必要があります。また、環境や社会との共生をはかりつつ、真のグローバル企業
としての信頼と認知を高めていくことで、世界各地における顧客・取引先・従業員等といった様々なステークホルダーと
の信頼関係を維持していくことも、極めて重要です。このように、当社の企業価値は、これまで当社が培ってきた有形無形
の財産にその源泉を有するものということができます。
これら当社の企業価値の源泉が、当社の財務および事業の方針の決定を支配することとなる大量買付を行う者の下に
おいても、中長期的に確保され、向上させられるのでなければ、当社の企業価値・株主共同の利益は毀損されることになり
ます。したがって、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を毀損するおそれが、株式の大量買付を行う者の目的等から
認められる場合には、
そうした大量買付行為は不適切であると考えます。
さらに、株式の大量買付行為の中には、株主に株式の売却を事実上強要するおそれがあるものや、対象会社の取締役会
や株主が買付の条件等について検討し、あるいは対象会社の取締役会が代替案を提案するための十分な時間や情報を提
供しないもの、対象会社が買付者の提示した条件よりも有利な条件をもたらすために買付者との交渉を必要とするもの
等、対象会社の企業価値・株主共同の利益に資さないものもあります。当社は、これらの大量買付行為も不適切なものであ
ると考えます。
当社は、当社の企業価値・株主共同の利益を確保・向上させる大量買付行為であるか否かについて、株主がその提案やそ
れに対する当社の現経営陣の経営方針等について十分な情報を得た上で、適切な判断を下すこと
(インフォームド・ジャ
ッジメント)を好ましいと考える反面、以上のように、当社の企業価値・株主共同の利益に反するおそれのある大量買付や
株主による適切な判断が困難な方法で大量買付を行う者は、当社の財務および事業の方針の決定を支配する者として適
当でないと考えます。当社取締役会は、こうした考え方を、会社法施行規則第118条第3号の基本方針と位置付け、
DSR
ポリシーとして決定いたしました。
(2)基本方針を実現するための当社の取り組み
当社は、上記の基本方針の実現に資する特別な取り組みとして、当社の戦略経営計画
“フュージョン10
(テン)
”を実行
していくことにより、当社の経営資源を有効活用して当社の企業価値のさらなる向上を実現するとともに、当社株式につ
いて大量買付行為がなされた際にそれに対する評価が透明性・客観性をもって行われ、国内外の株主や投資者に適切に開
示がなされるよう確保していくことが重要であると考えております。
①戦略的経営計画“フュージョン10
(テン)”
の実行による企業価値の向上の取り組み
“フュージョン10(テン)”において当社がめざすものは
「真のグローバルエクセレントを実現する企業価値の最大化」
です。当社は、グループ経営理念の徹底した共有と実践を絶対条件として、①世界をリードするNo.1の事業の構築、②変
化創造リーダーとしての独創的技術によるイノベーションと価値の創出、③資本効率が高く強靭な収益力・財務体質の整
備、④働く一人ひとりの誇りと喜びを基盤に総力を結集し最大限の力を発揮する
「人基軸の経営」のグローバル・グループ
での貫徹といった点を実現することが、当社の経営資源を有効活用し、当社の企業価値の最大化につながるものと考え、
その実現にむけた具体的な施策に取り組んでまいります。
そして当社は、
こうした
“フュージョン10
(テン)
”
の着実な遂行を通じて株主・投資家のみなさまからの信頼と理解を得
ていくことで、
企業価値・株主共同の利益をより一層向上させることにより、
DSRポリシーの実現につとめてまいります。
19
②大量買付行為についての評価の客観性・透明性を確保する取り組み
(a)手続きの概要
当社は、当社株式に対する大量買付行為が行われるに際して、これに先立ち、独立性の高い当社社外取締役等から
なる独立委員会が、情報収集、その検討および株主に対する意思表明を行うことが適切であると判断し、そのための
手続き(以下「DSRルール」
といいます。)
を設定しております。
(b)手続きの内容
(i)DSRルールの適用対象
DSRルールは、以下①または②に該当する当社株券等の買付もしくはこれに類似する行為またはその提案
(以下、
併せて「買付等」といいます。)がなされる場合に適用されます。①または②に該当する買付等を行おうとする者
(以下
「買付者等」といいます。)
には、あらかじめDSRルールに従っていただくこととします。
①当社が発行者である株券等について、保有者の株券等保有割合が20%以上となる買付
②当社が発行者である株券等について、公開買付に係る株券等の所有割合およびその特別関係者の株券等所有割合
の合計が20%以上となる公開買付
(ii)独立委員会
当社は、DSRルールにしたがった手続きの進行にあたり買付者がDSRポリシーに照らして不適切な者でないか否
かを客観的に判断するための組織として、当社経営陣からの独立性の高い社外取締役等で構成される独立委員会を
設置します。独立委員会は、買付者等に対する事前の情報提供の要求、買付等の内容の検討・判断、買付等に対する意
見の表明等を行うことを予定しており、これにより当社大量買付行為に関する手続きの客観性・合理性・透明性を高
めることを目的としています。
独立委員会は、
上記
(i)
に定める買付等が判明した後、
速やかに招集されるものとします。
(iii)DSRルールの内容
ア 必要情報の提供
独立委員会は、当社取締役会の同意を得ることなく上記
(i)に定める買付等を行う買付者等に対し、買付等の実行
に先立ち、当社に対して、当該買付等の内容の検討に必要な情報
(以下
「本必要情報」といいます。
)を提出していた
だくよう要請します。
イ 買付等の内容の検討・買付者等との交渉・代替案の提示
独立委員会は、買付者等から本必要情報がすべて提出された場合、当社取締役会に対しても、独立委員会が定め
る期間内に買付者等の買付等の内容に対する意見
(これを留保する旨の意見を含むものとします。
)およびその根
拠資料、代替案
(もしあれば)その他独立委員会が適宜必要と認める情報を提示するよう要求することができます。
また、独立委員会は、適宜必要と判断した場合には、当社の従業員、労働組合、取引先、顧客等の利害関係者に対して
も、意見を求めます。
独立委員会は、買付者等および
(当社取締役会に対して上記のとおり情報の提示を要求した場合には)当社取締
役会から情報を受領してから最長60日間が経過するまでの間
(ただし、独立委員会は、下記ウに記載するところに
したがい、これらの期間を最長30日間延長することができるものとします。以下
「検討期間」といいます。
)
、買付等
の内容の検討、当社取締役会による代替案の検討、買付者等と当社取締役会の事業計画等に関する情報収集・比較
検討等を行います。
独立委員会の判断が、企業価値ひいては株主共同の利益に資するようになされることを確保するために、独立委
20
員会は、当社の費用で、独立した第三者
(ファイナンシャル・アドバイザー、公認会計士、弁護士、コンサルタントそ
の他の専門家を含みます。
)の助言を得ることができるものとします。
また、独立委員会は、買付者等から本必要情報が提出された事実、および、本必要情報その他の情報のうち独立委
員会が適切と判断する事項について、独立委員会が適切と判断する時点で、株主のみなさまに対する情報開示を行
います。
ウ 独立委員会による意見等の開示
独立委員会は、上記イの検討期間を経た上、買付者等による買付等が、以下にしめします不適切な買付等に係る
要件のいずれかに該当するか否かについて判断するものとし、その結果、およびその理由その他当該買付等に関す
る株主の判断に資すると判断する情報を、
株主のみなさまに対し情報開示するものとします。
【不適切な買付等の要件】
① DSRルールを遵守しない買付等である場合
② 下記に掲げる行為等により、当社の企業価値・株主共同の利益に対する明白な侵害をもたらすおそれのある買
付等である場合
・株券等を買い占め、その株券等について当社に対して高値で買取りを要求する行為
・当社の経営を一時的に支配して、当社の重要な資産等を廉価に取得する等当社の犠牲の下に買付者等の利益を
実現する経営を行うような行為
・当社の資産を買付者等やそのグループ会社等の債務の担保や弁済原資として流用する行為
・当社の経営を一時的に支配して、当社の事業に当面関係していない高額資産等を処分させ、その処分利益をも
って、一時的な高配当をさせるか、
一時的高配当による株価の急上昇の機会を狙って高値で売り抜ける行為
③ 強圧的二段階買付
(最初の買付で全株式の買付を勧誘することなく、二段階目の買付条件を不利に設定し、あ
るいは明確にしないで、公開買付等の株式買付を行うことをいいます。
)等、株主に株券等の売却を事実上強要
するおそれのある買付等である場合
④ 当社取締役会に、当該買付等に対する代替案を提示するために、合理的に必要な期間を与えることなく行われ
る買付等である場合
⑤ 当社株主に対して、本必要情報その他買付等の内容を判断するために、合理的に必要とされる情報を十分に提
供することなく行われる買付である場合
⑥ 買付等の条件
(対価の価額・種類、買付等の時期、買付等の方法の適法性、買付等の実行の蓋然性、買付等の後に
おける当社の少数株主、従業員、取引先、顧客その他の当社に係る利害関係者に対する対応方針等を含みま
す。)が当社の本源的価値に鑑み不十分または不適当な買付等である場合
他方、独立委員会は、当初の検討期間終了時までに、上記の判断を行うに至らない場合には、その旨を情報開示した上
で、買付等の内容の検討等に必要とされる範囲内で、
検討期間を最長30日間延長することもできることとします。
(iv)DSRルールの改廃等
DSRルールは、
2009年7月1日より発効することとし、有効期間は3年間とします。ただし、当社は、有効期間中で
あっても、DSRルールについて随時、再検討を行い、
見直すことがあるものとします。
21
連結貸借対照表
(百万円未満の端数は切捨てて表示している。
)
当 期
科 目
【資産の部】
流
動
現
資
金
産
及
び
預
金
百万円
百万円
557,131
531,833
160,038
105,241
(2010年3月31日現在)(2009年3月31日現在)
【負債の部】
百万円
百万円
321,533
429,124
支 払 手 形 及 び 買 掛 金
97,733
80,138
短
金
69,730
74,879
コマーシャル・ペーパー
17,000
120,000
流
動
負
債
期
借
入
181,137
178,248
商
品
111,866
133,740
1年内償還予定の社債
―
20,000
品
41,860
44,450
1年内返済予定の長期借入金
13,381
9,418
原 材 料 及 び 貯 蔵 品
31,437
38,453
リ
繰
品
及
延
製
税
金
資
の
貸
定
び
掛
そ
倒
資
引
当
産
10,564
9,781
他
25,312
27,021
金
△ 5,086
△ 5,103
産
有形固定資産
建
物
及
び
構
築
物
582,524
585,583
234,650
243,082
77,052
72,484
機 械 装 置 及 び 運 搬 具
96,312
98,930
土
地
29,607
27,825
等
8,114
負
債
970
3
金
123
140
金
22,180
17,393
他
41,915
49,144
308,061
203,807
役
員
賞
製
品
保
そ
固
券
117,026
94,346
金
1,134
1,135
投
資
有
期
価
貸
証
付
繰
延
税
金
資
産
9,708
18,960
前
払
年
金
費
用
12,262
14,107
そ
貸
の
倒
引
当
他
16,477
12,172
金
△ 1,039
△ 1,026
1,139,655
1,117,417
―
ー
ス
債
務
1,562
1,605
長
期
未
払
金
1,751
5,768
債
2,648
1,266
金
4,469
3,939
他
1,421
449
629,594
632,931
繰
延
職
税
金
給
付
負
引
当
の
負 債 合 計
【純資産の部】
株
主
資
本
資
本
538,433
530,102
金
85,032
85,032
資
本
剰
余
金
82,977
82,977
利
益
剰
余
金
375,952
366,836
自
己
株
式
評価・換算差額等
その他有価証券評価差額金
繰
延
ヘ
ッ
ジ
損
△ 5,528
△ 4,743
△ 42,255
△ 58,415
△ 500
△ 15,397
益
161
464
為 替 換 算 調 整 勘 定
△ 41,916
△ 43,482
新 株 予 約 権
1,014
764
少数株主持分
12,867
12,035
純
資 産 合 計
100,000
リ
そ
長
債
190,778
19,590
139,696
債
196,208
19,808
155,570
負
金
他
投資その他の資産
当
入
退
9,400
引
借
21,890
9,436
証
期
9,278
他
当
長
定
の
引
の
定
勘
そ
与
社
仮
193,404
8,742
税
金
設
182,867
48,028
人
建
ん
48,954
税
2,361
れ
1,236
用
法
2,591
の
1,431
延
産
202,804
費
務
払
資
192,303
払
債
繰
ス
無形固定資産
ス
未
ー
の
ー
未
リ
そ
22
前期(ご参考)
当 期
科 目
受 取 手 形 及 び 売 掛 金
仕
固
前期(ご参考)
(2010年3月31日現在)(2009年3月31日現在)
計
510,061
484,485
負 債 純 資 産 合 計
資
産
合
1,139,655
1,117,417
連結損益計算書
(百万円未満の端数は切捨てて表示している。
)
(
科 目
売
上
売
上
売
販
売
上
費
総
及
営
営
原
び
利
一
業
般
業
理
収
取
高
1,023,964
1,202,419
価
704,663
838,759
319,300
363,660
275,263
302,265
44,037
61,394
10,623
9,374
費
益
息
2,206
2,378
金
1,726
2,195
持 分 法 に よ る 投 資 利 益
345
537
為
益
945
―
他
5,399
4,263
18,761
受
利
取
配
当
替
差
そ
の
営
用
10,893
支
業
払
外
利
息
6,718
7,032
為
替
差
損
―
5,556
そ
費
の
経
常
特
他
利
別
投
資
新
株
4,174
6,172
43,768
52,007
益
27
3
却
益
13
3
入
益
12
―
他
1
―
失
5,784
9,606
損
967
1,704
益
利
有
価
予
証
約
券
権
そ
売
戻
の
特
別
固
定
リ
損
資
ー
産
ス
処
分
損
1,040
―
投
資
有
価
証
券
評
価
損
3,633
2,774
退
職
給
付
制
度
終
了
損
―
1,222
過
年
損
―
3,569
他
142
335
38,011
42,403
度
解
損
そ
益
約
修
正
の
税金等調整前当期純利益
法 人 税、 住 民 税 及 び 事 業 税
法
少
)
百万円
益
外
受
管
)(
前期(ご参考)
2008年 4 月 1 日から
2009年 3 月 31 日まで
百万円
益
利
当 期
2009年 4 月 1 日から
2010年 3 月 31 日まで
人
税
数
当
等
株
期
調
主
純
整
利
利
益
16,512
21,391
額
△ 599
△ 202
益
2,707
3,029
19,390
18,185
23
連結株主資本等変動計算書(2009年4月1日から2010年3月31日まで)
(百万円未満の端数は切捨てて表示している。
)
(単位 百万円)
株主資本
資本金
2009年3月31日残高
資本剰余金
利益剰余金
自己株式
株主資本合計
82,977
366,836
△ 4,743
530,102
85,032
連結会計年度中の変動額
剰余金の配当
当期純利益
△ 10,216
△ 10,216
19,390
19,390
連結子会社の決算期変更に伴う増減
2
自己株式の取得
自己株式の処分
2
△ 995
△ 995
210
150
△ 60
株主資本以外の項目の連結会計年度中の変動額(純額)
連結会計年度中の変動額合計
2010年3月31日残高
―
―
9,116
△ 784
8,331
85,032
82,977
375,952
△ 5,528
538,433
評価・換算差額等
2009年3月31日残高
その他有価証券
繰延ヘッジ
為替換算調整
評価・換算差額等
評価差額金
損益
勘定
合計
△ 43,482
△ 58,415
△ 15,397
464
新株予約権
少数株主持分
純資産合計
764
12,035
484,485
連結会計年度中の変動額
剰余金の配当
△ 10,216
当期純利益
19,390
連結子会社の決算期変更に伴う増減
2
自己株式の取得
△ 995
自己株式の処分
14,897
△ 302
連結会計年度中の変動額合計
14,897
△ 302
1,566
16,160
250
832
25,575
△ 500
161
△41,916
△42,255
1,014
12,867
510,061
2010年3月31日残高
24
150
株主資本以外の項目の連結会計年度中の変動額(純額)
1,566
16,160
250
832
17,243
連結キャッシュ・フロー計算書(ご参考)
(百万円未満の端数は切捨てて表示している。
)
(
区 分
Ⅰ
営
税
業
活
金
過
動
に
等
よ
る
調
年
整
度
減
キ
前
れ
資
有
売
上
た
な
仕
入
債
卸
証
権
債
務
評
増
減
の
の
価
増
却
増
損
益(
額(
減
減
そ
△
額(
額(
△
は
は
△
増
は
△
増
は
減
法
人
税
等
支
)
百万円
益
38,011
42,403
損
-
3,569
費
40,311
44,811
額
12,112
12,119
息
6,718
7,032
ー
)
3,633
2,774
加
)
386
20,495
加
)
33,054
△ 3,884
16,154
△ 31,191
少
)
計
の
そ
) (
前 期
2008年 4 月 1 日から
2009年 3 月 31 日まで
百万円
他
2009年 4 月 1 日から
2010年 3 月 31 日まで
益
の
小
払
の
△ 4,337
△ 357
146,045
97,772
額
△ 14,113
△ 31,951
他
△ 2,705
△ 3,583
129,226
62,237
営
業
活
動
に
よ
る
キ
ャ
ッ
シ
ュ ・ フ
ロ
ー
投
資
活
動
に
よ
る
キ
ャ
ッ
シ
ュ ・ フ
ロ
ー
有
形
固
定
資
産
の
取
得
に
よ
る
支
出
△ 29,983
△ 61,381
投
資
有
価
証
券
の
取
得
に
よ
る
支
出
△ 2,081
△ 19,286
そ
Ⅲ
正
償
券
産
利
修
利
の
資
純
ロ
却
ん
価
ュ ・ フ
期
益
払
投
シ
償
支
Ⅱ
ッ
当
損
価
の
ャ
当 期
他
△ 7,783
△ 18,633
投
資
活
動
に
よ
る
キ
の
ャ
ッ
シ
ュ ・ フ
ロ
ー
△ 39,848
△ 99,302
財
務
活
動
に
よ
る
キ
ャ
ッ
シ
ュ ・ フ
ロ
ー
短
期
借
入
金
の
純
△ 108,615
66,728
長
長
期
期
借
借
入
入
金
増
れ
の
返
減
額(
に
よ
済
に
△
は
る
よ
減
少
収
る
支
)
入
20,509
11,259
出
△ 10,821
△ 13,659
社
債
の
発
行
に
よ
る
収
入
99,520
-
社
債
の
償
還
に
よ
る
支
出
△ 20,000
-
配
当
金
の
額
△ 10,216
△ 11,096
他
△ 5,318
△ 4,849
ー
△ 34,941
48,382
Ⅳ 現 金 及 び 現 金 同 等 物 に 係 る 換 算 差 額
380
△ 17,393
そ
財
支
払
の
務
活
動
に
よ
る
キ
ャ
ッ
シ
ュ ・ フ
ロ
Ⅴ 現 金 及 び 現 金 同 等 物 の 増 減 額 ( △ は 減 少 )
Ⅵ 現 金 及 び 現 金 同 等 物 の 期 首 残 高
Ⅶ 連結子会社の決算期変更に伴う現金及び現金同等物の増減額(△は減少)
Ⅷ 現 金 及 び 現 金 同 等 物 の 期 末 残 高
54,817
△ 6,076
104,322
110,483
184
△ 85
159,324
104,322
25
連結注記表
【連結計算書類の作成のための基本となる重要な事項】
1.連結の範囲に関する事項
(1)連結子会社の数及び主要な連結子会社の名称
連結子会社の数 198社
主要な連結子会社の名称
事業報告 1.企業集団の現況に関する事項 (10)重要な子会社
の状況に記載しているため省略した。
(2)主要な非連結子会社の名称等
主要な非連結子会社の名称 共栄化成工業
(株)
連結の範囲から除いた理由
非連結子会社は、いずれも小規模であり、合計の総資産、売上高、
当期純損益
(持分に見合う額)及び利益剰余金(持分に見合う額)
等は、いずれも連結計算書類に重要な影響を及ぼしていないため
である。
2.持分法の適用に関する事項
(1)持分法を適用した非連結子会社及び関連会社の数及び主要な会社等の名称
持分法を適用した非連結子会社の数 1社 会社等の名称 ダイキンアメリカファンディングコーポレーション
持分法を適用した関連会社の数 10社
主要な会社等の名称 MDAマニュファクチュアリングインク
(2)持分法を適用していない非連結子会社及び関連会社の名称等
主要な会社等の名称
(非連結子会社) 共栄化成工業
(株)
(関連会社) ダイミクス
(株)
持分法を適用していない理由
持分法を適用していない非連結子会社または関連会社は、当期純
損益
(持分に見合う額)及び利益剰余金
(持分に見合う額)等から
みて、持分法の対象から除いても連結計算書類に及ぼす影響が軽
微であり、かつ、
全体としても重要性がないためである。
3.会計処理基準に関する事項
(1)重要な資産の評価基準及び評価方法
イ)有価証券の評価基準及び評価方法
その他有価証券
時価のあるもの
決算期末日の市場価格等に基づく時価法
(評価差額は全部純資産直入法により処理し、売却原価は主
として移動平均法により算定している)
時価のないもの
主として移動平均法による原価法
ロ)デリバティブの評価基準は、
時価法によっている。
ハ)た な卸資産の評価基準及び評価方法は、国内会社については、
主として総平均法による原価法
(収益性の低下による簿価切下
げの方法)によっており、在外子会社については、主として総平
均法による低価法によっている。
(2)重要な減価償却資産の減価償却の方法
①有形固定資産(リース資産を除く)
国 内 会 社 に つ い て は、主 と し て 定 率 法 に よ っ て い る。た だ し、
26
1998年4月以降に取得した建物
(建物附属設備を除く)について
は、定額法を採用している。在外子会社については、主として見積
耐用年数に基づく定額法によっている。
②無形固定資産
定 額法を採用している。なお、市場販売目的のソフトウェアにつ
いては、
販売可能有効期間
(3年)
に基づく定額法によっている。
のれんの償却については、
3年から20年で均等償却を行っている。
③リース資産
所 有権移転外ファイナンス・リース取引に係るリース資産は、
リース期間を耐用年数とし、残存価額を零とする定額法を採用し
ている。
なお、所有権移転外ファイナンス・リース取引のうち、リース取引
開始日が2008年3月31日以前のリース取引については、通常の
賃貸借取引に係る方法に準じた会計処理によっている。
(3)重要な引当金の計上基準
①貸倒引当金
債権の貸倒れによる損失に備えるため、一般債権については貸倒
実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収
可能性を検討し、
回収不能見込額を計上している。
②役員賞与引当金
役員賞与の支出に備えて、当連結会計年度末における支給見込額
に基づき計上している。
③製品保証引当金
販売ずみの製品の無償修理費用にあてるため、過去の実績を基礎
に将来の保証見込みを加味して計上している。
④退職給付引当金
従業員の退職給付に備えるため、当連結会計年度末における退職
給付債務及び年金資産の見込額に基づき計上している。
な お、数理計算上の差異は、その発生時の従業員の平均残存勤務
期間以内の一定の年数
(主として10年)による定額法により翌連
結会計年度から費用処理することとしている。過去勤務債務は、
その発生時の従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数
(主と
して10年)
による定額法により費用処理することとしている。
(4)その他連結計算書類の作成のための基本となる重要な事項
①重要なヘッジ会計の方法
(a)
ヘッジ会計の方法
当社グループにおいては、原則として繰延ヘッジ処理を採用し
ている。また、振当処理の要件を満たす為替予約等については、
振当処理を行っている。なお、特例処理の要件を満たす金利ス
ワップについては、
特例処理を採用している。
(b)
ヘッジ手段とヘッジ対象
当社グループでは、為替変動リスクに対しては、為替予約、通貨
スワップ及び通貨オプションをヘッジ手段とし、外貨建金銭債
権債務等の外貨建金融資産負債をヘッジ対象としている。ま
た、金利変動リスクに対しては、金利スワップ及び金利オプシ
ョン等をヘッジ手段とし、銀行借入等の金融負債をヘッジ対象
としている。
(c)ヘッジ方針及びヘッジ有効性評価の方法
当社グループのリスク管理は、経営上多額な損失を被ることが
ないよう、資産・負債に係る為替変動リスクの回避及び支払金
【連結貸借対照表に関する事項】
1.担保に供している資産及び担保に係る債務
有形固定資産
利の低減等のため効率的にデリバティブ取引が利用されてい
るかに重点をおいて行われている。デリバティブのヘッジ機能
6,795百万円
その他
リバティブのヘッジ機能の有効性をテストし判定している。ヘ
992百万円
上記に対する債務
ッジ有効性の判定は、ヘッジ対象の相場変動又はキャッシュ・
フロー変動の累計とヘッジ手段の相場変動又はキャッシュ・フ
ロー変動の累計とを比較し行っている。また、必要に応じ、回帰
様のチェック体制で行っている。
11,775百万円
たな卸資産
な種類のデリバティブ取引を開始する場合には事前に、当該デ
②消費税等の会計処理
642百万円
売掛金
の有効性については、定期的にテストを行っている。また、新た
分析等の手段を利用している。当社の連結子会社においても同
43,599百万円
定期預金
短期借入金
1,910百万円
長期借入金(1年内に返済予定分を含む)
1,444百万円
取引先の銀行借入金
418百万円
2.有形固定資産の減価償却累計額
456,439百万円
3.保証債務及び手形裏書譲渡高
税抜方式により計上している。
(1)保証予約
4.連結子会社の資産及び負債の評価に関する事項
全面時価評価法を採用している。
5.連結計算書類の作成のための基本となる重要な事項の変更
台塑大金精密化学股分有限公司
615百万円
アルケマ ダイキン先端フッ素化学(常熟)有限公司
545百万円
ザウアーダンフォス・ダイキン
(株)
「退職給付に係る会計基準」
の一部改正
(その3)
3)
(企業会計基準第19号 平成20年7月31日)を適用している。
これによる退職給付債務及び損益に与える影響はない。
160百万円
計
1,320百万円
(2)手形裏書譲渡高
1,450百万円
当連結会計年度から
「退職給付に係る会計基準」の一部改正
(その
【連結株主資本等変動計算書に関する事項】
1.当連結会計年度末の発行済株式の種類及び総数 普通株式 293,113,973株
2.配当に関する事項
(1)配当金支払額
決 議
株式の種類
2009年 6月26日定時株主総会
普通株式
配当金の総額
(百万円)
5,545
2009年11月10日取締役会
普通株式
4,670
1株当たり配当額
(円)
19
16
基準日
効力発生日
2009年3月31日
2009年 6月29日
2009年9月30日
2009年12月4日
(2)基準日が当連結会計年度に属する配当のうち、配当の効力発生日が翌連結会計年度となるもの
決議(予定)
2010年6月29日定時株主総会
株式の種類
普通株式
配当金の総額
(百万円)
4,666
配当の原資
利益剰余金
1株当たり配当額
(円)
16
基準日
効力発生日
2010年3月31日
2010年6月30日
3.当連結会計年度末の新株予約権(権利行使期間の初日が到来していないものを除く)の目的となる株式の種類及び数
普通株式 726,500株
【金融商品に関する事項】
1.金融商品の状況に関する事項
(1)金融商品に対する取組方針
当社グループは、主として事業の設備投資計画に照らして、必
要な資金
(主に銀行借入や社債発行)を調達している。また、短期
的な運転資金は銀行借入やコマーシャル・ペーパーにより調達し
ており、一時的な余資は安全性の高い金融資産で運用している。
デリバティブ取引は、後述するリスクを回避するため、実需の範
囲で利用しており、投機を目的とした取引は行っていない。また、
取引の対象物の価格変動に対する当該取引の時価の変動率が大
きい特殊な取引(レバリッジのきいた取引)は利用しない方針で
ある。
(2)金融商品の内容及びそのリスクならびにリスク管理体制
営業債権である受取手形及び売掛金は、顧客の信用リスクに晒
されている。当該リスクに関しては、与信管理規程及びグローバ
27
ル経理規程に従い、取引先ごとの期日管理及び残高管理を行うと
2.金融商品の時価等に関する事項
ともに、主な取引先の信用状況を把握する体制としている。
2010年3月31日(当期の連結決算日)における連結貸借対照表計上
営業債務である支払手形及び買掛金は、そのほとんどが1年以
額、時価及びこれらの差額については次のとおりである。なお、時価を把
内の支払期日である。
グローバルに事業を展開していることから生じる外貨建債権・
握することが極めて困難と認められるものは、次表には含まれていない
(
(注2)
参照)
。
債務は、為替変動リスクに晒されているが原則として同一通貨の
債権・債務をネットしたポジションに対して、為替予約取引及び
通貨スワップ取引等を利用してヘッジしている。なお、為替相場
の状況により、予定取引により確実に発生すると見込まれる外貨
建債権・債務に対しても同様のデリバティブ取引を利用してい
る。
投資有価証券は、主に取引先企業との業務又は資本提携等に関
連する株式であり、市場価格の変動リスクに晒されているが、定
期的に時価や発行体
(取引先企業)の財務状況等を把握し、取引先
企業との関係を勘案して継続的に保有状況を見直している。
短期借入金やコマーシャル・ペーパーは、主に運転資金として
調達している。長期借入金や社債は、主に設備投資に必要な資金
の調達を目的としたものであり、償還日は決算日後、最長で9年4
ヶ月後である。また、営業債務、借入金及び社債は流動性リスクに
晒されているが、経理財務本部が適時に資金繰計画を作成・更新
することなどにより管理しており、資金調達マーケットに急激な
変化があった場合でも資金決済を行えるよう、コミットメントラ
イン枠を設定し、流動性リスクに備えている。変動金利の借入金
は、金利の変動リスクに晒されているが、このうち長期のものの
一部については、金利スワップ取引等のデリバティブ取引を利用
してヘッジしている。
デリバティブ取引は、外貨建債権・債務に係る為替変動リスク
に対するヘッジ取引を目的とした為替予約取引等、借入金に係る
金利の変動リスクに対するヘッジ取引を目的とした金利スワッ
プ取引等、原材料の市場価格変動リスクに対するヘッジ取引を目
的とした商品先物取引である。デリバティブ取引は、取引権限や
限度額等を定めたデリバティブ取引管理規程に基づいて行われ
ている。デリバティブ業務は経理財務本部により行われ、日常の
チェックは経営企画室の内部牽制と定期的な取締役会への報告
により行われている。また、連結子会社においても、同様の管理体
制がとられている。デリバティブ取引の利用にあたっては信用リ
スクを軽減するために、信用度の高い金融機関のみを相手として
取引を行っている。
なお、ヘッジ会計の要件を満たしているデリバティブ取引につ
いては、ヘッジ会計を行っている。なお、ヘッジ会計に関するヘッ
ジ手段とヘッジ対象、ヘッジ方針及びヘッジ有効性評価の方法等
については、
「 連結計算書類の作成のための基本となる重要な事
項」の
「重要なヘッジ会計の方法」
に記載している。
(3)金融商品の時価等に関する事項についての補足説明
金融商品の時価には、市場価格に基づく価額のほか、市場価格
がない場合には合理的に算定された価額が含まれている。当該価
額の算定においては変動要因を織り込んでいるため、異なる前提
条件等を採用することにより、
当該価額が変動することもある。
28
(単位 百万円)
連結貸借対照表計上額
時価
差額
(1)
現金及び預金
(2)受取手形及び売掛金
(3)
投資有価証券
その他有価証券
資産計
160,038
181,137
160,038
181,137
―
―
104,276
445,452
104,276
445,452
―
―
(1)
支払手形及び買掛金
(2)
短期借入金
(3)
コマーシャル・ペーパー
97,733
69,730
97,733
69,730
―
―
17,000
8,114
17,000
8,114
―
―
100,000
209,589
101,848
214,211
1,848
4,622
502,166
508,637
6,470
455
455
―
(4)
未払法人税等
(5)
社債
(6)
長期借入金
負債計
デリバティブ取引
(※)
(※)デリバティブ取引によって生じた正味の債権・債務は純額で表示しており、合計で正
味の債務となる項目については、
( )で示している。
(注1)
金融商品の時価の算定方法
資 産
(1)現金及び預金
預金はすべて短期であるため、時価は帳簿価額にほぼ等しいことか
ら、
当該帳簿価額によっている。
(2)受取手形及び売掛金
これらは短期間で決済されるため、時価は帳簿価額にほぼ等しいこ
とから、当該帳簿価額によっている。
(3)投資有価証券
これらの時価について、株式は取引所の価格によっており、債券は元
利金の合計額を当該債券の残存期間及び信用リスクを加味した利率で
割引いた現在価値により算定している。また、投資信託は公表されてい
る基準価格によっている。
負 債
(1)支払手形及び買掛金、
(2)短期借入金及び、
(3)コマーシャル・ペー
パー、
ならびに(4)未払法人税等
これらは短期間で決済されるため、時価は帳簿価額にほぼ等しいこと
から、
当該帳簿価額によっている。
(5)社債
当社の発行する社債の時価は、市場価格によっている。
(6)長期借入金
長期借入金の時価については、元利金の合計額を同様の新規借入を行
った場合に想定される利率で割引いて算定する方法によっている。変動
金利によるもののうち、金利スワップの特例処理の対象とされた長期借
入金については、当該金利スワップと一体として処理された元利金の合
計額を、同様の借入を行った場合に適用される合理的に見積もられる利
率で割引いて算定する方法によっている。
デリバティブ取引
通貨関連の時価は、先物為替相場又は取引先金融機関から提示された価
格等によっている。金利関連の時価は、取引先金融機関から提示された価
格等によっている。商品関連の時価は、取引所の先物相場によっている。ま
た、金利スワップの特例処理によっているものは、ヘッジ対象とされてい
る長期借入金と一体として処理されているため、その時価は、当該長期借
入金の時価に含めて記載している。
(注2)非上場株式
(連結貸借対照表計上額7,177百万円)、投資事業有限責
任組合への出資等
(連結貸借対照表計上額1,190百万円)並びに非連結
子会社及び関連会社株式
(連結貸借対照表計上額4,382百万円)は、市
場価格がなく、かつ将来キャッシュ・フローを見積もることなどができ
ず、時価を把握することが極めて困難と認められるため、
「(3)投資有価
証券」
には含めていない。
当連結会計年度より、
「金融商品に関する会計基準」
(企業会計基準第
10号 平成20年3月10日)
および
「金融商品の時価等に関する適用指針」
(企業会計基準適用指針第19号 平成20年3月10日)
を適用している。
【1株当たり情報に関する事項】
繰越欠損金
7,534百万円
投資有価証券
4,474百万円
ソフトウェア等
4,073百万円
たな卸資産
3,771百万円
賞与引当金
3,262百万円
たな卸資産の未実現利益
2,658百万円
未払金
1,866百万円
退職給付引当金
1,517百万円
貸倒引当金
1,116百万円
その他有価証券評価差額金
繰延税金資産合計
2.退職給付債務に関する事項
退職給付債務
年金資産
小計
未認識過去勤務債務
連結貸借対照表計上額純額
前払年金費用
退職給付引当金
過去勤務債務の費用処理額
数理計算上の差異の費用処理額
退職給付費用
12,878百万円
製品保証引当金
評価性引当額
確定給付型の制度または確定拠出型の制度を設けている。
期待運用収益
(繰延税金資産)
繰延税金資産小計
して確定拠出年金制度等を設けている。また、一部の在外連結子会社は
利息費用
繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別の内訳
その他
業年金制度及び退職一時金制度等を設けており、確定拠出型の制度と
勤務費用
66円44銭
【税効果会計に関する事項】
長期未払金
当社及び国内連結子会社は、確定給付型の制度として確定給付型企
△ 69,068百万円
67,355百万円
△ 1,712百万円
△ 217百万円
9,723百万円
7,793百万円
12,262百万円
△ 4,469百万円
3.退職給付費用に関する事項
1,701円29銭
1株当たり当期純利益
1.採用している退職給付制度の概要
未認識数理計算上の差異
(追加情報)
1株当たり純資産額
【退職給付に関する事項】
867百万円
3,137百万円
1,968百万円
△ 1,950百万円
△ 33百万円
1,926百万円
その他
5,048百万円
3,039百万円
計
8,087百万円
「その他」
は確定拠出年金への掛金等である。
4.退職給付債務等の計算の基礎に関する事項
退職給付見込額の期間配分方法
期間定額基準
割引率
主として 2.0%
期待運用収益率
主として 2.5%
過去勤務債務の処理年数
主として 10年
数理計算上の差異の処理年数
主として 10年
714百万円
5,644百万円
50,381百万円
△12,099百万円
38,282百万円
(繰延税金負債)
留保利益の税効果
△10,417百万円
前払年金費用
△4,996百万円
固定資産圧縮積立金
△2,266百万円
その他
繰延税金負債合計
繰延税金資産の純額
△3,948百万円
△21,628百万円
16,653百万円
29
貸借対照表
(百万円未満の端数は切捨てて表示している。
)
当 期
科 目
【資産の部】
流
動
現
資
金
受
産
及
預
185,817
184,723
18,660
25,144
953
1,455
55,395
40,845
品
29,737
38,115
品
29,123
29,610
原 材 料 及 び 貯 蔵 品
3,120
6,953
用
999
1,270
産
10,940
8,503
金
18,961
14,061
金
16,033
13,007
未 収 還 付 法 人 税 等
―
5,069
他
1,902
688
金
△ 10
△0
597,427
581,943
96,756
104,126
物
28,192
29,661
物
2,952
3,151
置
33,933
39,533
掛
品
及
仕
繰
払
延
短
製
費
税
期
未
金
貸
収
そ
資
付
入
の
貸
定
び
掛
前
倒
資
引
当
産
有形固定資産
建
構
機
車
築
械
両
及
及
び
び
装
具
110
112
工 具、 器 具 及 び 備 品
運
搬
6,287
7,059
土
地
20,243
20,243
リ
ー
ス
資
産
1,953
1,812
建
設
仮
勘
定
3,083
2,551
2,211
2,267
無形固定資産
特
許
権
等
投資その他の資産
2,211
2,267
498,458
475,550
投
資
有
価
証
券
111,852
88,887
関
係
会
社
株
式
299,483
294,813
金
65,424
60,177
金
1,331
1,446
関
長
係
会
期
社
出
貸
資
付
長
期
前
払
費
用
205
289
前
払
年
金
費
用
10,840
12,452
繰
延
税
資
産
5,415
13,629
金
2,931
3,167
他
3,070
2,331
金
△ 2,097
△ 1,645
783,244
766,667
差
入
そ
貸
金
保
証
の
倒
引
当
資 産 合 計
30
百万円
形
商
手
金
百万円
金
売
固
び
取
前期(ご参考)
当 期
科 目
(2010年3月31日現在)(2009年3月31日現在)
前期(ご参考)
(2010年3月31日現在)(2009年3月31日現在)
【負債の部】
百万円
百万円
流
動 負 債
支
払
手
形
買
掛
金
短
期
借
入
金
コマーシャル・ペーパー
1年内償還予定の社債
1年内返済予定の長期借入金
リ
ー
ス
債
務
未
払
金
未
払
費
用
未 払 法 人 税 等
前
受
金
預
り
金
役 員 賞 与 引 当 金
製 品 保 証 引 当 金
設 備 関 係 支 払 手 形
設 備 関 係 未 払 金
そ
の
他
166,913
3,210
29,597
51,150
17,000
―
12,509
1,123
7,811
16,589
369
948
9,880
123
11,226
805
4,421
147
271,969
3,695
23,456
48,870
120,000
20,000
3,551
1,022
6,674
18,390
―
826
10,104
140
6,867
1,605
6,720
45
固
定
社
長
リ
長
283,187
100,000
181,792
943
450
450,101
178,711
―
174,316
922
3,472
450,681
332,721
85,032
82,977
82,977
170,235
6,066
164,169
3,179
30
146,210
14,749
△ 5,523
△ 593
△ 610
16
1,014
333,143
783,244
330,675
85,032
82,977
82,977
167,405
6,066
161,339
3,179
35
168,210
△ 10,086
△ 4,739
△ 15,453
△ 15,418
△ 34
764
315,986
766,667
負
債
債
金
務
金
期
借
入
ー
ス
債
期
未
払
負 債 合 計
【純資産の部】
株 主 資 本
資
本
金
資
本
剰
余
金
資
本
準
備
金
利
益
剰
余
金
利
益
準
備
金
そ の 他 利 益 剰 余 金
固 定 資 産 圧 縮 積 立 金
特 別 償 却 準 備 金
別
途
積
立
金
繰 越 利 益 剰 余 金
自
己
株
式
評価・換算差額等
その他有価証券評価差額金
繰 延 ヘ ッ ジ 損 益
新 株 予 約 権
純 資 産 合 計
負 債 純 資 産 合 計
損益計算書
(百万円未満の端数は切捨てて表示している。
)
(
科 目
売
上
売
上
売
販
売
費
営
営
原
上
総
及
利
び
業
一
業
損
外
受
価
受
理
利
証
券
取
利
配
そ
当
の
営
業
外
費
)
百万円
高
365,424
424,917
価
284,720
332,835
費
失
収
取
有
管
)(
前期(ご参考)
2008年 4 月 1 日から
2009年 3 月 31 日まで
百万円
益
般
当 期
2009年 4 月 1 日から
2010年 3 月 31 日まで
80,704
92,081
93,861
99,202
△ 13,157
△ 7,120
益
35,544
12,119
息
265
341
息
17
29
金
34,450
11,321
他
811
427
用
7,419
10,217
支
払
利
息
3,828
3,747
社
債
利
息
1,076
164
コマーシャル・ペーパー利息
166
717
売
上
割
引
506
620
為
替
差
損
299
3,546
他
1,543
1,422
14,968
△ 5,218
そ
の
経常利益又は経常損失(△)
特
別
投
資
関
利
有
係
抱
合
新
株
価
証
会
せ
社
株
予
券
式
約
そ
売
清
消
権
却
算
別
固
定
―
159
165
―
入
益
12
―
0
―
5,556
10,277
849
612
1,026
―
価
損
3,624
2,754
価
損
236
2,946
正
損
―
3,391
他
56
335
税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△)
9,762
△ 15,496
法 人 税、 住 民 税 及 び 事 業 税
1,214
1,719
ス
資
有
価
証
関
係
会
社
株
過
年
そ
法
解
投
度
分
他
失
損
ー
処
0
損
リ
産
13
益
損
資
0
益
益
の
特
351
差
滅
戻
益
損
券
式
益
約
評
評
修
の
人
税
等
調
整
当期純利益又は当期純損失(△)
額
△ 4,559
△ 1,470
13,107
△ 15,745
31
株主資本等変動計算書(2009年4月1日から2010年3月31日まで)
(百万円未満の端数は切捨てて表示している。
)
(単位 百万円)
株主資本
資本剰余金
資本金
2009年3月31日残高
85,032
利益剰余金
その他利益剰余金
資本準備金 利益準備金
82,977
6,066
固定資産
圧縮積立金
3,179
特別償却
準備金
35
別途積立金
繰越利益
剰余金
168,210 △ 10,086
利益剰余金
合計
自己株式
株主資本
合計
167,405
△ 4,739
330,675
事業年度中の変動額
△ 10,216 △ 10,216
剰余金の配当
特別償却準備金の取崩
△5
別途積立金の取崩
△ 22,000
当期純利益
―
―
22,000
―
―
13,107
13,107
自己株式の取得
自己株式の処分
△ 10,216
5
△ 60
△ 60
13,107
△ 994
△ 994
210
150
株主資本以外の項目の
事業年度中の変動額(純額)
事業年度中の変動額合計
2010年3月31日残高
―
―
―
―
85,032
82,977
6,066
3,179
△ 5 △ 22,000
30
146,210
24,835
2,830
△ 783
2,046
14,749
170,235
△ 5,523
332,721
評価・換算差額等
その他有価証券
評価差額金
2009年3月31日残高
△ 15,418
繰延ヘッジ
損益
評価・換算差額等
合計
△ 34
△ 15,453
新株予約権
純資産合計
764
315,986
事業年度中の変動額
剰余金の配当
△ 10,216
特別償却準備金の取崩
―
別途積立金の取崩
―
当期純利益
自己株式の取得
△ 994
自己株式の処分
150
株主資本以外の項目の
事業年度中の変動額(純額)
14,808
51
14,860
250
15,110
事業年度中の変動額合計
14,808
51
14,860
250
17,157
△ 610
16
△ 593
1,014
333,143
2010年3月31日残高
32
13,107
個別注記表
【重要な会計方針】
1.資産の評価基準及び評価方法
(1)有価証券の評価基準及び評価方法
子会社株式及び関連会社株式 移動平均法による原価法
その他有価証券
時価のあるもの
期末日の市場価格等に基づく時価法
(評価差額は全部純資産直
入法により処理し、
売却原価は移動平均法により算定)
時価のないもの
移動平均法による原価法
(2)デリバティブの評価基準は、
時価法によっている。
(3)た な卸資産の評価基準及び評価方法は、総平均法による原価法(収
益性の低下による簿価切下げの方法)によっている。
2.固定資産の減価償却の方法
(1)有形固定資産(リース資産を除く)
定率法
(ただし、
1998年4月以降に取得した建物
(建物附属設備を
除く)については定額法)
を採用している。
(2)無形固定資産
定額法を採用している。なお、市場販売目的のソフトウェアについ
ては、販売可能有効期間
(3年)
に基づく定額法によっている。
(3)リース資産
所有権移転外ファイナンス・リース取引に係るリース資産は、リー
ス期間を耐用年数とし、残存価額を零とする定額法を採用してい
る。
なお、所有権移転外ファイナンス・リース取引のうち、リース取引開
始日が2008年3月31日以前のリース取引については、通常の賃貸
借取引に係る方法に準じた会計処理によっている。
3.引当金の計上基準
(1)貸倒引当金
債権の貸倒れによる損失に備えるため、一般債権については貸倒実
績率により、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可能
性を検討し、
回収不能見込額を計上している。
(2)役員賞与引当金
役員賞与の支出に備えて、当事業年度末における支給見込額に基づ
き計上している。
(3)製品保証引当金
販売ずみの製品の無償修理費用にあてるため、過去の実績を基礎に
将来の保証見込みを加味して計上している。
(4)退職給付引当金
従業員の退職給付に備えるため、当事業年度末における退職給付債
務及び年金資産の見込額に基づき計上している。
なお、数理計算上の差異は、各事業年度の発生時における従業員の
平均残存勤務期間以内の一定の年数
(10年)による定額法により翌
事業年度から費用処理することとしている。過去勤務債務は、その
発生時の従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数
(10年)によ
る定額法により費用処理することとしている。
用している。
②ヘッジ手段とヘッジ対象
当社は、為替変動リスクに対しては、為替予約、通貨スワップ及び
通貨オプションをヘッジ手段とし、外貨建金銭債権債務等の外貨
建金融資産負債をヘッジ対象としている。また、金利変動リスク
に対しては、金利スワップ及び金利オプションをヘッジ手段と
し、
銀行借入等の金融負債をヘッジ対象としている。
③ヘッジ方針及びヘッジ有効性評価の方法
当社のリスク管理は、経営上多額な損失を被ることがないよう、
資産・負債に係る為替変動リスクの回避及び支払金利の低減等の
ため効率的にデリバティブ取引が利用されているかに重点をお
いて行われている。当社においては、デリバティブ業務の取引限
度額などリスク管理方法等を定めたリスク管理規程があり、この
規程に基づいてデリバティブ取引及びリスク管理が行われてい
る。デリバティブ取引業務は経理財務本部により行われ、日常の
リスク管理は経営企画室により行われており、実施状況について
定期的に取締役会への報告がなされている。当社が保有するデリ
バティブのヘッジ機能の有効性については、定期的にテストを行
っている。また、新たな種類のデリバティブ取引を開始する場合
には事前に、当該デリバティブのヘッジ機能の有効性をテストし
判定する。ヘッジ有効性の判定は、ヘッジ対象の相場変動又はキ
ャッシュ・フロー変動の累計とヘッジ手段の相場変動又はキャッ
シュ・フロー変動の累計とを比較し行っている。また、必要に応
じ、
回帰分析等の手段を利用している。
(2)消費税等の会計処理
税抜方式により計上している。
5.重要な会計方針の変更
「退職給付に係る会計基準」の一部改正(その3)
当事業年度から「退職給付に係る会計基準」の一部改正(その3)(企
業会計基準第19号 平成20年7月31日)を適用している。これによる
退職給付債務及び損益に与える影響はない。
4.その他計算書類作成のための基本となる重要な事項
(1)ヘッジ会計の方法
①ヘッジ会計の方法
原則として繰延ヘッジ処理を採用している。また、振当処理の要
件を満たす為替予約等については、振当処理を行っている。なお、
特例処理の要件を満たす金利スワップについては、特例処理を採
33
【貸借対照表に関する事項】
【株主資本等変動計算書に関する事項】
1.担保に供している資産及び担保に係る債務
工場財団を組成しているもの
建物
機械及び装置
工具、器具及び備品
土地
(計)
定期預金
上記に対する債務
長期借入金(一年内に返済予定を含む)
取引先の銀行借入金
2.有形固定資産の減価償却累計額
当事業年度末における自己株式の種類及び株式数
普通株式
10,974百万円
16,146百万円
1,941百万円
11,182百万円
(40,244百万円)
640百万円
1,410百万円
418百万円
302,095百万円
3.保証債務
(1)保証
以下の関係会社の金融機関借入金等に対する保証
ダイキンアメリカインク
10,164百万円
大金通信科技(寧波)有限公司
831百万円
その他2社
283百万円
(計)
(11,279百万円)
(2)保証予約
以下の関係会社の金融機関借入金等に対する保証予約
大金フッ素化学
(中国)
有限公司
ダイキンヨーロッパエヌブイ
台塑大金精密化学股分有限公司
アルケマ ダイキン先端フッ素化学(常熟)有限公司
AAFマッケイユーケーリミテッド
その他12社
(計)
1,256百万円
635百万円
615百万円
545百万円
398百万円
1,324百万円
(4,776百万円)
(3)借入認知状
以下の関係会社の金融機関借入金等に対する借入認知状の差入れ
AAF マッケイインク
ダイキンオーストラリア
プロプライアットリーリミテッド
その他1社
(計)
16,185百万円
426百万円
146百万円
(16,757百万円)
4.関 係会社に対する金銭債権及び金銭債務
(区分表示したものを
除く)
短期金銭債権
長期金銭債権
短期金銭債務
72,666百万円
2,231百万円
17,191百万円
【損益計算書に関する事項】
1.関係会社との取引高
営業取引による取引高
売上高
仕入高
営業取引以外の取引による取引高
34
241,708百万円
65,806百万円
63,246百万円
1,461,456株
【税効果会計に関する事項】
1.繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別の内訳
(繰延税金資産)
繰越欠損金
製品保証引当金
投資有価証券
ソフトウエア等
賞与引当金
たな卸資産
未払金
その他有価証券評価差額金
貸倒引当金
長期未払金
未払事業税
その他
繰延税金資産小計
評価性引当額
繰延税金資産合計 7,010百万円
4,559百万円
4,467百万円
3,623百万円
2,138百万円
2,048百万円
1,389百万円
751百万円
606百万円
182百万円
83百万円
1,555百万円
28,417百万円
△ 5,390百万円
23,026百万円
(繰延税金負債)
前払年金費用
固定資産圧縮積立金他
繰延税金負債合計
△ 4,402百万円
△ 2,266百万円
△ 6,669百万円
繰延税金資産の純額
16,356百万円
2.法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率との間の
差異の主な項目別内訳
法定実効税率
(調整)
評価性引当額
外国税額控除税効果未認識額
外国子会社からの配当に係る外国源泉所得税
交際費等永久に損金に算入されない項目
住民税均等割
受取配当金等永久に益金に算入されない項目
過年度法人税等還付金 その他
税効果会計適用後の法人税等の負担率
40.6%
18.7%
18.3%
7.9%
5.8%
1.0%
△ 111.2%
△ 13.7%
△ 1.7%
△ 34.3%
【リースにより使用する固定資産に関する事項】
貸借対照表に計上した固定資産のほか、
リース契約により生産管理用の電子計算機等を使用している。
【関連当事者との取引に関する事項】
役員及び個人主要株主等
種 類
氏 名
事業の内容又は職業
議決権等所有
(被所有)
割合
(%)
役 員
寺田 千代乃
当社社外取締役
アートコーポレーション株式会
社代表取締役社長
被所有
0.00%
取引の内容
取引金額
(百万円)
科 目
期末残高
(百万円)
361
未払金
31
取引金額
(百万円)
科 目
期末残高
(百万円)
引越業務、
製品配送の委託
(注1)
(注2)
(注3)
(注1)いわゆる第三者のための取引である。
(注2)市場価格を勘案し一般的取引条件と同様に決定している。
(注3)上記金額のうち取引金額には消費税等が含まれておらず、期末残高には消費税等が含まれている。
子会社等
種 類
会社等の名称
議決権等所有
(被所有)
割合
(%)
関連当事者と
の関係
取引の内容
子会社
AAF マッケイ
インク
所有
間接100%
当社空調機器の製造等
債務保証(注1)
16,185
子会社
ダイキンアメ
リカインク
所有
間接100%
当社化学製品の製造及び販売等
債務保証(注2)
―
―
10,164
―
―
5
未収入金
4
保証料の受入れ(注2)
(注1)AAF マッケイインクの銀行借入につき、
借入認知状の差入れを行ったものである。
(注2)ダイキンアメリカインクの銀行借入につき、
保証を行ったものであり、
保証形態を勘案して保証料を設定している。
【1株当たり情報に関する事項】
1株当たり純資産額
1株当たり当期純利益
1,138円78銭
44円91銭
35
連結計算書類に係る会計監査人の監査報告書 謄本
独立監査人の監査報告書
2010年5月6日
ダイキン工業株式会社
取 締 役 会 御中
有限責任監査法人 トーマツ
指定有限責任社員 公認会計士
業務執行社員
石田 昭 ㊞
指定有限責任社員 公認会計士
業務執行社員
新免 和久 ㊞
指定有限責任社員 公認会計士
業務執行社員
河津 誠司 ㊞
当監査法人は、会社法第444条第4項の規定に基づき、ダイキン工業株式会社
の2009年4月1日から2010年3月31日までの連結会計年度の連結計算書類、すなわ
ち、連結貸借対照表、連結損益計算書、連結株主資本等変動計算書及び連結注
記表について監査を行った。この連結計算書類の作成責任は経営者にあり、当監
査法人の責任は独立の立場から連結計算書類に対する意見を表明することにある。
当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準
拠して監査を行った。監査の基準は、当監査法人に連結計算書類に重要な虚偽の
表示がないかどうかの合理的な保証を得ることを求めている。監査は、試査を基
礎として行われ、経営者が採用した会計方針及びその適用方法並びに経営者に
よって行われた見積りの評価も含め全体としての連結計算書類の表示を検討す
ることを含んでいる。当監査法人は、監査の結果として意見表明のための合理的
な基礎を得たと判断している。
当監査法人は、上記の連結計算書類が、我が国において一般に公正妥当と認
められる企業会計の基準に準拠して、ダイキン工業株式会社及び連結子会社か
ら成る企業集団の当該連結計算書類に係る期間の財産及び損益の状況をすべて
の重要な点において適正に表示しているものと認める。
会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記
載すべき利害関係はない。
以 上 36
会計監査人の監査報告書 謄本
独立監査人の監査報告書
2010年5月6日
ダイキン工業株式会社
取 締 役 会 御中
有限責任監査法人 トーマツ
指定有限責任社員 公認会計士
業務執行社員
石田 昭 ㊞
指定有限責任社員 公認会計士
業務執行社員
新免 和久 ㊞
指定有限責任社員 公認会計士
業務執行社員
河津 誠司 ㊞
当監査法人は、会社法第436条第2項第1号の規定に基づき、ダイキン工業株式
会社の2009年4月1日から2010年3月31日までの第107期事業年度の計算書類、す
なわち、貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書及び個別注記表並び
にその附属明細書について監査を行った。この計算書類及びその附属明細書の作
成責任は経営者にあり、当監査法人の責任は独立の立場から計算書類及びその
附属明細書に対する意見を表明することにある。
当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準
拠して監査を行った。監査の基準は、当監査法人に計算書類及びその附属明細書
に重要な虚偽の表示がないかどうかの合理的な保証を得ることを求めている。監
査は、試査を基礎として行われ、経営者が採用した会計方針及びその適用方法
並びに経営者によって行われた見積りの評価も含め全体としての計算書類及び
その附属明細書の表示を検討することを含んでいる。当監査法人は、監査の結果
として意見表明のための合理的な基礎を得たと判断している。
当監査法人は、上記の計算書類及びその附属明細書が、我が国において一般
に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、当該計算書類及びその附
属明細書に係る期間の財産及び損益の状況をすべての重要な点において適正に
表示しているものと認める。
会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記
載すべき利害関係はない。
以 上 37
監査役会の監査報告書 謄本
監 査 報 告 書
当監査役会は、2009年4月1日から2010年3月31日までの第107期事業年度の取締
役の職務執行に関して、監査役が作成した監査役監査報告に基づき、審議のう
え、本監査報告書を作成し、以下のとおり報告いたします。
1.監査役及び監査役会の監査の方法及びその内容
監査役会は、当期の監査方針、監査計画等を定め、各監査役から監査の実
施の状況及び結果について報告を受けるほか、取締役等及び会計監査人から
その職務の執行状況について報告を受け、必要に応じて説明を求めました。
各監査役は、監査役会が定めた監査役監査の基準に基づき、当期の監査方
針、監査計画等に従い、取締役、内部監査室その他の使用人等と意思疎通を
図り、情報の収集及び監査環境の整備に努め、取締役会その他重要な会議に
出席するほか、取締役等からその職務の執行状況について報告を受け、随時
説明を求めるとともに、重要な決裁書類等を閲覧し、本社及び主要な事業所
において業務及び財産の状況を調査いたしました。
また、取締役の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するため
の体制その他株式会社の業務の適正を確保するために必要なものとして会社
法施行規則第100条第1項及び第3項に定める体制の整備に関する取締役会決議
の内容及び当該決議に基づき整備されている体制(内部統制システム)の状況
を監視及び検証いたしました。
なお、金融商品取引法上の財務報告に係る内部統制については、取締役等
及び会計監査人から当該内部統制の評価及び監査の状況について報告を受け、
必要に応じて説明を求めました。
事業報告に記載されている株式会社の支配に関する基本方針については、
取締役会その他における審議の状況等を踏まえ、その内容について検討を加
えました。子会社については、子会社の取締役及び監査役等と意思疎通を図る
とともに、事業の報告及び説明を受け、必要に応じて海外を含む子会社に赴
き、その業務及び財産の状況を調査いたしました。
以上の方法に基づき、当該事業年度に係る事業報告及びその附属明細書に
ついて検討いたしました。
さらに、会計監査人が独立の立場を保持し、かつ、適正な監査を実施して
いるかを監視及び検証するとともに、会計監査人からその職務の執行状況に
ついて報告を受け、必要に応じて説明を求めました。また、会計監査人の職務
の遂行が適正に行われることを確保するための体制については、会計監査人
より「監査に関する品質管理基準」
(2005年10月28日企業会計審議会)等に従
って整備・運用している旨の通知を受け、必要に応じて説明を求めました。以
上の方法に基づき、当該事業年度に係る連結計算書類(連結貸借対照表、連結
損益計算書、連結株主資本等変動計算書及び連結注記表)並びに計算書類(貸
借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書及び個別注記表)及びその附属
明細書について検討いたしました。
38
2.監査の結果
(1)事業報告等の監査結果
一 事業報告及びその附属明細書は、法令及び定款に従い、会社の状況を
正しく示しているものと認めます。
二 取締役の職務執行に関しては、子会社に関する職務も含め、不正の行
為または法令もしくは定款に違反する重大な事実は認められません。 三 内部統制システムに関する取締役会決議の内容は相当であると認めま
す。また、当該内部統制システムに関する取締役の職務の執行につい
ても、指摘すべき事項は認められません。
なお、昨年度末に判明した不適切な会計処理に対する再発防止策の実
施及び内部統制システムの整備が行われていることを確認しておりま
す。
四 事業報告に記載されている株式会社の支配に関する基本方針について
は、指摘すべき事項は認められません。
(2)連結計算書類の監査結果
会計監査人の監査の方法及び結果は相当であると認めます。
(3)計算書類及びその附属明細書の監査結果
会計監査人の監査の方法及び結果は相当であると認めます。
2010年5月12日
ダイキン工業株式会社 監査役会
金
村
役(常勤) 藤
役(常勤) 加
社外監査役
社外監査役
監 査
監 査
田
上
田
藤
嘉
仁
伸
行㊞
志㊞
一㊞
豊㊞
以 上
39
トピックス
低炭素社会をめざして
(ご参考)
環境技術を追求し、持続可能な発展に貢献します
世界初 上下左右の4方向からの気流制御を実現した
ルームエアコンを発売しました
正面からの上下2方向に加え、側面の左右2方向からも気流を生み出す、「4方気流」エアコン『うるるとさらら(R
シリーズ)』を2009年11月に発売しました。“空気で、あなたを守る。エアプロテクト”をコンセプトとして、
“包み
込む気流”で、どんな間取りの部屋でも室温をすばやく均一にし、
「部屋の隅まで気流が届かない」
「風が体に当たって
不快」といったエアコンに対する不満を解消しました。また、独自の無給水加湿機能「うるる加湿」との相乗効果で、
潤った空気を部屋の隅々まで届け、肌の保湿効果を高めるとともに、湿度に弱いウィルスに対しても抑制効果を発揮し
ます。
また、
「高効率熱交換器」の開発により、業界トップクラスの省エネ性能を実現し、快適性と省エネ性を両立しました。
『うるるとさらら(Rシリーズ)
』
省エネと快適なバスライフを両立させた
『ダイキンエコキュート Xシリーズ』を発売しました
機器本体で業界トップの省エネ性能を実現し、さらにユーザーの節
水・節電行動をサポートするソフトを充実させた『ダイキンエコキュート
Xシリーズ』を2010年2月に発売しました。省エネ運転をしながら、
「エ
コ確認」機能でご家庭での使用状況を分析・学習し、無駄なくお湯を使う
上手な節約術をナビゲートします。
「フルカラー液晶リモコン」
、お気に入
りの音楽を浴室で聴ける「BGM機能」
「入浴体操ナビ機能」などを採用し、
、
快適なバスライフを実現します。
『ダイキンエコキュート Xシリーズ』
40
トピックス
(ご参考)
『冷凍・冷蔵・空調熱回収システム』が
平成21年度省エネ大賞を受賞しました
熱回収コンデンシングユニット
LRYEP18A,LRYEP18AH
『冷凍・冷蔵・空調熱回収システム』が、経済産業省が主催する「平成21年度
ブースターユニット
LCBKP3A,LCBKP3AH
省エネ大賞」において「資源エネルギー庁長官賞」を受賞しました。コンビニエ
平成21年度
省エネ大賞
(機器・システム部門)
資源エネルギー庁長官賞
主催:経済産業省
ンスストア等における冷凍、冷蔵、空調を一台で行う本システムは、従来の冷凍、
冷蔵、空調が別系統のシステムと比較して、大幅な省エネを実現します。これか
らも、地球環境への配慮と経済性を両立し、業界の期待・ニーズに応えます。
CO2排出量を最大80%削減、店舗・オフィス用エアコン
『Eco-ZEAS(エコジアス)80』を発売しました
店舗・オフィスのCO2排出量を削減するには、いまだ市場の7割を占める一定速エアコ
ンをインバータエアコンに更新することが不可欠です。当社は、2010年5月より『Eco
-ZEAS(エコジアス)80』シリーズを発売しました。本商品は、機器本体の省エネ性
向上に加え、使用状況に応じて最適な運転制御ができる技術の開発により、快適性はその
ままで、15年前の一定速エアコンに比べ、年間のCO2排出量(消費電力)を最大約80%
削減します。
『Eco-ZEAS(エコジアス)80』
充実したエネルギーソリューションサービスで
企業やビルオーナーの改正省エネ法対応を支援します
当社は永年培ったサービスノウハウを駆使し、2006年以降、オフィスやビルの空調機を遠隔監視によって省エネ制
御する『省エネ当番』や、複数拠点の空調機の使用状況を一元管理する『D-irect』などのサービスを提供してまいり
ました。2010年4月に改正省エネ法が施行され、規制対象となる企業の範囲が拡大します。新たにエネルギー管理が
必要な企業に対して、4月より新たなエネルギーマネジメントサービス『ENE・FOCUS(エネ・フォーカス)』の提
供を開始しました。複数拠点のエネルギー使用実績の管理から所轄官庁への届出書類作成、中長期の省エネ計画立案を
サポートします。また、当社のビル用マルチエアコン『Ve-upⅢ』を遠隔監視し、省エネのための運用改善情報を提
供するサービス『性能当番』も同時に開始します。エネルギーの「見える化」から診断・監視・自動制御、改正省エネ
法対策サポートまで、総合空調メーカーとしてトータルで省エネのソリューションに取り組みます。
41
トピックス
(ご参考)
「2010 FIFAワールドカップTM」南アフリカ大会、新スタジアムに
『水冷式ビル用マルチエアコン』を納入しました
当社の子会社であるダイキンエアコンディショニングサウスアフリカ社は、2010年6月に南アフリカ共和国で開催
される「2010 FIFAワールドカップTM」の会場として新設された「グリーン・ポイント・スタジアム」(ケープタウ
ン市)と「ネルソン・マンデラ・ベイ・スタジアム」
(ポートエリザベス市)に『水冷式ビル用マルチエアコン』を
170台(室外機ベース)受注・納入しました。スタジアムの使用エリアに応じて、エリアごとに個別の空調制御をする
ことにより、電力消費量を大幅に節約できる点が高く評価されました。
米国クリーンエネルギー事業対象に当社子会社が選出されました
米国景気対策法に基づくクリーンエネルギー事業対象に、当社の子会社であるAMI社(AAF-マッケイ)の3事業が
選出されました。選出された日系企業はダイキンを含む4社のみであり、全183事業の内、空調事業で認可されたのは
マッケイ以外に6社、エアフィルター事業ではAAFのみです。3工場における省エネ商品の製造設備の拡充が、それぞ
れクリーンエネルギーの創出事業として認められ、高く評価されました。
工場の地元メディアや取引先の関心は高く、非常に大きな注
目を集めました。今回の結果を糧に、今後も、省エネ技術力を
訴求した拡販活動やロビー活動をグローバルで推進し、環境先
進企業としての地位を確立していきます。
クリーンエネルギー事業とは?
オバマ大統領が推進している景気対策法に
基づく事業で、米国内のクリーンエネルギー
プロジェクト認可された3工場と生産商品
① マッケイ スタントン工場
② マッケイ ファリボー工場
③ AAF コロンビア工場
創出事業に対し総額23億ドルの税制優遇措
置を行うというものです。クリーンエネル
ギー関連装置などの製造設備の新設・拡充が
対象となります。設備投資に対し、30%の
税額控除(支払税額の免除)が行われます。
今回、500件を上回る申請があり、実現
可能性、技術の革新性、環境への効果、米国
内での雇用・地域への経済的貢献などの観点
から、エネルギー省・財務省が審査を行い、
2010年1月に米国政府として183事業を
発表しました。
磁気軸受ターボ
42
マーベリックII(ルーフトップ)
MEGACEL II
トピックス
(ご参考)
『ゼッフル遮熱塗料』で「ロイズ・リスト・グローバルアワード2009」
エナジー部門賞を受賞しました
当社は、船舶関連産業の中で功績のあった企業・団体や個人を表彰する「ロ
イズ・リスト・グローバルアワード2009」にて、エナジー部門賞を受賞しま
した。今回の受賞は、4フッ化型フッ素塗料をベースとした『ゼッフル遮熱塗
料』を、工場・船舶・コンテナ・タンク・倉庫など様々な用途に展開すること
により、省エネルギーおよび地球環境負荷低減に貢献したことが評価されたも
のです。建物屋根や船舶甲板などの表面に用いられる『ゼッフル遮熱塗料』は、
太陽光を高反射することによって内部の温度上昇を抑制し、省エネルギーおよ
び地球環境負荷の低減に貢献します。今後も環境にやさしい製品の開発を推進
してまいります。
授賞式に参加する当社グループ社員
タッチパネル向けのフッ素系防汚コーティング剤
『オプツールDSX』の生産能力を増強しました
モバイル機器などのタッチパネル表面を指紋汚れから守るニーズの高まりに
対応するため、2010年3月に、フッ素系防汚コーティング剤『オプツール
DSX』の生産能力を増強しました。ダイキンアメリカ社のディケーター工場
(ア
ラバマ州)に生産設備を新設するとともに、淀川製作所(大阪府摂津市)の生
産設備を拡充し、グループ合計の生産能力は従来の4倍になりました。この生
産増強により、米国、欧州、アジアでの販売を加速するとともに、新しいニー
ズに向け、本製品の特長を活かした用途開発を進めてまいります。
『オプツールDSX』
43
株主メモ
事業年度
毎年4月1日から翌年3月31日まで
定時株主総会
毎年6月
基準日
定時株主総会 3月31日
期末配当金 3月31日
中間配当金 9月30日
単元株式数
100株
公告方法
電子公告とし、当社ホームページ(http://www.daikin.co.jp/e-koukoku/)に掲載いたします。
ただし、
事故その他やむを得ない事由によって電子公告ができない場合は、
日本経済新聞に掲載いたします。
上場証券取引所 東京証券取引所・大阪証券取引所
株主名簿管理人
株式会社だいこう証券ビジネス
特別口座の口座管理機関
株主名簿管理人 〒541-8583 大阪市中央区北浜二丁目4番6号
事 務 取 扱 場 所 株式会社だいこう証券ビジネス 本社証券代行部
(各種お問合せ) ■株式事務に関するご照会 電 話 0120-255-100
■特別口座に関するご照会 電 話 0120-351-465
〔受付時間 9:00~17:00
(土、
日、
祝祭日、
年末年始を除く。
)
〕
■WEBサイト http://www.daiko-sb.co.jp
株式に関する住所変更等のご照会およびお届出について
株式に関するお手続き(届出住所・姓名等の変更、配当金の振込方法・振込先の変更、単元未満株式の買取・買
増の請求等)のご照会およびお届出につきましては、証券会社での口座開設の有無に応じて、以下のいずれかの
窓口にご連絡ください。
■証券会社で口座を開設されている株主様・・・当該証券会社にご連絡ください。
■証券会社で口座を開設されていない株主様・・・㈱だいこう証券ビジネスにご連絡ください。
配当金計算書について
配当金支払いの際送付している「配当金計算書」は、租税特別措置法の規定に基づく「支払通知書」を兼ねてお
ります。確定申告を行う際は、その添付書類としてご使用いただくことができます。なお、株式数比例配分方式
により配当金をお受け取りの株主様の「支払通知書」につきましては、お取引の証券会社にご確認ください。
44
メモ
45
※1. 2009年10月6日現在。家庭用壁掛形ルームエアコンにおいて。
水平羽根により上下2方向と、本体左右に吹出し口を設け2方向を実現した点において。
( R・DX・Hシリーズ)
〒530-8323 大阪市北区中崎西二丁目4番12号梅田センタービル
TEL
(06)
6373-4312
(ダイヤルイン)
※決算情報につきましては、
ホームページでもご覧いただけます。
http://www.daikin.co.jp
Fly UP