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取扱説明書/460KB

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取扱説明書/460KB
仕様
Part No. Z1-000-651, IA000766
取扱説明書
HP01A-TOS
HP02A-TOS
最大使用電圧(*2)
4 kVac (rms)、50/60 Hz
5 kVdc
ケーブル長
約 1.8 m
環境
動作温度
湿度範囲
0 ℃ ∼ 40 ℃
20 % ∼ 80 % RH
保存温度
湿度範囲
-20 ℃ ∼ 70 ℃
80 % RH 以下
付属品
注記
解説
高電圧テストプローブ
Jul. 2016
HP01A-TOS/HP02A-TOS
約 3.5 m
本製品は、当社の耐電圧試験器 TOS シリーズに接続して使用する試験電圧出
力用のプローブです。操作性に優れた扱いやすい形状で、被試験物への配線
時間の短縮が可能です。
テストプローブを使用した耐電圧試験では、被試験物など高電圧充電部(*1)
LOW 側テストリード :
1(1.5 m)
取扱説明書 :1
LOW 側テストリード :
1(3 m)
取扱説明書 :1
・本テストプローブの高電圧側ケーブルとケーブル周辺との間のスト
レー容量に流れる電流は、耐電圧試験器の測定誤差要因となります。
その電流は、試験電圧が高いほど大きくなり、また、試験器の電流検出
感度が高いほど影響が大きくなります。電流検出感度を高感度に設定し
た場合には、試験電圧によっては下限基準値よりもストレー容量に流れ
る電流値の方が大きくなって、下限判定ができないことがあります。
*1: 高電圧充電部とは、接触ピンや被試験物(試験中に接触ピンと電気
的に続されている所)を示します。高電圧によって、静電的・電磁
的に高電圧が誘導される所も含みます。
*2: 最大使用電圧とは、上記動作温度・湿度範囲において取り扱い可能
に近づいて操作することによる感電の危険があります。電気作業用のゴム手
袋を使用してください。
注 記 ・本製品は耐電圧試験器と組み合わせて使用することを目的に設計され
ています。ご使用になる前に、耐電圧試験器の取扱説明書に記載され
ている警告および注意事項をよくお読みください。
作業管理者へのお願い
• 本テストプローブは、本製品だけでは避けられない感電の可能性がありま
す。被試験物、作業台、および周辺の作業環境の安全性を確保してください。
• 作業者が日本語を理解できない場合には、取扱説明書を適切な言語に翻訳し
てください。
• 作業者がこの取扱説明書の内容を理解してから作業にあたれるように指導
してください。
• この取扱説明書は作業者がいつでも読めるように本製品の近くに備えてく
ださい。
な電圧の最大値を示します。
危険な操作
- 保 証 この製品は、菊水電子工業株式会社の厳密な試験 • 検査を経て、その性能は規格を満足し
ていることが確認され、お届けされております。
当社製品は、お買上げ日より 2 年間に発生した故障については、無償で修理いたします。
但し、次の場合には有償で修理させていただきます。
・取扱説明書に対して誤ったご使用およびご使用上の不注意による故障、損傷。
・不適当な改造・調整・修理による故障および損傷。
・天災・火災・その他外部要因による故障および損傷。
当社製品の故障に起因して生じた間接損害については責任を負いません。
海外での故障発生時は当社営業所までご相談ください。
菊水電子工業株式会社
本社・技術センター
〒224-0023 横浜市都筑区東山田1-1-3
© 1999
ウェブサイト
http://www.kikusui.co.jp
次の操作によって感電して、人命にかかわる重大な事故になることがありま
す。
• 接触ピンに触れる。
• 試験中の被試験物に触れる。
次の操作には、感電する可能性があります。感電した場合には、人命にかかわ
る重大な事故になることがあります。
• 作業台などにひじをついて試験をする。
• テストプローブのスライドレバーを固定して接触ピンを露出したままにする。
• 高電圧側ケーブルを体に巻き付ける。
• 試験のため以外に電圧を発生させる。
ご使用上の注意
警告・テストプローブは、高電圧を取り扱います。取り扱いを誤れば人命にもかかわ
る事故が考えられます。万一の事故防止のため、下記の注意事項を厳守の上、
常に細心の注意を払い安全を確認しつつお使いください。
■ 作業環境の安全性を確保してください。
・ 万一作業者の体の一部が被試験物などの高電圧充電部(*1)に接触しても感電し
ないように、高電圧充電部を電気作業用のゴム板やゴムシートによって絶縁して
ください。
電気作業用のゴム板およびゴムシートの入手が困難な場合は、当社営業所までお
問い合わせください。
・ 作業者以外の人が高電圧充電部(*1)に近づけないようにしてください。
■ 接触ピンに触れると感電します。
・ 接触ピンには高電圧が出力されます。接触
ピンには絶対に触れないでください。
・ 試験中は接触ピンだけでなく被試験物など
も高電圧になります。高電圧充電部(*1)に
は絶対に触れないでください。
・ 接触ピンは試験中以外は露出させないでください。
・ 接触ピン付近の赤色エリアに触れると感電の可能性があります。絶対に触れない
でください。
始業点検
■ 改造は感電の原因となります。
・ グリップとスライドレバーを縛ってスライド機構を固定しないでください。
・ スタートスイッチ 1 またはスタートスイッチ 2 をオン状態で固定しないでくださ
い。
・ 高電圧側ケーブルを固定しないでください。ケーブルを何かに引っ掛けてしまう
などの異常な状況になったときには、高電圧側ケーブルが試験器から外れます。
■ 片手で操作しないでください。
・ 安全のために、本テストプローブは両手で操作するように作られています。無理
に片手で操作するなど不安定な持ち方は避けてください。
■ リモートコントロールケーブルは必ず接続してください。
・ リモートコントロールケーブルを接続しないで試験器の START(TEST)スイッ
チで試験を実行しないでください。感電の危険があります。
■ 他メーカの耐電圧試験器では使用できません。
・ 本テストプローブは当社の耐電圧試験器 TOS シリーズ用です。コネクタが適合し
ても、他メーカの耐電圧試験器には使用できません。
■ 最大使用電圧(*2)は 4 kVac (rms)、5 kVdc です。
・ 本テストプローブの最大使用電圧値は 4 kVac (rms)、5 kVdc です。最大使用電圧
を超えて使用すると感電の危険があります。
■ テストプローブを振り回さないでください。
■ テストプローブのケーブルを引っ張ったり、体に巻き付たりしないでください。
故障時は使用中止
実際に試験を行う前に次の項目を点検してください。
項目
点検内容
次のような症状が発生した場合は故障です。危険なため、すぐに試験器の POWER ス
イッチをオフにして、使用を中止してください。
リモートコントロール
ケーブル
被覆の破れ、プラグのがた、割れなどがないか。
高電圧側ケーブル
LOW 側テストリード
被覆の破れ、ひび、割れなどがないか。
断線がないか。(テスタで確認してください。
)
グリップ
スライドレバー
動きが十分滑らかか。
・ H.V ON LED が点灯しない。
・ H.V ON LED の点灯の仕方が、試験器の DANGER(TEST ON または H.V ON)ラ
ンプの点灯の仕方と一致していない。
・ スタートスイッチ 1、スタートスイッチ 2 のどちらか一方をオフにしても、H.V
ON LED が消えない。
・ 接触ピンを赤色エリアに収納しても、H.V ON LED が消えない。
スタートスイッチ 1
スタートスイッチ 2
正常に押せるか。
警告・修理を依頼されるまで、他の人が使用できないように管理してください。
接触ピン
傷んでいないか。
警告ラベル
はがれていたり、字が読めなくなっていないか。
「始業点検」で何か異常が発見されたときは、すぐに使用を中止して、お買い上げ元
または当社営業所に修理を依頼してください。
・危険ですので修理は必ずお買い上げ元または当社営業所に依頼してください。
各部の名称と機能
H.V ON LED
接触ピンに高電圧が印加されていることを示
す赤色 LED です。
この LED は試験器の DANGER(TEST ON
または H.V ON)ランプと同時に点灯(また
は消灯)します。
触れると感電します。
H.V ON LED が点灯しているときに、
絶対にこの部分には触れないでくだ
さい。
赤色エリア
高電圧の出力される接触ピン
を保持している部分です。
グリップ
テストプローブを使用するときにつかむ部分
です。
必ずきき手でつかんでください。
接触ピン
高電圧が出力されるピンです。
スライドレバーを握ると露出します。
被試験物のテストポイントに接触させ
て使います。
スライドレバー
このレバーをスライドさせると接触ピンが露
出します。グリップをつかんだ手を握ってレ
バーをスライドさせます。
スタートスイッチ 1(トリガ)
試験を開始するためのスイッチです。
グリップを握る方の手(きき手)の指
で操作してください。
リモートコントロール
ケーブル
LOW 側テストリード
(黒色)
高電圧側ケーブル
(赤色)
試験器への接続
耐電圧試験器側
1.
耐電圧試験器の POWER スイッチを オフ にします。
2.
LOW 側テストリードを試験器の LOW(GND)端子へ挿入し、右図のよう
に抜け防止ガードを取り付けます。
3.
リモートコントロールケーブルを試験器の REMOTE 端子へ接続します。
4.
高電圧側ケーブルを試験器の高電圧端子へ接続します。
試験の開始
無効
試験の中断
STOP スイッチを押す。
手を放すと強制的に高電圧が遮断されます。
スライドレバーを完全にスライドさせ、スター
トスイッチ 1、スタートスイッチ 2 の二つのス
イッチを押さないと試験は開始されません。
REMOTE 端子
高電圧端子
LOW(GND)端子
リモートコントロールケーブルの接続によって、試験の開始、中断は次のよう
な操作になります。
試験器のパネル操作
スタートスイッチ 2
試験を開始するためのスイッチです。
グリップを握らない方の手(きき手でない方
の手)の指で操作してください。
リモートコントロール
ケーブル
高電圧側ケーブル
(赤色)
テストプローブの操作
スタートスイッチ 1 と 2
を押す。
スタートスイッチ 1 または 2
から手を放す。
抜け防止ガードを端子に
挟み込み、確実に固定し
ます。
LOW 側テストリード
(黒色)
被試験物のケース(導電部)へ
試験手順
1.
注意・接触ピンに高電圧が出力されたままの状態で、テストプローブを被試験物
あらかじめ、耐電圧試験器の取扱説明書を参照して、必要な試験条件を設定
しておきます。
へ接続した場合、または被試験物との接続が切られた場合には、被試験物
を破損することがあります。
2. 「試験器への接続」に従ってテストプローブを試験器へ接続します。
3.
LOW 側テストリードのワニグチクリップを被試験物のケース(導電部)へ接
続します。
4.
テストプローブを被試験物へ接続する
まだ、グリップを握らないでください。
きき手でない方の手は、スタートスイッチ 2 の近くに添えておきます。
まだスタートスイッチ 2 を押さないでください。
5.
被試験物の試験ポイントにテストプローブの先端(赤色エリア)をあてます。➞a.
6.
グリップを握って、テストプローブ先端から接触ピンを露出させます。➞b.
d. スタートスイッチ 2
を押す。
a. 先端を被試験物
へあてる。
c. スタートスイッチ 1
を押す。
このときスタートスイッチ 1 を押さないように注意してください。
7.
グリップを握っているきき手でスタートスイッチ1を押したままにします。
➞c.
8.
きき手でない方の手でスタートスイッチ 2 を押します。➞d.
H.V ON LED が点灯して、試験電圧が接触ピンに出力されます。➞e.
試験中は接触ピンを被試験物から離さないでください。
9.
e. H.V ON LED 点灯。
きき手でグリップを持ちます。
試験終了(または試験中断)後、スタートスイッチ 1 から指を放します。➞f.
b. グリップを握り、
接触ピンを露出
させる。
テストプローブを被試験物から離す
まだ、グリップを握る手をゆるめたり、テストプローブを被試験物から離し
たりしないでください。
10. H.V ON LED が消えていることを確認します。➞g.
11. グリップを握る手をゆるめて、接触ピンを赤色エリアに収納します。➞h.
j.
テストプローブを
被試験物から離す。
i.
スタートスイッチ 2
から手を放す。
12. きき手でない方の手で押しているスタートスイッチ 2 から手を放します。➞i.
13. テストプローブを被試験物から離します。➞j.
h. グリップを握る手を
ゆるめ、接触ピンを
赤色エリアに収納す
る。
14. LOW 側テストリードのワニグチクリップを被試験物から外します。
f.
これで、手順 2 の状態に戻りました。次の被試験物にそのままの状態で向かい、
手順 3 から繰り返してください。
すべての試験終了後、試験器の POWER スイッチをオフにしてください。
保守
長期間にわたって本製品の初期性能を保つためには、定期的に保守、点検が必要
です。
・ 必ず試験器からテストブローブを取り外してお手入れしてください。
・ シンナーやベンジンなど揮発性のものは使用しないでください。表面の変色、
印刷文字の消失などを起こすことがあります。
スタートスイッチ 1
から指を放す。
g. H.V ON LED 消灯。
クリーニング
テストプローブが汚れた場合には、水で薄めた中性洗剤を柔らかい布につけて、
軽く拭いてください。
定期点検
リモートコントロールケーブル、高電圧側ケーブル、LOW 側テストリードは消耗
品です。1 年に 1 度の周期で当社サービス技術者による点検をお勧めします。
点検はお買い上げ元または当社営業所に依頼してください。
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