イラストレーター（NO.6） [PDFファイル／532KB]

イラストレーター
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試し塗り中。着彩には重ねても色がにごらない、透明水彩絵具を使用します
好きなことを仕事にする、でもそれは
言い訳のできない道でもあるのです
どんなお仕事ですか？
お客さまから依頼を受け、
「こんな感じの絵にしてほしい」
という要望に沿って描くのが仕事
です。締め切りが決まっているので、限られた時間の中で先方が求めるイメージにいかに
近付くことができるかが勝負です。一方で、
自分のカラーもうまく出せたらいいなと願いなが
ら、作品を作っています。お客様へ「こうした方が良くなるのでは？」
と、提案することもありま
す。
なぜこの仕事を選びましたか？
子供のころから、暇さえあれば絵を描いていました。小さな頃はただ自分のために描いてい
ましたが、
ある時、自分の描いた絵を喜んでくれる人がいることを知り、
もしかするとこれなら
自分でも誰かの役に立つことができるのでは、
と考えるようになりました。失敗ばかりしてい
た自分が唯一、人に喜んでもらえたと実感できたのが「絵」だったのです。
実際にこの仕事をしてみての感想は？
大変な時もありますが、好きなことを仕事にできるのは幸せなことだと感じています。でも、
自分で何でも選べるということは、逆に自分で自分を律することでもあるので、自己管理の
難しさも痛感しています。案外忘れられがちですが、
まずは健康第一です。また、
クライアン
ト
（仕事の依頼主）
から信用を得るためには、言葉による「 交渉力」や「 提案力」
も大切で
す。
こぐま　あい（小熊　愛）さん
プロフィール
宮城県本吉郡志津川町（現：南三陸町）生まれ。仙台市立
西山中学校、聖和学園高等学校を卒業後、
日本ビジネスス
クール仙台校デザイン学科グラフィックデザイン専攻。仙台
市内でメーカーの企画・販売促進を経て、2007年からフリー
のイラストレーターとして活躍中。
勤務地／東京都八王子市
どんな中学生でしたか？
ひねくれていて反抗的でした。学校も嫌いで、授業中もノートに落描きばかりしていて、先
生に怒られました(笑)。でも、
それを見てあきれつつも「君の場合は、いっそ好きな道を極め
た方がいいよ」
と、助言してくれたことが、後々まで大きな励みになりました。たぶん、
わたし
の行く末を心配してのアドバイスだったかと思いますが・
・
・本当に救われたなあ。 仕事道具一式。パレットには、作りこんだ色たちが踊る。見る
人をほっと和ませる、優しい色彩の絵が生まれる
しごと発見ノート 05