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NI PXIe-8100 ユーザマニュアルおよび仕様
PXI Express NI PXIe-8100 ユーザマニュアル NI PXIe-8100 ユーザマニュアル 2011 年 11 月 373345A-0112 サポート サポート 技術サポートのご案内 www.ni.com/jp/support ワールドワイドオフィス ni.com/niglobal から、お問い合わせ先、サポート電話番号、電子メールアドレス、現在実施中のイベント に関する最新情報を提供する各国現地オフィスのウェブページにアクセスできます。 日本ナショナルインスツルメンツ株式会社 〒 105-0012 東京都港区芝大門 1-9-9 野村不動産芝大門ビル 8F/9F National Instruments Corporation 11500 North Mopac Expressway Tel: 0120-527196 Austin, Texas 78759-3504 USA Tel: 512 683 0100 サポート情報の詳細については、 「技術サポートおよびプロフェッショナルサービス」を参照してください。ナ ショナルインスツルメンツのドキュメントに関してご意見をお寄せいただく場合は、ナショナルインスツルメン ツのウェブサイト、ni.com/jp/info にある Info Codes に feedback とご入力ください。 © 2011 National Instruments Corporation. All rights reserved. 必ずお読みください 保証 NI PXIe-8100 は受領書などの書類によって示される出荷日から 1 年間、素材および製造技術上の欠陥について保証されます。 National Instruments Corporation(以下「NI」という)は弊社の裁量により、保証期間中、欠陥があると証明される製品を 修理、交換致します。本保証は部品および労務費に及びます。 NI のソフトウェア製品が記録されている媒体は、素材および製造技術上の欠陥によるプログラミング上の問題に対して、受領書 などの書面によって示される出荷日から 90 日間保証致します。NI は、保証期間中にこのような欠陥の通知を受け取った場合、 弊社の裁量により、プログラミングの指示どおりに実行できないソフトウェア媒体を修理、交換致します。NI は、ソフトウェア の操作が中断されないこと、および欠陥のないことを保証致しません。 お客様は、保証の対象となる製品を NI に返却する前に、返品確認 (RMA: Return Material Authorization) 番号を NI から取得 し、パッケージ外に明記する必要があります。NI は、保証が及んでいる部品をお客様に返却する輸送費を負担いたします。 本書の内容については万全を期しており、技術的内容に関するチェックも入念に行っております。技術的な誤りまたは誤植が あった場合、NI は、本書を所有するお客様への事前の通告なく、本書の次の版を改訂する権利を有します。誤りと思われる個所 がありましたら、NI へご連絡ください。NI は、本書およびその内容により、またはそれに関連して発生した損害に対して、一 切責任を負いません。 NI は、ここに記載された以外、明示または黙示の保証は致しません。特に、商品性または特定用途への適合性に関する保証は致 しません。NI 側の過失または不注意により発生した損害に対するお客様の賠償請求権は、お客様が製品に支払われた金額を上限 とします。NI は、データの消失、利益の損失、製品の使用による損失、付随的または間接的損害に対して、その損害が発生する 可能性を通知されていた場合でも、一切の責任を負いません。NI の限定保証は、訴訟方式、契約上の責任または不法行為に対す る責任を問わず、過失責任を含め、適用されます。NI に対する訴訟は、訴訟原因の発生から 1 年以内に提起する必要があります。 NI は、NI の合理的に管理可能な範囲を超えた原因により発生した履行遅延に関しては一切の責任を負いません。所有者がインス トール、操作、保守に関する NI の指示書に従わなかったため、所有者による製品の改造、乱用、誤用、または不注意な行動、さ らに停電、サージ、火災、洪水、事故、第三者の行為、その他の合理的に管理可能な範囲を超えた事象により発生した損害、欠 陥、動作不良またはサービスの問題については、本書に定める保証の対象となりません。 著作権 著作権法に基づき、National Instruments Corporation(米国ナショナルインスツルメンツ社)の書面による事前の許可なく、 本書のすべてまたは一部を写真複写、記録、情報検索システムへの保存、および翻訳を含め、電子的または機械的ないかなる形 式によっても複製または転載することを禁止します。 National Instruments は他者の知的財産を尊重しており、お客様も同様の方針に従われますようお願いいたします。NI ソフト ウェアは著作権法その他知的財産権に関する法律により保護されています。NI ソフトウェアを用いて他者に帰属するソフトウェ アその他のマテリアルを複製することは、適用あるライセンスの条件その他の法的規制に従ってそのマテリアルを複製できる場 合に限り可能であるものとします。 商標 CVI、LabVIEW、National Instruments、NI、ni.com、National Instruments のコーポレートロゴ及びイーグルロゴは、 National Instruments Corporation の商標です。その他の National Instruments の商標については、ni.com/trademarks に 掲載されている「Trademark Information」をご覧下さい。 The ExpressCardTM のマークおよびロゴは PCMCIA により所有されており、それらのマークの National Instruments によるあ らゆる使用はライセンスを受けています。The mark LabWindows is used under a license from Microsoft Corporation。 Windows is a registered trademark of Microsoft Corporation in the United States and other countries。本文書中に記 載されたその他の製品名および企業名は、それぞれの企業の商標または商号です。 National Instruments Alliance Partner Program のメンバーは National Instruments より独立している事業体であり、 National Instruments と何ら代理店、パートナーシップまたはジョイント・ベンチャーの関係にありません。 特許 National Instruments の製品 / 技術を保護する特許については、ソフトウェアで参照できる特許情報 ( ヘルプ→特許情報 )、 メディアに含まれている patents.txt ファイル、または「National Instruments Patent Notice」(ni.com/patents)のう ち、該当するリソースから参照してください。 輸出関連法規の遵守に関する情報 ナショナルインスツルメンツの輸出関連法規遵守に対する方針について、また必要な HTS コード、ECCN、その他のインポート / エクスポートデータを取得する方法については、「輸出関連法規の遵守に関する情報」(ni.com/legal/export-compliance) を参照してください。 National Instruments Corporation 製品を使用する際の警告 (1) National Instruments Corporation(以下「NI」という)の製品は、外科移植またはそれに関連する使用に適した機器の備 わった製品として、または動作不良により人体に深刻な障害を及ぼすおそれのある生命維持装置の重要な機器として設計されて おらず、その信頼性があるかどうかの試験も実行されていません。 (2) 上記を含むさまざまな用途において、不適切な要因によってソフトウェア製品の操作の信頼性が損なわれるおそれがありま す。これには、電力供給の変動、コンピュータハードウェアの誤作動、コンピュータのオペレーティングシステムソフトウェア の適合性、アプリケーション開発に使用したコンパイラや開発用ソフトウェアの適合性、インストール時の間違い、ソフトウェ アとハードウェアの互換性の問題、電子監視・制御機器の誤作動または故障、システム(ハードウェアおよび / またはソフト ウェア)の一時的な障害、予期せぬ使用または誤用、ユーザまたはアプリケーション設計者の側のミスなどがありますが、こ れに限定されません(以下、このような不適切な要因を総称して「システム故障」という)。システム故障が財産または人体に 危害を及ぼす可能性(身体の損傷および死亡の危険を含む)のある用途の場合は、システム故障の危険があるため、1 つの形式 のシステムにのみ依存すべきではありません。損害、損傷または死亡といった事態を避けるため、ユーザまたはアプリケー ション設計者は、適正で慎重なシステム故障防止策を取る必要があります。これには、システムのバックアップまたは停止が 含まれますが、これに限定されません。各エンドユーザのシステムはカスタマイズされ、NI のテスト用プラットフォームとは 異なるため、そしてユーザまたはアプリケーション設計者が、NI の評価したことのない、または予期していない方法で、NI 製 品を他の製品と組み合わせて使用する可能性があるため、NI 製品をシステムまたはアプリケーションに統合する場合は、ユー ザまたはアプリケーション設計者が、NI 製品の適合性を検証、確認する責任を負うものとします。これには、このようなシス テムまたはアプリケーションの適切な設計、プロセス、安全レベルが含まれますが、これに限定されません。 準拠 電磁両立性に関する情報 この製品は、製品仕様書に記載された電磁両立性(EMC)の規制基準および制限に基づいて所定の試験が実施され、これらに適 合するものと認定されています。これらの基準および制限は、製品を意図された動作電磁環境で操作する場合に、有害な電磁妨 害から保護するために設けられました。 この製品は、工場での使用を意図して設計されています。この製品が試験対象に接続されている場合、または住宅地域で使用さ れている場合、設置方法によっては有害な電磁妨害が発生する場合があります。製品によるラジオおよびテレビ受信への電磁妨 害が起こる可能性、そして許容できない性能低下を最小限に抑えるには、製品ドキュメントの手順に厳密に従って取り付け、使 用してください。 また、ナショナルインスツルメンツによって明示的に許可されていない製品への変更および修正は、地域の取締規則下で製品を 操作するユーザの権利を無効にする可能性があります。 注意 指定された EMC のパフォーマンスを確保するには、シールドケーブルおよびアクセサリを必ず使用し てください。 目次 このマニュアルについて ドキュメントセットの使用方法.........................................................................................................ix 表記規則 .....................................................................................................................................................ix 関連ドキュメント ...................................................................................................................................x 第1章 概要 PXI Express の利点 ................................................................................................................................1-1 NI PXIe-8100............................................................................................................................................1-2 説明 ............................................................................................................................................1-2 基本的構成...............................................................................................................................1-3 NI PXIe-8100 の機能概要 .................................................................................1-3 ナショナルインスツルメンツのソフトウェア ..............................................................................1-4 掃除..............................................................................................................................................................1-6 第2章 取り付けおよび構成 NI PXIe-8100 を取り付ける ................................................................................................................2-1 PXI Express シャーシからコントローラを取り外す .................................................2-4 BIOS セットアップユーティリティ ..................................................................................................2-4 BIOS セットアップユーティリティにアクセスする .................................................2-5 Main セットアップメニュー ............................................................................................2-5 Advanced セットアップメニュー ...............................................................................2-6 CPU Configuration サブメニュー ..............................................................2-7 Video Configuration サブメニュー ..........................................................2-7 Power/Wake Configuration サブメニュー ...........................................2-8 IDE Configuration サブメニュー .................................................................2-8 USB Configuration サブメニュー................................................................2-8 Serial Port Configuration サブメニュー ..................................................2-9 LabVIEW RT Options セットアップメニュー ...........................................................2-10 Boot セットアップメニュー .............................................................................................2-11 Boot Settings Configuration サブメニュー............................................2-12 Hard Drive BBS Priorities サブメニュー ....................................................2-12 CD/DVD ROM Drive BBS Priorities サブメニュー................................2-12 Floppy Drive BBS Priorities サブメニュー ................................................2-13 Network Device BBS Priorities サブメニュー ........................................2-13 Security メニュー .................................................................................................................2-13 Save & Exit メニュー ..........................................................................................................2-13 システム CMOS .....................................................................................................................................2-15 © National Instruments Corporation vii NI PXIe-8100 ユーザマニュアル 目次 LabVIEW RT のインストール ............................................................................................................ 2-16 LabVIEW RT ソフトウェアのインストール ................................................................ 2-16 LabVIEW RT 構成スイッチ ............................................................................................... 2-17 ドライバおよびソフトウェア ............................................................................................................ 2-19 PXI Express シャーシの構成 .............................................................................................................. 2-20 PXI Express システムの構成 ............................................................................................ 2-20 RAM をアップグレードする .............................................................................................................. 2-21 第3章 I/O 情報 フロントパネルコネクタ ..................................................................................................................... 3-1 フロントパネル ....................................................................................................................................... 3-2 VGA.......................................................................................................................................... 3-3 COM1...................................................................................................................................... 3-4 イーサネット.......................................................................................................................... 3-5 ユニバーサルシリアルバス ............................................................................................... 3-7 フロントパネルの機能.......................................................................................................................... 3-8 データストレージ .................................................................................................................................. 3-8 第4章 構成についての一般的な質問 一般的な質問 ........................................................................................................................................... 4-1 起動オプション ....................................................................................................................................... 4-2 ケーブルおよび接続 .............................................................................................................................. 4-3 ドライバソフトウェアのインストール ........................................................................................... 4-3 アップグレード情報 .............................................................................................................................. 4-4 第5章 トラブルシューティング 付録 A 仕様 付録 B 技術サポートおよびプロフェッショナルサービス 用語集 索引 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル viii ni.com/jp このマニュアルについて このマニュアルには、NI PXIe-8100 組み込み式コンピュータキットの取 り付けおよび構成方法が記載されています。 ドキュメントセットの使用方法 コントローラの取り付けおよび使用手順の簡単な説明が記載されている 『NI PXIe-8100 取り付けガイド』をまずお読みください。 このマニュアル「NI PXIe-8100 ユーザマニュアル」には、デフォルトの 取り付けおよび構成を変更する方法、そしてハードウェアの使用に関する 詳細な情報が含まれています。 表記規則 このマニュアルでは、以下の表記規則を使用しています。 → 矢印(→)は、ネスト化されたメニュー項目やダイアログボックスのオプ ションをたどっていくと目的の操作項目を選択できることを示します。 オプション→設定→一般と表記されている場合は、まずオプションメ ニューをプルダウンし、次に設定項目を選択し、最後にダイアログボック スで一般を選択します。 このアイコンは、ユーザへのアドバイスを示します。 このアイコンは、注意すべき重要な情報を示します。 このアイコンは、人体への損傷やデータ損失、システムクラッシュなどを 回避するために必要な注意事項を示します。 太字 太字のテキストは、メニュー項目やダイアログボックスオプションなど、 ソフトウェアでユーザが選択またはクリックする必要がある項目を示しま す。また、太字のテキストはパラメータ名を示します。 斜体 斜体のテキストは、変数、強調、相互参照、または重要な概念の説明を示 します。また、斜体のテキストは、ユーザが入力する必要がある語句また は値のプレースホルダも示します。 © National Instruments Corporation ix NI PXIe-8100 ユーザマニュアル このマニュアルについて monospace このフォントのテキストは、キーボードから入力する必要があるテキスト や文字、コードの一部、プログラムサンプル、構文例を表します。また、 ディスクドライブ、パス、ディレクトリ、プログラム、サブプログラム、 サブルーチンなどの名称、デバイス名、関数、演算、変数、ファイル名お よび拡張子の引用にも使用されます。 monospace 太字 このフォントの太字は、コンピュータの画面に自動的に表示されるメッ セージや応答を示します。また、他のサンプルとは異なるコードラインを 強調する場合にも使用します。 関連ドキュメント 以下のドキュメントには、このマニュアルを使用する上で役に立つ情報が 記載されています。 (英語)、 • 『PICMG EXP.0 R1.0 CompactPCI Express Specification』 PICMG(PCI Industrial Computers Manufacturers Group) • 『Standard for Information Technology for Transport Independent Printer/System Interface』(英語)、IEEE Standard P1284.1-1997(C/MM) (Rev. 1.1、PCI Special Interest • 『PCI Express Base Specification』 Group、英語) • 『PXI-5 PXI Express Hardware Specification』(Rev. 1.0、 PXI Systems Alliance、英語) • 『PXI-6 PXI Express Software Specification』(Rev. 1.1、 PXI Systems Alliance、英語) • 『Serialized IRQ Support for PCI Systems Specification』 (Revision 6.0、Compaq Computer et al.、英語) NI PXIe-8100 ユーザマニュアル x ni.com/jp 1 概要 この章では、PXI Express および NI PXIe-8100 組み込みコントローラの 概要を記載します。 PXI Express の利点 PXI Systems Alliance(PXISA)により規定されている PXI (PCI eXtensions for Instrumentation)業界標準のオープン規格は、 1998 年にリリースされてからテスト、測定、および制御システムで急速 に導入され、普及しました。PXI の使用が急速に増加した主な要素の 1 つ は、通信バックプレーンにおける PCI の使用です。PCI から PCI Express への進化により、PC 産業における利用可能なバス帯域幅が向上すると同 時に、PCI Express を PXI 規格に統合することによって PXI がより多くの アプリケーションニーズを満たすことが可能になりました。バックプレー ンで PCI Express 技術を利用することで、PXI Express での利用可能な PXI 帯域幅は最大 132 MB/s から最大 8 GB/s に増加し、帯域幅は 60 倍以 上向上しました。 PXI Express は、ハードウェアおよびソフトウェアの両方の PXI モジュー ルとの互換性を最大限にします。PXI Express ハイブリッドスロットは、 PCI および PCI Express 両方の信号を送信し、PXI 通信およびトリガ、も しくはより新しい PXI Express 規格を使用するデバイスが利用可能です。 PCI Express は PCI と同じ OS およびドライバモデルを使用するため、 PXI などの PCI ベースシステム、そして PXI Express などの PCI Express ベースシステムの間でソフトウェアの互換性が維持されます。 PXI 同様に PXI Express は CompactPCI 仕様を利用して、機械的整合性 に優れ、ハードウェアのコンポーネントの取り外しがより簡単な堅牢なモ ジュールフォームファクタを定義します。PXI Express 製品は、工業環境 下の極端な衝撃、振動、温度、および湿度に必要な環境パフォーマンスレ ベルをより高く、より慎重に定義し提供しています。強制環境試験および 能動冷却が CompactPCI の機械仕様に追加されたことにより、システ ム統合が簡易化され、マルチベンダ相互運用が確立されました。 計測システムの厳しいタイミングおよび同期要件は、PXI Express の統合 機能で満たされています。PXI Express では PXI のスタートリガバス、 10 MHz システム基準クロック、トリガバスが継承されただけでなく、複 数モジュール同期用の 100 MHz 差動システム基準クロックが搭載された 新しいタイミングおよび同期機能、そして正確なクロックおよびトリガ信 © National Instruments Corporation 1-1 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル 第1章 概要 号用の 3 つの差動スタートリガバスが追加されました。差動タイミング および同期信号により、PXI Express システムの耐ノイズ性、そして高周 波数でのクロック信号の転送機能が向上します。 NI PXIe-8100 説明 NI PXIe-8100 PXI Express/CompactPCI Express 組み込み式コンピュー タは、PXI Express/CompactPCI Express 対応システムコントローラで す。NI PXIe-8100 コントローラは、最新の実装技術を利用して標準の I/O 機能を単一ユニットに統合しています。NI PXIe-8100 組み込みコン トローラを PXIe-1062Q などの PXI Express 対応シャーシと組み合わせる と、PC と完全な互換性を持ち、耐久性に優れた小型パッケージのコン ピュータになります。 各モジュールの標準 I/O には、VGA ビデオ、RS-232 シリアルポート (x 1)、高速 USB 2.0 ポート(x 2)、ギガビットイーサネットコネクタ (x 1)、リセットボタン、および PXI Express トリガが含まれます。 NI PXIe-8100 には、Intel Atom プロセッサ D410、Single Channel DDR2、667 MHz メモリコントローラ、すべての標準 I/O、統合されたソ リッドステートドライブが搭載されています。 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル 1-2 ni.com/jp 第1章 概要 基本的構成 このセクションでは、NI PXIe-8100 組み込み式コンピュータの主な論理 ブロックの機能に関する説明を記載します。 NI PXIe-8100 の機能概要 NI PXIe-8100 は、PXI Express 3U サイズフォームファクタのモジュール 式 PC です。図 1-1 は、NI PXIe-8100 の機能ブロック図です。以下の図 は、示される各論理ブロックの説明です。 VGA CPU Intel Atom™ D410 䝯䝰䝸䝞䝇䝏䝱䞁䝛䝹A SO-DIMM DDR2 SDRAM PC2 5300 x4 DMI VGA PXI Express RJ45 䝫䞊䝖1 SPI Intel 82567V 䜼䜺䝡䝑䝖 PHY USB 2.0 x2 PATA 4x1 Intel ICH8M 䝏䝑䝥䝉䝑䝖 USB 2.0 x2 LPC PATA 䝋䝸䝑䝗䝇䝔䞊䝖 䝗䝷䜲䝤 FLASH 䝇䞊䝟䞊I/O COM1 䜴䜷䝑䝏䝗䝑䜾 䝖䝸䜺 PXI 䝖䝸䜺 図 1-1 NI PXIe-8100 ブロック図 NI PXIe-8100 は、以下の論理ブロックから構成されています。 • Intel Atom プロセッサ D410 • SO-DIMM ブロックは、最大 1 GB まで利用できる 64 ビット DDR2 SDRAM ソケットで構成されています。 • CPU は、DDR2 SDRAM、VGA および Intel ICH8M チップセットに 接続します。 © National Instruments Corporation 1-3 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル 第1章 概要 • • Intel Atom プロセッサ D410 は画像を駆動します。 ウォッチドッグタイマブロックは、コントローラをリセットまたはトリ ガを生成することができるウォッチドッグタイマで構成されています。 • Intel ICH8M チップセットは、USB、パラレル ATA、PXI Express、 および LPC バスに接続します。 • USB コネクタは、Intel ICH8M チップセットを Hi-Speed USB 2.0 イ ンタフェースに接続します。 • パラレル ATA ソリッドステートドライブは 512 MB ストレージデバ イスです。パラレル ATA インタフェースを使用することで、読み取 りの最大転送レートは 17 MB/s、書き込みの最大転送レートは 5 MB/s が可能になります。 • PXI Express コネクタは、NI PXIe-8100 を PXI Express/ CompactPCI Express バックプレーンに接続します。 スーパー I/O ブロックは、NI PXIe-8100 が提供するその他の周辺機器 を示します。NI PXIe-8100 には、1 つのシリアルポートがあります。 Intel 82567V ギガビットイーサネットポートは、10 M ビット、 100 M ビット、または 1,000 M ビットイーサネットインタフェース • • のいずれかに接続します。 ナショナルインスツルメンツのソフトウェア ナショナルインスツルメンツは、NI PXIe-8100 と使用できる数種類のソ フトウェアツールを開発しました。 ナショナルインスツルメンツのハードウェアおよびソフトウェアは、 PXI Express システムを最大限に利用する上で役立ちます。NI-DAQmx などの主要なハードウェアドライバを LabVIEW、Measurement Studio、および LabWindows™/CVI™ アプリケーション開発環境と組み 合わせて使用すると、NI ハードウェアをより高度に制御することができ るようになります。さまざまなバスと計測器の通信を簡易化する計測器ド ライバは、ni.com/idnet で入手できます。 LabVIEW は、USB、IEEE 488.2、VXI、シリアル、PLC、およびブラグイン ボードなどの異なる多くの計測器からデータを集録でき、使用が簡単で強 力なグラフィカルプログラミング環境です。LabVIEW は、強力なデータ 解析ルーチンを利用して、集録したデータを意味のあるデータに変換しま す。アドオンツールは、特化した追加機能を提供します。詳細については、 ni.com/jp/labview および ni.com/toolkits/ja をご覧ください。 Microsoft の Visual Basic、Visual C++、および Visual Studio .NET を使 用するユーザ向けに、Measurement Studio は各言語に対して計測/ NI PXIe-8100 ユーザマニュアル 1-4 ni.com/jp 第1章 概要 オートメーションツールを追加します。詳細については、ni.com/jp/ mstudio をご覧ください。 LabWindows/CVI は、仮想計測器アプリケーションを作成するための対 話式 ANSI C プログラミング環境です。LabWindows/CVI は、ユーザイ ンタフェース作成用のドラッグアンドドロップ式エディタ、テストプログ ラム論理構築用の完全な ANSI C 環境、自動コード生成ツールセット、そ して自動テストシステム構築、監視アプリケーション、または研究実験用 のユーティリティを提供します。詳細については、ni.com/lwcvi/ja を ご覧ください。 NI-DAQmx は、アプリケーション開発環境または NI SignalExpress など の対話式環境から呼び出すことができる広範な関数のライブラリを提供し ます。これらの関数は、ナショナルインスツルメンツのマルチファンク ション DAQ 製品の直感的な API を提供します。含まれる機能は、アナロ グ入力(A/D 変換)、バッファ型データ集録(高速 A/D 変換)、アナログ 出力(D/A 変換)、波形生成、デジタル I/O、カウンタ / タイマ操作、 SCXI 信号調整、RTSI または PXI Express 同期、セルフキャリブレーショ ン、メッセージ処理、そして拡張メモリへのデータ集録です。詳細につい ては、ni.com/jp/daq をご覧ください。 ナショナルインスツルメンツのモジュール式計測器は、各製品の機能に適 した専用ドライバを使用します。Express VI ではカスタマイズされた対 話式計測器のプログラミングを 1 つのインタフェースで行うことができ、 ソフトフロントパネルには各計測器の機能テストを行うためのプログラミ ングの必要がないインタフェースが搭載されています。NI スイッチ、 DMM、高速 DIO、高速デジタイザ、およびソースには、高性能なモ ジュール式計測器システム用のカスタマイズされた専用ドライバがありま す。NI-RFSG および NI-RFSA の 2 つのドライバを使用し RF アプリケー ション、そして NI-DAQmx ではダイナミック信号集録を利用できます。 詳細については、ni.com/jp/modularinstruments をご覧ください。 PXI Express タイミングおよび同期製品で、PXI Express システムのタイ ミングおよびトリガ機能を拡張することができます。これらの製品は、 精確なクロックソース、マルチシャーシ同期用のトリガカスタム経路設 定、クロック共有などを提供し、NI-Sync を利用してプログラミングする ことが可能です。詳細については、ni.com/jp/pxi をご覧ください。 NI-VISA は、ナショナルインスツルメンツが実装した VISA 仕様です。 VISA は、USB、シリアル、GPIB、PXI、PXI Express、VXI、およびその 他の種類の計測器と通信し、制御するための共通 API です。この API は、 移植可能アプリケーションおよび計測器ドライバの作成をサポートしま す。NI-VISA で PXI Express 計測器ドライバを作成する方法については、 『NI-VISA Getting Started Manual』(英語)および NI-VISA ディレクト © National Instruments Corporation 1-5 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル 第1章 概要 リの readme.txt ファイルを参照してください。詳細については、 ni.com/jp/visa をご覧ください。 Linux 対応 LabVIEW および Linux 上で NI-DAQmx ドライバによる多数 のデバイスへのサポートにより、Linux OS で VI を作成できるようになり ました。Linux における計測器制御は Linux 対応 NI-VISA ドライバにより 強化され、一部の NI モジュール式計測器が対応しています。詳細につい ては、ni.com/linux をご覧ください。 掃除 低速のドライエアを使用して、NI PXIe-8100 コントローラを掃除します。 コンポーネントの周りを掃除する必要がある場合は、柔らかいブラシを使 用します。 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル 1-6 ni.com/jp 取り付けおよび構成 2 この章には、NI PXIe-8100 コントローラの取り付けおよび構成に関する 情報が記載されています。 NI PXIe-8100 を取り付ける このセクションには、NI PXIe-8100 の一般的な取り付け方法が記載され ています。特定の手順および警告については、PXI Express シャーシの ユーザマニュアルを参考にしてください。 1. NI PXIe-8100 を取り付ける前に、シャーシの電源プラグをコンセン トに差し込みます。モジュールを取り付けている間に、電源コードが シャーシを接地して、モジュールを電気的破損から保護します。 注意 人体およびシャーシを電気事故の危険から保護するために、NI PXIe-8100 モ ジュールの取り付けが完了するまで必ずシャーシの電源を切ったままにしてく ださい。 2. シャーシでシステムコントローラスロット(スロット 1)へのアクセ スを遮るフィラーパネルを取り外します。 3. ケースの金属部分に触れ、衣服や身体の静電気を放電します。 © National Instruments Corporation 2-1 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル 第2章 取り付けおよび構成 4. 図 2-1 に示すように 4 本のブラケット固定ネジから保護用プラスチッ クカバーを外します。 1 1 ネジの保護用カバー(4 つ) 図 2-1 5. 注意 ネジの保護用カバーを外す 脱着ハンドルが下向きになっていることを確認します。NI PXIe-8100 を、システムコントローラスロットの上下にあるカードガイドと揃え ます。 NI PXIe-8100 を差し込む際に脱着ハンドルを持ち上げないでください。ハンド ルが下向きになっていないと、シャーシの脱着レールを妨げるため、モジュー ルを正しく差し込むことはできません。 6. ハンドルが脱着レールに引っ掛かるまで、ハンドルを持ちながらモ ジュールをゆっくりシャーシに差し込みます。 7. モジュールがバックプレーンのレセプタクルコネクタにしっかりと接 続されるまで脱着ハンドルを持ち上げます。NI PXIe-8100 のフロント パネルは、シャーシのフロントパネルと同位置である必要があります。 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル 2-2 ni.com/jp 第2章 8. 取り付けおよび構成 フロントパネルの上下で 4 本のブラケット固定ネジを締めて、 NI PXIe-8100 をシャーシに固定します。 9. デバイスが正しく取り付けられたかどうか確認します。 10. キーボードとマウスを適切なコネクタに接続します。PS/2 キーボー ドおよび PS/2 マウスを使用している場合は、Y スプリッタアダプタ を使用して、1 つの USB コネクタに接続します。図 4-1「Y スプリッ タケーブル」を参照してください。 11. 12. 13. 14. VGA モニタビデオケーブルを VGA コネクタに接続します。 デバイスをシステム構成で必要なポートに接続します。 シャーシの電源を投入します。 コントローラが起動することを確認します。コントローラが起動しな い場合は、第 5 章「トラブルシューティング」の「NI PXIe-8100 が 起動しない場合はどうすればよいですか?」セクションを参照してく ださい。 図 2-2 は、NI PXIe-1062Q シャーシのシステムコントローラスロットに 取り付けた NI PXIe-8100 を示しています。 1 CO OLI NG NI 2 CL EA RA NC E AN D FA N FI LTER MAI NT EN AN CE RE QUI RE D. SE EM AN UA L. PX Ie-1 06 2Q 3 1 2 NI PXIe-1062Q シャーシ NI PXIe-8100 コントローラ 図 2-2 © National Instruments Corporation 3 脱着レール PXI Express シャーシに取り付けた NI PXIe-8100 コントローラ 2-3 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル 第2章 取り付けおよび構成 PXI Express シャーシからコントローラを取り外す NI PXIe-8100 コントローラは、取り扱いが簡単です。PXI Express シャー シからユニットを取り外すには、以下の手順に従ってください。 1. 2. 3. 4. メモ シャーシの電源を切断します。 フロントパネルの 4 つのブラケット固定ネジを外します。 脱着ハンドルを下に押します。 ユニットをスライドしてシャーシから取り出します。 PXI Express シャーシの制御モードセレクタスイッチがデフォルトの位置にない 場合、押しボタンリセットまたは Windows の使用により NI PXIe-8100 を シャットダウンしようとすると、コントローラの Power OK LED が点滅します。 この場合、リモート制御および電圧監視コネクタ上のリモート制御ピンを使用 して、シャーシの電源を切断する必要があります。リモート制御および電圧監視 制御機能の詳細については、PXI Express シャーシのユーザマニュアルを参照し てください。 BIOS セットアップユーティリティ BIOS セットアッププログラムで NI PXIe-8100 の構成設定を変更すること ができます。BIOS は、ハードウェアとオペレーティングシステムソフト ウェア間の低レベルインタフェースで、システムが起動されるとハード ウェアを構成およびテストを行います。BIOS セットアッププログラムに は、設定を構成し、NI PXIe-8100 コントローラの機能を有効にするため のメニューが含まれています。 NI PXIe-8100 コントローラはデフォルト設定のままの構成で正常に動作 するので、BIOS セットアッププログラムを使用する必要はほとんどあり ません。 注意 BIOS 設定を変更すると、コントローラの不正動作が発生し、コントローラを起 動できなくなる場合があります。このような問題が起こった場合、「システム CMOS」セクションの手順に従い、デフォルト設定に復元してください。構成 を熟知している場合を除き、設定は絶対に変更しないでください。 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル 2-4 ni.com/jp 第2章 取り付けおよび構成 BIOS セットアップユーティリティにアクセスする BIOS セットアッププログラムを起動するには、以下の手順に従います。 1. NI PXIe-8100 コントローラの電源を投入するか、再起動してください。 2. Press <DEL> or <F2> to enter setup というメッセージが表示 されたら、キーボードの <Delete> を押してください。しばらくする と、セットアッププログラムがロードします。 BIOS セットアッププログラムに入ると、Main メニューが表示され ます。 以下のキーを使用して、BIOS セットアップを操作します。 • 左矢印、右矢印 — 異なるセットアップメニュー間を移動します。サブ メニューを表示している場合には、これらのキーは使用できません。 <Esc> を押してサブメニューを閉じる必要があります。(テンキーの矢 印を使用するには、Num Lock をオフにする必要があります。) • 上矢印、下矢印 — セットアップメニューのオプション間を移動しま す。(テンキーの矢印を使用するには、Num Lock をオフにする必要 があります。) • <Enter>— サブメニューを展開するか、選択した構成オプションで利 用可能なすべての設定を表示します。 • <Esc>— サブメニューの親メニューに戻ります。最上位のメニューで は、Exit メニューへのショートカットの役割をします。 <+> および <–>— 選択した構成オプションで利用可能なすべての設定 • 間を移動します。 • • <Tab>— 時間および日付フィールドを選択します。 <F9>—BIOS 構成設定に最適なデフォルト値をロードします。最適な デフォルト値は、出荷時の構成デフォルト値と同じです。 Main セットアップメニュー よくアクセスおよび修正される BIOS 設定は Main セットアップメニューに あります。Main セットアップメニューでは、以下の構成情報を示します。 • BIOS Version and Build Date—PXIe-8100 コントローラ BIOS の バージョンと BIOS をビルドした日付を表します。 • Processor Type, Frequency, and Number of Cores—NI PXIe-8100 コントローラで使用するプロセッサのタイプ、プロセッサ速度とプロ セッサコア数を表します。 • System Memory—BIOS が検出するシステム RAM のサイズを表し ます。 • PXI Express Chassis Information— 全体的なシャーシリンク構成、 各リンクのリンク幅、および各リンクの速度を表します。 © National Instruments Corporation 2-5 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル 第2章 取り付けおよび構成 また、Main セットアップメニューには以下の設定が含まれています。 • System Time— この設定は、バッテリバックアップ式リアルタイム クロックに格納される時間を制御します。ほとんどのオペレーティン グシステムには、この設定を変更するオプションが含まれています。 <+> および <–> キー、<Enter> および <Tab> キーを併用して、これ らの値を変更します。 • System Date— この設定は、バッテリバックアップ式リアルタイム クロックに格納される日付を制御します。ほとんどのオペレーティン グシステムには、この設定を変更するオプションが含まれています。 <+> および <–> キー、<Enter> および <Tab> キーを併用して、これ らの値を変更します。 Advanced セットアップメニュー このメニューには、通常は修正を必要としない BIOS 設定が含まれていま す。起動できないディスクやリソースの競合などの特定の問題が発生する 場合は、これらの設定を調べる必要がある場合もあります。 注意 このメニューの設定を変更すると、コントローラが不安定になったり、起動で きなくなる場合があります。この場合、「システム CMOS」セクションの手順 に従い、BIOS 設定をデフォルト設定に戻します。 Advanced セットアップメニューには以下の設定およびサブメニューが 含まれています。 • CPU Configuration— この設定を使用して、CPU Configuration サブメニューにアクセスします。詳細については、 「CPU Configuration サブメニュー」セクションを参照。 Video Configuration— この設定を使用して、Video Configuration サブメニューにアクセスします。詳細については、 「Video Configuration サブメニュー」セクションを参照。 • Power/Wake Configuration— この設定を使用して、Power/ Wake Configuration サブメニューにアクセスします。詳細につい ては、「Power/Wake Configuration サブメニュー」セクションを • 参照。 • IDE Configuration— この設定を使用して、IDE Configuration サブ メニューにアクセスします。詳細については、「IDE Configuration サブメニュー」セクションを参照。 • NI PXIe-8100 ユーザマニュアル USB Configuration— この設定を使用して、USB Configuration サブメニューにアクセスします。詳細については、「USB Configuration サブメニュー」セクションを参照。 2-6 ni.com/jp 第2章 • 取り付けおよび構成 Serial Port Configuration— この設定を使用して、Serial/Parallel Port Configuration サブメニューにアクセスします。詳細について は、「Serial Port Configuration サブメニュー」セクションを参照。 CPU Configuration サブメニュー このサブメニューを使用して、代替設定を CPU に適用します。通常、出 荷時のデフォルト設定は最適な互換性および構成を提供するため、これら の設定を修正する必要はありません。 • Hyper-Threading— この設定によって、Intel のハイパースレッド技 術を有効または無効にできます。デフォルト値は Enabled です。ハ イパースレッドを有効にすると、アプリケーションによっては仮想 CPU のコアを追加してパフォーマンスを向上させることができます。 ハイパースレッドによりアプリケーションのジッタが増大するため、 リアルタイムシステムでは注意してこの設定を有効にする必要があり ます。BIOS の構成が LabVIEW Real-Time を起動するように設定さ れている場合、ハイパースレッドは自動的に無効になります。 • C-States— この設定は CPU の電源管理を有効 / 無効にします。デ フォルト値は Enabled です。C-States を有効にした場合、プロセッ サはアイドル状態の CPU コアをスリープ状態にすることができま す。C-States を有効にすることによりアプリケーションのジッタが増 大するため、リアルタイムシステムでは注意してこの設定を有効にす る必要があります。 Video Configuration サブメニュー このサブメニューを使用して、代替設定をビデオ構成に適用します。通 常、出荷時のデフォルト設定は最適な互換性および構成を提供するため、 これらの設定を修正する必要はありません。 • • Primary Display— この設定は、ビデオアダプタが複数存在する場合 に BIOS がプライマリアダプタとして使用するビデオアダプタを指定 します。外部ビデオアダプタをプライマリグラフィックスアダプタと して使用するには、Add-in PCI Video を選択します。デフォルト値 は Onboard Video です。 オンチップ VGA 構成 – © National Instruments Corporation Share Memory Size— この設定は、Onboard Video がシステ ムメモリと共有するメモリのサイズを指定します。1 MB または 8 MB を選択できます。最適なビデオ性能を実現するために、デ フォルトでは 8 MB が選択されています。 2-7 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル 第2章 取り付けおよび構成 Power/Wake Configuration サブメニュー このサブメニューを使用して、代替構成をチップセットとコントローラの 電源およびウェイク機能に適用します。通常、出荷時のデフォルト設定は 最適な互換性および構成を提供するため、これらの設定を修正する必要は ありません。 • Power Button Behavior— この設定は、PXI Express 電源ボタンの動 作を指定します。選択できるオプションは、Normal、Force Off、 Disabled です。デフォルト値は Normal です。Normal に設定した 場合、電源ボタンは OS によって制御されます。Force Off に設定し た場合、電源ボタンが押されると直ちにシステムの電源が切れ、OS 指定の電源ボタン制御をすべて無視します。Disabled に設定した場 合、電源ボタンを押しても何も起こりません。Disabled オプション は、PXI Express シャーシの制御モードスイッチと一緒にのみ使用す る必要があります。 • Restore After Power Loss— この設定は、AC 電源を喪失した後コン トローラが返す電源状態を指定します。選択できる値は Stay Off お よび Turn On です。デフォルト値は Stay Off です。Stay Off に設定 した場合、AC 電源が復元するとコントローラはソフト電源切断状態 になります。Turn On に設定した場合、AC 電源が復元するとコント ローラの電源はオンになります。 • PXI Express Backplane WAKE#— この設定は、PXI Express 周辺モ ジュールの電源がオフになっているシステムをウェイクする機能を有 効または無効にします。デフォルト値は Disabled です。 • SMBus ALERT#— この設定は、システム管理デバイスの ALERT# 信号 をアサートすることで電源がオフになっているシステムをウェイクす る機能を有効または無効にします。デフォルト値は Enabled です。 IDE Configuration サブメニュー このサブメニューを使用して、検出されたハードディスクドライブ (HDD)インタフェースを表示します。 • PATA Master— この項目は、検出されたマスタ PATA ドライブを表 示します。 USB Configuration サブメニュー このサブメニューを使用して、代替構成を USB ポートに適用します。通 常、出荷時のデフォルト設定は最適な互換性および構成を提供するため、 これらの設定を修正する必要はありません。 • NI PXIe-8100 ユーザマニュアル USB Devices— この項目は、デバイスタイプにより分類され、シス テム内で検出されたデバイスの総数を示します。 2-8 ni.com/jp 第2章 • メモ 取り付けおよび構成 Legacy USB Support— この設定は、レガシー USB サポートが有効 か無効かを指定します。レガシー USB サポートは、システムの起動 中、または DOS などのレガシーオペレーティングシステムで USB キーボードおよびマウスを使用できる機能を表します。デフォルト値 は Enabled です。 特定のリアルタイムアプリケーションでは、この設定を無効にしてループ時間 のジッタを減らす必要がある場合もあります。コントローラが LabVIEW RT を 起動するように構成している場合、レガシー USB サポートは自動的に無効にな ります。 • • • • EHCI Hand-Off— この設定は、EHCI ハンドオフをサポートしない OS のためにあります。 USB Transfer Timeout— この設定は、Control、Bulk、Interrupt 転 送のタイムアウトを秒で指定します。デフォルト値は 20 秒です。 Device Reset Timeout— この設定は、電源投入時セルフテストが USB 大容量記憶デバイスの起動を待機する秒数を指定します。デ フォルト値は 20 秒です。 Device Power Up Delay— この設定は、USB デバイスがコントロー ラにデバイス自体を適切にレポートするまでの最大時間を決定しま す。選択できるオプションは、Auto(デフォルト)と Manual です。 Auto では、100 ms 遅延がルートポートに適用され、ハブポートは Hub デスクリプタからの遅延を使用します。Manual を選択した場 合、Device Power Up Delay(秒)フィールドが有効になり、 1 ~ 40 秒範囲内の遅延を設定できます。 Serial Port Configuration サブメニュー このサブメニューを使用して、シリアルポート用の代替構成を適用しま す。通常、出荷時のデフォルト設定は最適な互換性および構成を提供する ため、これらの設定を修正する必要はありません。 • • • Serial Port— この設定は、オンボードシリアルポートを有効または無 効にします。デフォルト値は Enabled です。 Device Settings— この項目は、オンボードシリアルポート用に現在の ベースアドレスおよび割り込み要求レベル(IRQ)情報を表示します。 Change Settings— この項目は、オンボードシリアルポート用に ベースアドレスおよび割り込み要求レベル(IRQ)情報を変更しま す。デフォルト値は Auto です。 © National Instruments Corporation 2-9 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル 第2章 取り付けおよび構成 • Console Redirection— この設定は、シリアルポートを介したセッ トアップメニューのリダイレクションを有効または無効にします。デ フォルト値は Disabled です。 • Console Redirection Settings— このサブメニューは、Console Redirection が有効になっている場合のポート設定および終端設定を 可能にします。 LabVIEW RT Options セットアップメニュー LabVIEW RT がコントローラにインストール済みの場合、このメニュー を使用して LabVIEW RT のための起動オプションを構成します。 LabVIEW RT を使用していない場合は、これらの設定をデフォルトのま まにする必要があります。 メモ 以下の設定により、図 2-4 に示すスイッチ動作は無効になります。詳細につい ては、「LabVIEW RT 構成スイッチ」セクションを参照してください。スイッチ からの設定を使用するには、各オプションに対して Use Switch Setting を選択 します。 • • メモ Boot Configuration— この設定は、コントローラが LabVIEW RT、 LabVIEW RT Safe Mode、または Windows などインストールした どの OS を起動するかを選択します。デフォルト値は Use Switch Setting です。 Reset IP Address— コントローラが以前に構成したサブネットとは 異なるサブネットに配置されている、または現在の IP アドレスが無 効である場合、LabVIEW RT 起動中にこのスイッチを使用して、IP アドレスおよび他の TCP/IP 設定を工場出荷時のデフォルト設定にリ セットします。デフォルト値は Use Switch Setting です。 デフォルト設定で、ターゲットは DHCP を使用してネットワークへの接続を試 みます。ターゲットが DHCP 接続を開始できない場合、ターゲットはリンク ローカル IP アドレスまたは 169.254.x.x を使用してネットワークに接続しま す。 • NI PXIe-8100 ユーザマニュアル Disable Startup VI— スタートアップ VI が原因でコントローラがア クセスできない場合、このスイッチを使用して起動時に VI が自動的 に実行されないようにします。デフォルト値は Use Switch Setting です。 2-10 ni.com/jp 第2章 取り付けおよび構成 Boot セットアップメニュー このメニューを使用して、起動処理および起動デバイスの優先順位に関す る設定を構成します。 • Setup Prompt Timeout— この設定は、BIOS セットアップメニュー のキー(<Delete>)が押されるまでシステムが待機する時間(秒) を指定します。デフォルト値は 1 秒です。 • Bootup NumLock State— この設定は、電源投入時のキーボードの NumLock 状態を指定します。デフォルト値は On です。 Quiet Boot— この設定は、起動中のスプラッシュスクリーンを有効 または無効にします。デフォルト値は Disabled です。 PXE Network Boot— この設定は、PXE ネットワーク起動エージェン トが有効か無効かを指定します。有効時に、Intel Boot Agent が Boot Option Priorities メニューに表示され、ローカルサブネット上 の PXE サーバから起動することが可能になります。Intel Boot Agent デバイス名は、Boot Option Priorities メニューで IBA GE Slot 00c8 v1338 の前にくることに注意してください。この設定を適用するに • • は、システムを再起動する必要があります。デフォルト値は • Disabled です。 SCSI Drive Boot— この設定は、起動サポートが SCSI ドライブなど のレガシー大容量記憶デバイスに対して有効か無効かを指定します。 有効時に、起動サポートに対応したレガシー大容量記憶コントローラ が Boot Option Priorities メニューに表示されます。デフォルト値は Enabled です。 • メモ Boot Option Priorities— これらの設定は、ローカルハードディスク ドライブ、USB フラッシュディスクドライブまたは USB CD-ROM ド ライブなど取り外し可能なデバイス、または PXE ネットワーク起動 エージェントなどの起動可能なデバイスを BIOS が確認する順番を指 定します。BIOS は最初に 1st Boot Device に関連するデバイス、次 に 2nd Boot Device と 3rd Boot Device に関連するデバイスの順 番で起動を試みます。複数の起動デバイスが存在しない場合、BIOS セットアップユーティリティはこれらの構成オプションのすべてを表 示しません。起動デバイスを選択するには、希望するオプションで <Enter> を押して、表示されたメニューから起動デバイスを選択しま す。また、Disabled を選択して特定の起動デバイスを無効にするこ ともできます。 特定タイプの 1 つのデバイスのみがこのリスト内に表示されます。同じタイプ のデバイスが 2 つ以上存在する場合、Device BBS Priorities サブメニューを使 用して、同じタイプのデバイスの優先順位を変更します。 © National Instruments Corporation 2-11 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル 第2章 取り付けおよび構成 対応するタイプの起動可能なデバイスが 1 つ以上存在する場合、以下の サブメニューが表示されます。 • Hard Drive BBS Priorities— この設定を使用して、Hard Drive BBS Priorities サブメニューにアクセスし、起動可能なハードドライブデ バイスの優先順位を変更もしくは無効にします。詳細については、 「Hard Drive BBS Priorities サブメニュー」セクションを参照してく ださい。 • • CD/DVD ROM Drive BBS Priorities— この設定を使用して、 CD/DVD ROM Drive BBS Priorities サブメニューにアクセスし、起 動可能な CD/DVD ROM ドライブデバイスの優先順位を変更もしく は無効にします。詳細については、「CD/DVD ROM Drive BBS Priorities サブメニュー」セクションを参照してください。 Floppy Drive BBS Priorities— この設定を使用して、Floppy Drive BBS Priorities サブメニューにアクセスし、起動可能なフロッピード ライブデバイスの優先順位を変更もしくは無効にします。詳細につい ては、「Floppy Drive BBS Priorities サブメニュー」セクションを参 照してください。 • Network Device BBS Priorities— この設定を使用して、Network Device BBS Priorities サブメニューにアクセスし、起動可能なネッ トワークデバイスの優先順位を変更もしくは無効にします。詳細につ いては、 「Network Device BBS Priorities サブメニュー」セクション を参照してください。 Boot Settings Configuration サブメニュー このサブメニューを使用して、代替構成を起動設定に適用します。通常、 出荷時のデフォルト設定は最適な互換性および構成を提供するため、これ らの設定を修正する必要はありません。 Hard Drive BBS Priorities サブメニュー • Boot Option #1、Boot Option #2、Boot Option #3— これらの設 定は、ハードドライブデバイスの起動優先順位を指定します。最も優 先順位が高いデバイスがメインの Boot Option Priorities リストに表 示されます。デバイスが起動デバイスとして使用されないように設定 する必要がある場合、各デバイスを Disabled にすることも可能で す。 CD/DVD ROM Drive BBS Priorities サブメ ニュー • NI PXIe-8100 ユーザマニュアル Boot Option #1、Boot Option #2、Boot Option #3— これらの設 定は、CD/DVD ROM ドライブデバイスの起動優先順位を指定しま す。最も優先順位が高いデバイスがメインの Boot Option Priorities 2-12 ni.com/jp 第2章 取り付けおよび構成 リストに表示されます。デバイスが起動デバイスとして使用されない ように設定する必要がある場合、各デバイスを Disabled にすること も可能です。 Floppy Drive BBS Priorities サブメニュー • Boot Option #1、Boot Option #2、Boot Option #3— これらの設定 は、フロッピードライブデバイスの起動優先順位を指定します。最も 優先順位が高いデバイスがメインの Boot Option Priorities リストに 表示されます。デバイスが起動デバイスとして使用されないように設 定する必要がある場合、各デバイスを Disabled にすることも可能で す。 Network Device BBS Priorities サブメニュー • Boot Option #1、Boot Option #2、Boot Option #3— これらの設 定は、ネットワークデバイスの起動優先順位を指定します。最も優先 順位が高いデバイスがメインの Boot Option Priorities リストに表示 されます。デバイスが起動デバイスとして使用されないように設定す る必要がある場合、各デバイスを Disabled にすることも可能です。 Security メニュー このメニューを使用して、BIOS のセキュリティオプションを有効にします。 • Administrator Password— この設定は、BIOS セットアップユー ティリティへのアクセスに必要なパスワードを指定します。管理者の パスワードのみが設定されている場合、このパスワードは BIOS セッ トアッププログラムへのアクセスのみを制限し、BIOS セットアップ プログラムを開始する際にのみ入力する必要があります。デフォルト では、パスワードは指定されていません。 • User Password— この設定は、BIOS セットアップユーティリティへ のアクセスまたはシステムの起動に必要なパスワードを指定します。 ユーザのパスワードのみが設定されている場合、このパスワードは起 動時または BIOS セットアッププログラムの開始時に入力する必要が あります。BIOS セットアッププログラムでは、ユーザが管理者の権 限を持ちます。デフォルトでは、パスワードは指定されていません。 Save & Exit メニュー Save & Exit セットアップメニューには、BIOS のデフォルト構成の終了、 保存、およびロード用のあらゆるオプションが含まれています。この画面 の代わりに、<F9> を押して最適な BIOS のデフォルトの設定をロードし、 <F10> を押して変更を保存し、セットアップを終了することもできます。 © National Instruments Corporation 2-13 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル 第2章 取り付けおよび構成 Exit セットアップメニューには以下の設定が含まれています。 • Save Changes and Exit—BIOS 設定に加えられたすべての変更が NVRAM に保存されます。その後、セットアッププログラムはコント ローラを再起動せずに終了します。 • Discard Changes and Exit— このセッション中に BIOS セットアッ ププログラムで変更した BIOS 設定は、破棄されます。その後、セッ トアッププログラムはコントローラを再起動せずに終了します。 • Save Changes and Reset—BIOS 設定に加えられたすべての変更が NVRAM に保存されます。その後、セットアッププログラムが終了 し、コントローラを再起動します。<F10> キーを使用してこのオプ ションを選択することもできます。 • Discard Changes and Reset— このセッション中に BIOS セット アッププログラムで変更した BIOS 設定は、破棄されます。その後、 セットアッププログラムが終了し、コントローラを再起動します。 <Esc> キーを使用してこのオプションを選択することもできます。 • Save Changes— このセッション中に BIOS 設定に加えられた変更 は、NVRAM に保存されます。セットアッププログラムはアクティ ブなままで、さらに変更することができます。 • Discard Changes— このセッション中に BIOS セットアッププログ ラムで変更した BIOS 設定は、破棄されます。BIOS セットアッププ ログラムは継続してアクティブです。 • Restore Defaults— このオプションは、すべての BIOS 設定を工場出 荷時のデフォルトに戻します。これは、不正または無効な設定によ り、コントローラの予期せぬ動作が起こる場合に便利です。起動順 序、パスワードなどのデフォルト以外の設定が工場出荷時のデフォル トに戻ることに注意してください。<F9> キーを使用してこのオプ ションを選択することもできます。 • Save As User Defaults— このオプションは、現在の BIOS 設定のコ ピーをユーザのデフォルト設定として保存します。このオプション は、カスタム BIOS セットアップ構成を保持することができます。 • Restore User Defaults— このオプションは、すべての BIOS 設定を ユーザのデフォルト設定に戻します。このオプションは、前回保存し たカスタム BIOS セットアップ構成に戻すことができます。 • Boot Override— このオプションは起動可能なすべてのデバイスを表 示し、ユーザが今回の起動のために Boot Option Priorities リストを 無効にすることができます。BIOS セットアップオプションに変更が 一切加えられなかった場合、システムは、再起動せずに選択されたデ バイスに対して起動を続行します。BIOS セットアップオプションが 変更され、保存された場合、再起動が必要となり、起動の無効選択は 有効になりません。 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル 2-14 ni.com/jp 第2章 取り付けおよび構成 システム CMOS NI PXIe-8100 にはバッテリバックアップ式のメモリが含まれていて、 BIOS 構成情報を格納します。 CMOS 内容をクリアするためには、以下の手順に従ってください。 1. シャーシの電源を切断します。 2. シャーシからコントローラを取り外します。 3. 図 2-3 で示すように押しボタンスイッチを押します。 4. 1 秒間待機します。 5. コントローラをシャーシに再度取り付けます。 1 1 押しボタンスイッチ SW2 図 2-3 © National Instruments Corporation 2-15 CMOS 内容をクリアする NI PXIe-8100 ユーザマニュアル 第2章 取り付けおよび構成 LabVIEW RT のインストール このセクションには、LabVIEW RT ソフトウェアの PXI Express コント ローラへのインストールおよびスイッチ構成が記載されています。 LabVIEW RT ソフトウェアのインストール 以下のセクションでは、LabVIEW Real-Time 実行時に PXI Express 組み 込みコントローラの設定に必要な手順について説明します。このセクショ ンでは、コントローラの起動モードを構成し、IP 設定を確認または変更 し、LabVIEW Real-Time ソフトウェアをインストールします。 LabVIEW RT ソフトウェアをインストールするには、以下の手順に従っ てください。 1. Real-time オペレーティングシステム上で NI PXI Express 組み込みコ ントローラを起動します。コントローラを LabVIEW RT 上で起動さ せるように構成するには、このマニュアルの「LabVIEW RT 構成ス イッチ」セクションまたは「LabVIEW RT Options セットアップメ ニュー」セクションを参照してください。 ソフトウェアが一切インストールされていない場合、PXI Express コ ントローラは自動的に LabVIEW RT Safe Mode で起動します。 LabVIEW RT Safe Mode は、基本的なリアルタイムオペレーティン グシステムでロードし、DHCP を使用してネットワークへの接続を 試みます。DHCP が使用できない場合は、リンクローカル IP アドレ スを使用してネットワークに接続します。 ヒント モニタをデスクトップ PC に接続して、IP アドレスおよび MAC アドレスなど の起動のメッセージを表示させることができます。 2. 同じサブネット内の別のコンピュータで Measurement & Automation Explorer(MAX)を起動し、リモートシステムを展開 します。MAX は、PXI Express コントローラのモデル名と、その後に 続く MAC アドレスを表示します(例 : NI-PXIe-8100 00802f108562)。 メモ 別のコンピュータにも LabVIEW、LabVIEW RT、その他の必要なドライバがイ ンストールされている必要があります。 ヒント コントローラを識別するために、コントローラの側面にある PXI Express コント ローラの MAC アドレスを記録してください。このラベルは、取り外してコン トローラの前面に貼り付けることもできます。 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル 2-16 ni.com/jp 第2章 3. 取り付けおよび構成 適切な PXI Express コントローラをクリックして、右側のペーンに表 示されるネットワーク設定タブにアクセスします。 4. (オプション)RT ターゲット名を名前テキストボックスに入力しま す。 5. (オプション)IP 設定セクションで RT ターゲットのネットワーク構 成オプションを設定し、適用ボタンをクリックします。 ネットワーク設定の構成については、『MAX ヘルプ』の目次タブか ら MAX リモートシステムヘルプ→ LabVIEW Real-Time ターゲット 構成→ネットワーク設定を構成するにアクセスし、「ネットワーク設 定を構成する」のブックを参照してください。 メモ IP または識別の設定が変更された場合、変更を適用するためにコントローラの 再起動を促すプロンプトが表示されます。RT ターゲットを自動的に再起動する には、はいをクリックします。また、リモートシステムの下のターゲット名を右 クリックし、再起動を選択して、コントローラを再起動することもできます。 PXI Express コントローラを再起動した後に、PXI Express コントローラ が割り当てられた名前でリモートシステムカテゴリに表示されます。 6. リモートシステムに表示された PXI Express コントローラを展開し、 ソフトウェアを選択します。 7. ツールバーのソフトウェアの追加と削除ボタンをクリックして、 LabVIEW Real-Time ソフトウェアウィザードを起動します。 8. LabVIEW Real-Time ソフトウェアと RT ターゲットに必要なデバイス ドライバをインストールします。サポートされているソフトウェアの 最新情報は、ナショナルインスツルメンツのウェブサイト ni.com/ jp/info で、Info Code として jpzsxs と入力してください。 ソフトウェアのインストールが完了し、コントローラが自動的に再起動し た後、LabVIEW Real-Time を使用してコントローラをプログラムするこ とが可能になります。 メモ RT ターゲットの設定に関する詳細については、ホストコンピュータにインス トールされている『RT Getting Started Guide』を参照してください。 LabVIEW RT 構成スイッチ LabVIEW RT がコントローラにインストール済みの場合、LabVIEW RT 構成スイッチを使用して LabVIEW RT を構成します。LabVIEW RT を使 用していない場合、これらのスイッチは OFF の位置のままである必要が あります。コントローラがこれらのスイッチを読み取るのは、システムリ セット後のみです。 © National Instruments Corporation 2-17 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル 第2章 取り付けおよび構成 NI PXIe-8100 コントローラには、以下の LabVIEW RT 構成スイッチが含 まれます。 メモ • スイッチ 1: Boot LabVIEW RTーこのスイッチを ON に設定して、 LabVIEW RT を起動します。 • スイッチ 2: Boot Safe Modeーこのスイッチを ON に設定して LabVIEW RT をセーフモードで起動し、TCP/IP 設定を再構成し、ソ フトウェアをホストコンピュータからダウンロードまたはアップデー トします。このスイッチにより、スイッチ 1 の動作は無効になりま す。コントローラをセーフモードで起動すると、組み込み LabVIEW RT エンジンは起動しません。設定またはソフトウェアの変更後に、 このスイッチが OFF の状態でコントローラを再起動し、通常の操作 を再開します。 • スイッチ 3: Disable Startup VIースタートアップ VI が原因でコント ローラにアクセスできない場合、このスイッチを ON に設定して、 起動時に VI が自動的に実行されないようにします。 • スイッチ 4: Reset IP Addressーこのスイッチを ON に設定して、IP アドレスおよび他の TCP/IP 設定を工場出荷時のデフォルト設定にリ セットします。コントローラを異なるサブネットに配置する場合、ま たは現在の TCP/IP 設定が有効の場合にこのスイッチを使用します。 デフォルト設定で、ターゲットは DHCP を使用してネットワークへの接続を試 みます。ターゲットが DHCP 接続を開始できない場合、ターゲットはリンク ローカル IP アドレスまたは 169.254.x.x を使用してネットワークに接続しま す。 図 2-4 は、LabVIEW RT 構成スイッチの位置を示しています。この図で示 したスイッチは OFF の位置にあります。 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル 2-18 ni.com/jp 第2章 取り付けおよび構成 4 3 2 1 1 2 スイッチ 1: Boot LabVIEW RT スイッチ 2: Boot Safe Mode 3 4 図 2-4 スイッチ 3: Disable Startup VI スイッチ 4: Reset IP Address LabVIEW RT 構成スイッチ ドライバおよびソフトウェア ハードドライブには、周辺機器用ソフトウェアおよびマニュアルのソフト コピーが含まれる images ディレクトリがルートディレクトリにありま す。images ディレクトリの下のディレクトリ構造は、複数のレベルに論 理的に構成されています。 images ディレクトリには、manuals ディレクトリ、os ディレクトリ、 および drivers ディレクトリがあります。 manuals ディレクトリには、Adobe Acrobat 形式のクイックリファレ ンスガイド、テクニカルリファレンスマニュアル、およびナショナルイン スツルメンツのソフトウェアマニュアルが含まれています。マニュアルに アクセスするには、ディレクトリを c:¥images¥manuals に変更し、 ディレクトリの内容の一覧を表示します。 © National Instruments Corporation 2-19 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル 第2章 取り付けおよび構成 os ディレクトリには、コンピュータにインストールされたオペレーティ ングシステムに対応するサブディレクトリが含まれています。 drivers ディレクトリには、システム周辺機器用ドライバのインストー ラが含まれています。これらのファイルおよびディレクトリは製造元の配 布ディスクからそのままコピーされるため、周辺機器により命名規則が異 なります。 PXI Express シャーシの構成 コントローラにインストールした PXI Express プラットフォームサービス ソフトウェア(キットに付属する National Instruments Driver CD およ び PXI Platform Services CD で入手可能)は、PXI Express システムコ ンポーネントを自動的に識別して、pxiesys.ini ファイルおよび pxisys.ini ファイルを生成します。コントローラに付属する Measurement & Automation Explorer(MAX)から PXI Express シス テム全体を構成することができます。MAX では、PXI Express システムパ ラメータを定義する pxiesys.ini および pxisys.ini ファイルを作成し ます。また、MAX ではトリガを経路設定し、予約するためのインタ フェースを提供しているため、DAQmx などのドライバによる動的トリ ガ経路設定において、操作の重複によるトリガラインの破損を回避しま す。PXI Express トリガの経路設定および予約に関する詳細については、 ni.com/jp/support からアクセスできる技術サポートデータベースのド キュメント ID「3TJDOND8」(「PXI タイミングおよびトリガ機能の使 用」)を参照してください。 単一または複数のシャーシシステムにおいて、その構成手順は同じです。 PXI Express システムの構成 1. 2. 3. Measurement & Automation Explorer(MAX)を起動します。 4. PXI システム内で認識された各 PXI Express シャーシを右クリック ツリー構図で、デバイスとインタフェースを展開します。 デバイスとインタフェースで、PXI システムを展開します。 PXI Express シャーシが認識され、PXI システムに表示されます。 し、次のモデルとして識別サブメニューから適切なシャーシモデルを 選択します。さらに PXI システムを展開すると、NI-VISA で認識され るシステム内のすべてのデバイスが表示されます。 PXI Express の仕様では、PXI Express シャーシとシステムモジュールで 多くの組み合わせが利用可能です。システムインテグレータのために、 PXI Express シャーシおよびシステムモジュールの製造元は製品の機能を ドキュメント化する必要があります。PXI Express デバイスでは、ドライ バおよび / または識別のための .ini ファイルを提供する必要がありま NI PXIe-8100 ユーザマニュアル 2-20 ni.com/jp 第2章 取り付けおよび構成 す。NI PXI Express シャーシおよびコントローラでは、これらのファイル がコントローラに付属する NI PXI プラットフォームサービスソフトウェ アの一部として提供されます。システムインテグレータ、構成ユーティリ ティおよびデバイスドライバはこれらの .ini ファイルを使用することが できます。 NI PXI プラットフォームサービスソフトウェアではシステムモジュールド ライバ、シャーシドライバおよび chassis.ini ファイルを使用して、 PXI/PXI Express システム記述ファイル(pxisys.ini と pxiesys.ini) を生成します。デバイスドライバおよび他のユーティリティソフトウェア は、pxiesys.ini および pxisys.ini ファイルを読み取って、システム 情報を取得します。初期化ファイルの詳細については、www.pxisa.org (英語)にある PXI Express の仕様を参照してください。 RAM をアップグレードする SO-DIMM をアップグレードすると、NI PXIe-8100 の RAM 容量を変更す ることができます。 RAM をアップグレードするには、PXI Express シャーシから NI PXIe-8100 を取り外します。メモリ容量が大きいほどシステムの全体的 なパフォーマンスが向上します。 ナショナルインスツルメンツは、NI PXIe-8100 コントローラと使用でき る以下の SO-DIMM を提供しています。 メモ • PC2-5300(DDR2 667)512 MB、128 MB × 64、CL 5、1.18 in. (最大)(NI 製品番号 781864-512) • PC2-5300(DDR2 667)1 GB、128 MB × 64、CL 5、1.18 in.(最大) (NI 製品番号 781864-1024) ナショナルインスツルメンツは、販売する DDR2 SO-DIMM が NI PXIe-8100 で 動作することを試験および検証済みです。ナショナルインスツルメンツから DDR2 SO-DIMM モジュールを購入することをお勧めします。その他の市販の DDR2 SO-DIMM モジュールは正常に動作することが保証されていません。 © National Instruments Corporation 2-21 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル 第2章 取り付けおよび構成 1 2 1 DDR2 SO-DIMM ソケット 2 図 2-5 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル DDR2 SO-DIMM モジュール NI PXIe-8100 コントローラに DDR2 SO-DIMM を取り付ける 2-22 ni.com/jp 3 I/O 情報 フロントパネルコネクタ 表 3-1 は、さまざまな周辺機器および対応する NI PXIe-8100 外部コネク タ、バスインタフェース、および機能の一覧です。 表 3-1 周辺機器 ビデオ NI PXIe-8100 周辺機器の概要 外部コネクタ 説明 VGA Intel 統合グラフィックスコントローラ (15 ピン D-SUB) シリアル COM1 16550 RS-232 シリアルポート (9 ピン D-SUB) イーサネットポート 1 USB LAN 10/100/1000 イーサネット Intel 82567V WOL 対応 (RJ45) USB 4 ピンシリーズ A USB 2.0 対応 タイプレセプタクル (2 ポート) © National Instruments Corporation 3-1 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル 第3章 I/O 情報 フロントパネル 1.249 in. (31.72 mm) 0.391 in. (9.94 mm) 0.613 in. (15.56 mm) 0.726 in. (18.44 mm) 図 3-1 は、NI PXIe-8100 のフロントパネルの配置および寸法を示します。 寸法は、インチ [ ミリメートル ] で示されています。 4.180 in. (106.16 mm) 3.727 in. (94.66 mm) 3.464 in. (87.98 mm) 2.979 in. (75.66 mm) 1.882 in. (47.81 mm) 1.104 in. (28.03 mm) 図 3-1 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル 0.683 in. (17.35 mm) 0.721 in. (18.31 mm) 0.000 in. (0 mm) 0.000 in. (0 mm) NI PXIe-8100 フロントパネルの配置および寸法 3-2 ni.com/jp 第3章 I/O 情報 VGA 図 3-2 は、NI PXIe-8100 の VGA コネクタの位置およびピン配列を示し ます。表 3-2 は、VGA コネクタ信号の一覧および説明です。 1 11 5 図 3-2 15 VGA コネクタの位置およびピン配列 表 3-2 VGA コネクタ信号 ピン © National Instruments Corporation 信号名 1 アナログ赤 2 アナログ緑 3 アナログ青 4 予約済み 5 グランド 6 グランド 7 グランド 8 グランド 9 +5 V 電源 10 グランド 11 予約済み 3-3 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル 第3章 I/O 情報 表 3-2 VGA コネクタ信号(続き) ピン 信号名 12 DDC データ [SDA] 13 アナログ水平同期 14 アナログ垂直同期 15 DDC クロック [SCL] COM1 図 3-3 は、NI PXIe-8100 の COM1 コネクタの位置およびピン配列を示し ます。表 3-3 は、COM1 コネクタ信号の一覧および説明です。 5 9 COM1 6 1 図 3-3 COM1 コネクタの位置およびピン配列 表 3-3 ピン NI PXIe-8100 ユーザマニュアル COM1 コネクタ信号 信号名 信号の説明 1 DCD# データキャリア検出 2 RXD# データ受信 3 TXD# データ転送 4 DTR# データ端末レディ 5 GND グランド 3-4 ni.com/jp 第3章 表 3-3 ピン I/O 情報 COM1 コネクタ信号(続き) 信号名 信号の説明 6 DSR# データセットレディ 7 RTS# 送信準備完了 8 CTS# 送信可 9 RI# 被呼表示 メモ : シャープ記号(#)は、アクティブ LOW 信号を示します。 イーサネット 図 3-4 は、NI PXIe-8100 のイーサネットコネクタの位置およびピン配列を 示します。表 3-4 は、イーサネットコネクタ信号の一覧および説明です。 1 䉟䊷䉰䊈䉾䊃 8 図 3-4 © National Instruments Corporation イーサネットコネクタの位置およびピン配列 3-5 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル 第3章 I/O 情報 表 3-4 ピン メモ ギガビットイーサネット TX+ TX_A+ 2 TX– TX_A– 3 RX+ RX_B+ 4 NC TX_C+ 5 NC TX_C– 6 RX– RX_B– 7 NC RX_D+ 8 NC RX_D– イーサネットコントローラは自動クロスオーバーを実行するため、クロスケー ブルを使用する必要がありません。 色 10/100/1000 LAN コネクタ LED 状態 LED の状態 条件 OFF LAN リンクが確立されていません。 ON(定常状態) LAN リンクが確立されました。 ON(点滅) コントローラは、LAN 上の他のコンピュータと通信 しています。 (なし) OFF 10 Mbit/ 秒データレートが選択されました。 緑 ON 100 Mbit/ 秒データレートが選択されました。 オレンジ ON 1000 Mbit/ 秒データレートが選択されました。 緑 ACT/ LINK 10/100/ 1000 高速イーサネット 1 表 3-5 LED イーサネットコネクタ信号 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル 3-6 ni.com/jp 第3章 I/O 情報 ユニバーサルシリアルバス 図 3-5 は、NI PXIe-8100 のユニバーサルシリアルバス(USB)コネクタの 位置およびピン配列を示します。各コントローラは、フロントパネルに 2 つの USB ポートがあります。表 3-6 は、USB コネクタ信号の一覧およ び説明です。 4 USB 1 図 3-5 USB コネクタの位置およびピン配列 表 3-6 ピン USB コネクタ信号 信号名 信号の説明 1 VCC ケーブル電源(+5 V) 2 –Data USB データ – 3 +Data USB データ + 4 GND グランド © National Instruments Corporation 3-7 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル 第3章 I/O 情報 フロントパネルの機能 NI PXIe-8100 のフロントパネルには、以下の機能が搭載されています。 • システムリセット押しボタン(ボタンを押して、コントローラをリ セットします) • PC の状態を示す 2 つのフロントパネル LED – PWR OK/FAULT LED は、コントローラの状態を示します。LED は、以下のいずれかの状態を示します。 • 緑 ON(定常状態)—PXI Express およびオンボード電源が 規制制限内で ON です。 • 緑点滅 — オンボード電源の 1 つが通常の制限範囲外で動作し ている、またはシステム電源が規制外であることを示します。 • • – OFF— コントローラの電源が OFF です。 赤点滅 — コントローラが起動中に電源レールの問題を検知 しました。 DRIVE LED は、内部ハードディスクへのアクセスが発生したこ とを示します。 データストレージ NI PXIe-8100 データストレージには、以下の機能が搭載されています。 • 内部パラレル ATA ソリッドステートドライブ – 512 MB • USB ストレージサポート —USB CD/DVD-ROM、大容量記憶デバイ ス、またはフロッピードライブ NI PXIe-8100 ユーザマニュアル 3-8 ni.com/jp 4 構成についての一般的な質問 この章には、NI PXIe-8100 組み込みコントローラ使用時の構成に関する 一般的な質問の回答が記載されています。 一般的な質問 NI PXIe-8100 フロントパネルの LED は何を示していますか? 第 3 章「I/O 情報」の「フロントパネルの機能」セクションにある LED の状態に関する記述を参照してください。 NI PXIe-8100 コントローラをシャットダウンした後に、イーサネット LED が点滅します。コントローラを取り外す、または電源を切断するのは 安全ですか? NI PXIe-8100 の Intel 82567V イーサネットデバイスは、シャットダウン 後も電源が投入された状態を維持します。コントローラを取り外す、また は電源を切断しても安全です。 メモリ、ハードドライブ、時間 / 日付などの構成はどのように確認するこ とができますか? BIOS のセットアップでこれらのパラメータを参照することができます。 BIOS セットアップを起動するには、NI PXIe-8100 を再起動し、メモリテ ストの実行中に <Delete> を押します。詳細については、第 2 章「取り 付けおよび構成」の「BIOS セットアップユーティリティにアクセスす る」セクションを参照してください。 内部 ATA ドライブと外部ハードドライブを同時に使用することは可能で すか? はい。あります。詳細については、第 2 章「取り付けおよび構成」の 「BIOS セットアップユーティリティ」セクションを参照してください。 © National Instruments Corporation 4-1 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル 第4章 構成についての一般的な質問 起動オプション どのデバイスから起動することができますか? NI PXIe-8100 は以下のデバイスから起動することができます。 • 内部パラレル ATA ソリッドステートドライブ • 外部 SCSI ハードドライブまたは SCSI CD/DVD-ROM(PXI-8214 な どの SCSI アダプタを使用する場合) • 同じサブネット上のネットワーク PXE サーバ • USB ハードドライブ、USB CD/DVD-ROM または USB フラッシュド ライブなどの外部 USB 大容量記憶デバイス • 外部 USB フロッピードライブ • Option ROM を提供する大半の PCI または PCIe ベースのデバイス メモ USB デバイスから起動する際にいくつかの制限があります。NI PXIe-8100 の BIOS は、USB デバイスが DOS 環境で動作するように構成します。 コントローラがこれらのデバイスから起動するように構成するにはどうす ればよいですか? コントローラを構成するには、2 つの方法があります。 • コントローラを再起動し、BIOS の初期化中に <Delete> を押して BIOS セットアップを起動します。Boot メニューを選択します。す べての起動可能なデバイスがデバイスタイプの順番で表示されます。 1st Boot Device、2nd Boot Device および 3rd Boot Device 設定 を切り替えて、起動の順番を設定することができます。 • 起動する順番を一切変更せずに異なるデバイスから起動するには、 POST 中に <F10> を押します。BIOS が POST を完了し、コントロー ラが OS を起動する直前に、Boot メニューが表示されます。起動す るデバイスのタイプを選択することができます。 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル 4-2 ni.com/jp 第4章 構成についての一般的な質問 ケーブルおよび接続 コントローラに PS/2 マウスおよび PS/2 キーボードをどのように接続す ればよいですか? NI PXIe-8100 には PS/2 コネクタがないため、図 4-1 に示した USB Y スプ リッタケーブルまたは類似のデバイスを使用して PS/2 マウスおよび PS/2 キーボードを接続する必要があります。ナショナルインスツルメン ツの Y スプリッタケーブル(製品番号 778713-02)は、ni.com/jp/ products のオンラインカタログから入手できます。 図 4-1 Y スプリッタケーブル Y スプリッタケーブルがない場合はどうすればよいですか?その場合もマ ウスとキーボードを使用することができますか? Y スプリッタケーブルがない場合は、USB キーボードを USB コネクタに接 続します。また、USB マウスを USB コネクタに接続することもできます。 ドライバソフトウェアのインストール ビデオドライバをインストールまたは再インストールするにはどうすれば よいですか? ni.com/jp/support からアクセスできる技術サポートデータベースのド キュメント ID「3H3COSD8」(「PXI/VXI コントローラ用の周辺機器ドラ イバ」)を参照してください。 イーサネットドライバをインストールまたは再インストールするにはどう すればよいですか? ni.com/jp/support からアクセスできる技術サポートデータベースのド キュメント ID「3H3COSD8」(「PXI/VXI コントローラ用の周辺機器ドラ イバ」)を参照してください。 © National Instruments Corporation 4-3 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル 第4章 構成についての一般的な質問 アップグレード情報 システムメモリをアップグレードするにはどうすればよいですか? DDR2 SO-DIMM をアップグレードすると、NI PXIe-8100 の RAM 容量を 変更することができます。 RAM をアップグレードするには、PXI Express シャーシから NI PXIe-8100 を取り外します。メモリ容量が大きいほどシステムの全体的な パフォーマンスが向上します。 ナショナルインスツルメンツは、NI PXIe-8100 コントローラと使用でき る以下のタイプの SO-DIMM を提供しています。 メモ • PC2-5300(DDR2 667)512 MB、128 MB × 64、CL 5、1.18 in. (最大)(NI 製品番号 781864-512) • PC2-5300(DDR2 667)1 GB、128 MB × 64、CL 5、1.18 in.(最大) (NI 製品番号 781864-1024) ナショナルインスツルメンツは、販売する DDR2 SO-DIMM が NI PXIe-8100 で 動作することを試験および検証済みです。ナショナルインスツルメンツから DDR2 SO-DIMM モジュールを購入することをお勧めします。その他の市販の DDR2 SO-DIMM モジュールは正常に動作することが保証されていません。 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル 4-4 ni.com/jp 第4章 構成についての一般的な質問 1 2 1 DDR2 SO-DIMM ソケット 2 図 4-2 DDR2 SO-DIMM モジュール NI PXIe-8100 コントローラに DDR2 SO-DIMM を取り付ける 新しい BIOS をアップデートするにはどうすればよいですか? ftp.ni.com/support/pxi/ から新しい BIOS をダウンロードすること ができます。詳細については、技術サポートデータベースのドキュメント ID「2GIGKD0Z」(「PXI/VXI 組み込みコントローラ BIOS バージョンの判 断およびアップグレードについて」)を参照してください。 最新のソフトウェアドライバはどこから入手することができますか? 最新のナショナルインスツルメンツのソフトウェアは、ni.com/support/ ja/download から入手できます。周辺機器ドライバについては、 ni.com/jp/support からアクセスできる技術サポートデータベースのド キュメント ID「3H3COSD8」(「PXI/VXI コントローラ用の周辺機器ドラ イバ」)を参照してください。 © National Instruments Corporation 4-5 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル 第4章 構成についての一般的な質問 NI PXIe-8100 には内部フロッピードライブがありません。外部ドライブ を使用する方法はありますか? はい。あります。NI PXIe-8100 コントローラは USB フロッピードライブ に対応し、このドライブから起動することができます。詳細については、 「起動オプション」セクションを参照してください。 USB フロッピードライブ(製品番号 778492-02)は、ナショナルインス ツルメンツにより提供されています。 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル 4-6 ni.com/jp 5 トラブルシューティング この章には、NI PXIe-8100 組み込み式コンピュータ使用時のトラブル シューティングに関する一般的な質問の回答が記載されています。 NI PXIe-8100 が起動しない場合はどうすればよいですか? コントローラが起動しない要因はいくつかあります。以下は、考えられる 要因と解決策です。 注意点 : • どの LED が点灯していますか? PWROK/FAULT LED が緑色に点灯し ている必要があります。Drive LED は、起動中のディスクにアクセス 時に点滅します。 • ディスプレイに何が表示されていますか?特定の画面(BIOS、オペ レーティングシステムなど)で停止していますか?画面に何も表示さ れていない場合は、他のモニタを使用してみてください。モニタは他 の PC で使用できますか?ハングしてしまう場合は、ナショナルイン スツルメンツの技術サポートにお問い合わせの際、画面に何が最後に 表示されていたかをお伝えください。 • システムに変更はありましたか?最近、システムを移動しましたか? 雷雨が発生しましたか?最近、新しいモジュール、メモリチップ、ま たはソフトウェアを追加しましたか? • 詳細なトラブルシューティングの手順については、シャーシのユーザ マニュアルを参照してください。 解決策 : • シャーシが正常に機能している電源に差し込まれていることを確認し ます。 • シャーシのヒューズまたはサーキットブレーカ、もしくは電源(UPS など)を確認します。 • コントローラモジュールがシャーシにしっかり取り付けられているこ とを確認します。 • • • • シャーシからその他のすべてのモジュールを取り外します。 不要なケーブルまたはデバイスを取り外します。 コントローラを異なるシャーシに取り付けます。 類似したコントローラを同一のシャーシに取り付けます。 © National Instruments Corporation 5-1 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル 第5章 トラブルシューティング • CMOS をクリアします。(第 2 章「取り付けおよび構成」の「シス テム CMOS」セクションを参照してください。) • RAM が正しく取り付けられていることを確認します。 特定のモジュールがシャーシに取り付けられていない間は、システムが正 常に起動します。 この問題の最も考えられる要因として、モジュールの破損が挙げられま す。モジュールを異なるシャーシに取り付ける、または異なるコントロー ラと動作させます。また、システムに接続した外部ケーブルまたは端子台 を取り外します。それでもモジュールが動作しない場合、破損しているこ とが考えられます。この問題を解決するには、モジュールの製造元にお問 い合わせください。 トラブルシューティングが必要なシャーシおよびコントローラに特有の詳 細情報については、ni.com/jp/support から技術サポートデータベース または製品マニュアルのセクションを参照してください。 CMOS が破損しています。デフォルト設定に戻すにはどうすればよいで すか? 1. 第 2 章「取り付けおよび構成」の「BIOS セットアップユーティリ ティにアクセスする」セクションに記載した BIOS セットアッププロ グラムを起動します。 2. 3. 4. <F9> を押して、BIOS のデフォルトをロードします。 確認プロンプトに対して Yes を選択します。 Save Changes and Exit を選択します。 または、以下の手順に従って CMOS をデフォルト設定に戻してください。 1. 2. 3. 4. 5. NI PXIe-8100 ユーザマニュアル シャーシの電源を切断します。 シャーシからコントローラを取り外します。 図 5-1 で示すように CMOS をクリアするボタン(SW2)を押します。 1 秒間待機します。 コントローラをシャーシに再度取り付けます。 5-2 ni.com/jp 第5章 トラブルシューティング 1 1 押しボタンスイッチ SW2 図 5-1 © National Instruments Corporation 5-3 CMOS 内容をクリアする NI PXIe-8100 ユーザマニュアル A 仕様 この付録には、NI PXIe-8100 組み込みコントローラの電気、機械、およ び環境仕様が記載されています。 機能 NI PXIe-8100 CPU Intel Atom プロセッサ D410 CPU 周波数 1.66 GHz On-die L2 キャッシュ 512 KB 単一チャンネル DDR2 RAM、PC2 5300 512 MB(標準) 1 GB(最大) ハードドライブ オンボード 512 MB パラレル ATA ソリッドステー トドライブ * イーサネット 10/100/1000 BaseTX PXI Express 4 リンク構成 x1, x1, x1, x1 PXI Express 2 リンク構成 x1, x1 GPIB(IEEE 488 コントローラ) なし シリアルポート(RS-232) あり(1) パラレルポート なし Hi-Speed USB(2.0)ポート あり(2) ExpressCard/34 スロット なし PS/2 キーボード / マウスコネクタ なし PXI Express トリガバス入力 / 出力 あり オペレーティングシステム なし * LabVIEW RT 用に構成されたコントローラは、512 MB(最小)PATA ソリッドステートドライブを提供します。 © National Instruments Corporation A-1 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル 付録 A 仕様 電気特性 電流(A) 電圧(V) 標準 最大 +3.3 V 1.2 A 2.1 A +5 V 0.5 A 1.7 A +12 V 0.5 A 0.8 A –12 V 0.00 A 0.00 A +5 VAux 0.42 A 0.63 A 物理特性 ボード寸法 ........................................................ 2 スロット 3U PXI Express モ ジュール スロット要件 .................................................... 1 つのシステムスロットと 1 つの コントローラ拡張スロット 適合性 ................................................................. 『PXI Express Specification 1.0』 に完全準拠 重量...................................................................... 0.30 kg(0.66 lb)(標準) 環境仕様 最大使用高度 .................................................... 2,000 m(800 mbar) (周囲温度 25 ℃時) 汚染度 ................................................................. 2 室内使用のみ。 注意 NI PXIe-8100 を掃除する際は、金属製でない柔らかいブラシを使用してください。 再び使用する前に、デバイスが完全に乾き汚染物質がないことを確認します。 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル A-2 ni.com/jp 付録 A 仕様 動作環境 NI PXIe-8100 周囲温度範囲 標準.................................................... 0 ~ 55 ℃1 (IEC-60068-2-1 および IEC-60068-2-2 に準拠して試験済 み。MIL-PRF-28800F Class 3 最 低温度制限値および MIL-PRF-28800F Class 2 最高温 度制限値の範囲内。) 相対湿度範囲 ........................................... 10 ~ 90%、結露なきこと (IEC-60068-2-56 に準拠して試験 済み。) 注意 より高い温度範囲に対応するシャーシで使用する場合でも、この動作温度を超 えないようにしてください。 保管環境 NI PXIe-8100 周囲温度範囲 標準.................................................... –40 ~ 71 ℃ (IEC-60068-2-1 および IEC-60068-2-2 に準拠して試験済 み。MIL-PRF-28800F Class 3 制 限値の範囲内。) 相対湿度範囲 ........................................... 5 ~ 95%、結露なきこと (IEC -60068-2-56 に準拠して試験 済み。) 耐衝撃 / 振動 1 動作時衝撃 ........................................................ 最大 30 g、半正弦波、 11 ms パルス (IEC-60068-2-27 に準拠して試験 済み。MIL-PRF-28800F Class 2 制限値の範囲内。) プロセッサは、高動作温度で合理的な範囲で負荷の高い処理を行った場合でも CPU の周波数が下がらないと予想されます。 © National Instruments Corporation A-3 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル 付録 A 仕様 ランダム振動 動作時 ........................................................ 5 ~ 500 Hz、0.3 grms(ソリッド ステートハードドライブ付き) 非動作時 .................................................... 5 ~ 500 Hz、2.4 grms (IEC-60068-2-64 に準拠して試験 済み。非動作時のテストプロファ イルは MIL-PRF-28800F、 Class 3 の要件を上回る。) メモ 仕様は事前の通知なしに変更されることがあります。 安全性 この製品は、計測、制御、実験に使用される電気装置に関する以下の規格 要件を満たすように設計されています。 • • メモ IEC 61010-1、EN 61010-1 UL 61010-1、CSA 61010-1 UL およびその他の安全保証については、製品ラベルまたは「オンライン製品認 証」セクションを参照してください。 電磁両立性 この製品は、計測、制御、実験に使用される電気装置に関する以下の EMC 規格の必要条件を満たします。 • • • • • EN 61326-1 (IEC 61326-1): Class A エミッション、基本イミュニティ EN 55011 (CISPR 11): Group 1、Class A エミッション AS/NZS CISPR 11: Group 1、Class A エミッション FCC 47 CFR Part 15B: Class A エミッション ICES-001: Class A エミッション メモ 米国では(FCC 47 CFR に従って)、Class A 機器は商業、軽工業、および重工 業の設備内での使用を目的としています。欧州、カナダ、オーストラリア、お よびニュージーランドでは(CISPR 11 に従って)、Class A 機器は重工業の設備 内のみでの使用を目的としています。 メモ Group 1 機器とは(CISPR 11 に従って)材料の処理または検査 / 分析の目的で 無線周波数エネルギーを意図的に生成しない工業用、科学、または医療向け機 器のことです。 メモ EMC 宣言および認証については、「オンライン製品認証」セクションを参照し てください。 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル A-4 ni.com/jp 付録 A CE マーク準拠 仕様 この製品は、該当する EC 理事会指令による基本的要件に適合しています。 • • 2006/95/EC、低電圧指令(安全性) 2004/108/EC、電磁両立性指令(EMC) オンライン製品認証 この製品の製品認証および適合宣言(DoC)を入手するには、ni.com/ certification(英語)にアクセスして型番または製品ラインで検索し、 保証の欄の該当するリンクをクリックしてください。 環境管理 ナショナルインスツルメンツは、環境に優しい製品の設計および製造に努 めています。NI は、製品から特定の有害物質を除外することが、環境お よび NI のお客様にとって有益であると考えています。 環境の詳細な情報については、ni.com/environment(英語)の NI and the Environment(英語)を参照してください。このページには、ナショ ナルインスツルメンツが準拠する環境規制および指令、およびこのドキュ メントに含まれていないその他の環境に関する情報が記載されています。 廃電気電子機器(WEEE) 欧州のお客様へ 製品寿命を過ぎたすべての製品は、必ず WEEE リサイクルセンターへ 送付してください。WEEE リサイクルセンターおよびナショナルインスツルメンツの WEEE への取り組み、および廃電気電子機器の WEEE 指令 2002/96/EC 準拠について は、ni.com/environment/weee(英語)を参照してください。 電池交換および廃棄 Cd/Hg/Pb このデバイスには、長寿命のコイン電池が含まれています。電池交換が必要な場合は、 日本ナショナルインスツルメンツの技術サポート(ni.com/jp/support)までご連絡く ださい。電池 / アキュムレータおよび廃棄電池 / アキュムレータに関する EU 電池指令 2006/66/EC の準拠情報については、ni.com/environment/batterydirective(英 語)を参照してください。 ⬉ᄤֵᙃѻક∵ᶧࠊㅵ⧚ࡲ⊩ ˄Ё RoHS˅ Ёᅶ᠋ National Instruments ヺড়Ё⬉ᄤֵᙃѻકЁ䰤ࠊՓ⫼ᶤѯ᳝ᆇ⠽䋼ᣛҸ (RoHS)DŽ ݇Ѣ National Instruments Ё RoHS ড়㾘ᗻֵᙃˈ䇋ⱏᔩ ni.com/environment/rohs_chinaDŽ (For information about China RoHS compliance, go to ni.com/environment/rohs_china.) © National Instruments Corporation A-5 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル 技術サポートおよびプロフェッ ショナルサービス B 技術サポートおよびその他のサービスについては、NI のウェブサイト (ni.com/jp)の下記のセクションを参照してください。 • サポート — 技術サポート(ni.com/jp/support)には以下のリ ソースがあります。 – セルフヘルプリソース — 質問に対する回答やソリューションが 必要な場合は、ナショナルインスツルメンツのウェブサイト (ni.com/jp/support)でソフトウェアドライバとアップデー ト、検索可能な技術サポートデータベース、製品マニュアル、ト ラブルシューティングウィザード、種類豊富なサンプルプログラ ム、チュートリアル、アプリケーションノート、計測器ドライバ などをご利用いただけます。ユーザ登録されたお客様は、NI ディスカッションフォーラム(ni.com/jp/dforum)にアクセ スすることもできます。 – 標準サポート・保守プログラム(SSP)—NI のアプリケーション エンジニアによる電話または E メールでの個別サポート、 ni.com/eLearning での e ラーニングトレーニングモジュール へのアクセスが可能となるプログラムです。このプログラムには 製品ご購入時にご加入いただき、その後 1 年ごとに契約更新し てサービスを継続することができます。 その他の技術サポートオプションについては、ni.com/jp/ services をご覧いただくか、ni.com/contact からお問い合 わせください。 • トレーニングと認定 — トレーニングおよび認定プログラムについて は、ni.com/jp/training を参照してください。また、世界各地で 登録可能なオンサイトトレーニングを提供しております。 • システムインテグレーション — 時間の制約がある場合や社内の技術 リソースが不足している場合、またはプロジェクトで簡単に解消しな い問題がある場合などは、ナショナルインスツルメンツのアライアン スパートナーによるサービスをご利用いただけます。詳しくは、最寄 りの NI 営業所にお電話いただくか、ni.com/jp/alliance をご覧 ください。 © National Instruments Corporation B-1 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル 付録 B 技術サポートおよびプロフェッショナルサービス • 適合宣言(DoC)— 適合宣言とは、適合宣言書によるさまざまな欧 州閣僚理事会指令への適合宣言です。この制度により、電磁両立性 (EMC) に対するユーザ保護や製品の安全性に関する情報が提供され ます。ご使用の製品の適合宣言は、ni.com/certification(英語) から入手できます。 • Calibration Certificate— ご使用の製品でキャリブレーションがサ ポートされている場合、ni.com/calibration から Calibration Certificate (英語)を取得できます。 弊社ウェブサイトの Worldwide Offices セクション(ni.com/ niglobal(英語) )からは、お問い合わせ先、サポート電話番号、電子 メールアドレス、現行のイベント等に関する最新情報を提供する各国支社 のウェブサイトにアクセスできます。 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル B-2 ni.com/jp 用語集 記号 接頭語 値 n ナノ 10–9 μ マイクロ 10–6 m ミリ 10–3 K キロ 103 M メガ 106 G ギガ 109 T テラ 1012 記号 ° 度。 Ω オーム。 % パーセント。 A A アンペア。 AC Alternating Current(交流)。 B B バイト。 BIOS Basic Input/Output System(基本 I/O システム)。BIOS 機能は、すべて の PC または PC 互換機の基本レベルで、BIOS 関数は、コンピュータハー ドウェアのリソースを有効に使用するのに必要な基本操作を実行します。 © National Instruments Corporation G-1 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル 用語集 C C CMOS 摂氏。 Complementary Metal Oxide Semiconductor(相補型金属酸化膜半 導体)。チップ実装に使用するプロセス。 CompactPCI Express より堅牢な機械的フォームファクタを必要とする産業用および / または組 み込みアプリケーション向けに、PCI 仕様を改良したもの。 CompactPCI Express は、ラックマウントシステムのコンパクトサイズ と堅牢性のみならず、PCI の高性能を必要とするアプリケーションに対し て、標準規格のフォームファクタを提供する。 D DC Direct Current(直流)。 DDR Double Data Rate(ダブルデータレート)。 DMA Direct Memory Access(ダイレクトメモリアクセス)。CPU(中央処理 装置)の介入なしでデータがデバイスと内部メモリ間で転送される方法。 DVI Digital Visual Interface(デジタルビジュアルインタフェース)。コン ピュータのフラットパネル LCD ディスプレイやデジタルプロジェクタな どのデジタルディスプレイの画質を最大化するために設計されたビデオコ ネクタ。産業団体のデジタルディスプレイワーキンググループ(DDWG) により策定された。 E ECP Extended Capabilities Port(拡張機能ポート)。 EEPROM Electronically Erasable Programmable Read Only Memory(電気的 に消去可能な読み出し専用メモリ)。 EMC Electromagnetic Compatibility(電磁両立性)。 EMI Electromagnetic Interference(電磁妨害)。 EPP Enhanced Parallel Port(拡張パラレルポート)。 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル G-2 ni.com/jp 用語集 F FCC Federal Communications Commission(米国連邦通信委員会)。 G g GPIB 1. グラム。 2. 9.8 m/s2 に等しい加速度の単位。 General Purpose Interface Bus(汎用インタフェースバス) (IEEE 488)。 grms ランダム振動の単位。ランダム振動のテストプロファイルにおける加速レ ベルの 2 乗平均平方根。 H Hz ヘルツ。1 秒あたりの周期数。 I I/O Input/Output(入力 / 出力)。機器とユーザ間の通信を実現するのに使用 する技術、メディアおよびデバイス。 IDE Integrated Drive Electronics(統合ドライブエレクトロニクス)。ハー ドディスクおよび組み込みコントローラ。 IEEE Institute of Electrical and Electronics Engineers(米国電気電子技術者 協会)。 in. インチ。 IRQ# 割り込み信号。 ISA Industry Standard Architecture(業界標準アーキテクチャ)。初期 PC バスアーキテクチャ、特に 16 ビット AT バスを指す。 K KB メモリのキロバイト数。 © National Instruments Corporation G-3 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル 用語集 L LAN Local Area Network(ローカルエリアネットワーク)。限定した地域内 でユーザに通信を提供するネットワーク。サーバ、ワークステーション、 ネットワークオペレーティングシステムおよび通信リンクから構成され る。 LED Light-emitting diode(発光ダイオード)。 M m メートル。 MB メモリのメガバイト数。 MTBF Mean Time Between Failure(平均故障間隔)。 N NI-488 または NI-488.2 GPIB システム用ナショナルインスツルメンツ製ソフトウェア。 NI-DAQ データ集録計測器用ナショナルインスツルメンツ製ソフトウェア。 NI-VISA ナショナルインスツルメンツが実装した VISA 標準。インタフェースに依 存しないソフトウェアで、VXI、GPIB およびシリアル計測器に統一した プログラミングインタフェースを提供する。 P PCI Peripheral Component Interconnect(周辺機器相互接続)。PCI バス は、多重化アドレスおよびデータラインを備えた高性能 32 ビットまたは 64 ビットバス。 PCMCIA Personal Computer Memory Card International Association(PC メ モリーカード国際協会)。 PXI Express PCI eXtensions for Instrumentation の略で、高性能の計測要件を満たす 電気的機能を CompactPCI Express に実装したもの。トリガ、ローカル バスおよびシステムクロック機能を提供する。また、CompactPCI Express 製品との双方向の相互運用性も提供する。 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル G-4 ni.com/jp 用語集 R RAM Random Access Memory(ランダムアクセスメモリ)。コンピュータ の主要ワークスペース。 RMS Root Mean Square(二乗平均平方根)。「grms」も参照。 S s 秒。 SDRAM Synchronous Dynamic RAM(同期式ダイナミック RAM(ランダムア クセスメモリ))。コンピュータが頻繁に更新する必要があるストレージ。 SO-DIMM Small Outline Dual In-line Memory Module(小型デュアルインライン メモリモジュール)。 SPI バス Serial Peripheral Interface(シリアル周辺インタフェース)。クロック したシリアルビットストリームを受信するデジタル電子機器の大半を制御 する標準インタフェース。 U USB Universal Serial Bus(ユニバーサルシリアルバス)。 V V ボルト。 VGA Video Graphics Array(ビデオグラフィックスアレイ)。すべての PC のビデオディスプレイに求められる必要最低限の標準規格。 W W ワット。 か 拡張 ROM オンボード EEPROM。デバイス特有の初期化およびシステム起動機能を 搭載する場合がある。 © National Instruments Corporation G-5 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル 用語集 き キャッシュ 頻繁に使用するデータを一時的に格納するのに使用する高速メモリの一 部。 け 計測器ドライバ 特定の計測器または計測器ファミリを制御するために設計されたルーチン のセット。LabWindows/CVI または LabVIEW 用に必須の関連ファイ ル。 し 周辺機器 モニタ、キーボード、プリンタ、プロッタ、ディスクまたはテープドライ ブ、グラフィックスタブレット、スキャナ、マウスなどのコンピュータに 接続するハードウェアデバイス。 は バックプレーン コネクタおよびコネクタピンを接続するための信号パスがあるプリント回 路基板のアセンブリ。 ま マスタ PXI Express バックプレーン上でデータ転送を開始する PXI Express デバ イスの機能部分。転送は読み取りまたは書き込みのいずれかになる。 り リソース ISA 割り込みレベル、DMA チャンネルおよび I/O アドレスを含むコン ピュータ内デバイスで使用するハードウェア設定。 わ 割り込み デバイスが別のデバイスからのサービスを要求する手段。 割り込みレベル デバイスが割り込みできる相対的優先順位。 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル G-6 ni.com/jp 索引 A C Advanced セットアップメニュー、2-6 Calibration Certificate(NI リソース)、B-2 CD/DVD ROM Drive BBS Priorities メ ニュー、2-12 CE マーク準拠仕様、A-5 CMOS デフォルト設定に戻す、5-2 内容をクリアする(図)、2-15、5-3 COM1 コネクタ コネクタ位置およびピン配列(図)、3-4 コネクタ信号(表)、3-4 CPU、1-3 CPU Configuration メニュー、2-7 B BIOS 設定を確認する、4-1 セットアップ Advanced セットアップメニュー、 2-6 Boot Settings Configuration メ ニュー、2-12 Boot セットアップメニュー、2-11 CD/DVD ROM Drive BBS Priorities Configuration メニュー、2-12 CPU Configuration メニュー、2-7 Floppy Drive BBS Priorities Configuration メニュー、2-13 Hard Drive BBS Priorities Configuration メニュー、2-12 IDE 構成メニュー、2-8 LabVIEW RT Options メニュー、 2-10 Main セットアップメニュー、2-5 Network Device BBS Priorities Configuration メニュー、2-13 Power/Wake Configuration メ ニュー、2-8 Save & Exit メニュー、2-13 Serial Port 構成メニュー Serial Port メニュー、2-9 USB Configuration メニュー、2-8 Video Configuration メニュー、 2-7 起動する、2-5 D DDR2 SO-DIMM 取り付ける、4-4 図、2-22、4-5 DRIVE LED、3-8 F Floppy Drive BBS Priorities メニュー、2-13 H Hard Drive BBS Priorities メニュー、2-12 I IDE 構成メニュー、2-8 images ディレクトリ、2-19 Intel ICH8M チップセット、1-4 L 点滅 新しい BIOS、4-5 LabVIEW、1-4 RT Options メニュー、2-10 RT 構成スイッチ、2-17 RT ソフトウェアのインストール、2-16 RT のインストールおよび構成、2-16 Boot Settings Configuration メニュー、 2-12 Boot セットアップメニュー、2-11 © National Instruments Corporation I-1 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル 索引 LabVIEW RT NI PXIe-8100 の機能概要、1-3 NI-DAQmx、1-5 NI-VISA、1-5 NI サポートとサービス、B-1 構成スイッチ 図、2-19 LabWindows/CVI、1-5 LED、フロントパネル LED、3-8、4-1 Linux サポート、1-6 O OS ディレクトリ、2-19 M Main セットアップメニュー、2-5 manuals ディレクトリ、2-19 Measurement Studio、1-4 P Power/Wake Configuration メニュー、2-8 PS/2、PS/2 マウスとキーボードをコント ローラに接続する、4-3 PWR OK/FAULT LED、3-8 PXI Express コネクタ、機能(論理ブロック)、1-4 シャーシ構成、2-20 N Network Device BBS Priorities メニュー、 2-13 NI PXIe-8100 BIOS セットアップユーティリティ、2-4 DDR2 SO-DIMM を取り付ける(図)、 2-22、4-5 PXI Express シャーシから取り外す、2-4 PXI Express シャーシに取り付ける、2-1 図、2-3 PXI Express の利点、1-1 RAM をアップグレードする、2-21、4-4 機能概要、1-3 R RAM アップグレードする、2-21、4-4 ナショナルインスツルメンツの DDR2 SO-DIMM(メモ)、2-21、4-4 S コネクタ Save & Exit メニュー、2-13 Serial Port 構成メニュー Serial Port メニュー、2-9 SO-DIMM 論理ブロック、1-3 COM1 コネクタおよび信号、3-4 VGA コネクタおよび信号(表)、 3-3 ユニバーサルシリアルバス(USB) コネクタおよび信号、3-7 周辺機器の概要(表)、3-1 仕様、A-1 説明、1-2 ソフトウェア、1-4 データストレージ、3-8 トラブルシューティング、5-1 ブロック図、1-3 U USB Configuration メニュー、2-8 V VGA 位置およびピン配列(図)、3-3 概要(表)、3-1 VGA、コネクタ信号(表)、3-3 Video Configuration メニュー、2-7 フロントパネル LED、4-1 機能、3-8 コネクタ、3-1 システムリセット押しボタン、3-8 寸法、3-2 NI PXIe-8100 BIOS をセットアップする、2-4 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル W WEEE 情報、A-5 I-2 ni.com/jp 索引 Y こ Y スプリッタケーブル 構成、PXI Express シャーシ、2-20 構成についての一般的な質問 アップグレード情報、4-4 一般的な質問、4-1 起動オプション、4-2 ケーブル / 接続、4-3 ドライバのインストール、4-3 コネクタ COM1 コネクタおよび信号、3-4 VGA コネクタおよび信号、3-3 イーサネットコネクタおよび信号、3-5 周辺機器の概要(表)、3-1 ユニバーサルシリアルバス(USB)コネ クタおよび信号、3-7 ~なしでマウスとキーボードを使用する、 4-3 PS/2 マウスおよびキーボードと使用す る、2-3 図、4-3 あ 安全仕様、A-4 い イーサネット、コネクタ、3-1 位置およびピン配列(図)、3-5 信号(表)、3-6 さ う サポート 技術、B-1 サンプル(NI リソース)、B-1 ウェブリソース、B-1 か し 環境管理、仕様、A-5 WEEE 情報、A-5 電池交換および廃棄、A-5 関連ドキュメント、x システム CMOS、2-15 システムリセット押しボタン、3-8 周辺機器の概要(表)、3-1 仕様 CE マーク準拠、A-5 安全性、A-4 オンライン製品認証、A-5 環境管理、A-5 WEEE 情報、A-5 電池交換および廃棄、A-5 機能、A-1 耐衝撃 / 振動、A-3 電気特性、A-2 電磁両立性、A-4 動作環境、A-2、A-3 物理、A-2 保管環境、A-3 シリアル ATA コントローラ、SCSI ハードド ライブと併用する、4-1 シリアルポート、3-1 診断ツール(NI リソース)、B-1 き キーボード、PS/2 マウスとキーボードをコン トローラに接続する、4-3 技術サポート、B-1 技術サポートデータベース、B-1 起動オプション、コントローラを構成する、 4-2 基本的構成、1-3 け 計測器ドライバ(NI リソース)、B-1 © National Instruments Corporation I-3 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル 索引 す 取り付け ビデオ、4-3 ドライバ(NI リソース)、B-1 トラブルシューティング CMOS リセット、5-2 NI リソース、B-1 コントローラが起動しない、5-1 破損したモジュール、5-2 取り付け 「構成」の項も参照 PXI Express シャーシから NI PXIe-8100 を取り外す、2-4 PXI Express シャーシに取り付けた NI PXIe-8100(図)、2-3 脱着ハンドルの位置(注意)、2-2 手順、2-1 ネジの保護用カバーを外す(図)、2-2 トレーニングと認定(NI リソース)、B-1 スーパー I/O 論理ブロック、1-4 スイッチ、LabVIEW RT 構成(図)、2-19 そ ソフトウェア 「ドライバ」の項も参照 LabVIEW、1-4 LabWindows/CVI、1-5 Measurement Studio、1-4 NI-DAQmx、1-5 NI-VISA、1-5 NI リソース、B-1 ナショナルインスツルメンツのソフト ウェア、1-4 ハードドライブにインストールされた、 2-19 た な 耐衝撃 / 振動仕様、A-3 ナショナルインスツルメンツ サポートとサービス、B-1 ソフトウェア、1-4 ナショナルインスツルメンツの DDR2 SO-DIMM(メモ)、2-21、4-4 ナショナルインスツルメンツのサポートと サービス、B-1 て データストレージ、3-8 適合宣言(NI リソース)、B-2 電気仕様、A-2 電磁両立性、A-4 電池交換および廃棄の情報、A-5 ね ネジの保護用カバー、外す(図)、2-2 と 動作時の環境仕様、A-2、A-3 ドキュメント NI リソース、B-1 関連ドキュメント、x このドキュメントで使用する表記規則、 は ハードドライブ、3-8 ~にインストールしたファイルとディレ クトリ、2-19 ハードドライブにインストールしたディレク トリとファイル、2-19 ハードドライブにインストールしたファイル とディレクトリ、2-19 ix ドキュメントセットの使用方法、ix ドキュメントで使用する表記規則、ix ドライバ NI リソース、B-1 最新のドライバを入手する、4-5 ディレクトリ、2-19 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル I-4 ni.com/jp 索引 ひ ほ ビデオ、3-1 「VGA」の項も参照 ドライバのインストール、4-3 ビデオドライバをインストールする、4-3 保管環境仕様、A-3 ま マウス、PS/2 マウスとキーボードをコント ローラに接続する、4-3 ふ 物理仕様、A-2 プログラミングサンプル(NI リソース)、B-1 フロッピードライブ、外部フロッピードライ ブを使用する、4-6 フロントパネル LED、4-1 機能、3-8 コネクタ USB、3-1、3-7 イーサネット、3-1 シリアル、3-1、3-4 ビデオ、3-1、3-3 寸法、3-2 も モジュール式計測器、1-5 ゆ ユニバーサルシリアルバス(USB) 概要(表)、3-1 コネクタ位置およびピン配列(図)、3-7 コネクタ機能、1-4 コネクタ信号(表)、3-7 り リサイクル 電池、A-5 ハードウェア、A-5 へ ヘルプ 技術サポート、B-1 © National Instruments Corporation I-5 NI PXIe-8100 ユーザマニュアル