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講演 の内容
2009年 10月 8日 13 時 30分 より 全 農 営 農 総 合 対 策 部 営 農 技 術 センターにて
■全農 :
挨拶
13 :30-13:45
講演 1 「微生物 殺 菌 剤の現状 と今後 の展望」
東京農工大学大学院共生科学技術研究院
有江 力氏
13 :45-14:30
講演 2 「昆虫病原性線虫製剤 による枝 幹 害 虫 防 除」
福島県農業総合 センター 生産環境部
荒川昭弘氏
休 憩
14 :30-15:10
15 :10-15:20
講演 3 「いちごのカブリダニによる防除」
埼玉県農林総合研究センター 病害虫防除技術担当
畠山修一氏
15 :20-16:00
講演 4 「コナジラミ 類に対する気門封鎖剤 と微 生 物 殺 虫 剤の相乗効果の可 能 性 」
岐阜県 農 政 部 技 術 支 援 担 当
杖田浩二氏
16 :00-16:40
講演 5 「神奈川県 におけるIPM研究 の歩み」
神 奈 川 県 農 業 技 術センター 果樹花卉研究部兼農業環境研究部
小林正伸氏
事務連絡
16 :40-17:20
17 :20-17:30
バイオコントロール 第13巻1号
目
次
微生物殺菌剤の現状と今後の展望 ················································ 1
東京農工大学大学院共生科学技術研究院
有江
力
昆虫病原性線虫製剤による枝幹害虫防除 ········································· 8
福島県農業総合センター
生産環境部
荒川昭弘
イチゴのカブリダニによる防除 ················································· 12
埼玉県農林総合研究センター
病害虫防除技術担当
畠山修一
コナジラミ類に対する気門封鎖剤と
微生物殺虫剤の混用による防除の可能性 ········································· 20
岐阜県農政部
技術支援担当
杖田浩二
神奈川県におけるIPM研究の歩み ············································· 25
神奈川県農業技術センター
果樹花卉研究部兼農業環境研究部

小林正伸

落葉果樹害虫防除におけるIPMの推進に向けて ································· 31
総合防除コンサル株式会社
佐藤力郎
微生物防除剤「ボタニガードES」「マイコタール」における
の化学農薬との相乗効果 ······················································· 34
アリスタライフサイエンス株式会社
山中
聡
天敵を利用したとうがらしの害虫防除 ··········································· 40
京都府中丹東農業改良普及センター
ナシのヒメボクトウに対する生物的防除について
渋谷貞之
································ 44
福島県立農林水産総合技術センター
果樹研究所
中西友章
総説
欧州における生物農薬登録の現状について ······································· 48
ジャパンIPM代表
随
アリスタライフサイエンス顧問
和田哲夫
想
蜻蛉の盃 ···································································· 52
福岡県農業総合試験場
堤
隆文
協 議 会 規 約 ··································································54
お 知 ら せ ··································································55
バックナンバー目次 ···························································57
資料
天敵に関する農薬の影響表(第18版) ········································ 綴じ込み
最新版 生物農薬登録状況 ··················································· 綴じ込み

表

紙:トウヤクリンドウ 当薬竜胆(Gentiana algida)撮影:和田哲夫
裏 表 紙:蜻蛉の盃 撮影:堤
隆文
微生物殺菌剤の現状と今後の展望
東京農工大学大学院共生科学技術研究院
有江 力
日本は生物農薬発祥の地
「SHIBUYA INDEX」という資料がある。渋谷成美氏が、農薬として世界で登録されている有効成
分ばかりか、失効している成分、特許や委託試験にかかった成分を併せ、データベース化されたも
のである。全農のサポートで継続的に出版されている。手元にある最新版(13 版、2008 年)をみ
ると、微生物殺菌剤(生物農薬のうち、病害を対象にするもの)として、90 弱の有効成分が掲載さ
れている。この中で登録年が最も古い剤は、
「対抗菌剤」として 1954 年に我が国で登録された、タ
バコ白絹病および腰折病を対象とする「トリコデルマ生菌(有効成分 Trichoderma lignorum)
」で
ある。殺虫剤や除草剤にもそれ以上歴史のある生物農薬は見あたらない。すなわち、我が国は生物
農薬発祥の地であるということが可能である。
化学農薬の補完を目指して微生物殺菌剤研究は進められた
その後、化学農薬の補完、すなわち、化学農薬が有効に利用できない場面での使用を想定してバ
イオコントロールに関する研究が進められた。茎葉部の病害と異なり卓効を示す化学殺菌剤が存在
しない土壌病害は、バイオコントロール研究の良いターゲットとなり、1980 年代には盛んに研究が
行われた。中でも世界的にも有名な 2 つの研究報告が、ワシントン州立大学による「Pseudomonas
fluorescence を用いたコムギ立枯病(Gaeumannomyces graminis)の防除」と、日本の「サツマイ
モつる割病(Fusarium oxysporum f. sp. batatas)の非病原性フザリウム菌(NPF)による生物防
除」
(小川 1986)である。それにもかかわらず、バイオコントロールは以下のような短所を持つた
めか、微生物殺菌剤としての実用化がなかなか進まなかった。
微生物殺菌剤の持つ短所と作用機構
微生物殺菌剤は「生きた微生物の能力を病害防除に利用する剤」と定義することができる。言葉
で聞く限りは簡単に実現できそうであるが、実際には多くの困難を克服しないと良い微生物殺菌剤
は生まれて来ない。以下の文をお読みいただきたい。微生物殺菌剤の実用化があまり容易でないこ
とが推察できる。
「自然生態系とは全く異質な耕地生態系を人間が作り出し、そこでの食糧の安定生産を可能にし
たことによって農業が成立した。耕地生態系では遺伝的にも令的にも生物多様性が低く、自然生態
系が元来持っていた緩衝能を欠くため、時に病気が大発生する。人間の生産活動にとって不都合な
病気の大発生を病害と呼ぶ。病害を引き起こす微生物の制御はとても困難であり、その対策技術の
一つが化学殺菌剤である。近年、化学農薬の持つ潜在的な危険性に社会が敏感になり、代わって、
微生物の力を病害防除に応用しようという機運が高まっている。しかし、病害防除に利用できる微
生物だけを、都合良く制御できる等とは到底考えられない。微生物を病害防除剤として活用できる
様になるまでには、数多くのハードルが存在すると考えられる。
」
事実、生物農薬は一般に、以下にあげる様な短所を有する。
(1)不安定な定着能
(2)保存不安定性
(3)二次代謝産物等の産生・残留
(4)外来生物としての環境影響
この他にも、殺菌剤との併用が不可能な場合が多い、スペクトラムが狭い、特許によって保護さ
れる部分が不明確、製造コストが高い、生物なので安全という非科学的な理解をされる場合が多い、
作用メカニズムが不明である、等も短所としてあげられている(和田 2005;有江 2006)が、これ
らの多くは、微生物殺菌剤の開発や研究、普及が進めば解決する問題であろう。以下では、上記の
(1)~(4)の概説および、既存の微生物殺菌剤でのこれら短所克服技術について述べる。
バイオコントロール資材の定着能の確保
微生物殺菌剤の効果を得るには、成分である微生物が定着して増殖することが必要であるが、実
際にはこれがうまく行かず、期待通りの効果が得られない場合がしばしば報告されてきた。農家で、
「発病がひどい時には効果がない」
、
「この圃場では効果がない」
、
「最初は効いていたんだけど」
、
等の話が出る場合は大概定着が不十分であった結果である。これがバイオコントロール資材の実用
化が遅れる最大の要因であると言っても過言ではない。これを克服した1つの例が、非病原性フザ
リウム菌を用いたサツマイモつる割病防除法である(小川 1986)
。圃場定植前にサツマイモ苗の切
断面に予め非病原性フザリウム菌を処理することによって定植後も安定した定着性を確保した。一
方、実用化はされなかったが、抗菌活性を持つ微生物を Allium 属植物の根部に定着させた上でト
マトと混植することで、微生物をトマト根圏に定着させ、より安定した効果を得た研究例(木嶋
1987)もある。トマト青枯病などを対象とする「セル苗元気(Pseudomonas fluorescence 剤)
」は、
微生物を導入した培土(セル型培土)そのものを農薬登録したものである。従来型農薬に比べて、
培土型剤では大容積の剤を輸送しなくてはならないという弱点を持つものの、成分微生物の増殖に
最適の環境を与えた培土で育苗し、根圏や植物組織に定着させる方法はリーズナブルである。
しかし、これらも残念ながら土壌病害用微生物資材の定着能改善のブレイクスルーにはなったと
は言えない。
近年は、種子コート(ライブコート)等、微生物の定着の改善に繋がりえる技術の進歩も見られ、
今後の展開が期待されるところである。
一方、種子伝染性病害に対する微生物殺菌剤、特にイネ種子をターゲットとしたものが近年多数
実用化されている。種子の微生物フローラは根圏などに比べて単純であるため成分微生物の定着の
問題をクリアしやすいと考えられる点で、微生物殺菌剤処理の優れた‘場’であると考えられる。
「ボトキラー」のような茎葉散布型微生物殺菌剤も、ダクト処理による高頻度散布が可能である場
合は微生物の定着を確保しやすく、普及が進みつつある。種子・茎葉処理用には従来から多数の化
学農薬が登録されており、過去には微生物殺菌剤の適用が余り検討されていなかった。しかし、化
学農薬の代替技術を求める社会的要請と定着確保のし易さが相まって種子・茎葉処理用微生物殺菌
剤の開発・登録が進んだと考えられる。
生物防除資材の保存安定性
生きた微生物を製剤化・流通・保管し、処理時(後)に増殖させてその機能を利用するためには、
保存安定性が重要要件となる。これまでに実用化された微生物殺菌剤の中には、冷蔵での保管を要
求、また、短期間の保管しかできない剤がある。例えば、Trichoderma asperellum 剤「エコホープ」
の保存性は、10℃以下で 4 ヶ月間とされている。
「エコホープ」はイネ種子の催芽時に処理される
ため、実際には我が国では使用時期が限定され、この保存性でも十分である。さらに、固体培養法
を取り入れることによって、粉末の剤形である「エコホープドライ」等も新たに開発されており、
その保存性を高めるための工夫は特筆すべきである(Watanabe 2006)
。
一方、
「ボトキラー」の有効成分である Bacillus subtilis は、芽胞として耐久するため、保存
性に富むことが特徴である。その後、バチルス属細菌を有効成分とする剤が多数登録されているの
も保存性の高さが一つの理由であろう。今後、ベトナム等東南アジアでも微生物農薬の需要が高ま
ることが予想される。現地の農家や消費者の要求の変化に加え、農産物を多く輸入する日本等から
の要求が高まることが想定されるためである。その際に、クール宅配便はもとより冷蔵庫さえ存在
しない条件で、現在我が国で実用化されている微生物殺菌剤技術をそのまま移転できるとは考えに
くい。使用する環境でも保存可能な「地域型」微生物殺菌剤を探索、利用する必要があると考える。
微生物資材が生産する二次代謝産物
後述するように、微生物殺菌剤が発病抑制効果を示す機作のひとつとして、抗菌性をあげること
ができる。抗菌性とは、微生物が産生する物質による病原の殺菌あるいは静菌を意味する。
バイオコントロール資材の探索が培地上での病原菌との対峙培養での生育阻止帯形成を指標と
して行われたことも多いため、いくつかの微生物殺菌剤の作用機作が抗菌性であると考えられてい
る。抗菌性物質としては、バクテリオシンの他、ピロールニトリン等のいわゆる抗生物質をあげる
ことができる。海外では、バイオコントロール資材微生物の抗菌性物質生産能を高めた組換え体を
より効果の高い資材として利用することも検討されている。
微生物資材が、抗菌性物質等の二次代謝産物を生産する可能性がある場合、その安全性、可食部
での残留等に係る情報の蓄積が必要である。
生物多様性に及ぼす影響
農業そのものが非常に人工的な行いであるため、係る植物保護技術は、それが生物的なものであ
れ、生物多様性に影響を及ぼすことが必至である。特に、バイオコントロールでは「生きた微生物
をいかに圃場で定着・増殖させ、機能を発揮させるか」が命題となることからもわかるように、生
物多様性に直接的な影響を及ぼし得る。
「耕地生態系における外来生物とは何か?」これまた議論
が必要なところではあるが、微生物殺菌剤の場合、元来圃場に存在しない外来微生物を導入・利用
することになっていると考えておくべきである。バイオコントロールにおける、外来微生物導入に
よる在来微生物への影響等の評価法は未だ未成熟、あるいは評価に時間がかかるのが現状である。
土着の有効微生物の機能を高めることで病害防除が可能であれば、生物多様性に対する影響は少な
いと考えられるが、そのような技術は未だ科学的に確立されていない上、どこでも普遍的に用いる
こと、すなわち、技術の体系化には不向きである。
現在我が国 で登録されている微生物殺菌剤のうち、海外由来 のものは Agrobacterium
radiobactor 剤と Coniothyrium minitans 剤のみである。しかしながら、我が国は多くの農業生産
物を海外から輸入している。きちんと機能している微生物殺菌剤は生産物に定着する可能性が高い
ため、海外で使用された微生物殺菌剤の成分微生物による生物多様性影響にも注意を払うべきであ
る。逆に、我が国で使用している微生物殺菌剤を海外で展開する際や微生物殺菌剤を使用した農産
物の輸出の際にも同様な視点から注意を払う必要がある。
微生物殺菌剤の長所
微生物殺菌剤の短所ばかり述べてきたが、微生物殺菌剤の展開を期待する筆者としては、微生物
殺菌剤は以下に掲げるような長所を持つこと、短所を述べてきたのは研究・開発課題として重要で
あると認識しているためであることを訴えておきたい。抵抗性が発現しにくいこと、
「生きた微生
物を使用するため、化学農薬と比べて安全性が高い」と理解されやすいこと、化学物質処理が困難
な場所(例えば土壌)で使用できる可能性があること、効果が穏やかであること、スペクトラムが
狭く環境影響が少ない(と推測されている)こと、等が長所である(和田 2005;有江 2006)
。
微生物殺菌剤の現状
微生物殺菌剤の実用化(登録)は、1990 年後半頃から急速に進んだ。1954 年から 1993 の 40 年
間に 2 剤しか生物農薬として上市されなかったのに対し、その後の 15 年間で約 20 成分が生物農薬
として登録されたのである。これが、副次作用が懸念される化学農薬の代替として生物防除に期待
が集まっただけの結果であったとしたら、非常に残念である。
これまでに農薬として登録された生物防除資材のうち、土壌病害用のものは非病原性 Erwinia
carotovora 剤「バイオキーパー」、Pseudomonas fluorescence 剤「セル苗元気」、非病原性 F.
oxysporum「マルカライト」
、Variovorax paradoxus 剤「フィールドキーパー」等、少数にすぎない。
近年普及している微生物殺菌剤は、茎葉部の病害および種子伝染性病害に対するものが殆どである。
その理由のひとつとして、従来大量に使用されてきた茎葉散布用あるいは種子処理用の化学農薬の
使用を減らす代替として生物農薬の使用場面が増えたことを挙げることができる。とりわけ、
「B.
subtilis 剤」などは有機栽培でも使用できることから歓迎されている。
ところがここ数年、新規生物防除資材や新機能を有する微生物の実用化が減少傾向にあるようで
あり、懸念される。植物への病害抵抗性誘導能や生育促進能などを保持する内生微生物の病害生物
防除に関する研究成果報告が見られるが、なかなかすぐには実用化に結びついてこない。
微生物殺菌剤の作用機作
「バイオコントロールは生きた微生物を用いるので安全である」という単純な考えは誤りであり、
危険な考え方である。生物は地球上で最も制御が困難であり、かつ危険性を秘めた存在であると言
っても過言ではない。また、バイオコントロールは、使用する微生物、対象の植物・病害によって
それぞれ作用メカニズムが異なるため、十把一絡げに安全性を議論するのは非科学的である。今後、
微生物殺菌剤の効果・安定性を増すため、あるいは安全性を担保するための基礎的知見としても作
用機作(MOA)を明らかにしておく必要がある。
微生物殺菌剤の MOA としては、菌寄生(parasitism)
、抗菌(antibiosis)
、競合・干渉(competition
and cross protection)
、抵抗性誘導(induced resistance)などが示唆されている(Larkin et al
1998)
。しかし、これまでに登録されている剤でさえ MOA が明らかにされているとは言い難いのが
現実である。例えば、非病原性 F. oxysporum「マルカライト」の MOA は、抵抗性誘導あるいは競合
と言われているが、明確な証拠は示されていない。近年、植物組織内における抵抗性誘導に係わる
シグナル伝達系の解析が進み、生物防除資材による抵抗性誘導機構の解析も盛んに行われるように
なってきており(百町 1998; Vallad 2004; Siddiqui 2004)
、例えば、トマト根腐萎凋病防除効果
を持つ Pythium oligandrum の細胞壁由来のタンパク質エリシターが、ジャスモン酸を介する抵抗
性機構を誘導することが明らかにされた(竹中 2006)
。海外では、Trichoderma 属菌が様々な植物
に抵抗性を誘導している事例の報告が複数ある。
さらに、MOA が、抗菌性物質に依存することが判明した場合等に、その安全性評価をどうするか
(上述)等、今後議論すべきことは多い。
一方、微生物殺菌剤を処理した植物上および環境中での成分微生物の動態を明らかにすることは、
植物を摂取する人畜や標的外生物に対する安全性担保のための重要課題である。最近、成分微生物
に薬剤耐性や蛍光タンパク質等のマーカーを導入して、動態の観察を行うことができるようになっ
た。
「エコホープ」として上市されている資材である T. asperellum のイネ上での動態が、緑色蛍
光タンパク質マーカーを利用して観察されている(渡辺 2006)
。動態観察は、MOA の解明にも繋が
る可能性が高く、今後の研究の進展が期待される。
植物工場における微生物殺菌剤
昨今、我が国の政府(農林水産省、経済産業省)の肝いりで植物工場における植物生産の促進が
図られている。植物工場の特徴として、
「エネルギー(光)の効率利用」等と並んで、
「病虫害等か
らの隔離による無農薬栽培の実現、さらには、無農薬栽培であるため無洗浄で供食できる」ことが
あげられている。微生物など微細な病原微生物や害虫等の種子(化学農薬による種子消毒もできな
い!)、空気、養液、作業者、作業器具等を介した隔離環境への侵入の防止は、通常使用されるエ
アーカーテン等では不可能と予想され、植物保護関係者は、
「植物工場という新たな植物栽培環境
で、新たな病虫害が顕在化するのではないか」と懸念している。植物工場で病害が発生してしまっ
た場合に問題となってくるのが、大前提である「無農薬」の確保である。事業者が安易に採ること
が予想される危ない対処法は、
「農薬でないもの」の使用である。特定農薬である重曹や食酢以外
の使用は立派な農薬取締法違反(無登録農薬の使用)であり、食の安全性確保を脅かす行為である。
植物工場は、病虫害等防除も含めた総合的な植物健康管理システムがなければ成り立たないと考
えられる。植物工場は、管理された環境、低い生物多様性、隔離性等から、微生物殺菌剤を適用す
る最適の‘場’であろうと筆者は考えている。植物工場自体の研究・普及と並行して、植物工場用
病害虫バイオコントロール技術の開発研究も進めていく必要がある。
微生物殺菌剤の将来展望
幸いな事に、化学合成農薬に対する逆風が吹いている現在は、生物農薬を発展させる良い機会で
ある。まだまだ農薬全体のシェアからすると微々たるものであり、植物保護技術体系にもわずかし
か組み込まれていない生物農薬を、この機会を捉えて、より確実なものへと変革し、普及するため
には、生物防除を科学的に理解し、効果の安定性・安全性の担保、メカニズムや環境影響の解明を
しておく必要がある。生物農薬の登録基準や有機栽培における生物農薬の使用制限なども別途議論
を要する課題である。また、生物防除適用対象拡大も期待できる。上述の植物工場の他、例えば、
市場病害は、資材の定着性の面から微生物殺菌剤の良い対象となる可能性がある。
参考文献
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百町満朗 (1998) 有用根圏微生物により誘導される植物の全身抵抗性. 農薬誌 23:422-426
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Larkin RP, Roberts DP, Gracia-Garza JA (1998) Biocontrol of fungal diseases. In Fungicidal
activity (eds. Hutson DH, Miyamoto J). John Wiley & Sons, NY. pp. 149-191
小川 奎・駒田 旦 (1986) 非病原性 Fusarium oxysporum によるサツマイモつる割病に対する全
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渋谷成美・川幡 寛・川幡真理子 (2008) SHIBUYA INDEX -2008- (13th Edition). 全国農村教育
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Siddiqui IA, Shaykat SS (2004) Systemic resistance in tomato induced by biocontrol bacteria
against the root-knot nematode, Meloidogyne javanica is independent of salicylic acid
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竹中重仁・増中 章・河野 環・関口博之・清水綾乃・長谷 修・高橋英樹 (2006) エリシタータ
ンパク質 POD-1 欠失株を用いた生物防除微生物 Pythium oligandrum(PO)のトマト青枯病抑
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和田哲夫 (2005) 微生物農薬について
開発と普及に関する考察. 生物防除研究会レポート 9:
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Vallad GE, Goodman RM (2004) Systemic acquired resistance and induced systemic resistance
in conventional agriculture. Crop Sci 44:1920-1934
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control activities of aerial and submerged spores in Trichoderma asperellum. J Pestic
Sci 31:375-379
渡辺 哲・熊倉和夫・藤川研人・野崎和俊・三田地貴史・有江 力・寺岡 徹 (2006) Trichoderma
asperellum SKT-1 株によるイネ種子伝染性病害の生物防除 −T. asperellum SKT-1 株による
イネ種子伝染性病害防除の作用機構− 日本農薬学会第 31 回大会講演要旨集 pp. 61
昆虫病原性線虫製剤による枝幹害虫防除
福島県農業総合センター
生産環境部
荒川 昭弘
はじめに
昆虫病原線虫製剤「バイオセーフ® 」は Steinernema carpocapsae を製剤化 したの
もで,シバオサゾウムシをはじめとするゾ ウ ム シ類 やハスモンヨトウなど チョウ 目幼
虫を対象 と し た土壌かん 注剤と し て開発 さ れ た微生物製剤 で あ る(山中, 2004)。 著
者らは,土壌中 で蛹化 するモモシンクイガ に注目 し,蛹 化 直 前の老 熟 幼 虫への本剤 の
土壌かん注 による防 除 試 験を 実施し て き た。さらに モモなどの 枝 幹 害 虫コスカシバ防
除にも取り 組ん で き た(荒川 ・岡崎, 2004)。
近年、モモ、オ ウ ト ウのコスカシバ に加えて ナシのヒメボクトウ 、タ ラ ノ キの セン
ノカミキリなど果樹 を含めいくつかの 枝 幹 害 虫に対して 農 薬 登 録が な さ れ、本剤 は枝
幹害虫防除剤 として 適用拡大 の動きを 見せ て い る(田辺 ,2009)。
本稿では これまでに実施し て き た試験 のな か か ら、モモ のコスカシバ、タ ラ ノ キの
センノカミキリに対 する試験 をとりあげ,従来の農薬 とは異 なるバイオセーフの 利用
方法を紹介 したい。
モモのコスカシバ防除 、雨の 日に害 虫 防 除が で き る
従来の殺虫剤 による 害 虫 防 除の常識 では、露地 での散布 は温 暖 無 風の晴れ、又 は曇
りの日に 実施さ れ る。 薬液が乾 く前に 降雨が あ れ ば 防 除 効 果が劣 る と い わ れ ており 、
雨中に散布 することはまずありえない。
バイオセーフは Stein ernema carpo capsae を製剤化 した微生物製剤 で,乾燥 に弱い。
一方、モモ のコスカシバは雌成虫 が5 月から 10 月 までの長期 にわたって樹幹の 樹皮
の裂け目に 産卵し、ふ 化幼虫がただちに 材内に食入 する。幼虫 ~蛹期間 を樹内で 過ご
し羽 化 直 前に外部に 出てきて 羽化する 。一 旦 幼 虫が 食入すると 薬液が虫体 に到達 しに
く い た め、殺虫剤 の散布 では防除 が困難 である。通常 はふ化幼虫 期をねらって一定間
隔で殺 虫 剤を散布 することで防除 し て き た。 10 年以上 の樹 や、管理 が悪 く樹皮 があ
れた樹ではとくに幼虫 の寄生数 が多く ダ メ ー ジが大きい 。試 験 用 途で樹 から幼虫 を採
集することがある。晴天日 には 樹の奥深 くに潜っ て い る幼虫 も、雨上がりで 樹表面 が
しめっている場合には ヤニが 柔らかく 、表面近くに 幼虫が 見つかる。小雨 の日にはな
んと樹 表 面を歩 い て い る老 齢 幼 虫をいくつも 見つ け る こ と が で き る。そ こ で、「 雨の
日に防除できないだろうか」と考えた 。こ れ な ら乾燥 に弱い Stein ernema carpoc apsae
も十分に防除効 果を 発揮できそうである 。
防 除 試 験に先立ち 、散 布 方 法を 検討した 。2003 年5月 10 日に老熟 幼虫の食入 が見
られる, モモ「 ゆ う ぞ ら」12 樹を供試 した 。こ の う ちの6 樹を用 い、コスカシバ 幼
虫の寄 生 部 位に線虫 を 500 頭 /mℓに調製 した希釈液 を1 mℓずつ注射器 で注入 した。残
りの6樹に は 50 頭/ mℓに調製 した希釈液 を,肩掛 け式 噴 霧 器を用いて 樹あたり 10ℓ
相当量を樹幹部 に散布 した。その 結果,寄 生 部 位への 濃厚液 の注入で死虫率 が高 かっ
たが.希 釈 液の 散布でも 90% 以上の 死 虫 率が得られており ,現地 での防 除 作 業 を考
慮すると希釈液 の散布 が適当 と考え ら れ た。
伊達郡桑折町の現地 モモ園(20a)での防 除 試 験は降雨中( 時 間 雨 量1mm 以下の 霧雨)
に実施した 。2003年6 月25日 に,線虫を625 頭/mℓ に調製し,樹 あたり10 ℓを散布 した.
散布は動力噴霧機にて コスカシバ幼虫 の寄 生 部 位である 樹幹部に丁寧 に行った 。
散布前の 幼虫の寄 生 状 況は ,樹あたり 20ヶ所であったのに 対して,散布 15日後 の調
査では2ヶ 所に減少 した。一方 ,無 散 布 区では 6樹平均で 6月2日 は17.0ヶ 所,7月
10日は8.2 ヶ所で あ っ た。9 月29日の コスカシバ成虫の羽 化 痕 数は ,散布区 では当該
世代の羽化痕 は全く 認められなかったのに対して ,無 散 布 区では平均 で樹あたり 0.7
頭の羽化痕 が見られた 。
本試験では ,降雨中 に散布することで 乾燥のリスク 回避 ができ,防 除 効 果も確認 で
きた。つ ま り降 雨 中の 防 除 作 業が可能 と な り,防 除 時 期は 線虫の 活動温度帯が 15~
35℃とされていることを考慮 して,梅雨入 り後の6 月下旬~ 7月上旬が よ い と判断 さ
れた。まさに 「雨の 日に害 虫 防 除」ができるのである。
タ ラ ノ キの センノカミキリ防除
センノカミキリは 幼虫がタ ラ ノ キの 枝幹部を 食害し、枯死 させるため防除が必要 な
害虫の一つ で あ る。まず 、室 内 試 験で本 種 幼 虫に対 する昆虫病原性線虫製剤の防除効
果を検討した 。
圃場で採集 したセンノカミキリ 幼虫 を人 工 飼 料を与え 飼育し,バイオセーフを 接種
した結果、 若 齢 幼 虫ではカ ミ キ リ幼虫 1頭あたり 25 頭の線 虫 接 種で 4日後に 死亡が
みられ,中 齢 以 降の幼虫 では 100 頭の線 虫 接 種で 6日 後 以 降に死亡した 。室内の 感染
実験では線虫 の接種 により、 センノカミキリ幼虫 を防 除 可 能で あ る と考え ら れ た。
次に圃場 で防除試験 を実施 した。2006 年9月 25 日にタ ラ ノ キの枝の 基部および 株
にセンノカミキリの 食入痕が 見られる 株を選定 し、株当 たり約 240mℓを 肩掛け式散布
機で寄生部 を中心に 散布した 。散布 15 日後の 10 月 10 日に 、各株および 枝を削 り、
カ ミ キ リ幼虫 の寄 生 状 況と感染死亡状況 を調査 した。散布樹 での寄 生 株 率は無処理 に
比べて低か っ た が効果 は不十分 であり 、1 千万頭/ ℓに調整した 線虫剤 を散布した 樹で
は死虫率が 15% と低かった 。一方2 倍濃度(2千万頭 /ℓ)を 同様に散布 した場合 には
40%で あ っ た。このことは 、散 布 方 法 を改善 し、薬液 を幼虫 に十 分 到 達さ せ る た め の
工夫が必要 であることを示し て い る。圧力 を か け て注入する 専用の器 材 開 発も含 め今
後の検 討 課 題である 。
散 布 時 期については、翌年5月及 び6月 に散布した 場合にも 感染することを確認 し
て い る が、死虫率 は十分 とはいえなかった。タ ラ ノ キは生育 が旺盛で枝幹部 に と げ が
ある。このため 、カミキリムシの防 除 適 期である 7~8 月には、圃場 内部へ入 り株元
の寄 生 部 位に近付く こ と が困難 であることから 、防 除 時 期が 6月から7 月上旬あるい
は9月下旬 に限られること。さらに 、十分量 の薬液 が幼虫にかからないことが原因 と
考え て い る。今後は 有効な散 布 時 期、 散 布 方 法をさらに 検討し て い く必要がある 。
また、タ ラ ノ キにはこの 他にヒメシロコブ ゾ ウ ム シが寄生 する。本種は 5 月~6 月
に成虫が葉 と新芽を 加害することから 要防 除 害 虫である 。今後、バイオセーフによる
防 除 効 果を 検討したい 。
おわりに
近年,農薬 の登 録 状 況を み る と,は 枝 幹 害 虫の防 除 薬 剤は少なく ,こ れ ら の防除に
苦慮し て い る の が現状 で あ る。 これまでの一連 の試験 で本剤 がカ ミ キ リ ム シを始 め,
スカシバガやボウトウガ等対 しても有効 であることが明 らかとなっており,今後「果
樹類や樹木類 の枝 幹 害 虫」を対象 として 農 薬 登 録されることを希望したい 。そ の た め
にも,種々の 枝 幹 害 虫に対する 詳細な防 除 試 験の 実施が不可欠 であり ,多くの研究機
関で試 験 事 例が蓄積 されなければならない。
枝 幹 害 虫は枝幹部 に食入す る た め、防除 が困難 な害虫であり 、本剤のみで 完全 に防
除することはできない。いくつかの防 除 手 段を組み 合わせて 全体の密度 を抑え る こ と
が必要である 。そのための第一歩 は, 雑 草 管 理など圃 場 環 境の改善 である。
引用文献
山中
聡(2004):植 物 防 疫 58:478 ~482
荒 川 昭 弘・ 岡 崎 一 博(2004): 植 物 防 疫 58: 487~490
田 辺 博 司(2009):植 物 防 疫: 印刷中
センノカミキリ 成虫
線虫の感染 により 死亡した
センノカミキリ 幼虫
50
死虫率(%)
40
30
20
10
0
1千万頭/リットル
2千万頭/リットル
無散布
図1 昆虫病原性線虫剤のセンノカミキリ幼虫に対する
防除効果 (2006年、川俣町)
散布量は株当たり240mlとした。
9月25日に散布、10月10日に調査した。
イチゴ のカブリダニによる 防 除
埼玉県農林総合研究センター 病害虫防除技術担当
畠山 修 一
はじめに
2 0 0 5年 5 月 13 日発行 のバイオコントロール V o l .9. N o .1の「随想 」
に、当時、埼玉県東松山農林振興セ ン タ ーが実施中 の実 証 試 験に つ い て、ご紹介 いた
だ て か ら4 年余り。現 地 試 験に携 わった人間 の一人 として、今回 、報告 の機会 をいた
だいたことに対し、 初めに感謝申 し上 げたい。
現 地 試 験を始め た の は 2004 年1月。 埼玉県では 、イチゴ に限らず 施設園芸作物で
の天 敵 利 用は皆無に 等しく、まして イチゴ のように 低 温 管 理をする作 物( 実際、埼玉
県のイチゴ 栽培は無加温 のパイプハウス が主流 )で、天敵を 利用することなど不可能
と、勝手に 決めつけられていた。そんな 中、産地の 厳しい将来像 を見据 え、
「救世主 」
の よ う に現 れたミヤコカブリダニと出会 い、新たな 天 敵 利 用の視点と方策 に た ど り着
くことができた。
体長たった 0.3mmの カブリダニを栽培 の中心に 据えることで、ドミノ 倒し 的に、
イ チ ゴ栽 培に お け る病 害 虫 及び 肥 培 管 理の す べ てを見 直す 必要 に迫 ら れ る と い う経
験をした。
以下、実 証 試 験の結果 を も と に、イチゴ 栽培に お け るカブリダニ利用 と病害虫管理
に つ い て、 得られた 知見を報告 する。
1.ミヤコカブリダニを「救世主」と呼ぶ理由
私たちの 現 地 試 験は、チリカブリダニと ミヤコカブリダニを比較することから 始ま
った。丁度、ミヤコカブリダニが農 薬 登 録されたばかりということもあったが、それ
以上に、チリカブリダニ にない 特性に 着目した 。
それは、第 1に土着 のカブリダニでもあるということ、そして 第2に 食性が広 いと
いうことである。
チリカブリダニの 場合、ハダニ 類以外 のエサを 捕食しないため、どうしてもハダニ
類の発 生 状 況をモニタリング し、ベストタイミングで放飼 することが要求される 。チ
リカブリダニの使い づ ら さ の最大の要因 である 。まして、私 た ち が お付 き合い し て い
る生産者の 皆さんは 、ハダニ 類を肉眼 で観察 することが困難なほど 、高齢化 し て い る。
多くの生 産 者は ハ ダ ニ類の発 生 確 認を 「網が 張っ た と き」「 収 穫 時に腕に 這い上 がっ
てくるのでわかる」 などと表現 する。 こ れ で は天敵 を利用 す る こ と な ど か な わ な い。
しかし一方 で、こんな 生産者 た ち で も利用できる 天敵が い た ら、農薬 の散 布 作 業か
ら解放され 、産地の 未来が 開けてくるだろう・・・。そんな 期待を持た せ て く れ た の
がミヤコカブリダニで あ っ た。
実際に現 地 試 験を 行った結果 の一例 を図1及 び図2に 示した。
図1は、チリカブリダニ とミヤコカブリダニを 同時に放飼 し、その後 の推移を 観察
したものだが、ハダニ 類が全く 観察さ れ な い条件下 におかれたチリカブリダニ は、ハ
ダニ類が発生 してからもイチゴ の株には 定着しなかった 。しかし ミヤコカブリダニは、
ハダニ類が 発生すると イチゴ の株に定着 し、ハダニ 類を 捕食して被害 を抑えた 。
図2は、チリカブリダニ が上手 く定着 したハウス での推移 だが、ハダニ 類の密度 が
比 較 的 高く 推移することで、 継続的に 定着し、 捕食する 様子が伺えた 。
図3は、ミヤコカブリダニを 11
月上旬に 10a 当り1 ボトル( 2,0
00頭)放飼 しただけの無加温 パイ
プ ハ ウ スでの 、成功例 を示し た も の
である。
この 場合 、ミ ヤ コ カ ブ リ ダ ニは 、
ハダニ類の 発生前には 、イチゴ の株
上で観察できなかったが 、ハダニ 類
が現れ始めた 2月下旬 から、定着 が
確認され、その 後はほぼ ハダニ 類が発生 した株ごとに 定着 して被害を 抑え、収穫 を終
えることができた。
ミヤコカブリダニは厳寒期 の無加温 パイプハウスの中 でも間違いなく 定着 し、ハダ
ニ類を待ち 受けしてくれる。ミヤコカブリダニの土着性 と食性 の広さが 功を奏した 結
果と い え る。このようなカブリダニで あ れ ば、前述 の よ う な生産者にも 利用で き る は
ず で あ る。
はたして 、2種のカブリダニ の性質の 違いを考慮 し、ミヤコカブリダニの普及 を図
ったところ、2 0 0 5年度 に42 戸、2 0 0 6年度には 60戸の 生産者が 導入し、ま
た全 国 各 地でも利用 が拡大するに 至った 。
2.定着 を阻む要因は何か?
しかしミヤコカブリダニの普
及に つ れ て、その定 着 状 況 や効果
については、生 産 者 間に違 いが認
め ら れ た。
そこで、2 0 0 6~7年 度 作 期
にミ ヤ コ カ ブ リ ダ ニ を 導 入 し た
生産者、56戸65 ほ場に つ い て、
定 着の 良 否 と そ の 要 因 を 分 析 し
た。その結果 、カブリダニ を使用
する う え で 留 意 す べ き 点 が い く
つか確認できた 。
(1)農薬 の影響
①ミヤコカブリダニ放飼前の 殺虫剤
育 苗 後 半から開 花 期ま で の約2 ケ月間 は、アブラムシ 類や ハ ス モ ン ヨ ト ウを対象 に、
殺虫剤が慣行的 に使用 されている。な か で も使 用 頻 度が高 い、合成ピレスロイド 剤や
カーバメート剤は、 ミヤコカブリダニに対し3 ~5ヶ月 の影響を認 めた(表 1)。
②う ど ん こ病に対する 農薬の 影響
マルチ前 に硫 黄 粉 剤を処理 した生産者 のほ場 では、ミヤコカブリダニの分散を 長期
間妨げる傾向 を認めた 。
またEBI 剤を連用 した場合 、ミヤコカブリダニのイチゴ 株上での密度 が減少 した。
一般にEBI 剤は 、ミヤコカブリダニに影響がないとされている。しかし 現 地 調 査
の結果からは 、直接・間接 いずれにせよ、イチゴの 株上へ定着 になんらかの影響 を及
ぼしている可能性が 示唆され 、う ど ん こ病対策に つ い て、根本 から見直 す必要が 生じ
た。
(2)肥 培 管 理
う ど ん こ病を助長 する要因 と し て は、体内硝酸濃度との 関係が知 られている。
折しも2 0 0 6~ 7年度は 暖冬年となり 、肥料 の溶出が 早まったためか、う ど ん こ
病が多発し 、農薬では 抑えきれないほ 場が多く 発生した 。
そこで、品種「とちおとめ」で
の体 内 硝 酸 濃 度 と う ど ん こ 病 発
生の 有 無 に つ い て 調 査 し た と こ
ろ(図 4)、 品種 「女峰 」で 示さ
れた栄養診断基準値 よりも、低い
レ ベ ルに 体 内 硝 酸 濃 度 を 維 持 し
ないと、う ど ん こ病 が止め ら れ な
い と い う結果 を得た 。
さらに、多肥栽培条件下での 殺
虫・殺ダニ剤 の散布は 、ハウス 内
の空 中 湿 度を高め、う ど ん こ病の
発 生を 助 長 す る こ と も 確 認 で き
た。
また有機質肥料の 肥効に つ い て、生産者 の多くは 遅効的であるとの先入観 を持 って
いる。しかし 実際に調査 してみると、ほ場の中 でも特に 土 壌 水 分の多い箇所 は、肥料
の溶出が早 く、11 月中旬 には硝酸態窒素濃度 が高まり 、うど んこ病が 真っ先に 発生、
感染源となっていることが確認 できた 。
よって今後 のうどんこ病対策 は、化 学 農 薬によるたけでなく、肥料コントロール も
含めて検討 し、カブリダニに影響 のない肥 培 管 理をすすめていく 必要が あ る と思 われ
る。
3.ミヤコカブリダニを利用したハダニ対策モデル
以上の結果 から、図5の よ う な
「ミヤコカブリダニ利用モデル 」
を作成した 。主な内容 は以下 のと
おりである。
①定植時、モスピラン粒剤 の植穴
処理(必須 )。
②定植後、開花期までに ハ ス モ ン
ヨトウを防除(プレオフロアブル
やフ ェ ニ ッ ク ス 顆 粒 水 和 剤 を 使
用する)。
③開花前に 一度、マ イ ト コ ー ネ フ
ロ ア ブ ルを 散布。
④開花期に ミヤコカブリダニを放飼(但し 放飼前に 影響のある 農薬を使用 した場合 は、
1月 中 旬に放飼 )。放 飼 頭 数は 10a 当たり 6,000 頭以内 ( 現 在 市 販のス パ イ カ
ルEXの場合 、1ボトル )。
⑤ミヤコカブリダニの放飼後 、ハダニが 先行するようなケース が認められたら 、再度
マイトコーネフロアブルを散布 する。
多くの 生 産 者はミヤコカブリダニの 導入コ ス トに 対し、「 安い」 と い う評価をして
いる。理由 は仕事が「楽」になるからである。例年 、3~4 月に な る とハ ダ ニ類の被
害が ひ ど く、や む な く収穫を打 ち切っ て い た人たちが 、ハダニ 類の被害 を目撃するこ
となく春を 迎え、収穫 を終了 できたからである。
このモデル の場合 、10a当 たりに必要 な殺ダニ 剤は、マイトコーネフロアブル 2
回+ミヤコカブリダニ3本(現在 ではスパイカルEX 1本)となり 、概ね5回 の殺ダ
ニ剤散布に か か る経費( 農薬代+ 作 業 労 賃)に 相当する(担 当 地 域の 平均的な 殺ダニ
剤散布回数は定植後 4.9回 )。
実際、ミヤコカブリダニのコスト を人件費 と比較 して見ると 、ボトル1 本( 1ボト
ル2,000 頭入りの スパイカル当時 の試算 )の値段 は、最 低 賃 金(7 2 2円 )で8
~10時間 、1人の 人を雇えるだけの 金額にすぎない。
ミヤコカブリダニはイチゴ の作期が 終了す る ま で給料 を要求することもなく 、勝手
に増えて活躍 してくれる。労働力 として 評価したら 、まさに 安すぎる雇用労働力 とい
えるだろう。農薬選択等のノ ウ ハ ウは、労 務 管 理そのものであり 、高齢化 が進 んだ産
地で む し ろ、天 敵 利 用は推進 しやすいのではと思われる 。
4.ミヤコカブリダニの利用 から次なる ス テ ッ プへ
長いイチゴ 栽培の 歴史を通 して、育苗期間中の 防除は、全体 の4~5 割を占めるに
至っている 。しかし育 苗 後 半に 使用した 農薬が、カブリダニ の定着に影響 す る こ とを
考えると、育 苗 期 間の 害 虫 管 理の見直しは 必須と 思われる 。そこで育苗 ほ場に お け る
土 着 天 敵の 種類と害 虫 密 度の 関係に つ い て調査 した(2 0 0 7)。
観察できた 主な土 着 天 敵は 、捕 食 性 天 敵ではハダニアザミウマ・カブリダニ類・ヒ
メハナカメムシ・ハダニバエ・ヒメハダニカブリケシハネカクシ・ヒラタアブ・ショ
クガタマバエなど。また寄生性 の天敵 では、アブラバチ・アブラコバチ・ツヤコバチ・
タバコアオムシチビアメバチ などであった。
(1)育苗期 の害 虫 管 理に露地 ナスの 天敵温存型防除の 考えを応用
露地ナス では、定植時 にアドマイヤー 1粒剤等 を植え穴 に処理し、天敵 が増えるま
での一 定 期 間、生 育 初 期のアブラムシ類や アザミウマ類を防除 し、その後 は天敵(主
にヒメハナカメムシ)に よ っ て害 虫 密 度を抑えることができた 。天敵で 抑制し づ ら い
ハダニ類や 、チャノホコリダニに 対して、天敵 に影響の 少ない殺 ダニ剤を 使用し、大
幅な殺虫剤 の削減を 可能にした 。
同様の視点 でイチゴ の育 苗 期 間の害虫 と天敵 の発 生 消 長を観察すると 、育 苗 後 半か
ら発生する ハ ス モ ンヨトウ以外 は、天 敵 温 存に よ っ て、害 虫 密 度の抑制 が可能な 結果
と な っ た( 図6~図 9)。
(2)カブリダニを 生かすハスモンヨトウ 対策 の検討
土着のカブリダニ 類を温存 し、かつミヤコカブリダニ導入後 の農 薬 散 布の影響 を極
力少なくするために 、化学農薬以外での ハスモンヨトウ対策 として、新 たに登録 され
た核多角体病ウ イ ル ス(NPV )に つ い て検討 した。
平 均 気 温が30℃ 以上となる 8月中旬 は、NPV が速効的 かつ抜群の 効果を示 した。
一方、8月下旬以降の 温度下降期にはNPV の効果 は遅効的 となり、処理量 が少 ない
と効果が劣 る傾向を 認めた。
(3)今再 びのチリカブリダニ
ミヤコカブリダニの放飼前 に必要としている 、マイトコーネフロアブル 散布の かわ
りに、チリカブリダニを 利用することを検討 した。従来 は、モニタリングが苦手 な生
産者ゆえに 、マイトコーネフロアブル とミヤコカブリダニのスケジュール 散布( 放飼)
で、一定の 効果を得 る こ と をモデルとした 。しかし 、ある程度 、ハダニ 類が増えても
気づかないということは、逆に、チリカブリダニ にとっては、定着し 易い条件 になっ
ているともいえる。
そこで、生産者 の感覚 でここ
にハ ダ ニ 類 が 発 生 し て い る で
あ ろ う と思 われる箇所 に、大量
にチ リ カ ブ リ ダ ニ を 放 飼 し て
もらい、その後 の定 着 状 況を観
察した(図 10)。
放飼40 日後の調査 でも、チ
リ カ ブ リ ダ ニは ハ ダ ニ 類 の ツ
ボご と に よ く 定 着 し 増 殖 し て
いることが観察できた 。
5.イチゴ 栽培ではどこまで 化 学 農 薬を減ら せ る か
育苗及び 本ぽにおける様々 な調 査 結 果を踏まえ 、今後の イチゴ栽培 に お い て、どこ
まで化 学 農 薬を減らせるかについて、 その可能性 を探っ て み た。
①
育苗期
必要となる 化 学 農 薬0~ 1剤
露地ナスの 天敵温存型防除と 同様、親株定植時にアドマイヤー 1粒剤を 植え穴処理 し、
まだ気温が 低い時期 のアブラムシ類等 の寄生を 抑える。その 後、気温の 上昇に伴 い定
着する天敵 に よ っ て、害 虫 被 害を回避 する。
8月中旬以降、発生 が顕著 となるハスモンヨトウ には NPVを使用 する。
う ど ん こ病対策 と し て は、窒 素 成 分を控 えるとともに、バイオトラスト の よ う な微生
物 殺 菌 剤に よ っ て発生 を抑え て い く。
②
本ぽ
必要となる 化 学 農 薬0~4 剤
定植時に モスピラン粒剤を 施用し、 保 温 開 始までのアブラムシ類等 を抑える 。
ハ ス モ ン ヨ ト ウに はプ レ オ フ ロ ア ブ ルの よ う な 天 敵に影 響の 少な い農 薬を 使 用す
る。
うどんこ 病は育苗期同様、基 肥 窒 素を 少なくし 、バイオトラストを使用 することで
発生を抑える 。
4月までの ハダニ 類対策は チリカブリダニと ミヤコカブリダニを 併用する 。
4月以降 、被害が顕著 になる アザミウマ類に対 しては、今 の と こ ろ決 め手となる 対
策がないので、化 学 農 薬を1 ~2剤使用 する。
以上の考 えに沿って 、化 学 農 薬の使用量 を検討 すると、育苗 ほと本ぽの 土 壌 消 毒を
含めても、 化学合成農薬は最高 7剤で イチゴ栽培 が可能 となる。
埼玉県の 特別栽培農産物の 認証に か か る、イチゴ での慣行防除回数( 延べ農 薬 成 分
使 用 剤 数)は57回( 剤)とされ ているので、およそ 1/8 にまで農 薬 低 減で き る こ
と に な る。
ミヤコカブリダニを中心とした 、イチゴ 栽培での 防 除 体 系は、大幅な 農 薬 低 減への
夢を形作るきっかけとなった 。
現場にはまだまだたくさんの解決 す べ き課題 が あ る が、こ う し た 夢の実現 に む け て、
関 係 各 位と 連携しつつ 、進んでいければ 幸い で あ る。
コナジラミ類に対する気門封鎖剤と
微生物殺虫剤の混用による防除の可能性
岐阜県農業技術課
杖田 浩二
1. はじめに
岐阜県の施設冬春トマトでは、平成 12 年にトマト黄化葉巻病が初確認され、急激に発生
ほ場率が高まった。しかし、病原ウイルスの媒介虫であるタバココナジラミ(Bemisia tabaci
Genn.)の侵入防止(開口部への 0.4mm 目合い防虫ネットの設置や、施設周囲の黄色粘着ロー
ルの展帳)を主とする対策技術の普及に伴い、本病の発生面積は、ほぼ横ばいとなり、発病
株率は経営的に問題とならない程度となっている。
しかし、数年前から一部のほ場では、オンシツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum
Westwood)が早春から多発する事例が確認されるようになった。このオンシツコナジラミ(以
下オンシツ)は、タバココナジラミ(以下タバコ)防除に使用頻度が高い一部の薬剤に感受
性が低い事が確認された(杖田、未発表)。また、近年環境負荷の軽減や安全・安心志向か
ら、IPM(総合的病害虫・雑草管理)への取り組みが急速に進んでおり、様々な技術を駆
使した防除対策の構築が重要と考えられている。そのような中、澱粉糖などを主成分とする
気門封鎖剤や、昆虫寄生性糸状菌殺虫剤は、周辺生態系に対する影響が少ない、安全性が高
い、使用回数に制限がないといった長所がある一方、残効が短い、条件次第では十分な効果
が得にくいといった短所も併せ持つため、実際の防除現場では普及性がそれほど高くない。
そこで、両者を混用することで、防除効果の向上および安定をねらうと共に、その使用場面
を検討したので以下に報告する。
2. 材料および方法
試験は、岐阜県羽島市内の硬質フィルムハウス(面積 20a)で実施した。供試施設の側窓
は 1mm 目合い、天窓には 4mm 目合いの防虫ネットを展帳した。供試作物は、水耕栽培ミニト
マト(品種:千果)の長期越冬作型とした。ミニトマトはロックウールで育苗後、2008 年 8
月 25 日にベンチ(地上高 70cm)に定植した。その後は斜め誘引で管理し、生長点付近は地
上 2.3m 程度であった。すべてのベンチには、2008 年 9 月 10 日に黄色粘着板(26cm×10cm、
商品名:スマイルキャッチ)を、生長点付近およびベンチ上 50cm の位置に約 1.5m間隔で
設置した。
供試薬剤は、還元澱粉糖化物液剤(商品名:エコピタ液剤、協友アグリ(株))およびボー
ベリアバシアーナ乳剤(商品名:ボタニガード ES、アリスタライフサイエンス(株))で、
希釈倍率はそれぞれ 200 倍および 1000 倍とした。なお、この希釈倍率は、いずれも登録倍
率の 1/2 の濃度である。これらの混用薬液を、2009 年 4 月 3 日、12 日および 20 日に、動力
噴霧器を用いて散布した。散布薬液量は、250ℓ/10a とした。散布は、いずれも 17 時に行っ
た。施設内には、1 つのベンチの半分(10 ㎡)を無散布区として設置した。試験開始当時、
コナジラミ類の発生程度は中~多であった。
調査は、3 月 30 日(散布前)、4 月 16 日(2 回目散布 4 日後)、4 月 23 日(3 回目散布 3
日後)および 4 月 28 日(3 回目散布 8 日後)に、処理区 3 箇所(施設内の東部、中央部、
西部)と無処理区 1 箇所から 30 小葉を採集し、実験室に持ち帰ったのち、実態顕微鏡下で
コナジラミ類の産下卵数および幼虫の寄生頭数を、コナジラミ種ごとに調査した。幼虫は、
体サイズごとに若齢、中齢、老齢に分けて調査した。あわせて、葉上での死亡虫数も、齢期
および種別に調査した。今回、体厚が増した幼虫は、蛹と扱った。卵は成熟卵の色(オンシ
ツ:黒褐色、タバコ:茶褐色)で分類し、変色していない未成熟卵および死亡卵は、調査か
ら除外した。散布前の調査は処理区のみで実施したため、各調査日の対無処理比を算出し、
効果の検討に供した。また、施設内の温度および湿度は、データロガー(おんどとり TR-72U)
をもちいて、30 分間隔で測定した。センサーは、施設中央部の地上 1.5m の位置に設置した。
なお、施設内に設置した黄色粘着板(26cm×10cm、商品名:スマイルキャッチ)のうち、
6 地点については 2008 年 9 月 24 日から約 2 週間隔でコナジラミ類の誘殺数を調査し、検討
に供した。調査は各地点につきトマト生長点付近(上部)およびベンチ上 50cm(下部)の
粘着板を回収・交換して行った。
3. 防除効果
調査期間の発生コナジラミ種は、オンシツが大半で、タバコはわずかであった。
薬剤散布後に施設内湿度が 80%以上となった時間は、第 1 回目および 3 回目散布では 15
時間以上維持できたが、2 回目散布では翌日が晴天であったため 13 時間であった。しかし、
その間の気温はいずれも 18℃以下であり、最低 12℃程度まで低下した。晴天時には、午前
9 時以降湿度は急速に減少し 20%以下に、一方温度は上昇し最高で 35℃程度となり、20℃以
上を維持した時間は 10 時間程度となった(図 1)。
50
100
90
40
80
50
20
40
30
10
20
10
0
0
4/3 4/4 4/5 4/6 4/7 4/8 4/9 4/10 4/11 4/12 4/13 4/14 4/15 4/16 4/17 4/18 4/19 4/20 4/21 4/22 4/23 4/24 4/25 4/26 4/274/28
温度 (゚C)
湿度 (%RH )
図 1 試験期間における施設内温湿度の推移
矢印は、薬剤散布を示す。
湿度 (%RH )
60
12
0
12
0
12
0
12
0
12
0
12
0
12
0
12
0
12
0
12
0
12
0
12
0
12
0
12
0
12
0
12
0
12
0
12
0
12
0
12
0
12
0
12
0
12
0
12
0
12
0
12
温度(℃)
70
30
30 小葉あたりの生存幼虫数は、いずれの区も 3 回散布 3 日後までは増加傾向にあったが、
同 8 日後では処理区で微増、無処理区では横ばいとなった。処理区の死亡幼虫数は、いずれ
の調査日でも無処理区と比較して非常に多かった(表 1)
。処理区の幼虫死亡率は 60%程度で、
無処理区(16~3%)よりも高くなった(表 2)
。生存幼虫の対無処理比は、3 回散布 3 日後ま
で 50%程度となったが、同 8 日後には 78.9%となり、無処理区との差が小さくなった。死亡
した幼虫は、若齢幼虫が大半であったが、3 回目散布 8 日後では中齢幼虫の死亡虫数も増加
した。30 小葉あたりの産下卵数は、両区ともにほぼ同等であった。なお、虫体から菌糸を
吹き出して、死亡している成虫および幼虫も確認できた(写真 1)。
黄色粘着板における日当たり誘殺数は、11 月中旬以降減少傾向にあったものの、散布 20
日前から直線的に増加傾向にあった。そのような中、混用散布を行ったところ、3 回目散布
後には誘殺数が減少した。しかし、その 2 週間後には再び誘殺数は増加した(図 2)。
今回、処理区の死亡虫数は、無処理区と比較して非常に多くなった。無処理区の散布前頭
数が不明であるが、処理区と同様であるとすれば、混用薬液の 1 週間間隔 3 回処理により、
コナジラミの幼虫数を半分程度まで抑制することができると考えられる。
4. 利用方法の検討
今回の試験は、散布後の温湿度が十分確保できず、供試した昆虫寄生性糸状菌殺虫剤(ボ
ーベリアバシアーナ乳剤)にとって必ずしも好適な条件ではなかったと考えられる。加えて、
今回供試した 2 薬剤の希釈倍率は、いずれも常用濃度の 1/2 であった。このような条件下に
おいても、両剤の混用散布は一定の防除効果が確認できた。混用散布の防除効果は、幼虫の
密度を無処理区の約半分程度まで抑制できると考えられる。これらの薬剤は、使用回数に制
限がなく、感受性が低下することもないと考えられることに加え、コナジラミ種に関係なく
効果があるため、この防除手段は極めて意義が大きいと考えられる。
今回の混用散布は、コナジラミ成虫誘殺数の推移から、殺成虫効果もあると考えられる。
一方、殺幼虫効果は、若齢幼虫には高いものの、中老齢幼虫には低いと考えられる。そのた
め、老齢幼虫まで発育した個体の多くは正常に羽化すると考えられ、産卵数の増加につなが
った可能性がある。また、散布 8 日後には生存幼虫数が増加していることから、本処理の効
果期間は短いと考えられる。これらのことから、コナジラミ類が多発している条件下での、
大幅な密度低下は困難であると考えられた。
今回の供試施設は、防虫ネットの目合いが大きく、コナジラミの侵入抑制効果がそれほど
高くない。そのため、施設内のコナジラミ類は比較的多く発生・推移していたことが、防除
効果を抑制した可能性がある。従って、目合いの細かい(0.4mm 以下)の防虫ネットなどによ
る侵入防止を徹底し、個体数が増加し始める時期に処理すれば、より効果は高まる可能性が
ある。よって、気門封鎖剤と昆虫寄生性糸状菌の混用散布は、コナジラミ類の侵入防止を徹
底し、黄色粘着板の大量設置による成虫の捕殺、下葉かきによる幼虫除去などで繁殖しづら
い環境を整えた中での、補完防除として位置づける事が適切と考えられる。
最後に、資材提供していただいた協友アグリ株式会社およびアリスタライフサイエンス株
式会社、調査協力をいただいた岐阜地域農業改良普及センターに謝意を表する。
※参考文献は割愛
表 1 コナジラミ卵数および寄生幼虫数の変化
3/30
4/16
(散布 4 日前)
処理区
無処理区
4/23
(2 回目散布 4 日後)
生存
死亡
生存
死亡
46.7(24.3)
-
43.3(19.0)
-
幼虫計
49.3(5.0)
-
48.0(6.0)
84.3(0)
91.3(1.3)
180.3(3.3)
若齢
30.3(2.7)
-
30.3(6.0)
73.7(14.0)
49.3(1.3)
136.3(3.0)
中齢
12.0(2.3)
-
11.7(0)
9.3(0)
18.7(0)
35.7(0.3)
老齢
4.0(0)
-
4.0(0)
1.3(0)
6.0(0)
6.7(0)
蛹
3.0(0)
-
2.0(0)
0(0)
17.3(0)
1.7(0)
卵
-
-
58(4)
幼虫計
-
-
97(0)
19(0)
165(0)
6(0)
若齢
-
-
49(0)
16(0)
84(1)
5(0)
中齢
-
-
24(0)
3(0)
47(4)
1(0)
老齢
-
-
15(0)
0(0)
12(0)
0(0)
蛹
-
-
9(0)
0(0)
22(0)
0(0)
卵
4/28
(3 回目散布 8 日後)
処理区
無処理区
(3 回目散布3 日後)
生存
死亡
卵
131.3(5.7)
-
幼虫計
118.3(0.7)
157.3(0.7)
若齢
69.0(0.7)
121.0(0.7)
中齢
40.0(0)
32.0(0)
老齢
3.0(0)
2.0(0)
蛹
6.3(0)
2.3(0)
卵
90(1)
-
幼虫計
150(0)
8(0)
若齢
72(4)
7(2)
中齢
44(1)
1(0)
老齢
12(0)
0(0)
蛹
22(0)
0(0)
()内は、タバココナジラミの卵数および幼虫数を示す。
生存
100.7(5.3)
-
119(0)
死亡
-
-
表2
幼虫死亡率および生存幼虫の対無処理比
幼虫死亡率 (%)
対無処理比 (%)
4/16
4/23
4/28
処理区
63.7
66.4
157.1
無処理区
16.4
13.5
115.1
生存幼虫
49.5
55.3
178.9
誘殺数(頭/トラップ/ 日)
35
30
25
20
15
10
5
上位
図2
5/6
4/22
4/8
3/25
3/11
2/25
2/11
1/28
1/14
12/31
12/17
12/3
11/19
11/5
10/22
10/8
9/24
0
下位
黄色粘着板におけるコナジラミ類誘殺数の推移
矢印は、薬剤散布を示す。
写真 1 虫体から菌糸を吹き出して死亡したオンシツコナジラミ幼虫
(左)および成虫(右)
神奈川県におけるIPM研究の歩み
神奈川県農業技術センター
小林 正伸
1
はじめに
神奈川県でのIPMへの取組の歴史を振り返ってみると、大正 5 年にミカンのイセリ
アカイガラムシ対策として静岡県よりべダリアテントウムシを導入、放飼したのが最初
の大きな取組と考えられる。その後、「ミカントゲコナジラミ緊急防除対策事業」、「ア
メリカシロヒトリの核多角体病ウイルス」、「ルビーアカヤドリコバチ、ツノロウアカ
ヤドリコバチ、ベダリヤテントウの増殖事業」、「ハスモンヨウトウの性フェロモンに
よる大量誘殺 」、「黄色防蛾灯の利用」、「マリーゴールドによるダイコンキタネグサ
レセンチュウ防除」、「オンシツツヤコバチによるオンシツコナジラミの防除」など、
土壌病害虫の防除対策では「太陽熱利用」「土壌還元消毒」「熱水土壌消毒」などIP
Mの基本技術開発に取り組んできた。
また、昭和 16 年より開始された「病害虫発生予察事業」では、時代に即した病害虫
の選択、予察技術の改善に努め、迅速で正確な情報提供に努めている。昭和 40 年代後
半は農薬の効果が低下する事例が発生し始め、昭和 49 年から「農薬抵抗性検定事業」、
昭和 53 年からは「農薬耐性菌検定事業」を実施し、発生予察情報とともに農家のIP
M実践のための情報提供を行なっている。
このように 長い年月をかけて、数多くのIPM基本技術を開発してきたが、現在でも
広く農家に使われているもの、時代とともに形を変えたもの、今では全く使われなくな
ってしまったものなど様々な状況となっている。今回は筆者の行なってきた研究の中か
ら成功例と失敗例を御紹介させていただき、今後のIPM技術開発の参考としていただ
きたい。
2
神奈川県 での拮抗微生物 の利用研究
昭和 61 年より果菜類リゾクトニア病菌、トマト半身萎凋病菌に対する拮抗菌の探索
を開始し、PDA培地上で高い抗菌活性を有する 8823b 2 を選抜した。この菌と東京工
業大学で選抜したNB22 を材料に実際の発病系を用いた実用化研究を行なった。両菌と
も殺菌土を用い、25℃の低温恒温器で試験した場合は高い防除効果が認められたが、無
殺菌土を用いた場合やガラス温室で試験した場合は防除効果が低下した(表1)。この
原因の一つとして、土壌中での微生物の競合により、拮抗菌が十分機能していないので
はと考え、種子コーティングによる根圏への定着や有機質資材との大量施用(表2)を
試みたが、効果は 3 週間程度しか持続できず、実用化は困難であった。
また、当時は多数の微生物資材 が発売され、現場では土壌病害に対する効果が取りざ
たされ、公的機関での客観的評価が求められていた。このため、全農の連絡試験として
由来の明らかな5種類の資材を取り上げ、トマト半身萎凋病に対する3年間の連用試験
を行なった。3年目の発病はいずれの資材も対象区に比べ低下した(表3)。土壌中の
微生物は細菌、放線菌で無処理区に比べ高い値を示し(表4)、土壌中の微生物の増加
がトマト半身萎凋病の発病に何らかの影響を及ぼすと考えられる(小林,1990)。
3
ウリ科野菜ホモプシス根腐病のIPM
1988 年より三浦半島の夏作のメロン、スイカ、カボチャに原因不明 の萎れる症状が多
発し、大きな被害が発生した。このため、しおれ症の原因究明と防除対策の確立のため、
県行政、研究、普及、市役所、農業団体からなるプロジェクトチームを編成し、対策の
確立を目指した。
原因の究明では、メロン、ユウガオ台スイカ、カボチャとも新病害のホモプシス 根腐
病( Phomopsis sclerotioides )であることが 解明された(小林ら 1990,小林・大林 1991,
1992)。本病は埼玉県の施設キュウリで日本で唯一報告されていた病害(橋本・吉野 1985)
で、既往の研究は少なく、特に露地での発病は初めてで、発生生態や防除対策 について
は不明の部分がほとんどであったため、多方面からの検討を加えることとした。
ウリ科野菜に対する寄生性の試験では、トウガンには寄生性が弱いことが明らかとな
り、、スイカでは台木として利用可能 なため、発病圃場にトウガン 台スイカを作付けた
ところ、発病は全く認められず、有効な手段であることが 判明した。
本菌の生育と温度の関係では、30℃では生育できず、高温には弱いと推察されたため、
各温度での死滅時間を調査したところ、37.5℃では 2 日程度、35℃では 6 日程度で死滅
することが明らかとなった(表 5)。メロンは収穫期までビニールトンネルを利用して
栽培しており 、収穫が終了する 7 月中旬以降の密閉処理による太陽熱消毒の効果を検討
したところ、トンネル内については高い防除効果が得られることが明らかとなった(表
6)。ただ、この処理方法では通路やつる先のトンネルの外の部分は消毒できず、病原
菌密度の高まった圃場では、1 年の処理で目に見える効果を得ることはできない。一方、
次年度の発生源となる罹病したメロンの根は大部分がトンネル内にあり、本処理により
新たな病原菌の供給源が断たれるため、毎年繰り返すことにより着実に病原菌密度を減
少させることができる。三浦半島では秋作の準備が始まる 8 月中旬まで消毒期間が確保
できること、栽培に使用したトンネル をそのまま利用するため、費用、労力がかからな
いなど農家の経済的負担や後作作業への影響はほとんど無いが、当初はなかなか導入が
進まなかった。その後、普及センター の地道な普及活動や、導入した先進的農家の口コ
ミから導入は徐々に進んでいる。
カボチャでは台木を使うことはなく、トンネルも定植後しばらくの 期間利用するだけ
で片付けてしまうため太陽熱消毒もできず、対策の確立がなかなか進まなかった。たま
たま、メロンホモプシス根腐病が多発した農家が、ダイコンのネグサレセンチュウ防除
のためにD-Dを施用し全面被覆したところ、翌年のメロンに発病は全く認められなか
った事例があったため、薬剤と太陽熱消毒を組み合わせた防除法について試験した。結
果は表 6 に示すようにD-Dやディ・トラペックス油剤にビニール被覆を組み合わせる
ことで高い防除効果が得られた。三浦半島 ではダイコン を栽培する場合はほとんどの 圃
場でD-Dによる消毒を実施するが、多くの場合無被覆であり、無被覆では残念ながら
効果が得られないことから、D-Dを施用する場合はビニールによる被覆を行なうよう
勧めている。しかし、この時期の三浦半島は風が強く、しっかり固定しないと飛ばされ
てしまうことや、余計な労力を必要とすることから普及はなかなか進んでいない。
4
今後の技術開発
食の安全・安心が求められる中、IPMの必要性はますます高まっている。神奈川県
でも促成イチゴの導入天敵の利用や露地ナスの在来天敵温存型防除体系 は、着実に農家
に定着しつつある。IPMの定着の要因としては、一部には農薬に頼らない防除を目指
す農家もあるが、多くの農家は経営的メリット や労力の軽減を求めており、単にIPM
技術だから定着するという訳ではない。神奈川県で導入が進んでいる イチゴの天敵利用
技術も、ハダニに対する既存の農薬の効果が低下し、天敵を放飼したほうが防除効果が
高く、労力的にも楽であることが普及の最大の理由になっている。
神奈川県農業技術センターに寄せられた 平成 22 年度の要研究問題 では、花き類の天
敵利用、微生物農薬 の利用法についての要望が多数寄せられている。この原因としては
花き類では登録農薬が少ないこともあるが、最大の要因は既存農薬では十分な防除が困
難になり、天敵防除 の効果に期待しているためと考えられる。今後の方向性としては果
樹類や花き類でのIPM 基本技術 の開発とIPM 防除体系の確立が 重要になると予想
される。ただ、花き類では一般消費者が購入する場合に、天敵であっても虫が付いてい
ることにより商品価値が低下する懸念もあり、今後十分 な意見交換と検討を加える必要
がある。
今まで私が行なってきた研究を振り返ると、病原菌と付き合い、病原菌から教わる事
がほとんどであった。IPM技術を開発する側として、単に時代の要請に流されるだけ
でなく、将来を見据えた着実な研究を今後も進めるべきと 考えている。
引用文献
橋本光司・吉野正義(1985)植物防疫
小林正伸(1990)土と微生物
39:570-574.
35:13-20
小林正伸・大林延夫・上井憲治・三神和彦 (1990)関東病虫研報
小林正伸・大林延夫(1991)関東病虫研報
小林正伸・大林延夫(1992)日植病報
37:81-82.
38:67-68.
58:555.
小林正伸・植草秀敏・折原紀子・宇多川晃 (1997)関東病虫研報
44:79-81
表1
拮抗菌の施用量がトマト苗立枯病の発病に及ぼす影響
25℃低温恒温
殺菌
+
施用量
8823b2
NB22
10 9
12.0
*
89.3
10
7
9.1
0
67.8
48.3
10
5
0
0
77.8
41.4
10
3
5.6
0
72.4
57.1
75.0
対照
8823b2
NB22
*
14.8
10.5
80.6
9
47.6
*
81.5
10 7
38.9
11.1
65.4
59.3
10
5
6.3
28.6
75.0
40.7
10
3
13.3
5.0
76.0
80.8
70.6
61.1
78.6
76.9
10
-
ガラス温室
対照
*
*:発芽障害が発生
表2
NB22 増殖堆肥のメロンホモプシス根腐病に対する効果
堆肥の種類
牛ふん
NB22
堆肥中の菌数
19 日後
23 日後
添加
cfu/g
発病度
発病度
地上部
0
0
0
83.3
5.6
11.1
33.3
55.6
11.1
38.9
72.2
88.9
11.1
27.8
83.3
94.4
5.6
77.7
100
100
33.3
83.3
100
100
5.6
72.2
100
100
16.7
77.7
100
100
16.7
72.2
94.4
94.4
22.2
50.0
83.3
94.4
+
5.4×10
9
5.8×10
8
2.1×10
9
4.0×10
8
-
剪定くず
+
-
鶏ふん
+
-
汚泥
+
-
バーク1
+
4.4×10 8
-
バーク2
+
4.4×10
8
9.8×10
9
-
おから
+
対照
100
16.7
-
NB 灌注
16.7
0
5.6
1.9×10 9
0
94.4
25 日後発病度
地下部
83.3
27.8
66.7
77.7
77.7
38.9
5.6
27.8
83.3
55.5
100
100
100
88.9
100
表3
各種微生物資材の連用がトマト半身萎凋病の発病に及ぼす影響(1988 年:3 作目)
6 月 15 日
表4
微生物資材
発病株率
発病度
A
7.0%
3.9
52.5%
23.6
B
8.6
3.1
66.6
28.9
C
16.7
6.3
53.6
22.4
D
16.7
7.0
58.2
29.1
E
7.0
1.8
50.8
22.2
無施用
25.0
8.4
77.3
38.8
発病株率
発病度
微生物資材施用 5 週間後の土壌中の微生物数(cfu/g)
資材
表5
7月6日
細菌
放線菌
8
糸状菌
5
1.8×10 5
A
2.5×10
>2.0×10
B
3.0×10 9
2.1×10 7
1.6×10 5
C
4.6×10 9
1.4×10 8
5.7×10 5
D
4.0×10 9
1.5×10 7
2.7×10 5
E
7.1×10 8
1.7×10 7
2.4×10 5
無施用
1.6×10 8
>2.0×105
1.8×10 5
ホモプシス根腐病菌の各温度での死滅時間(恒温器試験 )
温度
2日
3日
4日
6日
10 日
12 日
40.0℃
-
-
-
-
37.5℃
-
-
-
-
35.0℃
○
△
□
32.5℃
○
○
30.0℃
◎
◎
17 日
27 日
39 日
-
-
-
○
□
△
△
△
△
△
◎
○
○
○
○
○
○
注)◎:100%生存、○:99~75%生存、□:74~25%生存、△24~1%生存、
-:完全に死滅
表6
太陽熱消毒のメロンホモプシス根腐病の防除効果(生物検定での発病度)
処理
薬剤
0cm
10cm
20cm
30cm
トンネル(95 年)
-
0
0
0
15.4
トンネル(96 年)
-
0
0
ビニール(96 年)
A
0
0
0
9.4
B
0
0
0
0
C
0
12.1
65.2
55.3
A
50.0
20.7
28.1
43.3
B
46.3
0
C
55.4
50.7
71.9
57.6
-
59.1
46.1
51.6
53.6
A
0
0
0
0
B
0
0
0
1.7
-
0
0
4.3
15.0
A
3.4
32.0
51.3
84.8
B
11.3
59.8
53.3
83.2
-
20.8
51.0
50.9
55.9
A
60.6
66.7
83.5
70.2
56.7
77.1
45.6
76.3
64.1
61.0
60.0
79.0
無被覆(96 年)
ビニール(97 年)
シルバーマルチ(97 年)
無被覆(97 年)
B
-
47.4
0
40.8
4.3
薬剤はA:D-D油剤、B:D-D・メチルイソチオシアネート油剤、C:石灰窒素
落葉果樹害虫防除におけるIPM の推進 に向けて
総 合 防 除コ ン サ ル 株 式 会 社
佐藤 力郎
はじめに
現在、国や地方公共団体では日本の農業が生き残るための施策の一環としてIPM
を推進しようとしており、落葉果樹関係でもリンゴやナシのIPM実践指標モデルが
提示されている。こられの実践指標モデルは、化学農薬だけに依存しない総合的な管
理手法等が記載されているとともに、農業者等がIPMの実践度を自ら評価するため
の指標に位置づけられており、農業者等の意識改革を目指していると考えられる。
IPMの実践にあっては病害虫の発生状況を把握し、防除要否を判断し、防除が必
要な場合には適切な防除手段を選んで対策を講ずる一連の対応が必要であるが、実践
指標モデルにはこの部分の記載が無いに等しい状況である。と言うよりもその部分の
技術が確立されていないために、記載できないといった方が良いのかもしれない。仮
に個々の病害虫に対するこれらの技術が確立されたとしても、病害虫全体の発生状況
を捉え、総合的に防除対応を意志決定する技術にまで発展させ、それをさらに農業者
が実践できる技術にまで進化させることは容易な事ではないと思われる。
このような状況 の中でどのようにして I P Mの実践を 目指していったらよいので
あろうか。筆者は福島県の果樹害虫防除に関する技術者としての経験を活かして、こ
の課題に取り組んでみたいと思い、現在、9軒の果樹栽培農家とコンサルタント契約
を結び、発生状況の把握と防除対応の助言にあたっており、その取組を紹介しながら、
筆者の私見を述べてみたい。
・IPMを目指した取組状況
平成19 年4 月から10 月まで 福 島 市 内の主 な果 樹 栽 培 地 域の23名 の農 業 者の
協力を得て、リンゴ、モモ、ナシの害虫モニタリング調査とそれに基づいた防除に関
する助言を行い、調査に要するコストを試算するとともに、これらのサービスの有用
性についてアンケート調査を行った。その結果、特定の害虫を対象にした調査ではあ
ったが、それに要した時間を参考に、防除の対象とする病害虫の発生状況を把握する
のに必要な時間を一定条件を前提(ほ場の面積30a、100 筆調査、園地間の移動時
間10分)に試算したところ 、リンゴ、モモ、ナシでは年間にそれぞれ 12.8,10.5, 11.8
時間となった。この時間を人件費に置き換え、さらに最低限の必要経費を合わせると、
モニタリングに 要する経費はリンゴ 、モモ、ナシ で30a当たりそれぞれ 43,37,40
千円と試算された。
また、これらの経費を負担する事を前提にしてでも、モニタリングに基づく防除に
関する助言サービスを受けたいとする方が23名中8名おり、平成20年4月からこ
れらの方々等とコンサルタント契約を結び、IPMの実践を目指した取組に参加して
もらっている。そして、この取組ではモニタリング調査に基づく病害虫防除が生産の
安 定 化や 農薬使用量の低減 を通 じて農業者 の経営 に役立 つものであるかを検証 する
事としている。
契約ほ場は実質的にはリンゴ13筆、モモ8筆、ナシ3筆であるが、農業者の負担
を軽減す る た め 分散しているほ 場でも近 い場合 には合算 して一筆 と し て取り扱 って
おり、各農業者の負担額は 80 千円~100 千円となっている。
モニタリング調査は3月から12月まで月1~3回行っており、特に6月下旬から
8月下旬にかけてのハダニ類の調査に力点を置いている。
と言う の も落葉果樹害虫防除 では通 常 一 回の 薬 剤 散 布が複数 の害虫を 防 除 対 象と
している場合が多く、しかも当社の防除計画では休眠期の機械油乳剤と交信撹乱剤を
除いた殺虫剤の使用回数はすでに月1回程度(リンゴ、モモ、ナシでそれぞれ6,5,
8剤)まで削減されており、予定されている剤をさらに削減することにはかなり慎重
にならざるを得ない。その点、殺ダニ剤は例外的な存在であり、防除要否を ハダニ類
だけの発生状況から判断できることと、ダニ剤の価格が高く、使用回数の削減が防除
コストの低減に結びつくからである。
幸い福島県では交信撹乱剤 の導入とカブリダニを保護 する防除体系が進んでおり 、
現在ではケナガカブリダニ、ミヤコカブリダニ及びフツウカブリダニ等が普通に見ら
れるようになり、しかもカブリダニ類が以前よりも農薬に強くなったようで、局部的
な発生を除くとナミハダニが 多発することはほとんどなくなっている。残念ながら 、
リンゴハダニやクワオオハダニはカブリダニ類だけでは増殖を抑制できないが、休眠
期にマシン油乳剤を、そして盛夏期直前に殺ダニ剤を一回散布するだけで、多くの場
合多発する事はない状況にある。現に、筆者が契約しているほ場では、今年度リンゴ
園13筆の内、3筆ではダニ剤が使用されておらず、1回使用されたのが10筆であ
る。しかも、1回使用された10筆の内、防除が必要でない密度で予防的に散布され
てのが4筆あった(モモの収穫作業を優先するため、リンゴの防除を適期にできない
ため)。モモ園では8筆 の内、4筆でダニ剤が使用されておらず 、1回が4筆であっ
た。ナシでは3筆とも1回使用されている。
ハダニ以外では、リンゴではリンゴクビレアブラムシ、リンゴワタムシ、クワコナ
カイガラムシ、キンモンホソガ及びハマキムシ類について、モモではモモハモグリガ、
モモアカアブラムシ、ウメシロカイガラムシ、ハマキムシ類、ナシヒメシンクイ及び
コスカシバについて、ナシではサンホーゼカイガラ、クワコナカイガラムシ、ハマキ
ムシ類、ナシヒメシンクイ及びカメムシ類について、それぞれの害虫の発生状況を的
確に把握できる時期に調査を行い、気象経過や生育状況等を加味して防除計画の変更
が必要かどうか検討し、契約農業者に助言している(多くは散布時期や防除薬剤の変
更)。また、契約農業者 からは栽培管理中に気づいた 病害虫の発生状況について 随時
情報提供してもらうとともに、収穫時の被害状況を聞き取り、その結果を次年度の防
除計画やモニタリング調査に反映させている。
・IPMの推進に向けた課題
これまでの落葉果樹害虫防除はJA等が作成した防除暦(防除計画)に基づいて実
施されている。これらの防除暦では少なくとも9割のほ場で問題が発生しない程度の
防除圧をかけており、当然のことながら個々のほ場単位で見ると必要の無い防除が実
施されている場合もでてくる。これは言うまでもなく一種の保険をかけているような
もので、生産効率を優先する立場からすれば当然のことであった。特に、農薬取締法
が改正さ れ て農 薬 使 用の 規制が 強化されたことや 残 留 農 薬のポジィティブリスト 制
度の導入により、個々の農業者が防除薬剤を選択していくことが困難な状況になって
おり、JA等の防除暦に頼るしかないのが現状であろう。
国は日本の農業の生き残り戦略の一環としてIPMを推進しようとしているが、I
PMを実践するという事は極論すると保険として散布していた農薬の使用を止め、そ
のコストをモニタリングに充てるということであり、その結果として農薬の使用量が
削減され、環境負荷の低減等につながっていくのである。しかし、実際には病害虫の
発生状況を的確に把握し、必要な防除対策を講ずるには相当の知識と経験が必要であ
り、栽培管理に追われる農業者が対応するのはほとんど不可能と思われる。生産の安
定を図りつつ、消費者の信頼を得られる病害虫防除を実践するためには、ほ場ごとに
病害虫の発生状況を把握し、それを農業者につなぎ、防除対応を一緒に考える仕組み
作りが一番必要なことではないだろうか。
また、技術的な面ではハダニ 類を除くとほとんど要防除水準 が定められておらず 、
どんなに時間がかかっても明らかにしていく必要があり、研究機関等が総力をあげて
取り組むべきであろう。当然のことながら、要防除水準の基となる被害許容水準の策
定にあたっては消費者の理解と協力(意識改革)が必要であり、国民的合意形成に向
けて国、地方公共団体及び関係団体等が一丸となって取り組むべき課題と考えられる。
さらには、多くの農業者の意識を変えてIPMを推進するためにはIPMに取り組
む事が農業経営に役立つ状況を作り出すことが必要であり、そのためにはGAP制度
との連携 を図って I P Mに基づいて 生産 さ れ た農 産 物が 一定の 評価が得 ら れ る仕組
み(再生産を可能にする最低価格補償制度等)を創ったり、農業の所得補償制度等を
創設し、IPMの実践をその前提条件とするぐらいの思い切った施策の展開が欠かせ
ないと思われる。
微生物防除剤「ボタニガードES」「マイコタール」における
の化学農薬との相乗効果
アリスタライフサイエンス 株式会社
山中
聡
1.は じ め に
植物の病害虫 の防除 には、化学殺虫剤、殺菌剤による 防除がその 主流 を占め て い る。
しかしながら、化 学 物 質を用 いた農薬は 、その効果 が優れ て い る反面 、人畜、自然環
境、他の生態系 に影響を 及ぼすものがあり 、更 には、長期間 の使用に よ っ て抵抗性 を
持った病害虫 が出現 するものや、本 来 天 然に存在 した天敵 の密度に影響 を及ぼし 、逆
に病害虫の 発生する 環境を創出 するなど 、いくつかの問題点 を抱え て い る。
これに対 して、他の 生態系への 影響を 極力抑え 、防除の目的 とする病害虫 のみを 特
異的に駆除 する 手段と し て、生物 を用 いる方法 が利用 さ れ ている 。その一 つ と し て、
微生物を用 いた病害虫 の防 除 方 法がある 。例えば 、糸状菌である 微生物 を用いて 害虫
を防除する 方法として 、ボーベリア(Beauveria)属菌 、メタリジウム(Met harhizium)
属菌、ヒルステラ (Hirsutella )属菌 、ノ ム ラエ( Nomurae)属菌 、及び バーティシ
リウム( Verticillium)属菌 、等の 微生物を 利用し、害虫を防除 する方法 がある 。ボ
ー ベ リ ア属菌 やメタリジウム 属菌は、チョウ 目、甲虫目 の害虫の 防除に、ヒ ル ス テラ
属菌は、サ ビ ダ ニ類 の防除に 、ノムラエ 属菌は、チョウ 目の 害虫の防除 に、バ ー テ ィ
シ リ ウ ム属菌 は、カ メ ム シ目、アザミウマ 目などの 害虫防除 に用いることが報告 され
ている。
2.作 用 機 作
ボーベリア菌、バーティシリウム菌に 代表される 糸状菌 は、その分生子 が昆虫 の体
表面に付着 し、そこで 菌糸を伸長 させ繁殖 する。体表面 に付着 した分生子 は発芽 し発
芽管が宿主 の表皮、ク チ ク ラを貫通して 、宿主の 体腔内に 侵入する。侵入後、菌糸 は
出芽あ る い は分裂を 繰り返し な が ら体液中 で増殖 し、各組織 、器官に侵入 して栄養分
を奪取する 。感染侵入後 、7~ 10 日 経 過す る と多数 の菌 糸 体が形成 され 組織の 破壊
が始まる。
バーティシリウム レカニ では、湿度 が高い 場合、更に成長 、ク チ ク ラを突き 破り、
虫体の表面 に菌糸を 伸ばし、2次的 に分生子 を形成する 。菌糸 はあらゆる方向に 伸び、
こ れ か ら分 生 子 柄(長 さ:16 ~20μm) を出す 。各分生子柄の 上に 分 生 子 形 成 細 胞であ
るフィアライドが輪生 し、この上 に粘質物 に包まれた 分生子 が球状に塊 まってできる。
粘質物は水 に触れると 溶け、分生子は菌糸 から離 れ、飛散 し、広がっていく。湿度 が
非常に高く 、菌に と っ て非常に 好都合な 条件で あ れ ば、自然 に2次感染 が起こ る こ と
も あ る が、通常 はバーティシリウム レ カ ニの作用 は伝搬によるのではなく 、昆虫 が
分生子に直接触 れて 感染が起 こる。
マイコタール( バーティシリウム レカニ )の分生子
ボタニガード( ボーベリア バッシアーナ )の分生子
菌糸伸長量
昆虫病原性糸状菌の感 染 過 程
7℃
11℃
15℃
18℃
20℃
25℃
27℃
30℃
ボーベリア バシアーナの各 種 温 度に お け る菌糸伸長量
3.マイコタール水和剤
バーティシリウム レ カ ニは不完全菌類 に分類 され、 様々な昆虫 に寄生 する昆虫病
原性糸状菌として知 られ、幾つかの 系統 がある。こ れ ら は系統 ごとに感染 する昆虫 の
種類は異なる 。本種 は、温帯・熱 帯 地 方に 広く分布 し、感染虫 のほか土壌中 からも 分
離できる。日本でも 温室内 でコナジラミ類に 自 然 感 染し て い る報告例 もある 。5~ 30℃
の範囲で生育 し、5℃ 以下、35℃ 以上では 生育しない 。適温は 20~25 ℃で、最 適 湿 度
は 80% 以上である 。
マイコタールに感染したアザミウマ
マイコタールに感染したコナジラミ
製品の概要
有効成分量: バーティシリウム レカニ の胞子 3.0x 10 9spore/gram
規
格
:500 グラム / 箱
保存性 :冷暗所 (5℃) にて 6 ヶ 月
現在のマイコタール の登 録 内 容
バーティシリウ
作物名
適用病害虫名 希釈倍数
使用液量
使用時期
本剤の使用
使用方法
回数
ム レカニ を 含
む農薬 の総使
用回数
野菜類
コナジラミ類
(施設栽培)
150
1000 倍
きく
ミカンキイロアザミウ
(施設栽培)
マ
~300L
発生初期
―
散布
―
/10a
4.ボタニガード ES
ボタニガード ES は、昆虫病原性糸状菌ボーベリア バシアーナ GHA 株胞子を 含み、
オイル製剤 となっている液状 の製品である 。こ の た め、希釈 が水和剤に 比べると 簡便
であるとともに葉面散布後の 乾燥が緩 やかであるために糸状菌の発芽 、感 染 能 力を向
上させた製剤 となっている。
ボーベリア バシアーナ GHA 株 は、コナジラミ類 、アザミウマ類、 アブラムシ類、
コナガ等の チョウ目類 、コナカイガラムシ、カスミ カ メ ム シ類およびゾ ウ ム シ類 など
に感染性が 認められているが 、現在 の国 内 登 録は以下 の適用表となっている 。本剤 は、
他の昆虫病原性糸状菌製剤と 異なり露地 に お け る効果も 高く、唯一施設園芸以外でも
使用できる 製品となっている 。本種も 5~30 ℃の範囲 で生育し、適温 は 20~25 ℃であ
るが、オイル 製剤のため 感染 に必要な 湿度は 70%以上 である。
有効成分量:ボーベリア バシアーナ GHA 株の 胞子 1.6 x 1010spore/ml
規
格
: 500ml / ボトル
保存性:冷暗所 (5℃ )にて 6 ヶ月
現在のボタニガード ES の登 録 内 容
ボーベリアバッシ
作物名
適用病害虫名
コナジラミ類、
野菜類
希釈倍数
500 倍
コナガ
アザミウマ類
使用液量
本剤の使用 使用方法
アーナを含む農薬
回数
の総使用回数
100
~ 300L
500~
使用時期
発生初期
―
散布
―
/10a
1000 倍
アザミウマに感染したボーベリア バシアーナ
製品の概要
5.使 用 方 法
使用の前 に、まず 10L 程度 の水で ク リ ー ム状 になるように希釈 し、2~4 時 間 程 度
直 射 日 光を 避ける条件下 で静置 することで胞子 を膨潤させ 、こ れ に より 散布後の 発芽
を促される 。
ク リ ー ム状の液体 を所定量 (500 倍あ る い は 1,000 倍)に希釈 し、夕方・曇天 ・雨天
等の紫外線影響の少 なく、湿度 を保つ こ と が可能 な状況 で散布する 。
糸状菌製剤は温度・湿 度 条 件に よ っ て効 果 発 現が 影響される 。また、害虫ス テ ー ジ
によっても感受性に 差があるため、安定した 効果を 出す た め に散 布 間 隔と し て は 7 日
間程度の間隔 で複数回 (2 回~4 回)の散布 を行う こ と を推奨 し て い る。
6.化 学 薬 剤との相 乗 効 果
バ ー テ ィ シ リ ウ ム レ カ ニ やボ ー ベ リ ア バ ッ シ ア ー ナ な ど の 昆 虫 病 原 性 糸 状 菌は
環 境 条 件が 適切である と害虫 への感染 が速やかに 起こり 、高い防 除 効 果を 示す。特に、
昆虫病原性糸状菌は 薬剤抵抗性害虫の 防除では 大きな力 となっている。
昆虫病原性糸状菌は害虫の 体表面に 胞子が付着 し、発芽後 に菌糸がその 体内に 侵入
して感染が 起きる。こ の た め短期間 に脱皮 を繰り返 す微 小 害 虫では脱皮 により付着 し
た胞子が脱落 してしまうが IGR など脱皮阻害剤 との併用 で効果を向上 させられる。ま
た、菌糸の体内 に侵入においても 抵抗性が 既に発達 した薬剤 も含め多くの 殺虫剤 との
併用で害虫 の通常の 機能を麻痺 させることで、感染力 が向上 する(グラフ )。こ の よ う
に混用して 使用することは、 害虫の抵抗性発達 を回避する 手段として 有効である 。
死亡率(%)
100
80
60
40
20
0
モ ス ピ ラ ン 水溶剤
4,000倍
ボタニガード ES
500倍
モ ス ピ ラ ン 水溶剤
4,000倍
ボタニガード ES
1000倍混用
7.病害との 関係
害虫の発生 と同時 に病害の 発生がある 場合に 、短期間 ではあるが湿度 を高めて 使用
すると病害 の進展を 促進する 事例もある 。昆虫病原性糸状菌は混用できる 化学合成殺
菌剤も限られることから 、当 該 条 件の懸念 される 場合には 、化学合成殺菌剤の近接散
布を行うか 、この時期 に限り微生物殺菌剤 の利用 することを推奨し て い る。近 接 散 布
の目安は、薬剤の種類 に よ る が昆虫病原性糸状菌の処 理 前 後に 3~4 日間程度 をあけ
る こ と を目安 としてい る。
ボタニガード ES 、マイコタールに 対する主要 殺菌剤 の混用性
商品名 /一般名
混用性
ボタニガード ES
マイコタール
アミスター20 フロアブル
×
―
アリエッティー 水和剤
◎
×
アントラコール 水和剤(1000 倍)
×
○
イオウフロアブル(1000 倍)
◎
×
インプレッション
◎
◎
オーソサイド 水和剤 80(1000 倍)
△
×
カスミンボルドー
◎
―
ゲ ッ タ ー水和剤 (1000 倍/1500 倍 )
△
―
サプロール乳剤 (1000 倍)
×
△
ジマンダイセン 水和剤(100 0 倍)
×
×
ジャストミート顆粒水和剤(2000 倍 )
×
―
ストロ ビーフロアフ ゙ル(3000 倍)
△
―
スミレックス 水和剤(1000 倍 )
○
◎
セイビ アーフロアフ ゙ル( 1000 倍/1500 倍)
×
◎
ダコニール 1000
×
×
デランフロアブル(1000 倍)
◎
△
トップジン M 水和剤(1000 倍 )
△
◎
トリフミン水和剤 (1000 倍)
△
―
バイコラール 水和剤(1000 倍 )
○
×
バイレトン水和剤 5(1000 倍)
△
△
バイレトン水和剤 5(3000 倍)
○
○
フルピ カフロアフ ゙ル(2000 倍/3000 倍 )
◎
◎
ベルクート水和剤 (2000 倍)
×
―
ベンレート水和剤 (1000 倍)
×
△
ボトキラー
◎
◎
ポリオキシン AL 水和剤
◎
―
ラリー 水和剤
×
×
リ ド ミ ルMZ 水和剤
◎
―
ル ビ ゲ ン水和剤
○
◎
ロブラール水和剤 (1000 倍)
×
○
銅 水 和 剤(水酸化第二銅 )(1000 倍)
◎
×
有機銅水和剤
○
×
天敵 を利用 し た と う が ら し の害 虫 防 除
京都府中丹東農業改良普及センター
渋谷 貞之
1
はじめに
管内で生産 される ブ ラ ン ド京野菜の「万願寺 とうがらし」で、3種 の害虫ア ザ ミ ウ
マ、ハダニ、アブラムシにそれぞれ「ククメリス」と「オリスターA」、「ス パ イ カ
ルEX」か「 スパイデックス」、「アフィパール 」が利用 されている。平成20 年4
月の転 勤 に よ り天 敵 普 及の 業 務に就 い て1年 半が 経過 し、 前 任 者から 引 き 継い だ こ
と、私自身が 日頃の巡 回 指 導で感 じ た こ と、普 及 方 策などを 記し 、普 及 指 導員 に対す
るアンケート結果を 通して農家 の気持 ちについても接近 したリ ポ ー トと し た い。
2
天 敵 利 用の背景
京都府では 平成14 年にブ ラ ン ド京野菜倍増戦略 を策定 し、安心・安全 な生産 によ
り京野菜の 魅力を強化 し、ブランドイメージを高め る た め「京都 こ だ わ り農法」の定
着を進めて きた。
「万願寺とうがらし 」はもともと舞鶴市 の特産品 だ っ た が、JA合併を 契機に平成 1
6年から舞鶴市以外 でも栽培 が始まり 、JA京都 に の く に管内の舞鶴市 、福 知 山 市、
綾 部 市で 現在3 6 0戸 の農家 が11 ha の栽培 に取組 ん で い る。と う が ら し は平成 1
5年 の 農 薬 取 締 法 改 正 で
マ イ ナ ー作 物 と し て 適 用
農 薬が 極 端 に 少 な く な っ
たことから、天 敵 利 用によ
る減 農 薬 栽 培 を 進 め る こ
と に し た。普及セ ン タ ーで
は現 地 実 証 試 験 な ど を 通
して農 家 指 導を行い 、天敵
を使 う 農 家 も 図 1 の よ う
に増加し て き た。
舞 鶴 市 以 外 で は栽 培 経 験が浅 い た め栽 培 技 術 習 得が 先決 との J Aの営 農 指 導 方 針
もあり、当初 天 敵 利 用は進めていなかったが、平成 19年からは 舞鶴市以外でも 天敵
利 用 農 家が出 現し 、平 成21 年 に はJ A全域 に天 敵 利 用 農 家が 存 在す る状 態に な っ
た。
3
農家の 声
ここで天敵利用農家 Dさんの 声を紹介 する。現 地 取 材の際 に語ってもらった生 の言
葉である。「 ①楽に な っ た。暑い夏に 農 薬 散 布から解放 された喜 びは大きいよ 。②手
間賃も考えれば 安い 。我々農家 は手間賃 が収入 になってるからあまり考えないけど、
動 噴 準 備、農 薬 調 合、散布 、後片付 けの 手間と時間 をアルバイトやパート にやっても
ら っ た ら結構 な金額 に な る で。③女房も 喜んで。農家 は家族 や夫婦で農作業 す る こ と
が多いけど 、女房も動噴 のホース 持ちがなくなったんで喜んでますわ 。」天敵 のおか
げで夫 婦 円 満にもなって、まさに 一 石 三 鳥。害虫だけでなく 病気にも天敵 がないかね
とも言われた 。
もう動 力 噴 霧機を 出してくること自体 がイヤ なんだなと感じた取材 で あ っ た。
4
天 敵 利 用の経済性 など
天 敵 利 用の経済性 を経費と 労力の点 から記す 。当地域 の平均的 な栽培 面積である 3
㌃で比較してみると 、一 般 農 薬なら2万 1千円(3 種の害虫 にそれぞれ2回ずつ 散布
するとして)となるところが天 敵 利 用では 3万8 千円と高 く な る が、労 働 時 間は 一般
農薬の12 時間に対 して天 敵 利 用では 18分と 大幅に短縮 することができる。
5
普及指導員アンケートから
これまでに当センターで天敵普
及に 携 わ っ て き た 8 人 の 普 及 指 導
員に 農 家 の 気 持 ち を 想 像 し て 回 答
し て も ら っ た結 果 を 数 値 化 し て ま
とめたのが表1及び 表2である 。
特徴的な部分だけをみていくこ
と と す る。
表中楕円で囲んだ※1はポイン
トの高かったもので 、「動 噴 作 業が
減らせる」「 農薬を 浴びなくてもす
む」「思っ た よ り効果 が あ っ た」が
該 当し た 。 ※ 2 は 極 端 に 低 く な っ
た。農家は 興 味 本 位だけで新技術 に
取 組ん で い る の で は な い こ と が う
か が え た。
※3は概してポイントが高くな
った。こ れ ら は普及 セ ン タ ーの 活動
で あ る が、普及指導員アンケートな
だ け に少 し 自 画 自 賛 に な っ た 面 が
あるかもしれない。
※4では「 減農薬の動 きがあるから」「近所 の農家が 取組ん だ か ら」のポ イ ン トが
高かった。※ 5の「京都こ だ わ り農法 」とは他府県産京野菜 との違いを 明確に す る た
めに農 薬 や化 学 肥 料を 減らす 栽 培 方 法の こ と で、 行政 や生 産 組 織に と っ て は 重 要だ
が、個々の 農家に と っ てはそれほど重要 ではないのかもしれないと想像できる 。
※6はポ イ ン トが 低かった 。農家は や は り害 虫 被 害に困 っていることがわかる。※
7からは「 農薬の方 が効果が シ ャ ー プ」「天敵 は扱いにくそう」「 費用が高 くつく」
が普及の阻 害 要 因と 考え ら れ た。
6
展開方策
わずか3 種の害虫 に数種の 天敵を使 っているだけであるが、農家は 混乱して「 どれ
が何の天敵 だったかいな」などと 頼りないことを 言う。農家 は農作物を 作るのが 仕事
で天敵を覚 え る の が仕事ではないから 無理も な い が、そ れ で は農家の主体性 も生 まれ
て こ な い の で 仕 事 場に で も 貼っ て お い て も ら お う と図 2の 天 敵 一 覧 表を ラ ミ ネ ー ト
加工して配布 した。原版 は害虫別 にカラー 刷り に し て、農家 にわかりやすい工夫 を施
し て い る。
農 薬名 は学 術 文 献 や 研 究 会 で
は種類名 が使わ れ る が、普及セン
タ ー は講 習 会 か ら 技 術 資 料 ま で
すべて商品名 で通 し て い る。商品
名 と 種 類 名を 混 在 さ せ る と 農 家
はますます混乱して しまう 。現場
で は 天 敵 農 薬に 限 ら ず 一 般 農 薬
も商品名 が使われており、慣例を
踏襲したものとしている。
図2
ラミネート加工 して配布 した天敵一覧表
天敵は初 発 確 認し て か ら導入 しなければならないが、ハダニ とアブラムシは丁寧 に
栽 培 管 理をしていたら 葉の変色 や萎縮 により農家 が初 発 確 認できるものである。残る
害虫アザミウマは退職後農業 をしている高齢者 には視力 や根気の点 で困難が 伴う。こ
れについてはモニタリング調査用 の青 色 粘 着シート を使 ったり、オリスターAに 先立
ち待ち伏せ 放飼できる ククメリスを組合 せる方 法を勧めて いる。組合 せ法を 使えば、
侵入が予想 より早くても 発 生 初 期はククメリス で抑えることができるので、慌てるこ
となくオリスターA を導入することができる。また 、4月定植 の当地域 はアザミウマ
は5月上旬 から6月上旬 にハウス 内に 侵入する 。言 い換えれば 初 発 確 認に気遣うのは
この1ヶ月 だけでよいのである。
天 敵 利 用が先行して 普及した 舞鶴市 では、ここ2 年利用農家数の増加 はみられず横
ば い で あり 、天敵利用技術を習得 し慣れも 出てきた 。舞鶴市以外では一部 の農家 で天
敵利用が始 まったばかりであり、新たに 多くの農家 の利用 が見込まれる 。この地域 で
の利 用 定 着を促進す る た め、引 き続き講習会 による 集 団 指 導、放飼タイミング指導 の
ための巡 回 指 導を実施 していきたい。
ナシのヒメボクトウに対 する生物的防除 について
徳島県立農林水産総合技術支援センター
果樹研究所
中 西友章
1.は じ め に
徳島県内 のナシの栽 培 面 積は 254ha,生 産 量は 4,990t ( H18 年産)で鳴門 市,松 茂町,
藍住町な ど で栽培されている。このうち 旧吉野川沿 いの地域でヒメボクトウ Cossus
insularis
(Staudinger) による 被害は 2001 年頃から問 題となっている(中西、 2005 )。 本
種は蛾 の一種で、 幼虫がナシ の枝幹に集 団 的に穿孔食入 するため、樹 の衰弱やひど
い場 合は枯 死を招 く。 本 州、 九 州、 対馬 に 分布 し、 寄 主と し てヤ ナ ギ や ポ プ ラ な ど の
林 木に 寄生 す る が 、 近年 、長 野 県 のリ ン ゴ (南島 ら、 2008)、 秋 田 県の ナ シ(秋 田 県 病 害
虫 防 除 所 、 2008)で も被 害が 確認 され 、果樹 での 被害 の報 告が 増え つ つ あ る。
しかしながら、こ れ ま で調査研究事例は少 なく、防 除 対 策は確立されていない。
そこで 当研究所で は、関 係 機 関と連携し、 各種の防 除 技 術について試 験 研 究を進
め て い る。こ こ で は被害と生 態、および昆虫病原性線虫剤による防除効果試験、性
フェロモン剤利用による 交信かく乱試験 について紹介する 。
2.被害 と生態
1 )被害状況
2001 年 6 月に 徳 島 県 内 のナ シ産 地で 発生 した
枝幹の穿孔害を調 査した結果,ヒメボクトウ
Cossus insularis ( Staudinger )による被 害であることが
判 明し ,本 種に よ る ナシ の被 害が 初 めて 確認 され
た(中西、 2005 )(図 1)。
本 種に よ る 被害 は, 幼虫 が集 団 的 に 穿 孔 食 害 す
る こ と に よ る枝 幹の 衰弱 や枯 死で あ り, ナシ 樹の
生産性を 著しく低下させてしまう。
図1 ヒメボクトウ 幼虫
被害は直 径 2cm 程度 の側枝から直径 10cm を越え
る 主枝 まで 見ら れ ,中 心 部 の木 質 部ま で縦 横に 穿
孔 食 害 す る の が特 徴 で あ る( 図 2 )。 ま た, 枝 幹 部
か ら木 屑の 排出 と 樹液 の滲 出が 見 られ ,そ こ か ら
は樹液が 発酵したような 異臭が発生する 。
多 発 生 地 域 で 被 害 実 態 調 査 を 行 っ た結 果 , 幸
水
園 の 85.1% , 豊水
園 の 55.6%で 被害 の発 生
が 見ら れ, ヒ メ ボ ク ト ウの 加害 が 広 範 囲に わ た る
こ と が 確 認さ れ た 。 園 当 た り被 害 樹 率 は , 幸 水
園で 0 ∼ 77.1%, 豊水
園で 0 ∼ 6.8%で あ っ た。
図2
被害樹の主 枝 断 面
また,全 調 査 樹における 被害樹率は
1 )。 このように 被害が
幸水
幸水
で 27.7%, 豊水
で 2.5%であった( 表
で多 い結果 となったが ,この 原因に つ い て は不 明
である。
表1
ヒ メ ボ ク ト ウに よ る 被 害 程 度 別 園 地 数と 園当た り被 害 樹 率( 2002 年 )
品種
調査
園数
被害程度 別園地数 a
無
少 中 多 甚
被害 発生
園率 %
被 害 樹 率 %
最小 ∼最大 平均
幸水
27
4
10
7
2
4
85.1
0∼77 .1
27.7
豊水
9
4
5
0
0
0
55.6
0∼6. 8
2.5
a) 無:被 害 樹 率0%;少:1 ∼10%;中: 11∼30%;多:31 ∼60%;甚:61∼ 100%.
2 )生
態
12
卵はナ シの樹皮 の割れ目 や誘引枝の 裂
10
傷 部 間 隙などの 薬剤がかかりにくいとこ
ろに 20 ∼ 100 卵の 塊で産み付け ら れ る 。
6
卵 期 間は 16 日 程 度と 思わ れ, ふ化 後 直
4
ちに食 入するようである 。ふ化 幼 虫は枝
幹内で 生長し, 羽化ま で に数年を 要する
と思 われる 。 6 月 上 旬 頃から 樹幹内 で蛹
化し,羽 化は年1回で, 6 月中旬∼ 8 月
中旬に み ら れ, 7月 上 中 旬をピ ー クとす
る一 山 型の発 生 消 長で あ る( 図 3)。 羽化
後の脱 出 孔には 蛹殻が半 身を乗り 出した
格好で 残され, コスカシバの様子 に似て
いる。
2002年
8
樹
当
た
り
羽
化
成
虫
2
数
4
0
5
午後羽化 し,当夜には交 尾する。
室内(恒 温 器 25 ℃)での人 工 飼 料を用
いた飼育 ( 14L:10D)に よ る各ステージの
発育日数 は表 2 を参 照。
7
8
9
10月
5
2003年
3
2
1
0
羽化し た成虫の 寿命は交 尾した雄で 3
∼ 5 日,雌で 4 ∼ 5 日で あ る。成虫は
6
5
6
7
8
9
10月
図 3 ナシ樹に お け るヒメ ボクトウの羽 化 消 長
○:A園, ■:B園,□: C園
表2
各ステージ発 育 日 数 (中 牟 田 ら ,2007 )
発育ステージ
卵
発育日数(日 )
n
16 ± 3
195
生活史は 不明な点も多い が、おおよそ
幼虫(年 1 化)
217 ± 23
54
の生活史 は図 4 のとおりである。幼 虫は
幼虫(年 2 化)
417 ± 39
35
世代が重 なっており、発 育ステージの異
蛹
20 ± 3
67
なる幼虫 が 1 年中見 られる。
成虫
5± 2
51
この生 活 史に対し て、幼虫期に 昆虫病原性線虫剤による 防除試験、成 虫 期の交尾
阻害を目 的に交信かく乱 の試験を行った 。以下がその概要 である。
発 育
月
段 階
1
2
3
4
5
6
卵
7
O
幼 虫
O
O OOO
OOO
9
10
11
12
OOO OO
OOO
OOO OOO
蛹
OOO
OOO
成 虫
OO
図4
O
8
OOO
OOO
OOO
O
OOO OO
ヒ メ ボ ク ト ウ の生 活 史 概 略(つ く ば 市近郊 )。 O は 各 月 上 中 下 旬 の各 発 育 段 階の
出現 の有 無を 示す 。但 し 1 ∼ 3 月、 12 月は 月 単 位。 (中牟田ら、 2007)
3.昆虫病原性線虫剤に よ る防除
果 樹 類 のモ モ シ ン ク イ ガ 、イ チ ジ
ク のキ ボ シ カ ミ キ リ 幼虫 な ど に対 し
て 実 用 化さ れ て い る 昆 虫 寄 生 性 線 虫
剤 (ス タイ ナー ネマ
カ ーポ カプ サ
エ剤 、商 品 名 :バ イ オ セ ー フ) のヒ メ
ボ ク ト ウに 対す る防 除 効 果の 検討 を
行った。
室内 でろ 紙 接 種 法 に よ り幼 虫に 対
する 本剤 1,000万 頭/ L、100万 頭/L の
2濃度の 殺虫効果を調査 した結果、
図 5 S . カーポカプサエ剤に寄 生され
処理4日後 に両濃度とも100%の高い殺
死亡した幼 虫
虫効果を 認めた。
生樹 に対 し て1, 000万 頭/ L、 100 万頭
/ Lの 2 濃 度 の 散 布 処 理 を 行 っ た 結
果 、処 理1 4日 後 に両 濃 度 と も効 果が
認め ら れ た。
死亡虫率 %
そ こ で 、多 発 生ナ シ園 に お い て寄
100
死亡虫率
50
0
散布
注入
散布
注入
散布
注入
曇天 、夕 方
曇天 、夕 方
晴天、昼 間
9月下旬
1 0月上旬
6月中旬
こ の こ と か ら 100 万 頭 / L の 散 布お
よび注 入 処 理の効果試験 を行った(図
図 6 S . カーポカプサエ剤 (濃度 :100万頭 /L)
6)。その 結果、試験に よ っ て高い防除
の効果 (処理 14 ∼ 22 日後解体調査)
効果が あ っ た場合 と十分な防 除 効 果がない 場合があった 。本剤の性質 として乾燥や
高温に 弱いことから、処理時 の気象条件が 薬液の比 較 的 乾き難い状況 であったこと
(曇天、夕 方)が、高い防 除 効 果が得ら れ た要因として考え ら れ た。
2.性フェロモン剤に よ る交信かく乱法
本種の性 フェロモンは Chen ら(2006 )によって 、(E ) -3- テトラデセニルアセテート
と( Z) -3-テトラデセニルアセテートの 95:5 ∼ 98:2 混合物であることが明らかにされ
て い る。 そ こ で、 合 成 性フ ェ ロ モ ン剤 (信 越 化 学 工 業㈱ 提供 : 試験 用)を 利用 した 雌
雄間の 交信撹乱に よ る防 除 効 果について検 討を行った。 本種の発生ナ シ園において
2004 ∼ 2006 年の 6 月 上 旬に合成性フェロモン剤(ディスペンサー:150 本 /10a )を設 置
した。 合成性フェロモンのモニタリングトラップによる 誘殺数を調査 した結果、対
照 区で は 多 数 誘 殺さ れ た が 、 交 信 撹 乱 区 では 殆 ど誘 殺 さ れ な か っ た。 ま た、 2006
年に つ な ぎ雌法により調 査した結果、対 照 区の交尾率 4 割強に対 し、交信撹乱区 で
は交尾 は認められなかった。 さらに、被 害 状 況の調査を 行った結果、 対照区で1年
目 6 割程度から 2 年目に 8 割強に増 加, 3 年目も 横這いの高い割 合を維持し た の に
対して、 交信撹乱区では 1 年目 6 割か ら 2 年目は増 加せず, 3 年目 に 4 割程度に 減
少した。
これらのことから フェロモンディスペンサー の設置は交信撹乱効果な ら び に被害
軽減効果 があると考え ら れ た。
5.お わ り に
S . カ ー ポ カ プ サ エ剤は 平成20 年7月に 農薬登録適用拡大 (作物: ナシ、適 用 害 虫:
ヒメボ クトウ)となり、 今後普及 が見込まれる 。しかし、生 物 農 薬であることから、 化学
殺虫剤 に比べて処 理 条 件や保 存 条 件などについて制約が 大きいため、 導入にあたっ
ては本 剤の特性を 十分理解したうえで使用 する必要が あ る。交信かく 乱法は効果が
確認さ れ た が、実 用 化には至 っていない。 これら生物的防除に加えて 化学薬剤防除
や耕種的防除の検 討も試み、 今後、本種の 被害防止ができるよう総 合 的な防除技術
の確立に 向け、関係機関 と連携し、こ れ ら の課題に取り組 んでいきたい。
引用文献
秋 田 県 病 害 虫 防 除 所. 2008 .日本な し で のヒメボクトウによる 被害の発生 について.発 生
予察情報.特殊報第 2 号: 1-2.
Chen, X., K.Nakamuta, T.Nakanishi, T.Nakashima, M.Tokoro, F.Mochizuki and T.Fukumoto.2006.
Female sex pheromon of a carpenter moth, Cossus insularis(Lepidoptera: Cossidae).J. Chem. Ecol.32:
669-679 .
南島誠 ・伊原竜夫 ・木下倫信 ・木下正次 . 2008 .リンゴ 樹に寄生す るヒメボクトウの発生
と防除試験.応動昆第 52 回大会講演要旨:12.
中牟田潔・Xiong Chen・北島博・中西友章・吉 松 慎 一.2007.日本産ボクトウガ 科 Cossus
属3種の生態.森林防疫.56:5-9.
中西友章 .2005 .日本ナシで初めて確認されたヒメボクトウの発生 .応動昆.49(1):23-26.
中 西 友 章・中 牟 田 潔・望 月 文 昭. 2007 .合成 性フ ェ ロ モ ン剤を用 いた交信か く乱による ナ
シ園におけるヒメボクトウ被害の低減.応動昆第 51 回大会講演要旨:150.
中西友章・兼田武典.2008.ナシのヒメボクトウに対するスタイナーネマ カーポカプサエ
剤の防除効果.四国植物防疫研究(第53回大会講演要旨)43.
総説
欧州における生物農薬登録の現状について
ジャパン IPM システム代表
アリスタライフサイエンス顧問
和田 哲夫
はじめに
西ヨーロッパにおける 既存および新規の農薬の登録は 1991 年に制定された欧州委員
会による指令(基準、法令と考えてよい)いわゆる EU Council directive 91/414/EEC に
基づくものである。
この EU directive によって登録された農薬は EU 加盟国間において 各種のデータの
読み替えなどができるという利点がある。一方で、この法令の施行以来、各種の安全性
や生物効果試験などの成績を提出することができないという理由のため、EUにおける
登録農薬数が減少していることも知られている。
この指令以前に欧州のいずれかの国で許可されていた 農薬 1000 種のうち、許可され
たもの(Annex I に掲載されたもの)はわずか 260 種、不許可は 70 種、申請にまで到
達しなかったか、撤退したものは 670 種と発表されている 。
つまり現時点では26%しか使用が認められなかったということになる。
ただ現在かならずしもこの EU directive だけではなく、各国ごとに登録されている
農薬も存在することがあり、この個別の登録システムも並存していることも理解すべき
である。
微生物農薬および植物抽出物 などの登録状況
この指令は化学農薬だけでなく、微生物農薬、植物抽出物、フェロモンなどについて
も規定しており、微生物農薬については 評価の順番としては一番あとのリスト4に含ま
れていた。そのため 生物農薬のEUにおける登録の状態が評価中となり、一時期登録の
行方を危惧する声もあったが 、2009 年 9 月現在、ほとんどの既存および新規の微生物
農薬の有効成分が登録されたことが分かっている。これはフェロモン についても同様で
ある。
なおよく天敵昆虫と天敵センチュウは欧州においては、登録する必要はない。米国に
おいても天敵昆虫は登録の必要はない。
欧州委員会 の微生物農薬 、フェロモン についての登録姿勢は数年前まではきわめて不
透明であったが、本年になり、かなり米国EPAのバイオペスティサイド を意識した、
同等レベルの微生物剤、フェロモンの有効成分が許可されている。
要求される毒性データなども化学農薬 に比べ緩和されている。
これまで 欧州では微生物農薬の登録数が米国、日本に比べ少なかったが、今回の掲載
により一挙に増加したといえる。
また下記の表には、加えていないが、クローブオイル、シトロネラオイル、ニンニク
抽出物、tea tree 抽出物、胡椒、菜種油、スペアミントオイル、魚油、羊の油、アミノ
酸、乳酸などが、忌避剤、殺虫剤、殺菌剤などとして許可されたことも特筆されるべき
であろう。
なおこれらの剤の多くは米国でも生物農薬としてすでに登録されている。
有効成分 が許可されることを一般にアネックスI(付表 I)に掲載されるという表現
を使うことが 多い。
アネックス Iへの掲載後、アネックス III
(付表 III)に示されている製剤による生
物効果試験などを各国 に提出することにより各国 ごとの農薬登録が 実現することにな
る。
生物農薬の優遇策
下記の許可された微生物剤を見るとほとんどの既存微生物剤は許可されており、EU
委員会も安全性の高いものを優先して許可していることがわかる。
日本においても、化学農薬の抵抗性出現の回避のためなどのためのみならず、上述欧
米諸国と同様に安全性が高いと推定されるものについて、即ち、微生物剤、植物抽出物
などのIPM資材が 比較的簡単かつ 低コストで登録 できるようになることが強く望 ま
れるところである。
欧州で使用を許可された既存微生物農薬(Annex
(日本での登録の
有○
無
I
inclusion: アネックス I 掲載分)
ブランク、(菌)は病原菌に作用するもの。その他は主
に害虫に作用する微生物。日本で登録があるものは代表的な商品名を記す。また用途も
示した。)
微生物殺虫剤
BT剤
○ Bacillus thuringiensis subsp. Aizawai (ABTS-1857 and GC-91)=ゼンターリ
Bacillus thuringiensis subsp. Israelensis (AM65-52) 蚊・ブユ用BT剤
○ Beauveria bassiana (ATCC 74040 and GHA) = ボタニガード
○ Bacillus thuringiensis subsp. K urstaki (ABTS 351, PB 54, SA 11, SA12 and EG
2348) = ダイポール
Bacillus thuringiensis subsp. Tenebrionis (NB 176) 甲虫類用BT剤
ウイルス剤
Cydia pomonella granulosis virus (CpGV) 果樹害虫ウイルス
糸状菌製剤
○ Lecanicillimu muscarium (Ve6) (former Verticillium lecanii) =マイコタール
Metarhizium anisopliae (BIPESCO 5F/52) 微生物殺虫剤
菌 Phlebiopsis gigantea 樹木の切り株用
菌 Pythium oligandrum (M1) 土壌病害用
菌 Streptomyces griseoviridis (K61) 土壌病害抑制
○ 菌 Trichoderma atroviride (IMI 206040) (T 11) (former Trichoderma harzianum)
= エコホープなどと同属同種
○ 菌 Trichoderma harzianum Rifai (T-22) 土壌病害抑制
菌 Trichoderma polysporum (IMI 206039) 樹木の剪定傷害からの感染抑制
菌 Trichoderma gamsii (formerly T. viride) (ICC080)
土壌病害抑制
菌 Verticillium dahliae alboatrum (W CS850) Ophiostoma ulmi 抑制
新規微生物剤
菌 Ampelomyces quisqualis strain AQ10
ウドンコ病抑制
○ 菌 Bacillus subtilis str. QST 713 = インプレッション
○ 菌 Coniothyrium minitans
=
ミニタン
菌 Gliocladium catenulatum strain J1446
土壌病害抑制
○ Paecilomyces fumosoroseus Apopka strain 97=
菌 Pseudomonas chlororaphis strain MA342
Spodoptera exigua nuclear polyhedrosis virus
○ Adoxophyes orana GV strain BV-0001 =
プリファード
土壌病害抑制
ウイルス殺虫剤
ハマキ天敵の一成分
評価中のもの
菌 Candida oleophila strain O
収穫後のアオカビなどの防除剤
Helicoverpa armigera nucleopolyhedrovirus (HearNPV)
菌 Paecilomyces fumosoroseus strain Fe9901
Pseudomonas sp. Strain DSMZ 13134
菌 Pseudozyma flocculosa
ウイルス殺虫剤
微生物殺虫剤
微生物殺菌剤
ウドンコ病剤
Spodoptera littoralis nucleopolyhedrovirus
菌 Trichoderma atrov iride strain I-1237
ウイルス殺虫剤
土壌殺菌剤
○ Beauveria brongniartii = バイオリサ・カミキリと同属同種
許可されなかった微生物剤
○ 菌 Agrobacterium radiobacter K 84 = バクテローズと同属同種
Bacillus sphaericus 蚊の微生物剤
菌 Bacillus subtilis strain IBE 711
枯草菌製剤
Baculovirus GV 昆虫ウイルス剤
Neodiprion sertifer nuclear polyhedrosis virus = 核多角体ウイルス
次回は植物抽出物、フェロモン、食品添加物などについて 報告を予定します。
随想
「蜻蛉の盃」
福岡県農業総合試験場
堤
隆文
以前、別の雑誌にも書いたが、私は骨董いじりを趣味としている(私の様な素人の
骨董愛好家を業界では「数寄者」(すきしゃ)と言う。(すきもの)と言うと多少違
った意味になるので注意)。ある 程度修行が進むと大抵の数寄者は、目に適うモノと
軍資金のジレンマに落ち入り、「貧数寄」(びんすき)に進化?する。骨董歴二十余
年の私も立派に進化した。貧数寄になると、夢と現実の間で呻吟する場面が多くなり、
骨董屋で指1本立てられれば血の気が引き、棚から、古渡り更紗の風呂敷に包まれた
箱を出された日にはドーパミン全開で目が血走る始末となる。「逃げちゃダメだ、逃
げちゃダメだ、逃げちゃダメだ」と自分に言い聞かせて支払能力の倍の値段でお願い
しても「それでは、チョットね」と軽くいなされ、再び仕舞われる箱を見送るだけの
日々が待っている。それでも骨董漁りがやめられないのは、狐が憑いているからであ
ろう。骨董屋の玄関先には必ず狐の二、三匹は居て、素質のある人が敷居を跨いだ途
端、ヒョイと背中に飛び乗ってくる。しかし、私の狐は少年時代から憑いていたよう
で、中学生の頃から昆虫マニアの端くれとして蝶や天牛の採集に熱中していた。それ
が、害虫の研究が仕事になると、それまで集めた数千頭の標本は全て同好の友人に譲
り、今度は骨董に熱を上げるようになった。憑いている狐は交代したようだ。だが、
そうは言ったものの、前に憑いていた狐の名残りか、今でも昆虫にまつわる品であれ
ば、日頃買わないような物でもつい買ってしまう。
今回紹介する稲と蜻蛉が蒔絵(まきえ)された朱盃も、ついつい買ってしまった物
の一つで、名品ではないが珍品である。盃の裏面には「明治四拾弐年篤農表彰記念」
と書かれており時代は今から丁度百年前、高台内に○○郡農會(○○は読めませんで
した)とあることから、出は郡部の農村であったことが判る。国を挙げてひたすら米
の増産に邁進した時代だけに、篤農表彰でこの盃を貰った農家はさぞハナ高々だった
であろう。盃の状態を見ると、スレやキズといった使用痕が無く大事にされてきたこ
とが判る。実際にお酒を飲むと云うよりは豊作を祈願するさいの御神酒入れなどに使
われていたのではないかと想像される。しかし数年前、私は大事に伝えられてきたで
あろうこの盃を某オークションで極安値で落札した。先祖の思いを代々伝え続けると
いうことはなかなかに難しいようである。
蒔絵をみると、上手(じょうて)とまでは云えないが、一応、高蒔絵となっており、
よく見かける会社や軍隊の記念品の盃より一段上等である。明治末の田舎の農家にと
っては高級品だったであろう。郡レベルの篤農表彰の副賞に高蒔絵の盃が供された事
からも、米の増産にかける気合いの入れ方が見て取れる。しかも、当時だから、盃に
随想
使われた漆が純国産であることは間違いなく、今ではこれだけでも十分に上等と言え
る。現在、国産の漆は生産量が極端に少なく入手困難でバカ高いため、ほとんどの漆
器作家は輸入物の漆を使っている。今でも国産漆を使用しているのは千家十職の中村
宗哲くらいのはずで 、仮に、今、この盃を宗哲が作れば私の買値の百倍はするだろう。
蜻蛉は和骨董の世界で様々なものに意匠され、良く目にする。例えば、戦国時代の
武将達は、蜻蛉を「勝虫」(かちむし)と称して兜の前立などの武具や印籠などのデ
ザインに好んで用いている。しかし、私の好きな陶磁器では以外と少ない。昔からや
かましい(人気がある)安南絞手(あんなんしぼりて)の茶碗は現在のベトナムの産
だし、昆虫の絵が多い初期伊万里の染付でも見たことがない(そう云えば、昔、天牛
らしい昆虫が書かれた陶片を見たことがある。何で買わなかったのだろう!!!!)。
蜻蛉の陶片に出会ったら絶対に買うぞ、と固く誓う貧数寄であった(ああ、業は深い
ようだ・・・・)。
バイオコントロール誌バックナンバー 目次
1997年

Vol.1 No.1
1.
はじめに (会長:浅利文昭)
2.
発刊によせて(農林水産省 植物防疫課長 古茶 武男)
3.
発刊によせて(日本植物防疫協会 常務理事 岩本 毅)
4.
導入天敵の安全性と品質管理(ワーゲンニンゲン農科大学昆虫学部教授 Dr.J.C.フ
ァン・レンテレン)
5.
最近のIOBCの動きについて(九州大学 農学部教授 農学博士 広瀬 義躬)
6.
オランダの天敵研究と利用(岡山大学資源生物化学研究所助教授 農学博士 村井
保)
7.
天敵利用に関する農家の意識について-アンケート結果をもとに-(宮城県農業技
術課 技術主任 増田 俊雄)
8.
天敵に対する農薬の影響について(トーメン 脇田 鎮夫、トモノアグリカ 石井 俊
彦)
9.
正会員各社の開発品紹介
10. 海外天敵メーカーの紹介 ベルギー バイオベスト社

Vol.1 No.2
1.
天敵病原性線虫の利用(佐賀大学農学部教授 農学博士 石橋 信義)
2.
学会誌登載論文から垣間見る我が国の天敵事情(千葉大学 園芸学部 応用動物
昆虫学研究室教授 農学博士 天野 洋)
3.
先進国での天敵利用と我が国の導入天敵利用上の問題点(埼玉県園芸試験場 農
学博士 根本 久)
4.
微生物除草剤について(日本たばこ産業株式会社 アグリ事業部顧問 農学博士 山
田 昌雄)
5.
ククメリスカブリダニの利用(兵庫県立中央農業技術センター 主任研究員 足立 年
一)
6.
世界におけるバイオコントロール業界団体について(株式会社トーメン 生物産業部
和田 哲夫)
7.
天敵利用に関する農家の意識について(宮城県農業技術課 技術主任 増田 俊
雄)
8.
天敵に対する農薬の影響について(トーメン 脇田 鎮夫、トモノアグリカ 石井 俊
彦)
9.
正会員各社の商品紹介-日本たばこ産業株式会社
10. 海外天敵メーカーの紹介 イギリス-ノバルティスBCM社
1998年

Vol.2 No.1
1.
微生物農薬の安全性評価ガイドラインについて (生物系特定産業技術研究推進機
構 農学博士 岡田 斉男)
2.
菌食性線虫 Aphelenchus avenae による土壌糸状菌病害の防除(佐賀大学 農学博
士 石橋 信義)
3.
イネウンカ類の天敵カタグロミドリメクラガメ(九州農業試験場 害虫管理システム研
究室 農学博士 鈴木 芳人)
4.
カリフォルニア大学における生物的防除研究の現状(九州大学 農学部生物的防除
研究施設 農学博士 高木 正見)
5.
海外における 微生物除草剤の研究開発の現状(日本たばこ産業株式会社 植物保
護開発センター 農学博士 郷原 雅敏)
6.
天敵に対する農薬の影響について(トーメン 脇田 鎮夫、トモノアグリカ 石井 俊
彦)
7.
正会員各社の商品紹介 アグロスター有限会社、 サンケイ化学株式会社
8.
海外天敵メーカーの紹介 オランダ コパート社

Vol.2 No.2
1.
カリフォルニアの天敵産業(九州大学 農学部生物的防除研究施設 農学博士 高
木 正見)
2.
昆虫糸状菌を用いた施設野菜害虫の防除(宮崎県総合農業試験場 主任技師 黒
木 修一)
3.
施設トマトにおける天敵(オンシツツヤコバチ剤)利用による防除作業の省力化(神奈
川県農業総合研究所 技師 深山 陽子)
4.
農家側からみた天敵利用の現状と課題(神奈川県天敵利用研究会 会長 石川 榮
一)
5.
フェロモンによる害虫防除(信越化学工業株式会社 小川 欽也)
6.
捕食・寄生性昆虫文献データベースの紹介(筑波大学 農林学系 農学博士 戒能
洋一)
7.
天敵に対する農薬の影響について(トーメン 脇田 鎮夫、トモノアグリカ 石井 俊
彦)
8.
正会員各社の商品紹介-信越化学工業株式会社
1999年

Vol.3 No.1
1.
オオタバコガの性フェロモンによる発生の把握と卵寄生蜂による防除(鹿児島県農業
試験場 大隅支場 畑作病虫研究室 上和田 秀美)
2.
現場からのIPM便り-ある地域集団での取り組みの記録-(広島県立農業技術セン
ター 林 英明)
3.
我が国の天敵農薬利用に向けた取り組みと国際情勢(農林水産省 農薬検査所 松
本 信弘)
4.
害虫管理における天敵と化学農薬の調和-薬剤の検定及びその利用方法(埼玉県
園芸試験場 農学博士 根本 久)
5.
第7回無脊椎動物病理学会ならびに微生物的防除国際会議に参加して(東京農工大
学 農学部 農学博士 国見 裕久)
6.
天敵に対する農薬の影響について(トーメン 吉田 俊彦、トモノアグリカ 石井 俊
彦)
7.
正会員各社の商品紹介 株式会社 クボタ

Vol.3 No.2
1.
チリカブリダニによるいちごのハダニ類防除事例-普及は可能か?(宮城県園芸試
験場 環境部 増田 俊雄)
2.
第4回 植物ダニ類に個体群動態に関する国際シンポジュウム(トモノアグリカ研究
顧問 森 樊須)
3.
IOBC/WPRSの施設IPMの集会に参加して(九州大学 農学部 生物防除的防除
研究施設 広瀬 義躬)
4.
IOBCの国際会議講演摘要(株式会社 トーメン 緒方 陽子)
5.
施設におけるフェロモン剤の利用(高知県農業技術センター 高井 幹夫)
6.
地域基幹農業技術体系実用化研究について、及び静岡県の温室メロンつる割病の
生物的防除(静岡県農業試験場 病害虫部 市川 健)
7.
静岡県のトマトにおける害虫の生物的防除(静岡県農業試験場 病害虫部 小澤 朗
人)
8.
天敵に対する農薬の影響について(トーメン 吉田 俊彦、トモノアグリカ 石井 俊
彦)
9.
正会員各社の商品紹介-株式会社 エス・ディー・エス バイオテック
2000年

Vol.4 No.1
1.
微生物農薬開発の現状と問題点(元島根大学 農学部教授 農学博士 駒田 旦)
2.
私と天敵との関わり-その難しさ-(静岡県柑橘試験場 古橋 嘉一)
3.
半促成ナス栽培における主要害虫(アザミウマ、アブラムシ類)の生物的防除(兵庫
県立中央農業技術センター 環境部 足立 年一)
4.
いちごのハダニ類に対するチリカブリダニの効果について(広島県油木地域農業改
良普及センター福山支所 伊藤 栄治)
5.
選択性殺虫剤を利用した天敵の上手な利用方法(ノバルティスアグロ株式会社 マー
ケッティング本部殺虫剤推進部 橋野 洋二)
6.
「芝市ネマ」(株式会社 クボタ 技術開発本部 BB-PT 植地 俊仁)
7.
天敵に対する農薬の影響について(トーメン 吉田 俊彦、トモノアグリカ 石井 俊
彦)
8.
正会員各社の商品紹介 株式会社 キャッツアグリシステムズ

Vol.4 No.2
1.
IPMに基づく果樹病害虫防除の方向性と対策(農林水産省果樹試験場 足立 礎)
2.
複合交信撹乱剤の広域処理と殺虫剤削減-モモにおける一事例-(福島県果樹試
験場 荒川 昭弘)
3.
土着天敵を利用したりんご園のハダニ類個体群管理(福島県果樹試験場 岡崎 一
博)
4.
外来生物の定着の現状と問題点を考える(静岡県農業試験場 池田 二三高)
5.
宮崎県の施設栽培のキュウリにおける害虫の生物防除(宮崎県農業総合試験場 黒
木 修一)
6.
天敵を利用したIPM普及のための総合支援システム-天敵カルテ-(株式会社トモ
ノアグリカ 石井 俊彦)
7.
天敵に対する農薬の影響について(トーメン 吉田 俊彦、トモノアグリカ 石井 俊
彦)
2001年

Vol.5 No.1
1.
露地ナス栽培でに総合的害虫管理 -実証試験の展開- (宮崎大学 農学部 大
野 和郎)
2.
外来生物導入をめぐる議論の生物学的背景(1) (九州大学 大学院 農学研究院
高木 正見)
3.
天敵アラカルト (日本植物防疫協会研究所 高木 一夫)
4.
静岡県中部のいちご・天敵試験、中間検討会の様子 (株式会社トモノアグリカ 石井
俊彦)
5.
研修会天敵分科会での話題 (株式会社トーメン 鎌田 潤)
6.
随想-自然、神への祈り (信越化学工業株式会社 エグゼクティブチーフリサーチ
ャー 小川 欽也)
7.
随想-日本のメクラカメムシ、霞(カスミ)となって雲散霧消 (プラント・プロテクショ
ン・コンサルタント 下松 明雄)
8.
天敵に対する農薬の影響について(トーメン 吉田 俊彦、トモノアグリカ 石井 俊
彦)
9.
正会員各社の商品紹介 セントラル硝子株式会社
10. 天敵カルテ記入用紙

Vol.5 No.2
1.
微生物防除剤について (埼玉県農林総合研究センター 根本 久)
2.
微生物殺菌剤による作物害虫防除 (長野県野菜花き試験場 小木曽 秀紀)
3.
昆虫病原糸状菌製剤の特性と使い方 (荷や技研農業・園芸総合研究所 増田 俊
雄)
4.
協議会正会員各社の取り扱い微生物防除剤紹介
5.
外来生物導入をめぐる議論の生物学的背景(2) (九州大学 大学院 農学研究院
高木 正見)
6.
カブリダニの野外における利用 (京都大学大学院農学研究院 高藤 晃雄)
7.
天敵アラカルト 続編 (日本植物防疫協会研究所 高木 一夫)
8.
随想-生物農薬の使用は孫子の兵法で (プラント・プロテクション・コンサルタント
下松 明雄)
9.
随想-明日があるさ (トモノアグリカ 石井 俊彦)
10. 随想-花ざかりの森前夜 (アリスタライフサイエンス ティエム 和田 哲夫)
11. 天敵に対する農薬の影響について
12. 正会員各社の商品紹介 片倉工業株式会社
13. 天敵カルテ記入用紙
2002年

Vol.6 No.1
1.
ネコブセンチュウに対する生物農薬パストリア水和剤の防除効果と効率的利用(茨城
県農業総合センター 上田 康郎)
2.
チリカブリダニを利用した加温促成オウトウのナミハダニ防除(宮城県農業・園芸総
合研究所 宮田 将秀)
3.
静岡県のチャ害虫における生物防除-その効果と問題点-(静岡県茶業試験場 小
杉 由紀夫)
4.
オランダと長野県における天敵利用(長野県野菜花き試験場 小林 荘一)
5.
数種の重要なコナジラミに寄生する Encarsia 属の寄生蜂とその任意高次寄生(前山
口大学教授 梶田 泰司)
6.
天敵アラカルト 続々編(日本植物防疫協会研究所 高木 一夫)
7.
随想-杉の花粉症と沖縄(アリスタライフサイエンス 顧問 下松 明雄)
8.
正会員会社の商品紹介(アリスタライフサイエンス(株))
9.
天敵に対する農薬の影響について
10. 天敵カルテ記入用紙

Vol.6 No.2
1.
デジェネランスカブリダニを利用した施設ピーマン栽培におけるアザミウマ類防除の
可能性((社)日本植物防疫協会研究所 高木 豊)
2.
いちごにおける複数天敵等の導入の試み(宮城県農業・園芸総合研究所 宮田 将
秀)
3.
IOBC/WPRS NRS合同会議「施設園芸総合防除」に参加して(中央農業総合研究
センター 矢野 栄ニ)
4.
オランダにおける天敵産業と天敵の利用(沖縄県農業試験場 安田 慶次)
5.
随想-カラスと天敵(アリスタライフサイエンス 顧問 下松 明雄)
6.
随想-無登録農薬と無登録資材に思う(アリスタライフサイエンス 和田 哲夫)
7.
正会員会社の商品紹介(シンジェンタジャパン(株))
8.
天敵に対する農薬の影響について
9.
天敵カルテ記入用紙
2003年

Vol.7 No.1 No.2 合併号
1.
天敵線虫 Steinernema carpocapsae によるイチジクのキボシカミキリ防除(兵庫県立
農林水産技術総合センター 山下 賢一)
2.
果樹園における昆虫病原性線虫 Steinernema carpocapsae の(福島県果樹試験場
岡崎 一博)
3.
わが国における昆虫病原ウイルス利用の過去・現在・未来(東京農工大学農学部
国見 裕久)
4.
異種の性フェロモンを混合して利用する際の問題点(東京大学農学生命科学研究科
田付 貞洋)
5.
天敵を利用した苺栽培(静岡県三島市 藤澤 鎭生)
6.
天敵導入による農薬削減を消費者に伝えるために(株式会社ジーピーエス 那須
豊)
7.
新規微生物殺菌剤 インプレッション水和剤(株式会社エス・ディ・エスバイオテック・
つくば研究所 藤井 賢一)
8.
農薬における天敵ウイルスの利用について(アリスタライフサイエンス株式会社 和
田 哲夫)
9.
随想 ブライトンからグラスゴーへ(アリスタライフサイエンス株式会社 技術顧問 下
松 明雄)
10. 随想 異国情緒の意味(株式会社エス・ディ・エスバイオテック 山中 聡)
11. 随想 新刊紹介(アリスタライフサイエンス株式会社 和田 哲夫)
12. 随想 減農薬野菜をおいしく食べるコツ(アリスタライフサイエンス株式会社 鎌田
潤)
13. 書評 「天敵利用で農薬半減(作物別防除の実際)」 根本 久編著 (シンジェンタジ
ャパン株式会社 石井 俊彦)
14. 正会員各社の生物農薬の登録情報
15. 天敵に対する農薬の影響の目安-綴じ込み
16. 天敵カルテ記入用紙
2004年

Vol.8 No.1 NO.2 合併号
1.
はじめに(編集長 和田哲夫)
2.
茶害虫の IPM 防除(独立行政法人農業・生物系特定産業研究機構 野菜茶業研究
所 武田光能・佐藤安志)
3.
畑作用複合交信撹乱剤による野菜害虫の防除効果と土着天敵に対する影響(鹿児
島県農業試験場 福田健)
4.
施設野菜での天敵を利用した総合的害虫管理~地域農家との取り組み(宮崎大学
農学部 大野和朗)
5.
ハマキ天敵による防除とその意義(鹿児島県茶業試験場 中村孝久)
6.
天敵に対する化学農薬の非致死的影響評価(九州大学大学院農学研究院 高木
正見)
7.
マストラッピングに対する私見(小川 欽也)
8.
技術情報・バイオセーフ(スタイナーネマ・カーポカプサエ)によるモモシンクイガ幼虫
防除(株式会社 エス・ディー・エス バイオテック 山中聡)
9.
随想 ブライトンからグラスゴーへ(アリスタライフサイエンス株式会社 技術顧問 下
松 明雄)
10. 随想 エコ・エコノミーの話(東京農業大学客員教授 平岡行夫)
11. 随想 私の好きな眺めの良いドライブコース(シンジェンタジャパン株式会社 石井俊
彦)
12. 随想 温泉スキャンダルをこえて(アリスタライフサイエンス株式会社 和田哲夫)
13. 随想 温泉と自然(株式会社 エス・ディー・エス バイオテック 山中聡)
14. 書評 「天敵利用で農薬半減(作物別防除の実際)」 根本 久編著 (シンジェンタジ
ャパン株式会社 石井 俊彦)
15. 生物農薬、フェロモン剤、BT 剤の登録情報-綴じ込み
16. 天敵に対する農薬の影響の目安-綴じ込み
17. 天敵カルテ記入用紙
2005年

Vol.9 No.1
1.
はじめに (編集長 和田 哲夫)
2.
スタイナーネマ・グラセライ剤のハスカップナガチャコガネへの可能性について (北
海道空知中央地区 農業改良普及センター
3.
平田 修一)
なぜ、今IPMか -IPM実践指標の作成について-(日本化薬株式会社
桝井 昭
夫)
4.
集合フェロモン剤を利用したチャバネアオカメムシの防除(福岡県農業総合試験場
病害虫部
堤 隆文)
5.
天敵微生物センチュウ防除剤パストリア水和剤(サンケイ化学株式会社 三富 誠)
6.
施設トマト栽培の総合防除技術(田口 義広)
7.
フェロモンを用いた交信攪乱法による防除―海外の状況(信越化学工業株式会社
ファインケミカル部 小林 利美)
8.
合成性フェロモンを利用したアカヒゲホソミドリカスミカメの発生予察技術の開発(中
央農業総合研究センター 北陸研究センター 樋口博也)
9.
IOBC/WPRSワーキンググループでの講演内容などについて(アリスタライフサイ
エンス株式会社 バイオソリューション部 斎木陽子)
10. 随想 生物農薬(天敵)普及雑感(アリスタライフサイエンス株式会社 技術顧問 厚
井隆志)
11. 随想 ウグイスと泥棒のこと(株式会社エス・ディー・エス バイオテック 中山 聡)
12. 随想 天敵を導入して成功させる秘訣(アリスタライフサイエンス株式会社 技術顧問
厚井 隆志)
13. 随想 天敵の歌(アリスタライフサイエンス株式会社 和田 哲夫)
14. 随想 チリカブリダニは害虫?(シンジャンタジャパン株式会社 石井 俊彦)
15. 生物農薬、フェロモン剤、BT 剤の登録情報
16. 天敵に対する農薬の影響の目安

Vol.9 No.2
1.
はじめに (編集長 和田哲夫)
2.
シルバーリーフコナジラミとトマト黄化葉巻病について(野菜茶業研究所 果菜研究部
北村 登史雄)
3.
黄色粘着テープを用いたコナジラミ類のトマト施設内への侵入抑制効果(岐阜県病害
虫防除所/岐阜県農業技術研究所 杖田 浩二 / 勝山 直樹)
4.
愛知県における総合的な黄化葉巻病対策―トマトIPMの可能性(愛知県農業総合試
験場 企画普及部 飯田 史生)
5.
生物農薬、とくに糸状菌製剤の現状と課題(静岡大学 農学部 生物生産科学科 西
東 力)
6.
オオメカメムシの生物農薬としての登録に向けて(千葉県農業総合研究センター 応
用昆虫研究室 大井田 寛)
7.
イチゴIPM ―総合的病害虫管理― (東海物産株式会社 技術顧問 浜村 徹三)
8.
天敵カブリダニ類に悪影響のない薬剤の選択(東海物産株式会社 技術顧問 浜村
徹三)
9.
天敵昆虫、微生物殺虫剤の各種農薬との混用試験・影響試験データ集
(文
責:アリスタライフサイエンス株式会社/東海物産株式会社)
10. 随想 外来生物法とマルハナバチとネット(東海物産株式会社 近藤 正弘)
11. 随想 シロアリとニューオリンズ(アリスタライフサイエンス株式会社 山中 聡)
12. 随想 LOHAS(ロハス)な生物防除(アリスタライフサイエンス株式会社 和田 哲
夫)
13. バイオコントロール誌バックナンバー目次
14. 生物農薬、フェロモン剤、BT 剤の登録情報
15. 天敵に対する農薬の影響の目安
16. 天敵写真集(アリスタライフサイエンス株式会社 厚井 隆志)
17. 黄色粘着テープの張り方(田口 義広)
2006年

Vol.10 No.1
1.
はじめに (編集長 和田哲夫)
2.
昆虫病原性糸状菌によるコガネムシの防除(静岡大学 農学部
廣森 創/柳沢
大)
3.
交信かく乱剤(ハマキコンN)のハマキムシ類に対する被害軽減効果と土着天敵に対
する影響(鹿児島県茶業試験場 内村 浩一郎)
4.
バイオセーフ(スタイナーネマ カープカプサエ剤)によるヤシオオオサゾウムシの防
除(株式会社エス・ディー・エス バイオテック 戸島 靖英)
5.
生物防除に関わって(アリスタライフサイエンス株式会社 田口 義広)
6.
平成 17 年度研修会レポート(東海物産株式会社 近藤 正弘)
7.
スペインにおける総合防除の現状について(コパートスペイン 技術担当 アントニオ・
ヒメネス・マルツォ/翻訳:田村 展/監訳:和田 哲夫)
8.
天敵影響試験
9.
随想 築地界隈のこと(アリスタライフサイエンス株式会社 山中 聡)
10. 随想 雑感(サンケイ化学株式会社 北川 和彦)
11. 随想 生物防除と生物学的防除-アカデミズムと公正さについて-(アリスタライフサ
イエンス株式会社 和田 哲夫)
12. バイオコントロール誌バックナンバー目次
13. 生物農薬、フェロモン剤、BT 剤の登録情報
14. 天敵に対する農薬の影響の目安

Vol.10 No.2
1.
ごあいさつ (バイオロジカルコントロール協議会 会長 北川 和彦)
2.
千葉県におけるタバココナジラミ バイオタイプQ及びトマト黄化葉巻病の発生と対策
(千葉県農業総合研究センター 大井田 寛/久保 周子/津金 胤昭/草川 知行)
3.
土着カブリダニを利用した害虫防除
(高知県農業技術センター 古味 一洋/荒川
良)
4.
黄色粘着トラップを用いたコナジラミ類の防除について(栃木県下都賀農業振興事務
所 水沼 正好)
5.
新規天敵昆虫(寄生蜂)Eretmocerus mundus Mercet について(アリスタライフサイエン
ス株式会社 開発・登録部 山中
6.
聡)
LAMP 法を利用したトマト黄化葉巻病の診断技術の開発(愛知県農業総合研究所 環
境基盤研究部 福田 至郎)
7.
急傾斜の林地における性フェロモンによる交信かく乱 (森林総合研究所 中牟田
潔/松本 和馬/中島 忠一)
8.
千葉県におけるコンフューザーVの現地試験の概要と普及状況(千葉県農業総合研
究センター 生産環境部 片瀬 雅彦)
9.
抵抗性品種を用いたトマト黄化葉巻病対策 (有限会社 ベストクロップ 橋本 文博)
10. アリスタ黄化葉巻病ウィルス(TYLCV)耐性品種説(アリスタライフサイエンス株式会
社 和田 哲夫)
11. シルバーリーフコナジラミに効果のある微生物剤(ボタニガードES/マイコタール/
プリファード水和剤)
12. 随想 TYLCVと日本の貢献(アリスタライフサイエンス株式会社 和田 哲夫)
13. 随想 ・・蝉・セミ(サンケイ化学株式会社 永田 健二)
14. バイオコントロール誌バックナンバー目次
15. 生物農薬、フェロモン剤、BT 剤の登録情報
16. 天敵に対する農薬の影響の目安
2007年

Vol.11 No.1
1
沖縄久米島におけるアリモドキゾウムシ根絶防除の現状(沖縄県農業研究センター
/沖縄県病害虫防除技術センター 小濱 継雄/原口 大)
2
性フェロモンを利用したカンシャクシコメツキの新防除技術(沖縄県農業研究センター
病虫管理技術開発班 新垣 則雄)
3
カンキツグリーニング病防除対策と問題点
沖縄県農業試験場 安田 慶次)
4
沖縄県で開発された天敵農薬(琉球産経株式会社 清水
5
天敵による生物防除での成功例および失敗例から学ぶ(アリスタライフサイエンス株
徹)
式会社 和田 哲夫)
6
生物農薬、フェロモン剤、BT 剤の登録情報
7
天敵に対する農薬の影響の目安
2008年

Vol.12 No.1
1
海外における施設園芸害虫生物的防除、IPM 最新情報
-オランダにおける IOBC 専門家会合に出席して(近畿大学農学部
2
茶における生物的防除の実践 微生物製剤、フェロモンなどの試験結果より(静岡県
農林技術研究所茶業研究センター
3
矢野 栄二)
小澤 朗人)
生物防除の成功と失敗の分かれ目、どうすれば生物防除を安定的に利用できるの
か? IPM-10年以上にわたる現場からの報告(有限会社サギサカ
鷺坂 祐志)
4
微生物農薬が抱える課題と解決策(静岡大学農学部
西東 力)
5
苺における天敵利用について(JA三島函南
6
新規天敵スワルスキーカブリダニについて(アリスタライフサイエンス株式会社 山中
日吉 誠)
聡)
7
アカヒゲホソミドリカスミカメの水田内侵入メカニズム(信越化学工業株式会社・合成
技術研究所
藤井 達也/東北大学大学院・農学研究科・生物制御機能学分野
堀 雅敏/松田 一寛)
8
イチゴにおけるカブリダニ利用の簡易評価(東海物産株式会社 技術顧問
浜村
徹三)
9
日本におけるBT剤登録の頃を振り返って(北海道大学名誉教授
飯塚 敏彦)
10 随想 虫と音楽(元武田薬品株式会社 柏田雄三)
11 随想 飢餓と病害虫防除(ジャパンアイピーエムシステム 和田 哲夫)
12 バイオコントロール誌バックナンバー目次
13 生物農薬、フェロモン剤、BT 剤の登録情報
14 天敵に対する農薬の影響の目安
15 生物農薬、フェロモン剤、BT 剤の登録情報
殺虫・殺ダニ剤>>
種類名
アカリタッチ
アクタラ(粒)
アクタラ(顆粒水溶)
アクテリック
ア-デント
アグロスリン
アタブロン
アディオン
アドバンテ-ジ(粒)
アドマイヤアドマイヤ-(粒)
アファ-ム
アプロ-ド
ウララDF
エビセクト
エンセダン
オサダン
オマイト
オリオン
オルトラン(水)
オルトラン(粒)
オレ-ト
ガ-ドサイド
ガードホープ(液剤)
カ-ラ
カスケ-ド
ガスタ-ド(粒)
カネマイト
カルホス
キルバ-ル
クロ-ルピクリン
ケルセン
コテツ
コロマイト
サイハロン
サニ-フィ-ルド
サンクリスタル乳剤
サンマイト
ジェットロン
ジメトエ-ト
除虫菊乳剤
シラトップ
スカウト
スタ-クル
スピノエ-ス
スプラサイド
スミサイジン混剤
スミチオン
ゼンタ-リ
ダ-ズバン
ダイアジノン(乳・水)
ダイアジノン(粒)
ダイシストン(粒)
ダニカット
ダニサラバ
ダニトロン
ダントツ
チェス
D-D
D-D92
DDVP(乳)
DDVP(煙)
ディトラペックス
ディプテレックス
テデオン
ショクガ
タマバエ
幼
-
-
-
-
-
×
-
×
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△
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◎
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×
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○
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84
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-
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0
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-
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コレマン
アフ ゙ラバチ
マ
◎
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×
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-
×
◎
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◎
◎
○
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×
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◎
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-
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-
-
-
-
成
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×
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×
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×
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×
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×
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×
◎
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△
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△
×
◎
×
×
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-
×
×
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-
×
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×
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○
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84
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0
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-
-
天敵等への殺虫・殺ダニ剤の影響の目安
ミヤコ
カブリダニ
卵
◎
-
◎
-
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◎
-
-
◎
◎
×
◎
◎
-
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◎
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◎
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△
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◎
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-
-
○
△
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◎
◎
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◎
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-
幼
○
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◎
×
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○
△
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◎
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×
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◎
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△
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×
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◎
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◎
◎
◎
-
◎
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△
-
×
-
○
-
-
△
△
-
×
-
-
-
-
◎
×
-
-
-
△
○
-
-
×
◎
◎
◎
◎
-
-
◎
-
-
-
-
残
-
-
0
-
-
-
9
-
-
0
0
-
0
-
-
0
-
-
21
-
0
-
0
0
-
-
0
-
-
-
-
7
-
-
-
0
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
14
14
-
-
21
-
-
0
0
-
-
0
-
-
-
-
チリ
カブリダニ
卵
◎
-
◎
×
-
×
◎
×
○
◎
◎
×
◎
◎
-
-
◎
×
-
-
-
◎
◎
◎
◎
◎
-
◎
-
-
-
△
-
-
-
-
○
-
-
×
◎
-
-
-
○
×
×
-
-
◎
◎
-
-
×
-
-
◎
◎
-
-
◎
-
-
×
◎
幼
◎
-
△
×
-
×
○
×
○
◎
◎
×
○
◎
○
-
◎
△
-
×
-
◎
○
◎
◎
◎
-
◎
-
×
-
△
-
△
-
-
△
-
×
×
×
-
-
-
◎
×
×
×
-
△
◎
-
-
×
-
-
○
◎
-
-
×
-
-
×
◎
残
0
-
-
28
-
84
1
84
7
0
0
-
0
7
-
0
0
-
28
-
0
0
0
0
0
-
0
-
-
-
14
-
-
-
-
0
-
*
56
7
-
-
-
-
21
84
-
-
7
7
-
-
21
-
-
-
0
-
-
7
-
-
14
0
ククメリス
カブリダニ
卵
◎
-
-
×
×
×
◎
×
-
◎
◎
◎
◎
◎
-
-
◎
-
×
×
-
-
×
◎
◎
◎
-
-
-
-
-
-
◎
-
-
-
-
-
-
×
◎
-
-
-
-
×
×
×
-
×
◎
-
-
-
-
-
-
◎
-
-
◎
-
-
×
-
スワルスキ -カ タイリクヒメハナカ
ブリダニ
メムシ
幼 残 卵
- - -
- - -
- - ◎
× 56 -
× 21↑ -
× 84 -
× 9 -
× 84 -
- - -
◎ 0 △
◎ 0 -
○ 6 -
◎ 0 -
◎ - ○ - -
- - -
◎ 0 ◎
× - -
- - -
× 28 -
- - -
- - -
× 56 -
◎ 0 -
◎ 0 -
◎ 0 -
- - -
- - -
- - -
- - -
- - -
× 28 -
× 6 -
- - ○
- - -
- - -
△ 0 -
× - ×
- - -
× 84 -
× 7 -
- - -
- - -
- - -
- - ×
× 56 -
× 84 -
× 56 -
- - -
× 56 -
× 21 -
- - -
- - -
× 28 -
◎ - -
- - -
- - -
◎ 0 ◎
- - -
- - -
× 7 -
- - -
- - -
× 14 -
◎ - -
幼
-
-
◎
-
-
-
-
-
-
○
-
-
○
-
-
-
◎
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
×
-
-
-
△
-
-
-
-
-
-
×
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
◎
-
-
-
-
-
-
-
残
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
幼
◎
-
-
-
-
×
×
×
-
×
-
-
◎
◎
-
×
○
-
×
×
-
-
×
◎
-
△
-
-
-
×
-
◎
◎
-
-
-
◎
×
×
◎
-
-
-
-
×
×
-
-
○
×
-
-
○
◎
◎
-
○
-
-
△
-
-
×
-
成 残
◎ 0
- -
- -
- -
- -
× 84
× 14↑
× 84
- -
× 14↑
- -
× 7
◎ 0
◎ 0
- -
× 56
○ 0
△ -
- -
× -
- -
- -
× -
◎ 0
◎ 0
× 28
- -
- -
- -
× -
- -
◎ 0
◎ 0
- -
- -
- -
◎ 0
× 14
- -
× -
◎ 0
- -
- -
- -
- -
× 14
× 84
× -
- -
× -
× -
- -
- -
△ 21
- -
◎ 0
- -
○ -
- -
- -
× 7
- -
- -
× -
- -
アリカ ゙タシマ
アザミウマ
幼
◎
-
-
-
-
-
-
-
△
-
×
◎
-
-
◎
-
-
◎
-
-
-
-
-
×
-
◎
-
-
-
-
△
◎
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
×
-
-
-
◎
-
-
-
-
-
-
◎
-
◎
-
-
×
-
-
-
-
成
◎
-
-
-
-
-
-
-
-
△
-
×
◎
-
-
-
◎
-
-
△
-
-
-
-
-
◎
-
◎
-
-
-
-
△
×
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
△
-
-
-
◎
-
-
-
-
-
-
◎
-
◎
-
-
×
-
-
-
-
残
0
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
オンシツ
ツヤコバチ
蛹
◎
-
-
×
-
×
◎
×
-
◎
◎
-
○
◎
○
◎
◎
△
-
×
○
◎
×
◎
◎
◎
-
-
×
-
-
◎
-
-
-
-
-
△
○
×
◎
-
-
-
-
×
×
△
-
△
○
-
-
×
◎
-
-
◎
-
-
×
×
-
-
◎
成
◎
-
-
×
-
×
◎
×
-
△
×
×
◎
◎
○
-
○
△
-
×
×
◎
×
◎
◎
◎
-
-
-
×
-
×
-
-
-
-
-
×
◎
×
×
-
-
×
×
×
×
×
-
×
×
-
-
×
-
-
-
◎
-
-
×
×
-
-
○
残
0
-
-
56
-
84
0
84
-
35
30
21
7
0
7
-
0
7
-
28
30
0
84
0
0
0
-
-
-
-
-
14
-
-
-
-
-
21
0
84
3
-
-
-
42
56
84
56
-
84
42
-
-
21
-
-
-
0
-
-
10
10
-
-
7
サバク
ツヤコバチ
蛹
-
-
-
-
-
×
-
×
-
-
◎
-
◎
-
-
◎
-
-
×
-
-
-
-
◎
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
×
-
-
-
-
-
-
○
-
-
-
◎
-
-
-
-
-
-
-
成
-
-
-
-
-
×
-
×
-
-
◎
-
◎
-
△
◎
-
-
×
-
-
-
-
◎
-
-
-
-
×
-
-
-
-
-
-
○
-
-
-
-
-
-
×
-
-
×
-
-
-
-
-
-
○
-
-
-
◎
-
-
×
-
-
-
-
残
-
-
-
-
-
84
-
84
-
-
0
-
0
-
-
0
-
-
28
-
-
-
-
0
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
0
-
-
-
-
-
-
-
-
-
84
-
-
-
-
-
-
14
-
-
-
0
-
-
7
-
-
-
-
チチュウカイ
ツヤコバチ
蛹
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
成
-
-
-
-
-
-
-
-
-
×
-
×
◎
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
◎
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
△
×
-
-
-
-
-
×
×
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
×
◎
-
-
-
-
-
-
-
残
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
0
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
イサエアヒメコバチ
ハモク ゙リコマユバチ
幼
◎
-
-
-
-
-
◎
-
-
◎
-
-
◎
◎
○
-
◎
-
-
-
-
◎
-
-
◎
◎
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
○
-
-
-
-
-
-
-
-
×
-
-
×
-
-
-
-
-
-
-
◎
-
-
-
-
-
-
-
成
◎
-
-
×
-
×
◎
×
×
×
◎
×
◎
◎
×
-
○
△
-
×
×
◎
×
○
◎
◎
-
-
×
-
-
△
×
-
-
-
○
△
-
×
-
-
-
-
×
×
-
-
×
×
-
-
-
-
×
-
◎
-
-
×
-
-
×
◎
残
0
-
-
-
-
84
0
84
-
14
21
-
0
0
-
-
0
-
-
28
49
-
-
22
0
0
-
-
49
-
-
-
-
-
-
-
0
21
-
-
7
-
-
-
-
-
84
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
0
-
-
7
-
-
-
0
デジェネランス
カ ブリタ ゙ニ
卵
-
-
-
×
-
×
-
×
-
◎
◎
-
◎
-
-
◎
-
-
×
-
-
×
-
◎
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
×
◎
-
-
-
-
×
×
×
-
×
◎
-
-
-
-
-
-
◎
-
-
○
-
-
×
-
幼
-
-
-
×
-
×
-
×
-
◎
◎
-
◎
○
-
△
×
-
×
-
-
×
-
◎
◎
-
-
-
-
-
×
-
-
-
-
-
×
×
×
-
-
-
-
×
×
×
-
×
×
-
-
×
-
-
-
◎
-
-
×
-
-
×
◎
日本バイオロジカルコントロール協議会・2009年10月作成・第18版
残
-
-
-
56
-
84
-
84
-
0
0
-
0
-
-
0
-
-
28
-
-
56
-
0
-
-
-
-
-
-
28
-
-
-
-
-
-
-
84
7
-
-
-
-
56
84
56
-
56
21
-
-
28
-
-
-
0
-
-
7
-
-
14
-
クサカゲロウ
類
ヨトウバチ 類 ネマト-ダ類
幼
-
-
-
×
-
×
-
×
-
×
◎
-
△
○
×
◎
◎
-
×
-
-
-
-
◎
△
-
◎
-
△
-
○
-
-
-
-
-
-
×
○
-
-
-
-
×
×
△
-
×
×
-
-
-
-
-
-
◎
-
-
×
-
-
-
◎
蛹
-
-
-
×
-
×
-
×
-
-
◎
-
◎
△
-
◎
◎
-
○
-
-
-
-
◎
-
-
-
-
◎
-
△
-
-
-
-
-
-
-
×
-
-
-
-
-
×
×
×
-
×
×
-
-
○
-
-
-
◎
-
-
-
-
-
○
◎
成
-
-
-
×
-
×
-
×
-
×
◎
-
△
-
-
-
◎
-
×
-
-
-
-
◎
×
-
-
-
△
-
○
-
-
-
-
-
◎
×
○
-
-
-
-
×
×
×
-
×
×
-
-
◎
-
-
-
◎
-
-
×
-
-
-
◎
残
-
-
-
56
-
84
-
84
-
-
0
-
7
-
-
-
-
-
28
-
-
-
-
0
-
-
-
-
-
-
7
-
-
-
-
-
-
-
84
7
-
-
-
-
56
84
-
-
84
28
-
-
-
-
-
-
0
-
-
7
-
-
-
-
成
-
-
-
×
-
×
-
×
-
-
◎
-
◎
△
-
◎
◎
-
×
-
-
-
-
◎
◎
-
-
-
×
-
△
-
-
-
-
-
-
-
×
×
-
-
-
-
×
×
×
-
×
×
-
-
×
-
-
-
◎
-
-
×
-
-
×
△
残
-
-
-
28
-
84
-
84
-
-
0
-
0
14
-
-
-
-
-
-
-
-
-
0
-
-
-
-
28
-
21
-
-
-
-
-
-
-
42
-
-
-
-
-
28
84
70
-
28
14
-
-
28
-
-
-
0
-
-
7
-
-
-
14
ボ-ヘ ゙リア バ-ティシリウム バチルス
バシア-ナ
レカニ
ズブチリス
エルビニア シュ-ドモナス
カロトボ-ラ フルオレッセンス
マルハナバチ
幼
-
-
-
-
-
◎
-
◎
○
-
-
-
◎
-
○
-
◎
-
◎
-
-
-
残
-
-
-
-
-
0
-
-
-
-
-
-
0
-
-
-
0
-
0
-
-
-
分生子
◎
◎
◎
◎
◎
-
胞子
-
-
-
◎
-
◎
-
◎
◎
-
-
-
◎
◎
-
◎
×
-
△
-
-
-
芽胞
◎
-
◎
◎
◎
◎
◎
◎
-
◎
-
◎
◎
-
-
-
◎
-
-
◎
-
◎
-
菌
-
-
-
-
◎
◎
×
水◎乳×
◎
◎
◎
-
-
◎
-
-
-
◎
◎
◎
-
-
菌
◎
×
◎
×
×
◎
-
巣
-
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
△
○
×
×
○
◎
-
×
×
○
×
-
-
-
-
○
-
-
◎
-
-
-
◎
-
-
○
-
◎
-
-
-
◎
◎
○
-
○
○
-
-
◎
-
-
-
◎
-
-
◎
-
-
◎
-
-
-
-
-
30
-
-
0
-
-
-
0
-
-
-
-
0
-
-
-
-
-
1
-
14
14
-
-
0
-
-
-
0
-
-
0
-
-
0
-
◎
◎
◎
-
-
-
◎
-
◎
-
◎
-
-
-
-
◎
-
-
-
-
-
×
◎
×
-
△
×
-
-
△
-
-
-
-
-
-
◎
-
-
◎
△
-
◎
-
◎
-
-
-
◎
◎
◎
◎
-
-
◎
-
◎
◎
-
◎
◎
◎
◎
-
◎
◎
-
◎
-
-
-
-
◎
◎
◎
-
-
◎
-
-
◎
◎
-
-
-
-
◎
×
-
◎
◎
水◎乳×
-
◎
-
-
×
-
◎
◎
◎
×
-
-
-
-
◎
-
-
-
-
-
◎
◎
-
-
×
-
-
-
-
×
◎
◎
◎
◎
◎
◎
-
○
△
×
-
×
×
×
○
×
-
×
-
○
×
◎
×
△
-
△
-
×
×
×
×
-
×
×
×
○
◎
◎
○
-
◎
×
×
×
×
×
×
○
◎
◎
◎
◎
◎
◎
×
◎
◎
◎
◎
◎
-
残
-
21
42
14
3
20↑
4
20↑
21
30↑
35↑
2
1
3
-
1
-
10~20
14~30
1
14
1
2
21
-
14
-
28
1
9
-
4
-
0
1~4
0
20↑
2
-
2
-
3~7
30
30↑
20↑
-
30↑
15~30
30
1
-
1
-
28
28
7↑
7
28
-
1
<<殺虫・殺ダニ剤>>
種類名
ショクガ
タマバエ
コレマン
アフ ゙ラバチ
天敵等への殺虫・殺ダニ剤の影響の目安
ミヤコ
カブリダニ
チリ
カブリダニ
ククメリス
カブリダニ
スワルスキ -カ タイリクヒメハナカ
ブリダニ
メムシ
アリカ ゙タシマ
アザミウマ
オンシツ
ツヤコバチ
サバク
ツヤコバチ
チチュウカイ
ツヤコバチ
イサエアヒメコバチ
ハモク ゙リコマユバチ
デジェネランス
カ ブリタ ゙ニ
クサカゲロウ
類
ヨトウバチ 類 ネマト-ダ類
ボ-ヘ ゙リア バ-ティシリウム バチルス
バシア-ナ
レカニ
ズブチリス
幼 成 残 マ 成 残 卵 幼 残 卵 幼 残 卵 幼 残 卵 幼 残 幼 成 残 幼 成 残 蛹 成 残 蛹 成 残 蛹 成 残 幼 成 残 卵 幼 残 幼 成 残 蛹 成 残 幼 残 分生子
デミリン
◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - - - ○ ◎ 0 - - - ◎ ◎ 0 - - - - - - - ◎ 0 ◎ ◎ 0 × △ - - ◎ - ○ 0
◎
テルスタ-(水)
× × 84 × × 84 - - - × × 84 × × 84 - - - × × 84 - - - ◎ × 36 × × 84 - - - × × 84 × × 84 × × 84 × × 84 ◎ -
◎
テルスタ-(煙)
- - - - - - - - - - ○ 7 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
デルフィン水和剤
- - - - - - - ◎ - - ◎ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
トクチオン
- - - - - - - - - - - - × - - - - - × - - - - - - - - - - - - - - - × - - - - - - - - - - - -
トリガ-ド
- ◎ 0 ◎ ◎ - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - - - - ◎ - - - - ○ ○ 0 ◎ ◎ 0 - ◎ - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 × × - - ◎ - ◎ 0
トルネ-ド
- ◎ - - ◎ - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - - - - - - ◎ ◎ - - - - ◎ ◎ - - - - - - - - - - - - - - - - ◎ ◎ - - -
トレボン
- - - - - - - - - - ○ - - - - - - - × × 14↑ × △ - - × 35 - - - - - - △ × 21 - - - - - - - - - - -
ニッソラン
- - - ◎ ◎ 0 - ◎ 0 ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - - - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - - - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 ○ -
ネマト リン
- - - - - - - - - ◎ ◎ 0 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - × 42 - - - - - - - - - - -
ネマトリンエース(粒) - - - ◎ ◎ 0 ◎ ○ 21 ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - - - ◎ ◎ 0 - - - ◎ - - - - - - - - - ○ 19 - - - - - - - - - - -
粘着くん
- - 0 × - * ◎ - * ◎ - * ◎ - * - - - ◎ △ 0 △ × - ◎ △ 0 ◎ △ 0 - - - ◎ ○ 0 ◎ - * - - 0 ◎ - 0 0
ノ-モルト
- - - - ◎ - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 ◎ ◎ - × ◎ 14 × ◎ - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - - - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 × △ - ◎ ◎ - ◎ 0
ハチハチ
- - - - - - - - 14 - - - - - 14 - - - - - - - - - - × - - × - - × - - - - - - - - - - - - - - -
ハッパ乳剤
○ 0
◎ 0
○ 0
△ 0
○ 0
バイスロイド
× × 84 × × 84 - - - × × 84 × × 84 - - - × × 84 - - - × × 84 × × 84 - - - × × 84 × × 84 × × 84 × × 84 - -
バイデ-ト(粒)
- - - - ◎ - - - - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - - - - × - - - - ○ ◎ 0 - - - - - - - ◎ 0 ◎ ◎ 0 - ○ 0 - - - × 7
パダン
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - × 21 - - - - - - - - - - -
◎
バリア-ド
- - - - - - ◎ ○ - △ ○ - - - - ◎ ◎ - - - - - - - - × 3 - - - - ○ - - - - - - - - - - - - - - -
バロック
- - - - - - × ◎ - × ◎ - - - - - - - - - - △ ◎ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
BT剤
◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - ◎ - ◎ ◎ 0 - - - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - - - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 ◎ 0
ピラニカ
- - - - - - × × 14 × × - - × - - - - × × 7 △ ◎ - - - - - - - - - - - ○ - - × - - ○ - - - - - -
ファルコン
- - - - - - - - - - - - - - - ◎ ◎ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
プレオ
- - - - - - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
フェニックス
◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - - - - - - - - - - ◎ 0 - ◎ - - - - ◎ ◎ 0 - - - - - - - ◎ - - - - ◎ - - - - - - -
ペイオフ
- ◎ - - × - - - - × × 42 × × - - - - - - - - - - × × - - - - - - - - - - × × - - ○ - - - - - -
ベストガ-ド(水)
- - - - - - △ ○ - × × 5 - - - - - - - - - × × - △ × 30 - - - - × - - × - - - - - - - - - - - -
ベストガ-ド(粒)
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - ○ × 28 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
ペンタック
- - - - - - × ◎ - × ◎ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
マイコタ-ル
- - - - - - - ◎ - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 ◎ ◎ - ◎ ○ - - - - ◎ ◎ 0 - - - - - - - ◎ 0 ◎ ◎ 0 - - - - - - - -
マイトコ-ネ
- - - - - - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - - - ◎ ◎ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
◎
マシン油
- ◎ - - - - - ○ 28 - △ - - - - - - - - ◎ - - - - ◎ ◎ 0 - - - - - - - △ - - △ - ◎ ◎ 0 - - - ◎ 0
マッチ
- △ - - - - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 ◎ ◎ - △ △ 14 × ◎ - ◎ ◎ - ◎ ◎ 0 - ◎ - - - - ◎ ◎ 0 × ◎ - - ○ - - -
◎
マトリック
- ◎ - - - - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - - - - ◎ - - - - ◎ ◎ 0 - - - - - - - ◎ - ◎ ◎ 0 ◎ - - ◎ - - - -
マブリック(水)
- - - - ○ - × × - × × 42 × × - - - - × × - - - - ○ × 7 × × - - - - - × - × × - × × - × × 42 ◎ -
◎
マブリック(煙)
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
マラソン
△ △ 14 × × 84 - - - × × 14 × × 84 - - - × × - - - - × × 84 × × 84 - - - - × 84 × × 84 × × - × × 84 ◎ -
◎
マリックス
△ × - △ - - - - - - × 14 × × 56 - - - △ × - - - - ◎ × 84 - - - - - - - × - × × 56 ◎ × - × × 56 ◎ 0
×
ミクロデナポン
△ × - - × - - - - - × 14 - × 56 - - - × × 14↑ - - - △ × 28 - - - - - - - × - - × 56 △ × 28 × × - ◎ 7
×
Mr.ジョ-カ- - - - - - - - - - - - - - - - - - × - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
ミルベノック
- - - - ○ - ○ ○ - × △ - - △ - - - - ◎ ◎ 0 - - - - - - - - - - - - ◎ × - - - - - - - - - - - -
モスピラン(水)
- - - - ◎ - ○ ◎ - ○ ◎ - - ◎ 0 - - - × - - × △ - △ × 24 - - - - - - - △ - - - - - - - - - - - -
◎
モスピラン(煙)
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - △ × 24 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
モスピラン(粒)
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
ラ-ビン
× × - × × - × × - × × - × × - - - - × × - - - - × × - × × - - - - × × - × × - × × - × × - × -
ラノ- - - - - - - - - ◎ ◎ 0 - ◎ - - ○ - ◎ ◎ 0 - - - - ◎ 1 - - - - - - ○ ◎ - - ○ - ◎ ◎ 0 - ○ - - -
ランネ-ト
× × 84 × × 84 - - - △ × 28 × × 56 - - - × × 84 - - - × × 70 × × 84 - - - × × 84 × × 56 × × 84 × × 84 × 7
◎
リラ-ク
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - ◎ 0
ルビトックス
○ - - - - - - × - - △ - - × - - - - × × 14 - - - × × 84 - - - - - - - - - - × - ○ ○ - △ × 42 - -
レルダン
- × - × × - ◎ ◎ 0 ◎ △ - - - - - - - × × - - - - △ × 84 × × - - - - - × - - - - - - - - - - - -
ロディ-(乳)
× × 84 × × 84 - - - × × 84 × × 84 - - - × × 84 - - - × × 84 × × 84 - - - × × 84 × × 84 × × 84 × × 84 △ -
ロディ-(煙)
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
ロムダン
- - - - - - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - - - - - - ◎ - 0 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
注)卵:卵に、幼:幼虫に、成:成虫に、マ:マミ-に、蛹:蛹に、胞子:胞子に、巣:巣箱の蜂のコロニ-に対する影響
残:その農薬が天敵に対して影響のなくなるまでの 期間で単位は日数です。数字の横に↑があるものはその日数以上の影響がある農薬です。
*は薬液乾燥後に天敵を導入する場合には影響がないが、天敵が存在する場合には影響がでる恐れがあります。
記号:天敵等に対する影響は◎:死亡率0~25%、○:25~50%、△:50~75%、×:75~100%(野外・半野外試験 )、◎:死亡率0~30%、○:30~80%、△:80~99%、×:99~100%(室内試験)
マルハナバチに対する影響は◎:影響なし、○:影響1日、△:影響2日、×:影響3日以上
マルハナバチに対して影響がある農薬については、その期間以上巣箱を施設の外に出す必要があります。影響がない農薬でも、散布にあたっては蜂を巣箱に回収し、薬液が乾いてから活動させて下さい。
・表中の網掛けの部分はその農薬の開発メ-カ-の提供による知見です。
・表中のエルビニア カロトボ-ラは乳剤との混用はできませんが、3日以上の散布期間であれば近接散布が可能です。またバチルス ズブチリスは混用できない剤とでも、翌日以降の近接散布は可能です。
・表中の影響の程度及び残効期間はあくまでも目安であり、気象条件(温度、降雨、紫外線の程度及び換気条件等 )により変化します。
上記の理由により、この表が原因で事故が発生しても、当協議会としては一切責任を負いかねますのでご 了承の上、ご使用下さい。
この表はエクセルver7で作成していますので、パソコンで参照する場合にはver7以上で使用して下さい。セルにカ-ソルを近づけると出典が表示されます。表示のない場合はIOBC の資料です。
(この表は日本バイオロジカルコントロ-ル協議会会員各社、農薬の開発メ-カ-、日本の公立試験研究機関及びIOBCの現時点での資料を元に作成しました。今後必要に応じて改訂されます。)
日本バイオロジカルコントロール協議会・2009年10月作成・第18版
エルビニア シュ-ドモナス
カロトボ-ラ フルオレッセンス
マルハナバチ
胞子
◎
-
-
-
-
◎
-
-
○
-
-
-
-
芽胞
-
◎
-
-
◎
◎
◎
◎
◎
-
-
◎
◎
◎
菌
-
◎
-
-
-
◎
◎
-
-
-
-
-
-
-
菌
◎
-
◎
巣
×
×
-
-
-
○
×
×
○
◎
◎
◎
○
-
残
-
30
-
-
-
1
6
20↑
1
-
-
-
-
-
-
-
◎
-
-
-
-
◎
-
-
-
◎
◎
◎
-
◎
-
-
△
◎
×
-
-
-
-
-
-
-
◎
-
◎
-
◎
-
-
-
-
-
◎
◎
◎
◎
-
◎
-
-
◎
-
-
-
◎
-
◎
◎
◎
-
◎
-
-
-
-
◎
-
-
-
-
◎
-
-
-
◎
-
◎
-
-
◎
◎
-
-
-
-
-
◎
◎
-
-
-
◎
-
-
◎
-
-
-
×
-
-
◎
-
◎
-
◎
-
-
-
×
-
-
◎
◎
◎
×
×
×
◎
-
×
×
×
-
-
◎
○
-
-
-
×
×
×
-
◎
-
○
◎
-
×
×
×
×
×
-
-
○
○
ー
×
◎
×
-
△
×
×
×
◎
-
14
3
-
-
1
5
1
-
-
1
28
10↑
30↑
-
-
1
-
2~3
2~3
30
7
3
-
-
1
1
6
4
0
14
-
2
28
14
14
<<殺菌剤>>
天敵等 への殺菌剤 ・除草剤の 影響の目安
ショクガ
コレマ ン
ミヤコ
チリ
ククメリス
スワルスキ-カ
アリガタシマ
オンシツ
サバク
チチュウカイ イサエアヒメコハ ゙チ デジェネランス
ボ-ベリア バ-ティシリウム バチルス
エルビニア シュ-ト ゙モナス
ハナカメムシ 類
カ ブリタ ゙ニ クサカゲロウ類 ヨトウバチ類 ネマト-ダ類 バシア-ナ
タマバエ
アブラバチ
カブリダニ
カブリダニ
カブリダニ
ブリダニ
アザミウマ
ツヤコバチ
ツヤコバチ
ツヤコバチ ハモグ リコマユバチ
レカニ
ズブチリス カロトボ-ラ フルオレッセンス
幼 成 残 マ 成 残 卵 幼 残 卵 幼 残 卵 幼 残 卵 幼 残 幼 成 残 幼 成 残 蛹 成 残 蛹 成 残 蛹 成 残 幼 成 残 卵 幼 残 幼 成 残 蛹 成 残 幼 残 分生子
胞子
芽胞
菌
菌
アミスタ- - - - - - - - - ◎ ◎ 0 - - - ◎ ◎ - - - - ◎ ◎ - ◎ ◎ 0 - - - - - - ◎ ◎ 0 - - - -
- - - - - -
×
-
◎
◎
◎
アリエッティ- - - - - - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - - - - - - ◎ - - ◎ ◎ - - ◎ - - - - - - - - ◎ 0 - - - - - - - - - ◎ 0
◎
×
×
×
-
アントラコ-ル
- - - - ◎ - - - - × × 7 - △ - - - - - ◎ - - - - ◎ × 28 ◎ ◎ 0 - - - - × - - △ - ◎ ◎ - - ○ - - -
×
○
×
-
アンビル
◎ ◎ 0 - ◎ - - ◎ - ◎ ◎ 0 - ◎ - - - - - ◎ - - - - - - - - - - - - - - - - - ◎ - ◎ ◎ 0 - ◎ - ◎ 0
×
-
イオウフロアブル
○ ○ - ○ ○ - - - - ◎ ◎ 0 - ○ - - - - ◎ ◎ 0 - - - ◎ ○ 3 ◎ △ 7 - - - - △ 7 - ○ - ◎ ◎ - ◎ × - △ 0
◎
×
◎
◎
-
オ-シャイン
- - - - - - - - - - ◎ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
-
-
-
オ-ソサイド
◎ ◎ 0 - - - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - ◎ 0 - - - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - - - ◎ △ - - ◎ 0 ◎ ◎ 0 - - - - -
△
×
×
×
-
カスミン
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
-
◎
×
-
カスミンボルド- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
◎
-
◎
×
-
カ-ゼ-トPZ
- - - - - - - - - - △ - - - - - - - - - - - - - - ○ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
-
-
カリグリ-ン
- - - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ - - - ◎ ◎ 0 - - - ◎ ○ - - ◎ - - - - ◎ ◎ 0 - ◎ - - - - - - - - -
-
◎
×
×
キノンド - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - ◎ ◎ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
-
◎
×
×
グラステン
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - ◎ 0
-
-
グランサ- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - ◎ 0
-
-
ゲッタ- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - ◎ ◎ 0 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
△
-
◎
◎
-
クリ-ンヒッタ- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - ◎ ◎ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
-
◎
-
サプロ-ル
◎ ○ - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 ◎ ○ 0 ◎ ○ 7 - - - ◎ ◎ 0 - - - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - - - - ◎ 0 ◎ ○ 7 ◎ ◎ 0 - ◎ - ◎ 0
×
△
◎
-
サルバト-レME
- - - - - - - - - ◎ - ◎ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
×
◎
◎
-
サンヨ -ル
- - - ◎ ◎ 0 - - - ◎ - 0 - - - - - - ○ ◎ - - - - ◎ ◎ 0 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
-
◎
-
ジマンダイセン
- - - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 ○ ○ 0 - ◎ 0 - × - ○ ◎ 0 ◎ ◎ - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - - - ◎ ◎ 0 - ◎ - ○ ○ - - × - ◎ 0
×
×
×
×
×
ジャストミ-ト
- - - ◎ ◎ 0 - - - ◎ ◎ 0 - - - - - - - - - - - - ◎ ◎ 0 - - - - - - - ◎ 0 - - - - - - - - - - -
×
-
◎
◎
-
スコア
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - ◎ - - - - - - - - - - - -
-
◎
-
ストロビ - - - - - - - - - - - - - - - - ◎ - - - - - - - - ◎ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
△
-
◎
◎
-
スミレックス
○ ○ - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - ◎ 0 - - - ◎ △ 0 ◎ ◎ - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - - - - ◎ 0 - ◎ - ◎ ◎ 0 - ◎ - ◎ 0
○
◎
◎
◎
-
スミブレンド
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - ◎ - - - - - - - - - - - -
-
◎
◎
-
セイビア- - - - - - - - - ◎ ◎ 0 - - - - - - - - - ◎ ◎ - - ◎ 0 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
×
-
◎
◎
◎
ダイセン
- ◎ - - ◎ - - - - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - - - ◎ - 0 - - - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - - - ◎ ○ - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - ◎ - - -
×
×
-
ダコグリ -ン
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - ◎ 0
-
-
ダコニ-ル
◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - ○ 0 - - - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - - - - ◎ 0 - ○ - - ◎ - - - - ◎ 0
×
×
×
◎
◎
チウラム
○ ◎ - ◎ ○ - - ◎ - ○ ○ 0 △ ◎ - - - - ◎ ○ - - - - ◎ △ 7 ◎ ○ 7 - - - - ◎ 0 △ ◎ - ○ ◎ - - - - ◎ 0
×
×
-
チルト
◎ × - ◎ ◎ - - - - - ◎ - - - - - - - ○ ◎ - - - - ◎ ◎ - - - - - - - - ◎ 0 - - - - ◎ - - - - ◎ 0
×
-
デラン
- - - - ◎ - - ◎ - - ◎ - - - - - - - - ◎ - - - - ◎ ◎ 0 - - - - - - - - - - - - ◎ ◎ - - ◎ - ◎ 0
◎
△
×
-
銅剤
- ◎ - - ◎ - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - ◎ 0 - - - ◎ ◎ 0 - - - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - - - - - - - ◎ - ◎ ○ - ◎ ◎ 0 ◎ 0
◎
×
◎
×
×
トップジンM
- - - ◎ ◎ - - - - ○ △ 21 ○ △ 21 - - - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - - - - ◎ 0 ○ △ 21 ◎ ◎ - ○ ○ 14 ○ -
△
◎
◎
◎
◎
トリアジン
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - ◎ - - - - - - - - - - - -
-
◎
×
-
トリフミン
◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - ◎ - ◎ ◎ 0 ○ ◎ - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - - - - ◎ - ◎ ◎ 0 - - - - - - ○ 0
△
-
◎
◎
-
バイコラ-ル
◎ - - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - ◎ - ○ ◎ 0 - - - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - - - - ◎ 0 ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 ◎ 0
○
×
-
バイレトン
- - - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - ◎ 0 - - - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - - - - ◎ 0 - ◎ - ◎ ◎ - - - - ○ 0
△
△
-
バシタック
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
-
◎
◎
-
パスポ-ト
◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - ○ - - - - ◎ ◎ 0 - - - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - - - - ◎ 0 - ○ - - ◎ - - - - ◎ 0
×
-
パンソイル 灌注
- - - - - - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - - - - - - - - - - - - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - - - - - - - - - - - - - - - - -
◎
-
ビスダイセン
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
-
◎
×
-
フェスティバル
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - ◎ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
-
◎
-
フルピカ
- - - - ◎ - - - - - - - - - - - - - - - - ◎ ◎ - ◎ ◎ 0 - - - - - - - - - - - - - - - - - -
-
◎
◎
◎
◎
-
ベフラン
- - - - - - - - - - - - - - - - - - ◎ ◎ 0 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
-
-
ベルク-ト
- - - - ◎ - - - - - - - ◎ ◎ 0 - - - - - - ◎ ◎ - ◎ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
×
-
◎
×
◎
ベンレ-ト
◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - - - ◎ △ 21 ◎ △ 21 - - - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - - - ◎ ◎ 0 ◎ △ 21 ◎ ○ - - - - ◎ 0
×
△
◎
◎
◎
ポリオキシン AL
- - - - - - - - - - - - - - - - - - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ - - - - - - - - - - - ◎ - - - - - - - - - - - -
◎
-
◎
◎
-
マンネブダイセンM ◎ △ - ◎ × - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - - - - × - - - - ◎ △ 0 ◎ ◎ 0 - - - - ◎ 0 ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 ◎ × - ◎ 0
×
×
-
ミルカ-ブ灌注
- - - - - - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - - - - - - - - - - - - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - - - - - - - - - - - - - - - - -
◎
-
モレ スタン
△ △ - ◎ ◎ - - △ - × × 28 - ◎ 0 - - - ◎ - 0 △ ◎ - ◎ △ 5 - - - - △ - ◎ ○ 0 - ◎ - △ △ - - ◎ - - -
×
◎
-
ユ-パレン
◎ ◎ - ○ ○ - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - ◎ 0 - - - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ - ○ × 7 ◎ ◎ 0 - - - - ○ - - ○ - ○ ○ - ◎ × 28 - -
×
×
-
ヨネポン
- - - - - - - - - - - - - ◎ 0 - - - ◎ ◎ 0 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
-
◎
×
-
ラリ- - - - - - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - ◎ 0 - - - ◎ ◎ 0 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - ○ -
×
×
◎
-
ランマンフロアブル - - - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - - - ◎ ◎ 0 - - - ◎ ◎ 0 - - - - - - ◎ ◎ 0 - - - - - - - - - - -
◎
◎
-
リゾレックス
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
-
×
◎
リドミル MZ
- - - - - - ◎ ◎ 0 ○ ○ 0 - ◎ - - × - - - - - - - ◎ ◎ - - - - - - - - - - - ◎ - - - - - - - - -
-
◎
×
×
ルビゲン
- - - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - ◎ - ◎ ◎ 0 - - - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - - - - ◎ 0 ◎ ◎ 0 - ○ - ◎ ◎ 0 ◎ 0
○
◎
◎
◎
-
ロブラ-ル
◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - ◎ - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ - ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 - - - - ◎ 0 ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 ◎ ◎ 0 ◎ 0
×
○
◎
水◎
◎
注)卵:卵に、幼:幼虫に、成:成虫 に、マ:マミ-に、蛹:蛹に、胞子:胞子に、巣:巣箱の蜂の コロニ-に対する影響
残:その農薬が天敵 に対して影響 のなくなるまでの期間で単位は日数 です。数字の 横に↑があるものはその日数以上の影響がある農薬 です。
* は薬液乾燥後に天敵を導入 する場合には影響がないが、天敵 が存在する場合 には影響がでる恐れがあります。
記号:天敵等 に対する 影響は◎:死亡率 0~25%、○:25~ 50%、△:50~75%、×:75~100%( 野外・半野外試験)、◎:死亡率 0~30%、○:30~80%、△:80~ 99%、×:99~100% (室内試験)
マルハナバチに対する 影響は◎:影響なし、○:影響 1日 、△ :影響 2日、×:影響3日以上
マルハナバチに対して影響 がある農薬については 、その期間以上巣箱を 施設の外に出す必要 がありまあす。影響がない農薬でも、散布 にあたっては蜂を 巣箱に回収し、薬液 が乾いてから活動させて下さい 。
・表中の 網掛けの部分はその農薬 の開発メ -カ-の提供による 知見です。
・表中の エルビニア カロトボ-ラは乳剤との 混用はできませんが 、3日以上 の散布期間であれば 近接散布が 可能です。またバチルス ズブチリスは 混用できない剤とでも、翌日以降の近接散布は可能です。
・表中の 影響の程度及 び残効期間はあくまでも目安 であり 、気象条件(温度、降雨、紫外線 の程度及 び換気条件等)により 変化します。
上記の 理由により、この表が 原因で事故が発生 しても、当協議会としては 一切責任を 負いかねますのでご 了承の上、ご 使用下さい。
この表は エクセルver7で作成していますので、パソコンで参照 する場合にはver7以上 で使用 して下さい。セルにカ-ソルを近 づけると出典が 表示されます。表示のない場合はIOBC の資料 です。
<<除草剤>>
(バイオセ-フと混用可能な除草剤 は下記 のとおり)
クサブロック、スタッカ-、バナフィン 、カ-ブ 、クサレス、タ-ザイン、ウエイアップ、ディクトラン
(この表は日本バイオロジカルコントロ -ル 協議会会員各社、農薬の開発 メ-カ-、日本の 公立試験研究機関及びIOBC の現時点 での資料 を元に作成しました。今後必要に応じて改訂されます。)
種類名
日本 バイオロジカルコントロール協議会 ・2009年10月作成・第18版
マルハナバチ
巣
◎
△
○
◎
◎
-
◎
◎
◎
-
◎
-
-
-
◎
-
◎
◎
◎
◎
◎
-
-
◎
-
◎
◎
-
◎
◎
◎
◎
◎
◎
-
○
◎
◎
○
◎
◎
◎
-
◎
-
◎
◎
◎
◎
-
×
◎
-
◎
◎
◎
◎
◎
残
1
2
1
0
-
0
0
-
0
-
-
-
0
-
0
0
0
0
-
-
0
-
-
0
0
0
-
1
1
0
-
0
-
0
0
0
0
3~5
-
0
0
0
天敵昆虫・ダニ製剤 登録状況
農薬の種類
イサエアヒメコバチ
マイネックス
対象作物
対象病害虫
97.12.24 アリスタライフサイエンス㈱
03/03/05変更
野菜類(施設栽培)
ハモグリバエ類
01. 4.16 アリスタライフサイエンス㈱
03/03/05変更
ヒメコバチDI
野菜類(施設栽培)
ハモグリバエ類
02. 9.17 シンジェンタ ジャパン㈱ 03/03/05変更
ヒメトップ
野菜類(施設栽培)
ハモグリバエ類
02. 9. 3 ㈱アグリ総研
03/03/05変更
石原イサパラリ
トマト(施設栽培)
ハモグリバエ類
06. 1.25 石原産業㈱
06/01/25新規登録
コマユバチDS
トマト(施設栽培)
06. 1.25
マメハモグリバエ
ミニトマト(施設栽培)
ハモグリミドリヒメコバチ剤
オンシツツヤコバチ剤
ミドリヒメ
エンストリップ
野菜類(施設栽培)
野菜類(施設栽培)
ツヤコバチEF
トマト(施設栽培)
02. 9.17 シンジェンタ ジャパン㈱
03. 3. 5
ハモグリバエ類
コナジラミ類
ポインセチア(施設栽培)
05. 6.22 住友化学㈱
05/06/22新規登録
琉球産経㈱
05/06/22新規登録
95. 3.10 アリスタライフサイエンス㈱
03/03/07変更
04. 7. 8
オンシツコナジラミ
ミニトマト(施設栽培)
サバクツヤコバチ剤
取り扱い会社
ハモグリバエ類
ミニトマト(施設栽培)
ハモグリコマユバチ剤
初年度登録
野菜類(施設栽培)
・ハモグリコマユバチ剤 マイネックス91
イサエアヒメコバチ剤
2009年8月11日現在 JPPAまとめ
農薬の名称
02. 9.17 シンジェンタ ジャパン㈱
03. 3. 5
ツヤコバチEF30
野菜類(施設栽培)
コナジラミ類
02. 8.13 シンジェンタ ジャパン㈱ 03/03/05変更
ツヤトップ
野菜類(施設栽培)
オンシツコナジラミ
01. 1.30 ㈱アグリ総研
03/03/05変更
石原ツヤパラリ
野菜類(施設栽培)
コナジラミ類
05.11.30 石原産業㈱
07/07/18変更
エルカード
野菜類(施設栽培)
コナジラミ類
03. 5. 7 アリスタライフサイエンス㈱
03/10/08変更
サバクトップ
野菜類(施設栽培)
コナジラミ類
05. 6. 1 ㈱アグリ総研
06/08/16変更
07.07.04 アリスタライフサイエンス㈱
07/07/04新規登録
03/03/07変更
チチュウカイツヤコバチ剤
ベミパール
野菜類(施設栽培)
タバココナジラミ類
(シルバーリーフコナ
ジラミを含む)
コレマンアブラバチ剤
アフィパール
野菜類(施設栽培)
アブラムシ類
98. 4. 6 アリスタライフサイエンス㈱
アブラバチAC
野菜類(施設栽培)
アブラムシ類
02. 9. 3 シンジェンタ ジャパン㈱ 03/03/05変更
コレトップ
野菜類(施設栽培)
アブラムシ類
02. 9. 3 ㈱アグリ総研
03/03/05変更
石原コレパラリ
野菜類(施設栽培)
アブラムシ類
07.6. 6 石原産業㈱
07/06/06新規登録
ショクガタマバエ剤
アフィデント
野菜類(施設栽培)
アブラムシ類
98. 4. 6 アリスタライフサイエンス㈱
03/03/05変更
ナミテントウ剤
ナミトップ
野菜類(施設栽培)
アブラムシ類
02.11.26 ㈱アグリ総研
03/03/05変更
ナミトップ20
野菜類(施設栽培)
アブラムシ類
05. 2. 9 ㈱アグリ総研
05/02/09追加
スパイデックス
野菜類(施設栽培)
06. 4. 5 アリスタライフサイエンス㈱
06/04/20新規登録
豆類(種実)(施設栽培)
いんげんまめ(施設栽培)
08.6.11
06. 4. 5
08/06/11変更
いも類(施設栽培)
08.6.11
08/06/11追加
果樹類(施設栽培)
06. 4. 5
チリカブリダニ剤
ハダニ類
花き類・観葉植物(施設栽培)
カブリダニPP
野菜類(施設栽培)
07.11.28
ハダニ類
ばら(施設栽培)
石原チリガブリ
03. 8.20
おうとう(施設栽培)
ナミハダニ
02. 9. 3
野菜類(施設栽培)
ハダニ類
06.10.18 石原産業㈱
07/05/09変更
ばら(施設栽培)
ククメリスカブリダニ剤
07. 9.19
07/09/19追加
チリトップ
野菜類(施設栽培)
ハダニ類
02. 6.18 ㈱アグリ総研
03/03/05変更
ククメリス
野菜類(施設栽培)
アザミウマ類
98. 4. 6 アリスタライフサイエンス㈱
03/03/07変更
シクラメン(施設栽培)
ミヤコカブリダニ 剤
07/11/28変更
02. 9. 3 シンジェンタ ジャパン㈱ 03/03/05変更
02.10.16
ほうれんそう(施設栽培)
ケナガコナダニ
03. 3. 7
メリトップ
野菜類(施設栽培)
アザミウマ類
02. 6.18 ㈱アグリ総研
03/03/07変更
スパイカル
野菜類(施設栽培)
ハダニ類
03. 6. 3 アリスタライフサイエンス㈱
03/10/08変更
豆類(種実)(施設栽培)
08.6.11
08/06/11変更
いも類(施設栽培)
08.6.11
08/06/11変更
08.6.11
08/06/11変更
果樹類
花き類・観葉植物(施設栽培)
スパイカルEX
野菜類(施設栽培)
ハダニ類
08.8.27 アリスタライフサイエンス㈱
08/08/27新規登録
豆類(種実)(施設栽培)
08.8.27
08/08/27新規登録
いも類(施設栽培)
08.8.27
08/08/27新規登録
果樹類
08.8.27
08/08/27新規登録
農薬の種類
農薬の名称
ミヤコカブリダニ 剤
スワルスキーカブリダニ剤
対象作物
対象病害虫
花き類・観葉植物(施設栽培)
スワルスキー
茶
カンザワハダニ
野菜類(施設栽培)
アザミウマ類
なす(施設栽培)
タバココナジラミ類
(シルバーリーフコナジ
ラミを含む)
チャノホコリダニ
豆類(種実)(施設栽培)
アザミウマ類
初年度登録
取り扱い会社
08.8.27 アリスタライフサイエンス㈱
08/08/27新規登録
09.5 .13
2009 /6/1変更
08.11.19 アリスタライフサイエンス㈱
09. 8. 5
08/11/19新規登録
2009 /08/11 追加
タバココナジラミ類
(シルバーリーフコナジ
ラミを含む)
いも類(施設栽培)
アザミウマ類
タバココナジラミ類
(シルバーリーフコナジ
ラミを含む)
ナミヒメハナカメムシ剤
タイリクヒメハナカメムシ剤
オリスター
ピーマン(施設栽培)
ミカンキイロアザミウマ
98. 7.29 住友化学㈱
ミナミキイロアザミウマ
98. 7.29
オリスターA
野菜類(施設栽培)
アザミウマ類
01. 1.30 住友化学㈱
トスパック
野菜類(施設栽培)
アザミウマ類
04.10. 6 協友アグリ㈱
03/03/05変更
タイリク
野菜類(施設栽培)
アザミウマ類
01. 6.22 アリスタライフサイエンス㈱
03/03/07変更
ヤマトクサカゲロウ 剤
ヤマトクサカゲロウ剤
リクトップ
カゲタロウ
カゲタロウ
野菜類(施設栽培)
野菜類 (施設栽培 )
野菜類(施設栽培)
アザミウマ類
アブラムシ類
アブラムシ類
05. 8.31 ㈱アグリ総研
01. 3 .14 アリスタライフサイエンス㈱
01. 3.14 アグロスター㈲
05/08/31新規登録
09/06 /18失効
03/03/05変更
アリガタシマアザミウマ剤
アリガタ
野菜類(施設栽培)
アザミウマ類
03. 4.22 アリスタライフサイエンス㈱
03/10/08変更
04. 1.28 琉球産経㈱
04/01/28変更
サンケイ化学㈱
微生物製剤 登録状況
殺虫剤
(BT剤を除く)
農薬の種類
バーティシリウム・レカニ水和剤
ペキロマイセス・フモソロセウス水和剤
農薬の名称
2009年8月11日現在 JPPAまとめ
対象作物
対象病害虫
アブラムシ類
00. 8.15 アリスタライフサイエンス㈱
03/03/05変更
マイコタール
野菜類(施設栽培)
コナジラミ類
06. 4. 5 アリスタライフサイエンス㈱
06/04/05変更
きく(施設栽培)
ミカンキイロアザミウマ
02. 7.30
野菜類(施設栽培)
コナジラミ類
01. 6.11 東海物産㈱
03/03/07変更
ワタアブラムシ
04. 7.21
06/06/07変更
コナジラミ類
住友化学㈱
08.6.11 出光興産㈱
08/06/11新規登録
98.12. 4 サンケイ化学㈱
04/08/13変更
プリファード水和剤
ゴッツA
野菜類(施設栽培)
パスツーリア ペネトランス水和剤
パストリア水和剤
野菜類
かんしょ
ネコブセンチュウ
98.12. 4
いちじく
バイオリサ・カミキリ
00. 4.12
桑
キボシカミキリ
95.11.17 出光興産㈱
果樹類
カミキリムシ類
95.11.17
かえで
ゴマダラカミキリ
98.12.10
うど
センノカミキリ
03. 3. 7
たらのき
ボーベリア・バシアーナ乳剤
ボーベリア・バシアーナ剤
チャハマキ顆粒病ウイルス・
03/03/07変更
02. 7. 2
しいたけ
ハラアカコフ ゙カミキリ
07.12.12
07/12/12追加
野菜類
コナジラミ類
06. 3. 8 アリスタライフサイエンス㈱
06/03/08変更
アザミウマ類
04.12.22
04/12/22変更
コナガ
02.11.12
03/03/05変更
キャベツ
アオムシ
09. 8. 5
2009/8/11追加
レタス
オオタバコガ
09. 8. 5
2009/8/11追加
茶
クワシロカイガラムシ
09. 8. 5
2009/8/11追加
バイオリサ・マダラ
まつ(枯損木)
マツノマダラカミキリ
07.2.21 出光興産㈱
07/02/21新規登録
ボーベリアン
まつ(枯損木)
マツノマダラカミキリ
07.2.21 井筒屋化学産業㈱
07/02/21新規登録
ハマキ天敵
りんご
リンゴコカクモンハマキ
03. 3.20 アリスタライフサイエンス㈱
茶
チャハマキ
03. 3.20
チャノコカクモンハマキ
03. 3.20
りんご
リンゴコカクモンハマキ
04. 4. 7 日本化薬㈱
茶
チャハマキ
04. 4. 7
チャノコカクモンハマキ
04. 4. 7
サツマイモネコブセンチュウ
90. 7.24 トモエ化学工業㈱
ボタニガード ES
リンゴコカクモンハマキ
顆粒病 ウイルス水和剤
カヤクハマキ天敵
モナクロスポリウム・フィマトパガム剤
取り扱い会社
野菜類(施設栽培)
ペキロマイセス・テヌイペス乳剤
ボーベリア・ブロンニアティ剤
初年度登録
バータレック
ネマヒトン
たばこ
トマト
01.12. 3
ミニトマト
ハスモンヨトウ核多角体病ウイルス水和剤 ハスモン天敵
いちご
03. 3. 5
ハスモンヨトウ
(散布)
07.3.7 日本化薬㈱
07/03/07新規登録
キャベツ
08. 7. 9
08/07/09追加
レタス
07.3.7
えだまめ
07.3.7
だいず
07.3.7
ハスモンヨトウ
(無人ヘリコプターによる散布)
08. 7. 9
08/07/09追加
線虫製剤
農薬の種類
スタイナーネマ・カーポカプサエ剤
農薬の名称
バイオセーフ
対象作物
芝
かんしょ(茎葉)
対象病害虫
登録年月日
取り扱い会社
シバオサゾウムシ幼虫
05. 4.27 ㈱エス・ディー・エス バイオテック
タマナヤガ
05. 4.27
アリモドキゾウムシ
05. 4.27
イモゾウムシ
05. 4.27
2009/03/30記載内容整理
06. 7. 5
2009/03/30記載内容整理
08. 9.10
2008/9/10追加
08. 9.10
2008/9/10追加
野菜類
ハスモンヨトウ
豆類(種実)
いも類
いちじく
キボシカミキリ(幼虫)
05. 4.27
モモシンクイガ
07.4.13
キンケクチブトゾウムシ
05. 4.27
ハスモンヨトウ
09. 2.18
2009/03/30追加
モモシンクイガ
05. 4.27
2007/04/04変更
07.10.31
2008/9/10追加
08. 9.10
2008/9/10追加
ネクタリン
09. 2.18
2009/03/30追加
さくら
09. 2.18
2009/03/30追加
なし
08. 9.10
2008/9/10追加
09. 2.18
2009/03/30追加
花き類・観葉植物
果樹類
もも
おうとう
りんご
コスカシバ
ヒメボクトウ
2007/10/31変更
農薬の種類
スタイナーネマ・カーポカプサエ剤
農薬の名称
バイオセーフ
対象作物
たらのき
オリーブ
対象病害虫
センノカミキリ幼虫
オリーブアナアキゾウムシ幼虫
登録年月日
取り扱い会社
08. 9.10 ㈱エス・ディー・エス バイオテック
2008/9/10追加
08. 9.10
2008/9/10追加
2008/9/10変更
オリーブ(葉)
スタイナーネマ・グラセライ剤
バイオトピア
やし
ヤシオオオサゾウムシ幼虫
06. 1.25
かんしょ
コガネムシ類幼虫
00.10.11 ㈱エス・ディー・エス バイオテック
芝
00.10.11
ハスカップ
ブルーベリー
シバオサゾウムシ幼虫
00. 8. 1
シバツトガ
03. 9. 3
スジキリヨトウ
03. 9. 3
タマナヤガ
04. 8. 4
ナガチャコガネ幼虫
ヒメコガネ幼虫
08. 5.28
03. 3. 5
2008/05/28追加
殺菌剤
農薬の種類
アグロバクテリウム・ラジオバクター剤
農薬の名称
バクテローズ
対象作物
対象病害虫
果樹類
ばら
ボトキラー水和剤
根頭がんしゅ病
02. 8.13 出光興産㈱
灰色かび病 (散布)
08. 7.23 アリスタライフサイエンス㈱
08/07/23追加
00. 7.27 日本農薬㈱
03/03/05変更
うどんこ病 (散布)
00. 7.27
03/03/05変更
黒星病 (散布)
07. 3.20
07/03/20変更
08. 7.23
08/07/23変更
花き類・観葉植物
07. 9.19
07/09/19変更
いちご
07. 9.19
07/09/19変更
野菜類
なし
野菜類(いちご,ピーマン除く) 灰色かび病 (ダクト内投入)
インプレッション水和剤
ピーマン
うどんこ病 (ダクト内投入)
08. 7.23
08/07/23追加
野菜類
うどんこ病
03.10. 8 ㈱エス・ディー・エス バイオテック
09/03/30処理方法追加
(トマト・ミニトマト ・かぼちゃを 除く) 灰色かび病
03. 5. 7
07/09/19変更
かぼちゃ
うどんこ病
05.11. 2
07/09/19変更
灰色 かび病
07. 9.19
07/09/19変更
うどんこ病
07. 9.19
07/09/19変更
灰色 かび病
07. 9.19
07/09/19変更
葉 かび病
05. 7.20
うどんこ病
07. 9.19
07/09/19変更
灰色 かび病
07. 9.19
07/09/19変更
葉 かび病
05. 7.20
にら
白斑葉枯病
08. 5.28
09/08/11処理方法追加
ししとう
黒枯病
08. 5.28
08/05/28追加
食用 ゆり
葉枯病
08. 5.28
08/05/28追加
からしな(種 子)
うどんこ 病
09. 6.24
09/08/11追加
灰 色か び病
09. 6.24
09/08/11追加
灰色かび病
03. 5. 7
トマト
ミニトマト
ぶどう
ホップ
07. 9.19
07/09/19追加
ハスカップ
07. 9.19
07/09/19追加
07. 9.19
07/09/19追加
07. 9.19
07/09/19追加
08. 5.28
08/05/28追加
08. 5.28
08/05/28追加
08/05/28追加
もも
灰星病
ネクタリン
おうとう
灰星病
すもも
バイオワーク水和剤
ブルーベリー
斑点病
08. 5.28
野菜類
うどんこ病
04. 9.22 丸和バイオケミカル㈱
(トマト、ミニトマトを除く)
灰色かび病
06. 5.24
07/05/09変更
トマト
うどんこ病
07.5. 9
07/05/09追加
灰色かび病
07.5. 9
07/05/09追加
葉かび病
07.5. 9
07/05/09追加
うどんこ病
07.5. 9
07/05/09追加
灰色かび病
07.5. 9
07/05/09追加
葉かび病
07.5. 9
07/05/09追加
野菜類
灰色かび病
06. 3. 8 出光興産㈱
06/03/08変更
いちご
うどんこ病
06. 3. 8
ピーマン
野菜類
(トマト、ミニトマトを除く)
灰色かび病
ミニトマト
ボトピカ水和剤
エコショット
03/03/05変更
89.12. 1
95. 7.31
ぶどう
かんきつ、マンゴー
取り扱い会社
02. 7. 2 日本農薬㈱
きく
バチルス ズブチリス水和剤
登録年月日
06. 3. 8
ぶどう
07/07/18変更
05.10. 5
かんきつ
トマト
05.10. 5 クミアイ化学工業㈱
05.10. 5
葉かび病
06. 6.21
06/06/21変更
灰色かび病
06. 6.21
07/07/18変更
農薬の種類
バチルス ズブチリス水和剤
バチルス シンプレクス水和剤
トリコデルマ・アトロビリデ水和剤
農薬の名称
エコショット
対象病害虫
登録年月日
取り扱い会社
葉かび病
06. 6.21 クミアイ化学工業㈱
06/06/21変更
灰色かび病
06. 6.21
07/07/18変更
なし
黒星病
07.07.18
07/07/18追加
クリーンフルピカ
きゅうり
うどんこ病
09.05.27
09/06/01追加
クリーンカップ
トマト
葉かび病
09.05.27
09/06/01追加
ミニトマト
葉かび病
09.05.27
09/06/01追加
稲
もみ枯細菌病
06.12.13 セントラル硝子㈱
06/12/13新規登録
苗立枯細菌病
06.12.13
ばか苗病
03. 1.28 クミアイ化学工業 ㈱
もみ枯細菌病
03. 1.28
苗立枯細菌病
03. 1.28
いもち病
04. 8.13
苗立枯病(リゾープス菌)
04. 8.13
ごま葉枯病
05.12.27
ばか苗病
04.11.24 クミアイ化学工業 ㈱
もみ枯細菌病
04.11.24
苗立枯細菌病
いもち病
04.11.24
05.12.27
05/12/27追加
苗立枯病(リゾープス菌)
05.12.27
05/12/27追加
ばか苗病
07.02.07 クミアイ化学工業 ㈱
07/02/07新規登録
もみ枯細菌病
07.02.07
苗立枯細菌病
07.02.07
褐条病
07.02.07
いもち病
07.02.07
苗立枯病(リゾープス菌)
07.02.07
軟腐病
98.11. 9 セントラル硝子㈱
モミホープ水和剤
エコホープ
エコホープドライ
エコホープDJ
非病原性エルビニア・カロトボーラ水和剤
対象作物
バイオキーパー水和剤
エコメイト
ミニトマト
稲
稲
稲
ばれいしょ
05/12/27追加
野菜類
97. 7.25 日産化学工業㈱
03/03/05変更
シクラメン
07. 2.21
07/02/21追加
かんきつ
かいよう病
07. 2.21
07/02/21追加
野菜類
軟腐病
06.6. 7 クミアイ化学工業㈱
06/06/07新規登録
ばれいしょ
シクラメン
07. 2.21
07/02/21追加
かんきつ
かいよう病
07. 2.21
07/02/21追加
非病原性フザリウム・オキシスポラム水和剤
マルカライト
かんしょ
つる割病
02. 6.18 エーザイ生科研㈱
シュードモナス・フルオレッセンス剤
セル苗元気
トマト
青枯病
01. 6.22 多木化学㈱
根腐萎凋病
02. 2. 1 アリスタライフサイエンス㈱
育苗期の伸長抑制
07.07.18
青枯病
03. 3. 5
根腐萎凋病
03. 3. 3
育苗期の伸長抑制
07.07.18
07/07/18追加
青枯病
05. 9.21
05/9/21追加
ピーマン
05. 9.21
05/9/21追加
とうがらし類
06. 7.31
06/07/31変更
ミニトマト
なす
シュードモナス・フルオレッセンス水和剤
ベジキーパー水和剤
にがうり
つる割病
07.07.18
07/07/18追加
レタス
腐敗病
05. 8.31 セントラル硝子㈱
05/08/31新規登録
06. 5.24
06/05/24変更
06/05/24変更
非結球レタス
キャベツ
黒腐病
06. 5.24
もみ枯細菌病
01.10.22 セントラル硝子㈱、日産化学工業㈱
苗立枯細菌病
01.10.22 アリスタライフサイエンス㈱
炭疽病
01. 7.12 出光興産㈱
うどんこ病
01. 7.12
うどんこ病
07.3.7
07/03/07新規登録
炭疽病
07. 9. 5
07/09/05追加
葉かび病
07. 9. 5
07/09/05追加
07. 9. 5
07/09/05追加
褐条病
07.3.7
07/03/08新規登録
ばか苗病
07. 9. 5
07/09/05追加
いもち病
07. 9. 5
07/09/05追加
苗立枯細菌病
07. 9. 5
07/09/05追加
もみ枯細菌病
07. 9. 5
07/09/05追加
苗立枯病(リゾープス菌)
08. 9. 10
2008/9/10追加
苗立枯病(フザリウム菌)
08. 9. 10
2008/9/10追加
稲(箱育苗)
苗立枯病(リゾープス菌)
08. 9. 10
2008/9/10追加
キャベツ
菌核病
07. 6. 6 石原産業㈱
07/06/06新規登録
根こぶ病
08. 3.19 セントラル硝子㈱
09/08/11処理方法追加
シュードモナスCAB-02水和剤
モミゲンキ水和剤
稲
タラロマイセス・フラバス水和剤
バイオトラスト水和剤
いちご
タフパール
いちご
トマト
ミニトマト
タフブロック
コニオチリウム ミニタンス水和剤
ミニタンWG
07/07/18追加
稲
07/10/22失効(アリスタのみ)
レタス
バリオボラックス パラドクス水和剤
フィールドキーパー水和剤
はくさい
抗ウイルス剤
農薬の種類
農薬の名称
対象作物
対象病害虫
ズッキーニ黄斑モザイクウイルス
弱毒株水溶剤
"京都微研"キュービオZY
きゅうり
ズッキーニ黄斑モザイクウイルス
ズッキーニ黄斑モザイクウイルス
弱毒株水溶剤
"京都微研"キュービオZY-02
きゅうり
ズッキーニ黄斑モザイクウイルスの感染
による モザイク症 および萎凋症
登録年月日
取り扱い会社
03. 5. 7 ㈱微生物化学研究所
の感染による萎凋症
08. 4.23 ㈱微生物化学研究所
除草剤
農薬の種類
ザントモナス・キャンペストリス液剤
農薬の名称
キャンペリコ液剤
対象作物
対象病害虫
西洋芝(ブルーグラス)
西洋芝(ベントグラス)
タスマート
移植水稲
取り扱い会社
99. 9.27 多木化学㈱
スズメノカタビラ
日本芝(こうらいしば)
ドレクスレラ・モノセラス剤
登録年月日
99. 9.27
97. 5.20
ノビエ
04. 1.28 三井化学㈱
08/04/23新規登録
BT製剤登録状況(アイウエオ順)
農薬の名称
エスマルクDF
エコマスターBT
クオークフロアブル
サブリナフロアブル
2009年8月11日現在 JPPAまとめ
対象作物
対象病害虫
濃度
取り扱い会社
とうもろこし
アワノメイガ
2000倍
かぶ
ハイマダラノメイガ
1000倍
08/02/06追加
キャベツ
ハイマダラノメイガ
1000倍
きく
オオタバコガ
1000倍
しょうが
アワノメイガ
2000倍
06/09/21変更
果樹類(りんごを除く)
シャクトリムシ類
2000倍
06/09/21変更
果樹類(りんごを除く)
ハマキムシ類
2000~3000倍
06/09/21変更
果樹類(りんごを 除く)
ケムシ類
2000倍
09/06/01変更
りんご
シャクトリムシ類
2000~4000倍
06/09/21変更
りんご
ハマキムシ類
2000~3000倍
06/09/21変更
りんご
ケムシ類
2000~3000倍
06/09/21変更
茶
チャノコカクモンハマキ
1000倍
茶
チャノホソガ
1000倍
茶
チャハマキ
1000倍
野菜類
アオムシ
1000~2000倍
野菜類
オオタバコガ
1000倍
野菜類
野菜類
コナガ
ヨトウムシ
1000~2000倍
1000倍
だいず
ハスモンヨトウ
1000倍
ねぎ
シロイチモジヨトウ
1000倍
キャベツ
ハイマダラノメイガ
1000倍
にんにく
ネギコガ
1000倍~2000倍
野菜類
アオムシ
1000~2000倍
野菜類
オオタバコガ
1000倍
野菜類
コナガ
1000~2000倍
野菜類
野菜類
ハスモンヨトウ
ヨトウムシ
1000倍
1000倍
きゅうり
ウリノメイガ
400倍
アリスタライフサイエンス㈱
そば
ハスモンヨトウ
400倍
住友化学㈱
06/09/20変更
きく
ハスモンヨトウ
400倍
(会社変更)
06/09/20変更
果樹類
ハマキムシ類
400倍
野菜類
アオムシ
400~800倍
野菜類
オオタバコガ
400倍
野菜類
コナガ
400~800倍
野菜類
野菜類
野菜類(はくさい、こまつ
な、たかな、チンゲンサイを除
く)
ハスモンヨトウ
ヨトウムシ
400倍
400~800倍
コナガ
1000倍~1500倍
明治製菓㈱
08/05/14変更
アオムシ
1000倍
サンケイ化学㈱
07/01/24変更
ハスモンヨトウ
500~750倍
07/01/24追加
ヨトウムシ
1000倍
07/06/20追加
オオタバコガ
500倍
07/06/20追加
はくさい
コナガ
1000倍~1500倍
08/05/14変更
はくさい
アオムシ
1000倍
07/01/24変更
はくさい
ヨトウムシ
1000倍
07/06/20追加
からしな(種子)
コナガ
1000倍
08/07/09追加
からしな(種子)
アオムシ
1000倍
08/07/09追加
からしな(種子)
ヨトウムシ
1000倍
08/07/09追加
からしな(種子)
ハスモンヨトウ
500~750倍
08/07/09追加
豆類(種実)
ヨトウムシ
1000倍
09/06/01変更
豆類(種実)
ハスモンヨトウ
500~750倍
09/06/01変更
豆類(種実)
オオタバコガ
500倍
09/06/01変更
いも類
ヨトウムシ
1000倍
09/06/01変更
いも類
ハスモンヨトウ
500~750倍
09/06/01変更
いも類
オオタバコガ
500倍
09/06/01変更
雑穀類
アワノメイガ
1000倍
08/05/14追加
茶
チャノコカクモンハマキ
1000倍
茶
チャハマキ
1000倍
住友化学㈱
クミアイ化学㈱
07/04/04新規登録
農薬の名称
ゼンターリ顆粒水和剤
ダイポール水和剤
対象作物
対象病害虫
濃度
取り扱い会社
いも類
ハスモンヨトウ
1000倍
アリスタライフサイエンス㈱
うり科野菜類
ウリノメイガ
1000倍
住化武田農薬㈱
えんどうまめ
ウリノメイガ
1000倍
北興化学工業㈱
カーネーション
ハスモンヨトウ
1000倍
住友化学㈱
きく
ハスモンヨトウ
1000倍
(会社名変更)
さやえんどう
ウリノメイガ
1000倍
しいたけ
シイタケオオヒロズコガ
1000倍
しいたけ
シイタケオオヒロズコガ
200倍
ストック
コナガ
1000倍
そば
ハスモンヨトウ
2000倍
とうもろこし
オオタバコガ
1000倍
はくさい
アオムシ
2000倍
はくさい
コナガ
2000倍
はくさい
ヨトウムシ
2000倍
パセリ
キアゲハ
1000倍
ふじまめ
シロイチモジマダラメイカ ゙
1000倍
果樹類
ハマキムシ類
1000倍
実えんどう
ウリノメイガ
1000倍
芝
シバツトガ
1000~2000倍
芝
スジキリヨトウ
1000~2000倍
芝
タマナヤガ
1000倍
食用ほおずき
タバコガ
1000倍
茶
チャノコカクモンハマキ
1000倍
茶
チャハマキ
1000倍
茶
ヨモギエダシャク
1000倍
豆類(種実)
ハスモンヨトウ
1000倍
野菜類(はくさいを除く)
アオムシ
1000~2000倍
野菜類(はくさいを除く)
オオタバコガ
1000倍
野菜類(はくさいを除く)
コナガ
1000~2000倍
野菜類(はくさいを除く)
シロイチモジヨトウ
1000倍
野菜類(はくさいを除く)
ハスモンヨトウ
1000倍
野菜類(はくさいを除く)
ヨトウムシ
1000~2000倍
からしな(種子)
アオムシ
1000~2000倍
08/05/28追加
からしな(種子)
コナガ
1000~2000倍
08/05/28追加
からしな(種子)
ヨトウムシ
1000~2000倍
あぶらな科野菜類
タマナギンウワバ
1000倍
住友化学㈱
かき
イラガ類
1000倍
協友アグリ㈱
かき
カキノヘタムシガ
1000倍
さくら
アメリカシロヒトリ
1000~2000倍
さくら
モンクロシャチホコ
1000倍
さざんか
チャドクガ
1000倍
ストック
コナガ
1000倍
つばき
チャドクガ
1000倍
プラタナス
アメリカシロヒトリ
1000~2000倍
りんご
アメリカシロヒトリ
1000倍
りんご
ハマキムシ類
1000倍
りんご
ヒメシロモンドクガ
1000倍
芝
シバツトガ
500~1000倍
芝
スジキリヨトウ
500~1000倍
芝
タマナヤガ
1000倍
茶
チャノコカクモンハマキ
500~1000倍
茶
チャノホソガ
500倍
茶
チャハマキ
500倍
茶
ヨモギエダシャク
500倍
野菜類
アオムシ
1000~2000倍
野菜類
コナガ
1000~2000倍
野菜類
ヨトウムシ
500倍
つばき
ハスオビエダシャク
500~1000倍
住友化学㈱のみで
食用つばき(種子)
チャドクガ
1000倍
協友アグリ㈱には
食用つばき(種子)
ハスオビエダシャク
500~1000倍
登録のない対象
07/05/09追加
08/05/28追加
農薬の名称
チューリサイド水和剤
チューンアップ 顆粒水和剤
デルフィン顆粒水和剤
濃度
取り扱い会社
あぶらな科野菜
対象作物
アオムシ
対象病害虫
1000~2000倍
セルティスジャパン㈱
あぶらな科野菜
コナガ
1000~2000倍
あぶらな科野菜
タマナギンウワバ
1000倍
あぶらな科野菜
ヨトウムシ
500倍
かき
イラガ類
1000倍
かき
カキノヘタムシガ
1000倍
さくら
アメリカシロヒトリ
1000~2000倍
さくら
モンクロシャチホコ
1000倍
さざんか
チャドクガ
1000倍
さつき
ベニモンアオリンガ
1000倍
ストック
コナガ
1000倍
つつじ
ベニモンアオリンガ
1000倍
つばき
チャドクガ
1000倍
プラタナス
アメリカシロヒトリ
1000~2000倍
りんご
アメリカシロヒトリ
1000倍
りんご
ハマキムシ類
1000倍
りんご
ヒメシロモンドクガ
1000倍
芝
シバツトガ
500~1000倍
芝
スジキリヨトウ
500~1000倍
芝
タマナヤガ
1000倍
茶
チャノコカクモンハマキ
500倍~1000倍
茶
チャノホソガ
500倍
茶
茶
チャハマキ
ヨモギエダシャク
500倍
500倍
野菜類
ハイマダラノメイガ
2000~3000倍
いも類
アオムシ
2000~3000倍
豆類(種実)
コナガ
2000~3000倍
オオタバコガ
2000~3000倍
ヨトウムシ
2000倍
07/08/15追加
ウリノメイカ ゙
3000倍
05/06/22追加
果樹類
ハマキムシ類
4000倍
05/06/22変更
りんご
かんきつ
ヨモギエダシャク
アゲハ類
4000倍
2000倍
09/08/11追加
09/08/11追加
えんどうまめ
シロイチモジヨトウ
1000倍
かんしょ
ハスモンヨトウ
1000倍
きく
オオタバコガ
1000倍
そらまめ
シロイチモジヨトウ
1000倍
たばこ
タバコアオムシ
1000~2000倍
たばこ
ヨトウムシ
1000~2000倍
とうもろこし
オオタバコガ
1000倍
なし
ケムシ類
1000~2000倍
かんきつ
アゲハ
2000倍
08/07/09追加
オリーブ(葉)
ケムシ類
1000倍
06/03/08追加
オリーブ(葉)
ハマキムシ類
2000倍
06/03/08追加
ブルーベリー
イラガ類
1000倍
やまのいも
シロイチモジヨトウ
1000倍
りんご
シャクトリムシ類
2000~4000倍
りんご
ハマキムシ類
2000~3000倍
果樹類
ケムシ類
1000倍
果樹類
ハマキムシ類
2000倍
芝
シバツトガ
1000~2000倍
芝
スジキリヨトウ
1000~2000倍
芝
タマナヤガ
1000~2000倍
茶
チャノコカクモンハマキ
1000~2000倍
茶
チャハマキ
1000倍
茶
ヨモギエダシャク
1000倍
野菜類
アオムシ
1000倍
野菜類
ウリノメイガ
1000倍
野菜類
オオタバコガ
1000倍
野菜類
コナガ
1000倍
㈱エス・ディー・エスバイオテック
09/08/11変更
セルティスジャパン㈱
農薬の名称
対象作物
対象病害虫
濃度
取り扱い会社
デルフィン顆粒水和剤
野菜類
野菜類
シロイチモジヨトウ
ハスモンヨトウ
1000倍
1000倍
セルティスジャパン㈱
トアロー フロアブルCT
さくら
アメリカシロヒトリ
1000倍
大塚化学㈱
つばき
チャドクガ
1000倍
のざわな
ヨトウムシ
500倍
芝
シバツトガ
500~1000倍
芝
スジキリヨトウ
500~1000倍
野菜類
アオムシ
1000~2000倍
野菜類
オオタバコガ
500~1000倍
野菜類
コナガ
1000~2000倍
ストック
コナガ
1000倍
たばこ
アオムシ
1000~2000倍
たばこ
ヨトウムシ
500~1000倍
パセリ
ハスモンヨトウ
500倍
パセリ
アオムシ
1000~2000倍
07/01/24追加
パセリ
コナガ
1000~2000倍
07/01/24追加
パセリ
ヨトウムシ
500~1000倍
07/01/24追加
ひえ
アワノメイガ
500倍~1000倍
07/01/24変更
雑穀類(ひえを除く)
アワノメイガ
1000倍
07/09/19変更
りんご
ヒメシロモンドクガ
500~1000倍
りんご
ハマキムシ類
500~1000倍
07/01/24追加
果樹類(りんごを除く)
ハマキムシ類
500~1000倍
07/01/24変更
樹木類(つばき類を除く)
アメリカシロヒトリ
1000~2000倍
07/09/19変更
樹木類(つばき類を除く)
イラガ類
1000倍
08/06/11追加
つばき類
アメリカシロヒトリ
1000~2000倍
07/09/19変更
つばき類
チャドクガ
1000倍
つばき類
イラガ類
1000倍
茶
チャノコカクモンハマキ
500~1000倍
茶
ヨモギエダシャク
500~1000倍
野菜類(パセリを除く)
アオムシ
1000~2000倍
07/01/24変更
野菜類(パセリを除く)
コナガ
1000~2000倍
07/01/24変更
野菜類(パセリを除く)
ヨトウムシ
500~1000倍
果樹類(りんごを除く)
シャクトリムシ類
2000倍
果樹類(りんごを除く)
ハマキムシ類
2000~3000倍
06/09/21変更
果樹類(りんごを 除く)
ケムシ類
2000倍
09/06/01変更
りんご
シャクトリムシ類
2000~4000倍
06/09/21変更
りんご
りんご
ハマキムシ類
ケムシ類
2000~3000倍
2000~3000倍
06/09/21変更
06/09/21変更
かき
イラガ類
1000倍
かき
カキノヘタムシガ
1000倍
さくら
アメリカシロヒトリ
1000~2000倍
さくら
モンクロシャチホコ
1000倍
さざんか
チャドクガ
1000倍
さんしょう(実)
アゲハ類
1000倍
ストック
コナガ
1000倍
つばき
チャドクガ
1000倍
フェニックス・ロベレニー
トビモンオオエダシャク
500~1000倍
プラタナス
アメリカシロヒトリ
1000~2000倍
りんご
アメリカシロヒトリ
1000倍
りんご
ハマキムシ類
1000倍
りんご
ヒメシロモンドクガ
1000倍
芝
シバツトガ
500~1000倍
芝
スジキリヨトウ
500~1000倍
芝
タマナヤガ
1000倍
樹木類
トビモンオオエダシャク
500~1000倍
茶
チャノコカクモンハマキ
500倍~1000倍
茶
チャノホソガ
500倍
茶
チャハマキ
500倍
茶
ヨモギエダシャク
500倍
野菜類
アオムシ
1000~2000倍
トアロー水和剤CT
バイオマックスDF
バシレックス水和剤
大塚化学㈱
08/06/11追加
07/01/24変更
日本グリーン&ガーデン㈱
㈱エス・ディー・エス・バイオテック
06/09/21変更
農薬の名称
バシレックス水和剤
ファイブスター顆粒水和剤
対象作物
対象病害虫
濃度
野菜類
コナガ
1000~2000倍
野菜類
タマナギンウワバ
1000倍
野菜類
野菜類
ハスモンヨトウ
ヨトウムシ
500倍
500倍
なし
ケムシ類
1000~2000倍
りんご
シャクトリムシ類
2000~4000倍
りんご
ハマキムシ類
2000~3000倍
かんきつ
アゲハ
2000倍
果樹類
ケムシ類
1000倍
取り扱い会社
㈱エス・ディー・エス・バイオテック
アグロカネショウ㈱
08/07/09追加
果樹類
ハマキムシ類
2000倍
ブイハンター粒剤
かんしょ
コガネムシ類幼虫
20㎏/10a
住友化学㈱
ブイハンターフロアブル
いも類
茶
コガネムシ類幼虫
ナガチャコガネ幼虫
25~50倍
125倍
住友化学㈱
フローバックDF
だいず
ハスモンヨトウ
1000倍
住友化学㈱
ねぎ
シロイチモジヨトウ
1000倍
キャベツ
ハイマダラノメイガ
1000倍
にんにく
ネギコガ
1000倍~2000倍
野菜類
アオムシ
1000~2000倍
野菜類
オオタバコガ
1000倍
野菜類
コナガ
1000~2000倍
野菜類
野菜類
ハスモンヨトウ
ヨトウムシ
1000倍
1000倍
05/06/22追加
フェロモン剤 登録状況
2009年8月11日現在 JPPAまとめ
※合成性フェロモン 剤の登録はこれ以外にもございます。 ここでは2003年 1月以降の 追加変更分のみ を掲載して
おりますのでご注意下 さい。詳しくは 当協会刊「生物農薬 ガイドブック2006」 p.12~p.16等をご 覧下さい。
農薬 の種類
オリフルア・トートリ
ルア・ピーチフルア
剤
農薬 の名称
コンフューザーN
対象作物
使用目的
果樹類
対象病害虫
使用量
モモシンクイガ
交尾阻害
ナシヒメシンクイ
150~200本/10a
03. 1.28
チャノコカクモンハマキ
03. 1.28
リンゴコカクモンハマキ
03. 4. 8
スモモヒメシンクイ
果樹類
オリフルア・トートリ
コンフューザーMM
ルア・ピーチフルア・
ピリマルア剤
果樹類
交尾阻害
ナシヒメシンクイ
100~120本/10a
02. 4.12
ミダレカクモンハマキ
03. 4. 8
リンゴモンハマキ
03. 4. 8
ナシヒメシンクイ
05. 3.23
リンゴコカクモンハマキ 100本~120本/10a 05. 3.23
さくら
交尾阻害
誘引
コナガコン-プラス コナガ、オオタバコガ、ヨトウガ 交尾阻害
トートリルア剤
ハマキコン-N
の加害する農作物
果樹類
交尾阻害
茶
05/02/09追加
アメリカシロヒトリ
出光興産㈱
コナガ
100~120本/10a
信越化学工業㈱
09/08/11変更
信越化学工業㈱
03/04/08変更
02. 2. 1
オオタバコガ
03. 4. 8
ヨトウガ
09. 8. 5
リンゴコカクモンハマキ
01. 1.30
ミダレカクモンハマキ 100~150本/10a
03. 4. 8
リンゴモンハマキ
03. 4. 8
チャハマキ
03. 4. 8
チャハマキ
交尾阻害
ハスモンヨトウ
交信阻害
コナガ
加害する農作物
野菜類
03/03/05変更
直線使用( 街路樹な
ど)40m当り 1個以上 01. 6.11
面使用(公園な
ど)10a当り3個以上 01. 6.11
03/03/20変更
03/03/20変更
03. 4. 8
150~250本/10a
01. 1. 30
03/04/08変更
03. 4. 8
チャノコカクモンハマキ
アルミゲルア・ウワ コンフューザーV
バルア・ダイアモル
ア・ビートアーミル
ア・リトルア剤
07/04/11変更
信越化学工業㈱
コスカシバ雄成虫
チャノコカクモンハマキ
ハスモンヨトウが
88.12.22
ヒメコスカシバ雄成虫
アルミゲルア・ダイ
アモルア剤
ヨトウコン-H
09/08/11変更
05. 2. 9
かき
リトルア剤
信越化学工業㈱
07.04.11
食用さくら(葉)
フォールウェブルア剤 ニトルアー<アメシロ> 樹木類
03/04/08変更
05. 3.23
50~150本/10a
果樹類
06/10/18変更
信越化学工業㈱
02. 4.12
リンゴコカクモンハマキ
モモシンクイガ
スカシバコン
06.10.18
02. 4.12
モモハモグリガ
チェリトルア剤
03/04/08変更
03. 4. 8
200本/10a
モモシンクイガ
交尾阻害
取 り扱い会社
信越化学工業㈱
03. 1.28
チャハマキ
リンゴモンハマキ
コンフューザーR
登録年月日
03. 1.28
20~200m/10a
(
場
合
100~1000本)
100~200本/10a
(41g/100本製剤)
96. 7.22
信越化学工業㈱
03/04/08変更
04. 9. 1
信越化学工業㈱
09/08/11変更
いも類
オオタバコガ
04. 9. 1
豆類(種実)
ハスモンヨトウ
04. 9. 1
花き類・観葉植物
タマナギンウワバ
04. 9. 1
100本/10a
イラクサギンウワバ
(41g/100本製剤)
シロイチモジヨトウ
09. 8. 5
ヨトウガ
04. 9. 1
04. 9. 1
ピーチフルア剤
シンクイコン
果樹類
交尾阻害
モモシンクイガ雄成
虫
100本~150本/10a 07.04.11
信越化学工業㈱
07/04/11変更
オリフルア剤
ラブストップヒメシン 果樹類
交尾阻害
ナシヒメシンクイ
サンケイ化学㈱
09/06/01追加
150~200粒/10a
09.05.13
Fly UP