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読書のすすめ - 屋久島町ホームページ

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読書のすすめ - 屋久島町ホームページ
屋久島町立八幡小学校
かしこく やさしく
たくましく
http://www.yakushima-town.jp/hachiman-es
6月の目標
生活 : 雨の日の生活を工夫しよう
保健 : 歯と口の健康づくりにつとめよう
校長 川 良 雅 彦
℡:47ー2202 平成26年6月号
朝,正門で子どもたちを迎えています。遠くに姿が見えると,「おはようございま~
す。」と大きな声であいさつをしてくる3年生の男の子がいます。私の近くに来るまで
にあと2回くらいあいさつをします。元気が出るあいさつです。6年生の男の子は,
「校
長先生,おはようございます。」とあいさつします。さすが6年生です。いつも満面の
笑みで,明るくあいさつをしてくるのは3年生の女の子です。この子は,帰るときも職
員室や校長室にいる先生たちに「さよなら」とあいさつして帰ります。屋久島町は,
「さ
わやかあいさつ日本一のまち」を合い言葉にあいさつ運動を推進しています。心と心の
架け橋になるさわやかなあいさつが,子どもたち一人一人,保護者や地域の方々の間に
浸透しいってほしいと思います。子どもたちを見かけたら,どうぞ声をかけていただき
ますようお願いいたします。
<読書のすすめ>
読み聞かせの時間,身を乗り出すように聞き入っている子どもたちを見ていると,本
来,子どもたちは本が好きなんだなと思います。昨年度,八幡小学校の子どもたちの平
均読書冊数(図書室から借りた本の冊数)は,学校全体で63冊でした。低学年は100
冊を超えていますが,学校全体の平均値としては不足しています。今年は,平均80冊
まで,来年度は100冊まで高めたいなと考えています。蔵書が十分でない中,子ども
たちの興味や関心を引きつける図書をどう充実させるかということについては,関係機
関にもお願いしていかなければなりません。
さて,現在,読書よりもテレビを視聴する時間が長いことはよく耳にすることです。
日本の全世帯の平均テレビ視聴時間は4~5時間で,世界でもトップクラス。逆に,読
書の時間はとても短く,先進諸国の中でも最下位のレベルに位置します。見ていないけ
ど,つけっぱなし・・・というのも多いのかもしれません。テレビやラジオは,大量の
音や映像が,一方的に次々と子どもたちに押し寄せます。一方,本は自分から働きかけ
ないと何も動きません。映像や音で分かったつもりになれるテレビ・ラジオと違い,読
み物は頭の中に一度きちんと入れないと理解できません。しかし,それがとても大切な
ことなのです。頭の中に入れて,それぞれ自分のイメージをふくらませることが大切で
す。子どもたちが学習していく上でも,与えられた文章から判断し,想像していくこと
は常に求められています。読書を通して培われるものはたくさんあります。例えば,
①言葉を学ぶ,言葉の力を獲得する ②感性を磨く,情緒を啓発する
③表現力を身に付ける
④人としてよりよく生きる力をはぐくむ
⑤創造性がはぐくまれる
⑥人生をより味わい深い豊かなものにする
⑦知識が広がる
⑧感動体験を得る
挙げればきりがないところです。①の言葉の力を獲得するということは,子どもたちの
思考力を高めることにつながります。人は言葉によって思考し,コミュニケーションを
図ります。コンピュータに向かい合っているときも,算数をやっているときも,ノコで
板を切っているときも,言葉が頭の中を駆けめぐっています。言葉の力は,全ての学習
の基本です。学校教育の中で国語の学習に一番多くの時間をかけているのにはちゃんと
した理由があります。私たちは,母国語を使って思考しています。この言葉を楽しみな
がら獲得できる最良の方法が読書だと思います。大阪府や福岡県の市町村では,絵本を
通して乳児と母親らの触れ合いを目指すブックスタートの取組が進められています。こ
の運動は,0歳児健診などで,絵本を開く楽しい体験とともに赤ちゃんに絵本を手渡す
活動で,全国に広がってきています。乳幼児期の読書体験もとても大切です。
本を読むことが苦手な子どもには,家族の誰かが一緒にそばで本を読んであげたり,
1ページずつ交互に読んだりして本に親しむ機会を作ってあげてください。まずは,本
を開くことを意識的に取り組んでみましょう。意識的にやらなければ,読書は進みませ
ん。10年前に,「完全学校週5日制で増えたのは,テレビとビデオの時間」と言われま
した。スマホやゲームの問題もありますが,小学生の子どもたちにとって読書の大敵は,
やはりテレビです。ノーテレビデーの設定は効果的です。日常生活の中で本を開き,本
を読む時間と場所をつくるよう,各家庭でも心掛けてください。1日20分間の親子読
書から始めてみては如何でしょうか。
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