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さわやかな青空の下、 大海原でのヨットセーリングを楽しんでみませんか

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さわやかな青空の下、 大海原でのヨットセーリングを楽しんでみませんか
特に、自分の意思で体を自由に動か
に東京オリンピックのヨット競技が開催
もが、定年退職後、ボランティアで参加
は3割くらいです。個人での参加に加え、
風を利用して、人の手を借りることなく
ーバー」を拠点に活動する
「NPO法人セ
日産自動車にお勤めだったとか。
校のOB会に利用されたケースもありま
安全で、
誰もが簡単に操船できる
すことが困難な障がい者には、
「自然の
大きな帆に風を受け、大海原を優雅
動かせる」
「 自然に接することで解放感
に進むヨット。そんな美しさに憧れはす
るものの、危ない、怖い、高価といった
意識が先行し、
「私はちょっと」
と、敬遠し
がちなのが、一般的なヨットのイメージ。
それを根底から覆してくれるのが、
「アクセスディンギー」と呼ばれる小型
ヨットだ。オーストラリアで開発された
「アクセスディンギー」の特長は、①安全
性が高い、②転覆しない、③風の変化
にもスムーズに対応、④操作がやさし
い、といった点。そのため、高齢者や障
がいのある方を含め、誰もが簡単にセ
ーリングを楽しめる。
を得られる」
「2人1組で乗船することで、
他者との交流を楽しめる」などといった
メリットがあるという。
ボランティアが支える
普及活動
「アクセスディンギー」
でのセーリング
を広めようと、世界各国で行われてい
るクラブ活動が、セイラビ
された、ヨットのメッカ
「江の島ヨットハ
「セ
イラビリティ江の島」だ。2002年に
イラビリティ湘南」としてスタートし、
2006年にはNPO法人資格を取得した。
活動を支える会員は、現在約100名。
している。ちなみに北川さんは、神奈川
「会の活動の中心は
『アクセスディンギ
ー体験会』の開催です。体験乗船の際に
は、会が開講している
『アクセスディン
ギー・インストラクター養成講座』を受
取材に対応してくれた、北川源太郎さ
講したインストラクターが同乗し、安全
二夫さん
(セイラビリティ江の島ホーム
も事故はありません」
(北川さん)
ん
(セイラビリティ江の島理事)
、大貫不
ページ受付担当)
、大西清七郎さん
(ユ
ニバーサル海遊クラブ代表)のいずれ
リティ
( sailability )活動だ。
の確保を行います。この 10 年間、1 度
ださい」
(大貫さん)
初心者もベテランも
楽しめる
撮影のためにうかがったのは
「ユニバ
座には
「障がい者とのコミュニケーショ
クラブ形式の団体で、会員は
「障がいの
もので、海上訓練はもちろん、陸上講
参加されました。うち障がいのある方
ともいえるのが、1964 年
しても可能ですので、お問い合わせく
ーサル海遊クラブ」の活動日。海遊クラ
「体験会には、昨年延べ700人の方が
クラブがあるが、その中心
す。高齢者施設のレクリエーションと
養成講座は、全14回に及ぶ本格的な
ン」
といったものも設けられている。
日本では全国に 10 前後の
団体での参加も可能です。特別支援学
ブとは、セイラビリティ江の島が運営する
ある方および付き添いの方」
と
「高齢者
。現在、上は 78 歳か
( 60 歳以上)の方」
ら下は26歳まで、26名の会員がいる。
さわやかな青空の下、
大海原でのヨットセーリングを楽しんでみませんか
北川源太郎さん
セーリングの前に、
さまざまな注意事項を確認する。
「本日は、車いすの方2名を含めて20
名が参加されています。車いすの方は、
近く岡山県の牛窓で大会があるので、
練習に力が入っています」と、代表の
大西さん。
車いすでの参加者の1人、平田武夫さ
大西清七郎さん
(左)
と大貫不二夫さん
(右)
。
セイラビリティ江の島 アクセスディンギー体験会 実施要項
水温む季節、ヨットを駆って、大海原でさわやかな風を感じてみませんか?
高齢者の方、障がいのある方など、誰もがすぐに操船でき、楽しめるのが、
小型ヨット
「アクセスディンギー」です。
当日、
「ユニバーサル海遊クラブ」
の活動に参加された皆さん。
2012年は4∼10月の各第1水曜日、第2日曜日、第4土曜日に実施する予
定。午前と午後の部に分かれ、各定員 13 名。個人の参加費は 1 回 1,500 円
(保険料を含む)。障がい者手帳をお持ちの方と介助者は半額。利用日の3か
月前から1週間前までに「体験乗船利用申込書」に必要事項を記入し、メー
ルまたはファクスにて申し込む。メールの場合はホームページの申し込みフ
ォームを利用。ファクスは申し込み用紙をダウンロード。ダウンロードでき
ない場合は、ファクスにてその旨を連絡のこと。
NPO法人セイラビリティ江の島 事務局
TEL : 080−5446−1173 FAX : 0466−63−0088
http://sailability-enoshima.jp/
Enchanté Report
下写真は、セイラビリテ
ィ江の島が、障害者ス
ポーツ 文 化 セ ンター
横浜ラポールと共同で
開 発した「 身 体 保 持 シ
ート」
。
大会に向け練習中の平田武夫さん
(左)
と西沢敦志さん
(右)
。
笑顔がとてもすてきです。
浮き桟橋には車いすで簡単に行ける。 障がいのある方のための「身体保
持シート」を設置する。
んは 63 歳。 30 歳の頃から脊髄小脳変
気を吸えてこんなうれしいことはあり
乗り込み、ゆっくりと
衰退している。
「若い頃は、ダイビング、
運転装置付きの「エルグランド」を駆っ
ボートに乗ったボランティアが、監視の
形症を患い、身体の運動機能が徐々に
ウィンドサーフィン、水上スキーなど、
海のスポーツが大好きでした。もうで
ません」。横須賀のご自宅からは、手動
て、参加している。
目を光らせる。どの顔にも解放感があ
もう1人は、会員最年少26歳の西沢敦
きないとあきらめていたときに、新聞
志さん。低体重出生児として生まれた
今年始めたばかりですが、また海の空
両親に勧められて参加したのが始まり
でこの会の存在を知り参加しました。
海上を進む。周りではゴム
ふれ、じつに楽しそうだ。
セイラビリティ江の島が実施する
「アク
ため、下肢に麻痺が残る。4∼5年前に
セスディンギー体験会」実施要項は、前
で、すでにベテランの域。昨年も牛窓
ーバーは、車いす用トイレも完備、駐車
ページのとおり。会場の江の島ヨットハ
の大会に出場したという。
「簡単に操船
できるのですが、ヒール
(横風を受けた
場も広いので、車いすのまま乗り降りで
帆走で艇が風下側に傾くこと)
のときに、
どう立て直すかなど、やればやるほど奥
が深いのが魅力です」
楽し
ングを
セーリ
んと
お母さ
。
さん
む西沢
さあ、
体験してみよう
会員たちは2回に分け、各艇2名ずつ
●セーラビリティ大阪
●セーラビリティ河芸
FAX:059-245-5002
わ
しさを体験したい人は、連絡してみて
はどうだろう。
http://www.sailabilityosaka.jp
http://www.umi-tatsujin.net/sailability.html
http://www.geocities.jp/sailabilitykoshigaya/
し ち
岩手県宮古市田老地区は、巨大防
た、秋頃の新工場開設をめざし、用地
潮堤を乗り越えた津波によって、200
もすでに入手した。
人近い尊い命が奪われた。
和七さんを心強くするのが、長男・
生地の仕込みから、揚げ、乾燥まで
和吉さんの存在だ。東京の菓子専門
とう」で有名な和七さんの菓子店も流
統の味を守り、ふるさとの復興ととも
すべて手づくりの名菓子「田老かりん
学校に通っていた和吉さんだが、
「伝
された。取材
時に人工関節
を装着してい
た母のソノさ
きる方法を教えてくれるはずだ。
誰でも海のすばらしさ、セーリングの楽
江さん
は当
1つひとつ心を込めてお菓子づくりを再開しました。
この町を必ず復興し、また
「田老かりんとう」
を皆さんに食べていただきます
岩手県宮古市田老 田中和七さん
絡すれば、アクセスディンギーを体験で
●セーラビリティスナメリ http://sailability.web.fc2.com
●セイラビリティ越谷
女の初
時の写真。長
んでいた。
住
に
台
仙
、
時
2006年の取材
た、下記の各地セイラビリティクラブに連
小学生から高齢者、障がいのある方、
わたしたちも応援しています!
東日本大震災で被災されました皆様に、あらためてお見舞い申し上げます。
2006年8月に発行した23号のユーザーレポートで、
「エルグランド アンシャンテ セカンドス
ライドアップシート」のユーザーである、岩手県宮古市田老の田中和七さんを取材しました。
大正12年創業の田中さんの菓子店は道具もろとも流されてしまいましたが、田中さんは、ふる
さとの再生に向け、店と地域の復興に全力で取り組んでいます。
きるタイプのクルマでの来場も可能。ま
各地のセイラビリティグループ∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼
●セイラビリティジャパン
TEL:072-425-5036 http://www.sailability.com
●セーラビリティ伊勢 TEL:0599-21-0550 http://www.sailability-ise.com
●セーラビリティ津
FAX:059-256-4727 http://www.sailability-tsu.com
かんばろう! 東北
田老名物の
「田老かりんとう」
。
亡くなったソノさんが発案した
ものだ。
ん は 2009 年
に病気で他界
されたが、幸
に歩もう」と、学校を辞め、田老に戻
現在の田中和七さん。店と町の復興に向け忙し
い日々を送る。
消防団の分団長でもある和七さん
は、避難所生活を送りながら、捜索
や情報収集活動などに奔走、その活
いなことに、妻の和氣子さん、長男の
躍ぶりはマスコミでも報道された。
文さんの家族全員は無事だった。
が力を合わせ、営業を行っている。ま
和吉さん、長女の初江さん、次女の
現在は仮設店舗において家族全員
る決心をした。震災後、後継者がなく、
商売再開を断念する店もある中で、2
人は周囲を励まし、勇気を与える頼
もしい存在だ。
田中菓子舗 仮設店舗へのお問い合わせ
岩手県宮古市田老字向新田148
グリーンピア三陸みやこ 共同仮店舗たろちゃんハウスC棟 -8
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