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会議の概要と横浜市の貢献

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会議の概要と横浜市の貢献
平成 26 年6月3日
政 策 局 国 際 政 策 課
国際熱帯木材機関(ITTO)主催「熱帯林の環境サービスへの支払いに関する
国際フォーラム」で横浜市の取組を発表しました
【1 会議の概要】
(1) 開催期間
平成 26 年 4 月 7 日(月)~10 日(木)
(2) 開催場所
コスタリカ共和国 サンホセ市内
(3) 主催団体
国際熱帯木材機関(ITTO)、国連食糧農業機関(FAO)、コスタリカ政府
(4) 目的
環境サービスの支払い(PES)が熱帯林の持続可能な経営にいかに貢献できるか
について知見の交換を行い、PES をさらに推進するための取組方策について、声明
文を取りまとめる。
(5) 参加者
60 か国から約 180 人が参加(日本からは本市職員 2 名が参加)
(6) 主な会議日程 *会議期間中、会場内に各参加団体のポスターを掲出(約 30)。
4月7日(月)
・開会式:ITTO 事務局長、コスタリカ環境・エネルギー大臣等が挨拶
・セッション 1「持続可能な森林経営のための PES」
・セッション 2「画期的な資金メカニズムの開発」
*各セッションでは、20 分間の基調講演に続き、4~5名のパネリストが
10 分間の説明を行い、その後、他の参加者との議論が行われました。
4月8日(火)
・セッション3「地域コミュニティの利益の確保」
・セッション4「強固なガバナンスと制度の確立」
4月9日(水)
・PES の取組が実施されている森林を 2 グループに分かれて視察
4月 10 日(木)
・セッション5「今後に向けて」
視察の感想を4名が5分間述べた後、FAO の部長を含む4名が各5分意見
を述べました。
・声明文案に関する議論
・閉会式:ITTO と FAO の代表及びコスタリカ環境・エネルギー大臣等が挨拶
【2 横浜市による貢献】
(1) 2日目のセッション4「強固なガバナンスと制度の確立」で、温井水道局水源林管
理所長が、横浜市の水源である山梨県道志村の水源林の取得と管理、そして管理に
係る多様な取組の紹介と、これらを踏まえた助言を行いました。
(発表データは別添)。
紹介した取組の内容は次のとおりです。
・ 1916 年に市域外の道志村に水源林を取得し、管理を開始したこと。
・ 河川からの利用可能な水の質と量とを維持し、横浜市民の飲料水を確保すること
を目的に、天然林、人工林、それぞれの林相に応じた管理を行っていること。
・ 管理に係る費用は、水道料金収入により賄われていること。
・ 道志村の地域社会に対する支援も行っていること。
・ 単に市有林だけを管理するのではなく、民有林保全のためにボランティア事業を
展開していること。
・ 市民や企業からの寄付金や市が販売するペットボトル水の売り上げの一部を受け
入れる基金を設立し、ボランティア活動を支援していること。
・ このような措置は、市民や企業にとって、森林管理に協力するというだけでなく、
良質な水の確保のための森林の重要性について認識を新たにする上でも、良い機
会になっていること。
・ これら多様な取組みの相乗効果により良質な水の安定的な供給に役立っているこ
と。
(2) 会場内にポスターを掲出し、パンフレットを配布し、本市全体及び水道事業につい
て、PRしました。2日目の取組紹介直後には、ペットボトル「はまっ子どうし The
Water」を参加者に配布し、PRしました。
(3) 本市の取組は、主催団体、他の参加者から評価され、声明文(Key messages,
summary and recommendations)の中に、本市の取組について次のとおり、記載
されました。
「 There are excellent long-term examples of payments for water catchment
protection financed by water users. The City of Yokohama’s scheme, which has
been in place for nearly 100 years, fully finances the management of its water
catchment by a charge levied on water use by its citizens. This charge is
mandated by law and ensures sustainable and predictable funding from users,
and awareness-raising programs are implemented to maintain user support for
the legal framework. A range of support measures is provided to local
communities to ensure the sustainable management of all forests in the
catchment.」
(和訳[仮訳])
「水道利用者が負担している水源地保全のための支払いについては、長期にわたる優
れた実例がある。横浜市が 100 年近くにわたり実施している取組では、水源地管理
の費用が、横浜市民が支払う水道利用料金で完全に賄われている。この料金は、法
令に基づき課せられているもので、利用者からの持続的で予見可能な資金の提供を
確実なものとしている。そして、この法的枠組みへの利用者の理解を得るために啓
発事業が実施されている。水源地の全ての森林の持続可能な経営を確保するため、
様々な支援策が(水源地の)地元住民に提供されている。」
【3
関連サイト】
国際熱帯木材機関(ITTO)
http://www.itto.int/ja/news_releases/id=3930
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