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多様な地域発展モデルの事例(資料5)(PDF形式:2329KB)

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多様な地域発展モデルの事例(資料5)(PDF形式:2329KB)
観光交流発展化モデル
○文化・芸術の活用による新たな価値の創造
(例)十和田市現代美術館、大地の芸術祭
等
○伝統工芸品等の地域資源を活用した地域集客力の向上
(例)越前伝統工芸連携プログラム、加賀蒔絵
等
○近代化産業遺産の活用による地域への集客促進
(例)九州・山口近代化産業遺産群、富岡製糸場 等
○健康ツーリズム等を活用した国内外の需要の取り込み
(例)能登の湯宿とPET−CT健診の旅、薬膳ツーリズム
等
○映像コンテンツ活用による観光集客の促進
1
文化・芸術の活用による新たな価値の創造
○地域が独自に持つ、歴史的遺産や街並み、芸術や芸能といった、文化や歴史に関する有形無
形の資産は、体験の場を通じて、精神的な価値に結びつき得る。
○このため、その地域における独自の文化芸術等の地域資産を活かすとともに、大都市のクリ
エイティブ層とのネットワークも活用しながら、新たな価値を創造し、地域活性化を促進。
十和田市現代美術館(青森県)
・現代美術館を核に
通り全体を美術館
に見立て、モダン
アートによる街作り
を実施。
・電源交付金を活用
し周辺を整備。
・全国から注目され
入館者が当初予
定の4.5万人が 【オーストラリアの
17万人へ。
美術家による高さ
4mの女性像】
四万十また旅プロジェクト(高知県)
・四万十川の清流と四万十川を生活
の糧として暮らす人たちの日常を観
光資源とした体験型観光の取り組
み。
・「鮎」や「栗」など四万十の資源から
生まれた商品の購入をきっかけと
観光客の受け皿として、四万十川流
域の様々な業種の事業者が連携し
設立。
・商品が地域の魅力を伝え、人が訪れ、
また商品を購入するという「ものづく
り」と「観光」の循環を実現。
大地の芸術祭(新潟県)
・新潟県越後妻有地域(新潟県十日
町市、津南町)にて、3年に一度開催
される世界最大級の現代アートイベン
ト。
・2009年7月26日∼9月13日に、4回
目が開催され、38の国と地域のアー
ティストが参加、約350点の作品が展
示。
・作品は、山や川、棚田、集落の点在
する広大な地域(760㎞2)に散在して
展示、廃校や空家も活用される。イベ
ントを通じ、越後妻有の特産品の販売
や応援団づくりにも取り組む。
SMaKー棚
田に現れる
帆船
【美術館及び周辺全景】
四万十の魅力体験型観光プログラム
2
伝統工芸品等の地域資源を活用した地域集客力向上
○伝統工芸品をはじめとする高品質な地域資源やサービスの発掘。
○それらを活用した「ものづくり体験」などの集客プログラムの策定、さらには海外富裕層
(ラグジュアリー層)をターゲットとした国外需要開拓や海外バイヤーとのマッチングを促進。
○これまで活用されてこなかった潜在的な地域資源等を“地域の新たな呼び水”として地域の
集客力を向上。
日本唯一の馬具メーカー
(北海道)
・国内外の多くの競馬騎手を顧客
に持つ馬具メーカー・ソメスサド
ル(株)は、開拓以来の伝統を受け
継ぐ馬具作りの技術を鞄、文具等
の皮革製品の製造に生かし、品質、
機能性、耐久性に妥協のない製品
として知られる。
・同社の「砂川ファクトリー」は、
ショールームとショップを併設し
ており、多くの買い物客を集めて
いる。
越前伝統工芸連携プログラム
(福井県)
加賀蒔絵
(石川県)
・福井県丹南地域(越前市、鯖江市
等)の4つの伝統工芸(越前打刃物、
越前漆器、越前和紙、越前焼)と、
食、自然、歴史等地域固有の地域
資源を結びつけた体験プログラム
を地域一丸となって策定。伝統工
芸品産地の活性化の柱となってい
る。
・江戸時代初期以来、約400年に
わたり旧加賀藩地域に伝承され
ている加賀蒔絵は、日本の最高
級のものづくり職人による本物の
和のコンテンツとして、海外富裕
層から高い評価を受けている。通
常では公開していない工房での
人間国宝等による説明・体験・販
売など、海外富裕層向けの高品
質なサービスを提供。
3
近代化産業遺産の活用による地域への集客促進
○日本各地には、我が国産業の近代化の過程を物語る歴史的建造物、機械、文書などの「近代
化産業遺産」が多数存在。
○これら「近代化産業遺産」については、観光資源等としての活用による、地域活性化への貢
献を期待。
九州・山口近代化産業遺産群
・ 「九州・山口の近代化産業遺産群
(22件)」については、長崎市の端島
(軍艦島)や鹿児島市の集成館、山口
県萩市の松下村塾など、主要な観光ス
ポットとなっているものが数多く存在。
端島(軍艦島)(長崎市)
旧集成館機械工場(鹿児島市)
・九州・山口の関係自治体(6県12市)
では、ユネスコの世界遺産の登録を
目指し、平成21年1月には世界遺産
の暫定一覧表に記載されるなど、専
門家からも世界的な評価を受ける。
・地元でも、同遺産群を地域資源として
有効活用し、後世に伝え、観光振興に
繋げようという意識が高まりつつある。
富岡製糸場(群馬県)
生野銀山(兵庫県)
・とみおか観光まちづくり推進協議会
を中心に地域が一体となり、「富岡製
糸場」を核に観光を基軸としたまちづ
くりに取り組み、来訪者の増加と地域
コミュニティの再構築を目指している。
・市民意識の醸成のためのシンポジ
ウム開催や、市民参加型のまちづくり
ホームページの公開・運用等の取り
組みを支援中。
・近代化産業遺産を用いた観光周遊
のモデルルートの構築及びノウハウ
の普及を推進。
・地域の商工会議所、旅行会社等か
ら構成される「銀の馬車道ネットワー
ク協議会」を核として、観光等による
地域活性化に向けた取組が地域主導
で展開。
・案内看板の設置、銀の馬車道を周
辺の観光資源とともに巡るツアーバス
の企画、観光ボランティアガイドの活
動支援、地域の交流イベントの開催
等、地域への集客促進を図っている。
富岡製糸場
生野鉱山寮馬車道【銀の馬車道】
(鉱山関連物資輸送のために整備された道)
4
健康ツーリズム等を活用した国内外の需要開拓
○日本は、医療もさることながら、日本の食生活・習慣や検診制度も国際的に評価されている。
○身体癒し系、エンターテイメント、観光等他のサービス産業と連動させながら、全体として
質の高い健康面に配慮したコンテンツを構築。国内外の需要を取り込み、地域活性化を促進。
能登の湯宿とPET−CT健診の旅
(石川県)
薬膳ツーリズム
(新潟県)
日本初 バリアフリー観光
(沖縄県)
・恵寿総合病院(石川県七尾市)
は、日本旅行と組んで、PET健
診と近接する和倉温泉での宿泊を
セットにしたツアーを首都圏で販
売。関西や東海圏からのツアーも
受け入れ、団塊世代向けに観光と
健診の需要を喚起。
・新潟県では、県内における健康関連
ビジネスの創出を目的として、健康ビ
ジネス支援の施策「健康ビジネス連
峰」の推進により、新潟発の健康ビジ
ネス事例の輩出を図っている。
・その事例として、医療と観光との連
携策として、旅館や農家とも連携した
薬草に着目をした健康ツアーの展開
などがある。
・沖縄県久米島町では、食物アレ
ルギーの子供を持つ方々に対し
て、安心して家族で旅行できるバ
リアフリー観光を日本で初めて開
発。
・シェフの作るアレルギー対応食、
24時間対応病院、アレルギー配
慮の野外活動、海洋深層水スパ
等、島内の事業者が連携してもて
なす旅行商品を提供。
・地域住民・企業が一帯となった
サポート体制により、年間百名以
上のツアー客を呼び込む等徐々
に規模を拡大中。
薬膳ツーリズム
薬膳料理
【けいじゅPET-CT・リニアックセンター】
【アレルギー対応食】【水陸両用車椅子】
5
映像コンテンツ活用による観光集客の促進(北海道)
○映像コンテンツは、特に海外における地域イメージの向上と観光集客に効果大。
○道内企業の海外等向け映像制作を促進するとともに、海外企業等のロケ誘致を強化するため、
若手映像制作人材の育成や海外映像制作機関とのネットワーク構築を推進。
映像コンテンツによる海外向け観光集客効果
地域からコンテンツを創出する仕組み作り
『非誠勿擾(フェイチェンウーラオ)』
道内企業の海外等向け映像制作の促進
• 一昨年12月に公開され、劇場・
DVD等で3億人以上の中国人が
鑑賞した中国映画。
• ロケ地となった北海道がブーム
となり、中国人観光客が大幅に
(ロケ地の一つ:阿寒湖)
増加(釧路地域への宿泊客が前
年比3倍に)。
• 道外・海外向け映像制作を促進し、地域映像ビジネス
を活発化するため、映像制作人材を育成(21年度)。
21年度
商品プロモーションロケ研修
海外企業等のロケ誘致強化
• 道外・海外からのロケ誘致を促進するため、若手
ロケ支援人材を育成(19∼20年度)、海外映像
制作機関のキーマンを招聘したセミナーを開催
• 北海道テレビ放送(株)は、平成9年からアジア向け衛
(21年度)。
星放送『JET-TV』で道内各地を紹介する『北海道
21年度
アワー』を放映。
韓国、オーストラリア、
• これが台湾での北海道ブームの火付け役となり、台
ヨルダンの映像制作
湾からの観光客が増加。
機関のキーマンを招
(平成9年度:5.3万人→平成20年度:22.8万人)
聘しセミナーを開催
衛星放送『北海道アワー』
20年度 野外ロケ研修
6
地域生活課題解決モデル
○中心市街地・商店街の活性化
(例)まちづくりを通じた住みやすさの向上
○医療・介護・高齢者総合サービス
(例)健康コーディネーター、コミュニティバスの運営、訪問看護事業
等
○社会の課題解決をビジネスとするソーシャルビジネス
(例)NPO法人 北海道グリーンファンド、NPO法人 フローレンス
等
7
まちづくりを通じた住みやすさの向上
○ 地域の生活ニーズに最低限応えるための徒歩圏内の商圏をターゲットにした商業を展開。
「地域コミュニティの担い手」としての商店街がその役割・機能を発揮。
○エリア全体を一つの「施設」と仮想し、地域ニーズに沿った店舗を誘致・配置。個店が行って
いる保守管理業務など「エリアマネジメント」を実施。
○商店街及び中心市街地全体の構造転換を促し、商業やにぎわいの活力を維持・向上。
地域住民のニーズへの対応
商店、農家とともに取り組む半
径300mの「徒歩県内マーケット」
の開設(熊本県荒尾市)
空き店舗を活用
した子育て支援
施設の運営
(愛媛県四国中
央市)
エリア価値の向上
「エリアマネジメント」
まち全体の構造転換
旧総合スーパー跡の空き店舗を建
て直し、食品スーパーや文化セン
ター、診療所、屋上広場などの複合
商業施設を、身の丈にあった大きさ
で中心市街地の核施設として再生。
食品スーパーを中心に周辺に核施
設がなかった道場門前商店街に回
遊性の向上によるにぎわいを創出。
(山口県山口市)
ターゲット設定
による商業集積
に向けた取組
(福島県福島市)
不動産経営・店
舗経営の経費共
同化によるまちづ
くり資金の確保
(熊本県熊本市)
8
医療・介護・高齢者総合サービス①
○地域の民間サービス事業者と医療・介護機関、自治体等の連携円滑化を促進。
○健康、防犯、買物等の日常生活に密着したサービスの充実化や多様なニーズに応える新たな
サービスの創出を促進。
○地域住民が安心して暮らすことのできる生活基盤を構築することにより、域内需要・雇用の
創出にも繋がり、地域活性化を促進。
疾病予防等包括的支援サービス(熊本県旧植木町)
地場産業や商工会、医療機関、自治体等が連携し、地域
住民に対して、疾病予防、疾病管理、介護予防等の健康
サービスを包括的に提供。
サービス事業者
医療関連データ
●運動サービス事業者
疾病予防・介護予防等に
効果のある運動サービス
(植木町健康福祉センター
かがやき館)
●配食・給食事業者
健康状態に対応した弁当・
健康メニューの提供
(植木町商工会加盟店)
(食材・弁当事業者、飲食店等)
●温泉旅館
簡易DB
・身長、体重
・血圧・血糖値
・体脂脂肪率
(データ管理・運営支援)
植木町立病院
医療機関(植木町)
㈱くまもと健康支援研究所
医療機関とサービス事業者の
連携促進
医療情報等
を活用した
サービスの
提供
熊本大学医学部代謝内科
ITを活用することで、特に、山間地域などに住む在宅療
養者等(高齢者や慢性疾患患者等)に対して、遠隔から
効率的に質の高い医療・介護等のサービスを提供。
○バイタルデータを
随時医師等へ
自動的に送信
○医者は異常値を
早期に発見
診断・指導
民生委員等 の派遣
独居高齢者
○けが・病気などの
緊急時にテレビ電話
を用いて医師から
支援を受ける
熊本保健科学大学
(温泉療法医)
サービス事業者との連携
による効率的な活動
ライブ遠隔監視による見守り
バイタル等情報収集・遠隔支援による見守り
独居高齢者
地域の住民
糖尿病等の患者
独居高齢者
医師、看護士、ヘルパー
サービス
情報提供
植木町住民
医療機関
日赤熊本健康管理センター
コーディネーター
人
○住居に赤外線センサーを
設置し生活を見守る
○異常時には自動通報し
民生委員等がかけつける
見守り
情報共有システム
@病院
人
看護士、ヘルパー
民生委員等 の派遣
適切な
配食サービス等
地元自治体
温泉を使った健康療法
(植木温泉観光旅館組合))
医療データ等を活用し、新たな
健康サービスを創出・提供
医療関連データ
地域見守り支援など(和歌山県すさみ町)
熊本県植木町
フィットネス等の利用に応じ、
健康マイレージを付与。地元
商店街で利用可能
(参加勧奨・サービス利用者の健康情報提供)
住民参加による
地域ぐるみの取組推進
介護事業者等
病院
自治体
サービス
事業者
9
医療・介護・高齢者総合サービス②
コミュニティバスの運営(三重県四日市市)
NPOバスよっかいちでは、民営の路線バスが廃止と
なった地区において、住民主体のNPOが中心となって
地域住民の生活の足となる路線バスを運営している。住
民、支援企業(スーパーサンシ、病院、商店等)、行政
(四日市市)が費用を出し合い協働することで、全ての利
害関係者が満足する仕組みをつくりあげている。
訪問看護事業(大阪など)
スギ薬局では、ドラッグストアが訪問介護事業を行う
子会社を通じ、訪問看護ステーションを展開。看護師が
患者を往訪し、医師・薬剤師と連携することで総合的医
療サービスを提供。一部のドラッグストアでは、店頭に血
圧計等の検査機器を置き、消費者が健康管理に利用で
きるような取組も進み始めている。
チーム医療体制
医療サービス機能
在宅医療
応需患者
補助 四日市市
NPO
(生活バスよっかいち)
運行経費
バス事業者
(三重交通)
住民の足を確保
調剤・調製
協賛金
運行ルー 地域住民
ト等の協 のNPO参
議検討 加
利用者(地域住民)
車両・停留所へ
の広告
情報の
フィード
バック
小売機能
商品宅配
スポンサー
(スーパー・病院等)
買物・地域振興
訪問型
サービス
訪問看護ステーション
併設型ドラッグストア
ドラッグストアの
商品購入希望
10
医療・介護・高齢者総合サービス③
(能登半島の例)
○医療、介護に加え、宅配食、コンビニなど多様なサービスを提供。全サービスに対応したコー
ルセンターも設置し、患者ニーズへきめ細かく対応することで、地域の消費を活性化。
○他方、IT活用、間接部門の合理化により効率化も徹底。
健康水
(海洋深層水)
宅配食
公的保険外サービス創出
コンビニ
ワンストップ
コールセンター
<恵寿総合病院>
効率化・IT化の推進
キッチンの統合
地域診療所と
接続
IT物流管理
院内外のIT網
(院内)
11
老舗企業(ファミリービジネス)
○我が国は創業100年を超える2∼3万社の老舗企業(FB)が存在し、圧倒的なFB大国を形成。
○FBは次のような特徴を有し、地域活性化の担い手として期待。
・短期的な利益を追求しない長期的視点の経営
・環境変化への対応力、継続するための革新性
・地域の産業・社会への貢献事業の取組み
「おかげ横丁」の整備による
門前町の活性化
株式会社赤福(三重県)
産業と観光を結びつけることによる
地域の活性化
ヒロボー株式会社(広島県)
明太子製造法をオープンに
地元産業づくりに貢献
株式会社ふくや(福岡県)
・宝永4年(1707年) 創業。
・140億円もの私財を投じて、伊勢
神宮の門前町に伊勢路の代表的
な建築物を移設・再現して、「遊・
食・楽」の三面から楽しめる「おか
げ横丁」を整備。
・年間400万人ものにぎわいを生
み出している。
・昭和24年創業。
・もとは紡績会社であったが、経済
環境の変化に対応し、昭和50年代
初めにラジコンヘリコプター(世界
シェア40%)などに転換。
・地元の老舗企業の集まりである
「旦那衆」の力を結集。商工会議所
を中心に府中市の歴史ある町並み
と地元企業とを組み合わせた産業
観光ツアーの企画や、地元経済界
有志らと共に老舗旅館(㈱恋しき)
の再生に取り組む。
・昭和23年創業。
・明太子を日本で初めて製造・販
売(売上高140億円)し、製造方
法をオープンにしたことで、現在
約200社が参入、博多名物として
定着。(1,300億円産業に)
・博多にご恩返ししたいとの思い
から地域貢献活動を展開。博多
山笠の祭が危機を迎えた際には、
財産をつぎ込んでも祭を守ると
宣言。文化・スポーツイベント等
にも積極的に協力、社員が参加。
12
ソーシャルビジネス
○ソーシャルビジネスは、子育て、介護、環境対策、地域活性化等の社会的課題をビジネスの
手法を活用して解決していく主体。
○担い手の「多様性」確保や「民の自由な発想と創意工夫」が活かされる仕組み・環境の整備
に寄与。
○地域の多様な関係者(自治体、企業、金融機関、大学、中間支援機関、商工団体など)が、
つながることで、地域において新たな産業や働き方を創出。
NPO法人 北海道グリーンファンド
(北海道)
NPO法人 フローレンス
(東京都)
(株)いろどり
(徳島県)
・会員が毎月の電気料に5%を上乗せ
する形で寄付を行う「グリーン電気料
金制度」を活用した基金と、市民から
の出資を併せて、再生可能な自然エネ
ルギーによる市民共同発電所(市民風
車)を建設。小さな金額の積み重ねで
地球環境の保全に貢献する仕組みをビ
ジネス化した。同NPOのスキームに
よる市民風車は、2001年の第1号(北
海道浜頓別町)以降、全国12カ所で稼
働している。
・自然エネルギー、省エネルギーの普
及啓発を目的とした
セミナー・見学会の
開催やグリーン電力
証書による自然エネ
ルギーの普及拡大事
業を通じて低炭素社
会の実現を目指して
いる。
・病児保育問題の解決をミッションと
して掲げる(病児保育を行う保育所は
640箇所程度/保育所は約2万数千箇
所)
・地域において子育てを終え、子育て
に関するノウハウを持った母親を保育
スタッフとして数多く登録する「脱施
設(自宅預かり保育)」や「月会費制
(利用者の共済型モデル)」により、
経費削減と収入の安定化を図るビジネ
スモデルを確立。
・高いニーズを受け現在都内23区に
まで事業対象範囲が拡大。
・徳島県上勝町で、農協職員が仕
掛人となり、86年に始まる。
・料亭やホテル・旅館、居酒屋で
使われる料理の「ツマモノ」とし
て主に70歳代の高齢者を中心と
した農家が地元の山にある葉っぱ
や草花を出荷する事業。
・現在では、約190の農家が、年商
2億6千万円を売上げ、全国シェ
アの8割を占めるなど市場の信頼
も厚く、強い競争力のある町の主
力産業。
・町で寝たきりの老
人は2人しかおらず
UJIターン者も増
加、売上以上の経済
効果を創出。
13
社会的課題に取り組むCB/SBの振興
∼課題先進地域における取り組みから、国の社会的課題の解決へ∼
○行政、産業界、地域社会が連携し、つながり力を強化。
○多くの社会的資源の投入を必要とする「コストセンター」的位置づけから、国民生活に新し
い社会的価値を提案する国家の「バリューセンター」へ。
(1)経済的価値の追求から
社会的価値の追求へ
(2)意識を共有した住民のつながり、ネットワークの再構成による
「与えられる公共」から協働して創る公共(新しい公共)へ
・校内PTAから地域防犯・防災へ
・公共依存から、住民と公との協働へ
・安心・安全な地域社会の構築
防犯
「いろどり」
(徳島県)
葉っぱ
ビジネス
少年補導45%減、スーパー万引き70%減。
「守ってあげ隊」(愛媛県)
・地域間連携・ノウハウ移転等による
全国展開・国の課題解決へ。
(3)ビジネス的手法による公的負荷の軽減と持続的事業展開、
行政、企業との協働による課題解決と地域経済の活性化
・高齢者の元気(居場所と出番)が
医療・介護等への負荷を軽減
・地域のつながり力で環境問題
(リサイクル、ゼロエミッション)に挑戦
・景観の維持・創造による
美しい日本の再生
・過疎化・高齢化への挑戦
/徳島県内トップの移住者数
・地域社会、企業の子育て支援力の向上
・公共依存から、住民と公との協働へ
子育て支援
マンションの開発
・研修、製品開発、等を通じた
地域活動、企業活動の活性化
・他地域との連携、企業活動の
全国展開(子育てタクシー等)
を通じた国の課題解決へ。
子育て
支援
「わははネット」
(香川県)
14
多様な発展にとっての共通基盤
15
多様な発展にとっての共通基盤
1.コンセプト
○「社会関係資本(ソーシャルキャピタル)」の蓄積を促す
ネットワークやプラットフォームの構築。
− 地域発展の基盤となる、企業、大学、金融機関、産業支援
機関等多様な主体の地域内や地域間のネットワークが不十分。
○地域も、成長するアジア等の需要を内需化
− 地域産業の国際市場へのアクセス力・訴求力・ニーズくみ
上げ力の不足
2.施策の方向性
○地域つながり力向上と地域の好循環創出
地域内外のつながり力を高め、多様な主体の力を地域活性化に結
集。地域外資源の取り込みも含め、地域発展につながる好循環を生
み出す。
(例)産業クラスター政策、地域金融機関との連携、地産地消モデル
−
○地域イノベーション創出に向けた全国的なネットワークの強化
− 地域間の情報や知見・ノウハウの共有、交流促進、共通課題の解
決が必要。
− このため、産学官の多様な主体で構成された全国的なネットワー
ク機能の強化も必要。
(例)全国イノベーション推進機関ネットワーク
○国と地方の共創と協働
− 我が国の国際競争力低下への危機感が高まる中、国と地方の知恵、
知識、政策資源の結集が不可欠。
− 国は、地域活性化に資する専門的かつ最新の情報収集や、国内外
のキーパーソンとのネットワーク提供、広域連携のコーディネー
ター役として機能することが必要。
(例)東北地域の自動車産業 等
○海外需要開拓強化
− 各地域に点在する、潜在的国際競争力を有する企業(臥龍企業)
の海外進出支援を強化。
17
社会関係資本の蓄積(抽象イメージ)
○社会関係資本を蓄積し、地域内外の様々な主体が連携し、協力の上、何かを成し遂げていく。
分野を問わず、このような体制を作り上げることが、地域政策の共通基盤。
○社会関係資本の蓄積は、つながり力による地域活性化を達成し、域外とのつながりの構築に
も貢献。域内外のWin-Winの関係をもたらす。
社会関係資本が不足
社会関係資本が充実
主体が少ない
主体が小さい
主体が連携していない
主体が多い
主体が大きい
主体が連携(域外含む)
域外とのつながり
・執行で精一杯で政策を消化しきれない。
・一箇所途切れるとそれで終了で一過性。
・カネの切れ目が縁の切れ目。
・新しい取組につながっていかない。
・政策を十分に咀嚼した上で消化できる。
・一箇所途切れても続いていく。
・関係者が多く、地に根を張り、新たな取組が生まれやすい。
「社会関係資本」とは?
◆ネットワーク、信頼、絆、コミュニケーション、付き合い、協力・協調といった、社会的評判を生成させ
るための仕組みであり、身勝手な行動や不正行為の誘因が減少。生産性を高める効果を持つ
◆一つの取組から生まれる連鎖反応が強くなるため、地域政策を講じたときの効果も高い。
18
社会関係資本の蓄積(具体イメージ)
○地域活性化に貢献したいと考える人材の起業を支援する際には、経済産業省や地方自治体が
単体で支援するのではなく、多くのプレイヤーを巻き込み、地域で「よってたかって」支援
することが重要。この結果、域内のつながり力が増し、次の取組につながっていく。
地方自治体
普及・啓発等
各種支援
人材育成
等連携
人材育成
経営支援等
連携
経済産業省
/経済産業局
商工団体
/経済団体
連携
人材育成
等連携
連携
連携
参加(交流等)
参加(交流等)
補助事業等
による支援
プレイアップ 等
大学
関連
講座
地域を想い、アイデアを持つ人材
発掘・
プレイアップ
業務連携
・各種支援等
人材育成
等連携
ハンズオン
支援
参加・協力
融資
中間支援機関
地域プロデュース
地域のリーダー的企業
(知の蓄積・汎用)
(人材育成・経営等の
ハンズオン支援)
協力・助言
協力・助言
融資
金融機関
(金融支援・経営支援)
19
産業クラスター政策
◆クラスターとは
技術×技術、人×人、市場×市場、ビジネス×ビジネスなど多様な資源を「融合」することでイ
ノベーション(新事業・新産業)が持続的に生み出される状態。
◆産業クラスター計画とは
産業クラスター計画とは、持続的なイノベーション創出のカギである「融合」を効果的に誘発するため
の基盤となる産学官金のネットワークを形成するとともに、イノベーション創出に必要な仕組みの構築、
施策の投入を重点的に行い、地域における産業集積の質的転換を目指してきたもので、平成13年度か
ら21年度まで実施。
既存産業集積
○受発注取引関係
からなる中小企業
間の生産分業ネッ
トワーク
ネットワーク化
○地域におけ
る、産学連携、
産産連携、異
業種連携ネッ
トワークの構
築
産業クラスター
融合
持続的な
イノベーションの創出
●新製品・新サービス
●新生産方式の導入
●新販路の開拓
●新事業、創業
●企業、●大学、●支援機関等、
●金融機関、 ●クラスター中核機関
クラスターの形成支援(国=経済局)
産学官のネット
ワーク形成
・ネットワーク補助金
研究・技術開発支援
事業化・市場化支援
・地域イノベーション
・新連携支援
協創プログラム ・農商工連携
・中小ベンチャー挑戦支援 ・地域資源活用
・戦略的基盤技術高度化支援
人材・知財支援
・産業人材育成
・地域ブランド
・人材投資促進税制
連携
・地域金融機関
・地域力連携拠点
・海外展開
20
産業クラスター政策の意義と今後の展開
○国際競争力ある成長産業の創造、新事業創出に向け、産学官等の様々な主体のネッ
トワークを形成し、多様な資源やポテンシャルを融合・活用しイノベーションを継
続的に生み出す仕組みを構築。
新たな産業クラスター政策の5つの視点
①
我が国の競争力を牽引する先導的クラスターづくり
☸ 地域のボトムアップの取組が成長につながるよう、クラスター的手法を活用しつつ新産業
集積法等で支援。
☸ 拠点形成
→ 国内のイノベーションの担い手が幅広く参加し、特区や規制緩和等の各種施策を横断的
かつ大胆に投下し産業拠点形成
☸ 国家的見地から産業政策として行うクラスターやクラスター間連携
(例)次世代航空機産業プロジェクト等
☸ 今後の経済社会の変革(低炭素、健康、医療等)に対応したクラスターの姿の検討
②
海外展開
☸ 巨大需要の取り込み、APEC経済成長戦略(環境クラスター)
③
アンカー企業(大企業)の巻き込みの視点
☸
④
大企業の研究開発拠点との連携
クラスター政策の理論的強化
☸ EUとの政策対話
☸ クラスター評価
⑤
他省庁と政策連携
☸ 知的クラスターをはじめとする省庁横断的な連携
21
地域との共創による産業クラスター政策
<今後の方向性>
○一層の政策効果向上を目指し、産業クラスター政策を地域主導の取組に昇華させ、
広域連携で取り組む部分について、企業立地促進法等を活用し、国がサートする形に
転換。
○国際競争力等の観点から全国的視野で形成を推進していく必要がある先導的・モデル
的クラスター(航空宇宙産業、環境ビジネス、高度部材、バイオ産業など)については国
が主導。また、クラスター政策の基盤となるような政策論のブラッシュアップなどにも国と
して積極的に取り組む。
現行クラスター計画、新しい(分野・地域での)クラスター
①地域主導型クラスター
・地域独自で取り組むクラスターの他、広域で
取り組むものについては、企業立地促進法な
どの施策で国がサポートしていくケースも。
②先導的・モデル的クラスター
・先導的・モデル的な分野で、我が国の
国際競争力確保のため、全国的な視野
から形成を推進していく必要があるクラ
スターは国が主導。
(具体的な事例)
(具体的な事例)
・首都圏西部地域産業集積活性化(TAMA)
・北陸3県繊維関連産業集積活性化
・三遠南信地域産業集積活性化事業
・次世代航空機産業クラスター(中部地域)
・九州地域環境・リサイクル産業交流プラザ
・関西バイオクラスター
22
地域金融機関との連携①(関東局プログラムを全国展開)
経済産業局の課題
経済産業局の強み
地域の津々浦々への施策の
浸透と活用
豊富な政策手段
(例:新連携、地域資源、地域力連・・)
多様で広域的な産学官ネットワーク
○更なる地域密着
型金融
地域金融機関の強み
○施策制度の浸透
地域金融機関の課題
地域密着型金融の充実
きめ細かな営業網
地域における企業ネットワーク
○中小企業の経営力の
向上
○地域経済の活性化
これにより地域金融機
関の業績改善が期待
連携プログラムの取組の具体例
1.真のリレバンに向けた地域金融機関への応援
3.環境エネルギー分野における連携
(1)地域金融機関トップのリーダーシップ・人事
評価システム
(1)環境力ビジネスフォーラムとの連携
○地域金融機関との幹部交流等。
地域金融機関
の意欲的な取
組を応援
○環境関係機関と地域金融機関とのネットワーク化。
(2)省エネセミナー事業
(2)人材育成
○地域金融機関向け出張研修会等。
○地域金融機関向け省エネセミナー事業等の
実施による環境関連施策の活用促進。
○施策活用事例集の普及と第2版(予定)の作成。
(3)地域金融機関の環境関連取り組みの支援
4.環境エネルギー分野における連携
2.企業の経営力強化に向けたネットワークの整備
4.施策の浸透と深化
(1)次世代の中小企業経営を考える研究会
(1)経済危機対策等の徹底活用
○企業の経営力強化に取り組む諸団体による新
たな経営力強化ネットワークと、その活用。
地域金融機
関の環境化
を促進
経営力強化のた
めのネットワーク
○ものづくり基盤技術や次世代産業を支える
技術の開発等を行う中小企業等への支援等。
経済危機対
策等の活用を
重点サポート
(2)早期の経営改善 (3)経営革新計画
(4)信金中央金庫との業務連携
(2)中小企業金融の円滑化
(5)ファンド、商社との連携
○中小企業金融の円滑化のため、関係機関と
連携し、施策制度の適切な情報発信と運用。
(6)中小企業の産学連携
等
23
地域金融機関との連携②
○大学・TLOや地域金融機関と連携した、企業ニーズに基づく実践的な産学官金連携の取組
をモデル化し、中小企業の技術的課題、経営課題等の解決に向けて対応。
コラボ産学官(信金の産学連携支援)
・地方大学の東京における産学連携拠点として、朝日信用
金庫と(株)キャンパスクリエイトが協力し、平成16年4月に
設立。
・信用金庫職員がネットワークの結節点となり、産学官金
の連携を促進。平成18年7月には総額25億6千万円のコ
ラボファンドとを設立。
・地域に根ざした中小企業支援・育成を積極的に展開すべ
く、各地域の信金が主体となってこれまでに6支部(青森、
埼玉、千葉、富山、三重、熊本)を形成 。
(取組事例)
・コラボ産学官青森支部では、信金関係者と地元大学、支
援機関等の外部人材が連携して企業向け研修会や出前
相談、商談会への共同出展などを実施。
・研修会事業では、参加企業の「売上げ増加」、参加企業
間の結びつきによる「新商品開発」などで成果を挙げてい
る。
「第3回産学官民コミュニティ全国
大会inあおもり」(平成21年9月)
での関係者交流の様子
全国イノベーション推進機関ネットワークと
全国地方銀行協会との相互協力
Step1 1次スクリーニング
地域内における金融機関と支援機関の連携強化
地方銀行単独では解決が難しい、中小企業が抱える技術的支援等の案件について、
イノベーションネット会員(都道府県の支援機関)と連携し、課題解決の支援を行う。
幹事機関
の各支部
公設試
企業
技術的課題
等の解決
支援
機関
地銀
各行
【 目 的 】
全国地方銀行協会と全国イ
ノベーション推進機関ネットワ
ークが連携し、中小企業の課
題等を解決するスキーム構築
により、
①地域の企業・金融機関・支
援機関・幹事機関・公設試の
連携強化
②全国的なネットワークの活
用による効果的な事業化支援
の実現
を図ることを目的とする。
地域内だけでは解決できない、他地域連携・海外展
開・より高度な技術・人材の支援等を要する案件につ
いては、地銀協が集約。
各行から企業ニーズの提出
Step2 地銀協
1次スクリーニング後の企業ニーズ等の集約
イノベーションネット事務局へ集約結果を提出
Step3 イノベーションネット
【 幹事機関 】
・科学技術振興機構
・産業技術総合研究所
・日本貿易振興機構
・中小企業基盤整備機構
・日本立地センター
【 会 員 】
・各都道府県 支援機関
・クラスター推進組織
・大学等産学官連携部署
・TLO ・地域研究機関
等
経産省
支 援
文科省
※企業ニーズについては、秘密保持を徹底
解決策の提案
Step4 解決支援策イメージ
ビジネスマッチ東北(仙台、
平成21年11月)への共同
出展(34社)の様子
全国的なネットワーク及び幹事機関の各種支援策、情報を活用し、効果的な事業化支援策を提案
・共同研究先の紹介 ・専門家人材等の派遣 ・技術シーズリストの提供 ・コーディネータ人材の
紹介 ・他地域との連携(企業・研究者) 等
24
地産地消モデルの構築(産消近接産業の育成)
○地域密着型バイヤー・金融機関とのネットワークを活かし、販路拡大に注力。
○バイヤーマッチングイベントや販売強化実践研修等を実施。
案件発掘
ブラッシュアップ
三事業認定
大規模マッチング
金融機関
(地銀、信金)
中小機構
中部支部
新事業創出支援事業
農商工連携フォーラム、各種フェア &
バイヤーマッチングイベント
(農商工連携事業認定に合わせ開催)
[中小機構・経済局・農政局]
認定商
品を広く
PR
(プロジェクトマネージャー等)
試作品開発
新事業活動促進補助金(経済局)
アドバイザー
個別マッチング
(ミニ商談会) [中小機構]
(デザイナー、
技術者)
商品改良
パッケージ改良
量販店
の特性に
応じ個別
に紹介
PDSサイクル
金融機関
(地銀、信金)
設備・運転資金
経営強化
小規模マッチング
課題
抽出
ブラッシュアップ&
フォローアップ
ヒアリング
バイヤー紹介
アドバイザー派遣
販売強化実践研修
金融機関紹介
[中小機構・経済局・農政局]
現職バイヤーからプレゼンテーショ
ンスキルを学び、販売力強化
アドバイザー
(診断士)
バイヤー
アドバイザー
(デザイナー、
プランナー)
販路拡大
広告強化
バイヤー
展示会出展、市場調査
新事業活動促進補助金(経済局)
・中部地域地盤の
百貨店、スーパー、
コンビニ、駅・高速
道路売店等
フレッシュトマトカクテルの販路開拓
・豊橋信金からの橋渡しが農商工連携
認定につながる。流通・小売業界に精
通する中小機構アドバイザーの派遣を
活かし、地元高級スーパーへ商品を納
入、計画比1.5倍を売上げ。
25
中国地域産業の担い手創出ネットワーク
○中山間地域の活性化を目指し、地域の産業を担う人材とそれを支援する人材に着目
し、人材育成の取組を推進。
○地域での交流の場づくりにより、意識啓発と新たなネットワーク創出を目指す。
■中国地域「50人のビジネスリーダー事例集」作成
Øビジネスリーダー50人の足跡を検証
・UIターン者が中心となって活動し、成功している事例も多い
・地域における協力者、支援機関の存在、特に自治体の役割の大きさ
■地域産業の担い手・支援人材育成研修の実施
Ø先駆的ビジネスリーダーを講師に実践研修を実施
■「地域づくり連携サミット」の開催
Ø地域産業の担い手や支援人材をはじめ多様な主
体が一堂に会し、成功要因を学ぶとともに、ネッ
トワーク形成の場としてセミナー・交流会を開催
26
全国イノベーション推進機関ネットワーク
○地域発イノベーションの推進を担う支援機関が、全国的なネットワークを構築。
○支援機関相互の情報共有、交流促進及び共通課題の解決等に向けた活動を通じて、広域的な
連携の促進及びクラスター間の連携強化。
全国イノベーション推進機関ネットワーク
多様な政策資源の
効果的な活用
地域企業
連携促進
産業支援機関
幹事機関
中小企業基盤整備機構
中核的支援機関
産業技術総合研究所
大学・高等専門学校
産学官連携担当部署
日本貿易振興機構
協力・
連携
科学技術振興機構
TLO/地域研究機関
・・・
金融機関
(財)日本立地センター
支
政策連携
援
経済産業省
支援機能の強化
協力
産産連携・
産学連携の
一層の促進
クラスター推進機関
国
文部科学省
大学・
高等専門学校
地域発のイノベーション創出
による 地域活性化
共通課題の解決
主な事業内容
●相談・情報発信事業
●人材育成事業
●広域交流・展開支援事業
他のネットワーク
27
国と地方の共創・協働(主体間の協調)
○国と地方が互いの知恵と知識を組み合わせ、予算、政策、人材面で連携・協働し、地域の経
営資源を相互に補完。
○国は、専門的かつ最新の情報の収集や、国内外のキーパーソンとのネットワークの提供、県
域を越えた広域連携のコーディネーター役として機能。
○国が県境を越えた枠組み・取組をオーガナイズすることで、広域ネットワークを構築し、対
外訴求力の強化を実現。
新たな自動車産業拠点づくり(東北地域)
・2007年5月に設立した「とうほく自動車産業集積連携会議」を元に、合同商談会や人材育成
などを実施し、自動車産業の集積促進及びクラスター化を推進。
・東北経済産業局が、東北地域の企業、大学、自治体等を訪問し、各県内のネットワークだけ
では出来なかった県域を越えた産学連携のマッチングなどのコーディネート活動等を支援す
ることで、各県がそれぞれの役割を認知しつつ広域連携活動が実現。
とうほく6県新技術・新工法展示商談会(6県知事と局長)
【H21.10月 トヨタ自動車サプライヤーズセンター】
6県が連携し、ものづくり人材育成支援を展開
28
地域中小企業のアジア等への海外展開①(臥龍企業)
日本では生産性が高いのに国際化していない企業が多数存在。
臥龍企業(2000社)
0
企業数
500 1000 1500 2000
国内向け企業
国内向け企業
0
1
2
3
2
3
全要素生産性(平均=1)
ゾンビ国際化企業
0
企業数
500 1000 1500 2000
国際化企業
国際化企業
0
1
全要素生産性(平均=1)
出所:若杉他(2008)(データは経済産業省『企業活動基本調査』2005年)
29
地域中小企業のアジア等への海外展開②(環境分野の例)
1. 現状では、ローカルの環境案件(例えば5億円以下)が獲得できていない。環境技術+ビジネス力を
持った地域の中小企業のアジア展開が重要。
2. APEC地域の環境市場は、顕著な拡大傾向にあり、我が国の環境ビジネスは成長性が高いビジネ
ス展開が可能。
我が国環境産業市場 59兆円(2005年)→119兆円(2030年)2倍
※2015年に83兆円から推計(年成長率4.%)
アジア環境産業市場
64兆円(2005年)→300兆円(2030年)5倍↑
(出所:産業構造審議会環境部会産業と環境小委員会「環境を『力』にするビジネス」成長戦略)
【ステップ1】(現行環境クラスターでの取組)
・中国等アジアからの環境ビジネスニーズに対応したビジネスマッチング。
・MOU締結等によるG−Gベースでのビジネス環境の整備。
【ステップ2】
・環境クラスター&都市間連携(川崎にてキックオフ会議開催)
・全国の中堅企業300社ネットワーク
【ステップ3】
・姉妹都市や大学留学生のネットワークを活用し多層的展開
(例)早稲田大学による中国佛山市省エネ環境保護産業ビジネスフェア・環境関連人材育成の協力
TAMA協会による上海交流支援事例
TAMAコーディネータによる支援
個別マッチング支援、販路開拓
上海−TAMAビジネスマッチング会
環境技術に特化した交流・商談会
関西 環境・省エネルギービジネス交流ミッションin香港・広州
(2009年10月28-30日)
Ø香港貿易発展局主催「エコ・エキスポ・アジア」の視察・個別商談会及び
JETRO広州等主催の「日中省エネ・環境技術交流展示会(広東)」へ
の出展・個別商談会を実施。フォーラムメンバー企業等17社・団体が参加。
Ø香港貿易発展局及びJETRO広州の事前マッチング作業による、成果
重視の個別商談会を実施。
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