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三木山森林公園 生物多様性戦略

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三木山森林公園 生物多様性戦略
三木山森林公園
生物多様性戦略
ススキ草原に発生したナンバンギセル
平成24年4月1日
兵庫県立三木山森林公園管理事務所
1
三木山森林公園の生物多様性戦略
昭和の中ごろまでは、ほとんどの農家にウシや
ウマがいて、田畑をたがやしていました。
ウシを飼うために、毎日田の土手や川の堤防な
時代とともに生活は便利になりましたが、山や
川はいつのまにか人を寄せつけない場所になって
しまいました。
どで草を刈り、うら山でたきぎをとり、落ち葉は
三木山森林公園では、昭和 30 年代の東播磨の里
畑の飼料に使いました。田畑や河川の土手は草刈
山の環境を公園内に復元する計画を進めています。
場であり、裏山は燃料や肥料を採取する場でした。
ツツジが咲き、チョウが舞う山道、バッタが飛び、
集落の周辺にはいろいろな花や虫が見られ、水
オミナエシの咲く草原、メダカが泳ぎ、いろいろ
辺ではメダカやミズスマシが泳いでいました。テ
なトンボが飛び交う水辺などの復元を生物多様性
レビのある家はほとんどなくて、子どもは日が暮
戦略として推進しています。
れるまで外で遊びました。
Ⅰ
公園の姿
三木山森林公園は、加古川支流、美囊川流
Ⅱ
取り組みの内容
1
森林の整備
域に位置しています。この付近は、昭和の中
沢山の人に公園の自然を楽しんでいただ
ごろまでアカマツやコナラがしげる広い森
き、しかも野生動物が安心して暮らせるよう
が広がっていました。道路が通り、街が整備
に、森林の区域を 3 つのゾーンに分けて整備
され、広い森は寸断されてきました。三木山
します。
森林公園の周りは道路と市街地に囲まれて
1)
保全ゾーン
しまいましたが、公園には81ha もの緑が残
キツネやフクロウなど野生の生物の生
されているため、いろいろな生物が生息して
活を最優先する森林。人は入ることができ
います。
ません。
平成23年度末現在で、植物は 735 種(在
来種 480)、キノコ類は 487 種、鳥類は 110
種、昆虫類は 566 種が確認されています。
2)
利活用ゾーン
来園者の皆さんに、散歩、自然観察、イ
ベントなどで楽しんでいただく森林。
3)
準保全ゾ-ン
自然環境に十分配慮し、野生生物の生活
を優先的にして、自然観察などもしていた
だく森林。
2
2
草原づくり
平成 21 年春から芝生広場の一部をスス
キ・チガヤ草原に改変しました。草原のモデ
・ 異常に繁殖したコイや、ブルーギル、ア
メリカザリガニなどの外来生物を取り除
き、在来の植物や小型魚類、水生昆虫類な
どがすみやすい環境にしました。
ルは東播磨地域の水田や池の堤防、のり面な
・上池では池の水位を下げることができるよ
どで見られた草原です。三木市内に自生する
うな構造にして、秋の一定期間は満水面か
約 40 種の草花から種子を採取して、苗を育
ら 30 ㎝水位を下げ、普段水中にある岸を
て、ススキ・チガヤ草原に植えました。
空中に出して、トンボ類の産卵できる環境
にしました。
3
ススキ・チガヤ草原に導
入した植物
アキノキリンソウ・アキノタムラソウ・ア
ザミ・アリアケスミレ・イヌタデ・イヌヨモ
・もみじ谷にある 2 か所の池は、周辺の樹木
を間伐して光を入れ、落ち葉やヘドロを除
去して、水生植物を導入しました。
・水深が浅い(50 ㎝)観察池にはメダカが越
冬できるように部分的に深場をつくりま
した。
ギ・オカトラノオ・オトギリソウ・オミナエ
シ・カキドウシ・カザグルマ・カワラナデシ
コ・カワラボウフウ・キキョウ・コウヤボウ
5
水路の整備
キ・コスミレ・ササユリ・サワヒヨドリ・シ
・上池と下池をつなぐ約 200m の水路に小
ラヤマギク・スミレ・タヌキマメ・ツユクサ・
さな堤を階段状に 24 か所設け、水路全
ツリガネニンジン・ニュイスミレ・ノコンギ
体が滞水しながら流下する構造としま
ク・ヒガンバナ・ヒヨドリバナ・フキ・フジ
した。
バカマ・フユイチゴ・ミヤコグサ・ヤマラッ
・水路の 2 か所に水域の広い湿地区域を造
キョウ・ユウスゲ・ヨメナ・リンドウ・ワレ
モコウ
成しました。
・湿地内や水路水際に水生植物を導入しま
した。
・ 水路の両岸の芝生を草地に変えました。
4
池の環境改善
・ 芝生広場にある上池、下池は、池の岸周
辺の芝生を草原にしました。
6
導入した湿地性植物
アブラガヤ・オグラコウホネ・オモダカ・
・ 池はコンクリート張人工池のため、水際
ガガブタ・コナギ・シジミオモダカ・ジュズ
に土の階段を設けて、水生植物を植栽し
ダマ・スイラン・セキショウ・セリ・タコノ
ました。
アシ・ツルヨシ・ネコヤナギ・ノハナショウ
・ 植栽した水生植物は美囊川流域で採集し
た植物です。
・ 水生植物は抽水・浮葉・沈水・浮遊植物
を導入しています。
3
ブ・ハリイ・ヒルムシロ・ヘラオモダカ・ミ
クリ・ミズオオバコ・ミズギボウシ・ミゾソ
バ・ミソハギ・ミツバ・ヤナギ類・ヤマイ
も
4
導入した植物
①~⑳:草原に導入した植物、21)~28):湿地に導入した植物
①アキノキリンソウ
②サワヒヨドリ
③ヒヨドリバナ
④ノアザミ
⑤シラヤマギク
⑥ノコンギク
⑦ヨメナ
⑧オカトラノオ
⑨オミナエシ
⑩オトギリソウ
⑪カワラナデシコ
⑫カザグルマ
⑬キキョウ
⑭タヌキマメ
⑮ヤマラッキョウ
⑯ミヤコグサ
⑰ワレモコウ
⑱スミレ
⑲アリアケスミレ
⑳ツリガネニンジン
21)オモダカ
22)ミズオオバコ
23)ミズギボウシ
24)ヒルムシロ
25)ガガブタ
26)ノハナショウブ
27)クコ
28)ツルヨシ
5
Ⅲ
1
復活してきた多様な生物
ススキ・チガヤの草原
・ススキ・チガヤの草原に、多種の草原性
植物が定着しました。
上池・下池・水路など
・上池ではイヌタヌキモ(兵庫県版レッドリス
ト A ランク)が一面に広がり、成長したヒメ
・バッタ類やチョウ類などの草原性昆虫が
ガマやスイレンが水面を覆い、水際の抽
高密度で生息するようになりました。
水植物、岸の草地、後背地の林が一体化
(平成 23 年 8 月の調査では、バッタや
した環境が生まれました。
コオロギ類、チョウ類など 90 種を確
認し、うち 37 種が公園での初記録)
・貝類が増えて、ヘイケボタルが発生しま
した。
・野鳥が草原を隠場やえさ場として集まる
・平成 23 年春にはバンが産卵して、池で
ようになり、種類数や、個体数が増加し
子育ての観察ができました。また冬季に
ました。
は、これまで見られなかった水鳥が上池
・平成 23 年から中ノ島にタンポポの大群
落が出現し、12,000 株のカンサイタンポ
ホを数えました。草原の管理がタンポポ
の生育環境に合ったのかもしれません。
・ススキに寄生する植物ナンバンギセルが
発生するなど、植物相の多様化が進んで
きました。
〈ススキ草原での昆虫調査〉
まで来るようになりました。
・下池は水辺とススキ草原が一体化したた
め、水鳥の種類や数が大幅に増えました。
・タモロコなどの魚類の生息密度が高くな
りました。
・奥の池と観察池でモリアオガエル(B ラン
ク)が 60 卵塊を産卵し、観察池ではトチ
カガミが増えて、メダカの個体数が飛躍
的に増加しました。
・常水が流れる 200mの小川が生まれ、途
中に 2 か所の湿地が誕生しました。
・水路と湿地にはトチカガミ(A ランク)など水
生植物が繁茂しメダカの個体数が増え、
多種の小型ゲンゴロウ類、コオイムシな
どの水生昆虫がすみつきました。
・水路には水鳥が飛来し、カワセミが行き
〈上池でバンが子育て〉
来する姿も見られました。
・ニホンアカガエル(C ランク)が冬季に産卵
し、平成 23 年には 400 卵塊
(約 40 万卵)、
24 年には 800 卵塊を確認しました。この
カエルは林と良好な水環境が連続した
場所に住む種で、近年激減しています。
6
ススキ草原の造成
H20
H23
H20
H23
H20
H23
下池の整備
水路の整備
7
Ⅳ
1
更なる生物多様性の推進
・森林の整備にあたってはチョウの食餌樹
多様な森林整備の推進
木、吸蜜樹木となるコナラ.アベマキ.サ
・常緑広葉樹や過密なアカマツを除間伐し
クラ類,ヤマハギ.エノキ.ネムノキ.コ
て、落葉樹の明るい林に管理します。
バノミツバツツジなどを極力残します。
・森林に多様性を持たせるため、皆伐して
1)
植栽する植物
萌芽更新を図る区域、伐採を極力行わな
a
食餌植物
い区域なども配置します。
・木本
下線は吸蜜植物も兼ねる
カラスザンショウ・ヤナギ類・エノキ・
ミカン類・クスノキ・ユキヤナギ・ハン
2
ノキ・イヌビワなど
草原機能の拡大
・草本
ササ類・ススキ・オニユリ・カワラケツ
・ススキ・チガヤ草原をイベント広場やピ
メイ・シロツメクサ・ミヤコグサ・メド
クニック広場、ツツジ尾根などにも造成
ハギ・スミレ類・ヨモギ・カタバミ・セ
し、草原区域の拡大を図ります。
リ・ミツバ・イヌガラシ・ギシギシ・ヒ
・小規模な草原を有機的に配置して、草原、
メカンアオイなど
池や水辺、森林などの環境を連続させ、
・ツル植物
野生生物が公園内を移動しやすい環境
整備に配慮します。
キジョラン・ヤマノイモなど
b
吸蜜植物
・木本
3
チョウの森の造成
・公園の東部のピクニック広場を中心に多
種の昆虫が生息しやすいチョウの森を
整備します。
・林に囲まれた広場は、半裸地草地の空間
スイカズラ・ウマノスズクサ・フジ
下線は食餌植物を兼ねる
ツツジ類・アベリア・クサギ・ウツギ・
ブッドレア・クチナシなど
・草本
タンポポ類・フジバカマ・ヒヨドリバナ・
オミナエシ・野生ギク・ノアザミ・アザ
ミ類・ナノハナなど
・ツル植物
ヤブガラシ・ヘクソカズラ・テイカ
カズラなど
に、湿地環境や花壇を造成します。
・草原植物が茂るススキ・チガヤ草原を配
置します。
・チョウの食餌植物,吸蜜植物を植栽しま
す。
・林縁部の一部にはスイカズラ・テイカカ
ズラなどのツル植物でマント群落を造
成します。
・広場に隣接した森林は強間伐区域、皆伐
8
区域(萌芽更新森林)など多様な管理と
平成 23 年 4 月初めて姿をみせたギフチョウ
します。
兵庫県版レッドリスト
B ランク
4
トンボ公園の整備
6
生物多様性の公園外拡大
・多様な水環境を造成し、多種の水生昆
流域内から導入した貴重な植物が公園
虫やトンボがすめるようにします。
内で安定的に増加し、種子の採取が容易に
・多様な水環境とは、明るい池・周りに木
なりました。育苗の技術も確立し、多数の
が茂る池・浮葉植物の多い池・沼環境・
育苗も可能になりました。三木市内の団体
ヨシやマモコのしげる沼・湿地・狭い
や企業と連携を深め、地元の貴重な遺伝子
池・緩い流れです。
を市域に拡大させる計画を進めています。
・多様な水生植物(抽水・浮葉・沈水・
浮遊植物)を導入します。
・水環境の連続性を図ります。
・実施場所は公園内の全ての流域と一部
7
種の導入と情報管理
・草原の造成や池、湿地に導入する生物は、
の尾根で造成、整備します。
生物多様性保全を最優先させるため、三
・下池流入部の湿地造成をします。
木山森林公園と同じ加古川流域内とし、
原産地、導入日時、導入場所などの情報
を正確に管理します。
・公共事業などで移転を余儀なくされた貴
重な植物の避難先として公園を活用し
ます。
・流域外から避難させてきた野生植物につ
いては、種の原産地、移植日時、場所な
ナニワトンボは赤くないですが、アカトンボの仲
どの情報を管理し、元の生息地に移植、
間です(公園内で見られます)。
復元に活用できるようなジーンバンク
兵庫県版レッドリスト
の機能を備えます。
C ランク
8
5
外来種の除去
・森林・草原・水辺等の多様な環境の整備
公園利用者の増加と月日の経過ととも
により公園全体を自然博物館的な機能
に外来生物が増え始めました。外来生物法
をもつ場所として充実を図り、生物多様
に基づく特定外来種ではウシガエル、ブル
性学習の場とします。
ーギル、オオキンケイギクなどが、特定外
・公園オリジナルの学習プログラムを開発
来種以外でもミシシッピアカミミガメや
し、「環境体験学習」の実施場所として
タテバチドメグサなどの外来種が在来種
公園を活用します。
の圧迫を始めているため、これらの生物は
できる限り除去します。
9
環境学習への活用
自然環境図(下池・上池・水路)
10
どんぐり谷の昆虫
タマムシ
カブトムシ
ヒラタクワガタ
ヨツスジトラカミキリ
多様な水生生物
トチカガミ(A ランク)
コオイムシ
11
イヌタヌキモ(A ランク)
タモロコ
ニホンアカガエル(Cランク)
メダカ
資料1
記載例
三木山森林公園で生息する可能性があるチョウ
公園内に:○生息している:●記録あり:△生息の可能性大:▲平成 23 年現在記録はないが近隣地域での記録がある。
植物名は兵庫県内で確認された幼虫の食餌植物
●ギフチョウ:ヒメカンアオイ・ミヤコアオイ
○ツマグロヒョウモン:スミレ類・パンジー
▲ジャコウアゲハ:ウマノスズクサ・アリマウマノスズクサ
▲イチモンジチョウ:スイカズラ・タニウツギ
○アオスジアゲハ:クスノキ・ヤブニッケイ・タブノキ
○アサマイチモンジ:スイカズラ
○アゲハチョウ:サンショウ・ミカン・キハダ
○コミスジ:クズ・フジ
○キアゲハ:シシウド・ニンジン・ミツバ・セリ
○ホシミスジ:イブキシモツケ・ユキヤナギ
○モンキアゲハ:ミカン・カラスザンショウ
○キタテハ:カナムグラ
○クロアゲハ:ミカン・カラスザンショウ
△ヒオドシチョウ:エノキ・ヤナギ
△ナガサキアゲハ:ミカン・ユズ・カラタチ・キンカン
○アカタテハ:クサマオ・アカソ・オヒョウ
○カラスアゲハ:キハダ・カラスザンショウ・コクサギ
△ヒメアカタテハ:ヨモギ・ハハコグサ
△モンキチョウ:ミヤコグサ・シロツメクサ
○ルリタテハ:サルトリイバラ・ホトトギス
▲ツマグロキチョウ:カワラケツメイ
▲イシガケチョウ:イチジク・イタビカズラ・イヌビワ
○キチョウ:メドハギ・ネム・シロツメクサ
○ゴマダラチョウ:エノキ
○スジグロシロチョウ:イヌガラシ・オオバタネツケバナ
△コムラサキ:カワヤナギ
○モンシロチョウ:アブラナ・イヌガラシ・キャベツ
●オオムラサキ:エノキ
○ツマキチョウ:ハクサンハタザオ・タネツケバナ
○テングチョウ:エノキ
○ムラサキシジミ:アラカシ・ウラジロガシ
△アサギマダラ:キジョラン
▲ムラサキツバメ:マテバシイ・シリブカガシ
○ヒメウラナミジャノメ:チヂミザサ・ススキ
○ミズイロオナガシジミ:ナラガシワ・コナラ・アベマキ
○ジャノメチョウ:カサスゲ
●アカシジミ:コナラ・アラカシ
○ヒカゲチョウ:ケネザサ
●ウラナミアカシジミ:ナラガシワ
▲クロヒカゲ:ケネザサ
▲ミドリシジミ:ハンノキ
○サトキマダラヒカゲ:ササ類
○トラフシジミ:ウツギ
○ヒメジャノメ:ススキ・カサスゲ・チヂミザサ
○コツバメ:ヤマツツジ・アセビ
▲コジャノメ:ススキ
○ベニシジミ:ギシギシ・スイバ
○クロコノマチョウ:ツルヨシ・ジュズダマ・ススキ
▲ゴイシシジミ:(タケノアブラムシ)
△ミヤマセセリ:コナラ
△ウラナミシジミ:エンドウ・インゲンマメ・ミヤコグサ
▲ダイミョウセセリ:オニドコロ・カエデドコロ
○ヤマトシジミ:カタバミ
○コチャバネセセリ:ネザサ
○ルリシジミ:ギシギシ・キハダ・ネムノキ・クズ
○キマダラセセリ:ススキ
○ツバメシジミ:ヤハズソウ・シロツメクサ・ハギ
▲ヒメキマダラセセリ:チヂミザサ
○ウラギンシジミ:フジ・クズ
▲ホソバセセリ:ススキ
△ミドリヒョウモン:スミレ類・タチツボスミレ
○チャバネセセリ:メリケンカルカヤ・ススキ
△メスグロヒョウモン:スミレ類
○オオチャバネセセリ:ササ類・ススキ
▲ウラギンスジヒョウモン:スミレ類
○イチモンジセセリ:ススキ・イネ
12
資料2
記載例
三木山森林公園で生息する可能性があるトンボ
公園内に:○生息している:●記録あり:△生息の可能性大:▲平成 23 年現在記録はないが近隣地域での記録がある。
数字は成虫発生期間
池の環境
5 ー 10:(5 月から 10 月にかけて成虫発生)
T:抽水植物が発達している
C:沈水植物が多い
H:浮遊植物が多い
産卵の方法 植物組織内産卵:産卵管を直接差し込んで植物の中に産む
○キイトトンボ:5-10 T 池沼、湿地
▲ホソミイトトンボ
植物組織内産卵
打水産卵:尾端を水面に打ち付けて水中に産卵
▲ハネビロエゾトンボ:7-10 T 池・湿地,緩流 暗く流れの浅い
:(越年) T 池,湿地 植物組織内産卵
○アオモンイトトンボ:4-10 開放的 T 池.沼.湿地
植物組織
砂泥底に打水・打泥産卵
▲タカネトンボ:6-10 林間の植物沈積物の多い池沼 停止打
内産卵
水し水際植物に付着させる
○アジアイトトンボ:4-10 T 池沼,湿地
植物組織内に産卵
○オオヤマトンボ:5-10 開放的 T 池
打水産卵
○クロイトトンボ:4-10 T 池,沼,人工的水域 植物組織内産卵
○ハラビロトンボ:4-9 T 池・腐植栄養型池沼 打水産卵
○ムスジイトトンボ:4-10 T 池,沼,水田
○シオヤトンボ:4-6 湿地・水田
植物組織内産卵
打水産卵
○セスジイトトンボ:5-9 C・T 池,沼, 植物組織内産卵
○シオカラトンボ:4-10 T 池沼・水田
○オオイトトンボ:4-10 T 山間部の池,沼
●オオシオカラトンボ:5-10 樹林縁の池沼・緩流 打水産卵
植物組織内産卵
○アオイトトンボ:5-10 T 池,沼 植物組織内産卵
○オオアオイトトンボ:5-10 水際に木が生えた池沼
▲オツネントンボ:6-越年
▲ヨツボシトンボ:5-9 T 池・湿地
水面に
打水産卵
打水産卵
▲ハッチョウトンボ:5-9 明るい湧水湿地
打水産卵
張り出した植物、樹皮などに産卵
▲コフキトンボ:5-9
水面浮遊物に打産
T 池沼
○ショウジョウトンボ:4-10 T 池沼・水田 打水産卵
植物組織内産卵
T 池・腐植栄養型池沼
▲ホソミオツネントンボ:7-越年 T 池沼,緩流 植物組織内産卵
○ナツアカネ:6-12 T 池沼・水田
●ハグロトンボ:5-10 T・C 池,緩流
○アキアカネ:6-12 T 池沼・水田 水面打水産や水際打泥産
植物組織内産卵
▲タベサナエ:4-6 T・C 池,緩流,ため池
●フタスジサナエ:4-6 T 池,沼,水田
停止飛翔し水中産卵
停止飛翔し水中産卵
▲オグマサナエ:4-6 T 池,沼,水田 停止飛翔水面から卵塊排出
○ウチワヤンマ:5-9
T・H 大池 水面浮遊物に停止飛翔し産卵
○タイワンウチワヤンマ:7-10 T・H 池,沼
○オニヤンマ:6-10 山地の小川湿地
▲アオヤンマ:5-8
浮遊物に飛翔産卵
浅瀬の砂泥底に産卵
T・腐植栄養型池沼
抽水植物組織内産卵
▲ネアカヨシヤンマ:6-9 山地の T 沼
湿土や朽木に産卵
▲カトリヤンマ:7-11 木陰の T 池沼
湿土や朽木に産卵
○ヤブヤンマ:6-9 木陰の植物性沈殿物池沼
水際のコケや土
●オオルリボシヤンマ:6-10 山地の池,沼,植物組織内産卵
▲マルタンヤンマ:6-10 T 池沼,湿地
▲クロスジギンヤンマ:4-6 T 池沼
抽水植物組織内産卵
浮葉植物組織内産卵
○ギンヤンマ:4-10 開放的 T 池沼 抽水・沈水植物組織内産卵
○トラフトンボ:4-6
T・H 大池沼 1 度の打水で卵塊産卵
▲エゾトンボ:6-9 山間の湿地
13
浅い帯水域で打水産卵
打空産卵
○マユタテアカネ:6-12 T 池沼・水田
水際泥面で打産
▲マイコアカネ:6-11 T 池・腐植栄養型池沼
水面打水産や
水際打泥産
○ヒメアカネ:6-11 水生植物が繁茂する湿地湧水池 挿泥産卵
○リスアカネ:6-11 林間の植物沈積物の池沼 水際で打空産卵
○ノシメトンボ:5-11 開放的 T 池沼
○コノシメトンボ:6-11 T 池沼
抽水植物上で打空産卵
開放的で打水産卵
○ナニワトンボ:7-10 樹林内の水際の続く T 池沼
水際で
打空産卵
○ネキトンボ:6-10 林間の T・H 池沼 開放水面打水産卵
●キトンボ:7-12 木立のある T 池沼 打水し水際植物に付着
させる
○コシアキトンボ:6-10 林間の植物沈積物の池沼・市街地の
池
水面浮遊物打産
○ウスバキトンボ:5-11 開放池など 打水産卵
○チョウトンボ:6-10 T 腐植栄養型池沼
打水産卵
資料3
ドングリ図鑑
◎が三木山森林公園でみられるドングリの木です。
◎
◎
◎
◎
◎
◎
14
◎
◎
◎
◎
15
資料4
1
三木山森林公園の生物図鑑
よく見られる植物など
1
アカマツ
2
アズキナシ
3 アセビ
4 アベマキ
5 アラカシ
6
クスノキ
7
クリ
8 クロバイ
9 コナラ
10 コバノガマズミ
11 コバノミツバツツジ
12 ソヨゴ
13 タカノツメ
14 ナツハゼ
15 ネジキ
16 ネズミサシ
17 ヒサカキ
18 ミヤマガマズミ
19 モチツツジ
20 ヤマザクラ
21 ヤマツツジ
22 ヤマモモ
23 リョウブ
24 カンサイタンポポ
25 セイヨウタンポポ
26 シハイスミレ
27 シュンラン
28 ツユクサ
29 ホトケノザ
30 ウラジロ
31 キジノオシダ
32 コシダ
33 シシガシラ
34 ノキシノブ
35 ベニシダ
36 アカイボカサタケ
37 カワラタケ
38 キクバナイグチ
39 クチベニタケ
40 ソライロタケ
16
2
よくみられるチョウ
41 アオスジアゲハ
42 アゲハチョウ
43 イチモンジセセリ
44 ウラギンシジミ
45 キアゲハ
46 キチョウ
47 クロアゲハ
48 コミスジ
49 チャバネセセリ
50 ツバメシジミ
51 ツマグロヒョウモン
52 ナガサキアゲハ
53 ヒメアカタテハ
54 ヒメウラナミジャノメ
55 ベニシジミ
56 モンキチョウ
57 モンシロチョウ
58 ヤマトシジミ
59 ルリシジミ
60 ルリタテハ
3
よくみられる野鳥
61 アオサギ
62 アオジ
63 ウグイス
64 エナガ
65 カルガモ
66 キジバト
67 コガモ
68 コゲラ
69 シジュウガラ
70 ジョウビタキ
71 シロハラ
72 セグロセキレイ
73 ツグミ
74 ハクセキレイ
75 ヒヨドリ
76 ホオジロ
77 マガモ
78 メジロ
79 ヤマガラ
80 ルリビタキ
17
下池
上池で発生したヘイケボタル
兵庫県立三木山森林公園管理事務所
673-0433
兵庫県三木市福井字三木山 2465-1
TEL(0794)83-6100
FAX(0794)83-6779
http://www.mikiyama.net/
イラスト 近藤伸一
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