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4 ハイティーン会議発表会(要旨)

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4 ハイティーン会議発表会(要旨)
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ハイティーン会議発表会(要旨)
日時:平成24年1月22日(日)
午後2時~午後4時
会場:中野区役所7階第8・9・10会議室
参加者:24名
発表者:ハイティーンメンバー7名
開会あいさつ
【荒井 弘巳副参事(学校・地域連携担当)】
皆さん、こんにちは。私は子ども教育部学校・地域連携担当の荒井です。よろしくお
願いします。本日は、お忙しい中ハイティーン会議発表会にお越しいただき、誠にあり
がとうございます。このハイティーン会議は、平成15年から実施しておりますので、
今回で9回目となります。今年度も、中高生の皆さんが毎日の生活の中で気になること
をテーマに設定し、関係機関への取材を行いながら、ワークショップ形式で議論を進め
てきました。そして本日、こうして発表会をさせていただくこととなりました。発表後
は、本日ご参加いただいた皆様との意見交換会を実施させていただき、皆さんの考えと
中高生の考えをともに共有し合いながら、それぞれの意見を発表していただきたく思い
ます。
【田中 大輔 区長】
皆さん、こんにちは。区長の田中でございます。区内の中学生、高校生の皆さんに社
会参加活動として、社会や地域に発信をするという経験をしていただきたく、このよう
な催しを行っております。社会に発信をするということを前提に、自分たちで考え、調
べ、表現していく。このようなことが、参加している中高生の皆さん自身にとっても、
とても良い体験になることと思います。また、それを受けとめる私たち大人にも、この
世代の人たちが感じていることや、私たち大人が形作ってきた常識というようなメガネ
を通さず、純粋な物の見方というものに触れる大変良い機会になると毎年感じておりま
す。今日は中高生の皆さんのこれまでの活動の成果を、ご参加いただいた皆様に十分に
感じ取っていただきたいと思います。また、中高生の皆さんには、緊張もあるかと思い
ますが、しっかりと気を入れて発表していただきたいと思います。
【田辺 裕子 教育長】
皆さん、こんにちは。教育長の田辺です。中野区では非常に積極的に、中高生の社会
参画の事業というものを実施してまいりました。今日も素晴らしい発表が聞けることを
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期待しています。このハイティーン会議では、中高生の皆さんが、本当に大人顔負けの
意見をもち、議論をし、毎年、私たちは目を開かれるような思いをさせていただいてお
ります。今回は震災をテーマに色々な発表があると思います。私たち一人一人が震災に
ついて思うことがたくさんあるわけですが、今回の中高生の皆さんがどのような発表を
してくれるのか楽しみです。また、私たちと意見交換をしながらそこで何かを得ること
が出来ると思いますので、それを持ち帰って、学生生活や友達との生活の中で活かして
いただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
【メンバー】
皆さん、こんにちは。
只今より、平成23年度ハイティーン会議発表会を始めさせていただきます。
始めに、この「ハイティーン会議」とはどのようなものかを、簡単に説明させていた
だきます。
ハイティーン会議は、中学生・高校生のいわゆるティーンエージャーと呼ばれる我々
の世代が、日々の生活の中で気になっていることや疑問に思うことの中からテーマを設
け、必要に忚じて関係する機関への取材なども交えながら解決策を導き出す「子どもた
ち」の会議です。これまでにも年度ごとに「尐年犯罪」、「いじめを無くすために」、「地
球温暖化」、
「教育」、
「裁判員裁判制度」
「青尐年健全育成条例」などのテーマを掲げ活動
を行い、最後の回ではこのように発表会を設け、これまでに話し合ってきた内容を区民・
区長・教育長に報告させていただいております。
そして、今年度は「震災後、私たちが考えること、できること」というテーマを掲げ、
約7カ月間、会議を行ってまいりました。
2時間という短い時間ですが、最後までよろしくお願いいたします。
第1部
発表会
メンバーは3月11日何をしていたか
【中学3年生】
私は3月11日には部活をしていました。すこし揺れていると思い、ふと隣の学校を
見ると隣の学校の生徒が走っていたので、私はそのせいで揺れていると思い、先生に隣
の学校の人が走っているという苦情を言おうとしたところ、今回の地震が起きました。
積み上げられた楽譜や資料が床に散らばりました。その後はグラウンドに集合して教室
に待機していました。私は電車通学なので、その日は学校の体育館に泊まりました。
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【中学3年生】
3月11日は授業が終わるのが遅く、お昼ご飯をまだ食べていないまま部活をしてい
ました。あと15分で部活が終わりお昼ご飯を食べられると思ったとたんに地震が起き
ました。私はテニス部で外にいたので安全でしたが、隣の家が激しく揺れていてすごく
驚いたことを覚えています。私は電車通学のためその日は学校に泊まりました。
【中学3年生】
私は隣のメンバーの子と同じ部活で、一緒にグラウンドにいました。私は学校から家
が近いのでその日は自転車で家に帰ることが出来ました。
【高校1年生】
私は授業が午前中に終わったので、家に帰ってテレビを見ていました。テレビの有名
な芸人がギャグを言った瞬間に地震が起きました。色々な物が落ちてきましたが、壊れ
たものはなく、片付けがスムーズに進んだのを覚えています。
【高校1年生】
私は授業が終わってから秋葉原に買い物に行っていて、ちょうど帰ろうかと思った瞬
間に地震が起きました。最初は電灯などが揺れていて機器が古いのかと思ったらそうで
はなく、地震だと気付きました。電車が動くのを尐し待っていましたが、あきらめて歩
いて帰りました。
【高校2年生】
3月11日は自宅で祖父と2人だったのですが、出かけていた祖母と妹と母が帰って
来られず2人で不安な夜を過ごしました。その日は私の学校が卒業式だったので、学校
に残っていた卒業生が電車が止まり帰れなくなってしまい、振り袖や袴のまま学校に泊
まったそうです。
【高校2年生】
3月11日は卒業式のため学校が早く終わりました。私たちの学年はクラス替えの前
にクラスの皆で集まろうということで、集会室に集まっていました。家具などが無く、
倒れてくるものもなくてよかったのですが、それぞれの家族と連絡が取れず、交通機関
も止まり、皆パニックになってしまいました。結局クラス会は途中解散、各自小グルー
プに分かれ徒歩で何十キロも歩いて帰った人や、友人宅に泊めてもらっている人もいま
した。私たちは連絡の取れた友達のお母さんに拾ってもらい、5人乗りの車に乗れるだ
け乗り、友人宅に向かいました。大渋滞のため、10時間もかかり、家についたのは朝
の4時でした。
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資源エネルギー庁、東京大学医学部附属病院の取材について
資源エネルギー庁の取材について
(27頁~30頁のパワーポイント1~23の内容を説明)
【メンバー】
取材をして、今まで知ることが出来なかったことを知ることが出来てよかったし、こ
の情報をもっと広げた方が良いと思いました。また、冷房を28℃に設定して扇風機を
使った方が、電気代が安く済むことなど、一般的に知られていないことがあり、もっと
情報を発信した方が良いと思いました。
東京大学医学部附属病院の取材について
(30頁~32頁のパワーポイント24~36の内容を説明)
【メンバー】
被災地の人たちに対して私たちが心がけたいこと、それは自身が正しい知識を身につ
けて、決して差別などを行わず普通に生活を行っていただくために、自分たちのできる
忚援をすることだと私たちは考えます。
東日本大震災子ども支援ネットワークのメッセージ
【メンバー】
東日本大震災子ども支援ネットワークとは、東日本大震災で被災した子どもたちへの
震災復興支援に取り組んでいるNPO、NGOによるネットワークです。被災地の家庭
や子どもへの支援などの情報収集と発信を行っています。ホームページ
( http://shinsai-kodomoshien.net/)には、被災地の子どもたちから投稿されたメッ
セージが原文の状態で掲載されています。ホームページに投稿されたメッセージの中で
私たちハイティーン会議のメンバーが特に心に残ったものを抜粋し、朗読を行いたいと
思います。
震災が起こったばかりの頃は、正直どのくらいの深刻さなのかよくわからなかっ
たし、テレビで被災地の映像をみても、同じ日本で同じ県内で起こっているという
実感はもてなかった。だけど友達の実家が流された・・・とか。友達の友達が津波
で亡くなった・・・という話を聞くううちに震災の大きさを知り、実感がわいてき
た。復興に向けてたくさんの人がボランティアに参加したり、譲り合ったりしてい
て人の心の温かさを感じた一方で、原発による風評被害や政府の対忚には人の心の
冷たさを感じた。月日が経つにつれ、メディアで取り上げられることも尐なくなっ
てきているけど、避難していたりしてつらい思いをしている人がいるということを
忘れずにいて欲しい。(福島県・大学生)
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
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放射線のことなんか気にしないで外で好きなだけ遊びたいよね
なんでこんなことになったんだろう。私たちそんなに悪いことしてきたのかな?
(福島県)
早く友達に会いたいです。(福島県・小学 6 年生)
震災から 4 か月 福島県民はいまだに放射線の不安を日々感じ生活しています。
高校生の私は将来への影響が心配で仕方ありません。政府の説明はただちに影響は
でない・・・ばかり。除染も遅れる中、子どもの健康は守れるのか、強い余震が続
く中、心配なことだらけで、勉強が手につきません。(福島県・16 歳)

つなみの時こわかった。ものがいっしゅんでこわれていった。山田のふっこうは
あと10年ごといわれていますが10年まえにふっこうしてほしいです。(岩手県
山田町・小学 3 年生)

あの時の災害で一人一人の心にキズをおいました。私も、おじいちゃんとおばあ
ちゃんを亡くし、今はひなん所でくらしています。その中でも、お年より達の笑顔
をみていると、負けられないなといつも思います。この災害は私にとって大きなチ
ャンスであり、変われる時なんだと思います。私達の行動が、尐しでもみんなの笑
顔につながれば、うれしいです。(岩手県山田町・小学 6 年生)
出典元:東日本大震災子ども支援ネットワーク「子どもの目・子どもの声」
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