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専門・認定看護師便り(Vol.32)

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専門・認定看護師便り(Vol.32)
2013 年 10 月 Vol.32
専門・認定看護師会
生体はエネルギー産生に不可欠な酸素を外界から体内に取り込み、体の隅々に供給する
ことで生命を維持しています。
。
赤血球
JNTEC プロバイダーコース資料より引用.
外界から肺まで酸素の通り道、すなわち気道(Airway)が開放されている必要があります。
気道が開放していれば、胸郭運動によって呼吸(Breathing)としての機能が成立し、赤血球が酸
素化されてなければなりません。さらに、酸素化された赤血球は、循環(Circulation)の働きで全身
に運搬される必要があります。そして中枢神経(Dysfunction of CNS)である脳は、酸素と循環に
より呼吸の命令を行うことができます。これが 『生命維持の仕組み』 であり、このサイクルを保つた
めに体温を 37 度で恒常性を維持しています。
このように生体は気道(A)・呼吸(B)・循環(C)・意識(D)のサイクルであるため、
これらひとつでも異常が起こると生体に何らかの変化をもたらします。
呼吸(B)
意識(D)
刺激に対する反応が悪ければ
ABC の異常を反映
もしくは、脳の直接障害
気道(A)
開通しているか
異常音はしないか
意識 ABC のいずれかに異常があれば、不安定 と判断します。
回数(頻呼吸など)、左右差
呼吸様式(努力呼吸など)
循環(C)
脈の触れ(速さ、強さ)
皮膚の色・性状、発汗
患者さんと多く関わるのは、私たち看護師だからこそ素早い判断能力が求められます。
文責; 救急看護認定看護師
村中 恵美
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