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カタログ等資料中の旧社名の扱いについて

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カタログ等資料中の旧社名の扱いについて
お客様各位
カタログ等資料中の旧社名の扱いについて
2010 年 4 月 1 日を以って NEC エレクトロニクス株式会社及び株式会社ルネサステクノロジ
が合併し、両社の全ての事業が当社に承継されております。従いまして、本資料中には旧社
名での表記が残っておりますが、当社の資料として有効ですので、ご理解の程宜しくお願い
申し上げます。
ルネサスエレクトロニクス ホームページ(http://www.renesas.com)
2010 年 4 月 1 日
ルネサスエレクトロニクス株式会社
【発行】ルネサスエレクトロニクス株式会社(http://www.renesas.com)
【問い合わせ先】http://japan.renesas.com/inquiry
ご注意書き
1. 本資料に記載されている内容は本資料発行時点のものであり、予告なく変更することがあります。当社製品
のご購入およびご使用にあたりましては、事前に当社営業窓口で最新の情報をご確認いただきますとともに、
当社ホームページなどを通じて公開される情報に常にご注意ください。
2.
本資料に記載された当社製品および技術情報の使用に関連し発生した第三者の特許権、著作権その他の知的
財産権の侵害等に関し、当社は、一切その責任を負いません。当社は、本資料に基づき当社または第三者の
特許権、著作権その他の知的財産権を何ら許諾するものではありません。
3.
当社製品を改造、改変、複製等しないでください。
4.
本資料に記載された回路、ソフトウェアおよびこれらに関連する情報は、半導体製品の動作例、応用例を説
明するものです。お客様の機器の設計において、回路、ソフトウェアおよびこれらに関連する情報を使用す
る場合には、お客様の責任において行ってください。これらの使用に起因しお客様または第三者に生じた損
害に関し、当社は、一切その責任を負いません。
5.
輸出に際しては、「外国為替及び外国貿易法」その他輸出関連法令を遵守し、かかる法令の定めるところに
より必要な手続を行ってください。本資料に記載されている当社製品および技術を大量破壊兵器の開発等の
目的、軍事利用の目的その他軍事用途の目的で使用しないでください。また、当社製品および技術を国内外
の法令および規則により製造・使用・販売を禁止されている機器に使用することができません。
6.
本資料に記載されている情報は、正確を期すため慎重に作成したものですが、誤りがないことを保証するも
のではありません。万一、本資料に記載されている情報の誤りに起因する損害がお客様に生じた場合におい
ても、当社は、一切その責任を負いません。
7.
当社は、当社製品の品質水準を「標準水準」、
「高品質水準」および「特定水準」に分類しております。また、
各品質水準は、以下に示す用途に製品が使われることを意図しておりますので、当社製品の品質水準をご確
認ください。お客様は、当社の文書による事前の承諾を得ることなく、「特定水準」に分類された用途に当
社製品を使用することができません。また、お客様は、当社の文書による事前の承諾を得ることなく、意図
されていない用途に当社製品を使用することができません。当社の文書による事前の承諾を得ることなく、
「特定水準」に分類された用途または意図されていない用途に当社製品を使用したことによりお客様または
第三者に生じた損害等に関し、当社は、一切その責任を負いません。なお、当社製品のデータ・シート、デ
ータ・ブック等の資料で特に品質水準の表示がない場合は、標準水準製品であることを表します。
標準水準:
コンピュータ、OA 機器、通信機器、計測機器、AV 機器、家電、工作機械、パーソナル機器、
産業用ロボット
高品質水準: 輸送機器(自動車、電車、船舶等)、交通用信号機器、防災・防犯装置、各種安全装置、生命
維持を目的として設計されていない医療機器(厚生労働省定義の管理医療機器に相当)
特定水準:
航空機器、航空宇宙機器、海底中継機器、原子力制御システム、生命維持のための医療機器(生
命維持装置、人体に埋め込み使用するもの、治療行為(患部切り出し等)を行うもの、その他
直接人命に影響を与えるもの)
(厚生労働省定義の高度管理医療機器に相当)またはシステム
等
8.
本資料に記載された当社製品のご使用につき、特に、最大定格、動作電源電圧範囲、放熱特性、実装条件そ
の他諸条件につきましては、当社保証範囲内でご使用ください。当社保証範囲を超えて当社製品をご使用さ
れた場合の故障および事故につきましては、当社は、一切その責任を負いません。
9.
当社は、当社製品の品質および信頼性の向上に努めておりますが、半導体製品はある確率で故障が発生した
り、使用条件によっては誤動作したりする場合があります。また、当社製品は耐放射線設計については行っ
ておりません。当社製品の故障または誤動作が生じた場合も、人身事故、火災事故、社会的損害などを生じ
させないようお客様の責任において冗長設計、延焼対策設計、誤動作防止設計等の安全設計およびエージン
グ処理等、機器またはシステムとしての出荷保証をお願いいたします。特に、マイコンソフトウェアは、単
独での検証は困難なため、お客様が製造された最終の機器・システムとしての安全検証をお願いいたします。
10.
当社製品の環境適合性等、詳細につきましては製品個別に必ず当社営業窓口までお問合せください。ご使用
に際しては、特定の物質の含有・使用を規制する RoHS 指令等、適用される環境関連法令を十分調査のうえ、
かかる法令に適合するようご使用ください。お客様がかかる法令を遵守しないことにより生じた損害に関し
て、当社は、一切その責任を負いません。
11.
本資料の全部または一部を当社の文書による事前の承諾を得ることなく転載または複製することを固くお
断りいたします。
12.
本資料に関する詳細についてのお問い合わせその他お気付きの点等がございましたら当社営業窓口までご
照会ください。
注 1.
本資料において使用されている「当社」とは、ルネサスエレクトロニクス株式会社およびルネサスエレク
トロニクス株式会社がその総株主の議決権の過半数を直接または間接に保有する会社をいいます。
注 2.
本資料において使用されている「当社製品」とは、注 1 において定義された当社の開発、製造製品をいい
ます。
M306H3MC-XXXFP/FCFP
SINGLE-CHIP 16-BIT CMOS MICROCOMPUTER
with DATA ACQUISITION CONTROLLER
RJJ03B0093-0100Z
Rev.1.00
2004.03.01
1. 概 要
本製品は、高性能シリコンゲートCMOSプロセスを採用しM16C/62シリーズ CPUコアを登載したシングル
チップマイクロコンピュータで、116ピンプラスチックモールドQFPに収められています。このシングルチッ
プマイクロコンピュータは、高機能命令を持ちながら高い命令効率を持ち、1 Mバイトのアドレス空間と、
命令を高速に実行する能力を備えています。また、 データスライサを内蔵しており、TELETEXTの放送サー
ビスに対応しています。
1.1 特 長
● メモリ容量 …………………………… ROM 128Kバイト
RAM 5Kバイト
● 最短命令実行時間 …………………… 100.0ns(f(XIN)=10MHz時)
● 電源電圧 ……………………………… 4.75V∼5.25V(f(XIN)=10MHz時)
2.60V∼5.25V(f(XCIN)=32kHz, 低消費電力モードのみ)
● 割り込み ……………………………… 内部25要因、外部8要因、ソフトウエア4要因、7レベル
(キー入力割り込みを含む)
● 多機能16ビットタイマ ……………… 出力系5本 + 入力系6本
● シリアルI/O…………………………… 5本(UART/クロック 同期 3本、クロック同期 2本)
● DMAC ………………………………… 2チャネル(スタート条件:24要因)
● A-D 変換器 …………………………… 8ビット×8チャネル(最大10チャネルまで拡張可)
● CRC 演算回路 …………………………1回路
● 監視タイマ ……………………………1本
● プログラマブル入出力 ……………… 87本
_______
● 入力ポート …………………………… 1本(P85、NMI端子と兼用)
● 出力ポート …………………………… 1本(P11、SLICEON端子と兼用)
● チップセレクト出力 …………………4本
● クロック発生回路 ……………………2回路内蔵
(帰還抵抗内蔵、セラミック共振子、または水晶発振子外付け)
● データスライサ ………………………PDC, VPS, EPG-J, XDS, WSS対応
1.2 応 用
DVDレコーダ、HDDレコーダ Rev.1.00
2004.03.01
page 1 of 311
M306H3MC-XXXFP/FCFP
――― 目 次 ―――
1. 概要 ................................................................. 1
1.1 特長 ........................................................ 1
1.2 応用 ........................................................ 1
1.3 ピン接続図 ............................................ 3
1.4 性能概要 ................................................ 4
1.5 ブロック図 ............................................ 6
2. 機能ブロック動作説明 ............................... 10
2.1 メモリ .................................................. 10
2.2 中央演算処理装置 .............................. 11
2.3 リセット .............................................. 13
2.4 プロセッサモード .............................. 23
2.5 クロック発生回路 .............................. 39
2.6 プロテクト .......................................... 55
2.7 割り込み .............................................. 56
2.8 監視タイマ .......................................... 73
2.9 DMAC .................................................. 75
2.10 タイマ ................................................ 85
2.11 シリアルI/O ..................................... 103
2.12 A-D変換器 ....................................... 152
2.13 CRC演算回路 .................................. 169
2.14 拡張機能 .......................................... 171
2.15 プログラマブル入出力ポート ...... 231
Rev.1.00
2004.03.01
page 2 of 311
3. 電気的特性 ................................................. 243
4. フラッシュメモリ ..................................... 264
4.1 性能概要 ............................................ 264
4.2 メモリ配置 ........................................ 265
4.3 ソフトウエアコマンド .................... 276
5. パッケージ寸法図 ..................................... 291
6. 注意事項 ..................................................... 292
7. M306H3MC-XXXFP/FCFPと
M306H2MC-XXXFP/FCFPとの相違点 .... 307
M306H3MC-XXXFP/FCFP
1.3 ピン接続図
図1.3.1にピン接続図(上面図)を示します。
P42/A18
P37/A15
P40/A16
P41/A17
P35/A13
P36/A14
P34/A12
VCC
P31/A9
P32/A10
P33/A11
VSS
P30/A8(/-/D7)
P26/A6(/D6/D5)
P27/A7(/D7/D6)
P24/A4(/D4/D3)
P25/A5(/D5/D4)
P21/A1(/D1/D0)
P22/A2(/D2/D1)
P23/A3(/D3/D2)
P17/D15/INT5
P20/A0(/D0/-)
P14/D12
P15/D13/INT3
P16/D14/INT4
P12/D10
P13/D11
P11/D9
P10/D8
ピン接続図(上面図)
87 86 85 84 83 82 81 80 79 78 77 76 75 74 73 72 71 70 69 68 67 66 65 64 63 62 61 60 59
P07/D7
P06/D6
88
58
P43/A19
89
57
P44/CS0
P05/D5
P04/D4
90
56
P45/CS1
91
55
P03/D3
P02/D2
92
54
P46/CS2
P47/CS3
93
53
P50/WRL/WR
P01/D1
94
52
P00/D0
P107/AN7/KI3
P106/AN6/KI2
95
51
P51/WRH/BHE
P52/RD
96
50
P53/BCLK
97
49
P105/AN5/KI1
P104/AN4/KI0
98
48
P54/HLDA
P55/HOLD
99
47
P103/AN3
P102/AN2
P101/AN1
100
46
AV SS
103
43
P62/RXD0/SCL0
P100/AN0
VREF
104
42
105
41
P63/TXD0/SDA0
P64/CTS1/RTS1/CLKS1
AV CC
P97/ADTRG/SIN4
106
40
P65/CLK1
107
39
START
SYNCIN
108
38
109
37
SVREF
TEST2
VDD3
110
36
P66/RXD1/SCL1
P67/TXD1/SDA1
P11/SLICEON
M1
111
35
TEST1
112
34
CVIN1
VSS3
113
33
VDD2
LP4
114
32
LP3
115
31
116
30
LP2
VSS2
2004.03.01
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P71/RXD2/SCL2/TA0 IN/TB5IN(注1)
P70/TXD2/SDA2/TA0 OUT(注1)
P72/CLK2/TA1 OUT
P73/CTS2/RTS2/TA1 IN
P75/TA2 IN
P74/TA2 OUT
P77/TA3 IN
P76/TA3 OUT
P80/TA4 OUT
P81/TA4 IN
P84/INT2
P83/INT1
P82/INT0
Vcc
P85/NMI
注1.Nチャネルオープンドレイン出力です。
図1.3.1 ピン接続図(上面図)
44
9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29
Vss
XIN
8
RESET
XOUT
6
P86/XCOUT
7
CNVss
5
P87/XCIN
4
P90/TB0IN/CLK3
BYTE
3
P92/TB2IN/SOUT3
P91/TB1IN/SIN3
2
P93/TB3IN/JSTIN
1
Rev.1.00
45
M306H3MC-XXXFP/FCFP
102
P95/ANEX0/CLK4
P94/TB4IN/RMTIN
FSCIN
P96/ANEX1/SOUT4
101
P56/ALE
P57/RDY/CLKOUT
P60/CTS0/RTS0
P61/CLK0
外形 116P6A-A
M306H3MC-XXXFP/FCFP
1.4 性能概要
表1.4.1に性能概要を示します。
表1.4.1. 性能概要
項 目
性 能
基本命令数
最短命令実行時間
メモリ容量
ROM
RAM
入出力ポート P0∼P10(ただしP85は除く)
入力ポート
P85
出力ポート
P11
多機能タイマ TA0、TA1、TA2、TA3、TA4
TB0、TB1、TB2、TB3、TB4、TB5
シリアルI/O UART0、UART1、UART2
SI/O3、SI/O4
A-D変換器
DMAC
CRC演算回路
監視タイマ
割り込み
クロック発生回路
91命令
100ns(f(BCLK)=10MHZ、VCC=4.75∼5.25V)
128Kバイト
5Kバイト
8ビット×10、7ビット×1
_________
1ビット×1(NMI端子のレベル判定)
1ビット×1
出力系16ビット×5
入力系16ビット×6
(UART、クロック同期形シリアルI/O、I2Cバス(オプショ
ン 注1)、IEバス(オプション 注2))×3
クロック同期形シリアルI/O×2
8ビット×(8+2)チャネル
2チャネル(スタート条件:24要因)
CRC-CCITT方式
15ビット×1(プリスケーラ付)
内部25要因、外部8要因、ソフトウエア4要因、7レベル
2回路
・メインクロック発振回路
・サブクロック発振回路
上記2回路には、帰還抵抗内蔵、セラミック共振子または
水晶発振子外付け(注3)
電源電圧
4.75V∼5.25V (f(XIN)=10MHZ時)
2.60V∼5.25V (f(XCIN)=32KHZ, 低消費電力モードのみ)
フラッシュメモリ版
プログラム、イレーズ電圧 5.0±0.25V
プログラム、イレーズ回数 100回
動作周囲温度
-20∼70℃
素子構造
CMOS高性能シリコンゲート
パッケージ
116ピンプラスチックモールドQFP
データスライサ スライスRAM
864バイト(48×18×8ビット)
データスライサ
PDC, VPS, EPG-J, XDS, WSS対応
注1. I2C Busは、オランダPHILIPS社の登録商標です。
注2. IE Busは、日本電気(株)の登録商標です。
オプション機能をご使用になる場合には、その旨ご指定ください。
注3. データスライサをご使用になる場合には、水晶発振子を外付けしてください。
Rev.1.00
2004.03.01
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M306H3MC-XXXFP/FCFP
表1.4.2. 製品一覧表
形 名
M306H3MC-XXXFP
ROM容量
128Kバイト
RAM容量
パッケージ
116P6A-A
5Kバイト
備 考
マスクROM版
フラッシュメモリ版
M306H3FCFP
形名 M30 6H 3 M C − XXX FP
パッケージ種類
FP
:外形116P6A-A
ROM番号
フラッシュメモリ版では省略されます。
ROM容量
C:128Kバイト
メモリの種類
M:マスクROM版
F:フラッシュメモリ版
RAM容量、ピン数の違いなどを示します。
(数値に意味はありません)
M16C/6Hグループ
M16Cファミリ
図1.4.1 形名とメモリサイズ・パッケージ
Rev.1.00
2004.03.01
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M306H3MC-XXXFP/FCFP
1.5 ブロック図
図1.5.1にブロック図を示します。
8
8
ポートP0
ポートP1
8
8
ポートP2
ポートP5
A-D変換器
(8ビット×8チャネル、
10チャネルまで拡張可)
システムクロック発生
XIN-XOUT
XCIN-XCOUT
スライサ
M16C/60シリーズ CPUコア
R0L
R1L
USP
ISP
INTB
RAM
5Kバイト
PC
FLG
図1.5.1 ブロック図
Rev.1.00
2004.03.01
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8
乗算器
ポートP10 ポートP11
A0
A1
FB
ROM
128Kバイト
8
R2
R3
SB
ポートP9
DMAC
(2チャネル)
R0H
R1H
メモリ
ポートP85
クロック同期形シリアルI/O
(8ビット×2チャネル)
7
UARTまたは
クロック同期形シリアルI/O
(8ビット×3チャネル)
CRC演算回路(CCITT方式)
(生成多項式:X16+X12+X5+1)
監視タイマ
(15ビット)
ポートP6
8
出力系(タイマA)5本
入力系(タイマB)6本
ポートP4
8
ポートP8
タイマ(16ビット)
8
ポートP7
周辺機能
ポートP3
8
M306H3MC-XXXFP/FCFP
表1.5.1 端子の機能説明(1)
端子名
名 称
VCC,VSS
電源入力
機 能
VCC端子には、4.75V∼5.25Vを入力してください。VSS端子には、0Vを入力して
ください。
CNVSS
CNVSS
入力
プロセッサモードを切り替えるための端子です。リセット後、シングルチップ
モード(メモリ拡張モード)で動作を開始する場合VSSに、マイクロプロセッサ
モードで動作を開始する場合VCCに接続してください。
____________
RESET
リセット入力
入力
この端子に“L”を入力すると、マイクロコンピュータはリセット状態になります。
XIN
クロック入力
入力
メインクロック発振回路の入出力端子です。XIN端子とXOUT端子の間にはセラ
XOUT
クロック出力
出力
ミック共振子、または水晶発振子を接続してください。外部で生成したクロッ
クを入力する場合は、XIN端子からクロックを入力し、XOUT端子は開放にして
ください。 BYTE
外部データバス
入力
外部データバスを切り替えるための端子です。この端子が“L”の場合16ビット、
切り替え入力
“H”の場合8ビットになります。どちらかに固定してください。シングルチッ
プモードでは、VSSに接続してください。
AVCC アナログ電源入力
A-D変換器の電源入力端子です。VCC端子に接続してください。
AVSS アナログ電源入力
A-D変換器の電源入力端子です。VSS端子に接続してください。
VREF
基準電圧入力
入力
A-D変換器の基準電圧入力端子です。
P00∼P07
入出力ポートP0
入出力
CMOSの8ビット入出力ポートです。入出力を選択するための方向レジスタを持
ち、1端子ごとに入力ポート、または出力ポートにできます。
入力ポートは、プログラムで4ビット単位でプルアップ抵抗の有無を選択できます。
メモリ拡張モード、マイクロプロセッサモードでは、プルアップ抵抗を選択で
きません。
プログラムで選択することによってA-D変換器の入力端子として機能します。
D0∼D7
入出力
セパレートバス設定時データ(D0∼D7)の入出力を行います。
P1 0∼P1 7 入出力ポートP1
入出力 P0と同等の機能を持つ8ビット入出力ポートです。P15∼P17はソフトウェアで選
______
択することによって、INT割り込み入力端子として機能します。
D8∼D15
入出力
セパレートバス設定時データ(D8∼D15)の入出力を行います。
P20∼P27
入出力ポートP2
入出力
P0と同等の機能を持つ8ビット入出力ポートです。プログラムで選択することに
よってA-D変換器の入力端子として機能します。
A0∼A7
出力 アドレスの下位8ビット(A0∼A7)の出力を行います。
A0/D0∼
入出力 外部データバスが8ビットでマルチプレクスバス設定時、データ(D0∼D7)の入出
A7/D7
力と、アドレスの下位8ビット(A0∼A7)の出力を時分割で行います。
A0
出力 外部データバスが16ビットでマルチプレクスバス設定時、データ(D0∼D6)の入
A1/D0∼
入出力 出力と、アドレス(A1∼A7)の出力を時分割で行います。また、アドレス(A0)の出
A7/D6 力を行います。
P30∼P37
入出力ポートP3
入出力 P0と同等の機能を持つ8ビット入出力ポートです。
A8∼A15
出力 アドレスの中位8ビット(A8∼A15)の出力を行います。
A8/D7、
入出力 外部データバスが16ビットでマルチプレクスバス設定時、データ(D7)の入出力
A9∼A15
出力
と、アドレス(A8)の出力を時分割で行います。また、アドレス(A9∼A15)の出力
を行います。
P40∼P47
入出力ポートP4
入出力
P0と同等の機能を持つ8ビット入出力ポートです。
______
______
A16∼A19、
出力
A16∼A19、CS0∼CS3信号を出力します。A16∼A19はアドレスの上位4ビットで
______ ______
______
______
CS0∼CS3 出力
す。CS0∼CS3はチップセレクト信号でアクセス空間の指定に使用します。
Rev.1.00
2004.03.01
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入出力
M306H3MC-XXXFP/FCFP
表1.5.2 端子の機能説明(2)
端子名
P50∼P57
名 称
入出力ポートP5
________ ______
WRL/WR、
_________ ________
WRH/BHE、
______
RD、
BCLK、
___________
HLDA、
___________
HOLD、
ALE、
_________
RDY
P60∼P67
P70∼P77
入出力ポートP6
入出力ポートP7
P80∼P84、
P86、
P87、
P85
入出力ポートP8
P90∼P97
入出力ポートP9
P100∼P107
入出力ポートP10
P11
出力ポート
Rev.1.00
入力ポートP85
2004.03.01
page 8 of 311
入出力
入出力
機 能
P0と同等の機能を持つ8ビット入出力ポートです。シングルチップモード時、プロ
グラムで選択することによって、P57からXINの8分周、32分周または、XCINと同じ
周期をもつクロックを出力します。
_________ _________
______ _________
______
___________
出力
WRL、WRH、(WR、BHE)、RD、BCLK、HLDA、ALE信号を出力します。プログラム
_________ _________
_________ ______
出力
でWRL、WRHまたはBHE、WRを切り替えられます。
_________ _________ ______
出力
■WRL、WRH、RD選択時
_________
__________
出力
外部データバスが16ビットの場合、WRL信号が“L”のときは偶数番地に、WRH
______
出力
信号が“L ”のときは奇数番地に書きます。RD信号が“L”のとき読み出します。
______ _________ ______
入力
■WR、BHE、RD選択時
______
______
出力
WR信号が“L ”のとき書き込みます。RD信号が“L”のとき、読み出します。
_________
入力
BHE信号が“L ”のとき、奇数番地をアクセスします。外部データバスが8ビット
のときは、このモードを使用してください。
____________
HOLD端子への入力が“L”の期間、マイクロコンピュータはホールド状態にな
____________
ります。ホールド状態の期間、HLDAは“L”を出力します。ALEはアドレスをラッ
_________
チするための信号です。RDY端子の入力レベルが“L”の期間、マイクロコンピュー
タのバスはウエイト状態になります。
入出力 P0と同等の機能を持つ8ビット入出力ポートです。プログラムで選択することに
よって、UART0、UART1の入出力端子として機能します。
入出力
P0と同等の機能を持つ8ビット入出力ポートです(ただし、P70、P71はNチャネル
オープンドレイン出力)。プログラムで選択することによって、タイマA0∼A3、
の入出力端子として機能します。また、P70∼P75はUART2の入出力端子、P71は
タイマB5の入力端子として機能します。
入出力
P80∼P84、P86、P87はP0と同等の機能を持つ入出力ポートです。プログラムで選
______
入出力
択することによって、P80∼P81はタイマA4の入出力端子として、P82∼P84は、INT
入出力
割り込みの入力端子として機能します。P86、P87はプログラムで選択すること
入力 によってサブクロック発振回路の入出力端子として機能します。この場合、P86
(XCOUT端子)とP87(XCIN端子)の間には水晶発振子を接続してください。
________
P85はNMIと共用の入力専用のポートです。この端子の入力が“H”から“L”
________
________
に変化したときNMI割り込み要求が発生します。NMIの機能はプログラムで解
除できません。この端子は、プルアップ抵抗は設定できません。
入出力
P0と同等の機能を持つ8ビット入出力ポートです。プログラムで選択することに
よって、SI/O3、SI/O4の入出力端子、タイマB0∼B4の入力端子、A-D変換器の
入力端子、A-Dトリガ入力端子、リモコン用の入力端子として機能します。
入出力
P0と同等の機能を持つ8ビット入出力ポートです。プログラムで選択することに
よってA-D変換器の入力端子として機能します。また、P104∼P107はキー入力割
り込み機能の入力端子としても機能します。
出力
1ビット出力ポートです。プログラムで選択することによってSLICEON信号の出
力端子として機能します。
M306H3MC-XXXFP/FCFP
表1.5.3 端子の機能説明
端子名
V DD 2,V SS 2 V DD 3,V SS 3 SVREF
入出力
入力
機 能
アナログ系の電源入力端子です。VDD2端子には、4.75V∼5.25Vを入力してくだ
さい。VSS2端子には、0Vを入力してください。
アナログ系の電源入力端子です。VDD3端子には、4.75V∼5.25Vを入力してくだ
さい。VSS3端子には、0Vを入力してください。
同期信号をスライスする際のスライス電位を入力します。
CVIN1
名 称
アナログ電源入力 アナログ電源入力 同期スライス
レベル入力
複合ビデオ入力1
入力
SYNCIN
複合ビデオ入力2
入力
START
発振選択入力
LP2
LP3
LP4
FSCIN
フィルタ出力1
フィルタ出力2
フィルタ出力3
同期信号発生用fsc
入力端子
モード選択入力
(M1入力)
入力 出力
出力
出力
入力
外部の複合ビデオ信号の入力端子です。この信号を内部でデータスライスしま
す。
外部の複合ビデオ信号の入力端子です。
この信号を内部で同期分離します。
RESET時の発振回路を選択します。この端子に“H”を入力するとXIN-XOUT、
“L”を入力するとXCIN-XCOUTが選択されます。
フィルタ出力1(fsc用)です。
フィルタ出力2(VPS用)です。
フィルタ出力3(PDC用)です。
同期信号発生用のサブキャリア(fsc)入力端子です。
M1
TEST1
TEST2
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テスト入力
テスト入力
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入力
入力
入力
フラッシュメモリ版ではマイクロプロセッサ及びメモリ拡張モードで使用する場
合は、VCC端子に接続してください。標準シリアルモード(シングルチップモー
ド)を使用する場合は、VSS端子に接続してください。
マスクROM版では、VSS端子又はVCC端子に接続してください。
テスト用端子です。コンデンサを接続してください。
テスト用端子です。VSSに接続してください。
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2. 機能ブロック動作説明
2.1 メモリ
図2.1.1にメモリ配置を示します。アドレス空間は0000016番地からFFFFF16番地までの1Mバイトあります。
内部ROMはFFFFF16番地から下位方向に配置されます。本製品では、E000016番地からFFFFF16番地に
配置されます。
固定割り込みベクタテーブルはFFFDC16番地からFFFFF16番地に配置されます。ここに割り込みルーチ
ンの先頭番地を格納します。
内部RAMは0040016番地から上位方向に配置されます。本製品では、0040016番地から017FF16番地に配
置されます。内部RAMはデータ格納以外に、サブルーチン呼び出しや、割り込み時のスタックとしても
使用します。
SFRは、0000016番地から003FF16番地に配置されています。ここには、周辺機能の制御レジスタが配置
されています。SFRのうち何も配置されていない領域はすべて予約領域のため、ユーザは使用できません。
スペシャルページベクタテーブルはFFE0016番地からFFFDB16番地に配置されています。このベクタは
JMPS命令またはJSRS命令で使用します。詳細は「M16C/60、M16C/20シリーズソフトウエアマニュアル」
を参照してください。
メモリ拡張モードまたはマイクロプロセッサモードでは、一部の領域は予約領域となり使用できません。
0000016
SFR領域
0040016
内部RAM
FFE0016
017FF16
スペシャルページ
ベクタテーブル
予約領域(注1)
1000016
2700016
外部領域
FFFDC16
予約領域
2800016
外部領域
8000016
シングルステップ
監視タイマ
DBC
予約領域(注2)
E000016
内部ROM
FFFFF16
未定義命令
オーバフロー
BRK命令
アドレス一致
FFFFF16
NMI
リセット
注1. メモリ拡張モード時またはマイクロプロセッサモード時
注2. メモリ拡張モード時
図2.1.1. メモリ配置図
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2.2 中央演算処理装置
図2.2.1にCPUのレジスタを示します。CPUには13個のレジスタがあります。これらのうち、R0、R1、
R2、R3、A0、A1、FBはレジスタバンクを構成しています。レジスタバンクは2セットあります。
b31
b15
b8 b7
R2
R0H(R0の上位)
R3
R1H(R1の上位)
b0
R0L(R0の下位)
R1L(R1の下位)
データレジスタ(注)
R2
R3
A0
アドレスレジスタ(注)
A1
FB
b19
b15
フレームベースレジスタ(注)
b0
INTBH
INTBL
割り込みテーブルレジスタ
INTBHはINTBの上位4ビット、INTBLは
INTBの下位16ビットです。
b19
b0
PC
プログラムカウンタ
b15
b0
USP
ユーザスタックポインタ
ISP
割り込みスタックポインタ
SB
スタティックベースレジスタ
b15
b0
フラグレジスタ
FLG
b15
b8
IPL
b7
b0
U I O B S Z D C
キャリーフラグ
デバッグフラグ
ゼロフラグ
サインフラグ
レジスタバンク指定フラグ
オーバフローフラグ
割り込み許可フラグ
スタックポインタ指定フラグ
予約領域
プロセッサ割り込み優先レベル
予約領域
注1. これらのレジスタは、レジスタバンクを構成しています。 レジスタバンクは2セットあります。
図2.2.1. CPUのレジスタ
(1) データレジスタ(R0、R1、R2、R3)
R0は16ビットで構成されており、主に転送や算術、論理演算に使用します。R1∼R3はR0と同様です。
R0は、上位(R0H)と下位(R0L)を別々に8ビットのデータレジスタとして使用できます。R1H、R1LはR0H、
R0Lと同様です。R2とR0を組合せて32ビットのデータレジスタ(R2R0)として使用できます。R3R1はR2R0
と同様です。 (2) アドレスレジスタ(A0、A1)
A0は16ビットで構成されており、アドレスレジスタ間接アドレッシング、アドレスレジスタ相対アド
レッシングに使用します。また、転送や算術、論理演算に使用します。A1はA0と同様です。
A1とA0を組合せて32ビットのアドレスレジスタ(A1A0)として使用できます。
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(3) フレームベースレジスタ(FB)
FBは16ビットで構成されており、FB相対アドレッシングに使用します。
(4) 割り込みテーブルレジスタ(INTB)
INTBは20ビットで構成されており、可変割り込みベクタテーブルの先頭番地を示します。
(5) プログラムカウンタ(PC)
PCは20ビットで構成されており、次に実行する命令の番地を示します。
(6) ユーザスタックポインタ(USP)、割り込みスタックポインタ(ISP)
スタックポインタ(SP)は、USPとISPの2種類あり、共に16ビットで構成されています。
USPとISPはFLGのUフラグで切り替えられます。
(7) スタティックベースレジスタ(SB)
SBは16ビットで構成されており、SB相対アドレッシングに使用します。
(8) フラグレジスタ(FLG)
FLGは11ビットで構成されており、CPUの状態を示します。
●キャリーフラグ(Cフラグ)
算術論理ユニットで発生したキャリー、ボロー、シフトアウトしたビット等を保持します。
●デバッグフラグ(Dフラグ)
Dフラグはデバッグ専用です。“0”にしてください。
●ゼロフラグ(Zフラグ)
演算の結果が0のとき“1”になり、それ以外のとき“0”になります。
●サインフラグ(Sフラグ)
演算の結果が負のとき“1”になり、それ以外のとき“0”になります。
●レジスタバンク指定フラグ(Bフラグ)
Bフラグが“0”の場合、レジスタバンク0が指定され、“1”の場合、レジスタバンク1が指定され
ます。
●オーバフローフラグ(Oフラグ)
演算の結果がオーバフローしたときに“1”になります。それ以外では“0”になります。
●割り込み許可フラグ(Iフラグ)
マスカブル割り込みを許可するフラグです。
Iフラグが“0”の場合、マスカブル割り込みは禁止され、“1”の場合、許可されます。
割り込み要求を受け付けると、Iフラグは“0”になります。
●スタックポインタ指定フラグ(Uフラグ)
Uフラグが“0”の場合、ISPが指定され、“1”の場合、USPが指定されます。
ハードウエア割り込み要求を受け付けたとき、またはソフトウエア割り込み番号0∼31のINT命令を
実行したとき、Uフラグは“0”になります。
●プロセッサ割り込み優先レベル(IPL)
IPLは3ビットで構成されており、レベル0∼7までの8段階のプロセッサ割り込み優先レベルを指定
します。
要求があった割り込みの優先レベルが、IPLより大きい場合、その割り込み要求は許可されます。
●予約領域
書く場合、“0”を書いてください。読んだ場合、その値は不定。
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2.3 リセット
リセットには、ハードウエアリセット、ソフトウエアリセット、監視タイマリセットがあります。
2.3.1 ハードウエアリセット
_____________
_____________
RESET端子によるリセットです。電源電圧が推奨動作条件を満たすとき、RESET端子に“L”を入力
_____________
すると端子は初期化されます(表2.3.1を参照)。RESET端子の入力レベルを“L”から“H”にするとCPU
とSFRが初期化され、リセットベクタで示される番地からプログラムを実行します。内部RAMは初期化
_____________
されません。また、内部RAMに書き込み中にRESET端子が“L”になると、内部RAMは不定となります。
_____________
図2.3.1にリセット回路の一例を、図2.3.2にリセットシーケンスを、表2.3.1にRESET端子のレベルが“L”
の期間の端子の状態を、図2.3.3にリセット後のCPUレジスタの状態を示します。リセット後のSFRの状
態は「SFR」を参照してください。
1. 電源が安定している場合
_____________
(1)RESET端子に“L”を入力する
(2)XIN端子に20サイクル以上のクロックを入力する
_____________
(3)RESET端子に“H”を入力する
2. 電源投入時
_____________
(1)RESET端子に“L”を入力する
(2)電源電圧を推奨動作条件を満たすレベルまで上昇させる
(3)内部電源が安定するまでtd(P-R)待つ
(4)XIN端子に20サイクル以上のクロックを入力する
_____________
(5)RESET端子に“H”を入力する
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2.3.2 ソフトウエアリセット
PM0レジスタのPM03ビットを“1”(マイクロコンピュータをリセット)にするとマイクロコンピュータ
は端子、CPU、SFRを初期化します。その後、リセットベクタで示される番地からプログラムを実行し
ます。
CPUクロック源にメインクロックを選択し、メインクロックの発振が十分安定している状態で、PM03
ビットを“1”にしてください。
ソフトウエアリセットでは、一部のSFRが初期化されません。詳細は「SFR」を参照してください。ま
た、PM0レジスタのPM01∼PM00ビットを初期化しないため、プロセッサモードは変化しません。
推奨動作電圧
VCC
0V
RESET
VCC
RESET
0.2VCC 以下
0.2VCC 以下
0V
td(P-R)+X IN端子に20サイクル以上のクロック
図2.3.1. リセット回路の一例
2.3.3 監視タイマリセット
PM1レジスタのPM12ビットが“1”(監視タイマアンダフロー時リセット)の場合、監視タイマがアンダ
フローするとマイクロコンピュータは端子、CPU、SFRを初期化します。その後、リセットベクタで示
される番地からプログラムを実行します。
監視タイマリセットでは、一部のSFRが初期化されません。詳細は「SFR」を参照してください。また、
PM0レジスタのPM01∼PM00ビットを初期化しないため、プロセッサモードは変化しません。
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VCC
XIN
マイクロプロセッサ
モード
BYTE=“H”
td(P-R)
20サイクル
以上必要
RESET
BCLK
28サイクル
BCLK
FFFFC16番地
アドレス
FFFFD16番地
FFFFE16番地
RD
WR
CS0
マイクロプロセッサ
モード
BYTE=“L”
FFFFC16番地
アドレス
FFFFE16番地
RD
WR
CS0
シングルチップ
モード
FFFFC16番地
FFFFE16番地
アドレス
図2.3.2. リセットシーケンス
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リセットベクタの内容
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リセットベクタの内容
リセットベクタの内容
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____________
表2.3.1. RESET端子のレベルが“L”の期間の端子の状態
端子の状態
端子名
CNVSS = VCC(注1)
CNVSS = VSS
BYTE = VSS
BYTE = VCC
P0
入力ポート
データ入力
データ入力
P1
入力ポート
データ入力
入力ポート
P2, P3, P40∼P43
入力ポート
アドレス出力(不定)
アドレス出力(不定)
P44
入力ポート
CS0出力(“H”を出力)
CS0出力(“H”を出力)
P45∼P47
入力ポート
入力ポート(プルアップあり)
入力ポート(プルアップあり)
P50
入力ポート
WR出力(“H”を出力)
WR出力(“H”を出力)
P51
入力ポート
BHE出力(不定)
BHE出力(不定)
P52
入力ポート
RD出力(“H”を出力)
RD出力(“H”を出力)
P53
入力ポート
BCLK出力
BCLK出力
P54
入力ポート
HLDA出力(出力値はHOLD端子
の入力に依存)
HLDA出力(出力値はHOLD端子
の入力に依存)
P55
入力ポート
HOLD入力
HOLD入力
P56
入力ポート
ALE出力(“L”を出力)
ALE出力(“L”を出力)
P57
入力ポート
RDY入力
RDY入力
P6, P7, P80∼P84,
P86, P87, P9, P10
入力ポート
入力ポート
入力ポート
P11
出力ポート
出力ポート
出力ポート
注1.フラッシュメモリ版では、M1=VCCを設定してください。この時は電源投入後、内部電源電圧が安定してからの状態です。
内部電源電圧が安定するまでは不定です。
b15
b0
000016
データレジスタ(R0)
000016
データレジスタ(R1)
000016
データレジスタ(R2)
000016
データレジスタ(R3)
000016
000016
アドレスレジスタ(A0)
アドレスレジスタ(A1)
000016
フレームベースレジスタ(FB)
b19
b0
0000016
割り込みテーブルレジスタ(INTB)
FFFFE16∼FFFFC16番地の内容
b15
プログラムカウンタ(PC)
b0
000016
ユーザスタックポインタ(USP)
000016
割り込みスタックポインタ(ISP)
000016
スタティックベースレジスタ(SB)
b15
b0
フラグレジスタ(FLG)
000016
b15
b8
IPL
b7
U I O B S Z D C
図2.3.3. リセット後のCPUレジスタの状態
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b0
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2.3.4 SFR
番地
レジスタ
シンボル
リセット後の値
000016
000116
000216
000316
000416
プロセッサモードレジスタ0
000516
プロセッサモードレジスタ1
システムクロック制御レジスタ0
システムクロック制御レジスタ1
チップセレクト制御レジスタ
アドレス一致割り込み許可レジスタ
プロテクトレジスタ
PM1
CM0
CM1
CSR
AIER
PRCR
監視タイマスタートレジスタ
監視タイマ制御レジスタ
アドレス一致割り込みレジスタ0
WDTS
WDC
RMAD0
XX16
00XXXXXX2(注3)
0016
0016
X016
アドレス一致割り込みレジスタ1
RMAD1
0016
0016
X016
チップセレクト拡張制御レジスタ
CSE
0016
プロセッサモードレジスタ2
PM2
XXX000002
DMA0ソ−スポインタ
SAR0
XX16
XX16
XX16
DMA0ディスティネ−ションポインタ
DAR0
XX16
XX16
XX16
DMA0転送カウンタ
TCR0
XX16
XX16
DMA0制御レジスタ
DM0CON
00000X002
DMA1ソ−スポインタ
SAR1
XX16
XX16
XX16
DMA1ディスティネ−ションポインタ
DAR1
XX16
XX16
XX16
DMA1転送カウンタ
TCR1
XX16
XX16
DMA1制御レジスタ
DM1CON
00000X002
000616
000716
000816
000916
000A16
000B16
(注2)
PM0
000000002(CNVSS端子が“L”)
000000112(CNVSS端子が“H”(注5))
000010002
010010002(START端子が“H”(注4))
001000002
000000012
XXXXXX002
XX0000002
000C16
000D16
000E16
000F16
001016
001116
001216
001316
001416
001516
001616
001716
001816
001916
001A16
001B16
001C16
001D16
001E16
001F 16
002016
002116
002216
002316
002416
002516
002616
002716
002816
002916
002A16
002B16
002C16
002D16
002E16
002F16
003016
003116
003216
003316
003416
003516
003616
003716
003816
003916
003A16
003B16
003C16
003D16
003E16
003F16
注1. 空欄は予約領域です。アクセスしないでください。
注2. PM00、PM01ビットはソフトウエアリセット、監視タイマリセット時は変化しません。
注3. WDC5ビットは電源投入後“0”(コールドスタート)です。プログラムでのみ“1”にできます。
注4. START端子が“L”のとき、011110002になります。
注5. フラッシュメモリ版ではCNVSS端子、及びM1端子が“H”の場合。
X:不定です。
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番地
レジスタ
シンボル
リセット後の値
INT3IC
TB5IC
XX00X0002
XXXXX0002
XXXXX0002
XXXXX0002
XX00X0002
XX00X0002
XXXXX0002
XXXXX0002
XXXXX0002
XXXXX0002
XXXXX0002
XXXXX0002
XXXXX0002
XXXXX0002
XXXXX0002
XXXXX0002
XXXXX0002
XXXXX0002
XXXXX0002
XXXXX0002
XXXXX0002
XXXXX0002
XXXXX0002
XXXXX0002
XXXXX0002
XX00X0002
XX00X0002
XX00X0002
004016
004116
004216
004316
004416
004516
004616
004716
004816
004916
004A16
004B16
004C16
004D16
004E16
004F16
005016
005116
005216
005316
005416
005516
005616
005716
005816
005916
005A16
005B16
005C16
005D16
005E16
005F16
INT3割り込み制御レジスタ
タイマB5/SLICE ON割り込み制御レジスタ
タイマB4/リモコン割り込み制御レジスタ、UART1バス衝突検出割り込み制御レジスタ TB4IC、U1BCNIC
タイマB3/HINT割り込み制御レジスタ、UART0バス衝突検出割り込み制御レジスタ TB3IC、U0BCNIC
SI/O4割り込み制御レジスタ、INT5割り込み制御レジスタ
SI/O3割り込み制御レジスタ、INT4割り込み制御レジスタ
UART2バス衝突検出割り込み制御レジスタ
DMA0割り込み制御レジスタ
DMA1割り込み制御レジスタ
キ−入力割り込み制御レジスタ
A-D変換割り込み制御レジスタ
UART2送信割り込み制御レジスタ
UART2受信割り込み制御レジスタ
UART0送信割り込み制御レジスタ
UART0受信割り込み制御レジスタ
UART1送信割り込み制御レジスタ
UART1受信割り込み制御レジスタ
タイマA0割り込み制御レジスタ
タイマA1割り込み制御レジスタ
タイマA2割り込み制御レジスタ
タイマA3割り込み制御レジスタ
タイマA4割り込み制御レジスタ
タイマB0割り込み制御レジスタ
タイマB1割り込み制御レジスタ
タイマB2割り込み制御レジスタ
INT0割り込み制御レジスタ
INT1割り込み制御レジスタ
INT2割り込み制御レジスタ
006016
006116
006216
006316
006416
006516
006616
006716
006816
006916
006A16
006B16
006C16
006D16
006E16
006F16
007016
007116
007216
007316
007416
007516
007616
007716
007816
007916
007A16
007B16
007C16
007D16
007E16
007F16
注1. 空欄は予約領域です。アクセスしないでください。
X:不定です。
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S4IC、INT5IC
S3IC、INT4IC
BCNIC
DM0IC
DM1IC
KUPIC
ADIC
S2TIC
S2RIC
S0TIC
S0RIC
S1TIC
S1RIC
TA0IC
TA1IC
TA2IC
TA3IC
TA4IC
TB0IC
TB1IC
TB2IC
INT0IC
INT1IC
INT2IC
M306H3MC-XXXFP/FCFP
番地
レジスタ
シンボル
リセット後の値
008016
008116
008216
008316
008416
008516
008616
∼
∼
∼
∼
01B016
01B116
01B216
01B316
01B416
01B516
フラッシュメモリ制御レジスタ1(注2)
FMR1
0X00XX0X2
フラッシュメモリ制御レジスタ0 (注2)
アドレス一致割り込みレジスタ2
FMR0
RMAD2
アドレス一致割り込み許可レジスタ2
アドレス一致割り込みレジスタ3
AIER2
RMAD3
XX0000012
0016
0016
X016
XXXXXX002
0016
0016
X016
01B616
01B716
01B816
01B916
01BA16
01BB16
01BC16
01BD16
01BE16
01BF16
∼
∼
∼
∼
020E 16
020F 16
0210 16
0211 16
スライスRAMアドレス制御レジスタ
SA
0016
スライスRAMデータ制御レジスタ
SD
0016
0212 16
0213 16
CRCレジスタ用アドレス制御レジスタ
CA
0016
0214 16
0215 16
CRCレジスタ用データ制御レジスタ
CD
0016
0216 16
0217 16
拡張レジスタ用アドレス制御レジスタ
DA
0016
0218 16
0219 16
拡張レジスタ用データ制御レジスタ
DD
0016
021A 16
021B 16
ハミング8/4レジスタ
HM8
0016
021C16
021D16
021E 16
021F 16
ハミング24/18レジスタ0
HM0
0016
ハミング24/18レジスタ1
HM1
0016
025016
∼
∼
∼
∼
025916
025A16
025B16
025C16
025D16
025E16
周辺クロック選択レジスタ
PCLKR
000000112
025F16
∼
∼
∼
∼
033016
033116
033216
033316
033416
033516
033616
033716
033816
033916
033A16
033B16
033C16
033D16
033E16
033F16
注1. 空欄は予約領域です。アクセスしないでください。
注2. このレジスタはフラッシュメモリ版にあります。
X:不定です。
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2004.03.01
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M306H3MC-XXXFP/FCFP
番地
034016
レジスタ
タイマB3,4,5カウント開始フラグ
シンボル
TBSR
リセット後の値
000XXXXX2
034116
034216
∼
∼
∼
∼
034B16
034C16
034D16
034E16
034F16
035016
タイマB3レジスタ
TB3
タイマB4レジスタ
TB4
タイマB5レジスタ
TB5
タイマB3モードレジスタ
タイマB4モードレジスタ
タイマB5モードレジスタ
割り込み要因選択レジスタ2
割り込み要因選択レジスタ
SI/O3送受信レジスタ
TB3MR
TB4MR
TB5MR
IFSR2A
IFSR
S3TRR
00XX00002
00XX00002
00XX00002
00XXXXXX2
0016
XX16
SI/O3制御レジスタ
SI/O3転送速度レジスタ
SI/O4送受信レジスタ
S3C
S3BRG
S4TRR
010000002
XX16
XX16
SI/O4制御レジスタ
SI/O4転送速度レジスタ
S4C
S4BRG
010000002
XX16
UART0特殊モードレジスタ4
UART0特殊モードレジスタ3
UART0特殊モードレジスタ2
UART0特殊モードレジスタ
UART1特殊モードレジスタ4
UART1特殊モードレジスタ3
UART1特殊モードレジスタ2
UART1特殊モードレジスタ
UART2特殊モードレジスタ4
UART2特殊モードレジスタ3
UART2特殊モードレジスタ2
UART2特殊モードレジスタ
UART2送受信モードレジスタ
UART2転送速度レジスタ
UART2送信バッファレジスタ
U0SMR4
U0SMR3
U0SMR2
U0SMR
U1SMR4
U1SMR3
U1SMR2
U1SMR
U2SMR4
U2SMR3
U2SMR2
U2SMR
U2MR
U2BRG
U2TB
UART2送受信制御レジスタ0
UART2送受信制御レジスタ1
UART2受信バッファレジスタ
U2C0
U2C1
U2RB
0016
000X0X0X2
X00000002
X00000002
0016
000X0X0X2
X00000002
X00000002
0016
000X0X0X2
X00000002
X00000002
0016
XX16
XXXXXXXX2
XXXXXXXX2
000010002
000000102
XXXXXXXX2
XXXXXXXX2
035116
035216
035316
035416
035516
XX16
XX16
XX16
XX16
XX16
XX16
035616
035716
035816
035916
035A16
035B16
035C16
035D16
035E16
035F16
036016
036116
036216
036316
036416
036516
036616
036716
036816
036916
036A16
036B16
036C16
036D16
036E16
036F16
037016
037116
037216
037316
037416
037516
037616
037716
037816
037916
037A16
037B16
037C16
037D16
037E16
037F16
注1. 空欄は予約領域です。アクセスしないでください。
X:不定です。
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2004.03.01
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M306H3MC-XXXFP/FCFP
番地
038016
038116
038216
038316
038416
レジスタ
カウント開始フラグ
時計用プリスケーラリセットフラグ
ワンショット開始フラグ
トリガ選択レジスタ
アップダウンフラグ
シンボル
TABSR
CPSRF
ONSF
TRGSR
UDF
リセット後の値
0016
0XXXXXXX2
0016
0016
0016
タイマA0レジスタ
TA0
タイマA1レジスタ
TA1
タイマA2レジスタ
TA2
タイマA3レジスタ
TA3
タイマA4レジスタ
TA4
タイマB0レジスタ
TB0
タイマB1レジスタ
TB1
タイマB2レジスタ
TB2
タイマA0モ−ドレジスタ
タイマA1モ−ドレジスタ
タイマA2モ−ドレジスタ
タイマA3モ−ドレジスタ
タイマA4モ−ドレジスタ
タイマB0モ−ドレジスタ
タイマB1モ−ドレジスタ
タイマB2モ−ドレジスタ
TA0MR
TA1MR
TA2MR
TA3MR
TA4MR
TB0MR
TB1MR
TB2MR
XX16
XX16
XX16
XX16
XX16
XX16
XX16
XX16
XX16
XX16
XX16
XX16
XX16
XX16
XX16
XX16
0016
0016
0016
0016
0016
00XX00002
00XX00002
00XX00002
UART0送受信モ−ドレジスタ
UART0転送速度レジスタ
UART0送信バッファレジスタ
U0MR
U0BRG
U0TB
UART0送受信制御レジスタ0
UART0送受信制御レジスタ1
UART0受信バッファレジスタ
U0C0
U0C1
U0RB
UART1送受信モ−ドレジスタ
UART1転送速度レジスタ
UART1送信バッファレジスタ
U1MR
U1BRG
U1TB
UART1送受信制御レジスタ0
UART1送受信制御レジスタ1
UART1受信バッファレジスタ
U1C0
U1C1
U1RB
UART送受信制御レジスタ2
UCON
0016
XX16
XXXXXXXX2
XXXXXXXX2
000010002
000000102
XXXXXXXX2
XXXXXXXX2
0016
XX16
XXXXXXXX2
XXXXXXXX2
000010002
000000102
XXXXXXXX2
XXXXXXXX2
X00000002
DMA0要因選択レジスタ
DM0SL
0016
DMA1要因選択レジスタ
DM1SL
0016
CRCデータレジスタ
CRCD
CRCインプットレジスタ
CRCIN
XX16
XX16
XX16
038516
038616
038716
038816
038916
038A16
038B16
038C16
038D16
038E16
038F16
039016
039116
039216
039316
039416
039516
039616
039716
039816
039916
039A16
039B16
039C16
039D16
039E16
039F16
03A016
03A116
03A216
03A316
03A416
03A516
03A616
03A716
03A816
03A916
03AA16
03AB16
03AC16
03AD16
03AE16
03AF16
03B016
03B116
03B216
03B316
03B416
03B516
03B616
03B716
03B816
03B916
03BA16
03BB16
03BC16
03BD16
03BE16
03BF16
注1. 空欄は予約領域です。アクセスしないでください。
X:不定です。
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レジスタ
A-Dレジスタ0
シンボル
AD0
リセット後の値
XXXXXXXX2
A-Dレジスタ1
AD1
XXXXXXXX2
A-Dレジスタ2
AD2
XXXXXXXX2
A-Dレジスタ3
AD3
XXXXXXXX2
A-Dレジスタ4
AD4
XXXXXXXX2
A-Dレジスタ5
AD5
XXXXXXXX2
A-Dレジスタ6
AD6
XXXXXXXX2
A-Dレジスタ7
AD7
XXXXXXXX2
A-D制御レジスタ2
ADCON2
0016
A-D制御レジスタ0
A-D制御レジスタ1
ADCON0
ADCON1
00000XXX2
0016
番地
03C016
03C116
03C216
03C316
03C416
03C516
03C616
03C716
03C816
03C916
03CA16
03CB16
03CC16
03CD16
03CE16
03CF 16
03D016
03D116
03D216
03D316
03D416
03D516
03D616
03D716
03D816
03D916
03DA16
∼
∼
∼
∼
03DF16
03E016
03E116
03E216
03E316
03E416
03E516
03E616
03E716
03E816
03E916
03EA16
03EB16
03EC16
03ED16
03EE16
03EF16
03F016
03F116
03F216
03F316
03F416
ポートP0レジスタ
ポートP1レジスタ
ポートP0方向レジスタ
ポートP1方向レジスタ
ポートP2レジスタ
ポートP3レジスタ
ポートP2方向レジスタ
ポートP3方向レジスタ
ポートP4レジスタ
ポートP5レジスタ
ポートP4方向レジスタ
ポートP5方向レジスタ
ポートP6レジスタ
ポートP7レジスタ
ポートP6方向レジスタ
ポートP7方向レジスタ
ポートP8レジスタ
ポートP9レジスタ
ポートP8方向レジスタ
ポートP9方向レジスタ
ポートP10レジスタ
P0
P1
PD0
PD1
P2
P3
PD2
PD3
P4
P5
PD4
PD5
P6
P7
PD6
PD7
P8
P9
PD8
PD9
P10
XX16
XX16
0016
0016
XX16
XX16
0016
0016
XX16
XX16
0016
0016
XX16
XX16
0016
0016
XX16
XX16
00X000002
0016
XX16
ポートP10方向レジスタ
PD10
0016
プルアップ制御レジスタ0
プルアップ制御レジスタ1
PUR0
PUR1
プルアップ制御レジスタ2
ポート制御レジスタ
PUR2
PCR
03F516
03F616
03F716
03F916
03FA16
03FB16
03FC16
03FD16
03FE16
03FF16
0016
000000002(注2)
000000102
0016
0016
注1. 空欄は予約領域です。アクセスしないでください。
注2. ハードウエアリセットでは次のようになります。
・CNVSS端子に“L”を入力している場合、“000000002”
・CNVSS端子に“H”, M1端子に“H”を入力している場合、“000000102”(フラッシュメモリ版)
・CNVSS端子に“H”を入力している場合、“000000102”(マスクROM版)
ソフトウエアリセットまたは、監視タイマリセットでは次のようになります。
・PM0レジスタのPM01∼PM00ビットが“00 2”(シングルチップモード)の場合、“000000002”
・PM0レジスタのPM01∼PM00ビットが“01 2”(メモリ拡張モード)または“112”(マイクロプロセッサモード)の場合、“000000102”
X:不定です。
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2.4 プロセッサモード
(1) プロセッサモードの種類
プロセッサモードは、シングルチップモード、メモリ拡張モード、マイクロプロセッサモードを選
択できます。表2.4.1にプロセッサモードの特長を示します。
表2.4.1. プロセッサモードの特長
プロセッサモード
アクセス空間
入出力ポートが割り当てられている端子
シングルチップモード
SFR、内部RAM、内部ROM
全端子が入出力ポートまたは周辺機能
入出力端子
メモリ拡張モード
SFR、内部RAM、内部ROM、外部領域(注1)
一部の端子がバス制御端子(注1)
マイクロプロセッサモード
SFR、内部RAM、外部領域(注1)
一部の端子がバス制御端子(注1)
注1. 詳細は、「バス」を参照してください。
(2) プロセッサモードの設定
プロセッサモードの設定は、CNVSS端子、PM0レジスタのPM01∼PM00ビットで行います。表2.4.2に
ハードウエアリセット後のプロセッサモード、表2.4.3にPM01∼PM00ビットの設定値に対するプロセッ
サモードを示します。
フラッシュメモリ版では、ハードウエアリセット後、マイクロプロセッサを使用する場合、CNVSS端
子及びM1端子をVCCにしてください。
マスクROM版では、ハードウエアリセット後、マイクロプロセッサを使用する場合、CNVSS端子をVCC
にしてください。
表2.4.2. ハードウエアリセット後のプロセッサモード
CNVSS端子の入力レベル
VSS
VCC (注1、注2)
プロセッサモード
シングルチップモード
マイクロプロセッサモード
注1. フラッシュメモリ版では、CNVSS端子及びM1端子にVCCを入力(マスクROM版では、CNVSS
端子にVCCを入力)し、ハードウエアリセットした場合、PM01∼PM00ビットにかかわらず、
内部ROMはアクセスできません。
注2. マルチプレクスバスをCSの全空間に割り当てることはできません。
表2.4.3. PM01∼PM00ビットの設定値に対するプロセッサモード
PM01∼PM00ビット
プロセッサモード
002
シングルチップモード
012
メモリ拡張モード
102
設定しないでください
112
マイクロプロセッサモード
PM01∼PM00ビットを書き換えると、CNVSS端子の入力レベルにかかわらず、PM01∼PM00ビットに
対応するモードになります。PM01∼PM00ビットを“012”(メモリ拡張モード)または“112”(マイクロ
プロセッサモード)に書き換える場合、PM07ビット∼PM02ビットと同時に書き換えないでください。ま
た、内部ROMでのマイクロプロセッサモードへの移行、内部ROMと重なる領域でのマイクロプロセッサ
モードからの移行は行わないでください。
フラッシュメモリ版では、CNVSS端子, M1端子にVCCを入力(マスクROM版では、CNVSS端子にVCCを
入力)し、ハードウエアリセットした場合、PM01∼PM00ビットにかかわらず、内部ROMはアクセスでき
ません。
図2.4.1∼図2.4.2にプロセッサモード関連レジスタ、図2.4.3にシングルチップモード時のメモリ配置を
示します。
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プロセッサモードレジスタ0(注1)
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b0
シンボル
PM0
ビットシンボル
PM00 アドレス
000416番地
リセット後の値(注4)
000000002(CNVSS端子が“L”)
000000112(CNVSS端子が“H”) (注5)
ビット名
プロセッサモードビット
(注4)
PM01
機 能
RW
b1 b0
0 0 : シングルチップモード
0 1 : メモリ拡張モード
1 0 : 設定しないでください
1 1 : マイクロプロセッサモード
RW
RW
PM02 R/Wモード選択ビット (注2) 0 : RD、BHE、WR
1 : RD、WRH、WRL
PM03
ソフトウエアリセットビット このビットを“1”にするとマイクロコ
RW
ンピュータはリセットされる。
読んだ場合、その値は“0”。
PM04
PM05
PM06
PM07
b5 b4
マルチプレクスバス空間
0 0 : マルチプレクスバスを使用しない
選択ビット
(注2) (CSの全空間はセパレートバス)
0 1 : CS2の空間に割り当てる
1 0 : CS1の空間に割り当てる
1 1 : CSの全空間に割り当てる (注3)
RW
RW
RW
0 : アドレス出力
(注2) 1 : ポート機能
RW
(アドレスは出力されません)
BCLK出力禁止ビット (注2) 0 : 出力する
RW
1 : 出力しない
(端子はハイインピーダンスになります)
ポートP40∼P43機能
選択ビット
注1. このレジスタは、PRCRレジスタのPRC1ビットを“1”(書き込み許可)にした後で書き換えてください。
注2. PM01∼PM00ビットが“012”(メモリ拡張モード)または“112”(マイクロプロセッサモード)の場合に有効。
注3. PM01∼PM00ビットが“012”で、PM05∼PM04ビットを“112”(マルチプレクスバスをCSの全空間に割り当てる)
にする場合、BYTE端子に“H”を入力(外部データバスは8ビット)にしてください。
フラッシュメモリ版では、CNVSS端子、及びM1端子にVCCを入力している場合(マスクROM版では、CNVSS端子に
VCCを入力している場合)、リセット後、PM05∼PM04ビットを“112”にしないでください。
メモリ拡張モードで、PM05∼PM04ビットを“112”にした場合、P31∼P37、P40∼P43は入出力ポートとなり
ますので、アクセスできる領域はCSごとに256バイトです。
注4. PM00、PM01ビットはソフトウエアリセット、監視タイマリセット時は変化しません。
注5. フラッシュメモリ版では、CNVSS端子=VCC、M1端子=VCC時。マスクROM版では、CNVSS端子=VCC時。
図2.4.1. PM0レジスタ
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プロセッサモードレジスタ1(注1)
b7
b6
b5
b4
0
0
0
b3
b2
b1
b0
シンボル
PM1
ビットシンボル
アドレス
000516番地
リセット後の値
0X0010002
ビット名
機 能
RW
CS2領域切り替えビット
(注2)
0 : 0800016∼26FFF16
1 : 1000016∼26FFF16
PM11
ポートP37∼P34機能選択
ビット(注3)
0 : アドレス出力
1 : ポート機能
RW
PM12
監視タイマ機能選択ビット
0 : 監視タイマ割り込み
1 : リセット(注4)
RW
PM13
内部予約領域拡張ビット
(注2)
注7を参照してください
RW
予約ビット
“0”にして下さい。
RW
ウエイトビット(注5)
0 : ウエイトなし
1 : ウエイトあり(1ウエイト)
RW
PM10
(b6-b4)
PM17
RW
注1. このレジスタは、PRCRレジスタのPRC1ビットを“1”(書き込み許可)にした後で書き換えてください。
注2. マスクROM版では“0”にしてください。FMR0レジスタのFMR01ビットを“1”(CPU書き換えモード)にすると、
その間は自動的に“1”になります。
注3. PM01∼PM00ビットが“012”(メモリ拡張モード)または“112”(マイクロプロセッサモード)の場合に有効。
注4. PM12ビットはプログラムで“1”を書くと“1”になります(“0”を書いても変化しません)。
注5. PM17ビットが“1”(ウエイトあり)の場合、内部RAM、内部ROM、外部領域アクセス時に1ウエイトが挿入
されます。CSRレジスタのCSiWビット(i=0∼3)が“0”(ウエイトあり)の場合、PM17ビットにかかわらず、
CSi領域はウエイトありになります。RDY信号を使用する場合、またはマルチプレクスバスを使用する場合、
CSRレジスタのCSiWビットを“0”(ウエイトあり)にしてください。
注6. FMR0レジスタのFMR01ビットが“1”(CPU書き換えモード)の期間、PM13ビットは、自動的に“1”になります。
注7. PM13ビットで次のとおりアクセス領域が変化します。
アクセス領域
内部
PM13=0
RAM
最大0040016∼03FFF16番地(15Kバイト)
全領域を使用可能
ROM
最大D000016∼FFFFF16番地(192Kバイト)
全領域を使用可能
0400016∼07FFF16番地を使用可能
8000016∼CFFFF16番地を使用可能
0400016∼07FFF16番地は予約領域
8000016∼CFFFF16番地は予約領域
外部
図2.4.2. PM1レジスタ
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PM13=1
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M306H3MC-XXXFP/FCFP
シングルチップモード
0000016
SFR
0040016
内部RAM
017FF16
使用
できません
E000016
内部ROM
FFFFF16
注1. PM10ビットを“0”(CS2領域は08000 16∼26FFF16)にしてください。
図2.4.3. シングルチップモード時のメモリ配置
Rev.1.00
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M306H3MC-XXXFP/FCFP
2.4.1 バス
メモリ拡張モード、またはマイクロプロセッサモードでは、一部の端子が外部デバイスとのデータ入
_______
_______
______
_________ ______
出力を行うバス制御端子となります。バス制御端子にはA0∼A19、D0∼D15、CS0∼CS3、RD、WRL/WR、
_________ ________
_________
___________
___________
WRH/BHE、ALE、RDY、HOLD、HLDA、BCLKがあります。
バス形式
バスの形式は、PM0レジスタのPM05∼PM04ビットでマルチプレクスバスまたはセパレートバスを
選択できます。
●セパレートバス
データとアドレスを分離するバスの形式です。
●マルチプレクスバス
データとアドレスをマルチプレクスするバスの形式です。
・BYTE 端子に“H ”を入力している(データバス幅8 ビット)場合
D0 ∼D7 がA0 ∼A7 とマルチプレクスされます。
・BYTE 端子に“L ”を入力している(データバス幅16 ビット)場合
D0∼D7がA1∼A8とマルチプレクスされます。D8∼D15はマルチプレクスされません。D8∼D15
は使用しないでください。
マルチプレクスバスに接続した外部デバイスは、マイクロコンピュータの偶数番地のみに配置
されます。奇数番地にはアクセスできません。
Rev.1.00
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M306H3MC-XXXFP/FCFP
2.4.2 バス制御
外部デバイスのアクセスに必要な信号とソフトウエアウエイトについて説明します。
(1) アドレスバス
アドレスバスはA0∼A19の20本あります。アドレスバス幅はPM0レジスタのPM06ビットとPM1レジ
スタのPM11ビットによって12ビット、16ビット、20ビットから選択できます。表2.4.4にPM06ビット、
PM11ビットの設定値とアドレスバス幅を示します。
表2.4.4. PM06ビット、PM11ビットの設定値とアドレスバス幅
設定値(注1)
PM11=1
端子の機能
P34∼P37
PM06=1
PM11=0
PM06=1
P40∼P43
A12∼A15
P40∼P43
PM11=0
A12∼A15
PM06=0
A16∼A19
アドレスバス幅
12ビット
16ビット
20ビット
注1. この表で示す値以外を設定しないでください。
なお、シングルチップモードからメモリ拡張モードに変更した場合、アドレスバスは外部領域をア
クセスするまで不定です。
(2) データバス
BYTE端子に“H”を入力している(データバス幅が8ビット)場合、D0∼D7の8本がデータバスに、
BYTE端子に“L”を入力している(データバス幅が16ビット)場合、D0∼D15の16本がデータバスにな
ります。
BYTE端子の入力レベルは変更しないでください。
(3) チップセレクト信号
_____
_____
チップセレクト信号(以下、CSと称す)はCSi(i=0∼3)端子から出力されます。CSRレジスタのCSiビッ
_____
トによって、端子の機能を入出力ポートにするかCSにするかを選択できます。図2.4.4にCSRレジスタ
を示します。
_____
_____
CSi端子から出力されるCSi信号によって外部領域を最大4つに分割できます。
_____
_____
図2.4.5にアドレスバスとCSi信号の出力例(セパレートバス、ウエイトなし)、図2.4.6∼図2.4.7にCS
領域を示します。
チップセレクト制御レジスタ
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b0
シンボル
CSR
ビットシンボル
アドレス
000816番地
ビット名
ビット名
CS0
CS0出力許可ビット
CS1
CS1出力許可ビット
CS2
CS2出力許可ビット
CS3
CS3出力許可ビット
CS0W
CS0ウエイトビット
CS1W
CS1ウエイトビット
CS2W
CS2ウエイトビット
CS3W
CS3ウエイトビット
リセット後の値
0116
機 能
機 能
0 : チップセレクト出力禁止
(入出力ポートになります)
1 : チップセレクト出力許可
RW
R
W
RW
RW
RW
RW
0 : ウエイトあり
1 : ウエイトなし
(注1、注2、注3)
RW
RW
RW
RW
注1. CSi(i=0∼3)の示す領域にRDY信号を使用する場合、またはマルチプレクスバスを使用する場合、CSiWビットを“0”
(ウエイトあり)にしてください。
注2. PM1レジスタのPM17ビットが“1”(ウエイトあり)の場合、CSiWビットが“1”(ウエイトなし)でもCS0∼CS3が示す
外部領域は1ウエイトになります。
注3. CSiWビットが“0”(ウエイトあり)のとき、CSEレジスタのCSEi1W∼CSEi0Wビットでウエイト数を選択できます。
図2.4.4. CSRレジスタ
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例1. CSiが示す外部領域へアクセス後、次のサイクルでCSjが示す外部 領域へアクセスする場合
例2. CSiが示す外部領域へアクセス後、次のサイクルで内部ROMまたは
内部RAMへアクセスする場合
この2つのサイクル間でチップセレクト信号は変化するが、アドレス
バスは変化しない。
この2つのサイクル間でアドレスバス、チップセレクト信号が共に
変化する。
CSiが示す外部領域
へのアクセス
CSiが示す外部領域
へのアクセス
CSjが示す外部領域
へのアクセス
BCLK
BCLK
リード信号
リード信号
デ−タ
データバス
デ−タ
デ−タ
データバス
アドレス アドレス
アドレスバス
内部ROMまたは内部
RAMへのアクセス
アドレス
アドレスバス
CSi
CSi
CSj
例3. CSiが示す外部領域へアクセス後、次のサイクルで同じCSiが示す
外部領域へアクセスする場合
例4. CSiが示す外部領域へアクセス後、次のサイクルでいずれの領域
にもアクセスしない(命令のプリフェッチも発生しない)場合
この2つのサイクル間でアドレスバスは変化するが、チップセレクト
信号は変化しない。
CSiが示す外部領域
へのアクセス
この2つのサイクル間でアドレスバス、チップセレクト信号は共に
変化しない。
CSiが示す外部領域
へのアクセス
同じ外部領域への
アクセス
BCLK
BCLK
リード信号
リード信号
データバス
アドレスバス
デ−タ
デ−タ
アドレス アドレス
CSi
データバス
アドレスバス
CSi
注1. これらの例は、連続する2つのサイクルのアドレスバスとチップセレクト信号を示しています。
これらの例の組み合わせにより、チップセレクトは2バスサイクル以上、伸びる場合があります。
上図は、セパレートバス、ウエイトなし、読み出しの場合です。i=0∼3、j=0∼3(ただし、iを除く)。
_____
図2.4.5. アドレスバスとCSi信号の出力例
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アクセスなし
デ−タ
アドレス
M306H3MC-XXXFP/FCFP
マイクロプロセッサモード
メモリ拡張モード
0000016
SFR
0040016
SFR
内部RAM
内部RAM
予約領域
予約領域
予約、外部領域
予約、外部領域
予約領域
予約領域
017FF16
0400016
0800016
CS3(16Kバイト)
1000016
2700016
2800016
CS2(PM10=0: 124Kバイト)
CS2 (PM10=1: 92Kバイト)
CS1(32Kバイト)
3000016
外部領域
外部領域
CS0(メモリ拡張モード:640Kバイト )
D000016
予約領域
CS0(マイクロプロセッサモード:832Kバイト)
E0000 16
内部ROM
FFFFF16
PM13=0
外部領域
CS0
CS1
2800016∼
メモリ拡張モード
2FFFF16
3000016∼CFFFF16
マイクロプロセッサモード
3000016∼FFFFF16
CS2
PM10=0の場合
0800016∼26FFF16
PM10=1の場合
1000016∼26FFF16
CS3
0400016∼
07FFF16
_____
図2.4.6. CS領域(PM13=0)
メモリ拡張モード
0000016
0040016
マイクロプロセッサモード
SFR
SFR
内部RAM
内部RAM
017FF16
予約領域
0800016
予約、外部領域
予約、外部領域
予約領域
予約領域
CS2(PM10=0: 124Kバイト)
CS2 (PM10=1: 92Kバイト)
1000016
2700016
2800016
CS1(32Kバイト)
3000016
外部領域
CS0(メモリ拡張モード:320Kバイト )
外部領域
8000016
予約領域
CS0(マイクロプロセッサモード:832Kバイト)
E000016
内部ROM
FFFFF16
PM13=1
外部領域
CS0
CS1
2800016∼
メモリ拡張モード
2FFFF16
3000016∼7FFFF16
マイクロプロセッサモード
3000016∼FFFFF16
_____
図2.4.7. CS領域(PM13=1)
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CS2
PM10=0の場合
0800016∼26FFF16
PM10=1の場合
1000016∼26FFF16
CS3
領域なし
M306H3MC-XXXFP/FCFP
(4) リード信号、ライト信号
データバス幅が16ビットの場合、リード信号、ライト信号はPM0レジスタのPM02ビットによって、
______
________
_______
______
_________
__________
RD、BHE、WRの組み合わせ、またはRD、WRL、WRHの組み合わせを選択できます。データバス幅
______
_______
________
______
_________
_________
が8ビットの場合、RD、WR、BHEの組み合わせにしてください。表2.4.5にRD、WRL、WRH信号の
______
______
________
動作、表2.4.6に RD、WR、BHE信号の動作を示します。
______
_________
_________
表2.4.5. RD、WRL、WRH信号の動作
データバス
16ビット
(BYTE端子に
“L”を入力)
______
______
RD
L
H
H
H
WRL
H
L
H
L
WRH
H
H
L
L
外部データバスの状態
データを読む
偶数番地に1バイトデータを書く
奇数番地に1バイトデータを書く
偶数番地、奇数番地ともにデータを書く
________
表2.4.6. RD、WR、BHE信号の動作
データバス
16ビット
(BYTE端子に
“L”を入力)
8ビット
(BYTE端子に
“H”を入力)
BHE
L
L
H
H
L
L
A0
H
H
L
L
L
L
RD
H
L
H
L
H
L
WR
L
H
L
H
L
H
外部データバスの状態
奇数番地に1バイトデータを書く
奇数番地の1バイトデータを読む
偶数番地に1バイトデータを書く
偶数番地の1バイトデータを読む
偶数番地、奇数番地ともにデータを書く
偶数番地、奇数番地ともにデータを読む
H
L
(注1)
HまたはL
1バイトのデータを書く
L
H
(注1)
HまたはL
1バイトのデータを読む
注1. 使用しないでください。
(5) ALE信号
マルチプレクスバスの空間をアクセスするとき、アドレスをラッチするための信号です。ALE信号
の立ち下がりでアドレスをラッチしてください。
BYTE端子に“H”を入力した場合
BYTE端子に“L”を入力した場合
ALE
ALE
A0/D0∼A7/D7
A8∼A19
アドレス
データ
A0
A1/D0∼A8/D7
アドレス
アドレス
A9∼A19
注1. CSの全空間にマルチプレクスバスを割り当てた場合、入出力ポートになります。
図2.4.8. ALE信号とアドレスバス、データバス
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データ
アドレス(注1)
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アドレス
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_______
(6) RDY信号
アクセス速度が遅い外部デバイスをアクセスするための信号です。バスサイクルの最後のBCLKの
_______
立ち下がり時にRDY端子へ“L”が入力されている場合、バスサイクルにウエイトが挿入されます。
_______
_______
RDY信号によるウエイト中、次の信号はRDY信号を受け付けたときの状態を保持します。
______
______
______
________
________
______
________
____________
A0∼A19、D0∼D15、CS0∼CS3、RD、WRL、WRH、WR、BHE、ALE、HLDA
_______
その後、BCLKの立ち下がり時にRDY端子へ“H”が入力されていると、残りのバスサイクルを実
________
行します。図2.4.9にRDY信号によってリードサイクルにウエイトが挿入された例を示します。
________
RDY信号を使用する場合、CSRレジスタの対応するビット(CS3W∼CS0Wビット)を“0”(ウエイト
_______
あり)にしてください。RDY信号を使用しない場合、未使用端子の処理をしてください。
セパレートバスの場合
BCLK
RD
CSi
(i=0∼3)
RDY
tsu(RDY - BCLK)
RDYの受付タイミング
マルチプレクスバスの場合
BCLK
RD
CSi
(i=0∼3)
RDY
tsu(RDY - BCLK)
:RDY信号によるウエイト
RDYの受付タイミング
:ソフトウエアによるウエイト
tsu(RDY - BCLK):RDY入力セットアップ時間
上記はCSEレジスタのCSEi1W∼CSEi0W(i=0∼3)ビットが“002”(1ウエイト)の場合です。
________
図2.4.9. RDY信号によってリードサイクルにウエイトが挿入された例
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__________
(7) HOLD信号
____________
バスの使用権をCPUやDMAから外部回路へ移行するための信号です。HOLD端子に“L”を入力す
____________
るとその時点のバスアクセスを終了した後、マイクロコンピュータはホールド状態になります。HOLD
____________
端子が“L”の期間、ホールド状態を保持し、HLDA端子からホールド状態の間、“L”を出力します。
表2.4.7にホールド状態におけるマイクロコンピュータの状態を示します。
____________
なお、バスの使用優先順位は高い方から順に、HOLD、DMAC、CPUとなります。ただし、CPUが
奇数番地をワード単位でアクセスしている場合、2 回に分けられたアクセスの間、DMA はバス使用
権を得ることはできません。
__________
HOLD > DMAC > CPU
図2.4.10. バス使用優先順位
表2.4.7. ホールド状態におけるマイクロコンピュータの状態
項 目
BCLK
_______
_______
______
_________
_________
______
A0∼A19、D0∼D15、CS0∼CS3、RD、WRL、WRH、WR
________
BHE
入出力ポート
P0、P1、P3、P4(注1)
P6∼P10
____________
HLDA
内部周辺機能
ALE
注1. 入出力ポートを選択した場合です。
状 態
出力
ハイインピーダンス
ハイインピーダンス
HOLD信号を受け付けたときの状態を保持
“L”を出力
動作(ただし監視タイマは停止)
不定
__________
(8) BCLK出力
PM0レジスタのPM07ビットを“0”(出力する)にすると、CPUクロックと同一周波数のクロックが
BCLKとしてBCLK端子から出力されます。詳細は「CPUクロックと周辺機能」を参照してください。
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表2.4.8. プロセッサモードと端子の機能表
プロセッサモード
メモリ拡張モードまたはマイクロプロセッサモード
002(セパレートバス)
PM05∼PM04ビット
データバス幅
8ビット
BYTE端子
“H”
メモリ拡張モード
012(CS2領域はマルチプレクスバス
それ以外はセパレートバス)
102(CS1領域はマルチプレクスバス
それ以外はセパレートバス)
16ビット
8ビット
“L”
112(CSの全空間が
マルチプレクス
バス)
(注1)
16ビット
“H”
8ビット
“L”
“H”
P00∼P07
D0∼D7
D0∼D7
D0∼D7 (注4)
D0∼D7 (注4)
入出力ポート
P10∼P17
入出力ポート
D8∼D15
入出力ポート
D8∼D15 (注4)
入出力ポート
P20
A0
A0
A0/D0(注2)
A0
A0/D0
P21∼P27
A1∼A7
A1∼A7
A1∼A7/D1∼D7
(注2)
A1∼A7/D0∼D6
(注2)
A1∼A7/D1∼D7
P30
A8
A8
A8
A8/D7(注2)
P31∼P33
A9∼A11
入出力ポート
PM11=0
A12∼A15
入出力ポート
PM11=1
入出力ポート
P34∼P37
P40∼P43
P44
P45
P46
P47
PM06=0
A16∼A19
PM06=1
入出力ポート
CS0=0
入出力ポート
CS0=1
CS0
CS1=0
入出力ポート
CS1=1
CS1
CS2=0
入出力ポート
CS2=1
CS2
CS3=0
入出力ポート
CS3=1
CS3
P50
PM02=0
WR
P51
PM02=0
PM02=1
入出力ポート
(注3)
WRL
(注3)
WRL
(注3)
(注3)
WRH
(注3)
WRH
(注3)
BHE
PM02=1
P52
A8
RD
P53
BCLK
P54
HLDA
P55
HOLD
P56
ALE
P57
RDY
入出力ポート:入出力ポートまたは周辺機能入出力端子として機能する
注1. PM01∼PM00ビットが“012 ”(メモリ拡張モード)で、PM05∼PM04ビットを“112”(マルチプレクスバスをCSの全空間に割り当てる)に
する場合、BYTE端子に“H”を入力(外部データバスは8ビット)してください。
CNVSS端子にVCCを入力している(フラッシュメモリ版では、CNVSS端子及びM1端子にVCCを入力している)場合、リセット後、
PM05∼PM04ビットを“112”にしないでください。
メモリ拡張モードで、PM05∼PM04ビットを“11 2”にした場合、P31∼P37、P40∼P43は入出力ポートとなりますので、アクセスできる
領域はCSごとに256バイトです。
注2. セパレートバスではアドレスバスになります。
注3. データバス幅8ビットの場合、PM02ビットは“0”(RD、BHE、WR)にしてください。
注4. マルチプレクスバスを使用する領域をアクセスする場合、書き込み時は不定値を出力します。
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(9) 内部領域をアクセスしたときの外部バスの状態
表2.4.9に内部領域をアクセスしたときの外部バスの状態を示します。
表2.4.9. 内部領域をアクセスしたときの外部バスの状態
項 目
SFRをアクセスしたときの状態 内部ROM、RAMをアクセスしたときの状態
アドレスを出力
直前にアクセスされた外部領域またはSFR
のアドレスを保持
D0∼D15
リード時
ハイインピーダンス
ハイインピーダンス
ライト時
データを出力
不定
_____
______
_________
__________
_____
______
_________
__________
RD、WR、WRL、WRH RD、WR、WRL、WRHを出力
“H”を出力
________
________
BHE
BHEを出力
直前にアクセスされた外部領域またはSFR
の状態を保持
______
______
CS0∼CS3
“H”を出力
“H”を出力
ALE
“L”を出力
“L”を出力
A0∼A19
(10) ソフトウエアウエイト
PM1レジスタのPM17ビット、CSRレジスタのCS0W∼CS3Wビット、CSEレジスタによって、ソフ
トウエアウエイトを挿入できます。
SFR領域は、これらの制御ビットの影響を受けず、BCLKの2サイクルでアクセスされます。
_________
RDY信号を使用する場合、CS0W∼CS3Wビットの該当するビットを“0”(ウエイトあり)にしてく
ださい。
図2.4.11にCSEレジスタ、表2.4.10にソフトウエアウエイト関連ビットとバスサイクル、図2.4.12、
図2.4.13にソフトウエアウエイトを使用した場合のバスタイミング例を示します。
チップセレクト拡張制御レジスタ
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b0
シンボル
CSE
アドレス
001B16番地
ビットシンボル
ビット名
CSE00W
リセット後の値
0016
CS0ウエイト拡張ビット(注1)
CSE01W
CSE10W
CS1ウエイト拡張ビット(注1)
CSE11W
CSE20W
CS2ウエイト拡張ビット(注1)
CSE21W
CSE30W
CSE31W
CS3ウエイト拡張ビット(注1)
機 能
RW
b1 b0
0 0 : 1ウエイト
0 1 : 2ウエイト
1 0 : 3ウエイト
1 1 : 設定しないでください
b1 b0
0 0 : 1ウエイト
0 1 : 2ウエイト
1 0 : 3ウエイト
1 1 : 設定しないでください
b1 b0
0 0 : 1ウエイト
0 1 : 2ウエイト
1 0 : 3ウエイト
1 1 : 設定しないでください
b1 b0
0 0 : 1ウエイト
0 1 : 2ウエイト
1 0 : 3ウエイト
1 1 : 設定しないでください
RW
RW
RW
RW
RW
RW
RW
RW
注1. CSRレジスタのCSiWビット(i=0∼3)を“0”(ウエイトあり)にしてから、CSEi1W∼CSEi0Wビットを書いてください。
また、CSiWビットを“1”(ウエイトなし)にする場合は、CSEi1W∼CSEi0Wビットを“002”に戻してから行って
ください。
図2.4.11. CSEレジスタ
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表2.4.10. ソフトウエアウエイト関連ビットとバスサイクル
PM1レジスタ
PM17ビット
バス形式
領域
CSRレジスタ
CS3Wビット(注1)
CS2Wビット(注1)
CS1Wビット(注1)
CS0Wビット(注1)
CSEレジスタ
CSE31W∼CSE30Wビット
CSE21W∼CSE20Wビット
CSE11W∼CSE10Wビット
CSE01W∼CSE00Wビット
ソフトウエア
ウエイト
SFR
バスサイクル
BCLKの2サイクル
内部
RAM、ROM
0
なし
1
1ウエイト
0
1
002
なし
BCLKの1サイクル(注3)
BCLKの2サイクル
BCLKの1サイクル(リード)
BCLKの2サイクル(ライト)
セパレート
バス
外部領域
1
マルチプレクス
バス(注2)
1
0
002
1ウエイト
BCLKの2サイクル(注3)
0
012
2ウエイト
BCLKの3サイクル
0
102
3ウエイト
BCLKの4サイクル
1
002
1ウエイト
BCLKの2サイクル
0
002
1ウエイト
BCLKの3サイクル
0
012
2ウエイト
BCLKの3サイクル
0
102
3ウエイト
BCLKの4サイクル
0
002
1ウエイト
BCLKの3サイクル
注1. RDY信号を使用する場合“0”(ウエイトあり)にしてください。
注2. マルチプレクスバスでアクセスする場合は、CS0W∼CS3Wビットの該当するビットを“0”(ウエイトあり)にしてください。
注3. リセット後、PM17ビットは“0”(ウエイトなし)、CS0W∼CS3Wビットはすべて“0”(ウエイトあり)、CSEレジスタは“0016”(CS0∼CS3は
1ウエイト)ですので、内部RAMと内部ROMはウエイトなし、外部領域はすべて1ウエイトになります。
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(1) セパレートバス、ウエイトなし設定
バスサイクル
(注1)
バスサイクル
(注1)
BCLK
ライト信号
リード信号
データバス
アドレスバス
入力
出力
アドレス
アドレス
CS
(2) セパレートバス、1ウエイト設定
バスサイクル(注1)
バスサイクル(注1)
BCLK
ライト信号
リード信号
データバス
アドレスバス
出力
入力
アドレス
アドレス
CS
(3) セパレートバス、2ウエイト設定
バスサイクル(注1)
バスサイクル(注1)
BCLK
ライト信号
リード信号
出力
データバス
アドレスバス
アドレス
入力
アドレス
CS
注1. 本タイミング例はバスサイクルの長さを示したものです。本バスサイクルの後にリードサイクル、ライトサイクルが
連続する場合もあります。
図2.4.12. ソフトウエアウエイトを使用した場合のバスタイミング例(1)
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(1) セパレートバス、3ウエイト設定
バスサイクル(注1)
バスサイクル(注1)
BCLK
ライト信号
リード信号
入力
出力
データバス
アドレス
アドレスバス
アドレス
CS
(2) マルチプレクスバス、1ウエイト該定または2ウエイト設定
バスサイクル(注1)
バスサイクル(注1)
BCLK
ライト信号
リード信号
ALE
アドレス
アドレス
アドレスバス
アドレスバス
アドレス
/データバス
データ出力
アドレス
入力
CS
(3) マルチプレクスバス、3ウエイト設定
バスサイクル(注1)
バスサイクル(注1)
BCLK
ライト信号
リード信号
ALE
アドレスバス
アドレスバス
/データバス
アドレス
アドレス
アドレス
データ出力
アドレス
入力
CS
注1. 本タイミング例はバスサイクルの長さを示したものです。本バスサイクルの後にリードサイクル、ライトサイクルが連続
する場合もあります。
(EF-03-UM60)
図2.4.13. ソフトウエアウエイトを使用した場合のバスタイミング例(2)
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2.5 クロック発生回路
クロック発生回路として、2つの回路を内蔵します。
・ メインクロック発振回路
・ サブクロック発振回路
表2.5.1にクロック発生回路の概略仕様を示します。また、図2.5.1にシステムクロック発生回路のブロッ
ク図、図2.5.2∼図2.5.4にクロック関連レジスタを示します。
表2.5.1. クロック発生回路の概略仕様
項 目
用途
メインクロック
発振回路
・CPUのクロック源
・周辺機能のクロック源
クロック周波数
0∼10MHz
接続できる発振子 ・セラミック共振子
・水晶発振子(注2)
サブクロック
発振回路
・CPUのクロック源
・タイマA、Bの
クロック源
32.768kHz
・水晶発振子
発振子の接続端子
XIN、XOUT
XCIN、XCOUT
発振停止、再開
機能
あり
あり
発振
停止
リセット後
の状態 (注1)
その他
外部で生成されたクロックを入力可能
注1.START端子=“H”設定時のリセット後の状態を示します。
START端子=“L”設定時では、以下のようになります。
メインクロック発振回路:停止, サブクロック発振回路:発振
注2.「2.14 拡張機能(スライサ)」を使用する場合は、XIN-XOUT端子間に水晶発振子を必ず接続してください。
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サブクロック
発振回路
XCIN
入出力ポート
XCOUT
CM01∼CM00=002
PM01∼PM00=002、CM01∼CM00=012
CLKOUT
PM01∼PM00=002、
CM01∼CM00=112
PM01∼PM00=002、CM01∼CM00=102
1/32
CM04
fC32
f1
サブクロック
PCLK0=1
f2
PCLK0=0
fC
f8
START
f32
S Q
fAD
R
f1SIO
CM07
f2SIO
メイン
クロック
CM06
CM10=1(ストップモード)
S Q
XIN
PCLK1=1
PCLK1=0
f8SIO
XOUT
f32SIO
e b c
R
a
CM07=0
d
分周器
CPUクロック
fC
メインクロック
発振回路
CM05
BCLK
CM07=1
CM02
S
Q
R
WAIT命令
e
a
RESET
c
b
1/2
1/2
1/2
1/2
1/4
ソフトウエアリセット
NMI
CM06=1
割り込み要求レベル判定出力
CM02、CM04、CM05、CM06、CM07: CM0レジスタのビット
CM10、CM11、CM16、CM17: CM1レジスタのビット
PCLK0、PCLK1: PCLKレジスタのビット
CM06=0
CM17∼CM16=102
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1/32
1/16
CM06=0
CM17∼CM16=112
d
CM06=0
CM17∼CM16=012
CM06=0
CM17∼CM16=002
図2.5.1. システムクロック発生回路
1/2
1/2
1/8
分周器詳細
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システムクロック制御レジスタ0(注1)
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b0
シンボル
CM0
ビットシンボル
CM00 CM01
アドレス
000616番地
リセット後の値 (注14)
010010002
(START端子=Vcc時)
(START端子=Vss時)
011110002
ビット
名
クロック出力機能選択ビット
(シングルチップモード時
のみ有効)
機 能
b1 b0
0 0 : 入出力ポートP57
0 1 : fCを出力
1 0 : f8を出力
1 1 : f32を出力
RW
RW
RW
WAIT時周辺機能クロック
停止ビット(注10)
0 : ウエイトモード時、周辺機能
クロック停止しない
1 : ウエイトモード時、周辺機能
クロック停止する(注8)
RW
CM03
XCIN-XCOUT駆動能力選択
ビット(注2)
0 : Low
1 : High
RW
CM04
ポートXC切り替えビット
(注2)
0 : 入出力ポートP86、P87
1 : XCIN-XCOUT発振機能(注9)
RW
CM05
メインクロック停止ビット
(注3、注10、注12、注13)
0 : 発振
1 : 停止(注4、注5)
RW
CM06
メインクロック分周比
選択ビット0(注7、注13)
0 : CM16、CM17ビット有効
1 : 8分周モード
RW
CM07
システムクロック選択ビット
(注6、注10、注11、注12)
0 : メインクロック
1 : サブクロック
RW
CM02 注1.
注2.
このレジスタは、PRCRレジスタのPRC0ビットを“1”(書き込み許可)にした後で書き換えてください。
CM04ビットを“0”(入出力ポート)にしたとき、またはストップモードへ移行したとき、CM03ビットは“1”(HIGH)に
なります。
注3.
このビットは低消費電力モードにするときに、メインクロックを停止させるためのビットです。メインクロックが停止
したかどうかの検出には使用できません。メインクロックを停止させる場合、次のようにしてください。
(1) サブクロックが安定して発振している状態で、CM07ビットを“1”(サブクロック選択)にする
(2) CM05ビットを“1”(停止)にする
注4.
外部クロック入力時には、クロック発振バッファだけ停止し、サブクロックをCPUクロックに選択していなければ、
クロック入力は受け付けられます。
注5.
CM05ビットが“1”の場合、XOUT端子は“H”になります。また、内蔵している帰還抵抗は接続したままですので、XIN
端子は帰還抵抗を介して、XOUT(“H”)にプルアップされた状態となります。
注6.
CM04ビットを“1”(XCIN-XCOUT発振機能)にし、サブクロックの発振が安定した後に、CM07ビットを“0”から“1”
(サブクロック)にしてください。
注7.
高速モード、中速モードからストップモードへの移行時、CM06ビットは“1”(8分周モード)になります。
注8.
fC32は停止しません。低速モードまたは低消費電力モード時は“1”(ウエイトモード時、周辺機能クロック停止する)に
しないでください。
注9.
サブクロックを使用する場合、このビットを“1”にしてください。また、ポートP86、P87は入力ポートで、
プルアップなしにしてください。
注10. PM2レジスタのPM21ビットが“1”(クロック変更禁止)の場合、CM02、CM05、CM07ビットに書いても変化しません。
注11. PM21ビットを“1”にする場合、CM07ビットを“0”(メインクロック)にした後で、PM21ビットを“1”にしてください。
注12. CPUクロックのクロック源をメインクロックにする場合、次のようにしてください。
(1) CM05ビットを“0”(発振)にする。
(2) td(M-L)またはメインクロック発振安定時間のうち長い方を待つ。
(3) CM07ビットを“0”にする。
注13. CM05ビットが“1”(メインクロックを停止)のとき、CM06ビットが“1”(8分周モード)、CM15ビットが“1”
(駆動能力HIGH)に固定されます。
注14. START端子の印加電圧により、リセット後の値は異なりますので注意してください。
図2.5.2. CM0レジスタ
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システムクロック制御レジスタ1(注1)
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
0 0 0 0
b0
シンボル
CM1
ビットシンボル
アドレス
000716番地
リセット後の値
001000002
ビット
機 能
RW
CM10 名
全クロック停止制御ビット
(注4、注5)
0 : クロック発振
1 : 全クロック停止(ストップモード)
RW
(b4-b1) 予約ビット
“0”にしてください
RW
CM15
XIN-XOUT駆動能力選択ビット
(注2)
CM16
メインクロック分周比
選択ビット1(注3)
0 : LOW
1 : HIGH
RW
b7 b6
CM17
注1.
注2.
0 0 : 分周なしモード
0 1 : 2分周モード
1 0 : 4分周モード
1 1 : 16分周モード
RW
RW
このレジスタは、PRCRレジスタのPRC0ビットを“1”(書き込み許可)にした後で書き換えてください。
高速モード、中速モードからストップモードへの移行時、または低速モードで、CM05ビットを“1”(メインクロック停止)にしたとき、
CM15ビットは“1”(駆動能力HIGH)になります。
注3. CM06ビットが“0”(CM16、CM17ビット有効)の場合、有効となります。
注4. CM10ビットが“1”(ストップモード)の場合、XOUTは“H”となり、内蔵している帰還抵抗は切り離されます。XCIN端子、
XCOUT端子は、ハイインピーダンスになります。
注5. PM2レジスタのPM21ビットが“1”(クロック変更禁止)の場合、CM10ビットに書いても変化しません。
図2.5.3. CM1レジスタ
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周辺クロック選択レジスタ(注1)
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b0
シンボル
PCLKR
0 0 0 0 0 0
アドレス
025E16番地
リセット後の値
000000112
ビット名
ビットシンボル
機 能
タイマA、Bクロック選択ビット
PCLK0 (タイマA、タイマBのクロック源)
SI/Oクロック選択ビット
PCLK1 (b7-b2) (UART0∼UART2、SI/O3、SI/O4
のクロック源)
予約ビット
RW
0 : f2
1 : f1
RW
0 : f2SIO
1 : f1SIO
RW
“0”にしてください
RW
注1. このレジスタは、PRCRレジスタのPRC0ビットを“1”(書き込み許可)にした後で書き換えてください。
プロセッサモードレジスタ2(注1)
b7
b6
b5
b4
b3
0
0 0
b2
b1
シンボル
PM2
アドレス
001E16番地
ビットシンボル
ビット名
b0
0
リセット後の値
XXX000002
機 能
予約ビット
“0”にしてください
RW
システムクロック保護ビット
(注2、注3)
0 : PRCRレジスタでクロックを保護
1 : クロックの変更禁止
RW
(b4-b2)
予約ビット
“0”にしてください
RW
(b7-b5)
何も配置されていない。書く場合、“0”を書いてください。
読んだ場合、その値は不定。
(b0)
PM21
注1. このレジスタはPRCRレジスタのPRC1ビットを“1”(書き込み許可)にした後で書き換えてください。
注2. 一度“1”にすると、プログラムでは“0”にできません。
注3. PM21ビットを“1”にすると次のビットに書き込んでも変化しません。
CM0レジスタのCM02ビット
CM0レジスタのCM05ビット(メインクロックは停止しない)
CM0レジスタのCM07ビット(CPUクロックのクロック源は変化しない)
CM1レジスタのCM10ビット(ストップモードに移行しない)
図2.5.4. PCLKR、PM2レジスタ
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2.5.1 発振回路
クロック発生回路で生成するクロックを説明します。
クロック発生回路には、2つの発振回路が内蔵されており、リセット後START端子の設定により、CPU
クロックとしてメインクロックまたはサブクロックを選択することができます。
(1) メインクロック
メインクロック発振回路が供給するクロックです。CPUクロックと周辺機能クロックのクロック源
になります。メインクロック発振回路はXIN-XOUT端子間に発振子を接続することで発振回路が構成
されます。メインクロック発振回路には帰還抵抗が内蔵されており、ストップモード時には消費電力
を低減するため、発振回路から切り離されます。メインクロック発振回路には、外部で生成されたク
ロックをXIN端子へ入力することもできます。図2.5.5にメインクロックの接続回路例を示します。
START端子が“H”の場合、リセット後は、メインクロックの8分周がCPUクロックになります(サ
ブクロックは停止)。
CPUクロックのクロック源をサブクロックに切り替えた後、CM0レジスタのCM05ビットを“1”(メ
インクロック発振回路の発振停止)にすると、消費電力を低減できます。この場合、XOUTは“H”に
なります。また、内蔵している帰還抵抗はONしたままですので、XINは帰還抵抗を介してXOUTにプ
ルアップされた状態となります。なお、外部で生成したクロックをXIN端子に入力している場合、CM05
を“1”にしてもサブクロックをCPUクロックに選択していない限り、メインクロックは停止しませ
んので、必要な場合は外部でクロックを停止させてください。
ストップモード時は、メインクロックを含めたすべてのクロックが停止します。詳細は「パワーコ
ントロール」を参照してください。
マイクロコンピュータ
(帰還抵抗内蔵)
マイクロコンピュータ
(帰還抵抗内蔵)
XIN
XOUT
XIN
XOUT
開放
(注1)
Rd
外部で生成されたクロック
CIN
COUT
Vcc
Vss
注1. 必要に応じてダンピング抵抗を挿入してください。抵抗値は発振子、発振駆動 能力によって異なりますので、発振子メーカの推奨する値に設定してください。
発振駆動能力をLOWで使用する場合には、LOWの状態でも安定して発振するか確
認してください。また、発振子メーカから外部に帰還抵抗を追加する旨の指示が
あった場合は、その指示に従ってXIN、XOUT間に、帰還抵抗を付加してください。
図2.5.5. メインクロックの接続回路例
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(2) サブクロック
サブクロック発振回路が供給するクロックです。CPUクロックと、タイマA、タイマBのカウント
ソースのクロック源になります。また、サブクロックと同一周波数のfcをCLKOUT端子から出力でき
ます。
サブクロック発振回路は、XCIN-XCOUT端子間に水晶発振子を接続することで発振回路が構成され
ます。サブクロック発振回路には帰還抵抗が内蔵されており、ストップモード時には消費電力を低減
するため、発振回路から切り離されます。サブクロック発振回路には、外部で生成されたクロックを
XCIN端子へ入力することもできます。図2.5.6にサブクロックの接続回路例を示します。
START端子が“H”の場合、リセット後は、サブクロックは停止しています。このとき、帰還抵抗
は発振回路から切り離されています。
サブクロックの発振が安定した後、CM0レジスタのCM07ビットを“1”(サブクロック)にすると、
サブクロックがCPUクロックになります。
START端子が“L”の場合、リセット後は、サブクロック発振(XCIN)の8分周がCPUクロックになり
ます(メインクロックは停止)。
この後、メインクロックを使用する場合は、図2.5.7に示す手順に従って移行してください。
ストップモード時、サブクロックを含めたすべてのクロックが停止します。詳細は「パワーコント
ロール」を参照してください。
マイクロコンピュータ
(帰還抵抗内蔵)
XCIN
マイクロコンピュータ
(帰還抵抗内蔵)
XCOUT
XCIN
XCOUT
開放
(注1)
RCd
外部で生成されたクロック
CCIN
CCOUT
Vcc
Vss
注1. 必要に応じてダンピング抵抗を挿入してください。抵抗値は発振子、発振駆動
能力によって異なりますので、発振子メーカの推奨する値に設定してください。
発振駆動能力をLOWで使用する場合には、LOWの状態でも安定して発振するか確
認してください。また、発振子メーカから外部に帰還抵抗を追加する旨の指示が
あった場合は、その指示に従ってXCIN、XCOUT間に、帰還抵抗を付加してください。
図2.5.6. サブクロックの接続回路例
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リセット後、CPUクロックをサブクロックから
メインクロックにする
CM07ビットを“1”(サブクロック)にする CM05ビットを“0”(発振)にする
メインクロックが安定するまで待つ
CM07ビットを“0”(メインクロック)にする (注1)
メインクロック分周比を設定する
CM17∼CM16ビットを“002”, CM06ビットを“0”
(CM16, CM17ビット有効)にする (注2)
END
注1. メインクロックの発振が十分安定してから切り替えてください。
注2. メインクロック分周なし設定を示します。
CM17, CM16を変更した後、CM06を変更してください。
図2.5.7. リセット後、CPUクロック源をサブクロックからメインクロックにする手順
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2.5.2 CPUクロックと周辺機能クロック
CPUを動作させるCPUクロックと周辺機能を動作させる周辺機能クロックがあります。
(1) CPUクロックとBCLK
CPUと監視タイマの動作クロックです。
CPUクロックのクロック源としてメインクロック、または、サブクロックが選択できます。
CPUクロックのクロック源としてメインクロックを選択した場合、選択したクロックを1分周(分周
なし)、または2、4、8、16分周したものがCPUのクロックになります。分周はCM0レジスタのCM06
ビットとCM1レジスタのCM17∼CM16ビットで選択できます。
START端子を“H”にしてリセット解除すると、メインクロックの8分周がCPUクロックになります。
メモリ拡張モード時、マイクロプロセッサモード時、PM0レジスタのPM07ビットを“0”(出力する)
にすると、BCLK端子からCPUクロックと同一周波数のBCLK信号を出力できます。
なお、高速モード、中速モードからストップモードへの移行時、または低速モードでCM0レジスタ
のCM05ビットを“1”(停止)にしたとき、CM0レジスタのCM06ビットは“1”(8分周モード)になります。
(2) 周辺機能クロック(f1、f2、f8、f32、f1SIO、f2SIO、f8SIO、f32SIO、fAD、fC32)
周辺機能の動作クロックです。
fi(i=1、2、8、32)とfiSIOはメインクロックをi分周したクロックです。fiはタイマA、タイマBで、fiSIO
はシリアルI/Oで使用します。f8とf32はCLKOUT端子から出力できます。
fADは、メインクロックをクロック源とし、A-D変換器で使用します。
CM0レジスタのCM02ビットを“1”(ウエイトモード時周辺機能クロックを停止する)にした後にWAIT
命令を実行した場合、または低消費電力モード時、fi、fiSIO、fADは停止します。
fC32はサブクロックをクロック源とし、タイマA、タイマBで使用します。fC32はサブクロックが供
給されているときに使用できます。
クロック出力機能
シングルチップモード時、CLKOUT端子からf8、f32、またはfCを出力できます。CM0レジスタのCM01
∼CM00ビットで選択してください。
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2.5.3 パワーコントロール
パワーコントロールには3つのモードがあります。なお、便宜上、ここでは、ウエイトモード、ストッ
プモード以外の状態を通常動作モードと呼びます。
(1) 通常動作モード
通常動作モードには、さらに4つのモードに分けられます。
通常動作モードでは、CPUクロック、周辺機能クロックが共に供給されていますので、CPUも周辺
機能も動作します。CPUクロックの周波数を制御することで、パワーコントロールを行います。CPU
クロックの周波数が大きいほど処理能力は上がり、小さいほど消費電力は小さくなります。また、不
要な発振回路を停止させると更に消費電力は小さくなります。
CPUクロックのクロック源を切り替えるとき、切り替え先のクロックが安定して発振している必要
があります。切り替え先がメインクロック、サブクロックの場合、プログラムで発振が安定するまで
待ち時間を取ってから移るようにしてください。
■ 高速モード
メインクロックの1分周がCPUクロックとなります。サブクロックが供給されている場合はfC32が
タイマA、タイマBのカウントソースに使用できます。
■ 中速モード
メインクロックの2分周、4分周、8分周、または16分周がCPUクロックとなります。サブクロック
が供給されている場合はfC32がタイマA、タイマBのカウントソースに使用できます。
■ 低速モード
サブクロックがCPUクロックとなります。周辺機能クロックのクロック源は、メインクロックで
す。fC32がタイマA、タイマBのカウントソースに使用できます。
■ 低消費電力モード 低速モードにした後、メインクロックを停止させた状態です。サブクロックがCPUクロックとな
ります。fC32がタイマA、タイマBのカウントソースに使用できます。
このモードにすると同時にCM0レジスタのCM06ビットは“1”(8分周モード)になります。低消費
電力モードでは、CM06ビットを変更しないでください。したがって、次にメインクロックを動作さ
せるときは中速(8分周)モードになります。
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(2) ウエイトモード
ウエイトモードではCPUクロックが停止しますので、CPUクロックで動作するCPUと監視タイマが
停止します。メインクロック、サブクロックは停止しませんので、これらのクロックを使用する周辺
機能は動作します。
●周辺機能クロック停止機能
CM02ビットが“1”(ウエイトモード時、周辺機能クロックを停止する)の場合、ウエイトモード
時にf1、f2、f8、f32、f1SIO、f2SIO、f8SIO、f32SIO、fADが停止しますので、消費電力が低減できます。
fC32は停止しません。
●ウエイトモードへの移行
WAIT命令を実行するとウエイトモードになります。
●ウエイトモード時の端子の状態
表2.5.2にウエイトモード時の端子の状態を示します。
●ウエイトモードからの復帰
_______
ハードウエアリセット、NMI割り込み、または周辺機能割り込みにより、ウエイトモードから復
帰します。
_______
ハードウエアリセットまたはNMI割り込みで復帰する場合、周辺機能割り込みのILVL2∼ILVL0ビッ
トを“0002”(割り込み禁止)にした後、WAIT命令を実行してください。
周辺機能割り込みはCM02ビットの影響を受けます。CM02ビットが“0”(ウエイトモード時、周
辺機能クロックを停止しない)の場合は、すべての周辺機能割り込みがウエイトモードから復帰に使
用できます。CM02ビットが“1”(ウエイトモード時、周辺機能クロックを停止する)の場合は、周
辺機能クロックを使用する周辺機能は停止しますので、外部信号によって動作する周辺機能の割り
込みがウエイトモードから復帰に使用できます。
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表2.5.2. ウエイトモード時の端子の状態
端 子
_______
_______
A0∼A19、D0∼D15、CS0∼CS3、
________
BHE
______
_______
_________
_________
RD、WR、WRL、WRH
___________
HLDA、BCLK
ALE
入出力ポート
CLKOUT
fC選択時
f8、f32選択時
メモリ拡張モード
マイクロプロセッサモード
ウエイトモードに入る直前の状態を保持
シングルチップモード
“H”
“H”
“H”
ウエイトモードに入る直前の状態を保持 ウエイトモードに入る直前の状態を保持
停止しません
CM02ビットが“0”のとき
停止しません
CM02ビットが“1”のとき
ウエイトモードに入る直前の状態を保持
表2.5.3. ウエイトモードからの復帰に使用できる割り込み
割り込み
NMI割り込み
シリアルI/O割り込み
CM02=0の場合
使用可
内部クロック、外部クロック
で使用可
CM02=1の場合
使用可
外部クロックで使用可
キー入力割り込み
A-D変換割り込み
使用可
単発モードまたは単掃引モード
で使用可
使用可
(使用しないでください)
タイマA割り込み
タイマB割り込み
すべてのモードで使用可
イベントカウンタモードまたは
カウントソースがfC32のとき
使用可
INT割り込み
使用可
使用可
表2.5.3にウエイトモードからの復帰に使用できる割り込みと使用条件を示します。
ウエイトモードからの復帰に周辺機能割り込みを使用する場合、WAIT命令実行前に次の設定をしてく
ださい。
(1)ウエイトモードからの復帰に使用する周辺機能割り込みの割り込み制御レジスタのILVL2∼ILVL0
ビットに割り込み優先レベルを設定する。 また、ウエイトモードからの復帰に使用しない周辺機能割り込みのILVL2∼ILVL0ビットをすべて“0002”
(割り込み禁止)にする。
(3) Iフラグを“1”にする。
(4) ウエイトモードからの復帰に使用する周辺機能を動作させる。
周辺機能割り込みで復帰する場合、割り込み要求が発生してCPUクロックの供給を開始すると、割
り込みルーチンを実行します。
周辺機能割り込みでウエイトモードから復帰したときのCPUクロックは、WAIT命令実行時のCPUクロッ
クと同じクロックです。
Rev.1.00
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(3) ストップモード
ストップモードでは、すべての発振が停止します。したがって、CPUクロックと周辺機能クロック
も停止し、これらのクロックで動作するCPU、周辺機能は停止します。消費電力がもっとも少ないモー
ドです。なお、VCC端子に印加する電圧がVRAM以上のとき、内部RAMは保持されます。
また、外部信号によって動作する周辺機能は動作します。ストップモードからの復帰に使用できる
割り込みは次のとおりです。
_______
・NMI割り込み
・キー入力割り込み
_______
・INT割り込み
・タイマA、タイマBの割り込み(イベントカウンタモードで外部パルスをカウント時)
・シリアルI/Oの割り込み(外部クロック選択時)
拡張機能(データスライス機能/ハミング機能)の内部発振回路は拡張レジスタXTAL_VCO, PDC_VCO_ON,
VPS_VCO_ONに“0”を書き込むと発振停止を行います。
●ストップモードへの移行
CM1レジスタのCM10ビットを“1”(全クロック停止)にすると、ストップモードになります。同
時にCM0レジスタのCM06ビットは“1”(8分周モード)、CM10レジスタのCM15ビットは“1”(メイ
ンクロック発振回路の駆動能力HIGH)になります。
●ストップモード時の端子の状態
表2.5.4にストップモード時の端子の状態を示します。
●ストップモードからの復帰
_______
ハードウエアリセット、NMI割り込み、または周辺機能割り込みにより、ストップモードから復
帰します。
_______
ハードウエアリセットまたはNMI割り込みで復帰する場合、周辺機能割り込みのILVL2∼ILVL0ビッ
トをすべて“0002”(割り込み禁止)にした後、CM10ビットを“1”にしてください。
周辺機能割り込みで復帰する場合は、次の設定をした後、CM10ビットを“1”にしてください。
(1) ストップモードからの復帰に使用する周辺機能割り込みのILVL2∼ILVL0ビットに割り込み優先レ
ベルを設定する。
また、ストップモードからの復帰に使用しない周辺機能割り込みのILVL2∼ILVL0ビットをすべて“0002”
(割り込み禁止)にする。
(3) Iフラグを“1”にする。
(4) ストップモードからの復帰に使用する周辺機能を動作させる。
周辺機能割り込みで復帰する場合、割り込み要求が発生して、CPUクロックの供給が開始されると
割り込みルーチンを実行します。
_______
周辺機能割り込み、またはNMI割り込みでストップモードから復帰した場合のCPUクロックは、ストッ
プモード移行前のCPUクロックにしたがって、次のようになります。
ストップモード移行前のCPUクロックがサブクロックの場合
:サブクロック
ストップモード移行前のCPUクロックがメインクロックの場合
:メインクロックの8分周
Rev.1.00
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表2.5.4. ストップモード時の端子の状態
端 子
_______
_______
A0∼A19、D0∼D15、CS0∼CS3、
________
BHE
______
_______
_________
_________
RD、WR、WRL、WRH
___________
HLDA、BCLK
ALE
入出力ポート
CLKOUT
fC選択時
f8、f32選択時
Rev.1.00
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メモリ拡張モード
マイクロプロセッサモード
ストップモードに入る直前の状態を保持
シングルチップモード
“H”
“H”
“H”
ストップモードに入る直前の状態を保持 ストップモードに入る直前の状態を保持
“H”
ストップモードに入る直前の状態を保持
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図2.5.8に通常動作モードからのストップモード、ウエイトモードへの状態遷移を示します。
図2.5.9に通常動作モードの状態遷移を示します。
リセット
発振はすべて停止
CM10=1
WAIT命令
中速モード
(8分周モード)
ストップモード
割り込み
CM07=0
CM06=1
CM05=0
CM10=1
(注2)
割り込み
割り込み
WAIT命令
ストップモード
ウエイトモード
高速モード、中速モード
割り込み
CM10=1
低消費電力
モード時
低速
モード時
CM10=1
WAIT命令
ストップモード
ウエイトモード
低速モード、低消費電力モード
割り込み
割り込み
通常動作モード
注1. 上図はPM2レジスタのPM21ビットが“0”(システムクロック保護機能を使用しない)の場合です。
注2. CM0, CM1レジスタへは、ワードアクセスにより同時に書いてください。
図2.5.8. ストップモード、ウエイトモード状態遷移
メインクロック発振
高速モード
CPUクロック: f(XIN)
中速モード(2分周)
CPUクロック: f(XIN)/2
中速モード(4分周)
CPUクロック: f(XIN)/4
CM07=0
CM07=0
CM07=0
CM06=0
CM06=0
CM06=0
CM17=0
CM17=0
CM17=1
CM16=0
CM16=1
CM16=0
中速モード(8分周)
CPUクロック: f(XIN)/8
CM07=0
CM06=1
CM04=1
高速モード
CPUクロック: f(XIN)
中速モード(2分周)
CPUクロック: f(XIN)/2
中速モード(4分周)
CPUクロック: f(XIN)/4
CM07=0
CM07=0
CM07=0
CM06=0
CM06=0
CM06=0
CM17=0
CM17=0
CM17=1
CM16=0
CM16=1
CM16=0
中速モード(8分周)
CPUクロック: f(XIN)/8
CM07=0
CM06=1
CM07=0
注1、注3
低速モード
CPUクロック: f(XCIN)
CM07=0
CM05=1
CM05=0
低消費電力モード
CPUクロック: f(XCIN)
CM07=0
CM06=1
CM15=1
サブクロック発振
注1. メインクロックの発振が十分安定してから切り替えてください。
注2 サブクロックの発振が十分安定してから切り替えてください。
注3. CM17、CM16を変更した後、CM06を変更してください。
注4. 矢印の方向に従って遷移してください。
図2.5.9. 通常動作モード状態遷移
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中速モード(16分周)
CPUクロック: f(XIN)/16
CM07=0
CM06=0
CM17=1
CM16=1
CM04=0
CM07=1
注2
Rev.1.00
CPUの動作停止
ウエイトモード
中速モード(16分周)
CPUクロック: f(XIN)/16
CM07=0
CM06=0
CM17=1
CM16=1
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2.5.4 システムクロック保護機能
CPUクロックのクロック源にメインクロックを選択しているとき、暴走でCPUクロックが停止しない
ようにクロックの変更を禁止する機能です。
PM2レジスタのPM21ビットを“1” (クロックの変更禁止)にすると、次のビットに書き込めなくなり
ます。
・CM0レジスタのCM02ビット、CM05ビット、CM07ビット
・CM1レジスタのCM10ビット、CM11ビット
システムクロック保護機能を使用する場合、CM0レジスタのCM05ビットが“0”(メインクロック発振)、
CM07ビットが“0”(CPUクロックのクロック源はメインクロック)の状態で次の処理をしてください。
(1)PRCRレジスタのPRC1ビットを“1”(PM2レジスタ書き込み許可)にする
(2)PM2レジスタのPM21ビットを“1” (クロック変更禁止)にする
(3)PRCRレジスタのPRC1ビットを“0”(PM2レジスタ書き込み禁止)にする
PM21ビットが“1”のとき、WAIT命令を実行しないでください。
Rev.1.00
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2.6 プロテクト
プロテクトはプログラムが暴走したときに備え、重要なレジスタは簡単に書き換えられないように保
護する機能です。図2.6.1にPRCRレジスタを示します。PRCRレジスタが保護するレジスタは次のとおり
です。
・PRC0ビットで保護されるレジスタ
:CM0、CM1、PCLKRレジスタ
・PRC1ビットで保護されるレジスタ
:PM0、PM1、PM2レジスタ
・PRC2ビットで保護されるレジスタ
:PD9、S3C、S4Cレジスタ
PRC2ビットを“1”(書き込み許可状態)にした後、任意の番地に書き込みを実行すると“0”(書き込み
禁止状態)になります。PRC2ビットで保護されるレジスタはPRC2ビットを“1”にした次の命令で変更し
てください。PRC2ビットを“1”にする命令と次の命令の間に割り込みやDMA転送が入らないようにし
てください。PRC0、PRC1ビットは任意の番地に書き込みを実行しても“0”になりませんのでプログラ
ムで“0”にしてください。
プロテクトレジスタ
b7
b6
b5
b4
0
0 0
b3
b2
b1
b0
シンボル
PRCR
ビットシンボル
PRC0 アドレス
000A16番地
ビット名
プロテクトビット0 リセット後の値
XX0000002
機 能
RW
CM0、CM1、
PCLKRレジスタへの書き込み
許可
RW
0:書き込み禁止
1:書き込み許可
PRC1
プロテクトビット1
PM0、PM1、PM2レジスタへの
書き込み許可
0:書き込み禁止
1:書き込み許可
PRC2 (b5-b3) (b7-b6) プロテクトビット2 予約ビット
RW
PD9、S3C、S4Cレジスタへの
書き込み許可
0:書き込み禁止
1:書き込み許可(注1)
RW
“0”にしてください
RW
何も配置されていない。書く場合、“0”を書いてください。
読んだ場合、その値は不定。
注1. PRC2ビットは“1”を書き込んだ後、任意の番地に書き込みを実行すると“0”になります。他のビットは“0”になり
ませんので、プログラムで“0”にしてください。
図2.6.1. PRCRレジスタ
Rev.1.00
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2.7 割り込み
2.7.1 割り込みの分類
図2.7.1に割り込みの分類を示します。
(ノンマスカブル割り込み)












ハードウエア
特殊














割り込み
ソフトウエア
(ノンマスカブル割り込み)
未定義命令(UND命令)
オーバフロー(INTO命令)
BRK命令
INT命令
_______
NMI
DBC(注2)
監視タイマ
シングルステップ(注2)
アドレス一致
________
周辺機能(注1)
(マスカブル割り込み)
注1. 周辺機能割り込みは、マイクロコンピュータ内部の周辺機能による割り込みです。
注2. 開発サポートツール専用の割り込みですので、使用しないでください。
図2.7.1. 割り込みの分類
Rev.1.00
●マスカブル割り込み
:
割り込み許可フラグ(Iフラグ)による割り込みの許可(禁止)や割り
込み優先レベルによる割り込み優先順位の変更が可
可能
●ノンマスカブル割り込み
:
割り込み許可フラグ(Iフラグ)による割り込みの許可(禁止)や割り
込み優先レベルによる割り込み優先順位の変更が不
不可能
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2.7.2 ソフトウエア割り込み
ソフトウエア割り込みは、命令の実行によって発生します。ソフトウエア割り込みはノンマスカブル
割り込みです。
●未定義命令割り込み
未定義命令割り込みは、UND命令を実行すると発生します。
●オーバフロー割り込み
オーバフロー割り込みは、Oフラグが“1”(演算の結果がオーバフロー)の場合、INTO命令を実行
すると発生します。演算によってOフラグが変化する命令は次のとおりです。
ABS、ADC、ADCF、ADD、CMP、DIV、DIVU、DIVX、NEG、RMPA、SBB、SHA、SUB
●BRK割り込み
BRK割り込みは、BRK命令を実行すると発生します。
●INT命令割り込み
INT命令割り込みは、INT命令を実行すると発生します。INT命令で指定できるソフトウエア割り込
み番号は0∼63です。ソフトウエア割り込み番号4∼31は周辺機能割り込みに割り当てられますので、
INT命令を実行することで周辺機能割り込みと同じ割り込みルーチンを実行できます。
ソフトウエア割り込み番号0∼31では、命令実行時にUフラグを退避し、Uフラグを“0”(ISPを選択)
にした後、割り込みシーケンスを実行します。割り込みルーチンから復帰するときに退避しておいた
Uフラグを復帰します。ソフトウエア割り込み番号32∼63では、命令実行時Uフラグは変化せず、そ
のとき選択されているSPを使用します。
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2.7.3 ハードウエア割り込み
ハードウエア割り込みには、特殊割り込みと周辺機能割り込みがあります。
●特殊割り込み
特殊割り込みは、ノンマスカブル割り込みです。
_______
(1) NMI割り込み
_________
________
_________
NMI割り込みは、NMI端子の入力が“H”から“L”に変化すると発生します。NMI割り込みの詳
_________
細は「NMI割り込み」を参照してください。
________
(2) DBC割り込み
開発サポートツール専用の割り込みですので、使用しないでください。
(3) 監視タイマ割り込み
監視タイマによる割り込みです。監視タイマ割り込み発生後は、監視タイマを初期化してくださ
い。監視タイマの詳細は「監視タイマ」を参照してください。
(4) シングルステップ割り込み
開発サポートツール専用の割り込みですので、使用しないでください。
(5) アドレス一致割り込み
アドレス一致割り込みは、AIERレジスタのAIER0ビット、AIER1ビット、AIER2レジスタのAIER20
ビット、AIER21ビットのうち、いずれか1つが“1”(アドレス一致割り込み許可)の場合、対応する
RMAD0∼RMAD3レジスタで示される番地の命令を実行する直前に発生します。
アドレス一致割り込みの詳細は「アドレス一致割り込み」を参照してください。
● 周辺機能割り込み
周辺機能割り込みは、マイクロコンピュータ内部の周辺機能による割り込みです。周辺機能割り込
みは、マスカブル割り込みです。周辺機能割り込みの割り込み要因は「表2.7.2 可変ベクタテーブル」
を参照してください。
また、周辺機能の詳細は各周辺機能の説明を参照してください。
Rev.1.00
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2.7.4 割り込みと割り込みベクタ
1ベクタは4バイトです。各割り込みベクタには、割り込みルーチンの先頭番地を設定してください。
割り込み要求が受け付けられると、割り込みベクタに設定した番地へ分岐します。図2.7.2に割り込みベ
クタを示します。
MSB
ベクタ番地(L)
LSB
アドレスの下位
アドレスの中位
ベクタ番地(H)
0000
アドレスの上位
0000
0000
図2.7.2. 割り込みベクタ
●固定ベクタテーブル
固定ベクタテーブルは、FFFDC16番地からFFFFF16番地に配置されています。表2.7.1に固定ベクタ
テーブルを示します。フラッシュメモリ版では、固定ベクタのベクタ番地(H)をIDコードチェック機
能で使用します。詳細は「内蔵フラッシュメモリ書き換え禁止機能」を参照してください。
表2.7.1. 固定ベクタテーブル
割り込み要因
未定義命令
オーバフロー
BRK命令
ベクタ番地
番地(L)∼番地(H)
FFFDC16 ∼ FFFDF16
FFFE016 ∼ FFFE316
FFFE416 ∼ FFFE716
備考
UND命令で割り込み
INTO命令で割り込み
FFFE716番地の内容がFF16の
場合は可変ベクタテーブル内
のベクタが示す番地から実行
アドレス一致
FFFE816 ∼ FFFEB16
シングルステップ(注1)
FFFEC16 ∼ FFFEF16
監視タイマ
FFFF016 ∼ FFFF316
_________
DBC(注1)
FFFF416 ∼ FFFF716
________
NMI
FFFF816 ∼ FFFFB16
リセット
FFFFC16 ∼ FFFFF16
注1. 開発サポートツール専用の割り込みですので、使用しないでください。
Rev.1.00
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参照先
M16C/60、M16C/20
シリーズ
ソフトウエア
マニュアル
アドレス一致割り込み
監視タイマ
________
NMI割り込み
リセット
M306H3MC-XXXFP/FCFP
●可変ベクタテーブル
INTBレジスタに設定された先頭番地から256バイトが可変ベクタテーブルの領域となります。表2.7.2
に可変ベクタテーブルを示します。INTBレジスタに偶数番地を設定すると、奇数番地の場合に比べ
て割り込みシーケンスが速く実行できます。
AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
表2.7.2. 可変ベクタテーブル
割り込み要因
BRK命令(注5)
ベクタ番地(注1)
番地(L)∼番地(H)
+0∼+3(000016 ∼000316)
(予約)
ソフトウエア
割り込み番号
0
1∼3
参照先
M16C/60、M16C/20シリーズ
ソフトウエアマニュアル
INT3
+16∼+19(001016 ∼001316)
4
INT割り込み
タイマB5/SLICE ON (注7)
+20∼+23(001416 ∼001716)
5
タイマ
タイマB4/リモコン、UART1バス衝突検出 (注4、注6、注7)
+24∼+27(001816 ∼001B16)
6
タイマB3/HINT、UART0バス衝突検出 (注4、注6、注7)
+28∼+31(001C16 ∼001F16)
7
タイマ
シリアルI/O
8
SI/O4、INT5
(注2)
+32∼+35(002016 ∼002316)
SI/O3、INT4
(注2)
+36∼+39(002416 ∼002716)
9
INT割り込み
シリアルI/O
UART2バス衝突検出
+40∼+43(002816 ∼002B16)
10
シリアルI/O
DMA0
+44∼+47 (002C16∼002F16)
11
DMA1
+48∼+51 (003016∼003316)
12
キー入力割り込み
+52∼+55 (003416∼003716)
13
キー入力割り込み
A-D
+56∼+59 (003816∼003B16)
14
A-D変換器
UART2送信、NACK2 (注3)
+60∼+63 (003C16∼003F16)
15
(注3)
+64∼+67 (004016∼004316)
16
UART0送信、NACK0 (注3)
+68∼+71 (004416∼004716)
17
(注3)
+72∼+75 (004816∼004B16)
18
UART1送信、NACK1 (注3)
+76∼+79 (004C16∼004F16)
19
(注3)
UART2受信、ACK2
UART0受信、ACK0
UART1受信、ACK1
+80∼+83 (005016∼005316)
20
タイマA0
+84∼+87 (005416∼005716)
21
タイマA1
+88∼+91 (005816∼005B16)
22
タイマA2
+92∼+95 (005C16∼005F16)
23
タイマA3
+96∼+99 (006016∼006316)
24
タイマA4
+100∼+103 (006416∼006716)
25
タイマB0
+104∼+107 (006816∼006B16)
26
タイマB1
+108∼+111 (006C16∼006F16)
27
タイマB2
+112∼+115 (007016∼007316)
28
INT0
+116∼+119 (007416∼007716)
29
INT1
+120∼+123 (007816∼007B16)
30
INT2
+124∼+127 (007C16∼007F16)
31
+128∼+131 (008016∼008316)
32
+252∼+255 (00FC16∼00FF16)
∼
∼
ソフトウエア割り込み(注5)
63
DMAC
シリアルI/O
タイマ
INT割り込み
M16C/60、M16C/20シリーズ
ソフトウエアマニュアル
注1. INTBレジスタが示す番地からの相対番地です。
注2. IFSRレジスタのIFSR6、7ビットで選択してください。
注3. I2Cモード時にNACK、ACKが割り込み要因になります。
注4. IFSR2AレジスタのIFSR26、27ビットで選択してください。
注5. Iフラグによる禁止はできません。
注6. バス衝突検出:IEモード時はバス衝突検出が割り込み要因になります。
I2Cモード時はスタートコンディション検出、ストップコンディション検出が割り込み要因になります。
注7. SLICEON、リモコン、HINT割り込みを使用する場合は、「2.14 拡張機能」の拡張レジスタの3616番地を参照してください。
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2.7.5 割り込み制御
マスカブル割り込みの許可、禁止、受け付ける優先順位の設定について説明します。ここで説明する
内容は、ノンマスカブル割り込みには該当しません。
マスカブル割り込みの許可、禁止は、FLGレジスタのIフラグ、IPL、各割り込み制御レジスタのILVL2
∼ILVL0ビットで行います。また、割り込み要求の有無は、各割り込み制御レジスタのIRビットに示さ
れます。
図2.7.3に割り込み制御レジスタを示します。
Rev.1.00
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割り込み制御レジスタ(注2)
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b0
シンボル
TB5IC
TB4IC/U1BCNIC(注3)
TB3IC/U0BCNIC(注3)
BCNIC
DM0IC、DM1IC
KUPIC
ADIC
S0TIC∼S2TIC
S0RIC∼S2RIC
TA0IC∼TA4IC
TB0IC∼TB2IC
ビット名
ビットシンボル
ILVL0
割り込み優先レベル
選択ビット
ILVL1
ILVL2
IR
(b7-b4)
アドレス
004516番地
004616番地
004716番地
004A16番地
004B16、004C16番地
004D16番地
004E16番地
005116、005316、004F16番地
005216、005416、005016番地
005516∼005916番地
005A16∼005C16番地
割り込み要求ビット
リセット後の値
XXXXX0002
XXXXX0002
XXXXX0002
XXXXX0002
XXXXX0002
XXXXX0002
XXXXX0002
XXXXX0002
XXXXX0002
XXXXX0002
XXXXX0002
機 能
RW
b2 b1 b0
0
0
0
0
1
1
1
1
0
0
1
1
0
0
1
1
0 :レベル0(割り込み禁止)
1 :レベル1
0 :レベル2
1 :レベル3
0 :レベル4
1 :レベル5
0 :レベル6
1 :レベル7
0:割り込み要求なし
1:割り込み要求あり
RW
RW
RW
RW
(注1)
何も配置されていない。書く場合、“0”を書いてください。
読んだ場合、その値は不定。
注1. IRビットは“0”のみ書けます(“1”を書かないでください)。
注2. 割り込み制御レジスタの変更は、そのレジスタに対応する割り込み要求が発生しない箇所で行ってください。
詳細は、「割り込みの注意事項」を参照してください。
注3. IFSR2Aレジスタで選択してください。
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b0
シンボル
INT3IC(注4)
S4IC/INT5IC
S3IC/INT4IC
INT0IC∼INT2IC
0
ビットシンボル
ILVL0
アドレス
004416番地
004816番地
004916番地
005D16∼005F16番地
ビット名
割り込み優先レベル
選択ビット
ILVL1
ILVL2
IR
POL
割り込み要求ビット
極性切り替えビット
予約ビット
(b7-b6)
リセット後の値
XX00X0002
XX00X0002
XX00X0002
XX00X0002
機 能
RW
b2 b1 b0
0
0
0
0
1
1
1
1
0
0
1
1
0
0
1
1
0 :レベル0(割り込み禁止)
1 :レベル1
0 :レベル2
1 :レベル3
0 :レベル4
1 :レベル5
0 :レベル6
1 :レベル7
RW
RW
RW
0:割り込み要求なし
1:割り込み要求あり
RW
0:立ち下がりエッジを選択
(注3、注5)
1:立ち上がりエッジを選択
RW
“0”にしてください
RW
(注1)
何も配置されていない。書く場合、“0”を書いてください。
読んだ場合、その値は不定。
注1. IRビットは“0”のみ書けます(“1”を書かないでください)。
注2. 割り込み制御レジスタの変更は、そのレジスタに対応する割り込み要求が発生しない箇所で行ってください。
詳細は、「割り込みの注意事項」を参照してください。
注3. IFSRレジスタのIFSRiビット(i=0∼5)が“1”(両エッジ)の場合、INTiICレジスタのPOLビットを“0”
(立ち下がりエッジ)にしてください。
注4. メモリ拡張モード、マイクロプロセッサモード時はINT3ICレジスタのILVL2∼ILVL0ビットを“000 2”(割り込み禁止)
にしてください。
注5. IFSRレジスタのIFSR6ビットが“0”(SI/O3選択)時はS3ICレジスタの、IFSR7ビットが“0”(SI/O4選択)時は
S4ICレジスタのPOLビットを“0”(立ち下がりエッジ)にしてください。
図2.7.3. 割り込み制御レジスタ
Rev.1.00
2004.03.01
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M306H3MC-XXXFP/FCFP
Iフラグ
Iフラグは、マスカブル割り込みを許可または禁止します。Iフラグを“1”(許可)にすると、マスカブ
ル割り込みは許可され、“0”(禁止)にするとすべてのマスカブル割り込みは禁止されます。
IRビット
IRビットは割り込み要求が発生すると、“1”(割り込み要求あり)になります。割り込み要求が受け付
けられ、対応する割り込みベクタに分岐した後、IRビットは“0”(割り込み要求なし)になります。
IRビットはプログラムによって“0”にできます。“1”を書かないでください。
ILVL2∼ILVL0ビット、IPL
割り込み優先レベルは、ILVL2∼ILVL0ビットで設定できます。
表2.7.3に割り込み優先レベルの設定、表2.7.4にIPLにより許可される割り込み優先レベルを示します。
割り込み要求が受け付けられる条件を次に示します。
・Iフラグ
= 1
・IRビット
= 1
・割り込み優先レベル
> IPL
Iフラグ、IRビット、ILVL2∼ILVL0ビット、IPLはそれぞれ独立しており、互いに影響を与えることは
ありません。
表2.7.3. 割り込み優先レベルの設定
ILVL2∼ILVL0ビット
Rev.1.00
割り込み優先レベル
000 2
レベル0 (割り込み禁止)
001 2
レベル1
010 2
表2.7.4. IPLにより許可される割り込み優先レベル
優先順位
IPL
許可される割り込み優先レベル
000 2
レベル1以上を許可
001 2
レベル2以上を許可
レベル2
010 2
レベル3以上を許可
011 2
レベル3
011 2
レベル4以上を許可
100
2
レベル4
100
2
レベル5以上を許可
101 2
レベル5
101 2
レベル6以上を許可
110 2
レベル6
110 2
レベル7以上を許可
111 2
レベル7
111 2
すべてのマスカブル割り込みを禁止
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低い
高い
M306H3MC-XXXFP/FCFP
2.7.6 割り込みシーケンス
割り込み要求が受け付けられてから割り込みルーチンが実行されるまでの、割り込みシーケンスにつ
いて説明します。
命令実行中に割り込み要求が発生すると、その命令の実行終了後に優先順位が判定され、次のサイク
ルから割り込みシーケンスに移ります。ただし、SMOVB、SMOVF、SSTR、RMPAの各命令は、命令実
行中に割り込み要求が発生すると、命令の動作を一時中断し割り込みシーケンスに移ります。
割り込みシーケンスでは、次のように動作します。図2.7.4に割り込みシーケンスの実行時間を示しま
す。
(1) 0000016番地を読むことで、CPUは割り込み情報(割り込み番号、割り込み要求レベル)を獲得しま
す。その後、該当する割り込みのIRビットが“0”(割り込み要求なし)になります。
(2) 割り込みシーケンス直前のFLGレジスタをCPU内部の一時レジスタ(注1)に退避します。
(3) FLGレジスタのうち、Iフラグ、Dフラグ、Uフラグは次のようになります。
Iフラグは“0”(割り込み禁止)
Dフラグは“0”(シングルステップ割り込みは割り込み禁止)
Uフラグは“0”(ISPを指定)
ただしUフラグは、ソフトウエア割り込み番号32∼63のINT命令を実行した場合は変化しません。
(4) CPU内部の一時レジスタ(注1)をスタックに退避します。
(5) PCをスタックに退避します。
(6) IPLに、受け付けた割り込みの割り込み優先レベルを設定します。
(7) 割り込みベクタに設定された割り込みルーチンの先頭番地がPCに入ります。
割り込みシーケンス終了後は、割り込みルーチンの先頭番地から命令を実行します。
注1. ユーザは使用できません。
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
CPUクロック
0000016番地
アドレスバス
データバス
割り込み情報
RD
不定(注1)
不定(注1)
SP-2
SP-2の内容
SP-4
SP-4の内容
vec
vecの内容
vec+2
vec+2の内容
不定(注1)
WR(注2)
注1.不定の部分は命令キューバッファに依存します。命令キューバッファが命令を取れる状態だとリードサイクルが発生します。
注2.WR信号は、スタックを内部RAMに配置した場合のタイミングを示しています。
図2.7.4. 割り込みシーケンスの実行時間
Rev.1.00
2004.03.01
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PC
M306H3MC-XXXFP/FCFP
割り込み応答時間
図2.7.5に割り込み応答時間を示します。割り込み応答時間は、割り込み要求が発生してから割り込み
ルーチン内の最初の命令を実行するまでの時間です。この時間は、割り込み要求発生時点から、そのと
き実行している命令が終了するまでの時間(図2.7.5の(a))と割り込みシーケンスを実行する時間(図2.7.5の
(b))で構成されます。
割り込み要求発生
割り込み要求受付
時間
命令
割り込みシーケンス
(a)
割り込みルーチン内
の命令
(b)
割り込み応答時間
(a) 割り込み要求発生時点からそのとき実行している命令が終了するまでの時間。実行している命令
によって異なります。この時間が最も長くなる命令はDIVX命令で30サイクル(ウエイトなし、除数
がレジスタの場合のサイクル数)です。
(b) 割り込みシーケンスを実行する時間。次の表を参照してください。なお、DBC割り込みは+2
サイクル、アドレス一致割り込み、シングルステップ割り込みは+1サイクルしてください。
割り込みベクタの番地 SPの値
16ビットバス、ウエイトなし 8ビットバス、ウエイトなし
偶数
偶数
18サイクル
20サイクル
偶数
奇数
19サイクル
20サイクル
奇数
偶数
19サイクル
20サイクル
奇数
奇数
20サイクル
20サイクル
図2.7.5. 割り込み応答時間
割り込み要求受付時のIPLの変化
マスカブル割り込みの割り込み要求が受け付けられると、IPLには受け付けた割り込みの割り込み優先
レベルが設定されます。
ソフトウエア割り込みと特殊割り込み要求が受け付けられると表2.7.5に示す値がIPLに設定されます。
表2.7.5にソフトウエア割り込み、特殊割り込み受け付け時のIPLの値を示します。
表2.7.5. ソフトウエア割り込み、特殊割り込み受け付け時のIPLの値
割り込み要因
設定される IPL の値
_______
監視タイマ、NMI
7
________
ソフトウエア、アドレス一致、DBC、シングルステップ
Rev.1.00
2004.03.01
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変化しない
M306H3MC-XXXFP/FCFP
レジスタ退避
割り込みシーケンスでは、FLGレジスタとPCをスタックに退避します。
スタックへはPCの上位4ビットとFLGレジスタの上位4ビット(IPL)、下位8ビットの合計16ビットをま
ず退避し、次にPCの下位16ビットを退避します。図2.7.6に割り込み要求受付前と後のスタックの状態を
示します。
その他の必要なレジスタは、割り込みルーチンの最初でプログラムによって退避してください。PUSHM
命令を用いると、1命令でSPを除くすべてのレジスタを退避できます。
番地
スタック
MSB
スタック
番地
LSB
MSB
LSB
mー4
mー4
PCL
mー3
mー3
PCM
mー2
mー2
FLGL
mー1
mー1
m
前スタックの内容
m+1
前スタックの内容
[SP]
割り込みが発生する前の
SPの値
FLGH
[SP]
新しいSPの値
PCH
m
前スタックの内容
m+1
前スタックの内容
割り込み要求受け付け後のスタックの状態
割り込み要求受け付け前のスタックの状態
図2.7.6. 割り込み要求受け付け前と後のスタックの状態
割り込みシーケンスで行われるレジスタ退避動作は、割り込み要求受け付け時のSP(注1)が偶数の場合
と奇数の場合で異なります。SP(注1)が偶数の場合は、FLGレジスタ、PCがそれぞれ16ビット同時に退避
されます。奇数の場合は、8ビットずつ2回に分けて退避されます。図2.7.7にレジスタ退避動作を示しま
す。
注1. ソフトウエア番号32∼63のINT命令を実行した場合は、Uフラグが示すSPです。それ以外は、ISP
です。
(1)SPが偶数の場合
番地
(2)SPが奇数の場合
退避順序
スタック
[SP]ー5 (奇数)
番地
スタック
退避順序
[SP]ー5 (偶数)
[SP]ー4 (偶数)
PCL
[SP]ー4 (奇数)
PCL
(3)
[SP]ー3 (偶数)
PCM
(4)
[SP]ー2 (奇数)
FLGL
(1)
(2) 16ビット同時
[SP]ー3 (奇数)
PCM
[SP]ー2 (偶数)
FLGL
に退避
(1) 16ビット同時
[SP]ー1 (奇数)
[SP]
FLGH
PCH
に退避
(偶数)
[SP]ー1 (偶数)
[SP]
FLGH
図2.7.7. レジスタ退避動作
Rev.1.00
2004.03.01
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(2)
(奇数)
2回で退避を完了
注1. [SP]は割り込み要求受け付け時点でのSPの初期値です。
レジスタ退避終了後、SPの内容は[SP]ー4となります。
PCH
8ビットずつ
退避
4回で退避を完了
M306H3MC-XXXFP/FCFP
割り込みルーチンからの復帰
割り込みルーチンの最後でREIT命令を実行すると、スタックに退避していた割り込みシーケンス直前
のFLGレジスタとPCが復帰します。その後、割り込み要求受け付け前に実行していたプログラムに戻り
ます。
割り込みルーチン内でプログラムによって退避したレジスタは、REIT命令実行前にPOPM命令などを
使用して復帰してください。
割り込み優先順位
1命令実行中に2つ以上の割り込み要求が発生した場合は、優先順位の高い割り込みが受け付けられま
す。
マスカブル割り込み(周辺機能)の優先レベルは、ILVL2∼ILVL0ビットによって任意に選択できます。
ただし、割り込み優先レベルが同じ設定値の場合は、ハードウエアで設定されている優先順位の高い割
り込みが受け付けられます。
監視タイマ割り込みなど、特殊割り込みの優先順位はハードウエアで設定されています。図2.7.8にハー
ドウエア割り込みの割り込み優先順位を示します。
ソフトウエア割り込みは割り込み優先順位の影響を受けません。命令を実行すると割り込みルーチン
を実行します。
リセット
高
NMI
DBC
監視タイマ
周辺機能
シングルステップ
アドレス一致
低
図2.7.8. ハードウエア割り込みの割り込み優先順位
割り込み優先レベル判定回路
割り込み優先レベル判定回路は、最も優先順位の高い割り込みを選択するための回路です。
図2.7.9に割り込み優先レベルの判定回路を示します。
Rev.1.00
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M306H3MC-XXXFP/FCFP
各割り込みの優先レベル
レベル0(初期値)
高
INT1
タイマB2
タイマB0
タイマA3
タイマA1
タイマB4/リモコン、UART1バス衝突
INT3
INT2
INT0
タイマB1
タイマA4
タイマA2
タイマB3/HINT、UART0バス衝突
タイマB5/SLICE ON
UART1受信、ACK1
UART0受信、ACK0
UART2受信、ACK2
A-D変換
周辺機能割り込みの優先順位
(優先レベルが同じ場合)
DMA1
UART2バス衝突
SI/O4、INT5
タイマA0
UART1送信、NACK1
UART0送信、NACK0
UART2送信、NACK2
キー入力割り込み
DMA0
SI/O3、INT4
低
IPL
割り込み要求レベル判定出力
クロック発生回路(図2.5.1)へ
Iフラグ
アドレス一致
監視タイマ
DBC
NMI
図2.7.9. 割り込み優先レベル判定回路
Rev.1.00
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割り込み要求
受け付け
M306H3MC-XXXFP/FCFP
______
2.7.7 INT割り込み
________
INTi割り込み(i=0∼5)は外部入力による割り込みです。極性をIFSRレジスタのIFSRiビットで選択でき
ます。
_________
_________
_________
INT4とSI/O3、INT5とSI/O4は、ベクタや割り込み制御レジスタを共用しています。INT4割り込みを使
_________
_______
用するときは、IFSRレジスタのIFSR6ビットを“1”(INT4)に、INT5割り込みを使用するときは、IFSRレ
_______
ジスタのIFSR7ビットを“1”(INT5)にしてください。
IFSR6、IFSR7ビットを変更した後、対応するIRビットを“0”(割り込み要求なし)にしてから、割り込
みを許可してください。
図2.7.10にIFSR、IFSR2Aレジスタを示します。
割り込み要因選択レジスタ
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b0
シンボル
IFSR
アドレス
035F16番地
リセット後の値
0016
ビット名
ビットシンボル
機 能
RW
IFSR0
INT0割り込み極性切り替え
ビット
0 : 片エッジ
1 : 両エッジ (注1)
RW
IFSR1
INT1割り込み極性切り替え
ビット
0 : 片エッジ
1 : 両エッジ (注1)
RW
IFSR2
INT2割り込み極性切り替え
ビット
0 : 片エッジ
1 : 両エッジ (注1)
RW
IFSR3
INT3割り込み極性切り替え
ビット
0 : 片エッジ
1 : 両エッジ (注1)
RW
IFSR4
INT4割り込み極性切り替え
ビット
0 : 片エッジ
1 : 両エッジ (注1)
RW
IFSR5
INT5割り込み極性切り替え
ビット
0 : 片エッジ
1 : 両エッジ (注1)
RW
IFSR6
割り込み要因切り替え
(注2)
ビット
0 : SI/O3
1 : INT4
(注3)
IFSR7
割り込み要因切り替え
(注2)
ビット
0 : SI/O4
1 : INT5
(注3)
RW
RW
注1. “1”(両エッジ)を選択する場合は、対応するINT0IC∼INT5ICレジスタのPOLビットを“0”(立ち下がりエッジ)
にしてください。
注2. メモリ拡張モード、マイクロプロセッサモード時は“0”(SI/O3、SI/O4)にしてください。
注3. “0”(SI/O3、SI/O4)を選択する場合は、対応するS3IC、S4ICレジスタのPOLビットを“0”(立ち下がり
エッジ)にしてください。
割り込み要因選択レジスタ2
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b0
シンボル
IFSR2A
ビットシンボル
(b5-b0)
アドレス
035E16番地
ビット名
リセット後の値
00XXXXXX2
機 能
RW
何も配置されていない。書く場合、“0”を書いてください。
読んだ場合、その値は不定。
IFSR26
割り込み要因切り替え
ビット(注1)
0 : タイマB3/HINT
1 : UART0バス衝突検出
RW
IFSR27
割り込み要因切り替え
ビット(注2)
0 : タイマB4/リモコン
1 : UART1バス衝突検出
RW
注1. タイマB3/HINTとUART0バス衝突検出は、ベクタや割り込み制御レジスタを共用しています。
タイマB3/HINT割り込みを使用するときは、IFSR26ビットを“0”(タイマB3/HINT)にしてください。
UART0バス衝突検出割り込みを使用するときは、IFSR26ビットを“1”にしてください。
注2. タイマB4/リモコンとUART1バス衝突検出は、ベクタや割り込み制御レジスタを共用しています。
タイマB4/リモコン割り込みを使用するときは、IFSR27ビットを“0”(タイマB4/リモコン)にしてください。
UART1バス衝突検出割り込みを使用するときは、IFSR27ビットを“1”にしてください。
図2.7.10. IFSR、IFSR2Aレジスタ
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M306H3MC-XXXFP/FCFP
_______
2.7.8 NMI割り込み
_______
________
________
NMI端子の入力が“H”から“L”に変化したとき、NMI割り込みが発生します。NMI割り込みは、ノ
_______
ンマスカブル割り込みです。また、この端子はNMI割り込み入力端子ですが、端子の入力レベルをP8レ
ジスタのP8_5ビットで読めます。
この端子は入力ポートとして使用できません。
2.7.9 キー入力割り込み
P104∼P107のうち、PD10レジスタのPD10_4∼PD10_7ビットを“0”(入力)にしている端子のいずれか
の入力が立ち下がると、キー入力割り込み要求が発生します。キー入力割り込みは、ウエイトモードや
ストップモードを解除するキーオンウエイクアップの機能としても使用できます。ただし、キー入力割
り込みを使用する場合、P104∼P107をアナログ入力端子として使用しないでください。図2.7.11にキー入
力割り込みのブロック図を示します。なお、PD10_4∼PD10_7ビットを“0”(入力モード)にしている端
子のいずれかに“L”が入力されていると、他の端子の入力は割り込みとして検知されません。
PUR2レジスタのPU25ビット
プルアップ
トランジスタ
PD10レジスタの
PD10_7ビット
KUPICレジスタ
PD10レジスタのPD10_7ビット
KI3
プルアップ
トランジスタ
PD10レジスタの
PD10_6ビット
割り込み制御回路
KI2
プルアップ
トランジスタ
PD10レジスタの
PD10_5ビット
KI1
プルアップ
トランジスタ
PD10レジスタの
PD10_4ビット
KI0
図2.7.11. キー入力割り込みのブロック図
Rev.1.00
2004.03.01
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キー入力割り込み要求
M306H3MC-XXXFP/FCFP
2.7.10 アドレス一致割り込み
RMADiレジスタ(i=0∼3)で示される番地の命令を実行する直前に、アドレス一致割り込み要求が発生
します。RMADiレジスタには、命令の先頭番地を設定してください。割り込みの禁止または許可は、AIER
レジスタのAIER0、AIER1ビット、AIER2レジスタのAIER20、AIER21ビットで選択できます。アドレス
一致割り込みは、Iフラグ、IPLの影響を受けません。アドレス一致割り込み要求を受け付けたときに退
避されるPC の値(「レジスタ退避」参照)は、RMADi レジスタで示される番地の命令によって異なり
ます(正しい戻り先番地がスタックに積まれていません)。したがって、アドレス一致割り込みから復帰
する場合、次のいずれかの方法で復帰してください。
・スタックの内容を書き換えてREIT 命令で復帰する
・スタックをPOP 命令等を使用して、割り込み要求受け付け前の状態に戻してからジャンプ命令で復
帰する
表2.7.6 にアドレス一致割り込み要求受け付け時に退避されるPC の値を示します。
なお、外部データバスを8ビットで使用している場合、外部領域に対してアドレス一致割り込みは使用
できません。
図2.7.13にAIER、AIER2、RMAD0∼RMAD3レジスタを示します。
表2.7.6. アドレス一致割り込み要求受け付け時に退避されるPCの値
PMADi レジスタで示される番地の命令
退避される PC の値
・16 ビットオペコード命令
・8 ビットオペコードの命令のうち、以下に示す命令
ADD.B:S
#IMM8,dest
SUB.B:S
RMADi レジスタで
示される番地+ 2
#IMM8,dest
AND.B:S
#IMM8,dest
STZ.B:S
#IMM8,dest
OR.B:S
#IMM8,dest
MOV.B:S
#IMM8,dest
STNZ.B:S
#IMM8,dest
STZX.B:S
#IMM81,#IMM82,dest
CMP.B:S
#IMM8,dest
PUSHM
src
JMPS
#IMM8
JSRS
#IMM8
MOV.B:S
#IMM,dest (ただし、dest = A0 または A1)
POPM dest
上記以外
RMADi レジスタで
示される番地+ 1
退避される PC の値:「レジスタ退避」参照
表2.7.7. アドレス一致割り込み要因と関連レジスタの対応
アドレス一致割り込み要因
アドレス一致割り込み0
アドレス一致割り込み1
アドレス一致割り込み2
アドレス一致割り込み3
Rev.1.00
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アドレス一致割り込み許可ビット
AIER0
AIER1
AIER20
AIER21
アドレス一致割り込みレジスタ
RMAD0
RMAD1
RMAD2
RMAD3
M306H3MC-XXXFP/FCFP
アドレス一致割り込み許可レジスタ
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b0
シンボル
AIER
アドレス
000916番地
リセット後の値
XXXXXX002
ビット名
ビットシンボル
機 能
RW
AIER0
アドレス一致割り込み0
許可ビット
0 : 禁止
1 : 許可
RW
AIER1
アドレス一致割り込み1
許可ビット
0 : 禁止
1 : 許可
RW
(b7-b2)
何も配置されていない。書く場合、“0”を書いてください。
読んだ場合、その値は不定。
アドレス一致割り込み許可レジスタ2
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b0
シンボル
AIER2
アドレス
01BB16番地
リセット後の値
XXXXXX002
ビット名
ビットシンボル
機 能
RW
AIER20
アドレス一致割り込み2
許可ビット
0 : 禁止
1 : 許可
RW
AIER21
アドレス一致割り込み3
許可ビット
0 : 禁止
1 : 許可
RW
(b7-b2)
何も配置されていない。書く場合、“0”を書いてください。
読んだ場合、その値は不定。
アドレス一致割り込みレジスタi(i=0∼3)
(b23)
b7
(b19)
b3
(b16)(b15)
b0 b7
(b8)
b0 b7
b0
シンボル
RMAD0
RMAD1
RMAD2
RMAD3
機 能
アドレス一致割り込み用アドレス設定レジスタ
アドレス
リセット後の値
001216∼001016番地 X0000016
001616∼001416番地 X0000016
01BA16∼01B816番地 X0000016
01BE16∼01BC16番地 X0000016
設定範囲
RW
0000016∼FFFFF16
RW
何も配置されていない。書く場合、“0”を書いてください。
読んだ場合、その値は不定。
図2.7.12. AIER、AIER2、RMAD0∼RMAD3レジスタ
Rev.1.00
2004.03.01
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M306H3MC-XXXFP/FCFP
2.8 監視タイマ
監視タイマは、プログラムの暴走を検知する機能です。したがって、システムの信頼性向上のために、
監視タイマを使用されることをお奨めします。監視タイマは15ビットのカウンタを持ち、CPUクロック
をプリスケーラで分周したクロックをダウンカウントします。監視タイマがアンダフローしたときの処
理として、監視タイマ割り込み要求を発生させるか、監視タイマリセットをかけるかをPM1レジスタの
PM12ビットで選択できます。PM12ビットには“1”(監視タイマリセット)のみ書けます。一度、PM12ビッ
トを“1”にするとプログラムでは“0”(監視タイマ割り込み)にはできません。監視タイマリセットの
詳細は「監視タイマリセット」を参照してください。
CPUクロックにメインクロックを選択している場合、WDCレジスタのWDC7ビットでプリスケーラが
16分周するか128分周するかを選択できます。CPUクロックにサブクロックを選択している場合、WDC7
ビットに関係なくプリスケーラは2分周します。したがって、監視タイマの周期は次のように計算できま
す。ただし、監視タイマの周期には、プリスケーラによる誤差が生じます。
CPUクロックにメインクロックを選択している場合
監視タイマの周期 =
プリスケーラの分周(16または128)×監視タイマのカウント値(32768)
CPUクロック
CPUクロックにサブクロックを選択している場合
監視タイマの周期 =
プリスケーラの分周(2)×監視タイマのカウント値(32768)
CPUクロック
例えば、CPUクロックが10MHZで、プリスケーラが16分周する場合、監視タイマの周期は、約52.4ms
となります。
監視タイマは、WDTSレジスタに書いたとき、初期化されます。プリスケーラは、リセット後に初期
化されています。なお、リセット後は監視タイマとプリスケーラは停止しており、WDTSレジスタに書
くことによりカウントを開始します。
ストップモード時、ウエイトモード時、またはホールド状態時、監視タイマとプリスケーラは停止し、
解除すると保持された値からカウントします。
図2.8.1に監視タイマのブロック図、図2.8.2に監視タイマ関連レジスタを示します。
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プリスケーラ
CM07=0
WDC7=0
1/16
CPU
クロック
PM12=0
1/128
HOLD
監視タイマ
割り込み要求
CM07=0
WDC7=1
CM07=1
監視タイマ
1/2
PM12=1
7FFF16を
設定する
WDTSレジスタへの書き込み
監視タイマ
リセット
RESET
図2.8.1. 監視タイマのブロック図
監視タイマ制御レジスタ
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b0
シンボル
WDC
0
アドレス
リセット後の値
000F16番地 00XXXXXX2(注2)
機 能
ビット名
ビットシンボル
RW
(b4-b0)
監視タイマの上位ビット
WDC5
コールドスタート/ウォーム
スタート判定フラグ(注1)
0 : コールドスタート
1 : ウォームスタート
RW
(b6)
予約ビット
“0”にしてください
RW
WDC7
プリスケーラ選択ビット
0 : 16分周
1 : 128分周
RW
RO
注1. WDCレジスタに書くと、WDC5ビットは、“1”(ウォームスタート)になります。
注2. WDC5ビットは電源投入後“0”(コールドスタート)です。プログラムでのみ“1”にできます。
監視タイマスタートレジスタ(注1)
b7
シンボル
WDTS
b0
アドレス
000E16番地
リセット後の値
不定
機 能
このレジスタに対する書き込み命令で、監視タイマは初期化されスタートします。
監視タイマの初期値は、書き込む値にかかわらず“7FFF16”が設定されます。
注1. 監視タイマ割り込み発生後は、WDTSレジスタに書き込みを行ってください。
図2.8.2. WDC、WDTSレジスタ
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RW
WO
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2.9 DMAC
DMAC(ダイレクト・メモリ・アクセス・コントローラ)はCPUを使わずにデータを転送する機能で、2
チャネルあります。DMACはDMA要求が発生するごとに転送元番地の1データ(8ビットまたは16ビット)
を転送先番地にデータ転送します。DMACはCPUと同じデータバスを使用します。DMACのバス使用権
はCPUよりも高く、サイクルスチール方式を採用しているため、DMA要求が発生してから1ワード(16ビッ
ト)または1バイト(8ビット)のデータ転送を完了するまでの動作を高速に行えます。図2.9.1にDMACブロッ
ク図、表2.9.1にDMACの仕様、図2.9.2∼図2.9.4にDMAC関連レジスタを示します。
アドレスバス
DMA0ソースポインタSAR0(20)
(002216番地∼002016番地)
DMA0ディスティネーションポインタDAR0(20)
(002616番地∼002416番地)
DMA0順方向アドレスポインタ(20)(注1)
DMA0転送カウンタリロードレジスタTCR0(16)
DMA1ソースポインタSAR1(20)
(003216番地∼003016番地)
(002916番地,002816番地)
DMA0転送カウンタTCR0(16)
DMA1ディスティネーションポインタDAR1(20)
DMA1転送カウンタリロードレジスタTCR1(16)
DMA1順方向アドレスポインタ(20)(注1)
(003616番地∼003416番地)
(003916番地,003816番地)
DMAラッチ上位
DMA1転送カウンタTCR1(16)
DMAラッチ下位
データバス下位
データバス上位
注1. ポインタはDMA要求でインクリメントされます。
図2.9.1. DMACブロック図
DMA要求は、DMiSLレジスタ(i=0∼1)のDSRビットへの書き込みの他、DMiSLレジスタのDMSビット、
DSEL3∼DSEL0ビットで指定した各機能から出力される割り込み要求で発生します。ただし、DMA転送
は、割り込み要求動作と異なり、Iフラグ、割り込み制御レジスタの影響を受けませんので、割り込みが
禁止されているときなどのように、割り込み要求が受け付けられない場合でも、DMA要求は受け付けら
れます。また、DMACは割り込みに影響を与えませんので、DMA転送では割り込み制御レジスタのIRビッ
トは変化しません。
DMiCONレジスタのDMAEビットが“1”(DMA許可)であれば、DMA要求が発生するごとに、データ
転送が開始されます。ただし、DMA転送サイクルよりもDMA要求が発生するサイクルが早い場合、転
送要求回数と転送回数が一致しない場合があります。詳細については「DMA要求」を参照してください。
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表2.9.1. DMACの仕様
項 目
チャネル数
転送空間
仕 様
2チャネル(サイクルスチール方式 )
●1Mバイトの任意の空間から固定番地
●固定番地から1Mバイトの任意の空間
●固定番地から固定番地 最大転送バイト数
128Kバイト(16ビット転送時)、64Kバイト(8ビット転送時)
_________
_________
DMA要求要因(注1、注2)
INT0またはINT1端子の立ち下がりエッジ
_________
_________
INT0またはINT1端子の両エッジ
タイマA0∼タイマA4割り込み要求
タイマB0∼タイマB5割り込み要求
UART0送信、UART0受信割り込み要求
UART1送信、UART1受信割り込み要求
UART2送信、UART2受信割り込み要求
SI/O3、SI/O4割り込み要求
A-D変換割り込み要求
ソフトウエアトリガ チャネル優先順位
DMA0>DMA1(DMA0が優先)
転送単位
8ビットまたは16ビット
転送番地方向
順方向または固定(転送元と転送先の両方を順方向にしないでください)
転送モード
単転送
DMAi転送カウンタ(i=0∼1)がアンダフローすると転送が終了する
リピート転送 DMAi転送カウンタがアンダフローした後、DMAi転送カウンタリロー
ドレジスタの値がDMAi転送カウンタにリロードされ、DMA転送を継続
する
DMA割り込み要求発生タイミング
DMAi転送カウンタがアンダフローしたとき
DMA転送開始
DMAiCONレジスタのDMAEビットを“1”(許可)にすると、DMA要求が
発生するごとにデータ転送が開始される
DMA転送停止
単転送
●DMAEビットを“0”(禁止)にする
●DMAi転送カウンタがアンダフローした後
リピート転送 DMAEビットを“0”(禁止)にする
順方向アドレスポインタ、
DMAEビットを“1”(許可)にした後のデータ転送開始時に、SARiポイ
DMAi転送カウンタのリロード ンタまたはDARiポインタのうち、順方向に指定された方のポインタの
タイミング
値を順方向アドレスポインタへ、DMAi転送カウンタリロードレジスタ
の値をDMAi転送カウンタへリロード
注1. DMA転送は、各割り込みに影響を与えません。また、DMA転送はIフラグ、割り込み制御レジスタの
影響を受けません。
注2. 選択できる要因はチャネルによって異なります。
注3 DMAC関連レジスタ(002016∼003F16番地)をDMACでアクセスしないでください。
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DMA0要因選択レジスタ
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
シンボル
DM0SL
b0
アドレス
03B816番地
ビット名
ビットシンボル
ビットシンボル
DSEL0 リセット後の値
0016
DMA要求要因選択ビット
機 能
機 能
注1を参照してください
RW
DSEL2
RW
RW
(b5-b4)
何も配置されていない。書く場合、“0”を書いてください。
読んだ場合、その値は“0”。
DMS
DMA要因拡張選択ビット
0:基本要因
1:拡張要因
DSR
ソフトウエアDMA
要求ビット
DMSビットが“0”(基本要因)、DSEL3
∼DSEL0ビットが“00012”(ソフトウ
エアトリガ)のとき、このビットを“1”
にするとDMA要求が発生する
(読んだ場合、その値は“0”)
注1. DMA0の要求要因は、DMSビットとDSEL3∼DSEL0ビットの組み合わせで次のとおり選択できます。
DSEL3∼DSEL0
0000
0001
0010
0011
DMS=0(基本要因)
INT0端子の立ち下がりエッジ
ソフトウエアトリガ
タイマA0
タイマA1
DMS=1(拡張要因)
-
0100
0101
タイマA2
タイマA3
-
0110
0111
タイマA4
タイマB0
INT0端子の両エッジ
タイマB3
1000
1001
タイマB1
タイマB2 タイマB4
タイマB5
1010
1011
UART0送信
UART0受信
-
1100
1101
UART2送信
UART2受信
-
1110
1111
A-D変換
UART1送信
-
注2. 拡張機能の拡張レジスタ3616番地のVINTi, INTRMTi, HINTi(i=0∼3)において、以下の設定で使用する場合は、
DMA要因拡張選択ビット=“1”(拡張要因)を使用しないでください。
・VINTi=10112
(i=0∼3)
図2.9.2. DM0SLレジスタ
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RW
DSEL1
DSEL3
・INTRMTi=10102
・HINTi=10012
RW
RW
RW
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DMA1要因選択レジスタ
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b0
シンボル
DM1SL
アドレス
03BA16番地
ビット名
ビット名
ビットシンボル
DSEL0 リセット後の値
0016
DMA要求要因選択ビット
機 能
機 能
注1を参照してください
R RW
RW
RW
RW
RW
DSEL1
DSEL2
DSEL3
(b5-b4)
何も配置されていない。書く場合、“0”を書いてください。
読んだ場合、その値は“0”。
DMS
DMA要因拡張選択ビット
DSR
ソフトウエアDMA
要求ビット
0 : 基本要因
1 : 拡張要因
RW
DMSビットが“0”(基本要因)、DSEL3
∼DSEL0ビットが“00012”(ソフトウエ
アトリガ)のとき、このビットを“1”に
するとDMA要求が発生する
(読んだ場合、その値は“0”)
RW
注1. DMA1の要求要因は、DMSビットとDSEL3∼DSEL0ビットの組み合わせで次のとおり選択できます。
DSEL3∼DSEL0
0000
0001
DMS=0(基本要因)
DMS=1(拡張要因)
INT1端子の立ち下がりエッジ ソフトウエアトリガ
-
0010
タイマA0
-
0011
タイマA1
-
0100
タイマA2
-
0101
タイマA3
SI/O3
0110
タイマA4
SI/O4
0111
タイマB0
INT1端子の両エッジ
1000
1001
1010
1011
1100
1101
1110
1111
タイマB1
タイマB2
UART0送信
UART0受信/ACK0
UART2送信
UART2受信/ACK2
A-D変換
UART1受信/ACK1
-
DMAi制御レジスタ(i=0、1)
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b1
シンボル
DM0CON
DM1CON
ビットシンボル
アドレス
002C16番地
003C16番地
リセット後の値
00000X002
00000X002
ビット名
ビット名
機 能
機 能
0 : 16ビット
1 : 8ビット
RW
DMASL
リピート転送モード
選択ビット
0 : 単転送
1 : リピート転送
RW
DMAS
DMA要求ビット
0 : 要求なし
1 : 要求あり
RW
DMA許可ビット
0 : 禁止
1 : 許可
RW
DSD
転送元アドレス方向
選択ビット(注2)
0 : 固定
1 : 順方向
RW
DAD
転送先アドレス方向
選択ビット(注2)
0 : 固定
1 : 順方向
RW
(b7-b6)
何も配置されていない。書く場合、“0”を書いてください。
読んだ場合、その値は“0”。
DMBIT
DMAE
注1. DMASビットは、プログラムで“0”を書くと“0”になります(“1”を書いても変化しません)。
注2. DADビット、DSDビットのうち、少なくともいずれか1ビットは“0”(アドレス方向は固定)にしてください。
図2.9.3. DM1SL、DM0CON、DM1CONレジスタ
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RRW
W
転送単位ビット数選択ビット
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(注1)
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DMAiソースポインタ(i=0、1)(注1)
(b23)
b7
(b19)
b3
(b16)(b15)
b0 b7
(b8)
b0 b7
b0
シンボル
SAR0
SAR1
アドレス
リセット後の値
002216番地 ∼002016番地
不定
003216番地 ∼003016番地
不定
機 能
設定範囲
転送元番地を設定してください
0000016∼FFFFF16
RW
RW
何も配置されていない。書く場合、“0”を書いてください。
読んだ場合、その値は“0”。
注1. DMiCONレジスタのDSDビットが“0”(固定)の場合は、DMiCONレジスタのDMAEビットが“0”(DMA禁止)のとき書いてください。
DSDビットが“1”(順方向)の場合は、いつでも書けます。
DSDビットが“1”かつDMAEビットが“1”(DMA許可)の場合は、DMAi順方向アドレスポインタが読めます。それ以外では書いた値が読めます。
DMAiディスティネーションポインタ(i=0、1)(注1)
(b23)
b7
(b19)
b3
(b16)(b15)
b0 b7
(b8)
b0 b7
b0
シンボル
DAR0
DAR1
アドレス
リセット後の値
002616番地 ∼ 002416番地
不定
003616番地 ∼ 003416番地
不定
機 能
設定範囲
転送先番地を設定してください
0000016∼FFFFF16
RW
RW
何も配置されていない。書く場合、“0”を書いてください。
読んだ場合、その値は“0”。
注1. DMiCONレジスタのDADビットが“0”(固定)の場合は、DMiCONレジスタのDMAEビットが“0”(DMA禁止)のとき書いてください。
DADビットが“1”(順方向)の場合は、いつでも書けます。
DADビットが“1”かつDMAEビットが“1”(DMA許可)の場合は、DMAi順方向アドレスポインタが読めます。それ以外では書いた値が読めます。
DMAi転送カウンタ(i=0、1)(注1)
(b15)
b7
(b8)
b0 b7
b0
シンボル
TCR0
TCR1
アドレス
リセット後の値
002916番地-002816番地
不定
003916番地-003816番地
不定
機 能
転送回数ー1を設定してください。書いた値はDMAi転送
カウンタリロードレジスタに格納され、DMiCONレジスタ
のDMAEビットを“1”(DMA許可)にしたとき、または
DMiCONレジスタのDMASLビットが“1”(リピート転送)
でDMAi転送カウンタがアンダフローしたとき、DMAi転送
カウンタリロードレジスタの値がDMAi転送カウンタへ
転送されます。
読んだ場合、DMAi転送カウンタが読めます。
図2.9.4. SAR0、SAR1、DAR0、DAR1、TCR0、TCR1レジスタ
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設定範囲
RW
000016∼FFFF16
RW
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2.9.1 転送サイクル
転送サイクルは、メモリまたはSFRの読み出し(ソースリード)のバスサイクルと書き込み(ディスティ
ネーションライト)のバスサイクルで構成されます。読み出し、書き込みのバスサイクル回数は、転送元、
転送先番地の影響を受けます。また、メモリ拡張モードとマイクロプロセッサモード時は、BYTE端子の
________
レベルの影響も受けます。さらに、ソフトウエアウエイトやRDY信号の影響により、バスサイクル自体
が長くなります。
■転送元番地、転送先番地の影響
転送単位、データバスが共に16ビットで、転送元番地が奇数番地から始まる場合、ソースリードサ
イクルは、偶数番地から始まる場合に比べて1バスサイクル増えます。
同様に、転送単位、データバスが共に16ビットで、転送先番地が奇数番地から始まる場合、ディス
ティネーションライトサイクルは、偶数番地から始まる場合に比べて1バスサイクル増えます。
■BYTE端子の影響
メモリ拡張モードとマイクロプロセッサモード時は、8ビットデータバス(BYTE端子に“H”を入力
している場合)で16ビットのデータ転送を行う場合、8ビットのデータを2回転送します。そのためバ
スサイクルは、データを読むのに2バスサイクル、書くのに2バスサイクル必要とします。また、DMAC
が内部領域(内部ROM、内部RAM、SFR)をアクセスする場合においても、CPUが内部領域をアクセス
する場合と異なり、BYTE端子で選択したデータ幅でアクセスします。
■ソフトウエアウエイトの影響
ソフトウエアウエイトが入るメモリまたはSFRをアクセスする場合、ソフトウエアウエイトの分だ
け1バスサイクルに要するサイクル数が増えます。
________
■RDY信号の影響
________
メモリ拡張モードとマイクロプロセッサモード時、外部領域ではRDY信号の影響を受けます。詳細
________
は「RDY信号」を参照してください。
図2.9.5にソースリードサイクル例を示します。この図では、ディスティネーションライトサイクルを
便宜上1サイクルとし、ソースリードについての条件別サイクル数を示しています。実際は、ソースリー
ドサイクルと同様にディスティネーションライトサイクルも各条件の影響を受け、転送サイクルが変化
します。転送サイクルを計算する場合、ディスティネーションライトサイクル、ソースリードサイクル
に各条件を適用してください。例えば転送単位が16ビットで、8ビットバスを使用している場合(図2.9.5
の(2))では、ソースリードサイクルとディスティネーションライトサイクルは、それぞれに2バスサイク
ル必要となります。
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(1) 転送単位が8ビットの場合または 転送単位が16ビットでソースが偶数番地の場合
BCLK
アドレス
バス
CPU使用
ソース
ディスティネーション
ダミーサイ
クル
CPU使用
RD信号
WR信号
データ
バス
ソース
CPU使用
ディスティネーション
ダミーサイ
クル
CPU使用
(2) 転送単位が16ビットでソースが奇数番地の場合または転送単位が16ビットで8ビットバスを使用している場合
BCLK
アドレス
バス
CPU使用
ソース
ソース+1
ディスティネーション
ダミーサイ
クル
CPU使用
RD信号
WR信号
データ
バス
CPU使用
ソース+1
ソース
ディスティネーション
ダミーサイ
クル
CPU使用
(3) (1)の条件でソースリードに1ウエイトが入った場合
BCLK
アドレス
バス
CPU使用
ソース
ディスティネーション
ダミーサイ
クル
CPU使用
RD信号
WR信号
データ
バス
CPU使用
ソース
ディスティネーション
ダミーサイ
クル
CPU使用
(4) (2)の条件でソースリードに1ウエイトが入った場合
BCLK
アドレス
バス
CPU使用
ソース
ソース+1
ディスティネーション
ダミーサイ
クル
CPU使用
RD信号
WR信号
データ
バス
CPU使用
ソース
ソース+1
ディスティネーション
注1. ディスティネーションについても各条件で、ソースと同じタイミングの変化があります。
図2.9.5. ソースリードサイクル例
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ダミーサイ
クル
CPU使用
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2.9.2 DMA転送サイクル数
DMA転送サイクル数は次のとおり計算できます。
表2.9.2にDMAC転送サイクル数、表1.14.3に計数j、kを示します。
1転送単位の転送サイクル数 =読み出しサイクル数 × j + 書き込みサイクル 数 × k 表2.9.2. DMA転送サイクル数
シングルチップモード
転送単位
8ビット転送
(DMBIT=“1”)
16ビット転送
(DMBIT=“0”)
バス
アクセス
番地
16ビット
(BYTE=“L”)
8ビット
(BYTE=“H”)
16ビット
(BYTE=“L”)
8ビット
(BYTE=“H”)
偶 数
奇 数
偶 数
奇 数
偶 数
奇 数
偶 数
奇 数
メモリ拡張モード
マイクロプロセッサモード
読み出し
書き込み
読み出し
書き込み
サイクル数 サイクル数 サイクル数 サイクル数
1
1
1
1
1
1
1
1
−
−
1
1
−
−
1
1
1
1
1
1
2
2
2
2
−
−
2
2
−
−
2
2
表2.9.3. 係数j、k
内部領域
内部ROM、RAM
外部領域
SFR
ウエイトなし ウエイトあり
セパレートバス
ウエイトなし
マルチプレクスバス
ウエイトあり(注1)
ウエイトあり(注1)
1ウエイト
2ウエイト
3ウエイト
1ウエイト
2ウエイト
3ウエイト
j
1
2
2
1
2
3
4
3
3
4
k
1
2
2
2
2
3
4
3
3
4
注1. CSEレジスタの設定値に依存します。
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2.9.3 DMA許可
DMiCONレジスタ(i=0、1)のDMAEビットを“1”(許可)にした後のデータ転送開始時に、DMACは次の
ように動作します。
(a) DMiCONレジスタのDSDビットが“1”(順方向)の場合はSARiレジスタの、DMiCONレジスタのDAD
ビットが“1”(順方向)の場合はDARiレジスタの値を順方向アドレスポインタへリロードする
(b) DMAi転送カウンタリロードレジスタの値をDMAi転送カウンタへリロードする
DMAEビットが“1”の場合、再度“1”を書くと、上記動作を行います。
ただし、DMAEビットへの書き込みと同時にDMA要求が発生する可能性がある場合は、次の手順で書
いてください。
(1) DMiCONレジスタのDMAEビットとDMASビットに同時に“1”を書く。
(2) DMAiが初期状態(上記(a)(b)の状態)になっていることをプログラムで確認する。
DMAiが初期状態になっていない場合は、(1)(2)を繰り返す。
2.9.4 DMA要求
DMACは、チャネルごとにDMiSLレジスタ(i=0、1)のDMSビット、DESL3∼DESL0ビットで選択した
要因をトリガとして、DMA要求を発生できます。表2.9.4にDMASビットが変化するタイミングを示します。
DMASビットは、DMAEビットの状態にかかわらず、DMA要求が発生すると“1”(要求あり)になりま
す。DMAEビットが“1”(許可)の場合、データ転送が開始される直前にDMASビットは“0”(要求なし)
になります。また、プログラムで“0”にできますが“1”にはできません。
DMSビット、DSEL3∼DSEL0ビットを変更すると、DMASビットは“1”になることがあります。した
がって、DMSビット、DSEL3∼DSEL0ビットを変更した後は、DMASビットを“0”にしてください。
DMAEビットが“1”であれば、DMA要求発生後、すぐにデータ転送が開始されるので、プログラム
でDMASビットを読んでも、ほとんどの場合“0”が読めます。DMACが許可されていることを判断する
には、DMAEビットを読んでください。 表2.9.4. DMASビットが変化するタイミング
DMA要因
DMiCONレジスタのDMASビット
“1”になるタイミング
ソフトウエアトリガ
DMiSLレジスタのDSRビット
を“1”にしたとき
周辺機能
DMiSLレジスタのDSEL3∼DSEL0
ビットとDMSビットで選択した周辺
機能の、割り込み制御レジスタのIR
ビットが“1”になるとき
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“0”になるタイミング
・データ転送開始直前
・プログラムで“0”を書いたとき
M306H3MC-XXXFP/FCFP
2.9.5 チャネルの優先順位とDMA転送タイミング
DMA0とDMA1の両方が許可されている場合、DMA0とDMA1のDMA転送の要求信号が同一サンプリ
ング期間(BCLKの立ち下がりエッジから次の立ち下がりエッジの一周期)に入ると、各チャネルのDMAS
ビットは同時に“1”(要求あり)になります。この場合のチャネル優先順位はDMA0>DMA1です。次に
DMA0とDMA1の要求が同一サンプリング期間に入った場合の動作を説明します。図2.9.6に外部要因に
よるDMA転送例を示します。
図2.9.6ではDMA0の要求とDMA1の要求が同時に発生したので、チャネル優先順位が高いDMA0が先に
受け付けられ転送を開始します。DMA0が1転送単位を終了するとCPUにバス使用権をゆずり、CPUが1
回のバスアクセスを終了すると、次にDMA1が転送を開始し、1転送単位終了後CPUにバス使用権を返し
ます。
なお、DMASビットは各チャネル1ビットですので、DMA要求の回数はカウントできません。したがっ
て、図2.9.6のDMA1のようにバス使用権を得るまでに複数回DMA要求が発生した場合も、バス使用権を
得るとDMASビットを“0”にして、1転送単位終了後、CPUにバス使用権を返します。
CPUとのバスの使用優先順位については、「2.4.2 バス制御 (7)HOLD信号」も参照ください。
外部要因によるDMA要求が同時に入り、
DMA転送を最短サイクルで実行した場合の例
BCLK
DMA0
バス
使用権
獲得
DMA1
CPU
INT0
DMA0の
DMASビット
INT1
DMA1の
DMASビット
図2.9.6. 外部要因によるDMA転送例
Rev.1.00
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M306H3MC-XXXFP/FCFP
2.10 タイマ
16ビットタイマが11本あります。11本のタイマは、持っている機能によってタイマA(5本)とタイマB(6
本)の2種類に分類できます。すべてのタイマは、それぞれ独立して動作します。各タイマのカウントソー
スは、カウント、リロードなどのタイマ動作の動作クロックになります。図2.10.1にタイマA構成、図2.10.2
にタイマB構成を示します。
f2 PCLK0ビット=0
1/2
メインクロック
時計用プリスケーラ
f1またはf2
f1
PCLK0ビット=1
1/8
1/4
f32
fC32
1/32
XCIN
f8
CPSRFレジスタのCPSRビットを
“1”(プリスケーラリセット)にする
リセット
f1またはf2 f8 f32 fc32
・タイマモード
・ワンショットタイマモード
・パルス幅変調モード
ノイズ
フィルタ
TA0IN
タイマA0
・イベントカウンタモード
・タイマモード
・ワンショットタイマモード
・パルス幅変調モード
ノイズ
フィルタ
TA1IN
TA2IN
・イベントカウンタモード
TA3IN
・イベントカウンタモード
TA4IN
・イベントカウンタモード
タイマA4
・イベントカウンタモード
タイマB2オーバフローまたはアンダフロー
注1. TA0INはRxD2、TB5INと端子を共用していますので注意してください。
図2.10.1. タイマA構成
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タイマA3割り込み
タイマA3
・タイマモード
・ワンショットタイマモード
・パルス幅変調モード
ノイズ
フィルタ
タイマA2割り込み
タイマA2
・タイマモード
・ワンショットタイマモード
・パルス幅変調モード
ノイズ
フィルタ
タイマA1割り込み
タイマA1
・タイマモード
・ワンショットタイマモード
・パルス幅変調モード
ノイズ
フィルタ
タイマA0割り込み
タイマA4割り込み
M306H3MC-XXXFP/FCFP
1/2
メインクロック
f2 PCLK0ビット=0
時計用プリスケーラ
f1またはf2
f1
PCLK0ビット=1
1/8
1/4
1/32
XCIN
f8
f32
CPSRFレジスタのCPSRビット
を“1”(プリスケーラリセット)
にする
fC32
リセット
タイマB2オーバフローまたはアンダフロー(タイマAのカウントソースへ)
↑
f1またはf2 f8 f32 fc32
・タイマモード
・パルス幅測定モード、パルス周期測定モード
ノイズ
フィルタ
TB0IN
タイマB0
タイマB0割り込み
・イベントカウンタモード
・タイマモード
・パルス幅測定モード、パルス周期測定モード
ノイズ
フィルタ
TB1IN
タイマB1割り込み
タイマB1
・イベントカウンタモード
・タイマモード
・パルス幅測定モード、パルス周期測定モード
ノイズ
フィルタ
TB2IN
タイマB2割り込み
タイマB2
・イベントカウンタモード
・タイマモード
・パルス幅測定モード、パルス周期測定モード
ノイズ
フィルタ
TB3IN
タイマB3割り込み
タイマB3
・イベントカウンタモード
・タイマモード
・パルス幅測定モード、パルス周期測定モード
ノイズ
フィルタ
TB4IN
タイマB4割り込み
タイマB4
・イベントカウンタモード
・タイマモード
・パルス幅測定モード、パルス周期測定モード
ノイズ
フィルタ
TB5IN
タイマB5割り込み
タイマB5
・イベントカウンタモード
注1. TB5INはRxD2、TA0INと端子を共用していますので注意してください。
図2.10.2. タイマB構成
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M306H3MC-XXXFP/FCFP
2.10.1 タイマA
図2.10.3にタイマAのブロック図を、図2.10.4∼図2.10.6にタイマA関連のレジスタを示します。
タイマAは、次の4種類のモードを持ち、イベントカウンタモードを除いて、タイマA0∼A4は同一の
機能を持ちます。各モードは、TAiMRレジスタ(i=0∼4)のTMOD1∼TMOD0で選択できます。
・タイマモード
・イベントカウンタモード
・ワンショットタイマモード
・パルス幅変調モード
内部カウントソースをカウントするモード
外部からのパルス、他のタイマのオーバフロー、または他のタイマの
アンダフローをカウントするモード
カウント値が“000016”になるまでの間、1度だけパルスを出力する
モード
任意のパルス幅を連続して出力するモード
データバス上位
データバス下位
クロック源選択
・タイマモード
・ワンショットタイマモード
・パルス幅変調モード
f1またはf2
f8
f32
fc32
上位8ビット
下位8ビット
・タイマモード
(ゲート機能)
リロードレジスタ
クロック選択
・イベントカウンタ
モード
カウンタ (16)
極性切り替え
アップカウント、ダウンカウント
TAiIN
(i=0∼4)
イベントカウンタモード
以外では常にダウンカウント
TABSRレジスタ
クロック選択
TAi
タイマA0
タイマA1
タイマA2
タイマA3
タイマA4
TB2オーバフロー(注1)
外部トリガ回路へ
TAjオーバフロー(注1)
(j = i − 1 ただしi = 0のときj = 4)
ダウンカウント
番地
038716 038616
038916 038816
038B16 038A16
038D16 038C16
038F16 038E16
TAj
タイマA4
タイマA0
タイマA1
タイマA2
タイマA3
UDFレジスタ
TAkオーバフロー(注1)
(k = i + 1 ただしi = 4のときk = 0)
パルス出力
TAiOUT
(i=0∼4)
トグルフリップフロップ
注1. オーバフローまたはアンダフロー
図2.10.3. タイマAブロック図
タイマAiモードレジスタ(i=0∼4)
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
シンボル
アドレス
リセット後の値
TA0MR∼TA4MR 039616∼039A16番地
0016
b0
ビットシンボル
TMOD0
TMOD1
MR0
MR1
ビット名
動作モード選択ビット
機 能
0 0 : タイマモード
0 1 : イベントカウンタモード
1 0 : ワンショットタイマモード
1 1 : パルス幅変調(PWM)モード
動作モードによって機能が異なる
図2.10.4. TA0MR∼TA4MRレジスタ
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RW
RW
RW
RW
MR3
TCK1
RW
RW
MR2
TCK0
RW
b1 b0
カウントソース選択ビット
(動作モードによって機能が異なる)
RW
RW
TAk
タイマA1
タイマA2
タイマA3
タイマA4
タイマA0
M306H3MC-XXXFP/FCFP
タイマAiレジスタ(i=0∼4)(注1)
(b15)
b7
(b8)
b0 b7
b0
シンボル
TA0
TA1
TA2
TA3
TA4
モード
アドレス
リセット後の値
038716-038616番地
不定
038916-038816番地
不定
038B16-038A16番地
不定
038D16-038C16番地
不定
038F16-038E16番地
不定
設定範囲
機 能
RW
タイマモード
設定値をnとすると、カウントソース 000016∼FFFF16 RW
をn+1分周する
イベントカウンタ
モード
設定値をnとすると、アップカウント 000016∼FFFF16
時、カウントソースをFFFF16-n+1分
周し、ダウンカウント時、カウント
(注5)
ソースをn+1分周する
設定値をnとすると、カウントソース 000016∼FFFF16
(注2、注4)
をn分周し、停止する
ワンショット
タイマモード
パルス幅変調
モード
(16ビットPWM)
パルス幅変調
モード
(8ビットPWM)
設定値をn、カウントソースの周波数
をfjとすると次のとおり動作する
PWMの周期 : (216 -1) / fj
PWMパルスの“H”幅 : n / fj
上位番地の設定値をn、下位番地の設
定値をm、カウントソースの周波数
をfjとすると次のとおり動作する
PWMの周期 : (28 -1)×(m+1) / fj
PWMパルスの“H”幅 : (m+1)n / fj
000016∼FFFE16
(注3、注4)
0016∼FE16
(上位番地)
0016∼FF16
(下位番地)
(注3、注4)
RW
WO
WO
WO
注1. 16ビット単位でアクセスしてください。
注2. TAiレジスタを“000016”にした場合、カウンタは動作せず、タイマAi割り込み要求は発生しません。また、
パルス出力ありを選択した場合、TAiOUT端子からパルスは出力されません。
注3. TAiレジスタを“000016”にした場合、パルス幅変調器は動作せず、TAiOUT端子の出力レベルは“L”のまま
で、タイマAi割り込み要求も発生しません。また、8ビットパルス幅変調器として動作しているとき、TAi
レジスタの上位8ビットに“0016”を設定した場合も同様です。
注4. TAiレジスタへはMOV命令を使用して書いてください。
注5. 外部からのパルス、他のタイマのオーバフロー、または他のタイマのアンダフローをカウントします。
カウント開始フラグ
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
アドレス
038016番地
シンボル
TABSR
b0
リセット後の値
0016
ビット名
ビットシンボル
機 能
RW
TA0S
タイマA0カウント開始フラグ
TA1S
タイマA1カウント開始フラグ
TA2S
タイマA2カウント開始フラグ
RW
TA3S
タイマA3カウント開始フラグ
RW
TA4S
タイマA4カウント開始フラグ
RW
TB0S
タイマB0カウント開始フラグ
RW
TB1S
タイマB1カウント開始フラグ
RW
TB2S
タイマB2カウント開始フラグ
RW
0 : カウント停止
1 : カウント開始
RW
RW
アップダウンフラグ(注1)
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
シンボル
UDF
b0
アドレス
038416番地
リセット後の値
0016
ビットシンボル
ビット名
機 能
RW
TA0UD
タイマA0アップダウンフラグ
RW
TA1UD
タイマA1アップダウンフラグ
TA2UD
タイマA2アップダウンフラグ
TA3UD
タイマA3アップダウンフラグ
0 : ダウンカウント
1 : アップカウント
イベントカウンタモード時、
TAiMRレジスタのMR2ビットを“0”
(切り替え要因はUDFレジスタ)にする
と有効になります
TA4UD
タイマA4アップダウンフラグ
TA2P
タイマA2二相パルス信号処理
機能選択ビット
TA3P
タイマA3二相パルス信号処理
機能選択ビット
TA4P
タイマA4二相パルス信号処理
機能選択ビット
RW
RW
RW
RW
0 : 二相パルス信号処理機能禁止
1 : 二相パルス信号処理機能許可
(注2、注3)
WO
WO
WO
注1. UDFレジスタへはMOV命令を使用して書いてください。
注2. TA2IN∼TA4IN、TA2OUT∼TA4OUT端子に対応するポート方向ビットは“0”(入力モード)にしてください。
注3. 二相パルス信号処理機能を使用しない場合、タイマA2∼タイマA4に対応するビットを“0”にしてください。
図2.10.5. TA0∼TA4、TABSR、UDFレジスタ
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M306H3MC-XXXFP/FCFP
ワンショット開始フラグ
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b0
シンボル
ONSF
0
アドレス
038216番地
ビットシンボル
TA0OS
TA1OS
TA2OS TA3OS
TA4OS
リセット後の値
0016
ビット名
機 能
タイマA0ワンショット開始フラグ TAiMRレジスタ(i=0∼4)のTMOD1
∼TMOD0ビットが“10 2 ”(ワンシ
タイマA1ワンショット開始フラグ ョットタイマモード)、かつTAiMR
タイマA2ワンショット開始フラグ レジスタのMR2ビットが“0”
(TAiOSビット有効)の場合、このビ
タイマA3ワンショット開始フラグ ットを“1”にすると、タイマのカ
ウントを開始する。
タイマA4ワンショット開始フラグ
読んだ場合、その値は“0”。
予約ビット
“0”にしてください。
(b5)
TA0TGL
タイマA0イベント/
トリガ選択ビット
TA0TGH
RW
RW
RW
RW
RW
RW
RW
b7 b6
RW
0 0 : TA0IN端子の入力を選択(注1)
0 1 : TB2のオーバフローを選択(注2)
1 0 : TA4のオーバフローを選択(注2)
RW
1 1 : TA1のオーバフローを選択(注2)
注1. PD7レジスタのPD7_1ビットを“0”(入力モード)にしてください。
注2. オーバフローまたはアンダフロー
トリガ選択レジスタ
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b0
シンボル
TRGSR
アドレス
038316番地
ビット名
ビットシンボル
TA1TGL
タイマA1イベント/
トリガ選択ビット
TA1TGH
TA2TGL
タイマA2イベント/
トリガ選択ビット
TA2TGH
TA3TGL
タイマA3イベント/
トリガ選択ビット
TA3TGH
TA4TGL
リセット後の値
0016
タイマA4イベント/
トリガ選択ビット
TA4TGH
機 能
RW
b1 b0
0 0 : TA1IN端子の入力を選択(注1)
0 1 : TB2を選択
1 0 : TA0を選択
1 1 : TA2を選択
RW
RW
b3 b2
0 0 : TA2IN端子の入力を選択(注1)
0 1 : TB2を選択
1 0 : TA1を選択
1 1 : TA3を選択
RW
RW
b5 b4
0 0 : TA3IN端子の入力を選択(注1)
0 1 : TB2を選択
1 0 : TA2を選択
1 1 : TA4を選択
RW
RW
b7 b6
0 0 : TA4IN端子の入力を選択(注1)
0 1 : TB2を選択
1 0 : TA3を選択
1 1 : TA0を選択
RW
RW
注1. TA1IN∼TA4IN端子に対応するポート方向ビットは“0”(入力モード)にしてください。
時計用プリスケーラリセットフラグ
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b0
シンボル
CPSRF
アドレス
038116番地
ビット名
ビットシンボル
(b6-b0)
CPSR
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機 能
RW
何も配置されていない。書く場合、“0”を書いてください。
読んだ場合、その値は不定。
時計用プリスケーラ
リセットフラグ
図2.10.6. ONSF、TRGSR、CPSRFレジスタ
Rev.1.00
リセット後の値
0XXXXXXX2
このビットを“1”にすると時計用
プリスケーラが初期化される
(読んだ場合、その値は“0”)
RW
M306H3MC-XXXFP/FCFP
(1) タイマモード
内部で生成されたカウントソースをカウントするモードです(表2.10.1)。図2.10.7にタイマモード時の
TAiMRレジスタを示します。
表2.10.1. タイマモードの仕様
項 目
仕 様
カウントソース
f1、f2、f8、f32、fC32
カウント動作
●ダウンカウント
●アンダフロー時リロードレジスタの内容をリロードしてカウントを継続
分周比
1/(n+1)
n:TAiMRレジスタ(i=0∼4)の設定値
000016∼FFFF16
カウント開始条件
TABSRレジスタのTAiSビットを“1”(カウント開始)にする
カウント停止条件
TAiSビットを“0”(カウント停止)にする
割り込み要求発生タイミング アンダフロー時
TAiIN端子機能
入出力ポートまたはゲート入力
TAiOUT端子機能
入出力ポートまたはパルス出力
タイマの読み出し
タイマの書き込み
TAiレジスタを読むと、カウント値が読める
●カウント停止中とカウント開始後1回目のカウントソースが入力されるまで
TAiレジスタに書くと、リロードレジスタ、カウンタの両方に書かれる
●カウント中(ただし、1回目のカウントソース入力後)
TAiレジスタに書くと、リロードレジスタに書かれる(次のリロード時に転送)
●ゲート機能
TAiIN端子の入力信号によってカウント開始、停止が可能
●パルス出力機能
アンダフローするごとにTAiOUT端子の出力極性が反転。カウント停止中は“L”
を出力
選択機能
タイマAiモードレジスタ(i=0∼4)
b7
b6
b5
b4
0
b3
b2
b1
b0
0 0
シンボル
TA0MR∼TA4MR
ビット名
ビットシンボル
TMOD0
アドレス
039616∼039A16番地
動作モード選択ビット
TMOD1
MR0
MR1
パルス出力機能選択ビット
ゲート機能選択ビット
MR2
MR3
TCK0
機 能
b1 b0
0 0 : タイマモード
0 : パルス出力なし
(TAiOUT端子は入出力ポート)
1 : パルス出力あり(注1)
(TAiOUT端子はパルス出力端子)
カウントソース選択ビット
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RW
RW
RW
RW
RW
RW
b7 b6
0 0 : f1またはf2
0 1 : f8
1 0 : f32
1 1 : fC32
注1. TA0OUT端子はNチャネルオープンドレイン出力。
注2. TAiIN端子に対応するポート方向ビットは“0”(入力モード)にしてください。
図2.10.7. タイマモード時のTAiMRレジスタ
RW
b4 b3
0 0: ゲート機能なし
} (TAiIN端子は入出力ポート)
0 1: 1 0: TAiIN端子に“L”が入力されて
いる期間カウントする(注2)
1 1: TAiIN端子に“H”が入力されて
いる期間カウントする(注2)
タイマモードでは“0”にしてください
TCK1
Rev.1.00
リセット後の値
0016
RW
RW
M306H3MC-XXXFP/FCFP
(2) イベントカウンタモード
外部信号、他のタイマのオーバフロー、または他のタイマのアンダフローをカウントするモードです。
タイマA2、A3、A4は二相の外部信号をカウントできます。表2.10.2にイベントカウンタモードの仕様(二
相パルス信号処理を使用しない場合)、図2.10.8にイベントカウンタモード時のTAiMRレジスタ(二相パル
ス信号処理を使用しない場合)を示します。
表2.10.2. イベントカウンタモードの仕様(二相パルス信号処理を使用しない場合)
項 目
カウントソース
仕 様
●TAiIN端子(i=0∼4)に入力された外部信号(プログラムで有効エッジを選択可能)
●タイマB2のオーバフローまたはアンダフロー、タイマAj(j=i‐ 1 、ただしi=0
のときj=4)のオーバフローまたはアンダフロー、タイマAk(k=i+1 、ただしi=4
のときk=0)のオーバフローまたはアンダフロー
●アップカウントまたはダウンカウントを外部信号またはプログラムで選択可能
●オーバフローまたはアンダフロー時は、リロードレジスタの内容をリロードしてカウン
トを継続する。フリーラン機能選択時は、リロードせずカウントを継続する。
●アップカウント時 1/(FFFF16−n+1)
●ダウンカウント時 1/(n+1)
n:TAiレジスタの設定値 000016∼FFFF16
TABSRレジスタのTAiSビットを“1”(カウント開始)にする
TAiSビットを“0”(カウント停止)にする
オーバフロー時またはアンダフロー時
入出力ポートまたはカウントソース入力
入出力ポート、パルス出力、またはアップカウント/ダウンカウント切り替え入力
TAiレジスタを読むと、カウント値が読める
●カウント停止中とカウント開始後1回目のカウントソースが入力されるまで
TAiレジスタに書くと、リロードレジスタ、カウンタの両方に書かれる
●カウント中(ただし、1回目のカウントソース入力後)
TAiレジスタに書くと、リロードレジスタに書かれる(次のリロード時に転送)
●フリーランカウント機能
オーバフローまたはアンダフローが発生してもリロードレジスタからリロードしない
●パルス出力機能
オーバフローまたはアンダフローするごとにTAiOUT端子の出力極性が反転。
カウント停止中は“L”を出力
カウント動作
分周比
カウント開始条件
カウント停止条件
割り込み要求発生タイミング
TAiIN端子機能
TAiOUT端子機能
タイマの読み出し
タイマの書き込み
選択機能
タイマAiモードレジスタ(i=0∼4)(二相パルス信号処理を使用しない場合)
b7
b6
b5
0
b4
b3
b2
b1
シンボル
TA0MR∼TA4MR
b0
0 1
ビットシンボル
ビットシンボル
TMOD0
アドレス
039616∼039A16番地
ビット名
ビット名
動作モード選択ビット
TMOD1
MR0
パルス出力機能選択ビット
リセット後の値
0016
機 能
機 能
b1 b0
0 1 : イベントカウンタモード(注1)
0 : パルス出力なし
(TAiOUT端子は入出力ポート)
1 : パルス出力あり(注2)
(TAiOUT端子はパルス出力端子)
RW
R
W
RW
RW
RW
MR1
カウント極性選択ビット(注3) 0 : 外部信号の立ち下がりをカウント RW
1 : 外部信号の立ち上がりをカウント
MR2
アップ/ダウン切り替え
要因選択ビット
0 : UDFレジスタ 1 : TAiOUT端子の入力信号(注4)
MR3
イベントカウンタモードでは“0”にしてください
TCK0
カウントタイプ選択ビット
TCK1
二相パルス信号処理を使用しない場合は“0”、“1”いずれでも可
0 :リロードタイプ
1 :フリーランタイプ
RW
RW
RW
RW
注1. イベントカウンタモードではカウントソースをONSFレジスタ、TRGSRレジスタで選択できます。
注2. TA0OUT端子はNチャネルオープンドレイン出力。
注3. ONSFレジスタまたはTRGSRレジスタのTAiGH、TAiGLビットが“002”(TAiIN端子の入力)のとき有効。
注4. TAiOUT端子に“L”が入力されているときダウンカウント、“H”が入力されているときアップカウントします。
TAiOUT端子に対応するポート方向ビットは“0”(入力モード)にしてください。
図2.10.8. イベントカウンタモード時のTAiMRレジスタ(二相パルス信号処理を使用しない場合)
Rev.1.00
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表2.10.3にイベントカウンタモードの仕様(タイマA2、A3、A4で二相パルス信号処理を使用する場合)、
図2.10.9にイベントカウンタモード時のTA2MR∼TA4MRレジスタ(タイマA2、A3、A4で二相パルス信号
処理を使用する場合)を示します。
表2.10.3. イベントカウンタモードの仕様(タイマA2、A3、A4で二相パルス信号処理を使用する場合)
項 目
カウントソース
カウント動作
仕 様
●TAiIN、TAiOUT端子(i=2∼4)に入力された二相パルス信号
●アップカウントまたはダウンカウントを、二相パルス信号によって切り替え可
分周比
カウント開始条件
カウント停止条件
割り込み要求発生タイミング
TAiIN端子機能
TAiOUT端子機能
タイマの読み出し
タイマの書き込み
選択機能(注1)
●オーバフローまたはアンダフロー時は、リロードレジスタの内容をリロードしてカウン
トを継続する。フリーラン機能選択時は、リロードせずカウントを継続する。
●アップカウント時 1/(FFFF16−n+1)
●ダウンカウント時 1/(n+1)
n:TAiレジスタの設定値 000016∼FFFF16
TABSRレジスタのTAiSビットを“1”(カウント開始)にする
TAiSビットを“0”(カウント停止)にする
オーバフロー時またはアンダフロー時
二相パルス入力
二相パルス入力
タイマA2、A3、A4レジスタを読むと、カウント値が読める
●カウント停止中とカウント開始後1回目のカウントソースが入力されるまで
TAiレジスタに書くと、リロードレジスタ、カウンタの両方に書かれる
●カウント中(ただし、1回目のカウントソース入力後)
TAiレジスタに書くと、リロードレジスタに書かれる(次のリロード時に転送)
●通常処理動作(タイマA2、タイマA3)
TAjOUT端子(j=2、3)の入力信号が“H”の期間、TAjIN端子の立ち上がりをアッ
プカウントし、立ち下がりをダウンカウントします。
TAjOUT
TAjIN
(j=2、3)
アップ
カウント
アップ
カウント
アップ
カウント
ダウン
カウント
ダウン
カウント
ダウン
カウント
●4逓倍処理動作(タイマA3、タイマA4)
TAkOUT端子(k=3、4)の入力信号が“H”の期間にTAkIN端子が立ち上がる位相
関係の場合、TAkOUT、TAkIN端子の立ち上がり、立ち下がりをアップカウント
します。TAkOUT端子の入力信号が“H”の期間にTAkIN端子が立ち下がる位相
関係の場合、TAkOUT、TAkIN端子の立ち上がり、立ち下がりをダウンカウント
します。
TAkOUT
すべてのエッジをアップカウント
すべてのエッジをダウンカウント
TAkIN
(k=3、4)
すべてのエッジをアップカウント
すべてのエッジをダウンカウント
注1. タイマA3は選択できます。タイマA2は通常処理動作、タイマA4は4逓倍処理動作です。
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タイマAiモードレジスタ(i=2∼4)(二相パルス信号処理を使用する場合)
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b0
0 1 0 0 0 1
シンボル
TA2MR∼TA4MR
ビットシンボル
TMOD0
アドレス
039816∼039A16番地
ビット名
ビット名
動作モード選択ビット
TMOD1
リセット後の値
0016
機 能
機 能
b1 b0
0 1 : イベントカウンタモード
RW
R
W
RW
RW
MR0
二相パルス信号処理を使用する場合、“0”にしてください。
RW
MR1
二相パルス信号処理を使用する場合、“0”にしてください。
RW
MR2
二相パルス信号処理を使用する場合、“1”にしてください。
RW
MR3
二相パルス信号処理を使用する場合、“0”にしてください。
RW
TCK0
カウント動作タイプ選択
ビット
0 : リロードタイプ
1 : フリーランタイプ
RW
TCK1
二相パルス処理動作選択
ビット(注1)(注2)
0 : 通常処理動作
1 :4逓倍処理動作
RW
注1. タイマA3は選択できます。このビットにかかわらずタイマA2は通常処理動作に、タイマA4は4逓倍処理動作に固定です。
注2. 二相パルス信号処理を行う場合、次のとおりしてください。
・UDFレジスタのTAiPビットを“1”(二相パルス信号処理機能を許可)にする
・TRGSRレジスタのTAiGH、TAiGLビットを“002”(TAiIN端子入力)にする
・TAiIN、TAiOUTに対応するポート方向ビットを“0”(入力モード)にする 図2.10.9. イベントカウンタモード時のTA2MRレジスタ∼TA4MRレジスタ
(タイマA2、A3、A4で二相パルス信号処理を使用する場合)
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M306H3MC-XXXFP/FCFP
(3) ワンショットタイマモード
1度のトリガに対して1度だけタイマを動作するモードです(表2.10.4)。トリガが発生するとその時点か
ら任意の期間、タイマが動作します。図2.10.10にワンショットタイマモード時のTAiMRレジスタを示し
ます。
表2.10.4. ワンショットタイマモードの仕様
項 目
カウントソース
カウント動作
仕 様
f1、f2、f8、f32、fC32
●ダウンカウント
●カウンタが000016になるタイミングでリロードしてカウントを停止
●カウント中にトリガが発生した場合、リロードしてカウントを継続
1/n n:TAiレジスタ(i=0∼4)の設定値 000016∼FFFF16
ただし、000016を設定した場合、カウンタは動作しない
TABSRレジスタのTAiSビットが“1”(カウント開始)で、かつ次のトリガが発生
●TAiIN端子からの外部トリガ入力
●タイマB2のオーバフローまたはアンダフロー、タイマAj(j=i‐ 1 、ただしi=0
のときj=4)のオーバフローまたはアンダフロー、タイマAk(k=i+1 、ただしi=4
のときk=0)のオーバフローまたはアンダフロー
●ONSFレジスタのTAiOSビットを“1”(タイマスタート)にする
●カウント値が000016になりリロードした後
●TAiSビットを“0”(カウント停止)にする
カウント値が000016になるタイミング
入出力ポートまたはトリガ入力
入出力ポートまたはパルス出力
TAiレジスタを読むと、不定値が読める
●カウント停止中とカウント開始後1回目のカウントソースが入力されるまで
TAiレジスタに書くと、リロードレジスタ、カウンタの両方に書かれる
●カウント中(ただし、1回目のカウントソース入力後)
TAiレジスタに書くと、リロードレジスタに書かれる(次のリロード時に転送)
●パルス出力機能
カウント停止中は“L”、カウント中は“H”を出力
分周比
カウント開始条件
カウント停止条件
割り込み要求発生タイミング
TAiIN端子機能
TAiOUT端子機能
タイマの読み出し
タイマの書き込み
選択機能
タイマAiモードレジスタ(i=0∼4)
b7
b6
b5
0
b4
b3
b2
b1
b0
1 0
シンボル
TA0MR∼TA4MR
ビットシンボル
TMOD0
アドレス
039616∼039A16番地
ビット名
動作モード選択ビット
TMOD1
MR0
リセット後の値
0016
パルス出力機能選択ビット
機 能
b1 b0
1 0 : ワンショットタイマモード
RW
0 : TAiIN端子の入力信号の立ち下がり(注3)
1 : TAiIN端子の入力信号の立ち上がり(注3)
MR2
トリガ選択ビット
0 : TAiOSビットが有効
1 : TAiTGH∼TAiTGLビットで選択 MR3
ワンショットタイマモードでは“0”にしてください
TCK0
カウントソース選択ビット
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RW
RW
b7 b6
0 0 : f1またはf2
0 1 : f8
1 0 : f32
1 1 : fC32
注1. TA0OUT端子はNチャネルオープンドレイン出力。
注2. ONSFレジスタまたはTRGSRレジスタのTAiTGH、TAiTGLビットが“00 2”(TAiIN端子の入力)のとき有効。
注3. TAiIN端子に対応するポート方向ビットは“0”(入力モード)に してください。
Rev.1.00
RW
RW
外部トリガ選択ビット(注2)
図2.10.10. ワンショットタイマモード時のTAiMRレジスタ
RW
0 : パルス出力なし
(TAiOUT端子は入出力ポート)
1 : パルス出力あり(注1)
(TAiOUT端子はパルス出力端子)
MR1
TCK1
RW
RW
RW
M306H3MC-XXXFP/FCFP
(4) パルス幅変調モード(PWMモード)
任意の幅のパルスを連続して出力するモードです(表2.10.5)。このモードでは、カウンタは、16ビット
パルス幅変調器、8ビットパルス幅変調器のいずれかのパルス幅変調器として動作します。図2.10.11にパ
ルス幅変調モード時のTAiMRレジスタ、図2.10.12に16ビットパルス幅変調器の動作例、図2.10.13に8ビッ
トパルス幅変調器の動作例を示します。
表2.10.5. パルス幅変調モードの仕様
項 目
仕 様
カウントソース
f1、f2、f8、f32、fC32
カウント動作
●ダウンカウント(8ビット、または16ビットパルス幅変調器として動作)
●PWMパルスの立ち上がりでリロードしてカウントを継続
●カウント中にトリガが発生した場合、カウントに影響しない
16ビットPWM
●“H”幅 n / fj
n:TAiレジスタの設定値(i=0∼4)
16
●周期
(2 −1) / fj固定 fj:カウントソースの周波数(f1、f2、f8、f32、fC32)
8ビットPWM
●“H”幅 n×(m+1) / fj
n:TAiレジスタの上位番地の設定値
●周期 (28−1)×(m+1) / fj m:TAiレジスタの下位番地の設定値
カウント開始条件
●TABSRレジスタのTAiSビットを“1”(カウント開始)にする
●TAiSビットが “1”で、かつTAiIN端子からの外部トリガ入力
●TAiSビットが “1”で、かつ次のトリガが発生
タイマB2のオーバフローまたはアンダフロー、タイマAj(j=i - 1、ただしi=0
のときj=4)のオーバフローまたはアンダフロー、タイマAk(k=i + 1、ただしi=4
のときk=0)のオーバフローまたはアンダフロー
カウント停止条件
●TAiSビットを“0”(カウント停止)にする
割り込み要求発生タイミング PWMパルスの立ち下がり時
TAiIN端子機能
入出力ポートまたはトリガ入力
TAiOUT端子機能
パルス出力
タイマの読み出し
TAiレジスタを読むと、不定値が読める
タイマの書き込み
●カウント停止中とカウント開始後1回目のカウントソースが入力されるまで
TAiレジスタに書くと、リロードレジスタ、カウンタの両方に書かれる
●カウント中(ただし、1回目のカウントソース入力後)
TAiレジスタに書くと、リロードレジスタに書かれる(次のリロード時に転送)
タイマAiモードレジスタ(i=0∼4)
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b0
シンボル
TA0MR∼TA4MR
1 1 1
ビットシンボル
TMOD0
アドレス
039616∼039A16番地
ビット名
動作モード選択ビット
リセット後の値
0016
機 能
b1 b0
1 1 : パルス幅変調(PWM)モード(注1)
TMOD1
PWMモードでは“1”にしてください。
MR1
外部トリガ選択ビット(注2) 0 : TAiIN端子の入力信号の立ち下がり(注3)
1 : TAiIN端子の入力信号の立ち上がり(注3)
MR2
トリガ選択ビット
0 : TABSRレジスタのTAiSビットへの“1”書込み
1 : TAiTGH∼TAiTGLビットで選択 RW
MR3
16/8ビットPWMモード
選択ビット
0 : 16ビットパルス幅変調器として動作
1 : 8ビットパルス幅変調器として動作
RW
TCK0
カウントソース選択ビット
図2.10.11. パルス幅変調モード時のTAiMRレジスタ
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RW
b7 b6
0 0 : f1またはf2
0 1 : f8
1 0 : f32
1 1 : fC32
注1. TA0OUT端子はNチャネルオープンドレイン出力。
注2. ONSFレジスタまたはTRGSRレジスタのTAiTGH、TAiTGLビットが“00 2”(TAiIN端子の入力)のとき有効。
注3. TAiIN端子に対応するポート方向ビットは“0”(入力モード)に してください。
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RW
RW
MR0
TCK1
Rev.1.00
RW
RW
RW
RW
M306H3MC-XXXFP/FCFP
1 / fj ×(216 –1)
カウントソース
TAiIN端子の入力信号
“H”
“L”
この信号ではトリガは発生しない
1 / fj × n
TAiOUT端子からの “H”
PWMパルス出力
“L”
TAiICレジスタのIRビット
“1”
“0”
fj:カウントソースの周波数
(f1、f2、f8、f32、fc32)
i=0∼4
割り込み要求の受け付け、またはプログラムで“0”にする
注1. n=000016∼FFFE16。
注2. この図はTAiレジスタが“000316”、ONSFレジスタまたはTRGSRレジスタのTAiTGH、TAiTGLビットが“00 2”
(TAiIN端子の入力)、TAiMRレジスタのMR1ビットが“1”(立ち上がり)、TAiMRレジスタのMR2ビットが“1”
(TAiTGH、TAiTGLビットでトリガ選択)の場合です。
図2.10.12. 16ビットパルス幅変調器の動作例
1 / fj×(m + 1)×(2 8 – 1)
カウントソース(注1)
TAiIN端子の入力信号
“H”
“L”
1 / fj×(m+1)
8ビットプリスケーラの “H”
アンダフロー信号(注2) “L”
1 / fj×(m + 1)×n
TAiOUT端子からの “H”
PWMパルス出力 “L”
TAiICレジスタのIRビット
“1”
“0”
fj:カウントソースの周波数
(f1、f2、f8、f32、fC32)
i=0∼4
割り込み要求の受け付け、またはプログラムで“0”にする
注1. 8ビットプリスケーラはカウントソースをカウントします。
注2. 8ビットパルス幅変調器は8ビットプリスケーラのアンダフロー信号をカウントします。
注3. m=0016∼FF16、n=0016∼FE16。
注4. この図はTAiレジスタが“020216”、ONSFレジスタまたはTRGSRレジスタのTAiTGH、TAiTGLビットが“002”
(TAiIN端子の入力)、TAiMRレジスタのMR1ビットが“0”(立ち下がり)、TAiMRレジスタのMR2ビットが“1”
(TAiTGH、TAiTGLビットでトリガ選択)の場合です。
図2.10.13. 8ビットパルス幅変調器の動作例
Rev.1.00
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M306H3MC-XXXFP/FCFP
2.10.2 タイマB
図2.10.14にタイマBブロック図、図2.10.15、図2.10.16にタイマB関連レジスタを示します。
タイマBは次の3種類のモードがあり、モードは、TBiMRレジスタ(i=0∼5)のTMOD1∼TMOD0ビット
で選択できます。
・タイマモード
内部カウントソースをカウントするモード
・イベントカウンタモード
外部からのパルス、他のタイマのオーバフロー、または他のタイマの
アンダフローをカウントするモード
・パルス周期測定モード、パルス幅測定モード
外部パルスの周期またはパルス幅を測定するモード
データバス上位
データバス下位
クロック源選択
上位8ビット
下位8ビット
f1またはf2
f8
f32
fc32
・タイマモード
・パルス周期測定モード、パルス幅測定モード
リロードレジスタ
クロック選択
カウンタ
・イベントカウンタモード
TABSRレジスタ
TBSRレジスタ
極性切り替え、
エッジパルス
TBiIN
(i=0∼5)
TBi
タイマB0
タイマB1
タイマB2
タイマB3
タイマB4
タイマB5
カウンタリセット回路
イベントカウンタモード時
に選択できます
TBjオーバフロー(注1)
j = i− 1 ただしi = 0のときj = 2
i = 3のときj = 5
番地
039116 039016
039316 039216
039516 039416
035116 035016
035316 035216
035516 035416
TBj
タイマB2
タイマB0
タイマB1
タイマB5
タイマB3
タイマB4
注1. オーバフローまたはアンダフロー
図2.10.14. タイマBブロック図
タイマBiモードレジスタ(i=0∼5)
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b0
シンボル
TB0MR∼TB2MR
TB3MR∼TB5MR
ビット名
ビットシンボル
TMOD0
動作モード選択ビット
TMOD1
MR0
アドレス
039B16∼039D16番地
035B16∼035D16番地
リセット後の値
00XX00002
00XX00002
機 能
RW
b1 b0
0 0 : タイマモード
0 1 : イベントカウンタモード
1 0 : パルス周期測定モード、
パルス幅測定モード
1 1 : 設定しないでください
動作モードによって機能が異なる
MR1
RW
RW
RW
RW
RW
MR2
(注1)
(注2)
MR3
RO
TCK0
RW
TCK1
カウントソース選択ビット
(動作モードによって機能が異なる)
注1. タイマB0、タイマB3。
注2. タイマB1、タイマB2、タイマB4、タイマB5。
図2.10.15. TB0MR∼TB5MRレジスタ
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RW
M306H3MC-XXXFP/FCFP
シンボル
TB0
TB1
TB2
TB3
TB4
TB5
タイマBiレジスタ(i=0∼5) (注1)
(b15)
b7
(b8)
b0 b7
b0
モード
アドレス
リセット後の値
039116-039016番地
不定
039316-039216番地
不定
039516-039416番地
不定
035116-035016番地
不定
035316-035216番地
不定
035516-035416番地
不定
機 能
設定範囲
タイマモード
設定値をnとすると、カウント
ソースをn+1分周する
000016∼FFFF16 イベントカウンタ
モード
設定値をnとすると、カウント
ソースをn+1分周する(注2)
000016∼FFFF16
パルス周期測定モード
パルス幅測定モード
パルス周期またはパルス幅を
測定する
RW
RW
RW
RO
注1. 16ビット単位でアクセスしてください。
注2. 外部からのパルス、他のタイマのオーバフロー、または他のタイマのアンダフローをカウントします。
カウント開始フラグ
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b0
シンボル
TABSR
アドレス
038016番地
リセット後の値
0016
ビットシンボル
ビット名
TA0S
タイマA0カウント開始フラグ
機 能
TA1S
タイマA1カウント開始フラグ
TA2S
タイマA2カウント開始フラグ
RW
TA3S
タイマA3カウント開始フラグ
RW
TA4S
タイマA4カウント開始フラグ
RW
TB0S
タイマB0カウント開始フラグ
RW
TB1S
タイマB1カウント開始フラグ
RW
TB2S
タイマB2カウント開始フラグ
RW
0 : カウント停止
1 : カウント開始
RW
RW
RW
タイマB3,4,5カウント開始フラグ
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b0
シンボル
TBSR
アドレス
034016番地
リセット後の値
000XXXXX2
ビット名
ビットシンボル
機 能
(b4-b0)
何も配置されていない。書く場合、“0”を書いてください。
読んだ場合、その値は不定。
TB3S
タイマB3カウント開始フラグ
TB4S
タイマB4カウント開始フラグ
TB5S
タイマB5カウント開始フラグ
0 : カウント停止
1 : カウント開始
RW
RW
RW
RW
時計用プリスケーラリセットフラグ
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b0
シンボル
CPSRF
ビットシンボル
(b6-b0)
CPSR
アドレス
038116番地
リセット後の値
0XXXXXXX2
ビット名
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RW
何も配置されていない。書く場合、“0”を書いてください。
読んだ場合、その値は不定。
時計用プリスケーラ
リセットフラグ
図2.10.16. TB0∼TB5、TABSR、TBSR、CPSRFレジスタ
Rev.1.00
機 能
このビットを“1”にすると時計用
プリスケーラが初期化される
(読んだ場合、その値は“0”)
RW
M306H3MC-XXXFP/FCFP
(1) タイマモード
内部で生成されたカウントソースをカウントするモードです(表2.10.6)。図2.10.17にタイマモード時の
TBiMRレジスタを示します。
表2.10.6. タイマモードの仕様
項 目
カウントソース
カウント動作
仕 様
f1、f2、f8、f32、fC32
●ダウンカウント
●アンダフロー時リロードレジスタの内容をリロードしてカウントを継続
分周比
1/(n+1)
n:TBiMRレジスタの設定値(i=0∼5) 000016∼FFFF16
カウント開始条件
TBiSビット(注1)を“1”(カウント開始)にする
カウント停止条件
TBiSビットを“0”(カウント停止)にする
割り込み要求発生タイミング アンダフロー時
TBiIN端子機能
入出力ポート
タイマの読み出し
TBiレジスタを読むと、カウント値が読める
タイマの書き込み
●カウント停止中とカウント開始後1回目のカウントソースが入力されるまで
TBiレジスタに書くと、リロードレジスタ、カウンタの両方に書かれる
●カウント中(ただし、1回目のカウントソース入力後)
TBiレジスタに書くと、リロードレジスタに書かれる(次のリロード時に転送)
注1. TB0S∼TB2SビットはTABSRレジスタのビット5∼7、TB3S∼TB5SビットはTBSRレジスタのビット5∼7です。
タイマBiモードレジスタ(i=0∼5)
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b0
シンボル
TB0MR∼TB2MR
TB3MR∼TB5MR
0 0
ビット名
ビットシンボル
TMOD0
アドレス
039B16∼039D16番地
035B16∼035D16番地
動作モード選択ビット
TMOD1
MR0
MR1
MR2
リセット後の値
00XX00002
00XX00002
機 能
b1 b0
0 0 : タイマモード
RW
RW
RW
タイマモードでは無効。
“0”または“1”いずれでも可。
TB0MR、TB3MRレジスタの場合
タイマモードでは“0”にしてください。
RW
RW
RW
TB1MR、TB2MR、TB4MR、TB5MRレジスタの場合
何も配置されていない。
書く場合、“0”を書いてください。読んだ場合、その値は不定。
MR3
TCK0
タイマモードで書く場合、“0”を書いてください。
タイマモードで読んだ場合、その値は不定。
カウントソース選択ビット
TCK1
図2.10.17. タイマモード時のTBiMRレジスタ
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RO
b7 b6
0 0 : f1またはf2
0 1 : f8
1 0 : f32
1 1 : fC32
RW
RW
M306H3MC-XXXFP/FCFP
(2) イベントカウンタモード
外部信号、他のタイマのオーバフロー、または他のタイマのアンダフローをカウントするモードです
(表2.10.7)。図2.10.20にイベントカウンタモード時のTBiMRレジスタを示します。
表2.10.7. イベントカウンタモードの仕様
項 目
カウントソース
仕 様
●TBiIN端子(i=0∼5)に入力された外部信号(プログラムで有効エッジを選択可能)
●タイマBjのオーバフローまたはアンダフロー(j=i‐ 1 、ただしi=0 のときj=2、
i=3 のときj=5)
●ダウンカウント
●アンダフロー時は、リロードレジスタの内容をリロードしてカウントを継続
●1/(n+1) n:TBiレジスタの設定値 000016∼FFFF16
TBiSビット(注1)を“1”(カウント開始)にする
TBiSビットを“0”(カウント停止)にする
アンダフロー時
カウントソース入力
TBiレジスタを読むと、カウント値が読める
●カウント停止中とカウント開始後1回目のカウントソースが入力されるまで
TBiレジスタに書くと、リロードレジスタ、カウンタの両方に書かれる
●カウント中(ただし、1回目のカウントソース入力後)
TBiレジスタに書くと、リロードレジスタに書かれる(次のリロード時に転送)
カウント動作
分周比
カウント開始条件
カウント停止条件
割り込み要求発生タイミング
TBiIN端子機能
タイマの読み出し
タイマの書き込み
注1. TB0S∼TB2SビットはTABSRレジスタのビット5∼7、TB3S∼TB5SビットはTBSRレジスタのビット5∼7です。
タイマBiモードレジスタ(i=0∼5)
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b0
0 1
シンボル
TB0MR∼TB2MR
TB3MR∼TB5MR
ビットシンボル
TMOD0
アドレス
039B16∼039D16番地
035B16∼035D16番地
ビット名
動作モード選択ビット
カウント極性選択ビット(注1)
MR1
MR2
機 能
b1 b0
0 1 : イベントカウンタモード
TMOD1
MR0
リセット後の値
00XX00002
00XX00002
RW
RW
RW
b3 b2
0 0 : 外部信号の立ち下がりをカウント
0 1 : 外部信号の立ち上がりをカウント
1 0 : 外部信号の立ち下がりと 立ち上がりをカウント 1 1 : 設定しないでください
TB0MR、TB3MRレジスタの場合
イベントカウンタモードでは“0”にしてください。
RW
RW
RW
TB1MR、TB2MR、TB4MR、TB5MRレジスタの場合
何も配置されていない。
書く場合、“0”を書いてください。読んだ場合、その値は不定。
MR3
TCK0
イベントカウンタモードで書く場合、“0”を書いてください。
イベントカウンタモードで読んだ場合、その値は不定。
イベントカウンタモードでは無効。
“0”または“1”いずれでも可。
RO
RW
0 : TBiIN端子からの入力(注2) 1 : TBjのオーバフローまたはアンダ
RW
フロー
j = i - 1 ただしi = 0のときj = 2
i = 3のときj = 5
注1. TCK1ビットが“0”(TBiIN端子からの入力)の場合に有効です。TCK1ビットが“1”(TBjのオーバフローまたはアンダフロー)
の場合は、“0”でも“1”でも可。
注2. TBiIN端子に対応するポート方向ビットは“0”(入力モード)にしてください。
TCK1
イベントクロック選択
図2.10.20. イベントカウンタモード時のTBiMRレジスタ
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(3) パルス周期測定モード、パルス幅測定モード
外部信号のパルス周期、またはパルス幅を測定するモードです(表2.10.8)。図2.10.21にパルス周期測定
モード、パルス幅測定モード時のTBiMRレジスタを示します。図2.10.22にパルス周期測定時の動作図、
図2.10.23にパルス幅測定時の動作図を示します。
表2.10.8. パルス周期測定モード、パルス幅測定モードの仕様
項 目
カウントソース
カウント動作
カウント開始条件
カウント停止条件
割り込み要求発生タイミング
TBiIN端子機能
タイマの読み出し
タイマの書き込み
仕 様
f1、f2、f8、f32、fC32
●アップカウント
●測定パルスの有効エッジで、リロードレジスタにカウンタの値を転送し、 カウンタの値を“000016”にしてカウントを継続
●TBiSビット(i=0∼5)(注3)を“1”(カウント開始)にする
●TBiSビットを“0”(カウント停止)にする
●測定パルスの有効エッジ入力時(注1)
●オーバフロー時。オーバフローと同時にTBiMRレジスタのMR3ビットが“1”
(オーバフローあり)になります。TBiSビットが“1”(カウント開始)のとき、
MR3ビットが“1”になった後の次のカウントタイミング以降に、TBiMRレ
ジスタに書くと、MR3ビットは“0”(オーバフローなし)になります。
測定パルス入力
TBiレジスタを読むと、リロードレジスタの内容(測定結果)が読める(注2)
TBiレジスタに書いた値は、リロードレジスタにもカウンタにも書かれない
注1. カウント開始後1回目の有効エッジ入力時は、割り込み要求は発生しません。
注2. カウント開始後2回目の有効エッジ入力までは、TBiレジスタを読んでも値は不定です。
注3. TB0S∼TB2SビットはTABSRレジスタのビット5∼7、TB3S∼TB5SビットはTBSRレジスタのビット5∼7です。
タイマBiモードレジスタ(i=0∼5)
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b0
1 0
シンボル
TB0MR∼TB2MR
TB3MR∼TB5MR
ビットシンボル
TMOD0
アドレス
039B16∼039D16番地
035B16∼035D16番地
ビット名
動作モード選択ビット
機 能
b1 b0
1 0 : パルス周期測定モード、
パルス幅測定モード
TMOD1
MR0
リセット後の値
00XX00002
00XX00002
測定モード選択ビット
MR1
RW
RW
RW
b3 b2
0 0 : パルス周期測定
(測定パルスの立ち下がりから次の立ち下がり間の測定)
0 1 : パルス周期測定
(測定パルスの立ち上がりから次の立ち上がり間の測定)
1 0 : パルス幅測定
(測定パルスの立ち下がりから次の立ち上がり間の測定と
立ち上がりから次の立ち下がり間の測定)
RW
RW
1 1 : 設定しないでください
MR2
TB0MR、TB3MRレジスタの場合
パルス周期測定モード、パルス幅測定モードでは“0”にしてください。
RW
TB1MR、TB2MR、TB4MR、TB5MRレジスタの場合
何も配置されていない。
書く場合、“0”を書いてください。読んだ場合、その値は不定。
MR3
タイマBiオーバフロー
フラグ(注1)
TCK0
カウントソース選択ビット
TCK1
0 : オーバフローなし
1 : オーバフローあり
RO
b7 b6
0 0 : f1またはf2
0 1 : f8
1 0 : f32
1 1 : fC32
RW
RW
注1. リセット後は不定です。TBiSビットが“1”(カウント開始)のとき、MR3ビットが“1”(オーバフローあり)になった後の次のカウント
タイミング以降に、TBiMRレジスタに書くと、MR3ビットは“0”(オーバフローなし)になります。MR3ビットをプログラムで“1”に
できません。TB0S∼TB2SビットはTABSRレジスタのビット5∼7、TB3S∼TB5SビットはTBSRレジスタのビット5∼7です。
図2.10.21. パルス周期測定モード、パルス幅測定モード時のTBiMRレジスタ
Rev.1.00
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M306H3MC-XXXFP/FCFP
カウントソース
“H”
“L”
測定パルス
転送
(不定値)
転送
(測定値)
リロードレジスタ カウンタ
転送タイミング
(注2)
(注1)
(注1)
カウンタが“000016”に
なるタイミング
“1”
TBiSビット
“0”
TBiICレジスタのIRビット
“1”
“0”
割り込み要求の受け付け、またはプログラムで“0”にする
TBiMRレジスタのMR3ビット
“1”
“0”
TB0S∼TB2SビットはTABSRレジスタのビット5∼7、TB3S∼TB5SビットはTBSRレジスタのビット5∼7です。
i=0∼5
注1. 測定完了によるカウンタの初期化。
注2. オーバフロー。
注3. この図はTBiMRレジスタのMR1∼MR0ビットが“00 2”(立ち下がりエッジから立ち下がりエッジまでを測定)の場合です。
図2.10.22. パルス周期測定時の動作図
カウントソース
“H”
測定パルス
“L”
転送
(不定値)
転送
(測定値)
転送
転送
(測定値) (測定値)
リロードレジスタ カウンタ
転送タイミング
(注1)
(注1)
(注1)
(注1)
(注2)
カウンタが“000016”に
なるタイミング
TBiSビット
“1”
“0”
TBiICレジスタのIRビット “1”
“0”
TBiMRレジスタのMR3ビット
“1”
割り込み要求の受け付け、またはプログラムで“0”にする
“0”
TB0S∼TB2SビットはTABSRレジスタのビット5∼7、TB3S∼TB5SビットはTBSRレジスタのビット5∼7です。
i=0∼5
注1. 測定完了によるカウンタの初期化。
注2. オーバフロー。
注3. この図はTBiMRレジスタのMR1∼MR0ビットが“10 2”(立ち下がりから次の立ち上がり間の測定と立ち上がりから次の
立ち下がり間の測定)の場合です。
図2.10.23. パルス幅測定時の動作図
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2.11 シリアルI/O
シリアルI/Oは、UART0∼UART2、SI/O3、 SI/O4の5チャネルで構成しています。
次にそれぞれについて説明します。
2.11.1 UARTi(i=0∼2)
UARTiはそれぞれ専用の転送クロック発生用タイマを持ち、独立して動作します。
図2.11.1にUARTiブロック図、図2.11.2にUARTi送受信ブロック図を示します。
UARTiには、次のモードがあります。
・クロック同期形シリアルI/Oモード
・クロック非同期形シリアルI/Oモード (UARTモード)
・特殊モード1(I2Cモード)
・特殊モード2
・特殊モード3(バス衝突検出機能、IEモード):UART0、UART1
・特殊モード4(SIMモード):UART2
図2.11.3∼図2.11.8に、UARTi関連のレジスタを示します。
レジスタの設定はモードごとの表を参照してください。
Rev.1.00
2004.03.01
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M306H3MC-XXXFP/FCFP
1/2
f2SIO
PCLK1=0
f1SIOまたはf2SIO
f1SIO
メインクロック
PCLK1=1
1/8
f8SIO
1/4
(UART0)
RxD0
f32SIO
RxD極性切り替え回路
UART受信
クロック源選択
f1SIOまたはf2SIO
f8SIO
f32SIO
CLK1∼CLK0
002
内部 CKDIR=0
012
102
外部
1/16
受信制御回路
クロック同期形
U0BRG
レジスタ
1 / (n0+1)
UART送信
1/16
送信制御回路
クロック同期形
CKDIR=1
1/2
受信
クロック
TxD極性
切り替え
回路
TxD0
TxD極性
切り替え
回路
TxD1
TxD極性
切り替え
回路
TxD2
送受信部
送信
クロック
クロック同期形
(内部クロック選択時)
CKDIR=0
クロック同期形(外部クロック選択時)
CKDIR=1
クロック同期形(内部クロック選択時)
CKPOL
CLK極性
切替回路
CLK0
CTS/RTS選択
CRS=1
CTS0 / RTS0
CTS/RTS禁止
RTS0
"H"
CRS=0
CTS/RTS禁止
RCSP=0
CRD=1
CTS0
CRD=0
UART1からのCTS0
RCSP=1
(UART1)
RxD1
RxD極性切り替え回路
UART受信
クロック源選択
f1SIOまたはf2SIO
f8SIO
f32SIO
CLK1∼CLK0
002
内部 CKDIR=0
012
102
外部
1/16
1 / (n1+1)
送信制御回路
クロック同期形
CKDIR=1
送信
クロック
CKDIR=1
クロック同期形(内部クロック選択時)
CLKMD0=0
CLK極性
切り替え
回路
クロック出力
端子切り替え
CLKMD1=1
CLKMD0=1
CTS/RTS選択
CRS=1
CLKMD1=0
CRS=0
CTS/RTS禁止
RTS1
"H"
CTS/RTS禁止
CRD=1
RCSP=0
CTS1
UART0のCTS0へ
CRD=0
RCSP=1
(UART2)
RxD2
RxD極性切り替え回路
UART受信
クロック源選択
f1SIOまたはf2SIO
f8SIO
f32SIO
CLK1∼CLK0
002
内部 CKDIR=0
012
102
外部
1/16
1 / (n2+1)
UART送信
1/16
CLK2
CKDIR=1
クロック同期形
(内部クロック選択時)
CKDIR=0
CKDIR=1
クロック同期形(内部クロック選択時)
CLK極性
切り替え
回路
CTS/RTS選択
CTS/RTS禁止
RTS2
CRS=1
CTS2 / RTS2
送信制御回路
クロック同期形
クロック同期形(外部クロック選択時)
CKPOL
受信制御回路
クロック同期形
U2BRG
レジスタ
1/2
CRS=0
"H"
CTS/RTS禁止
CRD=1
CTS2
CRD=0
i=0∼2
ni:UiBRGレジスタに設定した値
SMD2∼SMD0、CKDIR:UiMRレジスタのビット
CLK1∼CLK0、CKPOL、CRD、CRS:UiC0レジスタのビット
CLKMD0、CLKMD1、RCSP:UCONレジスタのビット
注1. UART2は、Nチャネルオープンドレイン出力です。CMOS出力は設定できません。
図2.11.1. UARTiブロック図
Rev.1.00
送受信
部
クロック同期形
(内部クロック選択時)
CKDIR=0
クロック同期形(外部クロック選択時)
CKPOL
CTS1 / RTS1/
CTS0/ CLKS1
UART送信
1/16
1/2
CLK1
受信制御回路
クロック同期形
U1BRG
レジスタ
受信
クロック
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受信
クロック
送信
クロック
送受信部
(注1)
M306H3MC-XXXFP/FCFP
反転なし
IOPOL=0
RxDデータ
反転回路
RxDi
反転あり IOPOL=1
1SP
2SP
クロック
同期形
PAR禁止
STPS=0
SP
クロック同期形
UART
(7ビット)
UART
UART(7ビット)
(8ビット)
UARTi受信レジスタ
PRYE=0
SP
PAR
PRYE=1
STPS=1
0
PAR許可
0
UART
0
0
0
UART
(9ビット)
0
クロック同期形
UART
(8ビット)
UART
(9ビット)
D8
0
D7
D6
D5
D4
D3
D2
D1
D0
UiRBレジスタ
論理反転回路 + MSB/LSB変換回路
データバス上位
データバス下位
論理反転回路 + MSB/LSB変換回路
D8
D7
UART
(9ビット)
UART
(8ビット)
UART
(9ビット)
D6
D5
D4
D3
D2
D1
D0
UiTBレジスタ
クロック同期形
2SP STPS=1 PAR許可
SP
SP
PRYE=1
UART
PAR
STPS=0
1SP
PRYE=0
PAR禁止
“0”
クロック
同期形
UART
(7ビット)
UART
(8ビット)
クロック同期形
UARTi送信レジスタ
UART(7ビット)
エラー信号出力禁止
UiERE=0
UiERE=1
エラー信号
出力回路
エラー信号出力許可
i=0∼2
SP:ストップビット
PAR:パリティビット
SMD2∼SMD0、STPS、PRYE、IOPOL、CKDIR:UiMRレジスタのビット
UiERE:UiC1レジスタのビット
図2.11.2. UARTi送受信部ブロック図
Rev.1.00
2004.03.01
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IOPOL
=0
IOPOL
=1
反転なし
TxDデータ
反転回路
反転あり
TxDi
M306H3MC-XXXFP/FCFP
UARTi送信バッファレジスタ(i=0∼2)(注1)
(b15)
b7
(b8)
b0 b7
シンボル
U0TB
U1TB
U2TB
b0
アドレス
03A316-03A216番地
03AB16-03AA16番地
037B16-037A16番地
リセット後の値
不定
不定
不定
RW
機 能
送信データ
WO
何も配置されていない。書く場合、“0”を書いてください。
読んだ場合、その値は不定。
注1. このレジスタはMOV命令を使用して書いてください。
UARTi受信バッファレジスタ(i=0∼2)
(b15)
b7
(b8)
b0 b7
b0
ビット
シンボル
シンボル
U0RB
U1RB
U2RB
アドレス
03A716-03A616番地
03AF16-03AE16番地
037F16-037E16番地
機能
ビット名
(b7-b0)
(b8)
(b10-b9)
リセット後の値
不定
不定
不定
RW
受信データ(D7∼D0)
RO
受信データ(D8)
RO
何も配置されていない。書く場合、“0”を書いてください。
読んだ場合、その値は“0”。
ABT
アービトレーション
ロスト検出フラグ(注2)
0 : 未検出(勝)
1 : 検出(負)
RW
OER
オーバランエラーフラグ(注1)
0 : オーバランエラーなし
1 : オーバランエラー発生
RO
FER
フレーミングエラー
フラグ(注1)
0 : フレーミングエラーなし
1 : フレーミングエラー発生
RO
PER
パリティエラーフラグ (注1)
0 : パリティエラーなし
1 : パリティエラー発生
RO
SUM
エラーサムフラグ (注1)
0 : エラーなし
1 : エラー発生
RO
注1. UiMRレジスタのSMD2∼SMD0ビットを“0002”(シリアルI/Oは無効)にしたとき、またはUiC1レジスタのREビットを“0”(受信禁止)にしたとき、SUM、PER、FER、
OERビットは、すべて“0”(エラーなし)になります。SUMビットはPER、FER、OERビットがすべて“0”(エラーなし)になると“0”(エラーなし)になります。
また、PER、FERビットは、UiRBレジスタの下位バイトを読んだとき、“0”になります。
注2. ABTビットはプログラムで“0”を書くと“0”になります(“1”を書いても変化しません)。
UARTi転送速度レジスタ(i=0∼2)(注1、注2)
b7
b0
シンボル
U0BRG
U1BRG
U2BRG
アドレス
03A116番地
03A916番地
037916番地
リセット後の値
不定
不定
不定
機 能
設定値を nとすると、UiBRGはカウントソースをn+1分周する
注1. 送受信停止中に書いてください。
注2. このレジスタはMOV命令を使用して書いてください。
図2.11.3. U0TB∼U2TB、U0RB∼U2RB、U0BRG∼U2BRGレジスタ
Rev.1.00
2004.03.01
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設定範囲
RW
0016∼FF16
WO
M306H3MC-XXXFP/FCFP
UARTi送受信モードレジスタ(i=0∼2)
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b0
シンボル
アドレス
リセット後の値
U0MR∼U2MR 03A016、03A816、037816番地
0016
ビット
シンボル
SMD0
ビット名
シリアルI/Oモード
(注2)
選択ビット
SMD1
SMD2
機 能
RW
b2 b1 b0
0 0 0 シリアルI/Oは無効
0 0 1 : クロック同期形シリアルI/Oモード
(注3)
0 1 0 : I2Cモード
1 0 0 : UARTモード転送データ長7ビット
1 0 1 : UARTモード転送データ長8ビット
1 1 0 : UARTモード転送データ長9ビット
上記以外 : 設定しないでください
RW
RW
RW
CKDIR
内/外部クロック
選択ビット
0 : 内部クロック
1 : 外部クロック(注1)
RW
STPS
ストップビット長
選択ビット
0 : 1ストップビット
1 : 2ストップビット
RW
パリティ奇/偶
選択ビット
PRYE=1のとき有効
0 : 奇数パリティ
1 : 偶数パリティ
RW
PRYE
パリティ許可ビット
0 : パリティ禁止
1 : パリティ許可
RW
IOPOL
TxD、RxD入出力極性
切り替えビット
0 : 反転なし
1 : 反転あり
RW
PRY
注1. CLKi端子に対応するポート方向ビットは“0”(入力モード)にしてください。
注2. 受信する場合、RxDi端子に対応するポート方向ビットは“0”(入力モード)にしてください。
注3. SDA、SCL端子に対応するポート方向ビットは“0”(入力モード)にしてください。
UARTi 送受信制御レジスタ0 (i=0∼2)
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b0
シンボル
U0C0∼U2C0
ビット
シンボル
CLK0
アドレス
リセット後の値
03A416、03AC16、037C16番地
000010002
BRGカウントソース
選択ビット
CLK1
CRS
機 能
ビット名
CTS/RTS機能選択ビット
(注4)
RW
b1 b0
0 0 : f1SIO または f2SIOを選択
0 1 : f8SIOを選択
1 0 : f32SIOを選択
1 1 : 設定しないでください
RW
RW
CRD=0のとき有効
0 : CTS機能を選択(注1)
1 : RTS機能を選択
RW
TXEPT
送信レジスタ空フラグ
0 : 送信レジスタにデータあり (送信中)
1 : 送信レジスタにデータなし (送信完了)
RO
CRD
CTS/RTS禁止ビット
0 : CTS/RTS機能許可
1 : CTS/RTS機能禁止
(P60、P64、P73は入出力ポートとして使用できる)
RW
NCH
データ出力選択ビット
(注2)
0 : TxDi/SDAi、SCLi端子は CMOS出力
1 : TxDi/SDAi、SCLi端子はNチャネルオープンドレイン出力
RW
CLK極性選択ビット
0 : 転送クロックの立ち下がりで送信データ出力、立ち上がりで受信 データ入力
RW
1 : 転送クロックの立ち上がりで送信 データ出力、立ち下がりで受信
データ入力
CKPOL
UFORM 転送フォーマット選択
ビット(注3)
0 : LSBファースト
1 : MSBファースト
RW
注1. CTSi端子に対応するポート方向ビットは“0”(入力モード)にしてください。
注2. TXD2/SDA2、SCL2は、Nチャネルオープンドレイン出力です。CMOS出力は設定できません。U2C0レジスタのNCHビットは
“0”にしてください。
注3. クロック同期形シリアルI/Oモード、UARTモード転送データ長8ビット時に有効です。
注4. CTS1/RTS1はUCONレジスタのCLKMD1ビットが“0”(CLK出力はCLK1のみ)、かつUCONレジスタのRCSPビットが“0”
(CTS0/RTS0分離しない)のとき使用できます。
図2.11.4. U0MR∼U2MR、U0C0∼U2C0レジスタ
Rev.1.00
2004.03.01
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M306H3MC-XXXFP/FCFP
UARTi送受信制御レジスタ1(i=0、1)
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b0
シンボル
U0C1、U1C1
ビット
シンボル
アドレス
03A516、03AD16番地
リセット後の値
000000102
ビット名
機 能
RW
TE
送信許可ビット
0 : 送信禁止
1 : 送信許可
RW
TI
送信バッファ空フラグ
0 : UiTBレジスタにデータあり
1 : UiTBレジスタにデータなし
RO
RE
受信許可ビット
0 : 受信禁止
1 : 受信許可
RW
RI
受信完了フラグ
0 : UiRBレジスタにデータなし
1 : UiRBレジスタにデータあり
RO
(b5-b4)
何も配置されていない。書く場合、“0”を書いてください。
読んだ場合、その値は“0”。
UiLCH
データ論理選択ビット
UiERE
エラー信号出力許可ビット 0 : 出力しない
1 : 出力する
0 : 反転なし
1 : 反転あり
RW
RW
UART2送受信制御レジスタ1
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b0
シンボル
U2C1
ビット
シンボル
ビット名
RW
送信許可ビット
0 : 送信禁止
1 : 送信許可
RW
TI
送信バッファ空フラグ
0 : U2TBレジスタにデータあり
1 : U2TBレジスタにデータなし
RO
RE
受信許可ビット
0 : 受信禁止
1 : 受信許可
RI
受信完了フラグ
0 : U2RBレジスタにデータなし
1 : U2RBレジスタにデータあり
RO
UART2送信割り込み
要因選択ビット
0 : 送信バッファ空 (TI=1)
1 : 送信完了(TXEPT=1)
RW
U2RRM
UART2連続受信モード許
可ビット
0 : 連続受信モード禁止
1 : 連続受信モード許可
RW
U2LCH
データ論理選択ビット
0 : 反転なし
1 : 反転あり
RW
U2ERE
エラー信号出力許可ビット 0 : 出力しない
1 : 出力する
図2.11.5. U0C1∼U2C1レジスタ
2004.03.01
機 能
TE
U2IRS
Rev.1.00
アドレス
リセット後の値
037D16番地
000000102
page 108 of 311
RW
RW
M306H3MC-XXXFP/FCFP
UART送受信制御レジスタ2
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b0
シンボル
UCON
ビット
シンボル
アドレス
03B016番地
リセット後の値
X00000002
ビット名
機 能
RW
U0IRS
UART0送信割り込み要因
選択ビット
0 : 送信バッファ空 (TI=1)
1 : 送信完了(TXEPT=1)
RW
U1IRS
UART1送信割り込み要因
選択ビット
0 : 送信バッファ空 (TI=1)
1 : 送信完了(TXEPT=1)
RW
U0RRM
UART0連続受信モード
許可ビット
0 : 連続受信モード禁止
1 : 連続受信モード許可
RW
U1RRM
UART1連続受信モード
許可ビット
0 : 連続受信モード禁止
1 : 連続受信モード許可
RW
CLKMD0 UART1CLK、CLKS選択
ビット0
CLKMD1=1のとき有効
0 : CLK1からクロックを出力
1 : CLKS1からクロックを出力
RW
CLKMD1 UART1CLK、CLKS選択
ビット1 (注1)
0 : CLK出力はCLK1のみ
1 : 転送クロック複数端子 出力機能選択
RW
0 : CTS/RTS共通端子
1 : CTS/RTS分離(CTS0をP64端子から入力)
RW
RCSP
UART0CTS/RTS分離ビット
何も配置されていない。書く場合、“0”を書いてください。
読んだ場合、その値は不定。
(b7)
注1. 複数の転送クロック出力端子を使用する場合、次の条件を満たしてください。
U1MRレジスタのCKDIRビット=0(内部クロック)
UARTi特殊モードレジスタ(i=0∼2)
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b0
シンボル
アドレス
リセット後の値
U0SMR∼U2SMR 036F16、037316、037716番地 X00000002
0
ビット
シンボル
ビット名
機 能
IICM
I2Cモード選択ビット
0 : I2Cモード以外
1 : I2Cモード
RW
ABC
アービトレーションロスト
検出フラグ制御ビット
0 : ビットごとに更新
1 : バイトごとに更新
RW
BBS
バスビジーフラグ
0 : ストップコンディション検出
1 : スタートコンディション検出(ビジー)
予約ビット
“0”にしてください
ABSCS
バス衝突検出サンプリング
クロック選択ビット
0 : 転送クロックの立ち上がり
1 : タイマAjのアンダフロー信号 (注2)
RW
ACSE
送信許可ビット自動クリア
機能選択ビット
0 : 自動クリア機能なし
1 : バス衝突発生時自動クリア
RW
SSS
送信開始条件選択ビット
0:RxDiに同期しない
1:RxDiに同期する (注3)
RW
(b7)
何も配置されていない。書く場合、“0”を書いてください。
読んだ場合、その値は不定。
(b3)
注1. BBSビットはプログラムで“0”を書くと“0”になります(“1”を書いても変化しません)。
注2. UART0ではタイマA3のアンダフロー信号、UART1ではタイマA4のアンダフロー信号、UART2ではタイマA0のアンダフロー信号。
注3. 転送が始まると、SSSビットは“0”(RxDiに同期しない)になります。
図2.11.6. UCON、U0SMR∼U2SMRレジスタ
Rev.1.00
2004.03.01
RW
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RW
(注1)
RW
M306H3MC-XXXFP/FCFP
UARTi特殊モードレジスタ2 (i=0∼2)
b'
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b0
シンボル
アドレス
リセット後の値
U0SMR2∼U2SMR2 036E16、037216、037616番地 X00000002
ビット
シンボル
ビット名
機 能
RW
IICM2
I2Cモード選択
ビット2
「表2.11.12 I2Cモード時の各機能」参照
CSC
クロック同期化ビット
0 : 禁止
1 : 許可
RW
SWC
SCLウエイト出力ビット
0 : 禁止
1 : 許可
RW
ALS
SDA出力停止ビット
0 : 禁止
1 : 許可
RW
STAC
UARTi初期化ビット
0 : 禁止
1 : 許可
RW
SWC2
SCLウエイト出力ビット2
0 : 転送クロック
1 : “L”出力
RW
SDHI
SDA出力禁止ビット
0 : 許可
1 : 禁止 (ハイインピーダンス)
RW
RW
何も配置されていない。書く場合、“0”を書いてください。
読んだ場合、その値は不定。
(b7)
UARTi特殊モ−ドレジスタ3 (i=0∼2)
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b0
シンボル
アドレス
U0SMR3∼U2SMR3 036D16、037116、037516番地
ビット
シンボル
(b0)
CKPH
(b2)
NODC
(b4)
ビット名
リセット後の値
000X0X0X2
機 能
RW
何も配置されていない。書く場合、“0”を書いてください。
読んだ場合、その値は不定。
クロック位相設定ビット
0 : クロック遅れなし
1 : クロック遅れあり
RW
何も配置されていない。書く場合、“0”を書いてください。
読んだ場合、その値は不定。
クロック出力選択ビット 0 : CLKiはCMOS出力
1 : CLKiはNチャネルオープンドレイン出力
RW
何も配置されていない。書く場合、“0”を書いてください。
読んだ場合、その値は不定。
b7 b6 b5
DL0
SDAiディジタル
遅延値設定ビット
DL1
(注1、注2)
DL2
0 0 0 : 遅延なし
0 0 1 : UiBRGカウントソースの1∼2サイクル
0 1 0 : UiBRGカウントソースの2∼3サイクル
0 1 1 : UiBRGカウントソースの3∼4サイクル
1 0 0 : UiBRGカウントソースの4∼5サイクル
1 0 1 : UiBRGカウントソースの5∼6サイクル
1 1 0 : UiBRGカウントソースの6∼7サイクル
1 1 1 : UiBRGカウントソースの7∼8サイクル
RW
RW
RW
注1. DL2∼DL0ビットはI 2Cモードで、SDAi出力にディジタル的に遅延を発生させるものです。I2Cモード以外の場合、“0002”
(遅延なし)にしてください。
注2. 遅延量はSCLi端子、SDAi端子の負荷により変化します。また、外部クロックを使用した場合には、100ns程度、遅延が大きく
なります。
図2.11.7. U0SMR2∼U2SMR2、U0SMR3∼U2SMR3レジスタ
Rev.1.00
2004.03.01
page 110 of 311
M306H3MC-XXXFP/FCFP
UARTi特殊モードレジスタ4(i=0∼2)
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b0
シンボル
U0SMR4∼U2SMR4
ビット
シンボル
ビット名
RW
0 : クリア
1 : スタート
RW
RSTAREQ リスタートコンディション
生成ビット
(注1)
0 : クリア
1 : スタート
RW
STPREQ ストップコンディション
生成ビット
(注1)
0 : クリア
1 : スタート
RW
STSPSEL SCL、SDA出力選択ビット
0 : スタートコンディション、ストップコンディション出力しない
1 : スタートコンディション、ストップコンディション出力する
RW
ACKD
ACKデータビット
0 : ACK
1 : NACK
RW
ACKC
ACKデータ出力許可ビット
0 :シリアルI/Oデータ出力
1 : ACKデータ出力
RW
SCLHI
SCL出力停止許可ビット
0 : 禁止
1 : 許可
RW
SWC9
SCLウエイトビット3
0 : SCL“L”ホールド禁止
1 : SCL“L”ホールド許可
RW
図2.11.8. U0SMR4∼U2SMR4レジスタ
2004.03.01
機 能
STAREQ スタートコンディション
生成ビット
(注1)
注1. 各コンディションが生成されたとき、“0”になります。
Rev.1.00
アドレス
リセット後の値
036C16、037016、037416番地
0016
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2.11.2 クロック同期形シリアルI/Oモード
クロック同期形シリアルI/Oモードは、転送クロックを用いて送受信を行うモードです。表2.11.1にク
ロック同期形シリアルI/Oモードの仕様、表2.11.2にクロック同期形シリアルI/Oモード時の使用レジスタ
と設定値を示します。
表2.11.1. クロック同期形シリアルI/Oモードの仕様
項 目
転送データフォーマット
転送クロック
仕 様
●転送データ長 8ビット
●UiMRレジスタ(i=0∼2)のCKDIRビットが“0”(内部クロック):fj/2(n+1)
fj=f1SIO、f2SIO、f8SIO、f32SIO n=UiBRGレジスタの設定値 0016∼FF16
●CKDIRビットが“1”(外部クロック):CLKi端子からの入力
_______
_______
_______ _______
●CTS機能、RTS機能、CTS/RTS機能禁止を選択可
送信制御、受信制御
送信開始条件
●送信開始には、次の条件が必要です(注1)。
・UiC1レジスタのTEビットが“1”(送信許可)
・UiC1レジスタのTIビットが“0”(UiTBレジスタにデータあり)
_______
_______
・CTS機能を選択している場合、CTSi端子の入力が“L”
受信開始条件
●受信開始には、次の条件が必要です(注1)。
・UiC1レジスタのREビットが“1”(受信許可)
・UiC1レジスタのTEビットが“1”(送信許可)
・UiC1レジスタのTIビットが“0”(UiTBレジスタにデータあり)
割り込み要求発生タイミング
●送信する場合、次の条件のいずれかを選択できます。
・UiIRSビット(注3)が“0”(送信バッファ空):
UiTBレジスタからUARTi送信レジスタへデータ転送時(送信開始時)
・UiIRSビットが“1”(送信完了):UARTi送信レジスタからデータ送信完了時
●受信する場合
・UARTi受信レジスタからUiRBレジスタへデータ転送時(受信完了時)
エラー検出
選択機能
●オーバランエラー(注2)
UiRBレジスタを読む前に次のデータ受信を開始し、次のデータの7ビット目を受信 すると発生
●CLK極性選択
転送データの出力と入力タイミングが、転送クロックの立ち上がりか立ち下がりか
を選択可
●LSBファースト、MSBファースト選択
ビット0から送受信するか、またはビット7から送受信するかを選択可
●連続受信モード選択
UiRBレジスタを読むことで、同時に受信許可状態になる
●シリアルデータ論理切り替え
送受信データの論理値を反転する機能
●転送クロック複数端子出力選択(UART1)
UART1の転送クロック端子を2本設定し、プログラムで出力端子を選択可
_______ _______
●CTS/RTS分離機能(UART0)
_________
________
CTS0とRTS0を別の端子から入出力する
注1. 外部クロックを選択している場合、UiC0レジスタのCKPOLビットが“0”(転送クロックの立ち下がり
で送信データ出力、立ち上がりで受信データ入力)のときは外部クロックが“H”の状態で、CKPOLビッ
トが“1”(転送クロックの立ち上がりで送信データ出力、立ち下がりで受信データ入力)のときは外部
クロックが“L”の状態で条件を満たしてください。
注2. オーバランエラーが発生した場合、UiRBレジスタは不定になります。またSiRICレジスタのIRビット
は変化しません。
注3. U0IRS、U1IRSビットはUCONレジスタのビット0、1で、U2IRSビットはU2C1レジスタのビット4です。
Rev.1.00
2004.03.01
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表2.11.2. クロック同期形シリアルI/Oモード時の使用レジスタと設定値
レジスタ
UiTB(注3)
UiRB(注3)
UiBRG
UiMR(注3)
UiC0
UiC1
UiSMR
UiSMR2
UiSMR3
UiSMR4
UCON
ビット
0∼7
0∼7
OER
0∼7
SMD2∼SMD0
CKDIR
IOPOL
CLK1∼CLK0
CRS
TXEPT
CRD
NCH
CKPOL
UFORM
TE
TI
機 能
送信データを設定してください
受信データが読めます
オーバランエラーフラグ
転送速度を設定してください
“0012”にしてください
内部クロック、外部クロックを選択してください
“0”にしてください
UiBRGレジスタのカウントソースを選択してください
_______
_______
CTSまたはRTSを使用する場合、どちらかを選択してください
送信レジスタ空フラグ
_______
_______
CTSまたはRTS機能の許可、または禁止を選択してください
TxDi端子の出力形式を選択してください(注2)
転送クロックの極性を選択してください
LSBファースト、またはMSBファーストを選択してください
送受信を許可する場合、“1”にしてください
送信バッファ空フラグ
RE
RI
U2IRS(注1)
U2RRM(注1)
UiLCH
UiERE
0∼7
0∼7
0∼2
NODC
4∼7
0∼7
U0IRS、U1IRS
U0RRM、U1RRM
CLKMD0
CLKMD1
RCSP
7
受信を許可する場合、“1”にしてください
受信完了フラグ
UART2送信割り込み要因を選択してください
連続受信モードを使用する場合、“1”にしてください
データ論理反転を使用する場合、“1”にしてください
“0”にしてください
“0”にしてください
“0”にしてください
“0”にしてください
クロック出力形式を選択してください
“0”にしてください
“0”にしてください
UART0、1送信割り込み要因を選択してください
連続受信モードを使用する場合、“1”にしてください
CLKMD1=1のとき転送クロックを出力する端子を選択してください
UART1の転送クロックを2端子から出力する場合、“1”にしてください
__________
UART0のCTS0信号をP64端子から入力する場合、“1”にしてください
“0”にしてください
注1. U0C1、U1C1レジスタのビット4、5は“0”にしてください。U0IRS、U1IRS、U0RRM、U1RRMビットはUCON
レジスタにあります。
注2. TxD2端子はNチャネルオープンドレインです。U2C0レジスタのNCHビットは“0”にしてください。
注3. この表に記載していないビットは、クロック同期形シリアルI/Oモード時に書く場合、“0”を書いてください。
i=0∼2
Rev.1.00
2004.03.01
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表2.11.3にクロック同期形シリアルI/Oモード時の入出力端子の機能を示します。表2.11.3は、転送クロッ
ク複数端子出力選択機能を非選択の場合です。また、表2.11.4にクロック同期形シリアルI/Oモード時の
P64端子の機能を示します。
なお、UARTiの動作モード選択後、転送開始までは、TxDi端子は“H”を出力します(Nチャネルオー
プンドレイン出力選択時はハイインピーダンス状態)。
表2.11.3. クロック同期形シリアルI/Oモード時の入出力端子の機能
(転送クロック複数端子出力機能を非選択の場合)
端子名
TxDi(i=0∼2)
(P63、P67、P70)
機 能
選択方法
シリアルデータ出力
(受信だけを行うときはダミーデータを出力)
RxDi
(P62、P66、P71)
シリアルデータ入力
PD6レジスタのPD6_2ビット=0、PD6_6ビット=0、PD7レジスタのPD7_1
ビット=0(送信だけを行うときは入力ポートとして使用可)
CLKi
(P61、P65、P72)
転送クロック出力
UiMRレジスタのCKDIRビット=0
転送クロック入力
UiMRレジスタのCKDIRビット=1
PD6レジスタのPD6_1ビット=0、PD6_5ビット=0、PD7レジスタのPD7_2
ビット=0
CTSi/RTSi
(P60、P64、P73)
CTS入力
UiC0レジスタのCRDビット=0
UiC0レジスタのCRSビット=0
PD6レジスタのPD6_0ビット=0、PD6_4ビット=0、PD7レジスタのPD7_3
ビット=0
RTS出力
UiC0レジスタのCRDビット=0
UiC0レジスタのCRSビット=1
入出力ポート
UiC0レジスタのCRDビット=1
表2.11.4. クロック同期形シリアルI/Oモード時のP64端子の機能
端子の機能
P64
CTS1
RTS1
CTS0(注1)
CLKS1
ビットの設定値
U1C0レジスタ
CRS
CRD
1
0
0
0
1
0
0
RCSP
0
0
0
1
UCONレジスタ
CLKMD1 CLKMD0
0
0
0
0
1(注2)
PD6レジスタ
PD6_4
入力:0、出力:1
0
0
1
注1. この他にU0C0レジスタのCRDビットを“0”(CTS0/RTS0許可)、U0C0レジスタのCRSビット
を“1”(RTS0選択)にしてください。
注2. CLKMD1ビットが“1”でCLKMD0ビットが“0”の場合は、次のレベルを出力します。
・U1C0レジスタのCKPOLビットが“0”:H
・U1C0レジスタのCKPOLビットが“1”:L
Rev.1.00
2004.03.01
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(1) 送信タイミング例(内部クロック選択時)
Tc
転送クロック
UiC1レジスタの “1”
TEビット “0”
UiTBレジスタにデータを書く
UiC1レジスタの “1”
TIビット “0”
CTSi
UARTi 送信レジスタ← UiTBレジスタ
“H”
TCLK
“L”
CTSiが“H”のため停止
TEビットが“0”のため停止
CLKi
TxDi
D0 D1 D2 D3 D4 D5 D6 D7
D0 D1 D2 D3 D4 D5 D6 D7
D0 D1 D2 D3 D4 D5 D6 D7
UiC0レジスタの “1”
TXEPTビット “0”
SiTICレジスタの “1”
IRビット “0”
割り込み要求の受け付け、またはプログラムで“0”にする
Tc=TCLK = 2(n+1) / fj
fj:UiBRGのカウントソースの周波数(f1SIO、f2SIO、f8SIO、f32SIO)
n:UiBRGレジスタに設定した値
i=0∼2
上記タイミング図は次の設定条件の場合です。
●UiMRレジスタのCKDIRビット=0(内部クロック)
●UiC0レジスタのCRDビット=0(CTS/RTS許可)、CRSビット=0(CTS選択)
●UiC0レジスタのCKPOLビット=0(転送クロックの立ち下がりで送信データ出力、立ち上がりで受信データ入力)
●UiIRSビット=0(送信バッファが空になると割り込み要求発生):U0IRSビットはUCONレジスタのビット0、U1IRSビットはUCONレジスタ
のビット1、U2IRSビットはU2C1レジスタのビット4です。
(2) 受信タイミング例(外部クロック選択時)
UiC1レジスタの “1”
REビット
“0”
UiC1レジスタの “1”
TEビット
“0”
UiTBレジスタにダミーデータを書く
UiC1レジスタの “1”
TIビット
“0”
UARTi 送信レジスタ← UiTBレジスタ
“H”
RTSi
“L”
受信完了してもRTSiは変化しない。RIビットが“1”
から“0”に変化すると“L”になる
1 / fEXT
CLKi
受信データの取り込み
RxDi
UiC1レジスタの “1”
RIビット “0”
D0 D1 D2 D3 D4 D5 D6 D7
UARTi 受信レジスタ→UiRBレジスタ
D0 D1 D2
D3 D4 D5
UiRBレジスタを読む
SiRICレジスタの “1”
IRビット “0”
割り込み要求の受け付け、またはプログラムで“0”にする
上記タイミング図は次の設定条件の場合です。
●UiMRレジスタのCKDIRビット=1(外部クロック)
●UiC0レジスタのCRDビット=0(CTS/RTS許可)、CRSビット=1 (RTS選択)
●UiC0レジスタのCKPOLビット=0(転送クロックの立ち下がりで
送信データ出力、立ち上がりで受信データ入力)
データ受信前のCLKi端子への入力が“H”のときに、次の条件が
揃うようにしてください。
●UiC1レジスタのTEビット=1(送信許可)
●UiC1レジスタのREビット=1(受信許可)
●UiTBレジスタにダミーデータを書く
fEXT:外部クロックの周波数
図2.11.9. クロック同期形シリアルI/Oモード時の送信、受信タイミング例
Rev.1.00
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■CLK極性選択
UiC0レジスタ(i=0∼2)のCKPOLビットで転送クロックの極性を選択できます。図2.11.10に転送クロッ
クの極性を示します。
(1) UiC0レジスタのCKPOLビット=0(転送クロックの立ち下がりで送信データ出力、
立ち上がりで受信データ入力)のとき
CLKi
注2
TXDi
D0
D1
D2
D3
D4
D5
D6
D7
RXDi
D0
D1
D2
D3
D4
D5
D6
D7
(2) UiC0レジスタのCKPOLビット=1(転送クロックの立ち上がりで送信データ出力、
立ち下がりで受信データ入力)のとき
注3
CLKi
TXDi
D0
D1
D2
D3
D4
D5
D6
D7
RXDi
D0
D1
D2
D3
D4
D5
D6
D7
注1. UiC0レジスタのUFORMビット=0(LSBファースト)、UiC1レジスタのUiLCHビット=0 (反転なし)の場合です。
注2. 転送していないとき、CLKi端子から“H”を出力します。
注3. 転送していないとき、CLKi端子から“L”を出力します。
i=0∼2
図2.11.10. 転送クロックの極性
■LSBファースト、MSBファースト選択
UiC0レジスタ(i=0∼2)のUFORMビットで転送フォーマットを選択できます。図2.11.11に転送フォー
マットを示します。
(1) UiC0レジスタのUFORMビット=0(LSBファースト)のとき
CLKi
TXDi
D0
D1
D2
D3
D4
D5
D6
D7
RXDi
D0
D1
D2
D3
D4
D5
D6
D7
(2) UiC0レジスタのUFORMビット=1(MSBファースト)のとき
CLKi
TXDi
D7
D6
D5
D4
D3
D2
D1
D0
RXDi
D7
D6
D5
D4
D3
D2
D1
D0
注1. UiC0レジスタのCKPOLビット=0(転送クロックの立ち下がりで送信データ出力、立ち上がりで
受信データ入力)、UiC1レジスタのUiLCHビット=0(反転なし)の場合です。
i=0∼2
図2.11.11. 転送フォーマット
Rev.1.00
2004.03.01
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■連続受信モード
UiRRMビット(i=0∼2)を“1”(連続受信モード)にすると、UiRBレジスタを読むことでUiC1レジス
タのTIビットが“0”(UiTBレジスタにデータあり)になります。UiRRMビットが“1”の場合、プログ
ラムでUiTBレジスタにダミーデータを書かないでください。U0RRM、U1RRMビットはUCONレジス
タのビット2、3で、U2RRMビットはU2C1レジスタのビット5です。
■シリアルデータ論理切り替え
UiC1レジスタ(i=0∼2)のUiLCHビットが“1”(反転あり)の場合、UiTBレジスタに書いた値の論理を
反転して送信します。UiRBレジスタを読むと、受信データの論理を反転した値が読めます。図2.11.12
にシリアルデータ論理を示します。
(1) UiC1レジスタのUiLCHビット=0(反転なし)のとき
転送クロック
“H”
“L”
TxDi
“H”
(反転なし)
“L”
D0
D1
D2
D3
D4
D5
D6
D7
D6
D7
(2) UiC1レジスタのUiLCHビット=1(反転あり)のとき
転送クロック
“H”
“L”
TxDi
“H”
(反転あり)
“L”
D0
D1
D2
D3
D4
D5
注1. UiC0レジスタのCKPOLビット=0(転送クロックの立ち下がりで送信データ出力)、
UFORMビット=0(LSBファースト)の場合です。
i=0∼2
図2.11.12. シリアルデータ論理
■転送クロック複数端子出力選択(UART1)
UCONレジスタのCLKMD1∼CLKMD0ビットで2本の転送クロック出力端子から1本を選択できます
(図2.11.13)。この機能は、UART1の転送クロックが内部クロックの場合に使用できます。
マイクロコンピュータ
TXD1 (P67)
CLKS1 (P64)
CLK1 (P65)
IN
IN
CLK
CLK
UCONレジスタのCLKMD0ビット=0
のとき転送可
UCONレジスタのCLKMD0ビット=1
のとき転送可
注1. U1MRレジスタのCKDIRビット=0(内部クロック)、UCONレジスタのCLKMD1ビット=1
(転送クロック複数端子出力)の場合です。
図2.11.13. 転送クロック複数端子出力機能の使用例
Rev.1.00
2004.03.01
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M306H3MC-XXXFP/FCFP
_______ _______
■CTS/RTS分離機能(UART0)
_________ _________
_________
_________
CTS0/RTS0を分離し、RTS0をP60端子から出力、CTS0をP64端子から入力する機能です。この機能を
使用する場合は次のようにしてください。
_______ _______
・U0C0レジスタのCRDビット=0(UART0のCTS/RTS許可)
_________
・U0C0レジスタのCRSビット=1(UART0のRTS出力)
_______ _______
・U1C0レジスタのCRDビット=0(UART1のCTS/RTS許可)
_________
・U1C0レジスタのCRSビット=0(UART1のCTS入力)
_________
・UCONレジスタのRCSPビット=1(CTS0をP64端子から入力)
・UCONレジスタのCLKMD1ビット=0(CLKS1を使用しない)
_______ _______
_______ _______
なお、CTS/RTS分離機能使用時、UART1のCTS/RTS機能は使用できません。
マイクロコンピュータ
TXD0 (P63)
IN
RXD0 (P62)
OUT
CLK0 (P61)
CLK
RTS0 (P60)
CTS
CTS0 (P64)
RTS
_______ _______
図2.11.14. CTS/RTS分離機能の使用例
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IC
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2.11.3 クロック非同期形シリアルI/O(UART)モード
UARTモードは、任意の転送速度、転送データフォーマットを設定して送受信を行うモードです。表
2.11.5にUARTモードの仕様を示します。
表2.11.5. UARTモードの仕様
項 目
転送データフォーマット
転送クロック
送信制御、受信制御
送信開始条件
受信開始条件
割り込み要求発生タイミング
エラー検出
選択機能
仕 様
●キャラクタビット(転送データ) 7ビット、8ビット、9ビットを選択可
●スタートビット
1ビット
●パリティビット
奇数、偶数、なしを選択可
●ストップビット
1ビット、2ビットを選択可
●UiMRレジスタ(i=0∼2)のCKDIRビットが“0”(内部クロック):fj/16(n+1)
fj=f1SIO、f2SIO、f8SIO、f32SIO。n=UiBRGレジスタの設定値 0016∼FF16
●CKDIRビットが“1”(外部クロック):fEXT/16(n+1)
f_______
EXTはCLKi端子からの入力。n=UiBRGレジスタの設定値 0016∼FF16
_______
_______ _______
●CTS機能、RTS機能、CTS/RTS機能禁止を選択可
●送信開始には、次の条件が必要です。
・UiC1レジスタのTEビットが“1”(送信許可)
・UiC1レジスタのTIビットが“0”(UiTBレジスタにデータあり)
_______
_______
・CTS機能を選択している場合、CTSi端子の入力が“L”
●受信開始には、次の条件が必要です。
・UiC1レジスタのREビットが“1”(受信許可)
・スタートビットの検出
●送信する場合、次の条件のいずれかを選択できます
・UiIRSビット(注2)が“0”(送信バッファ空):
UiTBレジスタからUARTi送信レジスタへデータ転送時(送信開始時)
・UiIRSビットが“1”(送信完了):UARTi送信レジスタからデータ送信完了時
●受信する場合
・UARTi受信レジスタからUiRBレジスタへデータ転送時(受信完了時)
●オーバーランエラー
UiRBレジスタを読む前に次のデータ受信を開始し、 (注1)
次のデータの最終ストップビットの1つ前のビットを受信す
ると発生
●フレーミングエラー
設定した個数のストップビットが検出されなかったときに
発生
●パリティエラー
パリティ許可時にパリティビットとキャラクタビット中の“1”
の個数が設定した個数でなかったときに発生
●エラーサムフラグ
オーバランエラー、フレーミングエラー、パリティエラー
のうちいずれかが発生した場合“1”になる
●LSBファースト、MSBファースト選択
ビット0から送受信するか、またはビット7から送受信するかを選択可
●シリアルデータ論理切り替え
送受信するデータの論理値を反転する機能。スタートビット、ストップビットは
反転しない。
●TXD、RXD入出力極性切り替え
TXD端子出力とRXD端子入力を反転する機能。入出力するデータのレベルがすべて
反転する。
_______ _______
●CTS/RTS分離機能(UART0)
_________
________
CTS0とRTS0を別の端子から入出力する
注1. オーバランエラーが発生した場合、UiRBレジスタは不定になります。またSiRICレジスタのIRビットは変化しま
せん。
注2. U0IRS、U1IRSビットはUCONレジスタのビット0、1で、U2IRSビットはU2C1レジスタのビット4です。
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表2.11.6. UARTモード時の使用レジスタと設定値
レジスタ
UiTB
ビット
0∼8
機 能
送信データを設定してください (注1)
UiRB
0∼8
OER、FER、PER、SUM
受信データが読めます (注1)
エラーフラグ
UiBRG
UiMR
0∼7
SMD2∼SMD0
転送速度を設定してください
転送データが7ビットの場合、“1002”を設定してください。
転送データが8ビットの場合、“1012”を設定してください。
転送データが9ビットの場合、“1102”を設定してください。
CKDIR
STPS
内部クロック、外部クロックを選択してください
ストップビットを選択してください
PRY、PRYE
IOPOL
パリティの有無、偶数奇数を選択してください
TxD / RxD入出力極性を選択してください
CLK0、CLK1
CRS
________
TXEPT
CRD
________
NCH
CKPOL
TxDi端子の出力形式を選択してください(注3)
“0”にしてください
UFORM
転送データ長8ビット時、LSBファースト、MSBファーストを選択できます。
転送データ長7ビットまたは9ビット時は“0”にしてください。
TE
TI
送信を許可する場合、“1”にしてください
送信バッファ空フラグ
RE
RI
受信を許可するとき、“1”にしてください
受信完了フラグ
U2IRS(注2)
U2RRM(注2)
UART2送信割り込み要因を選択してください
“0”にしてください
UiLCH
UiERE
データ論理反転を使用する場合、“1”にしてください
“0”にしてください
UiSMR
UiSMR2
0∼7
0∼7
“0”にしてください
“0”にしてください
UiSMR3
UiSMR4
0∼7
0∼7
“0”にしてください
“0”にしてください
UiC0
UiC1
UCON
UiBRGのカウントソースを選択してください
________
CTSまたはRTS機能を使用する場合、どちらかを選択してください
送信レジスタ空フラグ
_______
CTS / RTS機能の許可または禁止を選択してください
U0IRS、U1IRS
UART0、1送信割り込み要因を選択してください
U0RRM、U1RRM
“0”にしてください
CLKMD0
CLKMD1=0なので無効
CLKMD1
“0”にしてください
RCSP
UART0のCTS0信号をP64端子から入力する場合、“1”にしてください
7
“0”にしてください
__________
注1.使用するビットは次のとおりです。転送データ長7ビット:ビット0∼6、転送データ長8ビット:ビット0∼7、転
送データ長9ビット:ビット0∼8
注2.U0C1、U1C1レジスタのビット4、5は“0”にしてください。U0IRS、U1IRS、U0RRM、U1RRMビットはUCONレ
ジスタにあります。
注3.TxD2端子はNチャネルオープンドレインです。U2C0レジスタのNCHビットは“0”にしてください。
i=0∼2
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表2.11.7にUARTモード時の入出力端子の機能を示します。表2.11.8にUARTモード時のP64端子の機能
を示します。なお、UARTiの動作モード選択後、転送開始までは、TXDi端子は“H”を出力します(Nチャ
ネルオープンドレイン出力選択時はハイインピーダンス状態)。
表2.11.7. UARTモード時の入出力端子の機能
端子名
TxDi(i=0∼2)
(P63、P67、P70)
機 能
選択方法
シリアルデータ出力
(受信だけを行うときはダミーデータを出力)
RxDi
(P62、P66、P71)
シリアルデータ入力
PD6レジスタのPD6_2ビット=0、PD6_6ビット=0、PD7レジスタのPD7_1
ビット=0(送信だけを行うときは入力ポートとして使用可)
CLKi
(P61、P65、P72)
入出力ポート
UiMRレジスタのCKDIRビット=0
転送クロック入力
UiMRレジスタのCKDIRビット=1
PD6レジスタのPD6_1ビット=0、PD6_5ビット=0、PD7レジスタのPD7_2
ビット=0
CTSi/RTSi
(P60、P64、P73)
CTS入力
UiC0レジスタのCRDビット=0
UiC0レジスタのCRSビット=0
PD6レジスタのPD6_0ビット=0、PD6_4ビット=0、PD7レジスタのPD7_3
ビット=0
RTS出力
UiC0レジスタのCRDビット=0
UiC0レジスタのCRSビット=1
入出力ポート
UiC0レジスタのCRDビット=1
表2.11.8. UARTモード時のP64端子の機能
端子の機能
P64
CTS1
RTS1
CTS0(注1)
ビットの設定値
U1C0レジスタ
CRS
CRD
1
0
0
1
0
0
0
UCONレジスタ
CLKMD1
RCSP
0
0
0
0
0
0
0
1
PD6レジスタ
PD6_4
入力:0、出力:1
0
0
注1. この他にU0C0レジスタのCRDビットを“0”(CTS0/RTS0許可)、U0C0レジスタのCRSビット
を“1”(RTS0選択)にしてください。
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(1) 転送データ長8ビット時の送信タイミング例(パリティ許可、1ストップビット)
ストップビット確認時CTSi信号が“H”なので、いったん転送クロック停止
CTSi信号が“L”になったのを確認後ただちに送信を行うため、クロック再開
Tc
転送クロック
UiC1レジスタの “1”
TEビット “0”
UiTBレジスタにデータを書く
UiC1レジスタの “1”
TIビット “0”
UARTi 送信レジスタ←UiTBレジスタ
“H”
CTSi
“L”
TxDi
TEビットが“0”の
ため停止
パリティ ストップ
ビット ビット
スタート
ビット
ST D0 D1 D2 D3 D4 D5 D6 D7
P
SP
ST D0 D1 D2 D3 D4 D5 D6 D7
P
ST D0 D1
SP
UiC0レジスタの “1”
TXEPTビット
“0”
SiTICレジスタの “1”
IRビット “0”
割り込み要求の受け付け、またはプログラムで“0”にする
上記タイミング図は次の設定条件の場合です。
●UiMRレジスタのPRYEビット=1(パリティ許可)
●UiMRレジスタのSTPSビット=0(1ストップビット)
●UiC0レジスタのCRDビット=0(CTS/RTS許可)、CRSビット=0(CTS選択)
●UiIRSビット=1(送信完了すると割り込み要求発生)
:U0IRSビットはUCONレジスタのビット0、U1IRSビットはUCONレジスタの
ビット1、U2IRSビットはU2C1レジスタのビット4です。
Tc = 16(n+1) / fj または 16(n+1) / fEXT
fj:UiBRGのカウントソースの周波数(f1SIO、f2SIO、f8SIO、f32SIO)
fEXT:UiBRGのカウントソースの周波数(外部クロック)
n:UiBRGレジスタに設定した値
i=0∼2
(2) 転送データ長9ビット時の送信タイミング例(パリティ禁止、2ストップビット)
Tc
転送クロック
UiC1レジスタの “1”
TEビット “0”
UiTBレジスタにデータを書く
“1”
UiC1レジスタの
TIビット “0”
UARTi 送信レジスタ←UiTBレジスタ
スタート
ビット
TxDi
ストップ ストップ
ビット ビット
ST D0 D1 D2 D3 D4 D5 D6 D7 D8 SP SP
ST D0 D1 D2 D3 D4 D5 D6 D7 D8 SPSP
ST D0 D1
UiC0レジスタの “1”
TXEPTビット
“0”
SiTICレジスタの “1”
IRビット “0”
割り込み要求の受け付け、またはプログラムで“0”にする
上記タイミング図は次の設定条件の場合です。
●UiMRレジスタのPRYEビット=0(パリティ禁止)
●UiMRレジスタのSTPSビット=1(2ストップビット)
●UiC0レジスタのCRDビット=1(CTS/RTS禁止)
●UiIRSビット=0(送信バッファが空になると割り込み要求発生)
:U0IRSビットはUCONレジスタのビット0、U1IRSビットはUCONレジスタの
ビット1、U2IRSビットはU2C1レジスタのビット4です。
図2.11.15. UARTモード時の送信タイミング例
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Tc = 16(n+1) / fj または 16(n+1) / fEXT
fj:UiBRGのカウントソースの周波数(f1SIO、f2SIO、f8SIO、f32SIO)
fEXT:UiBRGのカウントソースの周波数(外部クロック)
n:UiBRGレジスタに設定した値
i=0∼2
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●転送データ長8ビット時の受信タイミング例(パリティ禁止、1ストップビット)
UiBRGの
カウントソース
UiC1レジスタの “1”
REビット “0”
ストップビット
スタートビット
RxDi
“L”であること
を検査
D7
D1
D0
受信データの取り込み
転送クロック
UARTi受信レジスタ→UiRBレジスタ
スタートビットの立ち下がりで
UiC1レジスタの “1”
転送クロックが発生し受信開始
RIビット “0”
RTS i
“H”
“L”
SiRICレジスタの “1”
IRビット “0”
割り込み要求の受け付け、またはプログラムで“0”にする
上記タイミング図は次の設定条件の場合です。
●UiMRレジスタのPRYEビット=0(パリティ禁止)
●UiMRレジスタのSTPSビット=0(1ストップビット)
●UiC0レジスタのCRDビット=0(CTSi/RTSi許可)、CRSビット=1(RTSi選択)
i=0∼2
図2.11.16. UARTモード時の受信タイミング例
■LSBファースト、MSBファースト選択
図2.11.17に示すように、UiC0レジスタのUFORMビットで転送フォーマットを選択できます。この機
能は転送データ長8ビットのときに有効です。
(1) UiC0レジスタのUFORMビット = 0(LSBファースト)のとき
CLKi
TXDi
ST
D0
D1
D2
D3
D4
D5
D6
D7
P
SP
RXDi
ST
D0
D1
D2
D3
D4
D5
D6
D7
P
SP
(2) UiC0レジスタのUFORMビット = 1(MSBファースト)のとき
CLKi
TXDi
ST
D7
D6
D5
D4
D3
D2
D1
D0
P
SP
RXDi
ST
D7
D6
D5
D4
D3
D2
D1
D0
P
SP
ST : スタートビット
P : パリティビット
SP : ストップビット
i=0∼2
注1. UiC0レジスタのCKPOLビット=0(転送クロックの立ち下がりで送信データ出力、立ち上がりで受信
データの入力)、UiC1レジスタのUiLCHビット=0(反転なし)、UiMRレジスタのSTPSビット=0
(1ストップビット)、UiMRレジスタのPRYEビット=1(パリティ許可)の場合です。
図2.11.17. 転送フォーマット
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■シリアルデータ論理切り替え
UiTBレジスタに書いた値の論理を反転して送信します。UiRBレジスタを読むと、受信データの論
理を反転した値が読めます。図2.11.18にシリアルデータ論理を示します。
(1) UiC1レジスタのUiLCHビット=0(反転なし)のとき
転送クロック
“H”
“L”
TxDi
“H”
(反転なし)
“L”
ST
D0
D1
D2
D3
D4
D5
D6
D7
P
SP
D6
D7
P
SP
(2) UiC1レジスタのUiLCHビット=1(反転あり)のとき
転送クロック
“H”
TxDi
“H”
(反転あり)
“L”
“L”
ST
D0
D1
D2
D3
D4
D5
ST:スタートビット
P:パリティ SP:ストップビット
i=0∼2
注1. UiC0レジスタのCKPOLビット=0(転送クロックの立ち下がりで送信データ出力)、UiC0レジスタ
のUFORMビット=0(LSBファースト)、UiMRレジスタのSTPSビット=0(1ストップビット)、UiMR
レジスタのPRYEビット=1(パリティ許可)の場合です。
図2.11.18. シリアルデータ論理
■TXD、RXD入出力極性切り替え機能
TXDi端子出力とRXDi端子入力を反転する機能です。入出力するデータのレベルがすべて(スタート
ビット、ストップビット、パリティビットを含む)反転します。図2.11.19にTXD、RXD入出力極性切り
替えを示します。
(1) UiMRレジスタのIOPOLビット=0(反転なし)のとき
転送クロック
“H”
“L”
TxDi
“H”
(反転なし)
“L”
RxDi
“H”
(反転なし)
“L”
ST
D0
D1
D2
D3
D4
D5
D6
D7
P
SP
ST
D0
D1
D2
D3
D4
D5
D6
D7
P
SP
(2) UiMRレジスタのIOPOLビット=1(反転あり)のとき
転送クロック
“H”
“L”
TxDi
“H”
(反転あり)
“L”
RxDi
“H”
(反転あり)
“L”
ST
D0
D1
D2
D3
D4
D5
D6
D7
P
SP
ST
D0
D1
D2
D3
D4
D5
D6
D7
P
SP
ST:スタートビット
P :パリティ SP:ストップビット
i=0∼2
注1. UiC0レジスタのUFORMビット=0(LSBファースト)、UiMRレジスタのSTPSビット=0(1ストップビット)、
UiMRレジスタのPRYEビット=1(パリティ許可)の場合です。
図2.11.19. TXD、RXD入出力極性切り替え
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_______ _______
■CTS/RTS分離機能(UART0)
_________ _________
_________
_________
CTS0/RTS0を分離し、RTS0をP60端子から出力、CTS0をP64端子から入力する機能です。この機能を
使用する場合は次のようにしてください。
_______ _______
・U0C0レジスタのCRDビット=0(UART0のCTS/RTS許可)
_________
・U0C0レジスタのCRSビット=1(UART0のRTS出力)
_______ _______
・U1C0レジスタのCRDビット=0(UART1のCTS/RTS許可)
_________
・U1C0レジスタのCRSビット=0(UART1のCTS入力)
_________
・UCONレジスタのRCSPビット=1(CTS0をP64端子から入力)
・UCONレジスタのCLKMD1ビット=0(CLKS1を使用しない)
_______ _______
_______ _______
なお、CTS/RTS分離機能使用時、UART1のCTS/RTS機能は使用できません。
マイクロコンピュータ
TXD0 (P63)
IN
RXD0 (P62)
OUT
RTS0 (P60)
CTS
CTS0 (P64)
RTS
_______ _______
図2.11.20. CTS/RTS分離機能の使用例
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IC
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2.11.4 特殊モード1(I2Cモード)
I2Cモードは、簡易形I2Cインタフェースに対応したモードです。表2.11.9にI2Cモードの仕様を、表2.11.10
∼表2.11.11にI2Cモード時の使用レジスタと設定値を、表2.11.12にI2Cモード時の各機能を、図2.11.21に
I2Cモード時のブロック図を、図2.11.22にSCLiタイミングを示します。
表2.11.12に示すように、SMD2∼SMD0ビットを“0102”に、IICMビットを“1”にするとI2Cモードに
なります。SDAi送信出力には遅延回路が付加されますので、SCLiが“L”になり安定した後、SDAi出力
が変化します。
表2.11.9. I2Cモードの仕様
項 目
仕 様
転送データフォーマット
転送クロック
●転送データ長 8ビット
●マスタ時
UiMRレジスタ(i=0∼2)のCKDIRビットが“0”(内部クロック):fj/2(n+1)
fj=f1SIO、f2SIO、f8SIO、f32SIO n=UiBRGレジスタの設定値 0016∼FF16
●スレーブ時
CKDIRビットが“1”(外部クロック):SCLi端子からの入力
送信開始条件
●送信開始には、次の条件が必要です(注1)。
・UiC1レジスタのTEビットが“1”(送信許可)
・UiC1レジスタのTIビットが“0”(UiTBレジスタにデータあり)
●受信開始には、次の条件が必要です(注1)。
受信開始条件
・UiC1レジスタのREビットが“1”(受信許可)
・UiC1レジスタのTEビットが“1”(送信許可)
割り込み要求発生タイミング
・UiC1レジスタのTIビットが“0”(UiTBレジスタにデータあり)
スタートコンディション検出、ストップコンディション検出、アクノリッジ未検出、ア
エラー検出
クノリッジ検出
●オーバランエラー(注2)
UiRBレジスタを読む前に次のデータ受信を開始し、次のデータの8ビット目を受信す
ると発生
選択機能
●アービトレーションロスト
UiRB レジスタのABT ビットの更新タイミングを選択可
●SDAiディジタル遅延
ディジタル遅延なし、またはUiBRGカウントソースの2∼8サイクルの遅延を選択可
●クロック位相設定
クロック遅れあり、なしを選択可
注1. 外部クロックを選択している場合、外部クロックが“H”の状態で条件を満たしてください。
注2. オーバランエラーが発生した場合、UiRBレジスタは不定になります。またSiRICレジスタのIRビット
は変化しません。
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SDAi
スタート、ストップコンディション生成ブロック
DMA0、DMA1要求
(UART1はDMA0のみ)
STSPSEL=1
SDASTSP
SCLSTSP
遅延回路
STSPSEL=0
IICM2=1
送信レジスタ
ACK=1
SDHI
ACKDレジスタ
D Q
T
ノイズ
フィルタ
UARTi送信、NACK
割り込み要求
UARTi
ACK=0
IICM=1かつ
IICM2=0
ALS
DMA0
(UART0、UART2)
アービト
レーション
IICM2=1
受信レジスタ
UARTi
スタート
コンディション
検出
S
R
IICM=1かつ
IICM2=0
バス
ビジー
Q
ストップ
コンディション
検出
NACK
D Q
T
立ち下がり
検出
SCLi
R
IICM=0
入出力ポート Q
STSPSEL=1
外部クロック
ACK
9ビット目
内部クロック
SWC2
ノイズ
フィルタ
D Q
T
ポートレジスタ
(注1)
STSPSEL=0
IICM=1UARTi
UARTi受信、
ACK 割り込み要求、
DMA1要求
スタートコンディション検出、
ストップコンディション検出
割り込み要求
CLK
制御
UARTi
R
S
9ビット目の立ち下がり
SWC
この図は、UiMRレジスタのSMD2∼SMD0ビット=0102、UiSMRレジスタのIICMビット=1の場合です。
IICM
:UiSMRレジスタのビット
IICM2, SWC, ALS, SWC2, SDHI:UiSMR2レジスタのビット
STSPSEL, ACK0, ACKC
:UiSMR4レジスタのビット
i=0∼2
注1. IICMビットが“1”の場合は、PD6_2、PD6_6、PD7_1ビットが“1”(出力モード)であっても、端子が読めます。
図2.11.21. I2Cモードのブロック図
Rev.1.00
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表2.11.10. I2Cモード時の使用レジスタと設定値 (1)
レジスタ
ビット
UiTB(注3) 0∼7
UiRB(注3) 0∼7
8
ABT
OER
UiBRG
0∼7
UiMR(注3) SMD2∼SMD0
CKDIR
IOPOL
UiC0
CLK1∼CLK0
CRS
TXEPT
CRD
NCH
CKPOL
UFORM
UiC1
TE
TI
RE
RI
U2IRS(注1)
U2RRM(注1)、
UiLCH、UiERE
UiSMR
IICM
ABC
UiSMR2
BBS
3∼7
IICM2
CSC
SWC
ALS
STAC
機能
マスタ時
スレーブ時
送信データを設定してください
送信データを設定してください
受信データが読めます
受信データが読めます
ACK、NACKが入ります
ACK、NACKが入ります
アービトレーションロスト検出フラグ
無効
オーバランエラーフラグ
オーバランエラーフラグ
転送速度を設定してください
無効
“0102”にしてください
“0102”にしてください
“0”にしてください
“1”にしてください
“0”にしてください
“0”にしてください
UiBRGのカウントソースを選択してください 無効
CRD=1なので無効
CRD=1なので無効
送信レジスタ空フラグ
送信レジスタ空フラグ
“1”にしてください
“1”にしてください
“1”にしてください(注2)
“1”にしてください(注2)
“0”にしてください
“0”にしてください
“1”にしてください
“1”にしてください
送信を許可する場合、“1”にしてください 送信を許可する場合、“1”にしてください
送信バッファ空フラグ
送信バッファ空フラグ
受信を許可する場合、“1”にしてください 受信を許可する場合、“1”にしてください
受信完了フラグ
受信完了フラグ
無効
無効
“0”にしてください
“0”にしてください
“1”にしてください
アービトレーションロスト検出タイミング
を選択してください
バスビジーフラグ
“0”にしてください
「表2.11.12 I2Cモード時の各機能」参照
クロック同期化を許可する場合、
“1”にしてください
クロックの9ビット目の立ち下がりで
SCLi出力を“L”出力固定にする場合、
“1”にしてください
アービトレーションロスト検出時にSDAiの
出力を停止する場合“1”にしてください
“0”にしてください
“1”にしてください
無効
バスビジーフラグ
“0”にしてください
「表2.11.12 I2Cモード時の各機能」参照
“0”にしてください
クロックの9ビット目の立ち下がりで
SCLi出力を“L”出力固定にする場合、
“1”にしてください
“0”にしてください
スタートコンディション検出でUARTiを
初期化する場合、“1”にしてください
SWC2
SCLiの出力を強制的に“L”にする場合、 SCLiの出力を強制的に“L”にする場合、
“1”にしてください
“1”にしてください
SDHI
SDAi出力を禁止をする場合、“1”に
SDAi出力を禁止をする場合、“1”に
してください
してください
7
“0”にしてください
“0”にしてください
UiSMR3
0、2、4、NODC “0”にしてください
“0”にしてください
CKPH
「表2.11.12 I2Cモード時の各機能」参照 「表2.11.12 I2Cモード時の各機能」参照
DL2∼DL0
SDAiのディジタル遅延値を設定してください SDAiのディジタル遅延値を設定してください
注1. U0C1、U1C1レジスタのビット4、5は“0”にしてください。U0IRS、U1IRS、U0RRM、U1RRMビットはUCON
レジスタにあります。
注2. TxD2端子はNチャネルオープンドレインです。U2C0レジスタのNCHビットは“0”にしてください。
注3. この表に記載していないビットはI2Cモード時に書く場合、“0”を書いてください。
i=0∼2
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表2.11.11. I2Cモード時の使用レジスタと設定値 (2)
レジスタ
UiSMR4
IFSR2A
UCON
ビット
機能
マスタ時
スレーブ時
STAREQ
スタートコンディションを生成する場合、 “0”にしてください。
“1”にしてください
RSTAREQ
リスタートコンディションを生成する場合、 “0”にしてください。
“1”にしてください
STPREQ
ストップコンディションを生成する場合、 “0”にしてください。
“1”にしてください
STSPSEL
各コンディション出力時に“1”に
“0”にしてください。
してください
ACKD
ACK、NACKを選択してください
ACK、NACKを選択してください
ACKC
ACKデータを出力する場合、“1”に
ACKデータを出力する場合、“1”に
してください
してください
SCLHI
ストップコンディション検出時にSCLi出力 “0”にしてください。
を停止する場合、“1”にしてください
SWC9
“0”にしてください
クロックの9ビット目の次の立ち下がり
でSCLiを“L”ホールドにする場合、
“1”にしてください
IFSR26、IFSR27 “1”にしてください
“1”にしてください
U0IRS、U1IRS
無効
無効
2∼7
“0”にしてください
“0”にしてください
i=0∼2
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表2.11.12. I2Cモード時の各機能
I2Cモード(SMD2∼SMD0 =0102,IICM=1)
機 能
クロック同期シリア
ルI/Oモード
(SMD2∼SMD0 =0012,
IICM=0)
IICM2=0(NACK/ACK割り込み)
CKPH=0
(クロック遅れなし)
CKPH=1
(クロック遅れあり)
IICM2=1 (UART送信/UART受信割り込み)
CKPH=0
(クロック遅れなし)
CKPH=1
(クロック遅れあり)
割り込み番号
6, 7, 10の要因
(注1、注5、注7)
−
割り込み番号
15, 17, 19の要因
(注1、注6)
UARTi送信
アクノリッジ未検出(NACK)
送信開始、または送信完
9ビット目のSCLiの立ち上がり
了(UiIRSで選択)
UARTi送信
9ビット目のSCLiの
立ち上がり
割り込み番号
16, 18, 20の要因
(注1、注6)
UARTi受信
8ビット目の受信時
CKPOL=0(立ち上がり)
CKPOL=1(立ち下がり)
アクノリッジ検出(ACK)
9ビット目のSCLiの立ち上がり
UARTi受信
9ビット目のSCLiの立ち下がり
UART受信シフトレ
ジスタからUiRBレジ
スタへのデータ転送
タイミング
CKPOL=0(立ち上がり)
CKPOL=1(立ち下がり)
9ビット目のSCLiの立ち上がり
9ビット目のSCLiの
立ち下がり
UARTi送信出力遅延
遅延なし
遅延あり
P63, P67, P70端子の機
能
TxDi出力
SDAi入出力
P62, P66, P71端子の機
能
RxDi入力
SCLi入出力
スタートコンディション検出、ストップコンディション検出
(「表2.11.13. STSPSELビットの機能」参照)
P61, P65, P72端子の機 CLKi入力または出力選
能
択
−(I2Cモードには使用しない)
ノイズフィルター幅
15ns
200ns
RxDi, SCLi端子レベ
ルの読み込み
対応するポート方向ビッ
トが“0”の場合、可能
対応するポート方向ビットの内容に関係なく、可能
TxDi, SDAi出力の初
期値
CKPOL=0(H)
CKPOL=1(L)
I2Cモード設定前に、ポートレジスタに設定した値(注2)
SCLiの初期値、終了
値
−
H
DMA1要因
(注6)
UARTi受信
アクノリッジ検出(ACK)
受信データ格納
受信データ読み出し
L
1∼8ビット目をUiRBレ
1∼8ビット目をUiRBレジスタのビット7∼0
ジスタのビット0∼7に格
に格納
納
UiRBレジスタの状態をそのまま読み出す
H
UARTi送信
9ビット目の次の
SCLiの立ち下がり
9ビット目のSCLiの
立ち下がりと、立
ち上がり
L
UARTi受信
9ビット目のSCLiの立ち下がり
1∼7ビット目をUiRBレジスタのビット6
∼0に、8ビット目をUiRBレジスタのビッ
ト8に格納
1∼8ビット目
をUiRBレジスタの
ビット7∼0に格納
(注3)
UiRBレジスタのビ
ット6∼0はビット7
∼1として、ビッ
ト8はビット0とし
て読み出す(注4)
i=0∼2
注1. 割り込み要因を変更すると、変更した割り込みの割り込み制御レジスタのIRビットが“1 ”(割り込み要求あり)
になることがあります(「注意事項集の「割り込み注意事項」参照)。次のビットを変更すると、割り込み要因、
割り込みタイミング等が変化しますので、これらのビットを変更した後、IRビットを“0 ”(割り込み要求なし)
にしてください。
UiMRレジスタのSMD2 ∼SMD0ビット、UiSMRレジスタのIICMビット、
UiSMR2レジスタのIICM2ビット、UiSMR3レジスタのCKPHビット
注2. SDAi 出力の初期値は、SMD2 ∼SMD0ビットが“0002 ”(シリアルI/O が無効)の状態で設定してください。
注3. UiRBレジスタへのデータ転送2回目(9ビット目SCLi 立ち上がり時)
注4. UiRBレジスタへのデータ転送1回目(9ビット目SCLi 立ち下がり時)
注5. 「図2.11.24. STSPSELビットの機能」参照。
注6. 「図2.11.22. UiRBレジスタへの転送、割り込みのタイミング」参照。
注7. UART0使用時はIFSR2AレジスタのIFSR26ビットを“1 ”(割り込み要因はUART0バス衝突)にしてください。
UART1使用時はIFSR2AレジスタのIFSR26ビットを“1 ”(割り込み要因はUART1バス衝突)にしてください。
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(1)IICM2=“0”(ACK、NACK割り込み)、 CKPH=“0” (クロック遅れなし)の場合
1ビット目 2ビット目
3ビット目
4ビット目
5ビット目
D5
D4
D3
6ビット目
7ビット目
8ビット目
9ビット目
SCLi
D7
SDAi
D6
D2
D1
D0
D8(ACK、NACK)
ACK割り込み(DMA1要求)、
NACK割り込み
UiRBレジスタへの転送
b15
b9
・・・
b8
b7
D8
D7
b0
D6
D5
D4
D3
D2
D1
D0
D1
D0
D2
D1
UiRBレジスタの内容
(2)IICM2=“0”、 CKPH=“1” (クロック遅れあり)の場合
1ビット目 2ビット目
3ビット目
4ビット目
5ビット目
D5
D4
D3
6ビット目
7ビット目
8ビット目
9ビット目
SCLi
D7
SDAi
D6
D2
D1
D0
D8(ACK、NACK)
ACK割り込み(DMA1要求)、
NACK割り込み
UiRBレジスタへの転送
b15
b9
・・・
b8
b7
D8
D7
b0
D6
D5
D4
D3
D2
UiRBレジスタの内容
(3)IICM2=“1”(UART送信、受信割り込み)、 CKPH=“0”の場合
1ビット目 2ビット目
3ビット目
4ビット目
5ビット目
D5
D4
D3
6ビット目
7ビット目
8ビット目
9ビット目
SCLi
D7
SDAi
D6
D2
D1
D0
D8(ACK、NACK)
受信割り込み 送信割り込み
(DMA1要求) UiRBレジスタへの転送
b15
b9
b8
b7
D0
・・・
b0
D7
D6
D5
D4
D3
UiRBレジスタの内容
(4) IICM2=“1”、CKPH=“1” の場合
1ビット目 2ビット目
3ビット目
4ビット目
5ビット目
D5
D4
D3
6ビット目
7ビット目
8ビット目
9ビット目
SCLi
D7
SDAi
D6
D2
D1
D0
D8(ACK、NACK)
受信割り込み
(DMA1要求) UiRBレジスタへの転送
b15
b9
b8
D0
・・・
i=0∼2
b7
b0
D7
D6
D5
D4
D3
D2
UiRBレジスタの内容
この図は次の設定条件の場合です。
●UiMRレジスタのCKDIRビット = 0(スレーブ選択)
図2.11.22. UiRBレジスタへの転送、割り込みのタイミング
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D1
送信割り込み
UiRBレジスタへの転送
b15
b9
・・・
b8
b7
D8
D7
b0
D6
D5
D4
D3
D2
UiRBレジスタの内容
D1
D0
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●スタートコンディション、ストップコンディションの検出
スタートコンディション検出またはストップコンディション検出を判定します。
スタートコンディション検出割り込み要求は、 SCLi端子 が“H”の状態でSDAi端子が“H”から
“L”に変化すると発生します。ストップコンディション検出割り込み要求は、 SCLi端子が“H”の
状態でSDAi端子が“L”から“H”に変化すると発生します。
スタートコンディション検出割り込みと、ストップコンディション検出割り込みは、割り込み制御
レジスタ、ベクタを共用していますので、どちらの要求による割り込みかは、UiSMRレジスタのBBS
ビットで判定してください。
3∼6サイクル < セットアップ時間(注1)
3∼6サイクル < ホールド時間(注1)
セットアップ時間
ホールド時間
SCLi
SDAi
(スタートコンディション)
SDAi
(ストップコンディション)
i=0∼2
注1. PCLKRレジスタのPCLK1ビットが“1”の場合はf1SIOの、PCLK1ビットが
“0”の場合はf2SIOのサイクル数です。
図2.11.23. スタートコンディション、ストップコンディションの検出
●スタートコンディション、ストップコンディションの出力
UiSMR4レジスタ(i=0∼2)のSTAREQビットを“1”(スタート)にするとスタートコンディションを生
成します。
UiSMR4レジスタのRSTAREQビットを“1”(スタート)にするとリスタートコンディションを生成
します。
UiSMR4レジスタのSTPREQビットを“1”(スタート)にするとストップコンディションを生成しま
す。
出力の手順は次の通りです。
(1) STAREQビット、RSTAREQビット、またはSTPREQビットを“1 ”(スタート)にする
(2) UiSMR4レジスタのSTSPSELビット“1 ”(出力)にする
表2.11.13と図2.11.24にSTSPSELビットの機能を示します。
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表2.11.13. STSPSELビットの機能
機能
STSPSEL=0
STSPSEL=1
SCLi、SDAi端子の出力
転送クロック、データを出力。
STAREQビット、RSTAREQビット、
スタートコンディション、スト
STPREQビットに従って、スタートコンデ
ップコンディションの出力はポ
ィション、ストップコンディションを出力
ートを使ったプログラムで実現
(ハードウエアによる自動生成は
しない)
スタートコンディション、ストップ スタートコンディション、スト
スタートコンディション、ストップコンデ
コンディション割り込み要求発生タ ップコンディション検出
ィション生成終了
イミング
(1) スレーブ時
CKDIR=1(外部クロック)
STSPSELビット 0
1ビット目 2ビット目
3ビット目
5ビット目
6ビット目
7ビット目
8ビット目
9ビット目
SCLi
SDAi
スタートコンディション検
出割り込み
ストップコンディション検
出割り込み
(2) マスタ時
CKDIR=0(内部クロック)、CKPH=1(クロック遅れあり)
STSPSELビット
プログラムで
“1”にする
プログラムで
“0”にする
1ビット目 2ビット目
プログラムで
“1”にする
3ビット目
5ビット目
6ビット目
7ビット目
8ビット目
プログラムで
“0”にする
9ビット目
SCLi
SDAi
STAREQ=1
(スタート)に
する
スタートコンディション検
出割り込み
STPREQ=1
(スタート)に
する
ストップコンディション検出
割り込み
図2.11.24. STSPSELビットの機能
●アービトレーション
SCLiの立ち上がりのタイミングで、送信データとSDAi端子入力データの不一致を判定します。UiSMR
レジスタのABCビットで、UiRBレジスタのABTビットの更新タイミングを選択します。ABCビット
が“0”(ビットごとに更新)の場合、判定時に不一致を検出すると同時にABTビットが“1”に、検出
しないと“0”になります。ABCビットを“1”にすると、判定時に一度でも不一致が検出された場合、
9ビット目のクロックの立ち下がりでABTビットが“1”(不一致検出)になります。なお、バイトごと
に更新する場合は、1バイト目のアクノリッジ検出完了後、ABTビットを“0”(未検出)にしてから、
次の1バイトを転送してください。
UiSMR2レジスタのALSビットを“1”(SDA出力停止許可)にすると、アービトレーションロストが
発生しABTビットが“1”(不一致検出)になったとき、同時にSDAi端子がハイインピーダンス状態に
なります。
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●転送クロック
図2.11.24に示すような転送クロックで送受信を行います。
UiSMR2レジスタのCSCビットは内部で生成したクロック(内部SCLi)と、SCLi端子に入力される外
部クロックの同期をとるためのビットです。CSCビットを“1”(クロック同期化を許可)にすると、内
部SCLiが“H”の場合、SCLi端子に立ち下がりエッジがあれば内部SCLiを“L”とし、UiBRGレジス
タの値をリロードしてL区間のカウントを開始します。また、SCLi端子が“L”のとき、内部SCLiが
“L”から“H”に変化するとカウントを停止し、SCLi端子が“H”になるとカウントを再開します。
したがって、UARTiの転送クロックは、内部SCLiとSCLi端子の信号の論理積になります。なお、転
送クロックは内部SCLiの1ビット目の立ち下がりの半周期前から9ビット目の立ち上がりまでの期間で
動作します。この機能を使用する場合、転送クロックは内部クロックを選択してください。
UiSMR2レジスタのSWCビットでクロックの9ビット目の立ち下がりで、SCLi端子は“L”出力固定
になるか“L”出力固定を解除するかを選択できます。
UiSMR4レジスタのSCLHIビットを“1”(許可)にすると、ストップコンディション検出時にSCLi出
力を停止します(ハイインピーダンス状態)。
UiSMR2レジスタのSWC2ビットを“1”(0出力)にすると、送受信中でもSCLi端子から強制的に“L”
を出力できます。SWC2ビットを“0”(転送クロック)にすると、SCLi端子からの“L”出力は解除さ
れ、転送クロックが入出力されます。
UiSMR3レジスタのCKPHビットが“1”のとき、UiSMR4レジスタのSWC9ビットを“1”(SCL“L”
ホールド許可)にすると、クロックの9ビット目の次の立ち下がりでSCLi端子は“L”出力固定になり
ます。SWC9ビットを“0”(SCL“L”ホールド禁止)にすると“L”出力固定は解除されます。
●SDA出力
UiTBレジスタのビット7∼0(D7∼D0)に書いた値を、D7から順に出力します。9ビット目(D8)はACK
またはNACKです。
SDAi送信出力の初期値は、IICM=1(I2Cモード)で、UiMRレジスタのSMD2∼SMD0ビットが“0002”
(シリアルI/Oは無効)の状態で設定してください。
UiSMR3レジスタのDL2∼DL0ビットによりSDAiの出力を遅延なし、またはUiBRGカウントソース
の2∼8サイクルの遅延を設定できます。
UiSMR2レジスタのSDHIビットを“1”(SDA出力禁止)にすると、SDAi端子が強制的にハイインピー
ダンス状態になります。なお、SDHIビットはUARTiの転送クロックの立ち上がりのタイミングで書
かないでください。ABTビットが“1”(検出)になる場合があります。
●SDA入力
IICM2ビットが“0”のとき、受信したデータの1∼8ビット目(D7∼D0)をUiRBレジスタのビット7∼
0に格納します。9ビット目(D8)はACKまたはNACKです。
IICM2ビットが“1”のとき、受信したデータの1∼7ビット目(D7∼D1)をUiRBレジスタのビット6∼
0に、8ビット目(D0)をUiRBレジスタのビット8に格納します。IICM2ビットが“1”のときでも、CKPH
ビットが“1”であれば、9ビット目のクロックの立ち上がり後にUiRBレジスタを読み出すことによ
り、IICM2ビットが“0”のときと同様のデータが読めます。
Rev.1.00
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●ACK、NACK
UiSMR4レジスタのSTSPSELビットが“0”(スタートコンディション、ストップコンディションを
生成しない)でUiSMR4レジスタのACKCビットが“1”(ACKデータ出力)の場合、UiSMR4レジスタの
ACKDビットの値がSDAi端子から出力されます。
IICM2ビットが“0”の場合、NACK割り込み要求は、送信クロックの9ビット目の立ち上がり時に
SDAi端子が“H”のままであると発生します。ACK割り込み要求は、送信クロックの9ビット目の立
ち上がり時にSDAi端子が“L”ならば発生します。
DMA1要求要因にACKiを選択すると、アクノリッジ検出によってDMA転送を起動できます。
●送受信初期化
STACビットを“1”(UARTi初期化許可)にし、スタートコンディションを検出すると次のように動
作します。
・送信シフトレジスタは初期化され、UiTBレジスタの内容が送信シフトレジスタに転送されます。
これにより、次に入力されたクロックを1ビット目として送信を開始します。ただし、UARTi出力
値はクロックが入って1ビット目のデータが出力されるまでの間は変化せず、スタートコンディショ
ンを検出した時点の値のままです。
・受信シフトレジスタは初期化され、次に入力されたクロックを1ビット目として受信が開始されま
す。
・SWCビットが“1”(SCLウエイト出力許可)になります。これにより、クロックの9ビット目の立ち
下がりでSCLi端子が“L”になります。
なお、この機能を使用しUARTiの送受信を開始した場合、TIビットは変化しません。また、この機
能を使用する場合、転送クロックは外部クロックを選択してください。
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2.11.5 特殊モード2
1つのマスタから、複数のスレーブへシリアル通信できます。また、転送クロックの極性と位相を選
択できます。表2.11.14に特殊モード2の仕様を、表2.11.15に特殊モード2時の使用レジスタと設定値を、
図2.11.25に特殊モード2の通信制御例を示します。
表2.11.14. 特殊モード2の仕様
項 目
転送データフォーマット
仕 様
転送データ長 8ビット
転送クロック
●マスタモード
UiMRレジスタ(i=0∼2)のCKDIRビットが“0”(内部クロック選択):fj/2(n+1)
fj=f1SIO、f2SIO、f8SIO、f32SIO
●スレーブモード
n:UiBRGレジスタ設定値。0016∼FF16。
CKDIRビットが“1”(外部クロック選択):CLKi端子からの入力
入出力ポートで制御
送信制御、受信制御
送信開始条件
送信開始には次の条件が必要です。(注1)
・UiC1レジスタのTEビットが“1”(送信許可)
・UiC1レジスタのTIビット が“0”(UiTBレジスタにデータあり)
受信開始には、次の条件が必要です。(注1)
受信開始条件
・UiC1レジスタのREビットが“1”(受信許可)
・TEビットが“1”(送信許可)
割り込み要求発生タイミング
・TIビットが“0”(UiTBレジスタにデータあり)
送信時、次の条件のいずれかを選択できます。
・UiC1レジスタのUiIRSビットが“0”(送信バッファ空):
UiTBレジスタからUARTi送信レジスタへデータ転送時(送信開始時)
・UiIRSビットが“1”(送信完了):UARTi送信レジスタからデータ送信完了時
受信時
エラー検出
・UARTi受信レジスタからUiRBレジスタへデータ転送時(受信完了時)
オーバランエラー(注2)
UiRBレジスタを読む前に次のデータ受信を開始し、次のデータの7ビット目を
受信すると発生
選択機能
●クロック位相選択
転送クロックの極性と相の4つの組み合わせを選択可
注1. 外部クロックを選択している場合、UiC0レジスタのCKPOLビットが“0”(転送クロックの立ち下がりで送信デー
タ出力、立ち上がりで受信データ入力)のときは外部クロックが“H”の状態で、CKPOLビットが“1”(転送クロッ
クの立ち上がりで送信データ出力、立ち下がりで受信データ入力)のときは外部クロックが“L”の状態で条件を
満たしてください。
注2. オーバランエラーが発生した場合、UiRBレジスタは不定になります。またSiRICレジスタのIRビットは変化しま
せん。
P13
P12
P72(CLK2)
P71(RxD2)
P70(TxD2)
マイクロコンピュータ
(マスタ)
P93
P72(CLK2)
P71(RxD2)
P70(TxD2)
マイクロコンピュータ(スレーブ)
P93
P72(CLK2)
P71(RxD2)
P70(TxD2)
マイクロコンピュータ(スレーブ)
図2.11.25. 特殊モード2の通信制御例(UART2)
Rev.1.00
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表2.11.15. 特殊モード2時の使用レジスタと設定値
レジスタ
ビット
機 能
UiTB(注3) 0∼7
送信データを設定してください
UiRB(注3) 0∼7
受信データが読めます
UiBRG
OER
オーバランエラーフラグ
0∼7
転送速度を設定してください
UiMR(注3) SMD2∼SMD0
UiC0
UiC1
“0012”にしてください
CKDIR
マスタモードの場合“0”に、スレーブモードの場合“1”にしてください
IOPOL
“0”にしてください
CLK0,CLK1
UiBRGのカウントソースを選択してください
CRS
CRD=“1”なので無効
TXEPT
送信レジスタ空フラグ
CRD
“1”にしてください
NCH
TxDi端子の出力形式を選択してください(注2)
CKPOL
UiSMR3レジスタのCKPHビットとの組み合わせでクロック位相
が設定できます
UFORM
“0”にしてください
TE
送受信許可する場合、“1”にしてください
TI
送信バッファ空フラグ
RE
受信を許可する場合、“1”にしてください
RI
受信完了フラグ
U2IRS(注1)
UART2送信割り込み要因を選択してください
U2RRM(注1)、U2LCH、UiERE “0”にしてください
UiSMR
0∼7
“0”にしてください
UiSMR2
0∼7
“0”にしてください
UiSMR3
CKPH
UiC0レジスタのCKPOLビットとの組み合わせでクロック位相
が設定できます
UiSMR4
UCON
NODC
“0”にしてください
0、2、4∼7
“0”にしてください
0∼7
“0”にしてください
U0IRS、U1IRS
UART0、1送信割り込み要因を選択してください
U0RRM、U1RRM
“0”にしてください
CLKMD0
CLKMD1=0なので無効
CLKMD1、RCSP、7
“0”にしてください
注1.U0C0、U1C1レジスタのビット4、5は“0”にしてください。U0IRS、U1IRS、U0RRM、U1RRMビットはUCONレ
ジスタにあります。
注2.TxD2端子はNチャネルオープンドレインです。U2C0レジスタのNCHビットは“0”にしてください。
注3. この表に記載していないビットは特殊モード2時に書く場合、“0”を書いてください。
i=0∼2
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■クロック位相設定機能
UiSMR3レジスタのCKPHビットとUiC0レジスタのCKPOLビットで転送クロックの相と極性の4つの
組み合わせを選択できます。
転送クロックの極性と相は、転送を行うマスタとスレーブで同じにしてください。
●マスタ(内部クロック)の場合
図2.11.26にマスタ(内部クロック)の場合の送受信のタイミングを示します。 ●スレーブ(外部クロック)の場合
図2.11.27にスレーブ(外部クロック)の場合の送受信のタイミング(CKPH=0)、図2.11.28にスレーブ
(外部クロック)の場合の送受信のタイミング(CKPH=1)を示します。
“H”
クロック出力
(CKPOL=0、CKPH=0) “L”
クロック出力
“H”
(CKPOL=1、CKPH=0) “L”
“H”
クロック出力
(CKPOL=0、CKPH=1) “L”
“H”
クロック出力
(CKPOL=1、CKPH=1) “L”
データ出力
タイミング
“H”
“L”
D0
D1
D2
D3
データ入力
タイミング
図2.11.26. マスタ(内部クロック)の場合の送受信のタイミング
Rev.1.00
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D4
D5
D6
D7
M306H3MC-XXXFP/FCFP
スレーブ制御入力
“H”
“L”
“H”
クロック入力
(CKPOL=0、CKPH=0)“L”
“H”
クロック入力
(CKPOL=1、CKPH=0) “L”
データ出力
タイミング (注1)
“H”
“L”
D0
不定
D1
D2
D3
D4
D5
D6
D7
D6
D7
データ入力
タイミング
注1. UART2の出力はNチャネルオープンドレイン出力です。
外部でプルアップしてください。
図2.11.27. スレーブ(外部クロック)の場合の送受信のタイミング(CKPH=0)
スレーブ制御入力
“H”
“L”
クロック入力
“H”
(CKPOL=0、CKPH=1)“L”
クロック入力
“H”
(CKPOL=1、CKPH=1)“L”
データ出力
タイミング (注1)
“H”
“L”
D0
D1
D2
D3
D4
D5
データ入力
タイミング
注1. UART2の出力はNチャネルオープンドレイン出力です。
外部でプルアップしてください。
図2.11.28. スレーブ(外部クロック)の場合の送受信のタイミング(CKPH=1)
Rev.1.00
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M306H3MC-XXXFP/FCFP
2.11.6 特殊モード3(IEモード)
UARTモードの1バイトの波形でIEBusの1ビットに近似させるモードです。
表2.11.16にIEモード時の使用レジスタと設定値を、図2.11.29にバス衝突検出機能関連ビットの機能を
示します。
TXDi端子(i=0∼2)の出力レベルとRXDi端子の入力レベルが異なる場合、UARTiバス衝突検出割り込み
要求が発生します。
UART0、UART1のバス衝突検出機能を使用する場合は、IFSR2AレジスタのIFSR26ビットとIFSR27ビッ
トで選択してください。
表2.11.16. IEモード時の使用レジスタと設定値
レジスタ ビット
機 能
UiTB
0∼8
送信データを設定してください
UiRB(注3) 0∼8
受信データが読めます
OER、FER、PER、SUM エラーフラグ
UiBRG
0∼7
転送速度を設定してください
UiMR
SMD2∼SMD0
“1102” にしてください
CKDIR
内部クロック、外部クロックを選択してください
STPS
“0”にしてください
PRY
PRYE=0なので無効
PRYE
“0”にしてください
IOPOL
TxD、RxD入出力極性を選択してください
UiC0
CLK1∼CLK0
UiBRGのカウントソースを選択してください
CRS
CRD=1なので無効
TXEPT
送信レジスタ空フラグ
CRD
“1”にしてください
NCH
TxDi端子の出力形式を選択してください(注2)
CKPOL
“0”にしてください
UFORM
“0”にしてください
UiC1
TE
送信を許可する場合“1”にしてください
TI
送信バッファ空フラグ
RE
受信を許可する場合、“1”にしてください
RI
受信完了フラグ
U2IRS(注1)
UART2送信割り込み要因を選択してください
UiRRM(注1)、
“0”にしてください
UiLCH、UiERE
UiSMR
0∼3、7
“0”にしてください
ABSCS
バス衝突検出サンプリングタイミングを選択してください
ACSE
送信許可ビット自動クリアを使用する場合、“1”にしてください
SSS
送信開始条件を選択してください
UiSMR2
0∼7
“0”にしてください
UiSMR3
0∼7
“0”にしてください
UiSMR4
0∼7
“0”にしてください
IFSR2A
IFSR26、IFSR27
“1”にしてください
UCON
U0IRS、U1IRS
UART0、1送信割り込み要因を選択してください
U0RRM、U1RRM
“0”にしてください
CLKMD0
CLKMD1=0なので無効
CLKMD1、RCSP、7
“0”にしてください
注1.U0C0、U1C1レジスタのビット4、5は“0”にしてください。U0IRS、U1IRS、U0RRM、U1RRMビットはUCONレ
ジスタにあります。
注2.TxD2端子はNチャネルオープンドレインです。U2C0レジスタのNCHビットは“0”にしてください。
注3. この表に記載していないビットはIEモード時に書く場合、“0”を書いてください。
i=0∼2
Rev.1.00
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M306H3MC-XXXFP/FCFP
(1) UiSMRレジスタのABSCSビット (バス衝突検出サンプリングクロック選択)
(i=0∼2)
ABSCS=0の場合、転送クロックの立ち上がりで判定
転送クロック
ST
D0
D1
D2
D3
D4
D5
D6
D7
D8
SP
TxDi
RxDi
TAjINへトリガ入力
タイマAj
ABSCS=1の場合、タイマAj(ワンショットタイマモード)のアンダフロー時に判定。
タイマAj:UART0の場合タイマA3。UART1の場合タイマA4。UART2の場合タイマA0。
(2) UiSMRレジスタのACSEビット (送信許可ビット自動クリア)
転送クロック
ST
D0
D1
D2
D3
D4
D5
D6
D7
D8
SP
TxDi
RxDi
UiBCNICレジスタ(注1)
のIRビット
ACSEビット=1(バス衝突発生時
自動クリア)の場合、UiBCNIC
レジスタのIRビットが“1”
(不一致検出)のとき、TEビット
が“0”(送信禁止)になる
UiC1レジスタの
TEビット
注1.UART2の場合はBCNICレジスタ。
(3) UiSMRレジスタのSSSビット(送信開始条件選択)
SSS=0の場合、送信許可条件成立後、転送クロックの1サイクル後から送信開始
転送クロック
ST
D0
D1
D2
D3
D4
D5
D6
D7
D8
SP
D4
D5
D6
D7
D8
SP
TxDi
送信条件成立
SSSビット=1の場合、RxDiの立ち上がり(注1)で送信開始
CLKi
ST
D0
D1
D2
D3
(注2)
TxDi
RxDi
注1.IOPOL=0の場合、RxDiの立ち下がり。IOPOL=1の場合、RxDiの立ち上がり。
注2.送信条件は、RxDの立ち下がり(注1)前に成立している必要があります。
この図は、IOPOL=1(反転あり)の場合です。
図2.11.29. バス衝突検出機能関連ビットの機能
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2.11.7 特殊モード4(SIMモード)(UART2)
UARTモードを使用して、SIMインタフェースに対応するモードです。ダイレクトフォーマットとイン
バースフォーマットが実現でき、パリティエラー検出時にはTxD2端子から“L”を出力できます。
表2.11.17にSIMモードの仕様を、表2.11.18にSIMモード時の使用レジスタと設定値を示します。
表2.11.17. SIMモードの仕様
項 目
転送データフォーマット
仕 様
●ダイレクトフォーマット
●インバースフォーマット
転送クロック
●U2MRレジスタのCKDIRビットが“0”(内部クロック):fi/16(n+1)
fi=f1SIO、f2SIO、f8SIO、f32SIO。n=U2BRGレジスタの設定値 0016∼FF16
●CKDIRビットが“1”(外部クロック):fEXT/16(n+1)
fEXTはCLK2端子からの入力。n=U2BRGレジスタの設定値 0016∼FF16
送信開始条件
●送信開始には、次の条件が必要です。
・U2C1レジスタのTEビットが“1”(送信許可)
・U2C1レジスタのTIビットが“0”(U2TBレジスタにデータあり)
受信開始条件
●受信開始には、次の条件が必要です。
・U2C1レジスタのREビットが“1”(受信許可)
・スタートビットの検出
割り込み要求発生タイミング
●送信時
(注2)
UART2送信レジスタからデータ転送完了時(U2IRSビット=“1”)
●受信時
UART2受信レジスタからU2RBレジスタへデータ転送(受信完了)時
エラー検出
●オーバランエラー(注1)
U2RBレジスタを読む前に次のデータ受信を開始し、次のデータの最終
ストップビットの1つ前のビットを受信すると発生
●フレーミングエラー
設定した個数のストップビットが検出されなかったときに発生
●パリティエラー
受信時、パリティエラーを検出すると、パリティエラー信号をTxD2端子から
出力
送信時、送信割り込み発生時、RXD2端子の入力レベルによりパリティエラー
を検知
●エラーサムフラグ
オーバランエラー、フレーミングエラー、パリティエラーのうちいずれか が発生した場合“1”になる
注1. オーバランエラーが発生した場合、U2RBレジスタは不定になります。またS2RICレジスタのIRビット
は変化しません。
注2. リ セット解除後、U2C1レジスタのU2IRSビットを“1 ”(送信完了)、U2EREビットを“1 ”(エラー
信号出力)にすると、送信割り込み要求が発生します。そのため、SIMモードを使用する場合は設定後、
IRビットを“0 ”(割り込み要求なし)にしてください。
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表2.11.18. SIMモード時の使用レジスタと設定値
レジスタ
ビット
機 能
U2TB(注1) 0∼7
送信データを設定してください
U2RB(注1) 0∼7
受信データが読めます
OER、FER、PER、SUM エラーフラグ
U2BRG
0∼7
転送速度を設定してください
U2MR
SMD2∼SMD0
“1012”にしてください
CKDIR
内部クロック、外部クロックを選択してください
STPS
“0”にしてください
PRY
ダイレクトフォーマットの場合“1”に、インバースフォーマット
の場合“0”にしてください
U2C0
PRYE
“1”にしてください
IOPOL
“0”にしてください
CLK0,CLK1
U2BRGのカウントソースを選択してください
CRS
CRD=1なので無効
TXEPT
送信レジスタ空フラグ
CRD
“1”にしてください
NCH
“0”にしてください
CKPOL
“0”にしてください
UFORM
ダイレクトフォーマットの場合“0”に、インバースフォーマットの場合
“1”にしてください
U2C1
TE
送信を許可する場合“1”にしてください
TI
送信バッファ空フラグ
RE
受信を許可する場合“1”にしてください
RI
受信完了フラグ
U2IRS
“1”にしてください
U2RRM
“0”にしてください
U2LCH
ダイレクトフォーマットの場合“0”に、インバースフォーマット
の場合“1”にしてください
U2ERE
“1”にしてください
U2SMR(注1) 0∼3
“0”にしてください
U2SMR2
0∼7
“0”にしてください
U2SMR3
0∼7
“0”にしてください
U2SMR4
0∼7
“0”にしてください
注1. この表に記載していないビットはSIMモード時に書く場合、“0”を書いてください。
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(1) 送信
Tc
転送クロック
U2C1レジスタの “1”
TEビット “0”
U2TBレジスタにデータを書く
U2C1レジスタの “1”
TIビット
“0”
UART2送信レジスタ←U2TBレジスタ
パリティ ストップ
ビット ビット
スタート
ビット
TxD2
ST D0 D1 D2 D3 D4 D5 D6 D7
P
ST D0 D1 D2 D3 D4 D5 D6 D7
SP
受信側が返してきた
パリティーエラー信号
P
SP
パリティエラーが発生したため“L”
が返ってくる
RxD2端子レベル
ST D0 D1 D2 D3 D4 D5 D6 D7
(注1)
P
ST D0 D1 D2 D3 D4 D5 D6 D7
SP
P
SP
割り込みルーチン
でレベルを検知
“1”
割り込みルーチン
でレベルを検知
U2C0レジスタの
“0”
TXEPTビット
転送クロックの立ち下がりで
IRビットが“1”になる
“1”
S2TICレジスタの “0”
IRビット
上記タイミング図はダイレクトフォーマットで送信した場合です。
●U2MRレジスタのSTPSビット=0(1ストップビット)
●U2MRレジスタのPRYビット=1(偶数パリティー)
●U2C0レジスタのUFORMビット=0(LSBファースト)
●U2C1レジスタのU2LCHビット=0(反転なし)
●U2C1レジスタのU2IRSビット=1(送信完了)
割り込み要求の受け付け、またはプログラムで“0”にする
Tc = 16(n+1) / fiまたは16(n+1)/fEXT
fi : U2BRGのカウントソースの周波数 (f1SIO、f2SIO、f8SIO、f32SIO)
fEXT : U2BRGのカウントソースの周波数 (外部クロック)
n : U2BRGに設定した値
注1. TxD2とRxD2を接続しているためTxD2出力と受信側が返してきたパリティーエラー信号出力を合成した波形になる。
(2) 受信
Tc
転送クロック
U2C1レジスタの “1”
REビット “0”
スタート
ビット
送信側の送信波形
パリティ ストップ
ビット
ビット
ST D0 D1 D2 D3 D4 D5 D6 D7
P
SP
ST D0 D1 D2 D3 D4 D5 D6 D7
P
SP
TxD2
パリティエラーが発生したためTxD2
から“L”を出力する
RxD2端子レベル
ST D0 D1 D2 D3 D4 D5 D6 D7
P
SP
ST D0 D1 D2 D3 D4 D5 D6 D7
(注1)
P
SP
U2C0レジスタの “1”
RIビット
“0”
U2RBレジスタを読む
S2RICレジスタの “1”
IRビット “0”
上記タイミング図はダイレクトフォーマットで受信した場合です。
●U2MRレジスタのSTPSビット=0(1ストップビット)
●U2MRレジスタのPRYビット=1(偶数パリティー)
●U2C0レジスタのUFORMビット=0(LSBファースト)
●U2C1レジスタのU2LCHビット=0(反転なし)
●U2C1レジスタのU2IRSビット=1(送信完了)
割り込み要求の受け付け、またはプログラムで“0”にする
Tc = 16(n+1) / fiまたは16(n+1)/fEXT
fi : U2BRGのカウントソースの周波数 (f1SIO、f2SIO、f8SIO、f32SIO)
fEXT : U2BRGのカウントソースの周波数 (外部クロック)
n : U2BRGに設定した値
注1. TxD2とRxD2を接続しているため送信側の送信波形とパリティーエラー信号出力を合成した波形になる。
図2.11.30. SIMモードの送受信タイミング例
Rev.1.00
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U2RBレジスタを読む
M306H3MC-XXXFP/FCFP
図2.11.31にSIMインタフェースの接続例を示します。TXD2とRXD2を接続してプルアップしてください。
マイクロコンピュータ
SIMカード
TxD2
RxD2
図2.11.31. SIMインタフェース接続例
■パリティエラー信号出力機能
U2C1レジスタのU2EREビットを“1”にすると、パリティエラー信号を使用できます。
・受信時
パリティエラー信号は、受信時にパリティーエラーを検出した場合に出力する信号で、図2.11.32に
示すタイミングでTxD2出力が“L”になります。ただし、パリティエラー信号出力中にU2RBレジ
スタを読むと、PERビットが“0”になり、同時にTxD2出力も“H”に戻ります。
・送信時
送信時、送信完了割り込み要求がストップビットを出力した次の転送クロックの立ち下がりで発生
します。したがって、送信完了割り込みルーチンで、RxD2と端子を共用するポートを読むと、パ
リティエラー信号が返されたかどうかが判定できます。
転送クロック
“H”
“L”
RxD2
TxD2
“H”
“L”
ST
D0
D1
“H”
D2
D3
D4
D5
D6
D7
P
SP
(注1)
“L”
U2C1レジスタの
RIビット
“1”
“0”
上記タイミング図はダイレクトフォーマットの場合です。
注1. マイクロコンピュータの出力はハイインピーダンス(外部プルアップ)
図2.11.32. パリティエラー信号出力タイミング
Rev.1.00
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ST:スタートビット
P:偶数パリティ SP:ストップビット
M306H3MC-XXXFP/FCFP
■フォーマット
・ダイレクトフォーマット
U2MRレジスタのPRYビットを“1”、U2C0レジスタのUFORMビットを“0”、U2C1レジスタの
U2LCHビットを“0”にしてください。
・インバースフォーマット
PRYビットを“0”、UFORMビットを“1”、U2LCHビットを“1”にしてください。
図2.11.33にSIMインタフェースフォーマットを示します。
(1) ダイレクトフォーマット
転送クロック
TxD2
“H”
“L”
“H”
“L”
D0
D1
D2
D3
D4
D5
D6
D7
P
P:偶数パリティ (2) インバースフォーマット
転送クロック
TxD2
“H”
“L”
“H”
“L”
D7
D6
D5
D4
D3
D2
D1
D0
P
P:奇数パリティ 図2.11.33. SIMインタフェースフォーマット
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M306H3MC-XXXFP/FCFP
2.11.8 SI/O3、SI/O4
SI/O3、SI/O4は、クロック同期形専用シリアルI/Oです。
図2.11.34にSI/O3、SI/O4ブロック図、図2.11.35にSI/O3、SI/O4関連レジスタを示します。
表2.11.19にSI/O3、SI/O4の仕様を示します。
1/2
メインクロック
f2SIO
PCLK1=0
f1SIO
PCLK1=1
1/8
1/4
クロック源選択
SMi1∼SMi0
002
f8SIO
012
f32SIO
102
同期回路
SMi3
SMi6
SMi4
CLKi
データバス
1/(n+1)
1/2
SiBRGレジスタ
SMi6
CLK極性
切替回路
S I/Oカウンタ i
SMi2
SMi3
SMi5 LSB
SOUTi
SINi
MSB
SiTRRレジスタ
8
注1. i = 3、4
n: SiBRGレジスタに設定した値。
図2.11.34. SI/O3、SI/O4ブロック図
Rev.1.00
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S I/Oi
割り込み要求
M306H3MC-XXXFP/FCFP
S I/Oi 制御レジスタ (i = 3、 4) (注1)
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b0
シンボル
S3C
S4C
ビット
シンボル
SMi0
アドレス
036216番地
036616番地
機 能
RW
0 0 : f1SIOまたはf2SIOを選択
0 1 : f8SIOを選択
1 0 : f32SIOを選択
1 1 : 設定しないでください
RW
ビット名
内部同期クロック選択ビット
SMi1
SMi2
リセット後の値
010000002
010000002
SOUTi 出力禁止ビット
(注4)
b1 b0
RW
0 : SOUTi出力
1 : SOUTi出力禁止(ハイインピーダンス)
RW
SMi3
S I/Oiポート選択ビット
0 : 入出力ポート
1 : SOUTi出力、CLKi機能
RW
SMi4
CLK極性選択ビット
0 : 転送クロック立ち下がりで送信データ
出力、立ち上がりで受信データ入力
1 : 転送クロック立ち上がりで送信データ
出力、立ち下がりで受信データ入力
RW
RW
SMi5
転送方向選択ビット
0 : LSBファースト
1 : MSBファースト
SMi6
同期クロック選択ビット
0 : 外部クロック
1 : 内部クロック
SMi7
SOUTi 初期値設定ビット
SMi3=0の場合に有効
0 : “L”出力
1 : “H”出力
(注2)
(注3)
RW
RW
注1. このレジスタは、PRCRレジスタのPRC2ビットを“1”(書き込み許可)にした次の命令で書いてください。
注2. SMi3ビットを“1”に、対応するポート方向ビットを“0”(入力モード)にしてください。
注3. SMi3ビットを“1”(SOUTi出力、CLKi機能)にしてください。
注4. SMi2ビットを“1”にすると、対象端子は使用している機能に関係なくハイインピーダンスになります。
SI/Oi転送速度レジスタ (i = 3、 4) (注1、注2)
b7
シンボル
S3BRG
S4BRG
b0
アドレス
036316番地
036716番地
リセット後の値
不定
不定
機 能
設定範囲
RW
設定値を nとすると、SiBRGはカウントソースをn+1分周する
0016∼FF16
WO
注1. 送受信停止中に書いてください。
注2. このレジスタはMOV命令を使用して書いてください。
SI/Oi送受信レジスタ (i = 3、 4) (注1、注2)
b7
シンボル
S3TRR
S4TRR
b0
アドレス
036016番地
036416番地
リセット後の値
不定
不定
機 能
送信データを書くと送受信が始まり、送受信完了後、読むと受信データが読める
注1. 送受信停止中に書いてください。
注2. 受信する場合は、SINiに対応するポート方向ビットを“0”(入力モード)にしてください。
図2.11.35. S3C、S4C、S3BRG、S4BRG、S3TRR、S4TRRレジスタ
Rev.1.00
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RW
RW
M306H3MC-XXXFP/FCFP
表2.11.19. SI/O3、SI/O4の仕様
項 目
仕 様
転送データフォーマット ●転送データ長 8ビット
転送クロック
●SiCレジスタ(i=3、4)のSMi6ビットが“1”(内部クロック):fj/2(n+1)
fj=f1SIO、f8SIO、f32SIO。n=SiBRGレジスタの設定値 0016∼FF16
●SMi6ビットが“0”(外部クロック):CLKi端子から入力 (注1)
送受信開始条件
●送受信開始には、次の条件が必要です
SiTRRレジスタに送信データを書く(注2、注3)
割り込み要求発生タイミング
●SiCレジスタのSMi4ビットが“0”の場合
最後の転送クロックの立ち上がり(注4)
●SMi4ビットが“1”の場合
最後の転送クロックの立ち下がり(注4)
CLKi端子機能
入出力ポート、転送クロック入力、転送クロック出力
SOUTi端子機能
入出力ポート、送信データ出力、ハイインピーダンス
SINi端子機能
入出力ポート、受信データ入力
選択機能
●LSBファースト、MSBファースト選択
ビット0から送受信するか、またはビット7から送受信するかを選択可
●SOUTi初期値設定機能
SiCレジスタのSMi6ビットが“0”(外部クロック)の場合、送信していないと
きのSOUTi端子出力レベルを選択可
●CLK極性選択
転送データの出力と入力タイミングが、転送クロックの立ち上がりか立ち下がりか
を選択可
注1. SiCレジスタのSMi6ビットを“0”(外部クロック)にする場合は、次のようにしてください。
・SiCレジスタのSMi4ビットが“0”の場合、CLKi端子に“H”が入力されている状態でSiTRRレジスタ
に送信データを書いてください。SiCレジスタのSMi7ビットを書き換える場合も同様です。
・SMi4ビットが“1”の場合、CLKi端子に“L”が入力されている状態でSiTRRレジスタに送信データを
書いてください。SMi7ビットを書き換える場合も同様です。
・転送クロックがS I/Oi回路に入力されている間はシフト動作をし続けますので、転送クロックは8回で
止めてください。SMi6ビットが“1”(内部クロック)の場合、転送クロックは自動的に停止します。
注2. SI/Oi(i=3∼4)は、UART0∼UART2と違い、転送のためのレジスタとバッファに分かれていません。し
たがって、送信中に次の送信データをSiTRRレジスタに書かないでください。
注3. SiCレジスタのSMi6ビットが“1”(内部クロック)のとき、転送終了後SOUTiは、1/2転送クロック間、
最終データを保持し、ハイインピーダンス状態になります。しかし、この間に送信データをSiTRRレ
ジスタに書いた場合、書いたときからハイインピーダンス状態になり、データのホールド時間が短く
なります。
注4. SiCレジスタのSMi6ビットが“1”(内部クロック)のとき、転送クロックは、SMi4ビットが“0”の場
合は“H”の状態で停止し、SMi4ビットが“1”の場合は“L”で停止します。
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■SI/Oi動作タイミング
図2.11.36にSI/Oi動作タイミング図を示します。
最大1.5サイクル(注3)
SI/Oiの内部クロック
“H”
“L”
CLKi出力
“H”
“L”
SiTRRレジスタ
への書き込み信号
(注2)
SOUTi出力
“H”
“L”
SINi入力
“H”
“L”
SiICレジスタの
IRビット
“1”
“0”
D0
D1
D2
D3
D4
D5
D6
D7
i= 3、4
注1. この図は、SiCレジスタを次のように設定した場合です。
SMi2=0(SOUTi出力)、SMi3=1(SOUTi出力、CLKi機能)、SMi4=0(転送クロックの立ち下がりで送信データ出力、立ち上がりで受信データ入力)、
SMi5=0(LSBファースト)、SMi6=1(内部クロック)
注2. SMi6ビットが“1”(内部クロック)の場合、SOUTi端子は転送終了後ハイインピーダンス状態になります。
注3. SMi6ビットが“1”(内部クロック)の場合、SiTRRレジスタへ書き込むと、最大で転送クロックの1.5サイクル後、送受信を開始します。
図2.11.36. SI/Oi動作タイミング図
■CLK極性選択
SiCレジスタのSMi4ビットで転送クロックの極性を選択できます。図2.11.37に転送クロックの極性
を示します。
(1) SiCレジスタのSMi4ビットが“0”の場合
注2 CLKi
SINi
D0
D1
D2
D3
D4
D5
D6
D7
SOUTi
D0
D1
D2
D3
D4
D5
D6
D7
(2) SiCレジスタのSMi4ビットが“1”の場合
注3 CLKi
SINi
D0
D1
D2
D3
D4
D5
D6
D7
SOUTi
D0
D1
D2
D3
D4
D5
D6
D7
i=3、4
注1. この図はSiCレジスタを次のように設定した場合です。
SMi5=0(LSBファースト)、SMi6=1(内部クロック)
注2. SMi6ビットが“1”(内部クロック)の場合、転送していないとき、CLKi端子から“H”を出力します。
注3. SMi6ビットが“1”(内部クロック)の場合、転送していないとき、CLKi端子から“L”を出力します。
図2.11.37. 転送クロックの極性
Rev.1.00
2004.03.01
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M306H3MC-XXXFP/FCFP
■SOUTi初期値設定機能
SiCレジスタのSMi6ビットが“0”(外部クロック)の場合、転送していないときのSOUTi端子の出力
を“H”または“L”のどちらかに設定できます。図2.11.38にSOUTi初期値設定時のタイミング図、設
定方法を示します。
(例) SOUTi 初期値に“H”選択時(注1)
SOUTi出力の初期値設定と
送受信開始
SiTRRレジスタ
への書き込み信号
SMi3 ビットを “0”(SOUTi端子は
入出力ポート)にする
SMi7ビット
SMi7 ビットを“1”(SOUTiの初期値
は“H”)にする
SMi3ビット
D0
SOUTi (内部)
SOUTi 端子出力
(i = 3、 4)
SMi3ビットを“1”(SOUTi端子は
SOUTi出力)にする
D0
ポート出力
初期値=H (注3)
SOUTi初期値“H”設定
(注2)
図2.11.38. SOUTi初期値設定時のタイミング図、設定方法
2004.03.01
SiTRRレジスタへ書き込む
ポート選択切り替え
(入出力ポート→SOUTi)
注1. この図はSiCレジスタを次のように設定した場合です。
SMi2=0(SOUTi出力)、SMi5=0(LSBファースト)、SMi6=0(外部クロック)
注2. SOUTiの初期設定は、SiCレジスタのSMi4ビットが“0”(転送クロックの立ち下がりで送信データ
出力)の場合、CLKi端子に“H”が入力されている状態で、SiCレジスタのSMi4ビットが“1”
(転送クロックの立ち上がりで送信データ出力)の場合、CLKi端子に“L”が入力されている状態
で、行ってください。
注3. SMi6ビットが“1”(内部クロック)の場合、またはSMi2ビットが“1”(SOUT出力禁止)の場合は
ハイインピーダンス状態になります。
Rev.1.00
SOUTi端子から“H”を出力
page 151 of 311
シリアル送受信開始
M306H3MC-XXXFP/FCFP
2.12 A-D変換器
容量結合増幅器で構成された8ビットの逐次比較変換方式のA-D変換器が1回路あります。アナログ入
____________
力は、P100∼P107、P95、P96と端子を共用しています。また、ADTRG入力はP97と端子を共用しています。
したがって、これらの入力を使用する場合、対応するポート方向ビットは“0”(入力モード)にしてくだ
さい。
A-D変換器を使用しない場合、VCUTビットを“0”(Vref未接続)にすると、VREF端子からラダー抵抗
には電流が流れなくなり、消費電力を少なくできます。
A-D変換した結果は、ANi(i=0∼7)に対応したADiレジスタに格納されます。
表2.12.1にA-D変換器の仕様、図2.12.1にA-D変換器のブロック図、図2.12.2∼図2.12.3にA-D変換器関連
レジスタを示します。
表2.12.1. A-D変換器の仕様
項 目
仕 様
A-D変換方式
逐次比較変換方式(容量結合増幅器)
アナログ入力電圧(注1)
0V∼AVCC(VCC)
動作クロックφAD(注2)
fAD、fADの2分周、fADの3分周、fADの4分周、fADの6分周、またはfADの12分周
分解能
8ビット
積分非直線性誤差
AVCC=VREF=5Vのとき
●分解能8ビットの場合 ±3LSB
ANEX0、ANEX1入力の場合(外部オペアンプ接続モード含む) ±4LSB
動作モード
単発モード、繰り返しモード、単掃引モード、繰り返し掃引モード0、
繰り返し掃引モード1
アナログ入力端子(注3)
8本(AN0∼AN7) + 2本(ANEX0、ANEX1)
A-D変換開始条件
●ソフトウエアトリガ
ADCON0レジスタのADSTビットを“1”(A-D変換開始)にする
●外部トリガ(再トリガ可能)
ADSTビットを“1”(A-D変換開始)にした後、ADTRG端子の入力が“H”
から“L”へ変化
1端子あたりの変換速度
●サンプル&ホールドなし
49φADサイクル
●サンプル&ホールドあり
28φADサイクル
注1. サンプル&ホールド機能の有無に依存しません。
注2. φADの周波数を10MHz以下にしてください。
サンプル&ホールド機能なしの場合、φADの周波数は250kHz以上にしてください。
サンプル&ホールド機能ありの場合、φADの周波数は1MHz以上にしてください。
Rev.1.00
2004.03.01
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M306H3MC-XXXFP/FCFP
A-D変換速度選択
CKS1=1
CKS2=0
1/2
fAD
1/2
1/3
CKS0=1
CKS0=0
φAD
CKS1=0
CKS2=1
TRG=0
ソフトウエアトリガ
トリガ
ADTRG
TRG=1
VREF
AVSS
ラダー抵抗
VCUT=0
VCUT=1
逐次変換レジスタ
ADCON1レジスタ
ADCON0レジスタ
AD0レジスタ (8ビット)
AD1レジスタ (8ビット)
AD2レジスタ (8ビット)
AD3レジスタ (8ビット)
AD4レジスタ (8ビット)
レジスタ用
デコーダ
AD5レジスタ (8ビット)
AD6レジスタ (8ビット)
AD7レジスタ (8ビット)
ADCON2レジスタ
データバス(下位)
Vref
チャネルセレクト用
デコーダ
比
較
器
VIN
ポートP10グループ
AN0
AN1
AN2
AN3
AN4
AN5
AN6
AN7
CH2∼CH0
=0002
=0012
=0102
=0112
=1002
=1012
=1102
=1112
OPA1∼OPA0=00 2
OPA1∼OPA0=11 2
ANEX0
ANEX1
OPA0=1
OPA1∼OPA0
=012
OPA1=1
OPA1=1
図2.12.1. A-D変換器のブロック図
Rev.1.00
2004.03.01
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M306H3MC-XXXFP/FCFP
A-D制御レジスタ0(注1)
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b0
シンボル
ADCON0
ビットシンボル
CH0 アドレス
リセット後の値
03D616番地
00000XXX2
ビット名
ビット
名
アナログ入力端子選択ビット
機 能
R
W
RW
動作モードによって機能が異なる
CH1
RW
CH2
MD0
RW
RW
A-D動作モード選択ビット0
MD1
b4 b3
0 0 : 単発モード
0 1 : 繰り返しモード
1 0 : 単掃引モード
1 1 : 繰り返し掃引モード0
または繰り返し掃引モード1
RW
RW
TRG
トリガ選択ビット
0 : ソフトウエアトリガ
1 : ADTRGによるトリガ
RW
ADST
A-D変換開始フラグ
0 : A-D変換停止
1 : A-D変換開始
RW
CKS0
周波数選択ビット0
ADCON2レジスタの注3を参照して
ください
RW
注1. A-D変換中にADCON0レジスタを書き換えた場合、変換結果は不定になります。
A-D制御レジスタ1(注1)
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b0
シンボル
ADCON1
0
ビットシンボル
アドレス
リセット後の値
03D716番地
0016
ビット名
A-D掃引端子選択ビット
機 能
SCAN0
RW
SCAN1
RW
A-D動作モード選択ビット1
0 : 繰り返し掃引モード1以外
1 : 繰り返し掃引モード1
RW
予約ビット
“0”にしてください
RW
CKS1
周波数選択ビット1
ADCON2レジスタの注3を参照して
ください
RW
VCUT
Vref接続ビット(注2)
0 : Vref未接続
1 : Vref接続
RW
OPA0
外部オペアンプ接続
モードビット
MD2
(b3)
動作モードによって機能が異なる
OPA1
注1. A-D変換中にADCON1レジスタを書き換えた場合、変換結果は不定となります。
注2. VCUTビットを“0”(未接続)から“1”(接続)にしたときは、1μs以上経過した後にA-D変換を開始してください。
図2.12.2. ADCON0∼ADCON1レジスタ
Rev.1.00
2004.03.01
RW
動作モードによって機能が異なる
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RW
RW
M306H3MC-XXXFP/FCFP
A-D制御レジスタ2(注1)
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
0 0
シンボル
ADCON2
b0
0
アドレス
リセット後の値
03D416番地
0016
ビット名
ビット
ビットシンボル
ビットシンボル
SMP
(b3-b1)
CKS2
機 能
機 能
名
A-D変換方式選択ビット
0 : サンプル&ホールドなし
1 : サンプル&ホールドあり
予約ビット
“0”にしてください
周波数選択ビット2(注2)
0 : fAD、fADの2分周、または
fADの4分周を選択
1 : fADの3分周、fADの6分周、または
fADの12分周を選択
RW
RW
RW
RW
RW
何も配置されていない。
書く場合、“0”を書いてください。読んだ場合、その値は“0”。
(b7-b5)
注1. A-D変換中にADCON2レジスタを書き換えた場合、変換結果は不定になります。
注2. φADの周波数は10MHZ以下にしてください。φADはADCON0レジスタのCKS0ビット、ADCON1レジスタのCKS1ビット、
ADCON2レジスタのCKS2ビットの組み合わせで選択できます。
CKS2
CKS1
CKS0
0
0
0
0
0
1
fADの4分周
fADの2分周
φAD
0
0
1
1
1
0
0
1
0
fAD 1
1
1
0
1
1
1
0
1
fADの12分周
fADの6分周
fADの3分周
A-Dレジスタi(i=0∼7)
b7
b0
シンボル
AD0
AD1
AD2
AD3
AD4
AD5
AD6
AD7
機 能
A-D変換結果
図2.12.3. ADCON2、AD0∼AD7レジスタ
Rev.1.00
2004.03.01
page 155 of 311
アドレス
03C0 16番地
03C2 16番地
03C4 16番地
03C6 16番地
03C8 16番地
03CA 16番地
03CC 16番地
03CE 16番地
機 能
リセット後の値
不定
不定
不定
不定
不定
不定
不定
不定
RW
RO
M306H3MC-XXXFP/FCFP
(1) 単発モード
選択した1本の端子の入力電圧を1回A-D変換するモードです。表2.12.2に単発モードの仕様、図2.12.4
に単発モード時のADCON0∼ADCON1レジスタを示します。
表2.12.2. 単発モードの仕様
項 目
仕 様
機能
ADCON0レジスタのCH2∼CH0ビットとADCON1レジスタのOPA1∼OPA0ビッ
トで選択した1本の端子の入力電圧を1回A-D変換する
A-D変換開始条件
●ADCON0レジスタのTRGビットが“0”(ソフトウエアトリガ)の場合
ADCON0レジスタのADSTビットを“1”(A-D変換開始)にする
____________
●TRGビットが“1”(ADTRGによるトリガ)の場合
____________
ADSTビットを“1”(A-D変換開始)にした後、ADTRG端子の入力が“H”から
“L”へ変化
A-D変換停止条件
●A-D変換終了(ソフトウエアトリガを選択している場合、ADSTビットは“0”
(A-D変換停止)になる)
●ADSTビットを“0”にする
割り込み要求発生タイミング A-D変換終了時
アナログ入力端子
AN0∼AN7、ANEX0∼ANEX1から1端子を選択
A-D変換値の読み出し
選択した端子に対応したAD0∼AD7レジスタの読み出し
Rev.1.00
2004.03.01
page 156 of 311
M306H3MC-XXXFP/FCFP
A-D制御レジスタ0(注1)
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b0
シンボル
ADCON0
アドレス
リセット後の値
03D616番地
00000XXX2
0 0
ビットシンボル
CH0 ビット名
ビット
名
アナログ入力端子
選択ビット
CH1
CH2
MD0
機 能
機 能
RW
R
W
b2 b1 b0
0 0 0 : AN0を選択
0 0 1 : AN1を選択
0 1 0 : AN2を選択
0 1 1 : AN3を選択
1 0 0 : AN4を選択
1 0 1 : AN5を選択
1 1 0 : AN6を選択
1 1 1 : AN7を選択
RW
RW
(注2)
RW
RW
RW
A-D動作モード選択ビット0
b4 b3
トリガ選択ビット
0 : ソフトウエアトリガ
1 : ADTRGによるトリガ
RW
ADST
A-D変換開始フラグ
0 : A-D変換停止
1 : A-D変換開始
RW
CKS0
周波数選択ビット0
ADCON2レジスタの注2を参照して
ください
RW
MD1
TRG
0 0 : 単発モード
(注2)
注1. A-D変換中にADCON0レジスタを書き換えた場合、変換結果は不定になります。
注2. MD1∼MD0ビットを書き換えた後、別の命令でCH2∼CH0ビットを再設定してください。
A-D制御レジスタ1(注1)
b7
b6
b5
1
b4
b3
b2
0 0
b1
b0
シンボル
ADCON1
ビットシンボル
SCAN0 アドレス
リセット後の値
03D716番地
0016
ビット名
A-D掃引端子選択ビット
機 能
単発モードでは無効
RW
RW
SCAN1
MD2
RW
A-D動作モード選択ビット1 単発モードでは“0”にしてください
RW
予約ビット
“0”にしてください
RW
CKS1
周波数選択ビット1
ADCON2レジスタの注2を参照して
ください
RW
VCUT
Vref接続ビット(注2)
1 : Vref接続
RW
外部オペアンプ接続
モードビット
b7 b6
OPA0
(b3)
OPA1
0 0 : ANEX0、ANEX1は使用しない
0 1 : ANEX0入力をA-D変換
1 0 : ANEX1入力をA-D変換
1 1 : 外部オペアンプ接続モード
RW
RW
注1. A-D変換中にADCON1レジスタを書き換えた場合、変換結果は不定になります。
注2. VCUTビットを“0”(未接続)から“1”(接続)にしたときは、1μs以上経過した後にA-D変換を開始してください。
図2.12.4. 単発モード時のADCON0∼ADCON1レジスタ
Rev.1.00
2004.03.01
page 157 of 311
M306H3MC-XXXFP/FCFP
(2) 繰り返しモード
選択した1本の端子の入力電圧を繰り返しA-D変換するモードです。表2.12.3に繰り返しモードの仕様、
図2.12.5に繰り返しモード時のADCON0∼ADCON1レジスタを示します。
表2.12.3. 繰り返しモードの仕様
項 目
仕 様
機能
ADCON0レジスタのCH2∼CH0ビットとADCON1レジスタのOPA1∼OPA0ビッ
トで選択した1本の端子の入力電圧を繰り返しA-D変換する
A-D変換開始条件
●ADCON0レジスタのTRGビットが“0”(ソフトウエアトリガ)の場合
ADCON0レジスタのADSTビットを“1”(A-D変換開始)にする
●TRGビットが“1”(ADTRGによるトリガ)の場合
ADSTビットを“1”(A-D変換開始)にした後、ADTRG端子の入力が“H”から
“L”へ変化
A-D変換停止条件
ADSTビットを“0”(A-D変換停止)にする
割り込み要求発生タイミング 割り込み要求は発生しない
アナログ入力端子
AN0∼AN7、ANEX0∼ANEX1から1端子を選択
A-D変換値の読み出し
選択した端子に対応したAD0∼AD7レジスタの読み出し
Rev.1.00
2004.03.01
page 158 of 311
M306H3MC-XXXFP/FCFP
A-D制御レジスタ0(注1)
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
シンボル
ADCON0
b0
0 1
ビットシンボル
CH0 アドレス
リセット後の値
03D616番地
00000XXX2
ビット名
ビット名
アナログ入力端子選択ビット
CH1
CH2
MD0
機 能
機 能
A-D動作モード選択ビット0
RW
R
W
b2 b1 b0
0 0 0 : AN0を選択
0 0 1 : AN1を選択
0 1 0 : AN2を選択
0 1 1 : AN3を選択
1 0 0 : AN4を選択
1 0 1 : AN5を選択
1 1 0 : AN6を選択
1 1 1 : AN7を選択
RW
RW
(注2)
b4 b3
0 1 : 繰り返しモード
(注2)
MD1
トリガ選択ビット
0 : ソフトウエアトリガ
1 : ADTRGによるトリガ
ADST
A-D変換開始フラグ
CKS0
周波数選択ビット0
0 : A-D変換停止
1 : A-D変換開始
ADCON2レジスタの注2を参照して
ください
TRG
RW
RW
RW
RW
RW
RW
注1. A-D変換中にADCON0レジスタを書き換えた場合、変換結果は不定になります。
注2. MD1∼MD0ビットを書き換えた後、別の命令でCH2∼CH0ビットを再設定してください。
A-D制御レジスタ1(注1)
b7
b6
b5
b4
1
b3
b2
0 0
b1
b0
シンボル
ADCON1
ビットシンボル
SCAN0 アドレス
リセット後の値
03D716番地
0016
ビット名
A-D掃引端子選択ビット
機 能
繰り返しモードでは無効
SCAN1
MD2
RW
RW
RW
A-D動作モード選択ビット1 繰り返しモードでは“0”にしてください RW
予約ビット
“0”にしてください
RW
CKS1
周波数選択ビット1
ADCON2レジスタの注2を参照して
ください
RW
VCUT
Vref接続ビット(注2)
1 : Vref接続
RW
外部オペアンプ接続
モードビット
b7 b6
OPA0
(b3)
OPA1
0 0 : ANEX0、ANEX1は使用しない
0 1 : ANEX0入力をA-D変換
1 0 : ANEX1入力をA-D変換
1 1 : 外部オペアンプ接続モード
RW
RW
注1. A-D変換中にADCON1レジスタを書き換えた場合、変換結果は不定になります。
注2. VCUTビットを“0”(未接続)から“1”(接続)にしたときは、1μs以上経過した後にA-D変換を開始してください。
図2.12.5. 繰り返しモード時のADCON0∼ADCON1レジスタ
Rev.1.00
2004.03.01
page 159 of 311
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(3) 単掃引モード
選択した端子の入力電圧を1回ずつA-D変換するモードです。表2.12.4に単掃引モードの仕様、図2.12.6
に単掃引モード時のADCON0∼ADCON1レジスタを示します。
表2.12.4. 単掃引モードの仕様
項 目
仕 様
機能
ADCON1レジスタのSCAN1∼SCAN0ビットで選択した端子の入力電圧を1回ず
つA-D変換する
A-D変換開始条件
●ADCON0レジスタのTRGビットが“0”(ソフトウエアトリガ)の場合
ADCON0レジスタのADSTビットを“1”(A-D変換開始)にする
●TRGビットが“1”(ADTRGによるトリガ)の場合
ADSTビットを“1”(A-D変換開始)にした後、ADTRG端子の入力が“H”から
“L”へ変化
A-D変換停止条件
●A-D変換終了(ソフトウエアトリガを選択している場合、ADSTビットは“0”
(A-D変換停止)になる)
●ADSTビットを“0”にする
割り込み要求発生タイミング A-D変換終了時
アナログ入力端子
AN0∼AN1(2端子)、AN0∼AN3(4端子)、AN0∼AN5(6端子)、AN0∼AN7(8端子)か
ら選択
A-D変換値の読み出し
選択した端子に対応したAD0∼AD7レジスタの読み出し
Rev.1.00
2004.03.01
page 160 of 311
M306H3MC-XXXFP/FCFP
A-D制御レジスタ0(注1)
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
シンボル
ADCON0
b0
アドレス
リセット後の値
03D616番地
00000XXX2
1 0
ビットシンボル
ビットシンボル
CH0 ビット名
ビット
アナログ入力端子選択ビット
名
機 能
機 能
RRW
W
単掃引モードでは無効
RW
CH1
RW
CH2
RW
MD0
b4 b3
RW
A-D動作モード選択ビット0
1 0 : 単掃引モード
トリガ選択ビット
0 : ソフトウエアトリガ
1 : ADTRGによるトリガ
RW
ADST
A-D変換開始フラグ
0 : A-D変換停止
1 : A-D変換開始
RW
CKS0
周波数選択ビット0
ADCON2レジスタの注2を参照して
ください
RW
RW
MD1
TRG
注1. A-D変換中にADCON0レジスタを書き換えた場合、変換結果は不定になります。
A-D制御レジスタ1(注1)
b7
b6
b5
1
b4
b3
b2
b1
b0
0 0
シンボル
ADCON1
ビットシンボル
SCAN0 アドレス
リセット後の値
03D716番地
0016
ビット名
A-D掃引端子選択ビット
b1 b0
0 0 : AN0∼AN1(2端子)
0 1 : AN0∼AN3(4端子)
1 0 : AN0∼AN5(6端子)
1 1 : AN0∼AN7(8端子)
SCAN1
MD2
機 能
単掃引モードを選択している場合
A-D動作モード選択ビット1 単掃引モードでは“0”にしてください
RW
RW
RW
RW
予約ビット
“0”にしてください
RW
CKS1
周波数選択ビット1
ADCON2レジスタの注2を参照して
ください
RW
VCUT
Vref接続ビット(注2)
1 : Vref接続
RW
(b3)
OPA0
外部オペアンプ接続
モードビット
OPA1
b7 b6
0 0 : ANEX0、ANEX1は使用しない
0 1 : 設定しないでください
1 0 : 設定しないでください
1 1 : 外部オペアンプ接続モード
RW
RW
注1. A-D変換中にADCON1レジスタを書き換えた場合、変換結果は不定になります。
注2. VCUTビットを“0”(未接続)から“1”(接続)にしたときは、1μs以上経過した後にA-D変換を開始してください。
図1.12.6. 単掃引モード時のADCON0∼ADCON1レジスタ
Rev.1.00
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M306H3MC-XXXFP/FCFP
(4) 繰り返し掃引モード0
選択した端子の入力電圧を繰り返しA-D変換するモードです。表2.12.5に繰り返し掃引モード0の仕様、
図2.12.7に繰り返し掃引モード0時のADCON0∼ADCON1レジスタを示します。
表2.12.5. 繰り返し掃引モード0の仕様
項 目
機能
A-D変換開始条件
A-D変換停止条件
割り込み要求発生タイミング
アナログ入力端子
A-D変換値の読み出し
Rev.1.00
2004.03.01
仕 様
ADCON1レジスタのSCAN1∼SCAN0ビットで選択した端子の入力電圧を繰り返
しA-D変換する
●ADCON0レジスタのTRGビットが“0”(ソフトウエアトリガ)の場合
ADCON0レジスタのADSTビットを“1”(A-D変換開始)にする
●TRGビットが“1”(ADTRGによるトリガ)の場合
ADSTビットを“1”(A-D変換開始)にした後、ADTRG端子の入力が“H”から
“L”へ変化
ADSTビットを“0”(A-D変換停止)にする
割り込み要求は発生しない
AN0∼AN1(2端子)、AN0∼AN3(4端子)、AN0∼AN5(6端子)、AN0∼AN7(8端子)か
ら選択
選択した端子に対応したAD0∼AD7レジスタの読み出し
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A-D制御レジスタ0(注1)
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b0
1 1
シンボル
ADCON0
ビットシンボル
ビットシンボル
CH0 アドレス
リセット後の値
03D616番地
00000XXX2
ビット名
ビット
アナログ入力端子選択
名
機 能
機 能
RW
R
W
繰り返し掃引モード0では無効
RW
ビット
CH1
RW
CH2
RW
MD0
A-D動作モード選択ビット0
MD1
TRG
トリガ選択ビット
ADST
A-D変換開始フラグ
CKS0
周波数選択ビット0
b4 b3
RW
1 1 : 繰り返し掃引モード0または
繰り返し掃引モード1
RW
0 : ソフトウエアトリガ
1 : ADTRGによるトリガ
RW
0 : A-D変換停止
1 : A-D変換開始
ADCON2レジスタの注2を参照して
ください
RW
RW
注1. A-D変換中にADCON0レジスタを書き換えた場合、変換結果は不定になります。
A-D制御レジスタ1(注1)
b7
b6
b5
b4
1
b3
b2
b1
b0
0 0
シンボル
ADCON1
ビットシンボル
SCAN0 アドレス
リセット後の値
03D716番地
0016
ビット名
A-D掃引端子選択ビット
b1 b0
0 0 : AN0∼AN1(2端子)
0 1 : AN0∼AN3(4端子)
1 0 : AN0∼AN5(6端子)
1 1 : AN0∼AN7(8端子)
SCAN1
MD2
機 能
RW
繰り返し掃引モード0を選択している場合
RW
RW
A-D動作モード選択ビット1
繰り返し掃引モード0では“0”にして
ください
RW
予約ビット
“0”にしてください
RW
CKS1
周波数選択ビット1
ADCON2レジスタの注2を参照して
ください
RW
VCUT
Vref接続ビット(注2)
1 : Vref接続
RW
外部オペアンプ接続
モードビット
b7 b6
(b3)
OPA0
OPA1
0 0 : ANEX0、ANEX1は使用しない
0 1 : 設定しないでください
1 0 : 設定しないでください
1 1 : 外部オペアンプ接続モード
RW
RW
注1. A-D変換中にADCON1レジスタを書き換えた場合、変換結果は不定になります。
注2. VCUTビットを“0”(未接続)から“1”(接続)にしたときは、1μs以上経過した後にA-D変換を開始してください。
図2.12.7. 繰り返し掃引モード0時のADCON0∼ADCON1レジスタ
Rev.1.00
2004.03.01
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M306H3MC-XXXFP/FCFP
(5) 繰り返し掃引モード1
選択した端子に重点をおいて全端子の入力電圧を繰り返しA-D変換するモードです。表2.12.6に繰り返
し掃引モード1の仕様、図2.12.8に繰り返し掃引モード1時のADCON0∼ADCON1レジスタを示します。
表2.12.6. 繰り返し掃引モード1の仕様
項 目
機能
A-D変換開始条件
A-D変換停止条件
割り込み要求発生タイミング
重点的にA-D変換する
アナログ入力端子
A-D変換値の読み出し
Rev.1.00
2004.03.01
仕 様
ADCON1レジスタのSCAN1∼SCAN0ビットで選択した端子に重点をおいて、選
択した全端子の入力電圧を繰り返しA-D変換する
例 : AN0を選択した場合
AN0→AN1→AN0→AN2→AN0→AN3 ・・・ の順にA-D変換する
●ADCON0レジスタのTRGビットが“0”(ソフトウエアトリガ)の場合
ADCON0レジスタのADSTビットを“1”(A-D変換開始)にする
●TRGビットが“1”(ADTRGによるトリガ)の場合
ADSTビットを“1”(A-D変換開始)にした後、ADTRG端子の入力が“H”から
“L”へ変化
ADSTビットを“0”(A-D変換停止)にする
割り込み要求は発生しない
AN0(1端子)、AN0∼AN1(2端子)、AN0∼AN2(3端子)、AN0∼AN3(4端子)
から選択
選択した端子に対応したAD0∼AD7レジスタの読み出し
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A-D制御レジスタ0(注1)
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b0
1 1
シンボル
ADCON0
ビットシンボル
ビットシンボル
CH0 アドレス
リセット後の値
03D616番地
00000XXX2
ビット名
ビット
アナログ入力端子選択
名
機 能
機 能
繰り返し掃引モード1では無効
ビット
CH1
RW
RW
CH2
MD0
RRW
W
RW
A-D動作モード選択ビット0
MD1
b4 b3
1 1 : 繰り返し掃引モード0または
繰り返し掃引モード1
RW
RW
トリガ選択ビット
0 : ソフトウエアトリガ
1 : ADTRGによるトリガ
RW
ADST
A-D変換開始フラグ
0 : A-D変換停止
1 : A-D変換開始
RW
CKS0
周波数選択ビット0
ADCON2レジスタの注2を参照して
ください
RW
TRG
注1. A-D変換中にADCON0レジスタを書き換えた場合、変換結果は不定になります。
A-D制御レジスタ1(注1)
b7
b6
b5
1
b4
b3
b2
b1
b0
0 1
シンボル
ADCON1
ビットシンボル
SCAN0 アドレス
リセット後の値
03D716番地
0016
ビット名
A-D掃引端子選択ビット
(b3)
CKS1
VCUT
OPA0
OPA1
b1 b0
0 0 : AN0(1端子)
0 1 : AN0∼AN1(2端子)
1 0 : AN0∼AN2(3端子)
1 1 : AN0∼AN3(4端子)
SCAN1
MD2
機 能
RW
繰り返し掃引モード1を選択している場合
A-D動作モード選択ビット1 繰り返し掃引モード1では“1”に
してください
RW
RW
RW
予約ビット
“0”にしてください
RW
周波数選択ビット1
ADCON2レジスタの注2を参照して
ください
RW
Vref接続ビット(注2)
1 : Vref接続
RW
外部オペアンプ接続
モードビット
b7 b6
0 0 : ANEX0、ANEX1は使用しない
0 1 : 設定しないでください
1 0 : 設定しないでください
1 1 : 外部オペアンプ接続モード
RW
RW
注1. A-D変換中にADCON1レジスタを書き換えた場合、変換結果は不定になります。
注2. VCUTビットを“0”(未接続)から“1”(接続)にしたときは、1μs以上経過した後にA-D変換を開始してください。
図2.12.8. 繰り返し掃引モード1時のADCON0∼ADCON1レジスタ
Rev.1.00
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M306H3MC-XXXFP/FCFP
■サンプル&ホールド
ADCON2レジスタのSMPビットを“1”(サンプル&ホールドあり)にすると、1端子あたりの変換速度が
向上し、28φADサイクルになります。サンプル&ホールドは、すべての動作モードに対して有効です。
サンプル&ホールドの有無を選択してからA-D変換を開始してください。
■拡張アナログ入力端子
単発モード、繰り返しモードでは、ANEX0、ANEX1端子をアナログ入力端子として使用できます。
ADCON1レジスタのOPA1∼OPA0ビットで選択してください。
ANEX0入力のA-D変換結果は、AD0レジスタに格納され、ANEX1入力のA-D変換結果は、AD1レジス
タに格納されます。
■外部オペアンプ接続モード
ANEX0、ANEX1端子を用いて複数のアナログ入力を1個の外部オペアンプで増幅できます。
ADCON1レジスタのOPA1∼OPA0ビットを“112”(外部オペアンプ接続モード)にしてください。ANi
(i=0∼7)からの入力をANEX0端子から出力します。この出力を外部オペアンプで増幅し、ANEX1端子へ
入力してください。A-D変換結果は対応するADiレジスタに格納されます。A-D変換速度は外部オペアン
プの応答特性に依存します。なお、ANEX0端子とANEX1端子とを直結しないでください。図2.12.9に外
部オペアンプ接続例を示します。
マイクロコンピュータ
AN0
AN1
AN2
AN3
AN4
AN5
AN6
AN7
ラダー抵抗
逐次変換レジスタ
ANEX0
ANEX1
外部オペアンプ
図2.12.9. 外部オペアンプ接続例
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比
較
器
M306H3MC-XXXFP/FCFP
■ 消費電流低減機能
A-D変換器を使用しないとき、ADCON1レジスタのVCUTビットによりA-D変換器のラダー抵抗と基準
電圧入力端子(VREF)を切り離すことができます。切り離すと、VREF端子からラダー抵抗へ電流が流れな
いので、消費電力が少なくなります。
A-D変換器を使用する場合は、VCUTビットを“1”(VREF接続)にした後で、ADCON0レジスタのADST
ビットを“1”(A-D変換開始)にしてください。ADSTビットとVCUTビットは、同時に“1”を書かない
でください。
また、A-D変換中にVCUTビットを“0”(VREF未接続)にしないでください。
■ アナログ入力端子と外部センサーの等価回路例
図2.12.10にアナログ入力端子と外部センサーの等価回路例を示します。
マイクロコンピュータ
センサー等価回路
R0
R (7.8kΩ)
VIN
サンプリング時間
C (1.5pF)
VC
図2.12.10. アナログ入力端子と外部センサーの等価回路例
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サンプル&ホールド機能有効:
3
fAD
サンプル&ホールド機能無効:
2
fAD
M306H3MC-XXXFP/FCFP
■A-D変換器使用時の注意事項
(1) アナログ入力端子として使用する端子に対応するポート方向ビットは“0”(入力モード)にしてく
ださい。また、ADCON0レジスタのTRGビットが“1”(外部トリガ)の場合は、ADTRG端子に対応す
るポート方向ビットは“0”(入力モード)にしてください。
(2) キー入力割り込みを使用する場合、AN4∼AN7は4本ともアナログ入力端子として使用しないでく
ださい(A-D入力電圧が“L”になると、キー入力割り込み要求が発生します)。
(3) ノイズによる誤動作やラッチアップの防止、また変換誤差を低減するため、AVCC端子、VREF端
子、アナログ入力端子(ANi(i=0∼7))とAVSS端子の間には、それぞれコンデンサを挿入してください。
同様にVCC端子とVSS端子の間にもコンデンサを挿入してください。図2.12.11に各端子の処理例を示
します。
(4) A-D変換が完了し、その結果をADiレジスタ(i=0∼7)に格納するタイミングでCPUがADiレジスタ
を読んだ場合、誤った値がADiレジスタに格納されます。この現象は、CPUクロックにメインクロッ
クを分周したクロック、またはサブクロックを選択した場合に発生します。
●単発モードまたは単掃引モードで使用する場合
A-D変換が完了したことを確認してから、対象となるADiレジスタを読んでください(A-D変換の完了
はADICレジスタのIRビットで判定できます)。
●繰り返しモード、繰り返し掃引モード0または繰り返し掃引モード1で使用する場合
CPUクロックは、メインクロックを分周せずに使用してください。
(5) A-D変換動作中に、プログラムでADCON0レジスタのADSTビットを“0”(A-D変換停止)にして強
制終了した場合、A-D変換器の変換結果は不定となります。また、A-D変換を行っていないADiレジ
スタも不定になる場合があります。A-D変換動作中に、プログラムでADSTビットを“0”にした場
合は、すべてのADiレジスタの値を使用しないでください。
マイクロコンピュータ
VCC(15pin) AVCC
C4
VSS
VREF
C1
C2
AVSS
VCC(69pin)
C5
C3
ANi
VSS
注1. C1≧0.47μF、C2≧0.47μF、C3≧100pF、C4≧0.1μF、C5≧0.1μF(参考値)。
注2. コンデンサは太い配線を利用して、最短距離で接続してください。
図2.12.11. 各端子のノイズ対策処理例
Rev.1.00
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M306H3MC-XXXFP/FCFP
2.13 CRC演算
CRC(Cyclic Redundancy Check)演算は、データブロックの誤りを検出します。CRCコードの生成にはCRCCCITT(X16+X12+X5+1)の生成多項式を使用します。
CRCコードは、8ビット単位の任意のデータ長のブロックに対し生成される16ビットのコードです。CRC
コードは、CRCDレジスタに初期値を設定した後、1バイトのデータをCRCINレジスタに書くごとに、CRCD
レジスタに設定されます。1バイトのデータに対するCRCコードの生成は2サイクルで終了します。
図2.13.1にCRCブロック図、図2.13.2にCRC関連レジスタを示します。また、図2.13.3にCRC演算例を示
します。
データバス上位
データバス下位
下位8ビット
上位8ビット
CRCDレジスタ
CRCコード生成回路
CRC入力レジスタ(8)
x16+x12+x5+1
CRCINレジスタ
図2.13.1. CRCブロック図 CRCデータレジスタ
(b15)
b7
(b8)
b0 b7
b0
シンボル
CRCD
アドレス
リセット後の値
03BD16-03BC16番地
不定
機 能
設定範囲
このレジスタに初期値を書いた後、CRCINレジスタに
データを書くと、このレジスタからCRCコードが読み
出せる。
000016∼FFFF16
RW
RW
CRCインプットレジスタ
b7
b0
シンボル
CRCIN
機 能
データ入力
図2.13.2. CRCD、CRCINレジスタ
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アドレス
03BE16番地
リセット後の値
不定
設定範囲
0016∼FF16
RW
RW
M306H3MC-XXXFP/FCFP
“80C416”のCRCコードを生成する場合の設定手順とCRC演算
○ M16CのCRC演算
CRCコード:CRCINレジスタに書いた値のビット位置を反転したものを被除数、生成多項式を除数とする除算の剰余
生成多項式:X
16
+X
12
+X
5
+1(1 0001 0000 0010 00012)
○ 設定手順
(1) プログラムで“80C416”のビット位置をバイト単位で反転させる
“8016”→“0116”、“C416”→“2316”
b15
b0
(2) 000016(初期値)を書く
CRCDレジスタ
b7
b0
(3) 0116を書く
CRCINレジスタ
2サイクル後、“8016”のCRCコード(918816)の、ビット位
置を反転した“118916”がCRCDレジスタに格納される
b0
b15
CRCDレジスタ
118916
b7
b0
(4) 2316を書く
CRCINレジスタ
2サイクル後、“80C416”のCRCコード(825016)の、ビット
位置を反転した“0A4116”がCRCDレジスタに格納される
b15
b0
CRCDレジスタ
0A4116
○ CRC演算詳細
上記(3)の場合、CRCINレジスタに書いた値“0116(000000012)”はビット位置を反転され“100000002”になる。これに16桁追加
した“1000 0000 0000 0000 0000 00002”と、CRCDレジスタの初期値“000016”を加算した値をモジュロ2除算する。
1 0001 0000 0010 0001 1000 0000 0000 0000
1000 1000 0001 0000
1000 0001 0000
生成多項式
1000 1000 0001
1001 0001
1000
0000
1
1000
0000
1000
1000
0000
0
1
1000
データ
モジュロ2の演算とは...
次の法則に基づいた演算
です。
0+0=0
0+1=1
1+0=1
1+1=0
-1 = 1
CRCコード
剰余“1001 0001 1000 10002(918816)”のビット位置を反転した“0001 0001 1000 10012(118916)”がCRCDレジスタから読める。
続けて上記(4)を行う場合、CRCINレジスタに書いた値“2316(001000112)”はビット位置を反転され“110001002”になる。これに
16桁追加した“1100 0100 0000 0000 0000 00002”と、CRCDレジスタに残っている(3)の剰余“1001 0001 1000 10002”を加算した
値をモジュロ2除算する。
剰余のビット位置を反転した“0000 1010 0100 00012(0A4116)”がCRCDレジスタから読める
図2.13.3. CRC演算例
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2.14 拡張機能
2.14.1 拡張機能概要
拡張機能には、CRC演算機能、データスライス機能、ハミングデコード機能があります。また、それ
ぞれの機能は拡張メモリにより制御します。
(1) CRC演算機能
符号の誤り検出、誤り訂正を行います。
(2) データスライサ機能
ハード対応:Teletext, PDC, VPS, VBI, EPG-J, XDS, WSS
ソフト対応:CCD, WSS, VBI-ID
(3) ハミングデコーダ機能
8/4ハミング,24/18ハミングを行います。
発振回路
FSCIN
SYNCIN
垂直同期
分離回路
発振回路
発振回路
シンクセパ
回路
タイミング
ジェネレータ
ポート制御
回路
CVIN1
シリパラ
変換回路
スライサ回路
CRC
レジスタ
制御
レジスタ
24/18
ハミング
8/4
ハミング
データバス(16ビット)
CPUブロック
図2.14.1 拡張機能ブロック図
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スライス
RAM
調停回路
P11/SLICEON
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2.14.2 拡張メモリ
拡張機能用メモリはスライスRAM、CRCレジスタ、拡張レジスタの3種類に分けられています。(ハ
ミングデコーダはSFR上に配置されたレジスタで動作します。)
スライスRAM、CRCレジスタ、拡張レジスタへのデータ書き込み及び読み出しはSFR上に配置された
データ設定用レジスタ(020E16番地、021016番地、021216番地、021416番地、021616番地、および021816
番地)により16ビット単位で行います。表2.14.1に各メモリの内容とデータ設定用レジスタを示します。
表2.14.1 拡張メモリ構成
拡張メモリ
内 容
データ設定用レジスタ
スライスRAM
スライスしたデータを格納します。
スライスRAMアドレス制御レジスタ(020E16 )
スライスRAMデータ制御レジスタ(021016 )
CRCレジスタ
生成多項式、符号データの設定を行うレ
ジスタです。
CRCレジスタ用アドレス制御レジスタ(021216 )
CRCレジスタ用データ制御レジスタ(021416 )
拡張レジスタ
データスライサ制御、
拡張レジスタ用アドレス制御レジスタ(021616 )
VBIエンコーダ制御を行うレジスタです。 拡張レジスタ用データ制御レジスタ(021816 )
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2.14.3 スライスRAM
18ライン分のスライスデータを格納します。スライスデータにはPDC,VPS,VBI, XDS, WSS等があります。
それぞれのデータは全てスライスするラインに対応したアドレス(例えば22ライン目のデータは20016
∼21716番地)に格納されます。1ラインにつきSR00x∼SR17xまでの24アドレス(16ビット)が用意され
ており、スライスデータはLSB側から順に格納されます。なお各ラインの先頭アドレス(SR00x)にはス
ライスデータの種類とフィールド情報が格納されています。
スライスRAM構成を表2.14.2に示します。
表2.14.2 スライスRAM構成
01616
01716
SD15 SD14 SD13 SD12 SD11 SD10
SD9
SD8
SD7
SD6
SD5
SD4
SD3
SD2
SD1
SD0
備考
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
SR00F SR00E SR00D SR00C SR00B SR00A SR009 SR008 SR007 SR006 SR005 SR004 SR003 SR002 SR001 SR000 6ラインor 318ライン
SR01F SR01E SR01D SR01C SR01B SR01A SR019 SR018 SR017 SR016 SR015 SR014 SR013 SR012 SR011 SR010 スライスデータ
∼
∼
00016
00116
∼
スライスRAMアドレス
(SA9∼SA0)
SR16F SR16E SR16D SR16C SR16B SR16A SR169 SR168 SR167 SR166 SR165 SR164 SR163 SR162 SR161 SR160
SR17F SR17E SR17D SR17C SR17B SR17A SR179 SR178 SR177 SR176 SR175 SR174 SR173 SR172 SR171 SR170
∼
01816
03716
未使用領域
SR17F SR17E SR17D SR17C SR17B SR17A SR179 SR178 SR177 SR176 SR175 SR174
∼
∼
∼
SR003 SR002 SR001 SR000 7ラインor 319ライン
スライスデータ
SR173 SR172 SR171 SR170
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
SR00F SR00E SR00D SR00C SR00B SR00A SR009 SR008 SR007 SR006 SR005 SR004
∼
∼
01F16
02016
8ライン∼21ラインor
320ライン∼333ライン
スライスデータ
23716
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
SR003 SR002 SR001 SR000 22ラインor 334ライン
スライスデータ
SR17F SR17E SR17D SR17C SR17B SR17A SR179 SR178 SR177 SR176 SR175 SR174
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
SR003 SR002 SR001 SR000 23ラインor 335ライン
スライスデータ
∼
SR173 SR172 SR171 SR170
SR00F SR00E SR00D SR00C SR00B SR00A SR009 SR008 SR007 SR006 SR005 SR004
∼
SR17F SR17E SR17D SR17C SR17B SR17A SR179 SR178 SR177 SR176 SR175 SR174
∼
∼
21716
22016
SR00F SR00E SR00D SR00C SR00B SR00A SR009 SR008 SR007 SR006 SR005 SR004
∼
∼
1F716
20016
∼
∼
…
04016
SR173 SR172 SR171 SR170
データのアクセスはスライスRAMアドレス制御レジスタ(020E16番地)に表2.14.2の必要なアドレ
ス(SA)を設定し、続けてスライスRAMデータ制御レジスタ(021016番地)よりデータを読み出します。
データの読み出しが終わるとスライスRAMアドレス制御ジスタは自動的にアドレスをインクリメ
ントしますので、続けて次のアドレスのデータを読み出すことができます。各ラインデータ間の未使
用領域にはアクセスしないでください。各ラインごとに必ずアドレスを設定してください。
図2.14.2にスライスRAMビット構成を、図2.14.3にスライスRAMアクセス関連レジスタの構成を、
図2.14.4にスライスRAMアクセスブロック図を示します。
Rev.1.00
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M306H3MC-XXXFP/FCFP
スライス RAM ビット構成
スライスするラインに対応したアドレスの各先頭アドレスは次のスライス情報を格納しています。
ラインレジスタ3
ラインレジスタ2
ラインレジスタ1
その他
SR00F∼SR004
0
0
0
0
SR003
SR002
0
0
0
0
フィールド *
フィールド *
フィールド *
フィールド *
SR001
1
1
0
0
SR000
1
0
1
0
*) フィールド
第1フィールド:1
第2フィールド:0
(1).PDC
PDCデータの場合、
1アドレスに16ビット
(2データ)
をLSB側から格納します。
AAA
AAAAA
AAA
AAAAA
AA
AAA
AAAAA
AAA
AAAAA
AA AAAAAAAAAAAAAAAA
クロックランイン
+フレーミングコード データ1
データ3
データ2
L
S
B
データ4
ML
SS
BB
データ5
データ6
データ40
データ42
データ39
データ41
M
S
B
SR010 SR01F
SR030 SR03F
SR020 SR02F
SR140 SR14F
SR150 SR15F
SR16x、SR17xは未使用領域です。
(2).VPS
VPSデータ及びVBIデータの場合は1アドレスに8ビット
(1データ)
をLSB側から格納します。
下位8ビットはスライスデータを格納し、上位8ビットは送られてきたデータがバイフェーズ形式として認識できな
かった場合のワーニングビットとなっています。
このワーニングビットはバイフェーズデータ=“1,0”
または“0,1”
(バイフェーズ形式)の場合は“0”
となり、バイ
フェーズデータ=“0,0”
または“1,1”
(バイフェーズ形式ではない)の場合は“1”
となります。
(例えばSR011のバ
イフェーズデータが“0,0”
または“1,1”の場合はSR019に“1”がたちます。)
クロックランイン
+フレーミングコード
AAAA
AAAAAAAAAA
AAAAAAAAAAAAAA
データ1
A
A
L
S
B
データ2
ML
SS
BB
データ3
データ4
データ11
データ12
データ13
M
S
B
SR030 SR037
SR010 SR017
SR020 SR027
SR040 SR047
SR0B0 SR0B7 SR0D0 SR0D7
SR0C0 SR0C7
SR0Ex∼SR17xは未使用領域です。
(3).VBI
AAAAAA
AAAAAAAA
AAAAAA
AAAAAAAA
AAAAAAAAAAAAAA
クロックランイン
+フレーミングコード
データ1
A
A
図2.14.2 スライスRAMビット構成
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L
S
B
データ2
ML
SS
BB
データ3
データ4
データ5
M
S
B
SR010 SR017
SR030 SR037
SR050 SR057
SR020 SR027
SR040 SR047
SR06x∼SR17xは未使用領域です。
M306H3MC-XXXFP/FCFP
スライスRAMアドレス制御レジスタ
b15
b9 b8 b7
b0
シンボル
SA
アドレス
020E16番地
機 能
データの読み出しを行うスライスRAMのアドレスを指
定します。
リセット時
000016
設定可能値
RW
00016∼23716
×○
何も配置されていない。書き込む場合、“0”を書き込んでください。
読み出した場合、その値は不定。
−−
注1:スライスRAMにアクセスする場合は必ずスライスRAMアドレスを設定した後
に、スライスRAMデータ制御レジスタ(021016)を使用して下さい
スライスRAMデータ制御レジスタをアクセスするごとに、スライスRAMアドレ
ス制御レジスタはインクリメントしますので、次のスライスRAMのアドレスを
設定する必要はありません。
注2:スライサ動作中に、ソフトウエアによりスライスRAMのデータを読み出す場合
は、SLICEON出力完了から1水平同期期間以降で行ってください(SLICEON出
力期間は、2.14.6 拡張レジスタ構成の補足を参照してください)。
スライスRAMデータ制御レジスタ
b15
b8 b7
b0
シンボル
SD
アドレス
021016番地
リセット時
000016
AAAAAAAAAAAAAA
AAAAAAAAAAAAAA
機 能
RW
スライスRAMのデータ読み出しを行います。本レジスタを読み出すことによ
り、スライスRAMアドレス制御レジスタ (020E16番地)で指定したスライ ○ ×
スRAMのデータ読み出しを行います。
注:データアクセスは必ず16bit単位で行い、8bit単位でのアクセスはできません。
図2.14.3 スライスRAMアクセス関連レジスタの構成
データバス(16ビット)
AAAAAAAA
AAAAAAA
AAAAAAAA
AAAAAAA
(020E16番地) スライスRAMアドレス制御レジスタ(10)
(SA9∼SA0)
スライスRAMデータ制御レジスタ(16)
(021016番地)
(SD15∼SD0)
データアクセス後
自動インクリメント
AAAAAAAAAAAAAA
AAAAAAAAAAAAAA
AAAAAAAAAAAAAA
AAAAAAAAAAAAAA
CRC入力レジスタ(8)
スライスRAM
図2.14.4 スライスRAMアクセスブロック図
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M306H3MC-XXXFP/FCFP
2.14.4 CRC演算回路(EPG-J)
CRC演算回路(EPG-J)はデータ多重放送における符号化方式である272-190短縮化差集合巡回符号によ
る誤り検出、誤り訂正を行うための回路です。
CRCレジスタは図2.14.6に示すレジスタから構成されています。CRCレジスタは生成多項式、符号デー
タ等を設定することにより、誤り検出、多数決論理による誤り訂正が行えます。
表2.14.3にCRCレジスタ構成を示します。
表2.14.3 CRCレジスタ構成
CA3∼CA0
0016
0116
0216
0316
0416
0516
0616
0716
0816
0916
0A16
0B16
0C16
0D16
CD15
DAOUT15
_
CRC_66
CRC_50
CRC_34
CRC_18
CRC_02
_
REG_C81
REG_C65
REG_C49
REG_C33
REG_C17
REG_C01
CD14
DAOUT14
_
CRC_67
CRC_51
CRC_35
CRC_19
CRC_03
_
REG_C80
REG_C64
REG_C48
REG_C32
REG_C16
REG_C00
CD13
DAOUT13
_
CRC_68
CRC_52
CRC_36
CRC_20
CRC_04
_
REG_C79
REG_C63
REG_C47
REG_C31
REG_C15
_
CD12
DAOUT12
_
CRC_69
CRC_53
CRC_37
CRC_21
CRC_05
_
REG_C78
REG_C62
REG_C46
REG_C30
REG_C14
_
CD2
CD3
CD4
CD5
CD6
CD7
CD8
CD9
CD10
CD11
CD1
CD0
DAOUT2
DAOUT3
DAOUT4
DAOUT5
DAOUT6
DAOUT7
DAOUT8
DAOUT9
DAOUT10
DAOUT11
DAOUT1
DAOUT0
CRC_ERR10 CRC_ERR09 CRC_ERR08 CRC_ERR07 CRC_ERR06 CRC_ERR05 CRC_ERR04 CRC_ERR03 CRC_ERR02 CRC_ERR01 CRC_ERR00
_
CRC_75
CRC_74
CRC_70
CRC_71
CRC_72
CRC_73
CRC_76
CRC_77
CRC_78
CRC_79
CRC_80
CRC_81
CRC_59
CRC_58
CRC_54
CRC_55
CRC_56
CRC_57
CRC_60
CRC_61
CRC_62
CRC_63
CRC_64
CRC_65
CRC_47
CRC_46
CRC_45
CRC_44
CRC_43
CRC_42
CRC_41
CRC_40
CRC_39
CRC_38
CRC_48
CRC_49
CRC_31
CRC_30
CRC_29
CRC_28
CRC_27
CRC_26
CRC_25
CRC_24
CRC_23
CRC_22
CRC_32
CRC_33
CRC_15
CRC_14
CRC_13
CRC_12
CRC_11
CRC_10
CRC_09
CRC_08
CRC_06
CRC_07
CRC_16
CRC_17
_
_
_
_
_
_
_
_
_
_
CRC_00
CRC_01
REG_C68
REG_C69
REG_C70
REG_C71
REG_C72
REG_C73
REG_C74
REG_C75
REG_C76
REG_C77
REG_C67
REG_C66
REG_C52
REG_C53
REG_C54
REG_C55
REG_C56
REG_C57
REG_C59
REG_C60
REG_C61
REG_C58
REG_C51
REG_C50
REG_C36
REG_C37
REG_C38
REG_C39
REG_C40
REG_C41
REG_C42
REG_C43
REG_C44
REG_C45
REG_C35
REG_C34
REG_C20
REG_C21
REG_C22
REG_C23
REG_C24
REG_C26
REG_C27
REG_C28
REG_C29
REG_C25
REG_C19
REG_C18
REG_C04
REG_C05
REG_C06
REG_C07
REG_C08
REG_C09
REG_C10
REG_C11
REG_C12
REG_C13
REG_C03
REG_C02
_
_
_
_
_
_
_
_
_
CRCLSB
CRCCK1
CRCCK0
CRCレジスタ用アドレス制御レジスタ
b15 b14b 13
b8 b7
5 b4 b3
b0
シンボル
CA
アドレス
0212 16 番地
リセット時
0000 16
機 能
設定可能値
RW
アクセスするCR Cレジスタ用のアドレスを指定します。
00 16 ∼0D16
○○
CRCレジスタ用アドレスの自動インクリメント設定
0:有効/1:無効(注2)
−
○
何も配置されていない。書き込む場合、“0”を書き込んでください。
読み出した場合、その値は不定。
−−
CRCCLOOP0∼ 5
00 16 ∼3F16
○○
−
○○
−
○○
CRCCHANGE
CRC演算くり返し回数
誤り検出・訂正選択設定
0:誤り検出モード/1:誤り訂正モード
CRC演算動作
0:停止/1:動作(注3)
CRCON
注1:CR Cレジスタにアクセスする場合は必ずCR Cレジスタアドレスを設定した後
に、CR Cレジスタデータ制御レジスタ(021 416 )を使用して下さい。
注2:ビット4を“0”にした場合、CR Cレジスタデータ制御レジスタをアクセスする
ごとに、CR Cレジスタアドレスはインクリメントしますので、次のCR Cレジ
スタのアドレスを設定する必要はありません。ビット4を“1”にした場合、
アドレスは固定となります。
注3:ビット15を“0”にした場合、CR Cデータレジスタ(アドレス(CA3∼ CA0) =01∼
07) の値はクリアされます。
CRCレジスタ用データ制御レジスタ
b15
b
8 b7
b
0
シンボル
CD
アドレス
0214 16 番地
機 能
CRCレジスタ用アドレス制御レジスタ(0212 16 番地)
で指定したCR Cレジスタのデータ書き込み、読み出しを
行います。
リセット時
0000 16
設定可能値
0000
16 ∼FFFF16
RW
○○
注:データアクセスは必ず16b it単位で行い、8bit単位でのアクセスはできません。
図2.14.5 CRCレジスタアクセス関連レジスタの構成
Rev.1.00
2004.03.01
page 176 of 311
備考
M306H3MC-XXXFP/FCFP
CRCレジスタデータへのアクセスはCRCレジスタアドレス制御レジスタ(021216番地)に表2.14.3 の
アクセスするアドレス(CA3∼CA0)を設定し、続けてCRCレジスタデータ制御レジスタ(021416番地)
よりデータ(CD15∼CD0)を書き込みます。データの書き込みが終わると拡張レジスタアドレス制御レ
ジスタは自動的にアドレスをインクリメントしますので、続けて次のアドレスのデータを書き込むこと
ができます。図2.14.5にCRCレジスタアクセス関連レジスタの構成を、図2.14.6にCRCレジスタアクセス
ブロック図を示します。図2.14.7にCRC演算回路の演算例を、図2.14.8にプログラム例を示します。
また、CRCレジスタのビット構成をP180∼ P192 に示します。
データバス(16ビット)
(021216番地)
(CA13∼CA8)
AAAAAAA
AAAAAA
AAAAAAAAAAAAA
(CA4)
CRCレジスタ用アドレス制御レジスタ(6)
(CA3∼CA0)
CRCレジスタ用データ制御レジスタ(16) (021416番地)
(CD15∼CD0)
データアクセス後
自動インクリメント
AAAA
AAAA
AAAA
AAAA
AAAAAAAA
AAAAA
AAAAA
AAAAA
AAAAA
AAAA
AAAA
AAAA
AAAA
AAAA
AAAAA
AAAAA
AAAAA
AAAAA
AAAAA
コードデータ
シフトレジスタ
シフトカウンタ
シフト制御回路
誤り訂正モード
誤り判定回路
(多数決回路)
図2.14.6 CRCレジスタ用アクセスブロック図
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生成多項式レジスタ
82ビットCRC演算回路
剰余多項式レジスタ
CRC誤り検出レジスタ
M306H3MC-XXXFP/FCFP
b82 b81
(1) 生成多項式の
設定
1
b0
0 0 0 0 1 1 0 ・・・ 0 0 0 1 0 0 0 1
CRCレジスタ
REG_C81∼00
【0816∼0D16番地】
b82は"1"固定
データ多重放送で使用される生成多項式は
X82+X77+X76+X71+X67+X66+X56+X52+X48+X40+X36+X34+X24+X22+X18+X10+X4+1
です。
b81
(2) CRC剰余ビット
のリセット
b0
0 0 0 0 0 0 0 ・・・ 0 0 0 0 0 0 0 0
CRCレジスタ
CRC_81∼00
【0216∼0716番地】
CRCON=0(CRCレジスタ用アドレス制御レジスタ)により、CRC剰余ビットは自動的にリセットされる。
b15
b0
CRCレジスタ
(3) 0016の設定
ADOUT
【0016番地】
CRC演算終了後
b81
b0
CRCレジスタ
CRC_81∼00
【0216∼0716番地】
CRCコードが格納される
設定したデータはLSB側から順にDAOUTに剰余ビットの低次側(b0)へシフトされます。
モジュロ2の演算とは...
次の法則に基づいた演算
です。
0+0=0
0+1=1
1+0=1
1+1=0
-1 = 1
・・・
1000 01 ・・・
100 0011 0000 ・・・ 0001 0001 0000 0000 0000 0001 0000 0000 ・・・ 0000 0000 0000 ・・・ 0000 0000
1 0000 1100 ・・・ 0010 001
b0
b82 b81
1100 ・・・ 0010 0010 0000
1000
・・・ 0001 0001
剰余
b81
図2.14.7 CRC演算回路の演算例
Rev.1.00
2004.03.01
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b0
M306H3MC-XXXFP/FCFP
;
;
Equations ( 定数定義 )
;
_CRC_ADRS
.equ
00212h
; CRCレジスタ用アドレス制御レジスタのSFRアドレス
_CRC_DATA
.equ
00214h
; CRCレジスタ用データ制御レジスタ のSFRアドレス
SLICE_WORD_NUM
.equ
17
; 符号データ長(ワード数)
;
;
マクロ定義
;
_wait
.macro
nop
nop
nop
.endm
;
;
CRC演算ルーチン
;
;--------- 生成多項式の設定 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------mov.w
#0008H
, _CRC_ADRS
_wait
; 生成多項式レジスタの先頭アドレスを設定
; ウェイト
mov.w
0000110000100011B
, _CRC_DATA
; 生成多項式82次∼66次までの係数 ( x^77 +x~ 76 +x^71 +x^67 +x^66)
mov.w
0000000001000100B
, _CRC_DATA
; 生成多項式65次∼50次までの係数 (+x^56 +x^52)
mov.w
0100000001000101B
, _CRC_DATA
; 生成多項式49次∼34次までの係数 (+x^48 +x^40 +x^36 +x^34
mov.w
0000000001010001B
, _CRC_DATA
; 生成多項式33次∼18次までの係数 (+x^24 +x^22 +x^18)
mov.w
0000000100000100B
, _CRC_DATA
; 生成多項式17次∼2次までの係数 (+x^10 +x^4)
mov.w
0100000000000000B
, _CRC_DATA
; 生成多項式1次∼0次までの係数 (+x^0), シフトクロック分周なし、LSBファスト
;------ 符号データの書き込み ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------mov.w
#0000H
, _CRC_ADRS
; CRCレジスタ (REG_C81∼REG_C00の初期化)
mov.w
#9010H
, _CRC_ADRS
; CRCON=1,CRCCHANGE=0,CRCLOOP=10H,インクリメント=OFF,CRCアドレス=00Hを設定
mov.w
#0000H
, A0
cmp.w
#SLICE_WORD_NUM*2
, A0
jgeu
L20
L18:
; ループ変数(A0)の初期化
; 分岐先ラベル
; ループ変数の比較
; 符号データの書き込み終了の場合ラベルL20へ
lde.w
_CrcCodeData[A0]
, _CRC_DATA
; 符号データをデータシフトレジスタへ書き込む
add.w
#0002H
,A0
; 符号データ格納アドレスのインクリメント
jmp
L18
; ループ先頭へ戻る
L20:
; 分岐先ラベル
;--------- ダミーシフト -----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------; 272ビットの符号データの書き込みを終了した後、誤り訂正を行う場合は必ず
; 1ビット分のダミーシフトを行う
; 1ビットの指定はCRCLOOP=01Hで設定
mov.w
#8100H
, _CRC_ADRS
#0000H
, _CRC_DATA
_wait
mov.w
; CRCON=1,CRCCHANGE=0,CRCLOOP=1H,インクリメント=ON,CRCアドレス=00Hを設定
; ウェイト
; ダミーシフト用にデータシフトレジスタへデータを書込む
;--------- 誤り検出 ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------; ダミーシフトの時、アドレス自動インクリメントを設定しているため、ここでCRCアドレス=01H
; ここで他のCRCレジスタをアクセスする場合は、次の2行の処理が必要
;
mov.w
;
_wait
#9001H
, _CRC_ADRS
; CRCON=1,CRCCHANGE=0,CRCLOOP=10H,インクリメント=ON,CRCアドレス=01Hを設定
; ウェイト
mov.w
_CRC_DATA
, R0
cmp.w
#0000H
, R0
jeq
L16
; CRC誤り検出レジスタを読出す
; CRC誤りの判定を行う
; 0の場合はCRCエラーが発生していないのでL16へ分岐(誤り訂正をスキップ)
;--------- 誤り訂正 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------mov.w
#0D010H
, _CRC_ADRS
mov.w
#0000H
, A0
cmp.w
#SLICE_WORD_NUB
, A0
jgeu
L24
_wait
; CRCON=1,CRCCHANGE=1,CRCLOOP=10H,インクリメト=OFF,CRCアドレス=00Hを設定
; ウェイト
L22:
; ループ変数(A0)の初期化
; 分岐先ラベル
; ループ変数の比較
; 誤りデータ終了の場合ラベルL24へ
lde.w
_CrcCodeData[A0]
jsr
_waitlong
, _CRC_DATA
mov.w
_CRC_DATA
, _CrcCodeData[A0]
add.w
#0002H
, A0
jmp
L22
; 符号データをデータシフトレジスタへ書き込む
; 誤り訂正終了待ち用ウェイト
; 誤り訂正データを符号データ格納アドレスに読み出す
; 符号データ格納アドレスのインクリメント
; ループ先頭へ戻る
L24:
; 分岐先ラベル
;------- 誤り訂正データの確認 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------mov.w
#8111H
, _CRC_ADRS
_CRC_DATA
, R0
_wait
mov.w
; CRCON=1,CRCCHANGE=0,CRCLOOP=1H,インクリメント=OFF,CRCアドレス=01H
; ウェイト
; 誤り訂正後の誤りチェックを行う.正しく訂正できた場合R0=000H
L16:
;
; 誤り訂正用ウェイト用関数サンプル
;
.align
.glb
_waitlong
_waitlong:
; 関数ラベル
rts
図2.14.8 プログラム例
Rev.1.00
2004.03.01
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M306H3MC-XXXFP/FCFP
CRCレジスタのビット構成
(1)0016番地(=CA3∼0)
CD15
CD8CD7
CD0
ビットシンボル
ビット名
DAOUT0
符号データシフトレジスタ
書き込みビット0
DAOUT1
符号データシフトレジスタ
書き込みビット1
DAOUT2
符号データシフトレジスタ
書き込みビット2
DAOUT3
符号データシフトレジスタ
書き込みビット3
DAOUT4
符号データシフトレジスタ
書き込みビット4
DAOUT5
符号データシフトレジスタ
書き込みビット5
DAOUT6
符号データシフトレジスタ
書き込みビット6
DAOUT7
符号データシフトレジスタ
書き込みビット7
DAOUT8
符号データシフトレジスタ
書き込みビット8
DAOUT9
符号データシフトレジスタ
書き込みビット9
DAOUT10
符号データシフトレジスタ
書き込みビット10
DAOUT11
符号データシフトレジスタ
書き込みビット11
DAOUT12
符号データシフトレジスタ
書き込みビット12
DAOUT13
符号データシフトレジスタ
書き込みビット13
DAOUT14
符号データシフトレジスタ
書き込みビット14
DAOUT15
符号データシフトレジスタ
書き込みビット15
機 能
書き込み時は、符号データシフト
レジスタへデータを書き込みます
(注1)。
読み出し時には、誤り検出モードと
誤り訂正モード時があります。
・誤り検出モード
(CRCCHANGE=0の時)
シフト終了後は000016が読み出さ
れる。シフト中は不定。
・誤り訂正モード
(CRCCHANGE=1の時)
元のデータを書き込みシフト終了
後に読み出すと訂正されたデータ
が読み出される。
注1. 図2.14.6 CRCレジスタ用アクセスブロック図を参照してください。
Rev.1.00
2004.03.01
page 180 of 311
R W
M306H3MC-XXXFP/FCFP
(2)0116番地(=CA3∼0)
CD15
CD8CD7
CD0
ビットシンボル
機 能
ビット名
CRC_ERR00
CRC ビット81∼74誤り検出ビット
CRC剰余ビット81∼74(0216番地)の
論理和
CRC_ERR01
CRC ビット73∼66誤り検出ビット
CRC剰余ビット73∼66(0216番地)の
論理和
CRC_ ERR02
CRC ビット65∼58誤り検出ビット
CRC剰余ビット65∼58(0316番地)の
論理和
CRC_ERR03
CRC ビット57∼50誤り検出ビット
CRC剰余ビット57∼50(0316番地)の
論理和
CRC_ERR04
CRC ビット49∼42誤り検出ビット
CRC剰余ビット49∼42(0416番地)の
論理和
CRC_ERR05
CRC ビット41∼34誤り検出ビット
CRC剰余ビット41∼34(0416番地)の
論理和
CRC_ERR06
CRC ビット33∼26誤り検出ビット
CRC剰余ビット33∼26(0516番地)の
論理和
CRC_ERR07
CRC ビット25∼18誤り検出ビット
CRC剰余ビット25∼18(0516番地)の
論理和
CRC_ERR08
CRC ビット17∼10誤り検出ビット
CRC剰余ビット17∼10(0616番地)の
論理和
CRC_ERR09
CRC ビット09∼02誤り検出ビット
CRC剰余ビット09∼02(0616番地)の
論理和
CRC_ERR10
CRC ビット01∼00誤り検出ビット
CRC剰余ビット01∼00(0716番地)の
論理和
何も配置されていない
読み出した場合、その値は“0”。
Rev.1.00
2004.03.01
page 181 of 311
R W
M306H3MC-XXXFP/FCFP
(3)02 16番地(=CA3∼0)
CD15
CD8CD7
CD0
ビットシンボル
ビット名
CRC_81
剰余多項式81次係数ビット
CRC_80
剰余多項式80次係数ビット
機 能
81
CRC_MOD = Σ CRC_n ・ X
n=0
Rev.1.00
2004.03.01
page 182 of 311
CRC_79
剰余多項式79次係数ビット
CRC_78
剰余多項式78次係数ビット
CRC_77
剰余多項式77次係数ビット
CRC_76
剰余多項式76次係数ビット
CRC_75
剰余多項式75次係数ビット
CRC_74
剰余多項式74次係数ビット
CRC_73
剰余多項式73次係数ビット
CRC_72
剰余多項式72次係数ビット
CRC_71
剰余多項式71次係数ビット
CRC_70
剰余多項式70次係数ビット
CRC_69
剰余多項式69次係数ビット
CRC_68
剰余多項式68次係数ビット
CRC_67
剰余多項式67次係数ビット
CRC_66
剰余多項式66次係数ビット
R W
剰余多項式の各次数の係数を設定
します。
剰余多項式をCRC_MODとすると
n
M306H3MC-XXXFP/FCFP
(4)0316番地(=CA3∼0)
CD15
CD8CD7
CD0
ビットシンボル
Rev.1.00
2004.03.01
page 183 of 311
ビット名
CRC_65
剰余多項式65次係数ビット
CRC_64
剰余多項式64次係数ビット
CRC_63
剰余多項式63次係数ビット
CRC_62
剰余多項式62次係数ビット
CRC_61
剰余多項式61次係数ビット
CRC_60
剰余多項式60次係数ビット
CRC_59
剰余多項式59次係数ビット
CRC_58
剰余多項式58次係数ビット
CRC_57
剰余多項式57次係数ビット
CRC_56
剰余多項式56次係数ビット
CRC_55
剰余多項式55次係数ビット
CRC_54
剰余多項式54次係数ビット
CRC_53
剰余多項式53次係数ビット
CRC_52
剰余多項式52次係数ビット
CRC_51
剰余多項式51次係数ビット
CRC_50
剰余多項式50次係数ビット
機 能
CRC_81∼66(0216番地)を参照して
ください。
R W
M306H3MC-XXXFP/FCFP
(5)04 16番地(=CA3∼0)
CD15
Rev.1.00
CD8CD7
2004.03.01
CD0
page 184 of 311
ビットシンボル
ビット名
CRC_49
剰余多項式49次係数ビット
CRC_48
剰余多項式48次係数ビット
CRC_47
剰余多項式47次係数ビット
CRC_46
剰余多項式46次係数ビット
CRC_45
剰余多項式45次係数ビット
CRC_44
剰余多項式44次係数ビット
CRC_43
剰余多項式43次係数ビット
CRC_42
剰余多項式42次係数ビット
CRC_41
剰余多項式41次係数ビット
CRC_40
剰余多項式40次係数ビット
CRC_39
剰余多項式39次係数ビット
CRC_38
剰余多項式38次係数ビット
CRC_37
剰余多項式37次係数ビット
CRC_36
剰余多項式36次係数ビット
CRC_35
剰余多項式35次係数ビット
CRC_34
剰余多項式34次係数ビット
機 能
CRC_81∼66(0216番地)を参照して
ください。
R W
M306H3MC-XXXFP/FCFP
(6)0516番地(=CA3∼0)
CD15
Rev.1.00
CD8CD7
2004.03.01
CD0
page 185 of 311
ビットシンボル
ビット名
CRC_33
剰余多項式33次係数ビット
CRC_32
剰余多項式32次係数ビット
CRC_31
剰余多項式31次係数ビット
CRC_30
剰余多項式30次係数ビット
CRC_29
剰余多項式29次係数ビット
CRC_28
剰余多項式28次係数ビット
CRC_27
剰余多項式27次係数ビット
CRC_26
剰余多項式26次係数ビット
CRC_25
剰余多項式25次係数ビット
CRC_24
剰余多項式24次係数ビット
CRC_23
剰余多項式23次係数ビット
CRC_22
剰余多項式22次係数ビット
CRC_21
剰余多項式21次係数ビット
CRC_20
剰余多項式20次係数ビット
CRC_19
剰余多項式19次係数ビット
CRC_18
剰余多項式18次係数ビット
機 能
CRC_81∼66(0216番地)を参照して
ください。
R W
M306H3MC-XXXFP/FCFP
(7)06 16番地(=CA3∼0)
CD15
CD8CD7
CD0
ビットシンボル
ビット名
CRC_17
剰余多項式17次係数ビット
CRC_16
剰余多項式16次係数ビット
CRC_15
剰余多項式15次係数ビット
CRC_14
剰余多項式14次係数ビット
CRC_13
剰余多項式13次係数ビット
CRC_12
剰余多項式12次係数ビット
CRC_11
剰余多項式11次係数ビット
CRC_10
剰余多項式10次係数ビット
CRC_09
剰余多項式09次係数ビット
CRC_08
剰余多項式08次係数ビット
CRC_07
剰余多項式07次係数ビット
CRC_06
剰余多項式06次係数ビット
CRC_05
剰余多項式05次係数ビット
CRC_04
剰余多項式04次係数ビット
CRC_03
剰余多項式03次係数ビット
CRC_02
剰余多項式02次係数ビット
ビットシンボル
ビット名
CRC_01
剰余多項式01次係数ビット
CRC_00
剰余多項式00次係数ビット
機 能
R W
CRC_81∼66(0216番地)を参照して
ください。
(8)07 16番地(=CA3∼0)
CD15
CD8CD7
CD0
何も配置されていない
読み出した場合、その値は“0”。
Rev.1.00
2004.03.01
page 186 of 311
機 能
CRC_81∼66(0216番地)を参照して
ください。
R W
M306H3MC-XXXFP/FCFP
(9)0816番地(=CA3∼0)
CD15
CD8CD7
CD0
ビットシンボル
機 能
ビット名
REG_C66
生成多項式66次係数ビット
REG_C67
生成多項式67次係数ビット
81
Rev.1.00
2004.03.01
page 187 of 311
生成多項式68次係数ビット
REG_C69
生成多項式69次係数ビット
REG_C70
生成多項式70次係数ビット
REG_C71
生成多項式71次係数ビット
REG_C72
生成多項式72次係数ビット
REG_C73
生成多項式73次係数ビット
REG_C74
生成多項式74次係数ビット
REG_C75
生成多項式75次係数ビット
REG_C76
生成多項式76次係数ビット
REG_C77
生成多項式77次係数ビット
REG_C78
生成多項式78次係数ビット
REG_C79
生成多項式79次係数ビット
REG_C80
生成多項式80次係数ビット
REG_C81
生成多項式81次係数ビット
n
GP = Σ REG_Cn ・ X +X
n=0
REG_C68
R W
生成多項式の各次数の係数を設定
します。
生成多項式をGPとすると
82
M306H3MC-XXXFP/FCFP
(10)09 16番地(=CA3∼0)
CD15
CD8CD7
CD0
ビットシンボル
Rev.1.00
2004.03.01
page 188 of 311
ビット名
REG_C50
生成多項式50次係数ビット
REG_C51
生成多項式51次係数ビット
REG_C52
生成多項式52次係数ビット
REG_C53
生成多項式53次係数ビット
REG_C54
生成多項式54次係数ビット
REG_C55
生成多項式55次係数ビット
REG_C56
生成多項式56次係数ビット
REG_C57
生成多項式57次係数ビット
REG_C58
生成多項式58次係数ビット
REG_C59
生成多項式59次係数ビット
REG_C60
生成多項式60次係数ビット
REG_C61
生成多項式61次係数ビット
REG_C62
生成多項式62次係数ビット
REG_C63
生成多項式63次係数ビット
REG_C64
生成多項式64次係数ビット
REG_C65
生成多項式65次係数ビット
機 能
REG_C66∼REG_C81(0816番地)を参照
してください。
R W
M306H3MC-XXXFP/FCFP
(11)0A16番地(=CA3∼0)
CD15
CD8CD7
CD0
ビットシンボル
Rev.1.00
2004.03.01
page 189 of 311
ビット名
REG_C34
生成多項式34次係数ビット
REG_C35
生成多項式35次係数ビット
REG_C36
生成多項式36次係数ビット
REG_C37
生成多項式37次係数ビット
REG_C38
生成多項式38次係数ビット
REG_C39
生成多項式39次係数ビット
REG_C40
生成多項式40次係数ビット
REG_C41
生成多項式41次係数ビット
REG_C42
生成多項式42次係数ビット
REG_C43
生成多項式43次係数ビット
REG_C44
生成多項式44次係数ビット
REG_C45
生成多項式45次係数ビット
REG_C46
生成多項式46次係数ビット
REG_C47
生成多項式47次係数ビット
REG_C48
生成多項式48次係数ビット
REG_C49
生成多項式49次係数ビット
機 能
REG_C66∼REG_C81(0816番地)を参照
してください。
R W
M306H3MC-XXXFP/FCFP
(12)0B16番地(=CA3∼0)
CD15
CD8CD7
CD0
ビットシンボル
Rev.1.00
2004.03.01
page 190 of 311
ビット名
REG_C18
生成多項式18次係数ビット
REG_C19
生成多項式19次係数ビット
REG_C20
生成多項式20次係数ビット
REG_C21
生成多項式21次係数ビット
REG_C22
生成多項式22次係数ビット
REG_C23
生成多項式23次係数ビット
REG_C24
生成多項式24次係数ビット
REG_C25
生成多項式25次係数ビット
REG_C26
生成多項式26次係数ビット
REG_C27
生成多項式27次係数ビット
REG_C28
生成多項式28次係数ビット
REG_C29
生成多項式29次係数ビット
REG_C30
生成多項式30次係数ビット
REG_C31
生成多項式31次係数ビット
REG_C32
生成多項式32次係数ビット
REG_C33
生成多項式33次係数ビット
機 能
REG_C66∼REG_C81(0816番地)を参照
してください。
R W
M306H3MC-XXXFP/FCFP
(13)0C16番地(=CA3∼0)
CD15
CD8CD7
CD0
ビットシンボル
Rev.1.00
2004.03.01
page 191 of 311
ビット名
REG_C02
生成多項式02次係数ビット
REG_C03
生成多項式03次係数ビット
REG_C04
生成多項式04次係数ビット
REG_C05
生成多項式05次係数ビット
REG_C06
生成多項式06次係数ビット
REG_C07
生成多項式07次係数ビット
REG_C08
生成多項式08次係数ビット
REG_C09
生成多項式09次係数ビット
REG_C10
生成多項式10次係数ビット
REG_C11
生成多項式11次係数ビット
REG_C12
生成多項式12次係数ビット
REG_C13
生成多項式13次係数ビット
REG_C14
生成多項式14次係数ビット
REG_C15
生成多項式15次係数ビット
REG_C16
生成多項式16次係数ビット
REG_C17
生成多項式17次係数ビット
機 能
REG_C66∼REG_C81(0816番地)を参照
してください。
R W
M306H3MC-XXXFP/FCFP
(14)0D16番地(=CA3∼0)
CD15
CD8CD7
CD0
ビットシンボル
ビット名
CRCLSB
符号データシフトレジスタ
LSB/MSBファースト選択ビット
CRCCK0
符号データシフトレジスタ
クロック選択ビット
機 能
R W
0 LSBファースト
1 MSBファースト
REG_CRCCK1 REG_CRCCK0
0
0
1
1
CRCCK1
0
1
0
1
分周値
分周なし
2
4
8
何も配置されていない
読み出した場合、その値は不定。
Rev.1.00
2004.03.01
page 192 of 311
REG_C00
生成多項式00次係数ビット
REG_C01
生成多項式01次係数ビット
REG_C66∼REG_C81(0816番地)を参照
してください。
Rev.1.00
2004.03.01
_
GETPEEK3
0916
0A16
_
page 193 of 311
DD13
_
_
_
_
DIVV_CK6
_
_
_
_
DIVV_CK7
_
2516
2616
2716
_
_
_
_
3616
_
_
_
_
_
EXAOFF
3316
3416
YUKOU2
3516
_
RMTSEL
3116
_
_
3016
3216
_
_
STB_RES
2E16
2F16
HCOUNT14
_
HCOUNT15
2D16
_
_
2C16
_
_
_
_
STBY0
YUKOU1
_
_
_
HCOUNT13
_
_
SEL_VPSH
_
_
_
_
_
_
_
DIVV_CK5
_
_
_
_
DD11
DD10
_
FLC11
_
_
_
_
_
FLC11
FLC10
_
_
_
_
_
_
_
_
_
_
VERTX
YUKOU0
_
_
_
HCOUNT12
_
_
SEL_PDCH
_
_
_
_
DIVV_CK4
_
_
_
HINT3
HINT2
PTD8
_
FILDIV1
_
STBY1
_
JSTCKDIV1
_
_
_
HCOUNT10
JSTCKON
_
_
_
HCOUNT11
_
_
_
_
SYNCSEP_ON0
_
_
INTDA
_
DIVV_CK2
_
_
DIV_VPS7
DIV_PDC7
DIVF_CK2
_
_
_
_
_
STBSYNCSEP
_
_
DIVV_CK3
_
_
DIV_VPS8
DIV_PDC8
DIVF_CK3
_
_
_
_
_
_
_
_
_
_
_
_
_
SLSLVL
_
_
CHK_FLC10
BIFON
CHK_FLC11
_
_
_
_
SLSLVL
BIFON
CHK_FLC10
FLC10
_
_
_
_
HINT1
PTC8
_
FILDIV0
JSTCKDIV0
_
_
_
HCOUNT9
_
_
_
_
SLI_GO
INTAD
_
DIVV_CK1
_
_
DIV_VPS6
DIV_PDC6
DIVF_CK1
_
_
_
VPS_VCO_ON
_
_
_
_
GET_HP1
CHK_FLC9
FLC9
HINT0
HINT_LINE8
_
RMTHD1(8)
RMTHD0(8)
_
_
_
HCOUNT8
PLSNEG8
PLSPOS8
_
_
VPS_VP8
ADON
_
DIVV_CK0
_
_
DIV_VPS5
DIV_PDC5
DIVF_CK0
NORMAL
_
_
PDC_VCO_R1
_
_
_
_
GET_HP0
_
CHK_FLC8
FLC8
_
_
_
_
GET_HP0
_
CHK_FLC8
FLC8
_
_
_
GET_HP0
_
_
GET_HP1
_
CHK_FLC9
FLC9
_
_
_
GET_HP1
CHK_FLC8
FLC8
_
FLC9
LN8_OD1
LN8_OD0
_
_
LN8_EV1
_
SLSLVL
_
DD8
LN8_EV0
LN9_OD1
LN9_OD0
_
_
LN9_EV1
CHK_FLC9
_
CHK_FLC11
DD9
LN9_EV0
CHK_FLC10
FLC10
_
LN10_OD1
LN10_OD0
_
_
LN10_EV1
LN10_EV0
_
_
BIFON
CHK_FLC11
FLC11
_
LN11_OD1
LN11_OD0
_
_
LN11_EV1
LN11_EV0
_
GETPEEK0
_
CHK_FLC12
FLC12
_
_
_
SEL_PDEC
_
GETPEEK0
HORAX_ON
_
2A16
_
FLC12
CHK_FLC12
_
2816
2B16
_
_
_
_
_
NXP
_
_
2916
_
_
HM84SEL
2216
2416
_
2316
MPAL
_
_
2016
2116
_
_
_
_
1E16
1F16
_
_
ADSTART
1C16
_
_
_
_
_
_
_
GETPEEK1
_
CHK_FLC13
FLC13
SELVCO
_
_
GETPEEK1
_
CHK_FLC13
FLC13
SELVCO
_
_
_
GETPEEK0
CHK_FLC12
FLC12
_
LN12_OD1
LN12_OD0
_
_
LN12_EV1
_
1A16
1D16
DD12
LN12_EV0
GETPEEK1
CHK_FLC13
FLC13
SELVCO
LN13_OD1
LN13_OD0
_
_
LN13_EV1
LN13_EV0
1B16
FRAM
_
_
GETPEEK2
_
GETPEEK3
1716
1816
1916
FLC14
CHK_FLC14
FLC15
CHK_FLC15
1516
DIVS0
_
FRAM
GETPEEK2
1616
_
_
DIVS1
1216
1316
1416
_
GETPEEK3
1016
1116
DIVS0
FLC14
CHK_FLC14
DIVS1
FLC15
CHK_FLC15
0E16
0F16
_
FRAM
GETPEEK2
FLC14
DIVS0
LN14_OD1
LN14_OD0
0D16
_
FLC15
CHK_FLC15
0716
0816
_
DIVS1
0B16
_
LN15_OD1
0516
0616
0C16
CHK_FLC14
LN15_OD0
LN16_EV1
LN16_EV0
0416
LN14_EV1
LN15_EV1
LN17_EV0
LN17_EV1
0116
0216
0016
0316
DD14
LN14_EV0
DD15
LN15_EV0
DA5∼DA0
DD7
DD6
_
FLC7
INTRMT3
HINT_LINE7
_
RMTHD1(7)
RMTHD0(7)
_
_
_
HCOUNT7
PLSNEG7
PLSPOS7
_
MASK7
VPS_VP7
_
_
DIVP_CK7
_
_
DIV_VPS4
DIV_PDC4
DIV_FSC7
_
MACRO_ON
_
PDC_VCO_R0
_
_
SLS7
_
SLS_HP7
SEKI7
CHK_FLC7
DD5
INTRMT2
HINT_LINE6
_
RMTHD1(6)
RMTHD0(6)
_
_
_
HCOUNT6
PLSNEG6
PLSPOS6
_
MASK6
VPS_VP6
_
_
INTRMT1
HINT_LINE5
_
RMTHD1(5)
RMTHD0(5)
_
_
_
HCOUNT5
PLSNEG5
PLSPOS5
_
MASK5
VPS_VP5
_
_
DIVP_CK5
_
_
DIVP_CK6
_
DIV_VPS2
DIV_PDC2
_
DIV_VPS3
DIV_PDC3
DIV_FSC5
SELXT2
_
SEPV0
_
_
INTRMT0
HINT_LINE4
_
RMTHD1(4)
RMTHD0(4)
_
_
_
HCOUNT4
PLSNEG4
PLSPOS4
_
MASK4
VPS_VP4
_
_
DIVP_CK4
SLION_TIM
_
DIV_VPS1
DIV_PDC1
DIV_FSC4
SELXT1
FLD1V
_
_
_
_
SLS4
_
SLS_HP4
SEKI4
CHK_FLC4
FLC4
_
SLS4
_
SLS_HP4
SEKI4
CHK_FLC4
FLC4
_
SLS4
_
SLS_HP4
SEKI4
CHK_FLC4
FLC4
_
LN4_OD1
LN4_OD0
_
_
LN4_EV1
_
_
DIV_FSC6
DD4
LN4_EV0
_
SLS5
_
SLS_HP5
SEKI5
CHK_FLC5
FLC5
_
SLS5
_
SLS_HP5
SEKI5
CHK_FLC5
FLC5
_
SLS5
_
SLS_HP5
SEKI5
CHK_FLC5
FLC5
_
LN5_OD1
LN5_OD0
_
_
LN5_EV1
LN5_EV0
_
PDC_VCO_ON
SELSEP0
_
SLS6
_
SLS_HP6
SEKI6
CHK_FLC6
FLC6
_
SLS6
_
_
SLS7
SLS_HP6
SEKI6
CHK_FLC6
FLC6
_
SLS6
_
SLS_HP6
SEKI6
CHK_FLC6
FLC6
_
LN6_OD1
LN6_OD0
SLS_HP7
SEKI7
CHK_FLC7
FLC7
_
SLS7
_
SLS_HP7
SEKI7
CHK_FLC7
FLC7
_
LN7_OD1
LN7_OD0
LN6_EV1
LN16_OD0
LN16_OD1
LN7_EV1
LN17_OD0
LN6_EV0
LN17_OD1
LN7_EV0
DD3
DD2
_
_
_
PLSNEG3
VINT3
HINT_LINE3
_
RMTHD1(3)
RMTHD0(3)
_
_
_
HCOUNT3
VINT2
HINT_LINE2
_
RMTHD1(2)
RMTHD0(2)
_
_
_
HCOUNT2
PLSNEG2
PLSPOS2
MASK2
_
PLSPOS3
VPS_VP2
MASK3
_
_
DIVP_CK2
REG_FLD1V
_
DIV_VPSS2
DIV_PDCS2
DIV_FSC2
_
_
VPS_VP3
6BITOFF
_
DIVP_CK3
REG_FLD2V
_
DIV_VPS0
DIV_PDC0
DIV_FSC3
SELXT0
_
_
XTAL_VCO
_
_
_
SLS2
_
_
SLS_HP2
SEKI2
CHK_FLC2
FLC2
_
SLS2
_
SLS_HP2
SEKI2
CHK_FLC2
SLS3
_
SLS_HP3
SEKI3
CHK_FLC3
FLC3
_
SLS3
_
SLS_HP3
SEKI3
CHK_FLC3
FLC2
_
FLC3
SLS2
_
_
SLS_HP2
SEKI2
CHK_FLC2
SLS3
_
SLS_HP3
SEKI3
CHK_FLC3
FLC2
_
FLC3
LN2_OD1
_
LN2_OD0
_
_
LN2_EV1
LN2_EV0
LN3_OD1
LN3_OD0
_
_
LN3_EV1
LN3_EV0
DD1
VINT1
HINT_LINE1
_
RMTHD1(1)
RMTHD0(1)
_
_
_
HCOUNT1
PLSNEG1
PLSPOS1
_
MASK1
VPS_VP1
START
_
DIVP_CK1
ADON_TIM
_
DIV_VPSS1
DIV_PDCS1
DIV_FSC1
_
_
_
_
_
_
SLS1
_
SLS_HP1
SEKI1
CHK_FLC1
FLC1
_
SLS1
_
SLS_HP1
SEKI1
CHK_FLC1
FLC1
_
SLS1
_
SLS_HP1
SEKI1
CHK_FLC1
FLC1
_
LN1_OD1
LN1_OD0
_
_
LN1_EV1
LN1_EV0
DD0
VINT0
HINT_LINE0
_
RMTHD1(0)
RMTHD0(0)
_
_
_
HCOUNT0
PLSNEG0
PLSPOS0
_
MASK0
VPS_VP0
ADLAT
_
DIVP_CK0
ADSEL
_
DIV_VPSS0
DIV_PDCS0
DIV_FSC0
_
_
_
_
_
_
SLS0
_
SLS_HP0
SEKI0
CHK_FLC0
FLC0
_
SLS0
_
SLS_HP0
SEKI0
CHK_FLC0
FLC0
_
SLS0
_
SLS_HP0
SEKI0
CHK_FLC0
FLC0
_
LN0_OD1
LN0_OD0
_
_
LN0_EV1
LN0_EV0
リード用
リード用
リード用
状態レジスタ3
状態レジスタ2
状態レジスタ1
ラインレジスタ
備考
M306H3MC-XXXFP/FCFP
2.14.5 拡張レジスタ
データスライサ機能の制御を行います。
表2.14.4に拡張レジスタの構成を示します。
表2.14.4 拡張レジスタ構成
M306H3MC-XXXFP/FCFP
拡張レジスタデータへのアクセスは拡張レジスタアドレス制御レジスタ(021616番地)に表2.14.4 の
アクセスするアドレス(DA5∼DA0)を設定し、続けて拡張レジスタデータ制御レジスタ(021816番地)
よりデータ(DD15∼DD0)を書き込みます。データの書き込みが終わると拡張レジスタアドレス制御レ
ジスタは自動的にアドレスをインクリメントしますので、続けて次のアドレスのデータを書き込むこと
ができます。図2.14.9に拡張レジスタアクセス関連レジスタの構成を、図2.14.10に拡張レジスタアクセス
ブロック図を示します。
また、拡張レジスタのビット構成をP195∼ P222 に示します。
拡張レジスタ用アドレス制御レジスタ
b15
b8 b7
b5
b0
シンボル
DA
アドレス
021616番地
リセット時
000016
機 能
設定可能値
RW
アクセスする拡張レジスタ用のアドレスを指定します。
0016∼3616
○○
何も配置されていない。書き込む場合、“0”を書き込んでください。
読み出した場合、その値は不定。
拡張レジスタ用アドレスの自動インクリメント設定
0:有効/1:無効(注2)
−−
−
○
何も配置されていない。書き込む場合、“0”を書き込んでください。
読み出した場合、その値は不定。
−−
注1:拡張レジスタにアクセスする場合は必ず拡張レジスタアドレスを設定した後
に、拡張レジスタデータ制御レジスタ(021816)を使用して下さい。
注2:ビット8を“0”にした場合、拡張レジスタデータ制御レジスタをアクセスする
ごとに、拡張レジスタアドレスはインクリメントしますので、次の拡張レジ
スタのアドレスを設定する必要はありません。ビット8を“1”にした場合、
アドレスは固定となります。
拡張レジスタ用データ制御レジスタ
b15
b8 b7
b0
シンボル
DD
アドレス
021816番地
リセット時
000016
AAAAAAAAAAAAAAAA
AAAAAAAAAAAAAAAA
AAAAAAAAAAAAAAAA
機 能
設定可能値
拡張レジスタ用アドレス制御レジスタ (021616番地)で
指定した拡張レジスタのデータ書き込み、読み出しを行
います。
RW
000016∼FFFF16 ○ ○
注:データアクセスは必ず16bit単位で行い、8bit単位でのアクセスはできません。
図2.14.9 拡張レジスタ用関連レジスタの構成
データバス(16ビット)
(021616番地)
AAAAAAAA
AAAAAAA
AAAAAAAAAAAAAAA
AAAAAAAAAAAAAA
AAAAAAAAAAAAAA
AAAAAAAAAAAAAA
AAAAAAAAAAAAAA
(DA8)
拡張レジスタ用アドレス制御レジスタ(6)
(DA5∼DA0)
拡張レジスタ用データ制御レジスタ(16)
(DD15∼DD0)
データアクセス後
自動インクリメント
CRC入力レジスタ(8)
拡張レジスタ
図2.14.10 拡張レジスタ用アクセスブロック図
Rev.1.00
2004.03.01
page 194 of 311
(021816番地)
M306H3MC-XXXFP/FCFP
拡張レジスタのビット構成
(1)0016番地(=DA5∼0)
DD15
DD8DD7
DD0
ビットシンボル
ビット名
LN0_EV0
0行目状態レジスタ選択ビット
LN1_EV0
1行目状態レジスタ選択ビット
LN2_EV0
2行目状態レジスタ選択ビット
LN3_EV0
3行目状態レジスタ選択ビット
LN4_EV0
4行目状態レジスタ選択ビット
LN5_EV0
5行目状態レジスタ選択ビット
LN6_EV0
6行目状態レジスタ選択ビット
LN7_EV0
7行目状態レジスタ選択ビット
LN8_EV0
8行目状態レジスタ選択ビット
LN9_EV0
9行目状態レジスタ選択ビット
LN10_EV0
10行目状態レジスタ選択ビット
LN11_EV0
11行目状態レジスタ選択ビット
LN12_EV0
12行目状態レジスタ選択ビット
LN13_EV0
13行目状態レジスタ選択ビット
LN14_EV0
14行目状態レジスタ選択ビット
LN15_EV0
15行目状態レジスタ選択ビット
機 能
R W
第2フィールド時、n行目(注1)の
スライス方法について
どの状態レジスタ(注2)の設定を
スライス方法として使用するかを
LNn_EV0(0016番地、0216番地、
n=0∼17)とLNn_EV1(0116番地、
0316番地、n=0∼17)の組み合わせに
より選択します。
各行ごとに以下の4種類の状態
レジスタを選択できます。(注3)
LNn_EV1 LNn_EV0 状態レジスタ(注2)
設定しない
0
0
状態レジスタ1
1
0
状態レジスタ2
0
1
状態レジスタ3
1
1
注1. n行目…スライス開始後のライン数。
詳細は2.14.6拡張レジスタ構成の補足(3)(P225)を参照してください。
注2. 06h∼0Ch 番地:状態レジスタ1
0Dh∼13h 番地:状態レジスタ2
14h∼1Ah 番地:状態レジスタ3
注3. 設定例
分離後のVsync
0行目 1行目 2行目
分離後のHsync
ライン1 ライン2 ・・・ ラインn ライン(n+1) ライン(n+2)
LN0_EV1=0 LN1_EV1=0 LN2_EV1=1
LN0_EV0=1 LN1_EV0=1 LN2_EV0=0
状態レジスタ
1の設定で
スライス処理
Rev.1.00
2004.03.01
page 195 of 311
状態レジスタ
1の設定で
スライス処理
状態レジスタ
2の設定で
スライス処理
M306H3MC-XXXFP/FCFP
(2)01 16番地(=DA5∼0)
DD15
DD8DD7
DD0
ビットシンボル
Rev.1.00
2004.03.01
page 196 of 311
ビット名
LN0_EV1
0行目状態レジスタ選択ビット
LN1_EV1
1行目状態レジスタ選択ビット
LN2_EV1
2行目状態レジスタ選択ビット
LN3_EV1
3行目状態レジスタ選択ビット
LN4_EV1
4行目状態レジスタ選択ビット
LN5_EV1
5行目状態レジスタ選択ビット
LN6_EV1
6行目状態レジスタ選択ビット
LN7_EV1
7行目状態レジスタ選択ビット
LN8_EV1
8行目状態レジスタ選択ビット
LN9_EV1
9行目状態レジスタ選択ビット
LN10_EV1
10行目状態レジスタ選択ビット
LN11_EV1
11行目状態レジスタ選択ビット
LN12_EV1
12行目状態レジスタ選択ビット
LN13_EV1
13行目状態レジスタ選択ビット
LN14_EV1
14行目状態レジスタ選択ビット
LN15_EV1
15行目状態レジスタ選択ビット
機 能
設定はLNn_EV0(0016番地)を参照
してください。
R W
M306H3MC-XXXFP/FCFP
(3)0216番地(=DA5∼0)
DD15
DD8DD7
DD0
ビット名
ビットシンボル
機 能
何も配置されていない
LN16_OD0
16行目状態レジスタ選択ビット
LN17_OD0
17行目状態レジスタ選択ビット
× ×
設定はLNn_OD0(0416番地)を参照
してください。
何も配置されていない
LN16_EV0
16行目状態レジスタ選択ビット
LN17_EV0
17行目状態レジスタ選択ビット
R W
× ×
設定はLNn_EV0(0016番地)を参照
してください。
(4)0316番地(=DA5∼0)
DD15
DD8DD7
DD0
ビットシンボル
ビット名
機 能
× ×
何も配置されていない
LN16_OD1
16行目状態レジスタ選択ビット
LN17_OD1
17行目状態レジスタ選択ビット
設定はLNn_OD0(0416番地)を参照
してください。
× ×
何も配置されていない
Rev.1.00
2004.03.01
page 197 of 311
LN16_EV1
16行目状態レジスタ選択ビット
LN17_EV1
17行目状態レジスタ選択ビット
R W
設定はLNn_EV0(0016番地)を参照
してください。
M306H3MC-XXXFP/FCFP
(5)04 16番地(=DA5∼0)
DD15
DD8DD7
DD0
ビットシンボル
ビット名
LN0_OD0
0行目状態レジスタ選択ビット
LN1_OD0
1行目状態レジスタ選択ビット
LN2_OD0
2行目状態レジスタ選択ビット
LN3_OD0
3行目状態レジスタ選択ビット
LN4_OD0
4行目状態レジスタ選択ビット
LN5_OD0
5行目状態レジスタ選択ビット
LN6_OD0
6行目状態レジスタ選択ビット
LN7_OD0
7行目状態レジスタ選択ビット
LN8_OD0
8行目状態レジスタ選択ビット
LN9_OD0
9行目状態レジスタ選択ビット
LN10_OD0
10行目状態レジスタ選択ビット
LN11_OD0
11行目状態レジスタ選択ビット
LN12_OD0
12行目状態レジスタ選択ビット
LN13_OD0
13行目状態レジスタ選択ビット
LN14_OD0
14行目状態レジスタ選択ビット
LN15_OD0
15行目状態レジスタ選択ビット
機 能
R W
第1フィールド時、n行目(注1)の
スライス方法について
どの状態レジスタの設定(注2)を
スライス方法として使用するかを
LNn_OD0(0416番地、0216番地、
n=0∼17)とLNn_OD1(0516番地、
0316番地、n=0∼17)の組み合わせに
より選択します。
各行ごとに以下の4種類の状態
レジスタを選択できます。(注3)
LNn_OD1 LNn_OD0 状態レジスタ(注2)
設定しない
0
0
状態レジスタ1
1
0
状態レジスタ2
0
1
状態レジスタ3
1
1
注1. n行目…スライス開始後のライン数。
詳細は2.14.6拡張レジスタ構成の補足(3)(P225)を参照してください。
注2. 06h∼0Ch 番地:状態レジスタ1
0Dh∼13h 番地:状態レジスタ2
14h∼1Ah 番地:状態レジスタ3
注3. 設定例
分離後のVsync
0行目 1行目 2行目
分離後のHsync
ライン1 ライン2 ・・・ ラインn ライン(n+1) ライン(n+2)
LN0_OD1=0 LN1_OD1=0 LN2_OD1=1
LN0_OD0=1 LN1_OD0=1 LN2_OD0=0
状態レジスタ
1の設定で
スライス処理
Rev.1.00
2004.03.01
page 198 of 311
状態レジスタ
1の設定で
スライス処理
状態レジスタ
2の設定で
スライス処理
M306H3MC-XXXFP/FCFP
(6)05 16番地(=DA5∼0)
DD15
Rev.1.00
DD8DD7
2004.03.01
DD0
page 199 of 311
ビットシンボル
ビット名
LN0_OD1
0行目状態レジスタ選択ビット
LN1_OD1
1行目状態レジスタ選択ビット
LN2_OD1
2行目状態レジスタ選択ビット
LN3_OD1
3行目状態レジスタ選択ビット
LN4_OD1
4行目状態レジスタ選択ビット
LN5_OD1
5行目状態レジスタ選択ビット
LN6_OD1
6行目状態レジスタ選択ビット
LN7_OD1
7行目状態レジスタ選択ビット
LN8_OD1
8行目状態レジスタ選択ビット
LN9_OD1
9行目状態レジスタ選択ビット
LN10_OD1
10行目状態レジスタ選択ビット
LN11_OD1
11行目状態レジスタ選択ビット
LN12_OD1
12行目状態レジスタ選択ビット
LN13_OD1
13行目状態レジスタ選択ビット
LN14_OD1
14行目状態レジスタ選択ビット
LN15_OD1
15行目状態レジスタ選択ビット
機 能
設定はLNn_OD0(0416番地)を参照
してください。
R W
M306H3MC-XXXFP/FCFP
(7)06 16, 0D16, 1416番地(=DA5∼0)
DD15
DD8DD7
DD0
1 1 0 0 0 0 0 0 0 0
機 能
ビット名
ビットシンボル
R W
予約ビット
必ず“0”にしてください。
×
予約ビット
必ず“1”にしてください。
×
× ×
何も配置されていない
SELVCO
スライス用PLL選択ビット
DIVS0
スライス用クロック分周ビット
DIVS1
Rev.1.00
2004.03.01
page 200 of 311
0 PDC
1 VPS
DIVS1
0
0
1
1
DIVS0
0
1
0
1
分周値
1分周
2分周
3分周
5分周
M306H3MC-XXXFP/FCFP
(8)07 16, 0E16, 1516番地(=DA5∼0)
DD15
DD8DD7
DD0
ビットシンボル
ビット名
FLC0
フレーミングコード選択ビット
FLC1
機 能
R W
フレーミングコードを設定する
クロック
ランイン
フレーミング
コード
データ
設定
FLC2
FLC3
FLC4
FLC5
FLC6
FLC7
FLC8
FLC9
FLC10
FLC11
FLC12
FLC13
FLC14
FLC15
Rev.1.00
2004.03.01
page 201 of 311
FLC0 ∼ FLC15
最大16ビットまでチェック。
ただし、CHK_FLCn(0816, 0F16,
1516番地)=“1”のビットは
チェックしない。
M306H3MC-XXXFP/FCFP
(9)08 16, 0F16, 16 16番地(=DA5∼0)
DD15
DD8DD7
DD0
ビットシンボル
CHK_FLC0
CHK_FLC1
機 能
ビット名
フレーミングコード
チェック選択ビット
データをスライスする時、FLC0∼15
(0716, 0E16, 1516番地)で設定したフレー
ミングコードをビット単位でチェック
するかしないかを設定します。
チェック設定したビットが一致すれば
データはスライスされます。
CHK_FLC2
CHK_FLC3
CHK_FLC4
CHK_FLC5
CHK_FLC6
CHK_FLC7
CHK_FLC8
CHK_FLC9
CHK_FLC10
CHK_FLC11
CHK_FLC12
CHK_FLC13
CHK_FLC14
CHK_FLC15
Rev.1.00
2004.03.01
page 202 of 311
CHK_FLCn
nビット目
0
チェックする
1
チェックしない
R W
M306H3MC-XXXFP/FCFP
(10)0916, 1016, 1716番地(=DA5∼0)
DD8DD7
DD15
0 1
1
0
DD0
1
ビットシンボル
SEKI0
機 能
ビット名
データスライサ制御ビット1
SEKI1
R W
N
SEKI1 SEKI0
5
0
0
4
1
0
3
0
1
微分なし(注1)
1
1
SEKI7.6後のデジタル値をN倍します。
N
SEKI2
4
0
0
3
0
1
1
1
0
微分しない
1
1
SEKI0,1後のデジタル値に対して
N/8 周期(クロックライン周期)前の
デジタルデータで微分します。
N
SEKI5
SEKI4
4
0
0
3
1
0
1
0
1
微分しない
1
1
SEKI3,2後のデジタル値に対して
N/8 周期(クロックライン周期)後の
デジタルデータで微分します。
N
SEKI7
SEKI6
4
0
0
3
1
0
5
0
1
1
1
1
SEKI3
SEKI2
データスライサ制御ビット2
SEKI3
SEKI4
データスライサ制御ビット3
SEKI5
SEKI6
データスライサ制御ビット4
Nクロック分のAD後、デジタル値を
平均します。
SEKI7
× ×
何も配置されていない
必ず“1”にしてください。
予約ビット
SLSLVL
BIFON
スライスレベル計測期間
選択ビット
データ形式選択ビット
0 クロックライン2周期分
1 クロックライン4周期分
×
×
0 Non Return Zero
1 バイフェーズ形式
予約ビット
必ず“0”にしてください。
×
予約ビット
必ず“1”にしてください。
×
予約ビット
必ず“0”にしてください。
×
注1. SEKI6, 7で設定した倍率です。ただし、(SEKI7, SEKI6)=(1, 1)の時は設定禁止。
Rev.1.00
2004.03.01
page 203 of 311
M306H3MC-XXXFP/FCFP
(11)0A16,1116, 1816番地(=DA5∼0)
DD8DD7
DD15
DD0
0 1
ビットシンボル
ビット名
機 能
SLS_HP0
スライスチェック開始位置
選択ビット
スライス開始位置をSLS_HSとすると
R W
7
SLS_HS = T2×Σ2n SLS_HPn
n=0
SLS_HP1
T2 : クロックランイン周期÷2
SLS_HP2
SLS_HP3
SLS_HP4
フレーミングコードをチェックし始
める位置を設定
SLS_HP5
1ビット 単位で設定可
SLS_HP6
SLS_HP7
GET_HP0
位相微調整ビット
スライスデータ0/1判定クロックの
微調整を行います。
GET_HP1
Rev.1.00
2004.03.01
page 204 of 311
予約ビット
必ず“1”にしてください。
×
予約ビット
必ず“0”にしてください。
×
GETPEEK1 GETPEEK0 クロックランイン周期
0
0
2
0
1
3
1
0
6
1
1
8
GETPEEK0
ピーク検出期間選択ビット0
GETPEEK1
ピーク検出期間選択ビット1
GETPEEK2
ピーク検出期間選択ビット2
0 クロック補正あり
1 クロック補正なし
GETPEEK3
ピーク検出期間選択ビット3
0 山のみ検出
1 山と谷を検出
M306H3MC-XXXFP/FCFP
(12)0B 16, 1216, 1916番地(=DA5∼0)
DD15
0
DD8DD7
DD0
1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
ビットシンボル
ビット名
機 能
R W
予約ビット
必ず“0”にしてください。
×
予約ビット
必ず“1”にしてください。
×
FRAM
フレーミングコードチェック
ビット数選択ビット
予約ビット
0 15ビットチェック
1 16ビットチェック
×
必ず“0”にしてください。
(13)0C 16, 1316, 1A16番地(=DA5∼0)
DD15
DD8DD7
DD0
0 0 0 0 0
ビットシンボル
SLS0
ビット名
スライスレベル選択ビット
機 能
R W
スライスレベルをSLS_LVLとすると
SLS1
SLS_LVL
SLS2
データ
SLS3
SLS4
SLS7 = "H"のとき
6
SLS5
SLS6
SLS_LVL = Σ2n SLSn−128
n=0
SLS7 = "L"のとき
6
SLS_LVL = Σ2n SLSn
SLS7
予約ビット
何も配置されていない
Rev.1.00
2004.03.01
page 205 of 311
n=0
必ず“0”にしてください。
×
× ×
M306H3MC-XXXFP/FCFP
(14)1B16番地(=DA5∼0)
DD8DD7
DD15
0 0 0
DD0
0 0 1 1 0 0 0 0 0 0
ビットシンボル
機 能
ビット名
R W
予約ビット
必ず“0”にしてください。
×
予約ビット
必ず“1”にしてください。
×
予約ビット
必ず“0”にしてください。
×
何も配置されていない
予約ビット
× ×
必ず“0”にしてください。
×
(15)1C16番地(=DA5∼0)
DD8DD7
DD15
0 0 0 0 0 0 0 0
DD0
0 0 0 0 0 0
ビットシンボル
必ず“0”にしてください。
予約ビット
SELSEP0
H・V入力選択ビット
Rev.1.00
2004.03.01
page 206 of 311
A/D変換終了ビット
R W
×
0 分離したH・Vを使用
1 外部入力のH・Vを使用
必ず“0”にしてください。
予約ビット
ADSTART
機 能
ビット名
0 変換終了
1 変換中
×
M306H3MC-XXXFP/FCFP
(16)1D16番地(=DA5∼0)
DD8DD7
DD15
DD0
0 0 0
0 0
機 能
ビット名
ビットシンボル
××
何も配置されていない
XTAL_VCO
同期クロック発振選択ビット
予約ビット
0 内部用クロック停止
1 内部用クロック発振
必ず“0”にしてください。
PDC_VCO_ON
PDCクロック発振選択ビット
PDC_VCO_R0
PDCクロック発振切替ビット
PDC_VCO_R1
VPS_VCO_ON
R W
×
0 PDC用クロック停止
1 PDC用クロック発振
PDC_VCO_R1 PDC_VCO_R0
0
1
0
1
0
0
1
1
PDC用クロックを選択
EPG-J用クロックを選択
設定しないでください
設定しないでください
×
VPSクロック発振選択ビット 0 VPS用クロック停止
1 VPS用クロック発振
予約ビット
必ず“0”にしてください。
×
× ×
何も配置されていない
(17)1E16番地(=DA5∼0)
DD15
DD8DD7
DD0
0 0 0 0 0 0
機 能
ビット名
ビットシンボル
予約ビット
R W
必ず“0”にしてください。
何も配置されていない
(18)1F16番地(=DA5∼0)
DD15
DD8DD7
DD0
0 0
ビットシンボル
機 能
ビット名
何も配置されていない
FLD1V
フィールド状態フラグ
予約ビット
MACRO_ON
必ず“0”にしてください
同期信号検索フラグ
何も配置されていない
Rev.1.00
2004.03.01
page 207 of 311
0 偶数フィールド
1 奇数フィールド
0 正常
1 異常
R W
M306H3MC-XXXFP/FCFP
(19)2016番地(=DA5∼0)
DD8DD7
DD15
0
0 0 0 0
0
DD0
1 0 0 0 0
ビットシンボル
予約ビット
SELXT0
機 能
ビット名
R W
必ず“0”にしてください。
同期(fsc)クロック位相調整
制御ビット
×
(SELXT1, SELXT0) = (1, 0)にして
ください。
SELXT1
SELXT2
SEPV0
0 32分周
同期(fsc)クロック分周制御ビット
0 15µs/22µsのL期間で検出
垂直同期分離基準選択ビット 1 22µsのL期間で検出
予約ビット
NORMAL
必ず“0”にしてください。
フレーミングコードチェック
制御ビット
予約ビット
NXP
MPAL
予約ビット
Rev.1.00
2004.03.01
page 208 of 311
1 分周値設定(2116番地DIV_FSC参照)
0 チェックする(フレーミングコードが一致したらスライスする)
1 チェックしない(全てスライスする)
必ず“0”にしてください。
放送形式選択ビット
×
NXP
0
0
1
1
MPAL
0
1
0
1
×
放送形式
NTSC
M-PAL
PAL
設定禁止
必ず“0”にしてください。
×
M306H3MC-XXXFP/FCFP
(20)21 16番地(=DA5∼0)
DD15
DD8DD7
DD0
ビットシンボル
DIV_FSC0
機 能
ビット名
fsc用PLLの分周値選択ビット
メインクロックとの位相比較用に
分周クロック周波数fscの調整をする。
7
DIV_FSC1
R W
n
f fsc = f P1 × Σ 2 DIV_FSCn
n=0
DIV_FSC2
f P1 : 分周メインクロック周波数
DIV_FSC3
DIV_FSC7∼0=(00111010)2
と設定してください。
DIV_FSC4
本レジスタを設定する場合は
SELXT2(2016番地)を“1”にして
ください。
DIV_FSC5
DIV_FSC6
DIV_FSC7
DIVF_CK0
位相比較用メインクロック
分周値選択ビット
DIVF_CK1
fsc PLLとの位相比較用に用い、分周
メインクロック周波数fP1の調整を
する。
3
n
10MHz = f P1 × Σ 2 DIVF_CKn
n=0
DIVF_CK2
DIVF_CK3∼0=(0101)2
と設定してください。
DIVF_CK3
何も配置されていない
Rev.1.00
2004.03.01
page 209 of 311
× ×
M306H3MC-XXXFP/FCFP
(21)2216番地(=DA5∼0)
DD15
DD8DD7
DD0
ビットシンボル
DIV_PDCS0
機 能
ビット名
PDC用PLL微調整ビット
DIV_PDCS1
PDC用スライスクロック周波数fPDC
の調整をします。
f PDC = f H ×
8 n
( n=0
Σ 2 DIV_PDCn
2
DIV_PDCS2
m-3
+ Σ 2
m=0
DIV_PDC0
PDC用PLLの分周値選択ビット
R W
DIV_PDCSm
)
f H : 水平同期信号周波数
DIV_PDC1
メインクロック同期を選択時、次の
様に設定します。
・テレテキスト(PDC)データを取得
する場合
DIV_PDC8∼0、DIV_PDCS2∼0
= (00000100011)2
・EPG-Jを取得する場合
DIV_PDC8∼0、DIV_PDCS2∼0
= (00000101000)2
DIV_PDC2
( )
DIV_PDC3
( )
DIV_PDC4
DIV_PDC5
DIV_PDC6
DIV_PDC7
DIV_PDC8
× ×
何も配置されていない
HM84SEL
Rev.1.00
2004.03.01
page 210 of 311
8/4ハミング反転選択ビット
0 ノーマル
1 8/4ハミングの4bitデータを反転出力
M306H3MC-XXXFP/FCFP
(22)23 16番地(=DA5∼0)
DD15
DD8DD7
DD0
0 0 0
ビットシンボル
DIV_VPSS0
機 能
ビット名
VPS用PLL微調整ビット
DIV_VPSS1
VPS用スライスクロック周波数fPDC
の調整をします。
f VPS = f H ×
(n=08Σ 2n
2
DIV_VPSS2
DIV_VPSn
m-3
+ Σ 2
m=0
DIV_VPS0
VPS用PLLの分周値選択ビット
R W
DIV_VPSSm
)
f H : 水平同期信号周波数
DIV_VPS1
通常は30を指定
DIV_VPS8∼0、
DIV_VPSS2∼0
= (00000011110)2 ( )
DIV_VPS2
DIV_VPS3
DIV_VPS4
DIV_VPS5
DIV_VPS6
DIV_VPS7
DIV_VPS8
HORAX_ON
予約ビット
Rev.1.00
2004.03.01
page 211 of 311
水平同期信号選択ビット
0 アナログ入力
1 HORのデジタル入力
必ず“0”にしてください。
×
M306H3MC-XXXFP/FCFP
(23)2416番地(=DA5∼0)
DD15
DD8DD7
DD0
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
機 能
ビット名
ビットシンボル
予約ビット
必ず“0”にしてください。
R W
×
(24)2516番地(=DA5∼0)
DD15
0
DD8DD7
DD0
0 1 0 0 1 1 0 0 0
機 能
ビット名
ビットシンボル
0
ADSEL
A/D変換スライスビット
1
ADON_TIM
A/D動作制御ビット
0 プログラマブル
1 スライス期間
REG_FLD1V
第1フィールドスライス
開始ライン補正ビット
0
1
REG_FLD2V
第2フィールドスライス
開始ライン補正ビット
0
1
SLICEON_TIM
スライス選択ビット
0 ライン毎(CHECK_START)
1 プログラマブル(PRE_START)
VPS_VP8∼0で指定したラインからスライス
開始
(VPS_VP8∼0で指定したライン+1)から
スライス開始
VPS_VP8∼0で指定したラインからスライス
開始
(VPS_VP8∼0で指定したライン+1)から
スライス開始
予約ビット
必ず“0”にしてください。
×
予約ビット
必ず“1”にしてください。
×
予約ビット
必ず“0”にしてください。
×
予約ビット
必ず“1”にしてください。
×
予約ビット
必ず“0”にしてください。
×
× ×
何も配置されていない
予約ビット
Rev.1.00
2004.03.01
page 212 of 311
R W
ノーマル
A/D変換後のデジタル値を外から
(レジスタで)与える
必ず“0”にしてください。
×
M306H3MC-XXXFP/FCFP
(25)2616番地(=DA5∼0)
DD15
DD8DD7
DD0
ビットシンボル
DIVP_CK0
機 能
ビット名
PDCクロックとの位相比較用
クロック分周値選択ビット
DIVP_CK1
R W
PDCクロックとの位相比較に
用いる分周クロックを設定します。
7
n
ffSC = fPDC × Σ 2 DIVS_CKn
n=0
DIVP_CK2
fPDC : PDC用スライスクロック
周波数(DIV_PDCS0∼2、
DIV_PDC0∼8(2216番地)を
参照して下さい。)
DIVP_CK3
DIVP_CK4
テレテキスト(PDC)データを取得
する場合
DIVP_CK7∼0 = (00100110)2
DIVP_CK5
EPG-Jを取得する場合
DIVP_CK7∼0 = (00110101)2
DIVP_CK6
DIVP_CK7
DIVV_CK0
VPSクロックとの位相比較用
クロック分周値選択ビット
DIVV_CK1
VPSクロックとの位相比較に
用いる分周クロックを設定します。
7
n
ffSC = fVPS × Σ 2 DIVV_CKn
n=0
DIVV_CK2
fVPS : VPS用スライスクロック
周波数(DIV_VPSS0∼2、
DIV_VPS0∼8(2316番地)を
参照して下さい。)
DIVV_CK3
DIVV_CK4
通常は46を指定
DIVV_CK7∼0 = (00101110)2
DIVV_CK5
DIVV_CK6
DIVV_CK7
(26)2716番地(=DA5∼0)
DD15
DD8DD7
DD0
0 0 0
ビットシンボル
ビット名
機 能
× ×
何も配置されていない
予約ビット
Rev.1.00
2004.03.01
page 213 of 311
R W
必ず“0”にしてください
×
M306H3MC-XXXFP/FCFP
(27)2816番地(=DA5∼0)
DD8DD7
DD15
0 0 0 0 0
0 0 0 0
DD0
0
ビットシンボル
ADLAT
機 能
ビット名
データ取得選択ビット
R W
0 スライスデータの取得
1 A/Dデータの取得
バッファメモリ
0: 制御データ データ データ データ
START
スライスデータ選択ビット
1: 制御データ データ データ
スタートまでの
オフセット(8ビット)
必ず“0”にしてください。
予約ビット
6BITOFF
A/D下位ビット選択ビット
1 A/D6bit目の停止
Rev.1.00
2004.03.01
page 214 of 311
必ず“0”にしてください。
データスライサ制御ビット
INTAD
データスライサ用アンプ
制御ビット
INTDA
データスライサ用ラダー
抵抗制御ビット
予約ビット
×
0 ノーマル
予約ビット
ADON
スライスレベル
(8ビット)
0
1
×
データスライサOFF
(スライサ用アンプもOFF)
データスライサON(スライサ用アンプに
ついてはINTAD,INTDAを参照)
0 データスライサ用アンプ 常時ON
1
3∼23ライン及び315∼335ライン アンプON
その他のライン アンプOFF
0
データスライサ用ラダー抵抗 常時ON
1
3∼23ライン及び315∼335ライン ラダー抵抗ON
その他のライン ラダー抵抗OFF
必ず“0”にしてください。
×
M306H3MC-XXXFP/FCFP
(28)2916番地(=DA5∼0)
DD8DD7
DD15
DD0
0 0 0 0
ビットシンボル
VPS_VP0
VPS_VP1
VPS_VP2
機 能
ビット名
スライス開始ラインの設定
(第一フィールド、第二
フィールド共通)
通常は6ライン目から18
ライン分収納
(VPS_VP8∼VPS_VP0
=“316”固定)
VPS_VP3
R W
スライス開始ラインをSLI_VSと
すると
<第一フィールド> 8 n
SLI_VS = Σ 2 VPS_VPn + 2
n=0
<第二フィールド> 8 n
SLI_VS = Σ 2 VPS_VPn + 314
n=0
本レジスタで設定したラインから
18ライン分のデータをスライス
RAMに格納します。
VPS_VP4
VPS_VP5
VPS_VP6
VPS_VP7
VPS_VP8
SLI_GO
SYNCSEP_ON0
STBSYNCSEP
予約ビット
Rev.1.00
2004.03.01
page 215 of 311
スライスON/OFF制御ビット
0 スライスOFF
1 スライスON
シンクセパ選択ビット
0 シンクセパ回路OFF
1 シンクセパ回路ON
シンクセパ入力制御ビット
0 SYNCINアナログ入力
1 SYNCINデジタル入力
必ず“0”にして下さい。
×
M306H3MC-XXXFP/FCFP
(29)2A16番地(=DA5∼0)
DD15
DD8DD7
DD0
1 0 0 0 0 0 0 0
MASK0
機 能
ビット名
ビットシンボル
タイムベース用マスク幅
選択ビット
PAL
NTSC
R W
1135
910
284
MASK1
MASK2
MASK3
マスク解除の位置を設定
1Hの間の後ろの1/4の期間の中で256段階の
設定ができる。
18H ∼ 256H
PALの場合
MASK5
0H∼17Hの順
=
MASK4
設定できない
MASK6
NTSCの場合
0H ∼ 256H
MASK7
通常は80にしてください。
予約ビット
必ず“0”にしてください。
×
予約ビット
必ず“1”にしてください。
×
(30)2B16番地(=DA5∼0)
DD8DD7
DD15
0
0 0 0 0
DD0
0 0 0 0 0 0 0
ビットシンボル
機 能
ビット名
R W
必ず“0”にしてください。
予約ビット
何も配置されていない
SEL_PDCH
データスライサ用内部H
選択ビット
SEL_VPSH
予約ビット
SEL_PDEC
Rev.1.00
2004.03.01
page 216 of 311
× ×
必ず“0”にしてください。
予約ビット
×
SEL_PDCG SEL_VPSH
0
0
1
1
0
1
0
1
外部Hsync
VPS用PLLより
PDC用PLLより
VPS or PDC
必ず“0”にしてください。
PLLロック用クロック選択ビット
×
0 HsyncよりVPS,PLLロック
1 X'tal系よりVPS,PLLロック
×
M306H3MC-XXXFP/FCFP
(31)2C 16番地(=DA5∼0)
DD8DD7
DD15
DD0
1 0 0 0 0 0 0
PLSPOS0
機 能
ビット名
ビットシンボル
スライスA/D ON期間選択
ビット
R W
スライスA/D ON期間をカウント
V
PLSPOS1
H
PLSPOS2
PLSPOS3
8
n
Σ 2 PLSPOSn 発目のH
PLSPOS4
n=0
8
n
Σ 2 PLSNEGn 発目のH
n=0
PLSPOS5
PLSPOS6
PLSPOS7
PLSPOS8
予約ビット
必ず“0”にしてください。
×
予約ビット
必ず“1”にしてください。
×
(32)2D16番地(=DA5∼0)
DD15
DD8DD7
DD0
ビットシンボル
PLSNEG0
ビット名
スライスON期間選択
ビット
機 能
R W
PLSPOS0∼8(2C16番地)を参照して
下さい。
PLSNEG1
PLSNEG2
PLSNEG3
PLSNEG4
PLSNEG5
PLSNEG6
PLSNEG7
PLSNEG8
何も配置されていない
Rev.1.00
2004.03.01
page 217 of 311
× ×
M306H3MC-XXXFP/FCFP
(33)2E16番地(=DA5∼0)
DD15
DD8DD7
DD0
HCOUNT0
機 能
ビット名
ビットシンボル
R W
水平同期信号をカウントします。
VERTX(3316番地)を“0”にする
ことでリセットします。
同期検出ビット
HCOUNT1
HCOUNT2
HCOUNT3
HCOUNT4
HCOUNT5
HCOUNT6
HCOUNT7
HCOUNT8
HCOUNT9
HCOUNT10
HCOUNT11
HCOUNT12
HCOUNT13
HCOUNT14
HCOUNT15
(34)2F16番地(=DA5∼0)
DD15
DD8DD7
DD0
ビットシンボル
機 能
ビット名
何も配置されていない
STB_RES
Rev.1.00
2004.03.01
page 218 of 311
拡張レジスタオール
リセットビット
R W
× ×
0
1
ノーマル
拡張レジスタ0016番地∼2E16番地まで
リセットする。
M306H3MC-XXXFP/FCFP
(35)3016番地(=DA5∼0)
DD15
DD8DD7
DD0
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
機 能
ビット名
ビットシンボル
予約ビット
R W
通常は“0”に設定してください
×
(36)31 16番地(=DA5∼0)
DD15
DD8DD7
DD0
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
機 能
ビット名
ビットシンボル
予約ビット
R W
通常は“0”に設定してください
×
(37)3216番地(=DA5∼0)
DD15
DD8DD7
DD0
ビットシンボル
ビット名
機 能
RMHTD0(0)
リモコンヘッダー長選択ビット
スタンバイモード時リモコンパルス
を検出する為、時計用発振(3216番地)
に対するヘッダー長を選択する。
RMHTD0(1)
R W
リモコン
パルス
RMHTD0(2)
B
RMHTD0(3)
A
D
C
有効
パルス幅
ヘッダー部
RMHTD0(4)
RMHTD0(5)
8
n
A = TXCIN× Σ 2 RMHTD0(n)
n=0
8 n
RMHTD0(6)
C = TXCIN × Σ 2 RMHTD1(n)
n=0
1 m
B = TXCIN × Σ 2 FILDIVm
RMHTD0(7)
m=0
2
n
× Σ 2 YUKOUn
n=0
RMHTD0(8)
JSTCKDIV0
TXCIN:XCIN端子入力周期
ジャストクロック用フィルタ
クロック分周値選択ビット
JSTCKDIV1 JSTCKDIV0 サブクロック分周
0
0
1
1
JSTCKDIV1
JSTCKON
ジャストクロック用フィルタ 0 フィルタOFF
ON/OFF選択ビット
1 フィルタON
YUKOU0
リモコンヘッダー判定
パルス長選択ビット
YUKOU2
RMTSEL
2004.03.01
page 219 of 311
リモコンヘッダー極性選択
ビット
32分周
64分周
128分周
256分周
RMHTD0(0)∼(8)を参照してくだ
さい。
YUKOU1
Rev.1.00
0
1
0
1
0 正転
1 反転
M306H3MC-XXXFP/FCFP
(38)33 16番地(=DA5∼0)
DD8DD7
DD15
DD0
0
ビットシンボル
ビット名
RMHTD1(0)
リモコンヘッダー長選択ビット
機 能
R W
RMHTD0(0)∼(8)(3216番地)を参照
してください。
RMHTD1(1)
RMHTD(2)
RMHTD1(3)
RMHTD1(4)
RMHTD1(5)
RMHTD1(6)
RMHTD1(7)
RMHTD1(8)
FILDIV0
リモコンパルス用
クロック分周値選択ビット
FILDIV1
予約ビット
リモコン許容期間計測用クロック分周値を
選択します。(注1)
FILDIV1 FILDIV0 サブクロック周期
0
0
2分周
0
1
4分周
1
0
8分周
1
1
16分周
必ず“0”にしてください。
VERTX
同期検出リセットビット
0 リセット
1 水平同期信号カウント
STBY0
スタンバイモード選択ビット
0 ノーマルモード
1 スタンバイモード
何も配置されていない
× ×
注1. RMHTD0(0)∼(8)(3216番地)を参照してください。
(39)34 16番地(=DA5∼0)
DD15
DD8DD7
DD0
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
ビットシンボル
予約ビット
Rev.1.00
2004.03.01
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ビット名
機 能
必ず“0”にしてください。
R W
×
M306H3MC-XXXFP/FCFP
(40)35 16番地(=DA5∼0)
DD8DD7
DD15
DD0
0 0 0
ビットシンボル
HINT_LINE0
機 能
ビット名
H_INT割り込み位置
選択ビット
Vが入力されてからH_INTが立ち
上がるまでの期間をカウントします。
HINT_LINE1
V
HINT_LINE2
H
HINT_LINE3
R W
H_INT
HINT_LINE4
8 n
Σ 2 HINT_LINEn
n=0
HINT_LINE5
HINT_LINE6
HINT_LINE7
HINT_LINE8
PTC8
ポートP11出力制御ビット
PTD8
STBY1
OSCIN入力制御ビット
予約ビット
EXAOFF
2004.03.01
page 221 of 311
PTD8
0
0
1
1
0
1
0
1
L固定
H固定
反転(注1)
正転(注1)
0 ノーマルモード
1 スタンバイモード
必ず“0”にしてください。
P11出力信号選択ビット(注2)
0 SLICEON信号
1 H_INT信号(注3)
注1.EXAOFFで選択された信号を出力します。
注2.PTC8=“1”の場合に有効です。
注3.HINT_LINEn(本番地)を参照して下さい。
Rev.1.00
PTC8
×
M306H3MC-XXXFP/FCFP
(41)3616番地(=DA5∼0)
DD8DD7
DD15
DD0
0 0 0 0
ビットシンボル
VINT0
ビット名
SLICEON割り込み制御ビット
機 能
R W
0000:割り込み禁止(注3)
1011:割り込み許可
その他:設定禁止
VINT1
本レジスタを1011に設定することに
より、スライス期間終了時に割り込
みが発生します。
「割り込み許可」で使用する場合は
TB5ICレジスタ(注4)の設定をして下さい。
VINT2
VINT3
INTRMT0
リモコン割り込み制御ビット
(注1)
0000:割り込み禁止(注3)
INTRMT1
1010:割り込み許可
その他:設定禁止
INTRMT2
「割り込み許可」で使用する場合は
TB4ICレジスタ(注4)の設定をして下さい。
INTRMT3
HINT1
0000:割り込み禁止(注3)
1001:割り込み許可
その他:設定禁止
HINT2
「割り込み許可」で使用する場合は
TB3ICレジスタ(注4)の設定をして下さい。
HINT0
HINT割り込み制御ビット
(注2)
HINT3
予約ビット
必ず“0”にしてください。
×
注1.「2.14.6 拡張レジスタ構成の補足」を参照下さい。
注2.HINT_LINE0∼HINT_LINE8(3516番地)の説明を参照下さい。
注3.タイマB3, タイマB4, タイマB5の割り込みを使用する場合は、00002を設定して下さい。
注4.「2.7.5 割り込み制御」の「図2.7.3 割り込み制御レジスタ」を参照下さい。
Rev.1.00
2004.03.01
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M306H3MC-XXXFP/FCFP
2.14.6 拡張レジスタ構成の補足
(1) スライスタイミング
SLICEON信号はスライス可能期間に出力します。
垂直帰線消去期間のパルス
第1フィールド
スライス可能期間
622 623 624 625
1
2
3
4
5
6
7
8
9
19
20
21
22
23
24
SLICEON出力期間
第2フィールド
310 311 312 313 314 315 316
317 318 319 320 321
331 332 333 334 335 336
図中の走査線番号はスライスRAMのライン数に対応しています。
図2.14.11 スライスタイミング
(2) 同期信号検出回路
複合ビデオ信号の水平同期信号のパルス数を一定期間垂直同期期間カウントします。水平同期のパ
ルス数は常に拡張レジスタより読み出すことができます。
図2.14.12にブロック図を示します。
アドレスバス
データバス
拡張レジスタ用 調停回路
ラッチ
Q
HOR
T
16bit カウンタ
MAX C00016までカウント可能
図2.14.12 同期検出回路のブロック図
Rev.1.00
2004.03.01
page 223 of 311
M306H3MC-XXXFP/FCFP
(3) スライサ関連レジスタ Vsync, Hsync信号とスライサ関連レジスタの関係を図2.14.13、図2.14.14に示します。
分離後のVsync
VPS_VP0∼8(2916番地)
スライス開始ラインの設定
V入力後
1ライン目
2ライン目 ・・・ nライン目 (n+1)ライン目
(n+17)ライン目
分離後のHsync
スライス開始後
0行目 奇数フィールド時
LN0_OD1
LN0_OD0
偶数フィールド時
LN0_EV1
LN0_EV0
17行目
1行目 奇数フィールド時
LN1_OD1
LN1_OD0
偶数フィールド時
LN1_EV1
LN1_EV0
奇数フィールド時
LN17_OD1
LN17_OD0
偶数フィールド時
LN17_EV1
LN17_EV0
・・・
状態レジスタの選択(00∼0516番地)
(18ライン分)
図2.14.13 スライサ関連レジスタ(1)
クロック
SELVCO, DIVS0∼1
(06, 0D, 1416番地)
スライス用クロック選択
HOGO2(09, 10, 1716番地)
データ取得用クロック選択
GETPEEK2
(0A, 11, 1816番地)
ピーク検出期間終了後の
クロック補正選択
GET_HP0∼1
(0A, 11, 1816番地)
位相調整
クロックランイン
フレーミングコード
データ
分離後のHsync
SLSLVL(09, 10, 1716番地)
スライスレベル計測期間選択
固定
6周期
GETPEEK3(0A, 11, 1816番地)
山・谷検出選択
SLS_HP0∼7(0A, 11, 1816番地)
スライスチェック開始位置設定
図2.14.14 スライサ関連レジスタ(2)
Rev.1.00
2004.03.01
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FLC0∼15(07, 0C, 1316番地)
フレーミングコード選択
CHK_FLC0∼15
(08, 0D, 1416番地)
フレーミングコードチェック選択
固定
BIFON(07, 0C, 1316番地)
データ形式選択
M306H3MC-XXXFP/FCFP
(4) リモコンパターン認識 サブクロック発振を利用してリモコンのパターンマッチングを行います。リモコン入力はRMTIN端
子より入力します。パターンマッチングが一致している場合には割り込みを発生します。
図2.14.15にパターンマッチングの波形例を、図2.14.16にパターンマッチングのフローを示します。
RMTIN
B
D
C
A
ヘッダ
0データ
1データ
レジスタ数 最大チェック時間
A
“L”チェックプログラマブル
9bit
15.6 ms
B
パルス立ち上がりチェック
3bit
3.2 ms
C
“H”チェックプログラマブル
9bit
15.6 ms
D
パルス立ち下がりチェック
3bit
3.2 ms
注1. 1bit単り 32.768kHz(1クロック分)
注2. BとDは同一値となります
図2.14.15 パターンマッチングの波形例
初期パルス待ち状態
パルス立ち下り
なし
あり
A期間
“L ”チェック
NG
OK
B期間
パルス立ち上がり
チェック
NG
あり
C期間
“ H”チェック
NG
OK
D期間
パルス立ち下がり
チェック
割り込み発生
図2.14.16 パターンマッチングのフロー
Rev.1.00
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NG
M306H3MC-XXXFP/FCFP
2.14.7 8/4ハミングデコーダ
8/4ハミングデコーダは8/4ハミングレジスタ(021A16番地)に8/4ハミングエンコードされたデータを
書き込むだけで動作します。また、8/4ハミングレジスタは16ビットの構成になっており、一度に2組の
データをデコードすることができます。
デコード結果は8/4ハミングレジスタを読み出すことで得られ、デコード値とエラー情報が出力されます。
また、1重誤りの場合はデコード値を訂正して出力し、2重誤りの場合はエラー情報のみを出力します。
図2.14.17にデコード結果を、図2.14.18にハミング8/4レジスタの構成を示します。
ハミングデータ 1
ハミングデータ 2
MSB
LSB MSB
LSB
書き込み
アドレス
021A16
8/4ハミングレジスタ
読み出し
エラー情報 エラー情報 デコード値 デコード値
1
1
2
2
0 0
0 0
MSB
LSB MSB
LSB
1重誤りの時“1”出力
1重誤りの時“1”出力
2重誤りの時“1”出力
2重誤りの時“1”出力
図2.14.17 デコード結果
ハミング8/4レジスタ
b15
b8 b7
b0
シンボル
HM8
アドレス
021A16番地
機 能
リセット時
000016
RW
8/4ハミングエンコードされたデータを本レジスタに書き込むことで8/4ハミ
ングデコーダが動作します。
○○
デコード結果は本レジスタを読み出すことで得られます。
同時に2組のデータをデコードすることができます。
図2.14.18 ハミング8/4レジスタの構成
Rev.1.00
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2.14.8 24/18ハミングデコーダ
24/18ハミングデコーダは、24/18ハミングレジスタ0(021C16番地)と24/18ハミングレジスタ1(021E16
番地)に24/18ハミングエンコードされたデータを書き込むだけで動作します。
デコード結果は同じ24/18ハミングレジスタを読み出すことで得られ、デコード値とエラー情報が出力
されます。
図2.14.19にデコード結果を、図2.14.20にハミング24/18レジスタの構成を示します。
AAAAA
AAAAA
AAAAA
ハミングデータH
ハミングデータM
ハミングデータL
LSB
MSB
書き込み
アドレス
021E16
書き込み
24/18ハミングレジスタ1
読み出し
読み出し
エラー情報
0 0 0 0 0 0
アドレス
021C16
24/18ハミングレジスタ0
デコード値
0 0 0 0 0 0
デコード値
MSB
1重誤りの時“1”出力
LSB
1重誤りは訂正して出力します。
2重誤りの時“1”出力
図2.14.19 デコード結果
ハミング24/18レジスタ0
b15
b8 b7
b0
シンボル
HM0
アドレス
021C16番地
リセット時
000016
機 能
RW
24/18ハミングデコーダは本レジスタにデータ下位中位16ビットをハミング2
4/18レジスタ1(021E16)にデータ上位8ビットを書き込むことにより動作し
○○
ます。
デコード結果は本レジスタとハミング24/18レジスタ1を読み出すことで得ら
れます。
ハミング24/18レジスタ1
b15
b8 b7
b0
シンボル
HM1
アドレス
021E16番地
機 能
リセット時
000016
RW
24/18ハミングデコーダは24/18ハミングレジスタ0(021C16)にデータ下位
中位16ビットを本レジスタにデータ上位8ビットを書き込むことにより動作し
○○
ます。
デコード結果は24/18ハミングレジスタ0と本レジスタを読み出すことで得ら
れます。
図2.14.20 ハミング24/18レジスタの構成
Rev.1.00
2004.03.01
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連続誤り訂正
ハミング24/18レジスタと同時に、8/4ハミングレジスタ(021A16番地)を使用することにより
24/18ハミングの連続誤り訂正を行うことができます。
図2.14.21に連続誤り訂正シーケンスを示します。
A
ハミングデータ ①
ハミングデータ ①
M
L
B
ハミングデータ ②
ハミングデータ ①
L
H
C
ハミングデータ ②
ハミングデータ ②
H
M
D
ハミングデータ ③
ハミングデータ ③
M
L
E
ハミングデータ ④
ハミングデータ ③
L
H
ハミングデータ ④
ハミングデータ ④
H
M
F
1.データAを021C 16番地に、データBを021E 16番地に書き込む
(ハミングデータ①とハミングデータ②のLをデータセット)
2.021C16番地,021E16番地のデータを読み出す
(ハミングデータ①のデコード値、エラー情報が得られます)
3.データCを021A 16番地に書き込む
(ハミングデータ②のH,Mをデータセット)
4.021C16番地,021E16番地のデータを読み出す
(ハミングデータ②のデコード値、エラー情報が得られます)
5.データDを021C16番地に、データEを021E16番地に書き込む
(ハミングデータ③とハミングデータ④のLをデータセット)
6.021C16番地,021E16番地のデータを読み出す
(ハミングデータ③のデコード値、エラー情報が得られます)
7.データFを021A16番地に書き込む
(ハミングデータ④のH,Mをデータセット)
8.021C 16番地,021E16番地のデータを読み出す
(ハミングデータ④のデコード値、エラー情報が得られます)
図2.14.21 連続誤り訂正シーケンス
なお、本動作については、ハミング8/4の回路を一部使用しておりますので、本動作を同時に使用
できません。
ハミング回路を使用する場合はハミングデータセット後に、デコード結果読み出し動作をすぐに行
い、デコード結果読み出し前に他のメモリ(ハミング回路を含む)へのアクセスを行わないで下さい。
Rev.1.00
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M306H3MC-XXXFP/FCFP
2.14.9 拡張機能用端子の入出力構成
拡張機能用端子の構成を、図2.14.22、図2.14.23に示します。
VCC
CVIN1
スライサへ
入力
(注2)
VSS
SYNCIN
内部回路から
内部回路へ
VDD2
VCC
内部回路から
入力
(注2)
内部回路へ
VSS
VSS2
P11/SLICEON
VCC
内部回路から
VCC
出力
(注2)
PTD8
VSS
(注1)
PTC8
(注1)
VDD2
LP2、LP3、LP4
VCC
内部回路から
出力
(注2)
VSS
VSS2
内部回路へ
注1. 拡張レジスタ構成(アドレス3516番地)を参照下さい。
注2. は寄生ダイオードです。
各ポートへの印加電圧はV CCを越えないようにしてください。
図2.14.22 拡張機能用端子の構成(1)
Rev.1.00
2004.03.01
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VSS
M306H3MC-XXXFP/FCFP
VCC
FSCIN
内部回路へ
入力
(注1)
内部回路から
VSS
VSS2
VDD2
SVREF
VCC
内部回路から
入力
(注1)
内部回路へ
VSS
VSS2
VCC
START
内部回路へ
入力
VSS
注1. は寄生ダイオードです。
各ポートへの印加電圧はV CCを越えないようにしてください。
図2.14.23 拡張機能用端子の構成(2)
Rev.1.00
2004.03.01
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2.15 プログラマブル入出力ポート
プログラマブル入出力ポート(以下、入出力ポートと称す)は、P0∼P10(P85は除く)の87本あります。各
ポートの入出力は、方向レジスタによって1本ごとに設定できます。また、4本ごとに、プルアップする
________
かしないかを選択できます。P85は入力専用でプルアップ抵抗はありません。ポートP85はNMIと端子を
________
共用していますので、NMI入力レベルをP8レジスタのP8_5ビットから読めます。
図2.15.1∼図2.15.5に入出力ポートの構成、図2.15.6に端子の構成を示します。
各端子は、入出力ポート、周辺機能の入出力、またはバス制御端子として機能します。
周辺機能の設定方法は、各機能説明を参照してください。周辺機能の入力端子として使用する場合は、
対応する端子の方向ビットを“0”(入力モード)にしてください。周辺機能の出力端子として使用する場
合は、方向ビットに関係なく周辺機能の出力となります。
バス制御端子として使用する場合は、「バス制御」を参照してください。
(1) ポートPi方向レジスタ(PDiレジスタ i=0∼10)
図2.15.7にPDiレジスタを示します。
入出力ポートを入力に使用するか、出力に使用するか選択するためのレジスタです。このレジスタの
各ビットは、ポート1本ずつに対応しています。
_______
_______
メモリ拡張モードまたはマイクロプロセッサモードでは、バス制御端子(A0∼A19、D0∼D15、CS0∼CS3、
______
________
______
_________
________
________
___________
___________
RD、WRL / WR、WRH / BHE、ALE、RDY、HOLD、HLDA、BCLK)になっている端子のPDiレジスタ
は変更できません。
なお、P85に対応する方向レジスタのビットはありません。
(2) ポートPiレジスタ(Piレジスタ i=0∼10)
図2.15.8にPiレジスタを示します。
外部とのデータ入出力は、Piレジスタへの読み出しと書き込みによって行います。Piレジスタは、出
力データを保持するポートラッチと端子の状態を読む回路で構成されています。入力モードに設定して
いるポートのPiレジスタを読むと端子の入力レベルが読め、書くとポートラッチに書きます。
出力モードに設定しているポートのPiレジスタを読むとポートラッチを読み、書くとポートラッチに
書きます。ポートラッチに書いた値は端子から出力されます。Piレジスタの各ビットは、ポート1本ずつ
に対応しています。
_______
_______
メモリ拡張モードまたはマイクロプロセッサモードでは、バス制御端子(A0∼A19、D0∼D15、CS0∼CS3、
______
________
______
_________
________
________
___________
___________
RD、WRL / WR、WRH / BHE、ALE、RDY、HOLD、HLDA、BCLK)になっている端子のPiレジスタは
変更できません。
(3) プルアップ制御レジスタ0∼プルアップ制御レジスタ2(PUR0∼PUR2レジスタ)
図2.15.9にPUR0∼PUR2レジスタを示します。
PUR0∼PUR2レジスタの各ビットによって、4端子ごとにプルアップするかしないかを選択できます。
プルアップするを選択したポートは、方向ビットを入力モードに設定したときにプルアップ抵抗が接続
されます。
ただし、メモリ拡張モード、マイクロプロセッサモード時は、P0∼P3、P40∼P43、P5はプルアップ制
御レジスタは無効です。レジスタの内容は変更できますが、プルアップ抵抗は接続されません。
(4) ポート制御レジスタ(PCRレジスタ)
図2.15.10にPCRレジスタを示します。
PCRレジスタのPCR0ビットを“1”にしてP1レジスタを読むと、PD1レジスタの設定にかかわらず、対
応するポートラッチを読みます。
Rev.1.00
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プルアップ選択
方向レジスタ
P00∼P07、P20∼P27
P30∼P37、P40∼P47、
P50∼P54、P56
データバス
ポートラッチ
(注1)
プルアップ選択
方向レジスタ
P10∼P14
ポートP1制御レジスタ
データバス
ポートラッチ
(注1)
プルアップ選択
方向レジスタ
P15∼P17
ポートP1制御レジスタ
データバス
ポートラッチ
(注1)
各周辺機能への入力
プルアップ選択
方向レジスタ
P57、P60、P64、P73∼P76、P80、
P81、P90、P92
“1”
出力
データバス
ポートラッチ
(注1)
各周辺機能への入力
注1. は寄生ダイオードです。
各ポートへの入力電圧はVCCを超えないようにしてください。
図2.15.1. 入出力ポートの構成(1)
Rev.1.00
2004.03.01
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プルアップ選択
方向レジスタ
P61、P65、P72
“1”
出力
データバス
ポートラッチ
(注1)
CMOS/Nch切り替え
各周辺機能への入力
プルアップ選択
P82∼P84
方向レジスタ
データバス
ポートラッチ
(注1)
各周辺機能への入力
プルアップ選択
方向レジスタ
P55、P77、P91、P97
データバス
ポートラッチ
(注1)
各周辺機能への入力
注1. は寄生ダイオードです。
各ポートへの入力電圧はVCCを超えないようにしてください。
図2.15.2. 入出力ポートの構成(2)
Rev.1.00
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プルアップ選択
方向レジスタ
P62、P66
データバス
ポートラッチ
(注1)
CMOS/Nch切り替え
各周辺機能への入力
プルアップ選択
方向レジスタ
P63、P67
“1”
出力
データバス
ポートラッチ
(注1)
CMOS/Nch切替
P85
データバス
(注1)
NMI割り込み入力
方向レジスタ
P70、P71
“1”
出力
データバス
ポートラッチ
(注2)
各周辺機能への入力
注1. は寄生ダイオードです。
各ポートへの入力電圧はVCCを超えないようにしてください。
注2. 図2.15.3. 入出力ポートの構成(3)
Rev.1.00
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は寄生ダイオードです。
M306H3MC-XXXFP/FCFP
プルアップ選択
P100∼P103 (破線枠内なし)
P104∼P107 (破線枠内あり)
方向レジスタ
データバス
ポートラッチ
(注1)
アナログ入力
各周辺機能への入力
プルアップ選択
方向レジスタ
P93、P94
データバス
ポートラッチ
(注1)
各周辺機能への入力
プルアップ選択
方向レジスタ
P96
“1”
出力
データバス
ポートラッチ
(注1)
アナログ入力
プルアップ選択
方向レジスタ
P95
“1”
出力
データバス
ポートラッチ
(注1)
各周辺機能への入力
アナログ入力
注1. は寄生ダイオードです。
各ポートへの入力電圧はVCCを超えないようにしてください。
図2.15.4. 入出力ポートの構成(4)
Rev.1.00
2004.03.01
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M306H3MC-XXXFP/FCFP
プルアップ選択
方向レジスタ
P87
データバス
ポートラッチ
(注1)
fc
Rf
プルアップ選択
Rd
方向レジスタ
P86
“1”
出力
データバス
ポートラッチ
(注1)
注1. は寄生ダイオードです。
各ポートへの入力電圧はVCCを超えないようにしてください。
図2.15.5. 入出力ポートの構成(5)
(注2)
BYTE
BYTE信号入力
(注1)
(注2)
CNVSS
CNVSS信号入力
(注1)
RESET
RESET信号入力
(注1)
注1. は寄生ダイオードです。
各端子への入力電圧はVCCを超えないようにしてください。
注2. マスクROM版にのみVCC側の寄生ダイオードが付加されています。
各端子への入力電圧はVCCを超えないようにしてください。
図2.15.6. 端子の構成
Rev.1.00
2004.03.01
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ポートPi方向レジスタ(i=0∼7、9∼10)(注1、注2)
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
シンボル
PD0∼PD3
PD4∼PD7
PD9∼PD10
b0
アドレス
03E216、03E316、03E616、03E716番地
03EA16、03EB16、03EE16、03EF16番地
03F316、03F616 番地
リセット後の値
0016
0016
0016
PDi_0
ビット
名
ポートPi0方向ビット
PDi_1
ポートPi1方向ビット
PDi_2
ポートPi2方向ビット
PDi_3
ポートPi3方向ビット
PDi_4
ポートPi4方向ビット
PDi_5
ポートPi5方向ビット
RW
PDi_6
ポートPi6方向ビット
RW
PDi_7
ポートPi7方向ビット
RW
ビットシンボル
機 能
RW
RW
0:入力モード
(入力ポートとして機能)
1:出力モード
(出力ポートとして機能)
(i=0∼7、9∼10)
RW
RW
RW
RW
注1. PD9レジスタは、PRCRレジスタのPRC2ビットを“1”(書き込み許可)にした次の命令で書いてください。
注2. メモリ拡張モードまたはマイクロプロセッサモードでは、バス制御端子(A0∼A19、D0∼D15、CS0∼CS3、
RD、WRL / WR、WRH / BHE、ALE、RDY、HOLD、HLDA、BCLK)になっている端子のPDレジスタは変更
できません。
ポートP8方向レジスタ
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
シンボル
PD8
b0
ビットシンボル
ポートP80方向ビット
PD8_1
ポートP81方向ビット
PD8_2
ポートP82方向ビット
PD8_3
ポートP83方向ビット
PD8_4
ポートP84方向ビット
ポートP86方向ビット
PD8_7
ポートP87方向ビット
page 237 of 311
機 能
RW
RW
0:入力モード
(入力ポートとして機能)
1:出力モード
(出力ポートとして機能)
RW
RW
RW
RW
何も配置されていない。
書く場合、“0”を書いてください。読んだ場合、その値は不定。
PD8_6
図2.15.7. PD0∼PD10レジスタ
2004.03.01
ビット名
PD8_0
(b5)
Rev.1.00
アドレス リセット後の値
03F216番地
00X000002
0:入力モード
(入力ポートとして機能)
1:出力モード
(出力ポートとして機能)
RW
RW
M306H3MC-XXXFP/FCFP
ポートPiレジスタ(i=0∼7、9∼10)(注1、注2)
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b0
シンボル
P0∼P3
P4∼P7
P9∼P10
ビットシンボル
アドレス
03E016、03E116、03E416、03E516番地
03E816、03E916、03EC16、03ED16番地
03F116、03F416 番地
ビット名
Pi_0
ポートPi0ビット
Pi_1
ポートPi1ビット
Pi_2
ポートPi2ビット
Pi_3
ポートPi3ビット
Pi_4
ポートPi4ビット
Pi_5
ポートPi5ビット
Pi_6
ポートPi6ビット
Pi_7
ポートPi7ビット
リセット後の値
不定
不定
不定
機 能
能
入力モードに設定した入出力ポート
に対応するビットを読むと、端子の
レベルが読める。
出力モードに設定した入出力ポート
に対応するビットに書くと、端子の
レベルを制御できる
0:“L”レベル
1:“H”レベル(注1)
(i=0∼7、9∼10)
RW
RW
RW
RW
RW
RW
RW
RW
RW
注1. P70、P71はNチャネルオープンドレインポートのため、ハイインピーダンスとなります。
注2. メモリ拡張モードまたはマイクロプロセッサモードでは、バス制御端子(A0∼A19、D0∼D15、CS0∼CS3、RD、WRL /
WR、WRH / BHE、ALE、RDY、HOLD、HLDA、BCLK)になっている端子のPiレジスタは変更できません。
ポートP8レジスタ
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b0
シンボル
P8
ビットシンボル
2004.03.01
ビット名
P8_0
ポートP80ビット
P8_1
ポートP81ビット
P8_2
ポートP82ビット
P8_3
ポートP83ビット
P8_4
ポートP84ビット
P8_5
ポートP85ビット
P8_6
ポートP86ビット
P8_7
ポートP87ビット
図2.15.8. P0∼P10レジスタ
Rev.1.00
アドレス
03F016番地
page 238 of 311
リセット後の値
不定
機 能
能
入力モードに設定した入出力ポートに
対応するビットを読むと、端子のレベ
ルが読める。
出力モードに設定した入出力ポートに
対応するビットに書くと、端子のレベ
ルを制御できる(P85は除く)
0:“L”レベル
1:“H”レベル
RW
RW
RW
RW
RW
RW
RO
RW
RW
M306H3MC-XXXFP/FCFP
プルアップ制御レジスタ0(注1)
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b0
シンボル
PUR0
アドレス
03FC16番地
ビット名
ビットシンボル
PU00
P00∼P03のプルアップ
PU01
P04∼P07のプルアップ
リセット後の値
0016
機 能
RW
0 : プルアップなし
1 : プルアップあり(注2)
RW
RW
PU02
P10∼P13のプルアップ
RW
PU03
P14∼P17のプルアップ
RW
PU04
P20∼P23のプルアップ
RW
PU05
P24∼P27のプルアップ
RW
PU06
P30∼P33のプルアップ
RW
PU07
P34∼P37のプルアップ
RW
注1. メモリ拡張モード時またはマイクロプロセッサモード時、レジスタの内容は変更できますが、プルアップされません。
注2. このビットが“1”(プルアップあり)でかつ方向ビットが“0”(入力モード)の端子がプルアップされます。
プルアップ制御レジスタ1
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b0
シンボル
PUR1
アドレス
03FD16番地
ビット名
ビットシンボル
PU10
P40∼P43のプルアップ(注2)
リセット後の値(注5)
000000002
000000102
機 能
0 : プルアップなし
1 : プルアップあり(注3)
RW
RW
RW
PU11
P44∼P47のプルアップ(注4)
PU12
P50∼P53のプルアップ(注2)
RW
PU13
P54∼P57のプルアップ(注2)
RW
PU14
P60∼P63のプルアップ
RW
PU15
P64∼P67のプルアップ
PU16
P72∼P73のプルアップ (注1)
RW
RW
PU17
P74∼P77のプルアップ
RW
注1. P70、P71端子は、プルアップはありません。
注2. メモリ拡張モード時またはマイクロプロセッサモード時、このビットの内容は変更できますが、プルアップされません。
注3. このビットが“1”(プルアップあり)でかつ方向ビットが“0”(入力モード)の端子がプルアップされます。
注4. シングルチップモード時、プログラムでPM01∼PM00ビットを“012”(メモリ拡張モード)または“112”(マイクロプロ
セッサモード)にすると、PU11ビットが“1”になります。
注5. ハードウエアリセットでは次のようになります。
・CNVSS端子に“L”を入力している場合、“000000002”
・CNVSS端子に“H”を入力している場合、“000000102”
(フラッシュメモリ版では、CNVSS端子及びM1端子に“H”を入力している場合。)
ソフトウエアリセット、または監視タイマリセットでは次のようになります。
・PM0レジスタのPM01∼PM00ビットが“00 2”(シングルチップモード)の場合、“000000002”
・PM0レジスタのPM01∼PM00ビットが“01 2”(メモリ拡張モード)または“112”(マイクロプロセッサモード)の場合、
“000000102”
プルアップ制御レジスタ2
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b0
シンボル
PUR2
アドレス
03FE16番地
ビット名
ビットシンボル
PU20
P80∼P83のプルアップ
PU21
P84∼P87のプルアップ
(注2)
リセット後の値
0016
機 能
0 : プルアップなし
1 : プルアップあり(注1)
RW
PU22
P90∼P93のプルアップ
RW
P94∼P97のプルアップ
RW
PU24
P100∼P103のプルアップ
PU25
P104∼P107のプルアップ
RW
RW
(b7-b6)
何も配置されていない。書く場合、“0”を書いてください。
読んだ場合、その値は“0”。
図2.15.9. PUR0∼PUR2レジスタ 2004.03.01
RW
PU23
注1. このビットが“1”(プルアップあり)でかつ方向ビットが“0”(入力モード)の端子がプルアップされます。
注2. P85端子は、プルアップはありません。
Rev.1.00
RW
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M306H3MC-XXXFP/FCFP
ポート制御レジスタ
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b0
シンボル
PCR
ビットシンボル
PCR0
(b7-b1)
図2.15.10. PCRレジスタ
Rev.1.00
2004.03.01
page 240 of 311
アドレス
03FF16番地
ビット名
ポートP1制御ビット
リセット後の値
0016
機 能
P1レジスタを読んだ場合の動作
0:入力ポートのとき、P10∼P17端子
の入力レベルを読む
出力ポートのとき、ポートラッチ
を読む
1:入力ポート、出力ポートにかかわ
らず、ポートラッチを読む
何も配置されていない。書く場合、“0”を書いてください。
読んだ場合、その値は“0”。
RW
RW
M306H3MC-XXXFP/FCFP
表2.15.1. シングルチップモード時の未使用端子の処理例
端 子 名
処 理 内 容
ポートP0∼P7、P80∼P84、
P86∼P87、P9∼P10
入力モードに設定し、端子ごとに抵抗を介してVSSに接続(プルダウン)
するか、または出力モードに設定し、端子を開放(注1、注2、注3)
XOUT(注4)
開放
NMI (P85)
抵抗を介してVCCに接続(プルアップ)
AVCC
VCCに接続
AVSS、VREF、BYTE
VSSに接続
注1. 出力モードに設定し、開放する場合、リセットからプログラムによってポートを出力モードに切り
替えるまでは、ポートは入力モードになっています。そのため、端子の電圧レベルが不定となり、
ポートが入力モードになっている期間、電源電流が増加する場合があります。
また、ノイズやノイズによって引き起こされる暴走などによって、方向レジスタの内容が変化する
場合を考慮し、ソフトウエアで定期的に方向レジスタの内容を再設定した方がプログラムの信頼性が
高くなります。
注2. 未使用端子の処理は、マイクロコンピュータの端子からできるだけ短い配線(2cm 以内)で処理して
ください。
注3. ポートP70 、P71 を出力モードに設定する場合は“L ”を出力してください。
ポートP70 、P71 はN チャネルオープンドレイン出力です。
注4. XIN 端子に外部クロックを入力している場合。
表2.15.2. メモリ拡張モード、マイクロプロセッサモード時の未使用端子の処理例
端 子 名
処 理 内 容
ポートP0∼P7、P80∼P84、
P86∼P87、P9∼P10
入力モードに設定し、端子ごとに抵抗を介してVSSに接続(プルダウン)
するか出力モードに設定し、端子を開放(注1、注2、注3、注4)
P45/CS1∼P47/CS3
PD4レジスタのCSi(i=1∼3)に対応する方向ビットを“0”(入力モード)、
CSRレジスタのCSiビットを“0”(チップセレクト禁止)にし、抵抗を介
してVCCに接続(プルアップ)
BHE、ALE、HLDA、XOUT(注5)、
BCLK(注6)
開放
HOLD、RDY、NMI
抵抗を介してVCCに接続(プルアップ)
AVCC
VCCに接続
AVSS、VREF
VSSに接続
注1. 出力モードに設定し、開放する場合、リセットからプログラムによってポートを出力モードに切り替えるまで
は、ポートは入力モードになっています。そのため、端子の電圧レベルが不定となり、ポートが入力モードに
なっている期間、電源電流が増加する場合があります。
また、ノイズやノイズによって引き起こされる暴走などによって、方向レジスタの内容が変化する場合を考慮
し、ソフトウエアで定期的に方向レジスタの内容を再設定した方がプログラムの信頼性が高くなります。
注2. 未使用端子の処理は、マイクロコンピュータの端子からできるだけ短い配線(2cm 以内)で処理してください。
注3. CNVSS 端子にVSS レベルを印加している場合、リセットからプログラムによってプロセッサモードを切り替え
るまでは、これらの端子は入力ポートになっています。そのため、端子の電圧レベルが不安定となり、これら
の端子が入力ポートになっている期間、電源電流が増加する場合があります。
注4. ポートP70 、P71 を出力モードに設定する場合は“L ”を出力してください。
ポートP70 、P71 はN チャネルオープンドレイン出力です。
注5. XIN 端子に外部クロックを入力している場合。
注6. PM0 レジスタのPM07 ビットを“1 ”(BCLK 出力しない)にした場合、抵抗を介してVCC に接続(プルアップ)
してください。
Rev.1.00
2004.03.01
page 241 of 311
M306H3MC-XXXFP/FCFP
マイクロコンピュータ
マイクロコンピュータ
ポートP0∼P10 (入力モード)
・
(P85は除く)
・
ポートP6∼P10( (入力モード)
・
P85は除く)
・
・
・
・
・
(入力モード)
(出力モード)
・
・
・
・
(入力モード)
(出力モード)
開放
NMI
ポートP45/CS1
BHE
∼P47/CS3
HLDA
ALE
XOUT
BCLK(注1)
NMI
XOUT
開放
VCC
AVCC
開放
開放
VCC
HOLD
BYTE
RDY
AVSS
AVCC
VREF
AVSS
VREF
VSS
シングルチップモード時
VSS
メモリ拡張モード時
マイクロプロセッサモード時
注1. PM0レジスタのPM07ビットを“1”(BCLK出力しない)にした場合、抵抗を介してVCCに接続(プルアップ)してください。
図2.15.12. 未使用端子の処理例
Rev.1.00
2004.03.01
page 242 of 311
M306H3MC-XXXFP/FCFP
3. 電気的特性
表3.1. 絶対最大定格
記 号
項
VCC
電源電圧
AVCC
アナログ電源電圧
入力電圧
VI
目
条 件
定 格 値
単位
VCC =AVCC
−0.3∼5.75
V
VCC =AVCC
−0.3∼5.75
V
−0.3∼VCC +0.3
V
RESET, CNVSS, BYTE,
P00∼P07, P10∼P17, P20∼P27,
P30∼P37, P40∼P47, P50∼P57,
P60∼P67, P72∼P77, P80∼P87,
P90∼P97, P100∼P107
VREF, XIN, M1, START
P70, P71
出力電圧
VO
P00∼P07, P10∼P17, P20∼P27,
P30∼P37, P40∼P47, P50∼P57,
P60∼P67, P72∼P77, P80∼P84,
P86, P87, P90∼P97, P100∼P107,
P11
XOUT
V
−0.3∼VCC +0.3
V
−0.3∼5.75
V
900
mW
動作周囲温度
−20∼ 70
℃
保存温度
−20∼125
℃
P70, P71
Pd
消費電力
Topr
Tstg
Rev.1.00
−0.3∼5.75
2004.03.01
page 243 of 311
Topr=25 ℃
M306H3MC-XXXFP/FCFP
表3.2. 推奨動作条件(注1)
記 号
項 目
最 小
4.75
VCC
電源電圧
AVcc
アナログ電源電圧
Vss
電源電圧
AVss
アナログ電源電圧
"H"入力電圧 P31∼P37, P40∼P47, P50∼P57
0
P70, P71
"L "入力電圧 P31∼P37, P40∼P47, P50∼P57
0.8VCC
VCC
V
V
0.8VCC
VCC
V
0.5VCC
VCC
V
0.8VCC
VCC
V
5.75
V
0.2VCC
V
P00∼P07, P10∼P17, P20∼P27, P30 (シングルチップモード時)
0
0.2VCC
V
P00∼P07, P10∼P17, P20∼P27, P30
(メモリ拡張、マイクロプロセッサモード時のデータ入力)
P60∼P67, P70∼P77, P80∼P87, P90∼P97, P100∼P107,
0
0.16VCC
V
XIN, RESET, CNVSS, BYTE, M1, START
0
0.2VCC
複合ビデオ入力電圧
CVIN、SYNCIN
I OH (peak)
"H"尖頭出力電流
(注2、3)
P00∼P07, P10∼P17, P20∼P27,P30∼P37,
P40∼P47, P50∼P57, P60∼P67,P72∼P77,
P80∼P84,P86,P87,P90∼P97,P100∼P107,
P11
P00∼P07, P10∼P17, P20∼P27,P30∼P37,
P40∼P47, P50∼P57, P60∼P67,P72∼P77,
P80∼P84,P86,P87,P90∼P97,P100∼P107,
P11
P00∼P07, P10∼P17, P20∼P27,P30∼P37,
P40∼P47, P50∼P57, P60∼P67,P70∼P77,
P80∼P84,P86,P87,P90∼P97,P100∼P107,
P11
P00∼P07, P10∼P17, P20∼P27,P30∼P37,
P40∼P47, P50∼P57, P60∼P67,P70∼P77,
P80∼P84,P86,P87,P90∼P97,P100∼P107,
P11
"H"平均出力電流
I OH (avg)
"L "尖頭出力電流
I OL (peak)
"L "平均出力電流
I OL (avg)
0.8VCC
2VP-P
f (XIN)
メインクロック入力発振周波数
(注4)
VCC=4.75∼5.25V
f (XCIN)
サブクロック発振周波数
VCC=2.60∼5.25V(注5)
f (BCLK)
CPU動作周波数
0
32.768
0
注5. 低消費電力モードで使用してください。低電圧(VCC=3.0V)で動作を行う場合、シングルチップモードのみ使用できます。
page 244 of 311
V
V
−10.0
mA
−5.0
mA
10.0
mA
5.0
mA
10
MHz
50
kHz
10
MHz
注1. 指定のない場合は、VCC=4.75∼5.25V、Topr=−20∼70℃ です。
注2. 平均出力電流は100msの期間内での平均値です。
注3. ポートP0, P1, P2, P86, P87, P9, P10, P11 のIOL(peak)の合計は80mA以下、ポートP3, P4, P5, P6, P7, P80∼P84 のIOL(peak)の合計
は80mA以下、ポートP0, P1, P2のIOH(peak)の合計は−40mA以下、ポートP3, P4, P5 のIOH(peak)の合計は−40mA以下、ポートP6, P7,
P80∼P84のIOH(peak)の合計は−40mA以下、ポートP86, P87, P9, P10, P11 のIOH(peak)の合計は−40mA以下にしてください。
注4. フラッシュメモリの書き込み/消去は、VCC =5.0V±0.25V で行ってください。
2004.03.01
V
0
VCVIN
Rev.1.00
単位
V
V
0
XIN, RESET, CNVSS, BYTE, M1, START
VIL
5.25
5.0
VCC
P00∼P07, P10∼P17, P20∼P27, P30 (シングルチップモード時)
P00∼P07, P10∼P17, P20∼P27, P30
(メモリ拡張、マイクロプロセッサモード時のデータ入力)
P60∼P67, P72∼P77, P80∼P87, P90∼P97, P100∼P107,
VIH
規 格 値
標 準
最 大
M306H3MC-XXXFP/FCFP
表3.3. A-D変換特性(注1)
記 号
–
–
項 目
分解能
規 格 値
単位
最 小 標 準 最 大
測 定 条 件
VREF =VCC
AN0∼AN7入 力
VREF=
VCC =
5V
絶対精度
RLADDER
tCONV
tSAMP
VREF
ラダー抵抗
変換時間(8bit)、サ ンプル&ホールド機能あり
サンプリング時間
基準電圧
VIA
アナログ入力電圧
ANE X0、ANEX1入力
外部オペアンプ接続モード
VREF =VCC
VREF =VCC =5V、φA D=10MHz
8
±3
Bits
LSB
±4
LSB
40
10
2.8
0 .3
4.75
VCC
kΩ
μs
μs
V
0
VREF
V
注1. 指定のない場合は、VCC =AVCC=VREF=4.75∼5.25V、VSS=AVSS=0V、Topr=−20∼70℃です。
注2. AD動作クロックの周波数(φA Dの周波数)は10MHz以下にしてください。
注3. サンプル&ホールド機能なしのときは、
φA Dの周波数は250kHz以上にしてください。
サンプル&ホールド機能ありのときは、
φA Dの周波数は1MHz以上にしてください。
表3.4. フラッシュメモリの電気的特性(注1)
記号
項 目
最 小
規 格 値
標 準
最 大
−
ワードプログラム時間
30
200
−
ブロックイレーズ時間
1
4
−
イレーズ全アンロックブロック時間
−
ロックビットプログラム時間
tps
フラッシュメモリ回路安定待ち時間
単位
μs
s
1×n
4×n
30
200
μs
15
μs
s
注1. 指定のない場合は、VCC = 4.75∼5.25V、Topr=0∼60℃です。
注2. nはイレーズするブロック数です。
表3.5. フラッシュメモリの書き込み/消去電圧と読み出し動作電圧特性 (Topr=0∼60℃)
フラッシュ書き込み、消去電圧
VCC =5.0±0.25
フラッシュ読み出し動作電圧
VCC =2.60∼5.25
表3.6. 電源回路のタイミング特性
記 号
測 定 条 件
項 目
td(P-R)
電源投入時内部電源安定時間
td(R-S)
STOP解除時間
td(W-S)
低消費電力モードウエイトモード解除時間
td(M-L)
メインクロック発振開始時内部電源安定時間 (注1)
最 小
VCC = 5.0V
注1. XIN-XOUT発振の場合
ストップモードを
解除するための
割り込み
CPUクロック
td(R-S)
Rev.1.00
2004.03.01
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規 格 値
標 準
最 大
単位
2
ms
150
μs
150
μs
50
μs
M306H3MC-XXXFP/FCFP
VCC = 5V
表3.7. 電気的特性(1)(注1)
記 号
測 定 条 件
項 目
最 小
P00∼P07,P10∼P17,P20∼P27,P30∼P37,
P40∼P47,P50∼P57
P60∼P67,P72∼P77,P80∼P84,P86,P87,P90∼P97,
P100∼P107,P11
"H"出力電圧
VOH
"H"出力電圧
P00∼P07,P10∼P17,P20∼P27,P30∼P37,
P40∼P47,P50∼P57
P60∼P67,P72∼P77,P80∼P84,P86,P87,P90∼P97,
P100∼P107,P11
VOH
VOH
"H"出力電圧 XOUT
"H"出力電圧 XCOUT
VOL
"L "出力電圧 LP2∼LP4
VOL
"L"出力電圧
"L"出力電圧
XOUT
XCOUT
ヒステリシス
VT+-VT-
VT+-VT-
I IH
I IL
RPULLUP
VCC
V
V
3.75
VCC
LOWPOWER
IOH=−0.5mA
VCC −2.0
VCC
HIGHPOWER
無負荷時
2.5
LOWPOWER
無負荷時
1.6
IOL=5mA
2.0
V
IOL=200μA
0.45
V
VCC=4.75V, IOL=0.05mA
0.4
IOL=1mA
2.0
LOWPOWER
IOL=0.5mA
HIGHPOWER
無負荷時
0
LOWPOWER
無負荷時
0
HOLD, RDY, TA0IN∼TA4IN,
TB0IN∼TB5IN, INT0∼INT5, NMI,
ADTRG, CTS0∼CTS2, SCL, SDA,
CLK0∼CLK4,TA2OUT∼TA4OUT,
KI0∼KI3, RxD0∼RxD2, SIN3, SIN4
P00∼P07,P10∼P17,P20∼P27,P30∼P37,
P40∼P47,P50∼P57,P60∼P67,P70∼P77,
P80∼P87,P90∼P97,P100∼P107
XIN, RESET, CNVss, BYTE, M1, START
V
V
HIGHPOWER
P00∼P07,P10∼P17,P20∼P27,P30∼P37,
P40∼P47,P50∼P57,P60∼P67,P72∼P77,
P80∼P84,P86,P87,P90∼P97,P100∼P107,
プルアップ
抵抗
VCC −0.3
VCC −2.0
ヒステリシス RESET
P00∼P07,P10∼P17,P20∼P27,P30∼P37,
"H"入力電流
P40∼P47,P50∼P57,P60∼P67,P70∼P77,
P80∼P87,P90∼P97,P100∼P107
XIN, RESET, CNVss, BYTE, M1, START
"L"入力電流
IOH=−200μA
IOH=−1mA
P00∼P07,P10∼P17,P20∼P27,P30∼P37,
P40∼P47,P50∼P57
P60∼P67,P72∼P77,P80∼P84,P86,P87,P90∼P97,
P100∼P107,P11
"L"出力電圧
VOL
単位
VCC
HIGHPOWER
P00∼P07,P10∼P17,P20∼P27,P30∼P37,
P40∼P47,P50∼P57
P60∼P67,P72∼P77,P80∼P84,P86,P87,P90∼P97,
P100∼P107,P11
"L"出力電圧
VOL
VCC −2.0
最 大
V
VCC=4.75V, IOH=−0.05mA
"H"出力電圧 LP2∼LP4
VOH
IOH=−5mA
規 格 値
標 準
2.0
V
V
V
0.2
1.0
V
0.2
2.2
V
VI=5V
5.0
μA
VI=0V
−5.0
μA
170
kΩ
VI=0V
30
50
RfXIN
帰還抵抗
XIN
RfXCIN
帰還抵抗
XCIN
VRAM
RAM保持電圧
VSYNCIN
垂直同期信号振幅
0.3
0.6
1.2
Vdat(text)
テレテキスト信号振幅
0.6
0.9
1.4
V
14.6
15.625
17.0
KHz
fH
1.5
ストップモード時
水平同期信号周波数
注1. 指定のない場合は、VCC= 4.75 ∼5.25 V、VSS=0V、Topr=−20∼70℃、f(BCLK)=10MHzです。
Rev.1.00
2004.03.01
MΩ
15
page 246 of 311
MΩ
2.0
V
V
M306H3MC-XXXFP/FCFP
VCC=3V
表3.8. 電気的特性(2)(注1)
記 号
"H"出力電圧
P00∼P07,P10∼P17,P20∼P27,P30∼P37,
P40∼P47,P50∼P57,P60∼P67,P72∼P77,
P80∼P84,P86,P87,P90∼P97,P100∼P107,
P11
VOH
VOH
"H"出力電圧
XCOUT
"L"出力電圧
"L"出力電圧
XCOUT
ヒステリシス
RfXCIN
2.5
無負荷時
1.6
HIGHPOWER
無負荷時
0
LOWPOWER
無負荷時
0
RESET
0.2
P00∼P07,P10∼P17,P20∼P27,P30∼P37,
P40∼P47,P50∼P57,P60∼P67,P70∼P77,
P80∼P87,P90∼P97,P100∼P107,
XIN, RESET, CNVss, BYTE, M1, START
P00∼P07,P10∼P17,P20∼P27,P30∼P37,
P40∼P47,P50∼P57,P60∼P67,P70∼P77,
P80∼P87,P90∼P97,P100∼P107,
XIN, RESET, CNVss, BYTE, M1, START
プルアップ抵抗
帰還抵抗
P00∼P07,P10∼P17,P20∼P27,P30∼P37,
P40∼P47,P50∼P57,P60∼P67,P72∼P77,
P80∼P84,P86,P87,P90∼P97,P100∼P107,
2004.03.01
V
V
V
1.8
V
VI=3V
4.0
μA
VI=0V
−4.0
μA
500
kΩ
VI=0V
XCIN
page 247 of 311
V
0.8
注1. 指定のない場合は、VCC=3.0V、VSS=0V、Topr=−20∼70℃、f(XCIN)=32KHzです。
シングルチップモード、低消費電力モードで使用してください。
Rev.1.00
単位
V
0.5
IOL=1mA
"H"入力電流
"L"入力電流
RPULLUP
無負荷時
ヒステリシス
IIL
最 大
VCC
HIGHPOWER
0.2
IIH
標 準
VCC−0.5
TA0 IN∼TA4IN, TB0IN∼TB5IN, INT0∼INT5
TA2 OUT∼TA4OUT, KI0∼KI3
VT+-VTVT+-VT-
IOH=−1mA
規 格 値
最 小
LOWPOWER
P00∼P07,P10∼P17,P20∼P27,P30∼P37,
P40∼P47,P50∼P57,P60∼P67,P70∼P77,
P80∼P84,P86,P87,P90∼P97,P100∼P107,
P11
VOL
VOL
測 定 条 件
項 目
50
(0.7)
100
25
MΩ
M306H3MC-XXXFP/FCFP
表3.9. 電気的特性(3)(注1)
記 号
測 定 条 件
項 目
最 小
シングルチップモードで、
出力端子は開放、その他の
端子はVss
f(BCLK)=10MHz
VCC=5.0V
f(BCLK)=10MHz
フラッシュメモリ
VCC=5.0V
マスクROM
最 大
50
100
50
100
単位
mA
mA
フラッシュメモリ f(BCLK)=10MHz
プログラム
VCC=5.0V
15
mA
フラッシュメモリ f(BCLK)=10MHz
イレーズ
VCC=5.0V
25
mA
25
μA
25
μA
420
μA
f(BCLK)=32kHz
ウエイトモード時(注2), (注4)
発振能力High, VCC=5.0V
7.5
μA
f(BCLK)=32kHz
ウエイトモード時(注2), (注4)
発振能力Low, VCC=5.0V
5.0
f(XCIN)=32kHz
低消費電力モード時
ROM上(注3), (注4)
マスクROM
ICC
規 格 値
標 準
電源電流
フラッシュメモリ
VCC=5.0V
f(BCLK)=32kHz
低消費電力モード時
RAM上(注3), (注4) VCC=5.0V
f(BCLK)=32kHz
低消費電力モード時
フラッシュメモリ上(注3), (注4)
VCC=5.0V
マスクROM、
フラッシュメモリ f(BCLK)=32kHz
ウエイトモード時(注2), (注4)
発振能力High, VCC=3.0V
10.0
μA
μA
6.0
f(BCLK)=32kHz
ウエイトモード時(注2), (注4)
発振能力Low, VCC=3.0V
2.0
8.0
μA
ストップモード時 (注4)
Topr=25℃ VCC=5.0V
0.8
5.0
μA
注1. 指定のない場合は、VCC=5V、VSS=0V、Topr= 25 ℃、 f(BCLK)=10MHzです。
注2. fC32にてタイマ1本を動作させている状態です。(スライサ動作OFF)
注3. 実行するプログラムが存在するメモリを示す。
注4. ・VDD2, VDD3は全てVCCと同電位。
・拡張レジスタ(アドレス3516 DD13)STBY1と(アドレス3316 DD11)STBY0を“1”に設定し、その他の拡張レジスタ(アドレス0016∼3616)は初期状態に設定。
・FSCIN端子へのクロック入力は停止。
・SYNCIN端子、CVIN1端子への入力は停止。
表3.10. ビデオ信号入力条件(注1)
記 号
項 目
測 定 条 件
最 小
VIN-CU
複合ビデオ信号入力クランプ電圧
注1. 指定のない場合は、VCC=5.0V、Topr=−20∼70℃です。
Rev.1.00
2004.03.01
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シンクチップ電圧
規 格 値
標 準
1.0
最 大
単位
V
M306H3MC-XXXFP/FCFP
VCC = 5V
タイミング必要条件
(指定のない場合は、VCC=5V、VSS=0V、Topr=−20∼70℃)
表3.11. 外部クロック入力(XIN入力)
規 格 値
記 号
項 目
外部クロック入力サイクル時間
tc
tw(H)
tw(L)
tr
最 大
単位
ns
100
50
50
外部クロック入力 "H"パルス幅
外部クロック入力 "L" パルス幅
外部クロック立ち上がり時間
外部クロック立ち下がり時間
tf
最 小
15
15
ns
ns
ns
ns
表3.12. メモリ拡張モード、マイクロプロセッサモード
記 号
項 目
規 格 値
単位
tac1(RD-DB)
データ入力アクセス時間
(ウエイトなし設定)
最 大
(注1)
tac2(RD-DB)
データ入力アクセス時間
(ウエイトあり設定)
(注2)
ns
ns
tac3(RD-DB)
(注3)
ns
tsu(RDY-BCLK )
tsu(HOLD-BCLK )
th(RD-DB)
データ入力アクセス時間 (マルチプレクスバス領域をアクセスした場合)
データ入力セットアップ時間
RDY入力セットアップ時間
HOLD入力セットアップ時間
データ入力ホールド時間
th(BCLK -RDY)
RDY入力ホールド時間
0
0
th(BCLK-HOLD )
HOLD入力ホールド時間
0
td(BCLK-HLDA )
HLDA出力遅延時間
tsu(DB-RD)
最 小
40
ns
30
ns
ns
ns
40
ns
ns
40
ns
注1. BCLKの周波数に応じて次の計算式で算出されます。
0.5×109
f(BCLK)
−45 [ns]
注2. BCLKの周波数に応じて次の計算式で算出されます。
(n-0.5)×109
−45 [ns]
f(BCLK)
nは1ウエイト設定の場合“2”、2ウエイト設定の場合“3”、
3ウエイト設定の場合“4”
注3. BCLKの周波数に応じて次の計算式で算出されます。
(n-0.5)×109
−45 [ns]
f(BCLK)
nは2ウエイト設定の場合“2”、3ウエイト設定の場合“3”
表3.13. リモコン入力
規 格 値
記 号
tw(RMTH)
tw(RMTL)
項 目
RMTIN入力 "H"パルス幅
RMTIN入力 "L" パルス幅
最 小
最 大
単位
μs
μs
61
61
表3.14. ジャストクロック入力
規 格 値
記 号
tw(JSTH)
tw(JSTL)
Rev.1.00
項 目
JSTIN入力 "H"パルス幅
JSTIN入力 "L" パルス幅
2004.03.01
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最 小
61
61
最 大
単位
μs
μs
M306H3MC-XXXFP/FCFP
VCC = 5V
タイミング必要条件
(指定のない場合は、VCC=5V、VSS=0V、Topr=−20∼70℃)
表3.15. タイマA入力(イベントカウンタモードのカウント入力)
記 号
項 目
tc(TA)
TAiIN入力サイクル時間
tw(TAH)
TAiIN入力 "H" パルス幅
tw(TAL)
TAiIN入力 "L " パルス幅
規 格 値
最 小
最 大
100
40
単位
ns
ns
ns
40
表3.16. タイマA入力(タイマモードのゲーティング入力)
記 号
項 目
規 格 値
最 小
最 大
単位
tc(TA)
TAiIN入力サイクル時間
400
ns
tw(TAH)
tw(TAL)
TAiIN入力 "H" パルス幅
TAiIN入力 "L " パルス幅
200
200
ns
ns
表3.17. タイマA入力(ワンショットタイマモードの外部トリガ入力)
記 号
項 目
tc(TA)
TAiIN入力サイクル時間
tw(TAH)
tw(TAL)
TAiIN入力 "H" パルス幅
TAiIN入力 "L " パルス幅
規 格 値
最 小
最 大
200
100
100
単位
ns
ns
ns
表3.18. タイマA入力(パルス幅変調モードの外部トリガ入力)
記 号
項 目
tw(TAH)
TAiIN入力 "H" パルス幅
tw(TAL)
TAiIN入力 "L " パルス幅
規 格 値
最 小
最 大
100
100
単位
ns
ns
表3.19. タイマA入力(イベントカウンタモードのアップダウン入力)
記 号
項 目
tc(UP)
TAiOUT入力サイクル時間
tw(UPH)
TAiOUT入力 "H" パルス幅
tw(UPL)
tsu(UP-TIN)
th(TIN-UP)
TAiOUT入力 "L " パルス幅
TAiOUT入力セットアップ時間
TAiOUT入力ホールド時間
Rev.1.00
2004.03.01
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規 格 値
最 小 最 大
2000
1000
1000
400
400
単位
ns
ns
ns
ns
ns
M306H3MC-XXXFP/FCFP
VCC = 5V
タイミング必要条件
(指定のない場合は、VCC=5V、VSS=0V、Topr=−20∼70℃)
表3.20. タイマB入力(イベントカウンタモードのカウント入力)
記 号
項 目
規 格 値
最 小 最 大
単位
tc(TB)
TBiIN 入力サイクル時間(片エッジカウント)
100
ns
tw(TBH)
tw(TBL)
TBiIN 入力 "H" パルス幅(片エッジカウント)
TBiIN 入力 "L " パルス幅(片エッジカウント)
40
tc(TB)
TBiIN 入力サイクル時間(両エッジカウント)
40
200
ns
ns
ns
tw(TBH)
TBiIN 入力 "H" パルス幅(両エッジカウント)
80
ns
tw(TBL)
TBiIN 入力 "L " パルス幅(両エッジカウント)
80
ns
表3.21. タイマB入力(パルス周期測定モード)
記 号
項 目
規 格 値
最 小
最 大
単位
tc(TB)
TBiIN入力サイクル時間
400
ns
tw(TBH)
tw(TBL)
TBiIN入力 "H" パルス幅
TBiIN入力 "L " パルス幅
200
200
ns
ns
表3.22. タイマB入力(パルス幅測定モード)
記 号
項 目
規 格 値
最 小
最 大
単位
tc(TB)
TBiIN入力サイクル時間
400
ns
tw(TBH)
tw(TBL)
TBiIN入力 "H" パルス幅
TBiIN入力 "L " パルス幅
200
ns
ns
200
表3.23. A-Dトリガ入力
記 号
項 目
tc(AD)
ADTRG入力サイクル時間(トリガ可能最小)
tw(ADL)
ADTRG入力 "L " パルス幅
規 格 値
最 大
最 小
単位
1000
ns
125
ns
表3.24. シリアルI/O
記 号
項 目
規 格 値
最 小
最 大
単位
tc(CK)
CLKi入力サイクル時間
200
ns
tw(CKH)
CLKi入力 "H" パルス幅
100
ns
tw(CKL)
td(C-Q)
CLKi入力 "L " パルス幅
TxDi出力遅延時間
100
80
ns
ns
th(C-Q)
TxDiホールド時間
RxDi入力セットアップ時間
0
30
ns
tsu(D-C)
th(C-D)
RxDi入力ホールド時間
90
ns
ns
_______
表3.25. 外部割り込みINTi入力
記 号
項 目
tw(INH)
INTi入力 "H" パルス幅
tw(INL)
INTi入力 "L " パルス幅
Rev.1.00
2004.03.01
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規 格 値
最 小
最 大
250
250
単位
ns
ns
M306H3MC-XXXFP/FCFP
VCC = 5V
スイッチング特性
(指定のない場合は、VCC=5V、VSS=0V、Topr=−20∼70℃)
表3.26. メモリ拡張モード、マイクロプロセッサモード(ウエイトなし設定の場合)
測 定 条 件
項 目
記 号
td(BCLK-AD)
th(BCLK-AD)
th(RD-AD)
th(WR-AD)
td(BCLK-CS)
th(BCLK-CS)
td(BCLK-ALE)
th(BCLK-ALE)
td(BCLK-RD)
th(BCLK-RD)
td(BCLK-WR)
th(BCLK-WR)
td(BCLK-DB)
th(BCLK-DB)
td(DB-WR)
th(WR-DB)
アドレス出力遅延時間
アドレス出力保持時間(BCLK基準)
アドレス出力保持時間(RD基準)
アドレス出力保持時間(WR基準)
チップセレクト出力遅延時間
規 格 値
最 小
最 大
40
4
0
(注2)
40
チップセレクト出力保持時間(BCLK基準)
ALE信号出力遅延時間
ALE信号出力保持時間
RD信号出力遅延時間
RD信号出力保持時間
WR信号出力遅延時間
WR信号出力保持時間
データ出力遅延時間(BCLK基準)
4
図3.1
40
-4
40
0
40
0
40
4
データ出力保持時間(BCLK基準)
データ出力遅延時間(WR基準)
データ出力保持時間(WR基準)(注3)
(注1)
(注2)
単位
ns
ns
ns
ns
ns
ns
ns
ns
ns
ns
ns
ns
ns
ns
ns
ns
注1. BCLKの周波数に応じて次の計算式で算出されます。
0.5×109
f(BCLK)
−40
[ns]
注2. BCLKの周波数に応じて次の計算式で算出されます。
0.5×109
f(BCLK)
−10
[ns]
注3. この規格値は出力がオフするタイミングを示しており、データ
バスの保持時間を示すものではありません。データバスの保持
時間は付加容量やプルアップ(プルダウン)抵抗値によって異なり
ます。
右図の回路でデータバスの保持時間は、
t = −CR × ln (1−VOL / VCC )
で表されます。
例えば、VOL = 0.2VCC 、C = 30pF、R = 1kΩとすると、
出力“L”レベルの保持時間は、
t = −30pF × 1kΩ × ln (1 − 0.2VCC / VCC )
= 6.7ns
となります。
P0
P1
P2
P3
P4
P5
P6
P7
P8
P9
P10
図3.1. ポートP0∼P10の測定回路
Rev.1.00
2004.03.01
page 252 of 311
30pF
R
DBi
C
M306H3MC-XXXFP/FCFP
VCC = 5V
スイッチング特性
(指定のない場合は、VCC=5V、VSS=0V、Topr=−20∼70℃)
表3.27. メモリ拡張モード、マイクロプロセッサモード
(1∼3ウエイト設定、外部領域をアクセスした場合)
記 号
td(BCLK-AD)
th(BCLK-AD)
th(RD-AD)
th(WR-AD)
td(BCLK-CS)
th(BCLK-CS)
td(BCLK-ALE)
th(BCLK-ALE)
td(BCLK-RD)
th(BCLK-RD)
td(BCLK-WR)
th(BCLK-WR)
td(BCLK-DB)
th(BCLK-DB)
td(DB-WR)
th(WR-DB)
項 目
測 定 条 件
規 格 値
最 小
最 大
アドレス出力遅延時間
単位
40
4
0
アドレス出力保持時間(BCLK基準)
アドレス出力保持時間(RD基準)
アドレス出力保持時間(WR基準)
チップセレクト出力遅延時間
(注2)
40
4
チップセレクト出力保持時間(BCLK基準)
ALE信号出力遅延時間
ALE信号出力保持時間
RD信号出力遅延時間
RD信号出力保持時間
WR信号出力遅延時間
WR信号出力保持時間
データ出力遅延時間(BCLK基準)
データ出力保持時間(BCLK基準)
データ出力遅延時間(WR基準)
データ出力保持時間(WR基準)(注3)
40
図3.1
-4
40
0
40
0
40
4
(注1)
(注2)
ns
ns
ns
ns
ns
ns
ns
ns
ns
ns
ns
ns
ns
ns
ns
ns
注1. BCLKの周波数に応じて次の計算式で算出されます。
(n−0.5)×109
−40
f(BCLK)
[ns]
nは1ウエイト設定の場合“1”、2ウエイト設定の場合“2”、
3ウエイト設定の場合“3”
注2. BCLKの周波数に応じて次の計算式で算出されます。
0.5×109
f(BCLK)
−10
[ns]
注3. この規格値は出力がオフするタイミングを示しており、データ
バスの保持時間を示すものではありません。データバスの保持
時間は付加容量やプルアップ(プルダウン)抵抗値によって異なり
ます。
右図の回路でデータバスの保持時間は、
t = −CR × ln (1−VOL / VCC )
で表されます。
例えば、VOL = 0.2VCC 、C = 30pF、R = 1kΩとすると、
出力“L”レベルの保持時間は、
t = −30pF × 1kΩ × ln (1 − 0.2VCC / VCC )
= 6.7ns
Rev.1.00
2004.03.01
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R
DBi
C
M306H3MC-XXXFP/FCFP
VCC = 5V
スイッチング特性
(指定のない場合は、VCC=5V、VSS=0V、Topr=−20∼70℃)
表3.28. メモリ拡張モード、マイクロプロセッサモード
(2∼3ウエイト設定、外部領域をアクセスし、かつマルチプレクスバスを選択した場合)
記 号
td(BCLK-AD)
th(BCLK-AD)
th(RD-AD)
th(WR-AD)
td(BCLK-CS)
th(BCLK-CS)
th(RD-CS)
th(WR-CS)
td(BCLK-RD)
th(BCLK-RD)
td(BCLK-WR)
th(BCLK-WR)
td(BCLK-DB)
th(BCLK-DB)
td(DB-WR)
th(WR-DB)
td(BCLK-ALE)
th(BCLK-ALE)
td(AD-ALE)
th(ALE-AD)
項 目
測 定 条 件
アドレス出力遅延時間
アドレス出力保持時間(BCLK基準)
アドレス出力保持時間(RD基準)
アドレス出力保持時間(WR基準)
チップセレクト出力遅延時間
チップセレクト出力保持時間(BCLK基準)
チップセレクト出力保持時間(RD基準)
チップセレクト出力保持時間(WR基準)
RD信号出力遅延時間
RD信号出力保持時間
WR信号出力遅延時間
WR信号出力保持時間
データ出力遅延時間(BCLK基準)
データ出力保持時間(BCLK基準)
データ出力遅延時間(WR基準)
td(AD-RD)
td(AD-WR)
データ出力保持時間(WR基準)
ALE出力遅延時間(BCLK基準)
ALE出力保持時間(BCLK基準)
ALE出力遅延時間(アドレス基準)
ALE出力保持時間(アドレス基準)
アドレス後RD信号出力遅延時間
アドレス後WR信号出力遅延時間
tdZ(RD-AD)
アドレス出力フローティング開始時間
規 格 値
最 小
最 大
40
4
(注1)
(注1)
40
4
(注1)
(注1)
ns
ns
ns
ns
ns
ns
ns
40
0
図3.1
単位
40
0
40
4
(注2)
(注1)
ns
ns
ns
ns
ns
ns
ns
ns
−4
(注3)
(注4)
ns
ns
ns
ns
ns
0
0
ns
ns
40
8
ns
注1. BCLKの周波数に応じて次の計算式で算出されます。
0.5×109
f(BCLK)
−10
[ns]
注2. BCLKの周波数に応じて次の計算式で算出されます。
(n−0.5)×109 −40
[ns]
f(BCLK)
nは2ウエイト設定の場合“2”、3ウエイト設定の場合“3”
注3. BCLKの周波数に応じて次の計算式で算出されます。
0.5×109
f(BCLK)
−25
[ns]
注4. BCLKの周波数に応じて次の計算式で算出されます。
0.5×109
f(BCLK)
Rev.1.00
2004.03.01
−15
[ns]
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M306H3MC-XXXFP/FCFP
VCC = 5V
tc(TA)
tw(TAH)
TAiIN入力
tw(TAL)
tc(UP)
tw(UPH)
TAiOUT入力
tw(UPL)
TAiOUT入力
(アップダウン入力)
イベントカウンタモード時
TAiIN入力
(立ち下がりカウント選択時)
th(TIN-UP) tsu(UP-TIN)
TAiIN入力
(立ち上がりカウント選択時)
イベントカウンタモードの二相パルス入力
tC(TA)
TAiIN入力
tsu(TAIN-TAOUT)
tsu(TAIN-TAOUT)
tsu(TAOUT-TAIN)
TAiOUT入力
tsu(TAOUT-TAIN)
tc(TB)
tw(TBH)
TBiIN入力
tw(TBL)
tc(AD)
tw(ADL)
ADTRG入力
図3.2. タイミング図(1)
Rev.1.00
2004.03.01
page 255 of 311
M306H3MC-XXXFP/FCFP
VCC = 5V
tc(CK)
tw(CKH)
CLKi
tw(CKL)
th(C-Q)
TxDi
td(C-Q)
tsu(D-C)
RxDi
tw(INL)
INTi入力
tw(INH)
図3.3. タイミング図(2)
Rev.1.00
2004.03.01
page 256 of 311
th(C-D)
M306H3MC-XXXFP/FCFP
VCC = 5V
メモリ拡張モード、マイクロプロセッサモード
(ウエイトあり設定の場合に有効)
BCLK
RD
(セパレートバス)
WR, WRL, WRH
(セパレートバス)
RD
(マルチプレクスバス)
WR, WRL, WRH
(マルチプレクスバス)
RDY 入力
tsu(RDY−BCLK)
th(BCLK−RDY)
(ウエイトあり設定、ウエイトなし設定共通)
BCLK
tsu(HOLD−BCLK)
th(BCLK−HOLD)
HOLD 入力
HLDA 出力
td(BCLK−HLDA)
P0, P1, P2,
P3, P4,
P50∼P52
td(BCLK−HLDA)
Hi−Z
注1. BYTE端子の入力レベル、PM0レジスタのPM06ビット、PM1レジスタのPM11ビットにかかわらず
上記ピンはすべてハイインピーダンス状態になります。
測定条件
・VCC =5V
・入力タイミング電圧:VIL=1.0V、VIH=4.0V
・出力タイミング電圧:VOL=2.5V、VOH=2.5V
図3.4. タイミング図(3)
Rev.1.00
2004.03.01
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M306H3MC-XXXFP/FCFP
メモリ拡張モード、マイクロプロセッサモード(ウエイトなし設定の場合)
読み出しタイミング
BCLK
td(BCLK-CS)
th(BCLK-CS)
40ns.max
4ns.min
CSi
tcyc
td(BCLK-AD)
th(BCLK-AD)
40ns.max
4ns.min
ADi
BHE
th(BCLK-ALE)
td(BCLK-ALE)
-4ns.min
40ns.max
th(RD-AD)
0ns.min
ALE
td(BCLK-RD)
40ns.max
th(BCLK-RD)
0ns.min
RD
tac1(RD-DB)
(0.5×tcyc-45)ns.max
DB
Hi-Z
tSU(DB-RD)
40ns.min
th(RD-DB)
0ns.min
書き込みタイミング
BCLK
td(BCLK-CS)
th(BCLK-CS)
40ns.max
4ns.min
CSi
tcyc
td(BCLK-AD)
th(BCLK-AD)
40ns.max
4ns.min
ADi
BHE
td(BCLK-ALE)
th(BCLK-ALE)
40ns.max
th(WR-AD)
(0.5×tcyc−10)ns.min
−4ns.min
ALE
td(BCLK-WR)
40ns.max
th(BCLK-WR)
0ns.min
WR,WRL,
WRH
td(BCLK-DB)
th(BCLK-DB)
40ns.max
DBi
td(DB-WR)
1
tcyc=
f(BCLK)
(0.5×tcyc-40)ns.min
測定条件
・VCC =5V
・入力タイミング電圧: VIL=0.8V、VIH=2.0V
・出力タイミング電圧: VOL=0.4V、VOH=2.4V 図3.5. タイミング図(4)
Rev.1.00
4ns.min
Hi-Z
2004.03.01
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th(WR-DB)
(0.5×tcyc−10)ns.min
VCC = 5V
M306H3MC-XXXFP/FCFP
VCC = 5V
メモリ拡張モード、マイクロプロセッサモード
(1ウエイト設定、外部領域をアクセスした場合)
読み出しタイミング
BCLK
td(BCLK-CS)
th(BCLK-CS)
40ns.max
4ns.min
CSi
tcyc
td(BCLK-AD)
th(BCLK-AD)
40ns.max
4ns.min
ADi
BHE
td(BCLK-ALE)
th(RD-AD)
th(BCLK-ALE)
40ns.max
0ns.min
−4ns.min
ALE
td(BCLK-RD)
th(BCLK-RD)
40ns.max
0ns.min
RD
tac2(RD-DB)
(1.5×tcyc-45)ns.max
Hi-Z
DB
th(RD-DB)
tSU(DB-RD)
0ns.min
40ns.min
書き込みタイミング
BCLK
td(BCLK-CS)
th(BCLK-CS)
40ns.max
4ns.min
CSi
tcyc
td(BCLK-AD)
th(BCLK-AD)
40ns.max
4ns.min
ADi
BHE
td(BCLK-ALE)
th(BCLK-ALE)
40ns.max
th(WR-AD)
(0.5×tcyc−10)ns.min
−4ns.min
ALE
td(BCLK-WR)
40ns.max
th(BCLK-WR)
0ns.min
WR,WRL,
WRH
td(BCLK-DB)
th(BCLK-DB)
40ns.max
td(DB-WR)
tcyc=
1
(0.5×tcyc-40)ns.min
f(BCLK)
測定条件
・VCC =5V
・入力タイミング電圧: VIL=0.8V、VIH=2.0V
・出力タイミング電圧: VOL=0.4V、VOH=2.4V 図3.6. タイミング図(5)
Rev.1.00
4ns.min
Hi-Z
DBi
2004.03.01
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th(WR-DB)
(0.5×tcyc−10)ns.min
M306H3MC-XXXFP/FCFP
VCC = 5V
メモリ拡張モード、マイクロプロセッサモード
(2ウエイト設定、外部領域をアクセスした場合)
読み出しタイミング
tcyc
BCLK
th(BCLK-CS)
td(BCLK-CS)
4ns.min
40ns.max
CSi
td(BCLK-AD)
th(BCLK-AD)
40ns.max
4ns.min
ADi
BHE
td(BCLK-ALE)
40ns.max
th(BCLK-ALE)
th(RD-AD)
-4ns.min
0ns.min
ALE
th(BCLK-RD)
0ns.min
td(BCLK-RD)
40ns.max
RD
tac2(RD-DB)
(2.5×tcyc-45)ns.max
DBi
Hi-Z
tSU(DB-RD)
40ns.min
th(RD-DB)
0ns.min
書き込みタイミング
tcyc
BCLK
td(BCLK-CS)
40ns.max
th(BCLK-CS)
td(BCLK-AD)
40ns.max
th(BCLK-AD)
4ns.min
CSi
4ns.min
ADi
BHE
td(BCLK-ALE)
40ns.max
th(WR-AD)
(0.5×tcyc−10)ns.min
th(BCLK-ALE)
-4ns.min
ALE
td(BCLK-WR)
40ns.max
th(BCLK-WR)
0ns.min
WR, WRL
WRH
td(BCLK-DB)
40ns.max
Hi-Z
DB
td(DB-WR)
tcyc=
(1.5×tcyc-40)ns.min
1
f(BCLK)
測定条件
・VCC =5V
・入力タイミング電圧: VIL=0.8V、VIH=2.0V
・出力タイミング電圧: VOL=0.4V、VOH=2.4V 図3.7. タイミング図(6)
Rev.1.00
th(BCLK-DB)
4ns.min
2004.03.01
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th(WR-DB)
(0.5×tcyc−10)ns.min
M306H3MC-XXXFP/FCFP
VCC = 5V
メモリ拡張モード、マイクロプロセッサモード
(3ウエイト設定、外部領域をアクセスした場合)
読み出しタイミング
tcyc
BCLK
th(BCLK-CS)
4ns.min
td(BCLK-CS)
40ns.max
CSi
th(BCLK-AD)
td(BCLK-AD)
40ns.max
4ns.min
ADi
BHE
td(BCLK-ALE)
th(RD-AD)
0ns.min
th(BCLK-ALE)
40ns.max
-4ns.min
ALE
th(BCLK-RD)
td(BCLK-RD)
40ns.max
0ns.min
RD
tac2(RD-DB)
(3.5×tcyc-45)ns.max
DBi
Hi-Z
tSU(DB-RD)
th(RD-DB)
40ns.min
0ns.min
書き込みタイミング
tcyc
BCLK
th(BCLK-CS)
td(BCLK-CS)
40ns.max
4ns.min
CSi
td(BCLK-AD)
th(BCLK-AD)
40ns.max
4ns.min
ADi
BHE
td(BCLK-ALE)
40ns.max
th(WR-AD)
th(BCLK-ALE)
(0.5×tcyc−10)ns.min
-4ns.min
ALE
td(BCLK-WR)
40ns.max
th(BCLK-WR)
0ns.min
WR, WRL
WRH
td(BCLK-DB)
th(BCLK-DB)
40ns.max
4ns.min
Hi-Z
DB
td(DB-WR)
tcyc=
(2.5×tcyc-40)ns.min
1
f(BCLK)
測定条件
・VCC =5V
・入力タイミング電圧: VIL=0.8V、VIH=2.0V
・出力タイミング電圧: VOL=0.4V、VOH=2.4V 図3.8. タイミング図(7)
Rev.1.00
2004.03.01
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th(WR-DB)
(0.5×tcyc−10)ns.min
M306H3MC-XXXFP/FCFP
VCC = 5V
メモリ拡張モード、マイクロプロセッサモード
(1ウエイト設定または2ウエイト設定、外部領域をアクセスし、かつマルチプレクスバスを使用した場合)
読み出しタイミング
BCLK
td(BCLK-CS)
th(RD-CS)
(0.5×tcyc-10)ns.min
tcyc
40ns.max
th(BCLK-CS)
4ns.min
CSi
td(AD-ALE)
th(ALE-AD)
(0.5×tcyc-25)ns.min
ADi
/DBi
(0.5×tcyc-15)ns.min
アドレス
データ入力
tdZ(RD-AD)
8ns.max
tac3(RD-DB)
(1.5×tcyc-45)ns.max
tSU(DB-RD)
アドレス
th(RD-DB)
0ns.min
40ns.min
td(AD-RD)
0ns.min
td(BCLK-AD)
th(BCLK-AD)
4ns.min
40ns.max
ADi
BHE
td(BCLK-ALE)
th(BCLK-ALE)
25ns.max
th(RD-AD)
−4ns.min
(0.5×tcyc-10)ns.min
ALE
td(BCLK-RD)
th(BCLK-RD)
40ns.max
0ns.min
RD
書き込みタイミング
BCLK
td(BCLK-CS)
th(BCLK-CS)
th(WR-CS)
tcyc
4ns.min
(0.5×tcyc-10)ns.min
40ns.max
CSi
th(BCLK-DB)
td(BCLK-DB)
4ns.min
40ns.max
ADi
/DBi
アドレス
データ出力
td(DB-WR)
(1.5×tcyc-40)ns.min
td(AD-ALE)
(0.5×tcyc-25)ns.min
アドレス
th(WR-DB)
(0.5×tcyc-10)ns.min
td(BCLK-AD)
th(BCLK-AD)
4ns.min
40ns.max
ADi
BHE
td(BCLK-ALE)
40ns.max
th(BCLK-ALE)
−4ns.min
td(AD-WR)
0ns.min
th(WR-AD)
(0.5×tcyc-10)ns.min
ALE
td(BCLK-WR)
40ns.max
WR,WRL,
WRH
tcyc =
1
f(BCLK)
測定条件
・VCC=5V
・入力タイミング電圧: VIL=0.8V、VIH=2.0V
・出力タイミング電圧: VOL=0.4V、VOH=2.4V 図3.9. タイミング図(8)
Rev.1.00
2004.03.01
page 262 of 311
th(BCLK-WR)
0ns.min
M306H3MC-XXXFP/FCFP
VCC = 5V
メモリ拡張モード、マイクロプロセッサモード
(3ウエイト設定、外部領域をアクセスし、かつマルチプレクスバスを使用した場合)
読み出しタイミング
tcyc
BCLK
th(RD-CS)
(0.5×tcyc-10)ns.min
td(BCLK-CS)
th(BCLK-CS)
4ns.min
40ns.max
CSi
td(AD-ALE)
(0.5×tcyc-25)ns.min
ADi
/DB
データ入力
アドレス
td(BCLK-AD)
40ns.max
ADi
BHE
(マルチプレ
クスなし)
th(ALE-AD)
(0.5×tcyc-15)ns.min
tdZ(RD-AD)
8ns.max
td(AD-RD)
tac3(RD-DB)
(2.5×tcyc-45)ns.max
0ns.min
td(BCLK-ALE)
40ns.max
th(RD-DB)
tSU(DB-RD)
0ns.min
th(BCLK-AD)
40ns.min
4ns.min
th(RD-AD)
th(BCLK-ALE)
(0.5×tcyc-10)ns.min
-4ns.min
ALE
th(BCLK-RD)
td(BCLK-RD)
0ns.min
40ns.max
RD
書き込みタイミング
tcyc
BCLK
th(WR-CS)
(0.5×tcyc-10)ns.min
td(BCLK-CS)
th(BCLK-CS)
4ns.min
40ns.max
CSi
th(BCLK-DB)
td(BCLK-DB)
40ns.max
ADi
/DB
アドレス
4ns.min
データ出力
td(AD-ALE)
(0.5×tcyc-25)ns.min
td(DB-WR)
(2.5×tcyc-40)ns.min
th(WR-DB)
(0.5×tcyc-10)ns.min
td(BCLK-AD)
th(BCLK-AD)
40ns.max
4ns.min
ADi
BHE
(マルチプレ
クスなし)
td(BCLK-ALE)
40ns.max
th(BCLK-ALE)
-4ns.min
th(WR-AD)
td(AD-WR)
(0.5×tcyc-10)ns.min
0ns.min
ALE
th(BCLK-WR)
td(BCLK-WR)
40ns.max
WR, WRL
WRH
tcyc=
1
f(BCLK)
測定条件
・VCC =5V
・入力タイミング電圧: VIL=0.8V、VIH=2.0V
・出力タイミング電圧: VOL=0.4V、VOH=2.4V 図3.10. タイミング図(9)
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2004.03.01
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0ns.min
M306H3MC-XXXFP/FCFP
4. フラッシュメモリ
4.1 性能概要(フラッシュメモリ版)
フラッシュメモリ版は、フラッシュメモリを内蔵していることを除いて、マスクROM版と同じ機能を
持ちます。
フラッシュメモリ版では、CPU書き換えモード、標準シリアル入出力モード、パラレル入出力モード
の3つの書き換えモードでフラッシュメモリを操作できます。
表4.1.1にフラッシュメモリ版の性能概要を示します(表4.1.1に示す以外の項目は「表1.4.1 性能概要」
を参照してください)。
表4.1.1. フラッシュメモリ版の性能概要
項 目
フラッシュメモリの動作モード
消去ブロック分割
性 能
3モード(CPU書き換え、標準シリアル入出力、パラレル入出力) ユーザROM領域
「図4.2.1 フラッシュメモリのブロック図」を参照してください。
ブートROM領域
1分割(4Kバイト) (注1)
プログラム方式
ワード単位
イレーズ方式
一括消去、ブロック消去
プログラム、イレーズ制御方式
ソフトウエアコマンドによるプログラム、イレーズ制御
プロテクト方式
ロックビットによるブロック単位のプロテクト
コマンド数
8コマンド
プログラム、イレーズ回数
100回
データ保持
10年間
ROMコードプロテクト
パラレル入出力モード、標準シリアル入出力モード対応
注1. ブートROM領域には出荷時に標準シリアル入出力モードの書き換え制御プログラムが格納されています。この領域は、パラレル入出力モードでのみ
書き換えられます。
表4.1.2. フラッシュメモリ書き換えモードの概要
フラッシュメモリ CPU書き換えモード
標準シリアル入出力モード
パラレル入出力モード
(注1)
書き換えモード
機能概要
CPUがソフトウエアコマンド
専用シリアルライタを使用して、 専用パラレルライタを使
を実行することにより、ユー
ユーザROM領域を書き換える
用して、ブートROM領
ザROM領域を書き換える
標準シリアル入出力モード1:
域、ユーザROM領域を書
EW0モード:
クロック同期形シリアルI/O
き換える
フラッシュメモリ以外の
標準シリアル入出力モード2:
領域で書き換え可能(注2)
クロック非同期形シリアルI/O
EW1モード:
フラッシュメモリ上で
書き換え可能
書き換えできる
ユーザROM領域
ユーザROM領域
ユーザROM領域
領域
ブートROM領域
動作モード
シングルチップモード
ブートモード
パラレル入出力モード
ブートモード(EW0モード)
ROMライタ
−
シリアルライタ
パラレルライタ
注1. FMR0 レジスタのFMR01 ビットが“1 ”(CPU 書き換えモード有効)の期間、PM13 ビットが“1 ”になります。FMR01
ビットを“0 ”(CPU 書き換えモード無効)にすると、PM13 ビットは元の値に戻ります。ただし、CPU 書き換えモー
ド中にPM13 ビットを変更すると、変更した値がFMR01 ビットを“0 ”にした後、反映されます。
注2. CPU 書き換えモードでは、PM1 レジスタのPM10 ビット、PM13 ビットが“1 ”になります。書き換え制御プログ
ラムを実行する領域は内部RAM で実行してください。
Rev.1.00
2004.03.01
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M306H3MC-XXXFP/FCFP
4.2 メモリ配置
フラッシュメモリ版のROMは、ユーザROM領域とブートROM領域に分けられます。図4.2.1にフラッ
シュメモリのブロック図を示します。
ユーザROM領域はいくつかのブロックに分割されており、ブロックごとにプログラムやイレーズを禁
止(ロック)できます。ユーザROM領域は、CPU書き換えモード、標準シリアル入出力モード、またはパ
ラレル入出力モードで書き換えられます。
ブートROM領域は、ユーザROM領域と重なったアドレスに配置されており、パラレル入出力モードで
だけ書き換えられます。また、CNVSS端子とP50端子に“H”を、M1端子に“L”を入力してハードウエ
アリセットすると、リセット後、ブートROM領域のプログラムが実行されます。CNVSS端子に“L”を
入力してハードウエアリセットするとリセット後、ユーザROM領域のプログラムが実行され、ブートROM
領域は読めません。
0F000016
ブロック5 : 32Kバイト
0F7FFF16
0E000016
0F800016
ブロック4 : 8Kバイト
ブロック6 : 64Kバイト
0F9FFF16
0FA00016
ブロック3 : 8Kバイト
0EFFFF16
0FBFFF16
0F000016
0FC00016
ブロック0∼5
(32+8+8+8+4+4)Kバイト
0FDFFF16
0FE00016
0FEFFF16
0FF00016
0FFFFF16
0FFFFF16
ブロック2 : 8Kバイト
ブロック0∼ブロック5
(32+8+8+4+4)Kバイト
ブロック1 : 4Kバイト
ブロック0 : 4Kバイト
ユーザROM領域
注1. ブートROM領域はパラレル入出力モードでのみ書き換えられます。
注2. ブロックを指定する場合、ブロック内の偶数アドレスを使用 してください。
注3. シングルチップモード時のブロック図です。
図4.2.1. フラッシュメモリのブロック図
Rev.1.00
2004.03.01
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0FF00016
0FFFFF16
4Kバイト
ブートROM領域(注1)
M306H3MC-XXXFP/FCFP
ブートモード
M1端子に“L”、CNVSS端子に“H”、P50端子に“H”を入力してハードウエアリセットすると、ブー
トモードになり、ブートROM領域のプログラムを実行します。
ブートモード時、ブートROM領域とユーザROM領域は、FMR0レジスタのFMR05ビットで切り替えら
れます。
ブートROM領域には、出荷時、標準シリアル入出力モードの書き換え制御プログラムが格納されてい
ます。
また、ブートROM領域はパラレル入出力モードで書き換えられます。EW0モードを使用した任意の書
き換え制御プログラムをブートROM領域に書いておくと、システムに合わせた書き換えができます。
フラッシュメモリ書き換え禁止機能
フラッシュメモリを簡単に読んだり、書き換えたりできないように、パラレル入出力モードにはROM
コードプロテクト、標準シリアル入出力モードにはIDコードチェック機能があります。
ROMコードプロテクト機能
ROMコードプロテクトは、パラレル入出力モード使用時、フラッシュメモリの読み出しや書き換えを
禁止する機能です。図4.2.2にROMCPレジスタを示します。ROMCPレジスタは、ユーザROM領域に存在
します。
ROMCP1ビットは2ビットで構成されています。ROMCRビットが“002”以外の場合、ROMCP1ビット
の2ビットのうちどちらか一方または両方を“0”にすると、ROMコードプロテクトが有効になり、フラッ
シュメモリの読み出しや書き換えが禁止されます。ただし、ROMCRビットを“002”(ROMコードプロテ
クト解除)にすると、フラッシュメモリを読んだり書き換えたりできます。一度ROMコードプロテクトを
有効にすると、パラレル入出力モードでは、ROMCRビットを変更できませんので、標準シリアル入出力
モードなど、他のモードで書き換えてください。
IDコードチェック機能
標準シリアル入出力モードで使用します。フラッシュメモリがブランクではない場合、ライタから送
られてくるIDコードとフラッシュメモリに書かれているIDコードが一致するか判定します。コードが一
致しなければ、ライタから送られてくるコマンドは受け付けません。IDコードは各8ビットのデータで、
その領域は、1バイト目から0FFFDF 16、0FFFE316、0FFFEB 16、0FFFEF16、0FFFF316、0FFFF716、
0FFFFB16番地です。これらの番地にあらかじめIDコードを設定したプログラムをフラッシュメモリに書
いてください。
Rev.1.00
2004.03.01
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M306H3MC-XXXFP/FCFP
ROMコードプロテクト制御番地
b7
b6
b5
b4
b3
b2
1 1
b1
b0
シンボル
ROMCP
1 1
アドレス
0FFFFF16番地
ビット名
ビットシンボル
ROMCR
ROMCP1
出荷時の値
FF16(注4)
機 能
RW
RW
予約ビット
“1”にしてください
予約ビット
“1”にしてください
RW
予約ビット
“1”にしてください
RW
予約ビット
“1”にしてください
RW
ROMコードプロテクト
解除ビット
(注2、注4)
b5 b4
ROMコードプロテクト
レベル1設定ビット
(注1、注3、注4)
b7 b6
0 0 : プロテクト解除
01:
10:
ROMCP1ビット有効
11:
00:
プロテクト有効
01:
10:
1 1 : プロテクト無効
RW
RW
RW
RW
注1. ROMCRビットを“002”以外、かつROMCP1ビットを“112”以外(ROMコードプロテクトを有効)にする
と、パラレル入出力モードでのフラッシュメモリの読み出しや書き換えが禁止されます。
注2. ROMCRビットを“00 2”にすると、ROMコードプロテクト・レベル1が解除されます。ただし、ROMCR
ビットをパラレル入出力モードでは変更できないため、標準シリアル入出力モードなどで変更してください。
注3. ROMCP1ビットはROMCRビットが“012”、“102”、“112”のとき有効です。
注4. 一度“0”にしたビットは、“1”にできません。ROMCPレジスタを含むブロックを消去すると、
ROMCPレジスタは“FF16”になります。
図4.2.2. ROMCPレジスタ
アドレス
0FFFDF 16∼0FFFDC16
ID1
未定義命令ベクタ
0FFFE316∼0FFFE016
ID2
オーバフローベクタ
BRK命令ベクタ
0FFFE716∼0FFFE416
0FFFEB16∼0FFFE8 16
ID3
アドレス一致ベクタ
0FFFEF 16∼0FFFEC16
ID4
シングルステップベクタ
0FFFF316∼0FFFF016
ID5
監視タイマベクタ
0FFFF716∼0FFFF416
ID6
DBCベクタ
0FFFFB16∼0FFFF8 16
ID7
NMIベクタ
0FFFFF 16∼0FFFFC16
ROMCP リセットベクタ
4バイト
図4.2.3. IDコードの格納番地
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CPU書き換えモード
CPU書き換えモードでは、CPUがソフトウエアコマンドを実行することにより、ユーザROM領域を書
き換えることができます。したがって、ROMライタなどを使用せずにマイクロコンピュータを基板に実
装した状態で、ユーザROM領域を書き換えることができます。
CPU書き換えモードでは、図4.2.1に示すユーザROM領域のみの書き換えが可能で、ブートROM領域の
書き換えはできません。プログラム、ブロックイレーズのコマンドは、ユーザROM領域の各ブロック領
域のみに対して実行してください。
CPU書き換えモードには、イレーズライト0モード(EW0モード)とイレーズライト1モード(EW1モード)
があります。表4.2.1にEW0モードとEW1モードの違いを示します。
表4.2.1. EW0モードとEW1モードの違い
項目
動作モード
書き換え制御
プログラムを配置
できる領域
書き換え制御
プログラムを
実行できる領域
書き換えられる
領域
EW0モード
・シングルチップモード
・ブートモード
・ユーザROM領域
・ブートROM領域
EW1モード
シングルチップモード
フラッシュメモリ以外(RAM)へ
転送してから実行する必要あり(注2)
ユーザROM領域上で実行可能
ユーザROM領域
ただし、書き換え制御プログラムがあるブロックを
除く
・プログラム、ブロックイレーズコマンド
書き換え制御プログラムがあるブロックに対して実行
禁止
・イレーズ全アンロックブロックコマンド
書き換え制御プログラムがあるブロックのロック
ビットが“1”(非ロック)、またはFMR0レジスタの
FMR02ビットが“1”(ロックビット無効)のとき実行
禁止
・リードステータスレジスタコマンド
実行禁止
リードアレイモード
ユーザROM領域
ソフトウエアコマンド
の制限
なし
プログラム、イレーズ
後のモード
自動書き込み、自動消去
時のCPUの状態
フラッシュメモリの
ステータス検知
リードステータスレジスタモード
ホールド状態(入出力ポートはコマンド実行前の
状態を保持(注1))
・プログラムでFMR0レジスタのFMR00、 プログラムでFMR0レジスタのFMR00、FMR06、
FMR06、FMR07ビットを読む
FMR07ビットを読む
・リードステータスレジスタコマンドを
実行し、ステータスレジスタのSR7、
SR5、SR4を読む
________
注1. 割り込み(NMI、監視タイマを除く)、DMA転送が起こらないようにしてください。
注2. CPU書き換えモードではPM1レジスタのPM10ビット、PM13ビットが“1”になります。書き換え制御プログラムを実行する
領域は、内部RAMで実行してください。
Rev.1.00
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動作
ユーザROM領域
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EW0モード
FMR0レジスタのFMR01ビットを“1”(CPU書き換えモード有効)にするとCPU書き換えモードになり、
コマンドの受け付けが可能となります。このとき、FMR1レジスタのFMR11ビットが“0”なのでEW0モー
ドになります。FMR01ビットを“1”にするときには“0”を書いた後、続けて“1”を書いてください。
プログラム、イレーズ動作の制御はソフトウエアコマンドで行います。プログラム、イレーズの終了
時の状態などはFMR0レジスタまたはステータスレジスタで確認できます。
EW1モード
FMR01ビットを“1”にした後(“0”を書いた後、続けて“1”を書く)、FMR11ビットを“1”する(“0”
を書いた後、続けて“1”を書く)とEW1モードになります。
プログラム、イレーズの終了時の状態などは、FMR0レジスタで確認できます。EW1モードでは、ス
テータスレジスタを読めません。
Rev.1.00
2004.03.01
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図4.2.4にFMR0、FMR1レジスタを示します。
FMR00ビット
フラッシュメモリの動作状況を示すビットです。プログラム、イレーズ、ロックビットプログラム動
作中には“0”、それ以外のときには“1”になります。
FMR01ビット
FMR01ビットを“1”(CPU書き換えモード)にすると、コマンドの受け付けが可能になります。なお、
ブートモード時はFMR05ビットも“1”(ユーザROM領域アクセス)にしてください。
FMR02ビット
FMR02ビットを“1”(ロックビット無効)にすると、ブロックごとに設定したロックビットを無効にで
きます(「データ保護機能」参照)。“0”にすると、設定したロックビットが有効になります。
FMR02ビットは、ロックビットの機能を無効にするだけであり、ロックビットデータは変化しません。
ただし、FMR02ビットを“1”にした状態でイレーズを実行した場合には、“0”(ロック状態)であった
ロックビットデータは、消去終了後“1”(非ロック状態)になります。
FMSTPビット
フラッシュメモリの制御回路を初期化し、かつフラッシュメモリの消費電流を低減するためのビット
です。FMSTPビットを“1”にすると、内蔵フラッシュメモリをアクセスできなくなります。したがっ
て、FMSTPビットはフラッシュメモリ以外の領域で変更してください。
次の場合、FMSTPビットを“1”にしてください。
・EW0モードで消去、書き込み中にフラッシュメモリのアクセスが異常になった(FMR00ビットが“1”
(レディ)に戻らなくなった)場合
・低消費電力モードにする場合
図4.2.7に低消費電力モード前後の処理を示します。このフローチャートに従って操作してください。
なお、ストップモードまたはウエイトモードに移行する場合は、自動的に内蔵フラッシュメモリの電源
が切れ、復帰時に接続しますので、FMR0レジスタを設定する必要がありません。
FMR05ビット
ブートモード時、ブートROM領域とユーザROM領域を切り替えるビットです。ブートROM領域をア
クセス(読み出し)するときは“0”に、ユーザROM領域をアクセス(読み出し、書き込み、消去)するとき
は“1”(ユーザROMアクセス)にしてください。
FMR06ビット
自動書き込みの状況を示す読み出し専用ビットです。プログラムエラーが発生すると“1”、それ以外
のときは“0”となります。詳細は「フルステータスチェック」を参照してください。
FMR07ビット
自動消去の状況を示す読み出し専用ビットです。イレーズエラーが発生すると“1”、それ以外のとき
は“0”となります。詳細は「フルステータスチェック」を参照してください。
図4.2.5にEW0モードの設定と解除方法、図4.2.6にEW1モードの設定と解除方法を示します。
FMR11ビット
FMR11ビットを“1”(EW1モード)にすると、EW1モードになります。
FMR16ビット
リードロックビットステータス実行結果を示す読み出し専用ビットです。
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フラッシュメモリ制御レジスタ0
b7
b6
b5
b4
b3
b2
b1
b0
シンボル
FMR0
0
アドレス
01B716番地
リセット後の値
XX0000012
ビット名
ビット名
ビットシンボル
機 能
機 能
RRW
W
FMR00
RY/BYステータスフラグ
0 : ビジー (書き込み、消去実行中)(注6)
1 : レディ
RO
FMR01
CPU書き換えモード選択
ビット (注1)
0 : CPU書き換えモード無効
1 : CPU書き換えモード有効
RW
ロックビット無効選択
ビット (注2)
0 : ロックビット有効
1 : ロックビット無効
フラッシュメモリ停止
ビット (注3、注5)
0 : フラッシュメモリ動作
1 : フラッシュメモリ停止
(低消費電力状態、フラッシュメモリ
初期化)
FMR02
FMSTP
RW
RW
予約ビット “0”にしてください
RW
FMR05
ユーザROM領域選択
ビット (注3)
(ブートモード時のみ有効)
0 : ブートROM領域アクセス
1 : ユーザROM領域アクセス
RW
FMR06
プログラムステータス
フラグ(注4)
0 : 正常終了
1 : エラー終了
RO
FMR07
イレーズステータス
フラグ(注4)
0 : 正常終了
1 : エラー終了
RO
(b4)
注1. “1”にするときは、 “0”を書いた後、続けて“1”を書いてください。“0”を書いた後、“1”を書くまでに割り込み、
DMA転送が入らないようにしてください。
このビットは、NMI端子が“H”の状態で書いてください。また、EW0モード時はフラッシュメモリ以外の領域で変更してください。
このビットはリードアレイモードにしてから“0”にしてください。
注2. “1”にするときは、FMR01ビットが“1”の状態で、このビットに“0”を書いた後、続けて“1”を書いてください。
“0”を書いた後、“1”を書くまでに割り込み、DMA転送が入らないようにしてください。
注3. このビットは、フラッシュメモリ以外の領域で変更してください。
注4. クリアステータスコマンドを実行すると“0”になります。
注5. FMR01ビットが“1”(CPU書き換えモード)のとき有効です。FMR01ビットが“0”のとき、FMSTPビットに“1”を書くと
FMSTPビットは“1”になりますが、フラッシュメモリは低消費電力状態にはならず、初期化もされません。
注6. ロックビットプログラム、リードロックビットステータスコマンドでの書き込み、読み出し中を含みます。
フラッシュメモリ制御レジスタ1
b7
0
b6
b5
b4
0
0
b3
b2
b1
シンボル
FMR1
b0
0
ビットシンボル
ビットシンボル
アドレス
01B516番地
リセット後の値
0X00XX0X2
ビット名
ビット名
機 能
機 能
RRW
W
(b0)
予約ビット 読んだ場合、不定
RO
FMR11
EW1モード選択ビット
(注1)
0 : EW0モード
1 : EW1モード
RW
(b3-b2)
予約ビット 読んだ場合、不定
RO
RW
(b5-b4)
予約ビット “0”にしてください
FMR16
ロックビットステータス
フラグ
0 : ロック
1 : 非ロック
RO
(b7)
予約ビット “0”にしてください
RW
注1. “1”にするときは、FMR01ビットが“1”の状態で、このビットに“0”を書いた後、続けて“1”を書いてください。“0”
を書いた後、“1”を書くまでに割り込み、DMA転送が入らないようにしてください。
このビットは、NMI端子が“H”の状態で書いてください。
FMR01ビットを“0”にすると、FMR01ビットとFMR11ビットは、いずれも“0”になります。
図4.2.4. FMR0、FMR1レジスタ
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EW0モード実行手順
書き換え制御プログラム
シングルチップモード、
またはブートモード
ブートモードのみ
FMR05ビットを“1”(ユーザROM領域アクセス)にする
FMR01ビットに“0”を書いた後、“1”
(CPU書き換えモード有効)を書く(注2)
CM0、CM1、PM1レジスタの設定 (注1)
ソフトウエアコマンド実行
書き換え制御プログラムをフラッシュメモリ以外
の領域に転送(注5)
フラッシュメモリ以外の領域に転送した書き換え制御
プログラムへジャンプ
(以下の処理はフラッシュメモリ以外の領域上の書き換
え制御プログラムで実行)
リードアレイコマンド実行 (注3)
FMR01ビットに“0”(CPU書き換えモード無効)を書く
注1. CM0レジスタのCM06ビット、CM1レジスタのCM17∼CM16ビットでCPUクロックを10MHz以下
にしてください。また、PM1レジスタのPM17ビットを“1”(ウエイトあり) にしてください。
注2. FMR01ビットを“1”にする場合、FMR01ビットに“0”を書いた後、続けて“1”を書い
てください。“0”を書いた後、“1”を書くまでに割り込み、DMA転送が入らないように
してください。
FMR01ビットへの書き込みは内蔵フラッシュメモリ以外の領域で行ってください。また、
NMI端子が“H”の状態で行ってください。
注3. リードアレイコマンドを実行した後、CPU書き換えモードを無効にしてください。
注4. FMR05ビットが“1”の場合は、ユーザROM領域アクセスになります。
注5. CPU書き換えモードではPM1レジスタのPM10ビット、PM13ビットが“1”になります。
書き換え制御プログラムを実行する領域は内部RAMで実行してください。
ブートモードのみ
FMR05ビットを“0”(ブートROM領域アクセス)に
する(注4)
フラッシュメモリの任意の番地へジャンプ
図4.2.5. EW0モードの設定と解除方法
EW1モード実行手順
ROM上でのプログラム
シングルチップモード (注1)
CM0、CM1、PM1レジスタの設定 (注2)
FMR01ビットに“0”を書いた後、“1”(CPU書き換え
モード有効)を書く
FMR11ビットに“0”を書いた後、“1”(EW1モード)
を書く(注3)
ソフトウエアコマンド実行
FMR01ビットに“0”(CPU書き換えモード無効)を書く
注1. EW1モードでは、ブートモードに設定しないでください。
注2. CM0レジスタのCM06ビット、CM1レジスタのCM17∼CM16ビットでCPUクロックを10MHz以下
にしてください。また、PM1レジスタのPM17ビットを“1”(ウエイトあり) にしてください。
注3. FMR01ビットを“1”にする場合、FMR01ビットに“0”を書いた後、続けて“1”を書い
てください。“0”を書いた後、“1”を書くまでに割り込み、DMA転送が入らないように
してください。
また、NMI端子が“H”の状態で行ってください。
図4.2.6. EW1モードの設定と解除方法
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低消費電力モードプログラム
低消費電力モードプログラムを
フラッシュメモリ以外の領域に転送
フラッシュメモリ以外の領域に転送した低消費電力
モードプログラムへジャンプ
(以下の処理はフラッシュメモリ以外の領域上のプログ
ラムで実行)
FMR01ビットに“0”を書き込んだ後、“1”(CPU書き換え
モード有効)を書き込む
FMSTPビットに“1”(フラッシュメモリ停止。低消費電力
状態)を書き込む (注1)
CPUクロックのクロック源 切り替え
メインクロック停止 (注2)
低消費電力モードでの処理
注1. FMR01ビットを“1”(CPU書き換えモード)にした後でFMSTPビットを“1”に
してください。
注2. CPUクロックのクロック源をメインクロック又はサブクロックに切り替える場合、
切り替え先のクロックが安定してから切り替えてください。
注3. プログラムでtpsの待ち時間を設けてください。
この待ち時間内は、フラッシュメモリにアクセスしないでください。
メインクロック発振→発振安定待ち→
CPUクロックのクロック源切り替え(注2)
FMSTPビットに“0”(フラッシュメモリ動作)を書く
FMR01ビットに“0”(CPU書き換えモード無効)を書く
フラッシュメモリ回路安定待ち(tps)(注3)
フラッシュメモリの任意の番地へジャンプ
図4.2.7. 低消費電力モード前後の処理
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CPU書き換えモードの注意事項
(1)動作速度 CPU書き換えモード(EW0、EW1モード)に入る前に、CM0レジスタのCM06ビット、CM1レジスタ
のCM17∼CM16ビットで、CPUクロックを10MHz以下にしてください。また、PM1レジスタのPM17
ビットは“1”(ウエイトあり)にしてください。
(2)使用禁止命令
EW0モードでは、次の命令はフラッシュメモリ内部のデータを参照するため使用できません。
UND命令、INTO命令、JMPS命令、JSRS命令、BRK命令
(3)割り込み
EW0モード
・可変ベクタテーブルにベクタを持つ割り込みは、ベクタをRAM領域に移すことで使用できます。
________
・NMI割り込み、監視タイマ割り込みは、割り込み発生時に強制的にFMR0レジスタ、FMR1レジ
スタが初期化されるので使用できます。固定ベクタテーブルに各割り込みの飛び先番地を設定
________
してください。NMI割り込み、監視タイマ割り込み発生時は、書き換え動作が中止されるので、
割り込みルーチン終了後、再度、書き換えプログラムを実行してください。
・アドレス一致割り込みはフラッシュメモリ内部のデータを参照するため使用できません。
EW1モード
・自動書き込み、自動消去の期間に、可変ベクタテーブルにベクタを持つ割り込みや、アドレス
一致割り込みが受け付けられないようにしてください。
・監視タイマ割り込みは使用しないでください。
________
・NMI割り込みは、割り込み発生時に強制的にFMR0レジスタ、FMR1レジスタが初期化されるの
で使用できます。固定ベクタテーブルに各割り込みルーチンの飛び先番地を設定してください。
________
NMI割り込み発生時は、書き換え動作が中止されるので、割り込みルーチン終了後、再度、書
き換えプログラムを実行してください。
(4)アクセス方法
FMR01ビット、FMR02ビット、FMR11ビットを“1”にする場合、対象となるビットに“0”を書
いた後、続けて“1”を書いてください。なお、“0”を書いた後、“1”を書くまでに割り込み、DMA
________
転送が入らないようにしてください。また、NMI端子に“H”を入力した状態で行ってください。
(5)ユーザROM領域の書き換え
EW0モード
・書き換え制御プログラムが格納されているブロックを書き換えている最中に電源電圧が低下す
ると、書き換え制御プログラムが正常に書き換えられないため、その後フラッシュメモリの書
き換えができなくなる可能性があります。この場合、標準シリアル入出力モードまたはパラレ
ル入出力モードを使用してください。
EW1モード
・書き換え制御プログラムが格納されているブロックを書き換えないでください。
(6)DMA転送
EW1モードでは、FMR0レジスタのFMR00ビットが“0”(自動書き込み、自動消去の期間)にDMA
転送が入らないようにしてください。
Rev.1.00
2004.03.01
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(7)コマンド、データの書き込み
コマンドコード、データは偶数番地に書いてください。
(8)ウエイトモード
ウエイトモードに移行する場合は、FMR01ビットを“0”(CPU書き換えモード無効)にした後、WAIT
命令を実行してください。
(9)ストップモード
ストップモードに移行する場合は、次のようにしてください。
・FMR01ビットを“0”(CPU書き換えモード無効)にし、DMA転送を禁止した後で、CM10ビット
を“1”(ストップモード)にする
・CM10ビットを“1”にする命令の次にJMP.B命令を実行する
プログラム例
BSET
0, CM1
;ストップモード
JMP.B
L1
L1:
ストップモード復帰後のプログラム
(10)低消費電力モード
CM05ビットが“1”(メインクロック停止)のときは、次のコマンドを実行しないでください。
・プログラム
・ブロックイレーズ
・イレーズ全アンロックブロック
・ロックビットプログラム
Rev.1.00
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4.3 ソフトウエアコマンド
ソフトウエアコマンドについて次に説明します。コマンド、データの読み出し、書き込みは16ビット
単位で、ユーザROM領域内の偶数番地に行ってください。コマンドコード書き込み時、上位8ビット(D15
∼D8)は無視されます。
表4.3.1. ソフトウエアコマンド一覧表
第1バスサイクル
ソフトウエアコマンド
モード
第2バスサイクル
アドレス
データ
(D15∼D0)
モード
リード
×
WA
BA
アドレス
データ
(D15∼D0)
リードアレイ
リードステータスレジスタ
ライト
ライト
×
×
xxFF16
xx7016
クリアステータスレジスタ
ライト
×
xx5016
プログラム
ブロックイレーズ
ライト
ライト
WA
×
xx4016
xx2016
ライト
ライト
イレーズ全アンロックブロック(注1)
ライト
×
xxA716
ライト
×
xxD016
ロックビットプログラム
リードロックビットステータス
ライト
ライト
BA
×
xx7716
xx7116
ライト
ライト
BA
BA
xxD016
xxD016
SRD
WD
xxD016
注1. イレーズ全アンロックブロックコマンドで消去されるブロックは、ブロック0∼ブロック6です。
SRD:ステータスレジスタデータ(D7∼D0)。
WA:書き込み番地(第1バスサイクルアドレスは、第2バスサイクルアドレスと同一偶数番地にしてください。)
WD:書き込みデータ(16ビット)
BA:ブロックの最上位番地(ただし、偶数番地)
×:ユーザROM領域内の任意の偶数番地
xx:コマンドコード上位8ビット(無視されます)
リードアレイ
フラッシュメモリを読むコマンドです。
第1バスサイクルで“xxFF16”を書くと、リードアレイモードになります。次のバスサイクル以降
で読む番地を入力すると、指定した番地の内容が16ビット単位で読めます。
リードアレイモードは、他のコマンドが書かれるまで保持されるので、複数の番地の内容を続けて
読めます。
リードステータスレジスタ
ステータスレジスタを読むコマンドです。
第1バスサイクルで“xx7016”を書くと、第2バスサイクルでステータスレジスタが読めます(「ステー
タスレジスタ」参照)。なお、読むときもユーザROM領域内の偶数番地を読んでください。
EW1モードでは、このコマンドを実行しないでください。
Rev.1.00
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クリアステータスレジスタ
ステータスレジスタを“0”にするコマンドです。
第1バスサイクルで“xx5016”を書くと、FMR0レジスタのFMR06∼FMR07ビットとステータスレジ
スタのSR4∼SR5が“0”になります。
プログラム
1ワード(2バイト)単位でフラッシュメモリにデータを書くコマンドです。
第1バスサイクルで“xx4016”を書き、第2バスサイクルで書き込み番地にデータを書くと自動書き
込み(データのプログラムとベリファイ)を開始します。第1バスサイクルにおけるアドレス値は、第2
バスサイクルで指定する書き込み番地と同一かつ偶数番地にしてください。
自動書き込み終了はFMR0レジスタのFMR00ビットで確認できます。FMR00ビットは、自動書き込
み期間中は“0”、終了後は“1”になります。
自動書き込み終了後、FMR0レジスタのFMR06ビットで自動書き込みの結果を知ることができます
(「フルステータスチェック」参照)。
なお、各ブロックはロックビットにより、プログラムを禁止できます(「データ保護機能」参照)。
既にプログラムされた番地には追加書き込みをしないでください。
EW1モードでは、書き換え制御プログラムが配置されている番地に対して、このコマンドを実行し
ないでください。
EW0モードでは、自動書き込み開始とともにリードステータスレジスタモードとなり、ステータス
レジスタが読めます。ステータスレジスタのビット7(SR7)は自動書き込み開始とともに“0”となり、
終了とともに“1”に戻ります。この場合のリードステータスレジスタモードは、次にリードコマン
ドを書くまで継続されます。また、自動書き込み終了後、ステータスレジスタを読み出すことにより、
自動書き込みの結果を知ることができます。
スタート
コマンドコード“xx4016”
を書き込み番地に書く
書き込み番地に
データを書く
FMR00=1?
NO
YES
フルステータスチェック
プログラム
完了
注1. コマンドコード、データは偶数番地に書いてください。
図4.3.1. プログラムフローチャート
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ブロックイレーズ
第1バスサイクルで“xx2016”、第2バスサイクルで“xxD016”をブロックの最上位番地(ただし、偶
数番地)に書くと指定されたブロックに対し、自動消去(イレーズとイレーズベリファイ)を開始します。
自動消去の終了は、FMR0レジスタのFMR00ビットで確認できます。
FMR00ビットは、自動消去期間中は“0”、終了後は“1”になります。
自動消去終了後、FMR0レジスタのFMR07ビットで、自動消去の結果を知ることができます(「フル
ステータスチェック」参照)。
図4.3.2にブロックイレーズのフローチャート例を示します。
なお、各ブロックはロックビットにより、イレーズを禁止できます(「データ保護機能」参照)。
EW1モードでは、書き換え制御プログラムが配置されているブロックに対して、このコマンドを実
行しないでください。
EW0モードでは、自動消去開始とともにリードステータスレジスタモードとなり、ステータスレジ
スタが読めます。ステータスレジスタのビット7(SR7)は自動消去の開始とともに“0”となり、終了
とともに“ 1”に戻ります。この場合のリードステータスレジスタモードは、次にリードアレイコマ
ンドまたはリードロックビットステータスコマンドを書くまで継続されます。
スタート
コマンドコード“xx2016”
を書く
ブロックの最上位番地に
“xxD016”を書く
NO
FMR00=1?
YES
YES
フルステータスチェック
ブロックイレーズ完了
注1. コマンドコード、データは偶数番地に書いてください。
図4.3.2. ブロックイレーズフローチャート
Rev.1.00
2004.03.01
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イレーズ全アンロックブロック
第1バスサイクルで“xxA716”、第2バスサイクルで“xxD016”を書くと、全ブロックに対し、連続
的にブロックイレーズを行います。
自動消去の終了は、FMR0レジスタのFMR00ビットで確認できます。自動消去の結果はFMR0レジ
スタのFMR07ビットで確認できます。
なお、各ブロックはロックビットにより、イレーズを禁止できます(「データ保護機能」参照)。
EW1モードでは、書き換え制御プログラムが配置されているブロックのロックビットが“1”(非ロッ
ク)、またはFMR0レジスタのFMR02ビットが“1”(ロックビット無効)のとき、このコマンドを実行し
ないでください。
EW0モードでは、自動消去開始とともにリードステータスレジスタモードとなり、ステータスレジ
スタが読めます。ステータスレジスタのビット7(SR7)は自動消去の開始とともに“0”となり、終了
とともに“ 1”に戻ります。この場合のリードステータスレジスタモードは、次にリードアレイコマ
ンドまたはリードロックビットステータスコマンドを書くまで継続されます。
また、本コマンドで消去されるブロックは、ブロック0∼ブロック6です。
ロックビットプログラム
任意のブロックのロックビットを“0”(ロック状態)にするコマンドです。
第1バスサイクルで“xx7716”、第2バスサイクルで“xxD016”をブロックの最上位番地(ただし、偶
数番地)に書くと指定されたブロックのロックビットに“0”が書かれます。第1バスサイクルにおけ
るアドレス値は、第2バスサイクルで指定するブロックの最上位番地と同一にしてください。
図4.3.3にロックビットプログラムのフローチャート例を示します。ロックビットの状態(ロックビッ
トデータ)は、リードロックビットステータスコマンドで読めます。
書き込みの終了は、FMR0レジスタのFMR00ビットで確認できます。
なお、ロックビットの機能、ロックビットを“1”にする方法については、「データ保護機能」を
参照してください。
スタート
コマンドコードを“xx7716”
ブロックの最上位番地に書く
ブロックの最上位番地に
“xxD016”を書く
FMR00=1?
NO
YES
フルステータス
チェック
ロックビットプログラム
完了
注1. コマンドコード、データは偶数番地に書いてください。
図4.3.3. ロックビットプログラムフローチャート
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リードロックビットステータス
任意のブロックのロックビットの状態を読むコマンドです。
第1バスサイクルで“xx7116”、第2バスサイクルでブロックの最上位番地(ただし、偶数番地)に
“xxD016”を書くと、ブロックのロックビットの状態がFMR1レジスタのFMR16ビットに格納されま
す。FMR0レジスタのFMR00ビットが“1”(レディ)になった後、FMR16ビットを読んでください。
図4.3.4にリードロックビットプログラムのフローチャート例を示します。
スタート
コマンドコード“xx7116”
を書く
ブロックの最上位番地に
xxD016”を書く
FMR00=1?
NO
YES
FMR16=0?
NO
YES
ロック状態
非ロック状態
注1. コマンドコード、データは偶数番地に書いてください。
図4.3.4. リードロックビットステータスフローチャート
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データ保護機能
フラッシュメモリの各ブロックは、不揮発性のロックビットを持っています。ロックビットは、FMR02
ビットが“0”(ロックビット有効)のとき有効です。ロックビットにより、ブロックごとにプログラム、
イレーズを禁止(ロック)できます。したがって、誤ってデータを書いたり、消したりすることを防げま
す。ロックビットによるブロックの状態を次に示します。
・ロックビットが“0”のとき:ロック状態(そのブロックはプログラム、イレーズできない)
・ロックビットが“1”のとき:非ロック状態(そのブロックはプログラム、イレーズできる)
ロックビットは、ロックビットプログラムコマンドを実行すると、“0”(ロック状態)に、ブロックを
消去すると“1”(非ロック状態)になります。ロックビットをコマンドで“1”にできません。
また、ロックビットの状態は、リードロックビットステータスコマンドで読めます。
FMR02ビットを“1”にすると、ロックビットの機能が無効になり、全ブロックが非ロック状態にな
ります(各ロックビットは変化しません)。FMR02ビットを“0”にすると、ロックビットの機能が有効に
なります(ロックビットは保持されています)。
FMR02ビットが“1”の状態で、ブロックイレーズコマンドまたはイレーズ全アンロックブロックコ
マンドを実行すると、ロックビットにかかわらず、対象となるブロックまたは全ブロックが消去されま
す。消去終了後、各ブロックのロックビットは“1”になります。
各コマンドの詳細は、「ソフトウエアコマンド」を参照してください。
ステータスレジスタ
ステータスレジスタは、フラッシュメモリの動作状態やイレーズ、プログラムの正常、エラー終了な
どの状態を示すレジスタです。ステータスレジスタの状態はFMR0レジスタのFMR00、FMR06、FMR07
ビットで読めます。
表4.3.2にステータスレジスタを示します。
なお、EW0モードでは次のときステータスレジスタを読めます。
(1) リードステータスレジスタコマンドを書いた後、ユーザROM領域内の任意の偶数番地を読んだと
き
(2) プログラムコマンド、ブロックイレーズコマンド、イレーズ全アンロックブロックコマンド、ま
たはロックビットコマンド実行後、リードアレイコマンドを実行するまでの期間に、ユーザROM領
域内の任意の偶数番地を読んだとき
シーケンサステータス(SR7、FMR00ビット)
シーケンサステータスはフラッシュメモリの動作状況を示します。自動書き込み、自動消去、ロッ
クビット書き込み中は“0” (ビジー)になり、これらの動作終了とともに“1”(レディ)になります。
イレーズステータス(SR5、FMR07ビット)
「フルステータスチェック」を参照してください。
プログラムステータス(SR4、FMR06ビット)
「フルステータスチェック」を参照してください。
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表4.3.2. ステータスレジスタ
ステータス
レジスタの
ビット
FMR0
レジスタの
ビット
内容
ステータス名
リセット後
の値
“0”
“1”
ビジー
レディ
1
−
−
SR7 (D7)
FMR00
SR6 (D6)
−
SR5 (D5)
FMR07
イレーズステータス
正常終了
エラー終了
−
0
SR4 (D4)
FMR06
プログラムステータス
正常終了
エラー終了
0
−
−
−
−
−
−
シーケンサステータス
リザーブ
SR2 (D2)
−
−
リザーブ
SR1 (D1)
−
リザーブ
−
−
−
SR0 (D0)
−
リザーブ
−
−
−
SR3 (D3)
リザーブ
D0∼D7:リードステータスレジスタコマンドを実行したときに読み出されるデータバスを示す。
FMR07ビット(SR5)、FMR06ビット(SR4)は、クリアステータスレジスタコマンドを実行すると“0”になります。
FMR07ビット(SR5)またはFMR06ビット(SR4)が“1”の場合、プログラム、ブロックイレーズ、イレーズ全アンロック
ブロック、ロックビットプログラムコマンドは受け付けられません。
Rev.1.00
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フルステータスチェック
エラーが発生すると、FMR0レジスタのFMR06∼FMR07ビットが“1”になり、各エラーの発生を示し
ます。したがって、これらのステータスをチェック(フルステータスチェック)することにより、実行結
果を確認できます。
表4.3.3にエラーとFMR0レジスタの状態を、図4.3.5にフルステータスチェックフローチャートと各エラー
発生時の対処方法を示します。
表4.3.3. エラーとFMR0レジスタの状態
FMR00レジスタ(ステータス
レジスタ)の状態
FMR07
FMR06
(SR5)
(SR4)
1
1
エラー
エラー発生条件
コマンド
・コマンドを正しく書かなかったとき
シーケンス
・ロックビットプログラム、ブロックイレーズ、または
エラー
イレーズ全アンロックブロックコマンドの第2バスサイクル
のデータに書いてもよい値(“xxD016”または“xxFF16”)以
外のデータを書いたとき(注1)
1
0
イレーズエラー
・ロックされたブロックにブロックイレーズコマンドを実行
したとき(注2)
・ロックされていないブロックにブロックイレーズまたはイ
レーズ全アンロックブロックコマンドを実行し、正しく自
動消去されなかたとき
0
1
プログラムエラー ・ロックされたブロックにプログラムコマンドを実行したと
き(注2)
・ロックされていないブロックにプログラムコマンドを実行
し、正しく自動書き込みされなかったとき
・ロックビットプログラムコマンドを実行し、正しく書き込ま
れなかったとき
注1.これらのコマンドの第2バスサイクルで“xxFF16”を書くと、リードアレイモードになり、同時に、第1バスサイ
クルで書いたコマンドコードは無効になります。
注2.FMR02ビットが“1”(ロックビット無効)の場合は、これらの条件でもエラーは発生しません。
Rev.1.00
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フルステータスチェック
FMR06=1
and
FMR07=1?
YES
コマンドシーケンス
エラー
(1)クリアステータスレジスタコマンドを実行し、これらのステータスフラグを“0”にして
ください。
(2)コマンドが正しく入力されているか確認の上、もう一度動作させてください。
NO
NO
FMR07=0?
イレーズエラー
YES
NO
プログラムエラー
FMR06=0?
(1)クリアステータスレジスタコマンドを実行し、イレーズステータスフラグを“0”にして ください。
(2)リードロックビットステータスコマンドを実行し、エラーが発生したブロックのロック
ビットが“0”であれば、FMR0レジスタのFMR02ビットを“1”にしてください。
(3)再度、ブロックイレーズまたはイレーズ全アンロックブロックコマンドを実行してくださ い。
注1. それでもエラーが出る場合は、そのブロックを使用できません。
また、上記(2)でロックビットが“1”である場合も、そのブロックは使用できません。
[プログラム実行時]
(1)クリアステータスレジスタコマンドを実行し、プログラムステータスフラグを“0”に
してください。
(2)リードロックビットステータスコマンドを実行し、エラーが発生したブロックのロック
ビットが“0”であれば、FMR0レジスタのFMR02ビットを“1”にしてください。
(3)再度、プログラムコマンドを実行してください。
注2. それでもエラーが出る場合は、そのブロックを使用できません。
また、上記(2)でロックビットが“1”である場合も、そのブロックは使用できません。
[ロックビットプログラム実行時]
(1)クリアステータスレジスタコマンドを実行し、プログラムステータスフラグを“0”に
してください。
(2)FMR0レジスタのFMR02ビットを“1”にしてください。
(3)ブロックイレーズコマンドを実行し、エラーが発生したブロックをイレーズしてください。
(4)再度、ロックビットプログラムコマンドを実行してください。
YES
注3. それでもエラーが出る場合は、そのブロックを使用できません。
フルステータスチェック完了
注4. FMR06、FMR07のいずれかが“1”のときは、プログラム、ブロックイレーズ、イレーズ全アンロックブロック、ロックビットプログラム、リードロック
ビットステータスの各コマンドは受け付けられません。クリアステータスレジスタコマンドを実行した後、各コマンドを実行してください。
図4.3.5. フルステータスチェックフロチャート、各エラー発生時の対処方法
Rev.1.00
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M306H3MC-XXXFP/FCFP
標準シリアル入出力モード
標準シリアル入出力モードでは、本製品に対応したシリアルライタを使用して、マイクロコンピュータ
を基板に実装した状態で、ユーザROM領域を書き換えることができます。シリアルライタについては、各
メーカにお問い合わせください。また、シリアルライタの操作方法については、シリアルライタのユーザー
ズマニュアルを参照してください。
表4.3.4に端子の機能説明(フラッシュメモリ標準シリアル入出力モード)を、図4.3.7に標準シリアル入出
力モード時の端子結線図を示します。
IDコードチェック機能
シリアルライタから送られてくるIDコードと、フラッシュメモリに書かれているIDコードが一致する
かどうかを判定します(「フラッシュメモリ書き換え禁止機能」参照)。
Rev.1.00
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M306H3MC-XXXFP/FCFP
表4.3.4. 端子の機能説明(フラッシュメモリ標準シリアル入出力モード)
端子名
名 称
VCC,VSS
電源入力
CNVSS
CNVSS
RESET
M1
START
入出力
機 能
VCC端子には4.75∼5.25Vを、VSS端子には0Vを入力してください。
入力
VCCに接続してください。
リセット入力
入力
リセット入力端子です。RESET端子が"L"の間、XIN端子には20サイクル以上のクロックを入力してください。
モード選択
入力
VSSに接続してください。
発振選択入力
入力
VCCに接続してください。
BYTE入力
入力
Vssに接続してください。
XIN
クロック入力
入力
XOUT
クロック出力
出力
XIN端子とXOUT端子の間にはセラミック共振子、または水晶振動子を接続してください。外部で
生成したクロックを入力するときは、XINから入力しXOUTは開放してください。
BYTE
AVCC、AVSS
AVCCはVCCに、AVSS はVSS に接続してください。
アナログ電源入力
AD変換器の基準電圧入力端子です。
VREF
基準電圧入力
P00∼P07
入力ポートP0
入力
"H"を入力、"L"を入力、または開放してください。
P10∼P17
入力ポートP1
入力
"H"を入力、"L"を入力、または開放してください。
P20∼P27
入力ポートP2
入力
"H"を入力、"L"を入力、または開放してください。
P30∼P37
入力ポートP3
入力
"H"を入力、"L"を入力、または開放してください。
P40∼P47
入力ポートP4
入力
"H"を入力、"L"を入力、または開放してください。
CE入力
入力
"H"を入力してください。
P51∼P57
入力ポートP5
入力
"H"を入力、"L"を入力、または開放してください。
P60∼P63
入力ポートP6
入力
"H"を入力、"L"を入力、または開放してください。
P64/RTS1
BUSY出力
出力
標準シリアル入出力モード1:BUSY信号の出力端子です。
P50
標準シリアル入出力モード2:ブートプログラム動作チェック用モニタ信号出力端子です。
SCLK入力
P65/CLK1
入力
標準シリアル入出力モード1:シリアルクロックの入力端子です。
標準シリアル入出力モード2:"L"を入力してください。
P66/RXD1
RXD入力
入力
シリアルデータの入力端子です。
P67/TXD1
TXD出力
出力
シリアルデータの出力端子です。(注1)
P70∼P77
入力ポートP7
入力
"H"を入力、"L"を入力、または開放してください。
P80∼P84、P86、P87
入力ポートP8
入力
"H"を入力、"L"を入力、または開放してください。
P85/NMI
NMI入力
入力
VCCに接続してください。
P90∼P97
入力ポートP9
入力
"H"を入力、"L"を入力、または開放してください。
P100∼P107
入力ポートP10
入力
"H"を入力、"L"を入力、または開放してください。
P11
出力ポートP11
出力
開放してください。
VDD2、VSS2
電源入力
VDD2端子はVCCに、VSS2端子はVSSに接続してください。
VDD3、VSS3
電源入力
VDD3端子はVCCに、VSS3端子はVSSに接続してください。
LP2∼LP4
フィルタ出力
出力
開放してください。
同期信号発生用fsc
入力端子
入力
開放してください。
複合ビデオ入力
入力
"H"を入力、"L"を入力、または開放してください。
同期スライス
レベル入力
入力
同期信号をスライスする際のスライス電位入力端子です。
FSCIN
CVIN1、SYNCIN
SVREF
注1. 標準シリアル入出力モード1を使用する場合、RESET端子が“L”の期間中TxD端子に“H”を入力する必要があります。そのため、この端子を
抵抗を介してVCCに接続してください。リセット後この端子はデータ出力端子になりますので、データ転送に影響を与えないようプルアップ
抵抗値をシステム上で調整してください。
Rev.1.00
2004.03.01
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P42
P40
P41
P37
P35
P36
P34
VCC
VCC
P31
P32
P33
VSS
P30
P24
P25
P26
P27
P21
P22
P23
P17/INT5
P20
P16/INT4
P13
P14
P15/INT3
P11
P12
P10
VSS
M306H3MC-XXXFP/FCFP
87 86 85 84 83 82 81 80 79 78 77 76 75 74 73 72 71 70 69 68 67 66 65 64 63 62 61 60 59
88
58
89
57
P43
P44
90
56
P45
P04
P03
91
55
P46
92
54
P02
P01
93
53
P47
P50
94
52
P00
95
51
P51
P52
P107/AN7/KI3
P106/AN6/KI2
P105/AN5/KI1
96
50
P53
97
49
P54
98
48
P55
P104/AN4/KI0
99
47
P103/AN3
P102/AN2
P101/AN1
AV SS
100
46
P56
P57/CLKOUT
P60/CTS0/RTS0
P100/AN0
VREF
AV CC
101
45
M306H3FCFP
43
P61/CLK0
P62/RXD0
104
42
P63/TXD0
105
41
106
40
P64/CTS1/RTS1/CLKS1
P65/CLK1
107
39
P66/RXD1
108
38
109
37
SVREF
TEST2
110
36
P67/TXD1
P11/SLICEON
M1
111
35
VDD3
CVIN1
VSS3
112
34
113
33
114
32
LP3
115
31
116
30
LP2
VSS2
RESET
CE
VSS
モード設定方法
信号線名
CNVss
M1
値
Vcc
Vss
VSS
Vss→Vcc
Vcc
2004.03.01
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P72/CLK2/TA1 OUT
P71/RXD2/SCL/TA0 IN/TB5IN
P70/TXD2/SDA/TA0 OUT
P74/TA2 OUT
P73/CTS2/RTS2/TA1 IN
P75/TA2 IN
P77/TA3 IN
P76/TA3 OUT
P81/TA4 IN
P80/TA4 OUT
P83/INT1
P82/INT0
P85/NMI
注1. 発振回路を接続
図4.3.6. 標準シリアル入出力モード時の端子結線図
Rev.1.00
P84/INT2
(注1)
XIN
9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29
Vcc
8
VCC
7
XOUT
Vss
6
RESET
5
RESET
4
P87/XCIN
P86/XCOUT
3
44
CNVss
2
VCC
1
P90/TB0IN/CLK3
BYTE
FSCIN
P96/ANEX1/SOUT4
P92/TB2IN/SOUT3
P91/TB1IN/SIN3
SYNCIN
P93/DA0/TB3IN/JSTIN
P97/ADTRG/SIN4
START
103
P95/ANEX0/CLK4
VCC
102
P94/DA1/TB4IN/RMTIN
VSS
P07
P06
P05
TEST1
VDD2
LP4
CE
BUSY
SCLK
RXD
TXD
VSS
VCC
VSS
M306H3MC-XXXFP/FCFP
標準シリアル入出力モード1時の端子処理例
図4.3.7に標準シリアル入出力モード1を使用する場合の端子処理例、図4.3.8に標準シリアル入出力
モード2を使用する場合の端子処理例を示します。ライタによって制御するピンなどが違いますので、
詳細はライタのマニュアルを参照してください。
マイクロコンピュータ
P65/CLK1
SCLK入力
P50(CE)
TXD出力
P67/TXD1
BUSY出力
P64/RTS1
RXD入力
P66/RXD1
リセット入力
M1
CNVss
RESET
ユーザリセット
信号
P85/NMI
START
BYTE
(1) ライタによって制御する端子、外付け回路が違います。詳しくは、ライタのマニュアルを参照して
ください。
(2) この例では、スイッチでCNVSS入力を制御することによって、シングルチップモードと標準シリア
ル入出力モードを切り替えています。
(3) 標準シリアル入出力モード1でユーザリセット信号がシリアル入出力モード中に“L”になる可能性
のある場合は、ジャンパスイッチなどを使用してユーザリセット信号とRESET端子との結線を遮断
してください。
図4.3.7. 標準シリアル入出力モード1を使用する場合の端子処理例
Rev.1.00
2004.03.01
page 288 of 311
M306H3MC-XXXFP/FCFP
マイクロコンピュータ
P65/CLK1
P50(CE)
TXD出力
P67/TXD1
M1
モニタ出力
P64/RTS1
RXD入力
P66/RXD1
CNVss
P85/NMI
START
BYTE
(1) この例では、スイッチでCNVSS入力を制御することによって、シングルチップモードと標準シリア
ル入出力モードを切り替えています。
図4.3.8. 標準シリアル入出力モード2時の端子処理例
Rev.1.00
2004.03.01
page 289 of 311
M306H3MC-XXXFP/FCFP
パラレル入出力モード
パラレル入出力モードでは、本製品に対応したパラレルライタを使用して、ユーザROM領域とブート
ROM領域を書き換えられます。パラレルライタについては、各メーカにお問い合わせください。また、
パラレルライタの操作方法については、パラレルライタのユーザーズマニュアルを参照してください。
ユーザROM領域とブートROM領域
ブートROM領域のイレーズブロックは4Kバイト単位の1ブロックのみです。ブートROM領域は、出荷
時に標準シリアル入出力モードの書き換え制御プログラムが書かれます。したがって、シリアルライタ
を使用される場合には、ブートROM領域を書き換えないでください。
ブートROM領域は、パラレル入出力モードでは、 0FF00016∼0FFFFF16 番地に配置されています。ブー
トROM領域を書き換える必要がある場合、この範囲のみ書き換えてください(0FF00016∼0FFFFF16番地以
外へはアクセスしないでください)。
ROMコードプロテクト機能
フラッシュメモリの読み出しや書き換えを禁止する機能です(「フラッシュメモリ書き換え禁止機能」
参照)。
Rev.1.00
2004.03.01
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M306H3MC-XXXFP/FCFP
5. パッケージ寸法図
116P6A-A
MMP
EIAJ Package Code
LQFP116-P-2020-0.65
Plastic 116pin 20✕20mm body LQFP
Weight(g)
1.78
Lead Material
Cu Alloy
MD
HD
D
ME
b2
e
JEDEC Code
–
l2
116
88
Recommended Mount Pad
1
87
Symbol
E
HE
A
A1
A2
b
c
D
E
e
HD
HE
L
L1
Lp
59
29
30
58
A
L1
F
b
x
M
L
Lp
Detail F
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c
y
A1
A2
A3
e
A3
x
y
b2
I2
MD
ME
Dimension in Millimeters
Min
Nom
Max
1.7
–
–
0.125
0.2
0.05
1.4
–
–
0.17
0.22
0.27
0.105
0.125
0.175
19.9
20.0
20.1
19.9
20.0
20.1
0.65
–
–
21.8
22.0
22.2
21.8
22.0
22.2
0.35
0.5
0.65
1.0
–
–
0.45
0.6
0.75
–
0.25
–
–
–
0.13
0.1
–
–
0°
8°
–
0.225
–
–
0.95
–
–
–
20.4
–
–
20.4
–
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6. 注意事項
外部バス注意事項
1. マイクロプロセッサモード及びメモリ拡張モードを使用する場合、マスクROM版では、CNVSS端子
をVCCに接続してください。フラッシュメモリ版では、CNVSS端子及びM1端子をVCCに接続してく
ださい。
2. マスクROM版は、CNVss端子に“H”を入力してハードウエアリセットすると、内部ROMは読めま
せん。フラッシュメモリ版は、CNVSS端子及びM1端子に“H”を入力してハードウエアリセットす
ると、内部ROMは読めません。
パワーコントロール注意事項 1. ストップモードからリセットによって復帰する場合、メインクロックの発振が充分に安定するまで
___________
RESET端子に“L”を入力してください。
2. WAIT命令またはCM1レジスタのCM10ビットを“1”にする命令の後には、NOP命令を4つ以上入れ
てください。ウエイトモードまたはストップモードに移行する場合、命令キューはWAIT命令やCM10
ビットを“1”(全クロック停止)にする命令より後の命令まで先読みしてプログラムが停止しますの
で、命令の組み合わせや実行のタイミングによっては、ウエイトモードやストップモードに入る前
に次の命令を実行する場合があります。
3. CPUクロックのクロック源をメインクロックに切り替えるときは、td(M-L)とメインクロック発振安
定時間のうち、長い方を待ってから切り替えてください。
CPUクロックのクロック源をサブクロックに切り替えるときは、サブクロックの発振が安定してか
ら切り替えてください。
4. 消費電力を小さくするためのポイント
消費電力を小さくするためのポイントを示します。システム設計やプログラムを作成するときに参
考にしてください。
●ポート
ウエイトモードまたはストップモードに移行しても入出力ポートの状態は保持します。アクティ
ブ状態の出力ポートは電流が流れます。ハイインピーダンス状態になる入力ポートは貫通電流が
流れます。不要なポートは入力に設定し、安定した電位に固定してからウエイトモードまたはス
トップモードに移行してください。
●A-D変換器
A-D変換を行わない場合、ADCON1レジスタのVCUTビットを“0”(Vref未接続)にしてください。
なお、A-D変換を行う場合、VCUTビットを“1”(Vref接続)にしてから1μs以上経過した後、A-D
変換を開始させてください。
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●周辺機能の停止
ウエイトモード時にCM0レジスタのCM02ビットで、不要な周辺機能を停止させてください。
ただし、サブクロックから生成している周辺機能クロック(fC32)は停止しませんので、消費電力の
削減にはなりません。低速モードまたは低消費電力モードから、ウエイトモードに移行する場合
はCM02ビットを“0”(ウエイトモード時、周辺機能クロック停止しない)にしてウエイトモード
に移行してください。
●発振駆動能力の切り替え
発振が安定している場合、駆動能力を“LOW”にしてください。
●外部クロック
CPUのクロックに外部クロック入力を使用している場合、CM0レジスタのCM05ビットを“1”(停
止)にしてください。CM05ビットを“1”にすることでXOUT端子が動作しなくなり、消費電流が
小さくなります(外部クロック入力を使用している場合、CM05ビットにかかわらず、クロックは
入力されます)。
プロテクト注意事項
PRC2ビットを“1”(書き込み許可状態)にした後、任意の番地に書き込みを実行すると“0”(書き込み
禁止状態)になります。PRC2ビットで保護されるレジスタはPRC2ビットを“1”にした次の命令で変更し
てください。PRC2ビットを“1”にする命令と次の命令の間に割り込みやDMA転送が入らないようにし
てください。
割り込み注意事項
0000016番地の読み出し
プログラムで0000016番地を読まないでください。マスカブル割り込みの割り込み要求を受け付け
た場合、CPUは割り込みシーケンスの中で割り込み情報(割り込み番号と割り込み要求レベル)を0000016
番地から読みます。このとき、受け付けられた割り込みのIRビットが“0”になります。
プログラムで0000016番地を読むと、許可されている割り込みのうち、最も優先順位の高い割り込
みのIRビットが“0”になります。そのため、割り込みがキャンセルされたり、予期しない割り込み
要求が発生することがあります。
SPの設定
割り込みを受け付ける前に、SP(USP、ISP)に値を設定してください。リセット後、SP(USP、ISP)は
“000016”です。そのため、SP(USP、ISP)に値を設定する前に割り込みを受け付けると、暴走の要因
となります。
________
特に、NMI割り込みを使用する場合は、プログラムの先頭でISPに値を設定してください。リセッ
________
ト後の先頭の1命令に限り、NMI割り込みを含むすべての割り込みが禁止されています。
________
NMI割り込み
________
________
1. NMI割り込みは、禁止できません。使用しない場合は、NMI端子に抵抗を介してVCCに接続(プ
ルアップ)してください。
________
________
2. NMI端子は、P8レジスタのP8_5ビットを読むことで端子の値を読めます。P8_5ビットは、NMI
割り込みルーチンで、端子のレベルを判定する場合のみ読んでください。
________
________
3. NMI端子に“L”を入力している場合、ストップモードに移行できません。NMI端子に“L”が
入力されている場合、CM1レジスタのCM10ビットが“0”に固定されています。
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________
________
4. NMI端子に“L”を入力している場合、ウエイトモードに移行しないでください。NMI端子に
“L”が入力されている場合、CPUは停止しますがCPUクロックが停止しないため、消費電流
が減りません。この場合、その後の割り込みによって正常に復帰します。
________
5. NMI端子に入力する信号の“L”幅、“H”幅は、いずれもCPUクロックの2サイクル+300ns以
上にしてください。
割り込み要因の変更
割り込み要因を変更すると、割り込み制御レジスタのIRビットが“1”(割り込み要求あり)になるこ
とがあります。割り込みを使用する場合は、割り込み要因を変更した後、IRビットを“0”(割り込み
要求なし)にしてください。
割り込み要因変更
割り込み禁止(注2、注3)
割り込み要因(周辺機能のモード等を含む)を変更
MOV命令を使用してIRビットを“0”(割り込み要求なし)にする(注3)
割り込み許可(注2、注3)
変更終了
IRビット : 要因を変更する割り込みの、割り込み制御レジスタのビット
注1. 上記の設定は個々に実行してください。2つ以上の設定を同時に(1命令で)実行しないで
ください。
注2. INTi割り込み(i=0∼5)では、Iフラグを使用してください。
INTi割り込み以外の周辺機能による割り込みでは、割り込み要求を発生させないために、
割り込み要因となる周辺機能を停止させた後、割り込み要因を変更してください。この
場合、マスカブル割り込みをすべて禁止にしてよい場合はIフラグを使用してください。
マスカブル割り込みをすべて禁止にできない場合は、要因を変更する割り込みのILVL2
∼ILVL0ビットを使用してください。
注3. 使用する命令とそれに伴う注意は「割り込み制御レジスタの変更」を参照してください。
図6.1. 割り込み要因の変更手順例
なお、ここで言う割り込み要因の変更とは、各ソフトウエア割り込み番号に割り当てられる割り込
み要因・極性・タイミングを替えるすべての要素を含みます。したがって、周辺機能のモード変更な
どが割り込み要因・極性・タイミングに関与する場合は、これらを変更した後、IRビットを“0”(割
り込み要求なし)にしてください。周辺機能の割り込みは各周辺機能を参照してください。
図6.1に割り込み要因の変更手順例を示します。
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______
INT割り込み
________
________
1. INT0∼INT5端子に入力する信号には、CPUクロックに関係なくtw(INL)以上の“L”幅またはtw
(INH)以上の“H”幅が必要です。
2. INT0IC∼INT5ICレジスタのPOLビット、IFSRレジスタのIFSR7∼IFSR0ビットを変更すると、
IRビットが“1”(割り込み要求あり)になることがあります。これらのビットを変更した後、IR
ビットを“0”(割り込み要求なし)にしてください。
割り込み制御レジスタの変更
(1) 割り込み制御レジスタは、そのレジスタに対応する割り込み要求が発生しない箇所で変更して
ください。割り込み要求が発生する可能性がある場合は、割り込みを禁止した後、割り込み制
御レジスタを変更してください。
(2) 割り込みを禁止して割り込み制御レジスタを変更する場合、使用する命令に注意してください。
IRビット以外のビットの変更
命令の実行中に、そのレジスタに対応する割り込み要求が発生した場合、IRビットが“1”(割
り込み要求あり)にならず、割り込みが無視されることがあります。このことが問題になる場
合は、次の命令を使用してレジスタを変更してください。
対象となる命令…AND、OR、BCLR、BSET
IRビットの変更
IRビットを“0”(割り込み要求なし)にする場合、使用する命令によってはIRビットが“0”に
ならないことがあります。IRビットはMOV命令を使用して“0”にしてください。
(3) Iフラグを使用して割り込みを禁止にする場合、次の参考プログラム例にしたがってIフラグの
設定をしてください。(参考プログラム例の割り込み制御レジスタの変更は(2)を参照してくだ
さい。)
例1∼例3は内部バスと命令キューバッファの影響により割り込み制御レジスタが変更される前にI
フラグが“1”(割り込み許可)になることを防ぐ方法です。
例1 : NOP命令で割り込み制御レジスタが変更されるまで待たせる例
INT_SWITCH1:
FCLR I ;割り込み禁止
AND.B #00H,0055H ;TA0ICレジスタを“0016”にする
NOP
;
NOP
FSET I
;割り込み許可
NOP命令の数は、次の通り
PM20=1(1ウエイト)時、2個。PM20=0(2ウエイト)時、3個。HOLD使用時、4個。
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例2 : ダミーリードでFSET命令を待たせる例
INT_SWITCH2:
FCLR I ;割り込み禁止
AND.B #00H,0055H ;TA0ICレジスタを“0016”にする
MOV.W MEM,R0 ;ダミーリード
FSET I
;割り込み許可
例3 : POPC命令でIフラグを変更する例
INT_SWITCH3:
PUSHC FLG
FCLR I ;割り込み禁止
AND.B #00H,0055H ;TA0ICレジスタを“0016”にする
POPC FLG
;割り込み許可
監視タイマ割り込み
監視タイマ割り込み発生後は、監視タイマを初期化してください。
DMACの注意事項
DMAiCONレジスタのDMAEビットへの書き込み(i=0∼1)
(a)に示す条件のときは、(b)に示す手順で書いてください。
(a) 条件
・DMAEビットが“1”(DMAiがアクティブ状態)のとき、再度、DMAEビットへ“1”を書く。
・DMAEビットへの書き込みと同時にDMA要求が発生する可能性がある。
(b) 手順
(1) DMAiCONレジスタのDMAEビットとDMASビットに同時に“1”を書く(注1)。
(2) DMAiが初期状態(注2)になっていることを、プログラムで確認する。
DMAiが初期状態になっていない場合は、(1)(2)を繰り返す。
注1. DMASビットは“1”を書いても変化しません。“0”を書くと“0”(DMA要求なし)になります。
したがって、DMAEビットへ“1”を書くために、DMAiCONレジスタへ書く場合、DMASへ書
く値を“1”にしておくと、DMASは書く直前の状態を保持できます。
DMAEビットへの書き込みに、リードモディファイライト命令を使用する場合も、DMASへ書く
値を“1”にしておくと、命令実行中に発生したDMA要求を保持できます。
注2. TCRiレジスタの値で確認してください。
TCRiレジスタを読んで、DMA転送開始前にTCRiレジスタへ書いた値(DMAEビット書き込み後
にDMA要求が発生した場合は「TCRiレジスタへ書いた値-1」)が読めれば初期状態になっている、
転送途中の値になっていれば初期状態になっていない、と判断できます。
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タイマ注意事項
タイマA注意事項
(1) タイマA注意事項(タイマモード)
1. リセット後、タイマは停止しています。TAiMR(i=0∼4)レジスタ、TAiレジスタによって、モード
やカウントソース、カウンタの値等を設定した後、TABSRレジスタのTAiSビットを“1”(カウン
ト開始)にしてください。
なお、TAiMRレジスタは、リセット後に限らずTAiSビットが“0”(カウント停止)の状態で、変更
してください。
2. カウント中のカウンタの値は、TAiレジスタを読むことにより任意のタイミングで読めます。た
だし、リロードタイミングで読んだ場合、“FFFF16”が読めます。また、カウント停止中にTAi
レジスタに値を設定した後、カウンタがカウントを開始するまでの期間に読んだ場合、設定値が
読めます。
(2) タイマA注意事項(イベントカウンタモード)
1. リセット後、タイマは停止しています。TAiMR(i=0∼4)レジスタ、TAiレジスタ、UDFレジスタ、
ONSFレジスタのTAZIE、TA0TGL、TA0TGHビット、TRGSRレジスタによって、モードやカウン
トソース、カウンタの値等を設定した後、TABSRレジスタのTAiSビットを“1”(カウント開始)
にしてください。
なお、TAiMRレジスタ、UDFレジスタ、ONSFレジスタのTAZIE、TA0TGL、TA0TGHビット、
TRGSRレジスタは、リセット後に限らずTAiSビットが“0”(カウント停止)の状態で、変更して
ください。
2. カウント中のカウンタの値は、TAiレジスタを読むことにより任意のタイミングで読めます。た
だし、リロードタイミングで読んだ場合、アンダフロー時は“FFFF16”が、オーバフロー時は
“000016”が読めます。カウント停止中にTAiレジスタに値を設定した後、カウンタがカウントを
開始するまでの期間に読んだ場合、設定値が読めます。
(3) タイマA注意事項(ワンショットタイマモード)
1. リセット後、タイマは停止しています。TAiMR(i=0∼4)レジスタ、TAiレジスタ、ONSFレジスタ
のTA0TGL、TA0TGHビット、TRGSRレジスタによって、モードやカウントソース、カウンタの
値等を設定した後、TABSRレジスタのTAiSビットを“1”(カウント開始)にしてください。
なお、TAiMRレジスタ、ONSFレジスタのTA0TGL、TA0TGHビット、TRGSRレジスタは、リセッ
ト後に限らずTAiSビットが“0”(カウント停止)の状態で、変更してください。
2. カウント中にTAiSビットを“0”(カウント停止)にすると次のようになります。
・カウンタはカウントを停止し、リロードレジスタの内容をリロードします。
・TAiOUT端子は“L”を出力します。
・CPUクロックの1サイクル後、TAiICレジスタのIRビットが“1”(割り込み要求あり)になります。
3. ワンショットタイマの出力は内部で生成されたカウントソースに同期しているため、外部トリガ
を選択している場合、TAiIN端子へのトリガ入力からワンショットタイマの出力までに、最大カウ
ントソースの1サイクル分の遅延が生じます。
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4. 次のいずれかでタイマの動作モードを設定した場合、IRビットが“1”になります。
・リセット後、ワンショットタイマモードを選択したとき
・動作モードをタイマモードからワンショットタイマモードに変更したとき
・動作モードをイベントカウンタモードからワンショットタイマモードに変更したとき
したがって、タイマAi割り込み(IRビット)を使用する場合は、上記の設定を行った後、IRビット
を“0”にしてください。
5. カウント中にトリガが発生した場合は、カウンタは再トリガ発生後1回ダウンカウントした後、リ
ロードレジスタをリロードしてカウントを続けます。カウント中にトリガを発生させる場合は、
前回のトリガの発生からタイマのカウントソースの1サイクル以上経過した後に、再トリガを発生
させてください。
(4) タイマA注意事項(パルス幅変調モード)
1. リセット後、タイマは停止しています。TAiMR(i=0∼4)レジスタ、TAiレジスタ、ONSFレジスタ
のTA0TGL、TA0TGHビット、TRGSRレジスタによって、モードやカウントソース、カウンタの
値等を設定した後、TABSRレジスタのTAiSビットを“1”(カウント開始)にしてください。
なお、TAiMRレジスタ、ONSFレジスタのTA0TGL、TA0TGHビット、TRGSRレジスタは、リセッ
ト後に限らずTAiSビットが“0”(カウント停止)の状態で、変更してください。
2. 次のいずれかでタイマの動作モードを設定した場合、IRビットが“1”になります。
・リセット後、PWMモードを選択したとき
・動作モードをタイマモードからPWMモードに変更したとき
・動作モードをイベントカウンタモードからPWMモードに変更したとき
したがって、タイマAi割り込み(IRビット)を使用する場合は、上記の設定を行った後、プログラ
ムでIRビットを“0”にしてください。
3. PWMパルスを出力中にTAiSビットを“0”(カウント停止)にすると次のようになります。
・カウンタはカウントを停止します。
・TAiOUT端子から“H”を出力している場合は、出力レベルは“L”になり、IRビットが“1”に
なります。
・TAiOUT端子から“L”を出力している場合は、出力レベルは変化せず、IRビットも変化しま
せん。
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タイマB注意事項
(1) タイマB注意事項(タイマモード)
1. リセット後、タイマは停止しています。TBiMR(i=0∼5)レジスタ、TBiレジスタによって、モード
やカウントソース、カウンタの値等を設定した後、TABSRレジスタまたはTBSRレジスタのTBiS
ビットを“1”(カウント開始)にしてください。
なお、TBiMRレジスタは、リセット後に限らずTBiSビットが“0”(カウント停止)の状態で、変更
してください。
2. カウント中のカウンタの値は、TBiレジスタを読むことにより任意のタイミングで読めます。た
だし、リロードタイミングで読んだ場合、“FFFF16”が読まれます。カウント停止中にTBiレジ
スタに値を設定した後、カウンタがカウントを開始するまでの期間に読んだ場合、設定値が読ま
れます。
(2) タイマB注意事項(イベントカウンタモード)
1. リセット後、タイマは停止しています。TBiMR(i=0∼5)レジスタ、TBiレジスタによって、モード
やカウントソース、カウンタの値等を設定した後、TABSRレジスタまたはTBSRレジスタのTBiS
ビットを“1”(カウント開始)にしてください。
なお、TBiMRレジスタは、リセット後に限らずTBiSビットが“0”(カウント停止)の状態で、変更
してください。
2. カウント中のカウンタの値は、TBiレジスタを読むことにより任意のタイミングで読めます。た
だし、リロードタイミングで読んだ場合、“FFFF16”が読まれます。カウント停止中にTBiレジ
スタに値を設定した後、カウンタがカウントを開始するまでの期間に読んだ場合、設定値が読ま
れます。
(3) タイマB注意事項(パルス周期測定 / パルス幅測定モード)
1. リセット後、タイマは停止しています。TBiMR(i=0∼5)レジスタよって、モードやカウントソー
ス等を設定した後、TABSRレジスタまたはTBSRレジスタのTBiSビットを“1”(カウント開始)に
してください。
なお、TBiMRレジスタは、リセット後に限らずTBiSビットが“0”(カウント停止)の状態で、変更
してください。MR3ビットを“0”にするために、TBiSビットが“1”(カウント開始)の状態で、
TBiMRレジスタへ書く場合、TM0D0、TM0D1、MR0、MR1、TCK0、TCK1ビットへは前回書い
たものと同じ値を、MR2へは“0”を書いてください。
2. TBiICレジスタ(i=0∼5)のIRビットは、測定パルスの有効エッジが入力されたときとタイマBiがオー
バフローしたとき“1”(割り込み要求あり)になります。割り込み要求要因は、割り込みルーチン
内でTBiMRレジスタのMR3ビットで判断できます。
3. 測定パルス入力がタイマのオーバフローのタイミングに重なるなど割り込み要因をMR3ビットで
判断できない場合は、オーバフローの回数を別のタイマでカウントしてください。
4. MR3ビットを“0”(オーバフローなし)にするには、TBiSビットが“1”(カウント開始)の状態で、
MR3ビットが“1”(オーバフローあり)になった後の次のカウントソースのカウントタイミング以
降に、TBiMRレジスタに書いてください。
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5. オーバフローだけの検出にはTBiICレジスタのIRビットを使用してください。MR3ビットは、割
り込みルーチン内で割り込み要因を判断するときだけ使用してください。
6. カウント開始後、1回目の有効エッジの入力時は、不定値がリロードレジスタに転送されます。ま
た、このとき、タイマBi割り込み要求は発生しません。
7. カウント開始時のカウンタの値は不定です。したがって、カウント開始後、有効エッジが入力さ
れるまでに、MR3ビットが“1”になり、タイマBi割り込み要求が発生する可能性があります。
8. パルス幅測定は、連続してパルス幅を測定します。測定結果が“H”であるか“L”であるかプロ
グラムで判断してください。
シリアルI / O注意事項(クロック同期形シリアルI / Oモード)
送受信
_______
________
外部クロック選択時、RTS機能を選択した場合は、受信可能状態になるとRTSi端子の出力レベルが
________
“L”になり、受信が可能になったことを送信側に知らせます。受信が開始されるとRTSi端子の出力
_______
________
レベルは“H”になります。このため、RTSi端子を送信側のCTSi端子に結線すると、送受信のタイミ
_______
ングを合わせることができます。内部クロック選択時はRTS機能は無効です。
送信 外部クロックを選択している場合、UiC0レジスタのCKPOLビットが“0”(転送クロックの立ち下
がりで送信データ出力、立ち上がりで受信データ入力)のときは外部クロックが“H”の状態で、CKPOL
ビットが“1”(転送クロックの立ち上がりで送信データ出力、立ち下がりで受信データ入力)のときは
外部クロックが“L”の状態で次の条件を満たしてください。
・UiC1レジスタのTEビットが“1”(送信許可)
・UiC1レジスタのTIビットが“0”(UiTBレジスタにデータあり)
_______
_______
・CTS機能を選択している場合、CTSi端子の入力が“L”
受信 1. クロック同期形シリアルI/Oでは送信器を動作させることにより、シフトクロックを発生します。し
たがって、受信だけで使用する場合も送信のための設定をしてください。受信時TxDi端子からはダ
ミーデータが外部に出力されます。
2. 内部クロック選択時はUiC1レジスタ(i=0∼2)のTEビットを“1”(送信許可)にし、ダミーデータをUiTB
レジスタに設定するとシフトクロックが発生します。外部クロック選択時はTEビットを“1”にし、
ダミーデータをUiTBレジスタに設定し、外部クロックがCLKi端子に入力されたときシフトクロック
を発生します。
3. 連続してデータを受信する場合、UiC1レジスタ(i=0∼2)のREビットが“1”(UiRBレジスタにデータ
あり)でUARTi受信レジスタに次の受信データが揃ったときオーバランエラーが発生し、UiRBレジ
スタのOERビットが“1”(オーバランエラー発生)になります。この場合、UiRBレジスタは不定です
ので、オーバランエラーが発生したときは以前のデータを再送信するように送信と受信側のプログ
ラムで対処してください。また、オーバランエラーが発生したときはSiRICレジスタのIRビットは変
化しません。
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4. 連続してデータを受信する場合は、1回の受信ごとにUiTBレジスタの下位バイトへダミーデータを
設定してください。
5. 外部クロックを選択している場合、CKPOLビットが“0”のときは外部クロックが“H”の状態で、
CKPOLビットが“1”のときは外部クロックが“L”の状態で次の条件を満たしてください。
・UiC1レジスタのREビットが“1”(受信許可)
・UiC1レジスタのTEビットが“1”(送信許可)
・UiC1レジスタのTIビットが“0”(UiTBレジスタにデータあり)
シリアルI / O注意事項(UARTモード)
特殊モード4(SIMモード)
リセット解除後、U2C1レジスタのU2IRSビットを“1”(送信完了)、U2EREビットを“1”(エラー
信号出力)にすると、送信割り込み要求が発生します。そのため、SIMモードを使用する場合は設定後、
IRビットを“0”(割り込み要求なし)にしてください。
A-D変換器の注意事項
1. ADCON0レジスタ(ビット6を除く)、ADCON1レジスタ、ADCON2レジスタは、A-D変換停止時(トリ
ガ発生前)に書いてください。
2. ADCON1レジスタのVCUTビットを“0”(Vref未接続)から“1”(Vref接続)にしたときは、1μs以上経
過した後にA-D変換を開始させてください。
3. ノイズによる誤動作やラッチアップの防止、また変換誤差を低減するため、AVCC端子、VREF端子、
アナログ入力端子(ANi(i=0∼7))とAVSS端子の間には、それぞれコンデンサを挿入してください。同様
にVCC端子とVSS端子の間にもコンデンサを挿入してください。図6.2に各端子の処理例を示します。
4. アナログ入力端子として使用する端子に対応するポート方向ビットは“0”(入力モード)にしてくださ
_____________
い。また、ADCON0レジスタのTRGビットが“1”(外部トリガ)の場合は、ADTRG端子に対応するポー
ト方向ビットは“0”(入力モード)にしてください。
マイクロコンピュータ
VCC
C4
VCC
VCC (15pin) AVCC
VSS
C1
VCC
C5
VREF
C2
AVSS
VCC (69pin)
C3
ANi
VSS
ANi : ANi(0∼7)
注1. C1≧0.47μF、C2≧0.47μF、C3≧100pF、C4≧0.1μF、C5≧0.1μF(参考値)。
注2. コンデンサは太い配線を利用して、最短距離で接続してください。
図6.2. 各端子の処理例
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5. キー入力割り込みを使用する場合、AN4∼AN7は4本ともアナログ入力端子として使用しないでくださ
い(A-D入力電圧が“L”になると、キー入力割り込み要求が発生します)。
6. φADの周波数を10MHz以下にしてください。サンプル&ホールド機能なしの場合、φADの周波数は250kHz
以上にしてください。サンプル&ホールド機能ありの場合、φADの周波数は1MHz以上にしてください。
7. A-D動作モードを変更した場合は、ADCON0レジスタのCH2∼CH0ビットまたはADCON1レジスタの
SCAN1∼SCAN0ビットでアナログ入力端子を再選択してください。
8. A-D変換が完了し、その結果をADiレジスタ(i=0∼7)に格納するタイミングでCPUがADiレジスタを読
んだ場合、誤った値がADiレジスタに格納されます。この現象は、CPUクロックにメインクロックを
分周したクロック、またはサブクロックを選択した場合に発生します。
●単発モードまたは単掃引モードで使用する場合
A-D変換が完了したことを確認してから、対象となるADiレジスタを読んでください(A-D変換の完了
はADICレジスタのIRビットで判定できます)。
●繰り返しモード、繰り返し掃引モード0または繰り返し掃引モード1で使用する場合
CPUクロックは、メインクロックを分周せずに使用してください。
9. A-D変換動作中に、プログラムでADCON0レジスタのADSTビットを“0”(A-D変換停止)にして強制
終了した場合、A-D変換器の変換結果は不定となります。また、A-D変換を行っていないADiレジスタ
も不定になる場合があります。A-D変換動作中に、プログラムでADSTビットを“0”にした場合は、
すべてのADiレジスタの値を使用しないでください。
プログラマブル入出力ポート注意事項
1. S3CレジスタのSM32ビットを“1”にすると、P92端子はハイインピーダンスになります。S4Cレジ
スタのSM42ビットを“1”にすると、P96端子はハイインピーダンスになります。
2. プログラマブル入出力ポートと、周辺機能では、入力閾値電圧が異なります。
したがって、プログラマブル入出力ポートと周辺機能が、端子を共用している場合、この端子の入
力レベルが推奨動作条件のVIH、VILの範囲外(“H”でも“L”でもないレベル)のとき、プログラマブ
ル入出力ポートと、周辺機能でレベルの判定結果が異なることがあります。
フラッシュメモリ版とマスクROM版の相違点に関する注意事項
フラッシュメモリ版とマスクROM版は、内部ROM、レイアウトパターンの相違などにより、電気的特
性の範囲で、特性値、動作マージン、ノイズ耐量、ノイズ輻射量などが異なる場合があります。マスク
ROM版への切り替え時は、フラッシュメモリ版で実施したシステム評価試験と同等の試験を実施してく
ださい。
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M306H3MC-XXXFP/FCFP
フラッシュメモリ版の注意事項
フラッシュメモリ書き換え禁止機能の注意事項
0FFFDF16、0FFFE316、0FFFEB16、0FFFEF16、0FFFF316、0FFFF716、0FFFFB16番地は、IDコードを
格納する番地です。これらの番地に誤ったデータを書くと、標準シリアル入出力モードによるフラッ
シュメモリの読み出し書き込みができなくなります。
また、0FFFFF16番地はROMCPレジスタです。この番地に誤ったデータを書くと、パラレル入出力
モードによるフラッシュメモリの読み出し書き込みができなくなります。
これらの番地は固定ベクタのベクタ番地(H)に当たります。
ストップモードに関する注意事項
ストップモードに移行する場合は、次のようにしてください。
・FMR01ビットを“0”(CPU書き換えモード無効)にし、DMA転送を禁止した後で、CM10ビットを
“1”(ストップモード)にする
・CM10ビットを“1”にする命令の次にJMP.B命令を実行する
プログラム例
BSET
0, CM1
;ストップモード
JMP.B
L1
L1:
ストップモード復帰後のプログラム
ウエイトモードに関する注意事項
ウエイトモードに移行する場合は、FMR01ビットを“0”(CPU書き換えモード無効)にした後、WAIT
命令を実行してください。
低消費電力モードの注意事項
CM05ビットが“1”(メインクロック停止)のときは、次のコマンドを実行しないでください。
・プログラム、ブロックイレーズ、イレーズ全アンロックブロック、ロックビットプログラム
コマンド、データの書き込み
コマンドコード、データは偶数番地に書いてください。
プログラムコマンドの注意事項
第1バスサイクルで“xx4016”を書き、第2バスサイクルで書き込み番地にデータを書くと自動書き
込み(データのプログラムとベリファイ)を開始します。第1バスサイクルにおけるアドレス値は、第2
バスサイクルで指定する書き込み番地と同一かつ偶数番地にしてください。
ロックビットプログラムコマンドの注意事項
第1バスサイクルで“xx7716”、第2バスサイクルで“xxD016”をブロックの最上位番地(ただし、偶
数番地)に書くと指定されたブロックのロックビットに“0”が書かれます。第1バスサイクルにおけ
るアドレス値は、第2バスサイクルで指定するブロックの最上位番地と同一にしてください。
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2004.03.01
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M306H3MC-XXXFP/FCFP
動作速度 CPU書き換えモード(EW0、EW1モード)に入る前に、CM0レジスタのCM06ビット、CM1レジスタ
のCM17∼CM6ビットで、CPUクロックを10MHz以下にしてください。また、PM1レジスタのPM17ビッ
トは“1”(ウエイトあり)にしてください。
使用禁止命令
EW0モードでは、次の命令はフラッシュメモリ内部のデータを参照するため使用できません。
UND命令、INTO命令、JMPS命令、JSRS命令、BRK命令
割り込み
EW0モード
・可変ベクタテーブルにベクタを持つ割り込みは、ベクタをRAM領域に移すことで使用できます。
________
・NMI割り込み、監視タイマ割り込みは、割り込み発生時に強制的にFMR0レジスタ、FMR1レジス
タが初期化されるので使用できます。固定ベクタテーブルに各割り込みルーチンの飛び先番地を
________
設定してください。NMI割り込み、監視タイマ割り込み発生時は、書き換え動作が中止されるの
で、割り込みルーチン終了後、再度、書き換えプログラムを実行してください。
・アドレス一致割り込みはフラッシュメモリ内部のデータを参照するため使用できません。
EW1モード
・自動書き込み、自動消去の期間に、可変ベクタテーブルにベクタを持つ割り込みや、アドレス一
致割り込みが受け付けられないようにしてください。
・監視タイマ割り込みは使用しないでください。
________
・NMI割り込みは、割り込み発生時に強制的にFMR0レジスタ、FMR1レジスタが初期化されるので
________
使用できます。固定ベクタテーブルに各割り込みルーチンの飛び先番地を設定してください。NMI
割り込み発生時は、書き換え動作が中止されるので、割り込みルーチン終了後、再度、書き換え
プログラムを実行してください。
アクセス方法
FMR01ビット、FMR02ビット、FMR11ビットを“1”にする場合、対象となるビットに“0”を書
いた後、続けて“1”を書いてください。なお、“0”を書いた後、“1”を書くまでに割り込み、DMA
________
転送が入らないようにしてください。また、NMI端子に“H”を入力した状態で行ってください。
ユーザROM領域の書き換え
EW0モード
・書き換え制御プログラムが格納されているブロックを書き換えている最中に電源電圧が低下する
と、書き換え制御プログラムが正常に書き換えられないため、その後フラッシュメモリの書き換
えができなくなる可能性があります。この場合、標準シリアル入出力モードまたはパラレル入出
力モードを使用してください。
EW1モード
・書き換え制御プログラムが格納されているブロックを書き換えないでください。
DMA転送
EW1モードでは、FMR0レジスタのFMR00ビットが“0”(自動書き込み、自動消去の期間)にDMA
転送が入らないようにしてください。
Rev.1.00
2004.03.01
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M306H3MC-XXXFP/FCFP
プログラム、イレーズ回数と実行時間について
ソフトウエアコマンド(プログラムコマンド、ブロックイレーズコマンド、イレーズ全アンロック
ブロックコマンド、ロックビットプログラムコマンド)の実行時間はプログラム、イレーズ回数とと
もに長くなります。特にプログラム、イレーズ回数が100回を超えるとソフトウエアコマンドの実行
時間は顕著に長くなるため、ソフトウエアコマンドの待ち時間の設定は、電気的特性の最大値以上に
設定してください。
________
ソフトウエアコマンドはハードウエアリセット、NMI割り込み、監視タイマ割り込みで中断されます。
ソフトウエアコマンドを中断した場合、そのブロックをイレーズした後に再度実行してください。
その他の注意事項
電源投入時の注意事項
VCC、VDD2、VDD3、AVCCは同時に電源を投入してください。動作中は必ず同一電位に設定してく
ださい。
電源ノイズ及びラッチアップ対策に関する注意点
電源ノイズ及びラッチアップ対策として、VCC端子とVSS端子間、VDD2端子とVSS2端子間、VDD3
端子とVSS3端子間、及びAVCC端子とAVSS端子間にバイパスコンデンサ(0.1μF以上)を最短距離
で、かつ比較的太い配線を使って接続してください。
また、TEST1(35pin)端子には、コンデンサ(0.1μF以上)を接続してください。
データスライサ用発振回路停止の注意点
データスライサを使用しない場合は、拡張レジスタXTAL_VCO、PDC_VCO_ON、VPS_VCO_ON
を“L”に設定し発振を停止ください。
再度発振開始する場合は以下の順で立ち上げてください。
(a)拡張レジスタXTAL_VCO=“H”
(b)拡張レジスタPDC_VCO_ON、VPS_VCO_ON=“H”
(c)60ms以上待ち状態(内部発振回路の安定期間+データスライス準備)
※ スライスRAMが動作する為には拡張レジスタXTAL_VCO=“H”に設定してください。同期用
発振停止より発振開始する場合は、必ず20msを待ってメモリにアクセスしてください。
スタンバイモード(クロック停止)時の注意点
スタンバイモード時は、次の通りに拡張レジスタを設定してください。
(a)拡張レジスタXTAL_VCO, PDC_VCO_ON, VPS_VCO_ONを“L”に設定。 (b)拡張レジスタSTBY0、STBY1を“H”設定。それ以外の拡張レジスタは初期状態(リセット時)
に設定。
クロック発振停止から発振状態に戻す場合は、データスライサ用発振回路停止の注意点の通り設
定してください。
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M306H3MC-XXXFP/FCFP
低電圧動作時(VCC=2.6V∼5.25V, f(XCIN)=32KHz時)の注意点
本製品はシングルチップモード時の低消費電力モードにおいて低電圧動作を行うことができます。
低電圧動作を行う場合、必ず低消費電力モード(BCLK:f(XCIN)選択、メインクロックXIN:停止、サ
ブクロックXCIN:発振)に設定した後、電源電圧をVCC=3.0Vに降圧してください。
また、通常動作に復帰する場合、低消費電力モードのまま電源電圧を5Vまで昇圧した後、通常動
作モードに移行してください。
各種の動作モードの移行時には 、2.5.3 パワーコントロール に示す状態遷移(図2.5.9参照)に従っ
て状態遷移してください。
図6.3に、動作モード移行時のVCC電源電圧の状態を示します。
5V
VCC
3V
パワーコントロール
動作モード
通常動作モード
低消費電力モード
通常動作モード
注1. 通常動作モード・・・高速モード、中速モード、低速モード
注2. 低電圧動作を行う場合は、CPU、ROM、 RAM、入出力ポート、タイマ(タイマA,
タイマB)、及び割り込み制御回路のみを使用することができます。
上記以外の機能(データスライサ, DMAC, A/D等)は、すべて使用できません。
図6.3 動作モード移行時のVcc電源電圧状態
シリアルI/O(注意事項RxDi入力セットアップ時間)
RXDi 入力セットアップ時間につき、「3. 電気的特性 表3.23. シリアルI/O」共に下記規格値をご使
用ください。
表6.1. シリアルI/O (VCC=5V)
記 号
tsu(D-C)
項 目
RxDi入力セットアップ時間
注1. 「3. 電気的特性 表3.23. シリアルI/O」を参照してください。
Rev.1.00
2004.03.01
page 306 of 311
規 格 値
最 小
最 大
70
単位
ns
M306H3MC-XXXFP/FCFP
7. M306H3MC-XXXFP/FCFPとM306H2MC-XXXFP/FCFPとの相違点
M306H3MC-XXXFP/FCFPとM306H2MC-XXXFP/FCFPとの相異点:
マスクROM版、フラッシュメモリ版共通(注1)
項 目
M306H2MC-XXXFP/FCFP
M306H3MC-XXXFP/FCFP
電源電圧
4.75∼5.25V (f(XIN)=10MHz)
2.60∼5.25V (f(XCIN)=32kHz)
4.75∼5.25V (f(XIN)=10MHz)
2.80∼5.25V (f(XCIN)=32kHz)
クロック発生回路
低消費電力モードにしたとき、8分周モード
になる。XIN駆動能力はHIGHになる。
低消費電力モードにしたとき、メインクロッ
ク分周比は変化しない。XIN駆動能力は変化
しない。
外部デバイス接続
可能領域
0400016∼07FFF16(PM13=0の場合)
0800016∼0FFFF16(PM10=0の場合)
1000016∼26FFF16
2800016∼7FFFF16
8000016∼CFFFF16(PM13=0の場合)
D000016∼FFFFF16(マイクロプロセッサ
モードの場合)
0400016∼07FFF16
0800016∼27FFF 16
3000016∼FFFFF16(マイクロプロセッサ
モードの場合)
メモリ拡張モード、 P40∼P43(A16∼A19)、P34∼P37(A12∼A15)
マイクロプロセッサ :アドレスバスまたは入出力ポートを切り
モード時の上位
替え可
アドレス
(M306H2FCFPでは、マイクロプロセッサ
モードはありません)
P40∼P43(A16∼A19)
:アドレスバスまたは入出力ポートを切り
替え可
A12∼A15:切り替えできない
外部領域へのソフト 可変(0∼3ウエイト)
可変(0∼1ウエイト)
ウエアウエイト
プロテクト
PM0、PM1、PM2、CM0、CM1、PD9、S3C、 PM0、PM1、CM0、CM1、PD9、S3C、
S4C、PCLKRレジスタへの
S4Cレジスタへのプロテクト設定可
プロテクト設定可
監視タイマ割り込み、または監視タイマ
リセットを選択
カウントソース保護モードあり
監視タイマ割り込み
アドレス一致
割り込み
4本
2本
タイマA、タイマB
カウントソース
f1、f2、f8、f32、fC32から選択
f1、f8、f32、fC32から選択
監視タイマ
カウントソース保護モードなし
シリアルI/O
(UART0∼UART2)
(UART、クロック同期、I2Cバス、IEバス)
×3
(UART、クロック同期)×2
(UART、クロック同期、IICバス、IEバス)
×1
UART0∼UART2、
SI/O3、SI/O4の
カウントソース
f1SIO、f2SIO、f8SIO、f32SIOから選択
f1、f8、f32から選択
シリアルI/O
RTSタイミング
受信バッファ読み出し時に“L”になる
受信完了時に“L”になる
シリアルI/O
CTS/RTS分離機能
あり
なし
UART2の送信開始
タイミング
データ書き込み後、2回目のBRGのオーバ
フロータイミングで送信開始
(UART0、UART1と同じ)
データ書き込み後、1回目のBRGのオーバ
フロータイミングで送信開始
(UART0、UART1よりBRGのオーバフロー
1回分、早く送信開始)
シリアルI/O
スリープ機能
なし
あり
注1. 詳細と電気的特性については、データシートを参照してください。
Rev.1.00
2004.03.01
page 307 of 311
M306H3MC-XXXFP/FCFP
M306H3MC-XXXFP/FCFPとM306H2MC-XXXFP/FCFPとの相異点:
マスクROM版、フラッシュメモリ版共通(注1)
項 目
M306H2MC-XXXFP/FCFP
M306H3MC-XXXFP/FCFP
シリアルI/O
I2Cモード
スタートコンディション、ストップ
コンディションの自動生成機能あり
スタートコンディション、ストップ
コンディションの自動生成機能なし
シリアルI/O
I2Cモード
SDAの遅延はディジタル遅延のみ
SDA遅延
SDAデジタル遅延のカウントソースはBRG
SDAの遅延としてアナログ遅延または
ディジタル遅延選択
SDAデジタル遅延のカウントソースは1/f(XIN)
SI/O3、SI/O4
クロック極性
選択可
固定
A-D変換器の動作
クロック
fAD、またはfADの2、3、4、6、12分周から
選択
fAD、fAD/2、fAD/4から選択
低消費電力起動機能 外部端子により中速モード(メインクロック
リセット解除時は中速モード(メインクロック
8分周)と低消費電力モード(サブクロック)とを 8分周)のみ
選択可
データスライサ用
クロックソース
メインクロックを使用
FSCIN端子より供給
データスライス方法 3系統
設定用レジスタ
2系統
水平同期信号計数
あり
なし
水平同期割込み
指定した水平ラインで割込みを発生させる
ことが可能
なし
ジャストクロック用 P93:プログラマブル入出力ポート、
P93:プログラマブル入出力ポート、
フィルタ端子
タイマB3入力または、ジャストクロック
またはタイマB3入力端子を切り替え可
用入力を切り替え可
リモコン機能
P94にリモコンのパルスを入力することによ
り、ヘッダーパターンの判別可
なし
EPG-J用CRC演算
回路
あり
82ビットCRC誤り検出および多数決論理に
よる誤り訂正が可能
なし
注1. 詳細と電気的特性については、データシートを参照してください。
Rev.1.00
2004.03.01
page 308 of 311
M306H3MC-XXXFP/FCFP
M306H3FCFPとM306H2FCFPとの相異点:
フラッシュメモリ版(注1)
項 目
M306H2FCFP
M306H3FCFP
ユーザROM
ブロック分割
4Kバイト×2、8Kバイト×3、32Kバイト×1、 32Kバイト×4
64Kバイト×1:7ブロック
CPU書き換えモード
EW1モードあり
EW1モードなし
ロックビットによる あり
ブロック単位の
プロテクト
なし
ブートROMアドレス 0FF00016∼0FFFFF16番地(4Kバイト)
領域
0DE00016∼0DFFFF16番地(8Kバイト)
注1. 詳細と電気的特性については、データシートを参照してください。
Rev.1.00
2004.03.01
page 309 of 311
M306H3MC-XXXFP/FCFP
M306H3MC-XXXFP/FCFPとM306H2MC-XXXFP/FCFPとの相異点:ピン接続(注1)
項 目
M306H3FCFP
M306H3MC-XXXFP
35ピン
TEST1端子
・テスト用端子
・コンデンサを介してGNDに接続
36ピン
M1端子
・テスト用入力端子
・“H”又は“L”を
入力
M306H2MC-XXXFP
M306H2FCFP
M2端子
・テスト用入力端子
・“L”を入力
M2端子
・フラッシュ書き換え用電源
入力端子
・通常0V印加、内蔵フラッシュ
メモリ書き換え時4.75∼5.25V
印加
M1端子
M1端子
・モード選択入力端子
・テスト用入力端子
・“L”を入力
・マイクロプロセッサ及びメモリ拡張
モード使用時は“H”を入力
・標準シリアルモード(シングルチップ
モード)使用時は“L”を入力
M1端子
・チップモード設定入力端子
・通常は“L”を入力
108ピン START端子
・発振選択入力用端子
・発振回路を選択
“H”…XIN-XOUT
“L”…XCIN-XCOUT
VDD1
・デジタル系電源入力端子
・4.75∼5.25Vを印加
111ピン TEST2端子
・テスト用端子
・“L”を入力
VSS1
・GND
注1. 詳細と電気的特性については、データシートを参照してください。
Rev.1.00
2004.03.01
page 310 of 311
M306H3MC-XXXFP/FCFP
営業企画統括部
〒100-0004 東京都千代田区大手町2-6-2 (日本ビル)
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1. 弊社は品質、信頼性の向上に努めておりますが、半導体製品は故障が発生したり、誤動作する場合があります。弊社の半導体製品の故障又は誤動作によって結果として、人身事故
火災事故、社会的損害などを生じさせないような安全性を考慮した冗長設計、延焼対策設計、誤動作防止設計などの安全設計に十分ご留意ください。
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5. 本資料に記載の製品データ、図、表に示す技術的な内容、プログラム及びアルゴリズムを流用する場合は、技術内容、プログラム、アルゴリズム単位で評価するだけでなく、シス
テム全体で十分に評価し、お客様の責任において適用可否を判断してください。ルネサス テクノロジは、適用可否に対する責任は負いません。
6. 本資料に記載された製品は、人命にかかわるような状況の下で使用される機器あるいはシステムに用いられることを目的として設計、製造されたものではありません。本資料に記
載の製品を運輸、移動体用、医療用、航空宇宙用、原子力制御用、海底中継用機器あるいはシステムなど、特殊用途へのご利用をご検討の際には、ルネサス テクノロジ、ルネサス
販売または特約店へご照会ください。
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大阪市中央区伏見町4-1-1 (大阪明治生命館10F)
金沢市広岡3-1-1 (金沢パークビル8F)
鳥取市今町2-251 (日本生命鳥取駅前ビル)
広島市中区袋町5-25 (広島袋町ビルディング8F)
松山市三番町4-4-6 (GEエジソンビル松山2号館3F)
福岡市博多区博多駅前2-17-1 (ヒロカネビル本館5F)
鹿児島市中央町12-2 (明治生命西鹿児島ビル)
(03) 3215-8600
(044) 549-1622
(042) 524-8701
(011) 210-8717
(022) 221-1351
(0246) 22-3222
(029) 271-9411
(025) 241-4361
(0263) 33-6622
(052) 261-3000
(053) 451-2131
(06) 6233-9400
(076) 233-5980
(0857) 21-1915
(082) 244-2570
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2004.03.01
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Rev.
M306H3MC-XXXFP/FCFP
発行日
改訂内容
ポイント
ページ
0.30
03/10/15
−
0.40
04/01/14
P1
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P39
P43
P53
P68
P69
P77
P152
P179
P193
P195
P198
P203
P204
P206
P207
P208
P209
P212
P215
P216
P219
P219
P220
P224
P244
P245
P248
P249
P285
P291
P296
P297
初版発行
1.1 特長 ●クロック発生回路 変更
表1.4.1 変更
004716番地のレジスタ名変更
図2.4.2 注2変更
表2.5.1 変更
図2.5.4 変更
図2.5.8 変更
図2.7.9 変更
図2.7.10 変更
図2.9.2 変更
表2.12.1 変更
図2.14.8 変更
表2.14.4 変更
拡張レジスタのビット構成(1) 変更
拡張レジスタのビット構成(5) 変更
拡張レジスタのビット構成(10) 変更
拡張レジスタのビット構成(11) 変更
拡張レジスタのビット構成(14) 変更
拡張レジスタのビット構成(16) 変更
拡張レジスタのビット構成(19) 変更
拡張レジスタのビット構成(20) 変更
拡張レジスタのビット構成(24) 変更
拡張レジスタのビット構成(29) 変更
拡張レジスタのビット構成(31) 変更
拡張レジスタのビット構成(35) 変更
拡張レジスタのビット構成(36) 変更
拡張レジスタのビット構成(38) 変更
図2.14.14 変更
表3.1.2 変更
表3.1.6 変更
表3.1.9 変更
表3.13, 表3.14 追加
表4.3.4 変更
外部バス注意事項 変更
(1)タイマA注意事項(タイマモード)3.削除
(2)タイマA注意事項(イベントカウンタモード)3.削除
(3)タイマA注意事項(ワンショットタイマモード)6.削除
(1/2)
Rev.
発行日
改訂内容
ポイント
ページ
0.40
04/01/14
P298
P301
P303
P309
P311
(4)タイマA注意事項(パルス幅変調モード)4.削除
図6.1.2 変更
低消費電力モードの注意事項
→低消費電力モード 項題変更
データスライサ用発振回路停止の注意点 L8 変更
6.2. 製造時期による相違 6.2.1 リセット入力 削除
6.2.2 項題変更
M306H3FCFP/MC-XXXFPとM306H2FCFP/MC-XXXFPとの相違点の表 変更
M306H3FCFPとM306H2FCFPとの相違点の表 項目変更
P313
M306H3FCFP/MC-XXXFPとM306H2FCFP/MC-XXXFPとの相違点の表 変更
P3
P81
P89
P175
P177
P180
P188
P204
P207
P246
P255
P261
P301
P307
P308
P309
P310
図1.3.1 型名変更
図2.9.5 変更
図2.10.6 変更
図2.14.3 注2 追加
図2.14.6 変更
CRCレジスタのビット構成(1)注1 追加
CRCレジスタのビット構成(10)変更
拡張レジスタのビット構成(11)変更
拡張レジスタのビット構成(16)変更
表3.7 変更
図3.2 変更
図3.8 変更
図6.2 変更
型名 変更
型名 変更
型名 変更
型名 変更
P306
P308
1.00
04/03/01
(2/2)
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