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第138号 - 福岡県社会福祉協議会
社会福祉法人 福岡県社会福祉協議会 広報誌 138 No. ―Welfare of Fukuoka― 2013年3月 シリーズ あなたのまちのまごころ 秀峰園のポンせんべいづくり (本誌 5 頁掲載) 今号の主な内容 ○特集 子どもたちの未来を応援 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ∼児童養護施設の取り組み・支援の現場から∼ ○住民パワーで助け合いネットワークづくり ・・・・・・・・・・・・・・・ ・平成 24 年度みんなが主役の元気な地域づくりセミナーを開催 ・見守り、見守られる地域づくり∼上毛町社協の取り組み∼ ○シリーズ あなたのまちのまごころ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ポンせんべい (社会就労センター 秀峰園) ○福岡県共同募金会記事 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・赤い羽根共同募金は子どもたちの夢を応援しています ・赤い羽根 NEWS 平成 24 年度実績報告 P1 P3 P5 P7 子どもたちの未来を応援 77 増 加 に つ い て も 報 告 さ れ て い ま す。 このような現状から、様々な課題を 抱える児童に適した環境で、心身の 発達と社会性を育むための支援が求 められています。 30 社会的養護の課題と将来像 23 そ こ で、 こ の よ う な 状 況 を 鑑 み、 検討委員会は「社会的養護の課題と 将来像」を次のように示しています。 11 ■社会的養護の現状 94 現在、社会的養護の対象となる児 童は約4万5千人(平成 年3月末) で、その9割が児童養護施設や乳児 院等の施設養護となっており、里親 職員を孤立させない組織運営の方 法、人員配置、予算確保等の課題に 適切に対応していくためにも、県・ 当該自治体と密接な連携を図りつ つ、対策を講じていく必要がありま す。 ・地域小規模児童養護 ・小規模ケアグループホーム (1/3) ∼児童養護施設の取り組み・支援の現場から∼ 去る平成 年7月に厚生労働 省「 児 童 養 護 施 設 等 の 社 会 的 養護の課題に関する検討委員 会」(以下 検討委員会)におい て「 社 会 的 養 護 の 課 題 と 将 来 像」 が ま と め ら れ 、 施 設 の 小 規 模化 ・ 里 親 推 進 の 方 針 等 が 示 さ れ、 家 庭 的 養 護 、 専 門 的 ケ ア 等 24 22 委 託 率( フ ァ ミ リ ー ホ ー ム を 含 む ) ■家庭的養護の推進 が1割となっています。制度が異な るものの、欧米の主要国では、概ね 社 会 的 養 護 の 基 本 的 方 針 と し て、 半数以上が里親への委託(オースト 「 家 庭 的 養 護 の 推 進 」 を 挙 げ て い ま ラ リ ア: 約 %、 ア メ リ カ: %、 す。その中では、原則的に「家庭的 ( 里 親、 フ ァ ミ リ ー ホ ー ム ) 韓国:約 %)である状況を見ると、 養 護 」 を優先するとともに、児童養護施設 施設:里親の比率が9:1となって や乳児院等の「施設養護」もできる いる日本は、施設養護での支援が高 限り、家庭的な養育環境の形態への い現状にあると考えられます。 移 行 が 必 要 と さ れ て お り、 今 後 は、 検討委員会の報告では、近年の児 十数年計画で、図にあげる社会的養 童養護施設の入所理由も、社会環境 護の将来像に向けて取り組まれま ( 情 勢 ) と 共 に 変 化 し て お り、 半 数 す。 以上は虐待体験があるなど、虐待体 去る、平成 年 月 日厚生労働 験のある児童の増加が報告されてい 省局長通知「児童養護施設等の小規 ます。さらに、入所児童の ・4% 模化及び家庭的養護の推進につい て 」 に よ る 小 規 模 化 に あ た っ て は、 44 が発達障害などの何らかの障害があ る児童であり、障害等のある児童の ・里親等 ・ファミリーホーム (1/3) 家庭的養護(1割) ・里親等 ・児童養護施設 ・乳児院 (1/3) 施設養護(9割) ・児童養護施設 ・乳児院 等 の必 要 性 が 推 進 さ れ て い ま す 。 本 特 集 で は 、 児 童 養 護 施 設 が 抱え る 課 題 と 検 討 委 員 会 の と り まと め 結 果 の 紹 介 と 併 せ 、 県 内 の 児 童 養 護 施 設 の 児 童 の 自 立・ 就労に向けた取り組みを紹介 し、 今 後 の 社 会 的 養 護 に つ い て 考え ま す 。 【将来】 【現在】 23 社会的養護の将来像(図) 138 号 2013 年 3 月 1 ふくおかのふくし 事例紹介 「社会福祉法人 高塔会 暁の鐘学園」(北九州市) ◆児童の心のケア・自立支援 化など相互に情報共有し、適切な処 遇・連携に努めています。 障害がある児童への支援について は、学校側と連携し、月1回の連絡 協議会(教頭先生と担当職員)を設 けて、施設内での様子や学校での変 協働して常に検討し見直されていま す。 子どもたちの最善の利益のために― ◆生活 環 境 の 改 善 、 生活支援の充実 生活し て い ま す 。 当施 設 で は 、 子 ど も た ち が 家 庭 的 で温か い 雰 囲 気 の 中 で 生 活 で き る よ うに、 様 々 な こ と に 取 り 組 ま れ て い ます。 昨年 3 月 に 、 子 ど も た ち へ の き め 細かい 支 援 が 行 え る よ う に 、 こ れ ま で多床 室 だ っ た 居 室 を 、 中 学 生 ま で を 2 人 ~ 3 人 部 屋、 高 校 生 に は 個 室 に 改 装 工 事 さ れ、 よ り 良 い 環 境 で 生 活 で き る よ う、 プ ラ イ ベ ー ト に配慮した環境づくりに改善され ました。 さら に 、 個 別 処 遇 の 充 実 を 図 る 視 点から 、 職 員 会 議 等 を 通 じ て 、 職 員 時期から進学するか、就職するかな どの、本人が自己決定するための情 報提供を行い、北九州市子ども総合 セ ン タ ー 以 下 子 ど も 総 合 セ ン タ ー) と協議を重ね、適切な退所時期や退 所後の生活等について検討されてい ます。 就職で退所した際には、就職先と 連 携 を と っ て、 職 場 へ の 定 着 指 導 や、 必 要 に 応 じ て、 児 童 福 祉 司 等、 関係者の協力を得るなど、退所後の アフターケアの充実にも積極的に取 り組まれています。 ◆里親制度の拡充をめざして― 「里親支援専門相談員事業」 当 施 設 で は、 里 親 や フ ァ ミ リ ー ホームの支援体制の充実を図ること 暁の鐘学園 (北九州市) 児童養護施設 暁の鐘学園(梶川 慶一 施設長)は昭和 年に開所さ れ、現 在 3 歳 か ら 歳 ま で の 名 が 38 の連携 強 化 、 質 の 向 上 に 取 り 組 ま れ ていま す 。 ま た 、 個 々 に 合 わ せ た 自 立支援 計 画 を も と に 指 導 ・ 援 助 が 行 当施設では、昨年3月の改装に併 せ、 心 の ケ ア が 必 要 な 児 童 の た め に、家庭支援専門相談員、心理療法 担当職員が常駐する心理室、箱庭療 法室を新築されました。梶川施設長 は「ここでは、子どもやその家族を 尊重した支援を心がけています。専 門職員を常駐させることで、何かあ ればいつでも相談できるという安心 感を子どもたちにあたえる事ができ ています。」と話されました。 ま た、 当 施 設 の 運 営 方 針 と し て、 児童の社会自立のために、入所時か ら幅広い社会経験の場を持たせ、社 会性を培うことを目指されていま す。退所時の対応については、早い を目的に、子ども総合センターと協 働で「里親支援専門相談員事業」に も取り組まれています。 子ども総合センターが行う、里親 登録説明会に出向き、入所児童に対 する理解の呼びかけや、委託可能な 児童の情報提供(処遇職員・家庭支 援専門員と協力し、心理士等も交え 対象児童の意思確認のうえでの情報 提供) 、当施設での新規里親研修に おける養育実習の指導などを行われ ています。 さ ら に、 里 親 家 庭 へ の 訪 問 指 導 や、里親の一時的な休息のための支 援・援助など、委託後の支援にも取 り 組 ま れ て い ま す。 梶 川 施 設 長 は 「 子 ど も に と っ て、 安 心 し て 里 親 家 庭で生活できるように、関係機関と 連携を取り、より良い里親委託とな るよう、これからも支援していきた いです」と話されました。 今後の社会的養護においては、児 童養護施設をはじめ、里親、地域を 含めた児童相談所等の関係機関の連 携・協力が必要であり、子どもたち の最善の利益をめざしていくために は、子どもたちの未来を支え、応援 する体制づくりが重要と考えられま す。 138 号 2013 年 3 月 27 わ れ て い ま す。 そ の 内 容 に つ い て は、担 当 職 員 と ケ ー ス ワ ー カ ー と が ふくおかのふくし 2 18 平成 年度みんなが主役の元気な地域づくりセミナーを開催 本 会 で は、「 地 域 の つ な が り づ くり」や「絆」の大切さを地域住 民、ボランティア活動者、専門職 などの参加者が一緒に考え、官民 一体となった住民主体の元気な地 域 づ く り を 進 め る こ と を 目 的 に、 去る2月 日に福岡市の福岡国際 会議場でセミナーを開催しまし た。 今回で7回目を迎えるこのセ ミ ナ ー は、 県 内 外 市 町 村 か ら 社 協 関 係 者 や サ ロ ン 関 係 者、 民 生 委 員、 福 祉 委 員 な ど、 お よ そ 1300名が参加し、熱心に受講 されました。 「支え 合 い マ ッ プ で 始 め る ご近所同士の助け合い」 住民流福祉総合研究所 所長 木原 孝久 氏 60 講師には住民流福祉総合研究所 所 長 の 木 原 孝 久 氏 を 迎 え、「 支 え 合いマ ッ プ で 始 め る ご 近 所 同 士 の 助 け合い 」 と 題 し て ご 近 所 同 士 の 助 け 合いの 重 要 性 や 、 支 え 合 い マ ッ プ か ら始め る だ れ も が 住 み 慣 れ た 地 域 で 安心し て 暮 ら す こ と の で き る ま ち づ くりに つ い て 講 演 い た だ き ま し た 。 福岡県レクリエーション協会 地域で実践できるレクリエーションを実演 「さまざまな資源を活用した 地 域課題解決への取り組みについて」 実践報告 木 原 氏 は、「 福 祉 は 自 助 と 共 助、 公助の協力で成り立っているはずだ が、 最 近 は 3 者 の 協 力 関 係 が 乱 れ、 共 助( 助 け 合 い ) が 弱 ま る 一 方 だ。 福祉がうまくいくには当事者が「助 けられ上手」になることが大切。自 分 の 問 題 を 隠 さ ず、 「 助 け て!」 と 言える地域づくりが重要」と地域づ くりのあり方を、新しい視点で話さ れました。 住民流福祉総合研究所 所長 木原 孝久 氏 セミナーでは福岡県レクリエー シ ョ ン 協 会 の 佐 藤 靖 典 専 務 理 事 に、 「365歩のマーチ」と「花は咲く」 の歌に乗せて健康レクササイズを実 演いただきました。 高齢者の買い物難民や閉じこもりが大きな 課題となっている大牟田市今山地区において 実 施 さ れ て い る、 コ ミ ュ ニ テ ィ バ ス の 運 行 や サ ロ ン、 生 活 困 り ご と 相 談 な ど、 さ ま ざ ま な 資源を活用した地域課題の解決方法について 報告いただきました。 事務局長 吉田 康孝 氏 27 住民パワーで 「住民主体のサロン活動について」 住民が主体となったサロン活動から支え合 いの地域づくりへの展開やその効果について、 サロン発足のきっかけから現在の取り組みな どを踏まえて報告いただきました。 ご近所応援団 元気くらぶ 代表 國武 光雄氏(右) 國武 英子氏 住民座談会 で作成した支 え合いマップ の効果や見え て き た 課 題、 また、住民の ニーズに対応 するために開 始された支え 合いネット ワーク事業の 取り組みなど について報告 いただきまし た。 「支え合いマップから見えてきた 課題解決への取り組み」 さつま町白男川地区社会福祉協議会(鹿児島県) 会長 井上 浩太郎 氏(右) さつま町社会福祉協議会 事務局長 山下 光男 氏 福岡レクリエーション協会 専務理事 佐藤 靖典 氏 大牟田市三池校区社会福祉協議会 NPO おおむた・わいわいまちづくり ネットワーク 24 138 号 2013 年 3 月 3 ふくおかのふくし 【問い合わせ先】 りなどを表す支え合いマップを作成 し、さらなる地域での支援体制の強 化を図っていく予定です。 事業担当の上毛町社協 中村麻衣 さ ん は、 「災害時の体制づくりは日 常の体制ができていなければうまく いかない。だからこそ日常を大切に しお互いに支えあえる体制を目指し たい」と意気込みを話されました。 助け合いネットワークづくり ( 平成 24 年 12 月現在 ) *A 手助けがないと一人で避難することが困難 *B 声をかけてくれれば一人で避難することができる *C 一人で避難することができる 地域福祉部 地域課 ☎092(584)3377 138 号 2013 年 3 月 11 21 【図 1】 東上4区見守りしくみ 見守り、見守られる地域づくり 10 41 回、高齢者等見守りネットワーク会 議を開催しており、民生委員や福祉 委 員 を 始 め、 福 祉 関 係 団 体 や 行 政、 消防、警察などが一同に会し、高齢 者等の見守りに関する情報交換を行 い、新たな見守り対象者の把握にも 繋がっています。 モデル事業では、このような見守 りネットワークを強化するため、行 政区全体で、住民相互の見守り体制 づくりを進めていくことを目的とし ています。地図上に見守り対象者や 気になる世帯をチェックした福祉 マップを発展させて、ご近所の繋が 上毛町高齢者等見守りネットワーク会議の様子 ~上毛町社協の取り組み~ 会議は自治会長を始め、民生委員、 福祉委員、防災推進員、老人クラブ、 行政、地域包括支援センターの職員 などが参加し、見守り対象者や、気 になる世帯、地域の福祉課題などに ついてそれぞれの立場から意見を出 し 合 い、 情 報 の 共 有 を 図 っ て い ま す。昨年度からは新たに地域防災推 進員にも参加してもらうことで、よ り密な災害時要援護者名簿の作成に 発展し、その情 報は行政と社協 で共有していま す。 またこの名簿 を基に、東上4 区では自主的に 災害時連絡網を 作成したことか ら、他行政区に もこの動きが広 がっており、住 民の意識の高さ がうかがえま す。(図1参照) また、年に2 ふくおかのふくし 4 このような住民が主体となった 元気な地域づくりを支援するため に、 本 会 で は、「 共 助 社 会 づ く り 推進のための市町村社協モデル指 定事業」を行っています。この事 業は、市町村社会福祉協議会(以 下「 社 協 」) が 地 域 の 福 祉・ 生 活 課題を捉え、地域住民や関係機関 等と連携して各地域における課題 解決に向けて取り組み、すべての 住民が住み慣れた地域で安心して 暮らせる共助社会づくりを協働し て推進していくことを目的として います。 今 回 は、「 地 域 で 安 心 し て 暮 ら せる支え合いづくり」のテーマで モデル指定を受けている上毛町社 協の取り組みについてご報告しま す。 上毛 町 は 福 岡 県 の 最 東 端 に 位 置 す る 町 で、 平 成 年 月 日 に 旧 新 吉富村と旧大平村が合併して誕生 し、 人 口 は 約 8 千 人 、 高 齢 化 率 は 30・ 9 % と な っ て い ま す 。 こ う し た上毛 町 で は 地 域 で の 見 守 り 活 動 を 強化す る た め に 、 平 成 年 度 か ら 地 区別福 祉 会 議 を 、 全 行 政 区 で 年 に 1回実 施 し て い ま す 。 17 シリーズ あなたのまちのまごころ 社会就労センター 秀峰園︵川崎町︶ のかけ方などが微妙に 変化し、独特の食感と 柔らかい歯ごたえを作 り出すには、かなりの 技術を要する作業との ことですが、焼きを担 当する山崎 義治さん は、まるで職人のよう に、リズムよく次々に せんべいを焼き上げて かおりの醤油味や、海老粉を混ぜた の中に広がります。醤油の香ばしい 徴で、食べると優しいお米の味が口 んわりと軽くパリッとした食感が特 秀峰園のポンせんべいは、ふ 元のお米を使って焼き上げた 『おいしかった』と言 売れた時やお客さんに ちで作ったせんべいが 感じています。自分た は、とてもやりがいを めは苦労しました。今 を調整するのに、はじ い ま し た。 「焼き加減 海老味など、計5種類の味のせんべ われる時が本当にうれ 地 いを楽しむことができ、子どもから 分が納得するせんべいは焼けていま しいです」と笑顔で語 は試行錯誤の連続があったそうで せん。これからも技術を磨いていき 大人にも人気の商品です。 「 み ん な か ら 愛 さ れ る、 昔 な が ら のお菓子をつくりたい」との思いか す。 んは当時を振り返ります。機械の調 大変でした」と施設長の櫻木和代さ 米を機械の型に入れ、圧力をかけて います。ポンせんべいは、乾いたお きや商品の選定作業を行って 業場では、6名の皆さんが焼 ど、手作業でひとつひとつ丁寧に検 また、出来上ったせんべいは、焼 き具合の確認や、割れ目がないかな た。 たい」と力強い言葉が印象的でし ら れ、 「 ま だ ま だ、 自 らポンせんべいづくりをはじめまし 達、 材 料 の 選 定 や 技 術 の 習 得 な ど、 作ります。日によって火加減や圧力 た。「本当にゼロからのスタートで、 作 納得できるせんべいができるまでに 138 号 2013 年 3 月 5 ふくおかのふくし リジナ ル デ ザ イ ン で す 。 荷です 。 も ち ろ ん 、 商 品 ラ ベ ル も オ 品され ま す 。 そ の 後 、 袋 詰 め し て 出 られ、多くのイベントや催事販売に ろいろな製品づくりに取り組んでお コラボ商品にも力を入れており、い 今 日 も、 お 客 さ ん の 笑 顔 の た め に、スタッフ全員で力を合わせ製品 も出かけています。 しみこ ん に ゃ く 」 を は じ め 、 多 く の づくりに取り組みます。 当施 設 で は 、 ポ ン せ ん べ い の 他 に も、純 国 産 の 材 料 に こ だ わ っ た 「 さ 自主製 品 や 味 噌 な ど 県 内 の 企 業 と の 「たくさんの人に食べてもらいたい」と話す山崎さん みんなが協力して“まごころ製品”を作り上げます 社会福祉法人 すみれ育成会 社会就労センター 秀峰園 秀峰園は、在宅障害者の「働きたい」 「仲間が欲しい」という願いか ら、1986年に開所しました。作業の内容は縫製(羽毛、羊毛の布団の側 縫い)等の下請け作業、リサイクル作業があります。さらに、自主製品 では、本誌で紹介した、ポンせんべい、さしみこんにゃくに加え、ミト ン、ふきん、小物づくりなどにも取り組んでいます。 働くことを通じて、経済的・社会的に自立し、一人ひとりが持って いる力を発揮できるような施設を目指しています。 秀峰園の情報は当施設のホームページでもご覧いただけます。 (http://syuhouen.com/) 秀峰園ホームページ 問い合わせ先 〒827-0003 福岡県田川郡川崎町大字川崎字六郎原1430番地の1 ☎ 0947(72)5615 0947(72)5768 まごころ製品とは・・・ 福岡県では、障害者施設で製造(栽培)される食品や縫製品など、障害者の皆さんがまごころを込めて作った製品や提供しているサービ スを「まごころ製品」と呼んでいます。障害者の皆さんが、 「自立」を目指し、それぞれのアイデアや工夫、作り手の個性を活かした製品づ くりに一生懸命取り組んでいます。 6 ふくおかのふくし 138 号 2013 年 3 月 じぶんの町を良くするしくみ ∼地域で役立てられる共同募金∼ 赤い羽根共同募金は を応援しています 学校・ 高 等 学 校 卒 業 者 へ の 進 学 ・ 就 内の児 童 福 祉 施 設 で 生 活 し て い る 中 寄せら れ た 寄 付 金 の 一 部 は 、 福 岡 県 共同 募 金 運 動 の 一 環 と し て 実 施 し ている N H K 歳 末 た す け あ い 運 動 に と を 伝 え て い ま す。 」と話していた かい気持ちをもらっているというこ 通じて、地域の皆さんから、あたた どもたちには、赤い羽根共同募金を ただき、とても助かっています。子 ので、毎年子どもたちに支援金をい ですね。 」と、小島園長。 子どもたちの夢 職支援 金 と し て 活 用 さ れ て い ま す 。 だきました。 ます。 どもた ち も 、 こ の 支 援 金 を 受 け て い 朝倉 市 に あ る 児 童 養 護 施 設 「 ひ ば り が 丘 学 園 」( 小 島 清 人 園 長 ) の 子 の資金 と し て 活 用 さ れ て き ま し た 。 966 名 の 子 ど も た ち の 新 た な 生 活 よ。」(写真右下) 転車で毎日学校に通っていたんです もたちも、この支援金で購入した自 ています。今年高校を卒業する子ど る子どももいるので、とても助かっ す。自転車で 分以上かけて通学す 自転車購入費として活用していま 支 援 金 の 具 体 的 な 使 途 を 伺 う と、 「 中 学 生 は、 高 校 へ 通 学 す る た め の ン屋を目指しているので、その夢に 一方、中学3年生に高校生活に向 け た 意 気 込 み を 聞 い て み る と、「 高 てくれました。 と っ て お こ う と 思 い ま す。 」と話し て、本当に困った時のために大切に 持ちがこもった支援金は、社会に出 で揃えようと思います。皆さんの気 校生活中にアルバイトで貯めたお金 が生活 し て い ま す 。 そ の う ち 、 中 学 40 部活も勉強も頑張りたいと思いま す。 」 な ど と、 将 来 の 夢 や 抱 負 を 話 してくれました。 少子高齢化が進む中、地域全体で 子どもの健やかな成長を見守ってい く 必 要 が あ り ま す。 共 同 募 金 会 は、 様々な事情により家庭で生活できな い子どもたちの将来の夢を応援する ため、これからも地域の皆さんの優 しさをお届けします。 【問い合わせ先】 福岡県共同募金会 ☎092(584)3388 将来の夢を叶えるために高校生活も頑張ります !! には、ある程度のお金が必要となる これは福岡県社会福祉協議会が 実 施 し て い る 事 業 で、 こ れ ま で 支援金を受け取る高校3年生に話 を聞くと「新生活に必要な物は、高 小 島 園 長 に 状 況 を お 伺 い す る と、 「 当 園 で は、 現 在 名 の 子 ど も た ち 「 高 校 生 に は、 施 設 か ら 巣 立 つ と き に 現 金 で 渡 し て い ま す。 新 生 活 向 け て 勉 強 に 励 み た い で す。 」、「 整 に、 7 , 5 0 0 万 円 余 が 、 延 べ 1 , 生5名 、 高 校 生 4 名 が 間 も な く 卒 業 用 の 家 具 や 調 理 器 具 を 購 入 し た り、 備 士 を 目 指 し て い ま す。 高 校 で は、 校の食農科に進学します。将来はパ を迎え ま す 。 進 学 す る 場 合 も 就 職 す しっかり貯金する子どもたちも多い 支援金で購入した自転車で、3年間高校に通いました。 る場合 も 、 新 た な 生 活 を 迎 え る た め 77 138 号 2013 年 3 月 7 ふくおかのふくし 赤い羽根NEWS 平成24年度 共同募金運動にご協力ありがとうございました 平成 24 年度の共同募金運動は、厳しい経済状況や 7 月に北部九州を襲った豪雨災害の影響も懸念さ れましたが、県民の皆様のご理解とあたたかいご支援のおかげで、7 億 8 千万円余の浄財をお寄せいた だきました。ご協力に心から感謝申し上げます。 お寄せいただいた募金は、「高齢者支援・障害者支援・子育て支 援」だけでなく、 「無縁社会や買い物難民」などと言われる新しい 地域課題への対応や「児童養護施設等の中学・高校卒業者の進学・ 就職準備の支援」、さらに、「災害時のボランティア活動の支援」な ど、県内の様々な活動に活用させていただきます。 平成 24 年度実績 7億8, 029万8, 566円 (内 訳) 一 般 募 金 6億5, 960万8, 307円 地域歳末たすけあい募金 9, 994万3, 526円 NHK歳末たすけあい募金(県域) 2, 074万6, 733円 福岡県豪雨災害義援金 第3次配分が決まりました 24 年 福岡県共同募金会では、平成 7 月の大雨により被災された方々 を支援するため、「平成 24 年 7 月福岡 県豪雨災害義援金」の募集を行いまし た。 本会にお寄せいただいた義援金は、 福岡県が設置する「義援金品配分委員 会」に全額送金し、この委員会で、被 災状況に応じた配分金額を決定し、被 災市町村を通じて被災された方々に届 けられます。 同委員会では、平成 25 年 2 月 25 日 に第 3 次配分を決定し、7,402 万 4,577 円が、被災された方々に新たに届けら れることになりました。(1 ~ 3 次配 分合計 4 億 848 万 3,669 円) 多くの皆様からのご協力、本当にあ りがとうございました。 詳しい配分の内容は 福岡県のホームページをご覧ください。 平成 24 年7月梅雨前線豪雨災害 義援金情報 http://www.pref.fukuoka.lg.jp/a01/saigai-gienkin.html 8 ふくおかのふくし 138 号 2013 年 3 月 赤い羽根自販機は、売り上げの一部を飲料メーカーなど が寄付するだけではありません !! 飲料の販売価格や設置者に支払われる販売手数料、ゴミの 処理など、設置条件は普通の自販機と変わらず、様々なメ リット付きで地域貢献(社会貢献)ができる自販機です。 例えば、赤い羽根自販機は企業の協力で最新機種を設置で きるため、従来よりも電気代が安く、節電やCO2の削減に も貢献できます。また、車いす等でも購入しやすいユニバー サルデザインの自販機や、AEDを内蔵・設置した自販機な ど、福祉施設等で役立つ色々な自販機も選べます。 福祉施設・事業所等の皆さん!! 赤い羽根自販機で、 地域貢献はいかがですか? さらに、災害時に飲料を取り出せる災害対応自販機の設置 も可能です。 災害時、地域の要援護者支援や住民の一時避難所など、大 きな役割が期待されてい る福祉施設だからこそ、 赤い羽根自販機は、学 災害時用の備蓄にもなる 校や公民館、企業や商店 赤い羽根自販機(災害時 等、どんな場所にも設置 使用分は飲料メーカーが できます。 負担)の新規設置や既存 自販機の入れ替えを、ぜ ※設置場所や業者により、希望した機種を設置 ひご検討ください。 できない場合もあります。 問い合わせ先 福岡県共同募金会 ☎ 092(584)3388 平成 年度福岡県日常生活自立支援事業生活支援員研修会︵実務者編︶開催 本 会 で は、 2 月 日( 月 )、 各 市 町村で 活 動 し て い る 日 常 生 活 自 立 支 ■日頃からの関係づくりが大切 午後は、生活支援員として活躍中 の筑後市社協長野 誠 氏から、あ る認知症高齢者への経済的虐待に関 圭 介 氏 を 講 師 に 迎 え、「 高 齢 者 へ の経済 的 虐 待 と 権 利 擁 護 」 を テ ー マ す。市町村との連携はもちろんのこ 討できていない市町村も多くありま ない市町村や具体的な対応策まで検 したが、手順どおりに進められてい れについて、徐々に整理されてきま を果たすことになります。対応の流 応については市町村が中心的な役割 見が出されました。その他にも「成 確 に し て お く こ と が 大 事。 」等の意 ネットワークを築き互いに役割を明 し、 日 頃 か ら 多 様 な 関 係 機 関 と の 重要。ケース会議等の機会を大切に 要性を考えると関係機関との連携が への就労支援など包括的な支援の必 者からは「利用者だけでなく、家族 プローチ方法について協議し、参加 報告を受け、グループごとに事例 に対する支援方法や関係機関へのア た。 について考える機会となりました。 の視点や関係機関との連携の重要性 れ、改めて本事業における権利擁護 祉サービス導入の検討が必要ではな する支援事例を報告いただきまし に、講 師 自 身 の 体 験 談 や 事 例 を 交 え と、個別ケース会議で関係機関がそ 年後見制度申し立ての早期検討、民 対象に 、 よ り 実 践 的 な 内 容 の 研 修 を 行いま し た 。 ■高齢者虐待には チ ー ム 対 応 で 午前 中 は 、 福 岡 高 齢 者 ・ 障 害 者 虐 待対応チーム運営管理委員 長野 地域福祉部 生活支援課 ☎092(584)7411 【問い合わせ先】 ※ 日 常 生 活 自 立 支 援 事 業 と は、 認 知 症、 知 的 障 害、 精 神 障 害 な ど で 判 断 能 力 が 不 十 分 な た め、 日 常 生 活 に 困 っ て い る 方 に 対 し て、「 福 祉 サ ー ビ ス の 利 用 援 助 」「 日 常的金銭管理」「書類等(預貯金通帳、印 鑑、 年 金 証 書 等 ) の 預 か り 」 を 本 人 と の 契約で行う事業です。 い か。 」といった多様な意見が出さ ながら 、 高 齢 者 虐 待 防 止 法 の 概 要 や れぞれの役割を明確にし、チームで 定の実 務 経 験 を 積 ん だ 生 活 支 援 員 を 虐待の 定 義 、 虐 待 事 案 へ の 具 体 的 対 講師 の 長 野 氏 は 「 高 齢 者 虐 待 の 対 護や訪問介護、配食サービス等、福 生委員や近隣住民との連携、通所介 話されました。 対 応 し て い く こ と が 大 切 で す。 」と 福岡高齢者・障害者虐待対応チーム 運営管理委員 長野 圭介 氏 応につ い て 講 義 い た だ き ま し た 。 研修会 を 開 催 し ま し た が 、 今 回 は 一 しまし た 。 昨 年 9 月 に は 初 任 者 向 け た研修 会 を ク ロ ー バ ー プ ラ ザ で 開 催 援事業 ( ※ ) 生 活 支 援 員 を 対 象 に し 25 経済的虐待から利用者を守る 24 138 号 2013 年 3 月 9 ふくおかのふくし 平成 年度市区町村社会福祉協議会 地域・ボランティア担当職員研修会 地域を元気にする 社協ボランティアセンター 名の 、地域課題の解決やコミュニティづくりにお 本会では、去る2月8日(金) ける社協ボランティアセンターの役割について学び、コーディネーターの専門 性を高め実践力を身に付けることを目的とした研修会を 市区町村社協 ンティアが共感でつながることで対 参加を得て開催しました。 コーディネーターの 視点と役割 目標の共有こそが協働の鍵になりま 等な協働が生まれます。共感できる れない夢や願いを持つ当事者とボラ 全国 各 地 で 地 域 福 祉 や ボ ラ ン テ ィ アコー デ ィ ネ ー シ ョ ン の 実 践 と 研 究 を可能にする働きです。あきらめき 53 す」と話されました。 ①受け止める(住民・団体からの多様な相談) ②求める(活動の場やボランティアの募集・開拓) ③集める(情報収集と整理) ④高める(気づきや学びの機会の提供) ⑤つなぐ (『受けとめる』『求める』『集める』『高める』をつなぐ) ⑥創り出す (ネットワークづくり、プログラム開発) ⑦まとめる(記録・統計) ⑧発信する(情報発信、提言活動) 42 をすす め て い る 社 会 福 祉 法 人 大 阪 ボ ランティア協会常務理事の早瀬 昇 氏 に「 ボ ラ ン テ ィ ア コ ー デ ィ ネ ー ターの 役 割 」 と 題 し て 講 演 い た だ き ました 。 早瀬 氏 は 「 私 た ち の 暮 ら し や 仕 事 におい て 、 コ ー デ ィ ネ ー シ ョ ン 機 能 は不可 欠 な も の に な っ て い ま す 。 ボ ランテ ィ ア コ ー デ ィ ネ ー シ ョ ン と は ボラン テ ィ ア 活 動 の 意 義 を 認 め 、 そ ボランティアコーディネーターの8つの役割 事例検討を通じて 講義のあとは、早瀬氏の進行 の も と グ ル ー プ で、 事 例 検 討 を 行 い ま し た。 参 加 者 か ら は 「ケース検討会議を持つことの 必要性を感じました」 「自分の 中にない視点があり、参考にな りました」などの声が聞かれま した。 早 瀬 氏 か ら「 住 民 や ボ ラ ン ティア団体からの相談や困難事 例に関わるケース検討会議を実 施することは、社協ボランティ アセンターの強化にもつなが り、様々なケースを解決する手 立てになります。社協でケース 検討会を持つのが難しい場合 は、県内の社協同士でケースを 持ち寄って検討することで、そ れぞれのコーディネーターの力 を高めることができます」とア ドバスいただきました。 【問い合わせ先】 地 域福祉部 地域課 ☎ 092(584)3377 138 号 2013 年 3 月 の活動 の プ ロ セ ス で 多 様 な 人 や 組 織 が相互 に 対 等 な 関 係 で つ な が る 新 た な力を 生 み 出 せ る よ う に 調 整 し 、 住 民が市 民 社 会 づ く り に 参 加 す る こ と ふくおかのふくし 10 社会福祉法人 大阪ボランティア協会 常務理事 特定非営利活動法人 日本ボランティアコーディネーター協会 副代表理事 早瀬 昇 氏 (参照)特定非営利活動法人 日本ボランティアコーディネーター協会 24 気づく 聴・く つ・なぐ 見・守るサポートを させないことの大切さを訴えられま した。 次に「久留米市かかりつけ医うつ 病アプローチ研修」検討委員を務め ている萬年医院院長の萬年孝哉氏 本会 で は 、 去 る 1 月 日 に 高 齢 者 福祉に 携 わ る 方 を 対 象 に ゲ ー ト キ ー 数 が 年 間 1,3 0 0 人 前 後 で 推 移 し 福岡県こころの健康づくり推進室 の基調報告によると、本県は自殺者 大切さ、相談・医療機関へ確実につ だき、気づいた時の声かけや傾聴の へのアプローチについてご講義いた に、かかりつけ医からみた自殺防止 パー養 成 研 修 を 開 催 し ま し た 。 ており、その特徴としては年代別で を超え る 深 刻 な 事 態 と な っ て い ま し 動機が明らかなもののうち、最も多 加の傾向があります。自殺の原因・ る実践報告があり、高口氏は、ひと 最 後 に、 久 留 米 市 民 ゲ ー ト キ ー パー絆の会代表の高口美津子氏によ なぐことの必要性を学びました。 は 代、 月 いものが健康問題で、その中でも半 た。こ の 状 況 を 受 け 、 平 成 年 に自殺 対 策 基 本 法 が 施 行 、 国 や 地 方 りで悩まずみんなで支えあうことで や自殺についての基礎知識を学びま 数以上がうつ病等の精神疾患による 18 度は 年 ぶ り に 自 殺 者 数 が 年 間 3 万 人を下 回 り ま し た 。 した。 と声をかけて ― を 失 わ な い こ と や「 楽 し み 」 「生き がい」を持つことが大切です。また る「眠れない」というサインを見逃 内村氏は、うつ病の大きな症状であ 応 に つ い て ご 講 義 い た だ き ま し た。 高齢者のうつ病への正しい理解と対 は う つ 病 の 発 症 率 が 高 い こ と か ら、 学講座教授の内村直尚氏に、高齢者 が、尊い命を守ります。 りをお願いします。その小さな一歩 をかけ関係機関につなぐなど、見守 ば、そのサインを見逃さず、必ず声 自分の身近な家族や友人、職場や 地域の人がいつもと違う様子であれ う実感を持つことも必要です。 「人や社会の役に立っている」とい さないように気をつけること、孤立 まず、睡眠障害の全国的な専門医 である久留米大学医学部神経精神医 普段の生活で高齢者の自殺を予防 するには、人のつながりを持ち、絆 自治体 、 医 療 機 関 、 事 業 主 等 の 連 携 70 大切な命を守っていくことを提言さ 60 も の で す。 今 回 の 研 修 で は、 「命の 50 により 対 策 が 取 り 組 ま れ 、 平 成 年 代が最も多く、 代も増 警察 統 計 に よ る と 、 全 国 の 自 殺 者 数は平 成 年 以 降 連 続 で 年 間 3 万 人 31 れました。 10 番人」であるゲートキーパーの役割 10 23 久留米大学医学部神経精神医学講座 教授 内村 直尚 氏 15 ひとりで悩まずにお電話ください 自殺に関する相談窓口 ◆ふくおか自殺予防ホットライン ☎ 092(592)0783 <24時間365日対応> ◆福岡いのちの電話 ☎ 092(741)4343 <24時間365日対応> ◆北九州いのちの電話 ☎ 093(671)4343 <24時間365日対応> ◆北九州市自殺予防こころの相談電話 ☎ 093(522)0874 <月~金 / 9時~17時> ◆県精神保健福祉センター ☎ 092(582)7500 ◆県内の保健所 138 号 2013 年 3 月 11 ふくおかのふくし 心 か ら 期 待 し ま す。」 と 参 加 者 に 呼 て現場の第一線で活躍されることを サービスを支える貴重な人材となっ 一人でも多くの方が、福岡県の福祉 き が い の あ る 職 場、 職 種 を 見 出 し、 題となっています。自分に適した働 祉・介護分野の人材確保が喫緊の課 て暮らせる社会をつくるために、福 齢者や障害者をはじめ誰もが安心し ど社会構造が大きく変化する中、高 協会長が「少子高齢化や核家族化な 回を数える今回の開会式では主 催者あいさつで、平山良明福岡県社 す。 りあっていただきたいと願っていま 者側双方に良い人材、良い職場に巡 を活用いただく事で、求人側、求職 い方、関心がある方が、この面談会 決まりました。福祉の職場で働きた 面談会では、100名の方の採用が この面談会は、毎年2回、8月と 2月に開催し、昨年8月に実施した 格相談コーナー等を設けました。 なげるため、求職相談コーナー、資 者の疑問や不安を解消し、就職につ の姿が印象的でした。この他、求職 とりながら、耳を傾けている参加者 ■貸付制度の概要 貸付期間 養成施設等又は実務者養成施設等に在学している期間(申請に際し、連帯保証人 2 名が必要です。) 返 還 資格取得後 1 年以内に、福岡県内において介護業務等に 5 年間従事した場合、返還が免除となります。 貸付制度の詳細についての問い合わせ先 総務部 総務課 ☎ 092(584)3377 福祉の職場で働きたい! びかけました。 【問い合わせ先】 県民サービス部 人材・情報課 ☎092(584)3310 面談会では、スーツ姿の参加者が 熱心に各ブースを回り、担当者から けるための工夫等を、熱心にメモを ベーションの上げ方、就職に結びつ 明、 面 接 に 臨 む 際 の マ ナ ー や モ チ 社会福祉士等の資格相談コーナー 説 明 を 受 け る 光 景 が 見 ら れ ま し た。 また、当日は求職者セミナーも開催 138 号 2013 年 3 月 37 し、参加者は福祉の仕事に関する説 ふくおかのふくし 12 入学・就職準備金 各 200,000 円以内(各 1 回のみ) 貸 付 額 200,000 円以内 実務者養成施設等 月額 50,000 円以内 養成施設等 去 る 2 月 1 日、 春 日 市 の ク ロ ー バ ー プ ラ ザ で 開 催 し た 面 談 会 に は、 高齢者施設や障害者施設、児童福祉 施 設 等 1 3 3 法 人・ 事 業 所 が 面 談 ブースを設け、1353人分の求人 に 対 し、 就 職 を 希 望 す る 6 3 4 名 ( 一 般: 4 3 0 人、 学 生 2 0 4 人 ) が参加しました。 福祉の職場合同就職面談会開催 資格取得を目指す方を応援 介護福祉士等修学資金貸付制度のご案内 介護福祉士等修学資金貸付制度とは介護福祉士・社会福祉士の養成施設等又は実務者養成施設等に在学 する学生で、将来福岡県内において介護業務等に従事しようとする方に対し、資金の貸付を行う制度です。 ■貸付対象者 (1)福岡県内の養成施設等又は実務者養成施設等に通学している者であること。ただし、県内に居住している 者で県内及び県外の養成施設等又は実務者養成施設等の通信課程に在学している者を含む。 (2)優秀な学生であると養成施設等又は実務者養成施設等の長が推薦する者であること。 (3)修学に際し、経済的援助を必要とすること。 (4)同種の修学資金又は修学に係る公的な経済支援を他の者から受けていないこと。 (5)養成施設等又は実務者養成施設等を卒業後、福岡県内で介護業務等に従事しようとする者であること。 このページは、QアンドA形式で、法律に関わる、 高齢者の生活問題について取り上げ、それに対する対 応策や制度について紹介します。 法律問題について、弁護士に無料で相談したい【相談者:74歳男性】 74歳の一人暮らしの高齢者ですが、法律問題について、弁護士に相談したいのですが、年金生活なので 相談するにも費用が心配です。 どこか、無料で法律相談ができるところを教えてください。 「あいゆう」法律相談をご利用下さい 福岡県弁護士会では、2000(平成12)年4月1日、高齢者や障害者の方の法的支援を目的として、高齢者・ 障害者総合支援センター(愛称「あいゆう」)を設立しました。 「あいゆう」では、高齢者や障害者の方に関 する法律問題全般を取り扱う法律相談業務を行っていますので、まずは「あいゆう」の法律相談のご利用を お勧めします。 ① 電話無料相談 「あいゆう」では電話による無料相談を行っております。福岡県弁護士会登録の弁護士が、下記の時間 帯において、お電話で法律相談を承っています。電話料金を負担していただく必要がありますが、法律相 談そのものに対する料金は発生しませんので、お気軽にお電話ください。 福岡地区 ☎ 092(724)7709(毎週火曜日 午後1時∼4時) 筑後地区 ☎ 0942(46)2667(毎週木曜日 午後1時∼4時) ② 来館相談・来所相談・出張相談 もちろん「あいゆう」では、高齢者の方と弁護士とが直接会って行う法律相談も受け付けています。こ の場合、法律相談のやり方には以下の3通りがあります(いずれも電話予約制) 。 ・来館相談:高齢者の方に、センターの指定する相談場所に来ていただくもの ・来所相談:高齢者の方に、弁護士の法律事務所に来ていただくもの ・出張相談:高齢者の方が自ら相談場所に赴くことが困難な場合に、弁護士が、法律相談を依頼された 高齢者の方の生活場所に伺うもの ただし、①の電話無料相談とは異なり、原則的に料金は有料です(出張相談の場合、弁護士の交通費 も負担していただくことになります)。しかし、生活保護や非課税世帯の方など、資力が十分でない場 合には、相談料が免除されることがあります。 今回の場合、一人暮らしで年金を受給しておられるとのことですので、相談料が無料になる可能性が ありますから、最寄りのセンターにお問い合わせ下さい。 天神弁護士センター ☎ 092(724)7709 北九州法律相談センター ☎ 093(561)0360 久留米法律相談センター ☎ 0942(30)0144 ふくおかのふくし 138 号 2013 年 3 月 13 全国のまごころ製品が 福岡に大集合!! 「全国ナイスハートバザールin福岡」開催 去る 1 月 23 日(水)から 27 日(日)までの 5 日間、福岡市の福岡三越において標記バザールを開催し、 全国の障害者支援施設 99 施設(内、東日本大震災被災地域施設 15 施設)が参加しました。 開催期間中の来場者は約 14,000 人、売上げは約 1,200 万円にのぼり、福岡県内はもとより全国の障害者就 労支援施設、また、東日本大震災で被災された地域の事業所で生産・製造された製品の販路拡大・障害者の 工賃水準の向上、そして広く県民の皆様に理解を深めていただくことが出来ました。 参加した施設関係者からは、 「このような大きな会場(デパート)での販売会に参加し、商品の表示、包装、 陳列、販売方法、接客のマナー等、日頃のバザーとは違う緊張感とお客様に対する販売方法全体を見直す機 会となりました。 」や「他施設の商品を見たり、職員間で情報交換等が出来たことを今後の仕事に活かして いきたい」など、本バザールの貴重な成果を踏まえ、今後に向けて前向きに取り組む意見が多数ありました。 ご協賛いただきました企業をはじめ、関係各位の皆様に感謝申し上げます。 地域で活躍する障害者を応援 今年も、福岡県民共済生活協同組合様から多額のご寄付をいただきました。 同組合からのご寄付は、平成 18 年に組合創設 20 周年を記念し、社会貢献 の一環としてはじめられ、これまで、毎年続けられているものです。 去る 1 月 30 日に行われた贈呈式では、山口 敬男福岡県民共済理事長(写 真左)から富安 節子県社常務理事(写真右)へ目録が贈呈されました。 山口理事長は、「私たちは、誰もが、いつでも少額でも加入できる共済づ くりを目指して頑張っており、その成果を県内の社会福祉向上に役立ててい ただきたい。」と語られました。 この浄財は、寄付者のご意向により、障害者の働く場である地域活動支援 センター等の活動用車両購入のために活用させていただきます。 福岡県民共済生活協同組合様、ありがとうございました。 県内10施設に車いすを寄付 本会は、株式会社イデックスオート・ジャパン様から、社会貢献の 一環として車いす 10 台のご寄付をいただきました。 去る3月 12 日に行われた贈呈式では、同社の髙田 敏道 代表取締役 社長(写真左)から富安 節子県社協常務理事(写真右)へ目録が贈 呈され、本会からは感謝状を贈りました。 髙田社長は「これからもこのような取り組みを続けられるよう頑張 ります」と力強く語られました。 いただいた車いすは本会を通じ、県内 10 カ所の社会福祉施設へ寄 贈し、利用者の皆さんにご活用いただきます。 イデックスオート・ジャパン様、本当にありがとうございました。 14 ふくおかのふくし 138 号 2013 年 3 月 ふくおかのふくし 138 号 発行所/福岡県春日市原町3丁目1番地7 福岡県総合福祉センター (クローバープラザ) 内 社会福祉法人 福岡県社会福祉協議会 TEL (092) 584-3377 FAX (092) 584-3369 発行日/ 2013 年 (平成 25 年) 3月22日 編集発行人/平山良明 印刷所/株式会社 福田印刷