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平成23年6月 社員への手紙

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平成23年6月 社員への手紙
平成23年6月30日
各位
株式会社
徳
・株式会社傳六
ノリックス株式会社・有限会社和公
代表取締役
鷺岡和徳
前略、今月も業務に専心いただきありがとうございます。
6 月期は私どもの会社の決算期となります。細かな数字は差し控えますがおかげ様で本年も増収
増 益 と な り ま し た こ と ご 報 告 い た し ま す 。( 各 子 会 社 連 結 決 算 )
本店支店の注文数の大幅な増加が客単価の減少を上回り、増収につながっています。
現在どの飲食店舗も売り上げ減少を余儀なくされている中で私どもの店がお客さまに支持されて
いるということはここ数年来の経営の方向性が正しかったということ、従業員の皆様の頑張りが
お客様に認めていただいているということだと確信いたします。
数年前から私どもの事業の主力であった葬儀仕出しが家族葬や直送という葬儀のありかた自身の
変化により利益を出すことが容易でなくなってきています。今後は仕出しという事業にこだわら
ず 、 お 客 さ ま が 「 よ り 便 利 だ 」「 助 か っ た 」「 こ の 場 所 で こ の よ う な も の が い た だ け る と は 思 わ な
かった」と感じていただけるような「業態」を作ってまいります。
7 月 4 日 に 社 員 総 会 を 実 施 し 本 年 度 の 振 り 返 り( 決 算 報 告 と 事 業 報 告 )と そ の 総 括 、平 成 23 年 度
の方針と目標を社員、準社員全員で共有いたします。詳細は社内新聞 7 月号にて掲載させていた
だきます。全ての店舗に共通する方針の重点目標は売り上げではなく利益拡大のための事業の数
値化です。今までは忙しさにかまけて人件費や残業など仕事をこなすことで精いっぱいの為に経
費 に 対 し て 弾 力 性 を 持 た せ す ぎ た 部 分 が あ り ま し た 。 23 年 度 は 22 年 度 に 引 き 続 き 、 売 り 上 げ に
対する人件費、食材費をはじめとする経費の標準化と効率化、レシピや献立、仕入れの標準化、
現場配送員と接客担当を中心とした業務改善の仕組み化、分業のしくみの更なる深化、管理の効
率 化 、職 務 ガ イ ド ブ ッ ク と 作 業 マ ニ ュ ア ル の 整 備 と そ れ を 使 っ た OJT シ ス テ ム の 標 準 化 。以 上 の
ことを積極的にすすめてまいります。しかしながら最も大切なのは標準化や効率化と逆行しがち
の料理のクオリティー向上です。安くてまずい店は今の世の中では通用しません。この相反する
ように見える効率性と料理に対するこだわりのバランスが飲食店経営の醍醐味と私は考えます。
お客さまが求めるものを求める価格で提供するためには気合と根性ではなく科学が必要です。来
年度は細かく数値目標に照らし合わせた経営を進めてまいります。デフレや震災の影響、国際競
争 力 の 低 下 な ど を 原 因 と し 、今 後 10 年 間 は さ ら な る 不 況 が 続 く と 予 想 さ れ ま す 。そ の こ と を 鑑 み 、
今後は時流に合わせた形の店舗をどんどん出店する予定です。不況はチャンスです。私どものよ
う な 小 企 業 が 一 気 に 飛 躍 で き る 時 期 と 考 え ま す 。平 成 23 年 度 は そ の た め の 基 礎 固 め と し て 売 り 上
げではなく利益を出す体質を作りこんでいく時期と考えます。皆様の協力をお願いいたします。
「 私 た ち は お 客 様 の た め に 常 に 新 し い こ と に 挑 戦 し 、 食 生 活 に 新 た な 価 値 を 創 造 し つ づ け ま す 。」
すべては自分のために。
すべてはお客様のために。
すべては会社のために。
すべては社会のために。
来月も一緒に頑張りましょう。
草々
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