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別添資料 - 新エネルギー・産業技術総合開発機構

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別添資料 - 新エネルギー・産業技術総合開発機構
報道発表
平成17年12月19日
最新の情報家電ネットワーク相互接続技術の実証実験を公開
~情報家電のさらなる普及を目指して簡単・便利・安心を検証~
独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構
社団法人 電子情報技術産業協会 モバイル・ホームシステム協議会
独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO 技術開発機構)は、平成 15 年度~平
成 17 年度にわたり、家庭内情報化の普及・促進を目的として、「デジタル情報機器相互運用基盤プロジェクト
(情報家電分野)」を実施しています。NEC パーソナルプロダクツ株式会社、株式会社 東芝、東芝家電製造株
式会社、富士通株式会社、三菱電機株式会社、安川情報システム株式会社(50 音順)の 6 社が参画していま
す。
社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA)は、この開発成果の共有化を目的として、モバイル・ホームシステ
ム協議会(別紙 1)(以下、MHSF)の情報家電ネットワーク WG*(以下、WG)にて、ホームネットワークにおける情
報家電機器(生活家電、AV 機器、PC 系機器等)の連携動作を可能とする共通ガイドラインの策定と相互接続
検証を推進しています。
この成果の一環として、NEDO 技術開発機構、MHSF の WG メンバーの 7 社(上記 6 社および三洋電機株式
会社)は相互接続技術(別紙 2)などの研究成果の実証を行うため、2006 年 1 月 30 日(月)~2 月 1 日(水)の 3
日間の予定で相互接続実証実験を公開します。
*活動開始;2005 年 4 月、参加企業;28 社、委員 38 名
1. 実証実験日時: 2006年1月30日(月) 13:30~16:30
1月31日(火) 10:00~16:30
2月 1日(水) 10:00~16:30
2. 実証実験会場: TIME24 ビル タイムプラザ (全体説明および実証実験を実施)
東京都江東区青海二丁目 45 番
3. 実証実験概要
名 称
ネ
UPnP-IEEE1394AV/C 相互接続
ッ
ト
ワ コ
| ン ECHONET 相互接続
ク ト
機 ロ
器 |
ル
宅外コンテンツ伝送
UPnP AV ゲートウェイ相互接続
プログラムダウンロードセキュリティ
情報 HUB 情報家電相互接続
実 験 概 要
ホームネットワークにおける IP 系ネット
ワークと IEEE1394 の相互接続を実現す
る。UPnP コントロールポイントから、
IEEE1394 機器をコントロールする。
生活家電及び、住宅設備機器の制御
用 ネ ッ ト ワ ー ク 標 準 プロ ト コ ル で あ る
ECHONET に関して、物理媒体の異なる
ネットワーク接続及び、各メーカ間の相
互接続を実証する。
複数のホームネットワーク間での DLNA
対応機器の相互接続を実現する。DMP
から、異なるホームネットワークに接続
する DMS にアクセスする。
ホームネットワークにおいて、情報 HUB
と情報家電機器の相互接続を実現す
る。情報 HUB からソフトウェアアップデ
ートモジュールを情報家電機器が受け
取り、ソフトウェアのアップデートを行う。
1
実験担当社
(株)東芝
三菱電機(株)
三洋電機(株)
東芝家電製造(株)
安川情報システム(株)
富士通(株)
三菱電機(株)
NECパーソナルプロダ
クツ(株)
三菱電機(株)
4. 実証実験の見学申込み
モバイル・ホームシステム協議会のホームページ(http://mhsf.jeita.or.jp/)からお申し込みください。
申込み受付期間: 2005 年 12 月 20 日から 2006 年 1 月 11 日まで
5. お問い合わせ先
(1)NEDO 技術開発機構のデジタル情報機器相互運用基盤プロジェクトについてのお問い合わせ
独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構
電子・情報技術開発部 主査 加藤 高夫
電話(044)520-5210 E-Mail:[email protected]
(2)実証実験およびモバイル・ホームシステム協議会についてのお問い合わせ
社団法人 電子情報技術産業協会 標準・技術部(関西支部駐在)
モバイル・ホームシステム協議会担当 竹屋 仁
電話(06)6364-4658 E-Mail:[email protected]
記載されている会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。
以上
2
別紙1
モバイル・ホームシステム協議会について
1. 活動目的:ユビキタス情報社会の実現にとって重要なホームネットワークおよび無線 LAN スポット等につい
て共通仕様の策定、仕様の公開、標準化の推進、相互運用性の確保などを行い、その速やかな普及促進
を図ること。
2. 事業内容:
(1)相互運用基盤の要件整理
(2)共通仕様の策定、仕様の公開、レビューコメントの収集
(3)標準化の推進、相互運用性の確保
(4)実証実験への協力
(5)成果の普及
3. 設立日:平成 15 年 10 月 10 日
4. 組織体制
デジタル情報機器相互運用基盤開発の実施体制
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
(補助)
(補助)
開発企業
開発企業
無線LANスポットアーキテクチャ分科会
主査:日立
情報家電ネットワーク検討会
主査:三菱
東芝/
東芝家電
製造
NEC
三菱電機 パーソナル
プロダクツ
富士通
安川情報
システム
モバイル・ホームシステム協議会
ECHONET
MCPC
協力
連携
連携
・共通仕様/ガイドライン
公開
・相互接続性の検証
富士通
日立
協議会への
参加
協議会への
参加
INTAP
NEC
情報家電ネットワークWG
主査:
森川博之 助教授(東大)
副主査:
則武康行氏(三菱)
会 長:安田 浩教授(東大)
副会長:海老野 征雄氏(NEC)
副会長:久間 和生氏(三菱電機)
無線LANスポットWG
主査:
江崎浩 教授(東大)
幹事:
酒井康夫氏(日立)
・仕様公開
・仕様レビュー
・要件仕様整理
JEITA
注)INTAP:財団法人情報処理相互運用技術協会
ECHONET:エコーネットコンソーシアム
MCPC:モバイルコンピューティング推進コンソーシアム
モバイル・ホームシステム協議会の事業は、社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA)と財団法人 情
報処理相互運用技術協会(INTAP)とで共同運営している。
5. ホームページ:http://mhsf.jeita.or.jp/
3
6. 参加会社:42 社(順不同、平成 17 年 12 月現在)
(株)アイ・オー・データ機器
インテル(株)
NTT コミュニケーションズ(株)
(株)沖情報システムズ
加賀電子(株)
サクサ(株)
シャープ(株)
大日本印刷(株)
(株)デンソー
東芝家電製造(株)
(株)トーメンエレクトロニクス
ニフティ(株)
日本テレコム(株)
日本ビクター(株)
(株)ノディック
東日本旅客鉄道(株)
富士通(株)
(株)フラクタリスト
Boingo wireless,Inc.
三菱地所(株)
森ビル(株)
伊藤忠テクノサイエンス(株)
NEC パーソナルプロダクツ(株)
(株)NTT ドコモ
オリンパス(株)
KDDI(株)
三洋電機(株)
(株)ジャパンエナジー
(株)ディーアンドエムホールディングス
(株)東芝
トヨタ自動車(株)
(株)中松商会
日本通信(株)
日本電気(株)
日本モレックス(株)
パイオニア(株)
(株)日立製作所
フュージョン・コミュニケーションズ(株)
(株)プレミネット
マスプロ電工(株)
三菱電機(株)
安川情報システム(株)
4
別紙2
相互接続技術について
1.ネットワーク機器コントロール
情報家電ネットワークには、既に普及しているプロトコルや、今後急速に普及してくるプロトコルもあり、
いくつかのプロトコルが並存する状態にある。このため、情報家電をネットワーク経由で制御するために
は、プロトコルの異なるネットワークを相互に接続する必要があり、たやすいことではない。本プロジェク
トでは図 1 のように、ネットワーク経由で、ユーザが離れた位置(隣の部屋など)の情報家電機器を制御
できるようになることをテーマとする。
図 1. ネットワーク機器コントロール利用シーン
IP; Internet Protocol
UPnP-AV; Universal Plug and Play-Audio Video,
IEEE; Institute of Electrical and Electronic Engineers,
AV/C; Audio Video Control
1.1 UPnP-IEEE1394AV/C 相互接続実証実験
(1)実験内容
ホームネットワークにおける IP 系ネットワークと IEEE1394 の相互接続を実現する。参加企業が用意す
る複数の UPnP コントロールポイントから、複数の UPnP- IEEE1394AV/C ゲートウェイを介して、機器
(D-VHS,DV-Camera など)を相互にコントロールする。
(2)確認技術
・どちらのゲートウェイ経由でも、操作対象の AV/C 機器を同様にコントロールすることができることを確
認
・どちらのコントロールポイントからでも、操作対象の AV/C 機器を同様にコントロールすることができるこ
とを確認
(3)開発技術の位置づけ
ホームネットワークに接続された情報家電機器において、複数のネットワーク制御方式の違いを意識
させずに、「簡単」と「便利」を提供する。
-簡単
ネットワークドメインを超えて、接続しただけで、プラグアンドプレイ(機器の自動認識)を実現する。
-便利
ネットワークドメインを超えて、接続先の機器を操作・制御が可能になる。
5
機器検出
参加通知
機器属性取得
機器情報
機能属性取得
機能情報
・リセット
・アドレッシング
・状態変化通知
機器制御・状態監視
制御コマンド
レスポンス
状態変化通知要求
状態変化通知
AVネットワークドメイン機器
UPnPコントロールポイント
図 2. UPnP-IEEE1394AV/C 相互接続実証実験
1.2 ECHONET 相互接続実証実験
(1)実験内容
生活家電及び、住宅設備機器の制御用ネットワーク標準プロトコルである ECHONET に関して、物理
媒体の異なる(特定小電力無線、IEEE802.11、Bluetooth)ネットワーク接続及び、各メーカ間の相互接続
を実証する。
(2)確認技術
・ECHONET ルータ機能による異なる電送媒体の相互接続
・ECNONET 機器アダプタと汎用 ECHONET コントローラによる相互接続
・宅外からの遠隔操作環境の各社間相互接続
(3)開発技術の位置づけ
・様々の通信デバイスの ECHONET 機器を直接認識しコントロールできる。
・ECHONET ルータを越えて機器をコントロールすることができる。
IEEE802.11/11b
ネットワーク
ECHONET
GW
コントローラ
異種ネットワーク
の相互接続
メーカ間の相互接続
Bluetooth
ネットワーク
特定小電力無線
ネットワーク
コントローラ
コントローラ
図 3. ECHONET 相互接続実証実験
6
遠隔操作環境の
各社間相互接続
2. 宅外コンテンツ伝送 UPnP AV ゲートウェイ相互接続実証実験
ビデオカメラで撮影した映像を親戚に見せたり、デジタルカメラで撮影した画像を友人に送るなど、信
頼関係のある人同士のコミュニケーション手段として、プライベートコンテンツの流通が普及しつつある。
本プロジェクトでは図4のように、信頼できる知人宅と自宅のホームネットワーク上の情報家電を相互接
続し、情報家電に蓄積されたプライベートコンテンツを簡単に交換することをテーマとする。
知人宅
自宅
UPnP AV
ゲートウェイ
IP系ネットワーク
UPnP AV ゲートウェイ
AV ドメイン
ゲートウェイ
IEEE1394
IP系
ネットワーク
ネットワーク
AVサーバ
AVサーバ
信頼関係のある知人宅に
自宅のプライベートコンテンツを簡単に伝送
図 4. 宅外コンテンツ伝送利用シーン
(1)実験内容
複数のホームネットワーク間での DLNA ガイドライン対応機器の相互接続を実現する。あるホームネッ
トワークに接続する DMP から、異なるホームネットワークに接続する DMS にアクセスする。
DLNA; Digital Living Network Alliance
DMP;Digital Media Player
DMS;Digital Media Server
(2)確認技術
・異なるセグメントのネットワークに接続された DMP、DMS が UPnP AV ゲートウェイを通すことで、適正
な動作を行うことを確認。
・IEEE1394 機器上のコンテンツをインターネット経由で転送できることを確認
・どの DMP からでも、どの DMS/AV 機器に対してもアクセス可能であることを確認。
(3)開発技術の位置づけ
・ホームネットワーク内で利用することを想定してきた機器を、インターネットを経由して異なるホーム
ネットワーク内の機器から利用できる。
・複数のホームネットワークにまたがって、プラグアンドプレイで機器の自動認識ができる。
・認識された機器間で、情報取得および制御が可能になる。
・認識された機器間で、情報通知が可能になる。
7
インターネット
IPネットワーク
宅外プラグアンドプレイ
IPネットワーク
•機器の検索
•存在通知
情報取得および制御
•電源オン要求
•デバイス・サービス情報の取得
•コンテンツの検索
•コンテンツ情報の取得
•コンテンツの取得
Digital Media Player
•情報通知
Digital Media Server
IEEE1394ネットワーク
•イベント通知要求
•イベントの通知
AVサーバ
図 5. 宅外コンテンツ伝送 UPnP AV ゲートウェイ相互接続実証実験
3.プログラムダウンロードセキュリティ 情報 HUB 情報家電相互接続実証実験
情報家電機器が普及してくると、これをターゲットにしたコンピュータウィルスやハッキングなどの攻撃
も増えてくる。また、情報家電機器に要求される機能は高度化しており、内蔵するソフトウェアの機能アッ
プや、セキュリティ対策強化のためのアップデートソフトウェアをユーザに配布し情報家電機器のソフトウ
ェアを最新に保つことが行われつつある。本プロジェクトでは、情報家電のアップデート情報を確実に各
情報家電機器に適用し、情報家電機器のソフトウェアを最新に保てるようにすることをテーマとする。
図 6. プログラムダウンロードセキュリティの利用シーン
(1)実験内容
ホームネットワークにおいて、情報 HUB と情報家電機器の相互接続を実現する。情報 HUB からソフト
ウェアアップデートモジュールを情報家電機器が受け取り、ソフトウェアのアップデートを行う。
(2)確認技術
・情報 HUB の機能・動作確認
・AV ドメインゲートウェイが情報 HUB を自動的に検出して登録を行うことを確認
・AV ドメインゲートウェイがソフトウェアのバージョンアップ通知を受けて、アップデート処理を行うことを
確認
(3)開発技術の位置づけ
・ユーザが、従来決められてきたネットワークドメインの機器を、ネットワークのドメインを超えて、認識
8
でき、機器の状態を確認、操作できる。
・ネットワークドメインを超えて、電源を入れ、接続しただけで、特段の設定をしなくても、プラグアンドプ
レイに機器の自動認識ができる。
・認識された機器間で、ネットワーク接続先の機器を操作・制御が可能になる。
機器登録
インターネット
HGW検出
機器の認証
機器自己情報登録
AVドメイン
ゲートウェイ
バージョンアップ
情報家電機器
アップデート通知
ダウンロード要求
データダウンロード
完了通知
情報HUB
図 7. プログラムダウンロードセキュリティ 情報 HUB 情報家電相互接続実証実験
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