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検索連動型広告の スペシャリストだからこそあえて提案したい
検索連動型広告の スペシャリストだからこそあえて提案したい! アイレップのディスプレイ広告活用術 検索連動型広告を運用する人のよくある悩み いままでどおり運用しているのに、検索連動型広告の CPA (獲得単価) が悪くなる一方なのでなんとかしたい。 CPC (クリック単価) が高くなっているので、 何か別の方法で流入コストを抑えたい。 ここ最近、指名検索がどんどん減っている。 評価指標になっているから、何とか増やしたい。 あなたが 検 索 連 動 型 広 告 の 運 用 担 当 者なら、 同じような悩 みを抱えているのではないだろうか。 検 索 連 動 型 広 告は、運 用 型 広 告 の 代 名 詞として そ の 歴 史は国 内でも 1 0 年 以 上 あり、実 績もある。 W e b サイトへ の 集 客に効 果 的で、低 予 算から始められる P P C(クリック課 金 型 )広 告として人 気 が 高 い 。 そ んな検 索 連 動 型 広 告に、 上 記 のような課題 が 持ち上 がっている。 はたして検 索 連 動 型 広 告 の 限 界な のだろうか。 そ の 背 景と解 決 策を解 説しよう。 検索連動型広告が伸び悩み! ? ディスプレイ広告との組み合わせが突破口に 「運用力があれば成果を出せる」 「 費用対効果が明瞭」 といっ た点が支持されてきたが、これまでと同じ運用を続けているに もかかわらず「成果が出ない」 または「出にくくなった」 という声 前田 直哉 氏 をよく聞くようになった。検索連動型広告に何が起こっている 株式会社アイレップ 第2コミュニケーション本部 チームマネージャー のだろうか。 検 索 連 動 型 広 告 の 運 用コンサ ル にお い て 業 界トップ ラン ナーともいえる株式会社アイレップ の第 2コミュニケーション 本部で広告戦略を担当する前田直哉氏は、この現状を次のよ うに分析する。 ませ ん が 、そ れだ け で はリー チ でき な い 、購 入 意 欲 の 高 い 「ここ数年で、ネット企業に限らず一般企業も検索連動型広 ユーザーも確かに存在します。また、一度 Web サイトを訪れ 告を利 用するようになり、さらに運 用や施 策 のレベ ル も高く たことのあるユーザーも確度は高いといえるでしょう。 なっています。参入企業が増えたことで市場が飽和し、クリッ そのようなユーザーとの接点を作り出し、集客するにはどう ク単価(CPC)が高騰してきています。このような現状でこれま するか。そのようなときに効果的なのがディスプレイ広告です」 でどおりのパフォーマンスを出すことは難易度が高くなってき (前田氏) ています。 この傾向は、長年使ってきた企業ほど顕著です。ここ数年は 年を追うごとにこの傾向が進んでいると、現場の数字からも実 感しています。 検索連動型広告で培ってきた強みを活かして コンバージョンを起点に解釈と類推をくり返す アイレップは、検索連動型広告には自信を持っていますが、 多くの広告主を悩ませている検索連動型広告の CPA悪化問 この大きな変化は、検索連動型広告の管理画面の中だけで対 題は、ディスプレイ広告との組み合わせによって解決できる。 応できるような問題ではないと考えています」 ( 前田氏) もちろん、両方を使うだけで成果が出るわけではない。アイ 競争激化による検索連動型広告の課題に対して、アイレップ レップでは、検索連動型広告で培った運用ノウハウやアプロー が解決策として提案するのは、Yahoo!ディスプレイアドネット チをディスプレイ広告にも反映している。それが「コンバージョ ワーク (YDN) に代表される運用型のディスプレイ広告だ。 ン起点でものごとを考える」 ということ。 ディスプレイ広告の歴史は古いが、さまざまなアドテク (広告 同社のコミュニケーションプランニング本部 本部長を務め 技術) によって高度な施策が可能になっており、特に YDN のよ うな運用型は導入のしやすさから注目されている。検索連動型 広告にもまだ改善や新たな試みの余地は残されているものの、 ディスプレイ広告のような“他の手法との組み合わせ”は必然と 前田氏は語る。 アイレップのアプローチ D デモ グラフィック C ビヘイビア (行動) B インサイト A コンバージョン (意志) 「ユーザーはインターネットで検索だけをしているわけでは なく、ニュースやブログを読んだり動画を視聴したり、コンテ ンツ消費にも多くの時間を費やしています。検索の力は変わり 松井 裕美 氏 株式会社アイレップ 執行役員 コミュニケーションプランニング本部 本部長 図 1 アイレップでは、コンバージョンを起点に解釈と類推をくり返していく (右 側から左側へ向かって考える) 。 検索連動型広告のスペシャリストだからこそあえて提案したい! アイレップのディスプレイ広告活用術 る 松 井 裕 美 氏 は 、こ れ を「 ア イ レップ の DNA」 と表現する。 「アイレップ では、ディスプレイ広告でも まず検索からスタートし、コンバージョン起 アイレップの運用体制 D デモ グラフィック C ビヘイビア (行動) B インサイト A コンバージョン (意志) 点で発想するという姿勢が染みついていま す。 アカウント診断 一般的なプロモーション設計ですと、ター ゲットの 選 定や興 味 喚 起 のためのクリエイ シナリオ診断 ティブを検討していったりと、多くの仮説に 基づいたアプローチになります。しかしアイ レップでは、コンバージョンから発想します (図1) ( 」松井氏) プランナー アナリスト 「この場合は、検索連動型広告によるコン バージョンのことですが、これは仮説ではな く事 実 です 。コンバ ージョンに至った ユ ー タグ ストラテジスト マネジメント 図 2 1人の担当者がすべての領域をカバーすることは不可能。アイレップでは、運用担当者とそれ を支える専門家による体制が確立されている。 ザーの行動を検索データとして把握できる ので、まずはそこで実際に現れる数値の変化を分析します。 活用しているのだろうか。 続いて、それをベースに解釈と類推をくり返しながら、コン 図 2で示したように、アイレップの施策はコンバージョンを起 バージョンより前の段階を分析して、ターゲティング範囲の拡 点に、A〜D の領域へと展開する。各領域での施策や提案例を 大や施策の計画をします。 紹介する。 たとえば 、指 名 検 索 が 減 少して効 率 が 上 がらないときは、 『インサイト』や『ビヘイビア』の領域で何が起きているのかを A:コンバージョン (意志) 分析します。内容によって、ディスプレイ広告で解決できるこ 検索を「ユーザーの意志が最も色濃く表れている行動」 とと ともあれば、動画広告で解決できることもあるでしょう。 らえ、それに近い施策として YDN のサーチターゲティングや さらに、シナリオを変えなければならないのか、それともター サイトリターゲティングを利用する。 ゲティングを変えなければならないのか判断していきます。 この領域周辺では、 「顧客のインサイト」や「デモグラフィッ とにかく、解釈と類推を 1 つひとつ積み重ねて考える。会社 ク」などの要素を変数として持つよりも、検索起点で「どのよう としての組織体制や人材、ワークフローもその考えに基づいて な意志で何が発生しているのか」 をディスプレイ広告に反映す いるので、これはもうアイレップの文化でありDNAのようなも ることが成果に結び付きやすく、スピードも速い。 のです。だからこそ、得意で強みにもなっているわけです」 (松 井氏) B:インサイト アイレップのアプローチは、データに基づく分析と積み重ね Yahoo!タグマネージャーなどを使い、サイト内での行動パ を重 視する同 社らしいものだといえる。また、一 般 的 なアプ ターンから興味の深さなどを計測し、そのデータをもとにサイ ローチが仮設力やプランニング力に大きく左右されてしまった トリターゲティングなどの施策を設計する。 り、結果が出るまでに時間がかかったりしがちであることを考 その他、シナリオ診断やクリエイティブ検証(A/Bテスト) に えると、精度の高さと速い PDCAサイクルの実現にも一役買っ よって、課題を洗い出すこともある。 ている。 松井氏も「アイレップでは『やれることをすべてやってみて、 C:ビヘイビア (行動) 最終的にどれかが良ければいいや 』という考えはしません。あ YDNだけでなく、コンバージョンに至るまでの過程で YDN くまでも、コンバージョンを起点として確実性の高い施策全体 がどういう働きをしているのか (間接効果) や、他の影響要素を を設計するというアプローチにこだわっています」 と説明する。 可視化する。必要な場合は、YDNのインタレストマッチや行動 ターゲティング、Yahoo!プレミアム DSP(行動予測ターゲティ “アイレップ流”ディスプレイ広告の 施策&運用アプローチ ング) なども利用する。 D:デモグラ 松井氏が示した 「コンバージョンを起点に解釈と類推をくり返 デモグラフィック起点のターゲティング拡張やオーディエン していく」 というアプローチで、どのようにディスプレイ広告を ス分析が可能な DMPなどを活用する。ただし、ここでの「デモ グラフィック」 とは汎用的なものではなく、A〜Cまでで蓄積さ ディスプレイ広告の CPA が多少高くなったといっても、同じ れているかなり詳細な行動パターンを前提とした、データ(精 予算を検索連動型広告に投じたところで単純な上乗せにはな 度の高い根拠) に基づいたデモグラ指定である点に注意。 りませんから、効率は悪くなることは避けられません。 個別に判断するのではなく、あくまでも検索連動型広告と アイレップでは、このようにコンバージョンの領域をはじめ、 ディスプレイ広告の組み合わせとして全体を見ること。施策が 各領域に合わせた解釈と類推、それに基づいた施策が設計さ ねらいどおりなら、検索連動型広告だけの場合の悪い CPAと れる。それぞれ、個別の専門性が必要とされるが、運用チーム 比較して、改善されていると判断できるはずですし、そこを目 のメンバーをバックアップする形で、A〜C の領域にストラテジ 指すことが必要です」 ( 松井氏) スト、タグ管理担当、アナリスト、プランナーといった専門家が 実際、アイレップが運用支援を行っている企業では、人材紹 控えている体制になっている。 介サイトへの集客に今回のようなディスプレイ広告を組み合わ 同社ではこれを、運用チームの担当者が主治医で、その主 せ たことで 、検 索 連 動 型 広 告 の C P A が 2 0%改 善したうえ、 治医をコアにしたチームに科目別の専門医がいいて、診断内容 ディスプレイ広告の予算も 240%増額したという。 (案件の課題や施策) によって各分野の専門医とフレキシブルに 「そのお客さまは、検索連動型広告に大きく依存しており、 動ける組織と表現する。さらに、健康診断や人間ドックのよう 高騰する CPC のために予算が膨れ上がっていました。ディス に、レベル別、範囲別に案件の運用、成果獲得の課題を洗い出 プレイ広告(サイトリターゲティング)も使っていて接触(クリッ す仕組み(アカウント診断やシナリオ診断) も持っている (図2)。 ク)も多かったのですが、コンバージョンには結び付いていな かったので、そこを改善してほしいというご依頼でした。 ディスプレイ広告の成果は広告施策全体で判断 CPAが20%改善しながら 予算を240%アップした事例も によって『 初 回 接 触 』 『 中間接触 』 『 獲 得(コンバ ージョン の 直 アイレップのアプローチは、その考え方こそ理解しやすいも ができれば効率は改善されます。 のの、いざ自分で取り組もうとすると簡単ではない。それでも、 いろいろ分析して、そのような現状になっていた理由を突き 最初に示した検索連動型広告での伸び悩みを解消するために、 止め、クリエイティブ なども含めて改善し、成果が向上しまし ディスプレイ広告を導入することはできる。その際にハードル た 。ディス プレイ 広 告 で の 初 回 接 触と獲 得 を 高 め たことで となるのが、社内に対する導入や予算取りの説得だろう。 C P A が 1 5%改 善し、そ の 影 響で検 索 連 動 型 広 告 の C P A も その際のアドバイスとして、松井氏は次のようなヒントと事 20%改善しました。 例を紹介してくれた。 一般的に、獲得効率を高めつつコンバージョン数を維持する 「ディスプレイ広告だけで CPAを考えてしまうと、どうしても ことは難しいものです。しかし、この事例ではそのようなこと 効率が悪くなることは避けられません。しかし、そもそも検索 もなく、結果としてディスプレイ広告の予算を 240%増やし、 連動型広告だけでは厳しくて、どうにかしなければならないと 予算比率も 8 対 2 から 3 対 7 へとディスプレイ広告重視へと変 いう前提があります。 わりました」 ( 松井氏) アイレップでは、各広告のクリックをユーザーとの接触段階 前)』と 3 つに分けて分析しています。そのお客さまは、中間接 触に偏っていたので、これを初回接触側と獲得側に変えること 株式会社アイレップ http://www.irep.co.jp/ 住所: (本社)東京都千代田区永田町2-11-1 山王パークタワー7F 電話番号:03-3596-8050 E-Mail:[email protected]