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製品・食品・施設分野における事故情報の報告・公表
参考資料 1 製品・食品・施設分野における事故情報の報告・公表に関する主な現行制度 I. 主な報告制度 対象(法令) 報告義務者 消費生活用製品(※ 製造事業者 1) 輸入事業者 (消費生活用製品安 全法) 報告先 主務大臣 報告時期 重大製品事故が生 じたことを知った日 から起算して 10 日 以内に 報告対象 建築物等 建築物の管理者(管理 知事 ( 大 阪 府 建 築 物 に 附 者が定められていない 属する特定の設備等 場合は、所有者) の安全確保に関する 条例)(※4) ○死亡事故 ○重傷病事故(治療に要する期間が 30 日以上の負傷・疾病) ○後遺障害(※2)事故 ○一酸化炭素中毒事故 ○火災(消防が確認したもの) ・上記でも製品の欠陥によって生じたものでないことが明らかな事故は報告対象外 速やかに ○製造、加工又は輸入した食品等に関し、消費者からの健康被害(医師の診断を受け、当 該症状が製造、加工又は輸入した食品等に起因する又はその疑いがあると診断された もの)に関する情報 事故が発生したこ エレベータ、エスカレータ、遊戯施設、自動ドア、機械式駐車場における以下の事故(※5) とを知ったときは、 ○人の死亡を伴う事故 遅滞なく ○人の負傷を伴う事故(医師又は歯科医師による治療を受けたものに限る。) ・上記でも被害者又は第三者が事故を発生させることを認識して行った行為に起因する事 故、修理・点検等維持管理に伴い発生した事故は報告対象外 事故情報以外の情報の報告義務について 法令等 報告義務者 食品衛生法(※3) 食品等事業者(※6) 報告先 保健所等 報告時期 速やかに 報告先 国土交通省 報告時期 食品等 (食品衛生法)(※3) 製造業者、加工業者、 保健所等 輸入業者 その他の報告制度の例 対象(法令) 報告者 自動車・後付装置 一般消費者 (※7) 自動車 (※7) 建築物等 (※8) 自 動 車 製 作 者 、 自 動 国土交通省 車輸入事業者 特定行政庁 国土交通省 (都道府県を経由) ― 報告対象 ○食品衛生法に違反する食品等に関する情報 報告対象 ○自動車について、通報者の在住都道府県、性別、車名、通称名、型式、原動機型式、登 録番号、総走行距離、初年度登録年月及び不具合内容(不具合発生箇所、発生時期、 内容要約、不具合状況) ○タイヤ、チャイルドシートなどの後付装置について、通報者の在住都道府県、性別、不具 合装置、メーカー名、商品名、型式、購入年月、使用走行距離、不具合発生時期、内容 要約、不具合状況、後付装置を取り付けた自動車の車名、通称名 ○自動車の不具合による事故・火災情報 できるだけ速やか ○不特定又は多数の者が利用する建築物等(建築物及び遊戯施設)において発生した事 に 故で、次のいずれかに該当するもの ・人身事故のうち、1 名以上が重傷又は死亡した事故。又はそれらに該当していることが 確定する前であっても、該当するおそれが高いもの ・その他の人身事故で、報道が広範囲又は複数回にわたってなされるなど、社会的影響 が大きいと認められるもの ※1:消費生活用製品に関する非重大事故(重大製品事故以外の軽微な事故やヒヤリハット)については、独立行政法人製品評価技術基盤評価機構が、製造事業者、輸入事業者からの任意の報告とと もに、消費者、販売事業者、リース事業者、設置工事事業者、修理事業者、関係団体、地方公共団体からの連絡・通知を受け付け、収集している。 ※2:後遺障害の内容は、消費生活用製品安全法施行規則第2条に規定されており、視覚、聴覚、平衡機能、嗅覚、音声機能、言語機能、そしやく機能、肢体不自由、循環器、呼吸器、消化器、泌尿器 の機能等の各障害についての程度が定められている。 ※3:厚生労働省の「食品等事業者が実施すべき管理運営基準に関する指針(ガイドライン)」に従い記載。なお、当該ガイドラインに基づき、都道府県、指定都市及び中核市(以下「都道府県等」という。) が食品衛生法第 50 条第 2 項に基づく基準として定めた場合に報告義務が発生するものであり、報告義務者、報告先、報告対象等は各都道府県等が定める条例の規定による。なお、平成 20 年 4 月に厚生労働省が対象である 103 の都道府県等に対して実施したアンケート結果によると、条例の改正予定がある旨の回答は 82 件、別条例に規定があるなどの対応が 2 件、検討中等が 19 件で あった(平成 20 年 6 月 5 日現在)。 ※4:平成 19 年 10 月付け総務省「遊戯施設の安全確保対策に関する緊急実態調査結果に基づく勧告」において、条例により事故報告の独自の仕組みを設けている例として記載されている。 ※5:エレベータには物を運搬するためのもの及び自家用は含まず、エレベータ及びエスカレータは建築物に附属するもの及び建築物に附属しない観光目的のものに限る。自動ドア及び機械式駐車場 は、体育館、劇場、ホテル、病院、百貨店等で一定規模以上のもののうち、不特定多数の者が利用する建物に附属されているものに限る。 ※6:食品若しくは添加物を採取し、製造し、輸入し、加工し、調理し、貯蔵し、運搬し、若しくは販売すること若しくは器具若しくは容器包装を製造し、輸入し、若しくは販売することを営む人若しくは法人又 は学校、病院その他の施設において継続的に不特定若しくは多数の者に食品を供与する人若しくは法人(食品衛生法第 3 条第 1 項)。 ※7:自動車不具合情報ホットライン: http://www.mlit.go.jp/jidosha/carinf/rcl/index.html ※8:平成 17 年 3 月 31 日付国住指第 3278 号建築物等に係る事故防止のための対応及び連絡体制の整備について、同日付事務連絡「建築物等に係る事故防止のための対応及び連絡体制の整備に ついて」の運用について、平成 20 年 4 月 16 日付事務連絡 建築物等に係る事故防止のための対応等の運用について なお、事故の情報は、建築物等の管理者が特定行政庁に報告するほか、特定行政庁が消防等の関連機関からの情報収集、報道情報などを収集するものとされている。 II. 主な公表制度 法令等 公表基準 消 費 生 活 用 製 品 安 全 法 ○石油・ガス機器: (※1)(※2) 製品の欠陥に起因しないことが明 らかな場合以外すべて ○その他製品: 製品に起因する場合 ○製品に起因するか否か明らかで ない場合 食品衛生法(※3) ○食品衛生法違反(違反食品の製 造・流通等)があり、法に基づく処 分又は書面による行政指導を行 った場合 大阪府建築物に附属する ○一般に周知させることにより、届 特定の設備等の安全確 出事故と同種の事故の発生の防 保に関する条例 止に資すると認めるもの(※4) 自動車・後付装置 (一般消費者からの報告 に係るもの)(※6) 自動車(自動車製作者・ (順次公表予定) 自動車輸入事業者からの 報告に係るもの)(※6) 公表内容 事業者名 事故発生日、報告受理日 製品名 型式 被害状況 事故内容 事故発生都道府県 など 事故発生日、報告受理日 製品名 被害状況 事故内容 事故発生都道府県 営業者の氏名及び住所 対象となった食品・施設 処分・行政指導の理由・内容 措置状況 ・特定設備の種類毎に以下を公表(※5) 発生日時 発生場所(市単位) 建築物用途(百貨店、共同住宅等の別) 被害者の概要(年齢層、受傷程度) 事故の状況 事故の原因 再発防止策 ○自動車について、通報者の在住都道府県、性 別、車名、通称名、型式、原動機型式、総走行 距離、初年度登録年月および不具合内容(不 具合発生箇所、発生時期、内容要約) ○タイヤ、チャイルドシートなどの後付装置につい て、通報者の在住都道府県、性別、不具合装 置、メーカー名、商品名、型式、購入年月、使 用走行距離、不具合発生時期、内容要約 公表時期 直ちに 備考 ○報告時点で製品に起因するか不明な場合、 更なる事故調査・原因分析が行われ、製品 起因が疑われる事故は直ちに公表されると ともに、製品に起因して生じた事故か依然と して不明な場合、第三者委員会の審議を経 たうえで直ちに公表される。 直ちに ○製品起因であることが判明した段階で事業 者名・型式も直ちに公表される。 処 分 ・ 指 導 後 速 ○都道府県等の場合、本規定は自治事務で やかに あるため、国が公表に係るガイドラインを策 定。 (条例上、明確な ○同種の事故の発生防止のため必要な場 規定はない) 合、同種の特定設備の管理者・所有者に対 しても、事故原因、同種の事故の発生防止 対策等の事故情報を提供。 ○ウェブサイト上で公表している。 ※1:経済産業省の公表内容に基づき、経済産業省における製品事故の公表の流れの概要について記載。 ※2:独立行政法人製品評価技術基盤評価機構が収集した消費生活用製品に関する事故についても本表と同様の公表が行われている。 ※3:公表に係るガイドライン「食品衛生法第 63 条に基づく法違反者等の名称等の公表について」(平成 18 年 5 月 29 日付け食発第 0529004 号)を策定し、都道府県知事等あてに通知されており、輸入 食品については厚生労働省ホームページ上、国内食品については都道府県等ホームページ上等で公表されている。 ※4:平成19年度は、届出事故全件(195件)が大阪府のホームページ上で公表されている。 ※5:大阪府のホームページにおける公表内容を元に記載。 ※6:自動車不具合情報ホットラインウェブサイトの掲載内容による。