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頂門の一針 - Melma!

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頂門の一針 - Melma!
2011/06/25発行
頂門の一針
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わたなべ りやうじらうのメイル・マガジン「頂門の一針」 2302号
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2011(平成23)年6月25日(土)
菅首相のままでの総選挙「自民勝てる」:渡部亮次郎
菅の「心境」を想像する:岩見隆夫
中国海洋進出は台湾統一の布石:平松茂雄
『NEXT』が不動産で警鐘乱打:宮崎正弘
暴飲暴食、荒淫好色:平井修一
話 の 福 袋
反 響
身 辺 雑 記
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第2302号
発行周期 不定期(原則日曜日発行)
御意見・御感想は:
[email protected]
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下記のホームページで手続きして下さい。
http://www.max.hi-ho.ne.jp/azur/ryojiro/chomon.htm
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菅首相のままでの総選挙「自民勝てる」
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渡部 亮次郎
最近、落選中の自民党衆院議員と一杯やった。その人が言う。「選挙に
は菅のままの民主党相手がいい。必ず勝てるからだ。だから党の執行部
は矢鱈、菅退陣を掲げないのが大人だ」。
マタ23日懇談した、元民放のニュースキャスターによれば、菅首相は「オ
レは一生懸命やっているから国民は支持してくれているはず。悪いのは
東電だけ。だからオレの辞めなきゃならない理由は見当たらない」と考
えているそうだ。
つける薬の無い愚者だ。いくら一生懸命やったって、結果が悪ければ悪
政だ。結果、国力は低下、国民生活は目茶目茶ということになるが、菅
は悪い事はしてこなかったからと、何時までも総理の椅子にしがみつく。
元側近だった仙谷官房副長官すら菅を評して「気違いに刃物だね」と嘆く
始末。見通しの甘い向きは全員議員総会で辞めさせることが出来るかも
知れないといっているが、出来るわけが無い。
脳溢血で倒れぬ総理大臣を辞めさせる事は極めて難しい。参議院で問責
決議案を可決しても屁の河童だろう。
しからば、このまま民主党内を揉めさせた末に解散、総選挙となった方
が自民党に有利と言う読みの出てくるのは当然だが、さて、どうなりま
すか。
<70日間の会期延長が決まり、自民党は菅直人政権打倒に向けて作戦の
練り直しを迫られている。特例公債法案をテコに「全面対決」するのか、
あるいは静観して民主党の自壊を待つか。党内の意見は分かれたままで、
谷垣禎一総裁ら執行部は対応を決めあぐねている。(佐々木美恵)
水色のかりゆしのさわやかな風情とは裏腹に、23日の記者会見に臨んだ
谷垣氏の表情は険しかった。
「首相の座への執着のみが菅さんの頭の中にあるのではないか。平然と
人を騙(だま)す。そういう首相の下で日本を立て直すのは不可能だ」。
谷垣氏は厳しい首相批判を展開して早期退陣を要求した。
だが、延長国会に臨む自民党のスタンスは決まっていない。
民主党に対する攻勢を緩めず、子ども手当など民主党の目玉政策が撤回
されるまで特例公債法案の成立に手を貸すべきではないという従来どお
りの強硬派に対し、民主党の崩壊を待てばよいという静観派も急速に増
えつつあるからだ。
静観論の背景には6月1日に提出した不信任決議案が「政局優先」とみ
なされ、党の支持率低下につながったことがあるが、理由はそれだけで
はない。
会期の延長で首相が「8月衆院解散−9月投開票」に踏み切るかもしれ
ないとの見方が浮上。菅首相のままでの解散・総選挙なら「争点が何で
あっても勝ち目が大きくなる」(幹部)とにらみ、やみくもな倒閣は控
えたほうが得策かもしれない−という見方が出ているからだ。
23日の各派閥の例会での領袖(りょうしゅう)の意見も強硬、柔軟路線
と2つに分かれた。
「私どもは戦う野党自民党だ」。対決路線を鮮明に打ち出したのは最大
派閥の町村派の町村信孝元官房長官だった。「特例公債法、これには絶
対反対だ。何となく花道だから通してあげようなんて冗談じゃない」と
強調した。
麻生派の麻生太郎元首相も「菅首相の存在そのものが復興の阻害要因の
最大の一つになっていると確信している」と首相の早期退陣を求めた。
これに対し伊吹派の伊吹文明元幹事長は「これ(菅降ろし)は民主党の
中のことだ。もうわれわれは手を突っ込んだり、いろいろやる必要はな
い」と静観論を展開。
高村派の高村正彦元外相も「間違っても足を引っ張っていると誤解され
ないよう賢い対応をしよう」と述べた。震災対応で協力する姿勢を示し
たほうがよいとの考えを示したのだ。どちらの立場を採ってもそれなり
のリスクをはらむ。
この問題に微妙な影響を与えているのが「幹部の造反」だ。会期延長を
決めた22日の衆院本会議で党方針に反対して会期延長に賛成した河野
太郎、岩屋毅両衆院議員は23日、責任を取るとして、部会長などの党役
職の辞表を提出した。
民主党に攻勢をかけている最中の幹部クラスの足並みの乱れだけに「あ
あいうのは最悪だ。毅(き)然(ぜん)とした処分をすべきだ」(町村
氏)と厳しい処分を求める声が党内から出ている。
谷垣氏ら執行部の頭の痛い日々は続きそうだ。
(産経ニュース 2011.6.24 10:59 )
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菅の「心境」を想像する
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岩見 隆夫
昔、といっても30年ほど前だが、新聞の政治面には折に触れ、<心境も
の>という囲み記事が載った。デスクが、
「Aの心境ものを書け」
と実力者Aに付き添う担当記者に命じるのである。政情がこみ入ってく
ると、Aが腹の中でどんな思いをめぐらせているのか知りたい。
政治記者の腕が試される。出来、不出来があって、ゴマスリ的になりが
ちだったせいか、いつの間にか姿を消した。しかし、いまなら、
「菅の心境ものを……」
と言いたくなる場面だ。菅直人首相の心理描写である−−。
さて、簡単でない。菅は割合理解しやすい人物とみていたが、そうでも
ないことがわかってきた。複雑人間とも違う。例えば、
「ヨッシャ、ヨッシャの角さん」
の一言で田中角栄のイメージはくっきり浮かび上がり、いまも人気を保
つ理由と言っていい。菅にはそうしたトータル・イメージがなく、心境
を推し量る因子が乏しい。田中の場合なら、金、人情、強引、直感力、
愛嬌(あいきょう)などだ。
菅は1976年、田中がロッキード事件で逮捕された直後の衆院選に初出馬、
落選したが、この時の選挙戦略は<田中角栄VS菅直人>転じて<新潟
3区対東京7区>だった。
超大物の胸を借りようとしたのだ。以来、アンチ角栄が菅政治の原点に
あるらしい。クリーン、市民派、対決型論客、参加民主主義など。しか
し、それらが田中のように体臭として臭ってこない。最近の国会答弁で
は、
「市民運動家と言われるのは好きでない」
と言ったりする。
菅の心中は日々よりどころを求めて揺れているのではないか。断固とし
たものが伝わってこない。といって、深く悩んでいるふうでもない。場
当たり、思いつき、思い込み、が菅批判の常とう文句になっている。そ
れもあるが、もっと深層で、
<なぜこんなことになったのか>
が自分でわからなくなっているようだ。通常は、表に出る言葉が心境を
知る手がかりになるが、一昨日、菅は、
「全力を挙げ、燃え尽きる覚悟で取り組んでいきたい」
と記者団に語った。以前は、
「命を懸けて……」
も再三使っている。これら最上級の決意表明がどのレベルのものなのか。
菅の言葉は、心境理解に役立たない。言葉が大仰なほど、表と中身の違
う浅薄さを感じてしまう。
<菅がイラつくのは理解できる。グズグズ、モゴモゴするタイプは苦手
です>
と伸子夫人が著書に書いている。だが、人間はほとんどがグズグズ、モ
ゴモゴだ。田中なら相手が何を言いたいか敏感に察知し、敏速に処理し
た。菅は逆に敬遠する。政治家向きでない。
もう一つ、頂上に上りつめた男(女でもいいが)の内面である。首相と
いう強権のポストは怖い。多分、歴代首相も自分がポストにふさわしい
かどうか、確信が持てないまま就いているだろう。
まもなく適・不適がみえてくる。能力の有無ではない。能力がなければ、
首相までたどりつけないからだ。
分かれ目はただ一点、私心をどこまで捨て切れるか。無私とまでは言わ
ない。保身的心情を極力抑え、公(おおやけ)に奉仕する。当たり前の
ようで、容易ではない。それができれば、
「一定のめど……」
などと退陣に条件をつけるはずがない。
実績が乏しい菅は、首相を辞め、一介の議員になることを恐れている。
だから、少しでも名が残るような仕事をしたい。それが保身、個人的野
心である。(敬称略)毎日新聞「近聞遠見」=毎週土曜日掲載
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中国海洋進出は台湾統一の布石
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平松 茂雄
≪70年代から南、東シナ海進出≫
11隻から成る中国海軍艦隊が6月8∼9日、東シナ海から沖縄本島と宮
古島の間の海域を抜けて西太平洋に進出した。わが国最南端の領土、沖
ノ鳥島から米軍基地のあるグアム島に至る海域で、軍事訓練・演習を実
施したと推定される。
中国海軍艦隊が同海域を通過して西太平洋で軍事訓練・演習を実施した
のは、4回目である。
中国海軍の周辺海域進出は、1970年代に始まり、南シナ海から東シナ海、
そして西太平洋へと着実に広がってきた。75年のベトナム戦争終結をは
さみ、米軍が東南アジアから引いてゆく後を埋めるようにして、
南シナ海パラセル(西沙)諸島のサンゴ礁(永興島)に埠頭(ふとう)
を造り、基地とした。同島を橋頭堡に、74年には残る南ベトナム(当事)
支配下の西沙諸島を押さえ、80年代末までに永興島に2400メートルの本
格的な滑走路と通信施設などを完成させた。
中国はそのころまでに、南シナ海のベトナム南部海域に位置するスプラ
トリー(南沙)諸島にも進出して、満潮時には水没するようなサンゴの
岩礁6カ所に領土標識と掘っ立て小屋を建て、南シナ海支配の拠点とし
た。各種の通信施設が設置されて、前述の永興島の施設とともに、南シ
ナ海における監視・通信網を形成している。
90年代に入ると、中国はフィリピンのパラワン島海域のミスチーフ環
礁に海軍基地を設ける。西沙諸島との間の海域には、西太平洋からイン
ド洋へのシーレーン(海上交通路)が縫う。
中国は南シナ海海域からベトナム、フィリピンなどの影響力を削ぐ措置
をとっており、中国によるシーレーン支配の成否は、米国の対応にかか
る。因(ちな)みに、6月初頭、シンガポールでのゲーツ米国防長官と
の会談で中国の梁光烈国防相は、南シナ海での領有権争いへの米国の関
与を峻拒(しゅんきょ)する立場を表明している。
東シナ海では、70年代に海洋調査、80年代に日中中間線の中国側海域で
ボーリングを実施し、90年代中葉から中間線のほぼ真ん中に位置する平
湖ガス田、今世紀に入り、中間線ぎりぎりの海域に春暁(日本名・白樺)
ガス採掘施設を建設した。これらの施設は軍事施設を兼ねるとされる。
≪沖縄海域航行した11隻の陣容≫
20世紀最後の2000年5∼6月、中国海軍の情報収集艦が対馬海峡から津
軽海峡を経て三陸海岸を南下、小笠原諸島・硫黄島から南西諸島海域を
情報収集しつつ航行した。
中国海軍の西太平洋進出のシグナルであった。今世紀に入るや、小笠原
諸島・硫黄島から南西諸島に至るわが国の排他的経済水域で数年にわた
り海洋調査を徹底して行った。中国はわが国に調査実施許可を求め、わ
が国政府は即座に許可。調査は南のグアム島に近い海域を含め実施され
た。
08年10月、中国海軍司令員が日本を友好訪問中、4隻の海軍艦隊が対馬
海峡から津軽海峡を通って日本を一周した。日本近海での海洋調査が完
了、日本周辺海域での艦隊出現のシグナルと筆者は見た。
案の定、翌年(一昨年)9月と翌々年(昨年)3∼4月、中国艦隊が沖
縄と宮古島の間の海域を通って沖ノ鳥島周辺の西太平洋海域で軍事訓練
・演習を行った。
そして、冒頭の11隻艦隊の出現である。数の多さもさることながら、冷
戦時代、米空母も恐れた旧ソ連製のソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦
(794トン)3隻、フリゲート艦4隻、補給艦、艦隊航洋曳船(えいせん)
情報収集艦、潜水艦救難艦(複数の潜水艦の参加をも物語る)という陣
容の凄さである。
これほどの艦隊が西太平洋に出てきたのは初めてで、「定期的な訓練・
演習」(中国国防省)としているところからして、これを機に西太平洋
での軍事訓練・演習は定期化し、本格化するであろう。
≪共産党結党百周年記念の祝杯≫
海洋進出攻勢の目的は何か。
「台湾統一」の最大の障害である米海軍、特に空母を台湾に接近させな
いことにある。中国は建国から10年が過ぎた1960年代以降、米国に到達
する大陸間弾道ミサイル、日本など周辺の米軍基地を狙う中距離ミサイ
ル、台湾を集中攻撃する短距離ミサイルを開発し配備、近年、米空母を
標的とし「空母キラー」といわれる射程1800∼2800キロの巡航ミサイル
まで開発・配備している。
中国は、2020年めどの「台湾統一」へ向けて着実に動いている。2021年
は中国共産党結党100周年だから、その記念の祝杯を、台北で挙げようと
いうのが当面の目的である。その時、台湾は、「中華人民共和国台湾省」
になっているという前提である。
そして、そうなった暁に、日本はどうなるか。中国に海上から封じ込め
られかねないのだ。わが国はそれに気がつく必要がある。(ひらまつ しげお中国軍事専門家)産経「正論」2011.6.24 03:08
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『NEXT』が不動産で警鐘乱打
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 平成23年(2011) 6月24日(金曜日)
通巻第3357号 <休刊前特大号>
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ジム・ロジャーズ「不動産バブルの崩壊? そりゃ、投資の世界。あ
りうることさ」
香港誌『NEXT』が「不動産はもう買うな」と警鐘を乱打している
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香港の不動産価格が、不思議なことにまだ上昇していた。平均年収の11
倍というのが相場。過去2年で70%近くも価格が跳ね上がり、庶民は
まったく手が出せない。
96年香港返還直前まで、香港の不動産価格は値崩れを引き起こし、どん
底だった。
共産党が香港を回収し、人民解放軍が駐屯し、恐怖政治が始まるとして、
金持ち階級は、財産を売りはらい、カナダ、豪州、米国へと逃げた。
96年あたりまで不動産は投げ売りだった。
カナダのバンクーバーはホンクーバーと呼ばれるほどに香港人でいっぱ
い、サンフランシスコのチャイナタウンは興隆をきわめ、ついには市議
会に中国系議員が6名、市長もチャイニーズ・アメリカンである。
香港は英国植民地だったので、英国の市民権が25万人ほどに与えられた。
彼らは一切の財産を処分して、ロンドンへ飛び立った。
▲返還後、予測をこえる現象がおきた
96年、香港返還。その後、「一國両制度」が意外に守られて、90年代に
なるとぼつぼつと亡命先から外国人パスポートのまま香港へ帰国しビジ
ネスを再開する人らがめだち、不動産価格が上昇に転じる。
中国のソフトな戦術が功を奏したと言えるかも知れない。
考えてみれば香港の経済特色は金融と不動産、製造業は軽工業、繊維く
らいしかなく、あとはサービス産業である。したがって香港財閥という
のは戦後しばらくは海運業からはい上がった人たちが多かったが、やが
て不動産で大もうけした人々が輩出する。
海運業は寧波人脈。繊維産業は上海人脈。地元香港の多数は広東人だか
ら、香港へ共産党の圧政からのがれて流入してきた人々を厭った。
ただし、こういう流れ者は、いずれ何処かへ移動するだろうから、香港
の不動産ビジネスには本格的にのめり込まなかった。
香港財閥一位の李嘉誠率いる『長江実業』は不動産開発でなりあがり、
以下、新鴻基、新世界、ヘンダーソンランドという「四天王」とシャン
グリラ集団の郭一族が、世界でも指折りの金持ちとなる。香港ドリーム
の実現である。
そして李嘉誠もヘンダーソンの李恒基も新世界の鄭前会長も広東人であ
る。
この頃、筆者は年に数回ほど香港へ通っていたので、上記ビジネスエリー
トの、李嘉誠をのぞく全員とインタビューしたことがあり、またマンショ
ン販売の現場を視察してきた。
条件の良い物件は競争率が数十倍。権利をおさえた人はその場で、業者
に転売していた。
香港人の株式投資のスタイルは独特で、朝買って、株式があげればすぐ
に売って、昼飯代にする。ディ・トレードにサラリーマンばかりかOL
も主婦も学生も参加しているのである。
▲流れはこうやって変化していた
2000年代となると、中国大陸から本格的に投機マネーが香港に流入する。
なにしろ年間1500万人が、中国各地から香港へ「観光」目的の投資ツアー
と買い物にやってくる。年間1300万人がマカオへ博打にやってくる。
そして次の流れが生まれた。
第一に香港に残った人たちは、香港の不動産購入をあきらめ、隣の深セ
ンのマンションを買い始める。10分の1の価格、そして深センから香港
へ逆通勤をするひとが、なんと二十数万人となったのだ。
第二に香港の国際金融都市という機能に目をつけた、巧知な共産党幹部、
とりわけ地方のボス、太子党が香港にダミー会社を陸続として設立する。
香港は法人税が上限16・5%、ここに曖昧な会社を登記し、さかんに資金
洗浄を行い、さらにそのあぶく銭で、不動産投資を始めたのだ。
第三に共産党支配の恐怖が消え、逆に香港が稼ぎ場という奇妙な自信が
生まれる。これは香港をむしろ資金洗浄のツールとして利用する共産党
幹部のビジネスマナーを目撃してから香港人が本能的に得た実感的教訓
だろう。
かくして香港の不動産市場は、実需とは無縁の、ギャンブル場と早変わ
りし、過去2年で70%も上昇した。
2011年第一四半期だけで24・2%もあがった。
▲強圧的金融引き締め効果がじわり広がる
中国政府は北京、上海、広州ばかりか地方都市の不動産狂騰を沈静化させ
るため、金融引き締めを強行し、それでも効果がないとわかると頭金を
60%、住宅ローンの審査厳格化、銀行には預金準備率を引き上げて、資
金の回収を急がせる。
その余波が香港にも押し寄せ、住宅ローン利率引き上げ、頭金50%の
強制。価格崩落はまだないが、取引量は前年比ですでに40%も落ち込ん
でいる。
香港の市場アナリストは「2012年までに25%ほどの価格下落が起こりう
るだろう」と予測する。最大デベロッパーの新鴻基元会長のウォルター
・クォクは言った。「15%ほど下落するでしょうね。すでにピークを打
ったとみています」。
世界的な投資家=ジム・ロジャーズは「不動産バブルの崩壊? そりゃ、
投資の世界。ありうることさ」と率直に言った(ヘラルドトリビューン、
6月24日付け)。
香港誌『NEXT』が「不動産はもう買うな」と警鐘を乱打した。
6月23日、温家宝首相は記者会見し、「中国はかならずインフレを退治
する」と大見得を切った。
庶民から見れば大言壮語、投資家からすれば虚しき強がりに聞こえた。
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◎書評 BOOKREVIEW しょひょう 書評◎
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重要な議論に春風駘蕩、ざっくばらんに政治論議を展開
38年つづいてきた良識のミニコミ誌、その精髄を網羅
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奈須田敬『天下国家を論ず』(並木書房)
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38年つづいた保守論壇のミニコミ誌『ざっくばらん』が休刊となった。
主幹の奈須田さん、91歳である。
保守論議の中枢にあった雑誌『自由』の休刊につづくもので一抹の寂し
さが残る。同誌はじつに深い人気があって、その時々の深刻な論争、ホッ
トな議論を、冷静に政治軍事の視点で論じた。
田久保忠衛氏は「春風駘蕩」な議論と比喩された。毎月一回の刊行を待
ち望んだ読者が多かった。
奈須田さんの持論は「政治家は政治家らしく、自衛隊は軍隊らしく」で
ある。
本書は、過去の名場面ならぬ、『ざっくばらん』から歴史に残る巻頭論
文を20本選んで収録している。
チャーチルはなぜ偉いか。岸信介はいかに政治信念があったか。小泉は
いかに見識がないか。石破はハードルが高いか、等々。いずれも読んだ
記憶が蘇る。
評者(宮崎)は毎号読み終わると、それを韓国の池東旭さんにエアメー
ルしてきた。30年近く、毎号ソウルへ送り、池さんは来日されるたびに
『ざっくばらん』の感想を言及された。
いまご本人の略歴をみると『ざっくばらん』は昭和49年に創刊され、446
号続いた。
そうだ。また思い出した。いまから43年前。奈須田氏は早稲田にあった、
評者らの学生新聞編集部に突如現れ、「村松さんとこの帰りだ」と言っ
て、しばし議論の後、カンパをおいて立ち去られたことがあった。
当時、村松剛氏の住まいは我々の事務所の近くだったので、よく遊びに
行ってお酒をごちそうになった。
あのころ、つまり昭和43年春だったが、保守系学生運動は恒常的に資金
難に悩まされていたおり、僅かな寄付金とはいっても、学生が餃子ライ
スを食べると20人分はあった。初対面の印象は飄々として天下国家を語
る人。
翌年、村松剛氏が学生運動の嵐の中、左翼教授らの陰謀で立教大学を追
い出されるという事件があった。自由の石原萌記さん、奈須田さんらが
たちあがり、村松さんを励ます会がもたれた。
会場には数百名が集合し、駆けつけた三島由紀夫が、「これだけの人が
ゲバ棒をもって街に出れば、立教大学など木っ端みじんだ」と獅子吼し
た。
当時、奈須田氏は「かすみ会」という防衛の勉強会を主宰されていたと
おもう。三島事件直後には『わが友 三島由紀夫』と『総括 三島由紀
夫』を書かれた。
とりとめもなく、ざっくばらんの長い歴史を思った。そのひとつひとつ
の印象深い論争が本書を通じて蘇った。
◎
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◇ 読者の声 ◎どくしゃのこえ ◎DOKUSHA NO KOE
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♪
(読者の声1)最近、読者欄の声の主の皆様を想像しながら読ませてい
ただいています。
しばらく『オランダ花子様』の投稿がなかった時には、体調を崩された
のかしら? と心配していましたが、その後お元気な様子を読者の声の
中に拝見した時は、本当に安堵しました。
それを友人に話しましたら友人も同じ気持ちだったようです。
今回の読者の声の中の海部元首相の事ですが以前読んだ本「大使館なん
かいらない」(久家義之)の中で、首相を迎えた領事館スタッフが首相好
みの茹で卵(半熟卵)を作る為に100個使った(無駄にした)エピソードがあ
りました。
著者は外務省医務官として海外大使館へ派遣された方で、その間に見聞
き経験した嘘のような本当の話が書かれた本でした。ある一面だけとは
言え、これが事実?と憤慨する事ばかりでした。
それ以来、私は海部さんを見ると、 卵を無駄にした首相 と連想して
しまいます。(YK子)
(宮崎正弘のコメント)そうですか。小生のイメージはいまもトッチャ
ンボウヤ。
♪
(読者の声2)最近読んだ本から。 『ヨルダン川西岸 アラブ人とユダ
ヤ人』(デイヴィッド・グロスマン 晶文社 1992 原著 1987)。
著者は1954年、エルサレム生まれのイスラエルの作家。1987年のヨルダ
ン川西岸での取材でパレスチナ人・ユダヤ人双方の怒り・絶望・狂信を
描いています。
訳者あとがきによると、「私が生まれたとき周囲の人は、この子が大人
になるころには平和が訪れ軍隊は無くなると、母に言ったという。五十
年代のイスラエルでは、みなそう考えていたものだ」
イスラエル建国はテロで始まったと言ってもいいほどなのに、当時のイ
スラエル、なぜそれほど楽天的だったのでしょう。
建国前、英軍などに対するユダヤのテロでパレスチナは大混乱。イギリ
スは国連に投げ出し、イスラエル建国に至るのですが、アラブ側に対す
る戦勝で自信過剰だったのか。
アラブの農民を追い出し、数百もの村を消滅させたのに、無人の荒地を
開拓したという「神話」。アラブ人には全智全能の神のごとく振舞いな
がら欧米には迫害される弱者を装う。
インフラはほとんど破壊され、窓が壊された学校、おもちゃもない幼稚
園、農作業の帰りにイスラエル兵に父親を射殺され、自身も首に銃弾が
貫通した痕が残る女性、イスラエル社会の最底辺で休日もなく長時間労
働を余儀なくされる男たち。
そうかと思えば占領軍当局の許認可の口利きで暴利をむさぼる「仲介者」、
外出禁止令も賄賂しだいで何とでもなる。検問所のイスラエル兵はアラ
ブ人に極力汚い言葉を浴びせ、人間の尊厳などない。
入植地のユダヤ人はヨルダンもシリアもイスラエルのものだという大イ
スラエル主義の極右。イスラエル自体がほとんど右翼と極右しかないよ
うな国ですが。
入植地のユダヤ人家族の車に火炎瓶を投げつけ死者が出るテロ、入植者
の報復からアラブ人を守るために出動するイスラエル軍、ご丁寧にシャッ
ターを下ろした店の前の商品が略奪されないよう警備する。
息子がテロリストだという疑いで拘束・拷問、あげくに家を破壊され乞
食に転落した男性。ガザや西岸地区ではいまでも令状なしの家宅捜索や
拘束が行われていますが、その根拠がイギリス委任統治時代の緊急防衛
法だという。
さらにオスマン・トルコ法やヨルダン法も一部生きているとは驚き。
サイードの本でイスラエルは原理主義国家であり、軍国主義国家である、
といったようなことが書かれていたように思います。
ナチスによるユダヤ人迫害の歴史とアメリカの後ろ盾がなければ、かつ
ての南アフリカ同様に非難されてしかるべきことをいまだに続けるイス
ラエル。
それでもアパルトヘイト時代の南アフリカのスラムが他のアフリカ諸国
から見たら天国のようだったという話がありますが、1948年にイスラエ
ルとヨルダンに分割され1967年に統合された村の事例はそんな話を思い
起こさせます。
19年にわたる分離で村の人々の心理は大きく隔たってしまい、イスラエ
ル側の村では個人主義といった世俗的な価値観が主流となったのに対し、
ヨルダン側の村では家父長制のままで、互いに相手をばかにする。
パレスチナ人の見るイスラエルでは欧州ユダヤが一級市民、次いでイエ
メン・アフリカ系ユダヤ、三番目がベドウィン、四番目がパレスチナ人(
権利はないが自負はある)、どんじりがアラブ系イスラエル人(ユダヤ人
といっしょになってパレスチナ人をばかにする)。
20年以上前に書かれた本ですが事態はますます悪化しているように思え
ます。
2003年にはアメリカ人女性がパレスチナ人の家を破壊しようとするブル
ドーザーの前に立ち塞がり轢き殺され、ネゲブ砂漠のベドウィンの「未
承認村」もたびたび破壊されています。
アメリカのアフガン・イラク戦争と同様、最初からまわりが敵だらけと
思っていますから、次々に敵が現れる。100年後、200年後にイスラエル
が残っているのか、はなはだ疑問ですね。(PB生)
(宮崎正弘のコメント)当該書籍、読んだことはありませんが、基本的
に反イスラエルの立場ですね。一方でドミニコ・ラピエールとラリー・
コリンズの共著『おお エルサレム』(村松剛訳、早川書房、絶版)の
ような作品群もあります。
♪
(読者の声3)今後の日本の電力供給の将来の第三段階、つまり太陽光
発電が主体となる時期が予想よりはやくなりそうです。
まだ実験段階ですが、東京大学とシャープの共同研究で量子型(あるい
は量子ドットともいう)太陽光発電素子の実験に成功し75%の変換率を
達成したそうです。もちろん実験成功と実用化さらに大規模導入とはま
ったく別のことです。
別の分野ですが今から30年以上前にIBMが当時画期的とよばれたジョセ
フソン素子の実験に成功しましたが、いまだにジョセフソン素子を使っ
たコンピューターは実用化されていません。
硫化鉄を使った太陽光発電素子が今後主流になると推測していましたが、
ひょっとすると量子型の方が先に実用化されるかもしれません。高度の
微細加工技術が必要なことと、毒性の強い砒素を使うことに懸念があり
ますが、いずれ解決されるでしょう。
(ST生、千葉)
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暴飲暴食、荒淫好色
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平井 修一
暴飲暴食は青年の得意で、荒淫好色は壮年の得意である。そのどちらと
も縁のない人はとても幸せか、あるいは残念だろう。おおむね少なくと
もどちらかは体験し、運が良ければ(運が悪ければ)その両方を体験す
るだろうから、まあ、それなりに大変なことではある。
小生は青年・壮年のほとんどを新宿(東京)のオフィスで過ごしたのだ。
♪なみだ恋 八代亜紀
夜の新宿 裏通り
肩を寄せ合う 通り雨
誰を恨んで 濡れるのか
逢えば切ない 別れがつらい
忍び逢う恋 なみだ恋・・・
女が席を外した際に、寿司屋の親父が小生にこう諭すのだ。
「平井さんねぇ、男が女に惚れている分にはいいんですがね、女が男に
惚れたらそれこそ修羅場になりますよ、どうぞ、ね、お気をつけて」
この親父は芸者を嫁にした。「きしゅう(チリトリとホウキ)をもたせ
たらまったく役に立たなかった」と、同じく芸者を嫁にした永井荷風は
嘆いたが、後の祭りである。主婦業なんてできやしない。
親父のカミサンは三味線と長唄はできたが、お燗番もできない人だった。
芸者に惚れられて、妻子を捨てて一緒になったものの、家事はできない、
掃除もできない、お燗番も店番もできない。一緒になってから初めてそ
れを知って男は愕然とするのである。
男が女に惚れている分には「なんだ、そんなことなら別れるにしかず」
となるが、女が男に惚れたら「さんざ遊んでおきながら今更切れる、別
れるはないでしょ、それなら死ねとなぜ言わぬ、それとも3000万円をな
ぜ出さぬ」と夜叉のごとくに責めたてるから、もう心中するしかない。
こんな女に惚れた自分が馬鹿だったと、一緒に地獄へ行くしかない。悲
劇である。
哀しいかな、小生はもてなかった。幸いなるかな、女難と無縁だった。
だから今の静かな老後がある。三高(高学歴、高給、高身長)+二交
(交際費、交通費)でいい気になっていると、目の前に開いているマン
ホールに落ちるからご用心である。
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話 の 福 袋
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◎復興相に松本防災相…兼務の環境相は外れる方向
菅首相は24日、新設される復興相に松本龍防災相を起用する方針を固め
た。
松本氏は政府の緊急災害対策本部の副本部長を務めており、適任と判断
した。松本氏が兼務している環境相は外れる方向だ。
読売新聞 6月24日(金)15時19分配信
◎仏レストランがミシュランの星返上、客足減でカジュアル化
6月23日、高い失業率と家計の購買力減退による客足の減少を背景に、
フランスではミシュランの星を返上するレストランも。
[ニーム(フランス) 23日 ロイター] 高い失業率と家計の購買力
減退による客足の減少を背景に、シェフにとって最高の名誉とも言われ
るミシュランガイドの「星」を返上するレストランが現れた。
雰囲気や価格の敷居を下げたビストロ(居酒屋)やブラッスリー(庶民
的レストラン)スタイルを取り入れるレストランも出てきているという。
南仏ニームにある「Le Lisita」のシェフ、オリビエ・ドゥエ氏は星を返
上し、よりカジュアルなブラッスリーに改装することで、客足の回復を
狙う。
2006年に一つ星を獲得したドゥエ氏は「星を返上する前は29ユーロ(約
3330円)のメニューがあった。今も残しているが、レストランで一番高
い料理だ」とコメント。今では、2─3コースメニューを23─28ユーロ
で提供し、アラカルトメニューの前菜の価格帯は17─28ユーロとしてい
る。
ドゥエ氏は、コースメニューからフォアグラなどの高級食材を外してい
ることを明かした上で、価格帯を引き下げても料理の質は維持している
と強調した。
星を獲得したドゥエ氏は当初、レストランに隣接する高級ホテルの建設
を計画していたが、金融危機を受けて事業への融資が滞っているという。
また、レストランの「格」を保つために追加の従業員の採用を余儀なく
されるなど、一つ星レストランの経営が重荷になっていったとしている。
ミシュランの広報担当者は、店のスタイル変更を理由にした星の返上は
時折あると述べるにとどめ、最近の数年間で星を返上したレストランの
数については明らかにしなかった。
広報担当者は「(レストランに付与された)星はミシュランに属する」
と説明。「星の返上はレストランが決定することではなく、あくまでわ
れわれが決定すること」と述べた。
毎日JP2011年6月24日 14時23分
◎東京都が被災地ツアーに助成金 1人3千円を5万泊分
東日本大震災の被災地を応援するために、東京都は、岩手、宮城、福島
の3県を旅行する都民を対象に1人あたり1泊3千円を補助する施策を
とることを決めた。
都産業労働局では「観光は多くの産業に波及効果があり、被災地域の経
済活性化につながる」と判断。都内の旅行代理店などと連携して、「被
災地応援ツアー」などに対して助成する。延べ5万泊分を予定している
といい、総額1億5千万円規模となる。
同局では「旅行先でお金を使ってもらえれば消費が活発になり、幅広い
支援になる」と説明しており、福島第1原発事故に伴う風評被害の払拭
も含め、復興を後押ししたい考え。
今後、3県に隣接する県の観光地がツアーに含まれる場合はどう判断す
るかといった、対象とするツアーや実施時期などの詳細を決めるという。
(産経ニュース 2011.6.24 15:47 )
◎気温:埼玉・熊谷で39・8度…6月国内最高
東北地方に停滞する前線に、南から暖かく湿った空気が流れ込んでいる
影響で、24日も関東北部を中心に午前中から気温が上昇した。同日午後
には埼玉県熊谷市で39・8度、同県寄居町で39・2度、群馬県高崎市で39・0
度を観測。91年6月27日に静岡市で観測した6月の国内最高気温
(38・3度)を更新した。
気象庁によると、午後0時半現在の各地の最高気温は、埼玉県秩父市 38
・3度▽群馬県伊勢崎市38・2度▽前橋市37・6度など。いずれも35度以上の
猛暑日となり、真夏のような暑さに見舞われた。
◇電力需要9割に
東京電力によると、24日の電力需要は午前10時時点で約4100万キロワッ
トとなり、3日連続で4000万キロワットを超えた。東電は、同日の電力
需要が、ピーク時の供給力4790万キロワットの約9割にあたる4400万キ
ロワットに達すると予測している。
毎日新聞 2011年6月24日 13時00分(最終更新 6月24日 16時57分)
◎部員逮捕で監督辞任の意向=甲子園出場の北大津高―滋賀
甲子園出場校の滋賀県立北大津高校の野球部員が道交法違反容疑で逮捕
された事件を受け、野球部の宮崎裕也監督が辞任の意向を固めたことが
24日、県高校野球連盟などへの取材で分かった。
男子部員(17)は2月6日に大津市の国道で無免許で原付きバイクを運転、
集団暴走したとして、道交法違反(無免許、共同危険行為)容疑で逮捕
された。 時事通信 6月25日(土)0時5分配信
◎子会社・東電不動産売却へ…総資産1800億円
東京電力が、子会社の東電不動産の売却に向けて本格調整に入ったこと
が23日、わかった。
東電不動産が保有・管理するビルやマンションは全国で約460棟、総資産
は約1800億円に達する。東電は、年内にグループの再編策をまとめる方
針で、東電不動産売却はその柱となる。東電は、国内最大級のデータセ
ンターを保有する「アット東京」など他の有力子会社の売却も加速する
方針だ。
東電不動産は1955年に東電の全額出資子会社として設立された。当初は
東電所有不動産の管理が中心だったが、その後住宅造成・分譲に参入し、
最近は賃貸マンション開発に力を入れていた。
同社が管理運営する物件には、時価総額400億円前後とみられる「新幸橋
ビルディング」(東京都)など、100億以上込まれる物件が多数ある。外
資系のファンドなどが買収に関心を寄せており、高額物件は個別に売却
していく可能性もある。
読売新聞 6月25日(土)3時3分配信
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反 響
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1)わが友人のメールを転送しますので、ご一読ください。立派な機
長と自衛隊、それと対照的な 朝日・共同 害務省の心根の違いを、よ∼
く比較、吟味してください。まさに天使と悪魔の違いでしょう。これが
世界にも稀な日本社会の実情です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
E,T
週刊新潮6月9日号 高山正之さんの「変見自在」に紹介された、帰国
PKO部隊への機長アナウンスの話ですが、その機長は、わが支部のM・M
君です。
むろん、彼の紹介で、浜田さんと知り合いになれました。
高山さんはここに書いていませんが、このとき、M君は自腹を切って、機
内にあるアルコールを全部彼らに振る舞うよう、キャビンアテンダント
に頼んでいます。
●*:..。o○☆●o。..:*゜*:..。o○☆●o。..:*゜*:..。o●☆
『ぼろは着てても』
一昔前になる。熊本県水俣市で鉄砲水が出て19人が死んだ。
それを伝える共同通信の記事は「もっと捜して」の見出しで「(身内が
その辺に埋まっている。自衛隊員に)もっと捜してと言っているのに」
と視察に来た県知事に訴えている被災者の言葉を取り上げている。
記事に添えられた写真は横隊で泥沼の中を遺体捜索に当たる自衛隊員を
手前から中年の女性二人が手持無沙汰にしゃがんで見つめている図柄だ。
何とも違和感を感じる。
身内が埋もれているなら自分たちで探すのが家族というものだ。少なく
とも日本人はそうしてきた。
そこに災害派遣の自衛隊員が来てくれた。語る言葉はまず「有難う」だ
ろう。そしていっしょに泥沼を懸命に探す。
しかし共同の記事は違う。被災者はご主人様で、泥まみれで仕事をする
のが自衛隊員。それが写真の構図。その主人様がここを掘れと言ってい
るのに言うことを聞かない。『奴隷のくせに許せないと不平を洩らす被
災民』としか読めない。
朝日新聞と共に共同が常々張ってきた自衛隊蔑視キャンペーンはこうし
た一般記事にも盛られ、ある種サブリミナル効果として人々の心に浸透
させていったように思える。
それが端的に出たのが今回の3・11大震災だ。
新聞には毎日、震災死者数と行方不明者の数が載る。死者数は増え、そ
の分行方不明者の数が減るのは遺体が新たに発見されるからだ。
だれが発見するのか。被災者の身内ではない。彼等は「外は臭くて」
(朝日新聞)とか言って日がな一日避難所に籠もったままだ。
ここも水俣市と同じ。泥沼を、そして逆巻く波の打ち寄せる海岸を捜索
しているのは自衛隊員で、彼等は2カ月以上休暇なしの連続勤務に耐え、
風呂も被災民に譲って汚れた体のまま雑魚寝を続ける。共同の主張は被
災者に根付いていた。
自衛隊蔑視論は官僚世界にも根を張っていた。
90年代半ば、ルワンダ内戦で難民が出ると外務省はその救済に自衛隊員
派遣を言い立てた。
難民キャンプにも武装ゲリラが出没する。エイズは流行る。危険千万で、
内戦に責任のある西欧諸国も尻込みしていた。
で、米国が安保理常任理事国入りを餌に日本に派遣を要請してきた。
外務省は喜び、派遣部隊に被害が出ればより外交効果があると読んで、
装備は小銃のほか機関銃一丁とほとんど丸腰で放り出した。
自衛隊はそんな悪条件下でも任期を無事務め上げたうえ、武装ゲリラに
襲われたNGOの日本人医師の救出もやってのけた。
外務省には期待外れだった。お前らは死ねばいいのに、なに勝手をやる
のか。共同も朝日新聞も自国民救出など自衛隊の越権行為だと非難した。
期待に背いたことへの報復は陰険だった。任務終了後、帰国には民間機
を利用し、その際は制服の着用は仰々しいので認めない。
各自私服で帰れと。
お前らは目立つことはないという意味だ。誰しもましな着替えなど持っ
ていない。
年の押し詰まった12月27日、ロンドンから日航機に搭乗したとき周囲の
乗客はひどい身なりの集団にちょっと驚いた。
?それが異郷の地で頑張り抜いた自衛隊員と知るのは機が公海上に出てか
らの機長アナウンスでだった。
「このたびは任務を終え帰国される自衛隊員の皆さま、お国のために誠
に有難うございました。国民になり代わり機長より厚く御礼申し上げま
す。当機は一路日本に向かっております。皆さま故国でよいお年を迎え
られますよう」
異形の集団を包むように客席から拍手が沸き、その輪がやがて機内一杯
に広がって行った。
?機長は乗客リストを見て自衛隊員の帰国を知り「日本人として当然のこ
とをしただけ」と語る。
成田に着いたあと65人の隊員はコックピットの見える通路に整列し機長
に向かって敬礼した。
被災地はともかく日本人はまだまだ一杯いる。 (浜田)
2)連日の高温多湿の最中に、我が家は深刻な悩みを抱えることにな
った。それは23年を経た当アパートの我が家の一室の空調のいわばリモ
コン(だろうが)がおかしくなってしまったことである。我が棟は全戸
ダイキン製で、どうやら特注品というかここのための特別仕様らしい。
管理事務所の指示でメーカーに電話した。サーヴィス担当者と先ず電話
で話し合った。彼が出した結論は当座は「出張拒否」の形にするという
ものだった。
その根拠は「その型は特注でしかも古く、部品が無く、修理不能となる
危険性が極めて高い。加えて、何も出来ないことを言いに来て出張費5∼
8,000円請求は理不尽であると苦情が出るのを避けたいから」だった。こ
れは親切なのかどうか判断に悩んだ。
そして、「修理を諦めて全部何処か量販店に注文して全面的取り替えし
かないだろう。しかも、その際には配管等が特注で工事されているので、
その交換費用が嵩み四室全部で80万円はかかるのではないか」とも告知
された。
同じ棟の交換経験者に聞けば、最低でも50万円で、80万円は不当ではあ
るまいとのことだった。想定内とは言え、この期に及んでその金額は誠
に悩ましかった。
私はリモコンを切り離して持ち帰って貰えば修理は可能ではないかと思
うのだが、そうではないらしいようだ。またその一部屋だけ既存品を除
去して別個に工事して据え付けられないかと尋ねでも、サーヴィス担当
者は否定的だった。
さて、ここ連日の猛暑を考える時、扇風機や中層階の利点を生かして窓
を開け放す程度では切り抜けられそうにない。さもなければ、80万円の
投資を惜しまないことだが、何とか仮令、10万円かかっても修理で切り
抜けられないかと、昨夜は考えている間に暑さも何のそので、熟睡して
いた。何とかならないものだろうか。(前田 正晶)
3)原子力基本法の一部抜粋です。
(定義)
第三条 この法律において次に掲げる用語は、次の定義に従うものとする。
一 「原子力」とは、原子核変換の過程において原子核から放出される
すべての種類のエネルギーをいう。
二 「核燃料物質」とは、ウラン、トリウム等原子核分裂の過程におい
て高エネルギーを放出する物質であつて、政令で定めるものをいう
。
三 「核原料物質」とは、ウラン鉱、トリウム鉱その他核燃料物質の原
料となる物質であつて、政令で定めるものをいう。
四 「原子炉」とは、核燃料物質を燃料として使用する装置をいう。た
だし、政令で定めるものを除く。
五 「放射線」とは、電磁波又は粒子線のうち、直接又は間接に空気を
電離する能力をもつもので、政令で定めるものをいう。
原発反対とか言う前に、ウランとトリウムの内、今まで経験した恐い物
はウランだった。まだ経験していないトリウム原発についても、ゴチャ
マゼにして反対していていいものだろうか?みんなで、視野を広くして
考えたいものです。(酒井 富雄)
4)産経新聞【正論】の2011年6月22日のこの記事ですが、「しろうと」
の岡崎さんの方が学者芸人の「くろうと」よりまともな記事を書いてい
るということに、日本の原発論議のヒステリックさが見えてきます。
さて、この記事の内容に補足しておきたいと思います。
> 国民に真実伝えなかった政府
>
> 米有力シンクタンク、ヘリテージ財団が、東日本大震災への日本の対応
> ぶりをレビューして、今後の米国への教訓とするために、報告書を発表
> した。
>
> 日本国内では、原発問題をめぐって、非難、弁護相交錯して泥仕合の様
> 相を呈しているので、評価が定まるのはもっと先になろう。その意味で、
> 米国で早くもまとまった評価は参考になる。
1Fの事故がどのような状況であったか、いち早く解析して講演を行った
のが、カリフォルニア大学サンタバーバラ校(UCSB)物理学科のBen
Monreal 教授です。その時の資料をめざとく見つけた日本の研究者達が
あっという間に翻訳し、遅くとも3月19日には公開していました。
http://ribf.riken.jp/ koji/jishin/zhen_zai.html
3か月以上経って状況がかなり把握された現時点で読み返してみても、そ
の内容はほとんど的を射ており、大きく間違っていません。事故直後に
正しく状況を分析していたことが良くわかります。特筆に値するのは、
乏しい情報の中で2号機で何が起きたかを、事故直後に完璧に当てていた
ことです。
私もこの資料を多いに参考にしました。
> 時を同じくして、注目されるのは、2008年の米ミズーリ大学名誉教授の
> トーマス・D・ラッキー博士の論文である。日本には、茂木弘道氏によ
> り紹介された。
>
> これは、広島、長崎の被爆者8万6543人の健康状態の追跡調査の結果の
> 学術報告である。
>
> まず、長く原爆症で苦しんだ人々も含めて、被爆者の両親から生まれた
> 子供に遺伝子上の奇形児は1人も見つかっていない。
二次情報ですが、広島、長崎の奇形児の調査については、放射線影響研
究所のレポートを転載したと見られるこちらのページに詳しいです。
http://www.geocities.jp/musume2go/nisei.html
このレポートによると、奇形児は見つかっていないのですが胎児の胎内
被爆については、原爆小頭症と精神遅滞の増加を確認しているそうです。
これが奇形児の発生と混同されてい
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