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第2回 福岡市道路整備懇談会 議事録
第2回 福岡市道路整備懇談会 議事録 ■日時:平成 28 年 2 月 1 日(月)10:00~11:30 ■場所:福岡市役所 15 階 1504 会議室 ■出席者:<委員> 座長 辰巳 浩 (福岡大学工学部 社会デザイン工学科 教授) 内田 晃 (北九州市立大学 地域戦略研究所 教授) 笠間 清伸(九州大学大学院工学研究院 乙丸 次男(公益社団法人福岡市老人クラブ連合会 常務理事) 玉江 清人(一般社団法人日本自動車連盟福岡支部 事業課長) 中原 義隆(NPO 法人福岡市障害者関係団体協議会 理事長) 萩島 社会基盤部門地盤学 理 (九州大学大学院総合理工学研究院 准教授) エネルギー環境共生工学部門 准教授) 帆足 千恵(INOUT 株式会社 取締役副社長) 松永 千晶(九州大学大学院工学研究院 環境社会部門都市システム工学 助教) <行政アドバイザー> 名古屋 泰之(福岡市住宅都市局都市計画部長) <事務局> 道路下水道局計画部道路計画課 ※欠席者:佐川 康貴(九州大学大学院工学研究院 社会基盤部門建設設計材料工学 准教授) 吉田 裕仁(Velo club FUKUOKA メンバー) 横峯 ■議事概要:◎座長 正二(国土交通省九州地方整備局 ○委員,アドバイザー 福岡国道事務所長) △事務局 <議題1>第1回懇談会の振り返りと補足説明 ○ 事故件数は北九州市と比べても多い。これは地域性が出ているのではないか。犯罪件数も大阪 と福岡は多く,そのことも相関関係があるのかもしれない。 ◎ 関東から引っ越してきた人に,福岡は運転のマナーが悪いと言われる。事務局に可能な限りデ ータを集めてもらったが,事務局の調査において,道路構造や道路施策に関して大きな問題は見 つからなかった。 ○ 資料 1-1 に「次期自転車通行空間ネットワーク整備計画の策定」とあるが,次期自転車通行空 間ネットワーク整備計画の内容を,次期道路整備アクションプランに反映することはできるのか。 △ 現在の自転車通行空間ネットワーク整備計画は H26 年 3 月に策定されており,計画期間は,H34 年度までとしている。このため,自転車通行空間ネットワーク整備計画は,次期道路整備アクシ ョンプランの計画期間より先の話にはなるが,反映できるものは反映していきたい。 ◎ 国の方針も,適宜見直しが進められ,変わるので,国の方針等を踏まえながら,次期道路整備 アクションプランに反映できることは反映していただきたい。 ○ 市民に対して,安全・安心な道路をつくるというときに,道路の形状に問題があって事故が起 きているとは思わないが,事故が多いという状況を改善するためには,車同士の事故なのか, 車対人の事故なのかなど,もう一歩踏み込んだ調査を行い,例えば,車対人の事故が多ければ, 歩車分離を進めるなど,全体としての交通事故件数を減らしていくような取り組みは道路側で しないのか。 △ 車同士の事故が多いとか,出会い頭の事故が多いとかなど,資料に示しているもの以外にも分 析は行っている。しかし,事故が道路構造に起因するものか,モラル・マナーに起因するものか という因果関係までは,今回の調査では見つけることはできなかったが,道路にまったく原因が ないとは考えていない。事故が多発する交差点においては,交通管理者と協議し,交差点の改良 を行うなど,道路側での対応も,進めていくようにしている。 ◎ 他都市が福岡市と比べて,道路整備に取り組んでいるから,事故が少ないのでは,もしくは,他 都市に対して,福岡市はまだまだ問題がある道路が多いから事故が起きているのではという点に ついては,福岡市がこれまで交通問題に対しては取り組みを行ってきており,その結果,渋滞も 減り,道路の改良も進んでいるので,事故が多いという状況に対して,全く道路側での取り組み を行っていないわけではないし,これからも事故対策を行わないということではない。 事故の原因と交差点の形状などの関係は,警察において,個々の箇所の事故に対して,事故原因 は何かとか,交差点の形状に起因するものかどうかも含めて,把握されている。警察の事故対策 として,道路管理者と連携し,個別に交差点を特定して,改良を進めていく流れがある。 この懇談会では,もう少し大きな視点での議論と捉えている。 ○ 福岡市の事故が多いからという分析や,どの道路で事故が多いのかという分析も大事だが,全 国共通の状況として,高齢者の事故が多いことや自宅から近い場所で事故が多いということが報 道されていた。その辺も整理していけば,重点的に取り組む施策として反映できるので,そうい う整理も必要だと思う。 ◎ 警察も,歩行者と自転車といった事故の分類や事故発生箇所などを発表しているので,その分 析をして,反映できるところは反映してもらいたい。 ○ H23~H24 で渋滞箇所が増えているが,歩車分離式信号の交差点が増えたことも,道路交通の流 れを変えており,渋滞の要因となっているのではないか。 △ 歩車分離式信号の導入がここ数年で急激に進んでいる。資料 1-3 の右側の H24 の渋滞箇所は, 速度 20km/hの基準などにより選定されたものであり,今後は,現状の箇所の再精査,あるい は新たに渋滞箇所が追加されることもあるため,ここで示している箇所については,一旦は公表 されているものとして見て頂きたい。 ○ 信号や道路状況は常に変化しているので,それが事故につながっていることもあると思う。ま た,歩車分離式信号をよく理解していない人が多く,歩行者が渡っているのに車が発進したりす る状況が見受けられる。 行政側で渋滞箇所を選定する場合には,データだけではなく,現地の状況等を踏まえて,選定 してほしい。 <議題2>今後の道路整備の基本的な考え方(案)について ◎ 道路整備の基本的な考え方として,事務局から,前回の現計画を踏襲する形で,3 つのビジョン と 9 つの柱が示された。今後,アクションプランでは,この 3 つのビジョンと 9 つの柱について, さらに詳細な内容を書き込むことになるが,その前段階として,本日の議論としては,この構成 について問題がないかどうかを議論して頂きたい。 ○ 今後 10 年間の道路整備の考え方で,現況のデータに加えて,今後 10 年間で起きそうな関連プ ロジェクト(天神ビッグバン,七隈線延伸など)と新計画案との繋がりがわからないので,整理 して提示してもらいたい。 ◎ 現時点でわかっていることは整理して,それらのプロジェクトが動くことによって,道路にも 大きな影響が及ぶため,その影響も含めて将来どうなるかといった背景も入れておくべき。 △ 福岡市が取り組んでいくさまざまな施策がある中で,特に,交通の面で渋滞等の懸念があるも のにどう対応していくのかといった因果関係を明確にしていくことは必要だと思うので,整理し て次回示したい。 ○ 福岡市はこれから立地適正化計画を策定すると思うが,区域がどう設定され,都市機能をどう 誘導していくのかなどそのプランと連動する必要があると思う。 △ 新道路整備アクションプランは,今年度から検討に入り,来年度に具体的なつくりこみを行うが, 道路整備アクションプランの計画期間は,上位計画である政策推進プランの計画期間と合わせて おり,今後,次期政策推進プランにおいて,市全体を取り巻く状況等を踏まえた施策の方向性が 練りこまれていくため,今回の道路整備アクションプランも,その計画と連動を図りながら,検 討を進めていく。 ◎ 他都市で立地適正化計画の作成に携わっているが,マスタープラン的な計画なので,道路の計 画と個別にすり合わせることはないだろう。 もし,都市の構造をよりコンパクトにネットワークで繋ぐというときに,道路の優先度を上げる というような書き方はできると思うが,どこかを個別に廃止していくというような書き方はでき ないと思う。可能であれば,盛り込むべきものは盛り込んでいいと思うが,実際は細かい部分の 話は厳しいと思うので,福岡市の場合は合わせられるところはそれほど多くないと思う。 立地適正化計画の進捗と合わせて,道路側で必要な検討があれば行って頂きたい。 ○ この計画の対象に含まれるかわからないが,道路施策において,福岡市で ITS を利用した取り 組みはされているのか,また,今後,取り組まれることはあるのか。 また,「災害に強い道づくり」とあるが,先週の雪で,ほとんどの交通機関が遮断されたが,そ ういった自然災害への対策も力を入れていくべきだと感じる。 △ 情報社会が進んでいく中で,道路でも,そういうものを取り入れていける部分は取り組んでいく べきだと思う。国が主体でやることとは思うが,普及している ETC の先にどういったものを取り 入れていくのか,研究が進んでいると聞いている。道路整備アクションプランの中に盛り込める かどうかはわからないが,情報処理技術を活かした施策の展開は考えていきたい。 災害については,市民の安全・安心を守るという意味で,道路整備の根幹にあるものであり, ビジョンの 3 の「災害に強い道づくり」として,緊急輸送道路の整備を引き続き進めていく。 併せて,国において,景観面でも災害時の防災面の観点から無電柱化を推進する動きが高まっ ており,無電柱化法案の策定に向けた動きがあると聞いている。恐らく来年度になるが,その 動きが見えてきたら,無電柱化もしっかりと前進していくような計画を立て,取り組みたい。 ◎ ITS に関しては,国において ETC2.0 の動きがある。盛り込めるところがあれば盛り込んで頂き たい。 災害対策に関して,無電柱化はなかなか進まないと思う。そこで,倒れにくい電柱という考え方 もあるのではないか。電柱の周りの地盤改良などで,簡単にできないものか。全てを無電柱化で 対応するのではなく,重要な箇所は無電柱化で,無電柱化が難しい道路では倒れにくい対策をと れないものか。国においてそういった動きはないのか。 ○ あまりそういう動きはない。 ○ 「FUKUOKA を楽しむ道づくり」とあるが,アルファベットで「FUKUOKA」と書いているのは外国 人観光客がメインだからか。 △ 特に,外国人に限定しているわけではなく,日本人も外国人も楽しめるというような広がりを 持たせた表現にしている。 ○ 「FUKUOKA を楽しむ道づくり」は,中心市街地を対象に道路整備を考えているのか。 △ 基本は都心(天神・博多・ウォーターフロント)がメインになるが,街並み景観等はそれ以外 の場所においても,しっかり取り組みたい。特に重点的に取り組むのが都心部と考えている。 ○ 全体を見たときに,9 つの柱については異論がない。しかし,グルーピングを 3 つにせざるを得 ないというのはわかるが,どの柱がどのビジョンなのかの分け方がわかりにくい。特に6番の柱 は,都市の魅力なのかどうか疑問に思うし,ユニバーサル都市・福岡という表現も,どういう意 味でのユニバーサルという表現を使われているのかがわかりにくい。 △ 道路が担うべき役割は,安全・安心もあり,魅力の部分もあり,様々な側面を持っているため, どのビジョンにも重複している面がある。様々な側面がある中から,今回は主となる面を捉えて, ビジョンへの割り振りを決めているが,頂いた意見を参考に,再構築を図っていきたい。 ○ 「都市の魅力に磨きをかける道づくり」において,今回は駐車施策の項目が見当たらない。こ れから福岡が MICE 都市として発展し,人々を一度に受け入れるときに,どの道路が空いている, どの駐車場が空いていると瞬時にわかるようなシステムが必要だと思う。駐車や流入に対する誘 導はどうなっているのか。 △ 天神などにおいて,これから再開発が進むと自動車需要も非常に増える見込みがある。これに 対して都心になるべく車を入れないという施策が重要になると思うので,駐車場の施策も重要に なる。今回,表現としてはなくなっているが,「天神ビッグバンをはじめとする都心部を支える 道路整備」の中に,駐車場整備の必要性は入っている。 また,外国人や観光バスも多くなるということで,その点も含めて計画案に整理していきたい。 ◎ 駐車場の整備に関しては,基本的には民間側で附置義務駐車場などを中心に整備してもらうこ とになるが,民間整備は道路整備アクションプランの範囲に入らないのか。 △ 現在検討を進めている状況で,今後どうしていくのかを決めている最終なので,今時点で,言 葉として入れ込むかどうかの整理ができていない。今回お示しした案の中では,「天神ビッグバ ンをはじめとする都心部を支える道路整備」に含まれてはいるが,これからの検討の中で,具体 的に示すことができる段階に来れば,整理したいと考えている。 ◎ これから需要が増えるなかで,道路の交通量,駐車場需要をどう処理して,自動車を過度に都 心に入れないように,公共交通への誘導を行い,それに見合った駐車場の供給量としていく必要 がある。 実際に,これから天神ビッグバンで,附置義務駐車場の台数がかなり多くなりそうなので,これ を削ろうという動きがある。どれぐらい削るかが議論になっているが,その辺りに繋がるような 方向性を少し出してもいいのではないか。 △ 附置義務条例の見直しが並行して行っているので,連携して検討していきたい。 ○ ビジョン 2 の 4 の渋滞対策のバス停カットについては,どちらかというと車側から見た発想で, 逆にバス停カットをつくると,歩道を狭めることになり,ビジョン 1 の 2 で上屋・ベンチの設置 まですると,さらに,歩行空間を狭めることになる。そういう観点で見ると,ビジョン 1 の 1「人 に優しい道づくり」という部分に矛盾する。 また,バス停カットをすると,バスが入り込むため,すぐに出発できず,バスの定時性という面 では不利になる。バス停カットをすることが本当に良いのか,効果があるのかどうか。対策とし て劇的な効果があるのであれば,必要な場所,あるいは歩道の幅員が十分に確保できる場所にお いて,実施する必要があると思うが,箇所によって状況は違うと思う。柱の 1,2,4 が矛盾しな いような内容を考えて頂きたい。 △ バス停カットやバス停への上屋・ベンチの設置により,安全な歩行空間が確保できなくなると いうことでは,本末転倒になる。 現在,バス停カットやバス停への上屋・ベンチの設置については,前提として十分な幅員が確保 できているところをターゲットにし,地域の方の意見も踏まえながら,進めている状況である。 地域のニーズや交通の観点から,また,バス停への上屋・ベンチについては,実際にバス停を利 用される方のニーズ等も踏まえながら,検討しているところであり,歩行者に十分に配慮しなが ら,本当の意味でのユニバーサルで,なおかつ渋滞対策にもなるような取り組みにしていきたい と思う。 ○ これから新規に整備を進めるところはいいと思うが,現状において,既存不適格な場所もあると 思う。有効幅員 2m を確保できていないような場所があると思うので,逆に既存のバス停カット を見直すという発想も大事だと思う。 △ そういった有効幅員を確保できていない箇所も確かにあるため,見直しができるかどうかとい う話もあるが,まずは,新規に設置する箇所について,幅員の状況も踏まえて取り組んでいきた い。 ○ 柱の 7 の「災害に強い道づくり」で 3 つの施策が挙げられているが,この懇談会は道路整備に 関する懇談会なので,この 3 つになっているのだと思うが,災害対応はハード対策とソフト対策 があるので,ハード対策だけでなくソフト対策もできることを盛り込めたらよいと思う。例えば, 災害情報を利用者に伝えることを念頭に道路整備をしていくなどがあればよい。 △ いくら道路整備をしても,その道路を使って物資を運んでくださいとか避難してくださいとい う思いが利用者に伝わらなければ意味がないし,災害時における情報の即時性の確保も重要だと 思う。防災のソフト対策を担っている市民局との連携は図っているつもりだが,道路側において 見せられるものがあるかどうか検討していきたい。 ○ 自転車がビジョン1にもビジョン2にも関わってくると思うが,上位概念として,自転車を都 心部でどう使っていくか考えられているのか。福岡市で自転車をどういう位置づけで,どうして いきたいのかを決めるのはどの計画になるのか。 ○ 住宅都市局が「自転車利用総合計画」を 10 年ほど前に策定した。 ◎ 実際は,道路を整備する段階で,初めて自転車の問題が議論されるわけではなく,今は自転車の 事故の関係から,警察のルールがスタートになってくる。 以前は,自転車は歩道を走らせることになっていたが,今は車道を走らせようと,道路交通法も 改正された。それに伴い,自転車の走行空間のガイドラインも策定されたので,市が主体的に行 う状況にはない。 ○ 自転車については曖昧だと思う。自転車をどのようにしていきたいか,福岡がどういう都市に 見られたいのか,都市の魅力にも繋がる。事故など今起きている事象ではなく,もう少し将来を 見据えて,主体的に議論できる場が福岡市内部であるのか。 △自転車が通行する空間をどこにするのかといった具体的なネットワークを決めて整備する部署 として自転車課があるが,今後,自転車をどう利用していくかについては,関係部署と議論を深 めていくべき課題である。 ◎ 自転車をどんどん利用させる方向でいくのか,都心部への自転車は抑制していく方向になるの かの大きな議論は,ここではなく,他の場での議論になるかと思う。福岡市都市交通基本計画で ある程度方向性を出し,それに従ってそれぞれの計画に盛り込むということになればよい。 △ 附置義務駐車場と同じように,自転車についても,附置義務条例の改正に向けた検討も現在行 っている。そのなかで,都心部の交通対策をどうするかという観点から考えていかなければなら ないと思っている。また,路上駐輪施設も都心部からは排除すべきだという点もあり,面的にど のように進めていくかという議論ができていないため,自転車の駐輪場をどうしていくのかにつ いても,検討を進めていきたい。 ○ 現状の道路のスペースが限られているので,自転車を走りやすくしようとすると,何かを削ら ないといけない。これはかなり大きな意思決定である。事務局の話を聞いているとあまり大幅に は変えたくないのだろうと感じた。ドイツのように自転車の専用道を確保できる広さがあればい いが,広さがないのであれば,自動車をさらに制約するような,裏表にならないと現実には難し い。 ○ 観光の面からすると,都心部は歩いてもらって,都心部から出るところにレンタサイクルがあ り,乗り降りしてもらうのが理想的だと思うが,今回はそういったことではないと感じている。 ◎ ヨーロッパでは,例えばドイツでは 1970 年代よりも前から,自転車道を整備していた。一方で, 日本は,自動車が増えていく中で,車道ではなく歩道に自転車を通行させ,当時は,歩道に歩行 者もそれほどいなかったので,問題は生じていなかった。 ドイツは,交通弱者の順番を守る国で,歩行者より強い自転車を入れてはいけないということで, 自動車の増加で,道路を拡幅するのに合わせて,自転車道も確保していった。しかし,日本はそ れを行わずに,今まできたし,これから自転車のために用地買収までして整備できるかというと 難しい。 そこで,考えられるのは,オランダのような道路の再配分を行うことであるが,自動車の車線数 を減らして,自転車通行空間を確保することが,国民性もあり,合意形成という点から現時点で は難しいだろう。 ◎ 先日,新聞で見たが,道路に穴が開いているのを見つけたときに,スマートフォンのアプリで 写真を撮って(位置情報もあるので)通報ができるシステムを他の自治体で取り入れているよう だが,福岡市ではどうか。 △ 福岡市ではスマートフォンを使った市民からの情報提供は行っていないが,市民との共働という 意味では,ビジョン 2 の市民と共働する道づくりにおいて「ふくおか灯のパートナー事業」とい うのがあり,スポンサーとなった企業の方に照明灯の日常的な維持管理を行っていただき,異常 があれば連絡してもらうといった取り組みはしている。 ◎ 他都市のスマホのシステムの評判はよく,スマートフォンで送った道路の異常箇所が翌日には 補修され,自分たちが通報したところがすぐに対応されていて,行政がすぐやってくれていると, 市民の満足度が高まっているとあり,非常に良い取組と思った。 △ 福岡市には,傷みカードというものが紙のカードを作っており,道路の傷みがあったらここに通 報してくださいというものがあるが,市民に行き渡っていない。スマートフォンは便利なのでそ の辺もできればいいが。 ◎ 福岡市のHPにバナーがあって,そこからアプリをダウンロードし,リアルタイムで通報でき るようなればよいと思う。これもある種の IT であるが,維持管理に関して情報を集める方向性 もどういうやり方があるのか知っておく必要がある。 ◎ 限られた道路空間の中で,歩行空間の確保にあたっては,セットバックという手法が様々なと ころで行われているが,セットバックを活用して歩行空間を確保しますということは,今回のア クションプランに記載しないのか。 △ 柱の 6 の「市民と協働する道づくり」として「民間開発等の機会を捉えた道路空間の整備・維 持管理」を挙げており,その中に盛り込んでいる。 ○ グルーピングの話で,柱の 6 の「市民と共働する道づくり」は,現在のアクションプランでは ビジョン 3 の「市民の安全・安心を支える道づくり」に分類されており,これは,自分たちの安 全安心は自分で守ってくださいという意味でビジョン 3 に入れていたが,今回はビジョン 2 にあ ることに違和感がある。 △ 柱の 6 に書いてある「市民との共働による保全・活用」 , 「マナーアップの取り組み」はビジョン 3 の要素が強いが,「民間開発等の機会を捉えた道路空間の整備・維持管理」は都市の魅力の要 素があり,再編する中でビジョン 2 に入れているが,確かに異なる観点の施策を混ぜているため, 今後検討したい。 ◎ この辺は事務局の方で検討してもらいたい。 ◎ 本日頂いた意見をもとに,今後何を盛り込んでいくか,次回の資料で提示してほしい。 <議題3>次回の懇談会について ○ 次回は,今回の内容が検討され,再度提示され,議論するということか。 △ 次回は内容を再検討し,深めたものを提示したい。 ○ 前回の懇談会で3回程度とあったが,次回の第3回が最終回となるのか。 △ 次回の第3回をもって,懇談会は終了し,いただいた意見を参考に,来年度計画を策定してい く。