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共通価値創造のための マテリアリティ・マネジメント

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共通価値創造のための マテリアリティ・マネジメント
三井住友トラスト・グループの
共通価値創造のための
マテリアリティ・マネジメント
当グループは、昨年度特定した重要課題(マテリアリティ)に真伨に
対応し、実務レベルから経営レベルに展開していくことを通じ、共通価
値の創造力を強化しています。具体的には長期投資家の視点を実務に
取り込むためにインターナル・エンゲージメントを実施するとともに、
三 井 住 友 ト ラ ス ト ・ ホ ー ル ディ ン グ ス
006
特に重要なESG課題については取締役会で取り上げ、大所高所の見
地から議論しています。
共通価値創造に向けたステップ
マテリアリティの特定とインターナル・エンゲージメントの実施
長期投資家視点での
STEP1 マテリアリティの
特定対象を抽出
社内関係者、
STEP2 社外役員・有識者への
ヒアリング
2016CSRレポート
STEP1で特定した項目について、
各項目が中長期的な
当グループの企業価値にどの程度の影響を与えている
か、ESGリスク対応PT(93頁参照)
と、
当社と三井住友
信託銀行の社外取締役、社外監査役全員(以下、社外
役員)
にポイント化を依頼。
当グループがステークホル
ダーにどの程度の影響を与えているか、
18名の社外有
識者と社外役員にポイント化を依頼。
これらを集計し、
全ての項目についてポイントの平均値を算定。
長期的な視点で企業価値を追求するESG投資家の視
点を重視。GRI、SASBなどの報告書ガイドラインを
ベースに、投資家に情報を提供する主要なESG調査会
社が重視する銀行のマテリアリティ項目を洗い出し、
世界の先進的な金融機関の事例、三井住友トラスト・
ホールディングス
(以下、当社)
が従来認識してきたリ
スク、
日本固有のESGリスクなどを考慮し、
マテリアリ
ティ特定対象として28項目を抽出。
STEP2で算定したポイントを「中長期
的な当グループの企業価値に与える影
響度」
と
「当グループが社会(ステークホ
ルダー)に与える影響度」の関係性を示
すマテリアリティマップ(散布図)上にプ
ロット。
「 最もマテリアリティの高い領
域」項目を最重要視すべきESG問題と
し、
経営会議で決議。
取締役会に報告。
三井住友トラスト・グループのマテリアリティマップ
特定した最重要項目
当グループが社会に与える影響度
マテリアリティマップを
STEP3 作成し、
経営レベルで
ESG課題を共有
最もマテリアリティが
高い領域
度
要
重
中長期的な当グループの企業価値に与える影響度
• コーポレートガバナンス
• リスク管理とレジリアンス
(復元力)
• 個人情報・顧客データ保護
• 公正な取引慣行への配慮
• コンプライアンス
• 金融システムの安定性
• 顧客満足度の向上
• 金融商品の安全性
• ステークホルダーとの対話
• サイバー攻撃
• 反社会勢力との取引
• 人的資本
• 犯罪防止
• 投融資先の環境・社会への影響に対する配慮
不動産取引、
その他
三井住友
トラスト・
グループ
当グループの
バウンダリー
サプライヤー、外部委託先
インターナル・エンゲージメントとは
CSR部署が
「擬似ESG投資家」
となってマテリアリティの高い業務の担当部署と行う対話(エンゲージメント)
を通じ、業務や情報開示の改善につなげること。
STEP4
インターナル・
エンゲージメントの実施
テーマ1:コーポレート・ガバナンス
エンゲージメント実施部署:総務部
日本の企業統治改革を受け、取締役会の構成や役員報酬等のガバナンステーマ
について、投資家の関心が非常に高まっていることを共有し、
ガバナンス体制の
強化に向け、情報をインプット。
テーマ2:人的資本の強化と企業価値向上
エンゲージメント実施部署:人事部
国内外で人的資本評価を投資判断に取り入れる動きが活発化してきてお
り、人事政策と企業価値の関連性についての開示要請が高まっている現状を
共有し、当グループにおける人的資本の強化と企業価値向上の関連性明確
化に向けた議論を実施。
テーマ3:海外における贈収賄防止
エンゲージメント実施部署:コンプライアンス統括部
米国の海外腐敗行為防止法
(FCPA)
をはじめとして世界各国で海外贈賄防止規
制が強化されていることから、投資家の関心が高まっている現状を共有し、
当グ
ループにおける贈収賄防止の取り組み内容について、
再確認すべく議論を実施。
STEP5
007
長期的な
企業価値向上に
向けた取り組み
特定されたマテリアリティ
は 、イン タ ー ナ ル・エ ン
ゲージメントを通じた実
務展開に活用するだけで
なく、当グループのコーポ
レートガバナンス基本方
針
(第3条-4)
に記載された
「 取 締 役 会が取り組むべ
きサステナビリティをめぐ
る環境・社会的な課題」に
対応するものと位置付け
る。取締役会では、特にマ
テリアリティの高いテーマ
を中心に多面的な議論を
行い、当グループが進むべ
き方針を決定。
テーマ4:気候変動問題
エンゲージメント実施部署:ホールセール企画部
気候変動に関するパリ協定の締結を受け、国際金融当局、金融機関、機関投資
家の間で急速に気候変動リスクに対する関心が高まっていることを共有し、
当
社の事業に与える影響などを議論。
実施事項
2016年度は気候変動問
題などの喫緊のESG課題
をテーマに議論
2016CSRレポート
2016年度においては、高マテリアリティ項目の中から市場の注目度の高い下記
の4テーマに絞り込み、関係部署へのエンゲージメントを実施しました。
三 井 住 友 ト ラ ス ト ・ ホ ー ル ディ ン グ ス
① 当グループに所属する企業
② 当グループへ各種サービスの提供や設備・文具などを納
入するサプライヤー、外部委託先
③ 当グループの事業を通じ影響を与えるステークホルダー
(ア)直接的な影響を与える事業
(例:プロジェクトファイナンス、不動産取引)
(イ)間接的な影響を与える事業
(例:企業への投融資)
与えるステー
響を
ク
影
プロジェクト
ファイナンス、
な
ダー
ル
ホ
当グループは、
バウンダリーについて以下のように
整理しています。
えるステー
クホ
響を与
ルダ
な影
的
企業への投融資、
その他
ー
接
間
直接
的
バウンダリー
(当グループの事業活動の影響の範囲)
の把握
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