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NPO法人砂浜美術館も 財政的課題などクリ ア 自身や地域の未来を描こうと集まる地域住民やスタッ すべき点は多々ある。 しかし、砂美スタイルは、大き フ、県内外のファンがワクワク感とともに自 由にデザイ な可能性を持つものと確信している。それほど、この ンできる楽しさが何 よりも 素晴らしいのではないのだ 砂浜には大きな魅力がある。 それはやはり砂浜という ろうか。砂 浜美術館は、まだ進化の過程にある。 一方 、 無限のキ ャンパス の圧倒的な存在感であろう 。 そして、 漂流物による作品づくり ? !8 : ! あ基天さ [参考文献i ん 本然デ し凋 æ~ の ん瞭来 高料の Z J ラ 飯盛義徳 ( 2 0 0 9 )r社会イノベータ J ~~忠義塾大学出版会。 梅 原真 ( 2 0 10 )ニッポンの風景をつくりなおせj羽鳥書倍。 村上健太郎 ( 2 01 1) r 砂浜美術館J r 海岸j第5 0 号、全国海岸協会。 B h t t 句 恥 p 炉: //www ω . t o wn . k u r o s 油h i ぬ 仏 0. 抱. j p / 黒 潮町 WE 法 人砂浜 美術館 WE B h t t p : / / s u n a b i. com/ NPO r 晶を 正 昼下 SF で使 す っ 叫 M 遺 書官 酢A f ム_l . " f 面A ! ( " - 場 図 5一 1 黒潮町 「さしすせそ商品計画j 0 6 . 梅田東地区における地域活性化一 fファッションタウンj構想を通じての 各セクターの連携一 牛場智 ( 大阪市立大学大学院創造都市研究科客員研究員、博士 ( 創造都市) ) 1.はじめに 要であります。 こうした点を踏まえて 2012年 度 におきましては梅田 とれま で大阪市立大学大学院創造都市研究科は、キ タの駅前開発を契機に設立さ れた i ( 財)大阪市北区商 東地区の活性化をテーマに事業に取り 組み ました。 業 活 性化 協会 J と提携を結び、協働して 「商庖街調査 2.ファッ ションタウン 4 着 想 、 研 究支 援助成金 交付制度jを実施し、すでに 8年目の 実績となりました。 この事業は、大阪市北区の商庖街 本調査は「梅田東地区の活性化J を主眼としており、 における謀題を、大阪市立大学大学院創造都市研究 科 近年街の変容が著しか った地区でもある芝田商届会が が一緒にな って解決していくというものであります。 推進母体の 1つとなっております。 芝田町周辺地区では2 01 1 年の大阪駅再開発にともな 近年、大阪市北区では、 2013年を目 標に進め られて ( 北 ヤード再開発)をはじめ、大規模開 いる 「うめきた J うファッションピル「ルクアト JR大 阪三越 伊 勢丹、 発が相 次 ぎ 、 乙れにより、梅田東地区に大きな人の流 2012 年の阪急 うめだ本屈と商業施設の開業が相次い れが生まれるととが予想されています。 こうした変化 でおります。 1980 年代後半から大阪市北区における 若 に対応し、なおかつ活用する ことが梅田東地区には必 者向け商業施設の中心は芝田町周辺地区、特に茶屋町 20 地区でありました。1 9 8 9 年に MBS本社、梅田ロフト、 「ファッシ ョン」を設定しました。 1 9 92 年にちゃやまちアプローズなどが開業し、 1 9 9 0 年 そごで、ファッションのプロフェ ッショ ナルとして、 代には、第 1次の茶屋町開発ブームとなり古い家の多 梅田東地区内にある上田安子服飾専門学校との連携 かった茶屋町に突然大きな交通流動が生まれ、街が変 をはかりました。上田安子服飾専門学校は 1 9 41 年の開 容していきます。 校以来6 9 年もの問、一流のファッシ ョンクリエイター 特に 1 9 9 8 年の茶屋町市街地再開発事業の都市計画決 を生み出し続け、 トータルにプロデ、ユースできるプロ 定により、 2 0 0 0 年代に第 2次の茶屋町開発ブームとな フェッショナルな人材を育成しているファッションに関 りました。2 0 0 5 年に「梅田東・中 I J 奇・北天満レトロスト して高い実績のある専門学校であります。 r リート J の起点ともいうべき芝田地区の東に向かう通り 塩津由典・小長谷一之編 ( 2 0 0 7 )創造都市への戦 にNU ちゃやまち、またアーバンテラス茶屋町などが開 略. H晃 洋 書房)の第 2章 [創 造 都 市 と 創 造 都 市 の 戦 業、若者の流れができておりました。 略」、第 1 0 章「ファッシ ョン・デザイナーの育つまちj、 しかしながら、前述のファッションを中心とする新し および小長谷一之・福山直 寿 ・五嶋俊彦・ 本松豊太 p 商業施設や2 01 3 年に開業予定のグランフロント大阪 ( 2 0 1 2 ) r 地域活性化戦略J ( 晃洋書房)の第 9章で小長谷 (北ヤード)によって人の流れ、特に若者の流れが大き らがのべているように、専門家ネットワークとくに学校 く変化する可能性があります。そのためには、現在の 機関同士の連携が、いまの地域づくりにおいて中心的 梅田東地区のポテンシャルを活用し、多くの人々を魅 な重要性をもちます。 了するブランド力が重要であります。こうしたブランド 芝田商庖会・大阪市立大学大学院創造都市研究科 ・ 力で最も高付加価値なものが「ファ ッション」でありま 上目安 子服 飾専 門学校 の担当者が 2 0 1 2 年1 0月にミー す。 テ イングを数回聞 き、今回のプロジェク トの実施案を 石原 ( 2 0 0 6 )は、ショッピングセンターの様な 1つの巨 まとめました。 それが、 「 梅田東ファッション タウンフ ォト コンテス 大な施設について、その内部において全ての機能を完結 ( 1)プロジェ することを目指しているとします。 しかしながら現実 に ト」であります。具体的内容としては、 はその全てを 内部で完結することは不可能で、あります。 クト委員会にて2 0 13 年 2月 5日(火)を 「ウメダヒガシ そこで、こうした巨大な施設の外部に集積す る小売業 ファッションタウンの日(オシャレの日 ) Jとして設定。 が、施設との有効な依存関係を構築し、消費者が回避す 当日、上田安子服飾専門学校を中心に 多数の参加者が、 る仕組みを作り出すととの重要性を主張しています。 オシャレな服装で梅田東地区を回避することで梅田東地 区のイ メージアップをはかる 我々大阪市立大学大学院創造都市研究科は、早くか ( 2)参加者は、 梅田東地 らこの回遊性の重要性を認識し、 2 0 07 年度には「梅田 区内の協力屈舗などに立寄りスナップ撮影を行う、 (3) 東 ・中崎 ・北天満 レ トロストリ ー ト構想jのプロジェク スナップ写真を 2 0 13 年 2月1 2日(火)に審査委員会にて トな ど様々なプロジェ クトを実施してまいりま した。乙 審査。各賞を決定する、 ( 4 )2 0 1 3 年 2月2 6日 (火)に上 うし た街の回遊性を高めるために、今回の梅田東地区 目安子服飾専門学校内 ライラックホ ールにて、受賞式 でのプロジェクトでは「フ ァッションによる街のブラン を開催、 ( 5)受賞作品を、 2 01 3 年 3月 8日(金)→ 1 8日 ド化=ファ ッションタ ウン構想」を提唱しました。 ( 月)の期間、ヤンマービル建て替え工事外壁部分(大阪 市北区茶屋町 1 -32)にて展示をおこない ました。 3 . 各セクターとの協力 梅 田東地区内で 、 上回安子服飾専 門学校生が回遊 先にも述べたように、現在 の梅田東地 区のポテン し、写真を撮影するには地元の人々や商業施設の理解 シャルを活用し、多く人々を魅了するブランドとして が必要です。 こうした地元の協力を得るには、商屈街 箇 量 調 1 ' . . .:1 吋 -芝園高信会イベント実施地区の盤定 ・上回安干服飾専門牢枝具体的なイベント案の創出 -芝田商庖童梅田車地区の関係施訟へのI!旨説明 ・ 大阪市北区への趣旨政明 降 雪詩 1 司 ・上回安子幽専門学校白担任を通じてイベント肉容の糊ー 仰を促す a r g 官悶 -芝図高庖金イベント告知ポスターの掲示・ 関係施担への配布 ・上国安干服飾専門学校イベント告知ポスターの作成 学向での告知作品目眼システムの 開段 -芝園高信金イベント当日の立ち金い・ 審査会事加・ 授賞式参加・ 作品展示に関する也路実 行 協 2 茸 : . . ! ' / j.上回安干服飾専門牢校イベント当自由立ち会い・作品回収・審査室開催・慢貰式開催 図 5-1 各セクタ ーの協力関係 図 5-2:プロ ジ、 工 ク 2 1 卜のスケジ‘ ュール j が大いに力を発揮します。持に梅田東地区では、芝田 ケーションが、 「梅田東 ファッションタウン フォトコン 商屈会長三島氏が 日頃から 地元住人や商業施設と密な テスト」の理解を得られた要因です。 関係 を築きあげて いました。こうした密接な コミュニ UMEDA HIGASHI阻 d ~ft規制蕗 匝副都宮翫íliiIÞJ軍~~~事重B剖ヨ 上回安子服飾専門学綬の 学生がオシャレを蛾って 梅園.t!区のストリートで 写真を績修します V各賞 大飯市北区区長賞 大阪市北区商雛活性化協会賞 芝園高底会 : 1 梅田東連合町会賞 上回安子服飾専門学綬賞 -受賞 5本{各賞状と賞金 2万円) .佳作 5本{各賞状と賞金 5千円} a マ 菅直径 小長谷一之大阪市立大学大学機. 遺留市研究騎 三 ・ ..芝箇車庖会 三原道子.t図聖子風防尋問掌段 マョンテスト広男作"' . . 穣民事 4 月以降大飯明田区~内 1 陽水ー刷ζτ虚示予定 傘型住,,,.も含C. 主他 大阪市jt,lg薦.活性化箇会 主関商庖会 後量ー大阪市立大学大学院創造・市宿先終 土図愛子服飾専門学綬 図 5-3:告知ポスター 作品展示風景 [ 入賞者] ( 1)大阪市北区区長賞・坂手咲穂 さん、 ( 2 )大阪市北区商業活性化協会賞 :井藤恵さ ん 、 (3)芝田商居会 ・梅田東連合町会賞: 有本愛さん、 ( 4)上田安子服飾専門学校賞:丸田泰造さ ん 、 ( 5 )大阪市立大学大学院創造都市研究科賞:角彩希さん 22 4 . おわりに そこで2013年 2月 5日 (火)を「ウメダヒガシファッ 一般にプランド力を高め るには、1)競合他社品に比べ ションタウンの日(オシャレの日 ) Jと設定し、当 日は上 )ブランドコン てプランドコンセプ トそのものを高める、 2 回安子服飾専門学校を中心に多数の参加者がオシャレ セプトを伝え切る、の 2点が重要であると言われています。 な服装で梅 田 東 地 区 を回避するととで梅田東地 区のイ まず我々は梅田東 地 区の ブラ ンドコンセプトを メージアップをはかりました。 多数のオシャレな若者 「ファッション J と設定するところから始めました。な が 街 に 飛 び出すこと で、他の訪問者の視覚に対して強 ぜならば「ファ ッショ ン」の持つ付加価値は非常に高 力に訴求し、心理的な印象を残しました。 0 1 1年度においてあべの筋の地価は、大型 く、例えば2 また、 3月8日 (金)からは、旧ヤンマ一本社ピルの建て 商業施設「キューズモールJ 内にあるフ ァッション施設 替え工事外壁部分に優秀な写真作品を展示することに よっ 0 9 Jの効果によって大阪国税局管内でも最大 「 シブヤ 1 て、この 「価値観jはますます浸透していくと言えます。 の前回比3 .6%上昇したと言われています。また消費者 を吸引する力も非常に大きなものがあります。 今回の ケースは、地元商庖街 ・大学院 ・専門学校 ・各 企業の提携協力といった枠組みにおいて、各々のセクター 通常、こうしたケースでは地域に集積している小売 の得意分野や出来る範囲がうまく作用しています。今後の 業を整備しファッション 関連の ものへと転換を促して 地域活性化の 1つのモデルケ ースを示したとも言えます。 p くことが考えられます。 しか しながら、こうした仕掛 [ 参考文献} けは、合意形成が難しく期間も長期に渡ります。 そ乙で我々は、街のブラン ドイメー ジの転換を行う ことに致しました。プランド イメー ジには心理的なア プローチが非常に重要です。 例えば、初期のパンパー Jごとをキャッチコピーとし、それに基 スは「漏れな p づく CMを流 していました。残念ながら 、そのCMでは, なかなか、ライバル企業との競争に打ち勝つことは出 来ませんでした。 しかし、消費者へのアンケート結果 によって「漏れない=固いイメージ=赤ちゃんを大事に Jというイメージが有ることが分かり、「柔 していな p へと転換しまし た。そ らかさ ・高級感Jを訴求する CM の結果、消費者からパンパースは赤ちぞんを大事にし ているイメージが伝わり、ライバル企業との競争に打 石原武政 ・石井淳蔵 ( 1 9 9 2 )r 街づくりのマーケティングj日 本経済新聞社。 石原武政・加藤司編 ( 2005 )r 商業 ・まちづくりネッ トワーク j ミネルヴァ 書房。 石原武政 ( 2 0 0 6 )r 小売業の外部性とまちづくり j有斐閣。 牛場智 ( 2 008 )i eリテイル と「新し い街J Jr 流通研究j第1 1巻第 1号、日本商業学会。 木沢誠名 ・牛場智 ・吉川浩 ( 2 00 8 )i クリエイティブな商業と まちづくりーミナミ ・堀江 ・中崎町J (塩津由 ~14 ・小長谷一 之編 『 まちづくりと創造都市一基礎と応用 J )晃洋書房。 牛場智 ( 2 01 0) i 共分散構造分析による「新しい街」の魅力要 素と来訪者満足度の関係一商業集積における 地域マーケ テイングの視点か ら -J r 創造都市研究』第 6巻第 1号、大 阪市立大学。 小長谷一之 ( 2 0 0 5 )r 都市経済再生のまちづく り 、古今書院。 小長谷一之 ・北田暁美 ・牛場智 ( 2 0 0 6 )i まちづくりとソ ーシャ ル ・キャピタルJ r 創造都市研究j第1巻創刊号、大阪市立大学 。 小長谷一之 ・福山直寿 ・五的俊彦 ・本松虫太 ( 20 1 2 )地域活 性化戦略j晃洋書房。 小宮一高 ( 2 00 7 )i 商業集積マ ネジメントにおける 「仕掛けづく Jr 流通研究j第1 0 巻第 1・2号、日本商業学会。 りの考察J j 釦翠由典 ・小長谷一之編 ( 2 0 0 7 )創造都市への戦略J ( 晃洋書 房)における第 2章 「 創造都市と創造都市の戦略J 、第1 0 卒 「ファッション ・デザイナーの育つまちj 。 塩津由典 ・小長谷一之編 ( 2 0 0 8 ) まちづくりと創造都市一基 礎と応用 -J 晃洋書房。 フィリップ・コ トラー ( 2 01 0 )r コ トラーのマーケテイング3 .0 ーソーシャル ・ メ ディア時代の新法則j朝日新聞出版。 ジム ・ステンゲル ( 201 3 ) 本当のプランド理念について語ろ う「志の高さ jを成長に変えた世界のト ップ企業50 J阪急 コミュニケ ーションズ。 r ち勝つことが出来ました。 J、「キャラク プラン ドは 「 ラ イフスタイル(価値観) ター( 人格化) J、「消費者便益(能力)、「プロフィール Jの 4つの要素から成り立つとされます。つま ( 属性) り、ファッション関連の屈舗で地域内 を再整備すると しEう「消費者便益( 能力 ) Jもさることながら「ライフス Jも重要である乙とがパンパースの事 タイル( 価値 観) 例から示唆されます。とれを梅田東地区に当てはめて みますと、ファッションを訴求する効果的なプロモー ションを行ない、人々に梅田東地区がオ シャレな場所 であると いう価値観を共有してもらうことと言 えます。 地域活性化ニューズレター r r r 第 4号 2013 年 ( 平成25年)2月20日 発 行 大阪市立大学大学院創造都市研究科 1 3セクター協働の地域活性化教育プログラム」運営委員会編 発行人 :弘田洋二 編集人:小長谷一之 〒5 5 8 8 5 8 5 大阪市住吉区杉本 3-3-1 3 8 大阪市立大学大学院創造都市研究科