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Acrobat Distiller, Job 3

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Acrobat Distiller, Job 3
平成 15年 3月期
決算短信 (連結)
上 場 会 社 名
株式会社 資生堂
コード番号
平成 15年 5月 7日
上場取引所 東
4911
本社所在都道府県
(URL http://www.shiseido.co.jp )
代表者
役職名
東京都
代表取締役 執行役員社長 池田守男
問合せ先責任者 役職名
IR部長
橋川雅人
TEL (03) 3572 - 5111
決算取締役会開催日 平成 15年 5月 7日
親会社名 - (コード番号: -)
米国会計基準採用の有無
無
1. 15年 3月期の連結業績(平成 14年 4月 1日 ~ 平成 15年 3月 31日)
(注)記載金額は百万円未満を切り捨てて表示しております。
(1)連結経営成績
売 上 高
営 業 利 益
経 常 利 益
15年 3月期
14年 3月期
百万円
621,250
589,962
%
5.3
△ 0.9
百万円
48,993
25,572
1株当たり
当期純利益
当期純利益
%
-
潜在株式調整
後1株当たり
当期純利益
円 銭
57.99
百万円
46,432
27,556
%
68.5
△ 16.5
株主資本 総資本
売上高
当期純利益率 経常利益率
経常利益率
%
7.0
%
7.5
△ 22,767
-
△ 54.64
-
△ 6.4
4.1
(注)①持分法投資損益
15年 3月期
△921 百万円
14年 3月期
△497 百万円
②期中平均株式数(連結) 15年 3月期 419,579,736 株 14年 3月期 416,708,120 株
③会計処理の方法の変更
無
④売上高、営業利益、経常利益、当期純利益におけるパーセント表示は、対前期増減率
4.7
15年 3月期
14年 3月期
百万円
24,495
%
91.6
△ 20.8
円 銭
57.97
%
7.0
(2)連結財政状態
総 資 産
株 主 資 本
百万円
15年 3月期
14年 3月期
663,403
664,040
1株当たり株主資本
株主資本比率
百万円
%
353,466
345,667
円 銭
53.3
52.1
844.74
817.95
(注)期末発行済株式数(連結) 15年 3月期 418,310,092 株 14年 3月期 422,601,272 株
(3)連結キャッシュ・フローの状況
営業活動による
キャッシュ・フロー
投資活動による
キャッシュ・フロー
百万円
15年 3月期
14年 3月期
財務活動による
キャッシュ・フロー
百万円
現金及び現金同等物
期 末 残 高
百万円
百万円
66,847
△ 44,048
△ 12,211
101,103
36,516
△ 32,767
21,221
90,293
(4)連結範囲及び持分法の適用に関する事項
連結子会社数 96 社 持分法適用非連結子会社数 - 社 持分法適用関連会社数 6 社
(5)連結範囲及び持分法の適用の異動状況
連結(新規) 3 社 (除外) 5 社 持分法(新規) 2 社 (除外) 2 社
2. 16年 3月期の連結業績予想( 平成 15年 4月 1日 ~ 平成 16年 3月 31日 )
売 上 高
経 常 利 益
当 期 純 利 益
百万円
中間期
通 期
315,000
640,000
(参考)1株当たり予想当期純利益(通期)
百万円
18,000
47,000
百万円
6,000
25,000
59円 76銭
上記の予想の前提条件その他の関連する事項については、添付資料の11~13ページを参照してください。
1
1.企業集団の状況
当社の企業集団は、当社、子会社99社及び関連会社6社で構成され、化粧品、トイレタリー
製品、理・美容製品、食品、医薬品の製造販売を主な事業内容とし、更に各事業に関連する研究
及びその他のサービス等の事業活動を展開しております。
当企業集団各社の事業に係わる位置づけ及び事業の種類別セグメントとの関連は、次のとおり
であります。
事業区分
主な事業内容
国内
海外
化 粧 品
事
業
化粧品、化粧用具の製造、販売
国内
トイレタリー
事
業
トイレタリー製品の製造、販売
その他の
事
業
理・美容製品、食品、医薬品の
製造、販売
衣料品、服飾雑貨等の販売
飲食業
不動産の管理、販売 等
非
連
海外
結
子
会
社
主要な会社
当社、資生堂販売㈱、資生堂フィティット㈱、
大阪資生堂㈱、資生堂化工㈱、
資生堂アジアパシフィック㈱、
その他連結子会社16社
関連会社(持分法適用)2社
(計 24社)
資生堂インターナショナルコーポレーション、
資生堂ヨーロッパ、
資生堂コスメティックス(アメリカ)、
資生堂アメリカインコーポレーテッド、
資生堂ドイチュラント、
ボーテプレステージインターナショナル、
資生堂インターナショナルフランス、
資生堂大昌行化粧品有限公司、
台湾資生堂股 有限公司、
資生堂麗源化粧品有限公司、
その他連結子会社36社
関連会社(持分法適用)3社
(計 49社)
㈱エフティ資生堂、
㈱ミュウプロダクツ、
その他連結子会社2社
(計
4社)
台湾芳 絲股 有限公司
(計
1社)
国内 当社、㈱ザ・ギンザ、㈱資生堂パーラー、
資生堂美容室㈱、資生堂開発㈱、
その他連結子会社15社
(計 20社)
海外 ゾートスインターナショナルインコーポレーテッド
その他連結子会社4社
関連会社(持分法適用)1社
(計
6社)
海外 非連結子会社3社
(計
3社)
(注)各事業毎の会社数は、複数事業を営んでいる当社をそれぞれに含めて記載しております。
2
事業の系統図は、次のとおりであります。
国内得意先
海外得意先
各事業の販売会社、製造販売会社
からの売上
各事業の販売会社、製造販売
会社からの売上
販売会社
販売会社
持株会社
連結子会社6社
資生堂販売㈱
その他5社
連結子会社1社
資生堂アジア
パシフィック㈱
連結子会社4社
資生堂インターナショナル
コーポレーション
資生堂ヨーロッパ
その他2社
輸入販売会社
連結子会社3社
関連会社
(持分法適用)1社
化
粧
品
事
業
販売会社
連結子会社5社
資生堂フィティット㈱
その他4社
販売会社
㈱
資
製造販売会社
連結子会社1社
生
製造会社
︵︵︵︵
連結子会社5社
大阪資生堂㈱
資生堂化工㈱
その他3社
関連会社
(持分法適用)1社
連結子会社34社
資生堂コスメティックス(アメリカ)
資生堂ドイチュラント
ボーテプレステージインター
ナショナル
資生堂大昌行化粧品有限公司
その他30社
関連会社
(持分法適用)3社
堂
︶︶︶︶
製
造
販
売
会
社
ト
イ
レ
タ
リ
製造販売会社
販売会社
連結子会社1社
㈱エフティ資生堂
連結子会社1社
製造会社
販売会社
事
業
連結子会社1社
㈱ミュウプロダクツ
連結子会社1社
製造会社
連結子会社8社
資生堂アメリカ
インコーポレーテッド
資生堂インターナショナル
フランス
台湾資生堂股有限公司
資生堂麗源化粧品有限公司
その他4社
販売会社
連結子会社1社
台湾芳絲股有限公司
ー
そ
の
他
の
事
業
販売会社
製造販売会社
連結子会社8社
㈱ザ・ギンザ
その他7社
連結子会社1社
㈱
資
生
堂
販売会社
持株会社
連結子会社2社
連結子会社1社
製造販売会社
サービス、不動産管理等
連結子会社1社
ゾートスインターナショナル
インコーポレーテッド
連結子会社10社
㈱資生堂パーラー
資生堂美容室㈱
資生堂開発㈱
その他7社
連結子会社1社
関連会社
(持分法適用)1社
サービス、不動産管理等
海外非連結子会社3社
(注)
製品
原材料仕掛品
3
(主な取引を示しております。)
関係会社の状況
名
称
住
所
資 本 金
又は 出資 金
(千円)
主要な事業の内容
議決権の
所有割合
(%)
関
係
内
容
摘要
(連結子会社)
千円
大 阪 資 生 堂(株 )
大阪市東淀川区
315,000
化 粧 品 事 業
資 生 堂 化 工(株 )
東京都板橋区
100,000
〃
資 生 堂 販 売(株 )
東 京 都 港 区
1,590,264
〃
資生堂フィティット(株)
東京都中央区
820,000
〃
資 生 堂 ア ジ ア
パシフィック(株)
東京都中央区
3,131,500
〃
東京都中央区
11,230,000
トイレタリー事業
(株)ミュウプロダクツ
愛媛県大洲市
80,000
〃
資生堂美容室(株)
東京都渋谷区
295,000
その他の事業
(株)資生堂パーラー
東京都中央区
667,000
〃
(株) ザ ・ ギ ン ザ
東京都中央区
490,000
〃
資 生 堂 開 発(株 )
東京都目黒区
495,000
〃
資生堂インターナショ
ナルコーポレーション
資生堂アメリカイン
コーポレーテッド
資生堂コスメティックス
( ア メ リ カ )
ア メ リ カ 、
デ ラ ウ ェ ア
ア メ リ カ 、
ニュージャージー
ア メ リ カ 、
ニューヨーク
(株) エ フ テ ィ 資 生
堂
千米ドル
279,640
化 粧 品 事 業
千米ドル
28,000
〃
千米ドル
15,000
〃
千ユーロ
資生堂ヨーロッパ
資生堂インター
ナショナルフランス
ボーテプレステージ
インターナショナル
資生堂ドイチュラン
ト
台 湾 資 生 堂
股
有 限 公 司
資 生 堂 麗 源
化粧品有限公司
資 生 堂 大 昌 行
化粧品有限公司
台 湾 芳  絲
股
有 限 公 司
ゾートスインターナショナル
インコーポレーテッド
そ の 他 7 3 社
フランス、パリ
225,635
〃
千ユーロ
フランス、パリ
36,295
〃
千ユーロ
フランス、パリ
17,760
〃
千ユーロ
ド イ ツ 、
デュッセルドルフ
5,200
1,154,588
中 国 、 北 京
94,300
〃
〃
千香港ドル
123,000
〃
千ニュー台湾ドル
台 湾 、 台 北
ア メ リ カ 、
ニューヨーク
150,000
トイレタリー事業
千米ドル
25,000
サロン製品の購入先 当社所有の建物を賃借
当社より資金を貸付 役員の兼任…有、従業員の出向・兼任…有
65.0 営業上の取引はなし
(65.0) 役員の兼任…無、従業員の出向・兼任…有
営業上の取引はなし 当社所有の建物を賃借
100.0
当社より資金を貸付 役員の兼任…無、従業員の出向・兼任…有
食品の購入先 当社所有の建物及び設備を賃借
92.5
役員の兼任…有、従業員の出向・兼任…有
化粧品、衣料品、服飾雑貨等の販売先 当社所有の建物及び設備を賃借
96.9
当社より資金を貸付 役員の兼任…有、従業員の出向・兼任…有
不動産管理の委託先 当社所有の土地及び設備を賃借
100.0 当社に対し土地を賃貸 当社より資金を貸付
役員の兼任…無、従業員の出向・兼任…有
化粧品等の販売先 外部借入及び社債に対する債務保証
100.0
役員の兼任…無、従業員の出向・兼任…有
100.0 化粧品等の購入先
(100.0) 役員の兼任…無、従業員の出向・兼任…有
100.0 化粧品等の販売先 賃借料支払に対する債務保証
(100.0) 役員の兼任…無、従業員の出向・兼任…有
化粧品等の販売先 社債に対する債務保証
100.0
役員の兼任…無、従業員の出向・兼任…有
100.0 化粧品等の購入先
(100.0) 役員の兼任…無、従業員の出向・兼任…有
100.0 営業上の取引はなし
(100.0) 役員の兼任…無、従業員の出向・兼任…有
※1
※3
※1
※1
※1
※1
原材料等の販売先
役員の兼任…無、従業員の出向・兼任…有
61.0 原材料等の販売先
(15.9) 役員の兼任…無、従業員の出向・兼任…有
営業上の取引はなし
50.0
役員の兼任…無、従業員の出向・兼任…有
80.0 営業上の取引はなし
(80.0) 役員の兼任…無、従業員の出向・兼任…有
100.0 化粧品等の購入先 外部借入に対する債務保証
(100.0) 役員の兼任…無、従業員の出向・兼任…有
51.0
千中国元
中 国 、 香 港
100.0
※1
※2
※1
※2
100.0 営業上の取引はなし 賃借料支払に対する債務保証
(100.0) 役員の兼任…無、従業員の出向・兼任…有
〃
千ニュー台湾ドル
台 湾 、 台 北
化粧品等の購入先 当社所有の土地を賃借
当社に対し建物を賃貸 役員の兼任…有、従業員の出向・兼任…有
化粧品等の購入先 当社に対し建物及び土地を賃貸
100.0
役員の兼任…有、従業員の出向・兼任…有
化粧品等の販売先 当社所有の建物及び土地を賃借
100.0 当社に対し建物及び土地を賃貸 当社より資金を貸付
役員の兼任…有、従業員の出向・兼任…有
100.0 化粧品の販売先 当社所有の建物を賃借
( 8.7) 役員の兼任…有、従業員の出向・兼任…有
化粧品等の販売先
100.0
役員の兼任…有、従業員の出向・兼任…有
100.0
その他の事業
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
(持分法適用関連会社)
6
社
(注) 1.
2.
3.
4.
5.
主要な事業の内容欄には、事業の種類別セグメントの名称を記載しております。
議決権の所有割合欄の(内書)は間接所有割合であります。
※1:特定子会社であります。
上記の会社は、いずれも有価証券届出書又は有価証券報告書を提出しておりません。
※2:大阪資生堂㈱及び資生堂化工㈱は、平成15年4月1日に当社と簡易合併し、消滅いた
しました。
6. ※3:売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)の連結売上高に占める割合が10%を
超えております。
4
2.経営方針
(1)会社の経営の基本方針
当社は1872年の創業以来、一貫して「多くのお客さまの美と健康に貢献することで、お
客さまのお役に立ち、ひいては社会のお役に立つ」という精神で企業経営を続けてまいりま
した。当社は今後もこの精神のもと、
「永久に世界のお客さまのお役に立つ企業であり続ける
こと」を基本方針としてまいります。
当社は「お客さま」「取引先」「株主」「社員」
「社会」という全てのステークホルダーから「価
値ある企業」として支持され、共に価値を創造することこそが長期的には株主価値の最大化
を実現すると考えております。
同時に、21世紀における企業価値向上のカギは、コーポレートブランド「資生堂」の価値
をさらに高めていくことにあります。そのためには、経済的価値の向上とともに、企業の社
会的責任や環境対応も欠かせない要素であると認識しております。
(2)会社の利益配分に関する基本方針
当社は、株主への直接的な利益還元に、中長期的な株価上昇をプラスした「株式トータルリ
ターンの実現」を目指しております。この考え方に基づき、事業から得られたキャッシュ・
フローは、①新たな成長につながる戦略投資、②安定的な配当と機動的な自己株式取得、な
どへ優先的に充当することを基本方針としております。
利益還元の目安として、当社は配当と自己株式取得の合計額の連結利益に対する比率を「総
還元性向」と捉え、中期的におよそ60%を目処としております。
(3)投資単位の引下げに関する考え方及び方針等
投資単位の引下げは、当社株式の流動性を高め投資家層の拡大を図るための有効な手法と認
識しております。これを今後の検討課題として、引下げに伴う初期コストの発生と管理費用
の増加に加えて、業績・株価動向、株主数・株主構成などの面で投資家の皆様から時宜を得
たものと評価されるタイミングも考慮しながら検討してまいります。
(4)中長期的な会社の経営戦略と目標とする経営指標
当社が「お役に立つ」という精神で事業を継続していくためには、当然経営資源である利益
を着実に計上していく必要があります。そこで、当社は基本的な経営目標として「持続的な
利益成長」を掲げております。
同時に、資本効率を高める観点からROE(株主資本当期純利益率)の着実な向上を図って
まいります。2002年度の連結ROEは公約の7%を達成していますが、今後はこれを
10%以上にまで高めることを目標としてまいります。
これらの目標を達成するための経営戦略は、①店頭基点改革の加速、②グループ全体の収益
力強化、③21世紀の飛躍に向けた成長戦略の具体化、の3つであります(詳細は「(5)会
社の対処すべき課題と方策」参照)。
(5)会社の対処すべき課題と方策
当社が対処すべき課題は、デフレ経済と国内化粧品市場の構造変化が進む現環境下にあっ
て、国内化粧品事業の圧倒的優位を確立することにあります。同時に、利益体質への変革を
進め、グローバル競争に勝ち残るための高いROEを実現させていくことが大きな課題と認
識しております。
こうした課題に対応し、まず①「店頭基点改革の加速」によりマーケティングの革新とサプ
ライチェーン全体の市場への最適化を推進します。加えて、②「グループ全体の収益力強化」
につながるコスト構造の再構築、将来を見据えた③「21世紀の飛躍に向けた成長戦略の具
体化」にも取り組んでまいります。
当面の具体策として、国内化粧品事業においては「専門店の活性化と組織小売業への対応力
強化」を図ります。過去2年間、当社は店頭基点の仕組みづくりとして、取引制度の改定や
情報インフラの整備など、売上拡大と顧客育成を目的とした営業支援体制を整えてきました。
今後はこの体制のもとで個店への提案型営業をさらに強化していきます。
5
さらに、中核専門店に対しては経営ノウハウや資金融資など必要に応じて「経営支援」を実
行してまいります。一方の組織小売業チャネルに対しては、本年4月の「組織流通本部」新
設などにより、本部営業力の強化と売り場作りのサポート体制を構築していきます。
次に、
「グローバル化の加速と中国市場の展開強化」を推進します。海外においては、当社
が強い国を重点的に伸ばし、弱い国では損益改善を優先する重点国戦略を展開します。中で
も最重点市場である中国においては、デパートでの優位性を継続するとともに、新たに専門
店チャネルの開拓にも取り組んでまいります。
そして、
「グループ総合力の発揮」を意図し、国内におけるコーポレートブランド戦略を見
直しました。これは、国内におけるブランド「資生堂」が海外とは異質の幅広い価値を提供
してきたことを鑑み、このブランドが持つ貴重な財産を国内のグループ会社で共有していく
戦略であります。また、組織体制も顧客ニーズを視点とした領域で捉え直し、順次組み替え
ていく予定でおります。こうした取り組みを通じてグループの総合力を十分に発揮しながら、
トイレタリー事業やその他の事業も含めて「収益体質のさらなる強化」を図ってまいります。
(6)コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方及びその施策の実施状況
当社は「お客さま」
「取引先」「株主」「社員」
「社会」という全てのステークホルダーを重視
していますが、株主価値の拡大は持続的な利益成長を狙う当社のガバナンスの根幹であると
の認識に立ち、コーポレート・ガバナンスの強化に努めております。
当社の取締役会は取締役7名で構成し、少人数による迅速な意思決定を行う体制としていま
す。取締役会は毎月1回開催し、重要事項は全て付議されております。また、当社は執行役
員制度を導入しており、意思決定・監督を担う取締役の機能と業務執行を担う執行役員の機
能を分離し、両機能の責任を明確にしています。さらに昨年、
「執行役員常務会」を新設して
執行役員へのさらなる権限委譲と責任の明確化を図りました。同常務会は取締役会で決定し
た基本方針に基づき、各担当執行役員の日常の業務遂行を決裁する会議であり、CEO兼C
OO(最高経営責任者兼最高執行責任者)である社長が議長を務めております。なお、役員
の任期は1年であります。
当社は監査役制度採用会社であり、常勤監査役2名と、当社とは利害関係のない非常勤の社
外監査役2名が監査役会を構成しております。このほか、経営の透明性・客観性を高める観
点から、取締役会の内部委員会として、社外有識者6名を中心とする「アドバイザリー・ボー
ド(経営諮問委員会)
」と社外コンサルティング機関をメンバーに含む「報酬諮問委員会」を
設置しております。両委員会とも年3回の開催を基本としております。
また、垂直型の執行体制に対して、組織を横断してグループ全体の連結力強化を、トップマ
ネジメント・レベルで実施していく独自の仕組みとして「コーポレート・ポリシー・ガバナー
(CPG)
」のポストを設け、副社長がその任に就いております。CPGは、全社横断型の政
策・戦略を審議する全グループ政策委員会の委員長でもあります。
公認会計士監査につきましては、中央青山監査法人に依頼しております。
以上が当社のガバナンス体制ですが、これを模式図にすると以下のようになります。
株主総会
法令上の総会決議事項
方針提案
選解任
選解任
㈱資生堂
監査
監査役会
取締役会
決 裁 ・承 認
監督
報告
ア ドバ イザ リー ボ ー ド
報酬諮問委員会
執行役員
執行役員
常務会
政策会議
決 議 ・承 認
法令上の重要事項の提案
提案
決 裁 ・承 認
担当執行役員
グループ政策委員会
(1 8 委 員 会 )
意思決定会議
6
3.経営成績及び財政状態
3.1 当期の概況
(1)当期の業績の概況
当期の連結売上高は前期比5.3%増となりました。このうち、国内売上は前期比2.1%の増収
でした。これは、主に化粧品事業とトイレタリー事業が、流通在庫調整の終了などにより堅調に推
移したことによるものです。一方、海外では現地通貨ベースの売上高が10.6%の伸長となり、
円換算した金額では前期比16.5%の増収を達成しました。
営業利益は、前期に対して2倍近い水準となりました。この要因は、売上の伸長に加えて、利益志
向の徹底により販促費などを効率化できたこと、などです。
当期は、株式市場低迷に伴い金融資産の評価損を特別損失に計上しましたが、当期純利益は245
億円と大幅な黒字転換を達成しました。
なお、当期の売上高、営業・経常・当期純利益は全て過去最高となりました。目標としていたRO
E7%についても、達成することができました。
【連結】
区
分
2003/3期
売 化粧品
上 トイレタリー
高 その他
合
計
481,867
69,216
70,165
621,250
国内売上高
海外売上高
467,082
154,168
区
分
2003/3期
営 業 利 益
経 常 利 益
当期純利益
連 単 倍 率
【単独】
区
分
売 化粧品
上 その他
高 合
区
48,993
46,432
24,495
分
営 業 利 益
経 常 利 益
当期純利益
77.6
11.1
11.3
100.0
2002/3期
%
%
%
%
460,003
63,976
65,982
589,962
75.2 %
24.8 %
457,657
132,305
売上比
2002/3期
7.9 %
7.5 %
3.9 % △
2.25 倍
2003/3期
計
構成比
194,835
13,483
208,319
2003/3期
22,427
26,498
10,879
25,572
27,556
22,767
-
構成比
187,989
14,326
202,316
売上比
2002/3期
10.8 %
12.7 %
5.2 % △
78.0
10.8
11.2
100.0
増
減
( 百万円)
増減率
%
%
%
%
21,864
5,240
4,183
31,288
4.8%
8.2%
6.3%
5.3%
77.6 %
22.4 %
9,425
21,863
2.1%
16.5%
売上比
増
4.3 %
4.7 %
△3.9 %
減
増減率
23,420
18,876
47,263
91.6%
68.5%
-
倍
2002/3期
93.5 %
6.5 %
100.0 %
構成比
18,441
26,867
19,196
構成比
増
92.9 %
7.1 % △
100.0 %
売上比
9.1 %
13.3 % △
△9.5 %
減
(百万円)
増減率
6,846
843 △
6,003
増
減
3,986
369 △
30,076
3.6%
5.9%
3.0%
増減率
21.6%
1.4%
-
(2)財政状態
当期の営業活動によるキャッシュ・フローは、668億円となりました。これは、主に税引
前当期純損益が前期の損失から利益に転換したことによるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは、440億円のマイナスとなりました。当期の設備投資
は、既存設備の改修・更新など通常の範囲内で実施しました。この結果、固定資産投資全体で
は220億円となりました。当期の財務活動によるキャッシュ・フローは、自己株式を取得し
たことなどにより122億円のマイナスとなりました。
以上の結果、当期末の現金及び現金同等物残高は期首に比べて108億円増の1,011億
円となりました。
次期につきましては、社債の償還等を勘案し、若干の資金増を見通しております。
7
【連結キャッシュ・フロー計算書(要約)】
(億円)
区
分
金 額
現金・現金同等物期首残高
902.9
営業キャッシュ・フロー
668.5
投資キャッシュ・フロー
△440.5
(△220.3) ※ 【固定資産投資】
(固定資産投資)
財務キャッシュ・フロー
△122.1
区
分
現金・現金同等物純増額
108.1
有形固定資産
現金・現金同等物期末残高
1,011.0
無形固定資産
(億円)
金 額
△177.8
△42.5
なお、過去3年間、株主資本比率は53%前後、時価総額ベースの同比率は80%前後で推
移しております。また、営業キャッシュフローの水準は、過去2年間においては有利子負債残
高や年間の利払いに対して十分安全な水準を確保しております。
(3)部門別の状況
①化粧品事業
【化粧品事業】
区
分
国
内
海
外
外部売上高
セグ間売上高
売上高計
営 業 利 益
営業利益率
2003/3期
351,087
130,780
481,867
3,752
485,620
56,064
11.5 %
2002/3期
343,903
116,100
460,003
4,075
464,079
39,884
8.6 %
(百万円)
増 減
増減率
7,183
2.1 %
14,680
12.6 %
21,864
4.8 %
16,179
2.9 %
40.6 %
【売上】
国内化粧品売上は前期に対して2.1%の増収となりました。当期も、当社は経営改革の
主眼である国内化粧品事業の活性化に取り組み、重点ブランドへの集中、個店への提案型
営業などを積極的に推進しました。
カウンセリング主体のプレステージ領域においては、スキンケアが前年を上回ったほか、
ボディー用美容液「イニシオ・ボディークリエーター」をはじめとするヒット商品も相次
ぎました。セルフセレクションのミドル領域ではスキンケア、メーキャップがともに好調
に推移したほか、銀含有のデオドラント・スプレー「AG+」の定番化が進みました。この
結果、店頭売上は全体で前期実績を確保しております。店頭売上の堅調に加えて、販売子
会社では流通在庫調整が一巡したことなどもあり、国内全体の売上は増加しました。
海外化粧品は、現地通貨ベースで6.5%伸長しました。これに、円安傾向も加わり前期
比12.6%の増収となりました。当期は、主力のスキンケアが着実に市場を拡大したほ
か、ボーテ・プレステージ・インターナショナル(BPI)のフレグランスやナーズ(NARS)ブ
ランドが好調に推移するなど、SHISEIDO以外のブランドも健闘しました。
【営業利益】
当期は国内売上の増加に加えて、製造原価の低減、販促費用の効率化などが進展したこと
から、前期比40.6%の大幅増益を達成しました。
≪主な新製品≫
プレステージ:イニシオ・ボディークリエーター(ボディー用美容液)、エリクシール・ヴ
ィジュアリフト(高機能コラーゲンクリーム)、リバイタル・ネックゾーン・エッセン
ス(ネック用美容液)
、資生堂 ピュアネス(20代向けスキンケア、リニューアル)、
資生堂 フューチャーソリューション トータルクリーム(高機能クリーム)
ミドル:アスプリール(高保湿成分配合のスキンケア)、新マシェリ(ヘアケア)
8
②トイレタリー事業
【トイレタリー事業】
区
分
2003/3期
2002/3期
国
内
68,071
62,885
海
外
1,145
1,090
外部売上高
69,216
63,976
セグ間売上高
852
1,117
売上高計
70,069
65,094
営 業 利 益
2,775 △
4,554
営業利益率
4.0 % △
7.0 %
増
減
5,185
55
5,240
(百万円)
増減率
8.2 %
5.0 %
8.2 %
7,329
11.0 %
-
【売上】
トイレタリー事業の売上高は前期に対して8.2%の増収となりました。
当期も、国内の市場環境は引き続き厳しく、単価の下落傾向が続きました。こうした環境
下、当社は小売店の店頭における売上拡大を図るべくカテゴリーとブランドの集中化に取
り組みました。前期の流通在庫調整が一巡したこともあり、当期は売上増となりました。
【営業利益】
営業利益は27.8億円の黒字に転換しました。売上増に加えて、生産や物流に関わる固
定費の低減も進展し、利益体質を回復しております。
≪主な新製品≫
スーパーマイルド(シャンプー・リンス他、リニューアル)、センターイン
ト(デオドラント効果のある生理用品)、洗顔専科(新洗顔ブランド)
デオドラン
③その他の事業
【その他の事業】
区
分
国
内
海
外
外部売上高
セグ間売上高
売上高計
営 業 利 益
営業利益率
2003/3期
47,924
22,241
70,165
47,133
117,298
2,930
2.5 %
2002/3期
増
50,868 △
15,113
65,982
46,383
112,365
2,966 △
2.6 % △
(百万円)
減
増減率
2,944 △
5.8 %
7,127
47.2 %
4,183
6.3 %
35 △
0.1 %
1.2 %
【売上】
国内売上は前期に比較して5.8%減少しました。サロン事業をはじめ、雑貨・ブティッ
ク事業や食品事業などが減収となりました。サロン事業では、市場全体が伸び悩む中でヘ
アカラー剤などが低迷しました。
海外売上は前期比47.2%増収となりました。そのほとんどを占める北米ゾートス社
は米国の景気停滞や卸流通再編の影響を受けましたが、2001年12月に買収したジョ
イコ(JOICO)ブランドが上乗せとなり、現地通貨ベースでも前期を大きく上回りました。
【営業利益】
国内の売上が落ち込む厳しい環境下で、各事業とも利益確保に努めたことからほぼ前期
並みの実績となりました。
≪主な新製品≫
サロン:レシピストFG(白髪染め用ヘアカラー)
医薬品:フェルゼア 素肌クリアゼリー(乾燥肌対策ブランド)
9
(4)所在地別の状況及び海外売上高
国内では、化粧品事業とトイレタリー事業が増収増益となりました。
海外では、欧米の景気減速や中国における化粧品の輸入規制などの影響はありましたが、一方で円
安の進行もあり各地域とも売上は2ケタの伸びを達成できました。業容の拡大に伴い引き続き積極
的な費用投入を行いましたが、売上の伸長で吸収し、アメリカの営業利益が黒字に転じたほか、欧
州、アジア・オセアニアも順調に利益を伸ばしました。
【所在地別売上高】
区
分
国
内
アメリカ
欧
州
アジア・オセアニア
在 外
計
合
計
(百万円)
2003/3期 構成比
469,170 75.5
45,385 7.3
65,749 10.6
40,944 6.6
152,079 24.5
621,250 100.0
2002/3期
%
%
%
%
%
%
構成比
増
減
460,095 78.0 %
38,923 6.6 %
56,804 9.6 %
34,138 5.8 %
129,867 22.0 %
589,962 100.0 %
増減率
9,075
6,461
8,945
6,805
22,212
31,288
【所在地別営業利益】
区
分
国
内
アメリカ
欧
州
アジア・オセアニア
在 外
計
全 社 費 用
合
計
%
%
%
%
%
%
(百万円)
2003/3期 売上比
2002/3期
売上比
増
52,724 10.8 %
33,379 7.0 %
2,225 4.1 % △
28 △0.1 %
2,149 3.1 %
1,581 2.6 %
4,671 11.3 %
3,364 9.7 %
9,045 5.5 %
4,917 3.5 %
(12,777)
−
( 12,724)
−
48,993
2.0
16.6
15.7
19.9
17.1
5.3
7.9 %
25,572
減
増減率
19,345
2,254
567
1,306
4,128
(
52)
4.3 %
23,420
58.0
35.9
38.8
84.0
0.4
%
%
%
%
%
%
91.6 %
※売上比はセグメント間の内部売上高を含めた売上に対する利益率
【海外売上高】
区
分
アメリカ
欧
州
アジア・オセアニア
合
計
( 百万円)
2003/3期
46,684
61,676
45,807
154,168
構成比
7.5
9.9
7.4
24.8
2002/3期
%
%
%
%
構成比
41,621 7.0
51,328 8.7
39,355 6.7
132,305 22.4
%
%
%
%
増
減
5,063
10,347
6,451
21,863
(ご参考)
【外部顧客に対する売上高】
区
分
国
内
海
外
化 粧 品
国
内
海
外
トイレタリー
国
内
海
外
そ の 他
合
計
2003/3期
増減率
12.2
20.2
16.4
16.5
外貨増減率
%
%
%
%
(百万円)
構成比
351,087 56.5
130,780 21.1
481,867 77.6
68,071 11.0
1,145
0.1
69,216 11.1
47,924
7.7
22,241
3.6
70,165 11.3
621,250 100.0
2002/3期
%
%
%
%
%
%
%
%
%
%
構成比
343,903 58.3
116,100 19.7
460,003 78.0
62,885 10.7
1,090
0.1
63,976 10.8
50,868
8.6
15,113
2.6
65,982 11.2
589,962 100.0
10
増
減
増減率
%
7,183
2.1 %
%
14,680
12.6 %
%
21,864
4.8 %
%
5,185
8.2 %
%
55
5.0 %
%
5,240
8.2 %
% △ 2,944 △ 5.8 %
%
7,127
47.2 %
%
4,183
6.3 %
%
31,288
5.3 %
8.5
10.9
12.6
10.6
%
%
%
%
(5)当期の利益配分
①配当
当期の期末配当につきましては当初の予定通り1株当たり2円増配の10円とし、中
間配当10円と合わせて年間20円を実施する予定です。この結果、2003年3月期
は配当性向(単独)77.8%、株主資本配当率(単独)2.4%となります。
②自己株式の取得
2002年6月の株主総会において、年間2,000万株、400億円を上限とする
自己株式取得枠を設定しております。
当期は、295万株、46.5億円の自己株式取得を実施いたしました。今後も、自
己株式取得は利益還元の主要な選択肢として、前向きに検討してまいります。
3.2
次期の見通し
(1)次期の業績見通し
当社を取り巻く市場環境は、国内・海外とも引き続き楽観できないと予想しています。
その中で、当社はグループ一丸となって引き続き経営改革を進め、店頭基点の仕組みを最
大限活用するとともに一層の収益力強化に取り組んでまいります。
2003年度は、国内の化粧品事業において「店頭基点」の仕組みがより一層機能して
くるとみており、店頭売上の堅調な推移や生産・ロジスティクス面での改革の成果を見込
んでおります。また、引き続きコスト構造の再構築に取り組み、全体費用の効率化を図り
ます。さらに、海外事業はアジアを中心に成長が続くと見通しています。
一方、次期は汐留ビルへのオフィス集約、年金関連費用の増加が費用増要因となってま
いります。
こうした背景を踏まえ、連結売上高は前期比3%増の6,400億円、営業利益は前期
並みの490億円、当期純利益は250億円と見通しております。
配当につきましては、中間・期末配当を1株当たり11円とし、年間22円に増配する
予定です。
【連結売上高】
区
分
(億
2004/3期(見込)
2003/3期
増 減
円)
増減率
化 粧 品
トイレタリー
そ の 他
合
計
4,950
720
730
6,400
4,819
692
702
6,213
131
28
28
187
3
4
4
3
%
%
%
%
海外売上高
売上比率
1,650
25.8 %
1,542
24.8 %
108
7 %
【連結利益】
区
分
営業利益
経常利益
当期純利益
連単倍率
(億
2004/3期(見込) 売上比
490
470
250
1.79倍
7.7 %
7.3 %
3.9 %
-
11
2003/3期
490
464
245
2.25倍
売上比
7.9 %
7.5 %
3.9 %
増 減
0
6
5
円)
増減率
0 %
1 %
2 %
【単独売上高】
区
分
(億
2004/3期(見込)
化 粧 品
そ の 他
合
計
1,960
140
2,100
2003/3期
増 減
1,948
135
2,083
12
5
17
円)
増減率
1 %
4 %
1 %
【単独利益】
区
分
(億
2004/3期(見込) 売上比
営業利益
経常利益
当期純利益
170
240
140
8.1 %
11.4 %
6.7 %
2003/3期
224
265
109
【財務指標ほか】
区
分
2004/3(見込) 2003/3(実績)
株主資本当期純利益率
%
%
連 結
7.0
7.0
単 独
4.1
3.1
1株当たり当期純利益
円
円
連 結
59.76
57.99
単 独
33.47
25.71
配当性向
単 独
65.7 %
77.8 %
1株当たり配当金
円
円
中 間
11.00
10.00
期 末
11.00
10.00
売上比
増 減
10.8 % △
12.7 % △
5.2 %
円)
増減率
54 △
25 △
31
24 %
9 %
29 %
増減
%
0.0
1.0
円
1.77
7.76
△12.1%
円
1.00
1.00
(2)次期の事業区分別の見通し
①化粧品事業
国内においては、店頭基点改革の加速により、小売店の店頭活動と当社の営業活動が
一層進化してくるとみております。市場環境は引き続き厳しいものの、流通チャネルの
活性化が図られることで次期の店頭売上は前期比微増を見通しております。
プレステージ領域では、ブランド体系の再編を一層進め、コアとなる主力ブランドへ
の投資を集中させてパワーブランド化を図っていきます。ミドル領域においても、主力
各ブランドへの集中化を進めていくことで、店頭売上の拡大を図ります。
海外では、SHISEIDOブランドと最高級ブランド「クレ・ド・ポー ボーテ」の一層の浸透
を図るほか、SHISEIDO以外のブランド展開も強化して、シェア拡大に努めていきます。
国内売上は、店頭売上に連動して増収を確保する見通しにあります。一方、海外はア
ジアをリード役に現地通貨での堅調な伸びを見込んでおります。このような国内外の売
上増に加えて、販促費用の効率化やロジスティクス面での費用改善効果などを見込みま
すが、当事業は前述の汐留移転と年金関連費用の負担が大きいため、次期の営業利益は
若干の減益を予想しております。
②トイレタリー事業
トイレタリー市場における競争は引き続き厳しく、次期の市場環境も予断を許さない
状況にあります。こうした中、カテゴリーNo.1に向けた価値訴求型マーケティングを進
めていきます。また、流通との協働体制のもとで店頭活性化を図る営業改革を推進する
こともあり、国内売上は堅調な推移を見通しております。
営業利益は、売上の増加とコスト構造の見直しにより汐留移転と年金関連の費用を吸
収し微増を確保する見通しです。
12
③その他の事業
サロン事業は、ヘアカラーやスタイリング剤の新製品投入、大都市圏ディーラーへの
重点展開などにより国内で巻き返しを図るうえ、北米ゾートス社も売上の回復を見込ん
でおります。また、医薬品事業やビューティーフーズ事業においては、引き続き主力製
品に集中した活動を展開し、収益性を高めていきます。
その他の事業全体では、増収と前期並みの営業利益確保を予想しております。
④海外売上高
次期の海外売上については、欧米の景気低迷、イラク戦争の心理的影響など、外部環
境がなお予断を許さない状況にあります。このため、海外の成長は一時的に減速すると
見ております。とはいえ、高い成長力を持つアジアがリード役となり、海外売上全体で
は現地通貨ベースで増収をキープし、円ベースでは前期比7%の伸長を見込んでおりま
す。なお、新型肺炎SARSの流行についても、その影響について今後見極めていきた
いと考えております。
以上の次期見通しの前提条件は次のとおりです。
2003年度の日本の実質GDPは0%台前半のプラス成長と見ております。化粧品
の需要動向としては、経済産業省の化粧品出荷統計ベースで横這いもしくは若干の前年
割れを想定しております。また、主な為替レートは115円/米ドル、120円/ユー
ロ、14円/中国人民元で計画を策定しております。
当資料の記載内容のうち、歴史的事実でないものは、資生堂の将来に関する見通しおよび計画に基づ
いた将来予測です。これらの将来予測には、リスクや不確定な要素などの要因が含まれており、実際の
成果や業績などは、記載の見通しとは異なる可能性があります。
13
4.連結財務諸表等
(単位:百万円)
4.1 連結貸借対照表
期 別
科
目
15年3月期
14年3月期
(平成15年3月31日)
(平成14年3月31日)
金
金
額
構成比
額
%
(
資
産
の
部
金
金
券
産
産
産
金
△
固定資産
有
形
固
定
資
産
建 物 及 び 構 築 物
機械装置及び運搬具
工 具 器 具 備 品
土
地
建
設
仮
勘
定
無
形
固
定
資
産
営
業
権
連 結 調 整 勘 定
その他の無形固定資産
投 資 そ の 他 の 資 産
投
繰
そ
貸
資
資 有 価 証
延 税 金 資
の 他 の 投
倒
引
当
産
合
構成比
減
(△印
減少)
%
)
流動資産
現 金 及 び 預
受取手形及び売掛
有
価
証
た
な
卸
資
繰 延 税 金 資
そ の 他 の 流 動 資
貸
倒
引
当
増
券
産
資
金
計
△
305,850
35,679
100,522
67,311
66,360
26,401
10,723
1,146
46.1
304,832
35,049
103,874
55,364
70,341
25,397
16,093
1,288
45.9
357,552
53.9
359,208
54.1
△
1,655
171,655
70,152
19,439
18,368
62,438
1,255
25.9
177,986
72,203
20,636
17,860
63,162
4,123
26.8
△
△
△
△
△
6,331
2,050
1,196
507
723
2,867
61,047
27,783
1,959
31,304
9.2
59,332
26,294
857
32,180
8.9
△
1,715
1,488
1,102
875
124,850
48,070
44,732
32,454
406
18.8
121,890
41,962
44,415
36,021
508
18.4
663,403
100.0
664,040
100.0
△
△
14
△
△
△
△
△
1,018
629
3,351
11,946
3,981
1,003
5,370
141
2,959
6,107
316
3,566
102
637
(単位:百万円)
期 別
科
目
15年3月期
14年3月期
(平成15年3月31日)
(平成14年3月31日)
金
金
額
構成比
額
増
構成比
%
(
負
債
の
部
支払手形及び買掛金
一年内償還予定の社債
短
期
借
入
金
未
払
金
未 払 法 人 税 等
そ の 他 の 流 動 負 債
固定負債
負
債
合
(△印
減少)
%
)
流動負債
社
長
期
借
入
退 職 給 付 引 当
そ の 他 の 固 定 負
減
債
金
金
債
計
184,170
48,518
37,119
17,997
39,459
10,073
31,002
27.8
157,544
50,219
3,904
21,780
47,396
1,989
32,254
23.7
114,503
37,982
6,308
63,294
6,918
298,674
17.2
22.4
45.0
148,547
67,442
5,042
67,285
8,778
306,092
11,262
1.7
-
△
△
△
△
△
△
26,626
1,700
33,215
3,782
7,937
8,084
1,251
46.1
△
△
△
34,044
29,459
1,266
3,991
1,859
7,418
12,280
1.8
△
1,018
64,506
70,258
225,800
1,754
10,511
2,631
345,667
9.7
10.6
34.0
△0.2
△1.6
△0.4
52.1
( 少 数 株 主 持 分 )
少
数
株
主
持
分
( 資 本 の 部 )
資
本
金
資
本
準
備
金
連
結
剰
余
金
その他有価証券評価差額金
為 替 換 算 調 整 勘 定
自
己
株
式
資
本
合
-
計
資
本
金
資
本
剰
余
金
利
益
剰
余
金
その他有価証券評価差額金
為 替 換 算 調 整 勘 定
自
己
株
式
計
64,506
70,258
242,462
2,503
11,925
9,331
353,466
9.7
10.6
36.6
△0.4
△1.8
△1.4
53.3
負 債 、 少 数 株 主 持 分
及 び 資 本 合 計
663,403
100.0
資
本
合
△
△
△
15
△
△
△
664,040
100.0
△ 64,506
△ 70,258
△ 225,800
1,754
10,511
2,631
△ 345,667
64,506
70,258
242,462
△
2,503
△ 11,925
△
9,331
353,466
△
637
4.2 連結損益計算書
(単位:百万円)
期 別
科 目
15年3月期
14年3月期
平成14年4月 1日から
平成15年3月31日まで
平成13年4月 1日から
平成14年3月31日まで
金
額
比率
金
額
増 減
(△印 減少)
比率
%
金 額
増減率
%
%
高
621,250
100.0
589,962
100.0
31,288
5.3
価
212,963
34.3
200,193
34.0
12,769
6.4
益
408,286
65.7
389,768
66.0
18,518
4.8
Ⅲ. 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費
359,293
57.8
364,196
61.7 △
益
48,993
7.9
25,572
4.3
益
6,686
1.1
10,645
1.8 △
息
793
1,354
△
561
有 価 証 券 売 却 益
336
412
△
76
固 定 資 産 売 却 益
1,381
4,177
△
2,795
連結調整勘定償却額
1,078
723
その他の営業外収益
3,097
3,977
Ⅰ. 売
上
Ⅱ. 売
上
売
上
営
原
総
利
業
Ⅳ. 営
業
受
利
外
収
取
利
446
持 分 法 投 資 損 失
921
497
424
商標権・営業権償却
1,903
2,358
その他の営業外費用
3,870
3,701
利
常
利
益
Ⅵ. 特 別 損 失
事
業
譲
渡
△
169
27,556
4.7
18,876
9,343
1.5
57,201
9.7 △
47,857 △ 83.7
12,775
△
-
473
34,360
△
34,360
構
-
10,065
△
10,065
改
革
費
用
37,089
-
税金等調整前当期純損失
12,274
法人税、住民税及び事業税
人
税
数
等
株
調
主
整
利
額
△
6.0
-
-
29,645
2.0
6,084
1,702 △ 0.2 △
68.5
3,904
-
造
6.8
454
法 令 対 応 等 た な 卸
資 産 償 却 費 用
税金等調整前当期純利益
少
585
7.5
473
損
1.4
46,432
8,870
金 融 資 産 評 価 損
91.6
879
2,104
払
経
法
△
2,550
費
1.3
354
息
支
外
△
3,958 △ 37.2
9,246
業
8,661
23,420
用
Ⅴ. 営
1.5
4,902
-
37,089
-
5.0 △
29,645
-
1.0
13,439 △ 2.2
6,190
101.7
11,737 △ 87.3
益
2,021
0.3
477
0.1
1,543
24,495
3.9
-
-
24,495
-
3.9 △
22,767
-
当
期
純
利
益
当
期
純
損
失
-
-
16
22,767
323.2
4.3 連結剰余金計算書
(単位:百万円)
期 別
科
目
15年3月期
14年3月期
平成14年4月 1日から
平成13年4月 1日から
平成15年3月31日まで
平成14年3月31日まで
金 額
金 額
Ⅰ. 連 結 剰 余 金 期 首 残 高
-
255,369
Ⅱ. 連 結 剰 余 金 減 少 高
-
6,802
金
-
6,666
与
-
103
連結子会社増加による
剰 余 金 減 少 高
-
3
その他の剰余金減少高
-
27
失
-
22,767
Ⅳ. 連 結 剰 余 金 期 末 残 高
-
225,800
Ⅰ. 資 本 剰 余 金 期 首 残 高
70,258
-
Ⅱ. 資 本 剰 余 金 期 末 残 高
70,258
-
Ⅰ. 利 益 剰 余 金 期 首 残 高
225,800
-
Ⅱ. 利 益 剰 余 金 増 加 高
24,495
-
益
24,495
-
Ⅲ. 利 益 剰 余 金 減 少 高
7,833
-
金
7,570
-
与
61
-
連結子会社増加による
利 益 剰 余 金 減 少 高
130
-
自 己 株 式 処 分 差 損
7
-
その他の利益剰余金減少高
63
-
Ⅳ. 利 益 剰 余 金 期 末 残 高
242,462
-
配
当
役
Ⅲ. 当
員
期
賞
純
損
(資本剰余金の部)
(利益剰余金の部)
当
期
配
役
純
利
当
員
賞
17
4.4連結キャッシュ・フロー計算書
15年3月期
期 別 平成14年4月 1日から
平成15年3月31日まで
科 目
金
額
Ⅰ営業活動によるキャッシュ・フロー
税 金 等 調 整 前 当 期 純 利
税 金 等 調 整 前 当 期 純 損
減
価
償
却
金
融
資
産
評
価
法 令 対 応 等 た な 卸 資 産 償 却 費
構
造
改
革
費
退 職 給 付 引 当 金 増 減 額 ( 減 少 : △
連
結
調
整
勘
定
償
却
販
売
費
引
当
金
減
少
受 取 利 息 及 び 受 取 配 当
支
払
利
持
分
法
投
資
損
売 上 債 権 の 増 減 額 ( 増 加 : △
た な 卸 資 産 の 増 減 額 ( 増 加 : △
仕 入 債 務 の 増 減 額 ( 減 少 : △
そ
の
小 計
利 息 及 び 配 当 金 の 受 取
利
息
の
支
払
法
人
税
等
の
支
払
営業活動によるキャッシュ・フロー
Ⅱ投資活動によるキャッシュ・フロー
有 価 証 券 の 取 得 に よ る 支
有 価 証 券 の 売 却 に よ る 収
投 資 有 価 証 券 の 取 得 に よ る 支
投 資 有 価 証 券 の 売 却 に よ る 収
有 形 固 定 資 産 の 取 得 に よ る 支
有 形 固 定 資 産 の 売 却 に よ る 収
無 形 固 定 資 産 の 取 得 に よ る 支
連 結 の 範 囲 の 変 更 を 伴
子 会 社 株 式 の 取 得 に よ る 支
子 会 社 株 式 の 取 得 に よ る 支
そ
の
投資活動によるキャッシュ・フロー
益
失
費
損
用
用
)
額
額
金
息
失
)
)
)
他
額
額
額
出
入
出
入
出
入
出
う
出
出
他
Ⅲ財務活動によるキャッシュ・フロー
短 期 借 入 金 の 純 増 減 額 ( 減 少 : △ )
長
期
借
入
に
よ
る
収
入
長 期 借 入 金 の 返 済 に よ る 支 出
社 債 の 発 行 に よ る 収 入
社 債 の 償 還 に よ る 支 出
自己株式の売却による収入・購入による支出
配
当
金
の
支
払
額
少 数 株 主 へ の 配 当 金 の 支 払 額
財務活動によるキャッシュ・フロー
Ⅳ現金及び現金同等物に係る換算差額
Ⅴ現金及び現金同等物の増減額(減少:△)
Ⅵ現金及び現金同等物期首残高
Ⅶ新規連結に伴う現金及び現金同等物の増加額
Ⅷ現金及び現金同等物期末残高
△
△
△
△
△
△
△
37,089
27,187
8,870
3,883
1,078
1,120
2,550
921
3,386
2,958
9,408
2,471
69,945
1,136
2,231
2,002
66,847
金
△
△
△
△
△
△
△
△
△
額
29,645
27,952
12,775
16,310
10,065
2,963
723
4,503
1,613
2,104
497
20,483
2,878
6,854
5,159
35,846
2,042
1,948
575
36,516
△
-
△
13,395
△
△
△
4,116
4,413
44,048
△
△
△
173
4,045
32,767
△
4,418
4,034
809
8,078
4,017
6,707
7,568
803
12,211
△
975
2,345
883
28,031
22
6,665
608
21,221
△
△
△
△
△
△
△
△
221
10,809
90,293
0
101,103
18
平成13年4月 1日から
平成14年3月31日まで
5,831
12,890
10,660
22,561
7,156
3,351
△
4,456
3,521
26,552
10,012
17,783
3,985
4,245
(単位:百万円)
14年3月期
△
△
△
△
△
△
2,448
27,419
62,017
856
90,293
連結財務諸表作成の基本となる重要な事項
1 . 連結の範囲
(1)連結子会社の数 96社
主要会社名:「1.企業集団の状況」の「関係会社の状況」に記載しております。
〔新規〕
前連結会計年度においては本格的な営業を開始しておらず、重要性が低いため連結の範囲に含
めなかったSMB、ノム デュ コード、資生堂(中国)研究開発中心有限公司の3社を当連
結会計年度より連結の範囲に含めております。
〔除外〕
当連結会計年度においてアルマコワフュール及びアルマエステティックの2社を譲渡したため、
連結の範囲から除いております。また、㈱ル・ミュウ、ジョイコ、ジョイコカナダの3社はそ
れぞれ他の連結子会社と合併し消滅したため、連結の範囲から除いております。
(2)主要な非連結子会社の名称等
非連結子会社の数 3社
主要な非連結子会社:331インターナショナル
非連結子会社はいずれも本格的な営業を行っておらず、総資産、売上高、当期純損益及び利益
剰余金等は僅少で、連結財務諸表に重要な影響を及ぼしていないため、連結の範囲から除いて
おります。
2 . 持分法の適用
(1)持分法適用の関連会社数 6 社
主要会社名:㈱ピエールファーブルジャポン
〔新規〕
前連結会計年度においては本格的な営業を開始しておらず、持分法を適用していなかったプレスティ
ラックス(ノースアメリカ)及びサル デ フェットの2社を当連結会計年度より持分法適用の関連会社に
含めております。
当連結会計年度においてマンダラ及びマンダラスパアジアの2社は保有株式を株式交換により譲渡し
たため、持分法適用の関連会社から除いております。
(2)持分法を適用していない非連結子会社数 3社
持分法を適用していない非連結子会社はいずれも本格的な営業を行っておらず、当期純損益及
び利益剰余金等に及ぼす影響が僅少なため、持分法の適用から除いております。
3 . 連結子会社の事業年度等
在外連結子会社(資生堂インベストメント(アメリカ)を除く)、ボーテプレステージインターナ
ショナル㈱ならびに台資商事㈱の53社の決算日は12月31日、資生堂インベストメント(ア
メリカ)は1月31日、㈱資生堂インベストメントは2月末日であり、それ以外はすべて3月3
1日で当社と同一であります。
また、在外連結子会社、ボーテプレステージインターナショナル㈱、台資商事㈱ならびに㈱資
生堂インベストメントの55社については、連結子会社の決算日現在の財務諸表を採用してお
り、連結決算日との間に生じた重要な取引については、連結上必要な調整を行っております。
19
4 . 会計処理基準に関する事項
(1)重要な資産の評価基準及び評価方法
① 有価証券
その他有価証券
時価のあるもの……決算期末日の市場価格等に基づく時価法
(評価差額は全部資本直入法により処理し、売却原価は主として移動平均法により算定)
時価のないもの……主として移動平均法による原価法
② たな卸資産
当社は総平均法による原価法で評価しており、連結子会社は主として最終仕入原価法で評価
しております。
(2)重要な減価償却資産の減価償却の方法
① 有形固定資産
建物(附属設備を除く)は定額法、建物以外については主として定率法を採用しております。
なお、国内の主要な固定資産については、その資産の耐久度、陳腐化の程度及び特殊性を勘
案した独自の耐用年数(法定耐用年数を2∼3割程度短縮)を設定しております。
② 無形固定資産
主として定額法を採用しております。なお、定額法によって償却を実施している無形固定資
産の耐用年数は次のとおりであります。
営業権:国内…5年、海外…主として20年
商標権…主として10年
ソフトウェア…主として5年
従来、米国所在の子会社は、営業権及び商標権について耐用年数にわたり定額法により償却
を実施しておりましたが、当連結会計年度より、米国財務会計基準審議会基準書第 142 号「営
業権及びその他の無形固定資産」に基づき、営業権及び耐用年数が確定できない無形固定資
産は、償却を実施せず減損の判定を行うこととしております。この変更に伴う経常利益、税金
等調整前当期純利益に与える影響は軽微であります。
(3)重要な引当金の計上基準
① 貸倒引当金
当社及び国内連結子会社は、売上債権、貸付金等の貸倒損失に備えるため、一般債権につい
ては貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可能性を検討し、
回収不能見込額を計上しております。在外連結子会社は、主として特定の債権について回収
不能見込額を計上しております。
② 返品調整引当金
国内連結子会社(資生堂販売㈱、㈱エフティ資生堂、資生堂薬品㈱等)は、化粧品、医薬品
等の返品による損失に備えるため、過去の返品率及び将来の返品可能性を勘案して見積もっ
た損失見込額を計上しております。
③ 退職給付引当金
従業員の退職給付に備えるため、当連結会計年度末における退職給付債務及び年金資産の見
込額に基づいて計上しております。
過去勤務債務は、その発生時の従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数(10年)によ
る定額法により費用処理しております。数理計算上の差異は、主としてその発生時の従業員
の平均残存勤務期間以内の一定の年数(10年)による定額法により翌連結会計年度から費
用処理することとしております。
20
(4)重要な外貨建の資産又は負債の本邦通貨への換算の基準
外貨建金銭債権債務は、連結決算日の直物為替相場により円貨に換算し、換算差額は損益として
処理しております。なお、在外連結子会社等の資産及び負債は、各社の決算日の直物為替相場に
より円貨に換算し、収益及び費用は各社の会計期間に基づく期中平均相場により円貨に換算し、
換算差額は少数株主持分及び資本の部における為替換算調整勘定に含めております。
(5)重要なリース取引の処理方法
リース物件の所有権が借主に移転すると認められるもの以外のファイナンス・リース取引につい
ては、主として通常の賃貸借取引に係る方法に準じた会計処理によっております。
(6)その他連結財務諸表作成のための重要な事項
①消費税等の会計処理
消費税及び地方消費税の会計処理は、税抜方式によっております。
②自己株式及び法定準備金取崩等に関する会計基準
当連結会計年度から「企業会計基準第1号 自己株式及び法定準備金の取崩等に関する会計
基準」を適用しております。この変更に伴う当連結会計年度の損益に与える影響は軽微であ
ります。
なお、連結財務諸表規則の改正により、当連結会計年度における連結貸借対照表の資本の部及
び連結剰余金計算書については、改正後の連結財務諸表規則により作成しております。
③1株当たり情報
当連結会計年度から「企業会計基準第2号 1株当たり当期純利益に関する会計基準」及び
「企業会計基準適用指針第4号 1株当たり当期純利益に関する会計基準の適用指針」を適
用しております。この変更に伴う当連結会計年度の1株当たり当期純利益に与える影響は軽
微であります。
なお、同会計基準及び適用指針を適用して算定した、前連結会計年度の1株当たり当期純利
益及び1株当たり純資産については、注記事項(1株当たり情報)に記載しております。
5 . 連結子会社の資産および負債の評価
資本連結を行う際の連結子会社の資産および負債の評価については、全面時価評価法を採用し
ております。
6 . 連結調整勘定の償却
連結調整勘定の償却については、その個別案件ごとに判断し、20年以内の合理的な年数で償
却しております。なお平成11年3月31日以前の連結会計年度において発生した親会社の投
資勘定と連結子会社の資本勘定との相殺消去の結果生じた消去差額は、重要なものは連結調整
勘定として発生日以降5年間で均等償却しております。
7 . 利益処分項目等の取扱い
連結剰余金計算書は、連結会社の利益処分について、連結会計年度中に確定した利益処分に基
づいて作成しております。
8 . 連結キャッシュ・フロー計算書における資金の範囲
連結キャッシュ・フロー計算書における資金(現金及び現金同等物)は、手許現金、随時引き
出し可能な預金及び容易に換金可能であり、かつ、価値の変動について僅少なリスクしか負わ
ない取得日から3カ月以内に償還期限の到来する短期投資であります。
21
注記事項
(連結貸借対照表関係)
区
分
15年3月期
(平成 15 年 3 月 31 日)
14年3月期
(平成 14 年 3 月 31 日)
1.有形固定資産の減価償却累計額
243,761 百万円
229,429 百万円
2,361 百万円
――――
3,564 百万円
267 百万円
43 百万円
220 百万円
424,562 千株
6,252 千株
――――
――――
2.非連結子会社及び関連会社に対す
る主な資産及び負債
投資有価証券(株式)
その他の投資(出資金)
3.保証債務
4.当社の発行済株式総数
当社の保有する自己株式数
普通株式
普通株式
(連結損益計算書関係)
区
分
15年3月期
平成 14 年 4 月 1 日から
平成 15 年 3 月 31 日まで
14年3月期
平成 13 年 4 月 1 日から
平成 14 年 3 月 31 日まで
1.販売費及び一般管理費の主要
な費目及び金額
広 告 費
売 出 費
給料・賞与
退職給付費用
2.研究開発費
販売費及び一般管理費、並びに
売上原価に含まれる研究開発費
3.特別損失
金融資産評価損
投資有価証券評価損
出資金評価損
事業譲渡損
法令対応等たな卸資産償却費用
39,848 百万円
96,019 百万円
110,768 百万円
11,527 百万円
43,218 百万円
105,226 百万円
105,423 百万円
12,505 百万円
17,317 百万円
17,041 百万円
8,817 百万円
52 百万円
12,422 百万円
352 百万円
欧州でサロン事業を営む子会社
を譲渡したことに伴う損失
――――
――――
薬事法改正により義務づけられ
た「全成分表示」に対応していな
い製商品の回収、処分、ならびに
「ウシ等由来物」に関連する厚生
労働省の通知に基づく製商品の
回収、処分により発生したたな卸
資産償却費用
22
構造改革費用
当連結会計年度より実施してい
る経営改革の一環であり、在庫
を圧縮し良質化するために取り
組んでいるサプライチェーン改革
にあわせて、製商品の翌期以降
の販売見込を勘案の上、相応の
評価減を実施したことに伴い発
生したたな卸資産評価減
9,601 百万円
石けん製造を外部委託へ変更し
たことに伴う設備除却損
464 百万円
――――
(連結剰余金計算書関係)
区
15年3月期
平成 14 年 4 月 1 日から
平成 15 年 3 月 31 日まで
分
その他の利益剰余金減少高
14年3月期
平成 13 年 4 月 1 日から
平成 14 年 3 月 31 日まで
中国の会計制度に基づく中国子
会社の利益処分による剰余金取
崩高
同左
(連結キャッシュ・フロー計算書関係)
区
分
現金及び現金同等物の期末残高と
連結貸借対照表に掲記されている科
目の金額との関係
15年3月期
平成 14 年 4 月 1 日から
平成 15 年 3 月 31 日まで
(単位:百万円)
14年3月期
平成 13 年 4 月 1 日から
平成 14 年 3 月 31 日まで
(単位:百万円)
現金及び預金勘定
35,679
現金及び預金勘定
35,049
有価証券勘定
67,311
有価証券勘定
55,364
計
102,990
預金期間が3ヵ月を
超える定期預金
△
株式及び償還期間が
3ヵ月を超える債券等
現金及び現金同等物
23
計
90,413
預金期間が3ヵ月を
超える定期預金
△
53
△1,488
株式及び償還期間が
3ヵ月を超える債券等
△
66
101,103
現金及び現金同等物
90,293
398
(セグメント情報)
1. 事業の種類別セグメント情報
(単位:百万円)
1 5 年 3 月 期
(平成14年4月1日から平成15年3月31日まで)
化 粧 品 ト イ レ タ リ ー その他の
消 去 又
計
連
結
事
業事
業事
業
は 全 社
Ⅰ.売 上 高 及 び 営 業 損 益
売
上
高
(1) 外部顧客に対する売上高
(2) セ グ メ ン ト 間 の
内部売上高又は振替高
計
営
業
費
用
営
業
利
益
Ⅱ.資 産 、 減 価 償 却 費
及 び 資 本 的 支 出
資
産
減 価 償 却 費
資 本 的 支 出
481,867
69,216
70,165
621,250
3,752
485,620
429,556
56,064
852
70,069
67,293
2,775
47,133
117,298
114,368
2,930
51,738
672,988
611,217
61,770
316,465
12,719
16,565
42,622
2,670
1,363
109,848
7,549
9,588
468,937
22,939
27,517
(
(
(
(
-
621,250
51,738)
51,738)
38,960)
12,777)
621,250
572,257
48,993
194,465
52
112
663,403
22,992
27,630
(単位:百万円)
1 4 年 3 月 期
(平成13年4月1日から平成14年3月31日まで)
化 粧 品 ト イ レ タ リ ー その他の
消 去 又
計
連
結
事
業事
業事
業
は 全 社
Ⅰ.売 上 高 及 び 営 業 損 益
売
上
高
(1) 外部顧客に対する売上高
(2) セ グ メ ン ト 間 の
内部売上高又は振替高
計
営
業
費
用
営業利益又は営業損失(△)
Ⅱ.資 産 、 減 価 償 却 費
及 び 資 本 的 支 出
資
産
減 価 償 却 費
資 本 的 支 出
460,003
63,976
65,982
589,962
4,075
1,117
464,079
65,094
424,194
69,648
39,884 △ 4,554
46,383
112,365
109,399
2,966
51,576
641,538
603,242
38,296
317,689
13,160
13,848
112,848
7,460
21,402
479,478
23,544
36,731
48,940
2,924
1,480
(
(
(
(
-
589,962
51,576)
51,576)
38,851)
12,724)
589,962
564,390
25,572
184,562
46
69
664,040
23,591
36,801
(注)1. 事業区分の方法及び各区分に属する主要な製品の名称
事業区分は、内部組織管理上採用している区分によっております。
( 化 粧 品 事 業 ) 製品名:女性化粧品、男性化粧品、美容石けん、化粧用具
( ト イ レ タ リ ー 事 業 ) 製品名:石けん、ヘアケア製品、コスメ製品、生理用品、オーラルケア製品、
剃刃
(その他の事業) 製品名:理・美容製品、美容食品、医薬品、ファッショングッズ、
ファインケミカル
2. 営業費用のうち、消去又は全社の項目に含めた配賦不能営業費用の金額は当連結会計年度は、
12,777百万円、前連結会計年度は12,724百万円であり、その主なものは当社の内部監査室、企業
文化部、経営企画室、R&D戦略部等の管理部門に係る費用及び長期的な基礎研究費用等であり
ます。
3. 資産のうち、消去又は全社の項目に含めた全社資産の金額は当連結会計年度は194,465百万円、
前連結会計年度は184,562百万円であり、その主なものは、繰延税金資産、当社の金融資産(現
金及び預金、有価証券、投資有価証券)、管理部門に係る資産と建設仮勘定であります。
24
2. 所在地別セグメント情報
日
Ⅰ.売 上 高 及 び 営 業 損 益
売
上
高
(1) 外部顧客に対する売上高
(2) セ グ メ ン ト 間 の
内部売上高又は振替高
計
営 業 費 用
営 業 利 益
産
Ⅱ.資
469,170
45,385
65,749
40,944 621,250
16,963
486,134
433,409
52,724
293,607
8,806
54,191
51,966
2,225
69,048
4,019
69,769
67,620
2,149
70,164
389 30,178 ( 30,178)
41,333 651,429 ( 30,178) 621,250
36,662 589,658 ( 17,401) 572,257
4,671 61,770 ( 12,777) 48,993
36,116 468,937 194,465 663,403
日
Ⅰ.売 上 高 及 び 営 業 損 益
売
上
高
(1) 外部顧客に対する売上高
(2) セ グ メ ン ト 間 の
内部売上高又は振替高
計
営 業 費 用
営業利益又は営業損失(△)
産
Ⅱ.資
(単位:百万円)
1 5 年 3 月 期
(平成14年4月1日から平成15年3月31日まで)
アジア・
消 去 又
本ア メ リ カ欧
州
計
連
結
オセアニア
は 全 社
-
621,250
(単位:百万円)
1 4 年 3 月 期
(平成13年4月1日から平成14年3月31日まで)
アジア・
消 去 又
連
結
本ア メ リ カ欧
州
計
オセアニア
は 全 社
460,095
38,923
56,804
34,138 589,962
-
589,962
15,505
475,600
442,221
33,379
308,147
7,559
46,483
46,512
△ 28
78,874
4,174
60,978
59,397
1,581
57,500
548 27,787 ( 27,787)
34,686 617,749 ( 27,787) 589,962
31,321 579,452 ( 15,062) 564,390
3,364 38,296 ( 12,724) 25,572
34,956 479,478 184,562 664,040
(注)1. 国又は地域の区分の方法及び各区分に属する主な国又は地域
①国又は地域の区分の方法
地理的近接度による。
②各区分に属する主な国又は地域 ア メ リ カ : 米国・カナダ・ブラジル
欧 州 : フランス・イタリア・ドイツ等
アジア・オセアニア :
中国・台湾・オーストラリア等
2. 営業費用のうち、消去又は全社の項目に含めた配賦不能営業費用の金額は当連結会計年度
は、12,777百万円、前連結会計年度は12,724百万円であり、その主なものは当社の内部監査
室、企業文化部、経営企画室、R&D戦略部等の管理部門に係る費用及び長期的な基礎研究
費用等であります。
3. 資産のうち、消去又は全社の項目に含めた全社資産の金額は当連結会計年度は194,465百万
円、前連結会計年度は184,562百万円であり、その主なものは、繰延税金資産、当社の金融資
産(現金及び預金、有価証券、投資有価証券)、管理部門に係る資産と建設仮勘定でありま
す。
25
3. 海外売上高
(単位:百万円)
15年3月期
(平成14年4月1日から平成15年3月31日まで)
46,684
61,676
ア ジ ア・
オセアニア
45,807
7.5%
9.9%
7.4%
ア メ リ カ
海 外 売 上 高
連 結 売 上 高
連結売上高に占める
海外売上高の割合
欧 州
合 計
154,168
621,250
24.8%
(単位:百万円)
14年3月期
(平成13年4月1日から平成14年3月31日まで)
41,621
51,328
ア ジ ア・
オセアニア
39,355
7.0%
8.7%
6.7%
ア メ リ カ
海 外 売 上 高
連 結 売 上 高
連結売上高に占める
海外売上高の割合
欧 州
合 計
132,305
589,962
22.4%
(注)1.国又は地域の区分の方法及び各区分に属する主な国又は地域
①国又は地域の区分の方法
地理的近接度による。
②各区分に属する主な国又は地域
アメリカ :米国・カナダ・ブラジル 等
欧 州 :フランス・イタリア・ドイツ 等
アジア・オセアニア :中国・台湾・オーストラリア 等
2.海外売上高は、当社及び日本に所在する連結子会社の輸出高並びに日本以外の
国に所在する連結子会社の日本以外に対する売上高の合計額であります。
ただし、連結会社間の内部売上高は除いております。
(リース取引)
当社は、証券取引法第27条の30の6の規定に基づき電子開示手続きを行っております
ので記載を省略しております。
(関連当事者との取引)
該当する事項はありません。
26
(税効果会計)
1.繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別の内訳
(単位:百万円)
15年3月期
(平成15年3月31日)
繰延税金資産
減
価
償
却
費
9,517
未
払
費
用
2,574
未
払
事
業
税
等
939
賞 与 引 当 金 限 度 超 過 額
4,543
た
な
卸
資
産
・
貯
蔵
品
6,092
たな卸資産・固定資産等の未実現利益
7,439
退
職
給
付
引
当
金
25,264
繰
越
欠
損
金
8,786
金
融
資
産
評
価
損
8,586
そ の 他 有 価 証 券 評 価 差 額 金
1,686
そ
の
他
3,322
繰延税金資産小計
78,753
評価性引当額
繰延税金資産合計
繰延税金負債
買 換 資 産 圧 縮 積 立 金
減
価
償
却
営 業 権 及 び その 他 の 無 形 固定 資
そ
の
繰延税金負債小計
他
費
産
他
△
4,009
74,744
△
△
△
△
△
1,219
1,626
3,131
522
6,500
繰延税金資産の純額
68,243
2.法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率との間に重要な差異があるときの
当該差異の原因となった主要な項目別の内訳
(単位:%)
15年3月期
(平成15年3月31日)
法定実効税率
42.0
(調整)
受取配当金等永久に益金に算入されない項目
△
0.5
交際費等永久に損金に算入されない項目
1.6
連 結 調 整 に 関 わ る 一 時 差 異
△
14.8
評
価
性
引
当
額
0.9
そ
の
他
△
0.7
税効果会計適用後の法人税等の負担率
28.5
3.繰延税金資産及び繰延税金負債の税率変更に伴う修正額
地方税法の改正(平成16年4月1日以降開始事業年度より法人事業税に外形標準課税を導入)
に伴い、当社及び国内連結子会社の繰延税金資産及び繰延税金負債の計算に使用した法定
実効税率については、当連結会計年度末における一時差異等のうち平成16年4月以降に解
消が予定されるものは改正後の税率によっております。
この税率変更が当連結会計年度末の繰延税金資産の金額(繰延税金負債の金額を控除した
金額)及び当期純利益に及ぼす影響は軽微であります。
27
(有価証券)
1.その他有価証券で時価のあるもの
種 類
連結貸借対照表計上額が
取得原価を超えるもの
連結貸借対照表計上額が
取得原価を超えないもの
(1)株 式
(2)債 券
その他
(3)その他
小 計
(1)株 式
(2)債 券
社 債
その他
(3)その他
小 計
(単位:百万円)
15年3月期
14年3月期
(平成15年3月31日)
(平成14年3月31日)
連結貸借
連結貸借
取得原価 対照表
差 額 取得原価 対照表
差 額
計上額
計上額
2,376
3,598
1,222
5,472
7,890
2,418
合 計
4,256
6,632
11,098
4,275
7,874
9,737
18
1,241
△ 1,360
1,393
6,865
13,844
1,393
9,284
11,447
0
2,418
△ 2,397
145
5,536
12,363
29,144
35,777
138
5,487
8,369
23,732
31,606
△7
△ 49
△ 3,993
△ 5,411
△ 4,170
146
12,494
26,484
33,350
127
9,513
21,088
30,373
△ 18
△ 2,980
△ 5,395
△ 2,977
2.当連結会計年度中に売却したその他有価証券
15年3月期
平成14年4月 1日から
平成15年3月31日まで
売却益の 売却損の
売却額
合計額
合計額
△ 135
20,015
317
(単位:百万円)
14年3月期
平成13年4月 1日から
平成14年3月31日まで
売却益の 売却損の
売却額
合計額
合計額
16,741
412
△ 728
3.時価のない主な有価証券の内容及び連結貸借対照表計上額
(単位:百万円)
種 類
15年3月期
14年3月期
(平成15年3月31日)
(平成14年3月31日)
(1)その他有価証券
非上場株式
非上場外国債券
公社債投信
非上場内国債券
マネー・マネージメント・ファンド
フリー・ファイナンシャル・ファンド
(2)子会社及び関連会社株式
子会社株式
関連会社株式
17,576
4
13,509
9
42,308
8,004
8,145
935
6,793
509
47,004
496
1,864
751
2,813
4.その他有価証券のうち満期があるものの今後の償還予定額
種 類
(1)債券
国債・地方債等
社債
その他
(2)その他
合 計
15年3月期
(平成15年3月31日)
1年超
5年超
1年以内
10年超
5年以内 10年以内
10
20
3,500
2,416
5,946
27
125
1,151
1,304
2
2,000
1,742
3,744
28
-
(単位:百万円)
14年3月期
(平成14年3月31日)
1年超
5年超
1年以内
10年超
5年以内 10年以内
1,500
6,859
8,359
276
1,301
500
2,078
2
400
4,111
4,513
500
500
(デリバティブ取引)
当社は、証券取引法第 27 条の 30 の 6 の規定に基づき電子開示手続きを行っておりますので、記載を省略
しております。
(退職給付)
1.採用している退職給付制度の概要
当社および国内連結子会社は、確定給付型の制度として、厚生年金基金制度、適格退職年金制度および退
職一時金制度を設けております。また、従業員の退職等に際して、支払時に退職給付費用として処理する
割増退職金等を支払う場合があります。
なお、一部の在外連結子会社でも確定給付型の制度を設けております。
主な制度としては、当社および国内連結子会社36社が加入する資生堂厚生年金基金があります。また、
退職一時金制度は19社が有しております。
2.退職給付債務に関する事項
(単位:百万円)
15年3月期
14年3月期
(平成15年3月31日) (平成14年3月31日)
イ. 退職給付債務
△280,306
△238,383
ロ. 年金資産
140,028
154,843
ハ. 未積立退職給付債務(イ+ロ)
△140,278
△83,540
ニ. 会計基準変更時差異の未処理額(注)2
1,257
1,471
ホ. 未認識数理計算上の差異
97,019
38,490
ヘ. 未認識過去勤務債務(債務の減額)(注)3
△20,057
△22,479
ト. 連結貸借対照表資産計上額(注)2
△1,234
△1,228
チ. 退職給付引当金(ハ+ニ+ホ+ヘ+ト)
△63,294
△67,285
(注)1.厚生年金基金の代行部分を含めて記載しております。
2.台湾退職金会計制度に基づく台湾子会社の計上額であります。
3.過去勤務債務の発生要因
(1)平成 12 年 9 月資生堂厚生年金基金の予定利率および換算率の引き下げについての規約改正を
行ったことにより過去勤務債務(債務の減額)が発生しております。
(2)平成 12 年 3 月の厚生年金保険法の改正に伴い、平成 13 年 11 月資生堂厚生年金基金の代行部
分に係る支給開始年齢の引き上げについての規約改正を行ったことにより過去勤務債務(債
務の減額)が発生しております。
(3)当社および国内連結子会社の一部において、平成 13 年 11 月資生堂厚生年金基金の規約改正
を行い、退職金制度を従来の給与を基礎とする制度から、資格に応じたポイントを付与する
制度に変更しております。これに伴い、過去勤務債務(債務の減額)が発生しております。
4.当社および国内連結子会社は、資生堂厚生年金基金制度については原則法を採用し、その他の制
度については簡便法を採用しております。
29
3.退職給付費用に関する事項
(単位:百万円)
15年3月期
14年3月期
平成14年4月 1日から 平成13年4月 1日から
平成15年3月31日まで 平成14年3月31日まで
イ. 勤務費用(注)1.2.3
11,465
13,164
ロ. 利息費用
6,953
6,978
ハ. 期待運用収益
△6,138
△6,150
ニ. 会計基準変更時差異の費用処理額(注)4
101
100
ホ. 数理計算上の差異の費用処理額
4,116
2,641
ヘ. 過去勤務債務の費用処理額(注)5
△2,421
△1,336
ト. 退職給付費用(イ+ロ+ハ+ニ+ホ+ヘ)
14,078
15,398
(注)1.厚生年金基金に対する従業員拠出額を控除しております。
2.簡便法を採用している場合の退職給付費用は、
「イ.勤務費用」に計上しております。
3.割増退職金および退職一時金の引当金を超過する額は、
「イ.勤務費用」に計上しております。
4.台湾退職金会計制度に基づく台湾子会社の当連結会計年度の費用処理額であります。
5.
「2.退職給付債務に関する事項」
(注)3に記載の過去勤務債務に係る当連結会計年度の費用
処理額であります。
4.退職給付債務等の計算の基礎に関する事項
(資生堂厚生年金基金制度)
15年3月期
平成14年4月 1日から
平成15年3月31日まで
期間定額基準
14年3月期
平成13年4月 1日から
平成14年3月31日まで
同左
ロ. 割引率
2.5%
3.0%
ハ. 期待運用収益率
4.0%
同左
ニ. 過去勤務債務の額の処理年数
10年(定額法により、費用処
理することとしております。)
同左
ホ. 数理計算上の差異の処理年数
10年(定額法により、翌連結
会計年度から費用処理すること
としております。)
同左
イ. 退職給付見込額の期間配分方法
(継続企業の前提)
該当する事項はありません。
30
(1株当たり情報)
15年3月期
14年3月期
平成 14 年 4 月 1 日から
平成 13 年 4 月 1 日から
平成 15 年 3 月 31 日まで
平成 14 年 3 月 31 日まで
円
1株当たり純資産額
銭
円
844.74
1株当たり純資産額
銭
817.95
1株当たり当期純利益
57.99
1株当たり当期純利益
潜在株式調整後1株当たり当期純利益
57.97
潜在株式調整後1株当たり当期純利益
△54.64
当期純損失を計上している
当連結会計年度から「企業会計基準第2号
1株当たり
ため、記載しておりません。
当期純利益に関する会計基準」及び「企業会計基準適用
指針第4号
1株当たり当期純利益に関する会計基準
の適用指針」を適用しております。
同会計基準及び適用指針を適用して算定した、前連結会
計年度の1株当たり情報は、以下のとおりであります。
円
1株当たり純資産額
1株当たり当期純利益
銭
817.81
△54.85
潜在株式調整後1株当たり当期純利益
前連結会計年度は当期純損失を計
上したため、記載しておりません。
(注)1株当たり当期純利益及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益の算定上の基礎は、以下のとおりであり
ます。
15年3月期
平成 14 年 4 月 1 日から
平成 15 年 3 月 31 日まで
1株当たり当期純利益金額
当期純利益(百万円)
24,495
普通株主に帰属しない金額(百万円)
165
(うち利益処分による役員賞与金)
(102)
(うち中国子会社の利益処分による
(63)
剰余金取崩高)
普通株式に係る当期純利益(百万円)
24,330
期中平均株式数(千株)
419,579
潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額
当期純利益調整額(百万円)
−
普通株式増加数(千株)
107
(うち自己株式方式によるストックオプ
(107)
ション(千株))
希薄化効果を有しないため、潜在株式調整後
1株当たり当期純利益の算定に含めなかっ
た潜在株式の概要
新株予約権
(新株予約権の数 637 個)
31
5.生産、受注及び販売の状況
(1)生産実績
事業の種類別セグメントの名称
15年3月期
平成14年4月 1日から
平成15年3月31日まで
金 額
(単位:百万円)
14年3月期
平成13年4月 1日から
増減率
平成14年3月31日まで
金 額
%
業
116,169
116,831
△ 0.6
トイレタリー事業
26,398
28,757
△ 8.2
そ の 他 の 事 業
9,663
10,591
△ 8.8
156,181
△ 2.5
化
粧
品
事
合
計
152,231
(注)1.金額は製造原価ベースで記載しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)受注状況
資生堂グループ製品については受注生産を行っておりません。また、OEM等による受注
生産を一部実施しているものの金額は僅少であります。
(3)販売実績
事業の種類別セグメントの名称
15年3月期
平成14年4月 1日から
平成15年3月31日まで
金 額
(単位:百万円)
14年3月期
平成13年4月 1日から
増減率
平成14年3月31日まで
金 額
%
業
481,867
460,003
4.8
トイレタリー事業
69,216
63,976
8.2
そ の 他 の 事 業
70,165
65,982
6.3
589,962
5.3
化
粧
品
事
合
計
621,250
(注)上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
32
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