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楠 昌司
地球温暖化予測と影響評価研究の連携 楠 昌司 KUSUNOKI Shoji 気象研究所、日本 Meteorological Research Institute (MRI), Japan 気候研究部 Climate Research Department 2012年推廣先進農業技術因應氣候變遷中日研討會議、2012年12月18-19日、台北、台湾 1 目次 1. 現在と過去の気候 2. 気象研究所20km格子 全球大気模式 3. 将来予測 4. 影響評価研究者との連携 2 現在と過去の気候 3 気温変化 寒 IPCC第4次報告書(2007) :1979-2005年変化傾向 暖 4 降水量変化 年降水量: 1901-2005 減 IPCC第4次報告書 (2007) 増 5 豪雨変化 IPCC第4次報告書 (2007) 1951-2003 減 増 6 台湾 気温変化 1900 1897-2008年変化 1950 2000 +0.8度/100年 台灣中央気象局 http://www.cwb.gov.tw/V7/index.htm 7 台湾 降水量変化 1900 1897-2008年変化 1950 2000 減少傾向 台灣中央気象局 http://www.cwb.gov.tw/V7/index.htm 8 台湾 大豪雨変化 日雨量 200mm以上 日 数 近年 増加傾向 1910 1950 2010 許晃雄、陳正達、盧孟明、陳永明、周佳、呉宜昭等,2011: 臺灣氣候變遷科學報告2011。行政院國家科學委員會,362頁。 9 颱風 発生数 気候値 1981-2010年 6 2012年 個4 数 2 0 1 2 3 台灣中央気象局 4 5 6 7 8 月 9 10 11 12 10 颱風 発生数 台灣中央気象局 11 颱風 台灣上陸数 颱風 発生数 台灣中央気象局 12 台灣上陸数/発生数 台灣中央気象局 13 気象研究所20km格子 全球大気模式 14 時段切片模擬 Time slice experiments 大気海洋結合 模式 CMIP3 AOGCM 高解像度全球 大気模式 雲解像區域 模式 20km mesh 5km, 2km, 1km mesh 100-270km mesh A1B scenario Atmos phere Predicted SST 200-50km mesh SST=Sea Surface Temperature海面水温 境界 条件 SST SST Ocean Atmos phere 21世紀末 境界条件 海面 水温 現在 近未来 年 1979-2003 2015-2039 2075-2099 15 地球模擬計算機 Earth Simulator 50 meter 2002-2009 Node (8 CPU) 65 meter Magnetic Disks NEC SX-6 Nodes: 640, CPUs: 5120 Peak performance: 40 Tera flops Crossbar switch 16 http://www.es.jamstec.go.jp/esc/jp/ES/index.html 地球模擬計算機2 Earth Simulator 2 NEC SX-9/E March 2009~ Node: 160, 1 Node = 8 CPU Peak performance : 131 Tera Flops http://www.jamstec.go.jp/es/en/es2/index.html 17 Earth Simulatorを使用した 全日本温暖化研究 年 2002 2006 2007 共生 project 2011 2012 2016 創生 project 革新 project 2013 貢献 IPCC 4次 報告 貢献 IPCC = Intergovermental Panel on Climate Change IPCC 5次 報告 18 高解像度大気模式の特徴 長所 1.高解像度化 2.計算時間節約 3.現在実験の海面水温に誤差無し 4. 區域模式によるDownscaling必要無しの場合有り 短所 1. 海が無いー>海面上昇計算不可 2. 大気海洋相互作用無し 3. 計算期間が限定 19 20-km格子大気模式 必要性 1.微細地形性の豪雨の再現 2.颱風の微細構造の再現 3.梅雨の再現 4.影響評価研究者が高解像度を要求 20 地形 現実 60km 20km 120km 180km 21 東西断面 阿里山 現実 経度 22 Forecast: 36-hour Observation 20-km Model Typhoon 2003-10 Murakami, H. (2005) 60-km Model Initial time:00UTC 6 Aug. 2003 Valid time:12UTC 7 Aug. 2003 23 20-km global model 24 Typhoon by 5-km and 2-km RCM 25 台湾襲撃颱風 26 降水量 6月 観測 梅雨 GPCP 2.5 GPCP 1.0 CMAP 2.5 TRMM 0.5 20km 60km 模式 120km 180km 27 将来予測 28 降水量 変化 1月 現在:1979-2003 将来:2075-2099 3月 2月 増 減 4月 29 降水量 変化 5月 現在:1979-2003 将来:2075-2099 7月 6月 増 減 8月 30 降水量 変化 9月 現在:1979-2003 将来:2075-2099 11月 10月 増 減 12月 31 経度平均:東経120-122 32 季節進行 観測 模式 現在 緯度 模式 将来 月 変化 1月 6月 12月 33 颱風 風速 全球 強度増加 将来 2075-2099 現在 1979-2003 中心からの距離 34 颱風 降水 全球 降水 増加 将来 2075-2099 現在 1979-2003 中心からの距離 35 颱風の発生数 観測 1979-2003 模式現在 1979-2003 85 83 -20% 模式将来 2075-2099 67 36 降水強度変化 増 減 37 旱魃可能性変化 増 減 38 影響評価研究者 との連携 39 日本の状況 気象研究所 東京大学/国立環境研究所/ 海洋研究開発機構(JAMSTEC) 全球模式 MRI-CGCM MRI-AGCM(20km) 全球模式 MIROC 温暖化予測情報 影響評価・適応策・緩和策研究者 防災、水資源、灌漑、農業、林業、漁業、保険 40 気象研究所20km格子 全球大気模式 日本国内提供先 組織 京都大学防災研究所 分野 日本国内防災 土木研究所 世界河川洪水 国土技術政策総合研究所 日本国内河川計画 農村工学研究所 農業、灌漑、水資源 利根川河川管理事務所 利根川河川管理 41 再現期間100年に対応する 年最大河川流量の変化比率 近未来気候 2015-2039 100年確率年最大 流量の変化比率 京都大学 立川他(2009) 増 世紀末気候 2075-2099 100年確率年最 大 流量の変化比率 入力=気象研究所20km格子全球大気模式 減 42 極端河川流量変化 2075-2099 再現期間50年最大日流量 増 土木研究所(2011) 入力=気象研究所20km格子全球大気模式 減 43 氣候變遷研究聯盟-氣候變遷實驗室 Consortium for Climate Change Study, CCliCS 気象研究所 20km格子 全球大気模式 許晃雄、陳正達、盧孟明、陳永明、周佳、呉宜昭等,2011: 臺灣氣候變遷科學報告2011。行政院國家科學委員會,362頁。 44 台湾気候変化 結語 1. 2. 3. 4. 5. 6. 4月降水量減少 夏季北部で降水量増加 豪雨増加 旱魃増加 颱風強化 颱風発生数減少 45 謝謝 Thank you 46