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参考資料[3]:MICE国際競争力強化委員会 第3回企画小委員会議事録

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参考資料[3]:MICE国際競争力強化委員会 第3回企画小委員会議事録
参考資料3
MICE 国際競争力強化委員会 第 3 回企画小委員会
議事録
日時:平成 25 年 5 月 10 日
金曜日 15 時 00 分~17 時 00 分
場所:中央合同庁舎 3 号館 8 階
国際会議室
出席者:
【委員長】
玉井 和博
立教大学観光学部特任教授
【委員】
赤岡 謙
横浜市観光コンベンション振興部長
新井 立夫
日本コンベンションサービス㈱執行取締役
川島 久男
川島アソシエイツ代表
澤田 博之
東日本旅客鉄道(株)観光戦略室長
座間 久徳
㈱JTB グローバルマーケティング&トラベル代表取締役社長
柴田 淳司
福岡市観光コンベンション部長
十河 慎一
東京都観光部長
東條 秀彦
大阪観光コンベンション協会 MICE シニアディレクター
徳永 清久 (株)プリンスホテル執行役員(品川・高輪地区統括総支配人)
根子 俊彦
(公財)札幌国際プラザ企画事業部長
福本 啓二
(独)国際観光振興機構理事
山本 牧子
MPI Japan 会長
【オブザーバー】
米谷 光司
外務省大臣官房広報文化外交戦略課長
㈹根来恭子
文部科学省大臣官房国際課課長補佐
吉田耕一郎
経済産業省商務情報政策局参事官
【事務局】
志村観光庁次長
加藤観光庁審議官
河野観光庁総務課長
高見観光庁参事官
1.開会
„
開会挨拶(志村次長)
2.資料説明(高見参事官)
3.委員会メンバーによる意見交換(各委員)
徳永委員
・ CBとホテルの連携がないという指摘はそのとおり。広島と軽井沢、東京のホテルでの
経験があるが、全く連携ができていない。
・ ウェディングに重点を置いているホテルがあることも確かだが、プリンスホテルはMI
CEに重点を置きたいと思っている。
・ 開催が決定した後で情報が入ってくるが、その前に情報がほしい。
・ ホテルの MICE パッケージについては、1泊3食で 29000 円×人数といった商品をす
でに始めている。
・ 宿泊と宴会で担当を分けることなく、一人で担当している。
東條委員
・ 大阪では誘致の段階からCBとホテルが組むことが多い。
・ 大型の国際会議案件がくれば、CBが事前説明会を開き、ホテルとコンベンション施設
に情報を共有する。
・ 競合する場合は、ホテル間で調整をしてもらう必要がある。
・ 特にインセンティブの場合は、1週間以内に回答を求められることも多く、誘致が決ま
ってからでは遅い。
十河委員
・ 我々東京都は行政なので個々の案件に深くかかわっているわけではないが、東京観光財
団(TCVB)から聞く限り、ホテルとの情報交換はしているとのこと。海外から問い
合わせがあった際には、ニーズに合致したホテルをピックアップして情報提供を行って
いる。特に、大規模な国際会議では誘致の段階からホテルと調整しながら進めている。
・ また、ホテル内のワンストップサービスはなされているとの話があったが、業界全体と
しては宿泊と宴会部門の一体化はなかなか進んでいないと聞いている。
・ 具体的な誘致の案件のみならず、常日頃から情報を共有していくことが大事。
徳永委員
・ 情報共有についてはぜひよろしくお願いしたい。
・ 過去の会議案件でもいいので、情報共有してほしい。過去に東京で開催された会議案件
が再び東京で開催されることもあると思う。
山本委員
・ ホテル間の連携という点については、プリンスホテルは都内でも複数あるので連携も可
能だが、通常は 300 室クラスの単体のホテルが多い。そのような場合の連携は難しいの
ではないか。
徳永委員
・ 実際、ホテル間の連携が一番できていないところだと考える。
山本委員
・ 東京はエリアとして広すぎるので、京都、大阪、福岡等の方が取り組みやすいかもしれ
ない。
・ 案件があればまずは直接話しあってはどうか。Face to Face で話せると話が早い。
・ ホテルに対し他のホテルから声をかけても競合なので相手にされにくい。間にCBに入
ってもらえるとありがたい。
徳永委員
・ ホテル事業者間の連携が弱い。玉井先生のご尽力によりGM会などもあるが、なかなか
難しい。何か案件があったときに集まるのではなく、常日頃からMICEをやりたいと
ころが集まるのが良い。
座間委員
・ MICEの開催地が決まっていく過程はCBが中心となっており、DMCは途中から入
っていくケースが多い。やりたいところが集まって一定の情報を共有するのはできるか
もしれないものの、民間は競合しているので、原則、情報をオープンにするのは難しい
のではないか。正当な競争が担保される必要はある。
・ まずは、デスティネーションとして日本を選んでもらうことが重要であり、その次にど
の都市で開催するかという議論なのではないか。
根子委員
・ 札幌の例を紹介したい。誘致案件については、CBがいくつかのホテルに声をかけ、提
案をもらって主催者とつなぐ、ということをしている。
・ また、ホテルの協議会を立ち上げており、その中にコンベンション部会がある。毎月集
まり、ホテルの稼働率まで情報共有しているが、そのような事例はあまりないのではな
いか。
・ また、民間が主体となったNPO法人もあり、その会員は約 100 社。Korea MICE Expo
には共同出展する等、連携ができている。このような形態はあまり例がなく、NPOの
代表者は、昨日も横手で講演に招かれている。新潟や金沢でも同様の動きがあり、中規
模都市は横の連携が図りやすいかと思うので、先進事例にしていけたらと考えている。
新井委員
・ 誘致にあたってのPCOの活用について、皆さんが思っている関わり方とは別の次元の
話をしたい。JCSの中で、MCIとのジョイントベンチャーを立ち上げているが(注:
MCI―JCS
JAPAN)、MCIの他の海外オフィスから先生へのアプローチを
頼まれることがある。日本のドクターには、学会等のアジアチャプターのボードメンバ
ーになっている人が多い。PCOは、主催者とのつながりが強いため、例えば、シンガ
ポールがビッドを提出する際にボードメンバーである日本の先生への働きかけをして
ほしいというリクエストが多い。
・ その逆も可ということ。PCOのネットワークを使って、他国に後押しを頼むことも有
効である。予算書や提案書の作成を手伝うことも大事だが、一番大事なのは勝つことな
ので、勝つことに直結する方向でPCOは協力ができる、ということを申し上げたい。
柴田委員
・ 福岡の協議会(FDC)について資料5でご紹介いただいたが、このFDCは本来、市
の成長戦略を検討・推進するために作られた組織であり、4 月 17 日に中間報告を行っ
たところである。MICEについては、来年度、MICEのワンストップサービスを提
供できる組織を立ち上げる予定。CBとは全く別の組織を立ち上げてはという意見も出
た。関係企業団体をいかに巻き込んでいくかが課題。
赤岡委員
・ 横浜は東京よりも連携がそれなりにできている。
・ CBの財政面について資料6で取り上げていただいているが、組織体制の強化について
も示唆してほしい。CBは公営財団法人であり、現在、市には 50 ほど財団があるが、
この組織形態のまま、強化していくことは難しい。現在のCBも活発的に動いているわ
けではないが、もっと働くインセンティブが必要なのではないかと思う。
高見参事官
・ 組織形態については我々の準備不足で手が回らなかったのが実態。聞きかじりベースだ
が、二つほど紹介したい。一つは、パプリックだが、実際には産業界が主導しているパ
ターン。もう一つは委託。いわゆるコントラクター形式。
澤田委員
・ MICE ICカードについて、他国の事例を資料5でご紹介いただいたが、ICカー
ドの全国共通化といい、電子マネーといい、日本の方が進んでいる。付帯施設への導入
働きかけを、個別 MICE を契機に進めるかどうかだけの問題。
・ それよりも、資料5の2頁の民間事業者間の図式を見ていて、国とJNTOが入ってい
ないのをどう捉えたらよいのか。個別の会議誘致・開催のメリデメのみならず、国や都
市の競争力強化を認識した上で、産学官で適切な役割分担を考える必要がある。
・ 観光では、民間だけでなく自治体や広域機構も中心になって取組み、それぞれがメリッ
トを享受する流れができつつあるが、MICEでも同様のことができるはずではないか。
都市や CB が前のめりにやっていけないのであれば、国の錦の御旗が必要なのではない
か。そのためにも夏に策定される我が国の成長戦略において、MICEを国として強力
に推進していくという方針を明示してほしい。
・ NCB としてのJNTOの位置付けをしっかりしていく、ということも重要。
川島委員
・ この委員会は、国際競争力の強化という観点で話している。資料には、MICEは科学
技術の振興に寄与する、とあるが、正しくは、学術全般の振興に寄与するものである。
産業クラスターを形成するうえでも、国が成長戦略の一環としてMICE誘致を働きか
けていくことが重要。
・ アンバサダープログラムについては、資料6の政策課題4の大学のサポート環境整備と
関連すると思うが、欧米では大学にコンフェレンスサービスがあり、会議を開催しやす
い環境にある中でアンバサダープログラムが回っている。一方、日本の主催者はやる気
をそがれている。資料の図式も、アンバサダーのベネフィットについてはなんら記載さ
れていない。このようなやる気をそがれた状況であれもこれもと役割を期待されても無
理。日本でアンバサダープログラムを機能させるには、CBのノウハウを高め、大学の
事務局サービスの強化等がセットであるべき。
・ ユニークベニューについては、例えば三菱が素晴らしい施設をもっているが、グループ
内の利用に限られており、一般人は使用できない。三井も同様で、旧財閥系にはいろい
ろ優れた施設があるが一般には利用できていない現状がある。経済界からオープンにす
るよう働きかけることも必要では。海外では、ユニオンバンクがスイスに素晴らしいコ
ンベンション施設をもっており、国際会議でも利用することができる。
・ ステークホルダー間の連携については、各団体がバラバラに存在しており、懇親目的の
活動が多く、提言を発信したり研修システムを持つまでに至っていない。
・ 例えば英国PCO協会-ABPCOは、130のホテルと連携し、Free Wi-Fi の設備が
整っているホテルをウェブサイトでPRしている(コンフェレンス・クラウド・キャン
ペーン)。他にも、オランダからICCAのスタッフを呼び、DB活用のセミナーを実
施している。
東條委員
・ 自分が諮問委員をしている海外の組織(Korea MICE Association)があるが、業界内の
意見の調整やインターンシップを海外へ送る等、積極的に活動している。そこは政府が
入っており、政府系のCB、その下に9つの地方CBと9つのコンベンションセンター、
60のPCO、75のサービスプロバイダー、日本には無い13のMICE関連のシン
クタンク-計 150 のメンバーがいる。先日も 1000 名クラスの総会を開催した。高校や大
学の啓蒙にも力を入れている。MICEの振興のためには、5 年先、10 年先を見据えた、
このような組織が必要なのではないか。
新井委員
・ 国としては、MICEの戦略的活用が最も重要なのでは。そのために具体的アクション
を提案したい。まずは、ボードメンバーに日本の研究者を送り込むこと。日本は政府レ
ベルで開発銀行等に送っている事例もあるが、韓国は民間レベルでもこうした動きに力
を入れている。また、これはアンバサダープログラムと表裏一体。国が支援をしてボー
ドメンバーになるような方々に、今度はアンバサダーになっていただいて、国のために
会議を誘致してもらうということはどうか。
福本委員
・ 資料6の 11 頁にも記載されているJNTOと都市との情報共有について、皆さんの意
見を聞きたい。JNTOには、日本でもっとも多くの国際会議のデータが蓄積されてい
ると自負しており、実際そうあるべき組織でもある。しかし、その情報は、CBやホテ
ルからJNTOのみに対して情報提供していただいた情報であり、個別の情報は他所に
流さないという前提でもらっているものである。情報共有には、メリットとデメリット
の双方がある。情報を開示した方が良いのか否か、CBの方の意見を聞きたい。
根子委員
・ 正直なところ、国際会議情報は絞り込んで情報提供していただく方がありがたい。スク
リーニングが不十分な情報、例えば、規模的に合わない情報をもらうより、地元の大学
にキーパーソンがいる等、より可能性の高い情報に絞ってもらった方が効率的。
・ 情報開示はデメリットの方が大きい。ピンポイントの方がありがたい。
東條委員
・ 私も同意見。勝てる見込みのある案件の情報を開示することで、ビッド勝率を上げるこ
とができる。CBとしては、幅広に情報をもらったとしても、プロポーザルが書きにく
い。
・ 但し、大阪では、過去の案件-すでに大阪で開催した案件-については、国内、海外とも、
極力情報開示している。これをパートナーシップマーケティングと呼んでいる。
川島委員
・ 国の本来の役割は、初期の需要喚起である。例えば昨年IMF・世銀総会を開催したこ
とは非常に刺激になった。国として積極的に会議を誘致することも重要。
赤岡委員
・ 観光庁だけでなく、他省庁にお願いすることも多いのではないか。新規でなくとも既存
の制度の特例を設けるといった取組も重要。例えば通関の手続きや、道路における広告
の規制緩和等、オール・ジャパンで取り組んでほしい。
高見参事官
・ 規制緩和については、具体的に困っていることやニーズを教えて頂きたい。総論として
規制緩和が必要だという話はよく聞くが、各論で具体的な事例をあげていかないと対応
は難しい。
・ 関係省庁に働きかけていくことが重要だ、という点はおっしゃるとおり。取り組んでい
きたい。
根子委員
・ MICEに関する全般的な機運の醸成がより一層必要。日本全体の大きな動き-MIC
E Yearのような例も含め、国として勢いをつけてほしい。
福本委員
x
MICE誘致に当たっては、市長の熱意など、自治体のトップを含めた取組が重要。
都市の中でMICEの優先順位を上げていただき、先進的な都市が出てくるよう、よ
ろしくお願いしたい。
以上
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