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財産管理分野の結果と見直し
外部評価結果 総合評価(目標・経費節減) 09 B(b・b) 財産管理分野 外部評価結果 1 公有地の先行取得によって購入された土地開発公 社の土地は、件数、面積とも大幅に減ってきている。 また、本年度の買取はなかったものの、借り換えにより 金利負担は減少しており、土地開発公社の経営健全 化の目標に対して一定の評価はできる。 評価の 視点 見直し内容 国の「土地開発公社経営健全化計画」に基づき、 区による土地開発公社保有地の買戻し目標を達成 し、土地開発公社の経営状況を改善するために継続 して努力する。 2 土地開発公社により、多くの土地を先行取得させた 区が政策上必要とする土地の取得にあたって、土 結果、そうした公有地について、借り換え等を行いな 地開発公社に委託し先行取得することに関しては、 がら買い取りを行っている。そもそも論になってしま 一定の意義があり成果を上げてきた。区が計画的に い、今できることは少ないが、今後のためにもこうした 買戻しのできない時期もあったが、平成13年以降は 事態となっていることを検証しておくことが必要であ 分野の目 「経営健全化計画」に基づき、買戻しの目標は達成し る。国の法律や政策についていけば大丈夫ということ 標に対す てきている。 にならないことを十分認識していただきたい。 る成果の 今後の土地取得にあたっては、土地開発公社が先 行取得する必要性について、関係部署と充分な検討 評価 をおこない、買取りの目的を具体的に示すこととする。 3 中野区施設白書が作成され、施設保全の成果があ がっているが、ライフサイクルコストの視点にたった中 長期の施設管理の実行には至っていない。 今後増大するライフサイクルコストに対応するため、 適正な施設規模や配置検討、施設使用年数の見直 し等を含め、施設改修・改築計画を策定するととも に、計画的な財政調整基金の積み立てにより、的確 な施設整備・運営を進めることとしている。 4 平成19年度の区保有建築物耐震化工事目標は達 成されたと評価できる。 平成19年度に策定した「中野区区有施設耐震改 修計画」に基づき、着実に改修工事を進めていく。 5 ユニバーサルデザインによる維持保全が進められて おり、ランニングコストについては、おおむね目標を達 成してきている。入札制度などの近代化をより進めて 頂きたい。 コストの増大は、事業数の増加に伴い区民一人あた りの事業費が上がっているものであり、㎡あたり等の単 位あたりの整備コストが上がっているものではない。 入札制度については、平成19年12月に「中野区入 札・契約制度改革基本方針」を策定し、20年度から 総合的に優れた事業者を選定する入札方式(総合 評価方式)を試行している。21年度からはすべての工 事を対象として実施の予定である。 また、「改革基本方針」に基づき、他にも企画提案 型設計・施行一括発注方式、マネジメント技術活用 方式を20年度より採用している。電子入札についても 20年度中に導入予定である。 6 分野のコストは毎年増大しており、入札制度の改善 やVE提案等による積極的な取り組みも遅れている。 事業の効 率的な実 施に対す 7 本庁舎の維持(保全)と設備更新の全体的プランが る評価 本庁舎は「新しい中野をつくる10か年計画」に基づ 明確になっていないと思われる。 き、中野駅周辺まちづくりと一体となって移転整備す ることとしている。駅周辺まちづくりの全体スケジュー ルに合せて、本庁舎の維持保全と設備更新を行って いく。 8 エネルギー・コストの節約(または削減)について、具 体的方向性が不明のように思われる。電気エネル ギーを節約するにも、使用量の目標値やコスト削減の 目標値の設定が必要ではないのか。 エネルギーコストの削減は当分野だけではなく、全 庁的な取り組みとして本庁舎の環境マネジメントシス テム(ISO14001)のエコオフィス活動において、目標 を設定し取り組んでおり、節減効果を生んでいる。