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スコットランドとロンドンの旅(1)

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スコットランドとロンドンの旅(1)
スコットランドとロンドンの旅(1)
柴田健次郎(FC 事務局員)
「海外旅行症候群」―ひょうたんからこま
昨年の 10 月だったろうか、そろそろパスポートの
有効期限が切れる頃ではないかとどちらからともな
く言い出した。調べてみたら妻のパスポートは今年の
2 月までになっていた。期限が切れる前にどこかへ行
こうと話はとんとん拍子に進んだ。暖かい国へでもと
インターネットで調べてみたら、いずこもパスポート
の必要残存有効期間が 6 ヶ月以上になっていた。旅行
の最終日までというのはヨーロッパぐらいだ。
たまたま、朝日新聞に漱石が帰国前に滞在したスコ
ットランドの片田舎のさる親日家の邸宅のことが出
ていた。そこに行って見ようということになり、ネッ
トで調べたら、うまいツアーが見つかった。飛行機と
ホテルの手配だけをしてくれ、実質は個人旅行で、日
数は自由に延ばせる内容のものだ。エディンバラ 4 泊、
ロンドン 3 泊、12 月 20 日出発、28 日帰国にして申
し込んだ。
成田からエディンバラへ―飛行機は遅れるもの
20 日午後、成田からロンドンへ、さらに乗り継い
でエディンバラまで全部で約 18 時間、エディンバラ
には午後9時頃に着く予定だった。ところが、飛行機
は成田で 1 時間出発が遅れ、ロンドンのヒースロー空
港では到着予定のゲートが前便の遅れで開かず、空港
内で待機させられ、合わせて 1 時間半の遅れとなった。
エディンバラへの乗り継ぎ便へは3時間の余裕がみ
てあったが、それでも、係員が優先して入国手続きの
列に割り込ませてくれた。手続きは聞きしに勝る厳し
さだ。機内で出たペットボトルの水をバッグの中にい
れていたらその場で飲め、さも無ければ没収するとい
うのだ。飲めるはずがない。当然没収。出国時は靴ま
で脱がされ、広いヒースローの待合室では小型の自動
小銃(?とぼくにはみえた)まで携行している 2 名の
警官が巡視していた。9.11同時テロの影響がここ
まで及んでいるのだ。
さて、このあと午後 7 時 30 分発エディンバラ行き
の便を 5 番ゲートの待合室で待っていたが、時間が近
づいても、客がゲートに向かう様子がない。おかしい
と思って電光掲示板をみたら、ゲートの番号が78に
なっている。あわてて新しいゲートに向かったら、そ
こでは出発時間が変更になり 1 時間遅れて 8 時 30 分
発になったと係員に知らされた。しばらく待っていた
らゲートが開き、バスに乗って飛行機に向かい漸く機
内に入った。出発時間になって飛行機が動き出したが、
途中で止まった。雨のため滑走路の状態がよくないの
で暫く待機するというのだ。結局は 1 時間待ってから
第 3 回「愛と平和市民塾」
離陸したが、エディンバラに着いたのは 1 時間半遅れ
で、ホテルには 11 時ごろ着いた。
ロンドンへ移動した24日、空港に来てみると、搭
乗予定の便が欠航になっていた。びっくりしたが、早
めに空港に着いていたので、早い便に間に合い、直ぐ
に切り替えてもらうことが出来た。ことほどさように、
飛行機は予定通りには飛ばないことがいやほどわか
った。
エディンバラ市役所で―戦没者の名は永遠に
21 日はエディンバラの観光。まずはエディンバラ
城へ向かう。岩山の上に建つ城砦である。幾度となく
戦闘や破壊を経験し、現在、残っている最古の建物は
12 世紀初めに建てられた聖マーガレット礼拝堂だと
いう。城からはエディンバラの街が一望できるはずだ
が、あいにく霧が深く街はみえない。ここからホリル
ードハウス宮殿までの通りが、ロイヤルマイルと言わ
れる観光名所。宮殿の主だったのはスコットランド女
王メアリー。ローマカトリック教会から独立してイギ
リス国教会を作ったヘンリー8 世の娘エリザベス1世
に最後は処刑された悲劇の女王である。宮殿は今でも
イギリス王室の宮殿として利用されている。
城の見物を終わり、通りをぶらぶら歩いていたら立
派な門の中央に、
「彼らの名は永遠に生きる 戦没し
た全ての人に(下)
」
(表/写真)
「1914−1918
1939−1945」
(裏)と刻まれた石碑が目に付
いた。門の中へ入ったら、エディンバラ市役所の建物
だとわかった。頭に浮かんだのは「富山大空襲」犠牲
者の慰霊碑一つない富山市のことだ。市の当局者にぜ
ひ見せたいものだと思った。職員らしい人に、用向き
を聞かれたので、こういう形で戦没者に敬意を表して
いることに深く感動したと伝えたら納得した様子だ
った。
主催:9条平和小杉の会
2008年2月8日(金)午後7時半∼、ラポール研修室1にて、無料です
テーマ:
「憲法は何のためにあるのか」
講師:彼谷環さん(富山国際大学・憲法学)
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