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4~6ページ (PDFファイル 2198KB
!"#$% &'()*+ 1974年1月9日当日、まず重要な事は東京文化会館でのカメラ位置を決 める事。下見をする余裕など無かったので、恐らくはリハーサルを抜け 出しながらの作業だっと思われます。そして最終的に決定したのは舞台 向かって下手3階の最前列。(3階L-1 -19番あたり) この場所からはステー ジ全景と、或る程度のズームアップ 映像が可能…、三脚とビデオレコ ーダーを置けるスペース…、近 くに100Vの“壁コン(セント)” がある…、そして他のお客様の 邪魔にならない…、さらにカメラ 位置からホールの外へ出てステージ に上がる際に時間がかからない…、こ のような条件にマッチしたことから決定 したと思われます。(何故、センターでは無いのか?∼まずはお客様が 多く座るであろう事、そしてステージからの距離が遠くなるため、ズー ム倍率が低い「ビデオデンスケ」のカメラでは限界があった事が考えら れます。又、何故、上手客席では無いのか?∼理由は、ビデオ機材提供 者である渡辺君への配慮だったと思います…上手客席からでは、渡辺君 の背中しか映りませんから!?) さて、今回のDVDを見た方から、「音がイイ!」という声が寄せられ ました。DVD映像を見ると、ステージ上の天井からノイマン製のマイク (多分U67というプロ用∼今やヴィンテージマイク)が吊るされている ので、あのマイク!?と思った方がいるかも知れませんが、実は「ビデ オデンスケ」のカメラ本体に付属している自動的に音量を調節してくれ る小さなマイク(携帯電話に付いているような)によるものなのです。 では、何故イイ音なのか?それは、まず、文化会館の音響が優れてい た事(あのカラヤンも当時、日本では東京文化会館以外では振らないと 言ったという…サントリーホールが出来るまでですが…)、そして、収 録がモノラルだった事が功を奏したと思われます。(ステレオであの場 所で収録した場合は、バランスが悪くて聞けなかったかも!?) 第117回定期演奏会を収録した DVD、それは訳の わからないタイトル映像から始まります。何故かバラ とブランデーグラス…曲目とも何の関係もない。今、 見ると非常にセンスの悪いものです!ただ、一生懸命 作ったのしょう。当時住んでいた、練馬中村橋の自宅 の一室で撮影した記憶があります。映像はタイトルを 書いた(もっと奇麗に書け!)紙を、ホリゾントに見 立てた毛布に貼り撮影したものです。照明は8ミリ用 のムービーライトを使用したと思われます。 又、バックに流れている音楽は何故か、ロドリーゴの「アランフェス 協奏曲」。これは、「ビデオデンスケ」のアフレコ機能(映像のみ先に 収録して、その映像に音楽を付ける)を使用して収録しています。 ,-./00123'456 全体の引きの映像からスタートしていますが、なかなか「イイ」アン グルです!?。明るさもコントラストも「マニュアル」ながら安定して います。但しピントがすれる、ズームがぎこちない…などの問題が起こ るのは、悲しいかな「ビデオデンスケ」のカメラには「オートフォーカ ス」「電動ズーム」の機能が無かったからなのです。これは117回全体 の映像に共通しています。 又、カメラの動きがぎこちない(カメラパ ンが“かくかくする”)のは、使用している三脚がスチル写真用の三脚 で、雲台が「動き」に対応していない事が原因です。(当時、アマチュ ア用のビデオ用の三脚などありませんでした) 映像は3楽章の途中で突然切れ、4楽章あたまから突然始まり、16分強 に縮まっています。これは前に書きましたが、この後のワグナー2曲と 30分というテープの限界を考慮しての結果だと考えられます。カメラは 森谷が担当しています。 789:5;<5/=>[email protected];E96FFFFFFFF 見事な!?暗転から伴先生の登場 でスタート、弦と木管の素晴らしい アンサンブルをカメラは捉えていま す。しかし、それもつかの間!3 分弱で“ブツツ”と切れ、突然、シンバルで盛り上がり、そしてエン ディングへ、その間約5分。何とも乱暴な映像です。そのカメラは私で す。何故かステージ演奏を外されています。(ひょっとすると、カメラ があったので辞退したのかも、いえ!下手だったのです) 7&5G'H9I.C2D;E96FFFFFFFF 何故か、いきなり金管大活躍の「巡礼の合唱」テーマから始まってし まいます。この曲では私はティンパニー担当、恐らくは前にご紹介した K君がカメラを廻しています。K君は金管、そして低弦、ホルンと曲に合 わせて中々見事なアップ/パンを繰り返しています。映像は4分で突然 “針飛び”そして1分も経たないうちに、またまた“針飛び”、しかし、 島村君のバイオリンソロもしっかり押さえています。そして“針飛び” して、名波さん、阿部さん、名前不明のシンバル君(失礼)等、ここぞ とばかりに張り切る(うるさい)打楽器活躍シーンへ。結局、大エン ディングの途中で、恐らくテープが切れたのか、突然終了しています。 恐らく、K君は、この「タンホイザー」のソロ・名旋律を押さえながら テープ限界内に入るようにと計算したのですが(私が指示をしたかも知 れませんが)、残念ながら、あとチョットところでテープ終了!になっ てしまったと思われます。ちなみに、ハイドン∼ワグナー2曲の収録時間 は、丁度33分(30分+マージン3分)程度でした。 7,-./=1C2JK9LM6FFFFFFFF いきなり、第3楽章からスタート!では1・2楽章は撮っていなかったの か?それでは、第117回の収録DVDの冒頭、カラーバーの直後、「ブ ラームス、A-1 一番、本番 1、2楽章 40」という私 の筆跡でのクレジットが映っているのは??推測する に、撮影はしたが、第117回演奏会をまとめたダイジ ェストビデオテープには時間の関係で収録しなかった …というのが本当のところだと思います。いずれにしても、名手名波さ んの第1楽章冒頭のティンパニの名演が見れない事は残念至極です。恐 らくは何処かにに眠っていると思いますので、探してみます。 さて、ブラームスは私がカメラを廻していますが、ポピュラーな曲と いうこともあり、それぞれのソロ部分をアップにしながら撮影を楽しん でいる様子が映像を通して甦ってきます。特に4楽章のティンパニ連打 からホルンソロ、続く見事なフルートソロ、トロンボーンソロへは フォーカスを甘くして場面転換をしています(ピンボケではありませ ん)。そして、「歓喜の歌」に似た第1主題へは、絞りをゼロにして暗 転、ヴァイオリンに合わしています。 演奏は感動のコーダ、そして拍手とアンコールの声。アンコールは2 曲、まずは1曲目∼この曲名が全く解りません!解る方はご連絡下さ い。2曲目は「ローエングリン∼第3幕への前奏曲」。「ローエングリ ン」では私は演奏があったので1曲目からカメラはFIXになっています。 (なぜ、K君では無かったのか謎) さて、1曲目と2曲目の間の拍手の 間に「森谷死ね!」の声が…。犯人は不明。恐らくK君、又は前にご紹 介した高校の同級生O君かM君だと思われます。 DVDはエンディングタイトル へ。これまた下手な字です。おま けに「アンコールに答えて…」? お恥ずかしい限りです! =NOPQ2RSPTQ6FUVWXVWYZ[\B]^ “お宝映像DVD”VOL.2は、第117回定期演奏会と同じ年1975年3月 13日からの岡山・松山・広島で行われた演奏旅行の模様を8ミリで撮影 したものです。我々より一期先輩の皆さん(名波さん、遠藤さん…)は この年に卒業(資料によれば卒業式は3月23日)。あと数日後に迫った 卒業式を控えての先輩方々の一抹の寂しさ、そして、我々同期の、やっ と重しが取れ、晴れて4年生∼トップを張れるという安堵感の二つの表情 が其処彼処に交錯する映像となっています。(そうでも無いか!?) _`abc<def@gh 第117回定期は「ビデオデンスケ」、つまり音と映像が収録可能な機 器を使用しているにも拘らず、演奏旅行は今や「死語」と化している8ミ リを何故使用したのか。理由はカラー、そして旅行にあれ程の重量のあ る機械を持ち歩く勇気が無かったからだと思います。そして最も大きな 理由はやはり、私は小学生から8ミリを映し続け、何かあれば8ミリだっ たのです。(この“お宝映像”の他、田辺さん他、女性陣が京都を訪ね た時の金閣寺、渡辺くんと山田くんとの CANON AUTO ZOOM318M スキー旅行、他の映像が残っています) さて、今回の撮影ではなんと2台 のカメラが廻っているのです! (映像の中の新幹線の車中風景で確 認できます)。1台は「ELMO C-200」 ELMO C-200 私のカメラで言うと4台目、記録によ りますと当時の値段で5万8,000円! このカメラ、当時日本で主流のシン グル8とアメリカ主流のスーパー8と 言う二つのタイプのフィルムをマガ ジン交換で使用可能、撮影したフィルムを逆転で戻しオーバーラップが 可能というスグレものでした。もう1台はキヤノン社の「CANON AUTO ZOOM 318M」(当時3万2,500円)。TTL測光電動軽量超小型 8ミリカメラで演奏旅行のサブカメラにぴったりの物でした。渡辺君所 有。実は国産でありながら前年、渡辺君と二人のアメリカ一周旅行の最 中にボストンで購入したという曰く付きのカメラです……? 尚、今回の使用カメラは映像だけの“サイレント”でしたが、数年 後、音が入る「サウンドカメラ」と呼ばれるカメラが各社から発売、一 時ブームとなりました。(私は手を出しませんでしたが…) この演奏旅行の映像は20分強、8ミリビデオの1本の撮影可能分数が3 分20秒程度ですから1本1,700円程度?!のフイルム7本程度を使用して 編集したと思われます。(フイルム編集は、手廻しの一コマ一コマが見 える編集機を使い、カッターで切断、特製セメント(後期はテープ)で 繋ぎ合わせて行くという、これ又、楽しい作業でした。 しかし、20分は長い!又、ピンぼけ!動きが早すぎて目が疲れる! 7D;i)[j?^kC 演奏旅行記録8ミリは、おふざけの「予告編」から スタート。そして集合場所の東京駅∼銀の鈴、映像 から朝8時前後の集合、そしていよいよ、新幹線で 岡山へ向かいます。ここで驚いた事が…。実は、こ の二日前の3月10日に新幹線は岡山から博多まで延伸!その博多行きひ かり号に我々は乗ったのです!恐らくタイトルの「ワグネル西へ行く」 も、この3年前、新幹線の岡山までの延伸時のキャッチフレーズ「ひか りは西へ」からとったものと思われます。(乗車した0系ひかりは2008 年秋、完全引退) 9時発(多分)博多行「ひかり」に乗車。天気は快晴。窓の外には雪を 頂く富士山。メンバーはお弁当を 食べたり、車内販売のお姉さんを からかったり。何やら高校の修学 旅行のような映像が残っています。