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2月発行 316号

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2月発行 316号
XAVIER NEWS
第316号
2016年2月号
(2015 年 1 月 31 日発行)
カトリック和泉教会
教会運営部会
Life is challenging
スピノラ修道女会
佐 藤 英 子
ひとつの言葉が時には人生の支え、助け、励ましとなり、事あるごとにその光を輝かせてくれること
がありますが、
「Life is challenging」は私の生き方に強烈な響きをもって鳴り響いた言葉の一つです。
それは 80 年代、政治不安定なフィリピンに行った時でした。本修道会は南部の貧
しい村で宣教していますが、そこは政治的独立を要求するイスラム過激派と政府軍
の間で絶えず摩擦があり、前者は定期バスの爆破を予告し、多額のお金を要求する
ことが度々ありました。その日、私が乗るバスも脅迫を受け、ジムニ-が 1 台、最
寄りの町まで運行するが、いのちの保障はないということでした。
その日、バス停まで歩きながら、突然現れてきた「死」の可能性が、非常な重みで私に迫って来るの
を感じました。同時に、当たり前のように見ていた自然の溢れるような豊かさ(緑の木々の透き通る
ような青空の、金色のいのちの流れ)が迫るような勢いで私の目に前に展開され、宝石のようにその
美しい輝きを見せ始めたことに驚かされました。死ぬかも知れないという現実が、もう一つの現実(命、
自然、人々など)の深さ、広さ、長さと奥行きを一瞬のうちに見せてくれたように思えました。
ジムニ-は危険を侵してまでも乗車したい人々で満員でした。私は隣の少女に声をかけました。「あ
なたたちは、いつもこのような危険の中で生きて、大変な生活をしているのね」。
「Sister, life is challenging!」 「人生はチャレンジよ!」 彼女はこの一言を微笑みながら言いまし
た。この目の輝き、自信に満ちた口調は一体どこからくるのでしょう! 少女は人生に起こっている
様々な困難、試練を受け止め、一生懸命生きていました! 保障されているものはないのに、この明る
さとたくましさ! 私は彼女が発する力強いいのちのエネルギ-をまともに受けて、ショックを受けた
のでした。問題意識なしに青春時代を過ごした自分が小さく、小さく見えました。
ある生物学者は言っています:
「おおいなる喜びは研究そのものにある。結果にではない。希望に満
ちて旅していること、そのことの方が目的地に到達することよりもいい・・・人間は闘うべく生まれ
ついているのだから、闘いに挑まなくては、崩壊するだけである」
。
英語のチャレンジは「挑戦する」の他に、
「(物事が)人の努力、意欲などを呼び起こすこと」とあり
ます。即ち、こちらに絶えず挑戦してくるようなものが、わたしたちの注意力、想像力や意志の力な
どを刺激し、呼び起こし、かえってこちらの力を引き出してくれるのです。それが自分で選んだ苦し
みとか困難であれ、或いは不可抗力によるものであれ、私たちにはそれに直面するだけの力、可能性
が与えられており、その力を精一杯使っていくとき、少女のように、人生に対して肯定的な答えを出
すことができるのでしょう。
私たちは 2015 年の締めくくりに、幼子イエスの地上における誕生を祝い
ました。全人類にとり新しいいのちが始まった日です。この幼子は神さま
が人間に対して「あきらめていない」ことを知らせてくださいました。そ
して誕生後のご自分の人生を通して、困難に「挑戦して」精一杯生きるよ
う教えてくださいました。新しい年に何が待っているか分かりませんが、
エンマヌエル=私たちと共に居られる神、イエス、に全幅の信頼をかけて
いきたいと思います。
「神は誠実な方です・・・試練に耐えることができるように、試練と共
に抜け出る道をも用意してくださいます。
」(1コリント10,13)
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XAVIER NEWS
教皇フランシスコ
メッセージ
回勅「ラウダート・シ」
(主を賛美せよ)第7回
解説:最終章は、回勅が招くエコロジー的回心の中心へと向かう。文化的危機の根源は深く、
習慣や態度を改めることは容易ではない。教育と育成はこの挑戦において主となるものであ
る。「すべての変化には動機と教育的歩みが必要です。」そのためには、「学校、家庭、コ
ミュニケーション手段、要理教育」といったすべての教育環境を巻き込まなくてはならない。
第6章 環境的教育と霊性
まず、はじめに「違う生活スタイルを目指すこと」である。それは「政治・経済・社会において権力を
持つ人々に健全な圧力をかけることも可能です。」その時、消費者の選択が「企業の態度を変え、環境へ
の影響と生産モデルを考えさせる」ことになる。
環境教育の重要性を低く見ることはできない。これは日常生活の態度に影響を与えるものであり、水の
節約から、ごみの分別、さらには「無駄な明かりを消す」ことにまでつながる。「統合的なエコロジーは、
小さな日常の態度からできており、その中でわたしたちは暴力や搾取、エゴイズムの論理を打ち砕くこと
ができます。」これらは信仰から来る観想的な眼差しを持つことでもっと容易になるだろう。「信者にと
って、世界は外側からではなく、内側から観想するものであり、天の御父がわたしたちをすべての被造物
と一致させた絆を認識させるのです。
さらに、エコロジー的回心は、神がそれぞれの信者に賦与された特別な能力を育てながら、信者の創造
力と熱心さを発展させるように導きます。」『福音の喜び』にある「自由と自覚のもとに生きる簡素さは、
人を自由にする」という提案に帰りながら、「幸福はわたしたちの気を散らすいくつかの必要を制限する
ことを求めます。こうして人生が差し出す様々な可能性に対応できるようになるからです。」と述べてい
る。これによって「互いの必要性、他の人々と世界に対する責任、善良で正直であることの価値を再び感
じること」ができるようになる。聖人たちはわたしたちのこの歩みを見守ってくれる。
この回勅で何度も言及される聖フランシスコは、「弱い人々への配慮と、統合的なエコロジーを、喜び
をもって体験することの非常に優れた模範」であり、「自然への配慮と、貧しい人々のための正義、社会
における取り組み、内的平和が、相互に密接に関連している」ことを示すモデルである。
回勅「ラウダート・シ」の後、自分の生き方を主との関係において見直す「良心の究明」においては、
神との交わりだけでなく、他の人々、また自分自身、そしてすべての被造物と自然との交わりをいかに生
きたかが問われなくてはならない。
「キリスト教一致祈祷の集い」に参加して
瀨 上 尚 嘉
1月24日(日)に当教会で、プロテスタント(日本基督教団いずみ教会)の方々と「キリスト
教一致祈祷の集い」が行われました。
以前よりエキュミニカル運動があり、カトリック教会も教皇ヨハネパウロ2世が、正教会の大主
教やルーテル教会の方と親交を持っていたことは、ニュース等で聞いていました。私はそういった
集会や活動に参加したことがなかったので、今回は良い機会だと思い、参加させていただきました。
当日は「日本キリスト教協議会」と「カトリック中央協議会」で作成した式次第に沿って、安田
牧師様が司式を務め、マンニ神父様が説教を担当されました。
式次第の言葉は、普段我々が使う典礼とは少し表現が違いましたが、言わんとすることは同じで、
違和感なく唱えることが出来ました。
祈祷集会の後はホールで茶話会が行われ、いずみ教会の信者さん方の話を
聞くことが出来ました。皆さんの概ねの意見は、教派は違うけれど、同じ神
を信仰しており、このように一緒にお祈りをする機会を持てて良かったとい
ったものであり、私も同感でした。
プロテスタントの方にとって、マリア信仰には抵抗があるかもしれません
が、互いを尊重しながら一緒に活動して行けたらいいなと思いました。
-2-
XAVIER NEWS
地区日曜学校クリスマス会
五 来
ゆ み
12 月 23 日、泉佐野教会で地区日曜学校クリスマス会が行われました。
子どもたち総勢 63 名、和泉からは 9 人の子どもたちが参加しました。
クリスマスストーリーの DVD を鑑賞した後、みんなで馬小屋にキャンドルサービスをしました。静
かな祈りの中で、クリスマスの本当の意味を考えることができ、とてもいい時間が持てたと思います。
その後は、青年によるゲーム!こちらは盛り上がりました! 元気に体を動かして楽しんだ後は・・・
サンタさん登場!
なんだかイタリア人のB神父にそっくりな(?!)サンタさんでしたが、プレゼントの入った袋が逃げるの
を追いかけたりして、とても楽しいサンタさんでした♪
あっという間の2時間でしたが、祈りあり、笑いありの、とても有意義な時を過ごすことができまし
た。
どの教会も子どもが少なくなっており、自分の教会だけではクリスマス会ができない今、
このような集いは欠かせないものだと思っています。
夏のデイキャンプ、冬のクリスマス会の年2回の地区行事ですが、みんなで参加してい
けたら・・・と思います。
2016 年 1 月 10 日(日)
マリア・テレジア 竹田 杏里さん
力武 圭祐さん
ヨゼフ
盛田 孝行さん
の 3 人の新成人の祝福が行われました。
※ミサ後はささやかに「お祝いのパーティ」と
「新年会」で新たな1歩のスタートでした。
聖体・集会祭儀奉仕者(敬称略)
① 小山 範子 ② 小野田 裕
③ 西川 愛日 ④ 西川 保彦
⑤ 木村 副見 ⑥ 村上 智太
病者訪問奉仕者(敬称略)
① Sr.森本紀美子 ②森田百合子
③ 新田 良子
④福田 京子
⑤ 西川 保彦
⑥西川 愛日
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XAVIER NEWS
2月の主日ミサ担当一覧
浜寺:9:30
和泉:9:30
岸和田:9:30
集会祭儀
申(評議会)
野 田 International
(評 議 会 )
10日(水) 灰の水曜日
19:00~ 申
19:30~ 野 田
19:00~ ベ ス コ
14日(日) 四旬節第1主日
申(評議会)
ベスコ
野田
21日(日) 四旬節第2主日
野田
11:00~ ベ ス コ
黙想会
申
28日(日) 四旬節第3主日
ベスコ
14:00~ 共 同 回 心 式
申
野田
7日(日) 年間第5主日
◇毎週土曜日: 19:30 主日前晩のミサ(和泉)
日曜学校:2/14、2/21 のミサ後
◇平日のミサ:浜 寺:火曜日 (毎週)………9:00
木曜日 (第 2・第 4)…9:30
初金曜日(偶数月第 1)…9:30
和
泉:初金曜日(奇数月第 1)…9:30
岸和田:なし
十字架の道行
2/12(金)~3/18(金)19:30~
2月の各種集いの案内
信仰講座「共に歩む旅」…………………………………………
(毎週日曜日)
9:30~10:15; 岸和田教会
信仰講座「共に歩む旅」……………………………1/12~3/15
(毎週火曜日) 19:30~21:00; 岸和田教会
キリスト教講座<聖書の分かち合い>(担当;Fr.野田)………2/5 ・2/19(金曜日) 19:00~
; 浜寺教会
2/25(木曜日) 10:00~
; 浜寺教会
キリスト教講座(担当;Fr.申)………………………………… 第 1・3 土曜日 13:00~14:30 ; 岸和田教会
主日ミサの聖書朗読内容の分かち合い(担当:Sr.ルイサ)… 1/9~(毎週土曜日)
和泉教会の2月の典礼奉仕者
14:30~16:00; 和泉教会
都合の悪い方は、必ず典礼委員までご連絡ください。
聖体奉仕
ロザリオ
解説
朗読
答唱
奉納
共同
祈願
香部屋
案内
7日(金)
年間
第5主日
村上智太
西川保彦
野上康光
新田眞一
堀川美智代
菅田美穂
典礼
カテケー
ジス
竹谷弘子
柴田直美
森田百合子
福田京子
10日(水)
灰の水曜
小山範子
教会
運営
典礼
14日(日)
四旬節
第1主日
21日(日)
四旬節
第2主日
28日(日)
四旬節
第3主日
堀川学
西川愛日
小野田裕
菅田美穂
菅田美穂
子ども
中原ミヨ子
青年
西川保彦
奉仕
活動
教会
運営
中原ミヨ子
小山範子
松下眞由美
Sr.マリア
西川愛日
木村副見
西川保彦
中里暢義
岸下栄子
菅田美穂
カテケー
ジス
奉仕
活動
福田京子
柴田直美
中原ミヨ子
森田百合子
西川保彦
野上康光
木村副見
小野田裕
菅田静子
菅田美穂
典礼
カテケー
ジス
堀川美智代
山本慶子
山口八重子
福田京子
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