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資料 - GEC

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資料 - GEC
添付資料
① 現地調査報告書
② 対象廃棄物調査概要
③ プラント基本計画書
④ マレーシア一般情報(地理、政治、経済)
⑤ マレーシア CDM 情報
【添付資料①-1】
第一回現地調査(8 月 8 日~13 日)報告書
・関係者への案件提案並びにコメント聴取(Plus社、UEM社、住宅自治省、天然
資源環境省、KL市への案件紹介)
・現況確認(高速道路廃棄物排出状況、KL市廃棄物排出状況等)
・調査支援候補先との協議(マラヤ大学)
・現地エンジニアリング会社との打ち合わせ
日程
時間
訪問先
8月8日
11:30 成田
協議者
協議・調査内容
発
18:00 KL 着
8月9日
10 : 30
-
12:00
13 : 00-15 :
天然資源環境
省(MNRE)
環境管理・気候変動課
調査内容の説明。マレーシア
( 副 次 官 ) Dr. Gary William
における排出権取引の方針
Theseira 他 2 名
確認。
高速道路施設
サービスエリア
現地廃棄物排出状況確認
00
16 : 30-17 :
地方・住宅省
(MHLG)
00
国家固形廃棄物管理局
調査内容の説明。KL市周辺
(局長)Dato’ Dr. Nazri Yahaya
における食品廃棄物の嫌気
性分解処理の検討調査状況
の確認。
8 月10日
10 : 30-11 :
50
University of
Malaya
科学部 生物化学科 固形・有
組成分析の外注について。
害廃棄物
(教授) Dr.P. Agamuthu 他 2 名
13:00-16:00
KL 市内
廃棄物収集状況確認・中継
基地視察・高速道路施設現
地確認
18 : 00-19 :
ホテル内
打ち合わせ内容の確認
00
8 月11日
11 : 00-12 :
PLUS
00
電子機器・通信 プロジェクト部
プロジェクトの提案。調査内
部長 Azman Masbah 氏 他 3 名
容の説明。調査への協力依
頼
14 : 30-15 :
30
8 月12日
11:30-12:30
KL 市役所
(DBKL)
UEM
(助役) Dato’ Amin 氏
調査内容の説明。KL 市内の
廃棄物処理状況の確認
投資・施設管理 部門
プロジェクトの提案。調査内
(副社長) Suhaimi Halim 氏
容の説明。調査への協力依
頼。
12:30-14:00
15 : 00 -
KL 市内
Turbine 社
16:00
OILTEK NOVA BIOENERGY
バイオエナジーの紹介。プロ
SDN PHD (現地エンジニアリン
ジェクトの紹介。Dr.Tong の情
グ会社専務取締役)Dr.Tong
報共有。
社長 Halim 氏、取締役 Arsat
今回の活動結果のまとめ。今
氏、社長代理山本氏、Zaidi 氏
後の活動方針の確認。
1. 調査結果
1)マレーシアにおける排出権取引の方針について
CDM 担当機関である天然資源環境省(MNRE)の環境管理・気候変動課を訪問した。
現在マレーシアでは、これまで行われてきた CDM プロジェクトが GDP の増大にあまり
貢献しないものが多いため、結果として国の資産と言える排出権を単に安く売ってしま
っていることを問題視している。このため、経済企画庁発表・予測の GDP と、MNRE 発
表 ・ 予 測 の CO2 排 出 量 を 関 連 付 け て 基 準 を 設 け ( 単 位 と し て 例 え ば
t-CO2/GDP1000RM・年)、この基準を上回る CDM プロジェクトの採用を進めることに
よって排出権の譲渡・売却がGDPの増大に貢献するようにしていきたいと考えており、
マレーシア国の CDM 評価基準にこうした考えを反映させる方向で調整中である(早く
て年内)。
またポスト京都議定書のマレーシアの方針としては、基本としては現状の京都議定書
の維持を支持するが、ベースラインとなる技術や状況の更新などルールも見直される
べきである、とのことであった。
2)マレーシアにおける食品廃棄物の処理状況について
廃棄物の処理を担当する住宅・地方省(MHLG)国家固形廃棄物棄物管理局局長と面
談し、同局が現在調査中である、クアラルンプール(KL)市周辺の嫌気性分解による
食品リサイクルについての検討状況の確認を行った。弊社の調査への理解、同局が
調査している食品廃棄物の量のデータ共有について了承を得た。
3)調査の対象となる先との協議
高速道路および関連施設の管理会社である PLUS とその高速道路の大部分を保有し
ている UEM 社を訪問し、今回の調査でモデル事業として調査の対象としている、高速
道路施設から廃棄される食品廃棄物に関する調査を行うことについて改めて了承を得
た。
4)廃棄物の組成分析等についての外注先との協議
マラヤ大学を訪問し、高速道路関連施設から排出される廃棄物の組成分析や、将来
的に分別指導プログラムを行うことについて、外注先としてのポテンシャルを確認した。
今後組成分析に必要な情報などをまとめ、詳しい仕様を協議することとした。
5)カウンターパートとの協議
調査案件の事業化の際にコンソーシアムの窓口となる Turbine 社とのうちあわせにお
いて、今後の進め方について協議した。
【添付資料①-2】
第二回現地調査(8 月 21 日~24 日)報告書
・UEM社(同社副社長、グループ戦略部門及び関連会社の UEM Environment 社)と
の協議を行い、実施段階カウンターパートとなることの基本了承を得た。
日程
時間
8 月 21 日
10:30 成田
訪問先
協議者
協議・調査内容
借事務所
日本環境コンサルタント:山本氏
UEM 会議に関する打合せ
【UEM】
・調査内容紹介
投資・施設管理部門
・調査並びに将来事業に関
発
16:30 KL 着
8 月 22 日
8:30-12:00
13:00-14:00
UEM
(移動)
14:00-15:00
Managing Director
(会議)
15
Suhaimi Halim 氏
:
グループ戦略・事業開発部門
00-17:30
Deputy General Manger
する意見交換
・調査の具体的な進め方に
関する協議
・スケジュール調整
Lai Sheau Wei 氏
【UEM Environment】
Managing Director
Azmanuddin Haq Ahmad 氏
事業開発部門兼
プロジェクト/技術開発部門
Senior General Manager
Zaki Abdul Aziz Daud 氏
事業開発部門
Senior Manager
Amirul Bahri Malek 氏
8 月 23 日
8:30-12:00
Turbine 社
13:00-17:30
借事務所
社長 Halim 氏
事務作業
23:30KL 発
8 月 24 日
7:40 成田着
第一回現地調査の過程で、当初 IKE-Turbine 社コンソーシアムの調査カウンターパー
トと想定していた PLUS 社(高速道路運営会社)の意向を受け、同社の親会社である
UEM 社と面談・調査事業紹介を行ったところ、UEM 社が本事業に強い関心を示し、自
らが調査カウンターパートになることに名乗りを上げたため、第二回現地調査では改め
て UEM 社の戦略部門や環境子会社など実働部隊に対する案件の共通認識を得る活
動を行った。
調査の目的・方針及び内容について紹介した中で、実際の事業を行うにあたってサー
ビスエリアからの有機性廃棄物が安定して排出されない可能性があることについて共
通認識し、その対応策として、高速道路支線が走る高原リゾート地から安定的に排出
される食品廃棄物並びに野菜屑(100t/日程度と見込まれる)等についても視野に入
れるべきという意見が出され、FS の中で検討対象としていくことになった。
また UEM 社は国内外の地域開発を手掛ける一方で、UEM Environment 社という環
境・廃棄物関連会社を有することからメタン発酵技術並びに事業運営そのものに関心
を持っており、調査対象となっている高速道路案件以外への展開も考えていきたいと
いう意向があるということで、意見交換を行った。
当該打合せを受け、9 月末予定の詳細現場踏査並びにその後の組成分析等を実施
するために、当面は現在の調査計画に関して IKE-Turbine と UEM の両者で見直しを
行う。
【添付資料①-3】
第三回現地調査(10 月 13 日~20 日)報告書
調査対象地の視察とメタン発酵施設建設候補地の検討
日程
時間
訪問先
10 月 13 日
0:30 羽田発
協議者
協議・調査内容
6:20 Sin 着
9:25 Sin 発
10:20 KL 着
11:00
~
南北高速 E2
KL→Johor 側の RSA×4、LB×9 を
18:00
10 月 14 日
視察・調査。
8 : 30 ~
南北高速 E2
Johor→KL 側の RSA×4、LB×9、
18:00
10 月 15 日
OBR×1 を視察・調査。
7:00-18:00
南北高速 E1
KL → タ イ 国 境 → ペ ナ ン 島 ま で の
RSA×6、LB×17、OBR×1 を視察・
調査。
10 月 16 日
8:00-17:00
南北高速 E1
ペナン島→Simpang Puali IC までの
RSA×1、LB×3 の視察・調査。キャ
メロンハイランド視察。Tapah IC→
KL までの RSA×1、LB×1 視察・調
査。
10 月 17 日
7:00-17:00
南北高速 E1
16 日に廻りきれなかった E1 の残り
の RSA×3、LB×6、OBR×1 の視
察・調査。
10 月 18 日
7:00-15:00
南北高速 E6
E6 の RSA×2、OBR×1 の視察・調
査。
15:00
-
借事務所
18:00
調査報告資料作成
山本氏
10 月 19 日
8:00-12:00
借事務所
10 月 20 日
14:00
UEM
16:00
日本環境コンサルタント・
-
調査報告資料作成
【UEM Environment】
高速道路調査報告、今後のスケジ
事業開発部門兼プロジェ
ュールに関する協議
クト/技術開発部門
Senior
General
Manager
Zaki Abdul Aziz Daud
氏
1)プロジェクト概略計画の立案
南北高速道路を走破した結果、以下のプロジェクト概要とすることを仮決めし、高速道
路オーナー会社である UEM の了解を得た。
・ 高速道路全体を南・中央・北の三分割(各々300 ㎞程度を受け持つ)
・ それぞれに 40tpd 規模のメタン発酵施設を設置することを計画する。
・ 北は Juru RSA、中央は Dengkil RSA と仮決めしたが、南は未定のため、
第 4 回調査以降にて再度サイト検討を行う予定。
・ 各サイト共に周辺自治体や地域・施設からの食品廃棄物引き取りを目論
む。例えば北はペナン地域のホテルやレストラン、中央はクアラルンプー
ル国際空港やサイバージャヤ・プトラジャヤなどの新首都地域、など。
*第 4 回現地調査から具体的な検討に入る。
*尚、概略設計用の廃棄物性状を仮決定し、バイオエナジー社にて検討を
同時に進めることとした。
2)組成・成分分析実施者
UEM 社傘下の UEM Environment 傘下の危険廃棄物処理会社である“Kualiti Alam”
社が分析機関をもっていることから、マラヤ大学への発注を予定していた分析依頼を
こちらに切り替える方向。最終的には第 4 回調査時に決定し、第 4 回調査時にはサン
プリングと分析を開始する予定とした。
【添付資料①-4】
第四回現地調査(11 月 16 日~25 日)報告書
・廃棄物分析調査内容の検討・方針決定
・組成分析外注先確認
・現地エンジニアリング会社の能力確認
・北部地域廃棄物処理事情視察
日程
11/16
時間
訪問先
協議者
協議・調査内容
18:00-19:00
KLIA 到着
移動
20:00
Dengkil RSA
中部地域のサイト候補地の
視察
11/17
Kualiti Alam
UEME(Kualiti Alam)
Kualiti Alam の組成並びに成
環境管理サービス部
分分析能力の確認
Aiti Nadzriah Abd Hamid
UEME
事業部長 Ibrahim 氏
UEME 法人コミュニケーショ
ン部部長
18:30
滞在ホテル内
Managing Director
同社のマレーシア国内にお
松井様
ける排水処理施設実績やメ
タン発酵施設に関する展望
11/18
9:00
UEM 本社
UEME 事業開発部
今回調査についてのスケジ
・Senior General Manger
ュール調整、質疑応答
Zaki Abdul Aziz Daud
・Deputy General Manager
Mohd Norsuradi Man
・Senior Manager
Amirul Bahri Malek
・調査員
Azman Dollah
11:00
PLUS 本社
Plus 商業施設局 Manager
Plus 高速北部地域での詳細
Abdul Rani Ahmed
調査着手に関する報告、今
後の進め方の打合せ。
11/19
9:00
SP Multitech
Director:William Tan
Director: Mak Hong Seng
同社営業内容ヒアリング
Director: K.Y.Lim
10:00
Director:William Tan
現地技術視察(牛糞メタン発
Director: Mak Hong Seng
酵施設)
Director: K.Y.Lim
11:00
Director:William Tan
現地技術視察(鶏糞メタン発
Director : Mak Hong Seng
酵施設建設現場)
Director: K.Y.Lim
現場監督:Wong Kong Fatt
11/20
終日
ペナン
ペナンにて視察
11/21
10:00
Juru RSA
サイト候補地(JuruRSA)視察
16:00
Plus 本社
Plus 商業施設局 Manager
Plus 高速北部地域施設管理
Abdul Rani Ahmed
担当者との面談・質疑応答・
テナント担当 1 名
調査協力依頼。
北部高速道路のエリア担当
3 名、環境部 1 名
11/22
11/23
12:00
Genting
Genting 高原施設廃棄物状
Highland
況視察
11:00
SG Perak RSA
Propel 現場担当者
コンポスト施設視察
15:00
Alor Setar
Environmental Idaman
マレー半島北部地域廃棄物
事業運営・計画 Senior
処理状況ヒアリング
Manger
Hj Ahmed Nazrin bin Saadon
事業開発部 Head
Watin Salwani Binti Abdul
Wahid
Corporate Communication
Manger
Tunku Abaidah Bin Tunku
Yusoff
11/24
11/25
9:30
11:00
Alor Setar 市
事業開発部 Executive
コンポスト化施設視察
及び周辺
Mohammad Rizam Bin Che
市場廃棄物視察
Beson
同社車両基地視察
他1名
Jabi 埋立処分場視察
Arsut 取締役
今回の調査報告並びに午後
Turbine 本社
の UEME 向け打合せ内容の
確認
15:00
UEM 本社
UEME 事業開発部
今回の調査報告並びに次回
・Senior General Manger
の調査方法に関する協議
Zaki Abdul Aziz Daud
・Senior Manager
Amirul Bahri Malek
1)現地詳細調査概要について
下記について関係者全体の合意を得られた。
・第 1 サイトの調査対象をマレー半島北部の 5RSA+9LB に絞り込んだ
・この 14 カ所は 100 ㎞圏内にある
・より多くのデータを取るために重量測定並びに組成分析・成分分析は 7 か所
×3 日間行う。結果的に 7 か所×3 回の計 21 サンプル取ることになる。
・最初の 1 カ所目(Juru RSA 南行)を 12 月 14(水)~16(金)にかけて行い、そ
の他 6 か所の Propel 担当者や我々側の業務従事者等関係者全員が確認し、
その後の 6 か所が滞りなく実施できるようにテスト的に行う。
・残りの 6 か所は 12 月 18(日)~20(火)に行う。
・ヒアリング調査だけをする拠点は残り 7 か所だけなので、合間に行うなどして
対
2)成分分析依頼先について
調査実績並びに円滑な調査の実施を考慮し、これまで検討していた大学機関から、
調査カウンターパートの 1 社である UEME の関連会社にあたる Kualiti Alam に成分分
析を依頼することに正式に変更した。
【添付資料①-5】
第五回現地調査(12 月 11 日~24 日)
・廃棄物分析調査実施
・現地エンジニアリング会社への見積依頼、現地仕様検討依頼
日程
時間
訪問先
12/11
17:00-
KLIA 到着
12/12
9:30-13:00
Turbine
協議者
協議・調査内容
Turbine:Halim Alsat,
調査手順・機材準備につい
Malek, Adi, Fhami
ての打合せ
UEME:Amirul
CUES:山本
12/13
10:00-10:45
Juru RSA
廃棄物回収現場の確認
10:45~12:
RSA 食堂経営者
Juru RSA Task 2 実施
00
Propel 担当者
15:00~16:
PLUS N3:Hana Jesmin
調査目的、内容、協力依頼、
45
Yusoff
調査用の赤色ビニール袋配
布
12/14
8:00~
Juru RSA
第一日目廃棄物収集準備状
況の確認
11:00
Jawi 処分場
UEME 事業開発部
処分場状況視察
・Senior Manager
Amirul Bahri Malek
13:00
Sg.Bakap LB(N)
Propel 担当者
Task 2 ヒアリング
Juru LB(N)
12/15
7:30~
Juru RSA
15:00
N3Office
第一日目分析実施
Plus N3: Hana Jesmin
分析調査協力依頼
Yusoff
Plus N4: Zariman
Zakeria
Plus N5: Rosli
12/16
7:30~
Juru RSA
10:30~
Taiping U T/P
第二日目分析実施
Plus N4 :M Shammizul
G Semanggol (N,S)テナントオ
Shamsudin (Jr
ーナーに対する分析調査協
Operation Executive)
力依頼
Gurunun Semanggol
(N,S)テナントオーナ
ー:33 名
13:00~
G Semanggol (N,S)
状況視察
15:00~
Bkt Gantang(S)
状況視察
16:00~
Bkt Gantang(N)
Plus N5:Wan Ahmad
Bkt Gantang(N,S)テナントオ
Bin Hj Awang
ーナーに対する分析調査協
(Manager)
力依頼
Plus N5 :Mazlan Bin Md
Isa (Operation
assistant)
Bkt Gantang(N,S)テナ
ントオーナー:42 名
12/17
6:00
G Semanggol(N)
第一日目赤色ポリ袋設置
7:30
Juru RSA
第三日目分析実施
8:00
G Semanggol (S)
第一日目赤色ポリ袋設置
12:00
Bkt Gantang(N)
第一日目赤色ポリ袋設置
12:00
Bkt Gantang(N)
第一日目赤色ポリ袋設置
15:00
SG Perak (S)
Plus N5:Wan Ahmad
SG Perak (N,S)テナントオー
Bin Hj Awang
ナーに対する分析調査協力
(Manager)
依頼
Bkt Gantang(N,S)テナ
ントオーナー:28 名
12/18
6:00
G Semanggol(N)
第一日目分析実施
第二日目赤色ポリ袋設置
7:00
SG Perak (S)
第一日目赤色ポリ袋設置
8:00
G Semanggol (S)
第一日目分析実施
第二日目赤色ポリ袋設置
9:00
SG Perak (N)
第一日目赤色ポリ袋設置
12:00
Bkt Gantang(N)
第一日目分析実施
第二日目赤色ポリ袋設置
Bkt Gantang(S)
第一日目分析実施
第二日目赤色ポリ袋設置
12/19
6:00
G Semanggol (N)
第二日目分析実施
第三日目赤色ポリ袋設置
7:00
SG Perak (S)
第一日目分析実施
第二日目赤色ポリ袋設置
8:00
G Semanggol (S)
第二日目分析実施
第三日目赤色ポリ袋設置
9:00
SG Perak (N)
第一日目分析実施
第二日目赤色ポリ袋設置
10:00
KL ホテル内
概略見積に関する打合せ
Oil Tek Nova
Bioenergy SDN BHD
専務取締役 Dr.Tong
日本環境コンサルタン
ト:山本
12:00
Bkt Gantang(N)
第二日目分析実施
第三日目赤色ポリ袋設置
Bkt Gantang(S)
第二日目分析実施
第三日目赤色ポリ袋設置
12/20
6:00
G Semanggol (N)
第三日目分析実施
7:00
SG Perak (S)
第二日目分析実施
第三日目赤色ポリ袋設置
8:00
G Semanggol(S)
第三日目分析実施
9:00
SG Perak (N)
第二日目分析実施
第三日目赤色ポリ袋設置
12:00
12/21
Bkt Gantang(N)
第三日目分析実施
Bkt Gantang(S)
第三日目分析実施
7:00
SG Perak (S)
第三日目分析実施
9:00
SG Perak (N)
第三日目分析実施
10:00
SP Multitech
Director: Mak Hong
概略見積に関する打合せ
Seng
Director: K.Y.Lim
12/22
13:00
Taiping LB (N)
Propel 担当者
Task 2 ヒアリング実施
14:00
Alor Pongsu LB(N)
Propel 担当者
Task 2 ヒアリング実施
15:00
Alor Pongsu LB(S)
Propel 担当者
Task 2 ヒアリング実施
16:00
Taiping LB (S)
Propel 担当者
Task 2 ヒアリング実施
10:00
Turbine
Halim 社長
打合せ
Arsat 取締役
12/23
12:00
Kualiti Alam
10:00
UEME
サンプル移送
UEME 事業開発部
・
Senior
General
打合せ
Manger
Zaki Abdul Aziz Daud
・Senior Manager
Amirul Bahri Malek
1)調査結果概要
・現段階で成分分析結果は出ていない(1 月上旬予定)が、感覚的には非常に質
の高い廃棄物が集まることが把握できた。
・対象とする廃棄物排出源で排出される混合廃棄物の 75%強はメタン発酵に適し
た食品系廃棄物であることが分かった。
・RSA/LB のそれぞれの廃棄物排出量は大きく、東京圏における大規模排出先と
同等(400 ㎏/日前後)以上の量であることが分かった。また RSA/LB によってばら
つきはあるものの、食事提供店舗及び果実店の平均廃棄物排出量は 40 ㎏~50
㎏/日と推測される。
・RSA/LB から排出される廃棄物の現在の処理・リサイクルについても概ね解明が
できている。1 か所を除いて全ての RSA/LB がそれぞれ立地する市町村が運営す
る埋立処分場に埋め立てられていることが分かった。1 か所は果実店から排出さ
れる果物の皮等の一部を牛のエサとして無料で提供している(但し全量が引き取
られているわけではない)。
・埋立処分場はすべて確認できていないが、1 か所の管理型処分場(Jawi)を除き
すべてがいわゆる Dumping Ground(野積み)方式の模様。
・収集運搬は、Propel 社(PLUS 社の下請けの高速道路施設維持管理会社)が
RSA/LB 毎に地元民間事業者に委託していることがわかった。
2)特筆すべき問題点
100 ㎞圏内からは非常に質の高い食品系廃棄物が排出されるものの、量的には
平均 2.5t/日と想定量の 10%に満たない。また今回得られた原単位(廃棄物排
出量=40 ㎏/店舗)を用いた場合、100 ㎞から 250 ㎞程度(サイトを Juru→Taiping
に移した後の片側 125 ㎞圏内。アクセスが良いので十分回収できる距離圏である)
に移すことでも Gurun RSA(南:食事 5 店、北:食事 4 店)及び Tapah RSA(南:食
事 11 店+果実店 2 店、北:食事 10 店+果実店 10 店)が新たに範囲内となるが、
それでも 4~5t/日の収集量である。想定量である 30~40t/日を集めるとすると、
マレー半島南北高速 778 ㎞すべてを網羅して漸く集められることになると試算され
るが、収集運搬面から現実的ではない。
但しこの点は調査開始当初から予見されている点であり、IKE+UEME では学校・
病院・公共施設並びに市場からの廃棄物を中心とした廃棄物収集プランにも着手
している。この点からも、排出源があらゆる地点・条件になったとしても取り込みや
すい仕組みをもった MRV の必要性が高まった。
【添付資料①-6】
第六回現地調査(2 月 20 日~25 日)報告書
日程・時間工程別調査内容
日程
時間
訪問先
2/20
17:00-
KLIA 到着
2/21
5:00-18:00
Kilang Sawit
協議者
CUES:山本
協議・調査内容
スケジュール調整等
パームオイル工場視察
Felcra Behard
Nasaruddin Bota
Perak
Taiping Hospital
病院厨房・食堂施設視察
Taiping Wet
市場ゴミ排出状況視察
Market
2/22
8:00-19:00
Kulim Dumping
プロジェクト周辺自治体管
Ground
理最終処分場視察
Seberang Jaya
市場ゴミ排出状況視察
Wet Maket
病院厨房・食堂施設視察
Seberang Jaya
Hospital
2/23
10:30-
Taiping 清掃局
Taiping 地域廃棄物収集状
車両工場
況ヒアリング
Taiping Dumping
プロジェクト周辺自治体管
ground
理最終処分場視察
天然資源環境省
11:30
環境管理・気候変動
調査成果報告
課 Deputy Under
情報交換
Secretary Dr. Gary
新メカ取組ヒアリング
William Theseira,
他1名
15:00-
住宅・地方開発省
固 形 廃 棄 物 管 理 局 調査成果報告
19:00
固形廃棄物局
長 Dato Dr. Nazri,
食品廃棄物リサイクル戦
Principal Assistant 略や入札案件に関する情
Director Mr. Ashar
2/24
9:30-
UEM
UEMSuhaimi
11:30
報交換
Mr. 調査成果報告
Halim,
Managing
Director
,
Designate of the
Asset & Facility
Management
Gropu
of
Companies
以下 7 名
15:00-
UEM
17:00
Mr.Amirul Bahri
Malek, Senior
Manger, Business
Development
以下 2 名
夜行便
2/25
KLIA
成田
帰国
調査結果概要
高速道路施設からの廃棄物の収集可能性について調べたところ、UEM 傘下の Faber
社(病院サービス会社)や UEME の関連会社の E-Idaman 社(北部 4 州生活廃棄物収
集運搬委託事業者)のインフラを使うことで態勢は整えられることが解った。
事業採算性については、40tpd 規模であっても食品廃棄物リサイクル法に基づいた日
本におけるメタン発酵施設の引き取り単価(20 円台後半/㎏)の約半分でマレーシア
基準金利の 3%を上回ることが解った。但し日本と比べて低い単価であっても、現在の
マレーシアの生活廃棄物処理委託単価の 8 倍程度である。従って、プラントコストの更
なる低減やランニングコストの低減をはかるほか、公設民営にして施設費を切り離すこ
とで処理費を更に低減し(4 倍程度になると思われる)、一方で廃棄物処理単価の引き
上げへの働きかけをすることで実現に近づけ、排出権取引の必要性とマレーシア政府
の柔軟な対応を求める動きを UEM と共に行う。
特筆すべき問題点(プロジェクトの実現可能性に係る大きな問題が発見された、調査
業務の進行を妨げる大きな問題が生じた等)
マレーシア政府は現時点では CO2 排出権の二国間取引については静観の構え(既
に数か国からのアプローチがあったが、基本的には国際的なルールができてからの対
応になると伝えている)。但し、政治的決断で今後変わる可能性は否定できないとのこ
と。
【添付②】
対象廃棄物調査概要
(第五回現地調査で実施した現地調査内容報告)
1. 目的:
(1) 高速道路内の RSA や LB から排出される厨房廃棄物や果物残渣が基本的に
どこも均質であることの確認(二国間排出権取引に向けた作業簡素化の基礎
データ収集目的)
(2) RSA や LB における対象廃棄物の排出量の実測(事業性検討目的)
(3) 対象廃棄物の排出傾向の確認(事業性検討目的)
(4) 対象廃棄物収集量向上のための方策検討(事業性検討目的)
(5) 対象廃棄物の現在の取り扱いの確認(二国間排出権取引に向けたベースライ
ン情報収集方法検討目的)
2.実施日時:
2011 年 12 月 14 日(火)~21 日(火)
3.調査対象地:
マレーシア国南北縦断高速道路(北から E1,E6,E2)のうち E1 高速道路内の N3 から
N5 のエリア(サイト候補地から南に 100 ㎞圏内、下図〇内)にある RSA(日本の SA)5
か所並びに LB(日本の PA)9 か所の合計 14 か所。
<図:マレー半島における調査対象地域>
<図:調査対象 RSA/LB>
4.RSA 並びに LB について
RSA には基本的に一か所以上のフードコート(以下 FC)があり、日本のサービスエリア
に相当する比較的規模の大きい施設である。一方 LB は日本のパーキングエリアより
小さい規模で、基本的には食事施設等は併設されておらず、移動式の売店が日中軽
食や飲み物や果物を販売する程度である。
しかし、果物などが特に特産品である地域にある LB においては、果物を販売する“フ
ルーツスタンド(Fruit Stand、以下 FS)”を設置し、更にその数が多い場合は LB 自体が
RSA にせまる規模になり、小さいながらもフードコートを併設する LB もある。今回の調
査対象地の中にも 2 ケ所(Bkt Gantang North (BGN) 及び Bkt Gantang South (BGS))
が LB でありながらもフードコートを設置している。
一般的な RSA 並びにフードコート付の LB の内部は概略下図の通りである。
<図:一般的な RSA 並びにフードコート付の LB>
参考までに、フードコートの無い通常の LB は下図の通りである。
<図:通常の LB>
5.調査内容:
(1)Task1:対象 RSA/LB において調査期間中の三日間に排出される対象廃棄物の
排出量の把握並びに一般的な性状(組成並びに成分)の確認
(2)Task2:対象 RSA/LB 内の情報収集並びに既存の廃棄物排出方法確認、廃棄物
の搬出先(処理・リサイクル先)情報収集
6.各調査方法
今回の調査において第一モデルプラント建設の候補地としてあげている北部の Juru
RSA(南)を中心とした地域 100 ㎞圏内にある RSA/LB14 か所を対象として以下の調査
を行った。
(1)
Task1:対象 RSA/LB において調査期間中の三日間に排出される対象廃棄物
の排出量の把握並びに一般的な性状(組成並びに成分)の確認
Task1 の調査対象 RSA 及び LB は上図<図:調査対象 RSA/LB>のうち〇で囲まれ
ている 7 か所の RSA 及び LB である。
1)調査準備
調査期間が三日間に渡り、各店舗の協力もひつようであることから、高速道路運営会
社である PLUS 社の協力を仰ぎ、対象となる RSA 及び LBs7 か所の清掃担当、各テナ
ントオーナーを集めて、下記の通り計 4 回に分けて調査の主旨・スケジュール並びに
協力依頼内容についてのミーティングを設けた。各回共に 30 名~50 名ほどの参加者
があり、賛同を得られた。
12 月 13 日:Juru RSA 南
12 月 16 日:Gurunun Semanggol RSA 南北
12 月 16 日:Bkt Gantang LB 南北
12 月 17 日:Sungai Perak RSA 南北
<写真:テナント管理者(PLUS 社)への説明>
<写真:Semanggol RSA(南北)テナントオーナー向け説明会の様子>
<写真:Bukit Gantang LB(南北)テナントオーナー向け説明会の様子>
<写真:Sungai Perak RSA(南北)テナントオーナー向け説明会の様子>
2)調査対象廃棄物
Task1 については下図の通り、食品廃棄物が多いと見込まれる排出源(ごみ箱)のみ
を対象とした調査を行った。
① FC で収集される食べ残し
② 厨房で廃棄される廃棄物
③ 果物店(FS)で廃棄される果物の加工屑
<図:Task1 調査対象廃棄物排出源>
<写真:対象排出源①(FC 残渣カート回収、厨房裏ごみ箱)>
<写真:対象外排出源(駐車場内並びに FC 内ごみ箱)>
3)Task1 調査内容詳細
Task1は以下の 3 つの Sub-Task に分かれている。
① Sub-Task1:三日間のあいだ、対象排出源から排出される廃棄物の総量を計量す
る。
② Sub-Task2:対象排出源から排出された廃棄物を“メタン発酵に適当なもの”と“メタ
ン発酵に不向きなもの”に手選別し、“メタン発酵に適当なもの”の回収率を把握す
る(組成分析)。
③ Sub-Task3:“メタン発酵に適当なもの”をサンプリングし、成分分析を行う。
作業の簡単な流れは下図の通り。
<図:Task1 作業フロー図>
① 準備
全体では 7 か所の RSA/LB を対象としたが、スケジュール的に 2 週間で実施すること
となったため調査分析チームを 2 つに分けた。また、想定している調査方法が適切で
あるかどうかの判断を行うため、またその結果得られた最適調査分析方法について両
チームの間で共有するために、第一週目に Juru RSA South(省略形”SJS”)の調査分
析を両チーム共同で行った。この結果を踏まえ、第二週目に 2 チームがそれぞれ 3 か
所ずつを請け負う形で調査分析を行った。
個別の準備としては、まず RSA/LB において一日に廃棄される廃棄物のうち、食品系
廃棄物が多いことが見込まれる場所(厨房、フードコート食べ残し、果物店残渣等の廃
棄物が集まる箇所、以下“対象廃棄物排出源”)を管理するオーナー並びに管理者に
対して、そこから排出される廃棄物については通常は黒色のポリ袋で集めているところ、
調査期間の三日間は赤若しくは白のポリ袋(以下“調査用ポリ袋”)を用いてもらうよう
指導する。調査用ポリ袋には以下の3つの識別番号/記号を記し、排出源別の排出量
を把握できるようにした。
・RSA/LB 識別記号
・店番号
・調査用ポリ袋番号
また第一日目と第二日目、第二日目と第三日目の廃棄物が相互に混入しないように、
第一日目と第三日目は赤色のポリ袋、第二日目は白色のポリ袋を用いた。また日ごと
の廃棄物が確実に排出されるよう、Sub-Task 開始前に各排出源を廻り、調査用ポリ袋
を調査員の手によって収集した。
② Sub-Task1 の実施
それぞれの重量を計量する。対象地域の排出傾向を把握することで、高速道路内全
体の潜在的廃棄物排出量が把握できることになる。
フードコート内でカート回収している食品残渣や、レストランの厨房廃棄物、更には果
物販売店から出てくる果物の皮や残渣等を、他の廃棄物とは別に回収し計量する。尚、
下図内の写真は排出源(レストラン・果実店)別にポリ袋を並べている様子である。
<図:Sub-Task1 の作業フロー>
③ Sub-Task2 の実施
上記廃棄物総量の 10%以上(採取方法としては各ゴミ袋から総量の 10%以上を抜き
取る)をサンプリングし、これを手作業で“メタン発酵対象物”と“メタン発酵不適合物”
に選別する。
これによって対処廃棄物排出源からのメタン発酵適合物の排出比率が把握でき、事
業計画に反映することができるほか、各対象廃棄物排出源における分別指導の方針
検討に反映することができる。
<写真:厨房裏ごみ箱廃棄物例>
<図:Sub-Task2 全体作業フロー>
総重量計測済みの調査用ポリ袋からそれぞれ 10%以上の重量になるまで内容物を取
り出す。
<図:Sub-Task2 サンプリング作業風景>
次に手作業でメタン発酵対象物とメタン発酵不適物に選別する。
<写真:厨房廃棄物の手選別風景>
厨房裏ごみ箱に排出される廃棄物には食品残渣のほか、包装紙や調味料の容器な
どがみられた。Plus 社では、“製造してから 4 時間以上を経た食品を販売することを禁
止”していること、また視覚的にも米飯類や麺類が多くみられたことから、メタン発酵対
象物が多いということが予想されたため、作業的にはプラスチックや紙、大型の骨、大
量の貝殻等を取り除いていくという方法をとった。
<写真:厨房廃棄物の手選別後(左上は発酵不適物)>
果物店では果物を丸ごと売っているほか、切り身にして食べやすい形にしてプラスチ
ック袋などに小口に分けて販売している。また搬入時に果物が傷まないよう、果物の種
類によっては新聞紙やポリ袋などにひとつひとつ包装されてくることがある。こうしたこと
から、果物店の廃棄物は大きく果物残渣、紙、プラの三つに分けられる。但し、果物残
渣には椰子殻やドリアンの表皮、マンゴーやドリアンの種など非常に硬いものも含まれ
ており、これらはメタン発酵不適物として除外した。
<写真:果物店廃棄物の手選別後(左上、右下が発酵不適物)>
④ Sub-Task3 の実施
次に手選別されたメタン発酵適合物を対象として、以下の表に基づいた成分分析を
行う。分析作業は UEM 傘下の廃棄物管理会社である Kualiti Alam の分析施設に依頼
する形で行う。サンプリングは、RSA/LB の状況の差異から下表の通り行い、最終的に
は 42 サンプルを成分分析にかけることとした。
<表:成分分析用サンプル表>
RSA/LB
サンプル採取元
サンプル内容
SJS
厨房裏廃棄物
(Kitchen Waste)
Kitchen waste を選別して得られたメタン発酵対
象物から 2 ㎏×3 日分(採取日:12 月 15 日,16
日,17 日)
フードコート廃棄物
(Food Court Waste)
Food Court Waste を選別して得られたメタン発
酵対象物から 2 ㎏×3 日分(採取日:12 月 15
日,16 日,17 日)
SGS
SGN
厨房裏廃棄物
(Kitchen Waste)
Kitchen waste を選別して得られたメタン発酵対
象物から 2 ㎏×3 日分(採取日:12 月 18 日,19
日,20 日)
BGS
BGN
厨房裏廃棄物
(Kitchen Waste)
Kitchen Waste を選別して得られたメタン発酵
対象物から 2 ㎏×3 日分(採取日:12 月 18 日,
19 日,20 日)
果実店廃棄物
(Fruit Waste)
Fruit Waste を選別して得られたメタン発酵対象
物から 2 ㎏×3 日分(採取日:12 月 18 日,19
日,20 日)
厨房裏廃棄物
(Kitchen Waste)
Kitchen Waste を選別して得られたメタン発酵
対象物から 2 ㎏×3 日分(採取日:12 月 19 日,
20 日,21 日)
果実店廃棄物
(Fruit Waste)
Fruit Waste を選別して得られたメタン発酵対象
物から 2 ㎏×3 日分(採取日:12 月 19 日,20
日,21 日)
SPS
SPN
対象 RSA/LB 合計 7 か所の廃棄物成分を比較し、傾向に大きな差異が無ければ、こ
れを基礎データとして高速道路内全体の一般傾向として位置づけて事業計画を行うこ
とを目的としている。またこのデータはモニタリングを行う上での基準データとすることも
できる。
<表:成分分析項目>
( % by wt. )
水分量
灰分量
全体重量
蛋白質
固形物量
(乾物)
有機物量
脂肪
炭水化物
4)Task2 調査内容詳細
Task2 では対象 RSA/LB に関する基本的な情報並びに既存の廃棄物管理・排出方法
を確認するほか、対象 RSA/LB で発生した廃棄物の搬出先(処理・リサイクル先)情報
の収集を行う。具体的には現状において、誰が・どこに・どのような方法で廃棄物をご
み回収ポイントまで運んでいるかを、各施設でのヒアリングを通じて把握する。
Task2 は 14 の RSA/LB の全てを対象とする。また Task2 の対象廃棄物としては“RSA
並びにフードコート付の LB”並びに“通常の LB”に設置されているごみ箱全て(駐車
場や FC 内設置ごみ箱を含む)から回収される廃棄物を対象とする。
調査方法としては質問票に基づき対象 RSA/LB を管理する各マネージャー(高速道
路運営を行う Plus 社施設管理者並びに Plus 社から施設管理業務を請け負う Propel
社担当者)並びに各対象テナントオーナー・作業員へのヒアリングを行う。
7.調査結果
1)Task1 調査結果
①Sub-Task1 及び Sub-Task2 調査結果
RSA/LB 合計 7 か所の対象排出源において、三日間で合計約 10.7 トンの廃棄物を回
収することができた。このうち約 75%がメタン発酵対象物となったことから、三日間で約
8.5 トン、一日あたりのメタン発酵対象物は約 2.8 トンとなった。
また今回対象とした RSA/LB にある店舗の総数はレストランが 29 店舗、果物店が 39
店舗で合計 68 店舗であった。種別としての“レストラン”と“果物店”との排出量につい
ては顕著な差異がみられなかった(レストラン、果物店問わず店舗によって差異はあっ
た)ことから、一日あたりのメタン発酵対象物量を 68 店舗で等分に割った場合、41.17
㎏/店舗という結果になった。但し週末と平日での排出量の総量の差異として、平日は
週末に比べて平均 35%減となっていた。
Lowest
5 Peak-Lowest difference
Juru RSA S
92.35%
427.23
142.41
927.08
309.03
G Semanggol S
52.93%
75.56%
G Semanggol S
208.73
144.32
74.19
Juru RSA S
325.43
301.21
300.45
71.92%
76.87%
580.30
193.43
48.36
1229.80
409.93
102.48
G Semanggol S
←
88.74%
65.42%
59.59%
G Semanggol S
4
0
235.20
220.60
124.50
Juru RSA S
4
0
431.60
399.60
398.60
Juru RSA S
10% from all bags
75.40%
75.38%
75.38%
4 Average Foodwaste Ratio
Day 1
Day 2 (Day 1)
Day 3 (Day 2)
(Day 3)
Sub Total (kg/3days)
Average (kg/day)
3 Collectable Food waste
Day 1
Day 2 (Day 1)
Day 3 (Day 2)
(Day 3)
Result
2 Food waste Ratio
Kitchen
Fruit stand
Day 1
Day 2 (Day 1)
Day 3 (Day 2)
(Day 3)
Sub Total (kg/3days)
Average(kg/day)
per store(kg/day)
1 Target waste volume
G Semanggol N
63.23%
509.17
169.72
G Semanggol N
161.41
191.77
156.00
68.92%
G Semanggol N
←
62.73%
62.73%
80.70%
756.30
252.10
42.02
G Semanggol N
6
0
257.30
305.70
193.30
B Gantang S
87.20%
1,431.07
477.02
B Gantang S
426.12
450.11
554.84
84.97%
B Gantang S
←
80.38%
85.23%
91.62%
1663.80
554.60
36.97
B Gantang S
2
13
530.10
528.10
605.60
B Gantang N
52.78%
1,530.80
510.27
B Gantang N
517.72
574.26
438.82
S Perak S
64.29%
528.41
479.06
386.43
1,393.90
464.63
S Perak S
B Gantang N
S Perak S
←
Random Selection
76.54%
57.77%
74.01%
83.64%
84.10%
84.19%
72.82%
81.92%
714.00
569.60
459.00
1742.60
580.87
38.72
S Perak S
5
10
2195.12
731.71
56.29
*Including Recycled waste
B Gantang N
2
11
676.42
994.02
524.67
S Perak N
68.21%
761.18
538.30
534.81
1,834.29
611.43
S Perak N
72.67%
75.35%
73.41%
73.96%
S Perak N
←
1047.40
714.40
728.50
2490.30
830.10
75.46
S Perak N
6
5
Subtotal
1,639.40
2,951.26
2,541.65
921.24
8,053.55
383.50
Subtotal
29
39
2130.62
4209.42
3130.67
1187.50
10658.22
507.53
平日/週末差異を考慮し、仮に平均 32 ㎏/日・店舗のメタン発酵対象物が排出される
と仮定した場合、下表の通りの約 6.5t/日のメタン発酵対象廃棄物が収集可能という結
果となった。
<表:マレーシア南北高速道路内収集可能メタン発酵適合物量>
高速道路
店舗総数(FC 内のみ)
メタン発酵対象物量
(㎏)
E1(北)
104
3,328
E6(中)
16
512
E2(南)
84
2,688
204
6,528
合計
②Sub-Task3 の調査結果
マレーシア高速道路施設から排出された対象廃棄物の成分分析結果に対して、下表
の通り弊社関連企業であるバイオエナジー社における食品廃棄物の成分分析結果の
平均値と比べた。Fruit Stand からの廃棄物は殆どが果物残渣であることから、食品残
渣と比べて水分が極めて多く、有機分が少ないが、これは予想されたことである。マレ
ーシア Kitchen Waste のデータとの比較では、日本のものの方が蛋白質の数値が高い
こと、並びに灰分量についてマレーシアの方が多い点が挙げられる。しかし蛋白質は
脂肪や炭水化物と比べて分解率が低く、ガスへの転換率が低いことがわかっている
(場合によってアンモニア阻害を引き起こし、メタンガス発生を阻害する)ことから蛋白
質の比率が小さいことによって発生ガス量が著しく減ってしまうことは無いと考える一方、
灰分が多いことで残渣量が増える可能性があると言える。
但し総じて言えばメタン発酵に関して、日本のものと比べて大きく違う項目・数値は無
いと言ってよい範囲である。
<表:成分分析結果まとめ>
水分
灰分
脂肪
タンパク質
炭水化物
Kitchen Waste
最少
最大
69.45
73.47
2.62
9.07
2.81
4.33
3.23
3.84
10.38
19.88
2)Task2 の調査結果
Fruit Stand Waste
最少
最大
86.30
91.30
2.07
4.40
0.02
0.23
0.14
0.63
4.14
8.71
日本のデータ
(参考値)
75.00
1.80
3.50
6.10
13.60
Task2 の目的は RSA/LB 内の廃棄物回収の流れを把握し、メタン発酵に適した廃棄物
を効率良く回収するための方法検討のための基礎データ収集が目的である。下表は
現在各 RSA/LB のフードコート廃棄物並びに厨房裏廃棄物を、誰がどのように集めて
いるかを示す。
<表:FC 廃棄物並びに厨房裏廃棄物の現在の収集方法>
Name of RSA/LBs Collection at FCA
SJS
SJN
SBS
SBN
APS
APN
GSS
GSN
TPS
TPN
BGS
BGN
SPS
SPN
Equipments
Food cleaning service (FCS) tray
(Propel subcontract)
waste bin
plastic bag
filter
Kitchen to storage
transportation
kitchen staff
Kitchen staff
Kitchen staff
by hand
by hand
kitchen staff
kitchen staff
FCS
FCS
tray, waste bin at each shop
tray, waste bin at each shop
kitchen staff
kitchen staff
Kitchen staff
FCS
FCS
(contract with each shop)
FCS
(contract with each shop)
by hand
by hand
by hand
Kitchen staff
Kithcen staff
kitchen staff
by hand
kitchen staff
対象 RSA/LB のフードコート(FC)内で営業しているレストランの厨房裏廃棄物はどこも
各レストランのスタッフが廃棄物保管所まで運んでいることが分かった。厨房裏廃棄物
は果物店廃棄物やフードコート回収物と比べてメタン発酵不適物が比較的多かったこ
とから、分別排出指導においては最も協力を依頼する必要がある箇所である。
物理的には、厨房内は狭いことから、廃棄物が一定量に達するまで厨房裏において
分別したものを一時保管する仕組みが必要である。また業務内容はフードコート残渣
の回収に比べ単純ではなく、廃棄物の種類も非常に多様であることから、簡易的かつ
効果的な分別方法を提案・指導する必要がある。
一方、フードコートにおける食べ残しの回収作業員は下記 3 つのパターンが存在し
た。
A) レストラン従業員が直接行う
B) Propel 社が FC 内食器類・残渣回収を行う外注先を雇って行う
C) FC 内のレストランが FC 内食器類・残渣回収を行う外注先を雇って行う
またどの FC においても前提として各店舗は別々の食器を使っていた。作業員は食器
の違いによって識別して回収を行っている。作業パターンとしては大きく 2 つに系統だ
てすることができた。
a) 残渣を含め、食器を該当店舗に直接持ち込む
b) 残渣を含めた食器をカート若しくはフードコート内の拠点で回収し、その場で
残渣(紙やストローなどを含むことが多い)と食器類(容器とスプーン・フォーク
は別)に分ける
上記 a)については結果的に厨房裏廃棄物に流れるため、厨房側での分別によるとこ
ろが大きくなる。上記 b)パターンについては紙とプラスチックの分別の部分の協力が得
られればあとは骨などが入るものの、非常に純度の高いメタン発酵対象物が回収でき
るものと思われる。
次に下表は、集められたフードコート廃棄物並びに厨房裏廃棄物が現在どのような保
管施設で保管されていて、何時に誰がどこにその廃棄物を持ち出しているかをヒアリン
グした結果を示す。
ここで明らかになったことは以下の通り。
-廃棄物の回収は毎日行われている
-BGN のみ、果物店残渣の一部を周辺(半径 2 ㎞内)にある牛舎で牛のえさとして再
利用している
-残りの RSA/LB は当該 RSA/LB が立地している自治体の保有する Dumping Site に
未処理のまま投棄されている
<表:廃棄物管理方法並びに搬出先情報>
name of RSA/LBs
Treatment
method
Landfill
Landfill
Transportation
company name
Propel N3
Propel subcontract
Landfill
Anpa enterprise
Landfill
Propel subcontract
Landfill (Matang)
Anpa enterprise
Landfill (Matang)
Anpa enterprise
GSS
Type of waste size of the storage number of bins company in charge waste collection time
storage area
of the area
house
W 3× L 4 m
2 Propel subcontract 10:00~10:30
outside
1 Propel subcontract call when needed
(2 times/week)
house
1 Propel subcontract 11:00~12:00 (Monday, Thursday)
outside
3 Propel subcontract 9:00
(2 time/week)
outside
1 Propel subcontract 10:00~11:00 (3 times/week)
outside
2 Propel subcontract 9:00~10:00
(3 times/week)
house
W 4 × L 4 m
3 Propel subcontract 7:00~8:00
Landfill (Matang)
Propel subcontract
GSN
house
W 4 × L 4 m
2 Propel subcontract 6:00~7:00
Landfill
unknown
TPS
house
W 4 × L 4
3 Propel subcontract 11:00
Landfill
unknown
TPN
house
W 3 × L 3
3 Propel subcontract unknown
Landfill
unknown
BGS
hosue
W4×L4
1 Propel subcontract 17:00
Landfill
local authority
BGN
house
W 4 × L 4
1 Propel subcontract 10:00
Landfill
Feed stock
local authority
SJS
SJN
SBS
SBN
APS
APN
(some fruit wastes go
to Feed stock )
SPS
outside
5 Propel subcontract 7:30
Landfill
United Hong Resource
(Salak Sungsi Siput)
SPN
Total
hose
W 4 × L 4
4 Propel subcontract 10:00
32
各地の埋立処分場の位置や構造・余命等については再度詳細の調査をする必要が
あるが、基本的には行政区分に応じてバラバラであることを確認することができたこと
で、従来の CDM 的なアプローチではモニタリングが非常に煩雑になることが想像され
る。
この点は新メカニズム上の MRV において検討する重要なポイントであることが確認さ
れた。
8.RSA/LB 廃棄物調査実施行程
本廃棄物調査の工程を下表に示す。
日程
時間
12/12
9:30-13:00
訪問先
Turbine
(月)
協議・調査内容
カウンターパート(Turbine, UEM)との調査手
順・機材準備についての打合せ
12/13
10:00-10:45
(火)
10:45~12:00
Juru RSA
廃棄物回収現場の確認
テナントオーナー等に対するヒアリング(Task
2)
15:00~16:45
Plus セクション管理者への調査目的・内容紹
介並びに協力依頼、各テナントへの説明並
びに調査用ポリ袋配布
12/14
8:00~
Juru RSA
第一日目廃棄物収集準備状況の確認
(水)
11:00
Jawi 処分場
処分場状況視察
13:00
Sg.Bakap LB(N)
Task 2 ヒアリング
Juru LB(N)
12/15
7:30~
Juru RSA
(木)
第二日目調査用ポリ袋配布
第一日目分析実施
15:00
N3Office
Plus セクションマネージャー(N3,N4,N5)へプ
ロジェクト概要説明
12/16
7:30~
Juru RSA
(金)
第三日目調査用ポリ袋配布
第二日目分析実施
10:30~
Taiping U T/P
G Semanggol (N,S)テナントオーナーに対する
分析調査協力依頼
参加テナントオーナー:33 名
13:00~
G Semanggol (N,S)
状況視察
15:00~
Bkt Gantang(S)
状況視察
16:00~
Bkt Gantang(N)
Bkt Gantang(N,S)テナントオーナーに対する
分析調査協力依頼
参加テナントオーナー:42 名
12/17
6:00
G Semanggol(N)
第一日目調査用ポリ袋設置
(土)
7:30
Juru RSA
第三日目分析実施
8:00
G Semanggol (S)
第一日目調査用ポリ袋設置
12:00
Bkt Gantang(N)
第一日目調査用ポリ袋設置
12:00
Bkt Gantang(N)
第一日目調査用ポリ袋設置
15:00
SG Perak (S)
SG Perak (N,S)テナントオーナーに対する分
析調査協力依頼
参加テナントオーナー:28 名
12/18
6:00
G Semanggol(N)
(日)
第一日目分析実施
第二日目調査用ポリ袋設置
7:00
SG Perak (S)
第一日目調査用ポリ袋設置
8:00
G Semanggol (S)
第一日目分析実施
第二日目調査用ポリ袋設置
9:00
SG Perak (N)
第一日目調査用ポリ袋設置
12:00
Bkt Gantang(N)
第一日目分析実施
第二日目調査用ポリ袋設置
Bkt Gantang(S)
第一日目分析実施
第二日目調査用ポリ袋設置
12/19
18:00
Kualiti Alam(KL)
Juru RSA 三日分サンプル移送
6:00
G Semanggol (N)
第二日目分析実施
(月)
第三日目調査用ポリ袋設置
7:00
SG Perak (S)
第一日目分析実施
第二日目調査用ポリ袋設置
8:00
G Semanggol (S)
第二日目分析実施
第三日目調査用ポリ袋設置
9:00
SG Perak (N)
第一日目分析実施
第二日目調査用ポリ袋設置
12:00
Bkt Gantang(N)
第二日目分析実施
第三日目調査用ポリ袋設置
Bkt Gantang(S)
第二日目分析実施
第三日目調査用ポリ袋設置
12/20
6:00
G Semanggol (N)
第三日目分析実施
(火)
7:00
SG Perak (S)
第二日目分析実施
第三日目調査用ポリ袋設置
8:00
G Semanggol(S)
第三日目分析実施
9:00
SG Perak (N)
第二日目分析実施
第三日目調査用ポリ袋設置
12:00
12/21
7:00
Bkt Gantang(N)
第三日目分析実施
Bkt Gantang(S)
第三日目分析実施
SG Perak (S)
第三日目分析実施
(水)
9:00
SG Perak (N)
第三日目分析実施
13:00
Taiping LB (N)
Task 2 ヒアリング実施
14:00
Alor Pongsu LB(N)
Task 2 ヒアリング実施
15:00
Alor Pongsu LB(S)
Task 2 ヒアリング実施
16:00
Taiping LB (S)
Task 2 ヒアリング実施
12/22
10:00
Turbine
打合せ
(木)
12:00
Kualiti Alam
GSS,GSN,BGS,BGN,SPS,SPN の各 3 日分サ
ンプルの移送
12/23
(金)
10:00
UEME
打合せ
79
【添付③】
プラント基本計画
40tpdの設備計画を基本として、南北高速道路沿線に3カ所程度設置することを基本計
画とする。以下は一か所あたりの計画内容(北部プロジェクトを想定)を示す。
1.
配置計画、立地条件
・敷地面積は120.0 m × 50.0 mとする。
・周辺に住宅は無く、最も近い住宅は500m以上離れている。
・必要量の水並びに電力の供給は受けられるものとする。
・地盤は堅固で、地理的に地震は起こらないものとする。
・高さ制限並びにその他建築制限はないものとする。
2.
法規制
2.1
環境アセスメント
1974 年環境基準法と付属規定は、環境インパクト・アセスメント、事業用地評価、汚染
防止アセスメント、モニタリング、自己責任による実施を要請しており、産業活動実施に
あたっては、下記について環境局事務次官の事前認可を取得する必要がある。
i.規制された事業に対する環境インパクト・アセスメント
ii.用地適性評価
iii.書面による建設告知または許可
iv.焼却炉、燃料燃焼設備、煙突の設置に対する書面による認可
80
v.規定建物や規定乗物の占有・運営ライセンス
2.2 規制対象事業に対する環境インパクト・アセスメント
本事業活動は、1987 年環境基準(規制対象事業)(環境インパクト・アセスメント)条例
の規定に基づき、【(xviii)廃棄物処理と処分施設 b)地方自治体からの固形廃棄物
-再生/リサイクル・プラントの建設】に該当することから、プロジェクト認可の前に EIA が
義務付けられている。環境インパクト・アセスメント(EIA)調査は、EIA コンサルタント登
録計画に基づき環境局(DOE)に登録された資格を持つ特定の人によって行われる必
要がある。
2.3 用地適性評価
環境認可を得るうえで最も重要な要素の一つは、申請プロジェクトの用地適正であり、
用地適正は、公示された構造政策または地域計画、周辺の土地利用、セットバックや
緩衝地帯の規定、追加的汚染負荷の受け入れ許容能力、廃棄物処理要件などに対
する、プロジェクトの適合性に基づいて評価される。
用地適正評価(SSE)は、環境局(DOE)が管轄するすべての開発プロジェクトにとって、
用地適性を確実にするうえで重要なプロセスとなっており、SSE は規定事業または規
定外事業のいずれの場合も、最初に実施されなければならない。規定事業の場合、
SSE は、選ばれた用地が申請事業に適しており、周辺の土地と適合していることを確
実にするために実施される環境インパクト・アセスメント(EIA)の前に、実施されない。ま
たこれは、そのプロジェクトの発議者にとって、もし当該用地が不適合と判断された場
合に、環境インパクト・アセスメント(EIA)の実施費用を倹約するためにも必要である。
2.4 書面による建設許可
下記に示されている事業を施行しようとする場合は、環境局の事務次官に、事前に書
面による告知を提出する必要がある。
i. 2009 年環境基準(工業排水)規定の第 1 条に定められた敷地以外において、土、内
水、マレーシアの領海に、工業廃水または混合廃水を排出または放出する恐れがあ
ったり、既存の源泉からの排出物の量や品質に、重大な変化を及ぼす、またはもたら
す、または可能にする恐れがある、敷地の工事または建物の建設の実施。
ii. 2009 年環境基準(汚水)規定に定められているように、150 人以下と同等の人口をと
もなう住宅または商業開発以外で、土、内水、マレーシア領海に対する、汚水の排出、
放出、またはその可能性。
iii. 2009 年環境基準(固形廃棄物処理施設や埋め立て地からの公害管理)規定に定
められているように、新たな浸出液の排水または放出の恐れがある、土地、施設、建物
の工事の実施。
81
2.5 焼却炉・燃料燃焼設備・煙突の設置に対する書面による認可
下記に示されている事業を施行しようとする場合、事前に環境局の事務次官から書面
による認可を得る必要がある。
i.1978 年環境基準規定(クリーンエアー)の規定 4 と付表 1 に詳述されている施設の居
住地域周辺への新規設置。
ii.1978 年環境基準(クリーンエアー)規定の規定 36 と規定 38 に示されている、1 時間
に 30kg 以上の微粉燃料や固形燃料を消費するか、1 時間に 15kg 以上の液体や気体
燃料を消費する燃料燃焼設備(焼却炉を含む)の建設、取付け、再設置、改造。
iii.不純物を排出する煙突の建設、取付け、再設置、改造
2.6 ガス状排出物と廃水の基準
1978 年環境基準(クリーンエアー)規定、2009 年環境基準(工業廃水)規定、2009 年
環境基準(汚水)規定、2009 年環境基準(固形廃棄物処理施設や埋め立て地からの
公害管理)規定で定められているように、産業界は、マレーシアで許容基準として認め
られた、排気、工業廃水、汚水、浸出液の基準を遵守する必要がある。(基準値につ
いては次頁参照)
3. メタン発酵施設独自の汚染防止方策
① メタン発酵処理後の廃水は河川放流とするため、次頁排水基準値まで前処理を
行うこととする。
② 発電機、余剰ガス燃焼設備、ボイラからの排ガスは次頁基準による。
③ 水処理後の汚泥は水分 30%以下まで乾燥し、夾雑物と一緒に場外搬出(近隣市
町村運営の直接埋立処分場への搬入)とする。
82
83
4.
対象廃棄物
スケジュール的に現地の廃棄物成分分析結果を用いることができなかったため、設計
の為の基準値として以下の日本の代表的な数値を採用した。
食品廃棄物処理規模: 40 t/d (搬入時間:日中の時間帯)
夾雑物 :
4.0 t/d (10%)
水分量 :
灰分
:
有機物 :
26.2 t/d(65%)
0.4 t/d
9.4 t/d うち
蛋白質
脂肪
炭水化物
:
:
:
2.87 t/d(7%)
1.84 t/d(4%)
4.69 t/d(11%)
5.
メタンガス利用オプション技術の検討
マレーシアはガス並びに石油の産出国であり、また国内産業育成のために公定価格
を設定していることから LNG や LPG が安く、メタンガスの精製利用は現実的ではない。
一方、2011 年から導入された Feed In Tariff 制度のもとでの売電価格は日本で弊社関
連企業であるバイオエナジー社が東京電力に販売している売電単価を 3 割以上上回
るものなので、この方が有利と考えた。また発生バイオガスは全量販売し、プラント運
転用電力をグリッドから購入することによって FIT と商用電力単価間の価格差を利用し
て経済性をあげることも考える(CO2 排出量は±0)。
ガスエンジン発電機からの熱は汚泥乾燥並びに発酵槽の加温に利用する。ただし、
乾燥エネルギーが不足する場合は、バイオガスボイラを別に設ける。
6.
プラントコンセプト
本年度は基本的には日本の稼働中プラントの思想を踏襲する。プラント見積は現地エ
ンジニアリング会社に依頼する。
7.
プラント運転計画
運転時間:24 時間×365 日対応可能な設備とする。
稼働年数:20 年とする。
8.
土木建築計画
マレーシアの土木/建築基準に合致した設計とする。臭気の外部への漏れを極力抑え
られるとともに、作業環境に影響しない最低限の配慮を行うものとする。
84
9.
プラント運営関連システム・機材計画
<図:システムフロー>
85
<図:配置図案>
86
<図:建屋部分立面図>
87
10.
人員体制
10.1 メタン発酵施設運転部門
プラント稼働は24時間である。人員は全ての業務を行う工場長・副工場長以下、大きく
分けて3グループに分かれ、合計21名の体制とする。
第一グループ: 受入業務グループ(計8名)
勤務体制:3名/班、2班×2直+予備2名
・受入(1名)
・受入後前処理(2名)
第二グループ: メタン発酵設備運転グループ(計8名)
勤務体制:2名/班、4班×3直
・メタン発酵設備運転・汚泥取扱い(2名)
第三グループ: 施設管理グループ(日中のみ)(計3名)
・検査/品質管理(1名)
・機器保守/メンテナンス(2名)
10.2 管理/営業部門
管理/業務部門は日勤。人員は社長を含む6名体制とする。
管理部:管理責任者(社長)、業務管理者、事務員(2名)
営業部:営業責任者、営業担当
88
【添付④】
マレーシア一般情報
マレーシアの一般情報は下表の通り。
<表:マレーシア一般情報>
面積
329,735 平方キロメートル(日本の 0.87 倍)
人口
2,840 万人(2010 年、出所:マレーシア統計局)
首都
クアラルンプール 人口 165 万 5,000 人(2010 年上半期)
言語
マレー語、英語、中国語、タミール語
宗教
イスラム教、仏教、ヒンドゥー教、キリスト教など
公用語
マレー語
【地理・地形】
マレーシアは、マレー半島南部を占める西マレーシアとボルネオ島北部の約3分の1を
占める東マレーシアから成る。緯度は東西マレーシアともおおよそ北緯2度~7度に位
置する。
2002 年末の時点におけるマレーシアの森林面積は約 2,000 万ヘクタールで、国土の
59.9%を占めている。このうち 1,400 万ヘクタールは森林以外への転換を禁じた永久保
存林に指定され、その大部分は生産林(1,100 万ヘクタール)と保護林(320 万ヘクタ
ール)で構成されている。森林管理は各州に委ねられている。
89
http://www.tourism.gov.my/maps/
【気候】
東西マレーシアとも熱帯雨林気候で 1 年を通じて高温多湿であるが、西マレーシアは
モンスーン(季節風)の影響を受ける。季節風は 5 月から 9 月にかけて南西に向けて吹
き、11 月から 3 月にかけては北東に向けて吹く。気温は 24℃~33℃で、気温が比較
的高いのは 4 月~5 月、低いのは 12 月~1 月である。
【政治】
<政体>
政体は、13 州のうち、州統治者(スルタン)が存在する 9 州による 5 年任期の持ち回り
で行われる立憲君主制である。本調査年度である 2011 年には国王(アゴン / Agong)
がスルタン・ミザン・ザイナル・アビディン・スルタン・マーモッツ(2006 年 12 月即位)から
2011 年 12 月 13 日に第 14 代目として就任したアブドル・ハリム・ ムアザム・シャー国
王(83)にかわった。新国王は 2 度国王を経験する初めてのケースである。
90
13 州(内〇印はスルタンが存在)
ジョホール(Johor) 〇
ケダ(Kedah) 〇
クランタン(Kelantan)〇
マラッカ(Malaka)
ネグリ・スンビラン(Negri Sembilan)〇
パハン(Pahang) 〇
ペラック(Perek) 〇
ペルリス(Perlis) 〇
ペナン(Pinang)
スランゴール(Selangor)〇
テレンガヌ(Terengganu)〇
サバ(Sabah)
サラワク(Sarawak)
3 連邦直轄地域(位置的にはセランゴール州に属する)
クアラルンプール(Kuala Lumpur)
プトラジャヤ(Putra Jaya)
ルブアン島(Lubuan)
<議会>
議会は二院制で上院 69 議席(任期 3 年、うち 43 名は国王任命、26 名は州議会指名)、
下院 222 議席(任期 5 年、直接選挙(小選挙区)、2008 年 3 月総選挙実施)で構成さ
れる。
<内閣及び中央政府組織>
首相は下院(Dewan Rakyat)の最大政党の党主が選ばれ、マレーシアの国王 (アゴン)
により任命される。任期は 5 年で、1957 年 の独立以来、与党連合の国民戦線(Barisan
Nasional)の 統一マレー国民組織 (UMNO)党首が首相に就いている。現在の第 6 代
首相は、財務相も兼任する ナジブ・トゥン・ラザック氏(Dato’ Seri Haji Mohd. Najib bin
Tun Haji Abdul Razak )であり、2009 年に就任した。
またマレーシアには下表の通り内閣府を合わせて 27 の省庁がある。本件調査に深く
関わる省庁としてはエネルギー・水・通信省、住宅自治省 、天然資源・環境省が挙げ
られる。
91
<表:マレーシアの中央省庁>
省
首相府
農業・農業関連産
業省
マレー語表記
英文表記
Jabatan Perdana Menteri
Prime Minister's Office
Kementerian Pertanian & Industri
Asas Tani
Ministry of Agriculture and
Agro-Based Industry
文化・芸術・文化遺 Kementerian Penerangan,
産省
Komunikasi Dan Kebudayaan
Ministry of Arts, Culture
and Heritage
国防省
Ministry of Defence
Kementerian Pertahanan
国 内 商 業 ・ 消 費 者 Kementerian Perdagangan Dalam
問題省
Negeri, Koperasi Dan
Kepengguanan
Ministry of Domestic
Trade, Co-operatives and
Consumerism
教育省
Ministry of Education
Kementerian Pendidikan
エネルギー・ク リ ー Kementerian Tenega, Teknologi
ン技術・水省
Hijau Dan Air (KETTHA)
Ministry of Energy, Green
Technology and Water
企 業 家 ・ 協 同 組 合 Kementerian
Pembangunan Ministry of Entrepreneur
開発省
Usahawan (KPUn)
and
Co-operative
Development
連邦領省
Kementerian Wilayah
Persekutuan Dan Kesejahteraan
Bandar
Ministry of Federal
Territories
財務省
Kementerian Kewangan
Ministry of Finance
(Treasury Malaysia)
外務省
Kementerian Luar Negeri (KLN)
Ministry of Foreign Affairs
保健省
Kementerian Kesihatan
Ministry of Health
高等教育省
Kementerian Pengajian Tinggi
Ministry of Higher
Education
内政省
Kementerian Dalam Negeri (KDN) Ministry of Home Affairs
住宅自治省
Kementerian Perumahan dan
Kerajaan Tempatan (KPKT)
Ministry of Housing and
Local Government
人的資源省
Kementerian Sumber Manusia
(KSM)
Ministry of Human
Resources
情報省
Kementerian Penerangan
(KEMPEN)
Ministry of Information
国際貿易産業省
Kementerian Industri dan
Perdangangan Antarabangsa
Ministry of International
Trade and Industry
92
天然資源・環境省
Kementerian Sumber Asli Dan
Alam Sekitar
Ministry of Natural
Resources and the
Environment
プランテーション産 Kementerian Perusahaan
業・商品省
Perladangan Dan Komoditi
Ministry of Plantation
Industries and
Commodities
農村・地域開発省
Kementerian Kemajuan Luar
Bandar Dan Wilayah
Ministry of Rural and
Regional Development
科学・技術・イノベ
ーション省
Kementerian Kementerian Sains,
Teknologi dan Inovasi
Ministry of Science,
Technology and Innovation
観光省
Kementerian Pelancongan
Ministry of Tourism
運輸省
Kementerian Pengangkutan
Ministry of Transport
女性・家族・コミュニ Kementerian Pembangunan
Ministry of Women, Family
Wanita, Keluarga dan Masyarakat and Community
ティ開発省
Development
公共事業省
Kementerian Kerja Raya (KKR)
Ministry of Works
青年スポーツ省
Kementerian Belia dan Sukan
(KBS)
Ministry of Youth and
Sports
【経済状況】
<経済全般>
マレーシアの経済状況は 2008 年~2009 年はリーマンショックの影響を受け低成長或
いはマイナス成長であったものの、2010 年には回復し、その後も比較的順調な経済状
況下にある。全般的な経済政策としては 2011 年に【The Economic Transformation
Programme (ETP)】が作られ、実行に移されようとしている。ETP は首相府傘下の
Performance Management and Deliver Unit (PEMANDU) が発行したマレーシア国の
中期的(2020 年目標)な経済政策を記した文書として位置づけられている。本政策の
柱としては、以下の4点が挙げられている。
1)2020 年の先進国入り:
国民 GNI を USD6700 から USD とする 15000。そのために年率6%の経済成長を目指
す。
2)マレーシアの経済成長に寄与する 12 の“New Key Economic Areas”へ注力
・Agriculture
・Business Services
・Education
93
・Electronic and Electrical
・Financial Services
・Health care
・Greater Kuala Lumpur City/Klang City
・Oil, Gas and Energy
・Palm Oil
・Communication, Content and Infrastructure
・Tourism
・Whole sales and retails
3)民間投資の促進:政府は経済発展のファシリテーターに徹する。民間投資分野に
は 73%の国内投資家と 27%の海外投資家を期待する。
4)330 万人の雇用創出
<表:基礎的経済指標①>
94
項目
<実質GDP成長率>
<鉱工業生産> <消費者物価上昇率>
<失業率>
単位
%
%
備考
各年、四半期データ
は、前年(同期)比
%
%
鉱工業生産指数
上昇率。各年、各 各年、各月データは前
年(同期)比
月データは前年
(同期)比
出所
中央銀行
2007年
2008年
2009年
2010年
2010年1月
2010年2月
2010年3月
2010年4月
2010年5月
2010年6月
2010年7月
2010年8月
2010年9月
2010年10月
2010年11月
2010年12月
2011年1月
2011年2月
2011年3月
2011年4月
2011年5月
2011年6月
2011年7月
2011年8月
2011年9月
中央銀行
6.5
4.7
-1.7
7.2
10.1
8.9
5.3
4.8
4.9
4.0
5.8
中央銀行
統計局
2.4
0.7
-7.5
7.2
2.0
5.4
0.6
1.7
3.2
3.3
3.4
3.1
13.1
4.8
14.1
9.6
12.9
9.2
2.9
4.1
5.8
2.6
4.2
4.4
0.5
4.4
2.4
-0.2
-5.6
1.3
-0.6
3.7
2.5
1.3
1.2
1.3
1.5
1.6
1.7
1.9
2.1
1.8
2.0
2.0
2.2
2.4
2.9
3.0
4.6
3.3
3.5
3.4
3.3
3.4
3.5
3.5
3.5
3.1
3.2
3.6
3.2
3.1
3.0
2.8
3.0
3.1
3.4
2.9
3.0
3.0
3.0
3.2
3.0
3.1
3.3
http://www.jetro.go.jp/world/asia/my/basic_03/
<表:基礎的経済指標②>
95
項目
単位
<国際収支>
貿易収支
100万リンギ
輸出
(伸び率)
輸入
(伸び率)
経常収支
100万リンギ
%
100万リンギ
%
100万リンギ
備考
出所
2007年
2008年
2009年
2010年
2010年1月
2010年2月
2010年3月
2010年4月
2010年5月
2010年6月
2010年7月
2010年8月
2010年9月
2010年10月
2010年11月
2010年12月
2011年1月
2011年2月
2011年3月
2011年4月
2011年5月
2011年6月
2011年7月
2011年8月
2011年9月
前年(同期)比
⑤
⑥
129,488
171,799
141,745
134,726
44,445
29,986
27,966
32,329
38,084
36,302
38,156
⑦
<為替レート> <為替レート>
<主要政策金利>
対ドル
対円
100万リンギ (1ドル=)リンギ (1円=)リンギ
%
資本収支
前年(同期)比
⑧
⑨
604,300
663,014
552,518
638,822
2.6
9.7
-16.5
15.5
502,045
519,804
434,670
528,828
5.0
3.5
-16.3
21.6
52,527
46,641
59,433
51,896
52,290
52,785
55,330
52,795
50,322
54,904
52,637
57,262
54,837
49,651
61,871
57,796
55,094
57,855
59,244
58,560
58,683
37.3
17.9
36.4
26.3
21.8
17.1
13.3
10.5
6.6
1.2
5.1
4.7
4.4
6.5
4.1
11.4
5.4
9.6
7.1
10.9
16.6
39,446
35,105
45,062
42,707
44,094
46,744
48,386
44,523
43,463
48,123
43,700
47,477
44,847
39,212
50,535
46,789
46,607
49,967
49,791
47,579
49,049
30.8
27.7
45.2
26.7
34.0
30.0
18.1
16.5
14.6
12.5
6.1
11.5
13.7
11.7
12.1
9.6
5.7
6.9
2.9
6.9
12.9
⑩
⑪
期中平均
期末
⑬
⑭
⑫
102,190
131,413
112,139
88,079
-39,140
-118,489
-80,369
-19,992
29,252
-17,682
14,830
-146
20,228
-3,321
23,768
1,157
25,894
-6,026
23,397
44,498
26,628
-23,322
3.43
3.34
3.52
3.21
0.02894
0.03261
0.03765
0.03683
3.50
3.25
2.00
2.75
3.41
3.41
3.27
3.19
3.25
3.26
3.19
3.14
3.09
3.11
3.16
3.08
3.06
3.05
3.03
2.97
3.01
3.02
2.96
2.98
3.19
0.03794
0.03805
0.03502
0.03395
0.03560
0.03679
0.03690
0.03674
0.03694
0.03860
0.03751
0.03787
0.03728
0.03736
0.03660
0.03646
0.03710
0.03754
0.03813
0.03883
0.04166
2.00
2.00
2.25
2.25
2.50
2.50
2.75
2.75
2.75
2.75
2.75
2.75
2.75
2.75
2.75
2.75
3.00
3.00
3.00
3.00
3.00
http://www.jetro.go.jp/world/asia/my/basic_03/
<対日経済関係>
日本とマレーシアの間の貿易関係では、日本は貿易赤字になっている。対日輸出品
目としては鉱物性燃料(43.8%)、電気機器(22.9%)、木材(4.7%)であり、輸入品目
は電気機器(25.9%)、機械(14.9%)、自動車(13.8%)となっている(いずれも 2010 年
統計値)。電気機器についてはマレーシアから日本の輸出は完成品、日本からマレー
シアの輸出は同部品であることが殆どである。また、マレーシアからの輸入は液化天
然ガス(LNG)やパーム油などが増えている。
<表:対日輸出入額(単位:100 万 US ドル)>
年
日本の輸出(A)
日本の輸入(B)
収支(A-B)
2006
13,205
15,472
▲2,267
2007
15,048
17,397
▲2,349
2008
16,437
23,241
▲6,804
2009
12,859
16,727
▲3,868
96
2010
17,643
22,708
▲5,065
(出所:財務省通関統計)
マレーシア工業開発庁の統計では 2011 年 1 月現在、マレーシアに進出している日系
企業は 1,407 社で、内 730 社が製造業である。製造業は電気製品や自動車関連産業
のほか、マレーシアの内需並びに周辺国への日用品・食料品を製造する企業が多
い。
97
【添付⑤】
マレーシアのCDMに関する政策・状況等
マレーシアは気候変動枠組み条約(UNFCC)の締約国で、京都議定書には 2004 年 9
月 4 日に批准し、2005 年 2 月 16 日に施行している。マレーシアは温室効果ガス削減
プロジェクトによる投資のメリットを受けることができるため、温暖化問題に関わる交渉
や開発に積極的に関与してきている。
下表は、マレーシアにおける有望な CDM 分野のプロジェクトで得られる可能性がある
CER 量の潜在値及び再生可能エネルギーから得られる電力量を表している。
<表:マレーシアにおける潜在的な CER 発行可能量>
プロジェクトの種類
2010 年度年間 CER
電力(MW)
バイオガス POME+動物
排泄物
5,900,000
190MW
埋立ガス削減
3,700,000
45MW
ガスフレア削減
4,600,000
N/A
ミニ・ハイドロ
70,000
25MW
バイオマス CHP
380,000
90MW
その他のプロジェクト[1]
3,150,000
N/A
合計
17,800,000
350MW
[1] エネルギー効率化プロジェクト及び産業、既存発電所へのバイオマス供給を含む。
年間約 1800 万の排出削減量が見込まれるということは、京都議定書の第一次約束期
間の 2006 年から 2012 年の間に最大 1 億トンの CO2 排出削減となる。市場価格が 3
~10 アメリカドルであれば、11.4 億から 38 億マレーシア・リンギットの資本流入となる。
二国間及び多国間 CDM プロジェクトによる財務レバレッジがこの額の 3~4 倍となる可
能性もあるため、外国直接投資及び技術移転に大きく貢献するとして重要なものと位
置づけている。
マレーシアにとっての CDM プロジェクト成功とは、そのプロジェクトが自国の持続可能
な開発目標にどれだけ貢献したかということである。ホスト国承認を受けたプロジェクト
のみが公式に登録され、CER を獲得することができるため、マレーシア政府が方向性
を決める鍵となる。下表にマレーシア政府が進めたいと考えている CDM 案件の事例を
示す。
98
<表:マレーシアが CDM 案件として認めている事例>
分野
プロジェクトの種類
再生可能エネルギー
バイオマス発電:オン・グリッド、オフ・グリッド
バイオガス発電:POME、動物排泄物
太陽光発電:太陽熱利用
水力発電:ミニ・ハイドロ・パワー
エネルギー効率
発電の効率改善
熱エネルギー生産の拡大
ボイラ改善:より効率のよい加熱工程と蒸気システム
燃料代替
需要側の管理によるエネルギー効率改善
林業
植林
再植林
廃棄物処理
廃棄物発電
埋立処分場からのガス回収
嫌気処理
交通手段
自動車の燃費改善
低排ガス燃料システムへの切り替え
農業
農業廃棄物のコンポスト化
動物排泄物からのメタンガス低減
米の耕作によるメタンガスの削減
マレーシア政府は気候変動による負の影響を理解し、化石燃料依存体質から脱却す
るためにエネルギーミックスの多様化を推進し、天然資源の温存とよりクリーンな大気
状態を目指している。また、特に再生可能エネルギーについてはその利用を積極的
に進めることを第 9 次国家計画並びに第 10 時国家計画でも示しており、小規模再生
可能エネルギー発電プログラム(SREP)や Feed-In-Tariff 制度のような具体的な促進策
を実施して、CDM と併せてその普及を進めようとしている。
<マレーシアの CDM 選定基準>
マレーシアでは CDM 案件検討に際してはじめにプロジェクト提案者が留意することと
して、以下の選定基準を示している。
<表:マレーシアの CDM 選定基準>
基準1
プロジェクトはマレーシアの持続可能開発政策を支持するものでなくては
99
ならず、持続可能開発達成に向け、直接の利益をもたらすものでなくては
ならない。
基準2
プロジェクト実行の際は、Annex I 国が CER の購入者として参加しなくては
ならない。CER 購入者は、技術提供者として参加することが望まれる。
基準3
プロジェクトは技術移転、もしくは地元の技術向上をもたらすものでなくて
はならない。
基準4
プロジェクトは CDM 理事会が定めた以下の条件を満たしていなければな
らない。
i.
自発的な参加であり、
ii.
現実的であり、測定可能であり、長期的に気候変動の抑制に
iii.
基準5
寄与するものであり、
認知されたプロジェクトによって、プロジェクトがなかった場合と
比べ、CO2削減効果が認められること。
プロジェクト提案者は CDM プロジェクトの提案内容を実行する能力がある
ことを証明できること。
上記のうち、基準1,3,5に関する補足説明を行う。
基準 1 について:
京都議定書の 12 条 2 項では、CDM の目的の1つは、“Non-Annex 1 の持続可能な開
発を支援すること”と明記していることから“CDM プロジェクトのよる持続可能な開発”は
ホスト国が設定し、Annex1 国に求めていく特権であると位置づけており、マレーシアで
は NCCDM が設定するものと決められている。
CDM プロジェクトは社会・経済・環境の各分野やそれら全体に直接的・間接的に利益
をもたらさなければならない。その評価を行う上で、なんらかの量的もしくは質的な測
定を行う必要がある。量的な測定が優先するが、量で影響や効果を評価できないもの
については質的評価を行う。下表は、全ての CDM プロジェクトに当てはまる指標を示
している。また、悪影響が出る場合であっても、必ずしも CDM プロジェクトとして却下さ
れるわけではない。その場合、プロジェクト開発者は悪影響について詳細な情報を提
供することが要求され、それを持って最終的には NCCDM がプロジェクトによる影響及
び持続可能な開発を総合的に評価する。
<表:CDM 検討の際、持続的開発に関連して検討すべき指標>
分野
持続的開発要素
環境
大気
指標


温室効果ガス排出
大気汚染物質の放出(例、SOx, NOx、粒子)
100
経済
社会

危険物もしくは有害物の大気放出
水質

表層水、地下水、海水にもたらす影響
生物多様性

地域の生物多様性にもたらす影響
土壌性状

土壌性状へもたらす影響
土地利用方法の 
変更

土地利用地区の生態圏や湿地、水路にもたらす影
響
国際・国内法など法律で守られている地区にもたら
す影響


技術開発への影響(クリーン、効率的、環境にやさし
い技術)
資源の有効活用への効果
雇用

地域社会で創出された仕事の質と数への効果
地域社会

地域社会の生活の質改善への効果(例、健康、貧
困)
地域の文化や遺産保護への効果
競争性

基準1の評価において、プロジェクトが実施されなかった場合の“ベースラインシナリオ”
と“Business-As-Usual”が認識され、プロジェクト実施との比較を行うことが重要であ
る。
本調査案件を含むエネルギー関連プロジェクトでは、以下のことが関連してくるので、
要確認である。
<表:エネルギー関連案件における基準1留意事項>
留意事項
1. 資源の有効活用
プロジェクトがどのような形で資源の有効活用に寄与したか。
2. 天然資源の持続可能な利用
プロジェクトが再生可能エネルギーの利用をどのように推進するか。
3. 地域社会
プロジェクトが地域社会のエネルギー・アクセスを改善するか。
4. エネルギー政策
プロジェクトはエネルギー分野の主要政策に関連しているか。プロジェクトは下記
のマレーシアの 5 ヵ年開発計画に記述されている部分について言及する必要があ
る。
101
(i)
(ii)
(iii)
(iv)
(v)
(vi)
(vii)
供給エネルギーの量、安全/信頼性、質並びにコスト/効率性と安定
供給について
エネルギー供給側の生産性と効率性を高めることやエネルギー価格
が市場原理によって決定できるかについて
代替燃料の利用率を上げることで、石油依存率を下げられるかについ
て
産業に対し再生可能エネルギーの利用を推進することにつながるかに
ついて
産業、交通、商業、政府の建物などの分野でエネルギー効率を上げら
れるかについて
特に Sabah や Sarawak までエネルギー供給を拡大できるかについて
地元企業のエネルギー分野への参加など、エネルギー分野の成長を
伸ばすことができるかについて
*また、燃焼を含むメタンガス削減プロジェクトでは、プロジェクト開発
者は最低でもバイオガスを 10%利用しなければならない。
また、マレーシアの持続的開発基準に沿った CDM プロジェクトは、国と地方の方やコ
ンプライアンスに従うことが要求され、1987 年の Environmental Quality Order によれば、
全ての CDM プロジェクトは Environmental Impact Assessment (EIA)を行う必要がある。
基準3について:
基準3で指定している技術移転や技術改善に関しては下記の通りとしている。
b) 技術移転及び技術改善とは、ソフトとハードの両方を含む。
c) CDM プロジェクトは環境技術やノウハウの移転につながるものであること。
d) 技術改善とは、より効率的で低炭素の技術を意味する。
e) 技術移転及び技術改善は、マレーシアの持続的開発に寄与する必要がある。つ
まり、高いエネルギー効率の再生可能エネルギー技術を積極的に採用し、非再
生資源の使用率を削減することなどである。京都議定書の Annex A に記載されて
いる他の温室効果ガス削減についても考慮するべきである。
f) 技術移転及び技術改善は、マレーシアの環境技術の向上を促進する必要があ
る。
特にエネルギー分野における技術移転及び技術改善をするために、関連指標として
以下の点を考慮する必要があると指摘されている。
102




プロジェクト実施によりマレーシアの環境技術向上に寄与する
温室効果ガスの削減、再生可能エネルギー並びにエネルギー効率向上への効
果
技術が実証されること並びに当該技術が普及していくこと
国内のエネルギー関連産業及びサービスへの効果
基準5について:
CDM プロジェクトの提案者は実行能力を証明するために以下の条件を満たす必要が
ある。
(i)
地元法人であること且つ;
(ii)
(iii)
最低 100,000 マレーシア・リンギットの資本金を有する且つ;
プロジェクト資金の確保できていること
a) Company Commission of Malaysia(Form 9,24,49 and MAA)発行の現地法人証明
書を提出する。
b) 資本金に関する情報は Company Commission of Malaysia register から引き出し、
PIN 若しくは PDD に添付する。
c) 期待されている資金源及びプロジェクト開発者及び投資家との調整状況を PIN に
記すこと。PIN を出さずに PDD を直接提出する方法をとる場合、プロジェクト提案
者は Annex 1 の参加に関する情報と資金に関する情報を別々の書類で報告しな
ければならない。
<マレーシアの CDM 関連機関と体制>
The National Steering Committee on Climate Change (NSCCC) は CDM の実施にあ
たって 2002 年に CDM に関する国家委員会 (NCCDM の設立、並びに Ministry of
Energy, Green Technology and Water (MEGTW)と Ministry of Natural Resource and
Environment(NRE)の双方を代表とした、2つの専門委員会(エネルギー専門委員会・
森林専門委員会)を設立した。また 2007 年には Ministry of Agriculture (MoA)を代表
とした農業分野の専門委員会も追加的に設立された。
NRE 環境保護管理局はマレーシアにおける CDM の Designated National Authority
(DNA)であり、CDM プロジェクト提案者に対して Host Country Letter of Approval(ホス
ト国承認通知)の発行を行う。
103
<図:マレーシア CDM 業務組織図>
<Designated National Authority (DNA) >
マレーシアの DNA は NRE である。DNA はホスト国の承認を与える権限の他、規制面
の管理を行う。
 CDM プロジェクトの実行のための国のガイドライン、基準、戦略、政策を策定す
る。
 NCCDM 役員、TCCDM 役員、事務局、プロジェクト実行者にプロジェクト申請状
況を通知する。
 プロジェクト実行者に対して、条件付き承認レター並びにホスト国承認公式レター
の発行を行う。
 モニタリング計画に基づき、ホスト国承認を受けた後、プロジェクト実行者がプロジ
ェクトの実行及びモニタリングをしているかを確認する。モニタリングは、国際的に
認知された追跡システムを採用し、ベースライン並びに排出量の評価に必要なデ
ータ収集をする。
 マレーシアにおける CDM プロジェクト登録簿の維持・管理をする。
 CDM の年間スケジュールに基づき、NCCDM 会議を年間最低 3 回は計画し、召
104


集する。
NCCDM 会議の議事録を作成する。
マレーシアからの CER 口座のモニタリング及び管理する。
<CDM に関する国家委員会 (NCCDM)>
DNA からの指示を受け、CDM プロジェクト案を精査・評価する。また CDM 政策に関し
て DNA に助言する。
 国の CDM 承認基準への適合性の審査を行い、プロジェクトの承認をする。プロジ
ェクトの審査には、TCCDM からの勧告・助言・審査結果が含まれる。



CDM プロジェクトの実行のための国のガイドライン・基準・戦略・政策を作る。
最低でも年間 3 回会議を行う。会議は議案に応じて柔軟に開催する。
DNA から受けるその他の要求事項の処理を行う。
<表:CDM に関する国家委員会(NCCDM)メンバー>
1.
Deputy Secretary General (Policy), Ministry of Natural Resources and Environment-Chairman
2.
Conservation and Environmental Management Division, NRE-Secretariat
3.
Forestry Division, Ministry of Natural Resources and Environment
4.
Malaysian Metrological Service
5.
Ministry of Plantation Industries and Commodities
6.
Ministry of Energy, Green Technology and Water
7.
Economic Planning Unit
i.
energy section
ii.
environment section
8.
Ministry of Agriculture and Agro-Based Industries
9.
Ministry of International Trade and Industry
10.
Ministry of Transport
11.
Ministry of Science, Technology and Innovation
12.
Malaysia Energy Center (PTM)
13.
Forest Research Institute Malaysia (FRIM)
14.
Malaysian Agriculture Research and Development Institute (MARDI)
15.
Center for Environment, Technology and Development Malaysia (CETDEM)
16.
Business Council for Sustainable Development Malaysia (BCSDM)
17.
Malaysia Climate Change Group
<CDM 専門委員会 (TCCDM)>
105
事務局からの勧告を受け、マレーシアの CDM 承認基準を基に、CDM プロジェクト案
の技術的・財務的な評価を行う。
 NCCDM に対して勧告並びに CDM プロジェクトの評価を提出する。
 各分野の個別の問題に対する DNA からの要求に対して応える。


最低でも年間 3 回会議を行う。会議は議案に応じて柔軟に開催する。
TCCDM のエネルギー・農業・林業に関する各会議の議事録を全メンバーに対し
て送付する。
尚、本調査案件技術の評価を行う委員会は“エネルギーセクター技術委員会:Energy
Technical Committee”が該当する。この委員会は廃棄物、輸送等分野の CDM プロポ
ーザルの技術評価を行い、エネルギー・グリーン技術・水資源省(Ministry of Energy,
Green Technology and Water :MEGTW)が主担当になっている。MEGTW は CDM に
関しては NRE へのサポートという立場で、省エネルギー・再生可能エネルギー事業の
促進を進めている。
<表:エネルギーセクター技術委員会メンバー>
1. Deputy Secretary General (Energy), Ministry of Energy, Water and Communications - Chairman
2. Pusat Tenaga Malaysia - Secretariat
3. Economic Planning Unit
4. Energy Commission
5. Department of Environment
6. Malaysian Palm Oil Board
7. Federation of Malaysia Manufacturers
8. Association of Banks
9. Business Council for Sustainable Development Malaysia
<事務局>
事務局は TCCDM の支援を行う。CDM プロジェクトの実行を推進するため、以下の支
援を行う:
 CDM プロジェクト案の評価を行い、TCCDM に評価結果の報告を行う。
 DNA の要請を受け、CDM 政策並びにマーケティング戦略策定の支援を行う。
 プロジェクトの実行にあたり、外国及び国内投資家の支援を行う。
 CDM の認知度を高めるため、情報公開を行う。
 CDM 活動のデータベース作成を行う。
 プロジェクトが CDM 理事会に登録された後、モニタリング計画に基づき、DNA が
行うモニタリングの支援を行う。
106




DNA による CDM 登録簿の管理支援。
DNA による CDM 活動のホームページ上でのアップデートを行う。
CDM プロジェクト実行ガイドに使用される資料の提供を行う。
利害関係者と連携し、関連した地元の専門家を特定する。
<マレーシアにおける CER 発行までのプロセス>
下図の通り、CER 発行までのプロセス自体は他国と大きな差異はない。
<図:CER 発行までのプロセス>
マレーシアにおける CDM 承認プロセス
マレーシアの CDM 国家承認プロセスには、①Project Idea Notes(PIN)を提出後に
PDD を提出するパターンと、②PIN を出さずに直接 PDD を提出する方法、の 2 種類が
認められている。下図は PIN 提出+PDD 提出のプロセスフローを 2 段階に分割して示
している。
107
<図:PIN 提出+PDD 提出プロセスフロー【第一段階】>
<図:PIN 提出+PDD 提出プロセスフロー【第二段階】>
108
<マレーシアにおけるCDMプロジェクトの状況>
マレーシアにおける CDM 事業の実績は、2011 年 9 月現在 105 件のプロジェクトが
UNFCCC に登録されている。投資国には、カナダ、デンマーク、フランス、ドイツ、日本、
オランダ、スイス、イギリス、スウェーデンがある。
また、マレーシア国における主な CDM プロジェクトの種類は下表のとおりである。この
中では、パームオイル製造工程において発生する EFB 及び POME から発生するメタ
ンを、コンポスト化並びにメタンガス回収によってメタンの大気放出を回避するプロジェ
クトが多くなっている。
<表:採用方法論から見たマレーシアの CDM プロジェクト傾向>
方法論
数
方法論タイトル
AMC I-C
13
Thermal energy production with or without electricity
AMC I-D
2
Grid connected renewable electricity generation
AMC II-C
1
Demand-side energy efficiency activities for specific technologies
AMC II-D
2
Energy efficiency and fuel switching measures for industrial
facilities
AMC III-E
1
Avoidance of methane production from decay of biomass through
controlled
combustion,
gasification
or
mechanical/thermal
treatment
AMC III-F
26
Avoidance of methane emissions through composting
AMC III-H
19
Methane recovery in wastewater treatment
AMC III-Y
1
Methane avoidance through separation of solids from wastewater
or manure treatment systems
AMC I-A, III-H
2
AMC I-C, III-E
4
AMC I-D, III-E
4
AMC I-D, III-H
2
AMC I-F, III-H
1
AMC I-C, III-E, III-G
1
AM0001
5
Decomposition of fluoroform (HFC-23) waste streams
AM0003(現 ACM0001)
1
Flaring or use of landfill gas
AM0006(現 ACM0010)
2
Consolidated baseline methodology for GHG emission reductions
from manure management systems
AM0007
1
Analysis of the least-cost fuel option for seasonally-operating
biomass cogeneration plants
109
AM0013(現 ACM0014)
2
Mitigation of greenhouse gas emissions from treatment of
industrial wastewater
AM0014
1
Natural gas-based package cogeneration
AM0022(現 ACM0014)
4
Mitigation of greenhouse gas emissions from treatment of
industrial wastewater
AM0036
2
Fuel switch from fossil fuels to biomass residues in heat generation
equipment
AM0039
2
Methane emissions reduction from organic waste water and
bioorganic solid waste using co-composting
AM0057
1
Avoided emissions from biomass wastes through use as feed stock
in pulp and paper, cardboard, fibreboard or bio-oil production
110
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