資料 1

版画資料
１
版画の用具・用語辞典
版画の基本的・代表的な用具、扱い方の注意などについてまとめた。用具や用語について
不明な点はこのページで確認していただきたい。
（基本的に五十音順に掲載）
■インク練り板
インク練り板は毎回きれいに拭いておくこと
最近は紙パレットで代用する方法もある
■ゴムローラー
スポンジローラー
ローラーもその都度きれいにしておくこと
右が一般的なスポンジローラー
■見当紙
刷り紙を「置く見当」をつける用紙
下図左はバレン刷りの要領（図の下から順に
見当紙、版、刷り紙）
①見当紙は版より大きく、刷り紙と同じ大きさにするとよい
②見当紙には版と同じ大きさに「
」の印をつけておき、その印に合わせて版をのせる
③刷り紙は見当紙に合わせてのせれば、刷りがずれることがない
ローラー
刷り紙
見当紙に
版
合わせる
見当紙
敷き紙
＜バレン刷りの要領＞
鉄板
＜プレス機刷り＞
■構図・下絵
版画のよしあしは下絵をどう描かせるか、つまり構図で決まると言っても過言ではない。
学年によって違いはあろうが、人物の大きさや配置をくふうすると、かなり違った構図に
なる。本稿では基本的な版画の作り方を紹介しているので、構図についてこれ以上述べる
ことはしないが、寄稿いただいた学校の児童のすばらしい作品は、いずれも構図について
の指導がなされているので参考にしていただきたい。
低学年は特に 、「あなたはどこにいるの 」「何をしてるの」とお話しをしながら進める
と躍動感あふれる場面があらわれるのではないか。
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■シナベニヤ板
シナ材の合板
木目が均一で子どもにも彫りやすい
■水彩絵の具
大量に刷るときはポスターカラーが便利である
■スチレンボード
スチロール性の柔らかい板
鉛筆やボールペンでなどで少し強めに絵を描くと、そこが凹部となり、版がすぐに
できる。
広い凹部を作るときは、へら等で押さえればよい。
■スパッタリング用金網・ブラシ
・ブラシは丸い形も市販されている
・歯ブラシで代用できる
■台紙
刷りあがった作品を貼る厚手の紙
白ボール紙などが一般的
・刷りあがった作品を台紙に貼る前に、作品の縁を切り取る。例えば木版画では、作
品の縁を５ｍｍほど残して切り取る。
・版画の作品を台紙に貼るときは必ず縁を５ｍｍ程度残して切るのがルール。
・貼るときは作品の裏全体にのりをつけるようなことをせず、作品の４隅とその間に
のりをつけて貼り、１０分ほど画板を乗せておけば、しわが寄らず、きれいにのり
付けされる。
■ダバー
簡単に作れる
布を巻き、輪ゴムや糸でしばる
凹版で、インクをすり込む時に便利
■タンポ
布で作った、てるてる坊主と考えればよい
凹版で、インクをすり込む時などに便利
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■彫刻刀
ア
種類
イ
使い方
◎作業の安全のために、刃先に手を置かないよう指導する
・版画作業版があれば使うと便利
・錆びた彫刻刀や、刃先の折れた彫刻刀を使う
と、彫りにくいしけがをしやすい
・特に切り出しや三角刀は刃先が折れやすいの
で教師がよく点検しておくこと
■トレーシングペーパー
半透明のざらざらした紙なので鉛筆で絵が書きやすい
デザインなどによく使う
■刷毛、水性ニス
・主として紙版を強固にするために塗る
・水性ニスを塗る刷毛は柔らかいものがよい
・使ったら必ず丁寧に水洗いをしておかないと、すぐに
堅くなるので注意
・水性ニスの代わりにラッカースプレー等を吹きかける
方法もある
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■版画インク、バレン
・版画インクは水性、中性、油性とある
・それぞれに使い方、方法をくふうする
・水性、中性は水で洗い流せる
・油性インクは灯油、 テレピン油などで洗う
・インクを出したら必ずよく練ってから使う
バレンの使い方・刷り方
○手のひらで
○丸く
○すみずみまで刷る
・刷り紙がずれないように手で押さえて
・バレンは手のひらをつかって全体に
・隅まで
丸く刷る
■版種と刷り方
凹版
ローラー
刷り紙
凹面にインクを
インク
インク
刷り込み、ローラー
でプレスし、刷る
凸版
バレン
刷り紙
凸面にインクをつけ
インク
インク
刷り取る
版
平版
ローラー
刷り紙
バレン
インク
平面に絵を描き
インク
刷り取る
版
へらなどで
孔版
すり込む
インク
穴にインクをすり込む
刷り紙
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■プレス機
・プレス機では堅い金属などをプレスしない（子どもはいろんなものをプレスしたがる）
・プレス機の上にのせてあるフェルトは大切、切ったり、穴をあけたりしない
ローラー
フェルト
刷り紙
版
見当紙
敷き紙
鉄板
※プレス機の鉄板の上に刷り紙より大きい敷き紙
■ボール紙
白ボール紙
黄ボール紙
■木工用ボンド
速く乾くタイプもある
用途によって使い分ける
水で洗い落とせる
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