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資料2

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資料2
平成28年3月8日
平成28年度
各地方向け
地域放送番組編集計画
目
関東甲信越地方
次
・・・・・・・・・・・・
1
近畿地方
・・・・・・・・・・・・・・・
14
中部地方
・・・・・・・・・・・・・・・
23
中国地方
・・・・・・・・・・・・・・・
33
・・・・・・・・・・・・・
40
・・・・・・・・・・・・・・・
52
・・・・・・・・・・・・・・
61
・・・・・・・・・・・・・・・
67
九州沖縄地方
東北地方
北海道地方
四国地方
平成28年度 関東甲信越地方向け地域放送番組編集計画
≪基本方針≫
関東甲信越の各放送局は、日本の総人口のおよそ4割が集中するこの地域
で“安全・安心の拠点”の役割を果たします。近年の自然災害は、想定を超
えた気象現象によって激化、多発化しています。大規模な風水害や火山災害
などから命と暮らしを守るため、データ放送やインターネットなどさまざま
な伝え方を駆使して防災・減災報道に努めます。また、首都直下地震などへ
の備えを充実させるとともに、東日本大震災の教訓も伝え続けます。
急速な少子高齢化がもたらす課題は深刻さを増しています。大都市から地
方の集落まで多角的に取材し、ニュースや特集番組で解決の糸口を探ります。
また、高齢者や子どもが巻き込まれる事件、事故が後を絶ちません。身近に
潜む危険を伝え、暮らしの安全・安心に貢献します。
次の第24回参議院議員通常選挙(任期満了日・平成28年7月25日)
は、選挙権年齢が18歳に引き下げられ、一部の選挙区で定数が変わるなど、
新しい制度のもとで行われます。制度が変わった影響や地域の課題をわかり
やすく伝え、結果を正確に速報します。
平成28年(2016年)度は、リオデジャネイロオリンピック・パラリ
ンピックを機に、4年後の2020年東京オリンピック・パラリンピックの
準備が加速します。開催都市の動きや魅力を内外に広く発信するとともに、
若きアスリートたちの挑戦や障害者スポーツのすばらしさを存分に伝え、視
聴者の関心に応えます。
関東甲信越には豊かな自然と文化、歴史があり、世界遺産の登録も続いて
います。地域の魅力とそれを育む人たちの姿を、紀行番組などを通じて全国、
世界に紹介します。各地の課題に目を向ける一方で、その克服に挑む姿も取
り上げ、地域を応援していきます。
各放送局のデータ放送やインターネットなどのデジタルサービスをさら
に充実させ、防災や地域の魅力の発信に生かします。スマートフォン向けの
機能もさらに向上させ、視聴者の利便性を高めていきます。
-1-
≪重点事項≫
1.想定を超えた多様な災害から命と暮らしを守る報道
猛暑や記録的な豪雨による大規模水害、頻発する突風被害、活発化する火山活動など、
関東甲信越では、近年経験したことのないさまざまな災害が多発しています。1 都 9
県の放送局は、地域の“安全・安心の拠点”として連携し、放送とインターネットに
よる防災・減災報道に努めます。また、首都直下地震などの大規模災害に備えた取材・
放送体制を整備します。東日本大震災から5年がたちますが、引き続き被災地を取材
して教訓を掘り起こして、伝えていきます。
2.生活を取り巻くさまざまな課題に切り込み、信頼される報道
少子高齢化と介護福祉、いじめと教育、多様な働き方、過疎と地域産業の衰退など、
生活を取り巻く多様な課題に切り込み、解決の糸口を探ります。また、高齢者や子ど
もが巻き込まれる犯罪や虐待など、社会のひずみに目を向け、暮らしの安全・安心に
つなげます。
3.公正・正確でわかりやすい選挙報道
次の第24回参議院議員通常選挙(任期満了日・平成 28 年 7 月 25 日)は、選挙
権年齢が18歳まで引き下げられるなど、新しい制度のもとで行われる初めての国政
選挙です。若者の政治参加や一部の選挙区の定数変更などに注目し、制度が変わった
影響や地域の課題などをわかりやすく解説し、結果を正確に速報します。
4.2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見据えた放送
リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックを機に、4年後の東京開催に向けた
動きが本格化します。リオデジャネイロ大会での地元勢の活躍はもちろん、東京大会
の準備や若きアスリートたちの挑戦、障害者スポーツの力強さを積極的に発信します。
また、開催都市・東京などの魅力を海外に広く紹介するとともに、国際化、観光、バ
リアフリー、治安などのテーマも取り上げ、オリンピックイヤーならではの放送を目
指します。
-2-
5.地域の魅力や課題を掘り下げ、地域の応援団を担う放送
地元の暮らしに密着したニュースや話題を、県域放送や関東甲信越向けの番組できめ
細かく伝え、地域の視聴者にとって身近な放送局を目指します。各地の自然や文化、
歴史に根ざした多彩な魅力を、スーパーハイビジョン(8K・4K)も活用しながら、
全国放送の紀行番組や国際放送などで発信します。各地の課題を深く掘り下げるとと
もに、それに立ち向かう人々の姿にもスポットをあて、地域の応援団の役割を果たし
ます。
6.視聴者の利便性をさらに高めるデジタルサービスの拡充
関東甲信越各放送局のデータ放送やインターネットの内容をさらに充実させると
ともに、スマートフォンでも一層見やすくなるよう機能を向上させ、災害情報の
提供や地域の魅力発信などに生かします。番組へのソーシャルネットワーキング
サービスの活用をさらに進め、視聴者の満足度を高めます。
-3-
≪各局の重点事項≫
東京・首都圏放送センター
○記録的豪雨による大型河川の氾濫、火山噴火、突風被害など、多様な災害が、近年経験
したことのない規模や頻度で発生しており、事前の注意喚起にも力点を置きながら、防
災・減災報道に努めます。夏場の高温やいわゆるゲリラ豪雨、大雪など、局地的な気象
の急変にも即応し、テレビ、ラジオ、データ放送、インターネットなどさまざまなメデ
ィアで迅速にわかりやすく防災情報を提供します。
○首都直下地震、南海トラフ巨大地震、富士山噴火などの大規模災害に備えた取材・放送
体制をさらに強化します。また、こうした大災害の防災対策を検証する報道に取り組む
とともに、東日本大震災で被災した後、東京で生活し続ける人たちなども継続取材し、
防災や復興に役立つニュース、番組を発信します。
○1300万の人口を抱える首都・東京の日々のさまざまな出来事を取材し、ニュース、
番組で発信していきます。凶悪犯罪や重大事故など、地域の安全を脅かす出来事を迅速
に報じるとともに、背景や問題点に迫った報道を目指します。
○少子高齢化が急速に進む中で、育児や介護、女性の働き方など、身近なテーマを掘り下
げてニュースのシリーズ企画や番組で取り上げ、課題解決の糸口を探ります。
○第24回参議院議員通常選挙(任期満了日・平成 28 年 7 月 25 日)では、新たに選
挙権を得た若者の動向や定数が5から6に増えた東京選挙区の争いなどが注目点です。
こうしたテーマを丹念に取材し、結果を正確、迅速に伝えて、視聴者の関心に応えます。
○リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックにあわせ、4年後の開催地、東京の姿
を見据えたニュースや番組作りに力を入れます。大会の顔となる新国立競技場の建設を
はじめ、街の再開発、国際化、観光、バリアフリー、テロ対策などさまざまな視点から
準備の動きや課題を掘り下げていきます。
○オリンピックイヤーを機に首都東京の魅力を再発見し、世界に発信することで、国際的
な認知度向上を後押しします。また東京には、山地、島しょ部など、多様な自然があり
ます。美しい風景やそこでの暮らし、独自の文化を紀行番組や情報番組で広く紹介し、
地域の活性化に貢献します。
○首都圏放送センターのデジタルサービスの充実を図ります。災害時の自治体の避難
情報をインターネットやデータ放送でチェックできるしくみを充実させるとともに、
番組情報がスマートフォンでも見やすくなるよう向上させます。また、番組へのソ
ーシャルネットワーキングサービスの活用を充実させ、視聴者の満足度を高めます。
-4-
横浜放送局
○平成28年(2016年)度、横浜放送局は開局90年を迎えます。自然、歴史、文化、
国際交流など、神奈川、国際都市・横浜ならではの魅力を積極的に取り上げて全国に発
信し、地域の活性化を応援していきます。また県民910万人のニーズを捉え、多重介
護や女性の働き方、それに13の基地や施設が集中するアメリカ軍の問題など地域が抱
えるさまざまな課題を深く掘り起こし、きめ細かく発信していきます。
○大地震や津波、火山の噴火などの大規模災害に備えて取材体制を強化し、災害の発生時
には命と暮らしを守るための報道に全力を尽くします。台風や豪雨など相次ぐ災害の際
にも、防災や減災に役立つ情報をテレビやラジオ、インターネットを通じて発信します。
○選挙権年齢が18歳以上に引き下げられる平成28年夏の第24回参議院議員通常選
挙(任期満了日・平成28年7月25日)では、候補者の主張や選挙戦の争点など、有
権者が投票先を判断するのに役立つ情報をわかりやすく伝えます。選挙の当日には正確
で迅速な開票速報を実施し、有権者の関心にしっかりと応えます。
○プロ野球やサッカーJリーグ、バスケットボールなど地域のスポーツチームの活躍をF
Mの番組で伝えます。また2020年の東京オリンピック・パラリンピックを目指す若
手選手や大会に向けた社会の動きを取材して発信します。
○ 県内各地でFM定時番組の出張スタジオを展開し、視聴者と触れ合う場を増やすことで、
番組の新規ファンを獲得するとともに双方向性を高め、より親しみやすい番組を目指し
ます。また、月1回開催しているスペシャルジャズライブは継続して実施し、リスナー・
イベント参加者の満足度を高めます。
○ 横浜放送局が開局90年を迎えるこの機会に、認知度向上につながり、横浜放送局の
存在をいっそう身近に感じてもらえるような放送・イベントを展開し、地域の文化振
興に貢献します。
○ 全国的に子育て支援への関心が高まる中で、様々な角度から放送とイベントを展開し
てきた「子育て応援キャンペーン」に継続して取り組みます。放送、イベント、イン
ターネットを連動させる中で、県内のファミリー層との接触の機会を増やし、子育て
世代をさらに応援します。
-5-
前橋放送局
○防災・減災に資する報道を、一層、充実させます。近年、頻発する豪雨、突風、地震、
火山活動(浅間山・草津白根山など)といった各種災害から県民の命と暮らしを守り、
公共放送の使命を果たすため、本部および近隣の放送局とも連携しながら、不断に“備
え”を高めていきます。災害の切迫・発生時には、視聴者の的確な避難行動や被災者の
生活支援などにつながる“正確でわかりやすい情報”を、総合テレビ・FM・データ放
送・インターネットなど多様なメディアで迅速に伝えます。
○地域の課題と正面から向き合い、解決の道を探る情報発信に取り組みます。急速な人口
減少・高齢化は、群馬県においても、地域社会や地方自治、経済・産業など、さまざま
な分野に深刻な影響を及ぼしつつあります。平成28年(2016年)度で放送開始か
ら 5 年目を迎える平日・午後 6 時台の群馬県域向けニュース・情報番組や県域向け特
集番組などで、こうした現状を伝え、多角的な検証を通じて課題解決の気づきを得る機
会を提供し、打開策を考えていきます。また、発生から31年となる「日航ジャンボ機
墜落事故」について、惨事の記憶を風化させないよう、引き続き厚い取材・報道を実施
します。
○群馬の多彩な魅力を積極的に取材し、地域や全国、海外に向けて発信していきます。群
馬県は、世界文化遺産の「富岡製糸場と絹産業遺産群」など誇るべき歴史・伝統文化や、
豊かな自然環境・観光資源に恵まれています。さらに、平成27年の「花燃ゆ」に続き、
地元にゆかりの深い大河ドラマ「真田丸」が放送され、群馬県への注目度が高まってい
ます。こうしたチャンスを十分に生かす放送サービスに力を注ぎ、群馬の知名度と県民
の“ふるさとへの誇り”を一層高めて、地域の活性化に貢献します。また、2020年
の東京オリンピック・パラリンピックなどを踏まえ、海外向けの情報発信も積極的に行
っていきます。
○的確な選挙報道に取り組みます。第24回参議院議員通常選挙(任期満了日・平成 2
8年7月25日)など、民主主義の根幹をなす各種選挙について、公平・公正かつ正確・
迅速に報じていきます。また、選挙の争点や地域への影響、選挙権年齢を引き下げた新
しい制度などをわかりやすく伝え、有権者の関心に応えます。
○インターネットやデータ放送と連携した視聴者サービスを、さらに充実させます。防
災・減災情報や重要ニュースなどを多様なメディアで迅速に伝え、視聴者の命と暮ら
しを守り、関心に応えます。また、前橋放送局が制作する番組・イベントや、群馬県
ゆかりの大河ドラマなどの情報をホームページなどで積極的に紹介し、満足度の向上
に努めます。
-6-
水戸放送局
○平成27年(2015年)9月の関東・東北豪雨で、茨城県は常総市を中心に甚大
な被害を受けました。水害から 1 年の節目に向け復興の動きを丁寧に伝えるととも
に、自治体の災害対応などの課題を検証していきます。また東日本大震災と東京電
力・福島第一原子力発電所の事故から5年が過ぎましたが、観光や農漁業に影響が
残り、東海第二原子力発電所の安全性を巡る課題もあります。復興はどこまで進ん
だのか、課題は何か、ニュースや番組で深く掘り下げていきます。
○関東・東北豪雨で水戸放送局は、迅速な災害報道やきめ細かいライフライン情報な
ど、さまざまなメディアを用い情報を発信しました。災害時に備え、平成27年度
に始めたFM番組も存在感を示しました。平成28年度も、災害などいざという時
に迅速かつ有益な情報を提供できるよう簡易中継システムやスマートフォンなどの
新しいツールを積極的に活用します。防災・減災報道に全力を尽くし、地域の“安
全・安心の拠点”として寄与します。
○平成28年夏に第24回参議院議員通常選挙(任期満了日・平成28年7月25日)
が行われ、選挙権年齢が18歳以上に引き下げられます。茨城県内の若者がどう選
挙に臨み、若者の声がどのように反映されるのか、正確・迅速な開票速報とともに
お伝えします。また、つくば市長選挙(任期満了日・平成28年11月16日)や
関東・東北豪雨で被災した常総市の市長選挙(任期満了日・平成28年8月2日)
についても、市の抱える課題などを含めて丁寧に伝えます。
○水戸放送局がテレビ県域放送を開始して10年が過ぎました。平成27年度はNHKと
視聴者との“新たな10年”を目指し、平日午前11時台の地域情報番組と午後6時台
のニュース番組のスタジオや内容を一新しました。平成28年度は、これをさらに推し
進め、県内をあまねく取材し、地域の課題や魅力を県内外や世界に発信します。地域の
応援団として活性化に積極的に貢献し、県南・県西地域への県域放送の視聴拡大に努め
ます。
○8月のリオデジャネイロオリンピック・パラリンピック、3 年後の茨城国体、4年
後の東京オリンピック・パラリンピックに向け、茨城県関係の選手の活躍や地元の
動きを伝えます。また、サッカーJ1「鹿島アントラーズ」とJ2「水戸ホーリー
ホック」、県内出身力士が多数在籍する大相撲、毎年熱戦が繰り広げられる高校野球
など地域のスポーツを中継や情報番組のコーナーで詳しく伝え、視聴者サービスを
充実させます。
-7-
千葉放送局
○地震や大雨、竜巻などの災害に備えるとともに、県民の命と暮らしを守る防災・減災報
道に全力を尽くします。災害発生時には千葉放送局および県内4か所の取材拠点(成
田・銚子・東葛・房総)のネットワークを生かして、テレビ・ラジオ放送、データ放送、
インターネットなど、さまざまなメディアを通じてきめ細かい情報を迅速に提供します。
また、県内FM局や自治体との連携を強化し、県民に必要な情報をFM放送やインター
ネットで伝えるなど、“安全・安心の拠点”として県民の期待に応えます。
○東日本大震災の記憶を風化させず、被災地の復興に向けた歩みを伝え続けます。県内へ
の避難者に寄り添うニュースや被災地を支援する番組の発信に努めます。放射性物質を
含む焼却灰の最終処分場の設置問題や液状化対策などの課題を掘り下げ、わかりやすく
伝えます。
○今夏のリオデジャネイロオリンピック・パラリンピック、2020年に千葉県内でも競
技が開催される東京大会に向けて、活躍が期待される選手の動きをきめ細く伝え、県内
の機運を盛り上げます。また、プロ野球「千葉ロッテマリーンズ」、サッカーJリーグ
「柏レイソル」、
「ジェフユナイテッド市原・千葉」など、県内のスポーツチームや選手
の活躍などを積極的に伝えます。
○農業や漁業など一次産業の振興や、成田空港と周辺の活性化など千葉が向き合うさまざ
まな課題を深く掘り下げるとともに、東京オリンピック・パラリンピックに向けた地域
の動きなども詳しく伝えます。また、千葉の豊かな自然や文化、日々の営みを描いた紀
行番組や、地域に根ざして生きる魅力にあふれた人たちを見つめる番組を制作し、“千
葉の元気”を全国へ、そして国際放送も意識した発信に努めます。
○次の第24回参議院議員通常選挙(任期満了日・平成 28 年 7 月 25 日)、千葉県知事
選挙(任期満了日・平成 29 年 4 月 4 日)に向けて万全の準備を進めます。争点や地
域の課題をわかりやすく伝えるとともに、開票速報を正確・迅速に伝えます。
○県域FM放送の地域情報番組では、“地域密着度”をさらに高めて、県域FM放送の認
知度をさらに上げるとともに、“聞いて楽しくためになる”番組を目指します。
○県内各地で多彩な公開番組を実施することで、地域の活性化・文化振興に寄与します。
また、千葉発の番組・イベントの広報を効果的に展開し、より多くの人に視聴・参加い
ただくことで、地域との結び付きを強めていきます。
-8-
宇都宮放送局
○県民の命と暮らしを守るため防災・減災につながる報道に全力を尽くします。栃木県は、
平成27年(2015年)9月、関東・東北豪雨により大きな被害を受けました。豪雨
災害からの復興に向けた取り組みや教訓などについて、きめ細かく伝えます。また、竜
巻などの突風や大雪などによる災害にも迅速に対応し、テレビ、ラジオ、データ放送、
インターネットなどを通じてきめ細かい情報発信に努めます。さらに気象庁が常時観測
している活火山の那須岳と日光白根山についても、防災につながる情報発信に取り組み
ます。
○5年の節目となる東日本大震災や東京電力福島第一原発事故の教訓を防災に生かして
いくうえでの課題や、放射性物質を含む指定廃棄物の処分問題など今なお残る事故の影
響を幅広く取材し、発信していきます。
○正確・迅速な選挙報道に取り組みます。平成28年には、第 24 回参議院議員通常選挙
(任期満了日・平成28年7月25日)が行われるほか、栃木県知事選挙(任期満了日・
平成28年12月8日)と宇都宮市長選挙(任期満了日・平成28年11月27日)も
行われます。情勢をきめ細かく取材して地域の課題を提示する企画を放送し、開票速報
に万全を期します。
○開始から5年目を迎える県域テレビ放送の一層の充実に努めます。人口減少・医療・介
護・地域経済・まちおこしなど地域の課題や魅力を深く掘り下げ、視聴者の関心に応え
るニュースや番組を制作します。“とちラブ”を合言葉に、栃木の魅力を全国放送や首
都圏向けのニュース・番組、国際放送やインターネットを通じて海外へも発信していく
ことに取り組みます。
○リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックの年でもあり、県民の関心の高いスポ
ーツ情報を幅広く発信していきます。県内にはサッカー、自転車、バスケットボール、
アイスホッケーのプロスポーツチームがあります。特に県内に2つのプロスポーツチー
ムがある全国屈指の自転車愛好県であることを踏まえ、自転車関連の動きを引き続き丁
寧に取材していきます。
-9-
さいたま放送局
○台風や大雨、地震などの自然災害に備え、埼玉県の防災や減災につながるニュースや番
組を制作します。FMの番組でコーナーを設け、継続的に防災関連情報を伝えるととも
に、東日本大震災による原発事故などで埼玉県に避難している被災者に向けた情報発信
を強化します。また飯能市など各地の復興支援の取り組みを積極的に紹介し、被災者や
被災地への支援を続けます。
○首都直下地震などの際に本部のバックアップ機能を担い、関東広域向けラジオ放送や、
取材・制作・伝送の拠点となる「報道別館」の運用の習熟に努めます。本部と連携して
運用訓練を行うほか、定期的にラジオ放送を送出し、“命と暮らしを守る”公共放送の
使命を果たすよう備えます。
○暮らしの安全・安心につながる情報を発信します。振り込め詐欺など、「特殊詐欺」の
防止に向けて、最新情報や不審な電話の具体例をFM放送とホームページで伝えるなど、
幅広い情報発信に取り組みます。
○埼玉に暮らすことの誇りを大切にしたニュースや番組の発信に努めます。埼玉県は平成
29年(2017年)に世界盆栽大会、平成31年に熊谷市でラグビーワールドカップ、
2020年東京オリンピック・パラリンピックではサッカーなど4競技の開催も決まり、
埼玉の存在感を示す好機として準備も熱を帯びています。埼玉で活躍する人や郷土の産
業・文化を積極的に取り上げ、全国にも発信し、地域の活性化に貢献します。
○“スポーツ王国・埼玉”を応援する放送局としてスポーツをテーマにした放送を充実さ
せます。「浦和レッズ」と「大宮アルディージャ」の対戦する「さいたまダービー」の
復活で盛り上がるサッカーJ1はFMの番組を中心に伝えます。また中学・高校のスポ
ーツ大会で全国規模の活躍を見せる選手たちを取材、オリンピック・パラリンピックに
向けた地元の期待と課題を伝えます。
○人口720万人の埼玉県にふさわしい充実した視聴者サービスに努めます。公開番組を
積極的に実施するほか、BSの番組と連動してFMの特集を組み、地域を集中的・多角
的に取り上げ、視聴者との一体感ある放送を目指します。
○平成28年7月の第24回参議院議員通常選挙(任期満了日・平成28年7月25日)
は、選挙区の情勢を綿密な取材で把握し、争点などを分かりやすく伝え、開票結果を正
確・迅速に伝えます。
- 10 -
長野放送局・松本支局
○長野県内では平成26年(2014年)、御嶽山の噴火をはじめ、南木曽町の土砂災害
や県北部地震など大きな災害が相次ぎました。地元の復興は道半ばで、引き続き、自治
体・住民の復興に向けた取り組みを取材・発信するなど、被災地に寄り添った放送を展
開していきます。その一方、“やや活発”な火山活動が続いている浅間山をはじめ、さ
まざまな自然災害に警戒する必要があります。災害発生時には、インターネット、デー
タ放送なども積極的に活用して、必要な情報をきめ細かく発信し、県民の命と暮らしを
守る防災・減災報道に努めます。
○次の第24回参議院議員通常選挙(任期満了日・平成28年7月25日)は、選挙権年
齢を18歳まで引き下げて行われる初めての国政選挙で、若年層の投票動向などに注目
が集まっています。中でも長野選挙区は、いわゆる「1票の格差」を是正するために、
今回の選挙から、定数が「4」から「2」に削減され、全国的に注目される選挙区のひ
とつです。制度が大きく変わる今回の参議院選挙。有権者の関心は高く、争点や地域へ
の影響などをわかりやすく解説するとともに、結果を正確・迅速に伝えます。また、市
町村長選挙についても、正確な報道に努めます。
○大河ドラマ「真田丸」で信州を盛り上げます。地元の上田市、長野市松代はもとより、
県内各地の「真田家」ゆかりの地などを、ニュースや番組、関連のホームページなどで
積極的に紹介します。また、夏にはドラマと連動し、同時代の歴史資料を集めた特別展
を開きます。こうした取り組みを通して視聴者の拡大に努めるとともに、観光客誘致を
はじめとする地域の振興を後押しします。
○平成28年には、4月から5月にかけて数え年で7年に一度の「御柱祭」が開催される
ほか、6月には「第67回全国植樹祭」、8月には「山の日」の制定を記念するイベン
トが上高地で開かれます。こうした機会を捉えて、豊かな自然や文化など、信州の魅力
を全国そして世界に発信します。一方、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)の県
内の農業への影響や、人口減少、観光振興の問題など、地域が取り組む課題も多くあり
ます。こうした信州の課題については、ニュースや番組で検証するとともに、解決に向
けた道筋も提案していきます。
○43年ぶりに幕内に昇進した郷土力士など、信州のスポーツ選手、チームの話題を分厚
く取り上げます。リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックで活躍が期待される
選手についてもしっかりと伝えます。サッカーJ1への再昇格を目指す「松本山雅」や
女子サッカーなでしこリーグ1部に昇格した「長野パルセイロレディース」など、地域
のプロスポーツチームの活躍、高校野球をはじめとする県内のアマチュアスポーツの情
報も積極的に発信します。
- 11 -
新潟放送局
○大規模な噴火や記録的な豪雨による水害など、全国で災害が多発する中、新潟県でも西
部にある活火山・新潟焼山が常時観測火山として注視されています。新潟局は、これま
での大規模災害の経験を生かし、“地域の安全・安心を守る情報拠点”としての報道体
制をさらに充実させます。日頃から県民の防災意識を高め、災害発生時にはさまざまな
メディアを通じて、県民の命を守るための情報をきめ細かく伝えます。
○新潟県中越地震から12年、中越沖地震から9年。被災した地域の復興への取り組みや、
地域の暮らしと経済に今も残されている課題を引き続き取り上げていきます。また、東
日本大震災以降注目を集めている、柏崎刈羽原子力発電所の運転再開に関わる安全審査
の動向や原子力防災の課題、地域住民の声を丹念に取材して伝えるとともに、およそ3
600人の福島県などからの避難者が抱える問題を引き続きフォローし、支援していき
ます。
○平成28年(2016年)に実施される第24回参議院議員通常選挙(任期満了日・
平成28年7月25日)と新潟県知事選挙(任期満了日・平成28年10月24日)で
は、迅速で正確な報道に万全を尽くし、有権者の判断のよりどころとなる情報を公平か
つ公正に伝えます。
○北朝鮮による日本人拉致問題について、日本政府による北朝鮮との交渉や動きを伝える
とともに、拉致問題の解決に向け、被害者家族に寄り添って取材を続けていきます。
○深刻な人口減少に加え、医師不足や高齢化など、新潟県の暮らしと医療に関わる課題の
克服につながる放送を行います。
○大筋合意したTPP(環太平洋パートナーシップ協定)交渉などをめぐる県内の農林水
産業への影響と変化や地域経済の課題を伝えるとともに、地域の活性化につながる報道
に努めます。
○美しく雄大な自然と、その中で育まれた人々の知恵が生きる独自の文化など、新潟県の
魅力を掘り起こします。視聴者にふるさとのよさを再発見してもらえる番組を放送する
とともに、全国や国際放送を通じて海外に向けて、より積極的に発信していきます。
○サッカーJ1昇格から13年目。県民の関心が高いサッカー「アルビレックス新潟」を
積極的に取り上げます。また、リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックや20
20年の東京大会を目指す若いアスリートなど、県内のさまざまな種目の競技者を取り
上げ、地域のスポーツ振興に貢献します。
- 12 -
甲府放送局
○県民の命と暮らしを守るため、災害・減災報道に全力を尽くします。巨大地震や、大雪
や豪雨などの自然災害に備え、日頃から訓練・習熟に努めます。富士山噴火に対しては、
大月報道室(支局)の増強に加え、ロボットカメラや取材体制の構築などを進めます。
さらに自治体などとの連携を強化し、テレビ・ラジオ・データ放送・インターネットな
どを通じた防災・減災報道に取り組みます。特に、昨年度立ち上げた月一回の生放送ラ
ジオ番組では、地域に即した身近な防災情報の発信を強化し、いざという時に頼りにな
るラジオ放送を目指します。
○山梨県が抱える課題に正面から向き合うニュースや番組を継続して放送し、解決の糸口
を探ります。急激に進む少子高齢化や人口減少、相次ぐ企業の撤退、TPP(環太平洋
パートナーシップ協定)の県内産業への影響、平成39年(2027年)の完成を目指
すリニア中央新幹線をめぐる動きなど、山梨の未来に関わる重要テーマを深く掘り下げ
わかりやすく伝えます。
○正確・迅速な選挙報道に努めます。次の第24回参議院議員通常選挙(任期満了日・平
成 28 年 7 月 25 日)など各種選挙で、争点や地域への影響をわかりやすく伝えるほ
か、選挙権年齢の引き下げなど新たな選挙制度についてもわかりやすく解説します。
○“やまなし応援団!”をスローガンに掲げ、番組を通して“山梨の元気”を首都圏や全
国、海外に向けて発信します。世界文化遺産に登録された富士山、ユネスコのエコパー
クに登録された南アルプスなど豊かな自然をスーパーハイビジョン(4K)で描く番組
を制作するほか、ワイン醸造や日本一の宝飾産業など、地域の魅力を掘り起こします。
また、山梨出身の大村智氏のノーベル賞受賞に刺激を受けて活気づく、地元の教育界・
産業界の動向を伝えます。
○スタジオを飛び出して注目の現場から伝えるキャラバンを実施し、地域の魅力や課題を
幅広く伝えます。また地元との連携も深め、暮らしに身近な情報を積極的に発信するこ
とで、より地域に親しまれる放送を目指します。
○リオデジャネイロオリンピック・パラリンピック、さらには4年後の東京大会に向けた
県内のアスリートの挑戦、障害者スポーツの動きを紹介し、オリンピックイヤーならで
はの放送を目指します。また、4シーズン連続のサッカーJ1に臨む地元サッカークラ
ブ「ヴァンフォーレ甲府」の動向を伝えるなど、地域のスポーツ振興にも貢献します。
- 13 -
平成28年度
近畿地方向け地域放送番組編集計画
≪基本方針≫
関西地方の6つの放送局はネットワークを生かしながら、人々の安全・安
心に役立つ情報を正確かつ迅速に提供することに全力を注ぎます。地域社会
が抱える課題に真正面から向き合い、地域の発展に貢献する放送を目指しま
す。また関西地方の多様で豊かな魅力を、さまざまな番組を通じて広く発信
し、地域の活性化に寄与する放送局を目指します。
南海トラフ巨大地震や首都直下地震などの大規模災害に備え、地域の防
災・減災につながる情報発信に力を入れるとともに、本部バックアップ機能
の強化にも引き続き取り組んでいきます。緊急報道においては、人々の判断
のよりどころとなる正確・迅速な報道に努めます。第24回参議院議員通常
選挙(任期満了日・平成28年7月25日)でも正確・迅速な報道を心がけ
ながら、よりわかりやすく丁寧な情報提供を目指します。
TPP(環太平洋パートナーシップ協定)への参加など、地域の経済や生
活に直結する社会動向をわかりやすく丁寧に伝え、視聴者の幅広い関心に応
えていきます。また相次ぐ凶悪事件や少子高齢化の問題など、地域のさまざ
まな課題を掘り下げて解決の糸口を探ります。
地域に根ざした紀行番組や経済番組、若者向け番組、スポーツ番組など、
視聴者ニーズを意識した多様な番組の放送を通じて、地域社会の一員として
地域との結び付きを一層強め、より親しまれ信頼される放送局を目指します。
各界で活躍する人々や企業の動きを多角的に取り上げるとともに、伝統芸
能・上方演芸や歴史・文化遺産など、関西ならではの多様な魅力を個性あふ
れるさまざまな番組を通じて全国および世界へ発信していきます。
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≪重点事項≫
1.関西および全国の安全・安心を守る
南海トラフ巨大地震や大型台風などの大規模災害に備え、阪神・淡路大震災から得ら
れた教訓を生かしながら地域の防災・減災対策に全力で取り組みます。また大阪から
全国に向けて放送するニュース・情報番組を拡充し、首都直下地震に備えた本部バッ
クアップ機能の運用・実施体制を強化します。英語制作体制の整備も進め、本部バッ
クアップ時における国際放送や国内の外国人に向けた情報提供のための同時通訳付
加に取り組みます。
2.視聴者の判断のよりどころとなる正確・迅速な報道
選挙権年齢が18歳以上に引き下げられてから初の国政選挙となる第24回参議院
議員通常選挙(任期満了日・平成28年7月25日)では、新制度の解説を丁寧に行
うとともに、視聴者の判断のよりどころとなる的確な情報提供に努めます。また開票
速報でも万全を期し、公共放送として公平で信頼される報道を行います。地震・台風
などの災害報道や事件・事故の緊急報道では、放送やインターネットなど多様なメデ
ィアを通じて、正確かつ迅速な情報提供に努めます。
3.人々の暮らしに密着した社会動向や地域の課題に向き合う番組
主に平日午後6時台のニュース番組・金曜午後7時台の報道番組を通じて、TPP(環
太平洋パートナーシップ協定)参加が経済に与える影響や、平成28年(2016年)
に予定されている電力小売りの全面自由化、地域政党や地方分権をはじめとした地方
自治の動向など、人々の身近な生活に影響を与える課題について、わかりやすく丁寧
に伝えていきます。少子高齢化や地方の衰退、医療や介護問題など、日本の将来を考
えるうえで大きな課題となっている問題についても、地域の視点から見つめて解決の
糸口を探ります。これまで取り組んできた子どもの安全・安心や、人権に関する問題
についても、引き続き地域が抱える課題として向き合い伝えていきます。
- 15 -
4.関西の魅力を掘り起こし、地域の活性化に貢献
紀行番組や若者向け番組では、視聴者ニーズを意識しながら、人と地域の両面から関
西を掘り起こし、多様で豊かなその魅力をたっぷりと伝えていきます。地域経済番組
では、個性的な取り組みやアジアをマーケットに活躍している関西の元気な企業を紹
介し、地域経済の応援団としての役割を果たしていきます。
プロ・アマ問わずスポーツが盛んな関西ならではの多様な競技を、全国放送とともに
地域放送でも積極的に取り上げます。平成28年夏に開催されるリオデジャネイロオ
リンピック・パラリンピックでは、大会への関心を高める企画や番組を通じて、活躍
を期待される関西ゆかりの選手を応援していきます。
関西にゆかりのある大河ドラマ「真田丸」では、関連企画などの放送を通じて、地域
活性化に貢献するとともに、視聴者に親しまれる放送局を目指します。
5.関西ならではの活力や、多様で豊かな文化・風土を全国・世界へ発信
関西に拠点を置く企業や地場産業の活力あふれる動きを多角的に取り上げるととも
に、先進的な学術研究の動向を掘り下げながら、関西全体のさまざまな話題や出来事
を積極的に発信していきます。
また、能、狂言、歌舞伎、文楽といった伝統芸能や、落語、漫才などの上方演芸、日
本を代表する歴史・文化遺産など、関西に根ざした多様で豊かな文化・風土を、スー
パーハイビジョンなどの新技術も活用しながら、さまざまな番組を通じて全国および
世界へ発信し、視聴者の期待に応えます。
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≪各局の重点事項≫
大阪放送局
○甚大な被害が想定される南海トラフ巨大地震に備え、日頃からニュースや番組などを通
じて防災・減災意識の啓発を図ります。また台風、地震などの自然災害や、夏場の高温、
局地的な豪雨などの気象の急変に対しては、必要な情報をさまざまなメディアを通じて
正確・迅速に提供します。
○本部バックアップ機能の一層の強化に向けて、新たに整備されたニュースセンターのさ
らなる運用習熟に努め、首都直下地震などの際に本部に代わって正確・迅速な放送を行
えるべく備えます。
○第24回参議院議員通常選挙(任期満了日・平成28年7月25日)では、大阪府を基
盤とする地域政党の動向や選挙権年齢引き下げの影響などを注視しながら、争点や地域
への影響などを、丁寧にわかりやすく伝えます。
○TPP(環太平洋パートナーシップ協定)参加が人々の暮らしに与える影響や、爆発的
に増加するアジア各地から訪れる観光客の動向、厳しい国際競争にさらされている大阪
の企業や地場産業のすう勢、電力小売りの全面自由化についてなど、地域の視聴者の関
心が高い経済・産業の動きを幅広く取り上げていきます。
○大阪を舞台にした地域ドラマや、関西にゆかりのある大河ドラマ「真田丸」、およびそ
れらに関連した番組やイベントを通じて、地域活性化に貢献するとともに、地域の視聴
者とのきずなを深めていくことを目指します。
○若者向け番組やエンターテインメント番組などの公開収録、アトリウムやNHK大阪ホ
ールでの番組と連動したイベントなど、NHKをより身近に感じてもらう取り組みを通
じて、視聴者との結び付きを強めていきます。
○新監督を迎えて新シーズンに挑むプロ野球「阪神タイガース」「オリックス・バファロ
ーズ」や、サッカーJリーグ「ガンバ大阪」「セレッソ大阪」など、地元プロスポーツ
チームの試合や情報を積極的に伝えてファンの期待に応えます。高校野球をはじめとし
たアマチュアスポーツについても、番組や中継で取り上げ、地域のスポーツ振興に貢献
します。また、リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックに向けて、関西にゆか
りのある選手の動向や活躍を丁寧に追いながら、地元での期待や声援を後押しします。
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京都放送局
○京都府では、ここ数年、記録的な大雨による災害が相次いでいます。また、南海トラフ
巨大地震により、著しい地震災害が生じるおそれがあると指摘されています。こうし
た災害に日頃から備え、ロボットカメラ・IP中継や、L字型画面などを活用し、地域
に密着した正確で迅速な防災・減災報道に全力を尽くします。また、河川カメラ画像を
伴った「河川水位雨量情報」や、Lアラートからの情報などを、ホームページ、スマー
トフォン、データ放送など多様なメディアできめ細かく発信することで、府民の安全・
安心を守ります。
○数多くの国宝や世界文化遺産を有する京都。平成27年(2015年)、ユネスコの記
憶遺産に新たに2件が登録されました。歴史と伝統が息づく京都、世界が注目する中で
京都にふさわしい高品質な番組を通し、古都の魅力を積極的に発信します。また、最先
端のスーパーハイビジョン(8K・4K)で撮影する番組制作にも積極的に取り組み、
日本文化の奥深さを全国、そして世界へ積極的に発信します。また、京都放送局常設の
220インチのスーパーハイビジョン(8K)マルチディスプレーでも、スーパーハイ
ビジョン(8K・4K)の試験放送をご覧いただき、京都の文化・芸術の魅力を広くア
ピールします。
○京都放送局には、平成27年2月の新会館への移転以後、多くの方が来館されています。
引き続き視聴者が参加する公開放送などを通じ、府民に親しまれる開かれた放送局とし
ての存在感を高めます。また学生の街・京都にある放送局として、これまでの実績をも
とに若者たちと連携した放送コンテンツを継続・発展させます。
○京都府内の景気には回復基調がみられ、観光客数も増加するなど、明るい兆しが見えて
います。リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックに向けて、地元の選手の活躍
が期待されます。また、夏には、第24回参議院議員通常選挙(任期満了日・平成28
年7月25日)が予定されています。地域放送の中核である午後 6 時台のニュース・
情報番組では、京都府が抱える課題や出来事など府民が必要とする情報をわかりやすく
丁寧に伝えるとともに、地域の活性化に貢献する放送を実施します。
○東京電力福島第一原子力発電所の事故から5年、京都府でも隣接する福井県内にある原
子力発電所への関心が高まっています。高浜原子力発電所の30キロ圏内には、京都府
北部の自治体も含まれます。再稼働に向けた動向とともに、自治体の安全対策や避難計
画などをわかりやすく伝えます。
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神戸放送局・姫路支局
○阪神・淡路大震災から21年が経過し、復旧・復興から新たなまちづくりという段階に
入っている一方で、震災を経験していない世代が増加し記憶の風化が懸念されています。
神戸放送局では時間がたったからこそ顕在化した課題を見つめるとともに、震災の記憶
と教訓を次の世代に伝えていくことに引き続き力を注ぎます。
○台風・大雨・洪水などの災害における緊急報道を強化します。近年、自然災害の激化が
言われる中で、過去の災害の教訓を生かし、防災・減災につながるきめ細かい情報をい
ち早く発信します。さまざまなメディアを駆使して情報を正確かつ迅速に伝え、地域の
“安全・安心の拠点”としての役割を果たします。特に、南海トラフ巨大地震など今後
予想される大規模災害に向けた備えについて情報発信していきます。
○平成29年(2017年)は神戸港が開港して150年目となります。江戸時代末期に
開港して以来、諸外国とのさまざまな交流を重ね、世界を代表する国際貿易港に発展し
た神戸港と神戸の街のこれまでの歩みを検証し、未来を展望する企画や番組を制作する
ことで、神戸の次の時代のまちづくり・地域づくりに貢献します。
○平日午後6時台のニュース・情報番組を“よりわかりやすく、より深く”伝え、一層の
充実を図ります。県内各地の魅力の発掘や旬の情報の紹介などに力を入れて、地域の話
題や抱えている課題などをタイムリーに発信します。また、多彩な産業、芸術・文化・
スポーツ、豊かな自然、歴史など兵庫県の魅力を全国へ、世界へ向けて発信し地域の活
性化につなげます。
○県内各地で幅広い世代の方々に参加していただける公開番組・イベントを行い、NHK
への接触の機会を提供します。オープンスタジオ「トアステーション」を活用し、ニュ
ース・情報番組でのジャズライブの放送をはじめとした、公開番組を積極的に放送して
いきます。スーパーハイビジョン(8K・4K)の試験放送の公開など、放送会館だか
らこそ触れることのできるコンテンツも充実させ、地域の方々に親しんでいただける
“開かれた放送局”を目指します。
○夏に予定されている第24回参議院議員通常選挙(任期満了日・平成28年7月25日)
では、有権者の判断のよりどころとなる情報を公平・公正に伝えます。開票速報では万
全を期し、正確で信頼される報道を行います。
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和歌山放送局
○平成 28 年(2016 年)は、昭和南海地震から 70 年目にあたります。南海トラフ巨
大地震では最悪の場合、県の人口の 1 割近い9万人が犠牲になると想定されています。
昭和南海地震の被災者の証言を取材する企画を継続的に放送し 70 年前の教訓を今に
生かします。また、災害からの“犠牲者ゼロ”を目指す「守るプロジェクト」を引き続
き展開します。災害時の情報発信・収集に力を発揮するラジオを活用してもらうために
FMで地域向けの防災番組を放送します。さらに、防災に関するイベントを実施し地域
住民の意識を高めるとともに、それを放送にも展開して広く県民に伝えます。自治体や
防災機関それに地域の人たちと積極的に連携して、災害に負けない街づくりにつなげま
す。
○平成23年に和歌山県南部を襲った大水害から5年がたちます。引き続き土砂災害、大
雨洪水に対する体制を整え、県民の意識を高めるニュースや企画を放送していきます。
また、復興に取り組む地域の人たちや活気を取り戻しつつある街の姿を紹介するととも
に、被災地に役立つ情報を発信し、地元の復興を引き続き支援します。
○大河ドラマ「真田丸」の主人公真田信繁(幸村)は、かつて、今の和歌山県九度山町で
14 年間にわたる幽閉生活を送りました。ドラマの放送をきっかけに地元では地域おこ
しの機運が盛り上がっています。関連企画などの放送やイベントなどを通じて、地域活
性化に貢献するとともに、視聴者から親しまれる放送局を目指します。特に6月には九
度山町から「NHKのど自慢」を放送します。さらに、和歌山県を紹介する全国向けの
番組については、積極的に番組宣伝を行い、全国に向けて地域の良さを発信する番組を
盛りたてます。
○選挙権年齢が18歳以上に引き下げられてから初の国政選挙となる第24回参議院議
員通常選挙(任期満了日・平成28年7月25日)。和歌山県は2名の参議院議員のう
ち1名が改選となります。公共放送として公平で信頼される報道を通じて視聴者の判断
のよりどころとなる的確な情報提供に努めます。
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奈良放送局
○平日午後6時台のニュース・情報番組をさらに充実させます。奈良のその日の出来事を
わかりやすくまとめ、注目トピックは記者や専門家の解説も加えて厚く伝えます。観光
などの産業、少子高齢化、県南部の振興、子どもの安全など、地域の課題に向き合い、
活性化に資するとともに、課題によっては継続的な取材検証を行い、掘り下げて伝えて
いきます。また、放送だけではなくインターネットも積極的に活用し、奈良ならではの
情報をより多くの方に発信していきます。
○1300年以上の昔から現代に至るまで、連綿と奈良の各地に伝えられてきた文化や歴
史、伝統を丁寧に記録し、未来へと伝えていきます。日本文化の原点とも言える奈良が
培ってきた文化とその魅力を取り上げる、奈良放送局の「こころの都」プロジェクトに
今年度も取り組み、その成果を全国、そして世界に発信していきます。
○今年は平成23年(2011年)の豪雨災害から5年となります。発災した9月を中心
に被災地の現状や課題について多角的に取り上げます。また、今後も極端な気象現象が
増える可能性があると指摘される中、山地が多い奈良県の特性を踏まえた防災・減災情
報を発信するとともに、発災時には地域の“安全・安心の拠点”として、放送やインタ
ーネットなど多様なメディアを通して、きめ細かい情報を提供していきます。
○第24回参議院議員通常選挙(任期満了日・平成28年7月25日)をはじめ、平成2
8年度には9の市町村の首長選挙が実施されます。各選挙については、争点や地域への
影響などをわかりやすく伝え、正確・迅速な報道に万全を尽くし、公正で信頼される選
挙報道を行います。
○今年から始まるスーパーハイビジョン(8K・4K)試験放送へ向け、奈良の世界遺産
などをスーパーハイビジョン(8K)で記録します。千年以上の歴史を背景にした、神
社仏閣や文化財、桜で有名な吉野山などの名勝などを丁寧に撮影し、高精細映像を生か
したコンテンツ制作を進めます。
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大津放送局
○滋賀県民の命と暮らしを守る報道に全力を挙げます。滋賀県では、南海トラフ巨大地震
により、最大約500人の人的被害の想定が国から出されているほか、琵琶湖西岸断層
帯を震源とする地震でも、震度 6 強以上の揺れが想定されており、隣接する福井県内
に多く設置されている原子力発電所にも関心が高まっています。各地で大きな被害が出
ている局地的豪雨に、どう備えるかも課題です。緻密な取材とともにデジタルの新しい
技術を活用して、正確で迅速な報道を実施します。またわかりやすく役に立つ防災・減
災情報を積極的に発信し、“安全・安心の拠点”として県民からの信頼を揺るぎのない
ものとします。
○参議院選挙報道に全力を挙げます。平成 28年(2016年)7月に第24回参議院議
員通常選挙(任期満了日・平成28年7月25日)が実施される見込みです。地域の課
題や争点を多角的に伝えるとともに、開票速報などに万全を期し、公平で信頼される報
道を実施します。また選挙権年齢が 18 歳に引き下げられてから最初の国政選挙である
ことから、新制度を丁寧に解説するなど、視聴者の判断のよりどころとなる情報提供に
努めます。
○地域活性化に貢献する放送を届けます。滋賀県によると、県の人口は平成26年8月か
ら48年ぶりに減少局面に入りました。将来の県税収入の減少、高齢化に伴う社会保障
費の増大などが懸念されています。大津局では年間キャンペーン「しが!!応援宣言」
を引き続き実施し、滋賀県の課題を多角的に取材し、ニュースや番組でわかりやすく提
示します。また地域の課題に向き合い活躍する人、そして地域の産業や企業の生き残り
をかけた取り組みなどを紹介することで、地域活性化のヒントを県民とともに考えてい
きます。またリオデジャネイロオリンピック・パラリンピック、2020年東京大会、
さらに平成36年(2024年)に滋賀県で開かれる国民体育大会を目指す県内のアス
リートを継続的に紹介して元気な滋賀県をアピールします。
○滋賀県の魅力を広く全国、そして世界に発信します。日本一の湖・琵琶湖に代表される
豊かな自然と歴史や文化財、伝統行事に恵まれた滋賀県の魅力を掘り起こし、スーパー
ハイビジョンの美しい映像で全国および国際放送を通じて世界に発信します。
○幅広い層に支持される多彩なコンテンツを開発し発信します。滋賀県内には多くの大学
があり、学生DJが主役のFM番組で若者に親しみを持ってもらう取り組みを、ソーシ
ャルネットワーキングサービスを活用するなどして強化します。また子育て世代の女性
層を対象に、食や子育て、お出かけガイドなど、暮らしに役立つ情報を盛り込んだ新し
いソフトの開発にも取り組みます。
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平成28年度中部地方向け地域放送番組編集計画
≪基本方針≫
中部地方の放送局は、地域の安全・安心を守り、視聴者に信頼される、身
近な放送局を目指します。地域に寄り添い、視聴者の関心に応えるニュース
や番組を放送し、地域の発展に寄与します。
東海地震を含む、南海トラフ巨大地震は広範囲で大きな被害が想定されて
います。活発化する火山活動、巨大台風や集中豪雨など、自然災害に備え、
日頃から防災・減災につながる情報発信に積極的に取り組みます。災害時に
は、データ放送やインターネットも活用し、正確で迅速な報道に全力を尽く
します。
地域が抱える課題と真摯(しんし)に向き合い、多角的な視点から視聴者
とともに考えます。また、伊勢志摩サミットがもたらすさまざまな効果や影
響についても詳しく伝えるとともに、この地域の魅力を再発見し広く発信し
ます。
中部地方には高度な技術を生かした“ものづくりの力”、個性豊かな文化、
そして美しい自然があります。中部地方の魅力を描く番組を地域のみならず、
全国、世界へ発信し地域の活性化に貢献します。ドキュメンタリー、ドラマ、
エンターテインメントやスポーツ中継など幅広い番組で視聴者の関心に応
えるとともに、さまざまなデジタルメディアも活用し、新たな視聴者層の開
拓を目指します。
第24回参議院議員通常選挙(任期満了日・平成28年7月25日)では
争点や、生活に与える影響について、選挙権年齢引き下げなど、よりわかり
やすく伝え、公平・公正で正確な選挙報道に万全を期します。
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≪重点事項≫
1.命と暮らしを守る、正確で迅速な報道に尽力します
東海地震を含む南海トラフ巨大地震、活発化する火山活動、近年発生頻度が高まって
いる巨大台風や集中豪雨など、いつ起こるかわからない自然災害に備え、日頃から防
災・減災につながる情報発信に全力で取り組みます。災害時には、避難情報をはじめ、
命と暮らしに直結する情報をテレビ・ラジオに加え、データ放送、インターネットな
どのメディアも活用し、きめ細かく伝えます。
2.地域の課題に向き合い、多角的な視点から解決策を探ります
少子高齢化や人口減少、格差や雇用問題、エネルギー問題の動向、TPP(環太平洋
パートナーシップ協定)など、中部地方が直面する社会の動きや地域経済の課題をわ
かりやすく伝え、未来につながる糸口を視聴者とともに考えます。平成28年(20
16年)5 月に予定されている伊勢志摩サミットについては地域振興の観点も含め、
地域にもたらすさまざまな影響についてしっかりと発信していきます。
3.地域の魅力を再発見し全国・世界へ発信します
最先端の技術から伝統の技まで中部地方の“ものづくりの力”は日本の産業を支えて
います。日本が誇る技術力や技をここ中部地域から、全国に発信し、地域を元気にし
ます。また、中部は自然に恵まれ、長い歴史と風土に育まれた文化や伝統、歴史的な
遺産も多い個性豊かな地域です。ここに生きる人々の暮らしを見つめ、地域の良さや
強み、魅力を掘り起こす番組を地域から全国、世界に発信することで地域の期待に応
えます。さらに、スーパーハイビジョン(8K・4K)の番組制作にも取り組みます。
4.多彩な番組で地域を盛り上げ、視聴者との結び付きを強めます
ドキュメンタリ―、エンターテインメント番組など幅広い番組で視聴者の関心に応え
るとともに、データ放送・インターネットなどのデジタルメディアも活用し、新たな
視聴者との結び付きを強めます。長年のドラマ作りで培った制作力を生かし、地域発
のドラマにも力を注ぎます。
また、静岡県・遠州出身のヒロインを描く連続テレビ小説「とと姉ちゃん」や静岡県
が舞台となる大河ドラマ「おんな城主 直虎」とも連携し、地元を盛り上げます。
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5.地域のスポーツ振興に寄与します
中部地方はプロ野球やサッカーJ リーグをはじめ、プロ・アマ問わずスポーツが盛ん
です。2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見据え、リオデジャネイロ
オリンピック・パラリンピックで活躍が期待される中部地方ゆかりの選手を応援し、
地域のスポーツ振興に寄与します。
6.公平・公正な選挙報道に万全を期します
第24回参議院議員通常選挙(任期満了日・平成28年 7 月 25日)は選挙権年齢
が20歳以上から18歳以上に引き下げられて初めての国政選挙です。有権者の判断
のよりどころとなる情報を、よりわかりやすく提供するとともに、公平・公正で正確
な選挙報道に万全を期します。
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≪各局の重点事項≫
名古屋放送局・豊橋支局
○地域の安全・安心を守る情報発信に全力で取り組みます
巨大地震や近年発生頻度が高まっている巨大台風、集中豪雨などの自然災害に備え、日
ごろから防災・減災に役立つ情報の発信に努めます。平日午後5時台のラジオ生放送番
組では各地のコミュニティーFMや自治体との連携をさらに深め、ラジオの情報発信機
能の強化を図ります。データ放送・インターネットを用いた情報提供で、災害時の情報
発信力を高めます。
○地域の課題に多角的な視点から向き合います
国産初の小型ジェット旅客機をはじめとした航空宇宙産業や自動運転システムの実用
化に向けた自動車産業の動き、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)や伊勢志摩サ
ミットが地元経済に与える影響など、地域産業の動向や暮らしに直結する情報を平日午
後6時台や金曜午後7時台の番組を中心にきめ細かく丁寧に伝えます。また、少子高齢
化、人口減少など地域が抱える課題についても視聴者とともに考え解決策を探ります。
○地域の魅力を全国・世界に発信し、地元を元気にします
世界に誇る技術力、ものづくりにかける情熱を描く番組を、引き続き全国・世界に発信
します。金曜夜間では、視聴者の関心が高い大型特集や、地域の自然や伝統・文化の魅
力などをタイムリーに届けます。さらに、地域に生きる人々を描くドキュメンタリーや
中部の魅力を掘り起こし再発見する番組などを放送し、地域を応援します。
また、10月の国民文化祭の開催を機に、愛知県の豊かな文化を幅広く伝え地域の期待
に応えます。
○多彩な番組で視聴者に親しまれる放送局を目指します
名古屋放送局の制作力を生かしたドラマやエンターテインメント、生活情報番組など幅
広い番組で視聴者の関心に応えます。大学での公開収録や、データ放送・インターネッ
トなども活用し、新たな視聴者の開拓にも努めます。また、スーパーハイビジョン(8
K・4K)の番組制作にも積極的に取り組みます。
○地域のスポーツ選手を応援し、地元を盛り上げます
リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックで活躍が期待される地元のスポーツ選
手や2020年東京大会への出場を目指す若手選手を紹介し応援します。また、プロ野
球「中日ドラゴンズ」やサッカーJ1「名古屋グランパス」など関心の高いプロスポー
ツだけでなく、ラグビーなどアマチュアスポーツも取り上げ、地域のスポーツ振興に貢
献します。
○正確・迅速な選挙報道に万全を期します
第24回参議院議員通常選挙(任期満了日・平成28年7月25日)では、選挙権年齢
引き下げも踏まえ、有権者の判断のよりどころとなる正確な情報を伝え、公平・公正な
選挙報道に万全を期します。
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金沢放送局
○北陸新幹線開業後の地域経済や社会的課題を多角的に伝えます
北陸新幹線開業以降、石川県は観光客の増加などに伴う経済効果や有効求人倍率の上昇
など地域経済の活性化が見られます。北陸新幹線開業が県民の生活や地域経済に与える
恩恵と影響についてニュースや番組で伝えます。また、加速する人口流出と少子高齢化
により将来、県内の約半数にのぼる自治体が消滅の可能性を指摘される中、地域の現状
と諸課題を丁寧に取材するとともに地域再生の道を探ります。
○防災・減災に役立つ情報発信を強化し、命と暮らしを守る報道に取り組みます
巨大台風や集中豪雨などの気象災害に加え、火山の噴火や地震、津波などの自然災害の
発生が危惧されています。災害時は、データ放送やインターネットも活用しながら、緊
急報道のほかライフライン情報も丁寧に伝えることで防災・減災に尽力します。また、
災害時に重要な役割を担うラジオ放送の強化を図ります。運転停止中の志賀原子力発電
所について、断層調査の経過や地域経済への影響など多角的視点から取材をして県民の
関心に応えます。
○魅力のある石川県を全国・世界に発信します
石川県は能や茶の湯などの伝統文化、輪島塗や加賀友禅などの伝統工芸のほか、武家屋
敷跡などの歴史的な町並みが残っており、加賀百万石の歴史に培われた伝統的文化が息
づいています。また、日本三名山の一つ白山、世界農業遺産に指定されている「能登の
里山里海」などの豊かな自然やそこで培われた人々の暮らし、風習など固有の資源も数
多く残されています。このように人々の長い営みにより形成された伝統文化や自然の魅
力を全国・世界に届けます。
○迅速で正確な選挙報道に努めます
第24回参議院議員通常選挙(任期満了日・平成28年7月25日)では選挙権年齢が
20歳以上から18歳以上に引き下げられて初めての国政選挙です。有権者の判断のよ
りどころとなる選挙の争点を分かりやすく伝えるとともに、公平・公正、正確・迅速な
選挙報道を行うため万全の体制を整えてきめ細かく取材し、公共放送としての使命を全
うします。
○地域のスポーツを積極的に紹介し、応援します
平成28年(2016年)8月5日に開会するリオデジャネイロオリンピック・パラリ
ンピックで活躍が期待される県内の選手や2020年東京大会を目指す若手選手たち
を積極的に紹介し、応援します。また、県民の関心が高いアマチュアスポーツ、大相撲
で活躍する郷土出身力士やプロスポーツチームなど、地元にゆかりのあるチームや選手
を継続的に取材し、スポーツ振興に寄与します。
- 27 -
静岡放送局・浜松支局
○地域の“防災情報拠点”として命と暮らしを守る報道に全力を尽くします
南海トラフ巨大地震をはじめ、頻発する巨大台風、集中豪雨、火山活動などの自然災害、
さらに原子力発電所の事故に備え、地域の“防災情報拠点”として命と暮らしを守る報
道に最優先で取り組み、さまざまな角度から伝えていきます。また、日頃から防災・減
災に向けた情報をテレビやラジオだけでなくデータ放送、ホームページも活用してきめ
細かく伝え、地域の安全と安心の確保に全力を尽くします。
○地域が抱える課題と真摯(しんし)に向き合います
地域に根ざした放送局として、静岡県で急速に進む人口減少と少子高齢化、景気と雇用
など地域の課題と真摯(しんし)に向き合いながら社会の動きを一層わかりやすく伝え、
解決につながるヒントを探ります。また、世界文化遺産となった富士山の環境保全や韮
山反射炉の保全管理に地域がどう取り組み、振興につなげていくのかにも注目して伝え
ていきます。4年目に入る「振り込め詐欺撲滅キャンペーン」も継続し、安心して暮ら
せる地域社会の実現に貢献します。
○ドラマの舞台となる静岡県の魅力を積極的に発信していきます
静岡県を舞台とする2つのドラマ、連続テレビ小説「とと姉ちゃん」、大河ドラマ「お
んな城主 直虎」の放送に合わせ、静岡県の魅力と歴史を掘り起こし積極的に発信する
ことで、地域を盛り上げていきます。
○正確・迅速、公平・公正な選挙報道に万全を期します
第24回参議院議員通常選挙(任期満了日・平成28年7月25日)は選挙権年齢が1
8歳以上に引き下げられて行われる初めての国政選挙となります。有権者の判断材料と
なる選挙の争点や生活に与える影響をきめ細かく取材し、わかりやすく伝えます。正
確・迅速かつ公平・公正な選挙報道に万全を期します。
○静岡県のスポーツと文化を応援し、地域を豊かで元気にします
静岡県に拠点を置くサッカーJ リーグやラグビートップリーグのチームをはじめ、夏の
リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックに出場するトップレベルの選手の情報
を積極的に発信します。また、東京オリンピック・パラリンピックを目指す若い世代の
活躍にも注目していきます。盛んな演劇や音楽などの芸術・文化活動も応援し、地域を
豊かで元気にします。
- 28 -
福井放送局
○原子力発電所に関する課題を幅広く、かつ詳細に伝えます
国内最多の原子力発電所が立地する福井県には、廃炉が決まった施設を含め14基が存
在しています。この中で高速増殖炉「もんじゅ」は原子力規制委員会から運営主体の変
更を勧告されたほか、発電所の再稼働を巡る裁判が行われるなど国のエネルギー政策に
注目が集まっています。老朽化問題や事故時の避難計画の実効性の確認など原子力発電
所を取り巻く課題を地域の放送局として丁寧に取材し、視聴者に分かりやすく伝えます。
○災害・緊急報道に尽力し、地域の安全・安心に貢献します
県民の命と暮らしを守るため、防災や減災に役立つ情報を提供するとともに、体制を整
備します。特に、災害発生時に現場の情報を速やかに伝え、緊急報道の際に活用するロ
ボットカメラを一層戦略的に展開できるよう工夫することに加え、地域の人々に頼られ
るメディアを目指してラジオの機能強化に努めます。また、災害・緊急報道の際は、放
送に加えてインタ-ネットなどのメディアを用いて、きめこまやかな情報を発信します。
○暮らしを取り巻く課題を見つめ、福井の未来を考えます
人口が減少する中で、ふるさとに戻らない若者たちがどうしたら福井に戻り活躍できる
ようになるのか、行政・福祉・経済・教育・文化などの多角的な視点から課題を浮き彫
りにします。その一方で“幸福度日本一”といわれる福井の魅力にさまざまな分野から
着目し発信していきます。また、北陸新幹線については経済界を中心に敦賀までの早期
開業を目指すとともに敦賀以西のルートについても検討が進められています。安全対策
やコスト、利便性などの観点から地域住民の本音を捉え、地域への影響を検証します。
○地元に息づく文化や自然を取り上げ、地域の活性化に寄与します
永平寺をはじめ神社仏閣が数多く存在するのが福井県の特徴です。“和の文化”を中心
に、独自性を持つ福井の歴史や文化に注目して掘り下げ、全国に向け発信します。また、
越前海岸や若狭湾など、北陸・福井の風土に影響を与える日本海の自然の営みや、新発
見が続く恐竜研究の最前線を伝え、地域の活性化につなげます。
○万全を期して正確・迅速な選挙報道に取り組みます
第24回参議院議員通常選挙(任期満了日・平成28年7月25日)や高浜原子力発電
所が立地する高浜町の町長選挙(任期満了日・平成28年5月18日)などが予定され、
選挙報道においては万全の体制で視聴者の判断のよりどころとなる情報を伝えます。
○地域のスポーツや選手を積極的に応援して、福井発の“元気”を届けます
敦賀気比高校のセンバツ高校野球優勝で関心が高まる高校野球や、平成30年(201
8年)に福井県で開催予定の国民体育大会に向けた動きを継続的に伝えます。また、リ
オデジャネイロオリンピック・パラリンピックや2020年東京大会に出場が期待され
る福井県出身の選手に迫り、活躍ぶりや地元の期待感などを発信します。
- 29 -
富山放送局
○地域放送を充実強化し、富山の“いま”と“これから”を伝えます
平日午後6時台のニュース・情報番組をリニューアルするとともに、毎週金曜日午後5
時台にラジオ番組を新設します。開業2年目を迎える北陸新幹線の影響や人口減少・高
齢社会への対策、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)の身近な生活との関わり、
郷土の伝統芸能・文化など、視聴者の“知りたい”を的確に捉え、ライブ感をもって伝
えます。
○防災・減災に役立つ放送を強化します
地震や津波、豪雨による河川氾濫・土砂崩れなど、経験したことがないような災害が全
国各地で発生しています。災害発生時にはテレビ、ラジオ、データ放送、インターネッ
トなどあらゆるメディアで正確・迅速な緊急報道を展開します。日頃から防災・減災に
役立つ情報を発信し、県民の安全・安心を守る公共放送の役割を果たします。
○環境・自然への関心の高まりに応えます
5月に伊勢志摩サミット・環境大臣会合が富山市で開催されます。富山県は立山連峰や
富山湾など国内屈指の自然に恵まれ、環境に負荷をかけない町づくりや希少生物の保護
などの取り組みが高く評価されています。会合に向けて、テーマとなる地球温暖化の現
状や、環境を守り、次世代に引き継いでいく県内の先進的な取り組みを多角的に発信し
ます。
○公平・公正な選挙報道に万全を期します
第24回参議院議員通常選挙(任期満了日・平成28年7月25日)、富山県知事選挙
(任期満了日・平成28年11月8日)などが行われます。選挙権年齢が18歳以上に
引き下げられて初めての国政選挙と知事選挙にあたることから、選挙の争点や候補者の
訴えのほか、若い世代の動向などもきめ細かく取材し、有権者の判断材料となる情報を
正確・迅速に伝えます。
○地域の皆様とのふれあいを大切にします
県内各地に出向いて視聴者と一緒に番組をつくるキャラバン、富山放送局のスタジオを
活用した番組・イベントなどを積極的に実施し、世代をこえて親しまれる放送局を目指
します。
○地域に根ざしたスポーツの発展に貢献します
10月に開幕するバスケットボールBリーグ1部の「富山グラウジーズ」をはじめ、県
内のプロスポーツチームを引き続き取材します。またリオデジャネイロオリンピック・
パラリンピック、さらに2020年東京大会に向けて、活躍が期待される県内ゆかりの
選手たちの奮闘ぶりを追いかけます。
- 30 -
津放送局
○災害報道に全力を注ぎ、防災・減災に努めます
三重県は、台風や大雨による風水害、南海トラフ巨大地震や津波による甚大な被害が想
定されています。県民の安全・安心を守るため、災害時には、テレビ・ラジオで正確・
迅速な報道に努めるとともに、Lアラートも活用し、データ放送やインターネットで避
難情報や交通情報などをきめ細かく発信します。また、防災・減災に役立つ情報や各地
の先進的な取り組みを平日午後6時台のニュース・情報番組で伝えます。県域向けFM
番組では、引き続き県内各地から生中継を行い、大規模災害時の情報発信力の強化につ
なげます。
○伊勢志摩サミットを多角的に取材し、全国・世界に伝えます
伊勢志摩サミットが、平成28年(2016年)5月に開催されます。県内の自治体や
地域、企業が全力で準備を進め、世界に三重県をアピールしようと活気づいています。
一方で、厳重な警備体制や地元に及ぼす影響、サミットを今後の地域振興にどう結び付
けるかなど、課題も指摘されています。これらを継続的に取材し、ニュースや情報番組、
国際放送などで幅広く伝えていきます。
○三重の魅力を発信し、視聴者に親しまれる放送局を目指します
古代から息づく伝統文化、海と山がおりなす豊かな自然、ものづくりの技など、三重県
の多彩な魅力を全国に発信します。伊賀・名張を舞台に人々のぬくもりを描く三重発地
域ドラマでは、地域の魅力を紹介する関連番組も制作し、地元を盛り上げます。また、
リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックに出場する三重県ゆかりの選手をニュ
ースなどで積極的に紹介し、地域の活力につなげます。
○三重の課題に向き合い、地方創生への手がかりを探ります
三重県は、人口減少や少子高齢化、子どもの学力向上への取り組み、TPP(環太平洋
パートナーシップ協定)が及ぼす影響など、多くの課題に直面しています。これらにつ
いて、平日午後6時台のニュース番組で、記者解説などを交えてわかりやすく伝えると
ともに、課題解決に取り組む自治体や地域の動きについても掘り下げ、地方創生へのヒ
ントを探ります。
○選挙報道に万全を期します
第24回参議院議員通常選挙(任期満了日・平成28年7月25日)は、選挙権を得ら
れる年齢が18歳に引き下げられて初めての国政選挙です。県内では4市で首長選挙が
予定されています。選挙報道にあたっては万全の態勢で臨み、公平・公正で正確な情報
を有権者に伝えます。
- 31 -
岐阜放送局・高山支局
○地域の安全・安心を守るため、災害・緊急報道に全力で取り組みます
岐阜県は警戒・留意すべき活火山5つを有し、再三大きな水害に見舞われた歴史を持ち
ます。大規模な活断層も多く、内陸直下型地震による甚大な被害も懸念されます。突発
的で深刻な自然災害に備えるため、地域に密着し防災や減災につながる情報発信に努め
ます。南海トラフ巨大地震、近県の原子力発電所の問題など、地域をまたぐ複合的な大
規模災害に備え、近隣局と連携し、正確かつ迅速な情報を伝えていきます。
○岐阜の“いま”を見つめ、豊かで安心できる社会の実現を目指します
TPP(環太平洋パートナーシップ協定)への参加や消費税率のさらなる引き上げは、
地域の経済や産業、個人の生活にも大きな影響をもたらします。平日午後6時台のニュ
ース・情報番組では、地方創生に向けた取り組みを見つめ、人口減少や医療・福祉、環
境など、県民の暮らしに関わる課題に真摯(しんし)に向き合い、解決策を探ります。
○岐阜の魅力を全国・世界へ発信し、地域の活性化に貢献します
岐阜県が誇る雄大な自然や豊かな風土、その歴史・文化は、国内はもとより世界からも
高い評価を受けています。日本遺産に認定された戦国城下町・岐阜、外国からの観光客
が急増する飛騨高山や白川郷、世界農業遺産に認定された清流長良川の鮎(あゆ)や鵜
飼い、“天下分け目の地”関ヶ原など、岐阜の魅力を多彩な番組・手法で全国・世界へ
発信し、地域の活性化につながる放送を通じて、存在感を高めます。
○岐阜の“ものづくり”を応援し、地域に親しまれる放送局を目指します
豊かな自然・資源を有する岐阜県は古くからものづくりが盛んです。ユネスコ無形文化
遺産「本美濃紙」や美濃焼、飛騨の木工をはじめとする伝統技術を丁寧に取り上げ、文
化の継承に寄与します。航空機産業や宇宙分野での研究など最先端の動向もビビッドに
伝えます。また、視聴者参加の公開番組など、幅広い世代の心をつかむ多彩なコンテン
ツを制作・放送し、信頼できる身近な放送局として地域を応援します。
○スポーツ情報を積極的に伝え、地域に元気を届けます
ラモス監督率いるサッカーJ2「FC岐阜」のJ1昇格に向けた戦いを積極的に伝えま
す。リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックでは女子ホッケーなど岐阜県ゆか
りの選手の活躍を伝えるほか、地域に根ざしたアマチュアスポーツチームの活躍も年間
通じて取り上げ、地域に元気を届けます。東京オリンピック・パラリンピックへの出場
を目指す県内選手にも注目し継続的に取材していきます。
○正確・迅速な選挙報道に万全を期します
第24回参議院議員通常選挙(任期満了・平成28年7月25日)は、18歳以上に選
挙権が与えられる初の国政選挙となる見込みです。選挙関連の情報や争点を有権者にわ
かりやすく伝え、公平・公正で的確な報道を行います。
- 32 -
平成28年度
中国地方向け地域放送番組編集計画
≪基本方針≫
中国地方の5つの放送局は、地域の“安全・安心の拠点”として、人々の
命と暮らしを守る情報を正確・迅速に提供します。あわせて、地域が抱える
課題に正面から向き合うとともに、各地の魅力や価値を積極的に発信するこ
とで、地域振興に貢献します。
毎年のように繰り返す豪雨などの自然災害に対しては、2年前の広島市の
大規模土砂災害をはじめ、これまでの教訓を生かしながら、防災や減災につ
ながる情報発信に日頃から全力を挙げて取り組みます。
また、第24回参議院議員通常選挙(任期満了日・平成28年7月25日)
の報道に万全を期すとともに、わかりやすく多角的に情報を提供して、視聴
者の信頼に応えます。
地域を取り巻くさまざまな課題や人々の関心の高いテーマをタイムリー
に取り上げ、問題の本質や解決につながる情報を丁寧にわかりやすく伝えま
す。また、中国地方各地の魅力や新たな価値を掘り起こして提示し、地域の
再生・活性化につなげることを目指します。
風化が懸念される被爆の記憶を絶やすことなく未来に受け継いでいくこ
とは、公共放送としての大きな使命だと考えます。被爆71年となる平成2
8年(2016年)度も、被爆体験の記録と次世代への継承に取り組み、全
国や世界に向けてメッセージを発信します。
地域を舞台にしたドラマを制作し、魅力あふれる文化や風土を全国に発信
します。また、人々の関心の高いスポーツ放送を充実させるなど、地域に元
気を届ける応援団として、身近で親しまれる公共放送を目指します。
- 33 -
≪重点事項≫
1.地域の“安全・安心の拠点”として、信頼される報道に尽力します
中国地方の各放送局は、地域の“安全・安心の拠点”として緊急・災害報道に全力を
尽くします。ネットワークを生かし、台風や豪雨・土砂災害などの自然災害や事件・
事故の情報を正確・迅速に伝えるとともに、日頃からテレビ・ラジオのほかデータ放
送やインターネットも活用して、防災・減災情報を提供します。
2.正確で迅速な選挙報道に万全を期します
第24回参議院議員通常選挙(任期満了日・平成28年7月25日)では、正確で迅
速な選挙報道に万全を期します。新たに適用される鳥取県と島根県の選挙区の合区や、
選挙権年齢の18歳以上への引き下げについても、きめ細かくわかりやすい情報提供
に努めます。
3.地域の課題に向き合い、地域の再生・活性化に貢献します
少子高齢化や過疎化、経済活性化など、中国地方のさまざまな課題に向き合い、解決
のヒントとなる的確な情報をニュースや番組で伝えます。また、各地の魅力や価値を
発掘して、地域再生・活性化への貢献を目指すシリーズを展開します。
4.被爆の記憶を記録し、若い世代に継承します
被爆者の平均年齢は80歳を超え、被爆体験の風化が進むことがさらに懸念されます。
被爆から71年となる今年も、被爆の記憶の若い世代への継承に継続的に取り組みま
す。平和への願いを全国に向けて、また世界に向けても発信します。
5.地域のスポーツを応援し、元気を届けます
プロ野球やサッカーなど関心が高いスポーツを積極的に中継します。また、リオデジ
ャネイロオリンピック・パラリンピックに挑戦する中国地方の選手を応援するととも
に、中国地方で開催される平成28年(2016年)度全国高等学校総合体育大会な
ど、アマチュアスポーツも幅広く取り上げ、地域に元気な話題を提供します。
6.中国地方の魅力を積極的に発信し、地域を盛り上げます
地域に根ざした豊かな文化や人のぬくもりをドラマで描きます。地域を舞台に制作す
ることで、地域を盛り上げます。また、美しい自然や風土、人々の営みなどふるさと
の魅力あふれる姿を全国や世界へ発信します。
- 34 -
≪各局の重点事項≫
広島放送局・福山支局
○地域の命と暮らしを守る防災・減災報道に全力で取り組みます
多発する豪雨や土砂災害などの自然災害に備え、日頃から防災・減災につながる情報を
積極的に提供します。緊急報道時には、テレビ・ラジオ、データ放送、インターネット
も活用し、地域の“安全・安心の拠点”として公共放送の使命を果たします。
〇被爆71年も引き続き被爆体験の記録と継承に取り組みます
8月6日の広島・原爆の日を中心に、核兵器の恐ろしさや廃絶を訴える被爆地ヒロシマ
の声を広く国内外に伝えます。ますます風化が進むことが懸念される被爆体験の記録と
若い世代への継承に今年も取り組みます。被爆の実相を伝える「原爆の絵」などをスー
パーハイビジョン(8K)で記録し、保存します。
○選挙報道に万全の態勢で臨みます
第24回参議院議員通常選挙(任期満了日・平成28年7月25日)にあたり、選挙
報道に万全の態勢で臨み、視聴者にわかりやすく公平・公正な情報を伝えるとともに、
正確で迅速な開票速報を実施します。
○伝統文化や風土の魅力を発信し、地域を盛り上げます
県北部を舞台に、地域ドラマを制作し、地元とのきずなを深めます。伝統文化、自然豊
かな風土が持つ魅力を全国発信します。
○課題や関心の高い話題を掘り下げ、地域を応援します
地域の抱える課題や暮らしに直結した関心の高い話題を掘り下げ、その解決策を探ると
ともに、ふるさとの価値を再発見し、地域を応援する番組を放送します。
○関心の高い地元スポーツを中継し、視聴者の期待に応えます
25年ぶりの優勝を目指すプロ野球「広島カープ」や連覇を狙うサッカーJ1「サンフ
レッチェ広島」など、関心の高いプロスポーツを中継やニュース、番組で放送し、地元
ファンの期待に応えます。また、「ひろしま男子駅伝」をはじめとしたアマチュアスポ
ーツも積極的に取り上げ、地域のスポーツ振興に貢献します。
○放送サービスの幅を広げ、より親しまれる放送局を目指します
平日午後5時台のラジオ生放送番組を拡充し、地域との結び付きを強めます。また、人
にやさしい放送の充実を目指して、新たに平日午後6時台の地域向けニュース番組の一
部に字幕をつけて放送します。
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岡山放送局
○あらゆるメディアを活用して、地域の安全・安心に貢献します
事件・事故などの緊急報道や地震・台風などの災害報道では、従来の放送機材に加えて
IP機器やスマートフォンなども駆使して正確な情報をいち早く県民に伝えます。テレ
ビやラジオだけでなくデータ放送やインターネットなどあらゆるメディアを活用して、
被災状況を迅速に伝えます。県民の安全・安心を守るため、災害対策の課題を多角的に
検証し、防災・減災意識を高めます。
○公平・公正で迅速な選挙報道を実施します
第24回参議院議員通常選挙(任期満了日・平成28年7月25日)や岡山県知事選
挙(任期満了日・平成28年11月11日)では、平日午後6時台のニュース番組で
選挙の争点や地域ごとの課題をわかりやすく伝えます。開票速報では選挙結果を正
確・迅速に伝え、県民の関心に応えます。
○スポーツで地域を盛り上げます
リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックへの出場が期待される岡山県ゆかり
の選手を紹介し地域に元気な話題を提供します。サッカーJ2「ファジアーノ岡山」、
女子サッカーなでしこリーグ「岡山湯郷べル」、女子バレーボールVプレミアリーグ
「岡山シーガルズ」などの試合を伝え、地域スポーツを盛り上げます。中国地方で開
催される平成28年(2016年)度全国高等学校総合体育大会など、アマチュアス
ポーツも幅広く取り上げます。
○ビッグデータなどのデータも活用して、地域の課題に取り組みます
自治体などが公開するオープンデータや、ツイッターなどを収集・分析したビッグ
データを活用して地域が直面する問題を明らかにします。データをもとに取材した
実態を平日午後6時台のニュース番組で伝えるとともに、ホームページでも公開し
広く県民が利用できる環境を整えます。医療・教育・経済・政治の抱えるさまざま
な問題に正面から向き合い岡山のこれからを考える番組の制作に取り組みます。
○岡山の魅力を全国に伝えます
岡山県の歴史・文化・暮らしを見つめ、その魅力を深く掘り下げて伝えます。桃やぶ
どうに代表される“食”の豊かさ、四季折々に移り変わる景色の美しさなど、岡山県
ならではの魅力を全国に発信して、観光の振興や地域の活性化に貢献します。
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松江放送局
○正確・迅速でわかりやすい選挙報道に努めます
島根・鳥取両県で初めて合区となる、第24回参議院議員通常選挙(任期満了日・平成
28年7月25日)は、全国的に関心も高まっています。合区選挙はどのような課題が
あるのか、地域への影響や争点を継続的に伝えるとともに、正確で迅速な開票速報に取
り組みます。また、益田市長選挙(任期満了日・平成28年8月1日)、安来市長選挙
(任期満了日・平成28年10月23日)、雲南市長選挙(任期満了日・平成28年1
1月27月)など7つの市町村長選挙にも、正確でわかりやすい選挙報道に努めます。
○“命と暮らし”を守るための災害報道に全力で取り組みます
台風や集中豪雨、地震などの自然災害に対しては、いち早く初動態勢を構築し、きめ細
かい情報を伝え“命と暮らし”を守るための放送に尽力します。また自然災害に備えて、
防災や減災につながるニュースや番組を発信します。
○島根原子力発電所をめぐる動きや地域の安全対策を詳しく伝えます
島根原子力発電所は全国で唯一県庁所在地にあり、10キロ圏内には島根県庁や松江市
役所などがあります。島根原子力発電所の再稼働の動向や、自治体の避難計画など安全
への取り組みや課題について取材を続け、わかりやすく伝えます。地域の安全・安心を
守るため、緊急時にも放送が継続できるための機能強化を図ります。
○地域の課題に向き合い、地域の魅力を発信します
島根県は人口減少や少子高齢化、雇用の縮小など多くの課題に直面しています。地域活
性化の取り組みの中には、全国を先取りするような試みも数多く行われています。こう
した取り組みを丁寧にすくい取り、“課題解決先進県”として未来への提言を全国へ発
信します。また、豊かな自然や文化、歴史など島根の魅力を伝える番組を制作し、地域
を元気にします。
○地域の動きを多角的に伝え、地域を応援します
平日午後6時台のニュース・情報番組では、その日の県内の動きや、視聴者の関心が高
いニュースを掘り下げて伝えるとともに、中継などで地域の取り組みを紹介します。今
年はリオデジャネイロオリンピック・パラリンピックや中国地方で高校総合体育大会が
開かれるなど、スポーツへの関心も高まります。島根県出身のスポーツ選手やチームの
活躍を詳しく伝え、視聴者とともに島根県を応援します。
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鳥取放送局・米子支局
○地域の“いま”を見つめ、地域の期待に応える放送局を目指します
地域の“いま”を丁寧に取材し、地域の活力になるようなニュース・番組を制作します。
平日午後6時台のニュース・情報番組では、県内各地からの中継を行い、親近感・ライ
ブ感あふれる演出で魅力的な番組制作に取り組みます。データ放送の双方向機能をさら
に活用していきます。また視聴者の関心の高いさまざまなジャンルの情報を多角的に伝
えることで、幅広い年代の視聴者の期待に応えます。
○県民の安全・安心につながる情報を発信します
地域に信頼され続ける放送局であるため、地域の暮らしを守る防災・減災に役立つ情報
を発信します。具体的には、各地で起きているような記録的な自然災害にどう備えるか、
島根原子力発電所が再稼働した際の安全性や事故対応、行政が策定した避難計画や訓練
などを継続的に検証するなど原子力災害に備えた緊急報道体制を構築します。
○正確で迅速な選挙報道に万全を期します
第24回参議院議員通常選挙(任期満了日・平成28年7月25日)では、鳥取県と島
根県の選挙区の合区が適用されることを踏まえ、周到な準備のもと、松江放送局や関係
各局とも連携を取りながら選挙報道を行います。また、選挙権年齢が18歳以上へ引き
下げられることから、視聴者にわかりやすい情報を伝え、正確で迅速な選挙報道に取り
組みます。
○開局80年に向け地域の魅力を再発見し、地域活性化に役立つ番組を制作します
平成28年(2016年)12月14日に鳥取放送局は開局80年を迎えます。金曜午
後7時台に、これまでの放送の歴史や鳥取県の歩みを映像記録などで振り返るだけでな
く、地域の魅力や豊かな地域資源を見つめた放送やイベントを重点的に行い、将来の鳥
取への指針となるような情報を発信していきます。
- 38 -
山口放送局・下関支局
○地域のいまをしっかり伝え、地域の力となります
平日午後6時台のニュース・情報番組や金曜午後7時台の番組を中心に、地域のいまを
しっかり取材し、伝えます。平成29年(2017年)には東アジア最大のアメリカ軍
基地となる岩国基地や、上関原子力発電所の建設計画、人口減少や雇用などの課題に向
き合い県民とともに考え、地域で最も身近で信頼される放送局を目指します。また、1
年でサッカーJ2に昇格した「レノファ山口」や、リオデジャネイロオリンピック・パ
ラリンピックに挑戦する山口県出身の選手の活躍を伝え、地域に元気を届けます。
○地域に安全・安心を届けます
災害や事件・事故などの緊急報道では、テレビ・ラジオだけでなく、データ放送やイン
ターネットも活用して正確・迅速に情報を提供し、公共放送としての使命を果たします。
また、豪雨や台風・地震などの自然災害においては、日頃から地域の防災・減災に役立
つ情報を提供するとともに、災害発生時にはライフライン情報も含めたきめ細かな報道
に努めます。
○山口発地域ドラマを制作し、地域の魅力を全国に発信します
山口県を舞台とした全国放送の地域発ドラマを制作します。山口県の豊かな自然、風土、
文化、人々の暮らしや、多くの人の心を捉える詩人の言葉を題材に、地域の魅力を全国
に発信します。また、ドラマに関連した番組やイベントを展開し、視聴者との結び付き
を強化します。
○正確で迅速な選挙報道に万全を期します
第24回参議院議員通常選挙(任期満了日・平成28年7月25日)では、正確で迅速
な選挙報道に万全を期すとともに、選挙権年齢の18歳以上へ引き下げが適用されるこ
とを踏まえ、有権者の判断のよりどころとなる選挙の争点や政治課題などをわかりやす
く伝えます。
○開局75年を機に、地域との一体感をさらに高めます
平成28年(2016年)4月に、山口放送局は開局75年を迎えます。山口県の豊か
な地域資源や魅力を多面的に発信するとともに、地域の自治体や公共施設などと連携し、
地域に親しまれる開かれた放送局を目指します。また、ケーブルテレビによるテレビの
視聴比率が高い地域性に即し、県内各地のケーブルテレビ局と連携し、放送やイベント
を通して地域との一体感や視聴者の参加感を高めます。
- 39 -
平成28 年度 九州沖縄地方向け地域放送番組編集計画
≪基本方針≫
九州沖縄の各放送局はネットワークを生かし、視聴者の関心やニーズに的
確に応える質の高い放送を追求し、これまで以上に視聴者から親しまれ、信
頼される放送局を目指します。
災害発生時には9つの放送局が一体となり、“命と暮らしを守る”、正確・
迅速で頼りになる報道に取り組みます。さらに、平時から防災・減災につな
がる情報、生活に必要な安全・安心情報の継続的な提供に努めます。
地域に密着して情報をきめ細かく伝えるとともに、地域が抱える経済や産
業をめぐる課題、安全保障・エネルギー問題などを深く掘り下げて検証し、
視聴者とともに地域の未来を考えていきます。
第24回参議院議員通常選挙(任期満了日・平成28年7月25日)をは
じめとする各種選挙については、万全の体制で臨みます。正確・迅速、公平・
公正な報道を行い、争点や地域への影響など判断のよりどころとなる情報を
提供します。
戦争体験や被爆体験を伝え続けるとともに、平和をめぐるさまざまな動き
や戦争を経験していない世代の取り組みを多角的に取材し、丁寧に伝えてい
きます。また、九州沖縄の多様な伝統・文化・歴史を見つめ直し、ふるさと
のすばらしさを伝え、地域を元気にする放送に取り組みます。
- 40 -
≪重点事項≫
1.安全・安心を守る正確で迅速な緊急・災害報道
九州沖縄の9つの放送局は、ネットワークと機動力を生かし、地域住民の安全・安心
を守るために正確で迅速な緊急・災害報道に取り組みます。活発化する火山活動をは
じめ、台風や地震、豪雨などの災害報道に的確に対応します。データ放送やインター
ネットも最大限活用するほか、大規模災害発生時にはライフライン情報をきめ細かく
伝えます。また、甚大な被害が想定される南海トラフ巨大地震に備えて体制を強化し、
防災や減災につながる情報の提供に努めます。
2.地域の課題を深く掘り下げ、地域の未来を考える放送の充実
地域のニュースや話題をきめ細かく伝えるとともに、課題を検証して、地域の未来を
視聴者とともに考えます。人口減少やTPP(環太平洋パートナーシップ協定)が地
域にもたらす影響、公式確認から60年の節目となる水俣病やアメリカ軍普天間基地
の移設計画、原子力発電所をめぐる問題など地域の抱える課題に向き合う骨太の番組
に取り組みます。
3.選挙への万全な対応
平成28年(2016年)は、第24回参議院議員通常選挙(任期満了日・平成
28年7月25日)や鹿児島県知事選挙(任期満了日・平成28年7月27日)
などが予定されています。各種選挙では、有権者の判断のよりどころとなる信頼
できる確かな情報の提供に努めるとともに、正確で迅速な選挙報道に万全を期し
ます。選挙権年齢が18歳以上に引き下げられることを踏まえ、参議院議員通常
選挙では争点や地域への影響などについて、より丁寧でわかりやすい報道に努め
ます。
4.平和へのメッセージの発信
九州沖縄地方は、被爆地・長崎や、地上戦の舞台となった沖縄をはじめ、各地に
戦争の爪痕が多数残っています。戦争の悲惨さを後世に語り継いでいくとともに、
平和をめぐるさまざまな動きを伝えます。また、戦争を経験していない世代の取
り組みに焦点を当て、未来に向けて平和を考えます。
- 41 -
5.幅広い世代の期待に応える放送、地域の伝統・文化・歴史の再発見
地域のニュース・情報番組やドラマ、全国放送番組を通じ、地域の伝統・文化・
歴史を掘り下げ、ふるさとのすばらしさを再発見する番組を充実させます。世界
遺産登録を目指して手続きが進む各地の動きや、創業400年にあたる「有田焼」
など地域の関心が高い話題を取り上げます。多彩なアーティストを輩出してきた
地域ならではのエンターテインメント番組を通じて幅広い世代の期待に応えます。
さらに、リオデジャネイロや東京で開催されるオリンピック・パラリンピックに
向けて、地域で活躍するスポーツ選手を応援します。
6.アジアに関する情報の発信
九州沖縄は地理的・歴史的・文化的にアジアと深い関わりを持ち続けてきました。
近年アジア各国の経済や産業の動向が大きく変わる中、多数の観光客が九州沖縄
を訪れ、経済的・文化的なつながりがさらに強まっています。こうした状況を踏
まえ、地域ならではの視点で、九州沖縄とアジアの関わりを見つめます。
- 42 -
≪各局の重点事項≫
福岡放送局
○福岡県民の命と暮らしを守るため、災害や事件・事故発生時には、正確で迅速な緊急・
災害報道に全力で取り組むとともに、日頃から防災・減災につながる情報を積極的に提
供していきます。また、幼児3人が死亡した飲酒運転事故から10年の節目の年に、よ
り安心で暮らしやすい社会を目指し、飲酒運転撲滅に向けた情報を発信します。
○平日午後6時台のニュース・情報番組で、福岡県内のその日の動きを掘り下げてわかり
やすく伝えます。さらに、雇用や医療・福祉、教育、ライフラインなど暮らしに直結し
た話題や地域の経済活動に関する話題を積極的に取り上げ、地域の視聴者の関心に応え
ます。データ放送・インターネットなど、さまざまなメディアや手法を使って情報を発
信します。
○第24回参議院議員通常選挙(任期満了日・平成28年7月25日)では、選挙権年齢
が18歳以上に引き下げられ、福岡県の定数が増えます。これまで以上に、正確かつ迅
速な報道に万全を期し、地域の関心・信頼に応えます。また、選挙の争点や地域の課題
と暮らしへの影響をわかりやすく伝え、有権者の判断のよりどころとなる情報を公平・
公正に伝えます。
○“地元に寄り添い、地元を応援し、地元の未来を視聴者の皆さまとともに考える”放送
を充実させます。地域の豊かな自然や人々のつながりを描く地域ドラマを引き続き制作
「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」の世界遺産登録に向けた動きを伝えます。
○“アジアの玄関口”の放送局として、福岡とアジアの関わりについて、ニュース・情報
番組などでさまざまな視点から情報を発信していきます。
○日本一連覇を果たしたプロ野球「福岡ソフトバンクホークス」、サッカーJ1に復帰し
た「アビスパ福岡」、大相撲などのプロスポーツ情報を積極的に伝えます。また、リオ
デジャネイロオリンピック・パラリンピック、そして2020年東京大会に向けて、視
聴者の関心が高いアマチュアスポーツの情報も伝え、地域のスポーツ振興に寄与します。
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北九州放送局
○北九州放送局は、“地域を元気にする応援団”として、放送を通して、地域の魅力や課
題を地域と全国に向けて発信します。
○平成28年(2016年)5月に開催される伊勢志摩サミットにあわせて、北九州市で
開かれる「G7北九州エネルギー大臣会合」について、行政や地元などの受け入れ準備
の様子をきめ細かく取り上げ、世界的規模の会合の経済効果など地域に与える影響を伝
えます。
○北九州市は全国の政令指定都市の中で最も高齢化が進むなど、日本が直面する課題のい
わば“先進地”です。少子高齢化対策や経済活性化による雇用の創出、地域おこしの住
民活動などのさまざまな動きや、公害克服の技術と経験を生かし、北九州市が企業と一
体となって東南アジアを中心に上下水道事業などを展開する水ビジネス・環境ビジネス
を“地域再生”の視点から伝えます。
○北九州から鹿児島県姶良市までの東九州自動車道が平成28年度末に全線開通するの
にあわせて、地元の期待や経済的な効果などを伝えます。
○地域の安全・安心に役立つ災害・防災報道に全力で取り組みます。引き続きデータ放送
やインターネットなどでも防災・減災のためのきめ細かい情報を提供します。
○関門地域唯一の放送局として、海上交通の難所と呼ばれる関門海峡をはじめ、地域で起
こる事件や事故などの緊急報道に的確に対応します。
○夏に予定されている第24回参議院議員通常選挙(任期満了日・平成28年7月25日)
をはじめ、北九州市議会議員選挙(任期満了日・平成29年2月9日)など各選挙につ
いて、福岡放送局と連携して正確で迅速な報道に全力で取り組みます。
○サッカーJ1昇格が期待されるJ2「ギラヴァンツ北九州」に関する情報を中継やニュ
ース・番組で伝えるとともに、アマチュアも含めたさまざまな競技をニュースや番組で
取り上げ、スポーツの振興に貢献します。
- 44 -
熊本放送局
○噴火活動が続く阿蘇山や、台風などの災害報道、事件・事故などの緊急報道を最重点の
取り組みとします。災害報道については住民の安全・安心を守るため、新たな機器やシ
ステムも活用していち早く現場の映像を届けるなど、正確・迅速な報道に努めるととも
に、日頃から防災上の課題や災害への心構えについて詳しく・わかりやすく伝えます。
○平日午後6時台のニュース・情報番組は、熊本の“いま”にこだわり、県内のその日の
出来事や、地域の課題に関連する動きをわかりやすく伝えます。また県民の生活や安
全・地域活性化などに関する重要なニュースは、リポートや解説で掘り下げます。平日
午前11時台の情報番組とあわせて暮らしに役に立つ情報も楽しくわかりやすく届け
ます。
○水俣病は、平成28年(2016年)に公式確認60年となります。熊本放送局ではニ
ュースや特集番組、関係者を招いたトークイベントなどを全局体制で展開します。今も
続く患者の認定や支援などの課題、水俣病が社会に投げかけた教訓などを詳しく・わか
りやすく伝え、水俣のあすを考えます。
○過疎化と少子高齢化が進む中で、地方の活力をどう取り戻していくか、また地域を支え
る後継者の育成、高齢者福祉などが大きな課題となっています。その現状や、県内外の
課題解決へ向けた取り組みを積極的に伝えていきます。また、将来を担う子どもたちの
活躍や子どもを取り巻く課題にも目を向け、熊本の未来を視聴者とともに考えます。
○県内で行われる国政・地方選挙いずれについても公平・公正な報道を徹底し、正確かつ
迅速に伝えます。とりわけ夏に行われる第24回参議院議員通常選挙(任期満了日・平
成28年7月25日)に向けた準備を着実に進め、各候補者の主張や争点などを公正か
つ詳しく伝えるとともに開票速報ではいち早く、正確な情報を提供して視聴者の関心に
応えていきます。
○サッカーJ2の「ロアッソ熊本」については、公式戦を中継するほか、その戦いぶりを
ニュースや番組で詳しく分析します。リオデジャネイロオリンピック・パラリンピック
や2020年東京大会、平成31年に熊本でも開催されるラグビーのワールドカップな
どで活躍が期待される若手アスリートにも注目し、地域のスポーツ振興に寄与します。
○スーパーハイビジョン(8K・4K)の導入を積極的に図ります。4Kカメラを使って
熊本の豊かな風景や今活躍しているスポーツ選手、水俣湾の現状など、後世に残してお
きたい映像を撮影し、今後の番組やニュースに生かすとともに、夏からのスーパーハイ
ビジョン試験放送での映像の発信や、平成29年度にオープンする新放送会館での来館
者向けの上映を念頭に準備を進めます。
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長崎放送局・佐世保支局
○被爆地にある放送局として、核兵器廃絶や平和を願う長崎の声を発信し続けます。被爆
者の平均年齢が80歳を超え、原爆の惨状や放射線による苦しみなどの体験を自らの言
葉で語れる人が年々減少しています。被爆者の証言を記録することで体験の継承活動に
取り組み、平和を願い模索する人たちの姿を通して“私たちに何ができるのか”を視聴
者とともに考えます。また、8月9日の長崎・原爆の日の平和祈念式典を中心に、生中
継やさまざまな番組を展開し、全国そして世界に平和へのメッセージを届けます。
○視聴者の安全・安心を支える災害報道に引き続き重点的に取り組みます。全国でも台風
や大雨、突風など災害が相次ぎ、長崎県でも記録を塗り替えるような大雨が降るなど、
災害の危機が身近なものとなっている。災害発生時やその恐れがあるときは、的確で迅
速な報道に全力で取り組みます。また防災・減災につながる情報を日頃から積極的に取
り上げていきます。
○平成27年(2015年)の「明治日本の産業革命遺産」の登録に続き、長崎のキリス
ト教関連史跡の世界遺産登録を目指した取り組みが続いています。こうした長崎県の魅
力の数々を紹介し、長崎の基幹産業である観光を側面から支え、県民に誇りや郷土愛を
持ってもらえるような情報発信に努めます。
○長崎県は平地が少ないことや離島が多いなど地理的な条件も重なり、全国平均をはるか
に上回るスピードで高齢化や人口減少が進んでいます。高齢化や過疎化をはじめとする
地域が抱える課題をわかりやすく提示し、解消に向けた地域の機運を高めます。先進地
の取り組みやアイデアなどを丁寧に取材することで解決の糸口を探り、地域の活力の維
持・向上を目指します。
○第24回参議院議員通常選挙(任期満了日・平成28年7月25日)をはじめ平成28
年度には離島を中心に6つの自治体で首長選挙が行われます。放送にあたっては公平・
公正を徹底し、入念な事前準備を行ったうえで正確・迅速な選挙報道を実施します。
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鹿児島放送局
○鹿児島県には、南北600キロにおよぶ広大なエリアに、豊かな自然、多彩な産業、歴
史、文化があり、全国で最初に再稼働された川内原子力発電所や最先端技術のロケット
基地などさまざまなテーマがあります。こうした鹿児島の多様な魅力や課題、話題を、
地域に、全国に発信します。また、戦争の爪痕や悲惨さを語り継いでいく放送も続けて
いきます。
○平成27年(2015年)5月、爆発的な噴火を起こし全島民が島外への避難を余儀な
くされた口永良部島、いずれ大正大噴火クラスの噴火が起きると専門家が指摘している
桜島など、気象庁が24時間体制で常時観測をしている火山が県内に6つあります。県
民の生活に大きな影響を与える活火山について、日常の活動状況をきめ細かく伝えると
ともに、防災対策や火山研究の最前線の情報をニュースや番組で詳しく伝えます。
○鹿児島県は毎年、多くの台風が接近・上陸し、平成27年も、台風15号が三島村黒島
などに大きな被害をもたらしました。また、「50年に1度の記録的な大雨」と気象庁
が発表したことが9回あるなど、大雨にも警戒が必要です。防災・減災のための情報を、
テレビ、ラジオはもちろん、データ放送、ホームページなどで、迅速かつ丁寧に発信し、
県民の命と暮らしを守る“安全・安心の拠点”になります。
○黒牛、黒豚などの畜産業やカンパチやブリの養殖漁業などが盛んな一大食料供給基地で
ある鹿児島県にとって、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)の影響は極めて大き
いものがあります。海外展開も含めた販路の拡大など産地間競争に打ち勝つ方策や、地
域経済の活性化に向けたさまざまな取り組みを伝えます。
○平成28年度には、第24回参議院議員通常選挙(任期満了日・平成28年7月25日)、
鹿児島県知事選挙(任期満了日・平成28年7月27日)、鹿児島市長選挙(任期満了
日・平成28年12月22日)のほか、各地で市町村長選挙や市長村議会議員選挙が予
定されています。テレビやラジオだけでなく、データ放送やインターネットでも情報を
きめ細かく伝え、正確・迅速、公平・公正な選挙報道を行います。
○平日午後6時台のニュース・情報番組では、防災・減災や高齢化、人口減少、介護など、
地域が抱える課題について詳しく伝えるほか、数多くの離島を含む県内各地の多様な情
報の発信に力を入れていきます。金曜午後7時台の番組では、郷土に生きる人々のひた
むきな姿、知られざる活躍や困難への挑戦に光を当て、地域密着の取材を通して鹿児島
の風土や魅力、課題を伝えます。
○サッカーJ3の「鹿児島ユナイテッドFC」はサッカーJリーグのクラブとして初のシ
ーズンを迎えます。選手たちの活躍や地元サポーターの期待を伝えます。そのほか大相
撲の郷土力士の活躍や高校野球など、スポーツ情報を幅広く取り上げます。
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宮崎放送局
○南海トラフ巨大地震では宮崎県は九州最大の被害が予想されています。警戒が続く霧島
連山の硫黄山や噴火から6年目にあたる新燃岳、台風・大雨など災害への備えも欠かせ
ません。地域の防災への取り組み、課題などを継続的に取材し、県民の防災意識の向上、
安全・安心な地域づくりに貢献していきます。また、データ放送やインターネットなど
でも防災・減災のための情報提供に力を入れます。
○宮崎発地域ドラマを制作し、地域の魅力を全国に発信します。宮崎の美しい自然や人情、
夫婦のきずなを描くドラマを制作し、地域の期待に応えます。また、ドラマに関連した
番組やイベントの展開により、視聴者との結び付きを強化します。
○夏の第24回参議院議員通常選挙(任期満了日・平成28年7月25日)に向けた準備
を着実に行い、争点や地域の課題などをわかりやすく伝えるとともに、正確で迅速な選
挙報道に全力で取り組みます。
○県の基幹産業である農林水産業を取り巻く状況は厳しさを増し、過疎や少子高齢化も深
刻になっています。一方で、地域の魅力をアピールし、定住者を増やそうとする取り組
みや観光振興などのさまざまな模索が続いています。そうした現状や課題に正面から向
き合い、解決策を探ることで、地域の活性化に貢献します。
○リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックに向け宮崎県にゆかりのある選手の活
躍を伝えます。また多くの競技でキャンプ地、合宿地として利用されるスポーツ王国・
宮崎の魅力を全国に発信し、地域のスポーツ振興に寄与します。
○世界農業遺産に認定された「高千穂郷・椎葉山地域」の豊かな自然、焼き畑などの伝統
農法や神楽をはじめとした文化が息づく暮らしなど地域の魅力を広く発信するととも
に、伝統を維持・継承するための課題を探ります。
○平日午後6時台のニュース・情報番組では、
“宮崎のいまを伝える・これからを考える”
をテーマに、さらなる充実を図ります。その日のニュースをタイムリーに掘り下げると
ともにシリーズ企画などにも力を入れ、旬のニュースをわかりやすく正確に伝えます。
○地域特集番組では、地域の魅力や課題をこれまで以上に掘り下げ、宮崎の人・文化・ト
ピックなどをわかりやすく伝えます。さまざまな新しい演出手法を取り入れながら、よ
り魅力的な番組を開発し、視聴者のニーズに応えていきます。
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大分放送局
○地域住民の命と暮らしを守る防災・減災報道に全力を尽くします。南海トラフ巨大地震
により県内沿岸部では最大で13.5メートルの津波が到達し、死者は最大で 2 万2
000人にのぼると想定されています。また県内には3つの活火山があり、火山活動を
注視していく必要があります。こうした災害に備えて、テレビ、ラジオ、データ放送、
インターネットを通じて、災害に備えるノウハウなど防災・減災につながる情報をきめ
細かく県民に伝えます。
○平日午後6時台のニュース・情報番組や、平日午前11時台の情報番組では、県内の課
題や魅力を幅広く掘り起こし、わかりやすく伝えていきます。また金曜午後7時台の番
組では、地域で頑張る人たちを積極的に取り上げるなど、県域放送の一層の充実に取り
組みます。
○愛媛県の伊方原子力発電所の再稼働は、事故が起きた際の避難住民の海を越えた受け入
れや、放射性物質の飛散の可能性など大分県にも大きな影響を与えることが考えられま
す。こうした地域の課題を取材し解決に向けて深く掘り下げて県民に伝えます。
○大分市では新しいJR大分駅ビルや大分県立美術館が完成し中心市街地が大きく変貌
しています。また県内ではメガソーラーや地熱発電所の建設が続くなど、再生可能エネ
ルギーへの取り組みが進んでいます。地域再生の動きを幅広く取材し、詳しく伝えます。
○正確・迅速な選挙報道に取り組みます。第24回参議院議員通常選挙(任期満了日・平
成28年7月25日)に向けて、選挙情勢をきめ細かく取材し開票速報の準備に万全を
期します。
○“日本一のおんせん県”として広くPR活動を展開する大分は豊かな自然に恵まれて、
アジア各国など海外からの観光客の誘致にも積極的に取り組んでいます。大分の魅力を、
県内外のニュースや番組を通じて幅広く発信し地域の活性化に貢献します。
○県民の関心の高いスポーツ情報を幅広く発信していきます。サッカーJ3に降格した
「大分トリニータ」の再建に向けた取り組みを詳しく伝えます。また平成31年(20
19年)に日本で開催されるラグビーのワールドカップでは大分でも試合が行われます。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けた県内の話題などとあわせて積
極的に紹介し、活気のある地域づくりに寄与します。
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佐賀放送局
○平成28年(2016年)は、有田焼創業400年にあたります。これは、単に佐賀の
地場産業にとってというだけでなく、日本全国の陶磁器産業にとっても、大きな意味を
持ちます。佐賀県が誇る偉大な文化を多面的に紹介すると同時に、伝統文化と現代社会
について考える番組や企画を、集中して放送します。また、10月~11月の「201
6佐賀熱気球世界選手権」という大きなイベントに向けても発信を強化します。
○さまざまな自然災害に対して、県民の命と暮らしを守るための情報を、テレビ・ラジオ
をはじめ、データ放送・インターネットなどあらゆるメディアで正確・迅速に伝えます。
また、災害報道に際し、平成28年度早々に稼働する予定のLアラートの活用など、地
域との連携を深めます。
○玄海原子力発電所の再稼働や廃炉をめぐる動き、佐賀空港へのオスプレイ配備問題、有
明海再生など、地域の重大な関心事を、タイムリーに発信していきます。また、第 24
回参議院議員通常選挙(任期満了日・平成28年7月25日)に際し、県民の信頼に応
える公平・公正な選挙報道に努めます。
○サッカーJ1昇格5年目、「サガン鳥栖」の試合を中継し、地域のニュース・情報番組
でチームの最新情報などを積極的に伝えることで、地域を盛り上げます。さらに、ラジ
オでも「サガン鳥栖」の情報を定時番組として発信し、ラジオ県域放送の機能の強化に
努めます。
○平日午後6時台のニュース・情報番組を核に、平日午前11時台の情報番組と内容の連
携を図り、異なる時間帯の視聴者層それぞれに、硬軟取り混ぜた県内の情報を伝えます。
また、金曜夜間は県内の重要な関心事や地域で生きる人たちを取材し、タイムリーに放
送します。
○ニュースや番組など、さまざまな機会をとらえ、データ放送やインターネットを活用し
た企画を展開し、よりきめ細かい情報を伝えることで、視聴者との結び付きを深めます。
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沖縄放送局
○県民の4人に1人が犠牲となった沖縄戦。6月23日「慰霊の日」とその周辺で、沖縄
戦を特集するニュース企画や番組を数多く放送するほか、「沖縄全戦没者追悼式」のも
ようを伝えることで、苛烈な地上戦を語り継いでいきます。また、国と県が鋭く対立す
る普天間基地の移設問題は、その行方が全国から注目されています。アメリカ軍基地問
題を継続的かつ多角的に取材し、きめ細かく伝えます。沖縄の過去と現在を見つめ、県
民とともに平和を考えていきます。
○6月の沖縄県議会議員選挙(任期満了日・平成28年6月24日)、その直後の第24
回参議院議員通常選挙(任期満了日・平成28年7月25日)では、正確で迅速な選挙
報道に万全を期します。
○“台風銀座”の沖縄県では、年間に6~8回も暴風警報が発表され、県民の台風報道へ
の関心は極めて高くなっています。台風の襲来時には、テレビ・ラジオをはじめ、デー
タ放送・インターネットなど、あらゆる手段を使って手厚く報道し、地域の“安全・安
心の拠点”としての役割を果たします。
○沖縄には、琉球王国時代から受け継がれた伝統芸能や“しまくとぅば(島言葉)”など
の独特の文化、島々が育んできた豊かな自然が息づいています。そうした沖縄の魅力を
地域番組で取り上げるとともに、全国に発信します。平成28年(2016年)10月
には、沖縄県出身の海外移住者とその子孫約5000人が沖縄に集まる「世界のウチナ
ーンチュ大会」が開かれます。この5年に1度の大イベントでは、国際放送と連携して
沖縄の魅力を海外に伝え、県民の期待に応えます。
○平日午後6時台のニュース・情報番組では、観光や農業など県民の暮らしに直結するテ
ーマに向き合います。また新たに、“ちゃーがんじゅう(ずっと健康)沖縄へ”を年間
テーマに据え、食生活や医療、福祉、子育て、スポーツなどさまざまな角度から掘り下
げていきます。
○沖縄県は、全国有数のラジオ聴取率が高い県です。ラジオ第1やFMを通して、“歌と
踊りの島”沖縄ならではの個性あふれる音楽や、地域に密着したさまざまな話題を発信
します。公開収録も行い、NHKを県民により身近に感じてもらえるよう努めます。
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平成28年度
東北地方向け地域放送番組編集計画
≪基本方針≫
東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故から5年が過ぎた
平成28年(2016年)度、東北地方の各放送局は、震災の経験や教訓を
生かし“次なる災害”への備えを全国に発信し、防災・減災に努めます。
被災地の復興は、いまだ道半ばです。東北の魅力を地元局ならではの視点
で掘り起こし、全国・世界に届けることで、復興・再生に向かう地域を後押
しします。被災地の現状や復興の課題を伝え続け、震災の記憶の風化を防ぎ
ます。
また、東北地方では、人口減少をはじめとした問題が、ますます深刻化し
ています。東北の各放送局が一丸となり“課題先進地”と言えるこの地域か
ら、解決を目指す動きを広く発信します。
命と暮らしを守る報道に全力で取り組みます。地域の安全・安心を高める
ため、多様なメディアを駆使した情報提供に一層努めるとともに、災害時に
力を発揮するメディアに日頃から親しんでもらえるよう、県域ラジオ放送を
さらに充実させます。
スポーツやエンターテインメントをはじめとした多彩な番組や公開イベ
ントを通して、幅広い視聴者の期待や関心に応えることで、地域の活力につ
なげます。
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≪重点事項≫
1.東日本大震災の経験や教訓を生かし、
“次なる災害”への備えを東北から発信します
東日本大震災から5年が過ぎた被災地では、新たな防災・減災への取り組みが始まっ
ています。全国的な課題である防災・減災において、東北での新たな動きを広く発信
します。
震災の経験や教訓を役立て“次なる災害”が予想される地域の放送局と連携すること
で、地域の防災力の向上に貢献します。
2.東北の魅力を全国・世界に届け、
復興・再生に向かう地域を後押しします
食、自然、歴史など、東北の知られざる魅力を地元局ならではの視点で掘り起こし、
全国・世界に届けます。多くの人に東北に足を運んでもらうことで、震災からの復興
を後押しします。
2020年東京オリンピック・パラリンピック開催に向け、海外からの観光客を東北
に呼び込むことを目的に、世界に向けた“東北ブランド”の発信を強化します。
3.被災地の現状や復興の課題を伝え続け、震災の記憶の風化を防ぎます
東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故から5年が過ぎ、集中復興期間
は終えたものの、いまだ復興は道半ばであり、地域の再生を巡るさまざまな課題が浮
かび上がっています。復興の課題を検証し、解決策を探ります。
被災地では、一人ひとりの置かれている状況が多様化し、住まいや生業(なりわい)
の再建などの課題は一層複雑化しています。
“被災地の今”
“被災者の声”を全国に伝
え続けることで、震災の記憶の風化を防ぎます。
4.東北が直面する課題に向き合い、新たな動きを広く発信します
東北では人口減少をはじめとする問題がますます深刻化しています。“課題先進地”
とも言える東北で芽生え始めた解決を目指す動きを全国に伝えます。
TPP(環太平洋パートナーシップ協定)の大筋合意を受け、コメをはじめ、国内屈
指の生産量を誇る東北の農業は大きな岐路に立っています。東北の基幹産業である農
業が直面する課題や、新たな胎動を伝えます。
北海道新幹線の開業など、東北各地の地域経済に関わる動きをきめ細かく取り上げま
す。
第24回参議院議員通常選挙(任期満了日・平成28年7月25日)における選挙報
道では、争点や地域への影響をわかりやすく伝えるとともに、正確・迅速な開票速報
を行います。
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5.地域の安全・安心を守ります
命と暮らしを守る報道に全力で取り組みます。データ放送やインターネットなどのメ
ディアも駆使した情報提供を一層充実させるとともに、交通・医療機関などとの連携
をさらに深めることで安全・安心のよりどころとなる情報を多角的に発信します。
震災以降、各放送局が力を入れてきた県域ラジオ放送をさらに充実させるとともに、
災害時に強いラジオに日頃から接してもらえるよう、幅広く親しまれる番組を目指し
ます。
6.スポーツや文化を積極的に取り上げ、地域の活力につなげます
リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックでの地元選手の活躍を取り上げると
ともに、2020年東京大会を目指す、地域の若手選手を応援します。
プロ野球、サッカーJリーグをはじめ、東北各県のチームが参加するバスケットボー
ル B リーグなど、地元スポーツチームの活躍を積極的に取り上げ、地域とともに応
援していきます。
多彩なエンターテインメント番組やイベントを通して、視聴者に楽しさや喜びを届け
ます。
- 54 -
≪各局の重点事項≫
仙台放送局
○東日本大震災から5年が過ぎた平成28年(2016年)度、震災の経験や教訓を全国
に発信し続けるとともに、“次なる災害”への備えが課題となっている地域の放送局と
の連携にも積極的に取り組みます。
○旅や食など、東北の旬な魅力をテーマにした番組を通じて、東北の魅力を全国・世界へ
広く発信します。多くの人に東北に足を運んでもらうことで、復興・再生に向かう地域
を後押しします。
○平日午後6時台のニュース・情報番組では、復興に向けた動きや課題を取り上げるとと
もに、被災者が直面する暮らしの問題を伝え続けます。また、TPP(環太平洋パート
ナーシップ協定)の大筋合意で岐路に立つ農業をはじめとした県内産業や、地方空港と
して初めてとなる仙台空港の民営化など、地域経済や暮らしに関わるテーマを分かりや
すく伝え、視聴者の関心に応えます。
○金曜夜間では、被災地の課題や復興への動きに加え、地域が抱えるさまざまな課題や解
決に向けた取り組みをタイムリーに伝え、視聴者が知りたいことに鋭く切り込みます。
○宮城の安全・安心を守るため、データ放送やインターネットを積極的に活用して多角的
に情報を提供します。また、交通情報や防犯情報など、暮らしに役立つ情報発信にも取
り組みます。5年目を迎えるラジオ地域情報番組では、公開放送などでさらなる認知度
向上を目指すとともに、県内全市町村に広がる情報提供者のネットワークを活用し、災
害時の情報発信に備えます。
○第24回参議院議員通常選挙(任期満了日・平成28年7月25日)では、争点をわか
りやすく伝えるとともに、正確で迅速な開票速報を行います。
○リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックでの宮城県ゆかりの選手の活躍を伝え
るとともに、2020年東京大会を目指す選手を応援します。プロ野球「東北楽天ゴー
ルデンイーグルス」やサッカーJ1「ベガルタ仙台」、バスケットボール B リーグ1部
への参入が決まった「仙台89ERS」など、地元スポーツチームの活躍を伝え、地域
とともに盛り上げます。また、復興を支援するコンサートなど、多彩なエンターテイン
メント番組を放送し、地域の活力につなげます。
- 55 -
秋田放送局
○命と暮らしを守る報道に全力で取り組みます。大規模災害に対応する体制の強化に引き
続き努めるとともに、的確で迅速な情報発信で防災・減災につなげます。また、東日本
大震災の被災地の放送局と連携して、その経験や教訓を生かす放送に取り組み、“次な
る災害”に備えた秋田県の防災力の向上に貢献します。災害時に備えて立ち上げたラジ
オ第1の地域放送番組では、聴取習慣の定着、防災・減災力向上、暮らしに役立つ情報
の発信を目的として継続し、さらなる県民への浸透を図ります。さらに、放送を通じて
人的ネットワークを広げ、大規模災害時のきめ細かな情報発信に備えます。災害時には、
データ放送やインターネットなども活用し、幅広く情報を発信します。
○秋田県が直面するさまざまな課題の解決策を探ります。TPP(環太平洋パートナーシ
ップ協定)の大筋合意や減反廃止など激変する環境の中で岐路に立たされている農業の
動きを丁寧に伝えていきます。日本で最も速く進む人口減少を考えるキャンペーン「2
040 “70万人社会”と向き合う」の取り組みも、平成27年(2015年)度に
引き続き充実させます。また、地域経済の活性化が求められる中で、ロシアや東アジア
など海外との結び付きを強めようとする独自の取り組みなどを積極的に発信していき
ます。
○スーパーハイビジョン(8K・4K)を駆使して、秋田県が誇る文化を日本全国や世界
に発信します。作画80年を迎える藤田嗣治の「秋田の行事」にも描かれている「竿燈
まつり」をはじめ、国指定の重要無形民俗文化財の数が日本一の“祭りの国”秋田県が
誇る伝統文化を伝え、その継承と発展に貢献します。また、平成29年(2017年)
春に国際花火シンポジウムが開かれる大仙市での花火文化振興の取り組みなど、地域の
活動を継続的に取り上げるコンテンツ制作を進めます。
○リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックでの地元選手の活躍を取り上げるとと
もに、2020年東京大会を目指すアマチュアの有望選手などを応援します。バスケッ
トボールやサッカーなどの地元スポーツチームの活躍を積極的に取り上げ、地域ととも
に応援していきます。
○第24回参議院議員通常選挙(任期満了日・平成28年7月25日)をはじめとする平
成28年度中に行われる選挙の報道を正確・迅速に行い、自治体が抱える課題をわかり
やすく紹介します。
- 56 -
山形放送局・鶴岡支局
○平成28年(2016年)11月、山形放送局は開局80年を迎えます。世代を超えて
親しまれる、地域に密着した放送局を目指し、山形の魅力や課題を丁寧に掘り起こし地
域放送を充実させ、全国・世界に積極的に発信していきます。また、視聴者の信頼と期
待に応える番組や公開イベント・キャンペーン・デジタルサービスを展開し、地域の発
展に貢献します。データ放送・ホームページのさらなる充実を図り、放送の補完を行う
とともに、視聴者の満足度を高めます。
○県民の安全・安心のため、緊急報道を正確かつ迅速に行います。日本海津波や火山噴火
などの大規模災害に備えて、取材体制を強化し、防災・減災に直結する放送を行います。
災害時にきめ細かい情報が発信できるよう、県域ラジオ放送の一層の定着とネットワー
クの拡充、データ放送とインターネットによる情報発信の充実を図ります。また、東日
本大震災から5年を経て、引き続き復興を支援し教訓を伝え継ぐ、より信頼される放送
を目指します。
○視聴者の関心の高いテーマや、喫緊の山形の課題に向き合い、将来につながる解決策を
探ります。少子高齢化や人口減少に伴う地域経済の衰退、TPP(環太平洋パートナー
シップ協定)の大筋合意によって岐路に立つ農業への影響をはじめ、いま視聴者が“知
りたいこと”を丁寧に発信していきます。また、豊かな自然や風土のもと育まれてきた
文化や伝統などを、年間を通じた多彩な番組で伝え、山形に笑顔と元気を届けます。
○第24回参議院議員通常選挙(任期満了日・平成28年7月25日)、山形県知事選挙
(任期満了日・平成29年2月13日)では、情報を公平・公正に、わかりやすく伝え
るとともに正確で迅速な開票速報を行います。
○リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックでの地元選手の活躍を取り上げるとと
もに、2020年の東京大会を目指す、地域の若手選手を応援します。また、1シーズ
ンでのサッカーJ1復帰を目指すJ2「モンテディオ山形」、平成28年秋に開幕する
新規リーグに参加するバスケットボール B2「パスラボ山形ワイヴァンズ」、創設2年
目を迎えるバレーボールV・チャレンジリーグⅡ「プレステージ・インターナショナル
アランマーレ」など、地元チームの新たな挑戦や活躍を伝え、地域とともに盛り上げま
す。
- 57 -
盛岡放送局
○東日本大震災の被災地では時間の経過とともに課題がますます複雑化しており、岩手県
内ではいまも2万人以上が仮設住宅での暮らしを余儀なくされています。震災からの復
興を引き続き全力で支援するとともに、震災の経験を踏まえ、
“次なる災害”への備え、
防災・減災に資する情報を発信します。
○地域の安全・安心を守る拠点としての体制づくりに努めます。正確・迅速な災害報道・
緊急報道に全力を挙げるとともに、放送を通じて被災者の方々の生活の再建やこころの
復興を後押しします。平日午後5時台のラジオ県域放送では、災害時の“安全・安心ラ
ジオ”のみならず、一人一人に寄り添うメディアとしても機能するよう、より一層の定
着を図ります。Lアラートなども活用し各自治体との連携強化を図りながら、災害時に
はデータ放送やインターネット、ソーシャルネットワーキングサービスなど、多様な伝
送路できめ細かい情報を提供していきます。
○放送局の“顔”である平日午後6時台のニュース・情報番組の充実に努めます。演出や
内容を見直し、より地域に根ざし、より地域に親しまれる番組を目指します。被災地の
現状や復興への課題、急速に進む人口減少と少子高齢化、県内の各種産業、世界的にも
注目を集める国際リニアコライダーの動向など県民の関心が高いトピックについて、記
者解説などを交えてわかりやすく伝えます。また岩手の多彩な魅力を取り上げ、発信し
ます。
○金曜夜間の県域放送では、被災地の復興に資するテーマのほか、岩手のすぐれた地場産
業や食・自然・伝統芸能・文化など幅広いテーマを地元局ならではの視点で掘り起こし
ていきます。
○昨年度に引き続き、ふるさとの懐かしい映像を収集するキャンペーンを展開し、復興・
再生に向かう地域を後押しします。視聴者が撮影した震災前の映像を集めてドキュメン
タリー番組を制作し、被災地に暮らす人たちがあらたな“ふるさとづくり”に向けて一
歩踏み出すことができるようサポートします。
○2020年東京オリンピック・パラリンピックを控え、また震災後初の被災地開催とな
る第71回国民体育大会「希望郷いわて国体」、第16回全国障害者スポーツ大会「希
望郷いわて大会」の関連番組などを通じて、復興の機運を全国にアピールするとともに、
岩手県の“元気”につなげます。また地元プロスポーツやアマチュアスポーツを幅広く
取り上げ、視聴者の期待に応えるとともに、地域スポーツの振興に貢献します。
○第24回参議院議員通常選挙(任期満了日・平成28年7月25日)では正確で迅速な
報道に万全を尽くし、有権者の判断のよりどころとなる情報を公平・公正に伝えること
で視聴者の信頼に応えます。
- 58 -
福島放送局・郡山支局・いわき支局
○平成29年(2017年)3月に向けて、多くの地域で避難指示解除が計画されていま
すが、ふるさとの再生、数十年かかるとされる廃炉は、いまだ手探りの状態です。地元
局として福島の人々に寄り添い、次第に変化していく課題と県民の思いを伝えます。さ
らに、県民がみずから明日を切り開く活発な議論ができるよう、多角的な放送を行い、
復興の拠点としての役割を果たしていきます。また、福島の将来に重要な影響を与える、
第24回参議院議員通常選挙(任期満了日・平成28年7月25日)においては、争点
を若者にもわかりやすく伝え、正確・迅速な選挙報道を行っていきます。
○災害時に強い情報伝達手段としてのラジオをより身近に感じてもらうため、平日午後5
時台のラジオ番組をデイリー化し、その取材を通じて、県内各市町村や団体などとのつ
ながりを強め、情報入手のネットワークを構築します。そして、災害発生時には、テレ
ビ・ラジオ、データ放送、インターネットなどさまざまなメディアを活用するほか、L
字型画面なども用いて幅広い情報発信ができるよう、引き続き隙のない報道体制を構築
し、地域の安全・安心を第一に防災ステーションとしての役割を果たしていきます。
○震災・原発事故を経験したがゆえに、多くの県民が農業・観光・地域づくりなどの課題
に真摯(しんし)に向き合ってきました。そこから再発見された本物の魅力や新エネル
ギー開発などの新たな動き、それを支える人々のドラマやつながりなどを、積極的に全
国・世界に向けて発信します。人口減少や農業問題なども深刻さを増しており、課題先
進地の福島として未来の社会のあり方を県民とともに考えていきます。
○平成27年度に開始した、県内の若い世代を応援する「Fのモト」キャンペーンを継続
し、平日午後6時台のニュース・情報番組や、特集番組、ホームページなど、さまざま
なメディアで未来の福島を担う若者の取り組みを紹介することで、活力ある地域づくり
をサポートしていきます。また、県内各地から伝えるキャラバン形式の特別番組や、公
開での音楽ライブなどで、より多くの県民がつながることのできる場を広げ、福島の元
気に貢献していきます。
○サッカーJ3や、プロバスケットボールBリーグなど、プロスポーツの取材に積極的に
取り組むとともに、様々なスポーツに目を向け、福島の人たちに元気を与えられるよう、
県民の活躍を幅広く紹介します。さらにオリンピック・パラリンピックへの出場を目指
す県内の選手たちを応援していきます。
- 59 -
青森放送局・弘前支局・八戸支局
○全国で突発化・多発化する自然災害に備え、県民の安全・安心を守るため、緊急報道の
さらなる充実を図ります。災害が予想される場合は、テレビやラジオのニュースだけで
なく、L字型画面やデータ放送、インターネットなどを駆使し、正確で迅速な情報を積
極的に発信するとともに、災害発生から放送までの初動対応における取材・放送体制を
強化し、防災・減災報道に努めます。
○青森県を舞台にした初めての地域発ドラマを制作し、県民に青森の魅力を再発見しても
らうとともに、全国に向けて、青森の情報を発信します。また、自治体や大学、ケーブ
ルテレビなどと関連番組の制作やキャンペーン展開を実施し、新たな視聴者層の開拓を
目指します。
○平日午後6時台のニュース・情報番組では、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)
などで大きな転換期を迎えようとしている農業県・青森の現状や課題などを取材し、リ
ポートや解説などを交えて、きめ細かく視聴者に伝えます。また、核燃料サイクル施設
や原子力発電所など、青森県に集中する原子力関連施設の動向なども逐次伝えていくほ
か、人口減少や経済・雇用問題、医療・福祉など、県内の課題を多角的に捉え発信して
いきます。
○リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックで活躍が期待される青森県出身の選手
の情報を詳しく伝えるとともに、県民のスポーツに対する関心が高まる中で、2020
年東京大会に向かって懸命に取り組む人たちを積極的に番組などで取り上げ、地元の元
気そして感動を伝えます。
○平成28年(2016年)3月に開業する北海道新幹線に関連したリポートや番組を札
幌や函館、仙台などの各放送局と連携して制作し、青森県の経済や観光、文化などに与
える影響や課題などを、幅広い角度から掘り下げていきます。
○第24回参議院議員通常選挙(任期満了日・平成28年7月25日)では、正確で迅速
な報道に万全を尽くします。青森県の有権者の判断のよりどころになる情報を、公平か
つ公正に伝えます。
- 60 -
平成28年度 北海道地方向け地域放送番組編集計画
≪基本方針≫
北海道の7つの放送局は、地域の安全・安心につながる情報の提供に全力
を挙げます。豊かで多彩な番組を通して北海道の魅力を広く発信し、地域の
活性化につなげ、より身近で信頼できる公共放送として、視聴者からの親し
みと信頼を得る放送局を目指します。
道内7つの放送局のネットワークを最大限に生かしながら、機動的な緊急
報道体制の整備・拡充や、データ放送、インターネットの活用などで、正確・
迅速に防災・減災報道、緊急報道を行い、地域のライフラインとしての役割
を果たします。
TPP(環太平洋パートナーシップ協定)交渉合意、北海道新幹線開業な
ど、北海道を取り巻く政治・経済・社会の動きから、日々の暮らしに関わる
身近な情報まで、視聴者の関心が高いテーマをきめ細かく取り上げ、公共放
送への信頼を高めます。
北海道の魅力を再発見し、全国、そして世界へ積極的に発信していきます。
「I LOVE JIMOTO 北海道キャンペーン」を継続し、北海道の暮
らしを応援します。道民に人気の高いプロスポーツチームやウインタースポ
ーツについては、番組や中継で取り上げ、視聴者の期待に応えるとともに、
地域スポーツの振興に貢献します。
- 61 -
≪重点事項≫
1.7 局の総力で防災・減災報道、緊急報道に万全を期します
北海道の暮らしは、美しく豊かな自然の恩恵を受ける一方で、地震や津波、火山噴火、
暴風雪など、さまざまな自然災害と隣り合わせです。NHK北海道は、7局のネット
ワークを最大限に生かして広大な北海道をカバーし、道民の命と暮らしを守る防災・
減災報道、緊急報道に万全を期します。また、防災キャンペーンの全道展開などを通
じて、地域の防災・減災意識を高める活動に積極的に取り組みます。
2.地域の課題やニーズに向き合うニュースや番組を積極的に発信します
北海道の政治・経済・社会の課題にしっかりと向き合います。特に、TPP(環太平
洋パートナーシップ協定)交渉合意による農業を中心とした産業への影響、北海道新
幹線開業が交通や物流、観光に及ぼす効果と課題、原子力発電所をめぐる動きなど、
道民の関心の高いテーマをニュースや番組で取り上げ、視聴者の判断材料となる情報
や課題解決への糸口を探ります。
衆議院北海道第5区補欠選挙(投票日・平成28年4月24日)や夏の第24回参議
院議員通常選挙(任期満了日・平成28年7月25日)では、人々の判断のよりどこ
ろとなる正確な報道に取り組みます。
3.北海道の価値や魅力を全国や世界に発信し、地域を応援します
北海道の雄大な自然、豊かな食、固有の歴史・風土を全国や世界へ積極的に発信し、
地域の活性化に貢献します。さらに、スーパーハイビジョン(8K・4K)番組やコ
ンテンツの制作・蓄積に取り組み、北海道の魅力を余すところなく伝えていきます。
7局が一体となって北海道を応援する「I LOVE JIMOTO 北海道キャン
ペーン」を継続し、幅広く展開していきます。札幌市で開催する「2016NHK杯
国際フィギュアスケート競技大会」、
「2017冬季アジア札幌大会」などウインター
スポーツを全局で盛り上げるとともに、プロ野球「北海道日本ハムファイターズ」や
サッカーJ2「北海道コンサドーレ札幌」など、北海道を拠点に活躍するスポーツチ
ームを地域の人たちとともに応援します。
- 62 -
≪各局の重点事項≫
札幌放送局
○北海道7局の中核として、道民の安全・安心を守ります。災害時には、道内の当該放送
局に対して早期に支援態勢をとり、現場の状況を迅速に取材します。道内各局と連携し
て北海道全域の情報を収集し、テレビ・ラジオのニュース、L字型画面、データ放送・
インターネットなどを通じて、地域の安全・安心に役立つ情報を全道へ発信します。
○北海道の人口の約半数が集中する道央圏に位置する放送局として、政治・経済・社会の
動向や課題、将来への展望を全道的な視野でしっかりと伝えていきます。また、衆議院
北海道第5区補欠選挙(投票日・平成28年4月24日)や夏の第24回参議院議員通
常選挙(任期満了日・平成28年7月25日)については、有権者の判断に資する報道
に力を入れます。
○4年目を迎える「I LOVE JIMOTO 北海道キャンペーン」を道内各放送局
とともに継続展開し、地域の視聴者からの親しみや信頼感を醸成します。また、札幌市
で開催する「2016NHK杯国際フィギュアスケート競技大会」(11月)、「201
7冬季アジア札幌大会」(2月)などのウインタースポーツや、プロ野球「北海道日本
ハムファイターズ」、サッカーJ2「北海道コンサドーレ札幌」などプロスポーツチー
ムについて、放送やイベントなどで多面的に盛り上げます。
函館放送局
○北海道の歴史に新たな一ページを刻む北海道新幹線について、継続的な取材を行い、長
期的な視点で課題を検証します。新幹線開業による地域経済への影響や人の流れの変化、
東北との連携や安全対策など、関連するテーマを多角的に取り上げ、視聴者の関心と期
待に応えます。
○防災・減災に役立つ放送に力を注ぎます。地震・津波のほか、気象台が24時間監視し
ている北海道駒ケ岳と恵山の火山活動、大雨や暴風雪などについてきめ細かく取材し、
住民の安全・安心に資する放送に努めます。また、他局との連携をさらに深め、災害報
道に万全を期します。
○道南地方の豊かな自然や歴史、伝統文化などを幅広く取り上げ、地域の活性化に貢献し
ます。そして「I LOVE JIMOTO 北海道キャンペーン」を道内各局と協力
して展開し、地域の人たちにより愛される放送局を目指していきます。また、人口の流
出や高齢化、地場産業の衰退など地域が直面している課題に積極的に向き合い、解決に
向けた議論を進めます。
- 63 -
旭川放送局
○住民の命と暮らしを守る緊急報道、防災・減災に役立つ放送に力を注ぎます。道北地域
でも局地的な豪雨や暴風雪が増加し、十勝岳の火山活動も続いているほか、地震や津波
とも無縁ではありません。日頃から防災・減災に役立つ情報を提供するほか、いざとい
う時は正確で迅速な緊急報道に万全を期します。
○道北地域から、いまの日本を象徴する課題を伝えます。加速する高齢化や急激な人口減
少、本格的な国際競争の時代に入った農業、自然エネルギーの未来、北海道新幹線開業
などをテーマにニュースや番組で伝えます。また第24回参議院議員通常選挙(任期満
了日・平成28年7月25日)の開票速報に全局を挙げて取り組み、視聴者の信頼に応
えます。
○大雪山系など道北地方の豊かな自然や、そこに生きる人々の暮らしや風土を全道・全国
に積極的に紹介します。また道北地域の情報発信を継続するとともに、公開番組やイベ
ントを通じて、視聴者との結び付きを強め、親しまれる放送局を目指します。
帯広放送局
○北海道の太平洋側に位置する十勝地方は、大地震とそれに伴う津波にたびたび襲われ、
雌阿寒岳、十勝岳の噴火による火山災害などのおそれもあります。このような大規模災
害から住民の命と暮らしを守るため、緊急報道に万全を期すとともに、日頃から防災・
減災の意識を高める報道に取り組みます。
○TPP(環太平洋パートナーシップ協定)の交渉合意で、国内有数の食料基地としての
役割を担ってきた十勝地方の農業が、一層厳しい国際競争にさらされようとしています。
生産現場が直面している課題や対応策、最新の試みなどをNHK北海道のネットワーク
を生かして全道・全国に発信していきます。
○帯広放送局は平成28年(2016年)に開局80年を迎えます。番組やイベントを積
極的に展開し、地域に根ざした身近な放送局としての存在感を一層高めていきます。ま
た、十勝地方の豊かな自然やイベント、地域で活躍する多彩な人たちを情報番組などで
取り上げ、地域を元気にする取り組みを進めます。
- 64 -
釧路放送局
○4~500年に一度といわれる釧路沖を震源とする大地震・大津波を想定した緊急報道
訓練を日常的に行い災害報道の備えを万全にします。適切な避難方法を周知するととも
に、避難困難地域の実態を継続的に取材します。雌阿寒岳、アトサヌプリなどの噴火に
対する警戒や近年増加傾向にある暴風雪への備え・対策も積極的に呼びかけ、防災・減
災に役立てます。
○TPP(環太平洋パートナーシップ協定)交渉合意による酪農などの産業への影響、気
候変動による漁業資源の変化など基幹産業である漁業・農業の現状を取材・放送してい
きます。道東道の阿寒への延伸、外国人観光客や長期滞在者の増加、人口減少や医師の
不足、生活保護など、地域が抱える課題を取材し、ニュース・番組で発信します。さら
に、日ロ首脳会談の実現を視野に入れ、北方領土問題についても引き続き伝えていきま
す。
○釧路湿原や知床半島、道東三湖などの雄大な自然、タンチョウ、シマフクロウ、オジロ
ワシなど希少な生物を育む道東地域の魅力とそこに暮らす人々の姿を、ニュースや番組
を通じて全道・全国に発信します。またアイスホッケーなど、地域で盛んなウインター
スポーツの魅力を積極的に伝えます。
北見放送局
○平成25年(2013年)3月の暴風雪被害を教訓に、災害報道に力を入れます。全道
の放送局で取り組む暴風雪被害防止のキャンペーンを主導し、住民の防災意識向上につ
なげます。地震や津波にも正確・迅速に対応し、いざという時に頼りになる放送局とし
て、地域の安心・安全を守ります。
○過疎化や高齢化、医師不足による地域医療崩壊、TPP(環太平洋パートナーシップ協
定)の中で生き残りを目指す農業、新エネルギー開発などオホーツク地方が抱える課題
に真正面から取り組みます。また、世界自然遺産に登録されてから10年が経過した知
床については、貴重な自然の魅力とその保護に伴う課題を、全道・全国に向けて発信し
ていきます。さらにオホーツク海の水温上昇による流氷の減少や魚介類の変化など、環
境変化の現状についても、継続的に伝えていきます。
○北見放送局は開局75年を迎えます。地域に根ざすカーリングなどのスポーツやオホー
ツクの文化など、地域の話題をきめ細かく発信して地域を応援し、存在感を示します。
- 65 -
室蘭放送局
○全国の火山で活発な活動が続く中、胆振地方で24時間監視が行われている樽前山、倶
多楽、有珠山の3つの活火山について、噴火警戒レベルや防災対策などを積極的に発信
して視聴者の安全・安心につながる放送を目指します。また、地震や津波、暴風雪や局
地的豪雨など、自然災害に対する防災・減災報道に万全を期すとともに、防災に関する
ミニ番組の制作やキャンペーンなどを通じて、地域住民の防災・減災意識を高める活動
に取り組みます。
○北海道新幹線の開業が胆振・日高地方にもたらす影響を多角的に伝えるとともに、製造
業や一次産業、観光業や馬産業など、地域の産業が抱える課題や新たな取り組みを全
道・全国に向けて発信します。また、国が平成32年(2020年)までに白老町に整
備する「アイヌ民族との共生を象徴する空間」の情報も継続的に伝えていきます。
○アジアリーグアイスホッケーに所属する苫小牧の「王子イーグルス」や、室蘭で活動す
る社会人野球の「室蘭シャークス」のほか、競走馬に関するイベントや動きなど、地域
のスポーツを幅広く発信していきます。“地域の応援団”として胆振・日高地方の情報
を数多く発信するとともに、公開番組やイベントを開催し視聴者サービスに努めます。
- 66 -
平成28年度
四国地方向け地域放送番組編集計画
≪基本方針≫
四国地方のNHKは、地域の命と暮らしを守る情報の発信に力を尽くしま
す。また、四国が直面するさまざまな課題を放送で取り上げ解決策を探りま
す。豊かな自然や個性的な文化など地域の魅力に新たな光を当てる番組を、
全国や海外にも発信し、人々の役に立ち地域に活気を与える放送局を目指し
ます。
四国では近年、台風や突然の豪雨など自然災害が頻発しています。住民の
安全・安心を守るため、災害時には正確でいち早い情報提供に努めます。
南海トラフ巨大地震と大津波への備えも欠かせません。万一の時でも十全
に機能する報道体制や機能の強化、各放送局ではもちろん4局合同での報道
訓練を継続的に行い、四国の防災・減災に全力で取り組みます。
人口減少と高齢化、伊方原子力発電所の動向、TPP(環太平洋パートナ
ーシップ協定)の影響など、暮らしに直結する課題を掘り下げ、ニュースと
番組でわかりやすく伝え、四国の未来を視聴者とともに考えます。平日午後
6時台の県域ニュース・情報番組では、県民が今知りたいことや身近な生活
情報を、より親しみやすい演出で伝えます。
四国では今、観光や移住、産業振興によって国内外から人を呼び込み、地
域に活力を吹き込もうとする動きが盛んです。四国のNHKでは、この動き
に着目した4局合同のキャンペーン「Discover四国」を展開します。
人を呼び込む新たな取り組みとその課題、再発見した各地の魅力を、ニュー
ス企画や大型の特集番組で年間を通して発信し、四国の活性化に貢献します。
また、自然・文化・歴史・スポーツなど、地域の特質や魅力について多彩
な番組で取り上げ、住民の関心に応えます。
平成28年(2016年)夏には、第24回参議院議員通常選挙(任期満
了日・平成28年7月25日)が予定されています。徳島県と高知県では、
選挙区が一つになる合区での初の選挙が行われます。公平・公正でわかりや
すく的確な選挙報道に万全を期します。
- 67 -
≪重点事項≫
1.命と暮らしを全力で守ります
頻発する台風や豪雨など自然災害に対して、また南海トラフ巨大地震の発生に備えて、
四国の人々の命と暮らしを守る正確で速やかな情報を発信します。日頃からニュース
や番組で、災害対策や避難についてなど防災・減災につながる情報を丁寧に伝えると
ともに、緊急報道に資する機能強化や放送訓練を継続的に行い、いざという時への体
制・対応力を不断に向上させていきます。災害時にはテレビ、ラジオに加え、データ
放送やインターネットも駆使して、迅速できめ細かい情報を届け、地域住民の安全と
安心を全力で支えます。
2.四国の課題と向き合い解決策を探り 暮らしに密着した情報を届けます
伊方原子力発電所の再稼働と安全性について、TPP(環太平洋パートナーシップ協
定)発効が農業や暮らしに与える影響について、また全国でも特に深刻な少子高齢化
や過疎についてなど、住民の関心が特に高い、生活と密接に関わる四国の課題を、ニ
ュースや番組で継続的に取り上げ検証します。新たな産業・雇用を生み出す最先端の
素材や機器の研究開発、地方密着型のベンチャービジネスなど、地域再生の鍵となる
動きを積極的に伝え、四国の豊かな未来に貢献します。平日午後 6 時台の県域ニュ
ース・情報番組では、県民の知りたい情報や身近な暮らしの話題を、わかりやすく親
しみのある演出で伝え、視聴者層の拡大に努めます。
3.観光客誘致や魅力発信の動き
四国のすばらしさを全国・世界に伝えます
4局合同の年間キャンペーン「Discover四国」では、2020年の東京オリ
ンピック・パラリンピックを見据え、国内外から旅行客・観光客を招き地域を盛り上
げる試みと、自然や文化など四国の魅力を、金曜夜間の大型番組や日々のニュース企
画で、継続的に紹介します。「阿波おどり」、「よさこい祭り」、「瀬戸内国際芸術祭」
など人気のイベントを多角的に伝える番組はもちろん、地域発ドラマや音楽イベント
も含めさまざまなコンテンツを全国・世界にも届け、地域の活性化に寄与します。ま
た、海・山・川の豊かな自然、ユニークな食文化や行事、多くの偉人を輩出した歴史、
感動と郷土愛あふれるスポーツなど、四国の人々の関心が高いジャンルを中心に多彩
な番組を届けます。
- 68 -
4.公正で正確な選挙報道に努めます
平成28年夏に予定されている第24回参議院議員通常選挙(任期満了日・平成28
年7月25日)では、隣り合う選挙区を一つにする合区が初めて行われ、四国では徳
島県と高知県の選挙区が合区されます。有権者の判断のよりどころとなる公平・公正
な情報提供に努め、正確・迅速な選挙報道に万全を期します。
- 69 -
≪各局の重点事項≫
松山放送局
○県民の安全・安心を守ります
地震・台風・集中豪雨・大雪などの自然災害報道や、事件・事故などの緊急報道では、
地域の安全・安心につながる情報の発信に全力を尽くします。災害時には、データ放送
やインターネットでもきめ細かく情報を提供するほか、日頃から南海トラフ巨大地震関
連など防災・減災につながる情報を発信して、県民の安全・安心を支えます。
○愛媛の課題に向き合い 地域と暮らしに密着した情報を届けます
伊方原子力発電所の安全性、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)の影響、産業の
育成や雇用の確保など、愛媛県民の関心が高い課題について、番組やニュースで丁寧に
伝えます。平日午後 6 時台のニュース・情報番組は、内容を大幅に刷新し、多彩で親
しみやすい内容で、視聴者の定着と拡大を図ります。また、午後3時台と8時台のニュ
ース番組で実施していた字幕放送を午後 6 時台でも開始し、人にやさしいサービスの
充実にも努めます。
○選挙報道に万全の体制で臨みます
平成28年(2016年)夏に予定されている第24回参議院議員通常選挙(任期満了
日・平成28年7月25日)については、万全の体制で臨み、有権者の判断のよりどこ
ろとなる公平・公正な情報を、正確・迅速に伝えます。
○愛媛・四国を盛り上げ 人々の関心に応える多彩な番組を発信します
四国4局合同の年間キャンペーン「Discover四国」では、四国で今盛んな人を
呼び寄せる動きとその課題や、地域の多彩な魅力について、全国や世界にも伝えるとと
もに、四国のすばらしさを伝えるスペシャルコンサートや松山が舞台の地域発ドラマな
ど、エンターテインメント性豊かな大型番組をお茶の間に届けます。また、豊かな自然、
俳句や食など地域に根ざした文化、城や偉人などにファンの多い歴史、地元選手のオリ
ンピック・パラリンピック出場の期待が高まるスポーツなど、愛媛の視聴者の関心が高
いさまざまな分野の番組を、広く発信します。
○視聴者に親しまれ頼りにされるラジオ放送を充実させます
金曜夕方の四国4県向け番組に加え、新たに月曜日の午後5時台に愛媛県域に向けたラ
ジオ番組を新設します。リスナーを増やし関係を深めることで、災害時にも生きる県民
とラジオとの結び付きを強化していきます。
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高知放送局
○地震や津波、台風などの災害・緊急報道や 防災意識を高める番組発信に力を入れます
平成28年(2016年)は、東日本大震災から5年、昭和南海地震から70年の節目
の年にあたります。これまで以上に、南海トラフ巨大地震に備え、避難方法や食料備蓄、
耐震化工事など、防災・減災のためのきめこまやかな最新情報を発信します。加えて、
近年頻繁に来襲する台風や局地的豪雨など、気象災害の緊急報道に万全を期します。ま
た、発災時には速やかに緊急報道態勢を築き、番組・データ放送・スマートフォンにも
配信するインターネットサービスなど、多様なツールを用いて正確・迅速に情報を提供
し、県民の命を守ります。
○高知のさらなる魅力を発信します
平成28年は県中西部で「2016奥四万十博」が開催されます。それに合わせ四万十
川流域の自然・文化・歴史などの多彩な魅力を積極的に発信します。また、四国の各放
送局と連帯して「Discover四国」を展開し、高知県の魅力を県外へ、さらに世
界へ発信します。その一環として、県内最大の観光資源「よさこい祭り」では、その魅
力を多角的に伝えます。あわせて、移住促進や観光客誘致など、少子高齢化対策や県内
の活性化にも貢献します。また、リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックへ向
けて、高知県出身者の奮闘や活躍を応援します。
○県民の目線で地域に密着したニュース・情報を届けます
平日午後6時台を、県民のニーズに即したより親しみやすいニュース・情報番組とし、
視聴者の拡大につなげます。少子高齢化や広がる貧富の格差、そしてTPP(環太平洋
パートナーシップ協定)の県内産業への影響など、年々深刻さを増す課題を分かりやす
く掘り下げて伝えます。さらに、ケーブルテレビとの連携を強化するほか、視聴者から
の情報提供をより一層取り込み、災害時に活用できるネットワークを万全なものにして
いきます。
○公正で正確な選挙報道に努めます
平成28年夏に予定されている第24回参議院議員通常選挙(任期満了日・平成28年
7月25日)では、高知県は徳島県と選挙区を一つにする合区が行なわれます。松山放
送局や徳島放送局との連携をより密にしながら、有権者の判断のよりどころとなる公
平・公正な情報提供に努め、正確・迅速な放送に万全を期します。
○イベントやデジタルサービスを活用し現役世代の視聴者層拡大に努めます
より多くの若者や子育て世代に親しんでもらえるよう、市町村などとの共催事業と番組
の連動、地域に喜ばれるイベントを充実させます。また、スマートフォンやインターネ
ットなどデジタルサービスを積極的に活用し、幅広い県民に親しまれる放送局を目指し
ます。
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徳島放送局
○命と暮らしを守る情報の発信に全力を挙げます
南海トラフ巨大地震への備えを最重視しつつ、毎年のように襲来する台風や大雨などの
自然災害について、県民の命と暮らしを守るための情報を正確で速やかに発信します。
また、緊急報道拠点をはじめ放送設備の整備を進め、各種システムの訓練を重ねて対応
力を増します。ニュース企画や番組で、各地域の災害に対する強みや弱み、災害対策な
ど防災・減災につながる動きや取り組みを丁寧に伝えます。災害時には、住民の避難や
安全・安心に役立つ情報を的確に収集してテレビやラジオ、データ放送、インターネッ
トで迅速に提供します。
○徳島が抱える課題にしっかりと向き合い 解決策を探ります
過疎化・少子高齢化による地域の活力の衰え、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)
発効が農業に与える影響、死亡率が全国最悪水準の糖尿病など暮らしや健康に関する課
題を、随時取り上げて検証します。また、地域特性を生かした産業や障害者に優しい社
会づくりなど独自の動きも積極的に伝え、“徳島再興”に貢献します。
○徳島の魅力や元気を全国や海外に発信し 地域活性化に貢献します
徳島が誇る「阿波おどり」は、真夏の熱狂を臨場感たっぷりに伝える特集番組に加え、
広がりつつある海外での動きなども適宜取材して展開します。また、脚光を浴びるLE
Dを活用したデジタルアートのイベントを地域活性化への新たな取り組みとして多角
的に伝えるなど、多くの徳島の魅力や元気、可能性を全国・海外に発信します。
○地域スポーツの振興に貢献し アスリートを応援します
2020年東京オリンピック・パラリンピックを見据え、県出身選手たちも各競技・種
目で躍動しています。新たなオリンピアン・パラリンピアン誕生の期待が高まる中、ひ
たむきな姿をニュース企画や中継で積極的に取り上げて感動を届けます。競技のすそ野
を広げ、経済効果もあるサッカーJ1への復帰を目指す「徳島ヴォルティス」について
は、関連番組の放送に引き続き力を入れます。
○選挙報道に万全の態勢で臨みます
平成28年(2016年)夏に予定される第24回参議院議員通常選挙(任期満了日・
平成28年7月25日)で、徳島県は高知県と選挙区を1つにする合区が行われます。
態勢を強化して有権者の判断のよりどころになる公平・公正な情報を伝え、選挙放送に
万全を期します。
○現役世代を中心に視聴者層の拡大に努めます
平日午後6時台のニュース・情報番組では、ニュースを分かりやすくするのをはじめ、
地域密着の話題や役立つ情報をこれまで以上に充実させ、多くの若者や子育て世代にも
見てもらえる番組を目指します。
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高松放送局
○命と暮らしを守る 緊急報道体制を強化します
想定されている南海トラフ巨大地震に備え、取材・放送体制の充実と対応力を高めます。
また、近年多発する自然災害などに備えインターネット回線による中継体制整備を継続
して進めるほか、いち早く情報と映像の確保を目指し、自治体などとの関係強化に努め
ます。防災意識を高めるラジオ番組を定期的に制作するほか、災害発生時には、命と暮
らしを守る情報をさまざまなメディアで、迅速にきめ細かく伝えます。
○地域の課題に積極的に向き合い 暮らしに密着した情報を届けます
平日午後6時台のニュース・情報番組では、人口減少やTPP(環太平洋パートナーシ
ップ協定)の影響など、地域が直面するさまざまな課題を丁寧に取材し、解説などを交
え、わかりやすく伝えます。またキャスターが実際に地域に出向き取材、放送するなど、
暮らしに密着した情報発信の充実、親しみを実感する番組づくりに取り組みます。
○香川県の魅力を再発見し 地域、全国、世界に発信します
平成28年(2016年)3月から「瀬戸内国際芸術祭2016」が開催されます。注
目される芸術の祭典に合わせ、地域の芸術をはじめ、自然や食、文化など、ふるさとの
姿を見つめ直すキャンペーンを展開し、多様な番組を届けます。そのほか、さまざまな
番組を通して積極的に全国、世界に香川の魅力を発信し、地域の活性化を応援します。
○正確で迅速な選挙報道に全力で取り組みます
第24回参議院議員通常選挙(任期満了日・平成28年7月25日)にあたっては、万
全の体制で臨み、有権者の判断のよりどころとなる情報をわかりやすく伝えるとともに、
公平・公正で的確な選挙報道に努めます。
○地域スポーツに注目し 視聴者の期待に応えます
サッカーJ2「カマタマーレ讃岐」をはじめとする地域のプロスポーツチームの試合や
話題を、中継やリポートで積極的に伝えます。また2020年東京オリンピック・パラ
リンピックの出場に期待が高まる地元選手の活躍に注目するなど、アマチュアスポーツ
の魅力を幅広く伝えます。
○さまざまなサービスにより地域放送を充実します
地域放送をより盛り上げるため、地域に密着したイベント開発、広く番組を見てもらう
ための広報、さまざまなデジタルサービスなど、放送と連動した多彩なサービスの開発
に積極的に取り組みます。
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