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Hyper-V 導入における 成功のポイント Hyper-V 導入における

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Hyper-V 導入における 成功のポイント Hyper-V 導入における
Microsoft Virtualization Summit 2010
Hyper-V 導入における
成功のポイント
2010年3月
富士通株式会社
富士通 Hyper-V 仮想化センター
Copyright 2010 FUJITSU LIMITED
目次
n Hyper-V によるサーバ仮想化の効果
n サーバ仮想化による運用管理の変化
n Hyper-V 仮想システム導入における成功のポイント
n まとめ
n 【ご参考】 当社の Hyper-V への取り組み
1
Copyright 2010 FUJITSU LIMITED
Hyper-V による
サーバ仮想化の効果
Copyright 2010 FUJITSU LIMITED
サーバの仮想化による IT システムの課題改善
n サーバの仮想化によって改善できる IT システムの課題
n
運用管理コストの削減
n
業務継続性の向上
n
ビジネス環境の変化への追従
IT システムの課題 アンケート結果
システム設備維持コストの削減
70
運用管理にかかる人件費の削減
47
業務継続性の向上
37
セキュリティの強化
35
管理者不足への対応
28
IT 全般統制への対応
16
ビジネス環境の変化に対する IT システムの追従
11
環境負荷の低減
6
『Hyper-V による基幹システム仮想化基盤構築セミナー』, 2010年2月5日開催, n=110
3
Copyright 2010 FUJITSU LIMITED
サーバ仮想化の効果 ①
① 仮想化集約による物理サーバ台数の削減
n
物理サーバの維持管理コストの削減 (OS/アプリの管理工数は削減されない)
n
省スペース・省電力化
n
サーバリソースの有効活用
仮想 仮想 仮想 仮想
マシン マシン マシン マシン
Hyper-V
物理サーバ
物理サーバ (仮想化サーバ)
4
Copyright 2010 FUJITSU LIMITED
サーバ仮想化の効果 ②, ③
② サーバのファイル化による可搬性向上
③ ハードの抽象化による OS のハード依存性の解消
②+③
n
仮想マシンの物理サーバ間移動による負荷の平準化
n
サーバリプレイスの容易化 (スケールアップ/ハードの老朽化対応)
サーバ間で負荷に偏りがある場合
ホスト
ゲスト ゲスト ゲスト
①
②
③
ホスト
仮想マシンを移動して負荷を平準化
ゲスト ゲスト
④
⑤
ホスト
ゲスト ゲスト
①
②
ホスト
ゲスト ゲスト ゲスト
④
⑤
③
Hyper-V
Hyper-V
Hyper-V
Hyper-V
PC サーバ
PC サーバ
PC サーバ
PC サーバ
CPU 負荷 (高)
CPU 負荷 (低)
CPU 負荷
CPU 負荷
5
Copyright 2010 FUJITSU LIMITED
サーバ仮想化の効果 ④
④ Hyper-V サーバのクラスタ化による仮想マシンの可用性向上
n
サービスを止めずにハードの保守や負荷の平準化を実現
n
ハード障害発生時の自動復旧 (ダーティーシャットダウン→再起動扱い)
仮想マシンを稼働させたままホスト間を移動
仮想 仮想 仮想
マシン マシン マシン
仮想
マシン
Hyper-V
仮想 仮想
マシン マシン
Hyper-V
SAN ストレージ
6
Copyright 2010 FUJITSU LIMITED
サーバの仮想化によって期待できる効果
n 多岐にわたるサーバ仮想化の効果
期待できる効果
仮想化で可能なこと
人
物理サーバの管理工数削減
物理サーバ台数の削減
省電力・省スペース化
設備
物理サーバの維持
管理コストの削減
サーバリソースの有効活用
可搬性の向上
+
OS とハードの依存性解消
クラスタ化による
仮想マシンの高可用化
仮想マシンの移動による負荷の平準化
サーバリプレイスの容易化
IT インフラの負荷変動
に対する追従性向上
サーバ保守時のダウンタイム低減
業務継続性の向上
ハード障害発生時の自動復旧
7
Copyright 2010 FUJITSU LIMITED
サーバ仮想化による
運用管理の変化
Copyright 2010 FUJITSU LIMITED
サーバの仮想化による運用管理の変化
確実に変化する
■ 物理環境にはない管理対象や考慮項目
ホスト OS, 仮想ネットワーク, 仮想マシン間のリソース配分など
⇒ 仮想化層部分をだれが管理するか、事前に計画が必要
要件・規模によっては変化する
■ 運用管理方式
バックアップ、ウイルス対策、停電対策など。
⇒ 仮想環境独自の運用方式や固有の留意事項を考慮した、事前の方式検討が必要
仮想環境独自の運用管理方式の例 : ホストレベルバックアップ
仮想環境独自の留意事項の例 :
ウイルス対策でホスト OS の特定のフォルダやファイルをスキャン対象から除外
システムに柔軟性を持たせようとした場合の変化
■ 物理サーバと仮想マシンの管理の分離
■ (可能であれば) 物理サーバの一拠点集約
9
Copyright 2010 FUJITSU LIMITED
部門サーバを仮想化した場合の例
n 各部門が別々に部門サーバの仮想化を行った場合
n
実現できること : 物理サーバ台数の削減
n
実現しにくいこと
: システムの柔軟性向上
• ケース①:開発部門が新規仮想マシンを作成しようとした場合
• ケース②:開発部門の Hyper-V サーバの負荷が高くなった場合
⇒ 営業部門の Hyper-V サーバのほうがリソースの空きは多いが、管理部門が
異なるため、開発部門の仮想マシンを作成したり、移動したりしにくい
開発部門
営業部門
営業部門
開発部門
仮想
営業部門の部門仮想マシン
マシン
部門サーバ
部門サーバ
仮想化
仮想 仮想
マシンマシン
サーバ 2 台
サーバ 4 台
×移動
仮想 仮想 仮想 仮想
マシンマシンマシンマシン
仮想
開発部門の部門仮想マシン
マシン
Hyper-V
Hyper-V
各サーバの負荷は同程度とする
システムの柔軟性をさらに高めるには管理体制の変更も検討
10
Copyright 2010 FUJITSU LIMITED
システムの柔軟性を確保する場合の管理の変化 (1/2)
n システムの柔軟性を向上するには
n
物理サーバと仮想マシンの管理を分離する
n
可能であれば、物理サーバの一拠点集約を行い管理を共通部門に移管する
⇒ 仮想マシンの新規作成先、もしくは、負荷平準化時の移動先の選択肢が
増え、システムの柔軟性が増す
開発部門
営業部門
仮想
営業部門の部門仮想マシン
マシン
仮想 開発部門の部門仮想マシン
マシン
仮想 仮想
マシン マシン
Hyper-V
○移動
仮想 仮想 仮想 仮想
マシン マシン マシン マシン
Hyper-V
共通部門
(情シス部門など)
物理サーバの管理を共通部門へ移管を推奨
11
Copyright 2010 FUJITSU LIMITED
システムの柔軟性を確保する場合の管理の変化 (2/2)
n 部門の管理者にとって対応が必要なこと
n
仮想マシンが物理サーバ間を移動することを前提とした運用方法の検討
(Hyper-V マネージャだけの管理では困難)
n
複数の Hyper-V サーバ上から、自分の管理する仮想マシンを見つけ出す仕
組み(解決案は 「運用管理ソフトウェアの選定指針」 の項にて)
営業部門
開発部門
仮想
営業部門の部門仮想マシン
マシン
仮想 開発部門の部門仮想マシン
マシン
仮想 仮想 仮想 仮想
マシン マシン マシン マシン
Hyper-V
仮想 仮想 仮想 仮想
マシン マシン マシン マシン
共通部門
(情シス部門など)
Hyper-V
同一物理サーバ上で管理元の異なる仮想マシンが混在するようになる
12
Copyright 2010 FUJITSU LIMITED
Hyper-V 導入を成功させるためには
仮想化のメリット
の最大化
仮想化による
変化への適応
仮想化のメリットを最大限に生かせる運
用管理体制 (人) のありかたや、システ
ム構成 (モノ) を知る必要がある
仮想化による運用管理の変化、システム
構成の変化によって、コスト増を招かない
ためのポイントを知る必要がある
仮想システム導入の 6 つのポイント
富士通では仮想システム導入の際の成功のポイントを策定
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Copyright 2010 FUJITSU LIMITED
Hyper-V 仮想システム導入
における成功のポイント
Copyright 2010 FUJITSU LIMITED
仮想システム導入の 6 つのポイント (1/2)
Ø 目的
①
目的と優先順位の
明確化
• 物理サーバ台数の削減
• 保守切れサーバのリプレイス
• サーバの迅速な展開
Ø 優先順位
• コスト/運用管理性/可用性/将来への発展性
②
仮想化の
対象システムと
製品選定
Ø 仮想化の対象システム選別
• 可用性要件/性能要件
• 動作制約
Ø 仮想技術の選択
• 仮想化を行うハード (サーバ/ストレージ/ネットワーク機器)
• 仮想環境の運用管理ソフト (RCnrVE/SCVMM)
Ø 仮想化した場合のコストシミュレーション
③
コスト削減の
効果試算
• サイジング (プロセッサ, メモリ, ディスク, ネットワーク)
• 現行資産の稼働率
Ø 運用コストの試算
• 現状工数の算出と仮想化後の工数
15
Copyright 2010 FUJITSU LIMITED
仮想システム導入の 6 つのポイント (2/2)
Ø 将来を見通した統合計画策定
Ø 運用方式の統一
④
標準化
• バックアップ運用, ウイルス対策, 停電対策方式の統一
• 定期メンテナンスの計画
Ø インフラ全体での最適化
• サーバだけでなく、ストレージやネットワークを含めた最適化
• システムリソースのプール化とその運用
Ø 導入プロセスの標準化
⑤
事前検証と
移行計画策定
Ø 特定システムでの社内実績作り
Ø 導入検証と評価
Ø 移行計画・移行手段の策定
Ø 仮想化統合に合わせた運用体制
⑥
運用体制の確立
• インフラ部門とアプリ部門での運用管理の分担
Ø 運用スキルの向上
• 仮想システム固有の技術知識や運用管理スキルの習得
16
Copyright 2010 FUJITSU LIMITED
本セミナーで詳しくご紹介するポイント
Ø
①
目的と優先順位の
明確化
目的
•
•
•
Ø
優先順位
•
Ø
②
仮想化の
対象システムと
製品選定
③
④
標準化
⑤
⑥
運用体制の確立
現状工数の算出と仮想化後の工数
バックアップ運用, ウイルス対策, 停電対策方式の統一
定期メンテナンスの計画
インフラ全体での最適化
•
•
事前検証と
移行計画策定
サイジング (プロセッサ, メモリ, ディスク, ネットワーク)
現行資産の稼働率
将来を見通した統合計画策定
運用方式の統一
•
•
Ø
サーバだけでなく、ストレージやネットワークを含めた最適化
システムリソースのプール化とその運用
Ø
導入プロセスの標準化
Ø
Ø
Ø
特定システムでの社内実績作り
導入検証と評価
移行計画・移行手段の策定
Ø
仮想化統合に合わせた運用体制
•
Ø
本日のご紹介ポイント
運用コストの試算
•
Ø
Ø
仮想化を行うハード (サーバ/ストレージ/ネットワーク機器)
仮想環境の運用管理ソフト (RCnrVE/SCVMM)
仮想化した場合のコストシミュレーション
•
•
Ø
可用性要件/性能要件
動作制約
仮想技術の選択
•
•
Ø
コスト削減の
効果試算
コスト/運用管理性/可用性/将来への発展性
仮想化の対象システム選別
•
•
Ø
物理サーバ台数の削減
保守切れサーバのリプレイス
サーバの迅速な展開
インフラ部門とアプリ部門での運用管理の分担
運用スキルの向上
•
仮想システム固有の技術知識や運用管理スキルの習得
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Copyright 2010 FUJITSU LIMITED
仮想化対象システムの選定
Copyright 2010 FUJITSU LIMITED
仮想化の適正
仮想化に向いている
仮想化対象の適正
仮想化には検討が必要
利用状況や要件による選定
サーバのリソース使用率
運用管理方式の標準化
ハード故障時の許容停止時間
他のサーバからの独立性
低い
統一しやすい
数十秒
高い
高い
個別の運用が必要
一秒以下
低い
役割や用途による選定
ファイルサーバ
Web サーバ
DHCP サーバ
検証開発用サーバ
DC/DNS サーバ
運用管理サーバ
データベースサーバ
メールサーバ
(2台目以降)
(2台目以降)
(負荷やリストア要件によっては上記サーバの仮想化も問題ない)
科学技術演算用サーバ
仮想化できないサーバ
ハードウェアを直接操作するもの, 特殊なハードウェアを使用するもの
(USB デバイスなど)
「仮想化の目的」 と 「仮想化の適正」 をふまえた仮想化対象の選定が成功のポイント
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Copyright 2010 FUJITSU LIMITED
【選定例①】 サーバのリソース使用率で選定
n サーバ台数削減が目的の場合、リソース使用率が低いものを選ぶ
n
仮想化の効果の多くは、高密度集約を行ったときに発揮される
高密度集約時に効果が大きくなるもの
物理サーバの維持管理コストの削減
○
省スペース・省電力化
○
サーバリソースの有効活用
○
仮想マシンの移動による負荷の平準化
○
サーバリプレイスの容易化
-
サービス無停止での保守や負荷平準化
-
ハード障害発生時の自動復旧
-
仮想化のメリットを最大化するには負荷の低いサーバから優先的に仮想化
20
Copyright 2010 FUJITSU LIMITED
【選定例②】 仮想化後の運用管理方式を想定して選定
n 運用管理コストの削減を図る場合、方式の統一が図れるかで選定
n
横並びの運用管理ができるものは運用管理労力が軽減される
同じ運用管理方式を適用可能
サーバ A
サーバ B
サーバ C
サーバ D
個別の運用管理が必要
サーバ E
サーバ F
サーバ A
サーバ B
n 運用管理方式の統一が図りにくいサーバ
n
例 : 2TB を超えるデータ領域が必要なサーバ
• ⇒パススルーディスクが必須になり可搬性が無くなる上、バックアップ方式も個別に
検討が必要になる
運用管理の統一が図りやすいサーバから優先的に仮想化
21
Copyright 2010 FUJITSU LIMITED
【選定例③】 ハード故障時の許容停止時間で選定
n 高可用化目的の仮想化の場合、要件に合致しているか確認
n
ホストクラスタ環境とその他の高可用化環境との特徴比較
ホストクラスタ環境
VM VM VM
VM VM VM
Hyper-V
Hyper-V
PRIMERGY
PRIMERGY
SAN Boot 環境
ブ
レ
ー
ド
ブ
レ
ー
ド
ブ
レ
ー
ド
…
予
備
ブ
レ
ー
ド
FT モデルサーバ
予
備
ブ
レ
ー
ド
VM
独自仮想化技術
PRIMERGY BX900/BX600
PRIMERGY
PRIMERGY
Local
HDD
Local
HDD
ETERNUS
ETERNUS
ダウンタイム
数十秒
数十秒
1 秒以下
サーバの動き
電源断と再起動
電源断と再起動
継続稼働
失われる
失われる
失われない
メモリやセッション
ホストクラスタ環境の特性を理解して高可用化対象を選定
22
Copyright 2010 FUJITSU LIMITED
仮想化ハードウェアの選定
Copyright 2010 FUJITSU LIMITED
Hyper-V サーバに求められるもの
① プロセッサの処理能力
n
複数の仮想マシンを並列実行するため、クロック数よりコア数を重視
② メモリの容量
n
仮想マシンはメモリが足りないと起動しない
n
LM 環境の場合、移動してくる仮想マシンの使用メモリも考慮する
③ 構成部品の冗長性
n
仮想化集約によって、ハード障害発生時の影響が広範囲化
④ NIC の拡張性
n
Hyper-V 環境では多くの NIC が必要
n
特に高可用構成では NIC の搭載枚数が多い機種を選定
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Copyright 2010 FUJITSU LIMITED
【ご参考】 富士通の PC サーバ PRIMERGY (1/2)
n 仮想化用途として最適な PRIMERGY RX300 S5
① プロセッサの処理能力 : 最大クアッドコアプロセッサ 2 基
Ø
多数台の仮想マシンを並行処理できる優れた処理能力を実現
② メモリの容量 : 最大 144GB
Ø
高密度集約の実現に十分なメモリを搭載可能
③ 構成部品の冗長性 : 電源、ファン、ハードディスク、メモリ、ネットワークを二重化可能
Ø
部品故障によるサーバダウン直結を低減
④ NIC の拡張性 : 最大 10 ポート
Ø
ネットワークカード増設のための十分な拡張性を備え、I/O 負荷分散と冗長性確
保の両立が可能
25
Copyright 2010 FUJITSU LIMITED
【ご参考】 富士通の PC サーバ PRIMERGY (2/2)
n 集積率を重視するならブレードサーバ PRIMERGY BX900
① プロセッサの処理能力
BX900 の単位体積当たりの性能は RX300 S5 の
4 コア/U
RX300 は 36U で 144 コア
3.6 倍
14.4 コア/U
BX900 は 10U で 144 コア
仮想化サーバに必要な
冗長性と拡張性も確保
② メモリの容量
ü 最大 72 GB/ブレード
③ 構成部品の冗長性
ü 電源の冗長化
ü 冷却ファンの冗長化
ü ハードディスクの冗長化
ü メモリの冗長化
ü ネットワークの冗長化
④ ネットワークの
ネットワークの拡張性
拡張性
ü 最大 12 ポート
物理集約と仮想化を組み合わせれば高密度集約が可能に!
26
Copyright 2010 FUJITSU LIMITED
【ご参考】 富士通の PC サーバ PRIMERGY ラインナップ
n コンパクトサーバからブレードまでお客様の要件に応えられる充実のラインナップ
n
サーバ監視ソフト ServerView Operations Manager を全機種に標準添付
n
基幹業務にも耐えられる信頼性と万全のサポート体制
SPECfp_rate2006 で世界最高性能を記録!
※ インテルプロセッサ搭載の 2 ソケットサーバにて (2010/1/27)
TX300 S5
TX150 S7
RX300 S5
BX920 S1
RX100 S6
RX600 S4
TX200 S5
TX120 S2
RX200 S5
BX620 S5
4-way
2-way
TX100 S1
1-way
27
Copyright 2010 FUJITSU LIMITED
仮想環境におけるネットワーク機器の選択指針
n 仮想化集約によるポートあたりの負荷増大を考慮した機器を選択
ホスト
OS
ゲスト ゲスト ゲスト ゲスト
OS
OS
OS
OS
Hyper-V
NIC
NIC
PC サーバ
← 現行の富士通製 PC サーバはすべてギガビット NIC 標準搭載
← ひとつのポートに仮想マシン台数分のトラフィックが集中
← ネットワーク機器がギガビット非対応の場合ボトルネックとなることも
n
現行サーバはすべてギガビット対応 NIC 標準搭載のため、ネットワーク負荷集
中に注意が必要なのは、サーバの接続先であるネットワーク機器
n
旧資産の仮想化継続利用の場合などで、ネットワーク環境が 100Mbps の場
合、ギガビット対応環境への移行を推奨
28
Copyright 2010 FUJITSU LIMITED
仮想環境におけるストレージ機器の選択指針
n Live Migration 環境を導入する場合ストレージが必要になる
n
性能・信頼性・価格において大きな違いが出るのが接続方式
FC-SAN
iSCSI
導入コスト
高
低
論理速度
4Gbps/8Gbps
1Gbps/(10Gbps)
セキュリティ
高
低
管理の容易さ
難
易
• iSCSI は iOE (iSCSI Offload Engine) 非対応機種では 10~20% 程度のプロセッ
サリソースを消費する
n
初期導入費用を抑えたい場合やディスク IO 負荷が低い場合
• ⇒ iSCSI 接続を選択
n
安定した性能や信頼性を重視したい場合
• ⇒ FC-SAN 接続を選択
29
Copyright 2010 FUJITSU LIMITED
仮想環境の運用管理
ソフトウェアの選定
Copyright 2010 FUJITSU LIMITED
インフラ管理者視点で見た仮想環境の運用管理
n 障害監視
n
物理と仮想を統合的に監視し、管理者へ通知、可視化する仕組みが必要
n 構成管理
n
物理と仮想両方の構成管理を一元的に行う仕組みが必要
n 性能監視
n
物理と仮想を統合的に監視・通知し、負荷平準化へ結びつける仕組みが
必要
n 資源配布・ソフトウェア修正管理
n
物理環境と変わらない
n 監査ログ分析
n
物理環境と変わらない
31
Copyright 2010 FUJITSU LIMITED
目的別に見た必要となる運用管理
n インフラ管理者視点での障害監視
障害監視/構成管理
構成管理/性能監視
性能監視
① 仮想環境全体の基本的な管理
n 物理サーバと仮想マシン、物理/仮想ネットワークの
一元管理 (監視/管理操作) と相互関係の可視化
VM VM VM
VM VM VM
Hyper-V
Hyper-V
PRIMERGY
PRIMERGY
② 業務負荷変動への追従を目的とした場合
n 物理/仮想の性能監視・通知・可視化
n 物理サーバ間移動を想定した仮想マシン管理
③ 業務継続性向上を目的とした場合
n 業務の障害監視・通知・可視化
n ストレージの障害監視と構成管理
VM VM VM
VM VM VM
VM VM VM
Hyper-V
Hyper-V
Hyper-V
PRIMERGY
PRIMERGY
PRIMERGY
VM VM VM
VM VM VM
VM VM VM
Hyper-V
Hyper-V
Hyper-V
PRIMERGY
PRIMERGY
PRIMERGY
SAN
Storage
32
Copyright 2010 FUJITSU LIMITED
仮想環境全体の基本的な管理 (1/2)
n 物理/仮想のサーバとネットワークの監視・通知・可視化
n
物理と仮想を一画面表示することで相互の関係を視覚的に把握
仮想ネットワーク
• 電源操作
• 一括設定
• 障害監視
など
広域図
物理ネットワーク
物理と仮想の関係性表示
物理/仮想のサーバを統合管理
運用管理製品
ネットワークの障害監視・通知・可視化
ServerView Resource Coordinator VE
33
Copyright 2010 FUJITSU LIMITED
仮想環境全体の基本的な管理 (2/2)
n 問題発個所の把握と対処を迅速化
n
障害発生から対処までの一連の流れを意識した画面設計
ブレードの状態の内訳
トラブル対応者連絡先
なし 正常
警告
故障または異常
停止中
実際に操作できる電源ボタン
緑 (点灯) 電源 ON
灰色 (消灯) 電源 OFF
全体のステータス
問題発生個所をアイコン表示
通常
警告
異常
原因特定までの時間を短縮
ブレードの前面パネルを再現して直感的な操作を実現
運用管理製品
ServerView Resource Coordinator VE
34
Copyright 2010 FUJITSU LIMITED
業務負荷変動への追従を目的とした場合 (1/2)
n 物理/仮想の性能監視・通知・可視化
n
物理サーバ、仮想マシン、物理/仮想ネットワークの性能監視
性能のしきい値を設定して配布
管理者への通知・可視化が可能
過負荷通知を受け取ったら性能に余裕がある Hyper-V サーバに仮想マシンを移動
運用管理製品
Systemwalker Centric Manager
35
Copyright 2010 FUJITSU LIMITED
業務負荷変動への追従を目的とした場合 (2/2)
n 物理サーバ間移動を前提とした仮想マシンの管理
n
部門 (アプリ) 管理者が物理インフラを意識しなくてよい管理を実現
セルフサービスポータル機能
営業部門
管理対象仮想マシンをフィルタリング表示
操作単位の権限委任や物理
を意識しない仮想マシンのテ
ンプレート展開も可能
開発部門
仮想環境全体を管理
仮想 仮想 仮想 仮想
マシン マシン マシン マシン
Hyper-V
仮想 仮想 仮想 仮想
マシン マシン マシン マシン
Hyper-V
情シス部門
運用管理製品
System Center Virtual Machine Manager 2008 R2
36
Copyright 2010 FUJITSU LIMITED
業務継続性向上を目的とした場合 (1/2)
n 高可用化された仮想マシン上の業務の障害監視・通知・可視化
n
ホストクラスタ環境では、仮想マシン内の業務の継続稼働までは保証されない
ため、別途監視を行う仕組みが必要
業務の依存関係・担当者表示
障害の影響範囲を可視化
仮想マシンのフェイルオーバー発生後、業務が正常再開されない場合は通知される
運用管理製品
Systemwalker Centric Manager
37
Copyright 2010 FUJITSU LIMITED
業務継続性向上を目的とした場合 (2/2)
n ストレージの障害監視・構成管理
n
障害監視、構成管理、性能監視、すべてにおいて可視化を実現
ドラッグ&ドロップ
で論理結線可能
障害監視
構成管理
性能監視
ホストクラスタ (Live Migration) 環境で必要となるストレージ管理を効率化
運用管理製品
ETERNUS SF Storage Cruiser
38
Copyright 2010 FUJITSU LIMITED
仮想環境の運用管理ソフトウェアの選定
n 導入目的別/システム構成別 – 運用管理に必要なソフトウェア
仮想化の目的
システム構成イメージ
サーバの維持管理コストの削減
負荷変動に対する追従性向上
VM VM VM
VM VM VM
VM VM VM
VM VM VM
Hyper-V
Hyper-V
Hyper-V
Hyper-V
PRIMERGY
PRIMERGY
PRIMERGY
PRIMERGY
単体構成
複数台構成
業務継続性の向上
VM VM VM
VM VM VM
VM VM VM
Hyper-V
Hyper-V
Hyper-V
PRIMERGY
PRIMERGY
PRIMERGY
クラスタ構成
仮想環境の構築と管理
Hyper-V マネージャー
SAN
Storage
クラスタ環境の構築と管理
フェイルオーバークラスタマネージャー
OS 標準機能
無償添付ツール
ストレージの構築と管理、可視化
ETERNUSmgr
サーバの障害/性能/消費電力監視、可視化
ServerView Operations Manager
物理/仮想のサーバとネットワークの統合管理、可視化
ServerView Resource Coordinator VE V2.1
運用管理ソフトウェア
仮想マシンの管理権限委任の実現, 仮想マシンのひな型展開, P2V
System Center Virtual Machine Manager 2008 R2
SAN 環境の管理、可視化
ETERNUS SF Storage Cruiser
OS/アプリ 階層の監視
Systemwalker Centric Manager
39
Copyright 2010 FUJITSU LIMITED
まとめ
仮想化に適した運用管理体制への変更
仮想システムの柔軟性を最大限に生かすために、物理サーバと
仮想化のメリット
の最大化
仮想マシンの管理の分離、物理サーバの一拠点集約を検討
仮想化対象システムの選定
高密度集約が可能なシステム、運用管理の統一が図りやすい
システムを優先的に仮想化することで仮想化の効果を最大化
仮想環境の特性を踏まえたハードウェア選定
仮想化による
変化への適応
サーバ機器だけでなく、ネットワークやストレージも 1 パスあたりの
負荷が増大することを踏まえた選定が必要
運用管理ソフトウェアで運用管理の複雑化を低減
仮想化によって、運用管理の複雑化を招く部分は、適切な運用管
理ソフトウェアを導入することで、解決/最小化することが可能
40
Copyright 2010 FUJITSU LIMITED
【ご参考】
当社の Hyper-V への取り組み
Copyright 2010 FUJITSU LIMITED
富士通の Hyper-V 支援体制
グローバル連携により世界標準のオープン仮想シス
テムを高品質・短納期でお客様へご提供します
米国 「開発・エスカレーションサポートチーム」
マイクロソフトと直接の技術協業関係
レドモンド本社に富士通技術者が常駐
富士通パートナー様
お客様
富士通営業・SE
富士通 Hyper-V 仮想化センター
富士通製品サポート部門
商談技術支援
システム検証/製品サポート
国内拠点
FTS (Fujitsu Technology Solutions)
日独技術者共同の PC サーバ設計・開発
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富士通 Hyper-V 仮想化センターの活動内容
n お客様に対して万全な支援体制を構築するため以下の活動を実施
n
技術/商談支援 : 300 件以上の支援実績
n
導入検討/構築支援ツールの提供 : P2V チェックツール など
n
情報提供 : 50 種以上の技術情報を提供 (一部社外公開)
n
人材育成 : 1000 名以上の Hyper-V 技術者を育成
富士通パートナー様
お客様
富士通 Hyper-V 仮想化センター
富士通営業・SE
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商談技術支援
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公開技術情報など
n Hyper-V 技術情報公開サイト (設計構築情報)
http://primeserver.fujitsu.com/primergy/technical/construct/
l Hyper-V 構築ガイド
l Hyper-V 操作ガイド
l Hyper-V バックアップ/リストアガイド
etc.
n Hyper-V ストリーミングデモ
http://primeserver.fujitsu.com/primergy/software/windows/os/wins2008/movie/hyper-v/
l Windows Server 2008 R2 Hyper-V による PC サーバの仮想化
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三井物産株式会社様
ビジネススピードに対応できる柔軟なインフラの実現へ
~ Hyper-V 2.0を利用した大規模検証 ~
仮想化導入の背景
n ハード・ソフトのライフサイクルの違いを吸収し、ビジネス変化に対応する柔軟なインフラの必要性。
取り組み
選定理由
n Hyper-V による仮想化基盤の導入
【Hyper-V への期待】
u Hyper-V 2.0 をβ版より先行して検証。
「将来の機能拡張への期待と Windows との高い親和性
を評価。Windows そのもののレベルも上がっており、効率
面、安定稼動など、基礎的な部分でも期待している」
n 標準化・クラウド展開も視野に
u システムリプレースのサイクルの中で運用標準化を推進。
基幹から個別システムまで
1,000台超のサーバ
性能検証
【先進技術への取り組みとノウハウ】
業務運用
ノウハウ
の蓄積
システム標準化
↓
グループ会社
全体へ拡大
「Hyper-V 2.0 へ先進的に取り組んでおり、我々の要望
に細かく応えてもらえたことから、富士通をパートナーとし
て選んだのは大変なアドバンテージだと思っている」
将来の展望
n エンタープライズクラウドを目指して
u 小規模から始めた標準化の第一歩を、基幹システムから様々な個別システムまで順次拡大。
u いろいろなニーズに柔軟に応えられるサービス化 (SOA)、グローバル・グループへの展開。
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ミドリ安全株式会社様
Hyper-Vによる仮想化で最新サーバへ移行コストをかけずに
現行の資産や運用の継承を実現
仮想化導入の背景
n 現行のソフトウェア資産と運用方法を継承したまま、サーバの老朽化と処理能力不足に対処する必要がある。
取り組み
選定理由
n 現行資産を Hyper-V 仮想環境へ移行
【長年富士通製品を使用してきた信頼】
u Hyper-V による仮想化により、現行資産 (OS/DB) を最新ハード
上へ移行。ハードの保守期間切れと処理能力不足の問題を解決。
「 10年以上、富士通のサーバを使用。今回は、既存資
産の継承を目的としてるため、これまでの相互の信頼関
係を重視し、富士通のサーバを選択した」
【先進技術への取り組みに対する期待】
「豊富なノウハウをベースとした Hyper-V 検証アセス
メントサービス等を活用し、先進技術を積極的に提案し
た点に大きな信頼と期待を感じた」
将来の展望
n 全国 120 余カ所の販売拠点へのリプレースを順次推進
u Hyper-V 仮想化を使用した既存資産の継続利用により、サーバリプレースにともなうデータ変換などの手間やコストを節約。
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Hyper-V 実機デモの実施・検証機器のご提供
富士通の最新の IT インフラを揃えた国内最大規模のショールーム/検証センター
n Hyper-V システム導入検討のための実機デモを実施
n 本番環境を想定した検証が可能な充実した最新設備 (サーバ 320 台, ストレージ 40 台)
n 300 人の専門技術者が常駐し検証をサポート (Hyper-V 専任技術者も常駐)
n 場所 : 世界貿易センタービル 29階/30階 (JR 浜松町駅)
サーバルーム
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検証ルーム
ブリーフィングルーム
最新技術展示
セミナールーム
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クラウド化に向けたシステムセンター開設
仮想化は今後のクラウド化を成功に導くインフラのキーワード
次世代クラウドサービスの新拠点
「館林システムセンター新棟」 開設 (2009年11月)
高セキュリティ
生体認証/RFID タグによる入退室管理
頑丈な最新鋭の建物
床荷重 1,200 kg/m2
ラック最大供給電力 20kVA
低環境負荷
太陽光発電 & 高効率最新設備の導入
旧棟と比較して約 40% の CO2 排出量を削減
高信頼ネットワーク
高信頼な光仮想ネットワークの実現
高セキュリティー 頑丈な建物 低環境負荷 高信頼ネットワーク 信頼と実績の管理
日本ならではの高品質システムセンターで安心安全なクラウド基盤をご提供
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ご紹介商品のご購入・ご導入を検討中のお客様へ
n 仮想化製品・サービス全般
n
情報 URL : http://segroup.fujitsu.com/infrastructure/virtual/
n
お問い合わせ : 上記 URL の 「お問い合わせフォーム」 よりお問い合わせください。
n PC サーバ PRIMERGY
n
情報 URL : http://primeserver.fujitsu.com/primergy/
お電話でのお問い合わせ
0120-933-200
富士通コンタクトライン
受付時間 9時~17時30分 (土・日・祝日・当社指定の休業日を除く)
n IDC/アウトソーシング
n
情報 URL : http://fenics.fujitsu.com/outsourcingservice/
お電話でのお問い合わせ
0120-933-919
お客様総合センター
受付時間 9時~17時30分 (土・日・祝日・当社指定の休業日を除く)
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