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平成26年度事業報告書
告 平成26年度事業報 1.平成26年度事業実施報告 1.畜産を取り巻く情勢と対応 26年度の我が国経済は、消費税増税後の落ち込みから10月以降ようや く回復に向かったものの、国内総生産は実質0.9%の減少となり、国民最終 消費支出はかなり落ち込んだ。 こうした中、畜産は、長かった経営悪化、経営者の高齢化等を主因に生産 基盤が弱体化し、結果として需給が締まり、畜産物価格は総じて強含みで推 移した。 飼料の国際需給は乾牧草等を除きやや緩和して推移した。例えばトウモロ コシのシカゴ相場は最高値をつけた24年のフドル/ブッシェルから最近 は4ドルを割り込む水準で推移している。しかし、配合飼料の生産者実質負 担額は円安等も重なり史上最高水準で推移した。 このため、畜産の交易条件は改善されたものの、 22年度並みには至って いない。 また、鳥インフルエンザや豚流行性下痢(PED)の散発的な発生が続き、 韓国での口蹄疫、アメリカでの鳥インフルエンザの発生も拡大している。 東日本大震災による原発事故後4年が経ったが、畜産への対応が必ずし も円滑に進んでいないこともあり、被災地の一日も早い復興が望まれる。 以上のような要因等から、畜産物の生産基盤が弱体化し、早急な生産基 盤の強化が課題になった。 このような状況下、政府は、畜産には質量ともに今までにない手厚い政 府予算を決定し、クラスター計画に基づき中核的な担い手等に対して重点 的な助成を開始した。 中央畜産会としても、これまでの事業に加えて、都府県酪農の飼料基盤 の強化のための事業、全畜種の輸出促進に向けた事務局を引き受け、輸出 促進に努めたところである。 他方、 TPP交渉は最終局面を迎えた。関税の大幅削減等は、畜産にと つて壊滅的打撃を被ることとなるので、重要5品目などを守るとする自民 党、国会の決議を遵守した交渉となるよう、関係団体とも連携を取りなが ら運動を続けた。 一方、農政では農協改革が規制緩和の重要課題となるなか、食料・農業・ 農村基本計画や酪農及び肉用牛生産の近代化を図るための基本方針を始め、 各種の計画・方針が策定・公表され、今後はこれらに即して官民あげての 努力が期待されている。 2.事業実施報告 重点事業の概要 平成26年度は新たに都府県酪農の飼料基盤強化のための事業、全畜種の 輸出促進に向けた事務局を引き受けるなど 51事業(前年度37事業)を実 施し、総支出金額.は妬億47百万円(前年度23億8百万円)であった。 補助事業に加えて、自主財源による事業の推進、会員組織の強化と相互 の連携強化に努めるとともに、東日本大震災の発生に対する支援などにも 重点を置いた事業を推進した。 a)公益目的事業の実施 ①畜産経営、畜産技術の支援・指導 【11事業 272,9能千円】 畜産経営に対して効率的・効果的な支援・指導を実施するため、各種 調査・検討会の実施と成果の普及、酪農経営の後継者を対象とした経営 研修・指導等の実施、畜産分野に必要とされる人材の育成・確保に向け た研修会・交流会の開催、和牛の輸出拡大にむけた取組み、肉用牛及び 養豚経営等を対象にべンチマークを活用した経営支援等、畜産経営・技 術等の改善・向上を図る事業を実施した。 また、東日本大震災等により被災した地域の畜産復興・振興、及びオ ールジャパン・オール畜産物の輸出促進など畜産振興に係る活動に対す る支援を実施した。 ②安定的な畜産経営推進のための直接的な支援【7事業 3,707,607千円】 畜産経営に対する各種資金の活用等に係る支援及び多額の資金と出荷 までに長期間を要する畜産経営の特殊性に鑑み低利資金の融通、動産担 保融資を促進するための先進取組事例調査、家畜防疫互助基金の造成支 援、及び国産粗飼料の利用・定着及び都府県酪農経営を支援するための 奨励金の交付等を通じた直接的・安定的な畜産経営の推進を図る事業を 実施した。 ③家畜、畜産物の衛生に係る支援・指導 【16 事業 376,136 千円】 農場段階における飼養衛生管理(農場HACCP)の向上や地域の防疫体制 の確立など、家畜・畜産物の衛生対策の向上に係る支援・指導、豚コレ ラ発生に対応するため豚コレラ生ワクチンの購入・備蓄、馬の伝染病対 策の支援、産業動物獣医師に対する技術向上支援等の事業を実施した。 また、養豚農場における衛生向上対策、獣医学生に対する臨床実習・ 行政体験研修、野生獣被害低減対策など、衛生対策に係る活動に対する 支援を実施した。 ④畜産に関する各種調査、情報の収集・提供【7事業 75,172千円】 一般消費者や畜産関係者に対し、出版物、インターネット等を通じ、 畜産物の生産から流通、消費にいたるまでの各種情報の提供、知識の普 及・啓発等を図る事業を実施した。また、家畜改良増殖の方向性を検討 するため各家畜の飼養実態に関する調査、国産食肉の輸出の取組み等に 関する実態調査、及び乳用種初生牛の生産に関する実態調査等の受託事 業を実施するとともに、食品残さ等の飼料化試験等から得られる情報を 収集・データベース化するなど情報提供を行った。 (2)その他の事業 ①受託事業の実施 【4事業 69,548 千円】 軽種馬経営強化改善資金の借受者に対する経営改善の指導及び利子補 給に係る帳票データ処理等の受託事業の実施、地方競馬競走馬の所有者 に対する自衛防疫の徹底と理解の向上及び馬インフルエンザ等の予防接 種等の基金事業を実施した。 【6事業 45,908千円】 ②会員を対象とした事業 地方会員の活動と衛生指導体制強化のための支援を行うとともに、各種 情報の収集・提供、交流等を図る事業の実施及び 2015 国際養鶏養豚総合 展の開催準備に向けた委託事務を実施した。 (3)会員組織の強化と相互の連携強化 ①日本の畜産ネットワークの事務局として、 TPP閣僚会合(シンガポ ール、シドニー及び北京)に代表団を派遣し、日本の畜産にとって不利 な交渉とならないように自民党派遣議員団・政府交渉団に働きかけを行 うとともに情報収集等を行った。 また、代表団派遣に合わせて、その都度、自民党有力国会議員に対し て重要5品目などを守り抜くための要請活動等を行った。 ②地方会員が開催するブロック会議等に本会の役職員等を派遣した。 また、一般社団法人都道府県畜産振興協議会の解散に伴い、同協議会 が実施していた事業については、「地方会員活動支援推進事業」として本 会が継承し、実施することとした。 ③農林水産省が実施する中央畜産技術研修の受講斡旋を行うとともに、 各種共進会等の協賛・後援依頼に対して賞状等を授与した。 (4)組織強化 地方会員に対する会の運営支援及び職員個人に対する福利厚生のための 低利融資の実施、全国畜産縦断いきいきネットワーク事務局としての会員へ の情報提供、及び施設・機械部会員に対する「施設・機械部会だより」の発 行等の情報提供を行づた。 【実施事業別の概要】 1.畜産経営・技術に係る支援・指導 ( 1 ) 畜産経営技術指導事業《NAR》 ①総括畜産コンサルタント資格試験については、25 名の受験申し 込みがあり、2月に開催した最終審査委員会において、15 名の合 格者を決定した。 ②畜産農家の経営改善と発展を図るためには、各地に優秀な指導 者を育てる必要があるため各種専門知識を習得するための研修会 を開催した。 ・「新任基礎研修」:畜産協会の経営支援業務担当の新任職員を対 象に実施(10月、受講者 15名) ・「経営指導従事者研修1」:畜産協会の中堅職員を対象に実施 a 月、 5 名) ・「管理責任者研修」:畜産協会の管理責任者等を対象に実施(12 月、受講者74名) ③全国の優秀な経営・グループの経営成果と経営管理技術等を明 らかにするために委員会を開催するとともに、確認のための現地 調査等を実施した。 ④地域における畜産関係団体の活性化及び連携を図ることによる 地域畜産振興に資するため、生産者を中心とする組織づくり q中 間づくり:畜産女性ネットワーク)とその組織の活性化のための 諸活動を地方会員に委託して実施した。 (2)酪農生産基盤持緊急支援事業《AL IC》 我が国の酪農は、配合飼料の高止まりによる収益性の悪化や高齢化 に伴う農家戸数の減少など生産基盤が弱体化している。このような中、 新規就農者や後継者の確保など次代を担う酪農経営者の育成が将来に わたり酪農生産基盤の維持・強化にとって重要な鍵となっている。 このため、平成26年度は、 ①酪農経営の担い手となる後継者等(2M戸)を対象に経営研修会 や専門家による指導を全国15県畜産協会等に委託して実施した。 ②また、後継者同士の相互研鎭を目的とした交流会を開催(参加 者能名)するとともに後継者間のネットワークの構築等を行った。 (3)家畜排せつ物利活用推進事業《ALIC》 畜産環境保全に関する現場指導の円滑な推進に資するため、堆肥施 用ほ場における飼料用米・飼料用稲の生産等耕畜連携に取り組んでい る 6事例の調査を実施し、その結果を事例集(2,300部作成)として取 りまとめ配布するとともに、本会ホームページにおいて公開した。 (4)災害時緊急対応型システム畜舎確立事業《JRL》 本事業は、迅速かつ低コストの畜舎建設を実現するため、畜舎建築 の規格化(システム化)を確立することを目的として実施してきた(平 成24年度 26年度)。 平成26年度は、これまでの検討を基に肉用牛繁殖向け畜舎について 仕様の決定を行うとともに、全国 5 力所で現地調査と実地検討会を開 催し仕様の検討を行った。これらの検討結果をもとに肉用牛繁殖向け 20の型式で(一財)日本建築センターの型式適合認定を受け、平成25 年度に認定を受けた分も含め、併せて卯の型式の認定を受けることが できた。この結果、本事業で型式適合の認定を受けた畜舎(工法)は、 如通りの立地条件(環境)に対応し、選択できる構造は384通り以上 となる。また、単に畜舎の工法の認定を受けただけではなく、畜舎内 作業の労働生産性を向上させるため、舎内レイアウトの制限がない構 造とするなど、より実現性の高いものとした。 (5)エコフィード利用畜産物認証事業《自主事業》 食品循環資源の飼料化利用を支援するため、一定の基準を満たした エコフィード飼料を給与した家畜から得られた畜産物及びその加工食 品に対して認証する事業として実施している。 平成26年度は、エコフィード利用畜産物の認証を受けている6事例 について更新手続きを行うとともに、エコフィードに関する総合窓口 を設置(9月)した。 なお、これまで認証した 8 事例の内訳は、「豚肉」3 件、「卵」 3 件、 「惣菜パン」(エコフィード利用「豚肉」の使用) 2件である。 (6)畜産クラスター全国推進事業《MAFF》 我が国の畜産は、飼料価格の高騰等に伴う収益性の悪化等により経 営戸数や家畜飼養頭数の減少など生産基盤の弱体化が懸念されている ことから、畜産経営を核に行政、畜産関連組織・産業、地域住民等が 結集し地域ぐるみで畜産の収益力向上を図る体制(畜産クラスター) の創出及び普及を目指すこととしている。 平成26年度は、国内における畜産クラスターの先進事例6力所及び 海外(デンマーク及びフランス)の取り組みについて調査を行うとと もに、畜産クラスターの体制づくりの課題と対応策の検討を行い、取 りまとめを行った。 また、畜産クラスターの普及の核となる人材を養成するための研修 会の開催(11月、3月)、及び普及推進を図るためのセミナーを全国 H 力所で開催 a,283名の参加)した。 このほか、各地に設立された畜産クラスター協議会の今後の展開を 円滑に行うため、協議会関係者を参集して情報交換会を開催した。 (フ)輸出に取組む事業者向け対策事業《MAFF》 EU、アメリカ及びべトナムにおいて、日本産和牛と外国産 Wa部U の違いを正しく理解させ、市場に浸透できるようオールジャパンでの プロモーション手法を検討し、流通・小売り状況の把握、ジャパン・ ブランドPR,セミナーの開催等の取り組みを通じて日本産和牛の輸 出を振興した。 また、新たな需要が見込まれる有望市場のうち、今年度に解禁とな つたフィリピン、ベトナムにおける市場開拓手順及び牛肉輸出促進方 法について調査等を行い、産地が連携して実施する方法等を検討し、 取りまとめた。 【和牛セミナー等の実施状況】 ・イギリス(ロンドン)、ベトナム(ホーチミン) ・ドイツ(デュッセルドルフ)、フランス(ノやj) ・S1紅・国際食品総合見本市(フランス(ノやj)) ・イギリス(ロンドン)、ドイツ(ベルリン・ミュンヘン ・フランクフルト) ・アメリカ(ニューヨーク・アトランタ) 6月 7月 10月 1月 2月 (8)地域畜産基盤維持継続緊急対策事業《JRL》 地域内の肉用牛経営や養豚経営の減少に歯止めをかけるため、ベン チマーク手法による診断を行い、生産技術等の高位平準化を図ること としている。 平成26年度は、地域内の肉用牛経営における技術成績等の調査、及 びべンチマーク手法を用いた支援の取組を実施するN畜産協会に対し、 再助成を行った。 事業の推進に当たっては検討委員会を設置し、調査手法等の検討を 行うとともに、14 畜産協会の事業担当者を参集し、ベンチマーク手法 による重点支援の状況等の情報共有を図るための事業推進会議(3月) を開催した。 (9)畜産振興の支援《畜産経営支援協議会》 畜産関係団体が連携し、畜産経営の技術向上と経営の安定を図るた めに設立された畜産経営支援協議会(都道府県畜産振興協議会、畜産 生産者団体協議会、中央酪農会議、酪農へルパー全国協会及び中央畜 産会の計5団体により構成)からの要請に応じて、本会の役職員を派 遣し各種業務に協力した。 ①被災畜産農家復興支援推進事業《JRL》 ア被災地からの支援要請に応え、福島県相馬地区に獣医師を派遣 し、馬の感染症を予防するためのワクチン接種等(2認頭)を行っ たほか、秋田県及び福島県において、汚染堆肥の最終処分の実施 を支援した。 イ被災地の牛乳乳製品に対する信頼回復を図るため、乳業者向け 小冊子や消費者向け等のチラシを作成・配布(小冊子 10,500 部、 チラシ 439,100 部)したほか、これらの情報をW'EBにより提供 した。 また、被災地の学童を対象に、乳牛との触れ合いを通じた体験 活動を福島県いわき市で実施した。 ②畜産農家段階放射性物質モニタリング体制構築事業《MAFF》 被災地において畜産経営の再開を促進し、畜産物等に対する消費 者の信頼回復等に資するため、以下の取組みを行った。 ア放射性セシウム危機管理ガイドライン作成のための委員会を開 催し、「放射性物質に対応した畜産物生産のための作業マニュアル (酪農編)」を作成し、福島県及び周辺県の営農指導機関等に配布 (700部)した。 イ福島県等の営農指導者等を対象に、「放射性物質に対応した畜産 物生産のための作業マニュアル(酪農編)」を活用し、営農指導等 についての研修 a2月、福島市)を行った。 ウまた、放射性物質に対する消費者の理解醸成に資するため、安 全な畜産物などの取り組みに関する基調講演やパネルディスカッ ションによるシンポジウムを開催(12月、福島市)した。 aの畜産物の輸出支援《日本畜産物輸出促進協議会》 国産畜産物の輸出促進を推進する事業の実施及び国産畜産物の輸出 に係る情報の収集・提供を行うことにより国産畜産物の輸出を促進す るために設立された日本畜産物輸出促進協議からの要請に応じて、本 会の役職員を派遣し、各種業務に協力した。 ①畜産物輸出特別支援事業《MAFF》 本事業は、「輸出に取り組む事業者向け対策事業」を補完し、オー ルジャパン・オール畜産(牛乳乳製品、牛肉、豚肉、鶏肉、鶏卵) での輸出促進体制を整備し、次の事業メニューを実施することして いる。具体的には、 ①国内における輸出促進体御1・環境整備では牛肉を除く各品目 の統ーロゴマークの制定、 ②輸出先国等における環境整備では、海外での輸出促進におい て共通的に使用できる事務所等の整備、 ③国内や輸出先国における調査・検証では牛肉を除く各品目の 輸出先国の情報の収集、分析・検討 等を実施することとしており、平成26年度においては、オールジ ヤパン・オール畜産での輸出体制を整備するための委員会の開催(3 月)、及び各品目におけるロゴマーク等の検討委員会を開催(3月) した。 2.安定的な畜産経営推進のための直接的な支援 (1)畜産金融懇話会運営事業《自主事業》 畜産金融における日常的な資金調達を安定的に確保するための手法 として、牛豚等の動産を担保とした融資方法の活用・推進を図るため に、畜産経営についての評価分析・改善支援スキルを金融機関等に情 報提供し、畜産経営の特異性と金融面からのサポートのあり方等につ いての理解醸成を図っている。 平成26年度は、9月に4金融機関、15畜産協会及び1全国団体を参 集して畜産金融懇話会を開催し、 ①平成肌年度畜産関係予算概算要求の概要、②畜産ABLに対する 畜産農家の認知度等アンケート調査結果、③畜産動産担保融資活用 推進事業、④畜産ABLの融資事例 等について説明し、普及に努めた。 (2)畜産動産担保融資活用推進事業《ALIC》 畜産経営の維持・発展を図るために必要となる資金について、安定 的かつ円滑な調達を期すため、担保や保証人によらず、融資機関が事 業収益資産の内容をモニタリングし、資産の一定割合を上限に資金貸 し出しを行う動産担保融資の一層の活用促進のため、平成26年度にお いては、課題解決に向けた調査及び事例の実証検討を行った。 具体的には、畜産ABLについての認知度及び活用の意向等につい て、畜産農家及び金融機関にアンケート調査を実施し、結果を集約す るとともにアンケート回答農家への聞き取り調査、先進取組事例調査 を実施した。 また、北海道酪農畜産協会、群馬県畜産協会、岡山県畜産協会及び 宮崎県畜産協会とモデル実証事業の委託契約を締結し、実証事業に係 る現地検討会等を行い、これらの結果を集約して畜産ABL取り扱い マニュアルを作成し、その推進に努めた。 (3)畜産特別支援資金融通事業《ALIC》 ①特別支援資金 負債の償還が困難な畜産経営に対し、経営改善指導とともに長 期・低利の借換資金を融通し、経営の再建を期す。 平成25 26年度における大家畜・養豚特別支援資金(平成25 29 年度までの間の融資枠500億円)の融資実績は、 130件・1,652百万 円(酪農 113 件・1,130 百万円、肉用牛 H 件・355 百万円、養豚 6 件・167 百万円) また、畜産経営改善緊急支援資金(平成25 26年度の間の融資枠 500 億円、平成 27年度大家畜融資枠 200 億円)の融資実績は、 150 件・フ,021 百万円(酪農 77 件・ 3,744 百万円、肉用牛 59 件・ 2,643 百万円、養豚 14 件・634 百万円)であり、合計 280 件・8,673 百万 円(酪農 190 件・4,874 百万円、肉用牛 70 件・2,998 百万円、養豚 20 件・801百万円)となっている。 平成26年度の利子補給は、全畜産特別資金に係る期首貸付残高243 億円に対し、278百万円を交付した。 ②家畜疾病経営維持資金 畜産経営において家畜伝染病等が発生した場合に、経営の再開、 継続・維持に必要な経営資金を低利で融資し、経営の維持に資する。 平成26年度は、高病原性鳥インフルエンザの発生に伴い、山口県、 熊本県において計3件、108百万円の貸付実行があった。 平成26年度の利子補給は、既往貸付分を含む期首貸付残高2,997 百万円に対し、48百万円を交付した。 ③家畜飼料特別支援資金 配合飼料価格の上昇に対応して、平成19 器年度までに飼料購入 に要する資金593億円を融資。 平成26年度の利子補給は、期首貸付残高 346億円に対し、667百 万円を交付した。 (4)家畜防疫互助等推進事業《ALIC》 家畜防疫互助基金支援事業における生産者積立金の管理をスムーズ に行うため、ハードウェアの更新、システムの開発・導入を実施した。 また、本基金事業への加入を促進するため、パンフレット 3,300 部 を印刷し、各県協会等の関係機関に配布した。 (5)家畜防疫互助基金事業《AL IC、基金加入生産者》 口蹄疫、豚コレラ等の対象疾病が発生した場合に備え、発生におけ る生産者の経済的損失を最小限にとどめるため、本事業の実施期間を 平成24年度から平成26年度までとする互助基金事業が開始され、牛 及び豚については本会が事業実施主体として取り組んできた。 事業期間の最終年度となり、新たな生産者の加入等に備え、各県協 会等の要望に応じてパンフレットを増肺1・配布する等加入促進を図っ 、-0 (生産者積立金:牛6.69億円、豚:4.59億円合計: H.28億円平成 27年3月末現在) (6)公庫資金活用推進事業《J FC》 日本政策金融公庫が畜産経営に融資する資金の貸付業務に資するた め、25道県の地方会員と契約し、器戸の公庫資金借受者等の経営・資 金計画作成等について、支援を行った。 (フ)都府県酪農経営国産粗飼料利用体制強化事業《ALIC》 国産粗飼料の利用・定着を図るため、国産粗飼料利用体制強化計画 を策定し、その取組みを行う都府県酪農経営者に対し、経産牛飼養頭 数に応じて1頭当たり6,100円の奨励金を交付する事業を実施した。 ①事業の周知徹底を図るため、全国推進会議及び全国 7 力所でブ ロック会議を開催した。 ②また、事業の適正な執行状況等を確認するため、事業実施主体 に対して現地調査を実施した。 ③都府県酪農経営者の 7割(8,041戸)、頭数で8割(360,024頭) の参加申し込みがあった。 ④奨励金は、フ,540戸に対し 2,137,360,700円(対象頭数 350,3釘 頭)の交付を行った。 3.家畜・畜産物の衛生に係る支援・指導 (1)農場臥CCP認証普及推進支援対策事業《JRL》 定期的に農場指導を行うことにより、現地での書類の作成、内部検 証などの助言指導を行う取組みを支援しており、平成26年度は器道 県の73農場においてこれらの取り組みを行い、地域の中核となる農場 の育成及び農場臥CCP認証の普及を図った。 (2)農場皿CCP認証審査体制基盤緊急整備事業《JRL》 農場認証を行う審査員を養成するため、審査員養成研修を6回(7月 12月)開催し 100名が受講した。また、主任審査員養成研修を 24回 開催(45名)、審査員力量向上研修を3回開催(79名)、審査員等研修 を担当する講師の養成研修を 10回開催(卯名)した。 併せて、審査員研修用教材及び農場 1{ACCP 制度を普及するためのパ ンフレットを47,000部作成し、畜産農家及び関係者に配布するととも に、農場臥CCP認証農場Ⅱ農場について、構築の要点、運営の実態等 を取りまとめた事例集を 1,500 部作成し、農場磁CCP 指導者、関係機 関及び関係者に配布した。 (3)農場生産衛生強化推進事業《MAFF》 農場獣CCP 構築の指導員を養成するため、農場指導員研修のための 解説書の改訂版を作成するとともに、農場指導員研修を7月、8月、10 月、 H月及び12月に開催し、計251名が受講した。また、運営委員会 (部会)を6月、2月及び3月に開催し、農場指導員養成研修の企画立 案、取組み等についての検討、及び実施した研修会の内容等について 総括・評価を行った。 (4)農場磁CCP推進農場指定事業《自主事業》 農場臥CCP 認証への前段階となる磁CCP に取り組んでいる農場を推 進農場として指定するため、農場1{ACCP推進農場の指定審査(7月、 9 月、松月及び3月)を行い、計24農場について指定、公表した。 その結果、平成26年度末時点で合計 133農場(乳用牛9、肉用牛24、 豚腿、採卵鶏34、ブロイラー3)を推進農場として指定している。 (5)農場臥CCP認証事業《自主事業》 平成26年度は、24農場から農場磁CCP認証審査申請を受け、審査の 結果、24農場を認証し、公表した。 その結果、平成26年度末時点で合計50 農場(乳用牛6、肉用牛6、 豚21、採卵鶏 16、ブロイラーD を認証農場として指定している。 (6)家畜生産農場清浄化支援対策事業《MAFF》 豚コレラ発生時の防疫対応に資するため、豚コレラ防疫支援対策技 術検討会(8月)を開催し、豚コレラ発生の際に緊急接種する豚コレラ 生ワクチンの購入及び備蓄等に係る検討を行った。 豚コレラ生ワクチンについては、更新用として 50 万頭分を購入し、 平成26年度末現在、98万頭分を全国2力所(関東地区:東京都青梅市 50万頭分、九州地区:鹿児島県内48万頭分)に保管・備蓄した。 (フ)馬インフルエンザ等防疫強化特別対策事業《JRL》 農用馬及び乗用馬等を対象に馬インフルエンザワクチン及び軽種馬 の繁殖牝馬を対象に馬鼻肺炎ワクチンの予防接種を、また、在来馬等 の馬伝染性貧血の検査、在来馬及び愛玩馬等の飼養・衛生状況の調査 並びに馬伝染性貧血の知識の普及啓発等を次のとおり実施した。 ①生産地等馬伝染性疾病防疫強化推進委員会を6月及び3月に開催 し、事業推進企画及び事業の自己評価の確認を行った。 ②在来馬等馬伝染性貧血清浄化技術検討専門部会を6月、 H月及び 3月に開催し、在来馬等についての飼養・衛生実態調査、馬伝染性貧 血の確認検査及び馬伝染性貧血に関する知識の普及資料作成、配布 を行った。 ③馬インフルエンザワクチンについては、認道府県において 4,47フ 頭、馬鼻肺炎ワクチンについては、 7道県において 17,317頭のワク チン接種を実施した。 ④在来馬等の馬伝染性貧血の検査については、4県で飼育される在来 馬 199 頭(木曽馬:長野県・岐阜県、御崎馬:宮崎県、トカラ馬: 鹿児島県)について実施した。 ⑤在来馬等の飼養・衛生状況実態調査については、36 道府県で 514 頭について実施した。 ⑥馬伝染性貧血に関する知識の普及を図るため、資料(冊子)を5,000 部作成し、47都道府県の馬の関係者に配布した。 (8)馬飼養衛生管理特別対策事業《JRA、 NAR》 飼養形態が多様化している競走馬以外の馬の飼養衛生管理環境の整 備を図るため、馬感染症研究部会の開催、技術指導用テキストの作成、 地域における馬飼養体制整備、馬技術講習会及び馬獣医療実態調査を' 次のとおり実施した。 ①全国担当者会議(6月)及び馬感染症研究会(10月)を開催し、 事業計画の推進及び馬関係者に最新の知見等の修得を行った。 ②技術指導用テキスト(馬の感染症等 5冊子 3,800部)及び馬の健 康手帳 10,000部を作製した。 ③器都道府県で地域馬飼養衛生管理体制整備委員会、馬技術講習会 の開催、及び地域馬獣医療実態調査を実施した。 (9)育成馬等予防接種推進事業《JRA、 NAR、 JBBA》 競走馬の生産育成地における育成馬及び繁殖牝馬に対して、日本脳 炎、破傷風及びインフルエンザの予防接種を次のとおり実施した。 10道県の馬の生産育成地において、 (ア)1歳馬に対し 3種混合ワクチン(インフルエンザ、日本脳炎、 破傷風)を延べ20,027頭、インフルエンザ追加接種6,006頭、 (イ)2歳馬に対し3種混合ワクチンの補強接種4,器2頭、日本脳炎 追加接種3, H5頭、インフルエンザ追加接種1,071頭、 (ウ)繁殖牝馬に対しインフルエンザ接種3,認7頭 のワクチン接種合計38,噐8頭を実施した。 aの産業動物危機対応獣医療確保特別対策事業《JRL》 海外家畜伝染病が進入した際の緊急防疫対策を支援する産業動物獣 医師の育成・確保のため、新規獣医師に対し基礎臨床診療技術研修及 び特定疾病等に関する防疫技術研修、特用家畜等に関する衛生管理技 術研修を行い、また、中堅産業動物獣医師に対し、海外伝染病等の危 機管理対策強化講習会、防疫支援実習、第一次診療臨床診断技術強化 講習会などの対策を次のとおり行った。 ①産業動物診療に従事する新規獣医師を対象として、基礎臨床診療 技術研修(34 名)、特定疾病に関する防疫研修(22 名)及び特用家 畜等に関する衛生管理技術研修(18名)を実施した。 ②豚流行性下痢(艶D)が全国的に流行したことから、国が策定した 「豚流行性下痢WED)防疫マニュアル」を 16,000 部作成し、産業動 物獣医師、豚飼育農家等に配布した。また、我が国に最も近い韓国 で口蹄疫の発生があり、アジア地域の春節の時期と重なって、口蹄 疫の侵入りスクが高まることが懸念されたことから、その防疫対策 として「口蹄疫啓発リーフレット」を 93,000部作成し、牛・豚飼育 農家等の他産業動物獣医師にも配布した。 ③中堅産業動物獣医師に対して、海外悪性伝染病の早期発見・病性 診断技術習得研修及び緊急防疫支援実習として、(ア)海外伝染病等 の危機管理対策強化講習会を北海道会場ほか5か所(204名)、(イ) 防疫支援実習を千葉会場ほか4力所(158名)、(ウ)第一次診療臨床 診断技術強化講習会を岡山会場ほか4力所(158名)において実施し た。 aD 産業動物獣医師修学資金給付事業《ALIC、負担者》 獣医学生 13名に対し、平成27年3月末までに修学資金 18,480千円 を給付(紅IC補助分9,240千円、共同負担者分9,240千円)した。 また、平成26年度既貸付者29名中、現地調査の対象者16名につい て就業状況に係る現地調査を実施した。 a2)畜産衛生対策活動支援事業《家畜衛生対策推進協議会》 産業動物獣医師への臨床実習や衛生管理等の技術研修、管理獣医師 等の育成、地域での防疫体制の再構築など衛生対策活動に対する支援 を次のとおり行った。 ①管理獣医師等育成支援事業・衛生管理獣医療技術普及推進事業《M AFF》 養豚農家が直面する家畜の飼養衛生管理上の問題点の改善に資す るため、事業推進委員会を開催(7月及び 12月)し、養豚場におけ る薬剤耐性の動向調査、豚マイコプラズマ肺炎に対する薬剤投与手 引書の作成等について検討を行い、①養豚場の薬剤耐性動向調査を 37 農場で実施し、②豚マイコプラズマ肺炎が疑われる豚のと畜検査 材料等 148 検体について、原因菌の分離・同定と薬剤感受性試験を 実施するとともに、これらの成果に基づく「豚マイコプラズマ肺炎 の薬剤投与手引書」500部を作成し、都道府県等関係機関に配布した。 また、薬剤耐性菌をコントロールするための抗菌剤の慎重使用な どについて、「豚マイコプラズマ肺炎の薬剤投与手引書」を活用し、 診療獣医師等を対象とした研修会を全国4地区(岩手24名、新潟31 名、愛媛22名、熊本21名の合計98名)で実施した。 ②臨床実習等支援事業《MAFF》 産業動物分野における獣医師の育成・確保を図るため、獣医系大 学、日本養豚開業獣医師協会及び農業共済組合連合会において、獣 医学生を対象に夏季及び冬季期間中に臨床実習研修(10 力所、100 名)を実施するとともに、都道府県の家畜保健衛生所において、行 政体験研修(39県、 100名)を実施した。 また、畜種別疾病講習会及び産業動物獣医療への理解醸成のため の講習会については、獣医系大学松校において 20 回の講習会(受 講生 1,器7名)を実施した。 ③獣医師養成確保修学資金貸与事業《MAFF》 産業動物獣医師を志す高校生を対象に、大学入学試験合格後、入 学前に納付する費用を上限に修学資金を貸与する事業を実施してお り、平成26年度は、 1名に修学資金を貸与した。 ④野生獣衛生体制整備緊急対策事業《JRL》 畜産分野において家畜衛生関係者を中心とした野生獣害対策等の 情報発信体制を地域に構築・整備するとともに、これら野生獣の被 害の主要な原因となる、特にイノシシとシカについての衛生実態を 把握し、家畜の伝染病の侵入防止対策等を図るため、事業推進委員 ^ ユ丈、 技術専門委員会及び全国会議(事業委託先のn県団体を参集) を開催し、事業推進企画の内容及び円滑な事業実施方策等の検討を 行った。 また、事業委託 12県団体において、37 回の連絡協議会を開催し、 事業推進等についての検討を行うとともに、野生獣の衛生実態調査 を 206 回(イノシシ 127 回(379 頭)、シカフ9 回(128 頭))実施し た。 ⑤地域自衛防疫強化特別対策事業《JRL》 生産段階における地域防疫体制の再構築を推進し、伝染性疾病の 発生予防等の防疫措置の徹底を図るため、事業推進委員会及び全国 担当者会議を開催し、事業推進企画の内容及び円滑な事業推進方策 等の検討を行い、委託先団体担当者との意思疎通を図るとともに、 特定疾病啓発普及対策検討委員会を開催し、特定疾病発生拡大防止 等啓発普及のための冊子「地方病性牛白血病(EBD の対策取組事例 集」を600部作成し、全国家畜保健衛生所等に配布した。 また、畜産農家の初動防疫活動が有効に機能する体制の整備推進 を図るため、防疫演習等を延べ 119 地区で実施するとともに、家畜 人工授精師及び牛削蹄師等を対象に異常畜の早期発見・通報に必要 な技術研修を3地区(北海道25名、長野30名、岐阜33名合計88 名)で実施した。そのほか、モデル農場(12道県20農場)において、 牛白血病の発生・拡大防止に必要な衛生管理対策を実施した。 4.畜産に関する調査・研究、各種情報の収集・提供 (1)飼料化情報公開体制構築事業《MAFF》 飼料費の低減と資源の有効活用という観点からエコフィードの生 産・利活用の普及促進が国、都道府県段階で進められている。 この取り組みのより一層の効果的な推進が図られるよう、食品残さ (食品循環資源)の飼料化利用に関する全国の試験研究機関等の試験 結果等の情報を収集 al0件)し、データベース化を図り、関係者に飼 料化情報として一元的な提供を行った。 (2)快適性に配慮した家畜の飼養管理推進事業《ALIC》 国際的に進んでいる快適性に配慮した家畜の飼養管理の推進検討は、 我が国においても今後の国産畜産物の安心確保と安定供給の観点から 重要な検討課題となっている。 このため、基礎情報として乳用牛、肉用牛、豚、鶏、めん山羊及び 馬の各畜種ごとに飼養頭羽数等の実態調査を実施するとともに、今後 の家畜改良増殖の方向性について検討を行った。 ①家畜改良増殖の方向性を検討するため、家畜改良増殖畜種別研 究会(乳用牛、肉用牛、豚、鶏、めん山羊、馬)を 16回開催した。 ②家畜改良増殖畜種別研究会による現地調査を福島県と栃木県内 で実施した。 ③ 46道府県畜産協会に委託して都道府県内の家畜の飼養状況につ いて調査を実施した。 (3)国産食肉輸出促進調査事業《(公社)日本食肉協議会》 諸外国の食肉の輸出促進方策を調査するとともに、国産食肉の輸出 の取組みの実態調査を行い、先進的な取組み等と情報提供を行うこと により、我が国の食肉の輸出促進を図る。 平成26年度は、牛肉に関し、米国、豪州等の主要輸出国における輸 出促進のための、①組織、②政府支援、③輸出戦略・活動等について 調査し、これらを踏まえ、我が国の牛肉輸出の現状と方向性について の取りまとめを行った。 (4)乳用種初生牛の経営に関する調査《ALIC》 牛肉の安定供給に資する乳用種初生子牛の生産実態を把握すること を目的に 10道県の酪農経営162戸を対象に調査を実施し、報告書を取 りまとめた。 (5)出版事業《自主事業》 月刊誌「畜産コンサルタント」では、牛肉輸出や衛生対策、環境問 題、施設・機械など本会事業と連携したタイムリーなテーマを取り上 げたほか、12月・1月号では、600号記念企画として「持続可能な畜産 経営を考える」をテーマに特集を企画した。 また、特別出版として「畜産手帳 2015」を刊行したほか、現在取り 扱っている出版物の拡販に努め、一部書籍の増刷を行った。 (6)電算処理事業《自主事業》 大家畜畜産経営データベースにっいては有料化を図り、利用ユーザ ーの利便性の向上と安定的な運用を図った。 また、中央畜産会ホームページを通じてインターネットでの情報提 供を行うとともに畜産情報ネットワーク(L IN)の団体情報提供機 能の運営を行った。 (フ)畜産経営発表会開催事業《NAR、自主事業》 ①道府県畜産協会等の本会会員から優良事例の推薦を受け、学識経 験者等による審査委員会を開催し、最優秀賞及び優秀賞の8事例を 選定するとともに、8力所の現地確認を行った。 ②Ⅱ月14日に全国優良畜産経営管理技術発表会を開催し、8事例の 発表によりそれぞれの経営の成果の普及並びに都道府県畜産協会等 における効果的・効率的な畜産経営支援指導業務に資するとともに 最優秀賞4点、優秀賞4点の表彰を行った。 5.その他の事業(相互扶助等事業)の実施 (1)軽種馬経営強化改善資金特別融通事業《JBBA》 軽種馬経営強化改善資金借受者への利子補給に係る帳票データ処理 及び経営改善指導帳票データ処理を実施した(6融資機関、認戸)。 また、軽種馬生産牧場器0 戸について、青色申告書を基に軽種馬経 営実態調査を実施するとともに、軽種馬生産牧場20戸について聞き取 りによる経営実態調査を実施し、調査報告書を作成した。 (2)軽種馬経営高度化指導研修事業《JBBA》 軽種馬経営に対する指導者を養成し、北海道日高地域の農協を中心 とした営農指導体制の強化を図るため、モデル的に 2 地区(浦河、新 冠)の農協及び軽種馬生産経営を選定し、当該農協等の協力を得て、 意見交換会を開催し、助言・指導方法等の検討を行った。 (3)生産性向上設備投資促進税制証明業務《自主事業》 質の高い設備投資の促進によって畜産事業者の生産性向上を図り、 我が国の畜産生産の発展に資することを目的に、経済産業省が進める 産業競争力強化法のうち「先端設備」を導入する際の減税措置に係る 証明事業を平成26年6月1日より開始し、平成27年3月末までに 213 件の証明書を畜産事業者等に発行した。 (4)競走馬防疫促進対策事業《NAR》 地方競馬競走馬の所有者を対象に自衛防疫に対する理解の向上とワ クチン接種の徹底、及び馬インフルエンザ等の予防接種を日本地方競 馬馬主振興協会を通じて、松県の馬主会で実施した。 【基金取崩額日本地方競馬馬主振興協会 15,918 千円、各馬主会 18,印0 千円】 (5)地方会員活動支援推進事業(畜産振興基金事業)《自主事業》 一般社団法人都道府県畜産振興協議会の解散に伴い、本会が業務を 継承した事業。 ブロック代表の推進委員と協議し事業要領を制定するとともに、地 方会員の会費のあり方等について検討した。 また、地方会員主催のブロック会議に本会役職員を派遣し、地方会 員との率直な意見・情報交換に努め、地方会員の活動について支援を 行った。 さらに、地方会員及び本会役職員を対象とした慶弔業務の実施、 及び地方会員に対する協会の運営改善支援のための低利資金を融通 a 件)並びに地方会員及び本会職員に対して福利厚生面(教育資金融通4 件)の支援を行った。 (6)衛生体制強化事業《自主事業》 衛生指導業務にあたる地方会員(44 県)に対し、衛生指導業務体制 整備の活動支援を実施した。 (フ)農場臥CCP認証協議会運営事業《農場臥CCP認証協議会》 ①平成26年度通常総会を7月に開催し、農場磁CCP審査員の登録、 審査員力量研修の実施及び認証機関の認定などの事業計画の策定 とその承認を行った。 ②また、農場磁CCP認証審査員 23名(累計 106名)、主任審査員9 名(累計31名)の登録を行った。 (8)施設・機械部会運営事業《自主事業》 ① 6月に全体会議を開催し、平成26年度の活動方針等を検討・決 定した。 ②決定した方銑に基づき、家畜・飼料部会と環境部会の合同部会 (9月)、家きん部会(7月、Ⅱ月)及び平成27年度の予算等に係 る畜産施策等説明会(2月)を開催した。 (9)馬事畜産振興推進事業《馬事畜産振興協議会》 地方競馬の振興と畜産及び畜産物への認識を深めるため、全国46道 府県の馬事畜産振興協議会(事務局:畜産協会)と連携して、冠レー ス、副賞の授与、競馬見学会、畜産フェア等を実施した。 また、各地方農政局の実施する冠レースの支援を5競馬場で行い、 地方競馬の活性化を図った。 aの国際養鶏養豚総合展開催事業《国際養鶏養豚総合展運営協議会》 平成27年6月10日 12日に愛知県名古屋市(ポートメッセなご や)で開催される「国際養鶏養豚総合展 2015」の開催準備に向けた 委託事務を実施した。 6.会員相互の連携及び組織強化 (1)会員相互の連携 ①日本の畜産ネットワーク (ア) TPP閣僚会合に、シンガポール(5月) 13 名、シドニー(10 月) 12名、北京(11月) 11名の代表団を派遣し、'日本の畜産にと つて不利な交渉とならないように自民党派遣議員団・政府交渉団 に働きかけを行うとともに、情報収集・意見交換・メディア対応 等を実施した。 (イ)3回のTPP閣僚会合への代表団派遣に合わせて、その都度、自 民党有力国会議員に対して重要 5 品目などを守り抜くための要請 活動を実施するとともに、地方での地元自民党国会議員に対する 同様の要請活動を実施するよう日本の畜産ネットワーク会員に呼 びかけを行った。 (ウ)新聞等で報道されている「牛肉・豚肉の関税率の大幅引き下げ」 にっいて、幹事団体と有志団体で協議し、rTPP交渉国会決議 の遵守を」という広告を、日本農業新聞に掲載した。 ②一般社団法人都道府県畜産振興協議会 6月の定時総会において解散が決議され、10月に解散登記が完了 した。協議会の事業については、「地方会員活動支援推進事業」とし て、本会が継承した。 ③研修、共進会等へ対応 農林水産省が実施する中央畜産技術研修会の19講座に中央及び地 方会員の職員 105 名を受講斡旋した。また、共進会等については、 47開催の協賛及び後援依頼に対して、賞状・副賞等を授与した。 (2)組織強化 ①全国畜産縦断いきいきネットワーク 「全国畜産縦断いきいきネットワーク」事務局として会員への情 報提供を行うとともに、組織強化に努めた。具体的な活動としては、 (ア) 8月27日東京都内で大会を開催、(イ)8月器日農林水産省 との意見交換会の開催、(ウ)9月18日 19日に長野県下で若手後 継者育成研修会の開催、(エ)会員誌である「いきいき通信」を2回 (9月、 3月)発行した。 ②施設・機械部会員に対する情報提供等 施設・機械部会の会員に対し、「施設・機械部会便り」 a13 124 号)を発行し、情報提供を行った。 Ⅱ 運営管理事項 1.総会 平成26年度定時総会 平成2 6年6月25日 日本青年館・国際ホール 議事 (報告事項) 平成25年度事業報告について (議決事項) 第1号議案平成25年度財務諸表等に関する件 第2号議案平成26年度役員の報酬等の総額を定める件 第3号議案平成26年度会費及び賛助会費の額と会費の徴 収方法に関する件 第4号議案役員(理事及び監事)の選任に関する件 2.理事会 〔1〕第 1回理事会 平成26年6月10日 中央畜産会・会議室 議事 (議決事項) 議案1 平成26年度定時総会付議事項について (総会報告事項) 平成25年度事業報告について (総会議決事項) 第1号議案平成25年度財務諸表等に関する件 第2号議案平成26年度役員の報酬等の総額を定め る件 第3号議案平成26年度会費及び賛助会費の額と会 費の徴収方法に関する件 第4号議案役員(理事及び監事)の選任に関する件 議案2 平成26年度定時総会の開催について 〔2〕第2回理事会 平成26年6月25日 日本青年館・会議室 議事 議案1 役付役員の互選に関する件 議案2 顧問の委嘱に関する件 〔3〕第3回理事会 平成26年11月2 0日 中央畜産会・会議室 議事 議案1 平成26年度業務の執行状況について(報告) 議案2 規程の制定等について 〔4〕第4回理事会 平成27年3月19日 中央畜産会・会議室 議事 議案1 平成26年度事業の執行状況について(報告) 議案2 平成26年度事業計画の変更及び収支予算の補正に関 する件 議案3 平成27年度事業計画及び収支予算に関する件 議案4 平成27年度における一時借入金の最高限度額に関す る件 議案5 賛助会員の入会に関する件 議案6 規程の制定等に関する件 議案7 公益認定等委員会への変更認定の申請に関する件 3.監事監査 〔1〕第1回監事監査 平成26年6月5日 中央畜産会・会議室 監査事項:平成25年度事業報告及び決算等について 〔2〕第2回監事監査 平成26年11月17日 中央畜産会・会議室 監査事項:平成26年度事業の中間実施状況及び中間決算について 4.会員の動向 期首会員数 期中の動向 入会 退会 期末会員数 58 58 地方会員 52 52 賛助会員 55 55 1 6 5 1 6 5 計 中央会員