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2008 年度年次報告書
特定非営利活動法人ユースビジョン 2008 年度年次報告書 2008/4/1-2009/3/31 目 次 2008 年度の総括 .............................................................................................................. 2 1 ユースボランティア活動環境整備事業 ............................................................... 3 2 NPOスタッフ採用・育成支援事業 .............................................................. 4 3 社 会 起 業 家 育 成 支 援 事 業 .................................................................................. 7 4 大学ボランティアセンターリソースセンター事業 ........................................... 8 5 ネットワーク事業 .................................................................................................. 11 6 大学教育連携事業 ................................................................................................ 12 7 講師派遣事業 ........................................................................................................... 12 組織概要 ........................................................................................................................... 13 YouthVision since1996 ミッション より良き社会の実現に向けて、主体的に社会に参加し、社会を創造し、社会を変革していく意欲、 知識、スキルを持つ若き市民を育成します。 コアコンセプト 若者が社会に関わる ことで成長する 若者が社会の担い手 として働く 表紙の写真 ユースビジョン通常総会記念イベント 大学ボラン ティア センター 全国調査 リトリート in 岡山・笠原諸島 長期実践型 NPO・NGO インターンシップ プログラム 3期・最終研修 大学ボランティアセンター 学生スタッフセミナー ある事務所の風景 結果として 市民・公益セクターが 拡充 2008 年度の総括 今年度は、一昨年、昨年度に着手してきた事業を充実させるとともに、次の動きをつくる足がかり をつくった1年でした。一方、財政面については大きな課題を残しました。 大学ボランティアセンター実態調査の実施、調査報告書の発行 2008 年度のユースビジョンの事業の中での特に大きなトピックとしては、全国 1153 の大学・短 期大学を対象に実施した「大学ボランティアセンター実態調査」です。これまで、網羅的に把握 されていなかった大学ボランティアセンターの数や活動内容をつかむことができました。 また、調査を通して、ユースビジョンを知ってくださった大学・短期大学も増え、次年度以降の 事業展開の土台づくりになりました。 立命館大学からの「ボランティアコーディネーター養成プログラム」受託終了 立命館大学が開講する正課プログラムである「ボランティアコーディネーター養成プログラム」 は、受託2年目であり受託最終年度でもありました。大学との連携事業として、 NPOの強みを 活かした連携が達成できたと感じています。また、インターン受入団体のみなさんとは、新たな 関係も築け、この事業で培ったノウハウや経験を次につなげていきたいと考えています。 キャリア情報ポータルサイトの始動 2006 年度から構想・計画を進めてきた、市民・公益セクターのスタッフ募集のための求人ポー タルサイトが、2009 年 2 月にオープンしました。サイト開発・構築には、長期実践型NPO・N GOインターンの学生たちも大きな貢献をしました。 市民・公益セクターの重要なリソースである「人」の巻き込みや育成は、以前より各地で叫ば れているものの、解決策としての具体的な取り組みはありません。ユースビジョンとしてその一 端を担うべく、取り組みを推し進めていきたいと考えています。 会員・支援者の微増 これまでなかなか事務局の手をかけられず、十分に取り組めていなかった会員・支援者につい ては、会員や寄付のご案内を積極的に行い、仲間を増やすことを心がけました。 その結果、昨年度よりわずかですが、会員・支援者ともに増加しました。今後も、さらに会員や 支援者を増やし、ユースビジョンの輪を広げたいと思います。 財政の健全化にむけて 毎年、財政は頭を抱える問題です。人を雇用するNPOとして、財政の健全化は重要な課題です。 今年度は、期首に見込んでいた助成金が獲得できず、結果として赤字を生んだことに責任を感 じています。 これまで以上に、ミッション実現のための支援者を獲得するとともに、これまで積み重ねた経 験やノウハウをサービスとして対価性のあるものに再編していく努力を続けていきます。 -2- ユースボランティア活動環境整備事業 学生など若者がボランティアとして、ボランティア活動に参加し、活動へ貢献できるよう、活動環境の整備に取り組む。 障がいのある子どもを支える余暇支援プロジェクト 障がい児の余暇支援の充実のためのシステムづくりに向けての 2 年間のプロジェクトの最終年。京都市福祉ボランティア センターとの協働事業。障害のある子どもを支える担い手として参画している若者へのサポートのあり方を考えるために取 り組んだ。 前年度からの継続事業である調査報告書づくりと「障がいのある子どもの放課後・休日をみんなで支えるフォーラム」の分 科会企画・運営に取り組んだ。報告書は「京都市の児童館・学童保育所における障がいのある児童受け入れに関する調査報 告書」として発行。 また、本事業には立命館大学ボランティア コーディネーター養成プログラム(VCTP) から2人の学生がインターンとして参加し、 障がい児の放課後・休日を支える活動に取り 組む学生サークルのヒアリング調査等に従事 した。2008 年度で協働事業は終了。 社会的な基盤整備の取り組みへの参画 ボランティアの活動基盤整備のためのボランティアコーディネーターの養成に係る事業について、構成団体の一つとして参 画した。 ボランティアコーディネーター基礎研修 児童館向け分科会の企画・運営と広報用チラシ制作を担当した。 日 程:2008 年 6 月 13 日(金) 会 場:ひと・まち交流館 京都 主 催:京都市福祉ボランティアセンター、京都市市民活動総合センター 協 力:ユースビジョン 参加者:109 人 講師派遣 学生ボランティア向けや若者のボランティア受け入れを行うコーディネータ向け研修へ講 師を派遣した。 <派遣実績(主なもの) > ・プロジェクト未来なは 僕らのアクションプログラム企画づくり合宿@沖縄(8 月・芝原) ・ぼらみ展 ボランティアコーディネーター講座@名古屋(10 月・芝原) ・ぼらみ塾 ボランティアコーディネーター講座@名古屋(10 月 11 月・赤澤/ 12 月 1 月・芝原) ・近江楽座 学生スキルアップ講座@滋賀(11 月・芝原) ・ICC関西(関西の学生の国際協力コンソーシアム)講座@大阪(12 月・芝原) ・子ども・子育てNPOフォーラム@京都(12 月・池田) ・京都市市民活動総合センター人材マネジメント講座@京都(3 月・赤澤) 成果 と 課題 ○障がい児余暇支援プロジェクトについては、実態調査の結果をふまえた研修会を企画・実施することができた。 実際に障がい児の支援ボランティアに関わる VCTP インターン生からの当事者の視点も踏まえた提案があり内容 の充実ができた。 ●講師派遣は、派遣体制を整え、 PRを行い多くの団体で貢献できるよう充実させていきたい。 -3- NPOスタッフ採用・育成支援事業 NPO・NGO等で働くスタッフは、 NPO・NGOの社会的役割の高まりとあいまって近年増加しつつあるがまだまだ絶対数は 少なく、多くの若い人材を市民・公益セクターは求めている。しかし、採用の仕組みや雇用環境、人材育成体制など十分に整え られていないことが多く、それらの解決をめざすことでより多くの若い人材が市民・公益セクターへ入り活躍することをめざす。 長期実践型NPO・NGOインターンシッププログラム 社会課題に関心を持つ若者が増えてきている中、 NPO・NGOで働くための力や経験、ネットワークを得るために、6ヶ月 間NPO・NGOの中核スタッフとして活動する長期実践型インターンシップを提供する。 また、活動分野やテーマを超えたNPO・NGOが連携し、次世代人材育成を目的とし、若い人材を活かす仕組みを創出する。 プログラム実施体制 2007 年度に引き続き、実行委員会形式で企画・運営を行った。 今年度は、京都福祉サービス協会が実行委員会に加わった。 長期実践型NPO・NGOインターンシッププログラム実行委員会 (特)きょうとNPOセンター(野池 雅人(北内 はるか) ) 京都市南青少年活動センター(竹久 輝顕) (社福)京都福祉サービス協会(西村 こころ) (特)地域環境デザイン研究所 ecotone(北川 真理子) (特)テラ・ルネッサンス(森本 のり子) 塔南の園児童館(池田 英郎) (特)ユースビジョン(芝原 浩美) 長期実践型NPO・NGOインターンシッププログラム[第2期] 2008 年 4 月∼2008 年 10 月の第2期は、 4 団体 5 プロジェクトで 5 人が修了。 インターン活動状況 NGOの会員サービス強化 NPO・NGOスタッフとしてのスキルアップやインター ン生同士、インターン生とNPOスタッフのネットワーク づくりのため合同研修を開催した。 (特)テラ・ルネッサンス 柏原 健太(立命館大学) NGOと企業が連携するエコプロジェクト支援 事前合同研修 日 時:2008 年 4 月 12 日(土)-13 日(日) 場 所:京都教育文化センター(京都市左京区) 内 容:NPO・NGOの基礎レクチャー、コミュニケー ションワーク、ビジネスマナー研修 (特)地域環境デザイン研究所 ecotone 大西 未生(龍谷大学) NPO・ボランティアを知る!、学生向け事業企画 (特)きょうとNPOセンター 中間合同研修 日 時:2008 年 6 月 22 日(日) 場 所:ウィングス京都(京都市中京区) 内 容:インターン活動中間報告、今後の計画づくり 岩本 陽子(龍谷大学) ・橋本 浩司(京都産業大学) 若者をNPO就職へつなぐポータルサイトの構築 (特)ユースビジョン 最終合同研修 日 時:2008 年 10 月 19 日(日) 場 所:ユーススクエア高辻(京都市下京区) 内 容:各インターン活動成果発表、本プログラム評価 中島 健太(京都産業大学) -4- 長期実践型NPO・NGOインターンシッププログラム 長期実践型NPO・NGOインターンシッププログラム[第 3 期] インターン活動状況 2008 年 10 月∼2009 年 3 月の第3期は、 7 団体 10 プロジェクトにて、12 人が修了。 若者が多様な価値観に出会う機会をつくる! NPO・NGOスタッフとしてのスキルアップやインター ン生同士、インターン生と NPO スタッフのネットワーク づくりのため合同研修を開催した。 京都市南青少年活動センター 土井 裕貴(立命館大学) 地域ニーズに応えよう!ボランティア活動者支援プロジェクトの提案 (社福)京都福祉サービス協会 事前合同研修 日 時:2008 年 9 月 27 日(土)-28 日(日) 吉永 莉絵(立命館大学) 場 所:杖の水ころころハウス(京都市伏見区) 大学生とNPOとのいい出会いをみなさんがプロデュースす 内 容:NPO・NGOの基礎レクチャー、コミュニケー るプロジェクト ションワーク、ビジネスマナー研修 (特)きょうとNPOセンター 中間研修 安並 佳菜(龍谷大学) 日 時:2008 年 12 月 21 日(日) リユース食器事業を応援する「サポーター」の獲得 (特)地域環境デザイン研究所 ecotone 場 所:ユーススクエア高辻(京都市中京区) 前川 綾子(京都産業大学) 内 容:インターン活動中間報告、今後の計画づくり NGOの広報・資金調達強化 最終研修 (特)テラ・ルネッサンス 日 時:2009 年 3 月 29 日(日) 場 所:キャンパスプラザ京都(京都市下京区) 玉田 尚士(大阪大学) 内 容:各インターン活動成果発表、本プログラム評価 カンボジア支援事業ファンドレイジング ※一般公開形式で開催。参加者 9 人 (特)テラ・ルネッサンス 奥野 有梨亜(同志社大学) 父親の地域デビューを仕掛ける「パパプロジェクト」を創る 塔南の園児童館 廣野 真美子(京都府立大学) ・関 和世(立命館大学) ・ 清水 将光(立命館大学) 大学ボランティアセンターの全国実態調査 (特)ユースビジョン 平嶋 優(京都文教大学) 若者をNPO就職へつなぐポータルサイトの拡充 (特)ユースビジョン 樺島 あずさ(同志社大学) 若手社会起業家支援のための広報戦略づくり (特)ユースビジョン 北條 達人(大阪教育大学) 第1期∼第3期の実績 合計 27 人がプログラムを修了 (参加当時) [所属] 立命館大学 7 龍谷大学 5 同志社大学 4 京都産業大学 3 京都大学 1 京都府立大学 1 京都文教大学 1 同志社女子大学 1 鳥取大学 1 大阪大学 1 大阪教育大学 1 社会人 1 (参加当時) [学年] 1回生 2 2回生 6 3回生 8 4回生 8 5回生 1 6回生 1 社会人 1 -5- (2009 年 4 月 1 日現在) [修了後の進路] 大学在学中 14 大学院進学 2 企業へ就職 6 NPO・NGOへ就職 3 その他 3 NPO・NGOでのキャリアデザインを考えるセミナー NPO・NGOでの就業についての情報提供の一環として、現役NPO・NGOスタッフのトークセッションを開催。 長期実践型インターンシップの募集説明会・ブース相談会を同時開催。 NPO・NGOでのキャリアデザインを考えるセミナー[第3回] 日 時:2008 年 7 月 6 日(土) 場 所:ひと・まち交流館京都 第4・第5会議室 後 援:京都府、京都市、 (独)雇用能力開発機構京都センター、 (財)京都市ユースサー ビス協会 参加者:46 人 <ゲスト> 川崎 崇さん( (財)京都市ユースサービス協会) 森本 純代さん(京都府府民生活部NPO協働推進課( (特)きょうと NPO センター) ) 野田 沙良さん( (特)アクセス−共生社会をめざす地球市民の会 (ACCE) ) <コーディネーター> 池田 英郎さん(塔南の園児童館) 修了生企画を実施しました! セミナーのプログラムの一環として、長期実践型NPO・NGOインターンシッププログラム 1 期生の自主企画によるトークセッ ション「インターンでどうなる?私 - 飛び込んで変わった修了生の今 -」を実施。 また、修了生のプロフィールや活動状況、インターンQ&Aをまとめた「NPO・NGOでインターンしたくなる本」を発行。 NPO・NGOでのキャリアデザインを考えるセミナー[第 4 回] 日時:2009 年 2 月 7 日(土) 場所:キャンパスプラザ京都 第2∼第4演習室 後援:京都府、京都市、 (独)雇用能力開発機構京都センター、 (財)京都市ユースサービ ス協会 参加者:46 人 <ゲスト> 瀬良 香織さん( (特)関西NGO協議会) 阪上 荘平さん( (特)ブレーンヒューマニティー) 竹村 光世さん(京のアジェンダ 21 フォーラム) <コーディネーター> 野池 雅人さん( (特)きょうとNPOセンター) NPO・NGOキャリア情報ポータルサイト NPO・NGOで働きたい若者と若者を求めているNPOをつなぐ、ポータル サイトの企画・構築を行い、2009 年 2 月より、運用を開始した。 また、サイトの更新情報を伝えるメールマガジン「NPO・NGOキャリア 情報メルマガ」を、2009 年 2 月から月 1 回配信開始(登録者 100 名) 。 本事業には、長期実践型NPO・NGOインターンシッププログラムより中島健 太(2008 年 4 月∼2008 年 10 月) 、樺島あずさ(2008 年 10 月∼2009 年 3 月) が各6ヶ月間従事。 NPO・NGOキャリア情報ポータルサイト http://www.workingforsocialchange.info/ 成果 と 課題 ○第 2 期、第 3 期と行い、運営ノウハウやインターン受入経験を積み上げることができた。わずかではあるが、インター ン生の中からNPOの就職につながった。ポータルサイトは、構想を形にできたことは大きな前進である。 ●応募者の確保や支援者の拡大のための告知・PRと運営資金の調達が依然として大きな課題である。 修了生の巻き込みも積極的に検討していく。ポータルサイトならびに関連事業の事業メニューづくりに力を入れたい。 その際には職業紹介事業など、法律や制度の研究も取り入れた検討が必要。 -6- 社会起業家支援事業 社会起業家をめざす若者のためのビジネスプランコンペ「edge2009」への協力 社会起業家をめざす若者のためのビジネスプランコンペ「edge2009」の構成団体のひとつとして開催に協力。 コンペ事務局を担当。本企画の広報専属スタッフとして、長期実践型NPO・NGOインターンシッププログラムより北 條達人が6ヶ月間従事。 (※edge実行委員会は、2008 年 4 月にNPO法人化し、 (特) edgeとなった。 ) edge2009 コンペスケジュール 2008 年 10/1 10/11 10/20 10/24 10/26 10/29 11/1-3 11/3 11/21 12/13 2009 年 1/24 2/22 エントリー受付開始 edge2009 募集説明会 エントリー受付締切 第1次審査 緊急追加エントリー募集開始(課題設定部門のみ) 緊急追加エントリー募集締切 集合研修(2 泊 3 日) 第2次審査 集合メンタリング 第3次審査(セミファイナル) 集合メンタリング 最終審査会(ファイナル) 最終プレゼンテーション・ファイナル 日 時:2009 年 2 月 22 日(日)13:00 ∼ 18:30(交流会:19:00 ∼ 21:00) 場 所:梅田スカイビルタワーウエスト 36 階スペース 36L(大阪市北区) 参加費:一般 2,000 円、学生 1,500 円 交流会費:一般 4,000 円、学生 3,000 円 参加者:181 人 主 催: (特)edge 協 賛: (学)山口学園、積水ハウス(株) 、大阪信用金庫、近畿労働金庫 協 力:日本財団、関西学院大学人間福祉学部社会起業学科 ファイナリスト [課題設定部門] 1 KG-TANK CS-Class ∼∼社会貢献に憧れを!!∼∼ 2 地域救急 S.O.S 病院情報の提供から病院搬送まで、 地域医療に特化した医療サービスの提供 3 フード × ワールド 「つながる」買いものゲーム 4 I ラブ地元推進委員会 地元生き粋プロジェクト 5 み・らキッズ ぼくたち・わたしたちの理想の家づくり −子どもを見守り、育てる地域づくり 6 ラーンメイト WAKUWAKU★わーくぷろじぇくと [自由テーマ部門] 1(株)アクシュ DO IT IN OHARA!! Interactive experiences _ Find the true wonders of Kyoto s outskirts. 2 あかりプロジェクト 摂食障害回復サポートプロジェクト あかりプロジェクト 3 マザースタイル 働くお母さんサポートシステム 4 KG-TANK CASA de Aisa( カーサ・デ・アジア ) 成果 と 課題 ○インターン北條が広報活動に専従できたことで、新たな広報方法の開拓やチラシの改善などが実現できた。反響 も大きかった。次回以降の広報活動に大いに活用できる。 ● (特) edgeとの役割分担(業務内容、資金等)を明確にする必要があったが、次年度からは業務受託は行わな い方針。 -7- 大学ボランティアセンターリソースセンター事業 大学ボランティアセンターリソースセンター実施体制 大学ボランティアセンターの設立・運営支援事業の企画・立案にあたっては大学ボランティアセンターあり方研究会の委 員・アドバイザーからの助言・提案をもとに進めている。 大学ボランティアセンターあり方研究会 委員 村上 徹也 (社)日本青年奉仕協会 調査研究員 市民社会コンサルタント 委員 石井 祐理子 京都光華女子大学 人間関係学部 講師 委員 糸井 享子 明治学院大学ボランティアセンター ボランティアコーディネーター 委員 小抜 隆 東北福祉大学ボランティアセンター 助教・ボランティアコーディネーター 委員 桜井 政成 立命館大学 政策科学部 准教授 委員 妻鹿 ふみ子 京都光華女子大学 人間関係学部 教授 委員 山本 克彦 岩手県立大学 社会福祉学部 准教授 アドバイザー 長沼 豊 学習院大学 教職課程 准教授 (所属・肩書き 2008 年度当時) 大学ボランティアセンター情報 Web 大学ボランティアセンターに関わる情報ポータルサイトを運営 (2006 年 10 月∼) 。 7 月にデザインのリニューアル、12 月には大学ボランティアセンターリストの更 新を行った(現在 102 センターが登録) 。 大学ボランティアセンター情報 Web http://daigaku-vc.info/ 大学ボランティアセンター担当者交流メーリングリスト 大学ボランティアセンターに関わる教職員を対象に、相互の情報交換や相談を目的としたメーリングリストを運用。 現在 63 人が登録。 大学ボランティアセンター全国フォーラム 2008 参加大学・機関 大学ボランティアセンタースタッフ(教職員)のスキルアッ プとネットワークづくりを目的に、様々な段階・関心に応じ <大学関係> たフォーラムを開催。2 回目。全国の大学 VC の現状と課題、 立教大学/大妻女子大学/フェリス女学院大学/明治学院大 体制や活動内容等を把握することもねらいとし、参加者全員 学富山短期大学/静岡福祉大学/愛知淑徳大学/龍谷大学 で課題解決に向けて検討することを目指した。 /立命館大学/桃山学院大学/学校法人山口学園/神戸常 盤大学/奈良教育大学/広島大学 日 時:2008 年 9 月 20 日(土) ∼21 日(日) (2 日間) <中間支援関係> 場 所:大阪市立青少年文化創造ステーション(新大阪) (特)市民教育のためのサービス・ラーニング・クリアリング 対 象: ハウス/京都市福祉ボランティアセンター/大阪ボランティ ・大学のボランティアセンター(大学のボランティア活動支 ア協会/岡山県ボランティア・NPO 活動支援センター「ゆう 援部署)の運営・実践に関わる教職員 あいセンター」 ・大学ボランティアセンターの設立を検討している教職員 ・大学ボランティアセンターの設立や運営を支援している中 間支援組織の方 参加者:24 人(大学関係者 19 人、地域の支援機関等 5 人) 講 師:長沼豊、村上徹也、妻鹿ふみ子、糸井享子 赤澤清孝、芝原浩美 -8- 特定非営利活動法人ユースビジョン 2009 年度事業報告書 大学ボランティアセンター学生スタッフセミナー 大学ボランティアセンターで活動する学生スタッフのスキルアップとネットワークづくりを目的に学生スタッフセミナー を開催。今年は、新規事業として、2 月に学生スタッフの運営者(リーダー)向けのセミナーを開催した。 学生スタッフセミナー 参加団体 日 程:2008 年 9 月 19 日(金) ∼20 日(土) 1 泊 2 日 場 所:大阪市立青少年文化創造ステーション KOKO PLAZA (新大阪) 対 象:大学ボランティアセンター等で活動している学生の スタッフ 参加者:58 人 (13 大学・16 キャンパス、企画運営スタッフ 11 人含む) 講 師:海士美雪、川中大輔、桐澤夏樹、山本克彦、芝原浩美 主 催:大学ボランティアセンター学生スタッフセミナー 2008 実行委員会 ・京都文教ボランティアセンター学生スタッフ ・立命館大学ボランティアセンター学生コーディネーター ・龍谷大学ボランティア・NPO 活動センター学生スタッフ ・ユースビジョン大学ボランティアセンターリソースセンター 岩手県立大学学生ボランティアセンター(岩手県) フェリス女学院大学ボランティアセンター(神奈川県) 静岡福祉大学地域交流センター(静岡県) 愛知淑徳大学コミュニティ・コラボレーションセンター(愛知県) 龍谷大学ボランティア・NPO活動センター(京都府・滋賀県) 立命館大学ボランティアセンター(京都府・滋賀県) 佛教大学学生課ボランティア室(京都府) 京都文教ボランティアセンター(京都府) 大阪府立大学 学生ステーション V-MATE(大阪府) 桃山学院大学ボランティアビューロー(大阪府) 聖トマス大学ボランティアセンター(兵庫県) 関西学院ヒューマンサービスセンター(兵庫県) 高梁学園ボランティアセンター(岡山県) トラベルファンド配分を行いました! 交通費負担が大きくかかる遠方参加者へのサポートメニューとして、 「学生スタッフトラベルファンド」を 2007 年に設立。 今年は初の配分を実施。大学ボランティアセンターフォーラム 2007 の講師・参加者からいただいた寄付合計 50,395 円を、 岩手県立大学、フェリス女学院大学、静岡福祉大学の学生へ提供(配分金額は会場からの距離に比例) 。 学生スタッフリーダーのためのマネジメント力向上セミナー 日 程:2009 年 2 月 9 日(月) ∼10 日(火) (1 泊 2 日) 場 所:杖の水ころころハウス(京都市伏見区) 対 象:大学ボランティアセンター等で活動している学生のスタッフで、運営の中核を担う現役のリーダー(先輩)および 次期リーダー(後輩) 参加者:合計 32 人(10 大学・12 キャンパス) 参加団体 講 師:川中大輔、芝原浩美 筑波学院大学(Off Campus Program) (茨城県) 静岡英和学院大学ボランティアセンター(静岡県) 龍谷大学ボランティア・NPO活動センター(京都府・滋賀県) 立命館大学ボランティアセンター(京都府・滋賀県) 京都文教ボランティアセンター(京都府) 関西大学ボランティアセンター(大阪府) 大阪府立大学 学生ステーション V-MATE(大阪府) 関西学院ヒューマンサービスセンター(兵庫県) 神戸学院大学ボランティア支援室(兵庫県) 神戸市外国語大学ボランティアコーナー(兵庫県) -9- 大学ボランティアセンター自己評価ツール 大学ボランティアセンターの担当者等と連携しながら、 「ボランティ アセンター自己評価のすすめ」 ( (特)日本ボランティアコーディネー ター協会発行)を参考に、2007 年から 2 年をかけて大学ボランティア センターの事業面の自己評価ツールを作成した。大学 VC 担当者が自 組織の運営や事業のあり方を見直したり、今後、設立を検討している 大学の手引きとなることをめざした。 完成した自己評価ツールは、実態調査報告書に収録した。 <ツールのカテゴリ> Ⅰ 学生の活動の機会をコーディネートする Ⅱ 学生の学びと成長を促す Ⅲ 地域と共に歩む(協働する) 全国における大学ボランティアセンター実態調査 全国の 1153 の大学・短期大学を対象にボランティアセンターの有無、事業内容や運営体制などを把握する全数調査を実 施。全国で初めての調査であった。その結果、全国に大学ボランティアセンターは 107 か所あることが判明。実態を把握し、 今後の事業開発の素材となる、貴重なデータを収集することができた。 調査結果は、 「地域貢献活動による学生の学びと成長を促すために」との冊子にまとめ「大学とボランティアシリーズ①」 として、発行した。 なお、本調査結果は、3 月 21 日日本NPO学会第 11 回 年次大会(開催:名古屋大学)にて発表を行った。 調査集計・分析の担当として、長期実践型インターンシ ッププログラムから平嶋優が6ヶ月間従事。 地域貢献活動による学生の学びと成長を促すために 大学ボランティアセンターに必要な3つの機能 ー全国における大学ボランティアセンター実態調査 報告書 / 大学ボランティアセンター自己評価ツールー 2009 年 3 月発行 A4判 72 ページ 「大学とボランティア」シリーズ① 地域貢献活動による学生の学びと成長を促すために 大学ボランティアセンターに必要な3つの機能 全国における大学ボランティアセンター実態調査報告書 / 大学ボランティアセンター自己評価ツール 定価 1,500 円(税込) ISBN 978-4-9904673-0-2 発行:ユースビジョン 特定非営利活動法人ユースビジョン 講師派遣 大学ボランティアセンターが主催する学生スタッフ向け研修や大学ボランティアセンターをテーマとした研修や会議 に講師や委員を派遣した。 <講師派遣> ・岡山県 大学ボランティアセンター学生交流会@岡山(7 月・芝原) ・龍谷大学ボランティア・NPO活動センタースタッフ研修@京都(11 月 12 月・赤澤) ・法政大学ボランティアコーディネーター講座@東京(2 月・足立) ・桃山学院大学学生団体研修合宿@大阪(2 月・赤澤) ・全国社会福祉協議会 学生ボランティアの推進を考える懇談会@東京 (3月・赤澤・足立) <委員派遣> ・大阪ボランティア協会 関西大学ボランティアセンター担当者会議@大阪(通年・足立) 成果 と 課題 ○全国実態調査(全数調査)を実施することができたことは、非常に大きな成果である。 また、自己評価ツールは、大学ボランティアセンターの基本形を指し示すための土台となるもので、完成できたこ とは大きな成果。学生スタッフセミナーも会場定員を超えるほどの参加者が集まり、ニーズの高さ、希少性を実感。 ●事業の対象者(全体数)も限られているのでどのような層を対象にするかの方針が必要。実態調査報告書の販売 先の開拓が急務。実態調査や自己評価ツールを活かした事業開発へ展開していく必要がある。 - 10 - 大学教育連携事業 立命館大学・ボランティアコーディネーター養成プログラムへの運営協力 立命館大学が主催する「ボランティアコーディネーター養 成プログラム」への運営協力2年目。 主にインターンシップ先の開拓、インターンシッププログ ラム開発、学生とのマッチングなどのインターンシップ事務 インターンシップ先 (財)京都市国際交流協会 (社福)京都福祉サービス協会 京都市山科青少年活動センター 局を担当し、講義・演習の担当講師(非常勤)として、赤澤 を派遣。2008 度で受託業務終了。 塔南の園児童館 (特)日本教育開発協会 JAE 京エコロジーセンター(京都市環境保全活動センター) 高齢者福祉施設 紫野 (財)薬師山病院 (特)山科醍醐こどものひろば (特)ユースビジョン 成果 と 課題 ○1 年目の反省や経験をふまえ、改善して取り組むことができた。おかげで大きなトラブルや団体とインターン生と のミスマッチ等も見られなかった。 ●本事業の受託は、2008 年度で終了。この事業の成果・経験をユースビジョンとしてどのように展開するか、戦略 を練ることが必要。 役員・委員派遣事業 ユースビジョンのミッション実現のため、他機関・団体への役員や委員の派遣を行った。 <役員派遣> ・アイセック京都大学委員会顧問(赤澤) ・ (特) edge常務理事(赤澤) ・ (特) edge理事(芝原) ・ (社)京都市児童館学童連盟理事(足立) ・ (財)京都市ユースサービス協会評議員(赤澤) ・京都府地域力再生活動アドバイザー(赤澤) ・ (財)京都ユースホステル協会評議員(芝原) ・ (特)多文化共生センターきょうと理事(芝原) ・ (特)地域環境デザイン研究所 ecotone 理事(芝原) ・杖の水ころころハウス運営委員会(赤澤・芝原) ・ (特)日本ボランティアコーディネーター協会 運営委員(赤澤) ・ (特)日本ボランティアコーディネーター協会 運営委員(足立) ・ユースACTプログラム実行委員会副委員長(赤澤) 成果 と 課題 ○他団体への応援や協力も積極的に取り組めた。 ●無償での協力の他、派遣先との団体と協働したプログラムも考えていきたい。 - 11 - ネットワーク事業 NPO 等で働く若手スタッフのネットワーク形成を目的に、交流事業を実施した。 YouthVisionCafe NPO等で活躍する若手スタッフやボランティアの交流の 場として開催。 <開催実績> 日 程:2008 年 5 月 23 日 ゲスト:大辻咲子さん(ほっとハウス) 参加者:18 人 日 程:2008 年 7 月 16 日 番外編「祇園祭の夕べ」 ゲスト:なし 参加者:18 人 日 程:2008 年 10 月 9 日 ゲスト:田口美紀さん(きょうとNPOセンター) 参加者:20 人 日 程:2008 年 11 月 26 日 ゲスト:西村こころさん(京都福祉サービス協会) 参加者:17 人 日 程:2009 年 3 月 10 日 ゲスト:中村彰利さん(京都YMCA) 参加者:20 人 リトリート NPO等で働く若手スタッフ・ボランティアの分野を超え たネットワークづくりとして開催。 1月開催分については、名古屋の若手NPOスタッフの集 まりとの合同企画として行った。 日 程:2008 年 4 月 20 日 行き先:京都YMCAリトリートセンター(京都府宇治市) 参加者:10 人 日 程:2008 年 8 月 23 日・24 日(1 泊2日) 行き先:コンドミニアムイルヤ、曼殊院、詩仙堂 (京都市左京区) 参加者:16 人 日 程:2009 年 1 月 11 日・12 日(1 泊2日) 行き先:伊賀の里モクモク手づくりファーム、 伊賀流忍者博物館(三重県伊賀市) 参加者:35 人 ※名古屋地域のNPO若手スタッフとの合同企画 成果 と 課題 ○カフェは、多彩なゲストにより毎回興味深い話を提供していただけている。リトリートは一部の方から定番プロ グラムとなっており、インターン生など学生の参加も増加しつつある。 ●カフェでの貴重な話の有効利用ができていない。ポータルサイト等へ反映させるなど、得た情報を他の事業にも 活用する。リトリートは、やや参加者が固定化しているので、新たなメンバーを拡大したい。 - 12 - 組織概要 会員構成 3つの区分に再編して、入会をよびかけた。また、会費およ 学生会員(1 口 1,000 円) 4 人 び寄付支払いの簡便化を目的に、3 月にクレジットカード決 活動会員(1 口 3,000 円) 25 人 済サービス(CANPANペイメント)を導入。 応援会員(1 口 10,000 円) 17 人 個別のよびかけの成果もあり、昨年よりも、会員が増加した。 会議の開催 1、通常総会の開催 日 時:6 月 7 日(土) 場 所:京都市中京青少年活動センター大会議室 出席者:21 人 内 容:2007 年度事業報告、決算案 2008 年度事業計画、予算案検討 ※総会と合わせて、興梠寛氏を招き記念講演会「NPO・NGOが育む若者のシ チズンシップ」を開催した。 参加者:40人 2、理事会の開催 日 時:5 月 12 日 場 所:ユースビジョン事務所 出席者:6 人 内 容:2007 年度事業報告、決算案、2008 年度事業計画、予算案検討 組織図 ボランティア活動環境整備事業 大学ボランティアセンターリソースセンター事業 大学ボランティアセンターあり方研究会 代表 赤澤 清孝 理事 池田 英郎 志藤 修史 芝原 浩美 水野 篤夫 総会 理事会 NPOスタッフ採用・育成事業 事業部門 長期実践型NPO・NGOインターンシッププログラム実行委員会 事務局 ネットワーク事業 大学教育連携事業 講師・委員派遣携事業 監事 監事 深尾 昌峰 会員管理 広報 管理部門 経理・人事・労務 事務局体制 定例の事務局会議を、常勤スタッフ2名(足立陽子・桑田真理子)と非常勤スタッフ2名(赤澤清孝・芝原浩美)にて開催。 長期実践型NPO・NGOインターンシッププログラム第 1 期生の大平剛士が、事務局インターンとして通年で勤務。 2007 年度から 2 年間スタッフとして従事した足立陽子が転居のため 2009 年 3 月末で退職。 - 13 - 2008 年度年次報告書 2008/4/1-2009/3/31 特定非営利活動法人ユースビジョン 〒604-8203 京都市中京区三条通室町西入衣棚町 59-1 三条清水ビル5階 TEL.075-254-8617 FAX.075-254-8627 [email protected] http://www.youthvision.jp