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スライド 1
知的資産経営報告書
2012年版
株式会社
昭和螺旋管製作所
便利と安心のフレキシブル・カンパニー
知的資産経営報告書
株式会社昭和螺旋管製作所
はじめに
ごあいさつ
1947年の創業以来、市場のニーズへ向き合ってきた当社は、技術力を
磨き、たゆみない研究開発に励むことで皆様の信頼を頂いております。
2012年は、2007年に設定しました経営ビジョン 「ブラボー・カンパ
ニー 2012」 の最終年度にあたります。個別目標の一つに掲げました
「グローカル(グローバル+ローカル)経営」を推進するため、国内既存事
業を深耕するとともに、海外事業展開および新規事業開発に力を入れ
ます。
海外事業につきましては、水道の有収率の向上を実現するため、昭和
國際科技股分有限公司(台湾)による波状ステンレス管の生産を拡充
します。新規事業につきましては、茨城工場に環境事業部を設立し、環
境にやさしい洗浄剤および洗浄機の販売を開始いたします。
代表取締役社長 水上 浩次
当社が一体感のあるチームとして成長するべく、私は「60%できると思ったら、即行動」という言葉を
全員に言い聞かせています。思慮のない行動は慎むべきです。しかし、「100%成功する確証がない
から動かない」。これではいつまでたっても成長はできないでしょう。失敗を続けても、壁を乗り越える
ことで人間は成長できます。社員がアグレッシブに行動することで成長し、世の中に貢献していく
―― そのような会社を創り出していくことが私の使命です。
代表取締役社長 水上 浩次
便利と安心のフレキシブル・カンパニー
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知的資産経営報告書
株式会社昭和螺旋管製作所
1.会社データ
(1) 基本情報
会
社
設
名
株式会社 昭和螺旋管製作所
立
1960年6月
代
表
者
代表取締役社長 水上 浩次
所
在
地
〒174-0051 東京都板橋区小豆沢2-26-10
電 話 番 号
03-3967-5751(代)
ホームページ
http://www.showarasen.co.jp/index.html
事 業 内 容
自動車関連製品、伸縮管継手、水道用波状管・フレキシブルホース、消火設備用スプリンクラー
用フレキの製造販売
資
30百万円
本
金
従 業 員 数
143名 (2012年1月期)
売
上
高
3,835百万円 (2012年1月期)
営
業
所
浮間(営業部・技術部)、埼玉(技術部)、広島営業所、中部営業所、仙台出張所
場
浮間工場、埼玉工場、茨城工場
工
海外事業所
昭和國際科技股分有限公司
(2) 沿革
1947年10月
1955年 4月
1956年 5月
1957年 8月
1960年 6月
1961年 8月
1965年 3月
1965年 6月
1968年 2月
1972年 3月
1991年 5月
1996年12月
1997年 7月
2002年 7月
2003年 6月
2004年 9月
2005年11月
2006年 1月
2007年12月
2010年 3月
2011年 2月
2011年 6月
2012年 6月
東京都板橋区にて創業する(当時の名称は作田螺旋管製作所)。
東京都青梅市に青梅工場を新設する。
東京都板橋区に編組工場を新設する。
青梅工場にて継目螺旋管製作に着手する。
株式会社昭和螺旋管製作所と改称し、法人組織に改組する。
東京都板橋区に本社工場を新設する。
本社工場に隣接して新工場を増築する。
広島県広島市に広島営業所を設立する。
広島県広島市に広島工場を新設する。
東京都北区に浮間工場を新設する。
茨城県水海道市に茨城工場を新設し、波状ステンレス管製造の量産体制に入る。
大阪市港区に関西営業所を設立する。
浮間工場隣接地に設備を移転する。
広島工場を閉鎖し、営業所とする。
茨城工場が品質管理の国際規格ISO9001の認証を取得する。
愛知県名古屋市に中部営業所を設立する。
拡大に伴い、本社を現住所に移転する。同月、埼玉県深谷市に埼玉工場を新設する。
埼玉工場が品質管理の国際規格ISO9001の認証を取得する。
浮間工場が品質管理の国際規格ISO9001の認証を取得する。
第13回(2009年度)板橋経営品質賞大賞を受賞する。
社内カンパニー制を導入する。
台湾に昭和國際科技股分有限公司を設立する。
環境マネジメントの国際規格ISO14001の認証を取得する。
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知的資産経営報告書
株式会社昭和螺旋管製作所
1.会社データ
ミッション
わたしたちは、世界中の人々の笑顔をイメージしながら、配管づくりを通じて、
便利で安全に暮らせる社会をつくることに全力を尽くします。
経営理念
R
利便性を追求する
~ 独自能力 ~
「曲がるといいな、縮むといいな」は私たちのモノ造りの原点です。「窮屈で施工しにくい」「地震や熱から配
管や機器を守りたい」という顧客の声にこたえるべく、施工性・耐久性に優れたベローズ(蛇腹)製品の開
発に挑戦し続けます。
A
安心・安全を確保する
~ 社会貢献 ~
私たちの提供する製品は、水や電気を供給するライフラインを守っています。快適で暮らしやすい社会をつ
くるためには、「なくてはならない製品」なのです。社会の安心と安全に貢献できる喜びは、何ものにも代え
られないThe Only Pride(ただ一つの誇り)です。
S
誠実に行動する
~ 社会貢献・顧客本位 ~
積み重ねた歴史は、嘘のない商売の証です。すべての人が心豊かに生きる社会を作りたい。そのためには、
私たち自身が勇気を持って自分をさらけ出し、一点の曇りもない心で仕事をしなければなりません。
E
縁の下の力持ちに徹する ~ 顧客本位 ~
太陽がある限り、日の当たる場所と日の当たらない場所ができる。社会というステージでは表舞台で喝采
を浴びる人がいれば、裏方で額に汗する人がいる。もし、どちらか一つを選ばなければならないなら、私た
ちは喜んで後者を選びます。それが私たちの幸せであり、誇りです。
N
ぬくもりを大切にする
~ 社員重視 ~
自分以外の誰かを幸せにしたい。そう考えた時にこみ上げてくる“あたたかい気持ち”を大切にします。そし
て、モノづくり、職場づくり、世の中づくりに、この「“あたたかい気持ち”を込めます。ぬくもりこそ『RASENの
志』の源なのです。
受賞歴
2009年度 第13回 板橋経営品質賞 大賞
2008年度 第12回 板橋経営品質賞 奨励賞
2007年度 第11回 板橋経営品質賞 認定委員会特別賞
http://www.city.itabashi.tokyo.jp/c_kurashi/010/010709.html
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知的資産経営報告書
株式会社昭和螺旋管製作所
2.事業内容と取扱製品の特徴
事業内容
 自動車関連製品、水道関連製品、消火関連製品、変電・プラント関連製品の設計・開発・製造
 生産設備の設計・加工・組立・メンテナンス
自動車関連製品
水道関連製品
 エンジンの振動による騒音問題
TUBE FLEX
消火関連製品
 生きる上で必要不可欠なインフラ
EGRパイプ
アクトパイプ
変電・プラント関連製品
 天井内の配管元と、各フロアの
天井にあるスプリンクラーヘッド
を繋ぐ。
アクトSPN
 排気ガスによる環境汚染問題
 変電機器の接続部を振動や
温度変化、地震等から保護
する。
エキスパンションジョイント(EXP)
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知的資産経営報告書
株式会社昭和螺旋管製作所
2.事業内容と取扱製品の特徴

各事業のポジション
自動車関連部品
地球への
やさしさ
SRS
競合
各社
快適な
カーライフ
「TUBE FLEX 」は、エンジ ンと マフ
ラーとの中間で使用されており、エン
ジンの振動による車の騒音を吸収し、
「快適なカーライフ」を実現します。
「EGRパイプ」は、CO2 、NOXなどの
排ガス規制が厳格化される中、不完
全燃焼ガスをエンジンルームに循環
させ、よりクリーンな排気を出せる
「地球にやさしい」製品です。
水道用波状ステンレス管
「アクトパイプ」は、各家庭へきれいで
おいしい水道水を運ぶ配管に用いら
れる波状ステンレス管です。
手で曲げることができ、配管作業の
効率が大幅アップし、余分なねじ込
み箇所がなくなるため、土中などで
の漏水の心配を解消します。
耐食性に優れ、赤水など有害物質が
融解することもなく、きれいで衛生的
な水をお届けできます。
SRS
競合
各社
漏水率低下
耐食性
スプリンクラー用フレキシブルホース
施工しやすさ
SRS
高品質
競合
各社
配管作業
効率性
「アクトSPN」は、ホテル、ショッピングセンター、高層マン
ションなど集合施設の消火設備において、天井内の配管
元と各フロアの天井にあるスプリンクラーヘッドを繋ぎます。
どの位置からでも簡単に手で曲げ
られる自在性が大きな特徴です。
従来型は職人芸に依存する部分
も多かったのですが、アクトSPNは
配管しやすさが格段に向上してい
ます。もちろん、耐久性・耐食性に
も優れています。
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知的資産経営報告書
株式会社昭和螺旋管製作所
2.事業内容と取扱製品の特徴
 自社の強み
多岐にわたる事業分野と競争力のある製品群
自動車関連、公共事業(水道)関連、建設(消火)関連など多岐にわたる分野で事業を展開しています。これらの既存事
業それぞれにおいて競争力のある製品群を有しています。このため、ひとつの事業の好不調に会社全体の業績が左右さ
れにくいという経営体質が、当社の特徴になっています。
安定した収益性と安全性
40億円前後の売上高と5%以上の売上高対経常利益率、40億円前後の総資産と
60%前後の自己資本比率を維持し、収益性・安全性が安定しています。
競争力の源泉
社員のやる気、団結力、技術力などにより、顧客にとって本質的に価値のある製品群を生み出し、生産し、ご提供してい
ます。顧客よりご信頼・ご評価をいただき、30年以上もご愛顧いただいている製品もあります。
人的資産
構造資産
•
•
バルジ成形やベンダー加工などのコア技術を生み出す技術開発力
やる時はやる! 当事者意識、団結力の高い社員
•
•
•
•
•
30年以上のロングセラー製品を含む競争力のある製品群
企業・製品ブランドやバルジ成形金型の製造特許などの無形資産
自動車部品メーカーとして培われた低コスト生産体制
高い設備製造能力を備えた社内一貫生産体制
階層を感じさせないコミュニケーションを実現し、全員が当事者とし
て団結力を発揮する組織風土
板橋経営品質賞に輝いた経営品質力
•
関係資産
•
自動車業界や建設・消火業界における顧客のネットワークや水道
関連公共事業における自治体様のネットワーク
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知的資産経営報告書
株式会社昭和螺旋管製作所
3.業界分析
 SWOT分析
強み (S)
機会 (O)
 競争力のある製品群
 既存事業
【自動車用排気部品】
埼玉工場で製造。ベローズ成型加工技術とパイプ曲
げ加工技術により軽量化・省スペース化などを実現。
高付加価値で厳しい品質要求に対応した製品群
• EGRパイプ 不完全燃焼ガスをクリーン化
• TUBE FLEX エンジンの振動を吸収
【自動車用排気部品】
環境対応、軽量化・省スペース化などの付加価値、
品質・納期の安定、低価格がニーズ。
競合他社が少なく、生産実績ができれば受注安定。
自動車の普及率が低い新興国などにおける潜在的
な自動車関連市場の存在
【水道用波状ステンレス管】
茨城工場で製造。本管からの引き込み用に手で自
由に曲げられる波状ステンレス管。耐震性に優れ、
漏水が少なく、抜群の耐食性を誇り、水道配管に
最適。世界初の画期的商品として当社が開発・上市
した業界標準
【水道用波状ステンレス管】
耐震性・耐食性に優れ漏水が少ない水道配管ニーズ
国内でもステンレス製の水道管の普及率は低く、新
興国では水道インフラの整備が国家的課題となって
いるなど、開拓余地の大きい成長期待分野
【スプリンクラー用フレキシブルホース】
茨城工場で製造。消火用スプリンクラーに用いる引
き回し用波状ステンレス管。軽量かつオール蛇腹構
造による自由配管設計が可能。
【スプリンクラー用フレキシブルホース】
今後も安定的な需要が見込まれる安定分野
 競争力の源泉
【人的資産】
コア技術を生み出す技術開発力
【構造資産】
自動車部品メーカーとして培われた社内一貫の低コ
スト生産体制
 新規事業
【関係資産】
【環境事業】
自動車業界などにおける顧客のネットワークや水道
関連公共事業における自治体とのネットワーク
既存事業の顧客における環境に対する意識の高ま
りや未充足ニーズの存在
弱み (W)
主要な競合他社と比較した、海外拠点設置の遅延
脅威 (T)
顧客の海外進出と現地調達化による国内市場空洞
化の進展
さらなる低コスト・短納期要請
海外に生産拠点を有し全国展開をしている競合企業
との競争の激化
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知的資産経営報告書
株式会社昭和螺旋管製作所
3.業界分析
市場・顧客ニーズの変化
グローカル(グローバル&ローカル)経営の重要性が増しています。国内市場で、海外に製造拠点を有し全国展開を
行っている企業との競合が激しくなる一方で、海外では有望な事業機会も少なくないためです。
区分
顧客ニーズ・競争環境
自動車
(自動車部品)
伸縮管継手
(プラント配管部品)
水道・波状管
(水道配管部品)
• 生産実績ができれば安定した受注が見込めます。生産計画の遵守、低価格対応が
強く要請されます。
• 軽量化による燃費の向上のため、安全で強度のある新素材の開発が求められています。
環境対応に伴うハイブリッド車などへの転換のため、使用部品が変化してきています。
• 海外への生産拠点シフトの影響や自動車の普及率の向上などから、海外の事業機会
が拡大すると同時に、国内生産の空洞化が懸念されています。
• 個々の配管ラインに使用されるため、単品受注生産となります。そのため、価格面に
加え、短納期対応や技術協力が要請されます。
• 地球環境(水処理)問題、資源(燃料・水・食糧)・耐震対応により市場が変化してきて
います。海外メーカーの国内進出、業界再編により顧客・調達先が変化してきています。
• 高付加価値製品(原子力など)、大型製造拠点を有し、全国販売展開をする競合企業
があります。
• バルブメーカーへのOEM販売が主体で、製品もほぼ標準品対応です。
• 自治体の予算削減による工事量減少や低価格化、自治体再編による使用材料の変化、
給水管の耐震化、環境対応品(エコ、リサイクル)の要請など、市場が変化してきて
います。
• 海外に製造拠点を有し全国展開を行っている企業と競合しています。
水道・一般フレキ
(プラント配管部品)
(水道配管部品)
• バルブメーカーへのOEM販売が主体で、製品もほぼ標準品対応です 。一般向けは
単品受注生産が多く、価格面に加え、品揃えと短納期対応が要請されます。
• 予算削減に伴う低価格化、水資源の世界的な需要の高まり、自治体再編による
使用材料の変化、海外メーカーの国内進出など、市場が変化してきています。
• 海外に製造拠点を有し全国展開を行っている企業と競合しています。
建築・消火
(建築設備用部品)
• 設備業者への販売が主体です。製品はほぼ標準品です。
• 海外に製造拠点を有し全国展開を行っている企業と競合しています
生産設備の自社開発、新工法の開発
生産設備の設計・加工・組立・メンテナンスまで自分たちで手がけているのが、当社の最大の強みです。
また、シミュレーション技術を応用した生産設備、新工法の設計開発を行い、実現不可能と言われた難加
工に挑戦し続けております。
液圧バルジ
ロールフォーミング
ハイドロフォーミング
溶接加工
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知的資産経営報告書
株式会社昭和螺旋管製作所
4. ビジネスモデルと自社のこだわり
経営ビジョン
2007年に、2012年までの将来構想を、『ブラボー・カンパニー 2012』 にまとめました。
顧客本位をベースとした グローカル (グローバル&ローカル) 経営により、国内外の顧客に本質的な価
値(質)をご提供することを宣言いたしました。
経営ビジョン
●07-12年の経営テーマ ~ マネジメントの品質向上 ~
規模でなく 質 でNo.1のメーカーになる
①経営戦略の修練
②財務指標の改善
③従業員満足の向上
④社会的信用の獲得
⑤グローカル経営の確立
※上場基準をクリアできるレベルへ
●経営スローガン
目指せ、経営充実度No.1メーカー!
顧客本位をベースとして、財務指標をさらに強固に!
そして、従業員が安心して人生ビジョンを描ける職場に!
注)ブラボー・カンパニーとは
従業員・顧客・取引業者・パートナー・社会全体から 「さすが!」 「お見事!」 と言われる経営をしている企業をいう
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株式会社昭和螺旋管製作所
5.将来に向けた事業展開(事業価値創造ストーリー)
最近10年間の事業拡大
2003年以降、多岐にわたる事業分野において、需要拡大を予見し、積極的に経営資源を投入し、事業を拡大し
てきました。直近では、2011年に台湾に合弁会社を設立し、波状ステンレス管の生産を開始しました。また、
2012年に、新規事業として、環境事業への取り組みを開始いたしました。
2003年
2006年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
建築消火設備配管における利便性向上の需要拡大を予見し、茨城工場にアクトSP(後のSPN)
の量産設備ラインを構築する。
自動車関連製品の需要拡大を予見し、自動車関連製品を製造する本社工場を埼玉県に移転、
量産体制の拡大を図る。
会社の発展と社員の夢を実現するため、経営品質活動を開始する。
成長戦略のため、真空分野に進出。価格競争への対応と市場拡大を図るため、海外展開を想
定した外国人社員の採用と、人事戦略として新卒採用のリクルートを開始する。
建築・消火フレキの全国展開。真空分野の量産体制を確立、海外直接調達を開始する。
板橋経営品質賞の大賞を受賞する。
台湾に昭和國際科技股分有限公司を設立し、波状ステンレス管の生産を開始する。
新規事業として、環境事業の立ち上げに着手する。
建築・消火フレキ全国展開
真空分野の量産体制確立
売上高と経常利益の推移
本社工場の
埼玉県移転による
自動車関連製品の
量産体制の拡大
経営品質
活動開始
真空分野
への進出
・
外国人や
新卒社員
採用開始
台湾にて合弁会社を設立し
波状ステンレス管の生産開始
板橋経営
品質賞
大賞受賞
環境事業
への
取組開始
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株式会社昭和螺旋管製作所
5.将来に向けた事業展開(事業価値創造ストーリー)
台湾で波状ステンレス管の生産を開始
 東アジアの供給拠点を整備
2011年6月、台湾の和駿工業股份有限公司(本社=台湾・桃園県、呉
清耀董事長)と合弁会社 「昭和國際科技股份有限公司」を設立しまし
た。さらに、2011年8月より波状スレンレス管の生産を開始しました。
工場は、和駿工業様の敷地内に整備し、波状ステンレス管の生産能力
は年間3万6000本(2交代制で7万2000本)です。台湾を始め、フィリピ
ンやタイ、ベトナムなど東南アジアへの波状ステンレスの供給地点になり
ます。
 台湾の水道の有収率向上に貢献
水上社長(左)と呉清耀董事長(右)
(波状ステンレス管の製造設備の前で)
台湾では、漏水率が高く、有収率の向上が課題です。波状ステンレス管は、漏水や地震
に強く施工性に優れます。強度や耐食性が高く、さらに漏水の弱点となる局部での継手を
必要としないため、施工しやすく、施工不良も最小限に抑えられます。
波状ステンレス管
生産開始記念式典のテープカット
 生産開始記念式典
2011年8月、生産開始記念式典を開催しました。日本からは東京水
道サービス(TSS)および日本水道協会の関係者の皆様、台湾からは台
北自来水事業処、台湾自来水公司、中華民国自来水協会、和駿工業
の関係者の皆様が出席されました。
環境事業への取り組みを開始
2012 真空展への
“SRS CLEANER-K”の出展
 環境事業部の発足と新製品の開発
2012年6月、茨城工場内に環境事業部を発足いたしました。環境面
で安全・安心なミネラル系洗浄剤 “SRS CLEANER-K” を開発しました。
また、第16回機械要素技術展および2012真空展に出展いたしました。
今後も、環境事業の新製品を設計・開発し、展示会への出展を積極的
に行います。
展示会への出展の実績と予定
時期
展示会の名称
2012年 6月
第16回 機械要素技術展
2012年10月
2012 真空展
2013年 6月 (予定)
第17回 機械要素技術展
2013年10月 (予定)
2013洗浄総合展
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5.将来に向けた事業展開(事業価値創造ストーリー)

事業価値創造ストーリー
海外進出・新規事業による業容拡大
 当社は、創業以来、国内で、自動車関連事業、水道関連事業、消火関連事業、変電・
プラント関連事業などを展開してきました。
 2011年、台湾にて水道関連事業の合弁企業を設立しました。波状ステンレス管の現地
生産を開始し、当社の海外事業展開の歴史の幕開けとなりました。
 2012年、新規事業への取り組みを開始しました。茨城工場内に環境事業部を発足し、
環境面で安全・安心なミネラル系洗浄剤 “SRS CLEANER-K” を開発し、製造販売を開
始しました。
 当社は、現在、経営ビジョンおよび中期経営計画の策定に取り組んでいます。2013年
度以降、国内既存事業を維持・発展させるとともに、水道関連事業などの海外展開を
軌道に乗せます。さらに、環境事業など、新たな事業シーズにも取り組み、業容を拡大
いたします。
海外進出・新規事業による業容拡大
2012年
地域
国内
事
業
分
野
海外
既
存
台湾生産開始
新
規
地域
2015年
国内
事
業
分
野
海外
既
存
新
規
環境事業部設立
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5.将来に向けた事業展開(事業価値創造ストーリー)

事業価値創造ストーリー
ミッション、経営理念(RASEN)、経営ビジョンの実践を通じて、人材を育成し、組織力を強化します。
それにより、製品技術力を向上し、特徴ある製品を創製し、国内外の顧客のニーズに応え続け、ご愛顧
いただけるように努力を続けてまいります。
【収益性】 売上高の拡大・利益率の向上
【安定性】 高い自己資本比率の維持
財
務
顧
客
国内の既存事業の
顧客の深耕
海外事業・新規事業の
顧客からの信頼の獲得
新規事業の開拓
業
務
プ
ロ
セ
ス
新製品開発や
QCDの向上
海外事業の展開
生産技術力の
ブラッシュアップ
学
習
と
成
長
人材の育成
組織力の強化
ミッション
経営理念 (RASEN)
経営ビジョン
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6.人材育成方針
ミッション
わたしたちは、世界中の人々の笑顔をイメージしながら、配管づくりを通じて、
便利で安全に暮らせる社会をつくることに全力を尽くします。
基本理念
● 顧客本位
● 社会貢献
● 独自能力
● 社員重視
行動規範
2012年の新入社員
1
行動第一
6
正直
2
自己責任
7
ルール遵守
3
プロ意識
8
挨拶
4
フォア・ザ・カンパニー
9
思いやり
5
自然との共生
10
正しいコミュニケーション
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6.人材育成方針
先輩の声
問い合わせ
総務部採用担当 山本正美
連絡先 03-3967‐5751(代)
[email protected]
レポート作成支援者:中小企業診断士 竹村一太
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